JP2003516468A - エーテル末端処理ポリ(オキシアルキル化)アルコール界面活性剤を包含する組成物 - Google Patents

エーテル末端処理ポリ(オキシアルキル化)アルコール界面活性剤を包含する組成物

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JP2003516468A
JP2003516468A JP2001544287A JP2001544287A JP2003516468A JP 2003516468 A JP2003516468 A JP 2003516468A JP 2001544287 A JP2001544287 A JP 2001544287A JP 2001544287 A JP2001544287 A JP 2001544287A JP 2003516468 A JP2003516468 A JP 2003516468A
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トーマス ザ、フォース ジョーダン,グレン
マイケル シェパー,ウィリアム
ロバート シヴィク,マーク
ジーン ヘグバーグ,ドナ
ウィリアム クルースナー,バーナード
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Procter and Gamble Co
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Abstract

(57)【要約】 優れた油脂清浄能力及び改善されたシミ抜き膜形成利益を有するエーテル末端処理ポリ(オキシアルキル化)アルコール界面活性剤を包含する組成物が提供される。アルコール界面活性剤は次式を有する:RO(R1O)x2(式中、Rは、線状又は分枝状の、飽和又は不飽和の、置換又は非置換の、脂肪族又は芳香族の約1〜約30の炭素原子を有する炭化水素基から成る群から選択され;R1は同一でも異なっていてもよく、且つ独立していかなる任意の分子においても分枝状又は線状のC2〜C7のアルキレンから成る群から選択され;R2は、:(i)4〜8員の置換又は非置換の1〜3のヘテロ原子を含有する複素環の環;(ii)7〜13員の置換又は非置換の多環状環の環;(iii)次式の炭化水素: 【化1】 (式中、yは1〜7の整数であり、Xは4〜8員の、置換又は非置換の、飽和又は不飽和の、環状又は芳香族の炭化水素基である);及び(iv)次式の炭化水素基: 【化2】 (式中、R3は、線状又は分枝状の、飽和又は不飽和の、置換又は非置換の、脂肪族又は芳香族の約1〜約30の炭素原子を有する炭化水素基から成る群から選択され、R3がメチルのとき、Rは分枝状である);から成る群から選択され、その際、xは1〜約30の数である)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、起泡性の低い非イオン系界面活性剤を有する洗剤組成物に関するも
のであり、さらに詳しくは、食器洗浄及び硬質面清浄において優れたシミ抜き及
び膜形成の利益を有するエーテル末端処理ポリ(オキシアルキル化)アルコール
界面活性剤を有する、食器又は硬質面を清浄するための組成物に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
様々な清浄用組成物の多様な性質のために、様々な界面活性剤が、ある適用で
はさらに好適となる一方で、ほかの適用では、好適に欠ける、あるいは全体とし
て好適ではないことがある。アルコールエトキシレート類、アルキルポリグリコ
シド類、及びアルキルグルコースアミド類のような非イオン系界面活性剤は、洗
剤製品において相当に重要である。例えば、ある条件下では、非イオン系界面活
性剤は油性の汚れを清浄するのを助け、カルシウム石鹸の形成を阻害する。しか
しながら、洗濯用製品における効果的な清浄のために設計された従来の非イオン
系界面活性剤は、水との混合の際に液状結晶相を形成する。このような相は水と
の混合割合を妨害することができ、溶液が乾燥する際に薄膜の望ましくない視覚
的特性を生じる。例えば、目標密度を達成するために顆粒の表面にスプレーされ
た従来の非イオン性物質では、分配機の水平軸において顆粒があまり溶解せず、
残留物を生じる。液状製品において高レベルで配合された従来の非イオン性物質
は、水との乏しい混合割合及び消費者の関心が低くなる可能性がある。窓や床の
清浄剤における従来の非イオン性物質は、乾燥する際、目に見える液状の結晶性
の膜を形成することができ、それは、良好な結果を達成するために消費者からの
要望を増やしている。同様に、自動食器洗浄で使用するための非イオン系界面活
性剤は起泡をできるだけ抑え、清浄表面に望ましくないシミや膜を残さないこと
が必要である。
【0003】 技術的な制約、並びに消費者のニーズ及び需要のために、製品組成物は、継続
的な変更及び改善を受けている。生分解性材料の必要性、リン酸の制約、少ない
製品で今までよりも良好な清浄結果を提供すること、少ない熱エネルギー需要を
提供すること、及び少ない水で洗浄工程を助けることの望ましさのような環境要
因はすべて改善された組成物への必要性を駆り立てている。 従って、そのほかの清浄性界面活性剤及び/又は漂白剤との不相容性を避けつ
つ、固形製品(例えば、固形石鹸及び錠剤)及び顆粒製品の溶解の改善、液状製
品とのように水との混合割合の改善、硬質面洗剤及び自動食器洗浄におけるよう
なストリーキング及び膜形成の改善、良好な清浄、泡制御及び良好な生分解性を
提供することができる種々の組成物での使用に好適である新しい界面活性剤に対
するニーズが依然として存在する。 米国特許第4,272,394号、WO第94/22800号、及びWO第9
3/04153号。
【0004】
【課題を解決するための手段】
洗剤組成物、及び特に、起泡性の低い非イオン系界面活性剤を有する漂白、食
器又は硬質面洗浄用組成物を提供するというニーズは本発明によって満たされる
。本発明の新規界面活性剤を単独で、又はそのほかの界面活性剤と組み合わせて
用いる組成物は、特定の適用において油性の汚れにおけるクリーニング性能及び
泡又は泡状物の抑制の改善と同様に、改善されたシミ抜き及び膜形成能を提供す
る。理論によって拘束されることを意図しなければ、本発明のアルコール性界面
活性剤は、改善されたシーティング作用を介して優れたシミ抜き利益及び膜形成
利益を提供すると考えられている。油性の汚れにおける改善されたクリーニング
性能に関しては、本明細書で詳細が開示されるような高い曇点を持つ非イオン系
界面活性剤と併せて本発明のアルコール性界面活性剤を用いる場合、そのような
利益が示される。最後に、本発明の特定のアルコール性界面活性剤は、食物の汚
れ又は種々のそのほかの清浄剤と関係した泡又は泡状物を軽減するように作用す
るであろう。
【0005】 本発明の第1の態様に従って、エーテル末端処理ポリ(オキシアルキル化)ア
ルコール界面活性剤を含む洗剤組成物が提供される。当該組成物は: (a)組成物の約0.01質量%〜約50質量%、好ましくは約0.1質量%
〜約20質量%、さらに好ましくは約0.1質量%〜約10質量%の界面活性剤
であって、次式を有するエーテル末端処理ポリ(アルキル化)アルコール性界面
活性剤を含む前記界面活性剤: RO(R1O)O)2 式中、Rは線状又は分枝状の、飽和又は不飽和の、置換又は非置換の、脂肪族又
は芳香族の約1〜約30の炭素原子を有する炭化水素基から成る群から選択され
;R1は同一でも異なっていてもよく、独立して任意の分子において分枝状又は
線状のC2〜C7のアルキレンから成る群から選択され;R2は: (i)1〜3のヘテロ原子を含有する置換又は非置換の4〜8員複素環; (ii)7〜13員の置換又は非置換の多環式環; (iii)次式の炭化水素:
【化7】 式中、yは1〜7の整数、Xは、4〜8員の置換又は非置換、飽和又は不飽和環
式、又は芳香族の炭化水素基; 及び (iv)次式の炭化水素 :
【化8】 式中、R3は、線状又は分枝状の、飽和又は不飽和の、置換又は非置換の、脂肪
族又は芳香族の約1〜約30の炭素原子を有する炭化水素基であって、R3がメ
チルのとき、Rは分枝状であるもの、から成る群から選択され; その際、xは1〜約30の数である;及び (b)組成物の約0.1質量%〜約99質量%の添加成分。
【0006】 本発明の第2の態様に従って、エーテル末端処理ポリ(オキシアルキル化)ア
ルコール界面活性剤を含む自動食器洗浄用すすぎ助剤組成物が提供される。すす
ぎ助剤組成物は: (a)組成物の約0.01質量%〜約50質量%の界面活性剤であって、次式
を有するエーテル末端処理ポリ(アルキル化)アルコール性界面活性剤を含む前
記界面活性剤: RO(R1O)x2 式中、Rは線状又は分枝状の、飽和又は不飽和の、置換又は非置換の、脂肪族又
は芳香族の約1〜約30の炭素原子を有する炭化水素基から成る群から選択され
;R1は同一でも異なっていてもよく、独立して任意の分子において分枝状又は
線状のC2〜C7のアルキレンから成る群から選択され;R2は、: (i)1〜3のヘテロ原子を含有する、4〜8員の置換又は非置換の複素環
の環; (ii)7〜13員の置換又は非置換の多環式の環; (iii)次式の炭化水素:
【化9】 式中、yは1〜7の整数であり、Xは4〜8員の置換又は非置換の、飽和又は不
飽和の環状又は芳香族の炭化水素基である;及び (iv)次式の炭化水素基:
【化10】 式中、R3は、線状又は分枝状の、飽和又は不飽和の、置換又は非置換の、脂肪
族又は芳香族の約1〜約30の炭素原子を有する炭化水素基であって、R3がメ
チルのとき、Rは分枝状であるもの、から成る群から選択され; その際、xは1〜約30の数である;及び (b)組成物の約0.1質量%〜約99質量%の添加成分;及び (c)組成物の約0.1質量%〜約99質量%の水性液状キャリアを含む。
【0007】 本発明の第3の態様に従って、エーテル末端処理ポリ(オキシアルキル化)ア
ルコール界面活性剤を含む漂白用組成物が提供される。漂白組成物は: (a)組成物の約0.01質量%〜約50質量%の界面活性剤であって、次式
を有するエーテル末端処理ポリ(アルキル化)アルコール性界面活性剤を含む前
記界面活性剤: RO(R1O)x2 式中、Rは線状又は分枝状の、飽和又は不飽和の、置換又は非置換の、脂肪族又
は芳香族の約1〜約30の炭素原子を有する炭化水素基から成る群から選択され
;R1は同一でも異なっていてもよく、独立して任意の分子において分枝状又は
線状のC2〜C7のアルキレンから成る群から選択され;R2は: (i)1〜3のヘテロ原子を含有する、4〜8員の置換又は非置換の複素環
の環; (ii)7〜13員の置換又は非置換の多環式の環; (iii)次式の炭化水素:
【化11】 式中、yは1〜7の整数であり、Xは4〜8員の置換又は非置換の、飽和又は不
飽和の環状又は芳香族の炭化水素基である;及び (iv)次式の炭化水素基:
【化12】 式中、R3は、線状又は分枝状の、飽和又は不飽和の、置換又は非置換の、脂肪
族又は芳香族の約1〜約30の炭素原子を有する炭化水素基であって、R3がメ
チルのとき、Rは分枝状であるもの、から成る群から選択され; その際、xは1〜約30の数である; (b)組成物の約0.1質量%〜約99質量%の添加成分;及び (c)組成物の約0.1質量%〜約99質量%の漂白剤を含む。
【0008】 以下の詳細な説明及び添付する請求の範囲を読むことにより、このような及び
そのほかの態様、特徴及び利点は当業者に明らかになるであろう。ここでのすべ
てのパーセンテージ、比率および部は特に指定のない限り質量による。本明細書
で用いられる温度は特に記述がない限り、すべて摂氏温度(℃)により表される
。全ての引用文献は、関連部分において引用する事により、本明細書中に組み込
まれる。 また、本発明の第1の態様は、洗剤組成物で使用するための起泡性の低い非イ
オン系界面活性剤を指向する。本発明の界面活性剤は次式のものである: RO(R1O)x2 本発明の1つの態様では、Rは線状又は分枝状の、飽和又は不飽和、置換又は
非置換の、約1〜約20の炭素原子を有する脂肪族炭化水素基であり、一層さら
に好ましくはRは、線状又は分枝状の、飽和、約4〜約18の炭素原子を有する
脂肪族炭化水素基である。
【0009】 本発明の1つの態様ではR、R1及びR2は、エーテル末端処理ポリ(オキシア
ルキル化)アルコール界面活性剤が、1又はそれより多くのキラル炭素原子を含
有するように選択される。
【0010】 本発明の1つの態様では、エーテル末端処理ポリ(オキシアルキル化)アルコ
ール界面活性剤は、エーテル末端処理ポリ(オキシアルキル化)アルコール界面
活性剤の混合物である。種々の方法においてこの混合物を得ることができる。例
えば、2つのエーテル末端処理ポリ(オキシアルキル化)アルコール界面活性剤
を一緒に混合し、アルコールの混合物からエーテル末端処理ポリ(オキシアルキ
ル化)アルコールを形成することによって、又は、生成するエーテル末端処理ポ
リ(オキシアルキル化)アルコール界面活性剤が各界面活性剤に存在する異なっ
たアルコキシ基の範囲を持つ混合物であるような条件下でアルコキシル化するこ
とによって、エーテル末端処理ポリ(オキシアルキル化)アルコール界面活性剤
を生成するのに用いられる反応で、ラセミ混合物を形成する。このような実施例
は、例示するためであって、決して本発明の範囲を限定するものではない。
【0011】 本発明の1つの態様では、Rは、次式の炭化水素である:
【化13】 式中、R4、R5、及びR6はそれぞれ独立して水素、及びC1〜C3のアルキル、
さらに好ましくは水素、C1〜C2 のアルキル、一層さらに好ましくは水素、及
びメチルから選択されが、その際、R4、R5、及びR6はすべてが水素であると
いうわけではなく、tが0のとき、少なくともR4又はR5は水素ではないという
条件を伴い;q、r、s、tはそれぞれ独立して0〜13の整数である。 本態
様のもう1つの好ましい形態ではRは次式から選択される:
【化14】 式中、n、m、j及びkはそれぞれ独立して0〜13の整数である。
【0012】 本発明の1つの態様では、R2は、次式の炭化水素基である:
【化15】 3は、線状又は分枝状の、飽和又は不飽和の、置換又は非置換の、脂肪族又は
芳香族の約1〜約30、さらに好ましくは1〜20、一層さらに好ましくは1〜
15の炭素原子を有する炭化水素基から成る群から選択され、R3がメチルの場
合、Rは分枝状である。本発明の態様の1つの実施態様では、R3はエチルであ
る。
【0013】 本発明の1つの態様では、R2は、4〜8員の置換された又は非置換の1〜3
のヘテロ原子を含有する複素環の環である。本発明の本態様の1つの実施態様で
は、ヘテロ原子は、酸素、窒素、イオウ及びそれらの混合物を含む群から選択さ
れる。本発明の本態様の1つの実施態様ではR2は、5又は6員の複素環である
。本発明の本態様のもう1つの実施態様ではR2は:
【化16】 から成る群から選択され その際、R7は独立して、水素、線状又は分枝状の、飽和又は不飽和の、置換
又は非置換の、約1〜約10の炭素原子を有する脂肪族炭化水素又はアルコキシ
基から成る群から選択され、若しくはR7は、飽和又は不飽和の、置換又は非置
換の、脂環族又は芳香族の約1〜約10の炭素原子を有する炭化水素基であって
、それは複素環の環に結合し;Aはそれぞれ独立して、O、及びN(R8aから
成る群から選択され、その際R8は独立して、水素、線状又は分枝状の、飽和又
は不飽和の、置換又は非置換の、約1〜約10の炭素原子を有する脂肪族炭化水
素基から成る群から選択され、aは0又は1のいずれかであり;zは1〜3の整
数である。
【0014】 本発明の本態様のもう1つの実施態様ではR2は:
【化17】 から成る群から選択され その際、R7は上記と同義である。
【0015】 本発明の本態様のもう1つの実施態様ではR2は:
【化18】 から成る群から選択され その際R7及びR8は上記と同義である。
【0016】 本発明の本態様のもう1つの実施態様ではR2は:
【化19】 から成る群から選択される。
【0017】 本発明の本態様のもう1つの実施態様ではR2は:
【化20】 から成る群から選択される。
【0018】 本発明の1つの態様ではR2は、7〜13員の置換された又は非置換の多環状
環である。本発明の本態様の1つの実施態様ではR2は、置換又は非置換のアダ
マンタン、置換又は非置換のノルボルナン、置換又は非置換のノルトリサイクレ
ン、及び置換又は非置換のビシクロ[2.2.2]オクタンから成る群から選択
される。本発明の本態様のもう1つの実施態様ではR2は置換又は非置換のアダ
マンタンである。
【0019】 本発明の1つの態様ではR2は次式の炭化水素である:
【化21】 式中、yは1〜7の整数であり:Xは4〜8員の置換又は非置換の、飽和又は不
飽和の環状又は芳香族の炭化水素基である。本発明の本態様のもう1つの実施態
様では、yは1〜2の整数であり、Xは、5〜8員の置換又は非置換の芳香族の
炭化水素基から成る群から選択される。
【0020】 本発明の本態様のもう1つの実施態様では、yは0であり、Xは、5〜6員の
置換又は非置換の、飽和又は不飽和の環状又は芳香族の炭化水素基である。
【0021】 本発明の本態様のもう1つの実施態様では、Xは:
【化22】 から成る群から選択され その際、R9はそれぞれ独立して水素、線状又は分枝状の、飽和又は不飽和の
、置換又は非置換の、約1〜約10の炭素原子を有する脂肪族炭化水素又はアル
コキシ基から成る群から選択され、若しくはR9は、飽和又は不飽和の、置換又
は非置換の、脂環状又は芳香族の、環に結合する約1〜約10炭素原子を有する
炭化水素基であり;wは1〜3の整数である。
【0022】 本発明の本態様のもう1つの実施態様では、Xは:
【化23】 から成る群から選択され その際、R9は上記と同義である。
【0023】 本発明の本態様のもう1つの実施態様では、Xは:
【化24】 から成る群から選択される。
【0024】 本発明の1つの態様では、xが2より大きい場合、R1は同一でも異なってい
てもよい。すなわち、R1は、上記のように、分枝状又は線状のC2〜C7のアル
キレン単位のいずれの間で変化してもよい。例えば、xが3であれば、R1は、
エチレンオキシ(EO)又はプロピレンオキシ(PO)を形成するように選択さ
れてもよく、(EO)(PO)(EO)、(EO)(EO)(PO);(EO)
(EO)(EO);(PO)(EO)(PO);(PO)(PO)(EO)及び
(PO)(PO)(PO)の順で変化してもよい。当然、例示のためのみに整数
3は選択され、変異は、xに関するさらに高い整数値を伴ってさらに大きくても
よく、例えば、複数の(EO)単位及び極めて少ない数の(PO)単位が挙げら
れる。同様に、エチレン、及びプロピレンは例示のためにのみ選択され、変異は
、線状又は分枝状のブチレン、ペンチレン、ヘキシレン、及び/又はヘプチレン
の選択と共にさらに大きくてもよい。
【0025】 種々の異なった工程を介して本発明の界面活性剤を調製することができる。本
発明の1つの態様では、R2が複素環以外の場合、触媒の存在下、アルコール式
: R2OH (式中、R2は上記と同義であるが、複素環以外である)を;次式のアルコキシ
ル化アルコール: RO(R1O)xH (式中R、R1、及びxは上記と同義)と反応させて、エーテル末端処理ポリ(
オキシアルキル化)アルコールを形成することにより界面活性剤を調製してもよ
い。 本発明の本態様の1つの実施態様では、アルコールをアルコキシル化アルコー
ルと反応させる工程は触媒の存在下で行われる。好適な触媒には、ルイス酸;酸
;ポリマー;スペイン海泡石粘土、GIRDLER K−10のような粘土;H
ZS−360ゼオライト、H−Yゼオライトのようなゼオライト;スルホン化チ
ャコール;及びそれらの混合物が挙げられる。
【0026】 好適なルイス酸には、TiCl4、Ti(OiPr)4、ZnCl2、SnCl2
、AlCl3、二塩化白金、塩化第2銅、五塩化リン、三塩化リン、塩化第2コ
バルト、酸化亜鉛、塩化第2鉄及びBF3−EOt2が挙げられるが、これに限定
されない。 好適な無機酸及びその塩には、リン酸、硫酸、塩酸、オキシ塩化リンのような
鉱酸が挙げられる。さらに、鉱酸及びその塩は、任意でシリカゲル又はアルミナ
のような基材に吸着することができる。例えば、シリカゲルに吸着した硫酸、又
は塩化亜鉛を含浸したアルミナ。 好適な有機酸及びその塩には:トリフルオロ酢酸、ヘプタフルオロ酪酸、ジク
ロロ酢酸、及びトリクロロ酢酸のようなハロゲン化カルボン酸;並びp−トルエ
ンスルホン酸、p−トルエンスルフィン酸、メタンスルホン酸、4−ブロモベン
ゾスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、(ア)−10−カンファースルホン酸及
び異性体、及びアルキルベンゼンスルホン酸、キシレンスルホン酸及びクメンス
ルホン酸のようなスルホン酸及びスルフィン酸及びその塩が挙げられる。
【0027】 好適なポリマーには、高分子イオン交換樹脂、又はポリビニルピリジンが挙げ
られるが、これに限定されない。好適な高分子イオン交換樹脂には、ローム&ハ
ス(Rohm & Haas)から入手可能なアンベリスト(AMBERYLST)(登録商標)15
のようなアンベリスト(Amberylst)シリーズ、ダウから入手可能なダウエック
ス50X8−50のようなダウエックス(DOWEX)(登録商標)シリーズ;レイ
リーインダストリーズ(Reilly Industries)から入手可能なレイレックス(Rei
llex)424;ローム&ハスから入手可能なアンバーライト(AMBERLITE)IR
A−400、又はアンバーライトIR−118のようなアンバーライトシリーズ
;ユナイテッドカタリスト(United Catalyst)から入手可能なもの;コントラ
クトケミカルズ(Contract Chemicals)から入手可能なエンビロキャット(ENVI
ROCAT)EPZGのようなエンビロキャットシリーズ;及びそれらの組合せが挙
げられる。
【0028】 そのほかの好適な触媒には、トリフルオロ酢酸第2水銀、アルキルエーテル硫
酸、アルキル硫酸、トリフルオロメタンスルホン酸(トリフル酸)及び無水物、
スルホン化陽イオン系交換樹脂、成形イオン性触媒、リン酸タングステン錯体、
ポリソーブ1、塩化第3セリウム、フルオロリン酸、クロム(Cr3+)、HF
改質粘土、トリフル酸改質粘土、過塩素酸、硫酸水素カリウム、ヘキサメチルト
リアミノホスフィン、及びそれらの混合物が挙げられる。 好ましい触媒には、スルホン酸、ルイス酸、メタンスルホン酸、アンベリスト
(AMBERYLST)(登録商標)15、ダウエックス(DOWEX)(登録商標)の酸性仕
様、ダウエックス(DOWEX)(登録商標)アンベリスト(AMBERYLST)(登録商標
)15が挙げられ、メタンスルホン酸が最も好ましい。 触媒の混合物も本発明の範囲内である。同様に、連続的反応に対するカラムの
ような支持体の使用、及び支持体なしの触媒も本発明の範囲内である。
【0029】 触媒は、好ましくは、約0.1モル%〜約50.0モル%、さらに好ましくは
約0.1モル%〜約25.0モル%、一層さらに好ましくは約0.1モル%〜約
20.0モル%、なお一層さらに好ましくは約0.1モル%〜約10.0モル%
、なお一層さらに好ましくは約0.2モル%〜約10.0モル%の量にて用いら
れる。そのほかの好適な触媒は、米国特許第4,272,394号、及びPCT
出願、WO第94/22800号、WO第93/04153号、WO第96/0
0253号及びWO第98/17379号に見い出されることができ、それらす
べてを参考として本明細書に組み入れる。 本発明の本態様の1つの実施態様では、ベンゼン、トルエン、ヘキサン、ジク
ロロメタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテル、メチル第3
級−ブチルエーテルなどの好適な溶媒、又は溶媒の混合物の存在下、反応が行わ
れる。最後に、反応は好ましくは、約−20℃〜約300℃、さらに好ましくは
約−10℃〜約 250℃の範囲の温度にて行われる。
【0030】 本発明の本態様のもう1つの実施態様では、アルコールをアルコキシル化アル
コールと反応させる工程は溶媒の非存在下で行われる。 好適な溶媒及び触媒のさらなる開示は、ジェリー・マーチ(Jerry March)著
「最新有機化学」(Advanced Organic Chemistry)の第4版(ウイリー・インタ
ーサイエンス(Wiley-Interscience)、1992年)、リチャード C.ラロッ
ク(Richard C. Larock)著「包括的有機変換」(Comprehensive Organic Trans
formations)(VCHパブリッシャー、1989年)、及びテオドラ W.グリ
ーン(Theodora W. Greene)及びピーターG.M.ワッツ(Peter G. M. Wuts)
著、「有機合成における保護基」(Protective Groups in Organic Synthesis)
第3版(ウイリー・インターサイエンス、1999年)に見い出すことができ、
関連部分を参考として本明細書に組み入れる。
【0031】 発明の本態様の代表的な合成経路は、以下の図式に実証されている。
【化25】 本発明の1つの態様では、本発明の組成物で用いられる界面活性剤は、アルフ
ァ−オレフィンと次式のアルコキシル化アルコールとの反応によって調製しても
よい。 RO(R1O)xH 式中、R、R1、及びxは上記と同義であり、次式のエーテル末端処理ポリ(オ
キシアルキル化)アルコールを形成する: RO(R1O)x2 本発明の本態様では、アルファ−オレフィンは、式RO(R1O)xHのアルコ
キシル化アルコールに添加する際に、それがR2となるように選択される。これ
を言うもう1つの方法は、R2が、アルファ−オレフィンに由来する基であると
いうことである。好適なアルファ−オレフィン等価の複素環の例には、3,4−
ジヒドロ−2H−ピラン、3,4−ジヒドロ−2H−フラン、2−ピロリン、3
,4−ジヒドロ−2H−チオフェンが挙げられるが、これに限定されない。その
ほかの好適なアルファ−オレフィンの例には、1−ペンテン、1−ヘキセン、3
,3−ジメチル−1−ペンテンが挙げられる。例えば、好適なアルファ−オレフ
ィンには:
【化26】 であって、それが
【化27】 を生じるもの;
【化28】 であって、それが
【化29】 を生じるもの;が挙げられるが、これに限定されない。
【0032】 本発明の本態様の1つの実施態様において、アルファ−オレフィンをアルコキ
シル化アルコールと反応させる工程は、触媒の存在下で行われる。好適な触媒に
は、ルイス酸;酸及びその塩、有機及び無機の双方;ピリジニウム塩;ポリマー
;スペイン海泡石粘土、GIRDLER K−10のような粘土;HZS−36
0ゼオライト、H−Yゼオライトのようなアルミノシリケート又はゼオライト;
スルホン化チャコールのような活性炭;モリブデニル(VI)アセチルアセトン
のような遷移金属錯体;ランタントリクロリド、含セリウム硝酸アンモニウムの
ような遷移金属塩;2,3−ジクロロ−5,6ジシアノ−p−ベンゾキノン;ビ
ス(トリメチルシリル)サルフェート、及びそれらの混合物が挙げられる。
【0033】 好適なルイス酸には、TiCl4、Ti(OiPr)4、ZnCl2、SnCl2
、AlCl3、二塩化白金、塩化第2銅、五塩化リン、三塩化リン、塩化第2コ
バルト、酸化亜鉛、塩化第2鉄及びBF3−EOt2が挙げられるが、これに限定
されない。 好適な無機酸には、リン酸、硫酸、塩酸、オキシ塩化リン、リン酸アルミニウ
ム及び塩化アンモニウムのうな鉱酸が挙げられる。さらに、鉱酸及びその塩は、
任意でシリカゲル又はアルミナのような基材に吸着することができる。例えば、
シリカゲルに吸着した硫酸、又は塩化亜鉛を含浸したアルミナ。 好適な有機酸には:酢酸、シュウ酸、グリコール酸、クエン酸、酒石酸、グリ
コール酸、マレイン酸及びオキシジコハク酸のようなカルボン酸;トリフルオロ
酢酸、ヘプタフルオロ酪酸、ジクロロ酢酸、及びトリクロロ酢酸のようなハロゲ
ン化カルボン酸;並びにp−トルエンスルホン酸、p−トルエンスルフィン酸、
メタンスルホン酸、4−ブロモベンゼンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、(
ア)−10−カンファースルホネート、及びアルキルベンゼンスルホン酸のよう
なスルホン酸及びスルフィン酸及びその塩が挙げられる。
【0034】 好適なピリジニウム塩には、ピリジニウムp−トルエンスルホネート(PPT
S)、ピリジニウムp−トルエンスルフィネート、ピリジニウムヒドロクロリド
、ピリジニウムヒドロブロミド、ピリジニウム水素ビサルフェート、ピリジニウ
ム水素サルフェート及びそれらの混合物が挙げられるが、これに限定されない。 好適な遷移金属には、モリブデニル(VI)アセチルアセトン;ランタントリ
クロリド、含セリウム硝酸アンモニウムのような遷移金属塩;2,3−ジクロロ
−5,6、ジシアノ−p−ベンゾキノン、酢酸第2水銀、トリフルオロ酢酸第2
水銀、アセチルアセトン第2銅及びテトラカルボニルビス(シクロペンタジエニ
ル)ジイロンが挙げられるが、これに限定されない。
【0035】 好適なポリマーには、高分子イオン交換樹脂、又はポリビニルピリジンが挙げ
られるが、これに限定されない。好適な高分子イオン交換樹脂には、ローム&ハ
ス(Rohm & Haas)から入手可能なアンベリスト(AMBERYLST)(登録商標)15
のようなアンベリスト(Amberylst)シリーズ、ダウから入手可能なダウエック
ス50X8−50のようなダウエックス(DOWEX)(登録商標)シリーズ;レイ
リーインダストリーズ(Reilly Industries)から入手可能なレイレックス(Rei
llex)424;ローム&ハスから入手可能なアンバーライト(AMBERLITE)IR
A−400、又はアンバーライトIR−118のようなアンバーライトシリーズ
;ユナイテッドカタリスト(United Catalyst)から入手可能なもの;コントラ
クトケミカルズ(Contract Chemicals)から入手可能なエンビロキャット(ENVI
ROCAT)EPZGのようなエンビロキャットシリーズ;及びそれらの組合せが挙
げられる。好適なポリビニルピリジンは、ビニル基及び/又はピリジン環上で置
換されたもののような非置換又は置換されたものであることができる。好適なポ
リビニルピリジンの例には、ポリ(4−ビニルピリジントリフルオロメタンスル
フォネート)、ポリ(2−ビニルピリジントリフルオロメタンスルフォネート)
、ポリ(4−ビニルピリジンp−トルエンスルホネート)、ポリ(2−ビニルピ
リジンp−トルエンスルホネート)、ポリ(4−ビニルピリジンクロリド)、ポ
リ(2−ビニルピリジンクロリド)、ポリ(4−ビニルピリジンブロミド)、ポ
リ(2−ビニルピリジンブロミド)、及びそれらの混合物が挙げられるが、これ
に限定されない。このような高分子触媒は、生成される界面活性剤から容易に分
離されるという追加的な利点を有する。
【0036】 そのほかの好適な触媒には、ビス(トリメチルシリル)サルフェート、ヨード
トリメチルシラン、アリルトリメチルシラン、ヘキサメチルジシラン、ヨウ素、
臭素、硫酸第2鉄、トリフェニルホスフィン、硫酸アルミニウム、アルキルエー
テル硫酸、アルキル硫酸、過塩素酸リチウム、テトラフルオロホウ酸リチウム、
アセチルトリフェニルホスホニウムブロミド、水酸化ジルコニウム、シアン化カ
リウム、及び酸化プラチナが挙げられるが、これに限定されない。 好ましい触媒には、スルホン酸、ルイス酸、ポリビニルピリジン、メタンスル
ホン酸、アンベリルスト(AMBERYLST)(登録商標)15、ダウエックス(DOWEX
)(登録商標)の酸性仕様及びポリビニルピリジンを持つピリジニウムp−トル
エンスルホネート(PPTS)が挙げられるが、ピリジニウムp−トルエンスル
ホネート(PPTS)、ダウエックス(登録商標)アンベリルスト(登録商標)15
が挙げられ、メタンスルホン酸が最も好ましい。 触媒の混合物も本発明の範囲内である。
【0037】 本発明の本態様のもう1つの実施態様では、触媒はゼオライト型であることが
できる。このような型の触媒は、主として2部位でエーテル形成が生じるような
方法で生じた産物の分布を制御することができる。これはオレフィンの型、すな
わち、内部的又はアルファにかかわりなく、忠実であることができる。この型の
触媒は典型的に、オレフィン部位を迅速に異性化し、制約のある孔サイズにより
形状選択性を示す能力を有する酸性ゼオライトによって表される。このような好
適な触媒の例には、H−フェリエライト、酸性モルデナイト、オフレタイト、H
−ZSM−12、酸性ベータゼオライトのような酸性ゼオライトが挙げられるが
、これに限定されない。上記例のようなHF−処理した形態のゼオライトも好適
である。市販のモルデナイト触媒の例には、UOPから入手可能なゼオキャット
(Zeocat)(商標)FM−8/25Hが挙げられる。
【0038】 触媒は、好ましくは、約0.1モル%〜約50.0モル%、さらに好ましくは
約0.1モル%〜約25.0モル%、一層さらに好ましくは約0.1モル%〜約
20.0モル%、なお一層さらに好ましくは約0.1モル%〜約10.0モル%
、なお一層さらに好ましくは約0.2モル%〜約10.0モル%の量にて用いら
れる。そのほかの好適な触媒は、米国特許第4,272,394号、及びPCT
出願、WO第94/22800号、WO第93/04153号、WO第96/0
0253号及びWO第98/17379号に見い出されることができ、それらす
べてを参考として本明細書に組み入れる。
【0039】 本発明の本態様のもう1つの実施態様において、アルファ−オレフィンをアル
コキシル化アルコールと反応させる工程は、触媒の非存在下で行われる。 本発明の本態様の1つの実施態様では、ベンゼン、トルエン、ジクロロメタン
、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテル、メチル第3級−ブチル
エーテルなどの好適な溶媒、又は溶媒の混合物の存在下、反応が行われる。最後
に、反応は好ましくは、約−20℃〜約300℃、さらに好ましくは約−10℃
〜約250℃の範囲の温度にて行われる。 本発明の本態様のもう1つの実施態様において、アルファ−オレフィンをアル
コキシル化アルコールと反応させる工程は、溶媒の非存在下で行われる。 好適な溶媒及び触媒のさらなる開示は、ジェリー・マーチ(Jerry March)著
「最新有機化学」(Advanced Organic Chemistry)の第4版(ウイリー・インタ
ーサイエンス・パブリッシャー(Wiley− Interscience Publisher)、1992
年)に見い出すことができ、その関連する部分を参考として本明細書に組み入れ
る。
【0040】 発明の本態様の代表的な合成経路の1つは、以下の図式に実証されている。
【化30】 発明の本態様の代表的なもう1つの合成経路は、以下の図式に実証されている
【化31】 次いで抽出のような当該技術で一般的な手段によってエーテル末端処理ポリ(
オキシアルキル化)アルコール界面活性剤産物を回収する。所望であれば、使用
前にストリッピング、蒸留又はそのほかの種々の手段によって界面活性剤をさら
に処理してもよい。本明細書で開示された工程によって製造される界面活性剤は
、性能に有害に影響することのない関連する不純物を含有してもよい。
【0041】 (添加成分及び方法) 一般に、添加物は、最低限の必須成分を含有する組成物を布地洗濯、食器洗浄
、漂白、すすぎ補助、硬質面清浄、又はパーソナル清浄(例えば、身体清浄又は
シャンプー)のような清浄目的に有用な組成物に変換するのに必要とされる材料
である。好ましい実施態様では、清浄用添加物は、清浄製品、特に家庭内環境に
おいて消費者が直接使用することを意図した清浄製品に絶対的に特徴的なものと
して当業者に容易に認識される。 漂白添加物は好ましくは、漂白相容性又は漂白安定性である添加物である。 このような追加的成分の正確な性質、及びそれを組み入れるレベルは、組成物
の物理的形態及び使用されるべき清浄操作の性質に依存している。
【0042】 好ましくは、漂白剤と共に使用する場合、添加物成分はそれとの良好な安定性
を有するべきである。本明細書における特定の好ましい洗浄用組成物は法規で求
められるようにホウ素を含まず及び/又はリン酸を含まない。添加物のレベルは
、組成物の約0.00001質量%〜約99.9質量%である全体としての組成
物の使用レベルは、例えば、溶液におけるわずかppmのレベルから清浄される
べき表面への薄めていない清浄用組成物のいわゆる「直接適用」まで、意図され
る適用に幅広く依存して変化することができる。
【0043】 一般的な添加物には、発明的組成物の必須成分の一部として上記ですでに定義
されているいかなる材料も除外した、ビルダー、補助界面活性剤、酵素、ポリマ
ー、漂白剤、漂白活性化剤、触媒材料などが挙げられる。本明細書のそのほかの
添加物には、多様な活性成分又は専門的材料、例えば、以下に詳細に記載される
ような、分散性ポリマー(例えば、BASFコープ又はローム&ハスのもの)、
着色スペックル、シルバーケア、曇り止め剤及び/又は腐食止め剤、染料、充填
剤、殺菌剤、殺菌剤、アルカリ性資源、屈水性誘発物質、酸化防止剤、酵素安定
化剤、起泡剤、緩衝液、抗真菌剤、白カビ制御剤、昆虫忌避剤、錆止め助剤、キ
レート泡抑制剤増粘剤、研磨剤、プロ香料、香料、可溶化剤、キャリア、処理助
剤、色素、及び、液状処方のための溶媒を挙げることができる。
【0044】 (補助界面活性剤) 本発明に基づいた組成物は、好ましくはアルキルアルコキシレートサルフェー
ト、アルキルサルフェート、アルキルジサルフェート、及び/又は線状アルキル
ベンゼンスルホネート界面活性剤の群から選択されるアニオン系界面活性剤;好
ましくは第四級アンモニウム界面活性剤から選択される陽イオン系界面活性剤;
非イオン系界面活性剤、好ましくはアルキルエトキシレート、アルキルポリグル
コシド、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド、及び/又はアミン又はアミンオキシド界
面活性剤;好ましくはベタイン及び/又はポリカルボキシレート(例えばポリグ
リシネート)から選択される両性界面活性剤;及び双性イオン界面活性剤から好
ましく選択される本明細書では補助界面活性剤ともいう追加的な界面活性剤をさ
らに含んでもよい。
【0045】 本発明の清浄組成物においては、広範なこのような補助界面活性剤を用いるこ
とができる。アニオン系、非イオン系、両性系及び 双極性系の部類及びこのよ
うな補助界面活性剤の種の典型的な列記は、米国特許第3,664,961号(
1972年3月23日発行、ノリス(Norris))に与えられている。両性界面活
性剤は、E.G.ロマックス(Lomax)編、「両性界面活性剤」の第2版(19
96年、マーセルデッカー(Marcel Dekker)社により出版)にも詳しく記載さ
れている。好適な界面活性剤は、米国特許出願出願番号第60/032,035
号(事件整理番号6401P)、同第60/031,845号(事件整理番号6
402P)、同第60/031,916号(事件整理番号6403P)、同第6
0/031,917号(事件整理番号6404P)、同第60/031,761
号(事件整理番号6405P)、同第60/031,762号(事件整理番号6
406P)、同第60/031,844号(事件整理番号6409P)、同第6
0/061,971号、法的代理人の事件整理番号6881P(1997年10
月14日)、同第60/061,975号、法的代理人の事件整理番号6882
P(1997年10月14日)、同第60/062,086号、法的代理人の事
件整理番号6883P(1997年10月14日)、同第60/061,916
号、法的代理人の事件整理番号6884P(1997年10月14日)、同第6
0/061,970号、法的代理人の事件整理番号6885P(1997年10
月14日)、同第60/062,407号、法的代理人の事件整理番号6886
P(1997年10月14日)、同第60/053,319号(1997年7月
21日出願)(事件整理番号6766P)、同第60/053,318号(19
97年7月21日出願)(事件整理番号6767P)、同第60/053,32
1号(1997年7月21日出願)(事件整理番号6768P)、同第60/0
53,209号(1997年7月21日出願)(事件整理番号6769P)、同
第60/053,328号(1997年7月21日出願)(事件整理番号677
0P)、同第60/053、186号(1997年7月21日出願)(事件整理
番号6771P)、同第60/053,437号(1997年8月8日出願)(
事件整理番号6796P)、同第60/105,017号(1998年10月2
0日出願)(事件整理番号7303P)、及び同第60/104,962号(1
998年10月20日出願)(事件整理番号7304P)に見い出すことができ
、そのすべてを参考として本明細書に組み入れる。
【0046】 本発明の組成物は好ましくは、約0.01質量%〜約55質量%、さらに好ま
しくは約0.1質量%〜約45質量%、さらに好ましくは約0.25質量%〜約
30質量%、さらに好ましくは約0.5質量%〜約20質量%の補助界面活性剤
を含む。選択された補助界面活性剤はさらに以下のように同定される。
【0047】 (1)アニオン系補助界面活性剤: 典型的に約0.1質量%〜約50質量%のレベルにて、本明細書で有用なアニ
オン系補助界面活性剤の非限定例には、従来のC11〜C18のアルキルベンゼンス
ルホネート類(「LAS」)及び第1級、分枝鎖及びランダムC10〜C20のアル
キルサルフェート類(「AS」)、C10〜C18の第2級(2,3)アルキルサル
フェート類で式CH3(CH2x(CHOSO3〜M+)CH3及びCH3(CH2 y (CHOSO3〜M+)CH2CH3を持つものでその際x及び(y+1)が少な
くとも約7、好ましくは少なくとも約9の整数であり、Mが水溶性陽イオン、オ
レイル硫酸のような特に不飽和の硫酸ナトリウムであるもの、C10〜C18のアル
ファ−スルホン化脂肪酸エステル、C10〜C18の硫酸化アルキルポリグリコシド
類、C10〜C18のアルキルアルコキシサルフェート類(「AExS」;特に、E
O1−7エトキシサルフェート)、及びC10〜C18のアルキルアルコキシカルボ
キシレート類(特にEO1−5のエトキシカルボキシレート類)が挙げられる。
12〜C18のベタイン類及びスルホベタイン類(「スルタイン類」)、C10〜C 18 のアミンオキシド類なども全体としての組成物に包含されることができる。C 10 〜C20の従来の石鹸も用いることができる。高い泡立ちが所望であれば、分枝
鎖のC10〜C16の石鹸を用いてもよい。そのほかの従来の有用なアニオン系補助
界面活性剤は教科書に列記されている。
【0048】 使用することができるそのほかの好適なアニオン系界面活性剤は、C8〜C20
のカルボン酸(すなわち、脂肪酸)でジャーナル・オブ・アメリカン・オイル・
ケミスト・ソサエティ(The Journal of the American Oil Chemists Society)
の第52巻(1975年)の323〜329ページに従ってガス状SO3でスル
ホン化されているものの線状エステルを含むアルキルエーテルスルホネート界面
活性剤である。好適な出発物質は、タロー、パーム油などに由来する天然の脂肪
物質を包含する。
【0049】 有用な界面活性剤のもう1つの型は、いわゆるジアニオンである。界面活性剤
分子に存在する少なくとも2つのアニオン基を有する界面活性剤がある。好適な
ジアニオン系界面活性剤の一部は、同時係属の米国出願番号第60/020、5
03号(事件整理番号6160P)、同第60/020,772号(事件整理番
号6161P)、同第60/020,928号(事件整理番号6158P)、同
第60/020,832号(事件整理番号6159P)及び同第60/020,
773号(事件整理番号6162P)(すべて1996年6月28日出願)、及
び同第60/023,539号(事件整理番号6192P)、同第60/023
493号(事件整理番号6194P)、同第60/023,540号(事件整理
番号6193P)及び同第60/023,527号(事件整理番号6195P)
(1996年8月8日出願)にさらに記載されており、この開示を参考として本
明細書に組み入れる。
【0050】 加えて及び好ましくは、界面活性剤は、分枝状アルキルサルフェート、分枝状
アルキルアルコキシレート、又は分枝状アルキルアルコキシレートサルフェート
であってもよい。このような界面活性剤は、第60/061,971号、法的代
理人の事件整理番号6881P(1997年10月14日)、第60/061,
975号、法的代理人の事件整理番号6882P(1997年10月14日)、
第60/062,086号、法的代理人の事件整理番号6883P(1997年
10月14日)、第60/061,916号、法的代理人の事件整理番号688
4P(1997年10月14日)、第60/061,970号、法的代理人の事
件整理番号6885P(1997年10月14日)、第60/062,407号
、法的代理人の事件整理番号6886P(1997年10月14日)にさらに記
載されている。そのほかの好適な中間の鎖が分枝した界面活性剤は、米国特許出
願出願番号第60/032,035号(事件整理番号6401P)、同第60/
031,845号(事件整理番号6402P)、同第60/031,916号(
事件整理番号6403P)、同第60/031,917号(事件整理番号640
4P)、同第60/031,761号(事件整理番号6405P)、同第60/
031,762号(事件整理番号6406P)及び同第60/031,844号
(事件整理番号6409P)に見い出すことができる。このような分枝状界面活
性剤と従来の線状界面活性剤との混合物も本組成物での使用に好適である。
【0051】 加えて、界面活性剤は、修飾されたアルキルベンゼンスルホネート界面活性剤
、又はMLASであってもよい。好適なMLAS界面活性剤は、米国特許出願出
願番号第60/053,319号(1997年7月21日出願)(事件整理番号
6766P)、同第60/053,318号(1997年7月21日出願)(事
件整理番号6767P)、同第60/053,321号(1997年7月21日
出願)(事件整理番号6768P)、同第60/053,209号(1997年
7月21日出願)(事件整理番号6769P)、同第60/053,328号(
1997年7月21日出願)(事件整理番号6770P)、同第60/053,
186号(1997年7月21日出願)(事件整理番号6771P)、同第60
/053,437号(1997年8月8日出願)(事件整理番号6796P)、
同第60/105,017号(1998年10月20日出願)(事件整理番号7
303P)、及び同第60/104,962号(1998年10月20日出願)
(事件整理番号7304P)に見い出すことができる。このような分枝状界面活
性剤と従来の線状界面活性剤との混合物も本組成物での使用に好適である。
【0052】 本発明のLDLで有用なアニオン系界面活性剤は好ましくは、線状アルキルベ
ンゼンスルホネート、アルファ−オレフィンスルホネート、パラフィンスルホネ
ート類、アルキルエステルスルホネート類、アルキルサルフェート類、アルキル
アルコキシサルフェート、アルキルスルホネート類、アルキルアルコキシカルボ
キシレート、アルキルアルコキシル化サルフェート、サルコシネート類、タウリ
ネート類、及びそれらの混合物から成る群から選択される。有効量は、典型的に
、約0.5質量%〜約90質量%、好ましくは約5質量%〜約50質量%、さら
に好ましくは約10〜約30質量%のアニオン系洗浄性界面活性剤を、本発明の
LDL組成物において用いることができる。 それに包含する場合、本発明の洗濯用洗剤組成物は典型的に、約0.1質量%
〜約50質量%、好ましくは約1質量%〜約40質量%のアニオン系界面活性剤
を含む。
【0053】 (2)非イオン系補助界面活性剤: 典型的に、約0.1質量%〜約50質量%レベルにて、本明細書で有用な非イ
オン系補助界面活性剤の非限定例には、アルコキシル化アルコール(AEの)及
びアルキルフェノール類、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド類(PFAAの)、アル
キルポリグリコシド類(APGの)、C10〜C18のグリセロールエーテル類など
が挙げられる。
【0054】 この種の市販の非イオン系界面活性剤の例には:双方ともユニオン・カーバイ
ドコーポレーションから市販されているターギトール(Tergitol)(商標)15
−S−9(C11〜C15の線状アルコールと9モルのエチレンオキシドの縮合産物
)及びターギトール(商標)24−L−6NMW(狭い分子量分布でのC12〜C1 4 の第1級アルコールと6モルのエチレンオキシドとの縮合産物);シェルケミ
カルカンパニーから市販されているネオドール(Neodol)(商標)45−9(C 14 〜C15の線状アルコールと9モルのエチレンオキシドとの縮合産物)、ネオド
ール(商標)23−3(C12〜C13の線状アルコールと3モルのエチレンオキシ
ドとの縮合産物)、ネオドール(商標)45−7(C14〜C15の線状アルコール
と7モルのエチレンオキシドとの縮合産物)及びネオドール(商標)45−5(
14〜C15の線状アルコールと5モルのエチレンオキシドとの縮合産物);プロ
クター&ギャンブル社により市販されているキロ(Kyro)(商標)EOB(C13 〜C15のアルコールと9モルのエチレンオキシドとの縮合産物);及びヘキスト
から市販されているゲナポール(Genapol)LAO3O又はO5O(C12〜C14
のアルコールと3モル又は5モルのエチレンオキシドとの縮合産物)が挙げられ
る。このようなAE非イオン系界面活性剤における好ましいHLBの範囲は、8
〜17であり、最も好ましいのは8〜14である。プロピレンオキシドとブチレ
ンオキシドとの縮合物も用いてもよい。
【0055】 本明細書で使用するためのもう1つの部類の好ましい非イオン系補助界面活性
剤は、次式のポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤である。
【化32】 式中、R1は、H、又はC14のヒドロカルビル、2−ヒドロキシエチル、2−
ヒドロキシプロピル又はそれらの混合物であり、R2は、C531のヒドロカルビ
ルであり、及びZは、鎖に直接結合した少なくとも3つのヒドロキシルを持つ線
状ヒドロカルビルを有するポリヒドロキシ炭化水素、又はそのアルコキシル化誘
導体である。典型的な例には、C12〜C18及びC12〜C14のN−メチルグルカミ
ド類が挙げられる。米国特許第5,194,639号及び同第5、298、63
6号を参照のこと。N−アルコキシポリヒドロキシ脂肪酸アミド類も用いること
ができる。米国特許第5,489,393号を参照のこと。 また、非イオン系補助界面活性剤として本発明で有用なのは、米国特許第4,
565,647号(1986年1月21日発行、レナード(Llenado))に記載
されるもののようなアルキル多糖類である。
【0056】 好ましいアルキルポリグリコシド類は次式を有する: R2O(Cn2nO)t(グリコシル)x 式中、R2は、アルキル、アルキルフェニル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシ
アルキルフェニル、及びそれらの混合物から成る群から選択され、その際、アル
キル基は、約10〜約18、好ましくは約12〜約14の炭素原子を含有し;n
は2又は3、好ましくは2であり;tは0〜約10、好ましくは0であり;且つ
、xは約1.3〜約10、好ましくは約1.3〜約3、最も好ましくは約1.3
〜約2.7である。グリコシルはグルコースから誘導されることが好ましい。こ
れらの化合物を製造するため、アルコール又はアルキルポリエトキシアルコール
が最初に形成され、しかる後グルコース又はグルコース源と反応せしめられて、
グルコシドを形成する(1位で結合)。次いで追加グリコシル単位はそれらの1
位と既存グリコシル単位の2、3、4及び/又は6位、好ましくは主に2位との
間で結合させることができる。この種の化合物及び洗剤におけるその使用は、欧
州特許B0070077号、同0075996号及び同0094118号に開示
されている。
【0057】 アルキルフェノールとのポリエチレン、ポリプロピレン、及びポリブチレンオ
キシド縮合物も本発明の界面活性剤システムの非イオン系界面活性剤として用い
るのに好適であり、ポリエチレンオキシドの縮合物が好ましい。このような化合
物には、アルキレンオキシドとの直鎖又は分枝鎖構造のいずれかで約6〜約14
の炭素原子、好ましくは約8〜約14の炭素原子を含有するアルキル基を有する
アルキルフェノールの縮合産物が挙げられる。好ましい実施態様では、エチレン
オキシドは、アルキルフェノールのモル当り約2〜約25モル、さらに好ましく
は約3〜約15モルのエチレンオキシドに等しい量で存在する。この種の市販の
非イオン系界面活性剤には、GAFコーポレーションにより市販されているイゲ
パル(Igepal)(商標)CO−630;及びすべてローム&ハス社により市販さ
れているトリトン(Triton)(商標)X−45、X−114、X−100及びX
−102が挙げられる。このような界面活性剤は一般にアルキルフェノールアル
コキシレート類(例えば、アルキルフェノールエトキシレート類)といわれる。
【0058】 プロピレンオキシドとプロピレングリコールとの縮合によって形成されるエチ
レンオキシドと疎水性ベースの縮合産物も本発明における追加的な非イオン系界
面活性剤として用いるのに好適である。このような化合物の疎水性部分は好まし
くは、約1500〜約1800の分子量を有し、非水溶性を呈する。この疎水性
部分へのポリオキシエチレン部分の添加は全体としての分子の水溶解度を高める
傾向があり、ポリオキシエチレン含量が縮合産物全体の質量の約50%であり、
約40モルまでのエチレンオキシドとの縮合に相当する点まで産物の液体形質が
保持される。この種の化合物の例には、BASFから市販されている特定の市販
のプルロニック(商標)界面活性剤が挙げられる。
【0059】 本発明の非イオン系界面活性剤システムの非イオン系界面活性剤として使用す
るのに好適なのはまた、プロピレンオキシドとエチレンジアミンとの反応で生じ
る産物とのエチレンオキシドの縮合産物である。この産物の疎水部分は、エチレ
ンジアミンと過剰のプロピレンオキシドとの反応産物から成り、一般に、約25
00〜約3000の分子量を有する。この疎水部分は、縮合産物が約40質量%
〜約80質量%のポリオキシエチレンを含有し、約5,000〜約11,000
の分子量を有する程度にエチレンオキシドと縮合される。この種の非イオン系界
面活性剤の例には、BASFから市販されている特定の市販可能なテトロニック
(Tetronic)(商標)化合物が挙げられる。
【0060】 組成物が自動食器洗浄用の組成物(ADW)である場合、好ましくは、それは
非イオン系補助界面活性剤を含有する。一般に、漂白安定性の非イオン系補助界
面活性剤が好ましい。そのような非イオン系補助界面活性剤は存在する場合、組
成物の約0.1%〜約15%のレベルで包含される。非イオン系補助界面活性剤
は、低い曇点の非イオン系補助界面活性剤であっても、高い曇点の非イオン系補
助界面活性剤であっても又はそれらの混合物であってもよい。本発明の好ましい
ADW組成物の1つは、本発明の界面活性剤に加えて低い曇点の非イオン系補助
界面活性剤、及び/又は高い曇点の非イオン系補助界面活性剤を包含する。非イ
オン系界面活性剤は一般に周知であり、カーク・オスマー(Kirk Othmer)の「
化学技術百科事典」(Encyclopedia of Chemical Technology)の第3巻22号
の360〜379ページ、「界面活性剤と洗剤のシステム」にさらに詳細に記載
されており、参考として本明細書に組み入れる。 本明細書で使用されるとき、「曇点」は、温度の上昇とともに界面活性剤が可
溶性でなくなる結果である、非イオン系界面活性剤の周知の特性であり、第2相
の出現が観察可能となる温度を「曇点」という(前記、カーク・オスマーの36
0〜362ページを参照のこと)。
【0061】 本明細書で使用されるとき、「低い曇点」の非イオン系補助界面活性剤は、3
0℃未満、好ましくは約20℃未満、最も好ましくは約10℃未満の曇点を有す
る非イオン系界面活性剤システム成分として定義される。典型的な低い曇点の非
イオン系補助界面活性剤には、非イオン系アルコキシル化界面活性剤、特に第1
級アルコールに由来するエトキシレート、及びポリオキシプロピレン/ポリオキ
シエチレン/ポリオキシプロピレン(PO/EO/PO)逆相ブロックポリマー
が挙げられる。また、かかる低い曇点の非イオン系補助界面活性剤には、例えば
、WO94/22800号(オリンコーポレーションにより1994年10月1
3日公開)に記載されるような、例えば、エトキシ化−プロポキシ化アルコール
(例えば、オリンコーポレーション(Olin Corporation)のポリ−ターゲント(
Tergent)(登録商標)SLF18)及びエポキシキャップのポリ(オキシアル
キル化)アルコール(例えば、オリンコーポレーションのポリ−ターゲント(Te
rgent)(登録商標)SLF18非イオンBシリーズが挙げられる。
【0062】 非イオン系補助界面活性剤は、任意で約15質量%までの量でプロピレンオキ
シドを含有することができる。そのほかの好ましい非イオン系補助界面活性剤は
、米国特許第4,223,163号(1980年9月16日発行、ブイロティ(
Builloty))に記載される方法によって調製することができ、参考として本明細
書に組み入れる 低い曇点の非イオン系補助界面活性剤は追加的にポリオキシエチレン、ポリオ
キシプロピレンブロックポリマー化合物を含む。ブロックポリオキシエチレン−
ポリオキシプロピレンポリマー化合物には、指標である反応性水素化合物として
エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール、トリメチロールプ
ロパン及びエチレンジアミンに基づくものが挙げられる。BASF−ワイアンド
ット(Wyandotte)コープ(ミシガン州、ワイアンドット)によりプルロニック
(登録商標)、リバースト(REVERSED)プルロニック(登録商標)、及びテトロ
ニック(TETRONIC)(登録商標)と命名された特定のブロックポリマー界面活性
剤化合物は、発明のADD組成物において好適である。好ましい例には、リバー
ストプルロニック(登録商標)25R2及びテトロニック(登録商標)702が
挙げられ、かかる補助界面活性剤は、低い曇点の非イオン系界面活性剤として典
型的に本明細書で有用である。
【0063】 本明細書で使用されるとき、「高い曇点」の非イオン系補助界面活性剤は、4
0℃より高い、好ましくは約50℃より高い、さらに好ましくは約60℃より高
い曇点を有する非イオン系界面活性剤システム成分として定義される。好ましく
は非イオン系補助界面活性剤システムは、約8〜約20の炭素原子を含有するモ
ノヒドロキシアルコール又はアルキルフェノールとアルコール又はアルキルフェ
ノールもモル当り平均で約6〜約15モルのエチレンオキシドとの反応に由来す
るエトキシ化界面活性剤を含む。かかる高い曇点の非イオン系補助界面活性剤に
は、例えば、ターギトール(Tergitol)15S9(ユニオン・カーバイド製)、
ローダサーフ(Rhodasurf)TMD8.5(ローヌプーラン製)、及びネオドー
ル(Neodol)91−8(シェル製)が挙げられる。
【0064】 高い曇点の非イオン系補助界面活性剤がさらに約9〜約15、好ましくは11
〜15の範囲内で親水性親油性バランス(「HLB」前記のカール・オスマーを
参照のこと)値を有することも本発明の目的にとって好ましい。かかる物質には
、例えば、ターギトール(Tergitol)15S9(ユニオン・カーバイド製)、ロ
ーダサーフ(Rhodasurf)TMD8.5(ローヌプーラン製)、及びネオドール
(Neodol)91−8(シェル製)が挙げられる。
【0065】 もう1つの好ましい高い曇点の非イオン系補助界面活性剤は、第2級アルコー
ル及び分枝鎖第1級アルコールを含む約6〜約20の炭素原子を含有する直鎖又
は好ましくは分枝鎖又は第2級脂肪族アルコール(C6〜C20アルコール)に由
来する。好ましくは、高い曇点の非イオン系補助界面活性剤は、アルコールのモ
ル当り平均で約6〜約15モル、好ましくは約6〜約12モル、最も好ましくは
約6〜約9モルのエチレンオキシドと縮合された分枝状又は第2級アルコールエ
トキシレート類、さらに好ましくは混合されたC9/11又はC11/15の分
枝状アルコールエトキシレート類である。好ましくはそのようなエトキシ化非イ
オン系補助非界面活性剤は、平均して狭いエトキシレート分布を有する。 任意選択の補助界面活性剤が低い曇点の非イオン物と高い曇点の非イオン物の
混合物である場合、好ましくは約10:1〜約1:10の範囲内の質量比にて混
合物を配合することが好ましい。
【0066】 アミンオキシド界面活性剤も好ましい非イオン物である。本発明の組成物は一
般式Iに基づいてアミンオキシドを含んでもよい: R1(EO)x(PO)y(BO)zN(O)(CH2'2.qH2O (I) 一般に、構造(I)は1つの長鎖部分R1(EO)x(PO)y(BO)z及び2
つの短鎖部分、CH2R'を提供することを理解できる。R'は好ましくは水素、
メチル及び−CH2OHから選択される。一般に、R1は、飽和又は不飽和である
ことができる第1級又は分枝状のヒドロカルビル部分であり、好ましくは、R1
は、第1級アルキル部分である。x+y+z=0である場合、R1は、約8〜約
18の鎖長を有するヒドロカルビル部分である。x+y+zが0とは異なる場合
、R1は幾分長くてもよく、C12〜C24の範囲における鎖長を有する。x+y+
z=0、R1=C8〜C18、R'=H及びq=0〜2、好ましくは2である一般式
もアミンオキシドを包含する。このようなアミンオキシドは、米国特許第5,0
75,501及び5,071,594号に開示されるようなC1214のアルキル
ジメチルアミンオキシド、ヘキサデシルジメチルアミンオキシド、オクタデシル
アミンオキシド及びそれらの水和物、特に、二水和物で説明され、参考として本
明細書に組み入れられる。
【0067】 発明は、x+y+zが0とは異なり、特にx+y+zが約1〜約10であり、
1が8〜約24の炭素、好ましくは約12〜約16の炭素原子を含有する第1
級アルキル基であるアミンオキシドも包含する;このような実施態様ではy+z
は好ましくは0であり、xは好ましくは約1〜約6、さらに好ましくは約2〜約
4であり;EOはエチレンオキシを表し;POはプロピレンオキシを表し;且つ
BOはブチレンオキシを表す。かかるアミンオキシドは、従来の合成方法、例え
ば、アルキルエトキシサルフェートとジメチルアミンとの反応の後、エトキシ化
アミンを過酸化水素により酸化することによって調製することができる。
【0068】 本明細書で極めて好ましいアミンオキシドは室温にて溶液である。本明細書で
使用するのに好適なアミンオキシドは、アクゾケミー(Akzo Chemie)、エチル
コープ(Ethyl Corp.)、及びプロクター&ギャンブル(Procter & Gamble)を
含めて多数の供給元により商業的に製造されている。別のアミンオキシドの製造
元に関しては、マッカチャンズの編集物及びカーク・オスマーの概説論文を参照
のこと。 特定の好ましい実施態様ではR'はHであるが、Hよりやや大きいR'を有する
ことに関する許容範囲はある。具体的に、発明はさらにR'がヘキサデシル(2
−ヒドロキシエチル)アミンオキシド、タロービス(2−ヒドロキシエチル)ア
ミンオキシド、ステアリル(2−ヒドロキシエチル)アミンオキシド及びオレイ
ルビス(2−ヒドロキシエチル)アミンオキシド、ドデシルジメチルアミンオキ
シド二水和物のようなCH2OHである実施態様も包含する。 本発明の本態様のもう1つの実施態様では、組成物は、長さ10〜22で14
〜18がさらに好ましい線状又は分枝状のアルキル鎖長を持ったアミンオキシド
を含有してもよい。本発明の本態様のもう1つの実施態様では、アミンオキシド
は、平均炭素数、16/17の分枝状アミンオキシドであってもよく、例えば分
枝状アルキル鎖がイソステアリルであってもよい。
【0069】 (3)陽イオン系補助界面活性剤: 典型的に約0.1質量%〜約50質量%のレベルにて、本明細書で有用な陽イ
オン系補助界面活性剤の非限定例には、コリンエステル−型クワット及びアルコ
キシル化第四級アンモニウム(AQA)界面活性剤化合物などが挙げられる。本
明細書における水性液状組成物に最も好ましいのは、産物の中で容易に加水分解
しない可溶性陽イオン系補助界面活性剤である。 界面活性剤システムの成分として有用な陽イオン系補助界面活性剤は、好まし
くは界面活性剤特性を有する水分散性化合物であり、少なくとも1つのエステル
(すなわち−COO−)結合及び少なくとも1つの陽イオンに荷電した基を含む
陽イオン系コリンエステル型クワット界面活性剤である。コリンエステル界面活
性剤を含む好適な陽イオン系エステル界面活性剤は、例えば、米国特許第4,2
28,042号、同第4,239,660号及び同第4,260,529号に開
示されている。
【0070】 陽イオン系エステル界面活性剤は次式を有するものを包含する:
【化33】 式中、R1は、C5〜C31の線状又は分枝状のアルキル、アルケニル又はアルカリ
ル鎖又はM-.N+(R678)(CH2sであり;X及びYは独立して、CO
O、OCO、O、CO、OCOO、CONH、NHCO、OCONH及びNHC
OOから成る群から選択され、その際、X又はYの少なくとも1つは、COO、
OCO、OCOO、OCONH又はNHCOO基であり;R2、R3、R4、R6
7及びR8は独立して、1〜4の炭素原子を有するアルキル、アルケニル、ヒド
ロキシアルキル、ヒドロキシアルケニル及びアルカリル基から成る群から選択さ
れ;且つR5は独立して、H又はC1〜C3のアルキル基であり;その際、m、n
、s及びtの値は独立して0〜8の範囲にあり、bの値は0〜20の範囲にあり
、並びu又はvの少なくとも1つが1でなければならないという条件でa、u及
びvの値は独立して0又は1であり、その際、Mは対アニオンである。
【0071】 好ましくはR2、R3及びR4は独立してCH3及び−CH2CH2OHから選択さ
れる。 好ましくはMは、ハライド、メチルサルフェート、サルフェート、及びニトレ
ート、さらに好ましくはメチルサルフェート、クロリド、ブロミド又はイオダイ
ドから成る群から選択される。
【0072】 好ましい水分散性の陽イオン系エステル界面活性剤は、次式を有するコリンエ
ステルである:
【化34】 (式中、R1はC11〜C19の線状又は分枝状のアルキル鎖である)。
【0073】 特に好ましいこの種のコリンエステルには、ステロイルコリンエステル第四級
メチルアンモニウムハライド(R1=C17のアルキル)、パルミトイルコリンエ
ステル第四級メチルアンモニウムハライド(R1=C15のアルキル)、ミリスト
イルコリンエステル第四級メチルアンモニウムハライド(R1=C13アルキル)
、ラウロイルコリンエステル第四級メチルアンモニウムハライド(R1=C11
アルキル)、ココイルコリンエステル第四級メチルアンモニウムハライド(R1
=C11〜C13のアルキル)、タローイルコリンエステル第四級メチルアンモニウ
ムハライド(R1=C15〜C17のアルキル)、及びそれらの混合物が挙げられる
【0074】 上述で特に好ましいコリンエステルは、酸触媒の存在下にてジメチルアミノエ
タノールと所望の鎖長の脂肪酸の直接エステル化によって調製してもよい。反応
産物は、次いで、好ましくは、エタノール、プロピレングリコール又は好ましく
は形成する所望の陽イオン系物質のモル当り3〜50のエトキシ基エトキシル化
度を有するC10〜C18の脂肪族アルコールエトキシレートのような脂肪族アルコ
ールエトキシレートのような溶媒の存在下にてメチルハライドによって四級化さ
れる。酸触媒の存在下にて、2−ハロエタノールと共に所望の鎖長の長鎖脂肪酸
の直接エステル化によってそれらを調製してもよい。次いで、トリメチルアミン
によって反応産物を四級化し、所望の陽イオン系物質を形成する。 好ましい態様では、陽イオン系エステル界面活性剤は、洗濯洗浄方法の条件下
で加水分解可能である。
【0075】 本明細書で有用な陽イオン系補助界面活性剤にはまた、次式を有するアルコキ
シル化第四級アンモニウム(AQA)界面活性剤化合物(以後「AQA化合物」
という)が挙げられる:
【化35】 式中、R1は、約8〜約18の炭素原子、好ましくは10〜約16の炭素原子、
最も好ましくは約10〜約14の炭素原子を含有するアルキル又はアルケニル部
分であり;R2は、1〜3の炭素原子を含有するアルキル基、好ましくはメチル
であり;R3及びR4は独立して変化することができ、水素(好ましい)、メチル
及びエチルから選択され;X-は、クロリド、ブロミド、メチルサルフェート、
サルフェートなどのような電気的中性を提供するのに十分なアニオンである。A
及びA'は、独立して変化することができ、それぞれC1〜C4のアルコキシ、特
に、エトキシ(すなわち、−CH2CH2O−)、プロポキシ、ブトキシ及びエト
キシ/プロポキシの混合物から選択され;pは0〜約30、好ましくは1〜約4
であり、且つqは0〜約30、好ましくは1〜約4、 最も好ましくは約4まで
であり;好ましくはpおよびqの双方が1である。本明細書で有用なこの種の陽
イオン系補助界面活性剤を記載している欧州特許第2,084号(1979年5
月30日プロクター&ギャンブルカンパニーによって公開)も参照のこと)。 仕上った洗濯用洗剤組成物を調製するのに用いられるAQA界面活性剤のレベ
ルは、典型的に、約0.1質量%〜約5質量%、好ましくは約0.45質量%〜
約2.5質量%の範囲である。
【0076】 (水性液状キャリア) 本明細書のすすぎ助剤組成物はさらに、そのほかの必須の及び任意の組成物成
分が溶解している、分散している又は懸濁している約0.1%〜99%の水性液
状キャリアを含有する。さらに好ましくは水性液状キャリアは、本明細書の組成
物の約10%〜99%含まれる。 水性液状キャリアの1つの必須成分は当然水である。しかしながら、水性液状
キャリアは、室温にて液状である、又は液状キャリアに溶解するそのほかの物質
を含有してもよく、充填剤の機能に加えてほかの何らかの機能を果してもよい。
例えば、かかる物質には屈水性誘発物質及び溶媒が挙げられる。大部分は、本発
明における中間鎖が分枝状の界面活性剤の特性が原因で、水性液状キャリアの水
は、少なくとも約15gpg以上(「gpg」は当業者に周知である水の硬度の
尺度であり、「ガロン当りのグレイン」を表す)の硬度レベルを有することがで
きる。
【0077】 低級アルコール、ジオール、そのほかのポリオール、エーテル、アミンなどの
ような種々の水混和性の液体を、水性液状キャリアの一部として用いてもよい。
特に好ましいのは、C1〜C4のアルコールである。かかる溶媒は、約0.1%〜
95%の範囲にて本明細書の組成物に存在することができる。
【0078】 (高分子泡安定剤) 本発明の組成物は任意で高分子泡安定剤を含有してもよい。このような高分子
泡安定剤は、液状洗剤組成物の油脂切断能を犠牲にすることなく、広がる泡容量
及び泡立ち持続時間を提供する。このような高分子泡安定剤は: i)次式を有する(N,N−ジアルキルアミノ)アルキルアクリレートエス
テルのホモポリマー:
【化36】 式中、Rはそれぞれ独立して水素、C1〜C8のアルキル、及びそれらの混合物で
あり、R1は水素、C1〜C6のアルキル、及びそれらの混合物であり、nは2〜
約6である);及び ii)(i)と次式のコポリマー
【化37】 式中、(ii)対(i)の比が約2対1〜約1対2であるという条件でR1は、
水素、C1〜C6のアルキル、及びそれらの混合物である;従来のゲル透過性ク
ロマトグラフィーにより決定される高分子泡促進剤の分子量は、約1,000〜
約2,000,000、好ましくは約5,000〜約1,000,000、さら
に好ましくは約10,000〜約750,000、さらに好ましくは約20,0
00〜約500,000、一層さらに好ましくは約35,000〜約200,0
00である。高分子泡安定剤は任意で、無機塩又は有機塩のいずれかで、例えば
、(N,N−ジメチルアミノ)アルキルアクリレートエステルのシトレート、サ
ルフェート、又はニトレート塩のような塩の形態にて存在することができる。
【0079】 好ましい高分子泡安定剤の1つは、すなわち、(N,N−ジメチルアミノ)ア
ルキルアクリレートエステルである。
【化38】 組成物に存在する場合、高分子泡促進剤は、約0.01質量%〜約15質量%
、好ましくは約0.05質量%〜約10質量%、さらに好ましくは約0.1質量
%〜約5質量%で組成物に存在してもよい。
【0080】 タンパク質泡安定剤及び双極性泡安定剤を含むそのほかの好適な高分子泡安定
剤は、PCT/米国第98/24853号(1998年11月20日出願)(事
件整理番号6938)、PCT/米国第98/24707号(1998年11月
20日出願)(事件整理番号6939)、PCT/米国第98/24699号(
1998年11月20日出願)(事件整理番号6943)、及びPCT/米国第
98/24852号(1998年11月20日出願)(事件整理番号6944)
に見い出すことができる。陽イオンコポリマー安定剤も好適であり、米国特許第
4454060号に見い出すことができる。
【0081】 (酵素) 本発明の洗剤組成物は、クリーニング性能利益を提供する1又はそれより多く
の酵素をさらに含んでもよい。前記酵素には、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、ペ
ルオキシダーゼ、プロテアーゼ、グルコ−アミラーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、
クチナーゼ、ペクチナーゼ、キシラナーゼ、レダクターゼ、オキシダーゼ、フェ
ノールオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タンナ
ーゼ、ペントサナーゼ、マラナーゼ、竈−グルカナーゼ、アラビノシダーゼ又は
それらの混合物から選択される酵素が挙げられる。好ましい配合は、プロテアー
ゼ、アミラーゼ、リパーゼ、クチナーゼ及び/又はセルラーゼのような従来の適
用可能な酵素のカクテルを有する洗剤組成物である。酵素は、組成物に存在する
場合、洗剤組成物の約0.0001質量%〜約5質量%の活性酵素である。
【0082】 (タンパク質分解酵素) タンパク質分解酵素は、動物、植物又は微生物(好ましい)を起源とすること
ができる。本明細書における洗剤組成物で使用するプロテアーゼには、トリプシ
ン、スブチリシン、キモトリプシン及びエラスターゼ型プロテアーゼが挙げられ
るが、これに限定されない。本明細書で使用に好ましいのは、スブチリシン−型
タンパク質分解酵素である。特に好ましいのは、Bacillussubtil
is及び/又は Bacillus licheniformisから入手される
細菌性のセリンタンパク質分解酵素である。
【0083】 好適なタンパク質分解酵素には、ノボインダストリ(Novo Industri)A/S
アルカラーゼ(登録商標)(好ましい)、エスペラーゼ(登録商標)、サビナー
ゼ(登録商標)(デンマークのコペンハーゲン)、ギスト・ブロケイド(Gist−
brocades)のマクサターゼ(Maxatase)(登録商標)、マクサカル(Maxacal)
(登録商標)及びマクサペム(Maxapem)15(登録商標)(タンパク質操作し
たマクサカル(登録商標))(オランダ、デルフト)、及びスブチリシンBPN
及びBPN'(好ましい)が挙げられ、これらは市販されている。好ましいタン
パク質分解酵素はまた、ジェネンコール・インターナショナル社(Genencor Int
ernational)(カリフォルニア州、サンフランシスコ)により製造され、欧州特
許第251,446B号(1994年12月28日許可)(特に17、24及び
28ページ)に記載されており、本明細書では「プロテアーゼB」とも呼ばれて
いる、修飾された細菌性セリンプロテアーゼである。米国特許第5,030,3
78号(1991年7月9日発行、ベネガス(Venegas))は本明細書では「プ
ロテアーゼA」(BPN'と同一)と呼ばれる修飾された細菌性のセリンタンパ
ク質分解酵素(ジェネンコール・インターナショナル)を引用している。特に、
プロテアーゼA及びその変異体のアミノ酸配列を含む完全な記載に関して米国特
許第5,030,378号の縦列2及び3を参照のこと。そのほかのプロテアー
ゼは、商品名:プリマーゼ(Primase)、ドラジム(Durazym)、オプティクリー
ン(Opticlean)及びオプティマーゼ(Optimase)のもとで販売されている。好
ましいタンパク質分解酵素は、アルカラーゼ(登録商標)(ノボインダストリA
/S)、BPN'、プロテアーゼA及びプロテアーゼB(ジェネンコール)、及
びそれらの混合物から成る群から選択される。プロテアーゼBが最も好ましい。
【0084】 本明細書での使用に関して特に関心があるのは、米国特許第5,470,73
3号に記載されるプロテアーゼである。 我々の同時係属出願USSN08/136,797号に記載されるプロテアー
ゼも本発明の洗剤組成物に包含することができる。
【0085】 「プロテアーゼD」といわれるもう1つの好ましいプロテアーゼは、天然には
見い出されないアミノ酸配列を有するカルボニルヒドロラーゼ変異体であり、W
O95/10615号(1995年4月20日ジェネンコール・インターナショ
ナルにより公開) (1994年10月13日に出願された米国特許出願出願番
号08/322,676号を有するA.ベック(Baeck)らの表題「プロテアー
ゼ含有清浄組成物」)に記載されるようなBasillus amyloliq
uefaciensのスブチリシンの番号付けに従って、部位+76と同等の前
記カルボニルヒドロラーゼの部位において、好ましくは、+99、+101、+
103、+104、+107、+123、+27、+105、+109、+12
6、+128、+135、+156、+166、+195、+197、+204
、+206、+210、+216、+217、+218、+222、+260、
+265、及び/又は+274から成る群から選択されるものに同等の1又はそ
れより多くのアミノ酸残基部位との組み合わせにおいて複数のアミノ酸残基につ
いて異なったアミノ酸を置換することによる前駆体カルボニルヒドロラーゼに由
来する。
【0086】 有用なプロテアーゼはまたPCT公報:プロクターアンドギャンブルカンパニ
ー(The Procter & Gamble Company)のWO95/30010(1995年11
月9日公開)、プロクターアンドギャンブルカンパニーのWO95/30011
(1995年11月9日公開)、プロクターアンドギャンブルカンパニーのWO
95/29979(1995年11月9日公開)にも記載されている。 プロテアーゼ酵素は本発明に関する組成物に、組成物の約0.0001質量%
〜約2質量%の活性酵素濃度で組み込まれてもよい。
【0087】 (アミラーゼ) アミラーゼ(痾及び/又は竈)は、炭水化物が基になっているシミの除去に包
含されることができる。好適なアミラーゼは、ターマミル(Termamyl)(登録商
標)(ノボノルディスク)、ファンガミル(Fungamyl)(登録商標)及びBAN
(登録商標)(ノボノルディスク)である。酵素は、植物、動物、細菌、真菌及
び酵母起源のようないかなる好適な起源であってもよい。アミラーゼ酵素は通常
、洗剤組成物の0.0001質量%〜2質量%、好ましくは約0.0001質量
%〜約0.5質量%、さらに好ましくは約0.0005質量%〜約0.1質量%
、一層さらに好ましくは約0.001質量%〜約0.05質量%の活性酵素レベ
ルにて洗剤組成物に組み入れられる。 アミラーゼ酵素は、WO95/26397号及びノボノルディスクによる同時
係属出願PCT/デンマーク96/00056号に記載されるものも包含する。 1つの好適なアミラーゼ酵素は、ノボノルディスクから入手可能なナタラーゼ
(NATALASE)(登録商標)である。 本明細書で好適なそのほかのアミラーゼには、例えば、ノボに対するGB1,
296,839号に記載される痾−アミラーゼ;インターナショナル・バイオシ
ンセティック社のラピダーゼ(RAPIDASE)(登録商標)、及びノボのターマミル
(TERMAMYL)(登録商標)が挙げられる。ノボのファンガミル(FUNGAMYL)(登
録商標)が特に有用である。
【0088】 本明細書で特に好ましいアミラーゼには、WO9510603Aに記載される
ような直前の親における追加的な修飾を有するアミラーゼ変異体が挙げられ、及
びデュラミル(DURAMYL)(登録商標)として譲受人、ノボから入手可能である
。そのほかの特に好ましい酸化安定性を高めるアミラーゼには、ジェネンコール
インターナショナルへのWO9418314号及びノボへのWO9402597
号に記載されるものが挙げられる。例えば、既知のキメラハイブリッドからの特
定部位の突然変異誘発又は利用可能なアミラーゼの単純な原型の突然変異に由来
するような、そのほかの酸化安定性を高めるいかなるアミラーゼも使用すること
ができる。そのほかの好ましい酵素の修飾は、入手可能である。ノボへのWO9
509909Aを参照のこと。
【0089】 抗菌活性を付与する種々のカルボヒドラーゼ酵素も本発明に包含してもよい。
かかる酵素には、米国特許第5,041,236号、同第5,395,541号
、同第5,238,843号及び同第5,356、803号に記載されるような
エンドグリコシダーゼ、II型エンドグリコシダーゼ及びグルコシダーゼが挙げ
られ、この開示は参考として本明細書に組み入れられる。当然、ペルオキシダー
ゼ、オキシダーゼ及び種々のそのほかの酵素を含めて、抗菌活性を有するそのほ
かの酵素も同様に用いてもよい。 酵素が組成物に存在する場合、酵素安定化システムを本発明の組成物に包含す
ることも可能である。 抗菌活性を付与する種々のカルボヒドラーゼ酵素も本発明に包含してもよい。
かかる酵素には、米国特許第5,041,236号、同第5,395,541号
、同第5,238,843号及び同第5,356、803号に記載されるような
エンドグリコシダーゼ、II型エンドグリコシダーゼ及びグルコシダーゼが挙げ
られ、この開示は参考として本明細書に組み入れられる。当然、ペルオキシダー
ゼ、オキシダーゼ及び種々のそのほかの酵素の含めて、抗菌活性を有するそのほ
かの酵素も同様に用いてもよい。
【0090】 酵素が組成物に存在する場合、酵素安定化システムを本発明の組成物に包含す
ることも可能である。 例えば、パーカーボネート、パーボレート、パーサルフェート、過酸化水素、
などの酸素供給源を組み合わせてペルオキシダーゼ酵素を用いることができる。
それらは典型的に、「溶液漂白」、すなわち洗浄操作の間に基材から除去された
染料又は色素が洗浄溶液中のほかの基材に移るのを防ぐために用いられる。ペル
オキシダーゼ酵素は公知の技術であり、例えば、西洋わさびペルオキシダーゼ、
リグニナーゼ、及びクロロ−及びブロモ−ペルオキシダーゼのようなハロペルオ
キシダーゼが挙げられる。ペルオキシダーゼ含有の洗剤組成物は、例えば、PC
T国際出願WO89/099813号(1989年10月19日カークにより公
開され、ノボノルディスクに譲渡)に開示されている。本発明は、ペルオキシダ
ーゼを含まない自動食器洗浄用組成物の実施態様を包含する。
【0091】 合成洗剤組成物に組み入れるための多種多様な酵素材料及び手段も米国特許第
3,553,139号(1971年1月5日発行、マッカーティ(McCarty)ら
)で開示されている。酵素はさらに、米国特許第4,101,457号(197
8年7月18日発行、プレイス(Place)ら)及び米国特許第4,507,21
9号(1985年3月26日発行、ヒュージ(Hughes))に開示されている。種
々の技法によって洗剤で使用する酵素を安定化することができる。酵素安定化技
法は、米国特許第3,600,319号(1971年8月17日発行、ゲッジ(
Gedge)ら)及び欧州特許出願公開番号第0199405号、出願番号第862
00586.5号(1986年10月29日公開、ベネガス)で開示され、例示
されている。酵素安定化システムは、例えば、米国特許第3,519,570号
にも記載されている。
【0092】 酵素は、懸濁液、「マルメス(marumes)」又は「小球」の形態で本明細書に
おける洗剤組成物に組み入れられてもよい。もう1つの好適な種類の酵素は、非
イオン系界面活性剤中の酵素のスラリーの形態のもの、例えば、商品名「SL」
でノボノルディスクから市販されている酵素又は商品名「LDP」でノボノルデ
ィスクから市販されている微小カプセルに入った酵素を含む。 従来の酵素小球の形態で本明細書における組成物に添加される酵素が本明細書
での使用に特に好ましい。かかる小球は一般に約100〜1、000ミクロン、
さらに好ましくは約200〜800ミクロンのサイズの範囲であり、組成物の非
水性液状相に懸濁される。本発明の組成物における小球は、ほかの酵素形態との
比較において、長い間酵素活性を保持するという点において特に望ましい酵素安
定性を示すことが判明している。従って、酵素小球を利用する組成物は、酵素を
水性液状洗剤に組み入れる場合頻繁に使用しなければならないような従来の酵素
安定剤を含有する必要がない。
【0093】 用いる場合、酵素は通常、組成物のグラムあたり質量約10mgまで、さらに
典型的には質量約0.01mg〜質量約5mgの活性のある酵素を提供するのに
十分なレベルで、本明細書における非水性液状組成物に組み入れられる。言い換
えれば、本明細書における非水性液状洗剤組成物は典型的に、約0.001質量
%〜5質量%、好ましくは約0.01質量%〜1質量%の市販の酵素薬を含む。
プロテアーゼ酵素は、例えば、通常、組成物のグラム当り0.005〜0.1ア
ンソン単位(AU)の活性を提供するのに十分なレベルでかかる市販の製剤に存
在する。
【0094】 (酵素安定化システム) 本明細書における酵素を含有する組成物は任意で、約0.001質量%〜約1
0質量%、好ましくは約0.005質量%〜約8質量%、最も好ましくは約0.
01%〜約6%の酵素安定化システムも含んでもよい。酵素安定化システムは、
洗浄性酵素と相容性であるいかなる安定化システムであってもよい。かかるシス
テムは、そのほかの配合活性物質により固有に提供されてもよいし、又は例えば
、洗剤用酵素の配合者若しくは製造者によって別に添加されてもよい。かかる安
定化システムは、例えば、カルシウムイオン、ホウ酸、プロピレングリコール、
短鎖カルボン酸、ホウ素酸、及びそれらの混合物を含むことができ、洗剤組成物
の種類及び物理的形態による様々な安定化の問題に対処するように設計される。
【0095】 (香料) 本組成物及び工程に有用な香料及び香料的成分は、アルデヒド、ケトン類、エ
ステル類などを含む多種多様な天然の及び合成の化学成分を含むが、これに限定
されない。オレンジ油、レモン油、バラ抽出物、ラベンダー、麝香、パチョリ、
バルサムのエキス、白檀油、松根油、スギなどのような成分の複雑な混合物を含
むことができる、種々の天然の抽出物及びエキスも包含される。完成した香料は
、かかる成分の極めて複雑な混合物を含むことができる。完成した香料は典型的
に、本明細書における洗剤組成物の約0.01質量%〜約2質量%含まれ、個々
の香料的成分は、完成した香料組成物の約0.0001%〜約90%含まれるこ
とができる。
【0096】 (分散性ポリマー) 本発明の組成物は追加的に分散性ポリマーを含有してもよい。存在する場合、
即座の組成物における分散性ポリマーは典型的に、組成物の0〜約25質量%、
好ましくは約0.5質量%〜約20質量%、さらに好ましくは約1質量%〜約8
質量%の範囲におけるレベルである。分散性ポリマーは、特に洗浄pHが約9.
5を超える、pHの高い実施態様において、本組成物の膜形成能の改善に有用で
ある。特に好ましいのは、食器類における炭酸カルシウム又は珪酸マグネシウム
の沈着を阻害するポリマーである。 本明細書での使用に好適な分散性ポリマーは、米国特許第第4,379,08
0号(1983年4月5日発行、マーフィ(Murphy))で記載される膜形成ポリ
マーによってさらに説明されている。 好適なポリマーは好ましくは、ポリカルボン酸の少なくとも部分的に中和され
た又はアルカリ金属、アンモニウム又は置換されたアンモニウム(例えば、モノ
−、ジ−又はトリエタノールアンモニウム)塩である。アルカリ金属は、特にナ
トリウム塩が、最も好ましい。ポリマーの分子量は広い範囲で変化することがで
きるが、好ましくは約1,000〜約500,000、さらに好ましくは約1,
000〜約250,000であり、及び最も好ましくは、特に組成物が北米の自
動食器洗浄装置における使用のためであれば、約1,000〜約5,000であ
る。
【0097】 そのほかの好適な分散性ポリマーには、米国特許第3,308,067号、同
第4,530,766号、同第3,723,322号、同第3,929,107
号、同第3,803,285号、同第3,629,121号、同第4,141,
841号、及び同第5,084,535号;欧州特許第66,915号で開示さ
れるものが挙げられる。 約3,000〜約100,000、好ましくは約4,000〜約20,000
の分子量を有し、且つアクリルアミドの含有量が同第の約50質量%未満、好ま
しくは約20質量%未満であるアクリルアミドとアクリレートのコポリマーも用
いることができる。 特に好ましい分散性ポリマーは、低分子量の修飾されたポリアクリレートコポ
リマーである。 好適な低分子量のポリアクリレート分散性ポリマーは好ましくは、約15,0
00未満、好ましくは約500〜約10,000、最も好ましくは約1,000
〜約5,000の分子量を有する。本明細書での使用に最も好ましいポリアクリ
レートコポリマーは、約3,500の分子量を有し、約70質量%のアクリル酸
及び約30質量%のメタクリル酸を含む完全に中和された形態のポリマーである
【0098】 本明細書で有用なそのほかの分散性ポリマーには、約950〜約30,000
の分子量を有し、ミシガン州のミッドランドのダウケミカルカンパニーから入手
することができるポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコールが挙げ
られる。 本明細書で有用なさらにそのほかの分散性ポリマーには、セルロースアセテー
トサルフェート、セルロースサルフェート、ヒドロキシエチルセルロースサルフ
ェート、メチルセルロースサルフェート、及びヒドロキシプロピルセルロースサ
ルフェートのようなセルロースサルフェートエステルが挙げられる。セルロース
硫酸ナトリウムがこの群の最も好ましいポリマーである。 許容可能な分散剤のさらにもう1つの群はポリアスパルテートのような有機分
散性ポリマーである。
【0099】 (物質ケア剤) 本発明の組成物が自動食器洗浄用組成物である場合、腐食阻害剤及び/又は変
色防止助剤として有効な、1又はそれより多くの物質ケア剤を含有してもよい。
特に、家庭内の皿類で電気メッキしたニッケル銀及び純銀の使用が未だ比較的に
一般的である特定の欧州の国において、又はアルミニウム保護が関心事であり、
組成物の珪酸塩が少ない場合、かかる物質は、機械による食器洗浄用の組成物の
好ましい構成成分である。一般に、かかる物質ケア剤には、メタシリケート、シ
リケート、ビスマス塩、マンガン塩、パラフィン、トリアゾール、ピラゾール、
チオール、メルカプタン、アルミニウム脂肪酸塩、及びそれらの混合物が挙げら
れる。 存在する場合、かかる保護物質は好ましくは、低いレベル、例えば、組成物の
約0.01%〜約5%にて組み入れられる。好適な腐食阻害剤には、パラフィン
油、典型的に主として約20〜約50の範囲での炭素原子数を有する分枝状脂肪
族炭化水素が挙げられ;好ましいパラフィン油は、主として、約32:68の環
状と非環状の炭化水素の比を持つ分枝状C2545の種から選択される。このよう
な特徴を満たすパラフィン油は、商品名WINOG70にてドイツ、ザルツベル
ゲン(Salzbergen)のウインターシェル(Wintershall)から販売されている。
加えて、低レベルのビスマスニトレート(すなわち、Bi(NO33)の添加も
好ましい。
【0100】 そのほかの腐食阻害剤化合物には、ベンゾトリアゾール及び匹敵する化合物;
メルカプタン又はチオナフトール及びチオアントラノールを含むチオール;及び
アルミニウムトリステアレートのような超微粒子状アルミニウム脂肪酸塩が挙げ
られる。配合者は、ガラス製品にシミ又は膜を作る傾向又は組成物の漂白作用を
弱める傾向を避けることができるように、かかる物質が一般に慎重に限られた量
で用いられることを認識することができる。このような理由で、極めて強い漂白
剤反応性であるメルカプタン変色防止剤及び特にカルシウムと共に沈殿する一般
の脂肪族カルボン酸は避けるのが好ましい。
【0101】 (キレート剤) 本明細書における洗剤組成物は任意で1又はそれより多くの鉄及び/又はマン
ガンキレート剤を含有してもよい。かかるキレート剤は、すべて以下で定義する
、アミノカルボキシレート類、アミノホスフォネート類、多官能−置換芳香族キ
レート剤及びそれらの混合物から成る群から選択することができる。理論により
束縛されることを意図しないで、このような物質の利益は、部分的には可溶性キ
レートの形成により洗浄溶液から鉄及びマンガンイオンを除去するそれらの並外
れた能力によると考えられている。 任意のキレート剤として有用なアミノカルボキシレート類には、エチレンジア
ミンテトラアセテート、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミンテトラアセテー
ト、ニトリロ−トリ−アセテート、エチレンジアミンテトラプロ−プリオネート
、トリエチレンテトラアミンヘキサアセテート、ジエチレントリアミンペンタア
セテート、及びエタノールジグリシン、そのアルカリ金属塩、アンモニウム塩、
及び置換アンモニウム塩及びその混合物が挙げられる。
【0102】 洗剤組成物において少なくとも低レベルの総リンが許容される場合、アミノホ
スフォネート類も発明の組成物におけるキレート剤としての使用に好適であり、
デクエスト(DEQUEST)としてエチレンジアミンテトラキス(メチレンホスフォ
ネート)が挙げられる。好ましい、このようなアミノホスフォネート類は、約6
を超える炭素原子を持つアルキル基又はアルケニル基を含有しない。 多官能−置換の芳香族キレート剤も本明細書の組成物において有用である。米
国特許第3,812,044号(1974年5月21日発行、コナー(Connor)
ら))を参照のこと。酸性形態でのこの種の好ましい化合物は、1,2−ジヒド
ロキシ−3,5−ジスルホベンゼンのようなジヒドロキシジスルホベンゼンであ
る。
【0103】 本明細書での使用に好ましい生分解性キレート剤は、エチレンジアミンジスク
シネート(「EDDS」)、特に、米国特許第4,704,233号(1987
年、11月3日発行、ハートマン及びパーキンス(Hartman and Perkins))に
記載される[S,S]異性体である。 本明細書における組成物は、キレート剤又は補助ビルダーとして水溶性メチル
グリシン二酢酸(MGDA)塩(又は酸の形態)も含有してもよい。同様に、シ
トレートのような「弱い」ビルダーをキレート剤として用いることができる。 利用するならば、このようなキレート剤は一般に、本明細書における洗剤組成
物の約0.1質量%〜約15質量%に含まれる。さらに好ましくは、利用するな
らば、該キレート剤は、かかる組成物の約0.1質量%〜約3.0質量%含まれ
る。
【0104】 (組成物のpH) 本発明の界面活性剤は酸性から塩基性まで及び様々なその中間で、幅広い範囲
をカバーする組成物において用いてもよい。本発明の組成物は2〜12のpHを
有することができる。7を超えるpHを持つ組成物がさらに有効であれば、好ま
しくは、一般に組成物及び希釈溶液においてさらにアルカリ性のpHを提供する
ことが可能な緩衝剤、すなわち、組成物の約0.1質量%〜0.4質量%の水溶
液を含有すべきである。この緩衝剤のpKa値は、組成物の所望のpH値よりも
0.5〜1.0pH単位低くすべきである(上述のように決定する)。好ましく
は、緩衝剤のpKa値は、約7〜約10とすべきである。このような条件下で緩
衝剤は、その最小限の量を用いながら、最も効果的にpHを制御する。同様に、
組成物のpHを維持するために酸性の緩衝システムを用いることができる。
【0105】 緩衝剤は、それ自体で活性洗剤であってもよく、又は、単にアルカリ性のpH
を維持するためにだけこの組成物で使用される、低分子量の有機物質若しくは無
機物質であってもよい。本発明の組成物に好ましい緩衝剤の1種は、窒素含有物
質である。例の一部は、リジンのようなアミノ酸、又はモノ−、ジ−、及びトリ
エタノールアミンのような低級アルコールアミンである。そのほかの好ましい窒
素含有緩衝剤は、トリ(ヒドロキシメチル)アミノメタン(HOCH2)3CN
H3(トリス)、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2−ア
ミノ−2−メチル−プロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパノ
ール、二ナトリウムグルタメート、N−メチルジエタノールアミド、1,3−ジ
アミノ−プロパノールN,N'−テトラ−メチル−1、3−ジアミノ−2−プロ
パノール、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)グリシン(ビシン)及びN−
トリス(ヒドロキシメチル)メチルグリシン(トリシン)である。上記のいかな
るものの混合物も許容可能である。有用な無機緩衝液/アルカリ性供給源には、
アルカリ金属カーボネート類及びアルカリ金属ホスフェート類、例えば、炭酸ナ
トリウム、ポリリン酸ナトリウムが挙げられる。クエン酸、酢酸などの有機酸も
好適である。追加的な緩衝液については、マッカチャンの乳化剤及び洗剤(北米
版、1997年、マッカチャンズディビジョンMCパブリッシングカンパニー・
カーク)及びWO95/07971号を参照のこと。双方とも参考として本明細
書に組み入れる。
【0106】 特にLDL組成物において極めて好ましい緩衝液の群の1つは、ジアミン類で
ある。好ましい有機ジアミン類は、pK1及びpK2が約8.0〜約11.5の
範囲、好ましくは約8.4〜約11の範囲、一層さらに好ましくは約8.6〜約
10.75にあるものである。性能及び供給の検討に関して好ましい物質は、1
,3−ビス(メチルアミン)−シクロヘキサン、1,3プロパンジアミン(pK
1=10.5;pK2=8.8)、1,6ヘキサンジアミン(pK=11;pK
=10)、1,3ペンタンジアミン(Dytek EP)(pK1=10.5;
pK2=8.9)、2−メチル1,5ペンタンジアミン(Dytek A)(p
K1=11.2;pK2=10.0)である。そのほかの好ましい物質は、アル
キレンスペーサーがC4〜C8の範囲の第1級/第1級ジアミン類である。一般
に、第1級ジアミンは、第2級及び第3級ジアミンよりも好ましいと考えられて
いる。
【0107】 (pK1及びpK2の定義) 本明細書で使用されるとき、「pKa1」及び「pKa2」は、当業者にはま
とめて「pKa」として既知の量の種類であり、pKaは、化学の当業者に一般
に知られるのと同様の様式にて本明細書で使用される。本明細書で参照される値
は、スミス及びマーテル(Martel)著、「重要な安定性定数:第2巻、アミン類
」(Critical Stability Constants: Volume 2、Amines)(Plenum Press、N
Y及びロンドン、1975年)のような文献から得ることができる。pKaに関
する追加的な情報は、ジアミンの供給元であるデュポンにより供給される情報の
ような関連会社の文献から得ることができる。さらに詳しいpKaに関する情報
は、米国特許出願第08/770,972号(1996年12月29日出願、プ
ロクター&ギャンブル)(法的代理人の事件整理番号6459)に見い出すこと
ができる。 好ましいジアミンの例は以下に挙げられる: ジメチルアミノプロピルアミン、1,6−ヘキサンジアミン、1,3プロパン
ジアミン、2−メチル1,5ペンタンジアミン、1,3−ペンタンジアミン、1
,3−ジアミノブタン、1,2−ビス(2−アミノエトキシ)エタン、イソホロ
ンジアミン、1,3−ビス(メチルアミン)−シクロヘキサン及びそれらの混合
物。
【0108】 種々の水溶性、アルカリ金属のホウ酸塩、ホウ酸アンモニウム又は置換された
ホウ酸アンモニウム、ヒドロキシスルホネート類、ポリアセテート類、及びポリ
カルボキシレート類を含む公知のモノホスフェート洗浄性ビルダーから選択され
る任意の洗浄性ビルダーによって緩衝剤を補完することができる(すなわち、硬
水における改善された金属封鎖)。好ましいのは、アルカリ金属、特にかかる物
質のナトリウム塩である。金属封鎖特性のために、別の水溶性、非リン有機ビル
ダーを用いることができる。ポリアセテート及びポリカルボキシレートビルダー
の例は、エチレンジアミン四酢酸のナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、ア
ンモニウム塩及び置換アンモニウム塩;ニトリロ三酢酸、酒石酸モノコハク酸、
酒石酸ジコハク酸、オキシコハク酸、カルボキシメトキシコハク酸、メリト酸、
及びナトリウムベンゼンポリカルボキシレート塩である。
【0109】 緩衝剤は、用いるならば、組成物の約0.1質量%〜15質量%、好ましくは
約1質量%〜10質量%、最も好ましくは約2質量%〜8質量%のレベル本明細
書の発明の組成物に存在する。用いられる任意の緩衝液剤がジアミンであれば、
組成物は好ましくは、前記組成物の少なくとも約0.1質量%、さらに好ましく
は少なくとも約0.2質量%、一層さらに好ましくは、少なくとも約0.25質
量%、尚一層さらに好ましくは少なくとも約0.5質量%のジアミンを含有する
。組成物はまた好ましくは、前記組成物の約15質量%を超える、さらに好まし
くは約10質量%を超える、一層さらに好ましくは約6質量%を超える、一層さ
らに好ましくは約5質量%を超える、尚一層さらに好ましくは約1.5質量%を
超えるジアミンを含有する。
【0110】 (水溶性シリケート類) 本組成物はさらに水溶性シリケート類を含んでもよい。本明細書の水溶性シリ
ケート類は、組成物のシミ抜き/膜形成特性に有害に影響を及ぼさない程度に可
溶性のあらゆるシリケート類である。
【0111】 シリケート類の例は、メタケイ酸ナトリウムであり、さらに一般的にはアルカ
リ金属シリケート類であり、1.6:1〜3.2:1の範囲のSiO2:Na2
比を有するものであり;且つ米国特許第4,664,839号(1987年5月
12日発行、H.P.リーク(Rieck))に記載される層状珪酸ナトリウムのよ
うな層状シリケート類である。NaSKS−6(登録商標)は、ヘキストにより
市販されている結晶性層状シリケート(本明細書では通常「SKS−6」と略す
)である。ゼオライトビルダーとは異なって、MaSKS−6及び本明細書で有
用なそのほかの水溶性シリケート類はアルミニウムを含有しない。NaSKS−
6は、層状シリケートの艟−Na2SiO5形態であり、ドイツDE−A第3,4
17,649号及びDE−A第3,742,043号に記載されるもののような
方法によって調製することができる。SKS−6は、本明細書での使用に好まし
い層状シリケートであるが、一般式NaMSix2x+1 .yH2O(式中、Mはナ
トリウム又は水素であり、xは1.9〜4の数、好ましくは2であり、yは0〜
20の数、好ましくは0である)を有するようなそのほかのかかる層状シリケー
ト類も使用することができる。痾−、竈−及び繃−形態としてのNaSKS−5
、NaSKS−7及びNaSKS−11を含むヘキストの種々のそのほかの層状
シリケート類。例えば、顆粒状製剤中でクリスペン剤として、酸素漂白剤に対す
る安定剤として、及び泡制御システムの構成成分として作用する珪酸マグネシウ
ムのようなそのほかのシリケート類も有用である。
【0112】 ADD組成物が液状形態である場合、種々のシリケート類の液状等級を使用す
ることができるが、特に自動食器洗浄(ADD)適用において有用であるシリケ
ート類には、PQコープのブリテシル(BRITESIL)(登録商標)H20、及び一
般に調達されるブリテシル(登録商標)H24のような顆粒状含水2−比率シリ
ケート類が挙げられる。安全性の限度の範囲内で、洗浄pHを所望のレベルに押
し上げるために、メタ珪酸ナトリウム又は水酸化ナトリウムを単独又はそのほか
のシリケート類との組み合わせでADDに用いてもよい。
【0113】 (漂白化合物) 漂白剤及び漂白活性化剤: 本明細書における組成物は好ましくは、漂白剤及び/又は漂白活性化剤をさら
に含有する。漂白剤は典型的に、存在する場合、特に布地の洗濯のための洗剤組
成物の約1%〜約30%、さらに典型的に約5%〜約20%のレベルである。存
在すれば、漂白活性化剤の量は典型的に、漂白剤プラス漂白活性化剤を含む組成
物の約0.1%〜約60%、さらに典型的に約0.5%〜約40%である。 本明細書で使用される漂白剤は、織物清浄、硬質面清浄、又はそのほかの既知
の又は知れ渡るようになる清浄目的において洗剤組成物に有用であるいかなる漂
白剤であってもよい。これらにはそのほかの漂白剤同様に酸素漂白剤が含まれる
。過ホウ酸塩漂白剤、例えば、過ホウ酸ナトリウム(例えば、モノ−又はテトラ
−水和物)も本明細書で使用することができる。有機又は無機の過酸も好適であ
る。本明細書で使用するのに好適な有機又は無機の過酸には:過カルボン酸及び
塩;過炭酸及び塩;過イミド酸及び塩;過オキシ一硫酸及び塩;モノパーサルフ
ェートのようなパーサルフェート;ジペルオキシドデカン二酸(DPDA)のよ
うなペルオキシ酸;パーフタル酸マグネシウム;パーラウリン酸;フタロイルア
ミドペルオキシカプロン酸(PAP);過安息香酸及びアルキル過安息香酸;及
びそれらの混合物が挙げられる。
【0114】 好適な有機ペルオキシカルボン酸の部類の1つは下記一般式を有する。 式:
【化39】 式中、Rは、1〜約22の炭素原子を含有するアルキレン基又は置換アルキレン
基若しくはフェニレン基又は置換フェニレン基であり、Yは水素、ハロゲン、ア
ルキル、アリール、−C(O)OH又は−C(O)OOHである。
【0115】 本発明での使用に好適な有機ペルオキシ酸は、1又は2のペルオキシ基を含有
することができ、脂肪族又は芳香族のいずれでもよい。有機ペルオキシカルボン
酸が脂肪族である場合、非置換の酸は下記一般式を有する:
【化40】 式中、Yは例えば、H、CH3、CH2Cl、C(O)OH、又はC(O)OOH
であることができ;nは1〜20の整数である。有機ペルオキシカルボン酸が芳
香族である場合、非置換の酸は下記一般式を有する:
【化41】 式中、Yは例えば、水素、アルキル、アルキルハロゲン、ハロゲン、C(O)O
H又はC(O)OOHであることができる。 本明細書で有用な典型的なモノペルオキシ酸には、以下のようなアルキル及びア
リールペルオキシ酸が挙げられる: (i)ペルオキシ安息香酸及び環置換のペルオキシ安息香酸、例えばペルオキ
シ−a−ナフトエ酸、モノペルオキシナフタル酸(マグネシウム塩ヘキサヒドレ
ート)、及びo−カルボキシベンゾアミドペルオキシヘキサン酸(ナトリウム塩
); (ii)脂肪族、置換脂肪族及びアリールアルキルモノペルオキシ酸、例えば
ペルオキシラウリン酸、ペルオキシステアリン酸、N−ノナノイルアミノペルオ
キシカプロン酸(NAPCA)、N,N−(3−オクチルスクシノイル)アミノペル
オキシカプロン酸(SAPA)及びN,N−フタロイルアミノペルオキシカプロ
ン酸(PAP); (iii)アミドペルオキシ酸、例えばペルオキシコハク酸(NAPSA)又
はペルオキシアジピン酸(NAPAA)のいずれかのモノノニルアミド 本明細書で有用な典型的なジペルオキシ酸には以下のようなアルキルジペルオ
キシ酸及びアリールジペルオキシ酸が挙げられる: (iv)1,12−ジペルオキシドデカン二酸; (v)1,9−ジペルオキシアゼライン酸; (vi)ジペルオキシブラシル酸;ジペルオキシセバシン酸及びジペルオキシ
イソフタル酸; (vii)2−デシルジペルオキシブタン−1,4−二酸; (viii)4,4'−スルホニルビスペルオキシ安息香酸 かかる漂白剤は、米国特許第4,483,781号(1984年11月20日
発行、ハートマン(Hartman))、米国特許第4,634,551号(バーンズ
(Burns)ら)、欧州特許出願第0,133,354号(1985年2月20日
公開、バンクス(Banks)ら)及び米国特許第4,412,934号(1983
年11月1日発行、チャン(Chung)ら)に開示されている。供給源には、米国
特許4,634,551号(1987年1月6日発行、バーンズ(Burns)ら)
に記載されるような6−ノニルアミノ−6−オキソペルオキシカプロン酸も挙げ
られる。デラウェア州、ウィルミントンのE.I.デュポン・デ・ネモウス(Ne
mours)により商業的に製造されている例えばオキソン(oxone)のような過硫酸
塩化合物もペルオキシ一硫酸の好適な供給源として用いることができる。
【0116】 特に好ましい過酸化合物は、次式を有するものである:
【化42】 式中、RはC14のアルキルであり、nは1〜5の整数である。特に好ましい過
酸は、RがCH2及びnが5である式を有するすなわち、米国特許第5,487
,818号、同第5,310,934号、同第5,246,620号、同第5,
279,757号及び同第5,132,431号に記載されるようなフタロイル
アミノペルオキシカプロン酸(PAP)であり、PAPは商品名ユーロコ(Euro
co)のもとでオージモント(Ausimont)SpAから入手可能である。
【0117】 本明細書で使用される過酸は好ましくは、20℃にて測定される約10ppm
〜約1500ppm、さらに好ましくは約50ppm〜約1000ppm、最も
好ましくは約50ppm〜約800ppmの溶解度が20℃にて測定される水性
液状組成物における溶解度を有する。 本発明の特に好ましい実施態様では、過酸は、100ミクロン未満、さらに好
ましくは80ミクロン未満、一層さらに好ましくは60ミクロン未満の平均粒度
を有する。最も好ましくは、過酸がPAPである場合、その平均粒度は、約20
と約50ミクロンの間である。
【0118】 別の方法では、好ましくないが、漂白剤は塩素系漂白剤であることができる。
塩素系漂白剤は、従来の都合の良いいかなる塩素系漂白剤であってもよい。かか
る化合物は、主として、無機塩素系漂白剤及び有機塩素系漂白剤の2つのカテゴ
リーに分けられることが多い。前者の例は、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸
カルシウム、次亜塩素酸カリウム、次亜塩素酸マグネシウムのような次亜塩素酸
塩である。本発明で使用可能な無機塩素系漂白剤のもう1つの例は、塩素化した
リン酸ドデカ水酸化三ナトリウムである。後者の例は、ジクロロイソシアヌール
酸カリウム、ジクロロイソシアヌール酸ナトリウムのようなイソシアヌレートで
ある。本発明で使用可能なそのほかの有機塩素系漂白剤の例は、1,3−ジクロ
ロ−5、5−ジメチルヒダントイン、N−クロロスルファニド、クロラミンT、
ジクロラミンT、クロラミンB、ジクロラミンT、N,N'−ジクロロベンゾイ
レン尿素、パラトルエンスルホジクロアミド、トリクロロメチルアミン、N−ク
ロロアメリン、N−クロロスクシンイミド、N,N'−ジクロロアゾジカルボン
アミド、N−クロロアセチル尿素、N,N'−ジクロロビウレット及び塩素化ジ
シアンダミドである。好ましくは、塩素系漂白剤は、無機塩素系漂白剤であり、
さらに好ましくは次亜塩素酸ナトリウムである。
【0119】 制約なしに使用することができるもう1つの漂白剤のカテゴリーは、過カルボ
ン酸漂白剤及びその塩を包含する。この部類の作用剤の好適な例には、マグネシ
ウムモノペルオキシフタレートヘキサヒドレート、メタクロロ過安息香酸のマグ
ネシウム塩、4−ノニルアミノ−4−オキソペルオキシ酪酸及びジペルオキシド
デカン二酸が挙げられる。かかる漂白剤は、米国特許第4,483,781号(
1984年11月20日発行、ハートマン(Hartman))、米国特許出願第74
0,446号(1985年6月3日出願、バーンズ(Burns)ら))、欧州特許
出願第0,133,354号(1985年2月20日公開、バンクス(Banks)
ら)、及び米国特許第4,412,934号(1983年11月1日発行、チャ
ン(Chung)ら)に開示されている。極めて好ましい漂白剤には、米国特許第4
,634,551号(1987年1月6日発行、バーンズ(Burns)ら)に記載
されるような6−ノニルアミノ−6−オキソペルオキシカプロン酸も挙げられる
【0120】 過酸素漂白剤も用いることができる。好適な過酸素漂白化合物には、炭酸ナト
リウムペルオキシヒドレート及び等価の「過炭酸塩」漂白剤、ピロリン酸ナトリ
ウムペルオキシヒドレート、尿素ペルオキシヒドレート、及び過酸化ナトリウム
が挙げられる。過硫酸塩漂白剤(例えば、デュポンにより商業的に製造されてい
るオキソン(OXONE))も用いることができる。 好ましい過炭酸塩漂白剤は、約500マイクロメートル〜約1,000マイク
ロメートルの範囲における平均粒度を有し、約10質量%を超えない約200マ
イクロメートルより小さい前記粒子及び約10質量%を超えない約1,250マ
イクロメートルより大きな前記粒子の乾燥粒子を含む。任意で、シリケート、ボ
レート又は水溶性界面活性剤にて過炭酸塩を被覆することができる。過炭酸塩は
、FMC、ソルベイ(Solvay)及び東海電化(Tokai Denka)のような種々の商
業的供給源から入手可能である。 漂白剤の混合物も用いることができる。
【0121】 過酸素漂白剤、過ホウ酸塩、過炭酸塩などは、好ましくは、水溶液中において
(すなわち、洗浄工程中に)漂白活性化剤に相当するペルオキシ酸のその場の生
成を導く漂白活性化剤と組み合わせられる。活性化剤の種々の非限定例が、米国
特許第4,915,854号(1990年4月10日発行、マオ(Mao)ら)、
及び米国特許第4,412,934号に開示されている。ノナノイルオキシベン
ゼンスルホネート(NOBS)及びテトラアセチルエチレンジアミン(TAED
)活性化剤は典型的であり、それらの混合物も用いることができる。本明細書で
有用なそのほかの典型的な漂白剤及び活性化剤については米国特許第4,634
,551号も参照のこと。
【0122】 (漂白活性化剤) 本明細書で有用な漂白活性化剤には、アミド、イミド、エステル及び無水物が
挙げられる。一般に、構造R−C(O)−Lのように脱離基に共有結合して少な
くとも1つの置換又は非置換のアシル部分が存在する。好ましい使用様式の1つ
では、漂白活性化剤は、単一産物の中で、過ホウ酸塩又は過炭酸塩のような過酸
化水素の供給源と組み合わせる。都合の良いことに、単一産物は、水溶液(すな
わち、洗浄工程中に)において、漂白活性化剤に相当する過カルボン酸のその場
での生成を導く。保存安定性が許容可能であるように量及び流動性において水が
制御されるという条件で、製品それ自体は含水の、例えば粉末であることができ
る。別の方法では、製品は無水の固形物又は液体であることができる。もう1つ
の方式では、漂白活性化剤又は酸素漂白剤は、ステインスティックのような前処
理した担体に組み入れられ、次いで、汚れた前処理された担体を、例えば、過酸
化水素供給源のさらなる処理にさらすことができる。上記漂白活性化剤の構造R
C(O)Lに関して、過酸を形成するアシル部分R(C)O−に結合する脱離基
における原子は、ほとんど典型的に、O又はNである。漂白活性化剤は、荷電し
ていない、正に荷電した又は負に荷電した過酸を形成する部分及び/又は荷電し
ていない、正に荷電した又は負に荷電した脱離基を有することができる。1又は
それより多くの過酸形成部分又は脱離基が存在する。例えば、米国特許第5,5
95,967号、米国特許第5,561,235号、米国特許第5,560,8
62号又は米国特許第5,534,179号のビス−(ペルオキシ−カルボン)
システムを参照のこと。好適な漂白活性化剤の混合物も用いることができる。漂
白活性化剤は、脱離基又は過酸形成部分(単数)若しくは部分(複数)のいずれ
かにおいて電子供与性の又は電子放出性の部分で置換することができ、その反応
性を変更し、それらを多少、特定のpH又は洗浄条件にふさわしくすることがで
きる。例えば、NO2のような電子求引性の基は、穏かなpH(例えば、約7.
5〜約9.5)の洗浄条件での使用が意図される漂白活性化剤の有効性を改善す
る。
【0123】 好適な漂白活性化剤及び好適な脱離基の広範囲の及び完全な開示、並びに好適
な活性化剤の決定方法は、米国特許第5,686,014号及び同第5,622
,646号に見い出すことができる。 陽イオン系漂白活性化剤には、第四級カルバメート型、第四級カーボネート型
、第四級エステル型及び第四級アミド型が挙げられ、陽イオン系ペルオキシイミ
ド酸、ペルオキシ炭酸又はペルオキシカルボン酸の範囲を洗浄物に送達する。第
四級誘導体が所望でない場合、同様のしかし陽イオン系ではない漂白活性化剤が
利用可能である。さらに詳細には、陽イオン系活性化剤には、WO96−069
15号、米国特許第4,751,015号及び同第4,397,757号、欧州
特許出願第284292号、欧州特許出願第331,229号及び欧州特許出願
第03520号の第四級アンモニウム置換の活性化剤が挙げられる。欧州特許出
願第303,520号及び欧州特許明細書第458,396号及び同第464,
880号に開示されているような陽イオン系ニトリルも有用である。そのほかの
ニトリル型は、米国特許第5,591,378号に記載されるような電子求引性
の置換基を有する。
【0124】 そのほかの漂白活性化剤の開示には、英国特許第836,988号;同第86
4,798号;同第907,356号;同第1,003,310号及び同第1,
519,351号;ドイツ特許第3,337,921号;欧州特許出願−第01
85522号;欧州特許出願−第0174132号;欧州特許出願−第0120
591号;米国特許第1,246,339号;同第3,332,882号;同第
4,128,494号;同第4,412,934号及び同第4,675,393
号が挙げられ、並びに米国特許第5,523,434号で開示されているアルカ
ノイルアミノ酸のフェノールスルホネートエステルが挙げられる。好適な漂白活
性化剤には、親水性の性質であれ、疎水性の性質であれ、アセチル化ジアミン型
のいかなるものも挙げられる。
【0125】 漂白剤前駆体の上記の部類の中で、好ましい部類には、アシルフェノールスル
ホネート類、アシルアルキルフェノールスルホネート類又はアシルオキシベンゼ
ンスルホネート類(OBS脱離基)を含むエステル;アシルアミド類;及び陽イ
オン系ニトリルを含む第四級アンモニウム置換したペルオキシ酸前駆体が挙げら
れる。 好ましい漂白活性化剤には、N,N,N'N'−テトラアセチルエチレンジアミ
ン(TAED)若しくはトリアセチル又はそのほかの非対称の誘導体を含むそれ
に密接に関連したものが挙げられる。TAED並びにグルコースペンタアセテー
ト及びテトラアセチルキシロースのようなアセチル化炭水化物は、好ましい親水
性の漂白活性化剤である。適用によって、アセチルトリエチルシトレート、液体
も、フェニルベンゾエートのように幾分の有用性を有する。
【0126】 好ましい疎水性の漂白活性化剤には、ナトリウムノナノイルオキシベンゼンス
ルホネート(NOBS又はSNOBS)、米国特許第5,534,642号及び
欧州特許出願0355384A1号に記載されるN−(ノナノイル)アミノヘキ
サノイロキシ]−ベンゼンスルホネート又は(NACA−OBS)のようなN−
(アルカノイル)アミノアルカノイロキシベンゼンスルホネート類、例えば米国
特許第5,061,807号(1991年10月29日発行、ドイツ・フランク
フルトのヘキスト社に譲渡)及び特開平特許出願(公開)第4−28799号に
記載されるようなNAPAAに関する活性化剤、及び特定のイミド過酸に関する
活性化剤のような、以下の詳説される置換されたアミド型が挙げられる。 本明細書での過酸及び漂白活性化剤のもう1つの群は、アクリルイミドペルオ
キシカルボン酸及びその塩に由来可能なものが挙げられ、米国特許第54157
96号を参照のこと、及び環式イミドペルオキシカルボン酸及びその塩が挙げら
れ、米国特許第5,061,807号、同第5,132,431号、同第5,6
542,69号、同第5,246,620号、同第5,419,864号及び同
第5,438,147号を参照のこと。
【0127】 そのほかの好適な漂白活性化剤には、ナトリウム−4−ベンゾイロキシベンゼ
ンスルホネート(SBOBS);ナトリウム−1−メチル−2−ベンゾイロキシ
ベンゼン−4−スルホネート;ナトリウム−4−メチル−3−ベンゾイロキシベ
ンゾエート(SPCC);トリメチルアンモニウムトルイロキシ−ベンゼンスル
ホネート;又はナトリウム3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシベンゼン
スルホネート(STHOBS)が挙げられる。 例えば、自動配合装置を意図された非常に濃縮された添加剤製品形態ではさら
に高いレベル、40質量%以上も許容可能であるが、漂白活性化剤は、組成物の
20質量%まで、好ましくは0.1〜10質量%の量で用いてもよい。
【0128】 本明細書で有用な極めて好ましい漂白活性化剤は、アミド置換されたものであ
り、そのような活性化剤の広範な且つ完全な開示は、米国特許第5,686,0
14号及び同第5,622,646号に見い出すことができる。
【0129】 米国特許第4,966,723号に開示されているそのほかの有用な活性化剤
は、C64環に1,2位にて−C(O)OC(R1)=N−部分を結合したよう
なベンゾキサジン型である。極めて好ましいベンゾキサジン型の活性化剤は以下
である:
【化43】 活性化剤及び正確な適用に依存して、約6〜約13、好ましくは約9.0〜約
10.5の使用中のpHを有する漂白剤システムから良好な漂白結果を得ること
ができる。典型的に、例えば、電子求引性の部分を持つ活性化剤は、中性近く又
はほぼ中性のpH範囲で用いられる。かかるpHを確保するにはアルカリ剤及び
緩衝剤を用いることができる。
【0130】 アシルラクタム活性化剤、特にアシルカプロラクタム(例えばWO94−28
102Aを参照のこと)及びアシルバレロラクタム(米国特許第5,503,6
39号を参照のこと)は、本明細書で極めて有用である。過ホウ酸ナトリウムに
吸収されたベンゾイルカプロラクタムを含むアシルカプロラクタムを開示してい
る、米国特許第4,545,784号も参照のこと。発明の特定の好ましい実施
態様では、NOBS、ラクタム活性化剤、イミド活性化剤又はアミド官能性活性
化剤、特にさらに疎水性の誘導体は、望ましくは、典型的に、1:5〜5:1の
範囲、好ましくは約1:1の疎水性活性化剤:TAEDの質量比にてTAEDの
ような親水性活性化剤と組み合わせる。そのほかの好適なラクタム活性化剤は、
アルファ修飾型であり、WO96−22350A1(1996年7月25日)を
参照のこと。ラクタム活性化剤、特にさらに疎水性の型は、望ましくは、1:5
〜5:1の範囲、好ましくは約1:1のアミド誘導活性化剤又はカプロラクタム
活性化剤:典型的にTAEDの質量比にてTAEDと組み合わせて使用される。
米国特許第5,552,556号に開示される環式アミジン脱離基を有する漂白
活性化剤も参照のこと。
【0131】 本明細書で有用な追加的な活性化剤の非限定例は、米国特許第4,915,8
54号、同第4,412,934号及び同第4,634,551号に見い出すこ
とができる。疎水性活性化剤ノナノイロキシベンゼンスルホネート(NOBS)
及び親水性のテトラアセチルエチレンジアミン(TAED)活性化剤が典型であ
り、それらの混合物を用いることもできる。 本明細書で有用な追加的な活性化剤には、米国特許第5,545,349号の
ものが挙げられ、参考として本明細書に組み入れる。 酸素漂白剤以外の漂白剤も公知の技術であり、本明細書で利用することができ
る。特に関心のある非酸素漂白剤の1つには、スルホン化亜鉛及び/又はアルミ
ニウムフタロシアニンのような光活性化漂白剤が挙げられる。米国特許第4,0
33,718号(1977年7月5日発行、ホルコーベ(Holcombe)ら)を参照
のこと。用いるならば、洗剤組成物は典型的に、約0.025質量%〜約1.2
5質量%のかかる漂白剤、特にスルホネート亜鉛フタロシアニンを含有する。
【0132】 (漂白触媒) 本発明の組成物及び方法は任意で、ADD、洗濯用又は漂白組成物で使用する
のに効果的な金属含有の漂白触媒を利用してもよい。好ましいのは、マンガン及
びコバルト含有の漂白触媒である。
【0133】 好適な漂白剤触媒の例については、米国特許第4,246,612号、同第5
,804542号、同第5,798,326号、同第5,246,621号、同
第4,430,243号、同第5,244,594号、同第5,597,936
号、同第5,705,464号、同第4,810,410号、同第4,601,
845号、同第5,194,416号、同第5,703,030号、同第4,7
28,455号、同第4,711,748号、同第4,626,373号、同第
4,119,557号、同第5,114,606号、同第5,599,781号
、同第5,703,034号、同第5,114,611号、同第4,430,2
43号、同第4,728,455号、及び同第5,227,084号;欧州特許
第408,131号、同第549,271号、同第384,503号、同第54
9,272号、同第224,952号、及び同第306,089号;ドイツ特許
第2,054,019号;カナダ特許第866,191号を参照のこと。
【0134】 好ましいのは、次式を有するコバルト(III)触媒である: Co[(NH3nM'mB'bT'tqp]Yy 式中、コバルトは+3酸化状態にあり;nは0〜5の整数であり(好ましくは4
又は5;最も好ましくは5);M'は単座配位子を表し;mは0〜5の整数であ
り(好ましくは1又は2;最も好ましくは1);B'は二座配位子を表し;bは
0〜2の整数であり;T'は三座配位子を表し;tは0又は1であり;Qは四座
配位子を表し;qは0又は1であり;Pは五座配位子であり;pは0又は1であ
り;且つn+m+2b+3t+4q+5p=6であり;Yは1又はそれより多く
の数yに存在する適当に選択された対アニオンであり、その際、yは1〜3の整
数(Yが−1荷電したアニオンの場合、好ましくは2〜3;最も好ましくは2)
であり、荷電平衡の塩を得るために、好ましいYは、クロリド、イオジド、I3 - 、ホルメート、ニトレート、ニトリト、サルフェート、スルフィト、シトレート
、アセテート、カーボネート、ブロミド、PF6 -、BF4 -、B(ph)4 -、ホス
フェート、ホスフィト、シリケート、トシレート、メタンスルホネート、及びそ
れらの組合せから成る群から選択され[例えば、HPO4 2-、HCO3 -、H2PO 4 - 、などのように、Yに1より多くのアニオン基が存在すれば任意で、Yをプロ
トン化することができ、さらに、Yは、例えば、線状アルキルベンゼンスルホネ
ート類(LAS)、アルキルサルフェート類(AS)、アルキルエトキシスルホ
ネート類(AES)、などのようなアニオン系界面活性剤、及び/又は、例えば
、ポリアクリレート類、ポリメタクリレート類などのようなアニオン系ポリマー
のような非伝統的な無機アニオン類から成る群から選択されてもよい];その際
、さらに、アルカリ条件下でのコバルト(III)からコバルト(II)への還
元電位が通常の水素電極に対して約0.4ボルト未満(好ましくは約0.2ボル
ト未満)となるように、コバルトに結合する配位部位の少なくとも1つは、自動
食器洗浄の条件下で不安定であり、残りの配位部位は自動食器洗浄の条件下でコ
バルトを安定化する。
【0135】 この種の好ましいコバルト触媒は次式を有する: [Co(NH3n(M')m]Yy 式中、nは3〜5の整数(好ましくは4又は5;最も好ましくは5)であり;M
'は不安定な配位部分であり、好ましくは塩素、臭素、水酸化物、水及び(mが
1より大きい場合)その組み合わせから成る群から選択され;mは1〜3の整数
(好ましくは1又は2;最も好ましくは1)であり;m+n=6であり;且つY
は、荷電平衡の塩を得るために、数yにおいて存在する適当に選択された対アニ
オンであり、その際、yは1〜3の整数(Yが−1に荷電するアニオンの場合好
ましくは2〜3;最も好ましくは2)である。 本明細書で有用なこの種の好ましいコバルト触媒は、式[Co(NH35Cl
]Yy、及び特に[Co(NH35Cl]Cl2を有するコバルトペンタアミンク
ロリド塩である。
【0136】 さらに好ましいのは、次式を有するコバルト(III)漂白触媒を利用する本
発明の組成物である: [Co(NH3n(M)m(B)b]Ty 式中、コバルトは、+3の酸化状態にあり;nは4又は5(好ましくは5)であ
り;Mは1ヵ所でコバルトに配位する1又はそれより多くの配位子であり;mは
0、1又は2(好ましくは1)であり;Bは2ヵ所でコバルトに配位する配位子
であり;bは0又は1(好ましくは0)であり、且つ、b=0のとき、m+n=
6であり、b=1のとき、m=0でn=4であり;且つ、Tは、数yにおいて存
在する適当に選択された1又はそれより多くの対アニオンであり、その際、yは
荷電平衡塩を得るための整数(Tが−1に荷電するアニオンの場合、好ましくは
yは1〜3;最も好ましくは2);及びその際、前記触媒はさらに0.23M-1-1(25℃)未満の塩基加水分解速度定数を有する。
【0137】 本明細書で有用な最も好ましいコバルト触媒は、式中、OAcはアセテート部
分、特にコバルトペンタアミンアセテートクロリドを表す、式[Co(NH35 OAc]Tyを有するコバルトペンタアミンアセテート塩であり、[Co(NH35OAc]Cl2;並びに[Co(NH35OAc](OAc)2;[Co(N
35OAc](PF62;[Co(NH35OAc](SO4);[Co(N
35OAc](BF42;及び[Co(NH35OAc](NO32である。 実用的な事柄として、限定する目的ではないが、本明細書の清浄組成物及び清
浄方法は、少なくとも百万分の1のオーダーで活性のある漂白触媒種を提供する
ように調整することができ、水性洗浄媒体に存在する場合、さらに好ましくは、
洗浄液中で約0.01ppm〜約25ppm、さらに好ましくは約0.05pp
m〜約10ppm、最も好ましくは約0.1ppm〜約5ppmの漂白触媒を提
供する。自動食器洗浄方法にて洗浄液中でかかるレベルを得るために、本明細書
における典型的な自動食器洗浄用組成物は、清浄組成物の約0.0005質量%
〜約0.2質量%、さらに好ましくは約0.004質量%〜約0.08質量%の
漂白触媒を含む。
【0138】 (ビルダー) ビルダーは、硬度イオンとの可溶性又は不溶性の錯体を形成することを含む種
々のメカニズムを介して、イオン交換によって、及び清浄すべき物品の表面より
も硬度イオンの沈殿に好ましい表面を提供することによって作用することができ
る。ビルダーのレベルは組成物の最終用途及び物理的形態によって幅広く変化す
ることができる。例えば、界面活性剤の多い処方ではビルダーは作用できない。
ビルダーのレベルは組成物の最終用途及び所望の物理的形態によって幅広く変化
することができる。組成物は、少なくとも約0.1質量%、好ましくは約1質量
%〜約90質量%、さらに好ましくは約5質量%〜約80質量%、一層さらに好
ましくは約10質量%〜約40質量%の洗浄性ビルダーを含む。しかしながら、
さらに高いレベル又は低いレベルのビルダーを除外しない。
【0139】 本明細書で好適なビルダーは、ホスフェート及びポリホスフェート、特にナト
リウム塩;カーボネート類、ビカーボネート類、セスキカーボネート類及び炭酸
ナトリウム又はセスキ炭酸ナトリウム以外のカーボネート鉱物;有機モノ−、ジ
−、トリ−、及びテトラカルボキシレート特に酸における水溶性の非界面活性剤
カルボキシレート、ナトリウム、カリウム又はアルカノールアンモニウム塩の形
態、並びに脂肪族及び芳香族型を含むオリゴ又は水溶性の低分子量ポリマーカル
ボキシレート類;及びフィチン酸から成る群から選択することができる。ボレー
トによって、例えばpHの緩衝目的で、又はサルフェート特に硫酸ナトリウムに
よって、及び安定な界面活性剤及び/又はビルダー含有洗剤組成物の操作に重要
であるかもしれないそのほかの充填剤又はキャリアによってそれらを補完しても
よい。
【0140】 「ビルダーシステム」とも言われるビルダー混合物を使用することができ、典
型的に、2以上のビルダーが含まれ、任意でキレート剤、pH緩衝剤又は充填剤
で補完されるが、後者の物質は本明細書の物質の量を記載する場合、一般に分け
て説明される。本顆粒状組成物における界面活性剤とビルダーの相対的な量とい
う点で、好ましいビルダーシステムは典型的に、約60:1〜約1:80の界面
活性剤対ビルダーの質量比で配合される。特定の好ましい顆粒状洗剤は、0.9
0:1.0〜4.0:1.0、さらに好ましくは0.95:1.0〜3.0:1
.0の前記比を有する。
【0141】 法規により許可された好まれることが多いP含有洗浄性ビルダーには、アルカ
リ金属、アンモニウム及びトリポリホスフォネート類、ピロホスフェート類、ガ
ラス状の高分子メタ−ホスフェート;及びホスフォネート類で例示されるポリホ
スフォネートのアルカノールアンモニウム塩が挙げられるが、これに限定されな
い。リンを基にしたビルダーを用いることができる場合、周知のナトリウムトリ
ポリホスフォネート、ナトリウムピロホスフェート及びナトリウムオルソホスフ
ォネートのような種々のアルカリ金属ホスフェートを用いることができる。キレ
ート剤又は安定剤として一般にさらに低いレベルで用いられるが、エタン−1−
ヒドロキシ−1,1−ジホスフェート及びそのほかのホスフォネートのようなホ
スフォネートビルダー(例えば、米国特許第3,159,581号;同第3,2
13,030号;同第3,422,021;同第3,400,148及び同第3
,422,137号を参照のこと)を用いることができる。
【0142】 顆粒状組成物での使用に対してホスフェート洗浄性ビルダーは周知である。そ
れらにはポリホスフェートのアルカリ金属塩、アンモニウム塩及びアルカノール
アンモニウム塩(トリポリホスフォネート、ピロホスフェート、及びガラス状の
高分子メタ−ホスフェートで例示される)が挙げられるが、これに限定されない
。ホスフェートビルダーの供給源は、カール・オスマー(Kirk Othmer)著、の
第3版17巻の426〜472ページ及びコットン及びウイルキンソン(Cotton
and Wilkinson)著、「最新無機化学」(Advanced Inorganic Chemistr)の3
94〜400ページ(John Wiley and Sons、Inc.;1972年)に詳細に記載
されている。 本明細書のホスフェートビルダーの好ましいレベルは、約10%〜約75%、
好ましくは約15%〜約50%のホスフェートビルダーである。 ホスフェートビルダーは、鉱物の硬度を制御するのを助けるために、任意で本
明細書における組成物に包含することができる。ビルダーは典型的に、ひどい汚
れの除去を助けるために自動食器洗浄で用いられる。
【0143】 無水炭酸カルシウム、及びさらに炭酸カルシウムが方解石、霰石及びバテライ
ト、特に小型の方解石に対して広い表面積を有する形態を含む場合、組成物2N
2CO3.CaCO3を有するもののような炭酸ナトリウム及び炭酸カルシウム
のトロナ又は使い易い複数の塩のような重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、セ
スキ炭酸ナトリウム、及びそのほかのカーボネート鉱物は、例えばシードするよ
うに有用である可能性があるけれども、好適なカーボネートビルダーには、ドイ
ツ特許出願第2,321,001号(1973年11月15日公開)に開示され
るようなアルカリ土類及びアルカリ金属カーボネートが挙げられる。炭酸ナトリ
ウム及びセスキ炭酸ナトリウムの種々の等級及び種類を用いてもよく、それらの
あるものは、そのほかの成分のためのキャリア、洗浄界面活性剤として特に有用
である。
【0144】 好適な有機洗浄性ビルダーには、水溶性の非界面活性剤のジカルボキシレート
及びトリカルボキシレートを含むポリカルボキシレート化合物が挙げられる。さ
らに典型的に、ビルダーポリカルボキシレートは、複数のカルボキシレート基、
好ましくは少なくとも3つのカルボキシレートを有する。カルボキシレートビル
ダーは、酸、部分的に中性、中性又は過剰な塩基性形態で配合することができる
。塩の形態の場合、ナトリウム、カリウム、及びリチウムのようなアルカリ金属
、又はアルカノールアンモニウム塩が好ましい。ポリカルボキシレートビルダー
には、オキシジスクシネートのようなエーテルポリカルボキシレート類が挙げら
れ、米国特許第3,128,287号(1964年4月7日、ベルグ(Berg))
、及び米国特許第3,635,830号(1972年1月18日、ランベルチ(
Lamberti)ら))を参照のこと;米国特許第4,663,071号(1987年
5月5日、ブッシュら)の「TMS/TDS」ビルダー;及び米国特許第3,9
23,679号;同第3,835,163号;同第4,158,635号;同第
4,120,874号及び同第4,102,903号に記載されるような環式及
び脂環式化合物を含むそのほかのエーテルカルボキシレートを参照のこと。
【0145】 そのほかの好適なビルダーは、エーテルヒドロキシポリカルボキシレート、エ
チレン又はビニルメチルエーテルとの無水マレイン酸のコポリマー;1,3,5
−トリヒドロキシベンゼン−2,4,6−トリスルホン酸;カルボキシメチルコ
ハク酸;種々の、エチレンジアミン四酢酸及びニトリロ三酢酸のようなポリ酢酸
のアルカリ金属塩、アンモニウム塩及び置換アンモニウム塩;並びにメリト酸、
コハク酸、オキシジコハク酸、ポリマレイン酸、ベンゼン1,3,5−トリカル
ボン酸、カルボキシメチルオキシコハク酸、及びその可溶性の塩である。 シトレート、例えば、クエン酸及びその可溶性塩は、再生可能な資源からの利
用可能性及び生分解性のために重要なカルボキシレートビルダーである。シトレ
ートは、本顆粒状組成物で、特に、ゼオライト及び/又は層状シリケートととの
組み合わせにおいて用いることができる。シトレートは、以後ブリテシル(BRIT
ESIL)型といわれるゼオライト、及び/又は層状シリケートビルダーとの組み合
わせで用いることができる。オキシジスクシネート類もかかる組成物及び組み合
わせにおいて有用である。オキシジスクシネート類はかかる組成物及び組み合わ
せにおいて特に有用である。
【0146】 ナトリウムトリポリホスフォネートのようなアルカリ金属ホスフェートが許可
される場合、ナトリウムピロホスフェート及びナトリウムオルソホスフェートを
用いることができる。エタン−1−ヒドロキシ−1、1−ジホスフォネート及び
そのほかの既知のホスフォネート、例えば、米国特許第3,159,581号;
同第3,213,030号;同第3,422,021号;同第3,400,14
8号及び同第3,422,137号のもののようなホスフォネートビルダーを用
いることができ、剥離防止特性を有してもよい。
【0147】 特定の洗浄界面活性剤又はその短鎖類縁体もビルダー作用を有する。目的を説
明する明白な式については、それらが界面活性剤能力を有する場合、このような
物質は洗浄界面活性剤として総計される。ビルダーの機能性に関する好ましいタ
イプは、米国特許第4,566,984号(1986年1月28日、ブッシュ)
に開示される3,3−ジカルボキシ−4−オキサ−1,6−ヘキサンジオエート
及び関連する化合物によって説明される。コハク酸ビルダーには、C5〜C20
アルキル及びアルケニルコハク酸及びその塩が挙げられる。スクシネートビルダ
ーにはまた:ラウリルスクシネート、ミリスチルスクシネート、パルミチルスク
シネート、2−ドデセニルスクシネート(好ましい)、2−ペンタデセニルスク
シネートなどが挙げられる。ラウリルスクシネートは、欧州特許出願第8620
0690.5/0、200,263号(1986年11月5日公開)に記載され
ている。脂肪酸、例えば、C12〜C18のモノカルボン酸は、界面活性剤/ビルダ
ー物質単独として、又は上述のビルダー、特にシトレート及び/又はスクシネー
トビルダーとの組み合わせで組成物に組み入れ、一般的には所望ではないが、追
加のビルダー活性を提供することができる。脂肪酸のかかる使用は一般に、配合
者による説明を必要とする可能性のある洗濯用組成物における泡の減少を招く。
脂肪酸又はその塩は、石鹸泡のカスが形成し、食器に沈着しうる状況において自
動食器洗浄(ADD)実施態様には望ましくない。そのほかの好適なポリカルボ
キシレートは、米国特許第4,144,226号(1979年3月13日、クル
ッチフィールド(Crutchfield)ら)及び米国特許第3,308,067号(1
967年3月7日、ディール(Diehl)に開示されている。米国特許第3,72
3,322号(ディール)も参照のこと。
【0148】 使用することができる無機ビルダー物質のそのほかの型は、式(MxiCay
(CO3zを有し、式中、x及びiは1〜15の整数であり、yは1〜10の整
数であり、zは2〜25の整数であり、Miは陽イオン、少なくともその1つが
水溶性であり、式が中性又は「バランスの取れた」電荷を有するように、方程式
モi=1−15(xiにMiの原子価を乗じた)+2y=2zを満たす。このよう
なビルダーを本明細書では「ミネラルビルダー」という。全体的な電荷がバラン
スがとれている又は中性であるという条件で、水和の水又はカーボネート以外の
アニオンを加えてもよい。そのようなアニオンの電荷効果又は原子価効果は、上
記方程式の右側に加えるべきである。好ましくは、水素、水溶性金属、水素、ホ
ウ素、アンモニウム、ケイ素、及びそれらの混合物、さらに好ましくは、ナトリ
ウム、カリウム、水素、リチウム、アンモニウム及びそれらの混合物から成る群
から選択される水溶性陽イオンが存在し、ナトリウム及びカリウムが極めて好ま
しい。非カーボネートのアニオンの非限定例には、クロリド、サルフェート、フ
ルオリド、酸素、水酸化物、二酸化ケイ素、クロメート、ニトレート、ボレート
及びそれらの混合物から成る群から選択されるものが挙げられる。最も単純な形
態におけるこの種の好ましいビルダーは、Na2Ca(CO32、K2Ca(CO 32、Na2Ca2(CO33、NaKCa(CO32、NaKCa2(CO33
、K2Ca2(CO33、及びそれらの組合せから成る群から選択される。本明細
書で記載されるビルダーについて特に好ましい物質は、そのいかなる結晶性の改
質においてもNa2Ca(CO32である。上記で定義した型の好適なビルダー
はさらに以下の鉱物のいずれか1つ又は組み合わせの天然又は合成の形態により
説明され、それらを包含する:アフガナイト(Afghanite)、アンダーソナイト
(Andersonite)、アスコルフチンY(AshcroftineY)、ベイライト(Beyerite
)、ボルカライト(Borcarite)、ブルバンカイト(Burbankite)、フッシュラ
イト(Butschliite)、カンクリナイト(Cancrinite)、カルボセルナイト(Car
bocernaite)、カーレトナイト(Carletonite)、ダビン(Davyne)、ドナイト
Y(DonnayiteY)、フェアチルダイト(Fairchildite)、フェリスライト(Ferr
isurite)、フラジナイト(Franzinite)、ガウデフロイト(Gaudefroyite)、
ガイルシト(Gaylussite)、ギルバサイト(Girvasite)、グレゴライト(Grego
ryite)、ジョラブスカイト(Jouravskite)、カンファウガイトY(Kamphaugit
eY)、ケトネライト(Kettnerite)、カーネスハイト(Khanneshite)、レパー
ソナイトGd(LepersonniteGd)、リオタイト(Liottite)、マッケルベバイト
Y(MckelveyiteY)、ミクロソマイト(Microsommite)モルセイト(Mroseite)
、ナトロフェアチルダイト(Natrofairchildite)、ネレレイト(Nyerereite)
、レモンダイトCe(RemonditeCe)、サクロファナイト(Sacrofanite)、シュ
ロキンゲライト(Schrockingerite)、ショータイト(Shortite)、スライト(S
urite)、ツニサイト(Tunisite)、ツスカナイト(Tuscanite)、チロライト(
Tyrolite)、ビシュネバイト(Vishnevite)、及びゼムコライト(Zemkorite)
。好ましい鉱物形態には、ニエレライト、フェアチルダイト及びショータイトが
挙げられる。
【0149】 例えば、洗浄水における鉱物、特にCa及び/又はMgの硬度を制御するのを
助けるために、又は表面から粒子状の汚れを除去するのを助けるために、洗浄性
ビルダーをアルミノシリケート類及びシリケート類から選択することもできる。
【0150】 好適なシリケートビルダーには、水溶性及び含水の固形型が挙げられ、鎖状−
、層状−、又は3次元構造並びに不定形の固形物又は非構造の液状型を有するも
のが含まれる。好ましいのは、アルカリ金属シリケートであり、1.6:1〜3
.2:1のSiO2:Na2O比を有する特に液体及び固形物であり、特に、自動
食器洗浄用で、商品名ブリテシル(BRITESIL)(登録商標)、例えば、ブリテシ
ルH2OのもとでPQコープから市販されている固形状含水2−比シリケート;
及び例えば、米国特許第4,664,839号(1987年5月12日、H.P
.リーク(Rieck))に記載されるような層状シリケートが挙げられる。「SK
S−6」と略されることもあるNaSKS−6は、ヘキストにより市販されてい
る結晶性の層状でアルミニウムを含まない艟−Na2SiO5形態のシリケートで
あり、顆粒状の洗濯用組成物で特に好まれる。調製方法は、ドイツのドイツ特許
出願第3,417,649号及び同第3,742,043号を参照のこと。一般
式NaMSix2x+1 .yH2O(式中、Mはナトリウム又は水素であり、xは1
.9〜4の数、好ましくは2であり、yは0〜20の数、好ましくは0である)
を有するもののようなそのほかの層状シリケートもまた、若しくは別の方法にて
本明細書で用いることができる。ヘキストの層状シリケートにはまた、痾、竈及
び繃の層状シリケート形態としてNaSKS−5、NaSKS−7及びNaSK
S−11が挙げられる。顆粒中でクリスペン剤として、漂白剤に対する安定剤と
して、及び泡制御システムの構成成分として作用する珪酸マグネシウムのような
そのほかのシリケート類も有用である。
【0151】 また、本明細書での使用に好適なのは、無水物形態において以下の、鎖状構造
及び一般式:xM2OySiO2.zM'O(式中MはNa及び/又はKであり、
M'はCa及び/又はMgであり;y/xは0.5〜2.0及びz/xは0.0
05〜1.0である)を有する合成された結晶性イオン交換物質又はその水和物
であり、米国特許第5,427,711号(1995年6月27日、サカグチら
)に教示されるよう。
【0152】 アルミノシリケートビルダーは、顆粒状組成物において特に有用であるが、液
状物、ペースト又はゲルに組み入れることもできる。本目的に好適なのは、実験
式:[Mz(AlO2z(SiO2v]・xH2O(式中、z及びvは少なくとも
6の整数であり、Zとvのモル比は1.0〜0.5の範囲内であり、xは15〜
264の整数である)を有するものである。アルミノシリケートは、結晶性であ
っても、非晶性であっても、天然のものでも又は合成に由来するものでもよい。
アルミノシリケートの製造方法は、米国特許第3,985,669号(1976
年10月12日、クルメル(Krummel)ら)にある。好ましい合成の結晶性アル
ミノシリケートイオン交換物質は、ゼオライトA、ゼオライトP(B)、ゼオラ
イトX及び、これがゼオライトPからどの程度異なっていようと、いわゆるゼオ
ライトMAPとして入手可能である。クリノプチロライトを含む天然型を用いて
もよい。ゼオライトAは、式:Na12[(AlO212(SiO212.xH2
(式中、xは20〜30、特に27である)を有する。脱水ゼオライト(x=0
〜10)も用いてもよい。好ましくは、アルミノシリケートは直径0.1〜10
ミクロンの粒度を有する。
【0153】 本明細書における組成物ではシリケート以外の洗浄性ビルダーを用い、鉱物の
硬度を制御するのを助けることができる。アルミノシリケート類及びシリケート
類と組み合わせて、又はその代わりにそれらを用いることができる。有機ビルダ
ー同様に無機ビルダーを用いることができる。ビルダーを自動食器洗浄に用いて
、ひどい汚れの除去を助けることができる。 無機の、又はホスフェート非含有の洗浄性ビルダーには、ホスフォネート、フ
ィチン酸、カーボネート(ビカーボネート及びセスキカーボネートを含む)、サ
ルフェート、シトレート、ゼオライト、及びアルミノシリケートが挙げられるが
、これに限定されない。
【0154】 自動食器洗浄用洗剤では好まれないが、本組成物においてアルミノシリケート
ビルダーを用いてもよい。(好ましいアルミノシリケートの例については米国特
許第第4,605,509号を参照のこと。)アルミノシリケートビルダーは、
現在市販されている重質顆粒洗剤用組成物のほとんどにおいて極めて重要であり
、液状の洗剤配合においても重要なビルダー成分でありうる。アルミノシリケー
トビルダーには、実験式:Na2.Al23 .xSiOz .yH2O(式中、z及び
yは少なくとも6の整数であり、Zとyのモル比は1.0〜約0.5の範囲内で
あり、xは約15〜約264の整数である)を有するものが挙げられる。
【0155】 有用なアルミノシリケートイオン交換物質は市販されている。このようなアル
ミノシリケートは、構造において結晶性であっても非晶性であってもよく、且つ
天然に生じるアルミノシリケートであってもよいし、合成に由来してもよい。ア
ルミノシリケートイオン交換物質の製造方法は、米国特許第3,985,669
号(1976年10月12日発行、クルメル(Krummel)ら)に開示されている
。本明細書で有用な好ましい合成の結晶性アルミノシリケートイオン交換物質は
、名称ゼオライトA、ゼオライトP(B)、ゼオライトMAP及びゼオライトX
のもとで入手可能である。もう1つの実施態様では、結晶性アルミノシリケート
イオン交換物質は式:Na12[(AlO212(SiO212.xH2O(式中、
xは約20〜約30、特に約27である)を有する。この物質はゼオライトAと
して知られる。脱水ゼオライト(x=0〜10)も本明細書で用いてもよい。好
ましくは、アルミノシリケートは、直径約0.1〜10ミクロンの粒度を有する
。表面積の最大化を介して交換の動態をさらに助けるために個々の粒子は望まし
くは、0.1ミクロンよりさらに小さい。高い表面積も界面活性剤のための吸着
剤として、特に顆粒状組成物においてアルミノシリケートの有用性を高める。ア
ルミノシリケート粒子の凝集も有用であり、凝集した粒子は、洗浄中、ミクロン
程度の個々の粒子に分散性を保ったまま、1つの凝集物は、顆粒状組成物におい
て分離を最小限にとどめるように誂えられた直径を有する。カーボネートのよう
なそのほかのビルダーのように、界面活性剤のキャリア機能を促進するように適
応したいかなる物理的又は形態的形態においてもゼオライトを使用することが望
ましく、配合者は適当な粒度を自由に選択してもよい。
【0156】 (高分子の汚れ放出剤) 本発明に基づいた組成物は、任意で1又はそれより多くの汚れ放出剤を含んで
もよい。高分子の汚れ放出剤は、ポリエステル及びナイロンのような疎水性繊維
の表面を親水化するための親水性部分、及び、疎水性繊維上に沈着し、洗濯サイ
クルの完了を介してそれに付着性を残し従って親水性部分とのアンカーとして作
用するための疎水性部分の双方を有することを特徴とする。これによって後半の
洗浄工程でさらに容易に清浄されるために汚れ放出剤による処理に続いて生じる
シミ抜きを可能にすることができる。 汚れ放出剤を利用するならば、一般に組成物の約0.01質量%〜約10質量
%好ましくは約0.1質量%〜約5質量%、さらに好ましくは約0.2質量%〜
約3質量%含まれる。
【0157】 以下はすべて参考として本明細書に含めるが、本発明における我々に好適な汚
れ放出ポリマーを記載している。米国特許第5,691,298号(1997年
11月25日発行、ゴスリンク(Gosselink)ら);米国特許第5,599,7
82号(1997年2月4日発行、パン(Pan)ら);米国特許第5,415,
807号(1995年5月16日発行、ゴスリンク(Gosselink)ら);米国特
許第5,182,043号(1993年1月26日モラル(Morrall)ら);米
国特許第4,956,447号(1990年9月11日、ゴスリンク(Gosselin
k)ら);米国特許第4,976,879号(1990年12月11日発行、マ
ルドナド(Maldonado)ら);米国特許第4、968、451号(1990年1
1月6日発行、シェイベル(Scheibel)ら);米国特許第4、925、577号
(1990年5月15日発行、ボーシェー(Borcher)ら);米国特許第4,8
61,512号(1989年8月29日発行、ゴスリンク(Gosselink));米
国特許第4,877,896号(1989年10月31日発行、マルドナド(Ma
ldonado)ら);米国特許第4,702,857号(1987年10月27日発
行、ゴスリンク(Gosselink)ら);米国特許第4,711,730号(198
7年12月8日発行、ゴスリンク(Gosselink)ら);米国特許第4,721,
580号(1988年1月26日発行、ゴスリンク(Gosselink);米国特許第
4,000,093号(1976年12月28日発行、ニコル(Nicol)ら);
米国特許第3,959,230号(1976年5月25日発行、ハイス(Hayes
);米国特許第3,893,929号(1975年7月8日発行、バサドウ(Ba
sadur));及び欧州特許出願第0219048号(1987年4月22日公開
、クッド(Kud)ら)。
【0158】 さらに好適な汚れ放出剤は、米国特許第4,201,824号ボイランド(Vo
illand)ら;米国特許第4,240,918号ラガッセ(Lagasse)ら;米国特
許第4,525,524号ツング(Tung)ら;米国特許第4,579,681号
ラパート(Ruppert)ら;米国特許第4,220,918号;米国特許第4,7
87,989号;欧州特許第279,134A号(1988年、ローヌプーラン
・ケミー);欧州特許第457,205A号(1991年、BASF);及びド
イツ特許第2,335,044号(1974年、ユニレバー(Unilever)に記載
されており、すべて参考として本明細書に組み入れる。
【0159】 (粘土汚れ除去剤/再沈着防止剤) 本発明の組成物は任意で粘土汚れ除去特性及び再沈着防止特性を有する水溶性
エトキシ化アミンも含有することができる。このような化合物を含有する顆粒状
組成物は典型的に、約0.01質量%〜約10.0質量%の水溶性エトキシ化ア
ミン類を含有し;液状洗剤組成物は典型的に、約0.01質量%〜約5質量%を
含有する。
【0160】 (高分子分散剤) 本明細書における組成物において、特にゼオライト及び/又は層状シリケート
ビルダーの存在下にて、約0.1質量%〜約7質量%のレベルで、高分子分散剤
を有利に利用することができる。好適な高分子分散剤には、ほかの既知のものも
使用することができるが、高分子ポリカルボキシレート類及びポリエチレングリ
コール類が挙げられる。理論によって限定されることは意図しないが、高分子分
散剤は、ほかのビルダー(低分子量のポリカルボキシレート類を含む)と組み合
わせると結晶成長阻害、ひどい汚れ放出解膠、及び再沈着防止によって洗浄性ビ
ルダーの性能を高めると考えられている。 高分子ポリカルボキシレート物質は、好適な不飽和モノマーを、好ましくはそ
の酸形態にて重合する又は共重合することによって調製することができる。好適
な高分子ポリカルボキシレート類を形成するために重合することができる不飽和
モノマー酸には、アクリル酸、マレイン酸(又は無水マレイン酸)、フマル酸、
イタコン酸、アコニット酸、メサコン酸、シトラコン酸及びメチレンマロン酸が
挙げられる。ビニルメチルエーテル、スチレン、エチレンなどのカルボキシレー
ト基を含有しない本明細書の高分子ポリカルボキシレート又はモノマー部分の存
在は、そのような部分が約40質量%を超えないという条件で好適である。
【0161】 特に好適な高分子ポリカルボキシレートは、アクリル酸に由来することができ
る。かかるアクリル酸に基づいた本明細書で有用なポリマーは、重合したアクリ
ル酸の水溶性塩である。酸形態におけるかかるポリマーの平均分子量は好ましく
は約2,000〜10,000、さらに好ましくは約4,000〜7,000、
最も好ましくは約4,000〜5,000の範囲である。かかるアクリル酸ポリ
マーの水溶性塩には、例えば、アルカリ金属、アンモニウム及び置換されたアン
モニウムの塩が挙げられる。この種の可溶性ポリマーは、既知の物質である。洗
剤組成物におけるこの種のポリアクリレートの使用は、例えば、米国特許第3,
308,067号(1967年3月7日発行、ディール(Diehl))に開示され
ている。
【0162】 アクリル酸/マレイン酸を基にしたコポリマーも分散剤/再沈着防止剤の好ま
しい成分として用いてもよい。かかる物質には、アクリル酸とマレイン酸のコポ
リマーの水溶性塩が挙げられる。酸形態におけるかかるコポリマーの平均分子量
は好ましくは約2,000〜100,000、さらに好ましくは約5,000〜
75,000、最も好ましくは約7,000〜65,000の範囲である。かか
るコポリマーにおけるアクリレート部分とマレエートブ部の比は、一般に約30
:1〜約1:1、さらに好ましくは約10:1〜2:1の範囲である。かかるア
クリル酸/マレイン酸コポリマーの水溶性塩には、例えば、アルカリ金属、アン
モニウム及び置換されたアンモニウムの塩を挙げることができる。この種の可溶
性アクリレート/マレエートコポリマーは、欧州特許出願第66915号(19
82年12月15日公開)並びに欧州特許第193,360号(1986年9月
3日公開)に記載されている既知の物質であり、それらはまた、ヒドロキシプロ
ピルアクリレートを含むかかるポリマーも記載している。さらにそのほかの有用
な分散剤には、マレイン酸/アクリル酸/ビニルアルコールターポリマーが挙げ
られる。例えば、アクリル酸/マレイン酸/ビニルアルコールの45/45/1
0ターポリマーを含むかかる物質は、欧州特許第193,360号にも開示され
ている。
【0163】 包含することができるもう1つのポリマー物質は、ポリエチレングリコール(
PEG)である。PEGは、粘土汚れ除去−再沈着防止剤として作用すると同様
に分散剤性能を示すことができる。このような目的に対する典型的な分子量の範
囲は、約500〜約100,000、好ましくは約1,000〜約50,000
、さらに好ましくは約1,500〜約10,000の範囲である。 ポリアスパルテート及びポリグルタメート分散剤も、特にゼオライトビルダー
と併せて使用してもよい。ポリアスパルテートのような分散剤は好ましくは約1
0,000の分子量(平均)を有する。
【0164】 (光沢剤) 公知のいかなる光学的光沢剤又は増白剤又は美白剤も、典型的に常約0.01
質量%〜約1.2質量%のレベルにて、本明細書の洗剤組成物に組み入れること
ができる。本発明で有用である可能性がある市販の光学的光沢剤は、スチルベン
の誘導体、ピラゾリン、クマリン、カルボン酸、メチンシアニン、ジベンゾチオ
フェン−5,5−ジオキシド、アゾール、5−及び6−員の複素環、及びそのほ
かの作用剤を含むサブグループに分類することができが必ずしも限定するもので
はない。かかる光沢剤の例は、M.ザラディニック(Zahradnik)著、「蛍光光
沢剤の製造及び適用」(The Production and Application of Fluorescent Brig
htening Agents)(ニューヨーク州のJohn Wiley & Sonsにより1982年出版
、)に開示されている。
【0165】 本組成物で有用な光学的光沢剤の具体例は、米国特許第4,790,856号
(1988年12月13日発行、ウィクソン(Wixon))で同定されるものであ
る。このような光沢剤には、ベロナ(Verona)の光沢剤のフォアホワイト(PHOR
WHITE)シリーズが挙げられる。この引用に開示されるそのほかの光沢剤には:
チノパル(Tinopal)UNPA、チノパルCBS及びチノパル5BM;チバ−ガ
イギーから入手可能;アーチック(Artic)ホワイトCC及びアーチックホワイ
トCWD、2−(4−スチリル−フェニル)−2H−ナフト[1,2−d]トリ
アゾール;4,4'−ビス−(1,2,3−トリアゾール−2−yl)−スチルベ
ン;4,4'−ビス(スチリル)ビスフェニル;及びアミノクマリン類が挙げら
れる。このような光沢剤の具体例には、4−メチル−7−ジエチルアミノクマリ
ン;1,2−ビス(ベンゾイミダゾール−2−イル)エチレン;1,3−ジフェ
ニル−ピラゾリン;2,5−ビス(ベンゾキサゾール−2−イル)チオフェン;
2−スチリル−ナフト[1,2−d]オキサゾール;及び2−(スチルベン−4
−イル)−2H−ナフト[1、2−d]トリアゾールが挙げられる。米国特許第
3,646,015号(1972年2月29日発行、ハミルトン(Hamilton))
も参照のこと。
【0166】 (染料移行阻害剤) 本発明の組成物は、清浄工程中に一方の布地からもう1つの布地に染料が移行
するのを阻害するのに効果的な1又はそれより多くの物質を包含してもよい。一
般に、かかる染料移行阻害剤には、ポリビニルピロリドンポリマー類、ポリアミ
ンN−オキシドポリマー類、N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾールの
コポリマー類、マンガンフタロシアニン、ペルオキシダーゼ類、及びそれらの混
合物が挙げられる。使用するならば、このような作用剤は典型的に、組成物の約
0.01質量%〜約10質量%、好ましくは約0.01質量%〜約5質量%、さ
らに好ましくは約0.05質量%〜約2質量%含まれる。 さらに具体的には、本明細書で使用するのに好ましいポリアミンN−オキシド
ポリマー類は、以下の構造式:R−Ax−P;(式中、PはN−O基を結合する
ことができる又はN−O基が重合可能単位の一部を形成することができる又はN
−O基が双方の単位に結合することができる重合可能単位であり;Aは以下の構
造の1つであり:−NC(O)−、−C(O)O−、−S−、−O−、−N=;
xは0又は1であり;且つ、RはN−O基のN(nitrogen)が結合することがで
きる又はN−O基がこれらの基の一部である脂肪族、エトキシ化脂肪族、芳香族
、複素環又は環状基、又はその組み合わせである)を有する単位を含有する。好
ましいポリアミンN−オキシドは、Rがピリジン、ピロール、イミダゾール、ピ
ロリジン、ピペリジン及びそれらの誘導体のような複素環基であるものである。
【0167】 N−O基は以下の一般構造で表すことができる:
【化44】 式中、R1、R2、R3は、脂肪族、芳香族、複素環又は脂環族基又はその組み合
わせであり;x、y及びzは0又は1であり;且つ、N−O基の窒素は、前述の
基のいずれかに結合することができるか又はその一部を形成することができる。
ポリアミンN−オキシドのアミンオキシド単位はpKa<10、好ましくはpK
a<7、さらに好ましいpKa<6を有する。
【0168】 形成されるアミンオキシドポリマーが水溶性であり、且つ染料移行阻害特性を
有する限り、いかなるポリマー主鎖を用いることもできる。好適なポリマー主鎖
の例は、ポリビニル類、ポリアルキレン類、ポリエステル類、ポリエーテル類、
ポリアミド、ポリイミド類、ポリアクリレート類及びそれらの混合物である。こ
のようなポリマーには、1つのモノマー型がアミンN−オキシド及びもう1つの
モノマー型がN−オキシドであるランダムコポリマー類又はブロックコポリマー
類が挙げられる。アミンN−オキシドポリマーは典型的に、10:1〜1:1,
000,000のアミン対アミンN‐オキシドの比を有する。しかしながら、ポ
リアミンオキシドポリマーに存在するアミンオキシド基の数は、適当な共重合又
はN‐酸化の適当な程度によって変化することができる。ほとんどいかなる程度
の重合においてもポリアミンオキシド類を得ることができる。典型的に、平均分
子量は、500〜1,000,000;さらに好ましい1,000〜500,0
00;さらに好ましい5,000〜100,000の範囲内である。この好まし
い部類の物質を「PVNO」ということができる。 本明細書の洗剤組成物で有用な最も好ましいポリアミンN−オキシドは、ポリ
(4−ビニルピリジン−N−オキシド)であり、その平均分子量は約50,00
0であり、アミン対アミンN−オキシドの比は約1:4である。
【0169】 N−ビニルピロリドンポリマーとN−ビニルイミダゾールポリマーのコポリマ
ー(「PVPVI」としての部類という)も本明細書で使用するのに好ましい。
好ましくはPVPVIは、5,000〜1,000,000、さらに好ましくは
5,000〜200,000、最も好ましくは10,000〜20,000の範
囲の平均分子量を有する。(平均分子量の範囲は、バース(Barth)ら著、化学
分析(Chemical Analysis)の第113巻「ポリマーの性状分析における最新の
方法」(Modern Methods of Polymer Characterization)に記載される光散乱に
よって決定し、この開示を参考として本明細書に組み入れる)PVPVIコポリ
マーは典型的に、1:1〜0.2:1、さらに好ましくは0.8:1〜0.3:
1、最も好ましくは0.6:1〜0.4:1のN−ビニルイミダゾール対N−ビ
ニルピロリドンのモル比を有する。このようなコポリマーは線状であっても、分
枝状であってもよい。
【0170】 本発明の組成物は、約5,000〜約400,000、好ましくは約5,00
0〜約200,000、さらに好ましくは約5,000〜約50,000の平均
分子量を有するポリビニルピロリドン(「PVP」)を用いてもよい。洗剤分野
ではPVPは当業者に既知であり;例えば、参考として本明細書に組み入れる欧
州特許出願−第262,897号及び欧州特許出願−第256,696号を参照
のこと。PVPを含有する組成物は、平均分子量、約500〜約100,000
、好ましくは約1,000〜約10,000を有するポリエチレングリコール(
「PEG」)も含有することができる。好ましくは、洗浄溶液に提供されるPE
GとPVPの比はppmを基準にして約2:1〜約50:1、さらに好ましくは
約3:1〜約10:1である。
【0171】 本明細書における組成物は任意で、約0.005質量%〜5質量%の、染料移
行阻害作用も提供する特定の型の親水性光学的光沢剤も含有してもよい。使用す
るならば、本明細書における組成物は好ましくは約0.01質量%〜1質量%の
かかる光学的光沢剤を含む。
【0172】 本発明で有用な親水性光学的光沢剤は、下記の構造式を有するものである:
【化45】 式中、R1は、アニリノ、N−2−ビス−ヒドロキシエチル及びNH−2−ヒド
ロキシエチルから選択され;R2は、N−2−ビス−ヒドロキシエチル、N−2
−ヒドロキシエチル−N−メチルアミノ、モルフィリノ、クロロ及びアミノから
選択され;及びMは、ナトリウム又はカリウムのような塩形成性陽イオンである
。 上記式において、R1がアニリノ、R2がN−2−ビス−ヒドロキシエチル及び
Mがナトリウムのような陽イオンである場合、光沢剤は4,4',−ビス[(4
−アニリノ−6−(N−2−ビス−ヒドロキシエチル)−s−トリアジン−2−
イル)アミノ]−2,2'−スチルベンジスルホン酸及び二ナトリウム塩である
。この特定の光沢剤種は、チバ・ガイギーコーポレーションからチノパル(Tino
pal)−UNPA−GXの商品名で市販されている。チノパル(Tinopal)−UN
PA−GXは、本明細書の洗剤組成物において有用な、好ましい親水性光学的光
沢剤である。
【0173】 上記式において、R1がアニリノ、R2がN−2−ヒドロキシエチル−N−2−
メチルアミノ及びMがナトリウムのような陽イオンである場合、光沢剤は4,4
'−ビス[(4−アニリノ−6−(N−2−ヒドロキシエチル−N−メチルアミ
ノ)−s−トリアジン−2−イル)アミノ]2,2'−スチルベンジスルホン酸
二ナトリウム塩である。この特定の光沢剤種は、チバ・ガイギーコーポレーショ
ンからチノパル(Tinopal)−5BG−GXの商品名で市販されている。 上記式において、R1がアニリノ、R2がモルフィリノ及びMがナトリウムのよ
うな陽イオンである場合、光沢剤は4,4'−ビス[(4−アニリノ−6−モル
フィリノ−s−トリアジン−2−イル)アミノ]2,2'−スチルベンジスルホ
ン酸ナトリウム塩である。この特定の光沢剤種は、チバ・ガイギーコーポレーシ
ョンからチノパル(Tinopal)−AMX−GXの商品名で市販されている。
【0174】 本発明で使用するために選択される具体的な光学的光沢剤は、選択された上記
のポリマー染料移行阻害剤と組み合わせて使用する場合、特に効果的な染料移行
阻害性能の利益を提供する。かかる選択されたポリマー物質(例えば、PVNO
及び/又はPVPVI)とかかる選択された光学的光沢剤(例えば、チノパルU
NPA−GX、チノパル5BM−GX及び/又はチノパルAMS−GX)との組
み合わせは、単独で用いた場合、これら2つの顆粒状組成物の成分のいずれかが
提供するよりも、水性洗浄溶液において有意に良好な染料移行阻害を提供する。
理論により束縛されずに、かかる光沢剤は、洗浄溶液の中で布地に対して高い親
和性を有し、相対的に素早くこのような布地に沈着するのでこのような働きがあ
ると考えられている。光沢剤が洗浄溶液中で布地に沈着する程度は、「染着係数
」と呼ばれるパラメータによって定義することができる。染着係数は一般に、a
)布地に沈着する光沢剤物質対b)洗浄液における最初の光沢剤濃度の比として
である。相対的に高い染着係数を持つ光沢剤は、本発明の背景において染料の移
行を阻害するのに最も好適である。
【0175】 当然、そのほかの従来の光学的光沢剤化合物が任意で本組成物に用いられ、本
物の染料移行阻害効果よりもむしろ従来の布地の「明るさ利益」を提供すること
ができることも十分理解される。かかる用法は従来のものであり、洗剤処方には
周知である。
【0176】 (泡抑制剤) 泡の形成を軽減する又は抑制するための化合物を本発明の組成物に組み入れる
ことができる。米国特許第4,489,455号及び同第4,489,574号
に記載されるような、いわゆる「高濃度清浄方法」及び前入れ式の欧州型洗濯機
において泡の抑制は特に重要であることができる。 多種多様な物質を泡抑制剤として用いてもよく、泡抑制剤は、当業者に公知で
ある。例えば、カーク・オスマー(Kirk Othmer)の化学技術百科事典の第3版
7巻の430〜447ページ(John Wiley & Sons社、1979年)を参照のこ
と。特に関心のある泡抑制剤のカテゴリーの1つには、モノカルボン酸脂肪酸及
びその可溶性塩が挙げられる。米国特許第2,954,347号(1960年9
月27日発行、ウエインSt.(Wayne)ジョン)を参照のこと。泡抑制剤とし
て用いられるモノカルボン酸脂肪酸及びその塩は典型的に、10〜約24の炭素
原子、好ましくは12〜18の炭素原子のヒドロカルビル鎖を有する。好適な塩
には、ナトリウム塩、カリウム塩、及びリチウム塩、及びアンモニウム塩及びア
ルカノールアンモニウム塩のようなアルカリ金属塩が挙げられる。
【0177】 本明細書における組成物はまた、非界面活性剤の泡抑制剤を含有してもよい。
これらには、例えば:パラフィン、脂肪酸エステル(例えば、脂肪酸トリグリセ
リド)、一価のアルコールの脂肪酸エステル、脂肪族C18〜C40のケトン類(例
えば、ステアロン)、などのような高分子量炭化水素が挙げられる。そのほかの
泡阻害剤には、1〜24の炭素原子を含有する2又は3モルの第1級又は第2級
アミンとの塩化シアヌル酸の産物を形成するトリ−ヘキサ−アルキルメルアミン
又はジ−テトラ−アルキルジアミンクロロトリアジンのようなN−アルキル化ア
ミノトリアジン、プロピレンオキシド、並びにモノステアリルアルコールホスフ
ェートエステル及びモノステアリルジ−アルカリ金属(例えば、K、Na、及び
Li)ホスフェート及びホスフェートエステルのようなモノステアリルホスフェ
ートが挙げられる。パラフィン及びハロパラフィンのような炭化水素は、液状形
態で利用することができる。液状炭化水素は室温及び大気圧にて液体であり、約
−40℃と約50℃の範囲の鋳込み温度、及び約110℃(大気圧)未満ではな
い最低沸点を有する。好ましくは約100℃未満の融点を有する蝋状炭化水素を
利用することも既知である。炭化水素は、洗剤組成物の泡抑制剤における好まし
いカテゴリーを構成する。炭化水素の泡抑制剤は、例えば、米国特許第4,26
5,779号(1981年5月5日発行、ガンドルホ(Gandolfo)ら)に記載さ
れている。炭化水素には従って、約12〜約70の炭素原子を有する脂肪族、脂
環族、芳香族、及び複素環の飽和又は不飽和の炭化水素が挙げられる。本泡抑制
剤の議論で使用されるとき、用語「パラフィン」は、本物のパラフィンと環状炭
化水素の混合物を含めることを意図する。
【0178】 非界面活性剤の泡抑制剤のもう1つの好ましいカテゴリーは、シリコーン泡抑
制剤を含む。このカテゴリーには、ポリジメチルシロキサンのようなポリオルガ
ノシロキサン油、ポリオルガノシロキサン油又は樹脂の分散物又はエマルション
、及びポリオルガノシロキサンがシリカに化学吸着している又は融合しているポ
リオルガノシロキサンとシリカ粒子の組み合わせの使用が挙げられる。シリコー
ン泡抑制剤は当業者に周知であり、例えば、米国特許第4,265,779号(
1981年5月5日発行ガンドルホ(Gandolfo)ら)及び欧州特許出願第893
07851.9号(1990年2月7日公開、M.S.スターチ(Starch))に
開示されている。 そのほかのシリコーン泡抑制剤は、米国特許第3,455,839号に開示さ
れており、それは、少量のポリジメチルシロキサン液をその中に組み入れること
により水溶液を脱泡する組成物及び方法に関する。
【0179】 シリコーンとシラン化シリカの混合物は、例えば、ドイツ特許出願DOS第2
,124,526号に記載されている。顆粒状洗剤組成物におけるシリコーンの
消泡剤及び泡剤制御剤は、米国特許第3,933,672号(バートロッタ(Ba
rtolotta)ら)、及び米国特許第4,652,392号(1987年3月24日
発行、バギンスキー(Baginski)ら)に開示されている。
【0180】 本明細書で使用するための例示となるシリコーンを基にした泡抑制剤は、本質
的に: (i)25℃にて約20cs.〜約1,500csの粘度を有するポリジメ
チルシロキサン液; (ii)(i)の100質量部あたり約5〜約50質量部の、SiO2単位
の(CH33SiO1/2単位で(CH33SiO1/2単位からSiO2単位への比
が約0.6:1〜約1.2:1であるものから構成されるシロキサン樹脂;及び (iii)(i)の100質量部当り約1〜約20質量部の固形状シリカゲ
ルから成る、泡を抑制する量の泡制御剤である。
【0181】 本明細書で用いられる好ましいシリコーン泡抑制剤では、連続相に対する溶媒
は、特定のポリエチレングリコール又はポリエチレン−ポリプロピレングリコー
ルのコポリマー又はそれらの混合物(好ましい)、又はポリプロピレングリコー
ルで構成される。主なシリコーン泡抑制剤は、分枝状/架橋したものであり、好
ましくは線状ではない。
【0182】 この点をさらに説明するために、泡を制御された典型的な液状の洗濯用洗剤組
成物は、任意で約0.001〜約1質量%、好ましくは約0.01〜約0.7質
量%、最も好ましくは約0.05〜約0.5質量%の前記シリコーン泡抑制剤を
含み、泡抑制剤は(1)(a)ポリオルガノシロキサン、(b)樹脂状シロキサ
ン又はシリコーン樹脂を生成するシリコーン化合物、(c)微細に分割された充
填剤物質、及び(d)(a)、(b)及び(c)の混合物成分のシラノレートを
形成する反応を促進するための触媒の混合物である主な消泡剤の非水性エマルシ
ョン;(2)少なくとも1つの非イオン系シリコーン界面活性剤;及び(3)ポ
リエチレングリコール又は室温にて約2質量%を超える水への溶解度を有するポ
リエチレン−ポリプロピレングリコールのコポリマーを含み;且つポリプロピレ
ングリコールを含まない。顆粒状組成物、ゲルなどで同様の量を用いることがで
きる。米国特許第4、978、471号(1990年12月18日発行、スター
チ(Starch))、及び同第4,983,316号(1991年1月8日発行、ス
ターチ)、同第5,288,431号(1994年2月22日発行、フバー(Hu
ber)ら)、及び米国特許第4,639,489号及び同第4,749,740
号(アイザワら、縦列1の46行目〜縦列4の35行目)も参照のこと。
【0183】 本明細書のシリコーン泡抑制剤は好ましくは、ポリエチレングリコール及びポ
リエチレングリコール/ポリプロピレングリコールのコポリマーを含み、すべて
約1,000未満、好ましくは約100と800の間の平均分子量を有する。本
明細書のポリエチレングリコール及びポリエチレン/ポリプロピレンコポリマー
は、室温にて約2質量%より高い、好ましくは約5質量%より高い水溶解度を有
する。 本明細書の好ましい溶媒は、約1,000未満、さらに好ましくは約100と
800の間、最も好ましくは200と400の間の平均分子量を有するポリエチ
レングリコール、及びポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコールのコ
ポリマー、好ましくはPPG200/PEG300である。好ましいのは、約1
:1と1:10の間、最も好ましくは1:3と1:6の間のポリエチレングリコ
ール:ポリエチレン−ポリプロピレングリコールコポリマーの質量比である。
【0184】 本明細書で用いられる好ましいシリコーン泡抑制剤は、特に分子量4,000
のポリプロピレングリコールを含有しない。それらはまた好ましくは、プルロニ
ックL101のようなエチレンオキシドとプロピレンオキシドのコポリマーを含
有しない。 本明細書で有用なそのほかの泡抑制剤は、第2級アルコール(例えば、2−ア
ルキルアルカノール類)及び米国特許第4,798,679号、同第4,075
,118号及び欧州特許第150,872号に開示されるシリコーンのようなか
かるアルコールとシリコーン油の混合物を含む。第2級アルコールには、C1
16の鎖を有するC6〜C16のアルキルアルコールが挙げられる。好ましいアル
コールは、商標イソフォル(ISOFOL)12のもとでコンデア(Condea)から入手
可能な2−ブチルオクタノールである。第2級アルコールの混合物は、商標イサ
ルケム(ISALCHEM)123のもとでエニケム(Enichem)から入手可能である。
混合された泡抑制剤は典型的に、質量比1:5〜5:1のアルコール+シリコー
ン混合物を含む。
【0185】 洗濯用自動洗濯機で使用されるべきいかなる顆粒状組成物についても、洗濯機
から溢れる程度に泡は形成されるべきではない。泡抑制剤が利用される場合、好
ましくは「泡を抑制する量」で存在する。「泡を抑制する量」によって、組成物
の配合者が、十分に泡を制御し、結果的に洗濯用自動洗濯機での使用に対して低
い泡立ちの顆粒状洗剤を生じるこの泡制御剤の量を選択できることを意味する。
【0186】 本明細書における組成物は、0%〜約10%の泡抑制剤を含んでもよい。泡抑
制剤として利用される場合、モノカルボン酸脂肪酸、及びその塩は典型的に、洗
剤組成物の約5質量%までの量で存在する。好ましくは、約0.5%〜約3%の
脂肪モノカルボキシレート泡抑制剤が利用される。シリコーン泡抑制剤は、さら
に高い量を使用してもよいが、典型的に、洗剤組成物の約2.0質量%までの量
にて利用される。主としてコストを極力抑えること及び効果的に泡を制御するた
めの少ない量での有効性に関与するために、この上限は、現実的に実用的である
。好ましくは約0.01%〜約1%、さらに好ましくは約0.25%〜約0.5
%のシリコーン泡抑制剤が用いられる。本明細書で使用されるとき、このような
質量パーセンテージ値は、ポリオルガノシロキサンと組み合わせて利用してもよ
いいかなるシリカ、並びに利用してもよいいかなる添加物物質も包含する。モノ
ステアリルホスフェート泡抑制剤は一般に組成物の約0.1質量%〜約2質量%
の範囲の量で利用される。炭化水素泡抑制剤は、さらに高いレベルを用いること
もできるが、典型的に、約0.01質量%〜約5.0質量%の範囲の量で利用さ
れる。アルコール泡抑制剤は、典型的に、仕上り組成物の0.2質量%〜3質量
%で用いられる。
【0187】 (アルコキシル化ポリカルボキシレート類) ポリアクリレートから調製されるもののようなアルコキシル化ポリカルボキシ
レート類は、追加的な油脂除去性能を提供するために本明細書で有用である。か
かる物質は、WO91/08281号及びPCT90/01815号(4ページ
以下参照)に記載されており、参考として本明細書に組み入れる。化学的に、こ
のような物質は、7〜8のアクリレート単位あたり1つのエトキシ側鎖を有する
ポリアクリレートを含む。側鎖は、式−(CH2CH2O)m(CH2nCH3(式
中、mは2〜3、nは6〜12である)のものである。側鎖は、ポリアクリレー
ト「主鎖」にエーテル結合し、「櫛」ポリマー型構造を提供する。分子量は変化
することができるが、典型的に、約2000〜約50,000の範囲である。か
かるアルコキシル化ポリカルボキシレートは、本明細書の組成物の約0.05質
量%〜約10質量%含まれることができる。
【0188】 (布地柔軟剤) 種々の洗浄中の布地柔軟剤、特に米国特許第4,062,647号(1977
年12月13日発行、ストームとニシェル(Storm and Nirschl))の微細なス
メクタイトクレー、並びに公知のそのほかの柔軟剤クレーは任意で、本組成物の
通常、約0.5質量%〜約10質量%のレベルで用い、布地の清浄と同時に布地
柔軟剤の利益を提供することができる。クレー柔軟剤は、例えば、米国特許第4
,375,416号(1983年3月1日発行、クリスプ(Crisp)ら)、及び
米国特許第4,291,071号(1981年9月22日発行、ハリス(Harris
)ら)で開示されるようなアミン及び陽イオン系柔軟剤と組み合わせて用いるこ
とができる。 本発明の組成物は、組成物の最終使用に依存して物理的形状であってもよい。
典型的に、本発明の組成物は、液状、液状−ゲル、ゲル、揺変性のゲル、粉末、
顆粒(例えば、高い嵩密度の顆粒、又はいわゆる「フワフワした」顆粒)、ペー
スト、錠剤、棒などの形態であってもよい。
【0189】 同様に、本発明の組成物は種々の異なった適用で用いることができる。かかる
組成物には、硬質面クリーナー、漂白、自動食器洗浄、LDL、HDL(水性及
び非水性の双方)、重質洗濯用組成物、洗濯の前処理、シャンプー、個人用クリ
ーナーなどが挙げられる。本発明の組成物は、自動食器洗浄、漂白及びHDLの
組成物での使用に特に好適である。
【0190】 本発明の組成物は、身体用洗剤組成物又はシャンプーの形態であってもよい。
典型的には、このような組成物は、好ましくは、フケ防止剤(好ましくは血小板
ピリジンチオン塩結晶、イオウ、オクトピロックス、硫化セレン、ケトコナゾー
ル及びピリジンチオン塩)、補助界面活性剤(好ましくはアニオン系界面活性剤
、非イオン系界面活性剤、陽イオン系界面活性剤、両性界面活性剤、双極性界面
活性剤、及びそれらの混合物から選択される)、シリコーンヘアコンディショニ
ング剤、ポリアルキレングリコール、懸濁剤、水、水溶性陽イオンポリマーコン
ディショニング剤、炭化水素コンディショニング剤、起泡剤、保存剤、増粘剤、
補助界面活性剤、染料、香料、溶媒、スタイリングポリマー、静電気防止剤、沈
着性ポリマー、スタイリングポリマー及び溶媒、分散相ポリマー、非揮発性炭化
水素コンディショニング剤、シリコーンコンディショニング剤、懸濁剤、陽イオ
ン系展着剤相分離開始剤及びシラミ撲滅剤及びそれらの混合物から選択されるシ
ャンプー組成物の添加成分を含有する。このような及びシャンプー組成物に組み
こむのにそのほかの好適な物質は、米国特許出願出願番号第60/061,97
5号(1997年10月17日出願、(事件整理番号6882P)、及び同第6
0/061,916号(1997年10月17日出願(事件整理番号6884P
)に見い出すことができる。
【0191】 本発明の組成物はLDL組成物の形態であることもできる。このようなLDL
組成物には、前に詳説したものに加えて、ジアミン、二価のイオン、起泡性ポリ
マー、汚れ放出ポリマー、高分子分散剤、多糖類、研磨剤、殺菌剤、曇り防止剤
、ビルダー、酵素、染料、香料、増粘剤、酸化防止剤、処理助剤、起泡剤、緩衝
液、抗真菌剤又は白カビ制御剤、昆虫忌避剤、錆止め助剤、及びキレート剤のよ
うなLDL処方に通常用いられる添加剤が挙げられる。 本発明の組成物は、非水性、液状、固形物の安定な懸濁の形態における重質洗
濯用組成物、構造化された界面活性剤を含有する液体相を通して分散される実質
的に不溶性の粒子状物質の形態であってもよい。 本明細書の組成物の液体相を形成するために用いることができる好適な種類の
非水性界面活性剤液体には、アルコキシル化アルコール、エチレンオキシド(E
O)−プロピレンオキシド(PO)ブロックポリマー、ポリヒドロキシ脂肪酸ア
ミド、アルキル多糖類などが挙げられる。
【0192】 本明細書のLDL組成物の液体相は、1又はそれより多くの非界面活性剤、非
水性の有機溶媒も含んでもよい。本明細書の非水性液状洗剤組成物に有用な好適
な種類の極性の低い溶媒には、非ビシナルのC4〜C8アルキレングリコール類、
アルキレングリコールモノ低級アルキルエーテル類、低分子量のポリエチレング
リコール類、低分子量のメチルエステル類及びアミド類などが挙げられる。非界
面活性剤、非水性の有機溶媒及び非水性の界面活性剤液の混合物も熟考される。 本発明のHDL組成物の非水性液体相は、本明細書の洗剤組成物の非水性液体
相に構造体を添加するために一般に、しかし必ずしもではないが選択される界面
活性剤を前述の非水性有機液体希釈液と組み合わせることによって調製される。
構造化界面活性剤は、アニオン系、非イオン系、陽イオン系、及び/又は両性の
種類であることができる。 本明細書のHDL組成物における構造化剤として用いるために最も好ましい種
類のアニオン系界面活性剤は、線状アルキルベンゼンスルホネート(LAS)界
面活性剤を含む。
【0193】 本明細書の非水性HDL組成物は好ましくは、液体相に分散され、懸濁される
固体相の粒子状物質を含む。一般に、かかる粒子状物質は、約0.1〜1500
ミクロン、さらに好ましくは約0.1〜900ミクロンのサイズの範囲内である
。最も好ましくは、サイズではかかる物質は約5〜200ミクロンの範囲内であ
る。 本明細書で利用される粒子状物質は、粒子状形態において組成物の非水性液体
相に実質的に不溶性である1又はそれより多くの種類の洗剤組成物成分を含むこ
とができる。利用されることができ、記載される粒子状物質の種類は、過酸漂白
剤、有機ビルダー、無機のアルカリ性供給源(好ましくは水溶性アルカリ金属の
カーボネート、ビカーボネート、ボレート、ピロホスフェート、オルソホスフェ
ート、ポリホスフェートホスフォネート、シリケート及びメタシリケートを含む
)、着色したスペックル及びそれらの混合物である。
【0194】 本発明はまた、水性基剤の液状洗剤組成物を含む。本発明の水性液状洗剤組成
物は、好ましくは上記で開示された分枝状界面活性剤に加えて1又はそれより多
くの洗浄性補助界面活性剤を含有する界面活性剤システムを含む。追加の補助界
面活性剤は、非イオン系洗浄性界面活性剤、アニオン系洗浄性界面活性剤、双極
性洗浄性界面活性剤、アミンオキシド洗浄性界面活性剤、及びそれらの混合物か
ら選択することができる。界面活性剤システムは典型的に、洗剤組成物の約5質
量%〜約70質量%、好ましくは約15質量%〜約30質量%含まれる。このよ
うな界面活性剤は上記で記載されている。
【0195】 前述したような液体相及び固体相の成分に加えて、水性基剤及び非水性基剤の
洗剤組成物は、種々のそのほかの任意成分を含有することができるし、好ましく
は含有するであろう。かかる任意成分は、液状形態であっても固体状形態であっ
てもよい。任意成分は、液体相に溶解されてもよく、微粒子又は液滴の形態にて
液体相に分散されてもよい。好適な任意物質には、例示するために、僅かな任意
成分であるが、例えばキレート剤、酵素、ビルダー、漂白触媒、漂白活性化剤、
増粘剤、粘度制御剤及び/又は分散剤起泡剤、液状漂白活性化剤、染料移行阻害
剤、溶媒、泡抑制剤、構造可塑剤、再沈着防止剤が挙げられる。本明細書の組成
物において任意に利用される可能性のある物質の一部をさらに詳しく記載する。
HDL組成物への好適な添加成分、その調製方法及び組成物における使用に関す
るさらなる詳細は、米国特許出願出願番号第60/062,087号(事件整理
番号6876P)、及び同第60/061,924号(事件整理番号6877P
)に見い出すことができる。
【0196】 (その他の成分) 洗剤組成物は、さらに、好ましくは、1又はそれより多くの以下から選択され
る洗浄性添加物を含む:電解質(例えば塩化ナトリウム)、多糖類、研磨剤、殺
菌剤、曇り防止剤、染料、抗真菌剤及び白カビ制御剤、昆虫忌避剤、香料、屈水
性誘発物質、増粘剤、処理助剤、起泡剤、錆止め助剤、安定剤及び酸化防止剤。
洗剤組成物で有用な多種多様のそのほかの成分は、そのほかの活性成分、キャリ
ア、屈水性誘発物質、酸化防止剤、処理助剤、染料又は色素、液状処方のための
溶媒などを含めて本明細書の組成物に包含することができる。高い泡立ちが所望
であれば、C10〜C16のアルカノールアミドのような泡立ち促進剤を、典型的に
1%〜10%のレベルにて組成物に組み入れることができる。C10〜C14のモノ
エタノール及びジエタノールアミドはかかる泡立ち促進剤の典型的な部類を例示
する。上述のようなアミンオキシド、ベタイン及びスルタイン類のような高い泡
立ち添加界面活性剤と共にかかる泡立ち促進剤を使用することも有利である。 抗酸化剤も本発明の洗剤組成物に任意で加えることができる。それらは、2,
6−ジ−第3級−ブチル−4−メチルフェノール(BHT)、カルバメート、ア
スコルベート、チオサルフェート、モノエタノールアミン(MEA)、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミンなどのような洗剤組成物において使用される
従来の抗酸化剤のいかなるものであってもよい。存在する場合、抗酸化剤は約0
.001質量%〜約5質量%で組成物に存在することが好ましい。
【0197】 前記成分を多孔性の疎水性基材に吸着させ、次いで疎水性被膜で前記基材を被
覆することにより、本組成物で用いられる種々の洗浄性成分を任意でさらに安定
化することができる。好ましくは、洗浄性成分は、多孔性基材に吸着させる前に
界面活性剤と混合する。使用中、洗浄性成分は、基材から水性洗浄液に放出され
、そこで意図された洗浄性の機能を実行する。 この技法をさらに詳細に説明するために、多孔性疎水性シリカ(商標シペルナ
ット(SIPERNAT)D10、デグッサ(DeGussa))を3%〜5%のC1315のエ
トキシ化アルコール(EO7)非イオン系界面活性剤を含有するタンパク質分解
酵素溶液と混合する。典型的に、酵素/界面活性剤溶液はシリカの質量の2.5
倍である。得られた粉末を撹拌しながらシリコーン油(500〜12,500の
範囲の種々のシリコーン油の粘度を用いることができる)に分散する。得られた
シリコーン油分散物を乳化する、さもなければ最終洗剤マトリックスに加える。
この方法によって、前述の酵素、漂白剤、漂白活性化剤、漂白触媒、光活性化剤
、染料、蛍光剤、布地コンディショナーのような成分及び加水分解可能な界面活
性剤を液状の洗濯用洗剤組成物を含む洗剤における使用に対して「保護する」こ
とができる。
【0198】 さらに、組成物は任意で屈水性誘発物質を含んでもよい。好適な屈水性誘発物
質には、トルエンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、クメンスルホン酸、キシ
レンスルホン酸のナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩又は水溶性の置換
されたアンモニウム塩が挙げられる。 非水性キャリア媒体を含むLDL組成物の製造は、米国特許第4,753,5
70号;同第4,767,558号;同第4,772,413号;同第4,88
9,652号;同第4,892,673号;英国特許出願第2,158,838
号;英国特許出願第2,195,125号;英国特許出願第2,195,649
号;米国特許第4,988,462号;米国特許第5,266,233号;欧州
特許出願−第225,654号(6/16/87);欧州特許出願−第510,
762号(10/28/92);欧州特許出願−第540,089号(5/5/
93);欧州特許出願−第540,090号(5/5/93);米国特許第4,
615,820号;欧州特許出願−第565,017号(10/13/93);
欧州特許出願−第030,096号(6/10/81)の開示に従って調製する
ことができ、それらを参考として本明細書に組み入れる。かかる組成物は、その
中に安定して懸濁される種々の粒子状洗浄性成分を含有することができる。従っ
て、かかる非水性組成物は、「液体相」及び任意でしかし好ましくは、「固体相
」を含み、すべては、詳細は以下で及び引用文献で記載される。
【0199】 本発明のLDL組成物は、手洗い食器洗浄のための水性洗浄溶液を形成するた
めに用いることができる。一般に、かかるLDL組成物の有効量を水に加え、か
かる水性の清浄溶液又は温洗溶液を形成する。そのように形成される水溶液を次
いで皿類、食器類及び調理用器具に接触させる。 水性清浄溶液を形成するために水に加えられる本明細書のLDL組成物の有効
量は、水溶液において約500〜20,000ppmの組成物を形成するのに十
分な量を含むことができる。さらに好ましくは、約800〜5,000ppmの
本明細書の洗剤組成物が水性清浄液に提供される。 発明に基づいた顆粒状組成物の成分の平均粒度は、好ましくは5%を超えない
粒子が、直径1.7mmより大きく、又5%を超えない粒子が直径0.15mm
未満となるようにすべきである。 本明細書で定義するとき、用語、平均粒度は、一連のタイラーふるいで多くの
分画(典型的に5分画)に組成物の試料を篩い分けることによって算出する。そ
れによって得られた質量分画をふるいの孔サイズに対してプロットする。平均粒
度は、50質量%の試料が通過する孔サイズとして得られる。 本発明に基づいた顆粒状洗濯用組成物は典型的に、100g/リットル〜40
0g/リットル、さらに好ましくは300g/リットル〜1200g/リットル
、650g/リットル〜1000g/リットルの嵩密度を有する。
【0200】 (高密度洗剤組成物の製法) 高密度(すなわち、約550グラム/リットルを超える、好ましくは約650
グラム/リットル、又はg/lを超える)、溶解度の高い、流動性の高い、本発
明に基づいた顆粒状洗剤組成物を調製するのに種々の手段及び器具を利用するこ
とができる。この分野の現在の商業的慣行では、約500g/l未満の密度を有
することが多い顆粒状洗濯洗剤を製造するにはスプレー乾燥タワーを用いる。こ
の手段では、最終的な洗剤組成物における種々の熱安定成分の水性スラリーが、
約175℃〜約225℃の温度にて従来の技法を用い、スプレー乾燥タワーを通
過することにより、均一な顆粒に形成される。しかしながら、スプレー乾燥を本
明細書の全工程の一部として用いるならば、最新の小型化した、低容量の洗剤製
品に求められる密度レベル(すなわち、>650g/l)を得るためには、以下
に記載するような追加の、又は別の方法の工程を用いなければならない。
【0201】 例えば、タワーでスプレー乾燥された顆粒は、水又は非イオン系界面活性剤の
ような液体を顆粒の孔に詰めることによって及び/又は1又はそれより多くの高
速ミキサー/加密度機にそれらを載せることによって密度が高められている。こ
の方法に好適な高速ミキサー/加密度機は、中心の回転シャフトをその上に載せ
た混合/切断ブレードとともに有する静止円筒状混合ドラムを含む、商品名「ロ
ジゲ(Lodige)CB30」又は「ロジゲCB30リサイクラー」のもとで市販さ
れている装置である。使用中、洗剤組成物のための成分はドラムに導入され、シ
ャフト/ブレードの組み合わせが100〜2500rpmの範囲の速度で回転し
て十分な混合/緻密化を提供する。米国特許第5,149,455号(1992
年9月22日発行、ヤコブ(Jacobs)ら)、及び米国特許第5,565,422
号(1996年10月15日発行、デルグレコ(DelGreco)ら)を参照のこと。
そのほかのかかる装置には、商品名「シュギ造粒機」(Shugi Granulator)及び
商品名「ドライス(Drais)K−TTP80」のもとで市販されている装置が挙
げられる。
【0202】 スプレー乾燥された顆粒をさらに高密度にするために用いることができるもう
1つの方法の工程には、スプレー乾燥された顆粒を中速度のミキサー/加密度機
で処理することが挙げられる。商品名「ロジゲ(Lodige)KM(300又は60
0シリーズ)又は「ロジゲ・プラウシェア」(Lodige Ploughshare)ミキサー/
加密度機のもとで市販されているような装置がこの方法の工程に好適である。か
かる装置は典型的に、40〜160rpmにて操作される。中速度のミキサー/
加密度機における洗剤成分の滞留時間は、静止状態のミキサー/加密度機の質量
を処理速度(例えば、kg/時間)で割ることによって都合よく評価される約0
.1〜12分である。そのほかの有用な装置は、商品名「ドライス(Drais)K
−T160」のもとで利用可能であるような装置である。中速度のミキサー/加
密度機(例えばロジゲKM)を用いるこの方法の工程は、それ自体を用いること
によって、又は前述の高速度ミキサー/加密度機(例えば、ロジゲCB)に続い
て用いることにより、所望の密度を達成することができる。本明細書で有用なそ
のほかの種類の顆粒製造装置は、米国特許第2,306,898号(1942年
12月29日発行、G.L.ヘラー(G. L. Heller))で開示されている装置が
挙げられる。
【0203】 高速度のミキサー/加密度機に続いて低速度のミキサー/加密度機を用いるこ
とがさらに好適である可能性がある一方で、逆の順でミキサー/加密度機の遠心
を用いることもできる。ミキサー/加密度機における滞留時間、装置の操作温度
、顆粒の温度及び/又は組成、液状ビルダー及び流速助剤のような添加成分の使
用を含む種々のパラメータの1つ又は組み合わせを用いて、発明の方法における
スプレー乾燥された顆粒の緻密化を最適化することができる。例示の目的で、米
国特許第5,133,924号(1992年7月28日発行、アペル(Appel)
ら)、;米国特許第4,637,891号(1987年1月20日発行、デルウ
エル(Delwel)ら);米国特許第4,726、908号(1988年2月23日
発行、クルーズ(Kruse)ら);及び米国特許第5,160,657号(199
2年11月3日発行、ボルトロッティ(Bortolotti)ら)の方法を参照のこと。
【0204】 とりわけ熱感受性が高い又は揮発性が高い洗剤成分を最終洗剤組成物に導入す
べきような状況では、スプレー乾燥タワーを含まない方法が好ましい。配合者は
、連続方式又はバッチ方式のいずれかで、出発洗剤成分を市販の混合装置に直接
送りこむことによってスプレー乾燥工程を除くことができる。特に好ましい実施
態様の1つは、界面活性剤ペースト及び無水物質を高速度のミキサー/加密度機
(例えば、ロジゲCB)次いで中速度のミキサー/加密度機(例えば、ロジゲK
M)に装填して高密度の洗剤アグロメレートを形成することを含む。米国特許第
5,366,652号(1994年11月22日発行、カペシ(Capeci)ら)、
及び米国特許第5,486,303号(1996年1月23日発行、カペシら)
を参照のこと。任意で、かかる方法における出発洗剤成分の液体/固体比を選択
して、さらに流動性の高い、サクサクした高密度のアグロメレートを得ることが
できる。米国特許第5,565,137号(1996年10月15日発行、カペ
シら)を参照のこと。
【0205】 任意で、方法は、1又はそれより多くの方法で製造される標準より小さい粒子
のリサイクルの流れを包含して、ミキサー/加密度機に送り戻しさらにアグロメ
レートを形成する又は成形してもよい。この方法で製造される標準より大きい粒
子を粉砕装置に送り、次いでミキサー/加密度機装置に送り戻すことができる。
このような追加のリサイクル方法工程によって出発洗剤成分のアグロメレート成
形を促進し、結果として所望の粒度(400〜700ミクロン)及び密度(>5
50g/l)の均一な分布を有する完成組成物を生じる。米国特許第5,516
,448号(1996年5月14日発行、カペシら)及び米国特許第5,489
,392号(1996年2月6日発行、カペシら)を参照のこと。スプレー乾燥
タワーの使用を求めないそのほかの好適な方法は、米国特許第4,828,72
1号(1989年5月9日発行、ボリアー(Bollier)ら);米国特許第5,1
08,646号(1992年4月28日発行、ビアーズ(Beerse)ら);及び米
国特許第5,178,798号(1993年1月12日発行、ジョリコアール(
Jolicoeur))に記載されている。
【0206】 さらにもう1つの実施態様における、流動床ミキサーを用いる高密度の洗剤組
成物この方法では、完成組成物の種々の成分を水性スラリー(典型的に80%の
固形分)と組み合わせ、流動床にスプレーして完成した洗剤用顆粒を提供する。
流動床に先立って、この方法は任意で、前述のロジゲCBミキサー/加密度機又
はシュギから入手可能な「フレクソミックス(Flexomix)160」ミキサー/加
密度機を用いてスラリーを混合する工程を含むことができる。商品名「エスカー
ウイス」(Escher Wyss)のもとで入手可能な種類の流動床又は移動床をかかる
工程で用いることができる。 本明細書で用いることができるもう1つの好適な方法は、部分的に又は全体と
して中和されたアニオン系界面活性剤塩及びそのほかの出発洗剤成分を含有する
粒子を形成することができるように、アニオン系界面活性剤の液状酸前駆体、ア
ルカリ性無機物質(例えば炭酸ナトリウム)及び任意でそのほかの洗剤成分を高
速度ミキサー/加密度機に送りこむことを含む。任意で、さらに混合し、結果と
して高密度の洗剤組成物を生じるために、高速度ミキサー/加密度機の中味を中
速度ミキサー/加密度機(例えば、ロジゲKM)に送ることができる。米国特許
第5,164,108号(1992年11月17日発行、アペル(Appel)ら)
を参照のこと。
【0207】 任意で、従来の洗剤用顆粒又は密度を高めたスプレー乾燥した洗剤用顆粒を、
種々の比率(例えば、顆粒対アグロメレートの質量比60:40)にて本明細書
で議論される方法の1つ又は組み合わせによって製造される洗剤アグロメレート
と混合することによって発明に基づいた高密度の洗剤組成物を製造することがで
きる。米国特許第5,569,645号(1996年10月29日発行、ディニ
ウエル(Dinniwell)ら)を参照のこと。酵素、香料、光沢剤などの追加的な添
加成分を、本明細書で議論される方法により製造されるアグロメレート、顆粒又
はそれらの混合物とともにスプレーする又は混合することができる。
【0208】 (洗濯洗浄方法) 本明細書の機械による洗濯方法は典型的に、有効量の、発明に基づいた機械に
よる洗濯用の洗剤組成物をその中に溶解した、又は分配した洗濯機における水性
洗浄溶液によって汚れた洗濯物を処理することを含む。洗剤組成物の有効量によ
ってここでは、従来の機械による洗濯方法において一般的に採用される典型的な
製品使用量及び洗浄溶液容量として、5〜65リットルの容量の洗浄溶液に溶解
した又は分散した40g〜300gの製品を意味する。 述べたように、界面活性剤は、クリーニング性能の少なくとも方向性改善を達
成するために有効なレベルにて、好ましくはそのほかの洗浄界面活性剤との組み
合わせで、洗剤組成物において本明細書で用いられる。布地洗濯用組成物の背景
において、かかる「使用レベル」は、汚れやシミの種類やひどさのみならず、洗
浄水の温度、洗浄水の容量及び洗濯機の種類によって幅広く変化することができ
る。
【0209】 (組成物の包装) 組成物の市販実行品は、紙、ダンボール、プラスチック素材及びいかなる好適
な積層品から構成されるものを含むいかなる好適な容器においても包装すること
ができる。好ましい包装の遂行は、欧州特許出願第94921505.7号に記
載されている。 当業者に周知の種々の好適な洗剤用包装において本明細書における組成物を包
装してもよい。液状組成物は好ましくは、従来の洗剤用プラスチックビンに包装
する。 以下の実施例は本発明を説明するものであるが、その範囲を限定したり、別に
定義したりすることを意味するものではない。本明細書で使用されるあらゆる部
分、パーセンテージ及び比率は特に指示がないかぎり質量%として表される。
【0210】
【実施例】
(実施例1)
【化46】 9/11EO8−ピラニルの調製 ネオドール91−8(50.00g、97.9ミリモル)を、加熱マントル、
磁石撹拌子、内部温度計及びアルゴン注入口を取りつけた1000mlの三栓丸
底フラスコに入れ、75℃にて真空下乾燥する。室温まで冷却し、アルゴンで 真空を解除した後、塩化メチレン(500ml)、3,4−ジヒドロ−2H−ピ
ラン(24.71g、293.7ミリモル)及びピリジニウムp−トルエンスル
ホネート(2.46g、9.8ミリモル)を加える。室温にて混合物を18時間
撹拌し、飽和重炭酸ナトリウムにて2回洗浄する。有機層を硫酸マグネシウムで
乾燥し、回転蒸発により濃縮し、さらに真空にて乾燥してほとんど無色の液体を
得る。
【0211】 (実施例2)
【化47】 第3級−アミルアルコールからのC9/11EO8−アミルの調製 塩化メチレン(300ml)及び硫酸マグネシウム(47.14g、391.
6ミリモル)を磁石撹拌子を取りつけた1000mlの単栓丸底フラスコに入れ
る。激しく撹拌している溶液に濃硫酸(9.60g、97.9ミリモル)を加え
る。15分間撹拌した後、t−アミルアルコール(43.15g、489.5ミ
リモル)及びネオドール91−8(50.00g、97.9ミリモル)の塩化メ
チレン(100ml)溶液を加える。フラスコを固く密封し、室温にて5日間撹
拌する。4Lの三角フラスコに混合物を移した後、5%の重炭酸ナトリウム溶液
(750ml)を慎重に加え、硫酸マグネシウムがすべて溶解するまで混合物を
撹拌する。この混合物を4Lの分液漏斗に移し、ブラインで2回洗浄する。有機
層を硫酸マグネシウムで乾燥し、回転蒸発にて濃縮し、さらに真空にて乾燥して
黄色−金色の液体を得る。
【0212】 (実施例3)
【化48】 2−メチル−1−ブテンからのC9/11EO8−アミルの調製 ネオドール91−8(109.22g、213.9ミリモル)を、加熱マント
ル、磁石撹拌子、内部温度計及びアルゴン注入口を取りつけた1000mlの三
栓丸底フラスコに入れ、75℃にて真空下乾燥する。室温まで冷却し、アルゴン
で真空を解除した後、塩化メチレン(225ml)及び2−メチル−1−ブテン
(75.00g、1069.3ミリモル)を加える。次いで、ホウ素トリフルオ
リドジエチルエーテル化物(7.59g、53.5ミリモル)を一気に加える。
この混合物を室温にて5日間撹拌する。28%水酸化アンモニウムにてpH8〜
10に混合物を中和し、硫酸マグネシウムのもとで乾燥して回転蒸発にて濃縮す
る。400mlの無水テトラヒドロフランを加えた後、三酸化イオウピリジン錯
体(17.02g、106.9ミリモル)を加え、24時間撹拌しながら混合物
を硫酸化する。固形物をろ過した後、メタノール中の25%NaOCH3にてろ
過物をpH8〜10に中和し、回転蒸発にて濃縮する。この混合物をフラッシュ
クロマトグラフィー(5:95MeOH:CH2Cl2)にて精製し、真空にて乾
燥して黄色−金色の液体を得る。
【0213】 (実施例4)
【化49】 11EO7−フラニルの調製 ネオドール1−7(100.00g、207.9ミリモル)を、加熱マントル
、磁石撹拌子、内部温度計及びアルゴン注入口を取りつけた1000mlの三栓
丸底フラスコに入れ、75℃にて真空下乾燥する。室温まで冷却し、アルゴンで
真空を解除した後、塩化メチレン(500ml)、2,3−ジヒドロフラン(4
3.72g、623.7ミリモル)及びピリジニウムp−トルエンスルホネート
(5.22g、20.8ミリモル)を加える。室温にて混合物を18時間撹拌し
、飽和重炭酸ナトリウムにて2回洗浄する。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し
、回転蒸発により濃縮し、さらに真空にて乾燥して無色の液体を得る。
【0214】 (実施例5)
【化50】 11EO7BO1−ピラニルの調製 ネオドール1−7(31.22g、64.9ミリモル)を、加熱マントル、磁
石撹拌子、内部温度計及びアルゴン注入口を取りつけた250mlの三栓丸底フ
ラスコに入れ、75℃にて真空下乾燥する。アルゴンにて真空を解除した後、
金属ナトリウム (0.07 g、 3.2ミリモル)を加え、120℃にて混合
物を1時間撹拌する。反応温度を140℃に上げた後、1,2−エポキシブテン
(4.68g、64.9ミリモル)を30分かけて1滴ずつ加える。添加が完了
した後、140℃にて混合物をさらに1時間撹拌する。溶液を90℃まで冷却し
、濃HClにて中和する。水及び残りの微量の1,2−エポキシブテンを真空下
で除き、室温に冷却した後、中間生成物(20.00g、36.2ミリモル)に
3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(9.13g、108.5ミリモル)、塩化メ
チレン(100ml)及びピリジニウムp−トルエンスルホネート(0.91g
、3.6ミリモル)を加える。混合物を室温にて18時間撹拌し、次いで飽和重
炭酸ナトリウムにて2回洗浄する。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、回転蒸
発により濃縮し、さらに真空にて乾燥して黄色の液体を得る。
【0215】 (実施例6)
【化51】 9/11EO8−フェネチルの調製 シュレンクフラスコにCsOH.2O(329mg、1.96ミリモル)を充
填する。1−メチル−2−ピロリジノン(10ml)、ネオドール91−8(5
.01g、9.8ミリモル)及びフェニルアセチレン(1.00g、9.8ミリ
モル)を順に加える。反応混合物を激しく撹拌して、100℃にて12時間加熱
する。室温に冷却した後、溶液をブラインに注ぎ、エーテルで洗浄する。エーテ
ルを含んだ層を集めて水で抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥し、回転蒸発にて濃
縮し、さらに真空にて乾燥して黄色の液体を得る。中間生成物に水素添加して所
望の産物を得る。
【0216】 (実施例7)
【化52】 9/11EO8−4−メチルピラニルの調製 3,4−ジヒドロ−2H−ピランを3,4−ジヒドロ−4−メチル−2H−ピ
ランで置き換えて実施例1の手順を繰り返す。
【0217】 (実施例8)
【化53】 11EO7BO2−フラニルの調製 ネオドール1−7(200.00g、415.8ミリモル)を、加熱マントル
、磁石撹拌子、内部温度計及びアルゴン注入口を取りつけた500mlの三栓丸
底フラスコに入れ、75℃にて真空下乾燥する。アルゴンにて真空を解除した後
、金属ナトリウム(0.48g、20.8ミリモル)を加え、120℃にて混合
物を1時間撹拌する。反応温度を140℃に上げた後、1,2−エポキシブテン
(59.97g、831.6ミリモル)を30分かけて滴下する。添加が完了し
た後、140℃にて混合物をさらに1時間撹拌する。溶液を90℃まで冷却し、
濃HClにて中和する。水及び残りの微量の1,2−エポキシブテンを真空下で
除き、室温に冷却した後、BO末端処理した産物(50.00g、80.0ミリ
モル)に2,3−ジヒドロフラン(16.82g、240.0ミリモル)、塩化
メチレン(250ml)及びピリジニウムp−トルエンスルホネート(2.01
g、8.0ミリモル)を加える。混合物を室温にて18時間撹拌し、次いで飽和
重炭酸ナトリウムにて2回洗浄する。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、回転
蒸発により濃縮し、さらに真空にて乾燥して黄色の液体を得る。
【0218】 (実施例9)
【化54】 11EO7PO2−フラニルの調製 1,2−エポキシブテンをプロピレンオキシドに置き換えて実施例8の手順を
繰り返す。
【0219】 以下の実施例は本発明を説明するものであるが、その範囲を限定したり、別に
定義したりすることを意味するものではない。本明細書で使用されるあらゆる部
分、パーセンテージ及び比率は特に指示がないかぎり質量%として表される。 以下の実施例では、組成物に対して使用される種々の成分に関する略語は、以
下の意味を有する。
【0220】 LAS ナトリウム線状C12アルキルベンゼンスルホネート MBASx 中間鎖で分枝した第1級アルキル(平均の総炭素=x)サル
フェート MBAExz 中間鎖で分枝した第1級アルキル(平均の総炭素=z)エト
キシレート(平均EO=x)サルフェート、ナトリウム塩 MBAEx 中間鎖で分枝した第1級アルキル(平均の総炭素=x)エトキ
シレート(平均EO=8)TFAA C16〜18アルキルN−メチルグル
カミド CxyEzS zモルのエチレンオキシドと縮合したナトリウムC1x〜C1y 分枝状アルキルサルフェート CxyFA C1x〜C1y脂肪酸 CxyEz 平均的zモルのエチレンオキシドと縮合したAC1x-1y分枝状第
1級アルコール C24N−Meグルカミド C12〜C14N−メチルグルカミド CxAPA アルキルアミドプロピルアミン クエン酸 無水クエン酸 カーボネート 粒度200μmと900μmの間の無水炭酸ナトリウム シトレート 425μmと850μmの間の粒度分布を持つ活性86.4%
のトリ−クエン酸ナトリウム二水和物 プロテアーゼ 商品名サビナーゼ(Savinase)のもとでノボインダストリー
ズA/Sにより販売されている活性4KNPUのタンパク質分解酵素 セルラーゼ 商品名カレザイム(Carezyme)のもとでノボインダストリーズ
A/Sにより販売されている活性1000CEVU/gのセルロース分解酵素 アミラーゼ 商品名ターマミル60T(Termamyl)のもとでノボインダスト
リーズA/Sにより販売されている活性60KNU/gのアミロース分解酵素 リパーゼ 商品名リポラーゼ(Lipolase)のもとでノボインダストリーズA
/Sにより販売されている活性100kLU/gの脂質分解酵素 エンドラーゼ ノボインダストリーズA/Sにより販売されている活性30
00CEVU/gのエンドグルナーゼ酵素 PB1 名目上の式NaBO2.H22の無水過ホウ酸ナトリウム漂白剤 NOBS ナトリウム塩の形態のノナノイルオキシベンゼンスルホネート DTPMP 商品名デクエスト(Dequest)2060のもとでモンサント(M
onsanto)から市販されているジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスフォ
ネート) MEA モノエタノールアミン PG プロパンジオール EtOH エタノール 光沢剤1 二ナトリウム4,4'−ビス(2−スルホスチリル)ビフェニル
光沢剤2 二ナトリウム4,4'−ビス(4−アニリノ−6−モルフォリノ
−1.3.5−トリアジン−2−イル)アミノ)スチルベン−2:2'−ジスル
ホネート シリコーン消泡剤 分散剤としてシロキサン−オキシアルキレンコポリマー
を伴うポリジメチルシロキサン泡制御剤であって、前記泡制御剤対前記分散剤の
比が10:1〜100:1である。 NaOH 水酸化ナトリウム溶液 DTPA ジエチレントリアミン五酢酸 NaTS トルエンスルホン酸ナトリウム 脂肪酸(C12/14) C12〜C14脂肪酸 脂肪酸(TPK) トップドパーム核脂肪酸 脂肪酸(RPS) ナタネ脂肪酸 ボラックス Naテトラボレートデカヒドレート PAA ポリアクリル酸 (mw=4500) PEG ポリエチレングリコール (mw=4600) MES アルキルメチルエステルスルホネート SAS 第2級アルキルサルフェート NaPS ナトリウムパラフィンスルホネート C45AS ナトリウムC14〜C15線状アルキルサルフェート CxyAS ナトリウムC1x〜C1yアルキルサルフェート(又は指定があれ
ばそのほかの塩) AQA R2.N+(CH3x((C24O)yH)zでR2=C8〜C18を伴
い、その際、x+z=3、x=0〜3、z=0〜3、y=1〜15 STPP 無水ナトリウムトリポリホスフェートゼオライトA 0.1
〜10マイクロメートルの範囲の主な粒度を有する、式Na12(A102SiO212.27H2Oの水和されたアルミノ珪酸塩ナトリウムNaSKS−6 式艟−Na2Si25の結晶性層状シリケート ビカーボネート 400・m〜1200・mの間の粒度分布を持つ無水重炭
酸ナトリウム シリケート 非晶性珪酸ナトリウム(SiO2:Na2O;比2.0) サルフェート 無水硫酸ナトリウム PAE エトキシ化テトラエチレンペンタアミン PIE エトキシ化ポリエチレンイミン PAEC メチル四級化エトキシ化ジヘキシレントリアミン MA/AA マレイン酸/アクリル酸の1:4コポリマー、平均分子量は約
70,000 CMC ナトリウムカルボキシメチルセルロース プロテアーゼ 商品名サビナーゼ(Savinase)のもとでノボインダストリー
ズA/Sにより販売されている活性4KNPUのタンパク質分解酵素 セルラーゼ 商品名カレザイム(Carezyme)のもとでノボインダストリーズ
A/Sにより販売されている活性1000CEVU/gのセルロース分解酵素 アミラーゼ 商品名ターマミル60T(Termamyl)のもとでノボインダスト
リーズA/Sにより販売されている活性60KNU/gのアミロース分解酵素 リパーゼ 商品名リポラーゼ(Lipolase)のもとでノボインダストリーズA
/Sにより販売されている活性100kLU/gの脂質分解酵素 パーカーボネート 名目上の式2Na2CO3.3H22の過炭酸ナトリウム
NaDCC ジクロロイソシアヌール酸ナトリウム TAED テトラアセチルエチレンジアミン DTPMP 商品名デクエスト(Dequest)2060のもとでモンサント(M
onsanto)から市販されているジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスフォ
ネート) 光活性化漂白剤 デキストリン可溶性ポリマーに内包されたスルホン化亜鉛
フタロシアニン漂白剤 HEDP 1,1−ヒドロキシエタンジホスホン酸 SRP1 オキシエタンオキシ及びテレフタロイル主鎖によってスルホベン
ゾイル末端部を末端処理したエステル SRP2 スルホン化エトキシ化テレフタレートポリマー SRP3 メチルキャップされたエトキシ化テレフタレートポリマー イソフォル16 C16(平均)グアベットアルコールに対するコンデアの商標
CaCl2 塩化カルシウム MgCl2 塩化マグネシウム DTPA ジエチレントリアミン五酢酸
【0221】 (実施例10A〜10E:非水性液状の洗濯用洗剤組成物) 漂白剤を含有する非水性液状の洗濯用洗剤の非限定例は以下のように調製する
【0222】 (構造化剤として使用するためのLAS粉末の調製) ナトリウムC12線状アルキルベンゼンスルホネート(NaLAS)を2つの相
を含有する粉末に加工する。これらのうち1つの相は本明細書の非水性液状洗剤
組成物に可溶であり、もう1つの相は不溶である。本明細書における組成物の非
水性相に対して構造及び粒子を懸濁する能力を添加する役目を果すのは不溶性分
画である。 溶解した硫酸ナトリウム(3〜15%)及び屈水性誘発物質、ナトリウムスル
ホスクシネート(1〜3%)と組み合わせた水中のNaLASのスラリー(およ
そ40〜50%活性を持つ)を利用することによってNaLAS粉末が製造され
る。乾燥粉末の特徴を改善するために屈水性誘発物質及びサルフェートを用いる
。スラリーを薄片に乾燥するためにドラム乾燥機を用いる。NaLASを硫酸ナ
トリウムと共に乾燥すると、薄片の中に2つの識別可能な相が創られる。不溶性
の相は、凝集した小さな粒子(0.4〜2・m)の網状構造を創り、それによっ
て安定して固形物を懸濁する仕上り非水性洗剤製品が可能になる。
【0223】 この実施例に従って調製するNaLAS粉末は表1に示す以下の構成を有する
【0224】 (LAS粉末)
【表1】 本発明のキャップされた非イオン系界面活性剤を含む非水性基剤の重質液状の
洗濯用洗剤組成物を以下に提示する。
【表2】 得られる組成物は安定した、無水の重質液状の洗濯用洗剤であり、通常の布地
洗濯操作に用いると、水との優れた混合比率並びに良好なシミ抜き及び汚れ除去
性能を提供する。
【0225】 (実施例11:手洗い食器洗浄用液状組成物) 手洗い食器洗浄用液に関して以下の実施例は、本明細書の発明をさらに説明す
る。
【0226】 用例11:
【表3】 **ココアルキルベタイン
【0227】 (実施例10〜14:シャンプー組成物)
【表4】 1.ジメチコーンは、質量比40(ゴム)/60(液)のゼネラル・エレクトリ
ックシリコーンディビジョンから入手可能なSE−76ジメチコーンゴムと35
0センチストークスの粘度を有するジメチコーン液の混合物である。
【0228】 (実施例17〜32:顆粒状洗濯洗剤) 以下の洗濯用洗剤組成物が発明に従って調製される:
【表5】 以下の洗濯用洗剤組成物が発明に従って調製される:
【表6】 以下の洗濯用洗剤組成物が発明に従って調製される:
【表7】
【0229】 (実施例33〜40:硬質面洗剤) 列記した比率において列記した成分を混合することによって以下の組成物を製
造する。このような組成物は薄めないで大理石を清浄するのに、及び希釈して塗
料仕上げした木製の床をきれいにするのに使用された。優れた清浄性能及び表面
への安全性能が認められた。
【表8】
【0230】 (実施例41) 自動食器洗浄用組成物:
【表9】
【0231】 以下の実施例は、漂白剤/酵素粒子を含有するホスフェート成形ADD組成物
をさらに説明するが、その限定を意図するものではない。このような組成物は、
本発明の方法で使用するのに好適である。パーセンテージは、AvOとして列記
されている過ホウ酸塩(モノヒドレート)成分以外はすべて、仕上り組成物の質
量によるものである。 (実施例42〜43)
【表10】 実施例42及び43の組成物では、スプレー被覆、流動床造粒、マルマライジ
ング(marumarizing)、小球化、又は薄片化/粉砕操作によって調製された20
0〜2400ミクロンの複合粒子としての組成物にそれぞれ、触媒及び酵素が導
入される。所望であれば、安定性の理由で、プロテアーゼ及びアミラーゼ酵素を
それぞれの触媒/酵素複合粒子に別々に成形してもよく、そのような別々の組成
物を組成物に加える。
【0232】 以下の実施例は、この本発明の方法で使用するのに好適な塩素系漂白剤を伴っ
たADD顆粒状組成物をさらに説明する。 (実施例44〜45)
【表11】
【0233】 以下の実施例は、この本発明の方法で使用するのに好適なADD液状ゲル組成
物をさらに説明する。 (実施例46〜47)
【表12】
【0234】 以下の実施例は、この本発明の方法で使用するのに好適なADDリンス助剤組
成物をさらに説明する。 (実施例48〜49)
【表13】
【0235】 以下の実施例は、この本発明の方法で使用するのに好適なADD錠剤組成物を
さらに説明する。 (実施例50〜51)
【表14】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 ジョーダン,グレン トーマス ザ、フォ ース アメリカ合衆国オハイオ州、インディア ン、スプリングス、リッジヴュー、ドライ ブ 5750 (72)発明者 シェパー,ウィリアム マイケル アメリカ合衆国インディアナ州、ローレン スバーグ、ピクニック、ウッズ、ドライブ 2393 (72)発明者 シヴィク,マーク ロバート アメリカ合衆国オハイオ州、メイソン、ヴ ィレッジ、リッジ、ドライブ 4424 (72)発明者 ヘグバーグ,ドナ ジーン アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 グリーンパイン、ドライブ 2067 (72)発明者 クルースナー,バーナード ウィリアム アメリカ合衆国オハイオ州、ハリソン、ニ ュー、ビッディンガー、ロード 11619 Fターム(参考) 3B116 AA21 3B201 AA21 BB01 BB95 4H003 AB19 AB22 AC08 AC13 AE06 BA09 BA10 BA12 BA15 BA17 BA27 DA01 DA02 DA05 DA17 DA19 EA20 EB08 EB13 EB32 EC02 EC03 ED02 EE05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗剤組成物であって: (a)組成物の0.01質量%〜50質量%の、次式を有するエーテル末
    端処理ポリ(オキシアルキル化)アルコール界面活性剤を含む界面活性剤: RO(R1O)x2 (式中、Rは、線状又は分枝状の、飽和又は不飽和の、置換又は非置換の、脂肪
    族又は芳香族の、1〜30の炭素原子を有する炭化水素基から成る群から選択さ
    れ;任意の所定の分子中で、R1は同一であっても異なっていてもよく、独立し
    て分枝状又は線状のC2〜C7のアルキレンから成る群から選択され;R2は: (i)1〜3のヘテロ原子を含有する4〜8員の置換又は非置換の複素環; (ii)7〜13員の置換又は非置換の多環式環; (iii)次式の炭化水素: 【化1】 式中、yは1〜7の整数であり、xは4〜8員の置換又は非置換の、飽和又は不
    飽和の環状又は芳香族の炭化水素基である;及び (iv)次式の炭化水素基: 【化2】 式中、R3は、線状又は分枝状の、飽和又は不飽和の、置換又は非置換の、脂肪
    族又は芳香族の1〜30の炭素原子を有する炭化水素基であって、R3がメチル
    のとき、Rは分枝状である; から成る群から選択され、xは1〜30の数である);並びに (b)組成物の0.1質量%〜99質量%の添加成分を含む洗剤組成物。
  2. 【請求項2】 Rが、1〜20の炭素原子を有する線状又は分枝状の、飽和
    又は不飽和の、置換又は非置換の、脂肪族炭化水素基である請求項1に記載の組
    成物。
  3. 【請求項3】 Rが次式: 【化3】 (式中、R4、R5及びR6はそれぞれ独立して、水素、C1〜C3のアルキル及び
    それらの混合物から選択されるが、R4、R5及びR6は、すべてが水素であるわ
    けではなく、tが0のとき、少なくともR4又はR5は水素ではない;q、r、s
    、tはそれぞれ独立して0〜13の整数である) を有する請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 R2が次式の炭化水素基: 【化4】 (式中、R3は上記と同義である) である請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 前記複素環が、5〜6員の複素環である請求項1〜4のいず
    れか1項に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 前記複素環が: 【化5】 から成る群から選択される請求項1〜4及び5のいずれか1項に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 R2が、置換又は非置換の、7〜13員の多環式環である請
    求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 Rが、線状又は分枝状の、7〜11の炭素原子を有する脂肪
    族炭化水素基から成る群から選択され;R1がCH2CH2であり;xが6〜10
    の数であり;R2が次式の炭化水素基: 【化6】 (式中、R3は、線状又は分枝状の、2〜5の炭素原子を有する脂肪族基から成
    る群から選択される) から成る群から選択される請求項1に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 組成物が、自動食器洗浄用組成物の形態であり、0.01%
    〜15%のアミンオキシド補助界面活性剤をさらに含む請求項1〜8のいずれか
    1項に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 家庭用の自動食器洗浄装置で食器類を洗浄する方法であっ
    て、請求項1〜9のいずれか1項に記載の組成物を含む水性アルカリ溶液を用い
    て、自動食器洗浄器で汚れた食器類を処理することを含む方法。
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