JP2003512352A - 心臓不整脈の治療に有用な新規オキサビスピジン化合物 - Google Patents

心臓不整脈の治療に有用な新規オキサビスピジン化合物

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JP2003512352A JP2001531792A JP2001531792A JP2003512352A JP 2003512352 A JP2003512352 A JP 2003512352A JP 2001531792 A JP2001531792 A JP 2001531792A JP 2001531792 A JP2001531792 A JP 2001531792A JP 2003512352 A JP2003512352 A JP 2003512352A
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
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    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
    • A61P9/06Antiarrhythmics

Abstract

(57)【要約】 不整脈、特に心房及び心室の不整脈の予防及び治療に有用である、式(I)[式中、R1、R2、R3、R4、R41〜R46、A、B及びGは本明細書に記載の意味を有する]の化合物が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は、医薬品として有用な新規化合物、特に心臓不整脈の治療に有用であ
る化合物に関する。
【0002】 背景技術 心臓不整脈は、心衝動の速度、規則性、又は発生部位における異常か又は異常
な活性化の連続を引き起こす伝導における障害として定義され得る。不整脈は、
臨床的には、推定される発生部位により(即ち、心房性及び房室性不整脈を含む
上室性不整脈と、心室性不整脈)、及び/又は速度により(即ち,徐脈性(遅い
)不整脈及び頻脈性(速い)不整脈)分類され得る。
【0003】 心臓不整脈の治療では、主に伝導速度を遅くすることにより作用する「伝統的
な」抗不整脈薬(クラスI抗不整脈薬)を用いた臨床試験のネガティブな結果に
より、心臓の再分極化を選択的に遅延させ、それによりQT間隔を延長させる化
合物へ向けての医薬開発が促進されてきた。クラスIII抗不整脈薬は、心臓の
伝導に影響を及ぼすことなく、膜間活動電位間隔を延長させる(外へのK+流の
ブロックによるか、又は内へのイオン流の増加から生じ得る)薬物と定義され得
る。
【0004】 再分極化を遅延することで作用する、これまでに知られた薬物(クラスIII
、又は他の薬物)の主要な欠点の1つは、それらがいずれも、時には致命傷にな
り得る、多形性心室頻脈(トルサード・ド・ポアント)として知られる独特の催
不整脈を示すと知られていることである。安全性の観点から、この現象(フェノ
チアジン、三環系抗うつ薬、抗ヒスタミン薬及び抗生物質のような非心臓薬の投
与の結果としても発現することが示されている)を最少化することは、有効な抗
不整脈薬の提供において解決すべき重要問題である。
【0005】 ビズピジン(3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン)に基づいた抗不
整脈薬は、特に、国際特許出願WO91/07405号及びWO99/3110
0号、欧州特許出願306 871号、308 843号及び655 228号
、及び米国特許第3,962,449号、4,556,662号、4,550,
112号、4,459,301号及び5,468,858号、並びに、特に J.
Med. Chem. 39, 2559, (1996), Pharmacol. Res., 24, 149 (1991), Circulatio
n, 90, 2032 (1994) 及び Anal. Sci. 9, 429, (1993) を含む学術誌から知られ
る。オキサビスピジン化合物は、上記文献のいずれにも開示ないし示唆されてい
ない。
【0006】 ある種のオキサビスピジン化合物が、珍しい化学品として Chem. Ber., 96, 2
872 (1963) に開示されている。これらの化合物が不整脈の治療に有用であり得
るということは、言及ないし示唆されていない。
【0007】 驚くべきことに、我々は、新規のオキサビスピジンをベースとする化合物の群
が、電気生理学的活性、好ましくはクラスIIIの電気生理学的活性を示し、そ
れ故、心臓不整脈の治療に有用であると期待されることを見出した。
【0008】 発明の開示 本発明によれば、式I:
【0009】
【化21】
【0010】 [式中: R1は、C1-12アルキル{当該アルキル基は、ハロ、シアノ、ニトロ、アリー
ル、Het1、−C(O)R5a、−OR5b、−N(R6)R5c、−C(O)XR7
、−C(O)N(R8)R5d、及び−S(O)29から選択される1つ又はそれ
以上の基により所望により置換される及び/又は終結される}を表すか、又はR 1 は、−C(O)XR7、−C(O)N(R8)R5d又は−S(O)29を表し; R5a〜R5dは、独立して、存在ごとに、H、C1-6アルキル(ここで後者の基
は、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、アリール及びHet2から選択される1つ
又はそれ以上の置換基により所望により置換される及び/又は終結される)、ア
リール又はHet3を表すか、又はR5dは、R8と一緒に、C3-6アルキレン(当
該アルキレン基は、所望によりO原子により中断される、及び/又は所望により
1つ又はそれ以上のC1-3アルキル基により置換される)を表し; R6は、H、C1-6アルキル(−OH、ハロ、シアノ、ニトロ及びアリールから
選択される1つ又はそれ以上の置換基により所望により置換される及び/又は終
結される)、アリール、−C(O)R10a、−C(O)OR10b又は−C(O)N
(H)R10cを表し; R10a、R10b及びR10cは、独立して、C1-6アルキル(−OH、ハロ、シアノ
、ニトロ及びアリールから選択される1つ又はそれ以上の置換基により所望によ
り置換される及び/又は終結される)、アリールを表すか、又はR10aは、Hを
表し; R7は、C1-12アルキル(−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、アリール、C1-6
ルコキシ及びHet4から選択される1つ又はそれ以上の置換基により所望によ
り置換される及び/又は終結される)を表し; R8は、H、C1-12アルキル、C1-6アルコキシ(ここで後者2つの基は、−O
H、ハロ、シアノ、ニトロ、C1-4アルキル及びC1-4アルコキシから選択される
1つ又はそれ以上の置換基により所望により置換される及び/又は終結される)
、−D−アリール、−D−アリールオキシ、−D−Het5、−D−N(H)C
(O)R11a、−D−S(O)212a、−D−C(O)R11b、−D−C(O)O
12b、−D−C(O)N(R11c)R11dを表すか、又はR8は、R5dと一緒に、
3-6アルキレン(当該アルキレン基は、所望によりO原子により中断される、
及び/又は所望により1つ又はそれ以上のC1-3アルキル基により置換される)
を表し; R11a〜R11dは、独立して、H、C1-6アルキル(−OH、ハロ、シアノ、ニ
トロ及びアリールから選択される1つ又はそれ以上の置換基により所望により置
換される及び/又は終結される)、アリールを表すか、又はR11cとR11dは、一
緒に、C3-6アルキレンを表し; R9、R12a及びR12bは、独立して、C1-6アルキル(−OH、ハロ、シアノ、
ニトロ及びアリールから選択される1つ又はそれ以上の置換基により所望により
置換される及び/又は終結される)又はアリールを表し; Dは、直接の結合又はC1-6アルキレンを表し; Xは、O又はSを表し; R2は、H、ハロ、C1-6アルキル、−OR13、−E−N(R14)R15を表すか
、又はR3と一緒に=Oを表し; R3は、H、C1-6アルキルを表すか、又はR2と一緒に=Oを表し; R13は、H、C1-6アルキル、−E−アリール、−E−Het6、−C(O)R 16a 、−C(O)OR16b又は−C(O)N(R17a)R17bを表し; R14は、H、C1-6アルキル、−E−アリール、−E−Het6、−C(O)R 16a 、−C(O)OR16b、−S(O)216c、−[C(O)]pN(R17a)R17 b 又は−C(NH)NH2を表し; R15は、H、C1-6アルキル、−E−アリール又は−C(O)R16dを表し; R16a〜R16dは、独立して、ここで使用されるときの存在ごとに、C1-6アル
キル(ハロ、アリール及びHet7から選択される1つ又はそれ以上の置換基に
より所望により置換される及び/又は終結される)、アリール、Het8を表す
か、又はR16aとR16dは、独立してHを表し; R17a及びR17bは、独立して、ここで使用されるときの存在ごとに、H又はC 1-6 アルキル(ハロ、アリール及びHet9から選択される1つ又はそれ以上の置
換基により所望により置換される及び/又は終結される)、アリール、Het10 を表すか、又は一緒に、所望によりO原子により中断されるC3-6アルキレンを
表し; Eは、ここで使用されるときの存在ごとに、直接の結合又はC1-4アルキレン
を表し; pは1又は2を表し; Het1〜Het10は、独立して、酸素、窒素及び/又はイオウから選択され
る1つ又はそれ以上のヘテロ原子を含有する5〜12員のへテロ環式基を表し、
当該基は、−OH、オキソ、ハロ、シアノ、ニトロ、C1-6アルキル、C1-6アル
コキシ、アリール、アリールオキシ、−N(R18a)R18b、−C(O)R18c
−C(O)OR18d、−C(O)N(R18e)R18f、−N(R18g)C(O)R18 h 及び−N(R18i)S(O)218jから選択される1つ又はそれ以上の置換基に
より所望により置換され; R18a〜R18jは、独立して、C1-6アルキル、アリールを表すか、又はR18a
18jは、独立してHを表し; Aは、直接の結合、−J−、−J−N(R19)−又は−J−O−(ここで後者
2つの基では、N(R19)−又はO−がR2及びR3を担う炭素原子へ付く)を表
し; Bは、−Z−、−Z−N(R20)−、−N(R20)−Z−、−Z−S(O)n
−、−Z−O−(ここで後者2つの基では、ZがR2及びR3を担う炭素原子へ付
く)、−N(R20)C(O)O−Z−(ここで後者の基では、−N(R20)がR 2 及びR3を担う炭素原子へ付く)、又は−C(O)N(R20)−(ここで後者の
基では、−C(O)がR2及びR3を担う炭素原子へ付く)を表し; Jは、−OH、ハロ及びアミノから選択される1つ又はそれ以上の置換基によ
り所望により置換されるC1-6アルキレンを表し; Zは、直接の結合かC1-4アルキレンを表し; nは、0、1又は2を表し; R19及びR20は、独立してH又はC1-6アルキルを表し; Gは、CH又はNを表し; R4は、−OH、シアノ、ハロ、ニトロ、C1-6アルキル(所望により−N(H
)C(O)OR21aにより終結される)、C1-6アルコキシ、−N(R22a)R22b 、−C(O)R22c、−C(O)OR22d、−C(O)N(R22e)R22f、−N(
22g)C(O)R22h、−N(R22i)C(O)N(R22j)R22k、−N(R22m )S(O)221b、−S(O)221c及び/又は−OS(O)221dから選択さ
れる1つ又はそれ以上の所望の置換基を表し; R21a〜R21dは、独立してC1-6アルキルを表し; R22a及びR22bは、独立して、H、C1-6アルキルを表すか、又は一緒にC3-6 アルキレンを表し、4〜7員の窒素含有環を生じ; R22c〜R22mは、独立して、H又はC1-6アルキルを表し;及び R41〜R46は、独立して、H又はC1-3アルキルを表す; ここで、それぞれのアリール及びアリールオキシ基は、特に断らなければ、所
望により置換される; 但し: (a)本化合物は:3,7−ジベンゾイル−9−オキサ−3,7−ジアザビシク
ロ[3.3.1]ノナンではなく; (b)Aが−J−N(R19)−又は−J−O−を表す場合、そのとき: (i)Jは、C1アルキレンを表さず;及び (ii)Bは、−N(R20)−、−N(R20)−Z−(ここで後者の基では、−
N(R20)がR2及びR3を担う炭素原子へ付く)、−S(O)n−、−O−又は
−N(R20)C(O)O−Z−を表さず、このときR2とR3は、一緒には=Oを
表さず;及び (c)R2が−OR13又は−N(R14)R15を表す場合、そのとき: (i)Aは、−J−N(R19)−又は−J−O−を表さず;及び (ii)Bは、−N(R20)−、−N(R20)−Z−(ここで後者の基では、−
N(R20)がR2及びR3を担う炭素原子へ付く)、−S(O)n−、−O−又は
−N(R20)C(O)O−Z−を表さない]の化合物、又はその製剤的に許容さ
れる誘導体が提供され; この諸化合物を、以下、「本発明の化合物」と呼ぶ。
【0011】 特に断らなければ、本明細書で定義されるようなアルキル基及びアルコキシ基
は、直鎖であるか、又は十分な数(すなわち、少なくとも3個)の炭素原子があ
る場合、分岐鎖、及び/又は環式であり得る。さらに、十分な数(即ち、少なく
とも4個)の炭素原子がある場合、そのようなアルキル及びアルコキシ基はまた
、環式/非環式の部分であり得る。そのようなアルキル及びアルコキシ基はまた
、飽和であり得るか、又は十分な数(即ち、少なくとも2個)の炭素原子がある
場合、不飽和であり得る、及び/又は1つ又はそれ以上の酸素及び/又はイオウ
原子により中断され得る。特に断らなければ、アルキル及びアルコキシ基はまた
、1つ又はそれ以上のハロ、特にフルオロ原子により置換され得る。
【0012】 特に断らなければ、本明細書で定義されるようなアルキレン基は、直鎖である
か、又は十分な数(すなわち、少なくとも2個)の炭素原子がある場合、分岐鎖
であり得る。そのようなアルキレン基はまた、飽和であり得るか、又は十分な数
(即ち、少なくとも2個)の炭素原子がある場合、不飽和であり得る、及び/又
は1つ又はそれ以上の酸素及び/又はイオウ原子により中断され得る。特に断ら
なければ、アルキレン基はまた、1つ又はそれ以上のハロ原子により置換され得
る。
【0013】 「アリール」という用語には、本明細書で使用される場合、フェニル、ナフチ
ル等のようなC6-10アリール基が含まれる。「アリールオキシ」という用語には
、本明細書で使用される場合、フェノキシ、ナフトキシ等のようなC6-10アリー
ルオキシ基が含まれる。疑念を避けるために言えば、本明細書で言及されるアリ
ールオキシは、オキシ基のO原子を介して、分子の残りへ付く。特に断らなけれ
ば、アリール及びアリールオキシ基は、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、C1-6
アルキル、C1-6アルコキシ、−N(R22a)R22b、−C(O)R22c、−C(O
)OR22d、−C(O)N(R22e)R22f、−N(R22g)C(O)R22h、−N
(R22m)S(O)221b、−S(O)221c及び/又は−OS(O)221d
ここで、R21b〜R21dとR22a〜R22mは、上記に定義される通りである)を含む
1つ又はそれ以上の置換基により置換され得る。置換される場合、アリール及び
アリールオキシ基は、好ましくは、1〜3個の置換基により置換される。
【0014】 「ハロ」という用語には、本明細書で使用される場合、フルオロ、クロロ、ブ
ロも及びヨードが含まれる。
【0015】 言及され得るHet(Het1、Het2、Het3、Het4、Het5、He
6、Het7、Het8、Het9及びHet10)基には、(酸素、窒素及び/又
はイオウの群から選択される)1〜4個のヘテロ原子を含有するものが含まれ、
ここでこの環系の全原子数は5〜12である。Het(Het1、Het2、He
3、Het4、Het5、Het6、Het7、Het8、Het9及びHet10
基は、特性において、完全に飽和している、全体的に芳香族である、部分的に芳
香族である、及び/又は二環式であり得る。言及され得るへテロ環式基には、ベ
ンゾジオキサニル、ベンゾジオキセパニル、ベンゾジオキソリル、ベンゾフラニ
ル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾモルホリニル、ベンゾオキサジノニル、ベンゾ
チオフェニル、クロマニル、シンノリニル、ジオキサニル、フラニル、イミダゾ
リル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、インドリル、イソキノリニル、イソ
オキサゾリル、モルホリニル、オキサゾリル、フタラジニル、ピペラジニル、ピ
ペリジニル、プリニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリ
ミジンジニル、ピロリジノニル、ピロリジニル、ピロリニル、ピロリル、キナゾ
リニル、キノリニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、チアゾリ
ル、チエニル、チオクロマニル、トリアゾリル等が含まれる。言及され得るHe
1の適合物(values)には、ピリジニル、ベンゾジオキサニル、イミダゾリル
、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、ピペラジニル、ピラゾリル、ピロリル、
ピロリジニル、テトラヒドロピラニル及びチアゾリルが含まれる。言及され得る
Het3の適合物には、ベンゾジオキサニル及びベンゾモルホリニルが含まれる
。言及され得るHet4の適合物には、ピペラジニルが含まれる。Het(He
1、Het2、Het3、Het4、Het5、Het6、Het7、Het8、He
9及びHet10)基上の置換基は、適宜、ヘテロ原子を含む、環系の任意の原
子上に位置し得る。Het(Het1、Het2、Het3、Het4、Het5
Het6、Het7、Het8、Het9及びHet10)基の結合点は、ヘテロ原子
を(適宜)含む環系の任意原子を介するか、又は環系の一部として存在し得る縮
合した炭素環式環上の原子であり得る。Het(Het1、Het2、Het3
Het4、Het5、Het6、Het7、Het8、Het9及びHet10)基はま
た、N−若しくはS−酸化の形態であり得る。
【0016】 製剤的に許容される誘導体には、塩及び溶媒和物が含まれる。言及され得る塩
には酸付加塩が含まれる。言及され得る特定の塩には、トルエンスルホン酸塩、
及び、特にベンゼンスルホン酸塩のようなアリールスルホン酸塩が含まれる。言
及され得る溶媒和物には、本発明の化合物の一水和物のような水和物が含まれる
【0017】 製剤的に許容される誘導体にはまた、オキサビスピジン又は(GがNを表す場
合)ピリジルの窒素での、C1-4アルキル四級アンモニウム塩とN−オキシドが
含まれるが、但し、N−オキシドが存在する場合: (a)どのHet(Het1、Het2、Het3、Het4、Het5、Het6
Het7、Het8、Het9及びHet10)基も非酸化S−原子を含有せず;及
び/又は (b)Bが−Z−S(O)nを表す場合、nは0を表さない。
【0018】 本発明の化合物は互変異性を示す場合がある。あらゆる互変異性の形態とその
混合物が本発明の特許請求の範囲内に含まれる。
【0019】 本発明の化合物はまた、1つ又はそれ以上の不斉炭素原子を含有する場合があ
り、それ故、光学及び/又はジアステレオ異性を示し得る。ジアステレオマーは
、従来技術、例えばクロマトグラフィー又は分別結晶化を使用して分離され得る
。様々な立体異性体は、従来の(例えば分別結晶化又はHPLC)技術を使用し
て、化合物のラセミ又は他の混合物の分離により単離され得る。他のやり方では
、所望の光学異性体は、ラセミ化やエピマー化を引き起こさない条件下での適当
な光学活性の出発材料の反応によるか、又は、例えばホモキラル酸を用いた誘導
化に後続した従来手段(例、HPLCシリカのクロマトグラフィー)によるジア
ステレオマーエステルの分離により合成され得る。すべての立体異性体が本発明
の特許請求の範囲内に含まれる。
【0020】 略号を本明細書の末尾に列挙する。
【0021】 言及され得る式Iの化合物には、R2とR3が一緒に=Oを表す場合、AとBが
同時には直接の結合を表さないものが含まれる。
【0022】 本発明の好ましい化合物には: R1が、C1-8アルキル{当該アルキル基は、ハロ、所望により置換されるアリー
ル、所望により置換されるHet1、−C(O)R5a、−OR5b、−N(R6)R 5c 、−C(O)N(R8)R5d、及び−S(O)29から選択される1つ又はそ
れ以上の基により所望により置換される及び/又は終結される}を表すか、又は
1が、−C(O)OR7、−C(O)N(R8)R5d又は−S(O)29を表し
; R5a〜R5dが、独立して、存在ごとに、H、C1-6アルキル(ここで後者の基は
、ハロ、シアノ、ニトロ及びアリールから選択される1つ又はそれ以上の置換基
により所望により置換される及び/又は終結される)、アリール{ここで後者の
基は、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、−N(R22a)R22b(ここで後者の
基では、R22a及びR22bが一緒にC3-6アルキレンを表す)、C1-4アルキル及び
1-4アルコキシ(ここで後者2つの基は、1つ又はそれ以上のハロ原子により
所望により置換される)から選択される1つ又はそれ以上の置換基により所望に
より置換される}、Het3を表すか、又はR5dが、R8と一緒に、C4-5アルキ
レン(当該アルキレン基は、所望によりO原子により中断される)を表し; R6が、H、C1-6アルキル、アリール(ここで後者の基は、ハロ、シアノ、ニト
ロ、C1-4アルキル及びC1-4アルコキシから選択される1つ又はそれ以上の置換
基により所望により置換される)、−C(O)R10a、−C(O)OR10b又は−
C(O)N(H)R10cを表し; R10a及びR10bが、C1-4アルキル(ハロ及びアリールから選択される1つ又は
それ以上の置換基により所望により置換される)又はアリール(ここで後者の基
は、ハロ、シアノ、ニトロ、C1-4アルキル及びC1-4アルコキシから選択される
1つ又はそれ以上の置換基により所望により置換される)を表し; R10cが、C1-4アルキルを表し; R7が、ハロ、アリール、C1-4アルコキシ及びHet4から選択される1つ又は
それ以上の置換基により所望により置換される及び/又は終結される、C1-6
ルキルを表し; R8が、H、C1-6アルキル(ここで後者の基は、ハロ、シアノ及びニトロから選
択される1つ又はそれ以上の置換基により所望により置換される及び/又は終結
される)、−D−アリール、−D−アリールオキシ、−D−Het5、−D−N
(H)C(O)R11a、−D−C(O)R11bを表すか、又はR8が、R5dと一緒
に、C4-5アルキレン(当該アルキレン基は、所望によりO原子により中断され
る)を表し; R11a及びR11bが、独立して、C1-4アルキル(ハロ、シアノ、ニトロ及びアリ
ールから選択される1つ又はそれ以上の置換基により所望により置換される及び
/又は終結される)又はアリールを表し; Dが、直接の結合又はC1-3アルキレンを表し; R9が、C1-6アルキル(1つ又はそれ以上のハロ基により所望により置換される
)又はアリール(ここで後者の基は、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、ハロ、
ニトロ及びシアノから選択される1つ又はそれ以上の置換基により所望により置
換される)を表し; R2が、H、ハロ、C1-3アルキル、−OR13、−N(H)R14を表すか、又はR 3 と一緒に=Oを表し; R3が、H、C1-3アルキルを表すか、又はR2と一緒に=Oを表し; R13が、H、C1-4アルキル、−E−アリール(シアノ、ハロ、ニトロ、C1-4
ルキル及びC1-4アルコキシから選択される1つ又はそれ以上の置換基により所
望により置換される)又は−E−Het6を表し; R14が、H、C1-6アルキル、−E−アリール(当該アリール基は、シアノ、ハ
ロ、ニトロ、C1-4アルキル及びC1-4アルコキシから選択される1つ又はそれ以
上の置換基により所望により置換される)、−C(O)R16a、−C(O)OR1 6b 、−S(O)216c、−C(O)N(R17a)R17b又は−C(NH)NH2
表し; R16a〜R16cが、独立してC1-6アルキルを表すか、又はR16aがHを表し; R17a及びR17bが、独立してH又はC1-4アルキルを表し; Eが、直接の結合又はC1-2アルキレンを表し; Het1〜Het6が、オキソ、ハロ、シアノ、ニトロ、C1-4アルキル、C1-4
ルコキシ、−N(R18a)R18b、−C(O)R18c又は−C(O)OR18dから選
択される1つ又はそれ以上の置換基により所望により置換され; R18a〜R18dが、独立して、H、C1-4アルキル又はアリールを表し; Aが、−J−、−J−N(R19)−又は−J−O−を表し; Bが、−Z−、−Z−N(R20)−、−N(R20)−Z−、−Z−S(O)n
、−Z−O−又は−N(R20)C(O)O−Z−を表し; JがC1-4アルキレンを表し; Zが、直接の結合か又はC1-3アルキレンを表し; nが0又は2を表し; R19及びR20が、独立して、H又はC1-4アルキルを表し; GがNを表す場合、GがBの付加点に対してオルト、又は、特にパラの位置にあ
り; GがNを表す場合、R4が不在であるか又は単一のシアノ基を表し; R4が、−OH、シアノ、ハロ、ニトロ、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、−
C(O)N(R22e)R22f、−N(R22g)C(O)R22h、及び/又は−N(R 22m )S(O)2−C1-4アルキルから選択され; R22e〜R22mが、独立して、H又はC1-4アルキルを表し; R41〜R46が、独立して、H又はC1-3アルキルを表すものが含まれる。
【0023】 本発明のより好ましい化合物には: R1が、所望により酸素により中断される、及び/又は、(i)1つ又はそれ以
上のハロ又は−OR5b基;及び/又は(ii)フェニル{ここで後者の基は、ハ
ロ、シアノ及びC1-4アルコキシ(ここで後者の基は1つ又はそれ以上のハロ原
子により所望により置換される)から選択される1つ又はそれ以上の置換基によ
り置換される}、Het1、−C(O)R5a、−N(H)R6、−C(O)N(R 8 )R5d、及び−S(O)2−C1-4アルキルから選択される1つの基により所望
により置換される及び/又は終結される、直鎖又は分岐鎖又は部分環式/非環式
のC1-6アルキルを表すか、又はR1が、−C(O)OR7、−C(O)N(R8
5d、又は−S(O)21-5アルキルを表し; Het1が、酸素、窒素及び/又はイオウから選択される1又は2個のヘテロ原
子を含有する4〜(例えば、5〜)10員のへテロ環式基を表し(当該基は、C 1-2 アルキル及び−C(O)−C1-4アルキルから選択される1つ又はそれ以上の
置換基により所望により置換される); R5a、R5b及びR5dが、独立して、H、C1-5アルキル、フェニル{ここで後者
の基は、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ピロリジニル、C1-4アルキル及びC1-5
ルコキシ基(ここで後者の基は1つ又はそれ以上のハロ原子により所望により置
換される)から選択される1つ又はそれ以上の置換基により所望により置換され
る}、又はHet3を表し; Het3が、酸素及び窒素から選択される1又は2個のヘテロ原子を含有する5
〜10員のへテロ環式基を表し(当該基は、オキソ、C1-2アルキル及び−C(
O)−C1-4アルキルから選択される1つ又はそれ以上の置換基により所望によ
り置換される); R6が、H、C1-4アルキル、フェニル(ここで後者の基は、1つ又はそれ以上の
シアノ基により所望により置換される)又は−C(O)O−C1-5アルキルを表
し; R7が、Het4より所望により置換されるか又は終結されるC1-5アルキルを表
し; Het4が、酸素及び窒素から選択される1又は2個のヘテロ原子を含有する5
〜10員のへテロ環式基を表し(当該基は、C1-2アルキル及び−C(O)−C1 -4 アルキルから選択される1つ又はそれ以上の置換基により所望により置換され
る); R8が、H又はC1-4アルキルを表し; R2が、H、−OR13又は−N(H)R14を表し; R3が、H、C1-3アルキルを表すか、又はR2と一緒に=Oを表し; R13が、H又は(シアノ及びC1-2アルコキシから選択される1つ又はそれ以上
の置換基により所望により置換される)フェニルを表し; R14が、H、(1つ又はそれ以上のシアノ基により所望により置換される)フェ
ニル又は−C(O)O−C1-5アルキルを表し; Aが、C1-3アルキレンを表し; Bが、−Z−、−Z−N(H)−、−Z−S(O)2−又は−Z−O−(ここで
後者の3つの基では、ZがR2及びR3を担う炭素へ付く)を表し; Zが、直接の結合か又はC1-2アルキレンを表し; GがCHを表し; R4が、Bに対して、オルト−及び/又は、特にパラ位ににある1又は2個のシ
アノ基を表すものが含まれる。
【0024】 本発明の特に好ましい化合物には: R1が、所望により酸素により中断される、及び/又は、(i)1つ又はそれ以
上のハロ又は−OR5b基;及び/又は(ii)フェニル{ここで後者の基は、ハ
ロ、シアノ及びC1-4アルコキシ(ここで後者の基は1つ又はそれ以上のハロ原
子により所望により置換される)から選択される1つ又はそれ以上の置換基によ
り置換される}、Het1、−C(O)R5a、−N(H)R6、−C(O)N(R 8 )R5d、及び−S(O)2−C1-4アルキルから選択される1つの基により所望
により置換される及び/又は終結される、直鎖又は分岐鎖又は部分環式/非環式
のC1-6アルキルを表すものが含まれる。
【0025】 本発明の特別に好ましい化合物には: R1が、−C(O)R5a又は−N(H)C(O)OR10bにより終結される、直鎖
又は分岐鎖のC1-4アルキル(例えば、C1-3アルキル)を表し; R5a及びR10bが、独立して、直鎖−又は分岐鎖のC2-6アルキル(例えば、ブチ
ル(例、t−ブチル)のようなC3-5アルキル)を表し; R2が、H又はOHを表し; Aが、C1-2アルキレンを表し; Bが、−Z−、−Z−N(H)−又は−Z−O−(ここで後者の2つの基では、
ZがR2及びR3を担う炭素へ付き、C1-2アルキレンを表す)を表し; R4が、Bに対してパラ位ににある単一ののシアノ基を表すものが含まれる。
【0026】 本発明の好ましい化合物には、以下に開示される実施例の化合物が含まれる。
【0027】 本発明の好ましい化合物にはまた: R6が−C(O)N(H)R10cを表さず; R22aとR22bが一緒にはC3-6アルキレンを表さないものが含まれる。
【0028】 本発明の好ましい化合物にはまた: 7−ベンジル−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3
−カルボン酸tert−ブチル;又は7−[(2S)−3−(4−シアノフェノ
キシ)−2−ヒドロキシプロピル−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.
3.1]ノナン−3−カルボン酸エチルでないものが含まれる。
【0029】 製法 本発明によれば、以下の工程(a)〜(x)を含む、式Iの化合物の製造法も
提供される: (a)式II:
【0030】
【化22】
【0031】 (式中、R2、R3、R4、R41〜R46、A、B及びGは、上記に定義される通り
である)の化合物の、式III: R1−L1 III {式中、L1は、ハロ、アルカンスルホネート、ペルフルオロアルカンスルオネ
ート、アレン(arene)スルホネート、−OC(O)XR7、イミダゾール又はR 23 O−(ここで、R23は、例えば、C1-10アルキル又はアリールを表し、当該基
は、1つ又はそれ以上のハロ若しくはニトロ基により所望により置換される)の
ような脱離基を表し、X、R1及びR7は、上記に定義される通りである}の化合
物との、例えば、好適な塩基(例、トリエチルアミン、炭酸カリウム、又は重炭
酸ナトリウムのような重炭酸塩)と適当な溶媒(例、ジクロロメタン、クロロホ
ルム、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、THF、トルエン、水
、低級アルキルアルコール(例、エタノール)又はそれらの混合物)の存在下、
室温〜還流温度での反応; (b)R1が−C(O)XR7又は−C(O)N(R8)R5dを表す式Iの化合物
については、式IV:
【0032】
【化23】
【0033】 (式中、R2、R3、R4、R41〜R46、A、B、G及びL1は、上記に定義される
通りである)の化合物の、式V: R24−H V (式中、R24は、−XR7又は−N(R8)R5dを表し、R5d、R7、R8及びXは
、上記に定義される通りである)の化合物との、例えば上記の記載(工程(a)
)に類似した条件下での反応; (c)R1が−C(O)N(H)R8を表す化合物については、上記に定義される
ような式IIの化合物の、式VI: R8−N=C=O VI (式中、R8は上記に定義される通りである)の化合物との、例えば、適当な有
機溶媒(例、ジクロロメタン)の存在下、0℃〜還流温度での反応、又は当業者
に知られる条件下での固相合成を介した反応; (d)式VII:
【0034】
【化24】
【0035】 (式中、R1及びR41〜R46は、上記に定義される通りである)の化合物の、式
VIII:
【0036】
【化25】
【0037】 (式中、L2は、ハロ、アルカンスルホネート(例、メシレート)、ペルフルオ
ロアルカンスルオネート又はアレンスルホネート(例、2−若しくは4−ニトロ
ベンゼンスルホネート、トルエンスルホネート又はベンゼンスルホネート)のよ
うな脱離基を表し、R2、R3、R4、A、B及びGは、上記に定義される通りで
ある)の化合物との、例えば、好適な塩基(例、トリエチルアミン又は炭酸カリ
ウム)と適当な有機溶媒(例、アセトニトリル、ジクロロメタン、クロロホルム
、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、低級アルキルアルコ
ール(例、エタノール)、酢酸イソプロピル又はそれらの混合物)の存在下、高
められた温度(例、35℃〜還流温度)での反応; (e)AがCH2を表し、R2が−OH又は−N(H)R14を表す式Iの化合物に
ついては、上記に定義されるような式VIIの化合物の、式IX:
【0038】
【化26】
【0039】 (式中、YはO又はN(R14)を表し、R3、R4、R14、B及びGは、上記に定
義される通りである)の化合物との、例えば、好適な溶媒(例、低級アルキルア
ルコール(例、IPA)、アセトニトリル、又は低級アルキルアルコールと水の
混合物)の存在下、高められた温度(例、60℃〜還流温度)での反応; (f)Bが−Z−O−を表す式Iの化合物については、式X:
【0040】
【化27】
【0041】 (式中、R1、R2、R3、R41〜R46、A及びZは、上記に定義される通りであ
る)の化合物の、式XI:
【0042】
【化28】
【0043】 (式中、R4及びGは、上記に定義される通りである)の化合物との、例えば、M
itsunobu 型の条件{例えば、三級ホスフィン(例、トリブチルホスフィン又は
トリフェニルホスフィン)、アゾジカルボン酸誘導体(例、アゾジカルボン酸ジ
エチル又は1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリジンと適当な有機溶媒(例
、ジクロロメタン又はトルエン)の存在下、周囲温度(例、25℃)〜還流温度
}下での反応; (g)GがNを表し、Bが−Z−O−を表す式Iの化合物については、上記に定
義されるような式Xの化合物の、式XII:
【0044】
【化29】
【0045】 (式中、R4及びL2は上記に定義される通りである)の化合物との、例えば、好
適な塩基(例、ナトリウムヒドリド)と適当な溶媒(例、N,N−ジメチルホル
ムアミド)の存在下、10℃〜還流温度での反応; (h)R2が−OR13を表す(ここでR13は、C1-6アルキル、−E−アリール又
は−E−Het6を表す)式Iの化合物については、R2がOHを表す式Iの化合
物の、式XIII: R13aOH XIII (式中、R13aは、C1-6アルキル、−E−アリール又は−E−Het6を表し、
E及びHet6は、上記に定義される通りである)の化合物との、例えば Mitsun
obu 型の条件(例、上記の工程(f)に記載される)下での反応; (i)R2が−OR13を表す(ここでR13は、C1-6アルキル、−E−アリール又
は−E−Het6を表す)式Iの化合物については、式XIV:
【0046】
【化30】
【0047】 (式中、R1、R3、R4、R41〜R46、A、B、G及びL2は、上記に定義される
通りである)の化合物の、上記に定義されるような、式XIIIの化合物との、
例えば、Williamson 型の条件下{即ち、適当な塩基(例、KOH又はNaH)
と好適な有機溶媒(例、ジメチルスルホキシド又はN,N−ジメチルホルムアミ
ド)の存在下}、周囲温度(例、25℃)〜還流温度での反応(当業者が理解さ
れるように、式XIVのある化合物(L2がハロを表すもの)はまた、上記に定
義されるような式Iの化合物ともみなし得る); (j)R2が−E−NH2を表す式Iの化合物については、式XV:
【0048】
【化31】
【0049】 (式中、R1、R3、R4、R41〜R46、A、B、E及びGは、上記に定義される
通りである)の化合物の、例えば、好適な触媒(例えば、パラジウム/カーボン
)と適当な溶媒(例えば、水−エタノール混合物)の存在下、好適な気圧での還
元; (k)R2が−E−N(R14)R15を表す(ここでR14は、C1-6アルキル、−E
−アリール、−E−Het6、−C(O)R16a、−C(O)OR16b、−S(O
216c又は−C(O)N(R17a)R17bを表す)式Iの化合物については、R 2 が−E−N(H)R15を表す式Iの化合物の、式XVI: R14a−L1 XVI (式中、R14aは、C1-6アルキル、−E−アリール、−E−Het6、−C(O
)R16a、−C(O)OR16b、−S(O)216c又は−C(O)N(R17a)R1 7b を表し、R16a、R16b、R16c、R17a、R17b、Het6、E及びL1は、上記
に定義される通りである)の化合物との、例えば上記(工程(a))に記載の条
件下での反応; (l)R2が−E−N(R15)C(O)N(H)R17aを表す式Iの化合物につい
ては、R2が−E−N(H)R15を表す式Iの化合物の、式XVII: R17a−N=C=O XVII (式中、R17aは上記に定義される通りである)の化合物との、例えば上記(工
程(c))に記載の条件下での反応; (m)R2が−E−N(H)[C(O)]2NH2を表す式Iの化合物については
、R2が−E−NH2を表す式Iの化合物の、例えば、好適なカップリング剤(例
、1−(3−ジメチル−アミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド)、適当
な活性化剤(例、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール)、好適な塩基(例、トリ
エチルアミン)及び反応不活性溶媒(例、N,N−ジメチルホルムアミド)の存
在下、−10〜25℃でのシュウ酸ジアミドとの反応; (n)R2が−E−N(H)C(NH)NH2を表す式Iの化合物については、R 2 が−E−NH2を表す式Iの化合物の、式XVIII: R23O−C(=NH)NH2 XVIII の化合物又はそのN−保護化誘導体(式中、R23は上記に定義される通りである
)との、例えば、所望による好適な溶媒(例、トルエン)及び/又は適当な酸性
触媒(例、例えば10モル%の酢酸)の存在下、室温〜還流温度での反応; (o)R2が−OR13を表す(ここでR13は、−C(O)R16a、−C(O)OR 16b 又は−C(O)N(R17a)R17bを表す)式Iの化合物については、R2が−
OHを表す式Iの化合物の、式XIX: R13b−L3 XIX (式中、R13bは、−C(O)R16a、−C(O)OR16b又は−C(O)N(R1 7a )R17bを表し、L3は、ハロ、p−ニトロフェノキシ、−OC(O)R16a
−OC(O)OR16b、−OH又はイミダゾールのような脱離基を表し、R16a
16b、R17a及びR17bは上記に定義される通りである)の化合物との、好適な
塩基(例、トリエチルアミン、ピリジン又は炭酸カリウム)、適当な有機溶媒(
例、THF、ジクロロメタン又はアセトニトリル)、及び(適宜)好適なカップ
リング剤(例、1−(3−ジメチル−アミノプロピル)−3−エチルカルボジイ
ミド)の存在下、−10℃〜還流温度での反応; (p)R2がH又は−OHを表し、R3がHを表す式Iの化合物については、R2
とR3が一緒に=Oを表す式Iの化合物の、好適な還元剤の存在下、適当な反応
条件下での還元{例えば、R2がOHを表す式Iの化合物の形成では、還元は、
例えばナトリウムボロヒドリドと適当な有機溶媒(例、THF)の存在下、穏和
な反応条件下で実施され得る;R2がOHを表し、R2が付くキラル中心で化合物
が鏡像異性的に濃縮している(か又は単一の鏡像異性体である)式Iの化合物の
形成では、還元は、(例えば、ウマ肝臓アルコールデヒドロゲナーゼとNADP
Hの存在下のような、当業者に知られた条件下で)酵素的に、又は、好適な溶液
相(均質)触媒の存在下、当業者に知られた条件下での水素化により実施され得
る;R2がHを表す式Iの化合物の形成では、還元は、当業者に知られた Wolff-
Kischner 条件の下でか、又は好適な還元剤(例、ナトリウムボロヒドリド又は
ナトリウムシアノボロヒドリド)と適当な有機溶媒(例、低級(例えばC1-6
アルキルアルコール)の存在下、(トシルヒドラジンのような)適当な薬剤を使
用して、関連するC=O基を活性化することによって、実施され得る}; (q)R2がハロを表す式Iの化合物については、R2が−OHを表す式Iの対応
する化合物の、適当なハロゲン化剤を使用する置換(例、R2がフルオロを表す
化合物では、(ジエチルアミノ)イオウトリフルオリドとの反応); (r)R2とR3がHを表し、Aが−J−を表し、Bが−N(R20)−Z−を表す
(ここで−N(R20)は、R2及びR3を担う炭素原子へ付く)式Iの化合物につ
いては、式XX:
【0050】
【化32】
【0051】 (式中、R1、R2、R3、R20、R41〜R46、及びJは、上記に定義される通り
である)の化合物の、式XXI:
【0052】
【化33】
【0053】 (式中、R4、G、Z及びL2は、上記に定義される通りである)の化合物との、
例えば、好適な有機溶媒(例、アセトニトリル)の存在下、高められた温度(例
、40℃〜還流)での反応; (s)AがC2アルキレンを表し、R2とR3が一緒に=Oを表す式Iの化合物に
ついては、上記に定義されるような式VIIの化合物の、式XXII:
【0054】
【化34】
【0055】 (式中、B、G及びR4は、上記に定義される通りである)の化合物との、例え
ば、好適な塩基(例、トリエチルアミン、炭酸カリウム又は水酸化テトラブチル
アンモニウム)と適当な有機溶媒(例、低級アルキル(例えばC1-6)アルコー
ル)の存在下、室温〜還流温度での反応; (t)R1が−C(O)XR7、−C(O)N(R8)R5d又は−S(O)29
表す式Iの化合物については、式XXIII:
【0056】
【化35】
【0057】 (式中、R1aは−C(O)XR7、−C(O)N(R8)R5d又は−S(O)29 を表し、R5d、R7、R8、R9、R41〜R46及びL2は、上記に定義される通りで
ある)の化合物の、式XXIV:
【0058】
【化36】
【0059】 (式中、R2、R3、R4、A、B及びGは、上記に定義される通りである)の化
合物との、例えば、好適な塩基(例、炭酸水素ナトリウム又は炭酸カリウム)と
適当な有機溶媒(例、アセトニトリル)の存在下、室温〜還流温度での反応; (u)オキサビスピジン−窒素N−オキシド誘導体である式Iの化合物について
は、対応する式Iの化合物の対応するオキサビスピジン窒素の、好適な酸化剤(
例、mCPBA)の存在下、例えば、好適な有機溶媒(例、ジクロロメタン)の
存在下、0℃での酸化; (v)C1-4アルキル四級アンモニウム塩誘導体(ここでアルキル基は、オキサ
ビスピジン窒素へ付く)である式Iの化合物については、式Iの対応する化合物
の、オキサビスピジン窒素での、式XXV: R25−L4 XXV (式中、R25はC1-4アルキルを表し、L4は、ハロ、アルカンスルホネート又は
アレンスルホネートのような脱離基である)の化合物との、例えば、適当な有機
溶媒(例、N,N−ジメチルホルムアミド)の存在下、室温での反応に次ぐ、好
適な対イオン提供物(例、NH4OAc)の存在下での(例えば、HPLCを使
用する)精製; (w)当業者に周知の技術を使用する、あるR4置換基の別の置換基への変換;
又は (x)当業者に周知の技術(例、塩素化)を使用する、1つ又はそれ以上の(さ
らなる)R4置換基の芳香環への導入。
【0060】 式IIの化合物は、式XXVI:
【0061】
【化37】
【0062】 (式中、R41〜R46は上記に定義される通りである)の化合物の、上記に定義さ
れるような式VIIIの化合物との、例えば、式Iの化合物の合成について上記
に記載されるような反応(工程(d))により、又は、式II[式中、AはCH 2 を表し、R2は−OH又はN(H)R14を表す(ここでR14は上記に定義される
通りである)]の化合物の場合は、上記に定義されるような式IXの化合物との
、例えば式Iの化合物の合成について上記に記載されるような反応(工程(e)
)により、製造され得る。
【0063】 式IVの化合物は、上記に定義されるような式IIの化合物の、式XXVII
: L1−C(O)−L1 XXVII (式中、L1は上記に定義される通りであり、2つのL1基は同じであるか又は異
なる場合がある)の化合物との、例えば、好適な塩基(例、トリエチルアミン又
は炭酸カリウム)と適当な有機溶媒(例、トルエン又はジクロロメタン)の存在
下、0℃〜還流温度での反応により製造され得る。
【0064】 式VIIの化合物は、上記に定義されるような式XXVIの化合物の、上記に
定義されるような式IIIの化合物との、例えば、式Iの化合物の合成について
上記に記載されるような反応(工程(a))により、又は、式VII[式中、R 1 は−C(O)N(H)R8を表す]の化合物の場合は、上記に定義されるような
式VIの化合物との、例えば式Iの化合物の合成について上記に記載されるよう
な反応(工程(c))により、製造され得る。
【0065】 式VII[式中、R1は、−C(O)XR7又は−C(O)N(R8)R5dを表
す]の化合物は、他のやり方では、上記に定義されるような式XXVIの化合物
の、上記に定義されるような式XXVIIの化合物との、例えば、式IVの化合
物の合成について上記に記載されるような反応に続く、生じた中間体の、上記に
定義されるような式Vの化合物との、例えば式Iの化合物の合成について上記に
記載されるような反応(工程(b))により、製造され得る。
【0066】 式VIIIの化合物は、標準技術により製造され得る。例えば、いずれの場合
も、当業者に周知の条件下で: (1)Bが−Z−O−を表す、式VIIIの化合物は、上記に定義されるような
式XIの化合物を、式XXVIII: L2−Z−C(R2)(R3)−A−L2 XXVIII (式中、R2、R3、A、Z及びL2は、上記に定義される通りであり、2つのL2 基は同じであるか又は異なる場合がある)の化合物へカップリングすることによ
って製造され得る;又は (2)Bが−C(O)N(R20)−を表す、式VIIIの化合物は、式XXIX
【0067】
【化38】
【0068】 (式中、G、R4及びR20は、上記に定義される通りである)の化合物を、式X
XX: L5−C(O)−C(R2)(R3)−A−L2 XXX (式中、L5は好適な脱離基(例、−OH又はハロ)を表し、R2、R3、A及び
2は、上記に定義される通りである)の化合物へカップリングすることによっ
て製造され得る。
【0069】 式VIII[式中、Aは−(CH22−を表し、R2とR3は両方ともHを表し
、Bは−CH2−を表し、そしてGはCHを表す]の化合物は、式XXXA:
【0070】
【化39】
【0071】 (式中、R4は上記に定義される通りであるが、好ましくは、ハロのような、単
一のオルト−若しくはパラ−指向性の置換可能基を含む)の化合物の、標準的な
フリーデルークラフツ・アシル化条件下での無水コハク酸との反応に後続した:
(i)生じた中間体の還元(2工程法であり得る); (ii)末端ヒドロキシ基の適当なL2基への変換;そして、必要ならば、 (iii)あるR4基の別の基への変換により製造され得る。上記の工程はすべ
て当業者に周知の条件下で実行され得る。
【0072】 式VIII[式中、AはC1-6アルキレンを表し、Bは直接の結合か又はC1-4 アルキレンを表し、R2とR3は、独立してH又はC1-6アルキルを表すが、但し
、AがC1アルキレンを表し、Bが単結合を表す場合、R2とR3はいずれもHを
表し、GはCHを表す]の化合物は、式XXXB:
【0073】
【化40】
【0074】 (式中、Halは、フルオロ、クロロ、ブロモ又はヨードを表し、R4は上記に
定義される通りである)の化合物を、式XXXC:
【0075】
【化41】
【0076】 (式中、R2aとR3aは、適宜H又はC1-6アルキルを表し、Aaは直接の結合か又
はC1-4アルキレンを表し、Bbは直接の結合か又はC1-4アルキレンを表し、H
al、R2及びR3は、上記に定義される通りである)の化合物へ、又はビニルマ
グネシウムハロゲン化物とともに、例えば、好適な亜鉛(II)塩(例、無水Z
nBr2)、適当な触媒(例、Pd(PPh34又はNi(PPh34)、及び
反応不活性有機溶媒(例、THF、トルエン又はジエチルエーテル)の存在下、
−25℃〜室温でカップリングすることに後続して: (i)好適なボラン、又はボラン−ルイス塩錯体(例、ボラン−ジメチルスルフ
ィド)、適当な溶媒(例、ジエチルエーテル、THF、又はそれらの混合物)の
存在下、生じた中間体の還元; (ii)生じた、好適な酸化剤(例、過ホウ酸ナトリウム)とのボラン付加物の
酸化;及び (iii)当業者に周知の条件下で、生じたOH基をL2基へ変換すること;に
よって製造され得る。
【0077】 式VIII[式中、Aは直接の結合か又はC1-6アルキレンを表し、BはC2-4 アルキレンを表し、R2とR3は、独立してH又はC1-6アルキルを表し、GはC
Hを表す]の化合物は、式XXXD:
【0078】
【化42】
【0079】 (式中、Abは直接の結合か又はC1-6アルキレンを表し、Bcは直接の結合か又
はC1-2アルキレンを表し、R2a及びR3aは、上記に定義される通りであるか、
又はその末端アルキン同等物である)の化合物を、上記に定義されるような式X
XXB化合物へ、例えば、Heck条件のような標準的な金属触媒ビニル化条件
{例えば、好適なパラジウム触媒系(例、Pd(OAc)2及びO−トリルホス
フィン)の存在下、例えば、好適な溶媒(例、THF、DMF、ジメチルエーテ
ル、トルエン、水、エタノール又はそれらの混合物)の存在下、及び所望により
適当な塩基(例、トリエチルアミン)の存在下、室温〜還流温度}の下で、又は
、この反応が末端アルキンを使用して実行される場合は、当業者に知られるカッ
プリング条件{例えば、好適な溶媒(例、THF、DMF、ジメチルエーテル、
トルエン、水、エタノール又はそれらの混合物)、適当な塩基(例、ジエチルア
ミン)の存在下、所望により好適な触媒(例、ヨウ化銅(I)のような銅塩)の
存在下、室温〜還流温度}の下で、カップリングすることに後続して: (i)生じたアルケン(又はアルキン)中間体の、例えば、好適な固定化パラジ
ウム触媒(例、Pd/CaCO3又はPd/C)の存在下、例えば好適な溶媒(
例、メタノールのような低級アルキルアルコール)の存在下、室温での水素化;
及び (ii)当業者に知られた条件下で、OH基をL2基へ変換すること;によって
製造され得る。
【0080】 式VIII[式中、基−A−C(R2)(R3)−B−は、−(CH23-11
を表す)の化合物は、式VIII(式中、基−A−C(R2)(R3)−B−は、
−(CH21-9−を表す]の対応する化合物の、標準的なマロン酸エステル合成
を使用する、ジエチルマロン酸エステルとの反応に後続して: (i)生じた中間体の還元;及び (ii)末端ヒドロキシ基の適当なL2基への変換(いずれの工程も当業者に周
知の条件の下で実行され得る);により製造され得る。
【0081】 式VIII[式中、AはC1-6アルキレンを表し、Bは−Z−N(R20)−を
表し(ここで、後者の場合、ZがR2及びR3を担う炭素原子へ付く)、GはCH
を表し、ZとR20は上記に定義される通りである]の化合物は、上記に定義され
るような式XXXBの化合物を、式XXXE:
【0082】
【化43】
【0083】 (式中、AcはC1-6アルキレンを表し、Z、R20、R2及びR3は、上記に定義さ
れる通りである)の化合物へ、例えば当業者に周知の条件下、高められた温度で
カップリングすることに後続して、当業者に知られた条件{例えば、L2基がp
−トルエンスルホナートである場合、この変換は、好適な塩基(例、トリエチル
アミン)と適当な溶媒(例、ジクロロメタン)の存在下、及び所望により、好適
な触媒(例、例えば中間体ヒドロキシ化合物の重量に対して0.1〜10(w/
w)(例えば1%(w/w))である、DMAP)の存在下、中間体のヒドロキ
シ化合物とp−トルエンスルホニルクロリドとの間の反応により実行され得る}
の下で、ヒドロキシ基をL2基へ変換することによって製造され得る。
【0084】 式VIII[式中、Aは直接の結合か又はC1-6アルキレンを表し、BはC1-4 アルキレンを表し、GはNを表す]の化合物は、式XXXF:
【0085】
【化44】
【0086】 (式中、R4は上記に定義される通りである)の化合物を、式XXXG:
【0087】
【化45】
【0088】 (式中、Bcは直接の結合か又はC1-3アルキレンを表し、Ac、L2、L5、R2
びR3は、上記に定義される通りである)の化合物へ、{例えば、式XXXXの
化合物を、ブチルリチウム又はフェニルリチウムのような強塩基と(例えば、T
HFのような極性溶媒の存在下、−60℃で)反応させることに後続して、脱プ
ロトン化された中間体を(THFのような)好適な溶媒の存在下(例えば、−6
5℃で)、式XXGの化合物へ付加することにより}カップリングすることによ
って製造され得る。
【0089】 式VIII[式中、AはC2アルキレンを表し、R2は−OR13を表し(ここで
、R13は、C1-6アルキル、−E−アリール又は−E−Het6を表す)]の化合
物は、他のやり方では、上記に定義されるような式XIIIの化合物の、式XX
XI:
【0090】
【化46】
【0091】 (式中、R3、R4、R25、B及びGは、上記に定義される通りである)の化合物
との、例えば、好適な塩基(例、炭酸カリウム)と適当な有機溶媒(例、アセト
ニトリル)の存在下、周囲温度(例、25℃)〜還流温度での反応に後続して、
エステル官能基をL2基(ここで、L2は上記に定義される通りである)へ、当業
者に周知の条件の下で変換することによって製造され得る。
【0092】 式IXの化合物は、当業者に知られた技術により製造され得る。例えば、 (1)Bが−CH2O−を表し、YがOを表す、式IXの化合物は、上記に定義
されるような式XIの化合物の、式XXXII:
【0093】
【化47】
【0094】 (式中、R3とL2は上記に定義される通りである)の化合物との、例えば、好適
な塩基(例、炭酸カリウム又はNaOH)と適当な有機溶媒(例、アセトニトリ
ル又はトルエン/水)の存在下、高められた温度(例、60℃〜還流温度)で、
又は先行技術に記載の他のやり方での反応により製造され得る; (2)Bが直接の結合、C1-4アルキレン、−Z−N(R20)−、−Z−S(O
n−又は−Z−O−(ここで、いずれの場合でも、−Z基は、R3を担う炭素原
子へ付いたC1-4アルキレンを表す)を表し、YがOを表す、式IXの化合物は
、式XXXIIIA又はXXXIIIB:
【0095】
【化48】
【0096】 {式中、Baは、−Za−N(R20)−、−Za−S(O)N−又は−Za−O−を
表し(ここで、Za基は、直接の結合か又はR3を担う炭素原子へ付いたC1-3
ルキレンを表す)、Bb、R4、R20、G及びnは上記に定義される通りである}
の化合物の、例えば、好適な還元剤(例、NaBH4)と適当な有機溶媒(例、
THF)の存在下、−15℃〜室温での還元に後続した、例えば、好適な塩基(
例、炭酸カリウム)と適当な有機溶媒(例、アセトニトリル)の存在下での内部
置換反応より製造され得る; (3)Bが直接の結合、C1-4アルキレン、−Z−N(R20)−、−Z−S(O
n−又は−Z−O−(ここで、いずれの場合でも、−Z基は、R3を担う炭素原
子へ付いたC1-4アルキレンを表す)を表し、YがOを表す、式IXの化合物は
、式XXXIVA又はXXXIVB:
【0097】
【化49】
【0098】 (式中、R3、R4、Ba、Bb及びGは、上記に定義される通りである)の化合物
を、好適な酸化剤(例、mCPBA)の存在下、例えば、好適な有機溶媒(例、
ジクロロメタン)の存在下で還流することによる酸化によって製造され得る;又
は、 (4)Bが−Z−O−(ここで、Z基は、R3を担う炭素原子へ付いたC1-4アル
キレンを表す)を表し、Yが−N(R14)を表す(ここで、R14は、−C(O)
16b又は−S(O)216cを表す)、式IXの化合物は、式XXXV:
【0099】
【化50】
【0100】 (式中、R14bは、−C(O)OR16b又は−S(O)216cを表し、Zbは、R3 を担う炭素原子へ付いたC1-4アルキレンを表し、R3、R4、R16b、R16c、G
及びL2は、上記に定義される通りである)の化合物の、例えば、好適な塩基(
例、水酸化ナトリウム)と適当な溶媒(例、ジクロロメタン、水、又はその混合
物)、並びに、必要ならば、(硫酸水素テトラブチルアンモニウムのような)相
転移触媒の存在下、0℃〜還流温度)での環化によって製造され得る。
【0101】 式Xの化合物は、式Iの化合物に類似したやり方(例えば、工程(a)〜(e
)を参照のこと)で製造され得る。
【0102】 式XIVの化合物は、式I(式中、R2は−OHを表す)の化合物の−OH基
を、当業者に知られた条件の下で、L2基に置換することによって製造され得る
【0103】 式XV(式中、Eは直接の結合を表す)の化合物は、式I(式中、R2は−O
Hを表す)の化合物の、式XXXVI: R26S(O)2Cl XXXVI (式中、R26はC1-4アルキル又はアリールを表し、この2つの基は、C1-4アル
キル、ハロ及びニトロから選択される1つ又はそれ以上の置換基により所望によ
り置換される)の化合物との、例えば、好適な溶媒(例、ジクロロメタン)の存
在下、−10〜25℃での反応に後続した、アジドイオンの好適な源(例、アジ
化ナトリウム)との、例えば、適当な溶媒(例、N,N−ジメチルホルムアミド
)と好適な塩基(例、炭酸水素ナトリウム)の存在下、周囲温度〜還流温度での
反応により製造され得る。
【0104】 式XVの化合物は、他のやり方では、上記に定義されるような式VIIの化合
物の、式XXXVII:
【0105】
【化51】
【0106】 (式中、R3、R4、A、B、E、G及びL2は、上記に定義される通りである)
の化合物との、例えば、式Iの化合物の合成についての上記の記載(工程(d)
)に類似した条件の下での反応により製造され得る。
【0107】 式XXの化合物は、式I[式中、Bは−N(R20)C(O)OCH2−を表し
、AはJを表し、ここでR20とJは、上記に定義される通りである]の対応する
化合物から、所望により置換されるベンジルオキシカルボニル単位を、例えば、
当業者に知られた条件の下で除去すること(即ち、脱保護化)によって製造され
得る。
【0108】 式XXIIIの化合物は、式XXXVIII:
【0109】
【化52】
【0110】 (式中、波形の結合は、二重結合についての所望のE−、Z−又は混在E−及び
Z−幾何学を示し、R1aとR41〜R46は上記に定義される通りである)の化合物
の、水と好適な水銀(II)イオン源(例、酢酸水銀(II))との、例えば、
所望により適当な有機溶媒(例、THF)の存在下、0〜30℃での反応に後続
した、2つの生じた水銀アルキル官能基の、当業者に知られた条件{例えば、L 2 がヨードを表す場合、好適な溶媒(例、クロロホルム、水、又はそれらの混合
物)の存在下、室温〜還流温度でのヨウ素との反応}の下でのL2基(ここで、
2は上記のように定義される)への変換により、製造され得る。
【0111】 式XXIIIの化合物は、他のやり方では、式XXXIX:
【0112】
【化53】
【0113】 (式中、R1aとR41〜R46は上記に定義される通りである)の化合物の、当業者
に知られた条件下で2つの-OH官能基をL2基へ変換する試薬との反応により製
造され得る。例えば、この変換は、式XXIII(式中、L2は、クロロ、ブロ
モ又はヨードを表す)の化合物の場合、例えば Synth. Commun. 1990, 20(10),
1473 に記載のように、好適な塩基(例、イミダゾール)と好適な溶媒(例、ジ
クロロメタン、エーテル、及び/又はアセトニトリル)の存在下、式XXXIX
の化合物の、好適なハロゲン化剤(例えば:ハロゲン(例、臭素又はヨウ素)と
結合したトリフェニルホスフィン又はビス(ジフェニルホスフィノ)エタン)と
の反応により達成され得る。好適なハロゲン化剤にはまた、四塩化炭素、四臭化
炭素、六塩化エタン又は六塩化アセトンと結合したトリフェニルホスフィン;二
臭化トリフェニルホスフィン;又はジエチルアゾジカルボキシレート及びヨウ化
メチルと結合したトリフェニルホスフィンが含まれる。L2がアレンスルホネー
ト又はアルカンスルホネート(例、p−トルエンスルホネート、2−若しくは4
−ニトロベンゼンスルホネート、メタンスルホネート又はトリフルオロメタンス
ルホネート)を表す式XXIIIの化合物の場合、この変換は、他のやり方では
、好適な塩基(例、トリエチルアミン、ピリジン又はN,N−ジイソプロピルエ
チルアミン)と適当な有機溶媒(例、ジクロロメタン又はアセトニトリル)の存
在下、式XXXIXの化合物の、適当なアレンスルホニル若しくはアルカンスル
ホニル誘導体(例、p−トルエンスルホニルクロリド又はトリフルオロメタンス
ルホン酸無水物)との反応により達成され得る。
【0114】 式XXVIの化合物(又はそのN−保護化誘導体)は、式XL:
【0115】
【化54】
【0116】 (式中、R41〜R46とL2は、上記に定義される通りである)の対応する化合物
又はその保護化誘導体(例えば、保護基がR1a基であり、ここでR1aは上記に定
義される通りである)から、例えば、式Iの化合物の合成について上記に記載の
条件(工程(t))の下で、アンモニア(又はその保護化誘導体(例、ベンジル
アミン))を用いて製造され得る。
【0117】 式XXXVIIの化合物は、式XV(即ち、対応するアルコール)の化合物に
類似したやり方で製造され得る。
【0118】 式XXXVIIIの化合物は、式XLI:
【0119】
【化55】
【0120】 (式中、波形の結合は、二重結合についての所望のE−、Z−又は混在E−及び
Z−幾何学を示し、R41〜R46は上記に定義される通りである)の化合物の、式
III[式中、R1は、−C(O)XR7、−C(O)N(R8)R5d、又は−S
(O)29を表し、ここでR5d、R7、R8及びR9は、上記に定義される通りで
ある]の化合物との、例えば、好適な塩基(例、NaOH、トリエチルアミン、
ピリジン又は炭酸カリウム)と適当な溶媒(例、エーテル、水、ジクロロメタン
、THF、又はそれらの混合物)の存在下、−10〜25℃での反応により製造
され得る。
【0121】 式XXXIXの化合物は、式XLII:
【0122】
【化56】
【0123】 (式中、波形の結合は、不斉炭素原子での所望のR−、S−又は混在R−及びS
−立体化学を示し、R1aとR41〜R46は上記に定義される通りである)の化合物
の、例えば、好適な触媒(例、硫酸、メタンスルホン酸又はトリフルオロ酢酸の
ようなプロトン酸、Amberlyst(登録商標)15又はNafion(登
録商標)のような酸性イオン交換樹脂、ZnSO4又はトリフルオロメタンスル
ホン酸Yb(II)のようなルイス酸、又は水酸化ナトリウム若しくは水酸化テ
トラブチルアンモニウムのような塩基)、適当な溶媒(例、THF、水、1,4
−ジオキサン又は1−メチル−2−ピロリジノン、又はそれらの混合物(例、T
HF/水))の存在下、所望により(塩基性触媒が使用されるとき)好適な相転
移触媒(例、Triton(登録商標)B)の存在下、室温〜還流温度での、水
との反応により製造され得る。
【0124】 この反応は、有利にも、上記に同定されるキラル中心に鏡像異性(又はジアス
テレオマー)濃縮を有する式XLIIの化合物を使用して、実施され得る。式X
XXIXの化合物の形成における、そのような鏡像異性(又はジアステレオマー
)的に濃縮された式XLIIの化合物の使用は、生成物ジオールのより多くの比
率がシス異性体(即ち、上記に示される式XXXIXの化合物のコンホメーショ
ン)として得られるという利点を有する場合がある。当業者が理解されるように
、そのような高められた比率のシス異性体は、式XXXIXの化合物の、式XX
IIIの化合物への変換において保持され得て、従って、より高収率の式Iの化
合物へ(工程(t)を介して)最終的に導く可能性がある。
【0125】 この反応はまた、有利にも、式XLII{式中、R1aは−S(O)29を表す
(例えば、ここでR9は、2−若しくは4−フルオロフェニル、2−若しくは4
−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、4−メチルフェニル、4−メトキシフ
ェニル、2−若しくは4−ニトロフェニル、2,4,6−トリメチルフェニルの
ような所望により置換されるフェニルを表す)}の化合物を使用して実施され得
る。そのような環が置換されたベンゼンスルホニル誘導体の使用は、生じる式X
XXIXの化合物の精製をより簡単にし得る(例えば、単純な再結晶工程しか必
要としない)、及び/又は、(式XXXIX及びXXIIIの化合物を介して合
成される)式Iの化合物では、(もう1つのR1基との置換を可能にする)−S
(O)29基の除去がより簡単になし得る(例えば、より穏和な反応条件の使用
を可能にする)という利点を有する場合がある。
【0126】 式XLの化合物は、上記に定義されるような、式XXIIIの化合物に類似し
たやり方(即ち、例えば、対応するジアリルアミンから)で製造され得る。
【0127】 式XLII[式中、置換基R42はR41と同一の実体(identity)を有し、R46 はR45と同一の実体を有する]の化合物は、式XLII:
【0128】
【化57】
【0129】 (式中、波形の結合は、不斉炭素原子での所望のR−、S−又は混在R−及びS
−立体化学を示し、R41、R43、R45及びL2は、上記に定義される通りである
)の化合物の、2又はそれ以上の当量の、式XLIV: R1aNH2 XLIV (式中、R1aは上記に定義される通りである)の化合物の1当量との、例えば、
好適な塩基(例、炭酸セシウム、水酸化ナトリウム、ナトリウムヒドリド又はリ
チウムジイソプロピルアミド)、適当な溶媒(例、アセトニトリル、N,N−ジ
メチルホルムアミド、THF、トルエン、水、又はそれらの混合物)の存在下、
及び所望により相転移触媒(例、塩化トリカプリルイルメチルアンモニウム)の
存在下、室温〜還流温度での反応により製造され得る。好ましい塩基には水酸化
ナトリウムが含まれ、好ましい溶媒には水が含まれる。この反応は、有利にも、
式XLIV[式中、R1aは−S(O)29を表す(例えば、ここでR9は、2−
若しくは4−フルオロフェニル、2−若しくは4−クロロフェニル、4−ブロモ
フェニル、4−メチルフェニル、4−メトキシフェニル、2−若しくは4−ニト
ロフェニル、2,4,6−トリメチルフェニルのような所望により置換されるフ
ェニルを表す)]の化合物を用いて実施される。そのような環が置換されたベン
ゼンスルホニル誘導体の使用は、生じる式XLIIの化合物の精製をより簡単に
し得る(例えば、単純な再結晶工程しか必要としない)という利点を有する場合
がある。
【0130】 式XLIII及びXLIVの化合物はまた、このように一緒に水の存在下で反
応し得て、式XXXIXの化合物を提供する、直接の「ワンポット」法を与える
。そのような「ワンポット」反応は、例えば、XLIII及びXLIVの有機溶
媒(例、トルエン)溶液と、塩基(例、水酸化ナトリウム)の水溶液を含んでな
る二相性の反応混合物を使用することによって、実行され得る。他のやり方では
、塩基の水溶液は、式XLIIの中間化合物の形成が完了した後で、酸(例、プ
ロトン酸か又はルイス酸のいずれか一方)の水溶液に交換することが可能である
。そのような二相性混合物における反応は、好適な相転移触媒の存在下で実行さ
れ得る。
【0131】 上記に同定される、キラル中心に鏡像異性(又はジアステレオマー)濃縮を有
する式XLIIの化合物は、上記に定義されるような、式XLIVの化合物の、
43が付く炭素原子に鏡像異性濃縮を有する、上記に定義されるような、式XL
IIIの化合物との反応により製造され得る。当業者が理解されるように、これ
により、式Iの化合物のさらなる修飾に必要とされる特定の異性体がより多く得
られる。
【0132】 式XLIIの化合物は、他のやり方では、上記に定義されるような、式XXX
VIIIの化合物の、好適な酸化剤との反応により製造され得る。この酸化に適
した条件には、例えば、所望により適当な溶媒(例、ジクロロメタン、t−ブタ
ノール、ニトロメタン、トルエン、水、又はそれらの混合物)、好適な触媒(例
えば、プロトン酸、ルイス酸、又はメチルトリオキソレニウム(VII)若しく
はタングステン酸ナトリウム及び(アミノメチル)ホスホン酸の複合体のような
、過酸化付加物を形成し得る金属錯体)、及び/又はさらなる適当な添加物(例
えば:メチルトリオキソレニウム(VII)と過酸化水素を用いて実行される酸
化の場合は、ピリジン又はピラゾールのような塩基性の添加物;及び、タングス
テン酸ナトリウムと過酸化水素を用いた酸化の場合は、硫酸水素メチルトリ−n
−オクチルアンモニウムのような相転移触媒)の存在下、好適な過酸化物又は過
酸(例、過酸化水素、過酸化水素tert−ブチル、又はmCPBA)を用いた
、−25℃〜還流温度での反応が含まれる。この酸化の特定の態様が特許出願、
EP A1 0 380 085号とWO98/33786 A1号に記載され
ていて、その文献における開示内容は、参照により本明細書に組込まれる。この
酸化が触媒と水の両方の存在下で実行されるとき、この反応の1つの態様は、式
XXXVIIIの化合物の、上記に定義されるような、式XXXIXの化合物へ
の「ワンポット」変換を含む。この反応は、式XLIIの中間化合物の触媒的加
水分解を介して進行する。
【0133】 2つのエポキシド鎖が同一でない(例えば、R41とR42が同一でない)式XL
IIの化合物は、上記に定義されるような、式XLIIIの化合物の、式XLV
【0134】
【化58】
【0135】 (式中、波形の結合は、不斉炭素原子での所望のR−、S−又は混在R−及びS
−立体化学を示し、R1a、R42、R44及びR46は上記に定義される通りである)
の化合物との、例えば、式XLIIの対称化合物の合成について上記に記載の条
件下での反応により製造され得る。
【0136】 式XLVの化合物は、上記に定義されるような、式XLIVの化合物の1又は
それ以上の当量の、式XLIIIの化合物の1当量との、例えば、これら2種の
化合物間の反応について上記に記載した条件の下での反応により製造され得る。
【0137】 式XLVの化合物は、他のやり方では、式XLVI:
【0138】
【化59】
【0139】 (式中、波形の結合は、二重結合についての所望のE−、Z−又は混在E−及び
Z−幾何学を示し、R1a、R42、R42及びR46は上記に定義される通りである)
の対応する化合物の、例えば、式XLIIの化合物の合成についての記載のよう
な条件の下での酸化により製造され得る。
【0140】 式Iの化合物はまた、有利にも、式XLVII:
【0141】
【化60】
【0142】 (式中、A、B、G、R1、R2、R3、R4及びR41〜R46は、上記に定義される
通りである)の化合物の、例えば、{強酸(例、硫酸(例えば濃硫酸)、メタン
スルホン酸(例えば無水メタンスルホン酸)、等);無水酢酸又はトリフルオロ
メタンスルホン酸無水物のような酸無水物;P25/メタンスルホン酸;P(O
)Cl3、PCl3又はPCl5のようなリンをベースとするハロゲン化剤;及び
塩化チオニルのような}好適な脱水剤の存在下での、脱水環化により製造され得
る。
【0143】 この環化法は、好適な有機溶媒系の存在下で実行され得るが、この溶媒系は、
反応体又は形成される生成物と化学的に有意に反応したり、それにおいて立体化
学的変化を有意に生じてはならないし、また、他の副反応を有意に生じてもなら
ない。好ましい溶媒系には、芳香族の炭化水素(例、トルエン又はキシレン)が
含まれる。
【0144】 この環化法は、高められた温度(例えば、関連する溶媒系の還流温度までか、
加圧系が利用されるならば、より高い温度)で実行され得る。明らかに、適当な
反応回数及び反応温度は、利用される溶媒系、並びに使用される反応体と形成さ
れる化合物に依存するが、これらは当業者により型通りに決定され得る。
【0145】 式XLVIIの化合物は、有利にも、式XLVIII:
【0146】
【化61】
【0147】 (式中、波形の結合は、不斉炭素原子での所望のR−、S−又は混在R−及びS
−立体化学を示し、R1とR41〜R46は、上記に定義される通りである)の化合
物の、上記に定義されるような式XXIVの化合物との反応により製造され得る
。この反応は、室温〜利用される任意の溶媒の還流温度で実行され得る。利用さ
れ得る好適な溶媒系には有機溶媒系が含まれるが、この系は、反応体又は形成さ
れる生成物と化学的に有意に反応したり、それにおいて立体化学的変化を有意に
生じてはならないし、また、他の副反応を有意に生じてもならない。好ましい溶
媒系には、所望により水の存在下での低級アルキルアルコール(特に、一級アル
コール(例、エタノール)、IMS、芳香族炭化水素(例、トルエン)又はそれ
らの混合物が含まれる。
【0148】 式XXIVの化合物は、本明細書に記載のように製造され得る。式XLVII
Iの化合物は、式XLIIの化合物の製法に関連して本明細書に記載される方法
によるか、又はそれに類似して、製造され得る。
【0149】 式XLVIIの化合物の形成はまた、上記に同定されるキラル中心に鏡像異性
(又はジアステレオマー)濃縮を有する式XLVIIIの化合物を使用して、実
施され得る。式XLVIIの化合物の形成における、そのような鏡像異性(又は
ジアステレオマー)的に濃縮された式XLVIIIの化合物の使用には、生成物
ジオールのより多くの比率が後続の環化を促進する形態(例えば、トランス形)
で得られ、より高収率の式Iの化合物を導くという利点があり得る。
【0150】 式XLVIIの化合物の形成は、好ましくは、式XLVIII(式中、R1
1aを表し、ここでR1aは上記に定義される通りである)の化合物を使用して実
行される。式XLVIIの化合物の形成はまた、より好ましくは、式XLVII
I[式中、R1aは−S(O)29を表す(例えば、ここでR9は、2−若しくは
4−フルオロフェニル、2−若しくは4−クロロフェニル、4−ブロモフェニル
、4−メチルフェニル、4−メトキシフェニル、2−若しくは4−ニトロフェニ
ル、2,4,6−トリメチルフェニルのような所望により置換されるフェニルを
表す)]の化合物を使用して実施される。
【0151】 式XXIVの好ましい化合物には: GがCHを表し; Aが直接の結合を表し; Bが直接の結合を表し; R2がH又はC1-6アルキルを表し; R3がH又はC1-6アルキルを表し; R4が不在であるか、又は1〜3個のハロ、メチル、メトキシ又はニトロ基、特
に、2−若しくは4−フルオロ、2−若しくは4−クロロ、4−ブロモ、4−メ
チル、2,4,6−トリメチル、4−メトキシ、又は2−若しくは4−ニトロを
表すものが含まれる。
【0152】 我々は、驚くべきことに、式Iの化合物がこの方法を使用して(即ち、式XL
VIIの化合物を介して)形成されるとき、式XLVIII(式中、R1はR1a
を表し、ここでR1aは、上記に記載されるような、所望により置換されるベンゼ
ンスルホニルを表す)の誘導体、並びに(上記に記載されるような)式XXIV
のベンジルアミン型誘導体を利用することが、生じる式Iの化合物において、こ
のR1a(例えば、−S(O)29)基及び/又はベンジルアミン型の基の存在に
より、こ(れら)の基が他のR1基、及び/又は、
【0153】
【化62】
【0154】 のフラグメントと、例えば「脱保護化」反応(以下参照)に似た反応を利用する
こと、引き続き、カップリング反応を実施すること(例えば、工程(a)、(c
)、(d)及び(e)を参照のこと)によって、適宜、直接かつ容易に置換され
ることを可能にするという利点を有し得ることを見出した。我々は、式XLVI
IIのベンゼンスルホニル誘導体、並びに式XXIVのベンジルアミン型誘導体
が利用されるならば、後続の置換工程がより容易になり得る(例えば、より穏和
な反応条件の使用を可能にする)ことを見出した。
【0155】 この点で、本発明のある種の化合物は、本発明の他の化合物の製造に有用な中
間体としてさらに利用され得る。そのような化合物には、限定しないが: R1が−S(O)29を表し、R9が2−若しくは4−フルオロフェニル、2−若
しくは4−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、4−メチルフェニル、4−メ
トキシフェニル、2−若しくは4−ニトロフェニル、2,4,6−トリメチルフ
ェニルのような所望により置換されるフェニル、並びに、特に未置換フェニルを
表し; R41〜R46がすべてHを表し; GがCHを表し; Aが直接の結合を表し; Bが直接の結合を表し; R2がH又はC1-6アルキルを表し; R3がH又はC1-6アルキルを表し; R4が不在であるか、又は1〜3個のハロ、メチル、メトキシ又はニトロ基、特
に、2−若しくは4−フルオロ、2−若しくは4−クロロ、4−ブロモ、4−メ
チル、2,4,6−トリメチル、4−メトキシ、又は2−若しくは4−ニトロを
表す、式Iの化合物が含まれる。
【0156】 特に、中間体として利用され得る式Iの化合物には、限定しないが: R2とR3が両方ともHであり; R4が不在であり;及び/又は R9が未置換のフェニルを表すものが含まれる。
【0157】 さらに、式I: [式中: R41〜R46はすべてHを表し; R1は、C(O)R5a又は−N(H)C(O)OR10bにより終結される、直鎖若
しくは分岐鎖のC1-4アルキル(例えば、メチルのようなC1-3アルキル)を表し
; R5a及びR10bは、独立して、直鎖若しくは分岐鎖のC2-6アルキル(例えば、ブ
チル(例、t−ブチル)のようなC3-5アルキル)を表し; R2は、H又はOHを表し; R3は、Hを表し; Aは、C1アルキレン又は線状のC2アルキレンを表し; Bは、−Z−、−Z−N(H)−又は−Z−O−(ここで後者2つの基で、Zは
2及びR3を担う炭素原子へ付き、C1アルキレン又は線状のC2アルキレンを表
す)を表し; Gは、CHを表し;及び R4は、Bに対してパラ位にある単一シアノ基である]の化合物は、以下の工程
を含む方法により製造され得る: (i)式I[式中:R1は−S(O)29を表し(ここでR9は、所望により置換
されるフェニルを表す)、R41〜R46はすべてHを表し、GはCHを表し、Aと
Bはともに直接の結合を表し、R2及びR3は、独立して、H又はC1-6アルキル
を表し、R4は不在であるか、又は1〜3個のハロ、メチル、メトキシ又はニト
ロ基、特に、2−若しくは4−フルオロ、2−若しくは4−クロロ、4−ブロモ
、4−メチル、2,4,6−トリメチル、4−メトキシ、又は2−若しくは4−
ニトロを表す]の化合物から、例えば、標準的な脱保護化条件{例えば、標準的
な脱保護化剤(ハロゲン水素酸、例えば、HBr、特に濃HBr水溶液のような
)又はLiAlH4のような還元剤の存在下、室温か又はそれ以上(例、還流)
の温度、溶媒の存在又は非存在下}を使用して、−S(O)29基を除去して、
上記に定義されるような、式II[式中:R41〜R46はすべてHを表し、GはC
Hを表し、AとBはともに直接の結合を表し、R2及びR3は、独立して、H又は
1-6アルキルを表し、R4は不在であるか、又は1〜3個のハロ、メチル、メト
キシ又はニトロ基、特に、2−若しくは4−フルオロ、2−若しくは4−クロロ
、4−ブロモ、4−メチル、2,4,6−トリメチル、4−メトキシ、又は2−
若しくは4−ニトロを表す]の化合物を提供すること; (ii)生じた式IIの化合物の、上記に定義されるような、式III[式中:
1は、C(O)R5a又は−N(H)C(O)OR10bにより終結される、直鎖若
しくは分岐鎖のC1-4アルキル(例えば、メチルのようなC1-3アルキル)を表し
、ここでR5a及びR10bは、独立して、直鎖若しくは分岐鎖のC2-6アルキル(例
えば、ブチル(例、t−ブチル)のようなC3-5アルキル)を表す]の化合物と
の、例えば、上記に記載の条件(例えば、方法(a)を参照のこと)の下、例え
ば好適な溶媒(例、水、低級アルキルアルコール、アセトニトリル、又はそれら
の混合物)と適当な塩基(例、重炭酸ナトリウム又は炭酸カリウム)の存在下で
の反応により、式I[式中:R1は、C(O)R5a又は−N(H)C(O)OR1 0b により終結される、直鎖若しくは分岐鎖のC1-4アルキル(例えば、メチルの
ようなC1-3アルキル)を表し、R5a及びR10bは、独立して、直鎖若しくは分岐
鎖のC2-6アルキル(例えば、ブチル(例、t−ブチル)のようなC3-5アルキル
)を表し、R41〜R46はすべてHを表し、GはCHを表し、AとBはともに直接
の結合を表し、R2及びR3は、独立して、H又はC1-6アルキルを表し、R4は不
在であるか、又は1〜3個のハロ、メチル、メトキシ又はニトロ基、特に、2−
若しくは4−フルオロ、2−若しくは4−クロロ、4−ブロモ、4−メチル、2
,4,6−トリメチル、4−メトキシ、又は2−若しくは4−ニトロを表す]の
化合物を形成すること; (iii)生じる式Iの化合物から、
【0158】
【化63】
【0159】 のフラグメントを、例えば、好適な溶媒(例、エタノールのような低級アルキル
アルコール)の存在下、室温での、例えば、固定化パラジウム触媒(例、Pd/
C)の存在下での水素化のような適当な脱保護条件の下で除去して、式VII[
式中:R1は、C(O)R5a又は−N(H)C(O)OR10bにより終結される、
直鎖若しくは分岐鎖のC1-4アルキル(例えば、メチルのようなC1-3アルキル)
を表し、R5a及びR10bは、独立して、直鎖若しくは分岐鎖のC2-6アルキル(例
えば、ブチル(例、t−ブチル)のようなC3-5アルキル)を表し、R41〜R46
はすべてHを表す]の化合物を提供すること;及び (iv)生じる式VIIの化合物を、上記に定義されるような、式VIII[式
中:R2は、H又はOHを表し;R3は、Hを表し;Aは、C1アルキレン又は線
状のC2アルキレンを表し;Bは、−Z−、−Z−N(H)−又は−Z−O−(
ここで後者2つの基で、ZはR2及びR3を担う炭素原子へ付き、C1アルキレン
又は線状のC2アルキレンを表す)を表し;Gは、CHを表し;及びR4は、Bに
対してパラ位にある単一シアノ基であり、そしてL2は、例えばアレンスルホネ
ート(例、トルエンスルホネート)を表す]の化合物と、例えば、好適な塩基(
例、炭酸カリウム)と適当な有機溶媒(エタノールのような低級アルキルアルコ
ール)の存在下、室温〜還流温度のような上記に記載の条件(例えば、方法(d
)を参照のこと)の下で反応させること。
【0160】 当業者は、所望されるならば、式Iの関連化合物を提供するために、上記の工
程が、上記に述べたものとは異なる順序で実施され得ることを理解されよう。例
えば、工程(iii)及び(iv)は、工程(i)及び(ii)に先立って実行
され得る。他のやり方では、工程(i)及び(iii)は、(いずれの順序でも
)工程(ii)及び(iv)が(いずれの順序でも)実行される前に完了し得る
。しかしながら、我々は、当該工程は上記の順序で実行されることが好ましいと
考える。
【0161】 式XLVIII及びXXIVの化合物から(式XLVIIの化合物を介して)
式Iの化合物をつくる方法は、オキサビスピジン環系が、先行技術に記載の方法
より少ない工程を使用して形成され得るという利点を有する場合があり、特に、
水銀含有化合物の使用が回避される(それにより、有毒な水銀含有廃棄物の生成
をなくす)。この方法は、重要なオキサビスピジン化合物への好便な合成経路を
もたらし、窒素原子の差別的な保護化を可能にする。
【0162】 さらに、この方法は、オキサビスピジン環を含んでなる化合物が、先行技術に
記載の方法で製造される場合より少ない時間で、より好便に、及び/又はより少
ないコストで製造され得るという利点を有し得る。
【0163】 式III、V、VI、XI、XII、XIII、XVI、XVII、XVII
I、XIX、XXI、XXII、XXIV、XXV、XXVII、XXVIII
、XXIX、XXX、XXXA、XXXB、XXXC、XXXD、XXXE、X
XXF、XXXG、XXXI、XXXII、XXXIIIA、XXXIIIB、
XXXIVA、XXXIVB、XXXV、XXXVI、XLI、XLIII、X
LIV及びXLVIの化合物とそれらの誘導体は、市販されているか、文献に知
られているか、又は、容易に入手可能な出発材料から、適当な試薬と反応条件を
使用して、本明細書に記載の方法に準じてか、又は標準技術のいずれかにより入
手し得る。
【0164】 本明細書で定義される化合物のアリール(例、フェニル)、及び(適宜)へテ
ロ環式基は、当業者に周知の技術を使用して、他の請求される置換基へ変換され
得る。例えば、ヒドロキシはアルコキシへ変換され、フェニルはハロゲン化され
てハロフェニルを生じ、ニトロは還元されてアミノを生じ、ハロはシアノにより
置換され得る、といった具合である。
【0165】 当業者はまた、式Iのある化合物の内部にある様々な標準置換基若しくは官能
基の相互変換及び転換が式Iの他の化合物を提供し得ることを理解されよう。例
えば、カルボニルはヒドロキシやアルキレンへ還元され得て、ヒドロキシはハロ
へ変換され得る。
【0166】 本発明の化合物は、従来技術を使用したその反応混合物から単離され得る。
【0167】 当業者に理解されるように、上記に記載の方法では、中間化合物の官能基は、
保護基により保護化され得るか、又は保護化される必要がある場合がある。
【0168】 保護化することが望まれる官能基には、ヒドロキシ、アミノ、及びカルボン酸
が含まれる。ヒドロキシに適した保護基には、トリアルキルシリル及びジアリー
ルアルキルシリル基(例、tert−ブチルジメチルシリル、tert−ブチル
ジフェニルシリル又はトリメチルシリル)、テトラヒドロピラニル及びアルキル
カルボニル基(例、メチル−及びエチルカルボニル基)が含まれる。アミノに適
した保護基には、ベンジル、スルホンアミド(例、ベンゼンスルホンアミド)、
tert−ブチルオキシカルボニル、9−フルオレニル−メトキシカルボニル又
はベンジルオキシカルボニルが含まれる。アミジノ及びグアニジノに適した保護
基には、ベンジルオキシカルボニルが含まれる。カルボン酸に適した保護基には
、C1-6アルキル若しくはベンジルエステルが含まれる。
【0169】 官能基の保護化及び脱保護化は、上記に記載の反応工程の前又は後で起こり得
る。
【0170】 保護基は、当業者に周知であり、以下に記載されるような技術により除去され
得る。例えば、我々は、−SO29基のオキサビスピジン環からの除去が、好便
にも、例えば、上記に記載のように、ハロゲン水素酸(特にHBr)のような、
適当な強酸の利用により起こり得ることを見出した。
【0171】 保護基の使用は、J. W. F. McOmie 編『有機化学の保護基(Protective Group
s in Organic Chemistry)』、プレナムプレス(1973)と、T. W. Greene &
P. G. M. Wutz, 『有機合成の保護基(Protective Groups in Organic Synthes
is)』、第3版、ウィリー・インターサイエンス(1999)に十分記載されて
いる。
【0172】 当業者が理解されるように、本発明の化合物を、他の、時にはより好便なやり
方で得るために、本明細書で述べた個々の工程は異なる順序で実施し得る、及び
/又は個別の反応は全体経路の異なる段階で実施され得る(即ち、上記の特定の
反応に関連した様々な中間体に対して、置換基を加え得る、及び/又は化学的転
換を実施し得る)。このことは、特に、特定の基質に存在する他の官能基の性質
、主要な中間体の利用可能性、及び(もしあれば)採用される保護化の戦略のよ
うな要因に依存する。関与する化学の形式が、前記合成工程において使用される
試薬の選択、利用される保護基の必要性及びタイプ、並びに合成を達成する順序
に影響するのは明らかである。
【0173】 当業者にまた理解されるように、最終の脱保護化段階に先立って作られ得る、
式Iの化合物のある種の保護化誘導体は、そのままでは薬理学的活性を有さない
場合があるが、それらは腸管外又は経口で投与され、その後で体内で代謝され、
薬理学的に活性である本発明の化合物を形成し得る。従って、そのような誘導体
は、「プロドラッグ」として記載される場合がある。さらに、ある式Iの化合物
は、式Iの他の化合物のプロドラッグとして作用し得る。
【0174】 式Iの化合物のあらゆるプロドラッグが本発明の特許請求の範囲内に含まれる
【0175】 上記に言及される中間体のいくつかは新規である。従って、本発明のさらなる
側面によれば:(a)上記に定義されるような、式IIの化合物、又は、所望に
より塩及び/又は溶媒和物の形態をした、その保護化誘導体;(b)上記に定義
されるような、式IVの化合物、又はその保護化誘導体;(c)上記に定義され
るような、式VIIの化合物、又はその保護化誘導体(但し、R1は、−S(O
29を表さず、ここでR9は非置換フェニルを表す){式VIIの好ましい化
合物には、R1がC(O)OR7を表さないものが含まれ、ここでR7はtert
−ブチルである};(d)上記に定義されるような、式Xの化合物、又はその保
護化誘導体;(e)上記に定義されるような、式XIVの化合物、又はその保護
化誘導体;(f)上記に定義されるような、式XVの化合物、又はその保護化誘
導体;(g)上記に定義されるような、式XXの化合物、又はその保護化誘導体
;(h)上記に定義されるような、式XXIIIの化合物、又はその保護化誘導
体(但し、L2はヨードを表さない);(i)式XXXIXの化合物、又はその
保護化誘導体;及び(j)式XLIIの化合物、又はその保護化誘導体、が提供
される。
【0176】 式IIの好ましい化合物には、 R41〜R46がすべてHを表し; GがCHを表し; Aが直接の結合を表し; Bが直接の結合を表し; R2がH又はC1-6アルキルを表し; R3がH又はC1-6アルキルを表し;および/又は R4が不在であるか、又は1〜3個のハロ、メチル、メトキシ又はニトロ基を表
すものが含まれる。
【0177】 式IIの特に好ましい化合物には、R2とR3が両方ともHを表し、R4が不在
であり、所望により硫酸塩、ヘミ硫酸塩、又は特に、(二塩酸のような)塩酸塩
の形態であり、当該塩は所望により水和物(例、ヘミ水和物)であるものが含ま
れる。
【0178】 式VIIの好ましい化合物には、9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.
3.1]ノナン−3−カルボン酸tert−ブチルではないものが含まれる。
【0179】 式XLVIIの好ましい化合物には、R1基と基:
【0180】
【化64】
【0181】 が異なるものが含まれ、そしてそのようなものには、式XLVII[式中: R1は、−C(O)XR7、−C(O)N(R8)R5d又は−S(O)29を表し
(ここで、X、R5d、R7、R8及びR9は、上記に定義される通りである); R2とR3は、Aが直接の結合を表すとき、一緒には=Oを表さない]の化合物が
含まれる。
【0182】 式XLVIIの特に好ましい化合物には、 R1が−S(O)29を表し(ここでR9は、フェニル、特に未置換フェニルのよ
うなアリールを表す); GがCHを表し; Aが直接の結合を表し; Bが直接の結合を表し; R2がH又はC1-6アルキルを表し; R3がH又はC1-6アルキルを表し; R4が不在であるか、又は1〜3個のハロ、メチル、メトキシ又はニトロ基、特
に、2−若しくは4−フルオロ、2−若しくは4−クロロ、4−ブロモ、4−メ
チル、2,4,6−トリメチル、4−メトキシ、又は2−若しくは4−ニトロを
表すものが含まれる。
【0183】 医学及び薬学上の使用 本発明の化合物は、薬理学的活性を有するので有用である。従って、それらは
、医薬品として適用される。
【0184】 従って、本発明のさらなる側面によれば、医薬品としての使用のために本発明
の化合物が提供される。
【0185】 特に、本発明の化合物は、例えば以下に記載の試験において示されるような、
心筋の電気生理学的活性を示す。
【0186】 本発明の化合物は、不整脈、特に心房及び心室の不整脈の予防と治療の両方に
有用であると期待される。
【0187】 このように、本発明の化合物は、心臓病の治療又は予防、又は、虚血性心疾患
、突発性心臓発作、心筋梗塞、心不全、心臓外科、及び血栓塞栓事象を含む、不
整脈が主要な役割を果たすと考えられている、心臓病に関連した適応症に適用さ
れる。
【0188】 不整脈の治療では、本発明の化合物は、心臓の再分極化を選択的に遅延させ、
それによるQT間隔を遅延させ、特に、クラスIII活性を示すことが見出され
た。本発明の化合物は、特に不整脈の治療においてクラスIII活性を示すこと
が見出されてきたが、それらの作用の形式は、必ずしもそのクラスに制限されな
い。
【0189】 本発明のさらなる側面によれば、不整脈の治療法が提供され、前記方法は、そ
のような病態に罹患しているか又は罹患し易いヒトへ、本発明の化合物の治療有
効量を投与することを含む。
【0190】 医薬調製物 本発明の化合物は、通常は、製剤的に許容される剤形に有効成分をフリー塩基
か又は無毒の有機若しくは無機酸付加塩のいずれかとして含んでなる医薬調製物
の形態で、経口、皮下、静脈内、動脈内、経皮、経鼻、吸入又は他の非腸管経路
により、投与され得る。治療される障害及び患者、並びに投与の経路に依存して
、この組成物は様々な用量で投与され得る。
【0191】 本発明の化合物はまた、不整脈及び/又は他の心臓血管障害の治療に有用な他
の薬剤と複合され得る。
【0192】 このように、本発明のさらなる側面によれば、製剤的に許容されるアジュバン
ト、希釈剤又は担体とともに本発明の化合物を包含する医薬製剤が提供される。
【0193】 ヒトの治療的処置に適した本発明の化合物の1日用量は、経口投与で約0.0
05〜25.0mg/kg体重、腸管外投与で約0.005〜10.0mg/k
g体重である。ヒトの治療的処置において、本発明の化合物の好ましい1日用量
の範囲は、経口投与で約0.005〜10.0mg/kg体重、腸管外投与で約
0.005〜5.0mg/kg体重である。
【0194】 本発明の化合物は心臓不整脈に対して有効であるという利点を有する。
【0195】 本発明の化合物はまた、先行技術の化合物よりも、より効果的であり、より毒
性がなく、より広範囲の活性(クラスI、クラスII、クラスIII及び/又は
クラスIV活性のあらゆる組み合わせ(特に、クラスI及び/又はクラスIV活
性にクラスIII活性を加えること)を示すことを含む)を有し、より強力で、
より作用が長く、より少ない副作用を(多形性心室頻脈のような催不整脈の発症
が低いことを含む)産生し、より容易に吸収される可能性があるか、又は他の有
用な薬理特性を有する可能性があるという利点を有し得る。
【0196】 生物学的試験 試験A 麻酔モルモットでの電気生理学的な一次効果 体重660〜1100gのモルモットを使用した。動物を実験の少なくとも1週
間前から収容し、その期間、食事及び水道水を自由に摂らせた。
【0197】 ペントバルビタール(40〜50mg/kg)の腹腔内注射により麻酔を導入
し、頚動脈(血圧測定及び血液採取用)と頚静脈(薬物注入用)へカテーテルを
導入した。ECG(第II誘導)を記録するために四肢に針電極を設置した。直
腸にサーミスタを設置し、動物を加熱パッド上に置き、37.5〜38.5℃の
直腸温へセットした。
【0198】 気管切開を実施し、小動物用ベンチレータの使用により動物を人工的に室内空
気と換気させ、血液ガスをその種の正常範囲内に保った。自律性の影響を減らす
ために、両方の迷走神経を首のところで切断し、実験開始の15分前にプロプラ
ノロール 0.5mg/kgを静脈内投与した。
【0199】 左心室の心外膜を左側開胸術により露出し、単相性活動電位(MAP)の記録
用にカスタム設計された吸引電極を、左心室のフリー壁へ適用した。この電極を
、許容されるシグナルが記録され得る限り、ある位置に保ったが、そうでなけれ
ば、新しい位置へ移動させた。ペーシング用の双極電極を左心房へクリップ留め
した。カスタムメイドの定電流刺激装置を用いてペーシング(2ms間隔、拡張
閾値2回)を実施した。試験を通して、5分につき1分の間、正常な洞速度より
やや高めの脈拍数に心臓をペーシングした。
【0200】 血圧、MAPシグナル、第II誘導ECGを、Mingographインクジ
ェット記録計(ジーメンス−エレマ、スウェーデン)に記録した。各ペーシング
系列の最終10秒間および後続する1分の洞リズムの最終10秒間、PC上にす
べてのシグナルを回収した(サンプリング振動数:1000Hz)。実験動物に
おいて測定される生理学的シグナルの獲得及び分析のために開発されたカスタム
メイドプログラムを使用して、このシグナルを処理した(Axenborg and Hirsch,
Comput. Methods Programs Biomed. 41, 55 (1993) を参照のこと)。
【0201】 この試験法は、ペーシングと洞リズムの両方の間に、5分隔てて、2回の基底
対照レコーディング(basal control recordings)をとることから構成された。
第二の対照レコーディング後に、試験物質の初回量を、30秒間、頚静脈カテー
テルへ、0.2mL量で注入した。3分後、ペーシングを開始し、新たなレコー
ディングをした。先の投薬から5分後に、試験物質の二回量を投与した。各実験
の間、6〜10回の連続投薬をした。
【0202】 データ分析 この分析において測定される数多くの変数のなかで、活性化合物の比較及び選択
に最も重要なものとして三つを選択した。選択された三つの変数は、ペーシング
中の75%再分極でのMAP時間、ペーシング中の房室(AV)伝導時間(心房
のペース脈拍と心室MAPの開始との間隔として定義される)、及び心拍数(洞
リズム中のRR間隔として定義される)であった。収縮期及び拡張期の血圧を測
定し、麻酔動物の血行力学状態を判定した。さらに、不整脈及び/又は形態学的
変化についてECGをチェックした。
【0203】 二回の対照レコーディングの平均を0とし、試験物質の連続投与後に記録され
た効果をこの値からの変化比率として表した。これらの比率値を、各レコーディ
ング前に投与された累積量に対してプロットすることによって、用量応答曲線を
作成することが可能になった。このようにして、各実験から3種の用量応答曲線
を作成した。1つはMAP時間、1つはAV伝導時間、そして1つは洞振動数(
RR間隔)についてである。試験物質を用いて実施されたすべての実験の平均曲
線を算出し、この平均曲線から強度値を導いた。この実験でのあらゆる用量応答
曲線は、得られるデータ点の線形結合により構築した。検討下の薬剤のクラスI
II電気生理学的強度を評価するための指標として、MAP時間をベースライン
から10%延長させる累積用量(D10)を使用した。
【0204】 試験B 遅延整流K電流のブロッカーを検出するモデルとしてのグルココルチコイド処置
マウス線維芽細胞 グルココルチコイド処置マウス線維芽細胞の膜電位変化に基づいた、マイクロタ
イタープレートベースのスクリーニング法を使用して、Kチャネル阻止について
IC50を決定した。グルココルチコイド処置マウス線維芽細胞の膜電位は、蛍
光レーザー造影プレートリーダー(FLIPR)を使用して信頼し得るほどに検
出できる、ビスオキソノール色素であるDiBac4(3)の蛍光を使用して、測定
した。グルココルチコイドのデキサメサゾン(5μM)への24時間曝露により
、マウス線維芽細胞において遅延整流カリウムチャネルの発現を誘導した。上記
カリウムチャネルの阻止は、線維芽細胞を脱分極させ、DiBac4(3)の蛍光増
加を生じる。
【0205】 マウスltk線維芽細胞(L細胞)は、アメリカン・タイプ・カルチャー・コ
レクション(ATCC,マナッサス、VA)から購入し、ウシ胎仔血清(5%
容積/容積)、ペニシリン(500ユニット/mL)、ストレプトマイシン(5
00μg/mL)及びL−アラニン−L−グルタミン(0.862mg/mL)
を補充したダルベッコ改良イーグル培地で培養した。この細胞は、トリプシン(
0.5mg/mL カルシウム(−)リン酸緩衝化生理食塩水、Gibco B
RL)を使用して、3〜4日ごとに継代した。実験の3日前に、細胞懸濁液をピ
ペットで出し、底が澄明な、黒いプラスチックの96穴プレート(コスター)へ
、25,000細胞/ウェルで入れた。
【0206】 蛍光プローブDiBac4(3)(Dibac Molecularプローブ)を
使用して、膜電位を測定した。DiBac4(3)は、最大、488nMで吸光し、
513nMで発光する。DiBac4(3)はビスオキソノールであり、従ってpH
7では陰性に帯電する。その陰電荷のために、DiBac4(3)の膜内外の分布は
、その膜内外電位に依存する。つまり、細胞が脱分極する(即ち、細胞の内側が
細胞の外側に比べてより陰性でなくなる)と、細胞の内側のDiBac4(3)濃度
が静電力のために増加する。一度細胞の内側に入ると、DiBac4(3)分子は脂
質及びタンパク質へ結合でき、それにより蛍光放射の増加を引き起こす。このよ
うに、DiBac4(3)蛍光の増加が脱分極を反映する。DiBac4(3)蛍光の変
化を、FLIPRにより検出した。
【0207】 各実験に先立って、細胞をリン酸緩衝化生理食塩水(PBS)で4回洗浄し、
培養基をすべて除去した。次いで、35℃で、細胞を5μM DiBac4(3)
PBS 180μl)で処置した。安定な蛍光に達したならば(通常、10分後
)、FLIPRの内部96穴ピペッティングシステムを使用して、試験物質の2
0μLを加えた。次いで、以降の10分間、20秒ごとに、蛍光測定をした。遅
延整流カリウムチャネル伝導とDiBac4(3)蛍光の両方の高い温度感受性によ
り、すべての実験は35℃で実行した。試験物質は、5μM DiBac4(3)
含有するPBSにおいて、第二の96穴プレートで調製した。調製された物質の
濃度は、実験で所望される濃度の10倍だったので、実験中、試験物質の追加で
はさらに10倍希釈をした。陽性対照として、つまり蛍光の最大増加を決定する
ために、ドフェチリド(dofetilide)(10μM)を使用した。
【0208】 IC50値を決定するために使用される曲線フィッティングは、Graphp
ad Prismプログラム(Graphpad Software社、サンデ
ィエゴ、CA)を用いて実施した。
【0209】 試験C 試験化合物の代謝安定性 本発明の化合物の代謝安定性を決定するために、in vitro スクリーニングを設
定した。
【0210】 補因子としてNADPHを含む、イヌ、ヒト、ウサギ、及びラット由来の肝臓
S−9分画を使用した。アッセイ条件は以下の通りであった:S−9(3mg/
mL)、NADPH(0.83mM)、トリス塩酸緩衝液(50mM,pH7.
4)、及び試験化合物 10μM。
【0211】 反応は、試験化合物の追加により開始し、0、1、5、15及び30分後にサ
ンプル中のpHを10より高くする(NaOH;1mM)ことによって止めた。
溶媒抽出後、LC(蛍光/UV検出)により、内部標準に対する試験化合物の濃
度を測定した。
【0212】 30分後に残存する試験化合物の比率(さらにt1/2)を算出し、代謝安定性
についての尺度として使用した。
【0213】 本発明を以下の実施例により説明する。
【0214】
【実施例】
一般的な実験法 質量スペクトルは、以下の機器の1つで記録した:パーキンエルマーSciX
API 150ex分光計;VG Quattro IIトリプル四重極;VG
Platform II単一四重極;又はMicromass Platfo
rm LCZ単一四重極質量分析計(後者の三つの機器には、空気支援エレクト
ロスプレーインターフェース(LC−MC)が付いている)。1H NMRと13
C NMRの測定は、それぞれ300、400及び500MHzの1H振動数と
、それぞれ75.5、100.6及び125.7MHzの13C振動数で作動する
BRUKER ACP 300とVarian 300、400及び500分光
計で実施した。他のやり方では、BRUKER ACE 200分光計を用いて
50.3MHzの振動数で13C NMRの測定を実施した。
【0215】 ロータマーは、スペクトルの解釈の容易さに依存して、スペクトルにおいて表
示される場合もあれば表示されない場合もある。特に断らなければ、化学シフト
は、溶媒を内部標準として、ppmで与えられる。
【0216】 中間体の合成 以下の中間体は市販されていないので、以下に記載の方法により製造した。
【0217】 製法A 9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸t
ert−ブチル塩酸 (i)2,6−ビス(ヨードメチル)−4−(フェニルスルホニル)モルホリン 以下の両方の方法により、副題の化合物を製造した: (a)水(835mL)、クロロホルム(1.25L)及びヨウ素(418.7
g,1.65モル)の撹拌された混合物へ、不活性気体(N2)の下で、2,6
−ビス[(アセトキシ水銀)メチル]−4−(フェニルスルホニル)モルホリン
(Chem. Ber. 96, 2827 (1963) に記載のように製造;421.3g,0.55
モル)を30分間にわたり少しずつ加え、この間、反応混合物を還流まで温めた
。添加が完了した後で還流を一晩続け、その後、この混合物を室温へ冷やした。
混合物を濾過し、クロロホルム層を分離した。この有機溶液へ、ヨウ素の色が消
失するまでNa223の飽和水溶液を加えた。有機層を再び分離し、次いで乾
燥(Na2SO4)させ、濾過し、真空で濃縮して、明黄色の結晶性固形物として
副題化合物(279.9g,100%)を得た。HPLC分析は、この生成物が
46%のシス異性体と54%のトランス異性体から構成されることを示した。
【0218】 (b)トリフェニルホスフィン(20.1g,77ミリモル)へアセトニトリ
ル(50mL)、次いでエーテル(150mL)を加えた。イミダゾール(5.
24g,77ミリモル)を加え、この溶液を5℃へ冷やした。ヨウ素(19.5
g,77ミリモル)を加えると、温度が17℃へ上昇した。2,6−ビス−(ヒ
ドロキシメチル)−4−(フェニルスルホニル)モルホリン(製法L;10.6
5g,37ミリモル)のアセトニトリル(50mL)溶液を加え、この反応物を
室温で22時間撹拌した。チオ硫酸ナトリウム水溶液(5%,100mL)を加
え、層を分離した。有機相を希硫酸(5%,100mL)で洗浄し、次いで減圧
下で濃縮した。ジクロロメタン(1.5L)で溶出させる、シリカ(200g)
のクロマトグラフィーにより残渣を精製し、黄色のオイルを得た。これをエーテ
ルで粉砕し、黄色の固形物として表題化合物(シス及びトランス異性体の1:1
混合物;6.1g,37%)を得た。エーテル洗液には、純粋でない生成物(1
.90g)が含まれていた。 API MS:m/z=508[C12152NO3+H]+ (ii)3−ベンジル−7−(フェニルスルホニル)−9−オキサ−3,7−ジ
アザビシクロ[3.3.1]ノナン ベンジルアミン(173.3g,1.62モル)、シス−及びトランス−2,
6−ビス(ヨードメチル)−4−(フェニルスルホニル)モルホリン(上記の工
程(i)(a)から;275g,0.54モル)、及び炭酸水素ナトリウム(1
82.2g,2.17モル)のアセトニトリル(13.5L)混合物を24時間
還流した。この時間の後で、アリコートを除去し、酢酸エチルで希釈した。この
サンプルのHPLC分析は、出発材料のシス異性体の約9%が未反応のままであ
ることを示した。さらに6時間還流を続けたが、(HPLCにより示されるよう
に)未反応の出発材料の比率は少しも変化しなかった。次いで、この反応物を室
温へ冷やしてから、この混合物を濾過し、濾液を真空で濃縮した。生じた粗生成
物をジクロロメタンと0.5N NaOH溶液との間で分画した。有機層を分離
し、鹹水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、濾過し、次いで真空で濃縮して、
オイルと結晶の混合物を得た。この混合物をトルエン(300mL)においてス
ラリー状にし、結晶性の生成物を濾過により回収した。結晶のフィルターケーキ
を冷トルエン(100mL)で濯ぎ、次いで真空オーブン(40°,13.3P
a(0.1mmHg))において乾燥させて、副題化合物の61.7g(収率3
1.9%、シス異性体の72.8%が変換)を得た。 API MS:m/z=359[C192223S+H]+ (iii)3−ベンジル−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]
ノナン・二塩酸 無水THF(1.1L)とLiAlH4(48.5g,1.2モル)のペレッ
トの混合物へ、不活性気体(N2)の下で、3−ベンジル−7−(フェニルスル
ホニル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン(上記の
工程(ii)から;61.7g,0.17モル)を少しずつ、30分間にわたり
加えた。この混合物を48時間還流させてから、−10℃へ冷やした。次いで、
冷やした混合物を、水(45.8mL)、15%NaOH溶液(45.8mL)
及び、再び水(45.8mL)で順に(しかも慎重に)処理した。生じた混合物
をCelite(登録商標)に通して濾過し、濾液を取っておいた。フィルター
ケーキからの無機塩をビーカーへ移し、酢酸エチル(1L)とともに30分撹拌
した。次いで、このスラリーを再びCelite(登録商標)に通した。二回の
濾液を一緒にし、次いで、真空で濃縮してオイル(32.2g)を得た。このオ
イルをメタノール(120mL)に溶かし、HClのIPA(100mL)溶液
で処理した後、この溶液のpHが酸性であることをチェックした。24時間静置
した後で、結晶の収穫物を濾過により回収し、乾燥させて、26.8gの一定量
とした。次いで、残存する粗生成物のIPAからの結晶化により、結晶の第二収
穫物(7g)を得て、全量33.8g(68%)の副題化合物を得た。
【0219】
【化65】
【0220】 (iv)7−ベンジル−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノ
ナン−3−カルボン酸tert−ブチル 水(400mL)、ジクロロメタン(400mL)、炭酸水素ナトリウム(4
0.3g,0.48モル)及び3−ベンジル−9−オキサ−3,7−ジアザビシ
クロ[3.3.1]ノナン・二塩酸(上記の工程(iii)から;33.7g,
0.12モル)の混合物を10分間速やかに撹拌した後で、二炭酸ジ−tert
−ブチル(27.8g,0.13モル)を少しずつ加えた。追加が完了した後で
、この反応物をさらに2時間撹拌した。有機層を分離し、乾燥(Na2SO4)さ
せ、濾過し、真空で濃縮して、白色がかった結晶性固形物の39.6gを得た。
この物質を、さらに精製せずに、次の工程に直接使用した。
【0221】
【化66】
【0222】 (v)7−ベンジル−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ
ン−3−カルボン酸tert−ブチル塩酸 7−ベンジル−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−
3−カルボン酸tert−ブチル(39.5g,0.12モル)の酢酸エチル(
200mL)溶液を、不活性気体(N2)の下で、−10℃へ冷やした。HCl
のジエチルエーテル(1M)溶液を1時間にわたり加えると、この間に沈澱物が
形成された。追加が完了した後で、生じた混合物をさらに1時間撹拌してから、
結晶性の沈澱物を濾過により回収し、真空オーブン(40°,13.3Pa(0
.1mmHg))において乾燥させた。これにより、白色がかった結晶性の物質
として、副題化合物の42.6g(上記の工程(iii)の化合物から100%
)を得た。 API MS:m/z=219[C182623−C592+ (vi)9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カル
ボン酸tert−ブチル塩酸 7−ベンジル−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−
3−カルボン酸tert−ブチル塩酸(上記の工程(v)から;42.6g,0
.12モル)、10% パラジウム/カーボン(2.5g)及びメタノール(4
50mL)の混合物を大気圧で水素化にかけた。(tlcにより示されるように
)反応が完了したならば、この混合物を濾過し、濾液を真空で濃縮して、白色が
かった結晶性生成物の31.6gを得た。この粗生成物を温アセトニトリル(4
50mL)に溶かし、濾過し、濾液を酢酸エチル(450mL)で希釈した。室
温で6時間静置させた後で、この混合物を濾過し、結晶化した生成物の第一収穫
物(19.8g)を除去した。次いで、元の液体をほぼ乾固するまで濃縮し、残
渣を得て、これを温アセトニトリル(150mL)に溶かした。この溶液へ酢酸
エチル(150mL)を加え、この混合物を室温で一晩静置した。次いで、結晶
性生成物の第二収穫物(8.7g)を濾過により回収し、第一収穫物と同一の1
H NMRスペクトル及び融点を有することを見出した。従って、一緒にした表
題化合物の収量は28.5g(89%)であった。m.p.=207〜208℃
【0223】 製法B 4−{[(2S)−2−ヒドロキシ−3−(9−オキサ−3,7−ジアザビシク
ロ[3.3.1]ノン−3−イル)プロピル]−オキシ}ベンゾニトリル (i)4−[(2S)−オキシラニルメトキシ]ベンゾニトリル p−シアノフェノール(238g)の撹拌された2.0L MeCN溶液へ、
炭酸カリウム(414g)及び(R)−(−)−エピクロロヒドリン(800m
L)を加え、この反応混合物を不活性気体下で2時間還流した。この熱い溶液を
濾過し、濾液を濃縮し、澄明なオイルを得て、これをジイソプロピルエーテルか
ら結晶化して、収率90%で生成物を得た。
【0224】 (ii)7−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプ
ロピル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カ
ルボン酸tert−ブチル 9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸
tert−ブチル(上記の製法A(vi)の化合物に類似したやり方で製造した
;0.72g、3.2ミリモル)及び4−[(2S)−オキシラニルメトキシ]
ベンゾニトリル(上記の工程(i)から;0.56g,3.2ミリモル)のIP
A/水(10:1の11mL)混合物を60℃で18時間撹拌した。次いで、溶
媒を蒸発させて副題化合物の1.3g(100%)を得て、これをさらに精製せ
ずに次の工程に直接使用した。
【0225】 (iii)4−{[(2S)−2−ヒドロキシ−3−(9−オキサ−3,7−
ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル)プロピル]オキシ}ベンゾニト
リル 7−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]
−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸
tert−ブチル(上記の工程(ii)から;1.0g,2.47ミリモル)の
酢酸エチル(13mL)溶液を0℃へ冷やした。ガス状HClで飽和した酢酸エ
チル(26mL)を加え、この混合物を室温で4時間撹拌した。溶媒を真空で除
去した後で、MeCN(25mL)、水(1.3mL)及びK2CO3(2.0g
)を加えた。生じた混合物を一晩撹拌した後でCHCl3を加え、この混合物を
Celite(登録商標)に通して濾過した。濾液を真空濃縮して、表題化合物
の682mg(91%)を得た。
【0226】 製法C 4−{[3−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−
イル)プロピル]アミノ}ベンゾニトリル (i)4−[(3−ヒドロキシプロピル)アミノ]ベンゾニトリル 4−フルオロベンゾニトリル(12.0g,99.1ミリモル)及び3−アミ
ノ−1−プロパノール(59.6g,793ミリモル)の混合物を不活性気体下
、80℃で3時間撹拌した後で、水(150mL)を加えた。この混合物を室温
へ冷やし、次いでジエチルエーテルで抽出した。有機層を分離し、乾燥(Na2
SO4)させ、濾過し、真空で濃縮して、静置時に結晶化するオイルとして、表
題化合物の17g(97%)を得た。
【0227】 (ii)4−メチルベンゼンスルホン酸3−(4−シアノアニリノ)プロピル 4−[(3−ヒドロキシプロピル)アミノ]ベンゾニトリル(上記の工程(i
)から;17g,96.5ミリモル)の冷やした(0℃)乾燥MeCN(195
mL)溶液をトリエチルアミン(9.8g,96.5ミリモル)、次いでp−ト
ルエンスルホニルクロリド(20.2g,106ミリモル)で処理した。この混
合物を0℃で90分撹拌した後で、真空で濃縮した。この残渣へ水(200mL
)を加え、この水溶液をDCMで抽出した。この有機相を乾燥(Na2SO4)さ
せ、濾過し、真空で濃縮した。生じた残渣をイソプロパノールからの結晶化によ
り精製し、副題化合物の24.6g(77%)を得た。
【0228】 (iii)7−[3−(4−シアノアニリノ)プロピル]−9−オキサ−3,
7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸tert−ブチル 9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸
tert−ブチルの塩酸塩(上記の製法A(vi)から;1.1g,4.15ミ
リモル)をMeCN(46mL)、水(2.5mL)及びK2CO3(3.5g,
25ミリモル)と混合した。この混合物を4時間撹拌した後でCHCl3を加え
、この混合物をCelite(登録商標)に通して濾過した。濾液を真空濃縮し
て、フリー塩基の0.933gを得た。次いで、これを4−メチルベンゼンスル
ホン酸3−(4−シアノアニリノ)プロピル(上記の工程(ii)から;2.1
g,6.2ミリモル)及びK2CO3(0.86g,6.2ミリモル)/MeCN
(18mL)と混合した。生じた混合物を60℃で一晩撹拌した後で、真空で濃
縮した。この残渣をDCM(250mL)と1M NaOH(50mL)で処理
した。層を分離し、DCM層をNaHCO3水溶液で2回洗浄した後で、乾燥(
Na2SO4)させ、濾過し、真空で濃縮した。トルエン:酢酸エチル:トリエチ
ルアミン(2:1:0から1000:1000:1へ)の勾配液で溶出させるフ
ラッシュクロマトグラフィーによりこの生成物を精製し、副題化合物の1.47
g(91%)を得た。
【0229】 (iv)4−{[3−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]
ノン−3−イル)プロピル]アミノ}ベンゾニトリル 7−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]
−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸
tert−ブチルの代わりに7−[3−(4−シアノアニリノ)プロピル]−9
−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸te
rt−ブチル(上記の工程(iii)から)を使用して、上記の製法B(iii
)に記載の方法により、表題化合物を収率96%で得た。
【0230】 製法D 4−[2−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イ
ル)エトキシ]ベンゾニトリル (i)4−(2−ブロモエトキシ)ベンゾニトリル 4−シアノフェノール(35.7g,0.3モル)、K2CO3(41.4g,
0.3モル)及び1,2−ジブロモエタン(561g,3.0モル)のMeCN
(450mL)混合物を還流下で一晩撹拌した。この混合物を濾過し、蒸発させ
て副題化合物の30.2g(45%)を得て、これをさらに精製せずに使用した
【0231】 (ii)7−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−9−オキサ−3,7
−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸tert−ブチル 4−メチルベンゼンスルホン酸3−(4−シアノアニリノ)プロピル及びK2
CO3の代わりに、それぞれ4−(2−ブロモエトキシ)−ベンゾニトリル(0
.8g,3.5ミリモル、1.03当量)及びトリエチルアミン(1.5当量)
を使用して、上記の製法C(iii)に記載の方法により、副題化合物を収率8
5%で製造した。
【0232】 (iii)4−[2−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]
ノン−3−イル)エトキシ]ベンゾニトリル 7−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]
−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸
tert−ブチルの代わりに7−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−9
−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸te
rt−ブチル(上記の工程(ii)から)を使用して、上記の製法B(iii)
に記載の方法により、表題化合物を収率95%で得た。
【0233】 製法E 4−[3−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イ
ル)プロポキシ]ベンゾニトリル (i)4−(3−ブロモプロポキシ)ベンゾニトリル p−シアノフェノール(238g,2モル)、K2CO3(276.4g,2モ
ル)の撹拌されたMeCN(2.7L)懸濁液へ、1,3−ジブロモプロパン(
1.02L,10モル)を加えた。この反応混合物を4時間還流し、濾過し、濃
縮した。イソプロピルエーテルから残渣を再結晶して、副題化合物を収率69%
で得た。
【0234】 (ii)7−[3−(4−シアノフェノキシ)プロピル]−9−オキサ−3,
7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸tert−ブチル 4−メチルベンゼンスルホン酸3−(4−シアノアニリノ)−プロピルの代わ
りに4−(3−ブロモ−プロポキシ)ベンゾニトリル(上記の工程(i)から)
を使用して、上記の製法C(iii)に記載の方法により、副題化合物を収率9
7%で得た。
【0235】 (iii)4−[3−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]
ノン−3−イル)プロポキシ]ベンゾニトリル 7−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]
−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸
tert−ブチルの代わりに7−[3−(4−シアノフェノキシ)プロピル]−
9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸t
ert−ブチル(上記の工程(ii)から)を使用して、上記の製法B(iii
)に記載の方法により、表題化合物を収率90%で得た。
【0236】 製法F 4−[2−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イ
ル)エトキシ]イソフタロニトリル (i)4−(2−ブロモエトキシ)イソフタロニトリル 4−シアノフェノールの代わりに4−ヒドロキシ−イソフタロニトリルを使用
して、上記の製法D(i)に記載の方法により、副題化合物を収率64%で製造
した。
【0237】 (ii)7−[2−(2,4−ジシアノフェノキシ)エチル]−9−オキサ−
3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸tert−ブチ
ル 4−メチルベンゼンスルホン酸3−(4−シアノアニリノ)−プロピルの代わ
りに4−(2−ブロモエトキシ)イソフタロニトリル(上記の工程(i)から)
を使用して、上記の製法C(iii)に記載の方法により、副題化合物を収率6
2.7%で得た。
【0238】 (iii)4−[2−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]
ノン−3−イル)エトキシ]イソフタロニトリル 7−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]
−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸
tert−ブチルの代わりに7−[2−(2,4−ジシアノフェノキシ)エチル
]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン
酸tert−ブチル(上記の工程(ii)から)を使用して、上記の製法B(i
ii)に記載の方法により、表題化合物を得た。
【0239】 製法G 4−[4−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イ
ル)ブチル]ベンゾニトリル (i)4−(3−ブテニル)ベンゾニトリル 希HCl、水及びアセトンで洗浄することによってマグネシウム(4.2g,
173ミリモル)を活性化し、次いで、真空で乾燥させた。ZnBr2(37g
,165ミリモル)を、減圧(約5〜20mmHg)下、グローブボックスの中
で穏やかに加熱することによって昇華させた。グローブボックスを使用したのは
、実験室内がきわめて湿っていたからである。N2下、MgとZnBr2を乾燥3
首フラスコ中で混合し、乾燥THF(30mL)を加えた。このMg/ZnBr 2 のスラリーへ、乾燥THF(175mL)に溶かした4−ブロモ−1−ブテン
(25.1g,186ミリモル)を1滴ずつ加えると、この添加の間に、反応混
合物は灰色がかってから、黒くなった。いくらか熱も発生した(>40℃)。添
加完了の後で、この混合物を50℃まで一晩加熱した。4−ブロモベンゾニトリ
ル(30.5g,167ミリモル)をトルエンとともに2回共沸させ、次いでP
d(PPh34(5g,4.3ミリモル)とともに乾燥THF(250mL)に
溶かした。このスラリーを先のグリニャール試薬へ加え、この反応混合物を室温
で一晩撹拌した。この反応混合物へHCl(500mL,3M)を1滴ずつ加え
、生じた溶液をエーテル(1000+3x500mL)で抽出し、合わせたエー
テル溶液をNaHCO3(飽和、3x250mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し
、蒸発させた。粗生成物をドライ−フラッシュ(Dry−Flash)クロマト
グラフィー(直径12cm、高さ5cm、ヘプタン:EtOAc(99:1から
90:10へ))にかけて、4−ブロモベンゾニトリル(約20%)が混在した
副題化合物の21.2gを得た。この物質を次の工程に使用した。
【0240】 (ii)4−(4−ヒドロキシブチル)ベンゾニトリル 乾燥THF(140mL)に4−(3−ブテニル)ベンゾニトリル(上記の工程
(i)から;10.8g,69ミリモル)を溶かし、0℃へ冷やした。BH3
Me2S複合体(20mL,2M)を、0℃で45分にわたり1滴ずつ加え、7
時間後、水(70ml)とNaBO3−4H2O(25g)を加え、この混合物を
一晩撹拌してから、エーテル(700mL)と鹹水(飽和、250mL)で希釈
した。分離の後で、水層をエーテル(2x200mL)で抽出し、合わせた抽出
物を乾燥させ、濾過し、蒸発させて、粗製の副題化合物を得た。ヘプタン:Et
OAc(3:1から1:1へ)を用いるSiO2(300g)のフラッシュクロ
マトグラフィーによる精製から、副題化合物(6.99g)を得た。
【0241】 (iii)メタンスルホン酸4−(4−シアノフェニル)ブチル 4−(4−ヒドロキシブチル)ベンゾニトリル(上記の工程(ii)から;5
.2g,29.7ミリモル)及びトリエチルアミン(43.5mL)の撹拌され
た冷(0℃)ジクロロメタン(50mL)溶液へ、メタンスルホニルクロリド(
2.32mL,30ミリモル)を加えた。生じた混合物を4時間撹拌してから、
水(150mL)を加え、有機層を分離し、乾燥させ、濃縮して副題化合物を得
た。この生成物をさらに精製せずにそのまま次の工程に使用した。
【0242】 (iv)7−[4−(4−シアノフェニル)ブチル]−9−オキサ−3,7−
ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸tert−ブチル 4−メチルベンゼンスルホン酸3−(4−シアノアニリノ)−プロピルの代わ
りにメタンスルホン酸4−(4−シアノフェニル)ブチル(上記の工程(iii
)から)を使用して、上記の製法C(iii)に記載の方法により、副題化合物
を収率69.3%で製造した。
【0243】 (v)4−[4−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン
−3−イル)ブチル]ベンゾニトリル 7−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]
−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸
tert−ブチルの代わりに7−[4−(4−シアノフェニル)ブチル]−9−
オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸ter
t−ブチル(上記の工程(iv)から)を使用して、上記の製法B(iii)に
記載の方法により、表題化合物を収率88%で得た。
【0244】 製法H 4−[1−(3,4−ジメトキシフェノキシ)−4−(9−オキサ−3,7−ジ
アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル)ブチル]ベンゾニトリル (i)4−[1−(3,4−ジメトキシフェノキシ)−3−ブテニル]ベンゾ
ニトリル 4−(1−ヒドロキシ−3−ブテニル)ベンゾニトリル(14.6g,84.
3ミリモル)及び3,4−ジメトキシフェノール(19.5g,125.4ミリ
モル)の冷やした(0℃)トルエン(500mL)混合物をトリブチルホスフィ
ン(純度97%の32.14mL,25.6g,126.4ミリモル)に次いで
、1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリジン(31.8g,126.4ミリ
モル)で処理した。添加が完了してから、この反応混合物を濃縮し、温度を15
℃へ高めた。追加のトルエン(500mL)を加え、この混合物を室温で一晩撹
拌した。次いで、酸化トリブチルホスフィンの沈殿物を濾過により除去し、濾液
を真空で濃縮し、粗生成物の65.8gを得た。トルエン:メタノール(98:
2)で溶出させるシリカゲルのクロマトグラフィーによりこれを精製し、副題化
合物の17.9gを得た。
【0245】 (ii)4−[1−(3,4−ジメトキシフェノキシ)−4−ヒドロキシブチ
ル]ベンゾニトリル 4−[1−(3,4−ジメトキシフェノキシ)−3−ブテニル]ベンゾニトリ
ル(上記の工程(i)から;17.6g,56.8ミリモル)の冷やした(−5
℃)乾燥THF(15mL)溶液へ、ボラン−メチルスルフィド複合体(2M/
エーテル、11mL,22ミリモル)を、15分間にわたり1滴ずつ加えた(こ
の間,反応物の温度は0℃へ上昇した)。生じた混合物を0〜10℃で1.5時
間撹拌した後で、室温へ温めた。この温度でさらに3.5時間撹拌を続けた後に
、水(22mL)と過ホウ酸ナトリウム四水和物(11g,66ミリモル)を加
えた。この二相の混合物を室温で2時間撹拌した後で、水層を分離し、エーテル
で抽出した。合わせた有機層を鹹水で洗浄し、乾燥させ、真空で濃縮した。生じ
た残渣を、IPA:酢酸エチル:ヘプタン(5:25:70)で溶出させるシリ
カゲルのクロマトグラフィーにより精製し、副題化合物の14.5g(77%)
を得た。
【0246】 (iii)メタンスルホン酸4−(4−シアノフェニル)−4−(3,4−ジ
メトキシフェノキシ)ブチル 4−[1−(3,4−ジメトキシフェノキシ)−4−ヒドロキシブチル]ベン
ゾニトリル(上記の工程(ii)から;11g,34ミリモル)及びトリエチル
アミン(7mL,5.2g,50.6ミリモル)の冷やした(−5℃)DCM(
50mL)混合物へ、メタンスルホニルクロリド(3.4mL,5.0g,44
ミリモル)のDCM(15mL)溶液をゆっくりと加えた。この追加の間、温度
は2℃以上には上昇しなかった。0〜5℃でさらに2時間撹拌を続けた後で、水
を加えた。生じた有機層を分離し、水で洗浄し、再び分離させ、次いで乾燥させ
て副題化合物を収率100%で得た。
【0247】 (iv)7−[4−(4−シアノフェニル)−4−(3,4−ジメトキシフェ
ノキシ)ブチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン
−3−カルボン酸tert−ブチル 4−メチルベンゼンスルホン酸3−(4−シアノアニリノ)−プロピルの代わ
りにメタンスルホン酸4−(4−シアノフェニル)−4−(3,4−ジメトキシ
フェノキシ)ブチル(上記の工程(iii)から)を使用して、上記の製法C(
iii)に記載の方法により、副題化合物を収率82%で製造した。
【0248】 (v)4−[1−(3,4−ジメトキシフェノキシ)−4−(9−オキサ−3
,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル)ブチル]ベンゾニトリル 7−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]
−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸
tert−ブチルの代わりに7−[4−(4−シアノフェニル)−4−(3,4
−ジメトキシフェノキシ)ブチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3
.3.1]ノナン−3−カルボン酸tert−ブチル(上記の工程(iv)から
)を使用して、上記の製法B(iii)に記載の方法により、表題化合物を定量
的な収率で得た。
【0249】 製法I 4−{[3−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−
イル)プロピル]スルホニル}ベンゾニトリル (i)4−[(3−ブロモプロピル)スルファニル]ベンゾニトリル 4−シアノチオフェノール(20.8g,154ミリモル)、1,3−ジブロ
モプロパン(155g,0.77モル)及びK2CO3(21.3g,154ミリ
モル)のMeCN(300mL)混合物を一晩還流した。溶媒の濾過及び蒸発に
より、褐色のオイルを得たが、これはEtOHで処理すると結晶化した。この結
晶を濾過により単離して、副題化合物(24.5g,62%)を得た。
【0250】 (ii)4−[(3−ブロモプロピル)スルホニル]ベンゾニトリル 4−[(3−ブロモプロピル)スルファニル]ベンゾニトリル(上記の工程(
i)から;23.4g,91ミリモル)の冷やした(0℃)DCM(250mL
)溶液へ、3−クロロペルオキシ安息香酸(70%の44.9g,182ミリモ
ル)をゆっくりと加えた。次いで、この混合物を室温で一晩撹拌し、生じた沈澱
物を濾過して除いた。濾液を真空濃縮して残渣を得たが、これは(NMR分析に
よると)所望の生成物に加えてスルホキシドを25%含有することが示された。
この残渣をDCM(250mL)に再溶解し、追加の3−クロロペルオキシ安息
香酸(70%の5.6g,23ミリモル)を加え、この混合物を30分撹拌した
。ジメチルスルホキシド(20ミリモル)を加えて過剰なmCPBAを壊してか
ら、このDCM溶液をNaHCO3水溶液で洗浄し、分離し、乾燥させ、真空で
濃縮した。これにより、副題化合物を収率76%で得た。
【0251】 (iii)7−{3−[(4−シアノフェニル)スルホニル]プロピル}−9
−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸te
rt−ブチル 4−メチルベンゼンスルホン酸3−(4−シアノアニリノ)−プロピルの代わ
りに4−[(3−ブロモプロピル)スルホニル]ベンゾニトリル(上記の工程(
ii)から)を使用して、上記の製法C(iii)に記載の方法により、副題化
合物を収率64%で製造した。
【0252】 (iv)4−{[3−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]
ノン−3−イル)プロピル]スルホニル}ベンゾニトリル 7−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]
−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸
tert−ブチルの代わりに7−{3−[(4−シアノフェニル)スルホニル]
プロピル}−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−
カルボン酸tert−ブチル(上記の工程(iii)から)を使用して、上記の
製法B(iii)に記載の方法により、表題化合物を収率84%で得た。
【0253】 製法J (1S)−2−(4−シアノフェノキシ)−1−(9−オキサ−3,7−ジアザ
ビシクロ[3.3.1]ノン−3−イルメチル)エチルカルバミン酸tert−
ブチル (i)4−(2−オキシラニルメトキシ)ベンゾニトリル (R)−(−)−エピクロロヒドリンの代わりにエピクロロヒドリンを使用し
て、上記の製法B(i)に記載の方法により、副題化合物を収率75%で製造し
た。
【0254】 (ii)4−[(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)オキシ]ベンゾニト
リル 濃水酸化アンモニウム水溶液(500mL)及びイソプロパノール(300m
L)の混合物へ4−(オキシラニルメトキシ)ベンゾニトリル(上記の工程(i
)から;100g,0.57モル)を加えた。生じたスラリーを室温で3日間撹
拌した。この反応混合物を濾過して不溶性の副産物を除去し、濾液を真空濃縮し
て粗生成物を得て、これをアセトニトリルから結晶化して、副題化合物の50g
(46%)を得た。
【0255】 (iii)3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピルカルバミ
ン酸tert−ブチル 4−[(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)オキシ]ベンゾニトリル(上
記の工程(ii)から;44.6g,0.23モル)の冷やした(0℃)THF
:H2O(1:1の1.5L)溶液を二炭酸ジ−tert−ブチル(53g,0
.24モル)で処理した。この混合物を室温で一晩撹拌し、その後でNaClを
加え、生じた有機層を分離した。水層をエーテルで抽出し、合わせた有機物を乾
燥させ、真空で濃縮した。生じたオイル(70g)をシリカのプラグに通して濾
過し、次いでジエチルエーテル:ジイソプロピルエーテルから結晶化して、副題
化合物の50gを得た。
【0256】 (iv)メタンスルホン酸2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]
−1−[(4−シアノフェノキシ)メチル]エチル 3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピルカルバミン酸ter
t−ブチル(上記の工程(iii)から;51.2g,0.177モル)及び4
−(ジメチルアミノ)ピリジン(1.3g,10.6ミリモル)の冷やした(0
℃)ピリジン(250mL)溶液へ、1.5時間にわたり、メタンスルホニルク
ロリド(22.3g,0.195モル)を加え、不活性気体下に保った。この反
応混合物を室温で2時間撹拌してから、水とDCMを加えた。有機層を分離し、
水で洗浄し、乾燥(MgSO4)させ、真空で濃縮し、副題化合物の68.1g
(100%)を得た。
【0257】 (v)2−[(4−シアノフェノキシ)メチル]−1−アジリジンカルボン酸
tert−ブチル メタンスルホン酸2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−[
(4−シアノフェノキシ)メチル]エチル(上記の工程(iv)から;30.6
g,82.6ミリモル)及び硫酸水素テトラブチルアンモニウム(3g,8.8
ミリモル)の冷やした(0℃)DCM(100mL)溶液を、不活性気体下で、
50重量%NaOH水溶液で処理した。生じた混合物を撹拌し、温度を4時間に
わたり室温へゆっくりと上昇させ、次いでエーテルで抽出した。有機相を水で洗
浄し、真空で濃縮して残渣を得て、これをカラムクロマトグラフィー(溶出液:
ジクロロメタン)により精製した。ジエチルエーテル:ジイソプロピルエーテル
からの結晶化により、副題化合物を定量的な収率で得た。
【0258】 (vi)(2S)−2−[(4−シアノフェノキシ)メチル]−1−アジリジ
ンカルボン酸tert−ブチル 工程(i)においてエピクロロヒドリンの代わりに(S)−(+)−エピクロ
ロヒドリンを使用すること以外は、2−[(4−シアノフェノキシ)メチル]−
1−アジリジンカルボン酸tert−ブチルの合成についての上記工程(i)〜
(v)に記載の方法により、副題化合物を製造した。
【0259】 (vii)9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3,
7−ジカルボン酸3−ベンジル−7−(tert−ブチル) 9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸
tert−ブチルの塩酸塩(上記の工程A(vi)から;2.17g,8.2ミ
リモル)をCHCl3(25mL)に溶かし、この混合物を0℃へ冷やした。ト
リエチルアミン(2.1g,20.6ミリモル)に次いでN−(ベンジルオキシ
−カルボニルオキシ)スクシンイミド(2.24g,9.0ミリモル)を加え、
この混合物を室温で24時間撹拌した。この反応混合物を水(4x15mL)で
洗浄した後で有機層を分離し、乾燥(MgSO4)させ、真空で濃縮した。これ
により副題化合物(4.4g,いくらかTEAを含有する)を得て、これをさら
に精製せずに次の工程に使用した。
【0260】 (viii)9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3
−カルボン酸ベンジル 7−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]
−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸
tert−ブチルの代わりに9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1
]ノナン−3,7−ジカルボン酸3−ベンジル−7−(tert−ブチル)(上
記の工程(vii)から)を使用して、上記の製法B(iii)に記載の方法に
より、表題化合物を収率55%で得た。
【0261】 (ix)7−[(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]
−3−(4−シアノフェノキシ)−プロピル]−9−オキサ−3,7−ジアザビ
シクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸ベンジル 9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸
tert−ブチル及び4−[(2S)−オキシラニルメトキシ]ベンゾニトリル
の代わりに、それぞれ9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ
ン−3−カルボン酸ベンジル(上記の工程(viii)から)及び(2S)−2
−[(4−シアノフェノキシ)メチル]−1−アジリジンカルボン酸tert−
ブチル(上記の工程(vi)から)を使用して、上記の製法B(ii)に記載の
方法により、副題化合物を収率71%で得た。
【0262】 (x)(1S)−2−(4−シアノフェノキシ)−1−(9−オキサ−3,7
−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イルメチル)エチルカルバミン酸t
ert−ブチル 7−[(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−(
4−シアノフェノキシ)−プロピル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[
3.3.1]ノナン−3−カルボン酸ベンジル(上記の工程(ix)から;2.
55g,4.7ミリモル)の95%エタノール(50mL)溶液を、30kPa
において5% Pd/C上で水素化した。完全な反応について算定される水素の
量が消費されたとき、この反応を止めた。この混合物をCelite(登録商標
)に通して濾過し、濾液を真空で濃縮した。生じた残渣をCHCl3:アンモニ
ア性メタノール(95:5)で溶出させるシリカのクロマトグラフィーにより精
製し、表題化合物の1.39g(75%)を得た。
【0263】 製法K 4−{[2−ヒドロキシ−3−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3
.1]ノン−3−イル)プロピル]オキシ}ベンゾニトリル 工程(i)において(R)−(−)−エピクロロヒドリンの代わりにエピクロ
ロヒドリンを使用して、上記製法Bに記載の方法により、表題化合物を製造した
【0264】 製法L 2,6−ビス(ヒドロキシメチル)−4−(フェニルスルホニル)モルホリン (i)N,N−ビス(2−オキシラニルメチル)ベンゼンスルホンアミド この反応は非常に発熱性であるので、この反応をスケールアップする場合は、
注意を払わねばならない。ベンゼンスルホンアミド(50.0g,0.32モル
)へアセトニトリル(400mL)と(±)−エピクロロヒドリン(100mL
,118.3g,0.78モル)に次いで、炭酸セシウム(228g,0.70
モル)を加えた。この混合物を機械的に撹拌しながら、15時間、還流で加熱し
た。室温へ冷やした後で、水(250mL)を加え、有機相を分離し、減圧下で
濃縮した。残渣のオイルを、ジクロロメタン(1L)に次いでジクロロメタン:
酢酸エチル(19:1の3L)で溶出させる、シリカ(300g)でクロマトグ
ラフ処理し、オイルとして副題化合物(39.4g,46%)を得た。
【0265】
【化67】
【0266】 (ii)2,6−ビス(ヒドロキシメチル)−4−(フェニルスルホニル)モ
ルホリン N,N−ビス(2−オキシラニルメチル)ベンゼンスルホンアミド(上記(変
法A)工程(i)から;10g,37.1ミリモル)へ、テトラヒドロフラン(
40mL)に次いで、希硫酸(1Mの10mL)を加え、この混合物を6日間撹
拌した(反応は1日以内に完了する)。固形の塩化ナトリウム(3g)と酢酸エ
チル(40mL)を加え、この混合物を1時間撹拌した。有機相を分離し、塩化
アンモニウム水溶液(10%の10mL)で洗浄した。この有機相を減圧下で濃
縮してから、トルエン(50mL)を加えた。この混合物を再び濃縮し、表題化
合物(10.65g)を粗製オイルとして残した。この材料をさらに精製せずに
次の反応にそのまま利用した。
【0267】 製法M シス−2,6−ビス(ヒドロキシメチル)−4−(フェニルスルホニル)モルホ
リン (i)キラル濃縮N,N−ビス(2−オキシラニルメチル)ベンゼンスルホン
アミド この反応は非常に発熱性であるので、この反応をスケールアップする場合は、
注意を払わねばならない。ベンゼンスルホンアミド(20.0g,0.127モ
ル)へアセトニトリル(100mL)と(R)−(−)−エピクロロヒドリン(
47mL,55.6g,0.60モル)に次いで、炭酸セシウム(83g,0.
255モル)を加えた。この混合物を機械的に撹拌しながら、6時間、還流で加
熱し、次いで室温で一晩撹拌した。水(100mL)を加え、有機相を分離し、
減圧下で濃縮した。残渣のオイルを、ジクロロメタンに次いでジクロロメタン:
酢酸エチル(19:1)で溶出させる、シリカでクロマトグラフ処理し、オイル
として副題化合物(14.8g,43%)を得た。
【0268】 (ii)シス−2,6−ビス(ヒドロキシメチル)−4−(フェニルスルホニ
ル)モルホリン キラル濃縮N,N−ビス(2−オキシラニルメチル)ベンゼンスルホンアミド
(上記工程(i)から;14.8g,55ミリモル)へ、テトラヒドロフラン(
60mL)に次いで、希硫酸(1Mの15mL)を加え、この混合物を3日間撹
拌した。固形の塩化ナトリウム(11g)を加え、この混合物を1時間撹拌した
。有機相を分離し、減圧下で濃縮し、粗生成物(22.4g)を得た。ジクロロ
メタン:酢酸エチル(19:1)で溶出させる、シリカのカラムクロマトグラフ
ィーによりこの材料を精製し、表題化合物(4g,25%)とシス−及びトラン
ス−異性体の2:1混合物である純粋でない分画(8g,75%)を得た。
【0269】 シス異性体はまた、(R)−(−)−エピクロロヒドリンの代わりに工程(i
)で(S)−(+)−エピクロロヒドリンを使用すれば、最終的に主生成物とし
て形成される。
【0270】 製法N 3,3−ジメチル−1−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]
ノン−3−イル)−2−ブタノン (i)N,N−ビス(2−オキシラニルメチル)ベンゼンスルホンアミド 以下は、上記の製法L(i)の記載に代わる製法である。
【0271】 ベンゼンスルホンアミド(250g,1当量)へ、水(2.5L,10容量)
に次いで、エピクロロヒドリン(500mL,4当量)を加えた。この反応物を
40℃へ加熱した。反応の温度が40℃〜43℃であるようにして、水酸化ナト
リウム水溶液(130g/水275mL)を加えた。これには約2時間を要した
(水酸化ナトリウムの添加速度は、上述の温度範囲内に保つためには、添加の終
わりよりも始めのときにより遅くする必要がある)。水酸化ナトリウムの添加が
完了した後で、この反応物を40℃で2時間、次いで周囲温度で一晩撹拌した。
過剰なエピクロロヒドリンを真空蒸留(約40ミリバール、内部温度:30℃)
により水との共沸物として除去すると、エピクロロヒドリンが蒸留されなくなっ
た。ジクロロメタン(1L)を加え、この混合物を速やかに15分撹拌した。相
を分離させた(これには10分かかったが、一晩静置後は完全に明瞭な相が得ら
れる)。相を分離し、このジクロロメタン溶液を以下の後続工程に使用した。
【0272】
【化68】
【0273】 (ii)5−ベンジル−3,7−ジヒドロキシ−1−フェニルスルホニル−1
,5−ジアザシクロオクタン 上記の工程(i)からのジクロロメタン溶液へIMS(2.5L,10容量)
を加えた。この溶液を、内部温度が70℃に達するまで蒸留した。約1250m
Lの溶媒を回収した。さらにIMS(2.5L,10容量)を加え、次いでベン
ジルアミン(120mL,0.7当量)を1回で加え(発熱を認めなかった)、
この反応物を6時間還流加熱した(2時間目のサンプリング点からは無変化)。
さらにベンジルアミン(15mL)を加え、この溶液をさらに2時間加熱した。
IMS(約3.25L)を蒸留除去し、トルエン(2.5L)を加えた。さらに
溶媒(約2.4L)を蒸留し、さらにトルエン(1L)を加えた。この時点で出
口温度は110℃であった。110℃で、さらに250mLの溶媒を回収した。
理論的には、これにより生成物は110℃で約2.4Lのトルエン中にあった。
この溶液を次の工程に使用した。
【0274】
【化69】
【0275】 (データは、トランス−(a)及びシス−ジオール(b)の1:1混合物を含ん
でなる生成物からとった) (iii)3−ベンジル−7−(フェニルスルホニル)−9−オキサ−3,7
−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン 以下は、上記製法A(ii)の記載に代わる製法である。
【0276】 上記の工程(ii)からのトルエン溶液を50℃へ冷やした。無水メタンスル
ホン酸(0.2L)を加えた。これにより、温度が50℃から64℃へ上昇した
。10分後、メタンスルホン酸(1L)を加え、この反応物を110℃まで5時
間加熱した。次いで、トルエンを反応物から蒸留し、1.23Lを回収した(内
部温度がどんな段階でも110℃より高くならないように留意すること。さもな
いと、収量が減少する)。次いで、この反応物を50℃へ冷やし、真空をかけて
トルエンの残りを除去した。110℃、650ミリバールへの加熱により、さら
に0.53Lが除去された(トルエンがより低い温度及び気圧で除去され得るな
らば、そのほうが有利である)。次いで、この反応物を30℃へ冷やし、脱イオ
ン水(250mL)を加えた。これにより、温度が40℃〜45℃へ上昇した。
さらに水(2.15L)を全30分間にわたって加え、温度が54℃未満である
ようにした。この溶液を30℃へ冷やし、次いでジクロロメタン(2L)を加え
た。外部から冷やし、速やかに撹拌させながら、内部温度を38℃未満に保つ速
度で水酸化ナトリウム水溶液(10M,2L)を加えることによって、塩基性に
した。これには80分を要した。撹拌を止めると、3分以内に相が分離した。こ
の層を分画した。このジクロロメタン溶液へIMS(2L)を加え、蒸留を開始
した。出口温度が70℃に達するまでに溶媒(2.44L)を回収した。理論的
には、これにより生成物は1.56LのIMS中にあった。次いで、この溶液を
ゆっくり撹拌しながら周囲温度へ一晩冷やした。沈殿した固形の生成物を濾過し
、IMS(0.5L)で洗浄し、淡黄褐色の生成物を得て、これを真空において
50℃で乾燥させると、50.8g(3工程で8.9%)になった。この生成物
の20.0gを還流でアセトニトリル(100mL)に溶かし、薄黄色の溶液を
得た。周囲温度へ冷やした後で、形成した結晶を濾過により回収し、アセトニト
リル(100mL)で洗浄した。この生成物を40℃で1時間真空乾燥させ、副
題化合物の17.5g(87%)を得た。
【0277】
【化70】
【0278】 (iv)3−ベンジル−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]
ノナンx2HCl これは、上記製法A(iii)の記載に代わる製法である。
【0279】 固形の3−ベンジル−7−(フェニルスルホニル)−9−オキサ−3,7−ジ
アザビシクロ[3.3.1]ノナン(400g,上記の工程(iii)を参照の
こと)へ濃臭酸(1.2L,3相対容量)を加え、この混合物を窒素気体下で還
流加熱した。固形物は酸に95℃で溶けた。この反応物を8時間加熱した後で、
HPLC分析は、この反応が完了していることを示した。この内容物を室温へ冷
やした。トルエン(1.2L,3相対容量)を加え、この混合物を15分間激し
く撹拌した。撹拌を止め、相を分画した。トルエン相を少量の界面物質とともに
捨てた。この酸性の相を元の反応容器へ戻し、水酸化ナトリウム(10M,1.
4L,3.5相対容量)を一度に加えた。内部温度は30℃から80℃へ上昇し
た。pHをチェックし、>14であることを確認した。トルエン(1.6L,4
相対容量)を加えると、温度が80℃から60℃へ降下した。30分激しく撹拌
した後で、相を分画した。水層を少量の界面物質とともに捨てた。トルエン相を
元の反応容器へ戻し、2−プロパノール(4L,10相対容量)を加えた。温度
を40℃〜45°の間に調整した。濃塩酸(200mL)を、温度が40℃〜4
5℃にあるように、45分にわたり加えた。白色の沈殿物が形成された。この混
合物を30分撹拌し、次いで7℃へ冷やした。生成物を濾過により回収し、2−
プロパノール(0.8L,2相対容量)で洗浄し、吸引により乾燥させ、次いで
、40℃の真空オーブンにおいてさらに乾燥させた。収量=297g(91%)
【0280】
【化71】
【0281】 (v)3,3−ジメチル−1−[9−オキサ−7−(フェニルメチル)−3,
7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]−2−ブタノン 重炭酸ナトリウム(114.2g,4当量)へ水(500mL,5容量)に次
いで1−クロロピナコロン(45.8mL,1当量)を加えた。3−ベンジル−
9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナンx2HCl(100
.0g;上記の工程(iv)を参照のこと)の水(300mL,3容量)溶液を
ゆっくり加え、二酸化炭素の発生を制御した(20分)。この反応混合物を60
〜70℃へ4時間加熱した。周囲温度へ冷やした後で、ジクロロメタン(400
mL,4容量)を加え、10分間撹拌した後で、相を分離した。水相をジクロロ
メタン(400mL,4容量)で洗浄し、有機抽出物を一緒にした。この溶液を
蒸留し、溶媒(550mL)を回収した。エタノール(1L)を加え、蒸留を続
けた。さらに溶媒(600mL)を回収した。エタノール(1L)を加え、蒸留
を続けた。さらに溶媒(500mL)を回収した(出口温度はこの時点で70℃
であった)。この溶液(理論的には、1150mLのエタノールを含有する)を
そのまま次の工程に使用した。
【0282】
【化72】
【0283】 (vi)3,3−ジメチル−1−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3
.3.1]ノン−3−イル]−2−ブタノン 上記の工程(v)からのエタノール溶液へ、パラジウム/活性炭(44g,6
1%湿触媒の0.4重量当量、Johnson Matthey Type 4
40L)を加えた。この混合物を4バールで水素化した。反応は5時間後に完了
と考えられた。濾過により触媒を除去し、エタノール(200mL)で洗浄した
。合わせたエタノールの濾液は、以下の実施例3で使用した。溶液アッセイは、
エタノール(理論的には1.35L;実測は1.65L)中に61.5gの表題
生成物を示した。この生成物の一部を単離し、精製した。この精製した生成物に
ついて分析を実施した。
【0284】
【化73】
【0285】 製法O 1H−イミダゾール−1−カルボン酸 2−(4−アセチル−1−ピペラジニル
)エチル (i)1−[4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル]−1−エタ
ノン 2−(1−ピペラジニル)−1−エタノール(6.5g,0.05モル)のD
CM(5mL)溶液を無水酢酸(5.1g,0.05モル)で処理し、1滴ずつ
加えた。添加の間に、反応物の温度は22℃から60℃へ上昇した。この反応混
合物をトルエンとともに数回蒸発させ、副題化合物の5.6g(65%)を得た
【0286】 (ii)1H−イミダゾール−1−カルボン酸 2−(4−アセチル−1−ピ
ペラジニル)エチル 1,1’−カルボニルジイミダゾール(5g,31ミリモル)のDCM(20
0mL)溶液を1−[4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル]−1
−エタノン(上記の工程(i)から;5g,29ミリモル)で処理した。この反
応混合物を室温で一晩撹拌した後で、水を加えた。層を分離し、有機層を水で洗
浄し、乾燥させ、真空で濃縮して、表題化合物の7.4g(96%)を得た。
【0287】 製法P 1−[4−(3−ブロモプロピル)−1−ピペラジニル]−1−エタノン 1−(1−ピペラジニル)−1−エタノン(6.7g,0.052モル)、ジ
ブロモプロパン(330mL,過剰)及びK2CO3(10.2g,0.079モ
ル)の混合物を室温で4時間撹拌した。この混合物を4x100mLの水で洗浄
し、有機相(DCMで希釈)を臭酸水溶液(水150mLに溶けた62% HB
rの7mL)で酸性化した。有機層を分離し、水(2x50mL)で洗浄した。
合わせた水層をエーテルで抽出し、10M NaOHの13mLで(pH7へ)
中和し、次いでDCMで抽出した。合わせた有機層を乾燥させ、真空で濃縮して
、表題化合物の4.1g(32%)を得た。
【0288】 製法Q 4−メチルベンゼンスルホン酸3−(エチルスルホニル)プロピル (i)3−(エチルスルホニル)−1−プロパノール 3−(エチルチオ)−1−プロパノール(13g,0.11モル)の酢酸(4
0mL)溶液を、1滴ずつ加えるH22(30%水溶液、12.2g,0.11
モル)で処理した。この混合物を室温で2時間撹拌してから、真空で濃縮した。
NMR分析は、生じた残渣が所望の生成物40%と対応するO−酢酸エステルの
60%からなることを示した。この酢酸エステルを、反応混合物をメタノール2
00mLに溶かし、(少量の水に溶かした)NaOH(3g)を加えることによ
って加水分解した。この混合物を室温で一晩撹拌し、次いで真空で濃縮した。生
じた粗生成物をDCMに溶かし、不溶性の物質を濾過して除去した。DCMを蒸
発により除去し、副題化合物の13.4g(88%)を得た。
【0289】 (ii)4−メチルベンゼンスルホン酸3−(エチルスルホニル)プロピル 3−(エチルスルホニル)−1−プロパノール(上記の工程(i)から;13
.4g,88ミリモル)及びp−トルエンスルホニルクロリド(16.8g,8
8ミリモル)のDCM(150mL)混合物を、1滴ずつ加えるTEA(13.
4g,132ミリモル)で処理した。生じた混合物を室温で3時間撹拌してから
、塩化アンモニウム水溶液で洗浄した。次いで、有機層を分離し、乾燥させ、真
空で濃縮した。少量のDCMを含有するエーテルから生成物を結晶化させ、表題
化合物の17.9g(66%)を得た。
【0290】 製法R 2−ブロモエチルカルバミン酸tert−ブチル 重炭酸ナトリウム(6.15g,0.073モル)と二炭酸ジ−t−ブチル(
11.18g,0.051モル)をH2O(50mL)及びジクロロメタン(1
50ml)の混合物に溶かし、次いで0℃へ冷やした。2−ブロモエチルアミン
臭酸(10.0g,0.049モル)を固形物としてゆっくり加え、この反応物
を25℃で一晩撹拌した。ジクロロメタン層を分離し、H2O(200mL)で
洗浄し、硫酸水素カリウムの溶液(150mL,pH=3.5)で洗浄した。有
機層を乾燥(Na2SO4)させ、真空で濃縮した。この粗製オイルを、ジクロロ
メタンで溶出させるシリカゲルでクロマトグラフ処理し、澄明な無色のオイルと
して、副題化合物の7.87g(72%)を得た。
【0291】
【化74】
【0292】 製法S 4−メチルベンゼンスルホン酸2−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾル−1−
イル)エチル 2−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾル−1−イル)−1−エタノール(0
.48g,3.4ミリモル)及びトリエチルアミン(0.47mL,3.4ミリ
モル)の冷やした(0℃)MeCN(5mL)混合物を4−メチルベンゼンスル
ホニルクロリド(0.72g,3.8ミリモル)で処理し、その後でこの混合物
を冷蔵庫で2日間冷やした。次いで、この混合物を真空で濃縮して残渣を得て、
酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出させるシリカゲルのクロマトグラフィー
によりこれを精製し、表題化合物の0.46g(46%)を得た。
【0293】 製法T 4−(2−ブロモエトキシ)フェニルtert−ブチルエーテル 1,2−ジブロモエタン(3g,0.016モル)及び4−(tert−ブト
キシ)フェノール(0.66g,0.004モル)の温めた(70℃)混合物へ
、KOH(0.224g,4ミリモル)のMeOH(3ml)溶液を,30分間
にわたり加えた。この混合物を70℃で15時間撹拌し、その後で水とCHCl 3 を加えた。層を分離し、有機層を10% NaOH水溶液で洗浄し、次いで乾
燥(Na2SO4)させ、真空で濃縮して、副題化合物の0.32g(28%)を
得た。
【0294】 製法U キラル濃縮5−ベンジル−3,7−ジヒドロキシ−1−フェニルスルホニル−1
,5−ジアザシクロペンタン経由の3−ベンジル−7−(フェニルスルホニル)
−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン (i)キラル濃縮N,N−ビス(2−オキシラニルメチル)ベンゼンスルホン
アミド 以下は、上記の製法M(i)の記載に代わる方法である。
【0295】 ベンゼンスルホンアミド(10g,1当量)へ、水(100mL,10容量)
に次いで、(S)−エピクロロヒドリン(20mL,4当量)を加えた。この反
応物を40℃へ加熱した。反応混合物の温度が37℃〜43℃であるようにして
、水酸化ナトリウム水溶液(10M,13mL)を1時間にわたり加えた。次い
で、この反応物を40℃で2時間、次いで周囲温度で一晩撹拌した。過剰なエピ
クロロヒドリンを真空蒸留(約30ミリバール、内部温度:30℃)により水と
の共沸物として除去すると、エピクロロヒドリンが蒸留されなくなった。ジクロ
ロメタン(300mL)を加え、この混合物を速やかに15分撹拌した。次いで
、この混合物を分離させ、ジクロロメタン層を真空で濃縮して無色のオイルを得
て、これをさらに精製せずに以下の工程で使用した。
【0296】
【化75】
【0297】 (ii)キラル濃縮5−ベンジル−3,7−ジヒドロキシ−1−フェニルスル
ホニル−1,5−ジアザシクロオクタン 上記の工程(i)からの粗生成物をエタノール(200mL)に溶かし、室温
で、1回量のベンジルアミン(6.9mL,0.7当量)で処理した(発熱を観
察しなかった)。この混合物を4時間還流加熱し、次いで周囲温度で一晩撹拌し
た。溶媒を真空で除去し、粘稠な無色のオイルを得て、これをさらに精製せずに
後続の工程で使用した。
【0298】
【化76】
【0299】 (iii)3−ベンジル−7−(フェニルスルホニル)−9−オキサ−3,7
−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン 上記の工程(ii)からの粗生成物を温トルエン(150mL)に溶かし、無
水メタンスルホン酸(50mL)で処理した。減圧(28ミリバール)下の蒸留
によりトルエン(105mL)を混合物から除去した。次いで、残る混合物を1
10℃まで6.5時間加熱した。この反応物を30℃へ冷やし、減圧(25ミリ
バール)下での蒸留により残るトルエンを除去した。この混合物を氷/水浴で4
0℃へ冷やし、次いで水(100mL)で処理すると、内部温度が70℃へ上昇
した。20℃へ冷やした後で、ジクロロメタン(80mL)を加えた。内部温度
が30℃未満であるように、水酸化ナトリウム水溶液(10M,80mL)を少
しずつ加えることによって、この混合物を塩基性にした。これには20分を要し
た。ジクロロメタン層を分離し、真空でほぼ蒸発乾固させた。メタノール(50
mL)を加え、溶媒を再び真空で除去した。生じた固形物をMeOH(50mL
)に懸濁させ、濾過した。フィルターケーキをメタノール(20mL)で洗浄し
、生じた固形物を空気吸引により乾燥させて、白色の結晶性固形物として表題化
合物(3.46g,3工程で15%)を得た。
【0300】 以下の中間体は市販品を利用したか,又は公知の方法により製造した: イソシアン酸エチル; 1−ブタンスルホニルクロリド; 1−クロロピナコロン; 3,4−ジメトキシフェネチルメタンスルホネート; 1−(クロロメチル)シクロプロパン; 2−ブロモ−1−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)
−1−エタノン; 5−(2−クロロエチル)−4−メチル−1,3−チアゾール; 2−クロロ−N−イソプロピルアセトアミド; 1−ブロモ−2−(2−メトキシエトキシ)エタン; 4−フルオロベンジルブロミド; 2−ブロモ−4’−メトキシアセトフェノン; 2−クロロ−1−(4−フルオロフェニル)−1−エタノン; 2−(ブロモメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン; 1−ブロモ−3,3−ジメチルブタン; クロロアセトン; N,N−ジエチルクロロアセトアミド; 4−クロロ−1−(4−フルオロフェニル)−1−ブタノン; 4−(ブロモメチル)ベンゾニトリル; 1−(ブロモメチル)−2,4−ジフルオロベンゼン; 4−(ジフルオロメトキシ)ベンジルブロミド; 1−(2−ブロモエチル)ピロール; 1−(4−ブロモフェニル)−3−クロロ−1−プロパノン; 2−ブロモ−1,1−ジフルオロエタン; 1−(2−ブロモエトキシ)ベンゼン; 2−(クロロメチル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン; 4−(2−クロロエチル)−1H−イミダゾール; 2−ブロモ−1−[4−(1−ピロリジニル)フェニル]−1−エタノン; 2−クロロ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1−エタノン; 2−ブロモ−1−(4−メチルフェニル)−1−エタノン; 2−ブロモ−1−(4−メトキシフェニル)−1−エタノン; 2−ブロモ−1−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)
−1−エタノン; 6−(2−クロロアセチル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−
オン; N−(tert−ブチル)−N’−(2−クロロエチル)尿素; 1−(クロロメチル)ベンゼン;及び 2−(ブロモメチル)−1−ピロリジンカルボン酸tert−ブチル。
【0301】 式Iの化合物の合成 実施例1 4−{2−[7−(3,3−ジメチル−2−オキソブチル)−9−オキサ−3,
7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]エチル}ベンゾニトリル (i)7−(3,3−ジメチル−2−オキソブチル)−9−オキサ−3,7−
ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸tert−ブチル 9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸
tert−ブチル塩酸(製法A;0.26g,1.0ミリモル)及びK2CO3
1.45g,10.5ミリモル)のMeCN(8mL)混合物を、1−クロロピ
ナコロン(0.216g,1.6ミリモル)で処理し、この混合物を40℃で一
晩撹拌した。翌朝、この温度を50℃まで4時間高めてから、固形物を混合物か
ら濾過して除去し、濾液を真空で濃縮した。この粗生成物をDCMに溶かし、こ
の溶液をイオン交換固相抽出プラグ(10g CBA(シリカ支持体上のカルボ
ン酸))へ加えた。1時間後、このプラグをDCM(15mL)で洗浄し、その
後、生成物を最終的にジクロロメタン:MeOH:TEA(90:5:5)で溶
出させた。溶媒を蒸発させて、副題化合物の0.276g(85.5%)を得た
【0302】 (ii)3,3−ジメチル−1−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3
.3.1]ノン−3−イル)−2−ブタノン 以下は、上記の製法N(v)の記載に代わる製法である。
【0303】 7−(3,3−ジメチル−2−オキソブチル)−9−オキサ−3,7−ジアザ
ビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸tert−ブチル(上記の工程
(i)から;0.265g,0.812ミリモル)の酢酸エチル(10mL)溶
液を、0℃で、ガス状塩酸で飽和した酢酸エチルで処理した。この混合物を0℃
で5時間撹拌し、次いで蒸発させた。アセトニトリル(15mL)とK2CO3
1g,7.2ミリモル)を加え、この混合物を一晩撹拌してから濾過し、蒸発さ
せて、副題化合物の0.159g(86%)を得た。
【0304】 (iii)4−シアノフェネチルメタンスルホネート 4−(2−ヒドロキシエチル)ベンゾニトリル(20g,136ミリモル)及
びトリエチルアミン(20.6g,204ミリモル)のDCM(200mL)溶
液へ、0℃でメタンスルホニルクロリド(18.6g,164ミリモル)を加え
た。この反応混合物を、(tlcにより示されるように)反応が完了するまで室
温で撹拌した。水(200mL)を加え、有機層を分離し、乾燥させ、濃縮して
、副題化合物を定量的な収率で得た。
【0305】 (iv)4−{2−[7−(3,3−ジメチル−2−オキソブチル)−9−オ
キサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]エチル}ベンゾ
ニトリル 3,3−ジメチル−1−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1
]ノン−3−イル)−2−ブタノン(上記の工程(ii)から;56mg,0.
25ミリモル)、TEA(0.35mL,2.5ミリモル)及びMeCN(2m
L)の混合物を4−シアノフェネチルメタンスルホネート(上記の工程(iii
)を参照のこと;84mg,0.37ミリモル)で処理した。生じた混合物を5
0℃で24時間撹拌した。溶媒を蒸発により除去し、粗生成物をDCMに溶かし
、次いでこの溶液をイオン交換固相抽出プラグ(2g,CBA(シリカ支持体上
のカルボン酸))へ加えた。1時間後、このプラグをDCM(15mL)で洗浄
し、その後、生成物を最終的にDCM:MeOH:TEA(90:5:5)で溶
出させ、表題化合物の84mg(95%)を得た。 MS(ES):m/z=355.9(M)+
【0306】 実施例2 7−[4−(4−シアノフェニル)−4−(3,4−ジメトキシフェノキシ)ブ
チル]−N−エチル−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ
ン−3−カルボキサミド 4−[1−(3,4−ジメトキシフェノキシ)−4−(9−オキサ−3,7−
ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル)ブチル]ベンゾニトリル(製法
H;109.4mg,0.25ミリモル)のクロロホルム(0.5mL)溶液へ
、K2CO3(34.5mg,0.25ミリモル)とともに、イソシアン酸エチル
(18.8mg、0.25ミリモル)のMeCN(2mL)溶液を加えた。この
反応混合物を室温で4日間撹拌させてから、固相抽出プラグ(SiO2,0.5
g)へ加えた。このプラグをCHCl3:MeCN(80:20の2.5mL)
で洗浄し、生成物を最終的にCHCl3:MeOH(95:5の3x2.5mL
)で溶出させ、表題化合物を得た。 MS(ES):m/z=508.3(M)+
【0307】 実施例3 4−({3−[7−(3,3−ジメチル−2−オキソブチル)−9−オキサ−3
,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}アミノ)ベン
ゾニトリル 代替法A 4−{[3−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3
−イル)プロピル]アミノ}ベンゾニトリル(製法C;5.73g,0.02モ
ル)、及びK2CO3(11.05g,0.08モル)のMeCN(300mL)
混合物を、1−クロロピナコロン(4.44g,0.032ミリモル)で処理し
た。この混合物を50℃で一晩撹拌してから、DCMを加え、この混合物を濾過
した。次いで、このフィルターケーキをDCM及びMeCNの混合物で洗浄した
後、溶媒を濾液から蒸発させた。生じた残渣を酢酸エチル:メタノール:アンモ
ニア性メタノール(95:5:0から95:0:5へ)の勾配液で溶出させるシ
リカのクロマトグラフィーにより精製し、表題化合物(5.8g,73.9%)
を得た。
【0308】 代替法B−ベンゼンスルホン酸塩経由の製造 (i)4−({3−[7−(3,3−ジメチル−2−オキソブチル)−9−オ
キサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}アミ
ノ)ベンゾニトリル、ベンゼンスルホン酸塩一水和物 3,3−ジメチル−1−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1
]ノン−3−イル)−2−ブタノン(製法Nを参照のこと;1.65Lのアッセ
イから61.8g)のエタノール溶液へ、炭酸カリウム(56.6g,1.5当
量)及び4−メチルベンゼンスルホン酸3−(4−シアノアニリノ)プロピル(
上記の製法C(ii)を参照のこと;90.3g,1当量)を加えた。この反応
物を80℃で4時間加熱した。アッセイは、いくらか反応物質(8.3g)が残
っていることを示したので、さらに4−メチルベンゼンスルホン酸3−(4−シ
アノアニリノ)プロピル(12.2g)を加え、生成物を80℃で4時間加熱し
た。溶媒(1.35L)を蒸留し、次いで酢酸イソプロピル(2.5L)を加え
た。溶媒(2.51L)を除去した。酢酸イソプロピル(2.5L)を加えた。
溶媒(0.725L)を除去した。この時点で内部温度は88℃であった。溶媒
(0.825L)を除去し、生成物を酢酸イソプロピル(理論的には、2.04
L)溶液として残した。34℃へ冷やした後で、水(0.5L)を加えた。この
混合物には、おそらくパラジウムの黒い懸濁物があった。水相のpHは11であ
った。水酸化ナトリウム(1M,0.31L)を、温度が25℃未満になるよう
に加え、この混合物を5分間激しく撹拌した。水相のpHは12であった。相を
分離し、水相を捨てた。さらに水(0.5L)を加え、相を分離した。水相を捨
てた。残るエステル溶液を濾過して懸濁した粒子を除去し、次いで、濾液を正確
に2Lとした。次いで、この溶液を2x1Lの分量へ分けた。
【0309】 (高パラジウム含量を含んでなる副題生成物が生成することを回避するには、
以下の処理を実施してよい:Deloxan(登録商標)樹脂(12.5g,2
5重量%)をフリー塩基の溶液(1L)へ加え、この混合物を激しく撹拌しなが
ら5時間還流加熱した。この溶液を室温へ冷やし、2日撹拌した。この樹脂を濾
過により除去した。) ベンゼンスルホン酸塩をつくるのに必要とされるベンゼンスルホン酸の量を算
出するためにアッセイを実施した。
【0310】 ベンゼンスルホン酸(酸が純粋な一水和物であると仮定して;20.04g,
1当量)の酢酸イソプロピル(200mL)溶液を、激しく撹拌させながら、フ
リー塩基の溶液(1L)へ5分にわたり(可能ならば、より遅く加えるほうがよ
い)加えると、薄黄色の沈澱物が形成された。温度は18℃から22℃へ上昇し
た。10分後、この混合物を10℃へ冷やし、生成物を濾過により回収した。生
成物を酢酸イソプロピル(250mL)で洗浄し、フィルター上で吸引乾燥させ
てから、真空下、40℃で2日間乾燥させ、59.0gを得た(3−ベンジル−
9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナンx2HClから61
%)。
【0311】 (他のやり方では、粗製のベンゼンスルホン酸塩は、ベンゼンスルホン酸の7
0%(w/w)水溶液の、フリー塩基のエタノール溶液への追加により製造した
。) 副題の粗生成物は、一水和物として単離される。 エタノール(500mL)と水(250mL)を粗製の副題化合物(50.0g
)へ加えた。この溶液を75℃まで加熱した。物質はすべて55℃で溶けた。こ
の溶液を75℃に5分間保ち、次いで、1時間にわたり5℃へ冷やした。18℃
で沈澱が始まった。この冷溶液を濾過し、濾液をエタノール:水(2:1;15
0mL)で洗浄し、フィルター上で吸引乾燥させ、次いで40℃で真空乾燥させ
、純粋な副題生成物(41.2g,82%)を得た。
【0312】 (この再結晶は、反応容器に適合させる必要があれば、より多量の溶媒を用い
て実行され得る。例えば: EtOH:水 2:1,45容量(62%の回収率) EtOH:水 6:1,35容量(70%の回収率) 副題生成物は、再結晶後、(単結晶X線回折により決定されるように)一水和
物として単離された。
【0313】 (ii)4−({3−[7−(3,3−ジメチル−2−オキソブチル)−9−
オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}ア
ミノ)ベンゾニトリル 粗製ベンゼンスルホン酸塩(上記の工程(i)から;50.0g,1.0当量
)を水酸化ナトリウム水溶液(1M,500mL)へ加え、ジクロロメタン(1
.0L,20容量)で洗浄した。この合わせた混合物を15分撹拌した。次いで
、層を分離させると、少量の界面物質が上部の水層に残った。エタノール(50
0mL,10容量)をこのジクロロメタン溶液へ加え、次いで蒸留により溶媒(
1.25L)を除去した。蒸留器の出口温度はこの時点で78℃であった。この
溶液を還流以下へ冷やし、エタノール(250mL,5容量)を加えた。溶媒(
250mL)を除去した。この温溶液をエタノールで890mL,17.8容量
(フリー塩基へ100%変換と仮定すれば25容量)へ希釈した。還流へ加熱し
た後で、この溶液をゆっくりと冷やした。5℃で、この化合物の結晶の種子を加
えた。結晶化がはじまり、混合物を5℃で30分撹拌した。生成物を濾過により
回収し、エタノール(2x50mL,2x1容量)で洗浄した。次いで、生成物
を40℃の真空オーブンで60時間乾燥させ、白色がかった粉末(26.3g;
74%)を得た。
【0314】
【化77】
【0315】 実施例4 4−{3−[7−(4−フルオロベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシ
クロ[3.3.1]ノン−3−イル]−2−ヒドロキシプロポキシ}ベンゾニト
リル 4−{[2−ヒドロキシ−3−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.
3.1]ノン−3−イル)プロピル]オキシ}ベンゾニトリル(製法K;15.
2mg,0.05ミリモル)のMeCN(0.5mL)溶液へ、TEA(20m
g,0.2ミリモル)とともに、4−フルオロベンジルブロミド(14.17m
g,0.075ミリモル)を加えた。この混合物を50℃で4日撹拌した後で、
真空で濃縮した。生じた残渣をCHCl3に溶かし、固相抽出プラグ(CBA,
0.4g)へ加えた。このプラグをCHCl3(4x0.3mL)で洗浄し、生
成物を最終的にCHCl3:MeOH:TEA(8:1:1の5x0.3mL)
で溶出させ、表題化合物を得た。 MS(ES):m/z=412.5(M+H)+
【0316】 実施例5 4−(2−{7−[2−(4−メトキシフェニル)−2−オキソエチル]−9−
オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エトキシ)ベ
ンゾニトリル 4−[2−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−
イル)エトキシ]ベンゾニトリル(製法D;68.3mg,0.25ミリモル)
、2−ブロモ−4’−メトキシアセトフェノン(68.7mg,0.3ミリモル
)及びTEA(37.94mg,0.37ミリモル)のDMF(2.5mL)混
合物を室温で2日間、次いで(反応が不完全であることが判明したので)50℃
で24時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をMeCN(2.5mL)及びH2
O(0.13mL)の混合物に溶かした。炭酸カリウム(100mg,0.72
ミリモル)を加え、この混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、この混合物を濾
過し、濾液を真空で濃縮した。生じた粗生成物をDCM(2mL)に溶かし、こ
の溶液をイオン交換固相抽出プラグ(CBA,2g)へ加えた。80分後、この
生成物をDCM:MeCN(4:1)に次いでDCM:MeOH:TEA(8:
1:1)で溶出させ、純粋でない物質を得た。この物質を、CHCl3(2mL
)、CHCl3:CH3CN(4:1の3x2.5mL)、次いでCHCl3:M
eOH(10:1)で溶出させるシリカプラグで精製し、表題化合物の71.5
mg(67.9%)を得た。
【0317】
【化78】
【0318】 実施例6 4−[((2S)−2−アミノ−3−{7−[2−(1H−ピロル−1−イル)
エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル
}プロピル)オキシ]ベンゾニトリル (1S)−2−(4−シアノフェノキシ)−1−(9−オキサ−3,7−ジア
ザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イルメチル)エチルカルバミン酸tert
−ブチル(製法J;100.62mg,0.25ミリモル)、1−(2−ブロモ
エチル)ピロール(52.21mg,0.30ミリモル)及びTEA(37.9
4mg,0.375ミリモル)のDMF(2.5mL)混合物を室温で2日間、
次いで50℃で1日撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を酢酸エチル(0.5mL
)に溶かした。ガス状塩酸で飽和した酢酸エチル(2mL)を加え、この反応混
合物を室温で1.5時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、生じた残渣をMeCN(2
.5mL)及びH2O(0.13mL)の混合物に溶かした。炭酸カリウム(1
00mg,0.72ミリモル)を加え、この混合物を室温で一晩撹拌した。この
混合物を濾過し、濾液を真空で濃縮した。生じた粗生成物をDCM(2mL)に
溶かし、この溶液をイオン交換固相抽出プラグ(CBA,2g)へ加えた。80
分後、この生成物をDCM:MeCN(4:1の4x2mL)に次いでDCM:
MeOH:TEA(8:1:1)で溶出させ、表題化合物の89.7mg(90
.7%)を得た。 MS(ES):m/z=396.0(M)+
【0319】 実施例7 2−{7−[3−(4−シアノアニリノ)プロピル]−9−オキサ−3,7−ジ
アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エチルカルバミン酸tert−ブ
チル 2−ブロモエチルカルバミン酸tert−ブチル(上記の製法Rを参照のこと
;4.21g,0.019モル)のDMF(65mL)溶液へ、4−{[3−(
9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル)プロピル
]アミノ}ベンゾニトリル(上記の製法Cを参照のこと;4.48g,0.01
6モル)及びトリエチルアミン(3.27mL,0.024モル)を加えた。こ
の混合物を35℃で一晩撹拌し、次いで真空で濃縮した。残渣をジクロロメタン
(80mL)に溶かし、飽和塩化ナトリウムで洗浄した。この水層をジクロロメ
タン(1x150mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥(Na2SO4
させ、真空で濃縮した。赤褐色の粗製オイルを、クロロホルム:メタノール:濃
NH4OH(9:1:0.02)で溶出させるシリカゲルでクロマトグラフ処理
(x2)し、表題化合物の3.75g(56%)を得た。
【0320】
【化79】
【0321】 実施例8 2−{7−[4−(4−シアノフェニル)ブチル]−9−オキサ−3,7−ジア
ザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エチルカルバミン酸tert−ブチ
ル 4−[4−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−
イル)ブチル]ベンゾニトリル(上記の製法Gを参照のこと;3.0g,0.0
11モル)のDMF(50mL)溶液へ、トリエチルアミン(2.2mL,0.
016モル)及び2−ブロモエチルカルバミン酸tert−ブチル(上記の製法
Rを参照のこと;2.83g,0.013モル)を加えた。この混合物を54℃
で24時間撹拌し、25℃へ冷やし、真空で濃縮した。残渣をクロロホルムに溶
かし、飽和塩化ナトリウムで洗浄した。この水層を分離し、クロロホルム(2x
150mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥(Na2SO4)させ、真空
で濃縮した。生じた物質を、より高いRfの不純物が除去されるまで、はじめは
クロロホルム:アセトニトリル:濃水酸化アンモニウム(9:1:0.02)で
溶出させるシリカゲルでクロマトグラフ処理した。次いで、溶出液をクロロホル
ム:メタノール:濃水酸化アンモニウム(9:1:0.02)へスイッチした。
これにより、表題化合物の2.76g(61%)を得た。
【0322】
【化80】
【0323】 実施例9 2−{7−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピ
ル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エ
チルカルバミン酸tert−ブチル 4−{[(2S)−2−ヒドロキシ−3−(9−オキサ−3,7−ジアザビシ
クロ[3.3.1]ノン−3−イル)プロピル]−オキシ}ベンゾニトリル(上
記の製法Bを参照のこと;12.41g,0.038モル)のDMF(100m
L)溶液へ、トリエチルアミン(8.56mL,0.016モル)及び2−ブロ
モエチルカルバミン酸tert−ブチル(上記の製法Rを参照のこと;11.0
g,0.049モル)を加えた。この混合物を40℃で20時間撹拌し、次いで
真空で濃縮した。残渣をクロロホルム(100mL)に溶かし、飽和塩化ナトリ
ウムで洗浄した。この水層を分離し、クロロホルム(2x150mL)で抽出し
た。合わせた有機抽出物を乾燥(Na2SO4)させ、真空で濃縮した。褐色の粗
製オイルを、はじめはクロロホルム:メタノール(9:1)で、次いでクロロホ
ルム:メタノール:濃水酸化アンモニウム(9:1:0.05)で溶出させるシ
リカゲル(x2)でクロマトグラフ処理し、表題化合物の4.13g(24%)
を得た。
【0324】
【化81】
【0325】 実施例10 4−(2−{7−[4−(4−ピリジニル)ブチル]−9−オキサ−3,7−ジ
アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エトキシ)ベンゾニトリル (i)4−(4−クロロブチル)ピリジン 4−メチルピリジン(8.4g,90ミリモル)とTHF(40mL)を乾燥
ガラス容器にて混合し、窒素を通し、−60℃へ冷やした。n−BuLi(1.
6M溶液、61.9mL,99ミリモル)を1.5時間にわたり1滴ずつ加えた
。温度は−50℃を超えないようにした。次いで、この混合物を室温に至らしめ
、THF(20mL)を加え、次いで45℃で2時間撹拌した。追加のTHF(
20mL)を加えた。この混合物を0℃へ冷やし、3−ブロモ−1−クロロプロ
パン(14.9g,94.5ミリモル)の65℃のTHF(15mL)溶液へ、
冷却した滴下漏斗を通して1滴ずつ加えた。この反応混合物を、一晩で0℃へゆ
っくりと達するようにした。水(90mL)を加え、この混合物を10分撹拌し
た。有機層を分離し、乾燥(Na2SO4)させ、副題化合物を収率97.6%で
得た。
【0326】 (ii)4−(2−{7−[4−(4−ピリジニル)ブチル]−9−オキサ−
3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エトキシ)ベンゾニト
リル 4−[2−(9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−
イル)エトキシ]ベンゾニトリル(上記の製法Dを参照のこと;0.80g,2
.92ミリモル)をMeCN(30mL)に溶かし、4−(4−クロロブチル)
ピリジン(上記の工程(i)から;0.74g,4.39ミリモル)及びK2
3(1.62g,11.71ミリモル)と混合した。Br2の1滴を加え、個の
混合物を24時間還流した。混合物を濾過し、蒸発させた。DCM:4% Me
OH(アンモニアで飽和)で溶出させるシリカのクロマトグラフィーによる精製
で、表題化合物の0.68g(57.2%)を得た。
【0327】
【化82】
【0328】 実施例11 2−{7−[4−(4−ピリジニル)ブチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビ
シクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エチルカルバミン酸tert−ブチル (i)7−[4−(4−ピリジニル)ブチル]−9−オキサ−3,7−ジアザ
ビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸tert−ブチル 9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸
tert−ブチル(1.35g,5.9ミリモル;上記の製法A及び製法C(i
ii)を参照のこと)を、4−(4−クロロブチル)ピリジン(1.35g,7
.37ミリモル;上記の実施例10(i)を参照のこと)、Br2(0.094
g,0.59ミリモル)及びK2CO3(3.26g,23.6ミリモル)と混合
した。この混合物をアルゴン下で3日間還流した。この反応混合物を濾過し、蒸
発させ、クロマトグラフィー(DCM,2〜5% MeOH)により精製し、副
題化合物の0.97g(44%)を得た。
【0329】
【化83】
【0330】 (ii)3−[4−(4−ピリジニル)ブチル]−9−オキサ−3,7−ジア
ザビシクロ[3.3.1]ノナン 7−[4−(4−ピリジニル)ブチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシク
ロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸tert−ブチル(上記の工程(i)
から;0.9g,2.5ミリモル)を酢酸エチルに溶かし、次いでHClで飽和
させた酢酸エチルで0℃で処理した。この混合物を0℃で1時間、さらに室温で
一晩撹拌した。溶媒を蒸発させた。CH3CN(100mL)と水(2mL)を
2CO3(3.22g)とともに加えた。この混合物を一晩撹拌した。濾過と蒸
発により、副題化合物を収率94%で得た。
【0331】 (iii)2−{7−[4−(4−ピリジニル)ブチル]−9−オキサ−3,
7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エチルカルバミン酸ter
t−ブチル 3−[4−(4−ピリジニル)ブチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシク
ロ[3.3.1]ノナン(上記の工程(ii)から;0.25g,0.96ミリ
モル)、2−ブロモエチルカルバミン酸tert−ブチル(0.26g,0.9
8ミリモル;上記の製法Rを参照のこと)及びK2CO3(0.4g,2.9ミリ
モル)をCH3CN(10mL)中で混合し、50℃で一晩撹拌した。この反応
混合物を濾過し、蒸発させ、シリカ(DCM:6% MeOH(NH3で飽和)
)のクロマトグラフィーにより精製した。エーテル:KHSO4を用いた抽出に
よりさらに精製し、有機相を塩基性にして、DCMで抽出し、表題化合物を収率
51%で得た。
【0332】
【化84】
【0333】 実施例12 以下の化合物を、(上記に記載されるような)適当な中間体から、本明細書の記
載に類似した方法、及び/又は標準的な固相若しくは液相コンビナトリアルケミ
ストリー技術により、製造した(括弧内にあるのは、記録した場合の、化合物の
質量スペクトルである): 4−{3−[7−(3,3−ジメチル−2−オキソブチル)−9−オキサ−3,
7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]−2−ヒドロキシプロポキ
シ}ベンゾニトリル(m/z=402.5); 4−{3−[7−(3,4−ジメトキシフェネチル)−9−オキサ−3,7−ジ
アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]−2−ヒドロキシプロポキシ}ベ
ンゾニトリル(m/z=467.2); 4−{2−[7−(3,3−ジメチル−2−オキソブチル)−9−オキサ−3,
7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]エトキシ}ベンゾニトリル
(m/z=371.2); 4−({3−[7−(ブチルスルホニル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシク
ロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}アミノ)ベンゾニトリル(m/z
=406.2); 4−({3−[7−(3,4−ジメトキシフェネチル)−9−オキサ−3,7−
ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}アミノ)ベンゾニト
リル(m/z=450.3); 4−[4−[7−(ブチルスルホニル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ
[3.3.1]ノン−3−イル]−1−(3,4−ジメトキシフェノキシ)ブチ
ル]ベンゾニトリル(m/z=557.3); 4−{1−(3,4−ジメトキシフェノキシ)−4−[7−(3,3−ジメチル
−2−オキソブチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノ
ン−3−イル]ブチル}ベンゾニトリル(m/z=535.3); 4−[4−[7−(3,4−ジメトキシフェネチル)−9−オキサ−3,7−ジ
アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]−1−(3,4−ジメトキシフェ
ノキシ)ブチル]ベンゾニトリル(m/z=601.3); 7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−9−オキサ
−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸 2−(4−
アセチル−1−ピペラジニル)エチル(m/z=501.3); 7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−N−エチル
−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキサ
ミド(m/z=374.2); 4−{3−[7−(ブチルスルホニル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ
[3.3.1]ノン−3−イル]−2−ヒドロキシプロポキシ}ベンゾニトリル
(m/z=423.4); 7−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビ
シクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸 2−(4−アセチル−1−ピペ
ラジニル)エチル(m/z=471.2); 7−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−エチル−9−オキサ−3,
7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキサミド(m/z=34
4.2); 4−{2−[7−(ブチルスルホニル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ
[3.3.1]ノン−3−イル]エトキシ}ベンゾニトリル(m/z=393.
2); 4−{2−[7−(3,4−ジメトキシフェネチル)−9−オキサ−3,7−ジ
アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]エトキシ}ベンゾニトリル(m/
z=437.2); 7−[3−(4−シアノアニリノ)プロピル]−9−オキサ−3,7−ジアザビ
シクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキン酸 2−(4−アセチル−1−ピ
ペラジニル)エチル(m/z=484.3); 7−[3−(4−シアノアニリノ)プロピル]−N−エチル−9−オキサ−3,
7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキサミド(m/z=35
7.2); 7−[4−(4−シアノフェニル)−4−(3,4−ジメトキシフェノキシ)ブ
チル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カル
ボン酸 2−(4−アセチル−1−ピペラジニル)エチル(m/z=635.3
); 4−{3−[7−(シクロプロピルメチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシ
クロ[3.3.1]ノン−3−イル]−2−ヒドロキシプロポキシ}ベンゾニト
リル(m/z=358.5); 4−(3−{7−[2−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキン−6−イ
ル)−2−オキソエチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1
]ノン−3−イル}−2−ヒドロキシプロポキシ)ベンゾニトリル(m/z=4
80.5); 4−(3−{7−[3−(4−アセチル−1−ピペラジニル)プロピル]−9−
オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}−2−ヒドロ
キシプロポキシ)ベンゾニトリル(m/z=472.5); 2−{7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−9−
オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}−N−イソプ
ロピルアセトアミド(m/z=403.5); 4−(3−{7−[3−(エチルスルホニル)プロピル]−9−オキサ−3,7
−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}−2−ヒドロキシプロポキシ
)ベンゾニトリル(m/z=438.5); 4−(2−ヒドロキシ−3−{7−[2−(2−メトキシエトキシ)エチル]−
9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロポキ
シ)ベンゾニトリル(m/z=406.5); 4−(2−ヒドロキシ−3−{7−[2−(4−メトキシフェニル)−2−オキ
ソエチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イ
ル}プロポキシ)ベンゾニトリル(m/z=452.5); 4−({3−[7−(シクロプロピルメチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビ
シクロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}アミノ)ベンゾニトリル(m
/z=341.5); 4−[(3−{7−[2−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6
−イル)−2−オキソエチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3
.1]ノン−3−イル}プロピル)アミノ]ベンゾニトリル(m/z=463.
5); 4−[(3−{7−[2−(4−メチル−1,3−チアゾル−5−イル)エチル
]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロ
ピル)アミノ]ベンゾニトリル(m/z=412.5); 4−[(3−{7−[3−(4−アセチル−1−ピペラジニル)プロピル]−9
−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロピル)
アミノ]ベンゾニトリル(m/z=455.6); 2−{7−[3−(4−シアノアニリノ)プロピル]−9−オキサ−3,7−ジ
アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}−N−イソプロピルアセトアミド
(m/z=386.5); 4−[(3−{7−[3−(エチルスルホニル)プロピル]−9−オキサ−3,
7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロピル)アミノ]ベンゾ
ニトリル(m/z=421.5); 4−[(3−{7−[2−(2−メトキシエトキシ)エチル]−9−オキサ−3
,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロピル)アミノ]ベン
ゾニトリル(m/z=389.5); 4−({3−[7−(4−フルオロベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビ
シクロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}アミノ)ベンゾニトリル(m
/z=395.5); 4−[(3−{7−[2−(4−メトキシフェニル)−2−オキソエチル]−9
−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロピル)
アミノ]ベンゾニトリル(m/z=435.5); 4−{2−[7−(シクロプロピルメチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシ
クロ[3.3.1]ノン−3−イル]エトキシ}ベンゾニトリル(m/z=32
8.4); 4−(2−{7−[2−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−
イル)−2−オキソエチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.
1]ノン−3−イル}エトキシ)ベンゾニトリル(m/z=450.5); 4−(2−{7−[2−(4−メチル−1,3−チアゾル−5−イル)エチル]
−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エトキ
シ)ベンゾニトリル(m/z=399.5); 4−(2−{7−[3−(4−アセチル−1−ピペラジニル)プロピル]−9−
オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エトキシ)ベ
ンゾニトリル(m/z=442.5); 2−{7−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−9−オキサ−3,7−ジ
アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}−N−イソプロピルアセトアミド
(m/z=373.5); 4−(2−{7−[3−(エチルスルホニル)プロピル]−9−オキサ−3,7
−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エトキシ)ベンゾニトリル(
m/z=408.5); 4−(2−{7−[2−(2−メトキシエトキシ)エチル]−9−オキサ−3,
7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エトキシ)ベンゾニトリル
(m/z=376.5); 4−{2−[7−(4−フルオロベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシ
クロ[3.3.1]ノン−3−イル]エトキシ}ベンゾニトリル(m/z=38
2.5); 4−({3−[7−(3,3−ジメチル−2−オキソブチル)−9−オキサ−3
,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}スルホニル)
ベンゾニトリル(m/z=434.5); 4−({3−[7−(シクロプロピルメチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビ
シクロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}スルホニル)ベンゾニトリル
(m/z=390.5); 4−[(3−{7−[2−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6
−イル)−2−オキソエチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3
.1]ノン−3−イル}プロピル)スルホニル]ベンゾニトリル(m/z=51
2.4); 4−[(3−{7−[2−(4−メチル−1,3−チアゾル−5−イル)エチル
]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロ
ピル)スルホニル]ベンゾニトリル(m/z=461.4); 4−[(3−{7−[3−(4−アセチル−1−ピペラジニル)プロピル]−9
−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロピル)
スルホニル]ベンゾニトリル(m/z=504.5); 2−(7−{3−[(4−シアノフェニル)スルホニル]プロピル}−9−オキ
サ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル)−N−イソプロピ
ルアセトアミド(m/z=435.5); 4−[(3−{7−[3−(エチルスルホニル)プロピル]−9−オキサ−3,
7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロピル)スルホニル]ベ
ンゾニトリル(m/z=470.4); 4−[(3−{7−[2−(2−メトキシエトキシ)エチル]−9−オキサ−3
,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロピル)スルホニル]
ベンゾニトリル(m/z=438.5); 4−({3−[7−(4−フルオロベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビ
シクロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}スルホニル)ベンゾニトリル
(m/z=444.4); 4−[(3−{7−[2−(4−メトキシフェニル)−2−オキソエチル]−9
−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロピル)
スルホニル]ベンゾニトリル(m/z=484.4); 4−[(3−{7−[2−(4−フルオロフェニル)−2−オキソエチル]−9
−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロピル)
アミノ]ベンゾニトリル(m/z=423.4); 4−(2−{7−[2−(4−フルオロフェニル)−2−オキソエチル]−9−
オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エトキシ)ベ
ンゾニトリル(m/z=410.4); 4−{2−[7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルメチル)−9−オキ
サ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]エトキシ}ベンゾ
ニトリル(m/z=372.4); 4−(3−{7−[2−(4−フルオロフェニル)−2−オキソエチル]−9−
オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}−2−ヒドロ
キシプロポキシ)ベンゾニトリル(m/z=440.4); 4−{2−ヒドロキシ−3−[7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルメ
チル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]
プロポキシ}ベンゾニトリル(m/z=402.4); 4−({3−[7−(2−フルオロ−3,3−ジメチルブチル)−9−オキサ−
3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}アミノ)ベ
ンゾニトリル(m/z=389.3); 4−({3−[7−(2−ヒドロキシ−3,3−ジメチルブチル)−9−オキサ
−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}アミノ)
ベンゾニトリル(m/z=387.0); 4−({3−[7−(3,3−ジメチルブチル)−9−オキサ−3,7−ジアザ
ビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}アミノ)ベンゾニトリル(
m/z=371.01); 4−({3−[7−(2−オキソプロピル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシ
クロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}アミノ)ベンゾニトリル(m/
z=342.92); 4−(2−{7−[3−(4−シアノアニリノ)プロピル]−9−オキサ−3,
7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エトキシ)ベンゾニトリル
(m/z=431.9); 4−(2−{7−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−9−オキサ−3,
7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エトキシ)ベンゾニトリル
(m/z=418.9); 4−(2−{7−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−9−オキサ−3,
7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エチル)ベンゾニトリル(
m/z=402.9); 4−{4−[7−(3,3−ジメチル−2−オキソブチル)−9−オキサ−3,
7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]ブチル}ベンゾニトリル(
m/z=383.9); 4−{2−[7−(2−フェノキシエチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシ
クロ[3.3.1]ノン−3−イル]エトキシ}ベンゾニトリル(m/z=39
3.9); 2−{7−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−9−オキサ−3,7−ジ
アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}−N,N−ジエチルアセトアミド
(m/z=387.0); 4−[(3−{7−[4−(4−フルオロフェニル)−4−オキソブチル]−9
−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロピル)
アミノ]ベンゾニトリル(m/z=450.9); 4−({7−[3−(4−シアノアニリノ)プロピル]−9−オキサ−3,7−
ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}メチル)ベンゾニトリル(m/
z=401.9); 4−{2−[7−(2,4−ジフルオロベンジル)−9−オキサ−3,7−ジア
ザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]エトキシ}ベンゾニトリル(m/z
=400.0); 4−[(3−{7−[4−(ジフルオロメトキシ)ベンジル]−9−オキサ−3
,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロピル)アミノ]ベン
ゾニトリル(m/z=442.9); 4−[(3−{7−[2−(1H−ピロル−1−イル)エチル]−9−オキサ−
3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロピル)アミノ]ベ
ンゾニトリル(m/z=379.9); 4−[(3−{7−[3−(4−ブロモフェニル)−3−オキソプロピル]−9
−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロピル)
アミノ]ベンゾニトリル(m/z=496.8); 4−{2−[7−(2,2−ジフルオロエチル)−9−オキサ−3,7−ジアザ
ビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]エトキシ}ベンゾニトリル(m/z=
337.8); 4−({3−[7−(2−フェノキシエチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビ
シクロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}アミノ)ベンゾニトリル(m
/z=407.4); 4−(2−{7−[2−(1H−ピロル−1−イル)エチル]−9−オキサ−3
,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エトキシ)ベンゾニトリ
ル(m/z=367.4); 4−[((2S)−3−{7−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2
−ヒドロキシプロピル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]
ノン−3−イル}−2−ヒドロキシプロピル)オキシ]ベンゾニトリル; 4−[((2S)−2−ヒドロキシ−3−{7−[2−(1H−ピロル−1−イ
ル)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−
イル}プロピル)オキシ]ベンゾニトリル(m/z=397.4); 4−{2−[7−(3,3−ジメチル−2−オキソブチル)−9−オキサ−3,
7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]エトキシ}イソフタロニト
リル(m/z=397.4); 4−(2−{7−[2−(4−メトキシフェニル)−2−オキソエチル]−9−
オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エトキシ)イ
ソフタロニトリル(m/z=447.4); 4−(2−{7−[2−(1H−ピロル−1−イル)エチル]−9−オキサ−3
,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エトキシ)イソフタロニ
トリル(m/z=392.4); 2−{7−[2−(2,4−ジシアノフェノキシ)エチル]−9−オキサ−3,
7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エチルカルバミン酸ter
t−ブチル(m/z=442.4); 4−({(2S)−2−アミノ−3−[7−(3,3−ジメチル−2−オキソブ
チル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]
プロピル}オキシ)ベンゾニトリル(m/z=401.0); 4−[((2S)−2−アミノ−3−{7−[2−(4−メトキシフェニル)−
2−オキソエチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン
−3−イル}プロピル)オキシ]ベンゾニトリル(m/z=451.0); 4−{3−[7−(3,3−ジメチル−2−オキソブチル)−9−オキサ−3,
7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロポキシ}ベンゾニトリ
ル(m/z=386.4); 4−(3−{7−[2−(4−フルオロフェニル)−2−オキソエチル]−9−
オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロポキシ)
ベンゾニトリル(m/z=424.4); 4−(3−{7−[2−(1H−ピロル−1−イル)エチル]−9−オキサ−3
,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロポキシ)ベンゾニト
リル(m/z=381.4); 4−(4−{7−[2−(1H−ピロル−1−イル)エチル]−9−オキサ−3
,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}ブチル)ベンゾニトリル
(m/z=379.4); 4−{[(2S)−3−(7−{2−[4−(tert−ブトキシ)フェノキシ
]エチル}−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イ
ル)−2−ヒドロキシプロピル]オキシ}ベンゾニトリル(m/z=496.6
); 4−[((2S)−3−{7−[2−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾル−1
−イル)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−
3−イル}−2−ヒドロキシプロピル)オキシ]ベンゾニトリル(m/z=42
6.5); 4−{3−[7−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルメチル)−9−
オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロポキシ}
ベンゾニトリル(m/z=418.5); 4−{3−[7−(2−フェノキシエチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシ
クロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロポキシ}ベンゾニトリル(m/z=4
08.5); 4−(3−{7−[2−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾル−1−イル)エチ
ル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プ
ロポキシ)ベンゾニトリル(m/z=410.5); 4−({3−[7−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルメチル)−9
−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}
アミノ)ベンゾニトリル(m/z=417.5); 4−({3−[7−(2,4−ジフルオロベンジル)−9−オキサ−3,7−ジ
アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}アミノ)ベンゾニトリ
ル(m/z=413.5); 4−{[3−(7−{2−[4−(tert−ブトキシ)フェノキシ]エチル}
−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル)プロピ
ル]アミノ}ベンゾニトリル(m/z=479.6); 4−{2−[7−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルメチル)−9−
オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]エトキシ}ベ
ンゾニトリル(m/z=404.5); 2−{7−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−9−オキサ−3,7−ジ
アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エチルカルバミン酸tert−ブ
チル(m/z=417.5); 4−{[3−(7−{2−[4−(tert−ブトキシ)フェノキシ]エチル}
−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル)プロピ
ル]スルホニル}ベンゾニトリル(m/z=528.5); 4−[(3−{7−[2−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾル−1−イル)エ
チル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}
プロピル)スルホニル]ベンゾニトリル(m/z=458.5); 4−({3−[7−(2,4−ジフルオロベンジル)−9−オキサ−3,7−ジ
アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}スルホニル)ベンゾニ
トリル(m/z=462.0); 4−{2−[7−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルメチル)−9−
オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]エトキシ}イ
ソフタロニトリル(m/z=429.0); 4−[2−(7−{2−[4−(tert−ブトキシ)フェノキシ]エチル}−
9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル)エトキシ
]イソフタロニトリル(m/z=491.6); 4−(2−{7−[2−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾル−1−イル)エチ
ル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エ
トキシ)イソフタロニトリル(m/z=421.5); 4−(4−{7−[2−(1H−イミダゾロ−4−イル)エチル]−9−オキサ
−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}ブチル)ベンゾニト
リル(m/z=380.1); 4−{4−[7−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルメチル)−9−
オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]ブチル}ベン
ゾニトリル(m/z=416.5); 4−{4−[7−(2−フェノキシエチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシ
クロ[3.3.1]ノン−3−イル]ブチル}ベンゾニトリル(m/z=406
.5); 4−(4−{7−[2−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾル−1−イル)エチ
ル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}ブ
チル)ベンゾニトリル(m/z=408.6); 4−[3−(7−{2−オキソ−2−[4−(1−ピロリジニル)フェニル]エ
チル}−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル)
プロポキシ]ベンゾニトリル(m/z=475); 4−(3−{7−[2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソエチル]−9
−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロポキシ
)ベンゾニトリル(m/z=422); 4−(3−{7−[2−(4−メチルフェニル)−2−オキソエチル]−9−オ
キサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロポキシ)ベ
ンゾニトリル(m/z=420); 4−(3−{7−[2−(4−メトキシフェニル)−2−オキソエチル]−9−
オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロポキシ)
ベンゾニトリル(m/z=436); 4−(3−{7−[2−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−
イル)−2−オキソエチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.
1]ノン−3−イル}プロポキシ)ベンゾニトリル(m/z=464); 4−(2−{7−[2−(2,6−ジメチルフェノキシ)−1−メチルエチル]
−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エトキ
シ)ベンゾニトリル(m/z=436); 4−(3−{7−[2−オキソ−2−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−
1,4−ベンゾオキサジン−6−イル)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザ
ビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロポキシ)ベンゾニトリル(m/z
=477); 2−{7−[3−(4−シアノフェノキシ)プロピル]−9−オキサ−3,7−
ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エチルカルバミン酸tert−
ブチル(m/z=431); N−(tert−ブチル)−N’−(2−{7−[3−(4−シアノフェノキシ
)プロピル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−
イル}エチル)尿素(m/z=430); 2−({7−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−9−オキサ−3,7−
ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}メチル)−1−ピロリジンカル
ボン酸tert−ブチル(m/z=457); 4−{[3−(7−ベンジル−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.
1]ノン−3−イル)プロピル]アミノ}ベンゾニトリル(m/z=377);
4−[(3−{7−[3−(4−シアノアニリノ)プロピル]−9−オキサ−3
,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロピル)アミノ]ベン
ゾニトリル(m/z=445); 2−{7−[2−(4−ニトロフェノキシ)エチル]−9−オキサ−3,7−ジ
アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エチルカルバミン酸tert−ブ
チル(m/z=437); 2−[7−(2−{4−[(メチルスルホニル)アミノ]フェノキシ}エチル)
−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]エチル
カルバミン酸tert−ブチル; 2−{7−[2−(4−アミノフェノキシ)エチル]−9−オキサ−3,7−ジ
アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エチルカルバミン酸tert−ブ
チル; 4−({3−[7−(フェニルスルホニル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシ
クロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}アミノ)ベンゾニトリル;及び
4−({3−[7−(3,3−ジメチル−2−オキソブチル)−9−オキサ−3
,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}アミノ)ベン
ズアミド。
【0334】 実施例13 上記実施例の表題化合物を上記の試験Aで試験し、6.0より高いD10値を示す
ことを見出した。
【0335】 略号 Ac=アセチル API=気圧イオン化(MS関連) aq.=水性 br=ブロード(NMR関連) t−BuOH=tert−ブタノール CI=化学的イオン化(MS関連) mCPBA=メタ−クロロペルオキシ安息香酸 d=二重項(NMR関連) DBU=ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン DCM=ジクロロメタン dd=二重項の二重項(NMR関連) DMAP=4−ジメチルアミノピリジン DMF=N,N−ジメチルホルムアミド DMSO=ジメチルスルホキシド EDC=1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド Et=エチル EtOAc=酢酸エチル eq.=当量 ES=エレクトロスプレイ(MS関連) FAB=高速原子衝突 h=時間 HCl=塩酸 HEPES=4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸 HPLC=高速液体クロマトグラフィー IMS=工業用メチルアルコール IPA=イソプロピルアルコール(プロパン−2−オール) m=多重項(NMR関連) Me=メチル MeCN=アセトニトリル MeOH=メタノール min.=分 m.p.=融点 MS=質量分析 NADPH=ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸、還元型 OAc=アセテート Pd/C=パラジウム/カーボン q=四重項(NMR関連) rt=室温 s=一重項(NMR関連) t=三重項(NMR関連) TEA=トリエチルアミン THF=テトラヒドロフラン tlc=薄層クロマトグラフィー 頭字語のn−、s−、i−、t−及びtert−は、その通常の意味を有する
:ノルマル、二級、イソ、及び三級。
【手続補正書】
【提出日】平成14年4月23日(2002.4.23)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 [式中: R1は、C1-12アルキル{当該アルキル基は、ハロ、シアノ、ニトロ、アリー
ル、Het1、−C(O)R5a、−OR5b、−N(R6)R5c、−C(O)XR7
、−C(O)N(R8)R5d、及び−S(O)29から選択される1つ又はそれ
以上の基により所望により置換される及び/又は終結される}を表すか、又はR 1 は、−C(O)XR7、−C(O)N(R8)R5d又は−S(O)29を表し; R5a〜R5dは、独立して、存在ごとに、H、C1-6アルキル(ここで後者の基
は、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、アリール及びHet2から選択される1つ
又はそれ以上の置換基により所望により置換される及び/又は終結される)、ア
リール又はHet3を表すか、又はR5dは、R8と一緒に、C3-6アルキレン(当
該アルキレン基は、所望によりO原子により中断される、及び/又は所望により
1つ又はそれ以上のC1-3アルキル基により置換される)を表し; R6は、H、C1-6アルキル(−OH、ハロ、シアノ、ニトロ及びアリールから
選択される1つ又はそれ以上の置換基により所望により置換される及び/又は終
結される)、アリール、−C(O)R10a、−C(O)OR10b又は−C(O)N
(H)R10cを表し; R10a、R10b及びR10cは、独立して、C1-6アルキル(−OH、ハロ、シアノ
、ニトロ及びアリールから選択される1つ又はそれ以上の置換基により所望によ
り置換される及び/又は終結される)、アリールを表すか、又はR10aは、Hを
表し; R7は、C1-12アルキル(−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、アリール、C1-6
ルコキシ及びHet4から選択される1つ又はそれ以上の置換基により所望によ
り置換される及び/又は終結される)を表し; R8は、H、C1-12アルキル、C1-6アルコキシ(ここで後者2つの基は、−O
H、ハロ、シアノ、ニトロ、C1-4アルキル及びC1-4アルコキシから選択される
1つ又はそれ以上の置換基により所望により置換される及び/又は終結される)
、−D−アリール、−D−アリールオキシ、−D−Het5、−D−N(H)C
(O)R11a、−D−S(O)212a、−D−C(O)R11b、−D−C(O)O
12b、−D−C(O)N(R11c)R11dを表すか、又はR8は、R5dと一緒に、
3-6アルキレン(当該アルキレン基は、所望によりO原子により中断される、
及び/又は、所望により1つ又はそれ以上のC1-3アルキル基により置換される
)を表し; R11a〜R11dは、独立して、H、C1-6アルキル(−OH、ハロ、シアノ、ニ
トロ及びアリールから選択される1つ又はそれ以上の置換基により所望により置
換される及び/又は終結される)、アリールを表すか、又はR11cとR11dは、一
緒に、C3-6アルキレンを表し; R9、R12a及びR12bは、独立して、C1-6アルキル(−OH、ハロ、シアノ、
ニトロ及びアリールから選択される1つ又はそれ以上の置換基により所望により
置換される及び/又は終結される)又はアリールを表し; Dは、直接の結合又はC1-6アルキレンを表し; Xは、O又はSを表し; R2は、H、ハロ、C1-6アルキル、−OR13、−E−N(R14)R15を表すか
、又はR3と一緒に=Oを表し; R3は、H、C1-6アルキルを表すか、又はR2と一緒に=Oを表し; R13は、H、C1-6アルキル、−E−アリール、−E−Het6、−C(O)R 16a 、−C(O)OR16b又は−C(O)N(R17a)R17bを表し; R14は、H、C1-6アルキル、−E−アリール、−E−Het6、−C(O)R 16a 、−C(O)OR16b、−S(O)216c、−[C(O)]pN(R17a)R17 b 又は−C(NH)NH2を表し; R15は、H、C1-6アルキル、−E−アリール又は−C(O)R16dを表し; R16a〜R16dは、独立して、ここで使用されるときの存在ごとに、C1-6アル
キル(ハロ、アリール及びHet7から選択される1つ又はそれ以上の置換基に
より所望により置換される及び/又は終結される)、アリール、Het8を表す
か、又はR16aとR16dは、独立してHを表し; R17a及びR17bは、独立して、ここで使用されるときの存在ごとに、H又はC 1-6 アルキル(ハロ、アリール及びHet9から選択される1つ又はそれ以上の置
換基により所望により置換される及び/又は終結される)、アリール、Het10 を表すか、又は一緒に、所望によりO原子により中断されるC3-6アルキレンを
表し; Eは、ここで使用されるときの存在ごとに、直接の結合又はC1-4アルキレン
を表し; pは1又は2を表し; Het1〜Het10は、独立して、酸素、窒素及び/又はイオウから選択され
る1つ又はそれ以上のヘテロ原子を含有する5〜12員のへテロ環式基を表し、
当該基は、−OH、オキソ、ハロ、シアノ、ニトロ、C1-6アルキル、C1-6アル
コキシ、アリール、アリールオキシ、−N(R18a)R18b、−C(O)R18c
−C(O)OR18d、−C(O)N(R18e)R18f、−N(R18g)C(O)R18 h 及び−N(R18i)S(O)218jから選択される1つ又はそれ以上の置換基に
より所望により置換され; R18a〜R18jは、独立して、C1-6アルキル、アリールを表すか、又はR18a
18jは、独立してHを表し; Aは、直接の結合、−J−、−J−N(R19)−又は−J−O−(ここで後者
2つの基では、N(R19)−又はO−がR2及びR3を担う炭素原子へ付く)を表
し; Bは、−Z−、−Z−N(R20)−、−N(R20)−Z−、−Z−S(O)n
−、−Z−O−(ここで後者2つの基では、ZがR2及びR3を担う炭素原子へ付
く)、−N(R20)C(O)O−Z−(ここで後者の基では、−N(R20)がR 2 及びR3を担う炭素原子へ付く)、又は−C(O)N(R20)−(ここで後者の
基では、−C(O)がR2及びR3を担う炭素原子へ付く)を表し; Jは、−OH、ハロ及びアミノから選択される1つ又はそれ以上の置換基によ
り所望により置換されるC1-6アルキレンを表し; Zは、直接の結合かC1-4アルキレンを表し; nは、0、1又は2を表し; R19及びR20は、独立してH又はC1-6アルキルを表し; Gは、CH又はNを表し; R4は、−OH、シアノ、ハロ、ニトロ、C1-6アルキル(所望により−N(H
)C(O)OR21aにより終結される)、C1-6アルコキシ、−N(R22a)R22b 、−C(O)R22c、−C(O)OR22d、−C(O)N(R22e)R22f、−N(
22g)C(O)R22h、−N(R22i)C(O)N(R22j)R22k、−N(R22m )S(O)221b、−S(O)221c及び/又は−OS(O)221dから選択さ
れる1つ又はそれ以上の所望の置換基を表し; R21a〜R21dは、独立してC1-6アルキルを表し; R22a及びR22bは、独立して、H、C1-6アルキルを表すか、又は一緒にC3-6 アルキレンを表し、4〜7員の窒素含有環を生じ; R22c〜R22mは、独立して、H又はC1-6アルキルを表し;及び R41〜R46は、独立して、H又はC1-3アルキルを表す; ここで、それぞれのアリール及びアリールオキシ基は、特に断らなければ、所
望により置換される; 但し: (a)本化合物は:3,7−ジベンゾイル−9−オキサ−3,7−ジアザビシク
ロ[3.3.1]ノナンではなく; (b)Aが−J−N(R19)−又は−J−O−を表す場合、そのとき: (i)Jは、C1アルキレンを表さず;及び (ii)Bは、−N(R20)−、−N(R20)−Z−(ここで後者の基では、−
N(R20)がR2及びR3を担う炭素原子へ付く)、−S(O)n−、−O−又は
−N(R20)C(O)O−Z−を表さず、このときR2とR3は、一緒には=Oを
表さず;及び (c)R2が−OR13又は−N(R14)R15を表す場合、そのとき: (i)Aは、−J−N(R19)−又は−J−O−を表さず;及び (ii)Bは、−N(R20)−、−N(R20)−Z−(ここで後者の基では、−
N(R20)がR2及びR3を担う炭素原子へ付く)、−S(O)n−、−O−又は
−N(R20)C(O)O−Z−を表さない]の化合物、又はその製剤的に許容さ
れる誘導体。
【化2】 (式中、R2、R3、R4、R41〜R46、A、B及びGは、請求項1に定義される
通りである)の化合物の、式III: R1−L1 III (式中、L1は脱離基を表し、R1及びR7は、請求項1に定義される通りである
)の化合物との反応; (b)R1が−C(O)XR7又は−C(O)N(R8)R5dを表す式Iの化合物
については、式IV:
【化3】 (式中、R2、R3、R4、R41〜R46、A、B及びGは、請求項1に定義される
通りであり、L1は上記に定義される通りである)の化合物の、式V: R24−H V (式中、R24は、−XR7又は−N(R8)R5dを表し、R5d、R7、R8及びXは
、請求項1に定義される通りである)の化合物との反応; (c)R1が−C(O)N(H)R8を表す化合物については、上記に定義される
ような式IIの化合物の、式VI: R8−N=C=O VI (式中、R8は請求項1に定義される通りである)の化合物との反応; (d)式VII:
【化4】 (式中、R1及びR41〜R46は、請求項1に定義される通りである)の化合物の
、式VIII:
【化5】 (式中、L2は脱離基を表し、R2、R3、R4、A、B及びGは、請求項1に定義
される通りである)の化合物との反応; (e)AがCH2を表し、R2が−OH又は−N(H)R14を表す式Iの化合物に
ついては、上記に定義されるような式VIIの化合物の、式IX:
【化6】 (式中、YはO又はN(R14)を表し、R3、R4、R14、B及びGは、請求項1
に定義される通りである)の化合物との反応; (f)Bが−Z−O−を表す式Iの化合物については、式X:
【化7】 (式中、R1、R2、R3、R41〜R46、A及びZは、請求項1に定義される通り
である)の化合物の、式XI:
【化8】 (式中、R4及びGは、請求項1に定義される通りである)の化合物との反応;
(g)GがNを表し、Bが−Z−O−を表す式Iの化合物については、上記に定
義されるような式Xの化合物の、式XII:
【化9】 (式中、R4は請求項1に定義される通りであり、L2は上記に定義される通りで
ある)の化合物との反応; (h)R2が−OR13を表す(ここでR13は、C1-6アルキル、−E−アリール又
は−E−Het6を表す)式Iの化合物については、R2がOHを表す式Iの化合
物の、式XIII: R13aOH XIII (式中、R13aは、C1-6アルキル、−E−アリール又は−E−Het6を表し、
E及びHet6は、請求項1に定義される通りである)の化合物との反応; (i)R2が−OR13を表す(ここでR13は、C1-6アルキル、−E−アリール又
は−E−Het6を表す)式Iの化合物については、式XIV:
【化10】 (式中、R1、R3、R4、R41〜R46、A、B及びGは、請求項1に定義される
通りであり、L2は上記に定義される通りである)の化合物の、上記に定義され
るような、式XIIIの化合物との反応; (j)R2が−E−NH2を表す式Iの化合物については、式XV:
【化11】 (式中、R1、R3、R4、R41〜R46、A、B、E及びGは、請求項1に定義さ
れる通りである)の化合物の還元; (k)R2が−E−N(R14)R15を表す(ここでR14は、C1-6アルキル、−E
−アリール、−E−Het6、−C(O)R16a、−C(O)OR16b、−S(O
216c又は−C(O)N(R17a)R17bを表す)式Iの化合物については、R 2 が−E−N(H)R15を表す式Iの化合物の、式XVI: R14a−L1 XVI (式中、R14aは、C1-6アルキル、−E−アリール、−E−Het6、−C(O
)R16a、−C(O)OR16b、−S(O)216c又は−C(O)N(R17a)R1 7b を表し、R16a、R16b、R16c、R17a、R17b、Het6及びEは請求項1に定
義される通りであり、L1は上記に定義される通りである)の化合物との反応; (l)R2が−E−N(R15)C(O)N(H)R17aを表す式Iの化合物につい
ては、R2が−E−N(H)R15を表す式Iの化合物の、式XVII: R17a−N=C=O XVII (式中、R17aは請求項1に定義される通りである)の化合物との反応; (m)R2が−E−N(H)[C(O)]2NH2を表す式Iの化合物については
、R2が−E−NH2を表す式Iの化合物の、シュウ酸ジアミドとの反応; (n)R2が−E−N(H)C(NH)NH2を表す式Iの化合物については、R 2 が−E−NH2を表す式Iの化合物の、式XVIII: R23O−C(=NH)NH2 XVIII の化合物又はそのN−保護化誘導体(式中、R23は上記に定義される通りである
)との反応; (o)R2が−OR13を表す(ここでR13は、−C(O)R16a、−C(O)OR 16b 又は−C(O)N(R17a)R17bを表す)式Iの化合物については、R2が−
OHを表す式Iの化合物の、式XIX: R13b−L3 XIX (式中、R13bは、−C(O)R16a、−C(O)OR16b又は−C(O)N(R1 7a )R17bを表し、L3は脱離基を表し、R16a、R16b、R17a及びR17bは請求項
1に定義される通りである)の化合物との反応; (p)R2がH又は−OHを表し、R3がHを表す式Iの化合物については、R2
とR3が一緒に=Oを表す式Iの化合物の還元; (q)R2がハロを表す式Iの化合物については、R2が−OHを表す式Iの対応
する化合物の、適当なハロゲン化剤を使用する置換; (r)R2とR3がHを表し、Aが−J−を表し、Bが−N(R20)−Z−を表す
(ここで−N(R20)は、R2及びR3を担う炭素原子へ付く)式Iの化合物につ
いては、式XX:
【化12】 (式中、R1、R2、R3、R20、R41〜R46、及びJは、請求項1に定義される
通りである)の化合物の、式XXI:
【化13】 (式中、R4、G及びZは請求項1に定義される通りであり、L2は上記に定義さ
れる通りである)の化合物との反応; (s)AがC2アルキレンを表し、R2とR3が一緒に=Oを表す式Iの化合物に
ついては、上記に定義されるような式VIIの化合物の、式XXII:
【化14】 (式中、B、G及びR4は、請求項1に定義される通りである)の化合物との反
応; (t)R1が−C(O)XR7、−C(O)N(R8)R5d又は−S(O)29
表す式Iの化合物については、式XXIII:
【化15】 (式中、R1aは−C(O)XR7、−C(O)N(R8)R5d又は−S(O)29 を表し、R5d、R7、R8、R9及びR41〜R46は請求項1に定義される通りであ
り、L2は上記に定義される通りである)の化合物の、式XXIV:
【化16】 (式中、R2、R3、R4、A、B及びGは、請求項1に定義される通りである)
の化合物との反応; (u)オキサビスピジン−窒素N−オキシド誘導体である式Iの化合物について
は、対応する式Iの化合物の対応するオキサビスピジン窒素の酸化; (v)C1-4アルキル四級アンモニウム塩誘導体(ここでアルキル基は、オキサ
ビスピジン窒素へ付く)である式Iの化合物については、式Iの対応する化合物
の、オキサビスピジン窒素での、式XXV: R25−L4 XXV (式中、R25はC1-4アルキルを表し、L4は脱離基である)の化合物との反応 (w)R1が−C(O)XR7、−C(O)N(R8)R5d又は−S(O)29
表す式Iの化合物については、式XLVII:
【化17】 (式中、A、B、G、R1、R2、R3、R4及びR41〜R46は、請求項1に定義さ
れる通りである)の化合物の脱水環化; (x)あるR4置換基の別の置換基への変換; (y)1つ又はそれ以上の(さらなる)R4置換基の芳香環への導入;又は (z)請求項1に記載される式Iの化合物の保護化誘導体の脱保護化。
【化18】 の化合物、又はその保護化誘導体(式中、R1aは請求項42に定義される通りで
あり、R41〜R46は請求項1に定義される通りである)。
【化19】 の化合物、又はその保護化誘導体(式中、当該化合物は、置換基R43及びR44
付く炭素原子で鏡像異性的に(又はジアステレオマー的に)濃縮され、R1aは請
求項42に定義される通りであり、R41〜R46は請求項1に定義される通りであ
る)。
【化20】 (式中、波形の結合は不斉炭素原子での所望のR−、S−又は混在R−及びS−
立体化学を示し、R41、R43、R45は請求項1に定義される通りであり、L2
請求項42に定義される通りである)の化合物の、式XLIV: R1aNH2 XLIV の化合物との反応を含み、ここで式XLIIIの化合物は、R43置換基が付く炭
素原子で鏡像異性的に濃縮され、R1aは請求項42に定義される通りである方法
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 519/00 301 C07D 519/00 301 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 クラディングボエル,デビッド イギリス国レスターシャー エルイー11・ 5アールエイチ,ラフバロ,ベイクウェ ル・ロード,アストラゼネカ・アール・ア ンド・デー・コーンウッド (72)発明者 ホッフマン,クルト−ユルゲン スウェーデン国エス−431 83 メルンダ ル,アストラゼネカ・エアル・オー・デ ー・メルンダル (72)発明者 パヴェイ,ジョン イギリス国レスターシャー エルイー11・ 5アールエイチ,ラフバロ,ベイクウェ ル・ロード,アストラゼネカ・アール・ア ンド・デー・コーンウッド (72)発明者 ポンテン,フリティオフ スウェーデン国エス−431 83 メルンダ ル,アストラゼネカ・エアル・オー・デ ー・メルンダル (72)発明者 ストランドルンド,ゲルト スウェーデン国エス−431 83 メルンダ ル,アストラゼネカ・エアル・オー・デ ー・メルンダル (72)発明者 スヴェッソン,ペダー スウェーデン国エス−431 83 メルンダ ル,アストラゼネカ・エアル・オー・デ ー・メルンダル (72)発明者 トムソン,コリン イギリス国レスターシャー エルイー11・ 5アールエイチ,ラフバロ,ベイクウェ ル・ロード,アストラゼネカ・アール・ア ンド・デー・コーンウッド (72)発明者 ウィルスターマン,マイケル スウェーデン国エス−431 83 メルンダ ル,アストラゼネカ・エアル・オー・デ ー・メルンダル Fターム(参考) 4C048 AA01 BB18 UU01 UU03 XX04 4C056 AA02 AB01 AC03 AD01 AE01 AF01 EA07 EC01 EC02 4C072 AA03 BB02 CC02 CC11 EE07 FF11 GG01 GG05 HH02 HH04 JJ01 JJ02 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 CB22 MA01 NA14 ZA38 4H039 CA42 CH10

Claims (75)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I: 【化1】 [式中: R1は、C1-12アルキル{当該アルキル基は、ハロ、シアノ、ニトロ、アリー
    ル、Het1、−C(O)R5a、−OR5b、−N(R6)R5c、−C(O)XR7
    、−C(O)N(R8)R5d、及び−S(O)29から選択される1つ又はそれ
    以上の基により所望により置換される及び/又は終結される}を表すか、又はR 1 は、−C(O)XR7、−C(O)N(R8)R5d又は−S(O)29を表し; R5a〜R5dは、独立して、存在ごとに、H、C1-6アルキル(ここで後者の基
    は、−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、アリール及びHet2から選択される1つ
    又はそれ以上の置換基により所望により置換される及び/又は終結される)、ア
    リール又はHet3を表すか、又はR5dは、R8と一緒に、C3-6アルキレン(当
    該アルキレン基は、所望によりO原子により中断される、及び/又は所望により
    1つ又はそれ以上のC1-3アルキル基により置換される)を表し; R6は、H、C1-6アルキル(−OH、ハロ、シアノ、ニトロ及びアリールから
    選択される1つ又はそれ以上の置換基により所望により置換される及び/又は終
    結される)、アリール、−C(O)R10a、−C(O)OR10b又は−C(O)N
    (H)R10cを表し; R10a、R10b及びR10cは、独立して、C1-6アルキル(−OH、ハロ、シアノ
    、ニトロ及びアリールから選択される1つ又はそれ以上の置換基により所望によ
    り置換される及び/又は終結される)、アリールを表すか、又はR10aは、Hを
    表し; R7は、C1-12アルキル(−OH、ハロ、シアノ、ニトロ、アリール、C1-6
    ルコキシ及びHet4から選択される1つ又はそれ以上の置換基により所望によ
    り置換される及び/又は終結される)を表し; R8は、H、C1-12アルキル、C1-6アルコキシ(ここで後者2つの基は、−O
    H、ハロ、シアノ、ニトロ、C1-4アルキル及びC1-4アルコキシから選択される
    1つ又はそれ以上の置換基により所望により置換される及び/又は終結される)
    、−D−アリール、−D−アリールオキシ、−D−Het5、−D−N(H)C
    (O)R11a、−D−S(O)212a、−D−C(O)R11b、−D−C(O)O
    12b、−D−C(O)N(R11c)R11dを表すか、又はR8は、R5dと一緒に、
    3-6アルキレン(当該アルキレン基は、所望によりO原子により中断される、
    及び/又は、所望により1つ又はそれ以上のC1-3アルキル基により置換される
    )を表し; R11a〜R11dは、独立して、H、C1-6アルキル(−OH、ハロ、シアノ、ニ
    トロ及びアリールから選択される1つ又はそれ以上の置換基により所望により置
    換される及び/又は終結される)、アリールを表すか、又はR11cとR11dは、一
    緒に、C3-6アルキレンを表し; R9、R12a及びR12bは、独立して、C1-6アルキル(−OH、ハロ、シアノ、
    ニトロ及びアリールから選択される1つ又はそれ以上の置換基により所望により
    置換される及び/又は終結される)又はアリールを表し; Dは、直接の結合又はC1-6アルキレンを表し; Xは、O又はSを表し; R2は、H、ハロ、C1-6アルキル、−OR13、−E−N(R14)R15を表すか
    、又はR3と一緒に=Oを表し; R3は、H、C1-6アルキルを表すか、又はR2と一緒に=Oを表し; R13は、H、C1-6アルキル、−E−アリール、−E−Het6、−C(O)R 16a 、−C(O)OR16b又は−C(O)N(R17a)R17bを表し; R14は、H、C1-6アルキル、−E−アリール、−E−Het6、−C(O)R 16a 、−C(O)OR16b、−S(O)216c、−[C(O)]pN(R17a)R17 b 又は−C(NH)NH2を表し; R15は、H、C1-6アルキル、−E−アリール又は−C(O)R16dを表し; R16a〜R16dは、独立して、ここで使用されるときの存在ごとに、C1-6アル
    キル(ハロ、アリール及びHet7から選択される1つ又はそれ以上の置換基に
    より所望により置換される及び/又は終結される)、アリール、Het8を表す
    か、又はR16aとR16dは、独立してHを表し; R17a及びR17bは、独立して、ここで使用されるときの存在ごとに、H又はC 1-6 アルキル(ハロ、アリール及びHet9から選択される1つ又はそれ以上の置
    換基により所望により置換される及び/又は終結される)、アリール、Het10 を表すか、又は一緒に、所望によりO原子により中断されるC3-6アルキレンを
    表し; Eは、ここで使用されるときの存在ごとに、直接の結合又はC1-4アルキレン
    を表し; pは1又は2を表し; Het1〜Het10は、独立して、酸素、窒素及び/又はイオウから選択され
    る1つ又はそれ以上のヘテロ原子を含有する5〜12員のへテロ環式基を表し、
    当該基は、−OH、オキソ、ハロ、シアノ、ニトロ、C1-6アルキル、C1-6アル
    コキシ、アリール、アリールオキシ、−N(R18a)R18b、−C(O)R18c
    −C(O)OR18d、−C(O)N(R18e)R18f、−N(R18g)C(O)R18 h 及び−N(R18i)S(O)218jから選択される1つ又はそれ以上の置換基に
    より所望により置換され; R18a〜R18jは、独立して、C1-6アルキル、アリールを表すか、又はR18a
    18jは、独立してHを表し; Aは、直接の結合、−J−、−J−N(R19)−又は−J−O−(ここで後者
    2つの基では、N(R19)−又はO−がR2及びR3を担う炭素原子へ付く)を表
    し; Bは、−Z−、−Z−N(R20)−、−N(R20)−Z−、−Z−S(O)n
    −、−Z−O−(ここで後者2つの基では、ZがR2及びR3を担う炭素原子へ付
    く)、−N(R20)C(O)O−Z−(ここで後者の基では、−N(R20)がR 2 及びR3を担う炭素原子へ付く)、又は−C(O)N(R20)−(ここで後者の
    基では、−C(O)がR2及びR3を担う炭素原子へ付く)を表し; Jは、−OH、ハロ及びアミノから選択される1つ又はそれ以上の置換基によ
    り所望により置換されるC1-6アルキレンを表し; Zは、直接の結合かC1-4アルキレンを表し; nは、0、1又は2を表し; R19及びR20は、独立してH又はC1-6アルキルを表し; Gは、CH又はNを表し; R4は、−OH、シアノ、ハロ、ニトロ、C1-6アルキル(所望により−N(H
    )C(O)OR21aにより終結される)、C1-6アルコキシ、−N(R22a)R22b 、−C(O)R22c、−C(O)OR22d、−C(O)N(R22e)R22f、−N(
    22g)C(O)R22h、−N(R22i)C(O)N(R22j)R22k、−N(R22m )S(O)221b、−S(O)221c及び/又は−OS(O)221dから選択さ
    れる1つ又はそれ以上の所望の置換基を表し; R21a〜R21dは、独立してC1-6アルキルを表し; R22a及びR22bは、独立して、H、C1-6アルキルを表すか、又は一緒にC3-6 アルキレンを表し、4〜7員の窒素含有環を生じ; R22c〜R22mは、独立して、H又はC1-6アルキルを表し;及び R41〜R46は、独立して、H又はC1-3アルキルを表す; ここで、それぞれのアリール及びアリールオキシ基は、特に断らなければ、所
    望により置換される; 但し: (a)本化合物は:3,7−ジベンゾイル−9−オキサ−3,7−ジアザビシク
    ロ[3.3.1]ノナンではなく; (b)Aが−J−N(R19)−又は−J−O−を表す場合、そのとき: (i)Jは、C1アルキレンを表さず;及び (ii)Bは、−N(R20)−、−N(R20)−Z−(ここで後者の基では、−
    N(R20)がR2及びR3を担う炭素原子へ付く)、−S(O)n−、−O−又は
    −N(R20)C(O)O−Z−を表さず、このときR2とR3は、一緒には=Oを
    表さず;及び (c)R2が−OR13又は−N(R14)R15を表す場合、そのとき: (i)Aは、−J−N(R19)−又は−J−O−を表さず;及び (ii)Bは、−N(R20)−、−N(R20)−Z−(ここで後者の基では、−
    N(R20)がR2及びR3を担う炭素原子へ付く)、−S(O)n−、−O−又は
    −N(R20)C(O)O−Z−を表さない]の化合物、又はその製剤的に許容さ
    れる誘導体。
  2. 【請求項2】 アリール及びアリールオキシ上の所望の置換基が、−OH、
    ハロ、シアノ、ニトロ、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、−N(R22a)R22b 、−C(O)R22c、−C(O)OR22d、−C(O)N(R22e)R22f、−N(
    22g)C(O)R22h、−N(R22m)S(O)221b、−S(O)221c及び
    /又は−OS(O)221dから選択される1つ又はそれ以上の基である(ここで
    、R21b〜R21dとR22a〜R22mは、請求項1に定義される通りである)、請求項
    1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R41〜R46が、独立してHを表す、請求項1又は請求項2に
    記載の化合物。
  4. 【請求項4】 R1が、C1-8アルキル{当該アルキル基は、ハロ、所望によ
    り置換されるアリール、所望により置換されるHet1、−C(O)R5a、−O
    5b、−N(R6)R5c、−C(O)N(R8)R5d、及び−S(O)29から選
    択される1つ又はそれ以上の基により所望により置換される及び/又は終結され
    る}を表すか、又はR1が、−C(O)OR7、−C(O)N(R8)R5d又は−
    S(O)29を表す、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 R5a〜R5dが、独立して、存在ごとに、H、C1-6アルキル
    (ここで後者の基は、ハロ、シアノ、ニトロ及びアリールから選択される1つ又
    はそれ以上の置換基により所望により置換される及び/又は終結される)、アリ
    ール{ここで後者の基は、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、−N(R22a
    22b(ここで後者の基では、R22a及びR22bが一緒にC3-6アルキレンを表す)
    、C1-4アルキル及びC1-4アルコキシ(ここで後者2つの基は、1つ又はそれ以
    上のハロ原子により所望により置換される)から選択される1つ又はそれ以上の
    置換基により所望により置換される}又はHet3を表すか、又はR5dが、R8
    一緒に、C4-5アルキレン(当該アルキレン基は、所望によりO原子により中断
    される)を表す、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 R6が、H、C1-6アルキル、アリール(ここで後者の基は、
    ハロ、シアノ、ニトロ、C1-4アルキル及びC1-4アルコキシから選択される1つ
    又はそれ以上の置換基により所望により置換される)、−C(O)R10a、−C
    (O)OR10b又は−C(O)N(H)R10c(ここでR10cは、C1-4アルキルを
    表す)を表す、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 R8が、H、C1-6アルキル(ここで後者の基は、ハロ、シア
    ノ及びニトロから選択される1つ又はそれ以上の置換基により所望により置換さ
    れる及び/又は終結される)、−D−アリール、−D−アリールオキシ、−D−
    Het5、−D−N(H)C(O)R11a、−D−C(O)R11bを表すか、又は
    8が、R5dと一緒に、C4-5アルキレン(当該アルキレン基は、所望によりO原
    子により中断される)を表す、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 R7が、ハロ、アリール、C1-4アルコキシ及びHet4から
    選択される1つ又はそれ以上の置換基により所望により置換される及び/又は終
    結される、C1-6アルキルを表す、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物
  9. 【請求項9】 R9が、C1-6アルキル(1つ又はそれ以上のハロ基により所
    望により置換される)又はアリール(ここで後者の基は、C1-4アルキル、C1-4 アルコキシ、ハロ、ニトロ及びシアノから選択される1つ又はそれ以上の置換基
    により所望により置換される)を表す、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化
    合物。
  10. 【請求項10】 Dが、直接の結合又はC1-3アルキレンを表す、請求項1
    〜9のいずれか1項に記載の化合物。
  11. 【請求項11】 R10a及びR10bが、C1-4アルキル(ハロ及びアリールか
    ら選択される1つ又はそれ以上の置換基により所望により置換される)又はアリ
    ール(ここで後者の基は、ハロ、シアノ、ニトロ、C1-4アルキル及びC1-4アル
    コキシから選択される1つ又はそれ以上の置換基により所望により置換される)
    を表す、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
  12. 【請求項12】 R11a及びR11bが、独立して、C1-4アルキル(ハロ、シ
    アノ、ニトロ及びアリールから選択される1つ又はそれ以上の置換基により所望
    により置換される及び/又は終結される)又はアリールを表す、請求項1〜11
    のいずれか1項に記載の化合物。
  13. 【請求項13】 R2が、H、ハロ、C1-3アルキル、−OR13、−N(H)
    14を表すか、又はR3と一緒に=Oを表す、請求項1〜12のいずれか1項に
    記載の化合物。
  14. 【請求項14】 R3が、H、C1-3アルキルを表すか、又はR2と一緒に=
    Oを表す、請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物。
  15. 【請求項15】 R13が、H、C1-4アルキル、−E−アリール(シアノ、
    ハロ、ニトロ、C1-4アルキル及びC1-4アルコキシから選択される1つ又はそれ
    以上の置換基により所望により置換される)又は−E−Het6を表す、請求項
    1〜14のいずれか1項に記載の化合物。
  16. 【請求項16】 R14が、H、C1-6アルキル、−E−アリール(当該アリ
    ール基は、シアノ、ハロ、ニトロ、C1-4アルキル及びC1-4アルコキシから選択
    される1つ又はそれ以上の置換基により所望により置換される)、−C(O)R 16a 、−C(O)OR16b、−S(O)216c、−C(O)N(R17a)R17b又は
    −C(NH)NH2を表す、請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物。
  17. 【請求項17】 R16a〜R16cが、独立してC1-6アルキルを表すか、又は
    16aがHを表す、請求項1〜14及び16のいずれか1項に記載の化合物。
  18. 【請求項18】 R17a及びR17bが、独立してH又はC1-4アルキルを表す
    、請求項1〜14、16及び17のいずれか1項に記載の化合物。
  19. 【請求項19】 Eが、直接の結合又はC1-2アルキレンを表す、請求項1
    〜18のいずれか1項に記載の化合物。
  20. 【請求項20】 Het1〜Het6が、オキソ、ハロ、シアノ、ニトロ、C 1-4 アルキル、C1-4アルコキシ、−N(R18a)R18b、−C(O)R18c又は−
    C(O)OR18dから選択される1つ又はそれ以上の置換基により所望により置
    換される、請求項1〜19のいずれか1項に記載の化合物。
  21. 【請求項21】 R18a〜R18dが、独立して、H、C1-4アルキル又はアリ
    ールを表す、請求項20に記載の化合物。
  22. 【請求項22】 Aが、−J−、−J−N(R19)−又は−J−O−を表す
    、請求項1〜21のいずれか1項に記載の化合物。
  23. 【請求項23】 Bが、−Z−、−Z−N(R20)−、−N(R20)−Z−
    、−Z−S(O)n−、−Z−O−又は−N(R20)C(O)O−Z−を表す、
    請求項1〜22のいずれか1項に記載の化合物。
  24. 【請求項24】 JがC1-4アルキレンを表す、請求項1〜23のいずれか
    1項に記載の化合物。
  25. 【請求項25】 Zが、直接の結合か又はC1-3アルキレンを表す、請求項
    1〜24のいずれか1項に記載の化合物。
  26. 【請求項26】 nが0又は2を表す、請求項1〜25のいずれか1項に記
    載の化合物。
  27. 【請求項27】 R19及びR20が、(適宜)H又はC1-4アルキルを表す、
    請求項1〜26のいずれか1項に記載の化合物。
  28. 【請求項28】 GがNを表す場合、GがBの付加点に対してオルト又はパ
    ラの位置にある、請求項1〜27のいずれか1項に記載の化合物。
  29. 【請求項29】 GがNを表す場合、R4が不在であるか又は単一のシアノ
    基を表す、請求項1〜28のいずれか1項に記載の化合物。
  30. 【請求項30】 R4が、−OH、シアノ、ハロ、ニトロ、C1-6アルキル、
    1-6アルコキシ、−C(O)N(R22e)R22f、−N(R22g)C(O)R22h
    、及び/又は−N(R22m)S(O)2−C1-4アルキルから選択される、請求項
    1〜28のいずれか1項に記載の化合物。
  31. 【請求項31】 R4が、Bに対してオルト及び/又はパラ位にある1又は
    2個のシアノ基を表す、請求項30に記載の化合物。
  32. 【請求項32】 R22e〜R22mが、独立して、H又はC1-4アルキルを表す
    、請求項1〜28、30及び31のいずれか1項に記載の化合物。
  33. 【請求項33】 GがCHを表す、請求項1〜27、及び30〜32のいず
    れか1項に記載の化合物。
  34. 【請求項34】 4−{2−[7−(3,3−ジメチル−2−オキソブチル
    )−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]エチ
    ル}ベンゾニトリル; 7−[4−(4−シアノフェニル)−4−(3,4−ジメトキシフェノキシ)ブ
    チル]−N−エチル−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナ
    ン−3−カルボキサミド; 4−({3−[7−(3,3−ジメチル−2−オキソブチル)−9−オキサ−3
    ,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}アミノ)ベン
    ゾニトリル; 4−{3−[7−(4−フルオロベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシ
    クロ[3.3.1]ノン−3−イル]−2−ヒドロキシプロポキシ}ベンゾニト
    リル; 4−(2−{7−[2−(4−メトキシフェニル)−2−オキソエチル]−9−
    オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エトキシ)ベ
    ンゾニトリル; 4−[((2S)−2−アミノ−3−{7−[2−(1H−ピロル−1−イル)
    エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル
    }プロピル)オキシ]ベンゾニトリル; 2−{7−[3−(4−シアノアニリノ)プロピル]−9−オキサ−3,7−ジ
    アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エチルカルバミン酸tert−ブ
    チル; 2−{7−[4−(4−シアノフェニル)ブチル]−9−オキサ−3,7−ジア
    ザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エチルカルバミン酸tert−ブチ
    ル; 2−{7−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピ
    ル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エ
    チルカルバミン酸tert−ブチル; 4−(2−{7−[4−(4−ピリジニル)ブチル]−9−オキサ−3,7−ジ
    アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エトキシ)ベンゾニトリル; 2−{7−[4−(4−ピリジニル)ブチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビ
    シクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エチルカルバミン酸tert−ブチル; 4−{3−[7−(3,3−ジメチル−2−オキソブチル)−9−オキサ−3,
    7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]−2−ヒドロキシプロポキ
    シ}ベンゾニトリル; 4−{3−[7−(3,4−ジメトキシフェネチル)−9−オキサ−3,7−ジ
    アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]−2−ヒドロキシプロポキシ}ベ
    ンゾニトリル; 4−{2−[7−(3,3−ジメチル−2−オキソブチル)−9−オキサ−3,
    7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]エトキシ}ベンゾニトリル
    ; 4−({3−[7−(ブチルスルホニル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシク
    ロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}アミノ)ベンゾニトリル; 4−({3−[7−(3,4−ジメトキシフェネチル)−9−オキサ−3,7−
    ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}アミノ)ベンゾニト
    リル; 4−[4−[7−(ブチルスルホニル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ
    [3.3.1]ノン−3−イル]−1−(3,4−ジメトキシフェノキシ)ブチ
    ル]ベンゾニトリル; 4−{1−(3,4−ジメトキシフェノキシ)−4−[7−(3,3−ジメチル
    −2−オキソブチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノ
    ン−3−イル]ブチル}ベンゾニトリル; 4−[4−[7−(3,4−ジメトキシフェネチル)−9−オキサ−3,7−ジ
    アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]−1−(3,4−ジメトキシフェ
    ノキシ)ブチル]ベンゾニトリル; 7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−9−オキサ
    −3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸 2−(4−
    アセチル−1−ピペラジニル)エチル; 7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−N−エチル
    −9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキサ
    ミド; 4−{3−[7−(ブチルスルホニル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ
    [3.3.1]ノン−3−イル]−2−ヒドロキシプロポキシ}ベンゾニトリル
    ; 7−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビ
    シクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸 2−(4−アセチル−1−ピペ
    ラジニル)エチル; 7−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−N−エチル−9−オキサ−3,
    7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキサミド; 4−{2−[7−(ブチルスルホニル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ
    [3.3.1]ノン−3−イル]エトキシ}ベンゾニトリル; 4−{2−[7−(3,4−ジメトキシフェネチル)−9−オキサ−3,7−ジ
    アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]エトキシ}ベンゾニトリル; 7−[3−(4−シアノアニリノ)プロピル]−9−オキサ−3,7−ジアザビ
    シクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸 2−(4−アセチル−1−ピペ
    ラジニル)エチル; 7−[3−(4−シアノアニリノ)プロピル]−N−エチル−9−オキサ−3,
    7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボキサミド; 7−[4−(4−シアノフェニル)−4−(3,4−ジメトキシフェノキシ)ブ
    チル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カル
    ボン酸 2−(4−アセチル−1−ピペラジニル)エチル; 4−{3−[7−(シクロプロピルメチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシ
    クロ[3.3.1]ノン−3−イル]−2−ヒドロキシプロポキシ}ベンゾニト
    リル; 4−(3−{7−[2−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキン−6−イ
    ル)−2−オキソエチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1
    ]ノン−3−イル}−2−ヒドロキシプロポキシ)ベンゾニトリル; 4−(3−{7−[3−(4−アセチル−1−ピペラジニル)プロピル]−9−
    オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}−2−ヒドロ
    キシプロポキシ)ベンゾニトリル; 2−{7−[3−(4−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル]−9−
    オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}−N−イソプ
    ロピルアセトアミド; 4−(3−{7−[3−(エチルスルホニル)プロピル]−9−オキサ−3,7
    −ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}−2−ヒドロキシプロポキシ
    )ベンゾニトリル; 4−(2−ヒドロキシ−3−{7−[2−(2−メトキシエトキシ)エチル]−
    9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロポキ
    シ)ベンゾニトリル; 4−(2−ヒドロキシ−3−{7−[2−(4−メトキシフェニル)−2−オキ
    ソエチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イ
    ル}プロポキシ)ベンゾニトリル; 4−({3−[7−(シクロプロピルメチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビ
    シクロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}アミノ)ベンゾニトリル; 4−[(3−{7−[2−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6
    −イル)−2−オキソエチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3
    .1]ノン−3−イル}プロピル)アミノ]ベンゾニトリル; 4−[(3−{7−[2−(4−メチル−1,3−チアゾル−5−イル)エチル
    ]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロ
    ピル)アミノ]ベンゾニトリル; 4−[(3−{7−[3−(4−アセチル−1−ピペラジニル)プロピル]−9
    −オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロピル)
    アミノ]ベンゾニトリル; 2−{7−[3−(4−シアノアニリノ)プロピル]−9−オキサ−3,7−ジ
    アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}−N−イソプロピルアセトアミド
    ; 4−[(3−{7−[3−(エチルスルホニル)プロピル]−9−オキサ−3,
    7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロピル)アミノ]ベンゾ
    ニトリル; 4−[(3−{7−[2−(2−メトキシエトキシ)エチル]−9−オキサ−3
    ,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロピル)アミノ]ベン
    ゾニトリル; 4−({3−[7−(4−フルオロベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビ
    シクロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}アミノ)ベンゾニトリル; 4−[(3−{7−[2−(4−メトキシフェニル)−2−オキソエチル]−9
    −オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロピル)
    アミノ]ベンゾニトリル; 4−{2−[7−(シクロプロピルメチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシ
    クロ[3.3.1]ノン−3−イル]エトキシ}ベンゾニトリル; 4−(2−{7−[2−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−
    イル)−2−オキソエチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.
    1]ノン−3−イル}エトキシ)ベンゾニトリル; 4−(2−{7−[2−(4−メチル−1,3−チアゾル−5−イル)エチル]
    −9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エトキ
    シ)ベンゾニトリル; 4−(2−{7−[3−(4−アセチル−1−ピペラジニル)プロピル]−9−
    オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エトキシ)ベ
    ンゾニトリル; 2−{7−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−9−オキサ−3,7−ジ
    アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}−N−イソプロピルアセトアミド
    ; 4−(2−{7−[3−(エチルスルホニル)プロピル]−9−オキサ−3,7
    −ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エトキシ)ベンゾニトリル; 4−(2−{7−[2−(2−メトキシエトキシ)エチル]−9−オキサ−3,
    7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エトキシ)ベンゾニトリル
    ; 4−{2−[7−(4−フルオロベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシ
    クロ[3.3.1]ノン−3−イル]エトキシ}ベンゾニトリル; 4−({3−[7−(3,3−ジメチル−2−オキソブチル)−9−オキサ−3
    ,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}スルホニル)
    ベンゾニトリル; 4−({3−[7−(シクロプロピルメチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビ
    シクロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}スルホニル)ベンゾニトリル
    ; 4−[(3−{7−[2−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6
    −イル)−2−オキソエチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3
    .1]ノン−3−イル}プロピル)スルホニル]ベンゾニトリル; 4−[(3−{7−[2−(4−メチル−1,3−チアゾル−5−イル)エチル
    ]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロ
    ピル)スルホニル]ベンゾニトリル; 4−[(3−{7−[3−(4−アセチル−1−ピペラジニル)プロピル]−9
    −オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロピル)
    スルホニル]ベンゾニトリル; 2−(7−{3−[(4−シアノフェニル)スルホニル]プロピル}−9−オキ
    サ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル)−N−イソプロピ
    ルアセトアミド; 4−[(3−{7−[3−(エチルスルホニル)プロピル]−9−オキサ−3,
    7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロピル)スルホニル]ベ
    ンゾニトリル; 4−[(3−{7−[2−(2−メトキシエトキシ)エチル]−9−オキサ−3
    ,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロピル)スルホニル]
    ベンゾニトリル; 4−({3−[7−(4−フルオロベンジル)−9−オキサ−3,7−ジアザビ
    シクロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}スルホニル)ベンゾニトリル
    ; 4−[(3−{7−[2−(4−メトキシフェニル)−2−オキソエチル]−9
    −オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロピル)
    スルホニル]ベンゾニトリル; 4−[(3−{7−[2−(4−フルオロフェニル)−2−オキソエチル]−9
    −オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロピル)
    アミノ]ベンゾニトリル; 4−(2−{7−[2−(4−フルオロフェニル)−2−オキソエチル]−9−
    オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エトキシ)ベ
    ンゾニトリル; 4−{2−[7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルメチル)−9−オキ
    サ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]エトキシ}ベンゾ
    ニトリル; 4−(3−{7−[2−(4−フルオロフェニル)−2−オキソエチル]−9−
    オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}−2−ヒドロ
    キシプロポキシ)ベンゾニトリル; 4−{2−ヒドロキシ−3−[7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルメ
    チル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]
    プロポキシ}ベンゾニトリル; 4−({3−[7−(2−フルオロ−3,3−ジメチルブチル)−9−オキサ−
    3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}アミノ)ベ
    ンゾニトリル; 4−({3−[7−(2−ヒドロキシ−3,3−ジメチルブチル)−9−オキサ
    −3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}アミノ)
    ベンゾニトリル; 4−({3−[7−(3,3−ジメチルブチル)−9−オキサ−3,7−ジアザ
    ビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}アミノ)ベンゾニトリル; 4−({3−[7−(2−オキソプロピル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシ
    クロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}アミノ)ベンゾニトリル; 4−(2−{7−[3−(4−シアノアニリノ)プロピル]−9−オキサ−3,
    7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エトキシ)ベンゾニトリル
    ; 4−(2−{7−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−9−オキサ−3,
    7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エトキシ)ベンゾニトリル
    ; 4−(2−{7−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−9−オキサ−3,
    7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エチル)ベンゾニトリル; 4−{4−[7−(3,3−ジメチル−2−オキソブチル)−9−オキサ−3,
    7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]ブチル}ベンゾニトリル; 4−{2−[7−(2−フェノキシエチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシ
    クロ[3.3.1]ノン−3−イル]エトキシ}ベンゾニトリル; 2−{7−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−9−オキサ−3,7−ジ
    アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}−N,N−ジエチルアセトアミド
    ; 4−[(3−{7−[4−(4−フルオロフェニル)−4−オキソブチル]−9
    −オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロピル)
    アミノ]ベンゾニトリル; 4−({7−[3−(4−シアノアニリノ)プロピル]−9−オキサ−3,7−
    ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}メチル)ベンゾニトリル; 4−{2−[7−(2,4−ジフルオロベンジル)−9−オキサ−3,7−ジア
    ザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]エトキシ}ベンゾニトリル; 4−[(3−{7−[4−(ジフルオロメトキシ)ベンジル]−9−オキサ−3
    ,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロピル)アミノ]ベン
    ゾニトリル; 4−[(3−{7−[2−(1H−ピロル−1−イル)エチル]−9−オキサ−
    3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロピル)アミノ]ベ
    ンゾニトリル; 4−[(3−{7−[3−(4−ブロモフェニル)−3−オキソプロピル]−9
    −オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロピル)
    アミノ]ベンゾニトリル; 4−{2−[7−(2,2−ジフルオロエチル)−9−オキサ−3,7−ジアザ
    ビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]エトキシ}ベンゾニトリル; 4−({3−[7−(2−フェノキシエチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビ
    シクロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}アミノ)ベンゾニトリル; 4−(2−{7−[2−(1H−ピロル−1−イル)エチル]−9−オキサ−3
    ,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エトキシ)ベンゾニトリ
    ル; 4−[((2S)−3−{7−[(2S)−3−(4−シアノフェノキシ)−2
    −ヒドロキシプロピル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]
    ノン−3−イル}−2−ヒドロキシプロピル)オキシ]ベンゾニトリル; 4−[((2S)−2−ヒドロキシ−3−{7−[2−(1H−ピロル−1−イ
    ル)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−
    イル}プロピル)オキシ]ベンゾニトリル; 4−{2−[7−(3,3−ジメチル−2−オキソブチル)−9−オキサ−3,
    7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]エトキシ}イソフタロニト
    リル; 4−(2−{7−[2−(4−メトキシフェニル)−2−オキソエチル]−9−
    オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エトキシ)イ
    ソフタロニトリル; 4−(2−{7−[2−(1H−ピロル−1−イル)エチル]−9−オキサ−3
    ,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エトキシ)イソフタロニ
    トリル; 2−{7−[2−(2,4−ジシアノフェノキシ)エチル]−9−オキサ−3,
    7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エチルカルバミン酸ter
    t−ブチル; 4−({(2S)−2−アミノ−3−[7−(3,3−ジメチル−2−オキソブ
    チル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]
    プロピル}オキシ)ベンゾニトリル; 4−[((2S)−2−アミノ−3−{7−[2−(4−メトキシフェニル)−
    2−オキソエチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン
    −3−イル}プロピル)オキシ]ベンゾニトリル; 4−{3−[7−(3,3−ジメチル−2−オキソブチル)−9−オキサ−3,
    7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロポキシ}ベンゾニトリ
    ル; 4−(3−{7−[2−(4−フルオロフェニル)−2−オキソエチル]−9−
    オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロポキシ)
    ベンゾニトリル; 4−(3−{7−[2−(1H−ピロル−1−イル)エチル]−9−オキサ−3
    ,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロポキシ)ベンゾニト
    リル; 4−(4−{7−[2−(1H−ピロル−1−イル)エチル]−9−オキサ−3
    ,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}ブチル)ベンゾニトリル
    ; 4−{[(2S)−3−(7−{2−[4−(tert−ブトキシ)フェノキシ
    ]エチル}−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イ
    ル)−2−ヒドロキシプロピル]オキシ}ベンゾニトリル; 4−[((2S)−3−{7−[2−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾル−1
    −イル)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−
    3−イル}−2−ヒドロキシプロピル)オキシ]ベンゾニトリル; 4−{3−[7−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルメチル)−9−
    オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロポキシ}
    ベンゾニトリル; 4−{3−[7−(2−フェノキシエチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシ
    クロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロポキシ}ベンゾニトリル; 4−(3−{7−[2−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾル−1−イル)エチ
    ル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プ
    ロポキシ)ベンゾニトリル; 4−({3−[7−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルメチル)−9
    −オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}
    アミノ)ベンゾニトリル; 4−({3−[7−(2,4−ジフルオロベンジル)−9−オキサ−3,7−ジ
    アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}アミノ)ベンゾニトリ
    ル; 4−{[3−(7−{2−[4−(tert−ブトキシ)フェノキシ]エチル}
    −9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル)プロピ
    ル]アミノ}ベンゾニトリル; 4−{2−[7−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルメチル)−9−
    オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]エトキシ}ベ
    ンゾニトリル; 2−{7−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−9−オキサ−3,7−ジ
    アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エチルカルバミン酸tert−ブ
    チル; 4−{[3−(7−{2−[4−(tert−ブトキシ)フェノキシ]エチル}
    −9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル)プロピ
    ル]スルホニル}ベンゾニトリル; 4−[(3−{7−[2−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾル−1−イル)エ
    チル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}
    プロピル)スルホニル]ベンゾニトリル; 4−({3−[7−(2,4−ジフルオロベンジル)−9−オキサ−3,7−ジ
    アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}スルホニル)ベンゾニ
    トリル; 4−{2−[7−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルメチル)−9−
    オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]エトキシ}イ
    ソフタロニトリル; 4−[2−(7−{2−[4−(tert−ブトキシ)フェノキシ]エチル}−
    9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル)エトキシ
    ]イソフタロニトリル; 4−(2−{7−[2−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾル−1−イル)エチ
    ル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エ
    トキシ)イソフタロニトリル; 4−(4−{7−[2−(1H−イミダゾロ−4−イル)エチル]−9−オキサ
    −3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}ブチル)ベンゾニト
    リル; 4−{4−[7−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルメチル)−9−
    オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]ブチル}ベン
    ゾニトリル; 4−{4−[7−(2−フェノキシエチル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシ
    クロ[3.3.1]ノン−3−イル]ブチル}ベンゾニトリル; 4−(4−{7−[2−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾル−1−イル)エチ
    ル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}ブ
    チル)ベンゾニトリル; 4−[3−(7−{2−オキソ−2−[4−(1−ピロリジニル)フェニル]エ
    チル}−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル)
    プロポキシ]ベンゾニトリル; 4−(3−{7−[2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソエチル]−9
    −オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロポキシ
    )ベンゾニトリル; 4−(3−{7−[2−(4−メチルフェニル)−2−オキソエチル]−9−オ
    キサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロポキシ)ベ
    ンゾニトリル; 4−(3−{7−[2−(4−メトキシフェニル)−2−オキソエチル]−9−
    オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロポキシ)
    ベンゾニトリル; 4−(3−{7−[2−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−
    イル)−2−オキソエチル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.
    1]ノン−3−イル}プロポキシ)ベンゾニトリル; 4−(2−{7−[2−(2,6−ジメチルフェノキシ)−1−メチルエチル]
    −9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エトキ
    シ)ベンゾニトリル; 4−(3−{7−[2−オキソ−2−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−
    1,4−ベンゾオキサジン−6−イル)エチル]−9−オキサ−3,7−ジアザ
    ビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロポキシ)ベンゾニトリル; 2−{7−[3−(4−シアノフェノキシ)プロピル]−9−オキサ−3,7−
    ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エチルカルバミン酸tert−
    ブチル; N−(tert−ブチル)−N’−(2−{7−[3−(4−シアノフェノキシ
    )プロピル]−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−
    イル}エチル)尿素; 2−({7−[2−(4−シアノフェノキシ)エチル]−9−オキサ−3,7−
    ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}メチル)−1−ピロリジンカル
    ボン酸tert−ブチル; 4−{[3−(7−ベンジル−9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.
    1]ノン−3−イル)プロピル]アミノ}ベンゾニトリル; 4−[(3−{7−[3−(4−シアノアニリノ)プロピル]−9−オキサ−3
    ,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}プロピル)アミノ]ベン
    ゾニトリル; 2−{7−[2−(4−ニトロフェノキシ)エチル]−9−オキサ−3,7−ジ
    アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エチルカルバミン酸tert−ブ
    チル(m/z=437); 2−[7−(2−{4−[(メチルスルホニル)アミノ]フェノキシ}エチル)
    −9−オキサ−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]エチル
    カルバミン酸tert−ブチル; 2−{7−[2−(4−アミノフェノキシ)エチル]−9−オキサ−3,7−ジ
    アザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル}エチルカルバミン酸tert−ブ
    チル; 4−({3−[7−(フェニルスルホニル)−9−オキサ−3,7−ジアザビシ
    クロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}アミノ)ベンゾニトリル;又は
    4−({3−[7−(3,3−ジメチル−2−オキソブチル)−9−オキサ−3
    ,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノン−3−イル]プロピル}アミノ)ベン
    ズアミドである化合物。
  35. 【請求項35】 請求項1〜34のいずれか1項に記載の化合物を製剤的に
    許容されるアジュバント、希釈剤又は担体とともに包含する医薬製剤。
  36. 【請求項36】 請求項1〜34のいずれか1項に記載の化合物を含んでな
    る、不整脈の予防又は治療に使用するための医薬製剤。
  37. 【請求項37】 医薬品として使用するための請求項1〜34のいずれか1
    項に記載の化合物。
  38. 【請求項38】 不整脈の予防又は治療に使用するための請求項1〜34の
    いずれか1項に記載の化合物。
  39. 【請求項39】 請求項1〜34のいずれか1項に記載の化合物の、不整脈
    の予防又は治療に使用するための医薬品の製造についての有効成分としての使用
  40. 【請求項40】 不整脈が心房性若しくは心室性不整脈である、請求項39
    に記載の使用。
  41. 【請求項41】 不整脈の予防又は治療の方法であって、そのような病態に
    罹患しているか、又は罹患しやすい人へ請求項1〜34のいずれか1項に記載の
    化合物の治療有効量を投与することを含む方法。
  42. 【請求項42】 請求項1に記載の式Iの化合物の製造法であって下記を含
    む方法: (a)式II: 【化2】 (式中、R2、R3、R4、R41〜R46、A、B及びGは、請求項1に定義される
    通りである)の化合物の、式III: R1−L1 III (式中、L1は脱離基を表し、R1及びR7は、請求項1に定義される通りである
    )の化合物との反応; (b)R1が−C(O)XR7又は−C(O)N(R8)R5dを表す式Iの化合物
    については、式IV: 【化3】 (式中、R2、R3、R4、R41〜R46、A、B及びGは、請求項1に定義される
    通りであり、L1は上記に定義される通りである)の化合物の、式V: R24−H V (式中、R24は、−XR7又は−N(R8)R5dを表し、R5d、R7、R8及びXは
    、請求項1に定義される通りである)の化合物との反応; (c)R1が−C(O)N(H)R8を表す化合物については、上記に定義される
    ような式IIの化合物の、式VI: R8−N=C=O VI (式中、R8は請求項1に定義される通りである)の化合物との反応; (d)式VII: 【化4】 (式中、R1及びR41〜R46は、請求項1に定義される通りである)の化合物の
    、式VIII: 【化5】 (式中、L2は脱離基を表し、R2、R3、R4、A、B及びGは、請求項1に定義
    される通りである)の化合物との反応; (e)AがCH2を表し、R2が−OH又は−N(H)R14を表す式Iの化合物に
    ついては、上記に定義されるような式VIIの化合物の、式IX: 【化6】 (式中、YはO又はN(R14)を表し、R3、R4、R14、B及びGは、請求項1
    に定義される通りである)の化合物との反応; (f)Bが−Z−O−を表す式Iの化合物については、式X: 【化7】 (式中、R1、R2、R3、R41〜R46、A及びZは、請求項1に定義される通り
    である)の化合物の、式XI: 【化8】 (式中、R4及びGは、請求項1に定義される通りである)の化合物との反応; (g)GがNを表し、Bが−Z−O−を表す式Iの化合物については、上記に定
    義されるような式Xの化合物の、式XII: 【化9】 (式中、R4は請求項1に定義される通りであり、L2は上記に定義される通りで
    ある)の化合物との反応; (h)R2が−OR13を表す(ここでR13は、C1-6アルキル、−E−アリール又
    は−E−Het6を表す)式Iの化合物については、R2がOHを表す式Iの化合
    物の、式XIII: R13aOH XIII (式中、R13aは、C1-6アルキル、−E−アリール又は−E−Het6を表し、
    E及びHet6は、請求項1に定義される通りである)の化合物との反応; (i)R2が−OR13を表す(ここでR13は、C1-6アルキル、−E−アリール又
    は−E−Het6を表す)式Iの化合物については、式XIV: 【化10】 (式中、R1、R3、R4、R41〜R46、A、B及びGは、請求項1に定義される
    通りであり、L2は上記に定義される通りである)の化合物の、上記に定義され
    るような、式XIIIの化合物との反応; (j)R2が−E−NH2を表す式Iの化合物については、式XV: 【化11】 (式中、R1、R3、R4、R41〜R46、A、B、E及びGは、請求項1に定義さ
    れる通りである)の化合物の還元; (k)R2が−E−N(R14)R15を表す(ここでR14は、C1-6アルキル、−E
    −アリール、−E−Het6、−C(O)R16a、−C(O)OR16b、−S(O
    216c又は−C(O)N(R17a)R17bを表す)式Iの化合物については、R 2 が−E−N(H)R15を表す式Iの化合物の、式XVI: R14a−L1 XVI (式中、R14aは、C1-6アルキル、−E−アリール、−E−Het6、−C(O
    )R16a、−C(O)OR16b、−S(O)216c又は−C(O)N(R17a)R1 7b を表し、R16a、R16b、R16c、R17a、R17b、Het6及びEは請求項1に定
    義される通りであり、L1は上記に定義される通りである)の化合物との反応;
    (l)R2が−E−N(R15)C(O)N(H)R17aを表す式Iの化合物につい
    ては、R2が−E−N(H)R15を表す式Iの化合物の、式XVII: R17a−N=C=O XVII (式中、R17aは請求項1に定義される通りである)の化合物との反応; (m)R2が−E−N(H)[C(O)]2NH2を表す式Iの化合物については
    、R2が−E−NH2を表す式Iの化合物の、シュウ酸ジアミドとの反応; (n)R2が−E−N(H)C(NH)NH2を表す式Iの化合物については、R 2 が−E−NH2を表す式Iの化合物の、式XVIII: R23O−C(=NH)NH2 XVIII の化合物又はそのN−保護化誘導体(式中、R23は上記に定義される通りである
    )との反応; (o)R2が−OR13を表す(ここでR13は、−C(O)R16a、−C(O)OR 16b 又は−C(O)N(R17a)R17bを表す)式Iの化合物については、R2が−
    OHを表す式Iの化合物の、式XIX: R13b−L3 XIX (式中、R13bは、−C(O)R16a、−C(O)OR16b又は−C(O)N(R1 7a )R17bを表し、L3は脱離基を表し、R16a、R16b、R17a及びR17bは請求項
    1に定義される通りである)の化合物との反応; (p)R2がH又は−OHを表し、R3がHを表す式Iの化合物については、R2
    とR3が一緒に=Oを表す式Iの化合物の還元; (q)R2がハロを表す式Iの化合物については、R2が−OHを表す式Iの対応
    する化合物の、適当なハロゲン化剤を使用する置換; (r)R2とR3がHを表し、Aが−J−を表し、Bが−N(R20)−Z−を表す
    (ここで−N(R20)は、R2及びR3を担う炭素原子へ付く)式Iの化合物につ
    いては、式XX: 【化12】 (式中、R1、R2、R3、R20、R41〜R46、及びJは、請求項1に定義される
    通りである)の化合物の、式XXI: 【化13】 (式中、R4、G及びZは請求項1に定義される通りであり、L2は上記に定義さ
    れる通りである)の化合物との反応; (s)AがC2アルキレンを表し、R2とR3が一緒に=Oを表す式Iの化合物に
    ついては、上記に定義されるような式VIIの化合物の、式XXII: 【化14】 (式中、B、G及びR4は、請求項1に定義される通りである)の化合物との反
    応; (t)R1が−C(O)XR7、−C(O)N(R8)R5d又は−S(O)29
    表す式Iの化合物については、式XXIII: 【化15】 (式中、R1aは−C(O)XR7、−C(O)N(R8)R5d又は−S(O)29 を表し、R5d、R7、R8、R9及びR41〜R46は請求項1に定義される通りであ
    り、L2は上記に定義される通りである)の化合物の、式XXIV: 【化16】 (式中、R2、R3、R4、A、B及びGは、請求項1に定義される通りである)
    の化合物との反応; (u)オキサビスピジン−窒素N−オキシド誘導体である式Iの化合物について
    は、対応する式Iの化合物の対応するオキサビスピジン窒素の酸化; (v)C1-4アルキル四級アンモニウム塩誘導体(ここでアルキル基は、オキサ
    ビスピジン窒素へ付く)である式Iの化合物については、式Iの対応する化合物
    の、オキサビスピジン窒素での、式XXV: R25−L4 XXV (式中、R25はC1-4アルキルを表し、L4は脱離基である)の化合物との反応 (w)R1が−C(O)XR7、−C(O)N(R8)R5d又は−S(O)29
    表す式Iの化合物については、式XLVII: 【化17】 (式中、A、B、G、R1、R2、R3、R4及びR41〜R46は、請求項1に定義さ
    れる通りである)の化合物の脱水環化; (x)あるR4置換基の別の置換基への変換; (y)1つ又はそれ以上の(さらなる)R4置換基の芳香環への導入;又は (z)請求項1に記載される式Iの化合物の保護化誘導体の脱保護化。
  43. 【請求項43】 R1が−S(O)29を表し(ここでR9は、所望により置
    換されるフェニルを表す); R41〜R46がすべてHを表し; GがCHを表し; Aが直接の結合を表し; Bが直接の結合を表し; R2がH又はC1-6アルキルを表し; R3がH又はC1-6アルキルを表す;及び/又は R4が不在であるか、又は1〜3個のハロ、メチル、メトキシ又はニトロ基を表
    す、式Iの化合物。
  44. 【請求項44】 R9が2−若しくは4−フルオロフェニル、2−若しくは
    4−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、4−メチルフェニル、4−メトキシ
    フェニル、2−若しくは4−ニトロフェニル、2,4,6−トリメチルフェニル
    又は未置換フェニルを表す、請求項43に記載の化合物。
  45. 【請求項45】 R2とR3が両方ともHを表し、R4が不在であり、R9が未
    置換フェニルを表す、請求項44に記載の化合物。
  46. 【請求項46】 所望により塩及び/又は溶媒和物の形態である、請求項4
    2に記載の式IIの化合物又はその保護化誘導体。
  47. 【請求項47】 R41〜R46がすべてHを表し; GがCHを表し; Aが直接の結合を表し; Bが直接の結合を表し; R2がH又はC1-6アルキルを表し; R3がH又はC1-6アルキルを表す;及び/又は R4が不在であるか、又は1〜3個のハロ、メチル、メトキシ又はニトロ基を表
    す、請求項46に記載の化合物。
  48. 【請求項48】 R2とR3が両方ともHを表し、R4が不在である、請求項
    47に記載の化合物。
  49. 【請求項49】 塩が塩酸、硫酸又はヘミ硫酸塩である、請求項46〜48
    のいずれか1項に記載の化合物。
  50. 【請求項50】 塩が二塩酸塩である、請求項49に記載の化合物。
  51. 【請求項51】 塩が二塩酸塩水和物である、請求項50に記載の化合物。
  52. 【請求項52】 水和物がヘミ水和物である、請求項51に記載の化合物。
  53. 【請求項53】 請求項42に記載の式IVの化合物、又はその保護化誘導
    体。
  54. 【請求項54】 請求項42に記載の式VIIの化合物、又はその保護化誘
    導体(但し、R1は−S(O)29を表さず、ここでR9は未置換フェニルを表す
    )。
  55. 【請求項55】 請求項42に記載の式Xの化合物、又はその保護化誘導体
  56. 【請求項56】 請求項42に記載の式XIVの化合物、又はその保護化誘
    導体。
  57. 【請求項57】 請求項42に記載の式XVの化合物、又はその保護化誘導
    体。
  58. 【請求項58】 請求項42に記載の式XXの化合物、又はその保護化誘導
    体。
  59. 【請求項59】 請求項42に記載の式XXIIIの化合物、又はその保護
    化誘導体(但し、L2はヨードを表さない)。
  60. 【請求項60】 式XXXIX: 【化18】 の化合物、又はその保護化誘導体(式中、R1aは請求項42に定義される通りで
    あり、R41〜R46は請求項1に定義される通りである)。
  61. 【請求項61】 式XLII: 【化19】 の化合物、又はその保護化誘導体(式中、波形の結合は不斉炭素原子での所望の
    R−、S−又は混在R−及びS−立体化学を示し、R1aは請求項42に定義され
    る通りであり、R41〜R46は請求項1に定義される通りである)。
  62. 【請求項62】 請求項42に記載される式XXIIIの化合物(L2はハ
    ロを表す)の製造法であって、請求項60に記載の式XXXIXの化合物のハロ
    ゲン化剤との反応を含む方法。
  63. 【請求項63】 ハロゲン化剤がハロゲンと複合したトリフェニルホスフィ
    ン若しくはビス(ジフェニルホスフィノ)エタンである、請求項62に記載の方
    法。
  64. 【請求項64】 ハロゲンがヨウ素である、請求項63に記載の方法。
  65. 【請求項65】 請求項61に記載される式XLIIの化合物の水との反応
    を含む、請求項60に記載の式XXXIXの化合物の製造法。
  66. 【請求項66】 式XXXIX及びXLIIの化合物において、R1aが−S
    (O)29を表す、請求項65に記載の方法。
  67. 【請求項67】 R9が所望により置換されるフェニルを表す、請求項66
    に記載の方法。
  68. 【請求項68】 式XLIIの化合物が、置換基R43及び/又はR44が付く
    炭素原子で鏡像異性的(又はジアステレオマー的)に濃縮している、請求項65
    〜67のいずれか1項に記載の方法。
  69. 【請求項69】 反応が酸性触媒の存在下で実行される、請求項65〜68
    のいずれか1項に記載の方法。
  70. 【請求項70】 酸性触媒が硫酸である、請求項69に記載の方法。
  71. 【請求項71】 式XLIII: 【化20】 (式中、波形の結合は不斉炭素原子での所望のR−、S−又は混在R−及びS−
    立体化学を示し、R41、R43、R45は請求項1に定義される通りであり、L2
    請求項42に定義される通りである)の化合物の、式XLIV: R1aNH2 XLIV (式中、R1aは請求項42に定義される通りである)の化合物との反応を含む、
    請求項61に記載されるか、又は請求項66〜68のいずれか1項に定義される
    、式XLIIの化合物の製造法。
  72. 【請求項72】 式XLIIIの化合物が、R43置換基が付く炭素原子で鏡
    像異性的に濃縮している、請求項71に記載の方法。
  73. 【請求項73】 反応が塩基の存在下で実行される、請求項71又は請求項
    72に記載の方法。
  74. 【請求項74】 塩基が水酸化ナトリウムである、請求項73に記載の方法
  75. 【請求項75】 溶媒としての水の存在下で実行される、請求項71〜74
    のいずれか1項に記載の方法。
JP2001531792A 1999-10-18 2000-10-13 心臓不整脈の治療に有用な新規オキサビスピジン化合物 Expired - Fee Related JP3973906B2 (ja)

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