JP2003507554A - 光重合型組成物、それを含むフラッシングかつ粉砕展色剤 - Google Patents

光重合型組成物、それを含むフラッシングかつ粉砕展色剤

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JP2003507554A JP2001518789A JP2001518789A JP2003507554A JP 2003507554 A JP2003507554 A JP 2003507554A JP 2001518789 A JP2001518789 A JP 2001518789A JP 2001518789 A JP2001518789 A JP 2001518789A JP 2003507554 A JP2003507554 A JP 2003507554A
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    • C09B67/0022Wet grinding of pigments

Abstract

(57)【要約】 光重合型組成物は、フラッシュ済み顔料を作製するためのフラッシュ展色剤として、あるいはフラッシュ展色剤中で特に有用である。該組成物は、少なくとも1つの光硬化型アクリル樹脂成分と共重合型レオロジー変性剤成分を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
光重合型組成物は、フラッシュ済み顔料を作製するためのフラッシュ展色剤と
して、あるいはフラッシュ展色剤中で特に有用である。該組成物は、少なくとも
1つの光硬化型アクリル樹脂成分と共重合型レオロジー変性剤成分を含む。
【0002】
【従来の技術】
顔料は、インキ製剤、塗料、ペンキ、及び発色し、基材を覆い、塗料やフィル
ムの性能特性を変更するものと同様の物を含めて、多様に使用される、不溶性、
微細粒子サイズの材料である。一般的には、ほとんどの活字印刷及び平版印刷イ
ンクは、非水性媒体中に分散された顔料濃縮物を使用することにより製造される
【0003】 顔料は、一般的には水性媒体中で生産される。顔料製造における手段の一つは
、水からの沈殿である。顔料を沈殿後、顔料/水混合物は濾過されて、顔料と水
分を含む濾過ケーキまたはプレスケーキを供給する。基材に施工するために、顔
料を有機あるいは非水性システム中に併合する場合、濾過ケーキまたはプレスケ
ーキから残留水分を除去する必要がある。プレスケーキは、典型的には重量比で
30〜80%の水分を含む。プレスケーキからの残留水分の除去は、一般的には
当該分野で「フラッシング」として知られている水分排除(変位)工程により達
成される。
【0004】 一般的に述べると、フラッシングとは、中間乾燥を行うことなく、顔料を水相
から油相あるいは非水相に直接移動することである。フラッシュ済み顔料調製の
工程は、油または樹脂溶液、及び油または有機溶剤中にあるその他の添加剤のよ
うなフラッシング展色剤をプレスケーキに添加することを含む。水相から油相ま
たは無極相への顔料粒子の直接移動または「フラッシング」は、加熱及び真空条
件下で、「フラッシャー」または高剪断ミキサー内で、プレスケーキと展色剤を
合わせて混練することにより達成される。顔料がフラッシング展色剤によって湿
潤されるため、僅かな割合の水のみが残留するまで、プレスケーキから水分が引
き出される。引き出された水分は、デカント法のような標準方法によって除去さ
れる。最後まで残った痕跡水分は、プレスケーキに大気圧以下の圧力及び/また
は熱を加えることにより除去される。フラッシング展色剤は、要するに、顔料か
ら水分を「フラッシュ」(変位)することにより、フラッシング展色剤中に顔料
の分散を生起する。プレスケーキから水分を取り出すための補助として、フラッ
シング展色剤に加えて、アルキド樹脂がしばしば使用される。製造のプレスケー
キ段階にある顔料は、仕上がり乾燥形状の顔料よりも、平版印刷インク製剤にお
いて、最大インク光沢と発色強度に関して適切な粒子サイズを有する。従って、
最初に顔料を乾燥しないで生産されるフラッシュ済み顔料は、平版印刷インク製
剤用の好ましい着色剤である。平版印刷インクとして使用される場合、このフラ
ッシュ済み顔料は、通常では重量比で約20〜約70%のインク顔料を含み、重
量比で約30〜約80%のフラッシング展色剤を含む。
【0005】 光硬化型粉砕展色剤は、1またはそれ以上の光硬化型オリゴマーと反応性希釈
剤の混合物である。この展色剤は、紫外線フラッシュを得るためにプレスケーキ
と共に使用するか、または平版印刷インクを得るために3ロール粉砕ミル上で乾
燥顔料と共に使用される。 平版印刷インク用フラッシング展色剤は、フラッシング中に高含水性プレスケ
ーキと混合する場合、優れた顔料湿潤特性を呈示するべきである。これらの顔料
湿潤特性は、顔料粒子による迅速かつ完全な被覆と粒子凝集体内に当初から結合
または捕獲されている水分の同時変位を提供する。優れた湿潤特性を有するフラ
ッシング展色剤は、一次粒子ユニットに強く粘着し、さらにそれらを被覆して再
凝集に対する立体的バリヤーを供給する。この結果生じる分散顔料濃縮物は、発
色強度、光沢および透明性の向上、またかぶりの減少を呈示する。平版印刷イン
ク生産に使用される従来の市販フラッシング展色剤の代表例は、可溶性二塩基酸
変性ロジンエステル類、ロジン変性フェノールエステル類、炭化水素樹脂類及び
様々な特製アルキド類を含む。平版印刷インク用フラッシング展色剤は、一般的
には、粘度、発色および溶解度について貯蔵安定性を有するべきである。フラッ
シング展色剤として使用される従来の技術による組成物は矛盾した結果を生じる
。各顔料によって疎水性/親水性特徴が変化するために、プレスケーキ中に存在
する水分を100%除去するために要する時間に変異があることは珍しくはない
。有機顔料及び顔料分散工程についての調査については、米国特許第5,420
,229号及び第5,820,667号、さらにKirk Othmer著「C
oncise Encyclopedia of Chemical Tech
nology(化学テクノロジーのコンサイス百科事典)」;John Wil
ey & Sons、1985、p.869〜892を参照のこと。これら3件
の内容は、参考文献として本明細書中に編入されている。
【0006】 現在実用化されている、大多数のペンキ、塗料、インキ及び接着剤産業の発達
に貢献する3つの主要テクノロジーは、溶剤系(solvent borne)
、水系(water borne)、及びゼロ揮発性有機化合物(VOC)であ
る。主要なフィルム形成工程は、乾燥(ポリマー溶液からの溶剤の蒸発)または
硬化(2またはそれ以上の成分が反応して熱硬化性ポリマーを形成する)のいず
れかである。水系システムは一般的には環境的にとりわけ好ましいと認められて
おり、廃棄及び汚染の観点からも満足がいくものであるが、溶剤及び水系システ
ムのどちらも高エネルギーを要し、溶剤または水分除去のために乾燥オーブンを
必要とする。数年にわたって、溶剤と水分を排除し、すなわち少水、ゼロVOC
システムを開発するためのテクノロジーが推奨されてきている。エネルギー硬化
は、この目的を念頭に研究されてきた一つのテクノロジーである。エネルギー硬
化性システムにおいては、可視光線あるいは紫外線(UV)光源、または電子ビ
ーム(EB)由来のエネルギーに曝露されると、比較的液性である製剤が直ちに
架橋ポリマーに変換される。このテクノロジーは廃棄物を低減し、さらに必要と
される総エネルギー消費量がより少ない。多くの場合、生産速度を大いに向上し
、さらに高光沢及び優れた摩耗抵抗性のような特性を提供する。それ故、エネル
ギー硬化は、木製家具のコーティング、床タイル、マガジン表紙、CDラベル及
びジャケット、高光沢光ファイバー、電子容器及びステレオリトグラフィーのよ
うに多様に選択されるテクノロジーである。従って、フラッシング展色剤として
有用な光重合型組成物は、極めて望ましい。UVまたはEB硬化は、遊離基、陽
イオン、陰イオン、あるいは電荷移動メカニズムによって達成し得る。
【0007】 米国特許第3,952,032号と第4,082,710号は、そのどちらも
参考文献として本明細書中に編入されており、紫外線硬化インク及び塗料におけ
る光重合型結合剤として複数のアクリル基を有する化合物の用途を発表する。こ
れらの特許に発表されているインキ組成物のその他の成分は、不活性ポリマー及
び可塑剤、顔料及び無機充填剤、光反応開始剤、及び様々なその他の従来のイン
キ用添加剤を含む。
【0008】
【課題を解決するための手段】
様々な平版印刷インク用フラッシング展色剤として有用である光重合型組成物
は、以下のような実質的に均一な混合物を含むことが発見されている。 a)アクリル化エポキシ樹脂、アクリル化ウレタン樹脂及びアクリル化ポリエス
テル樹脂を含む群から選択される2またはそれ以上の光硬化型アクリル樹脂の混
合物;及び b)感光時に、光硬化型アクリル樹脂と共重合性を有するレオロジー変性樹脂。
レオロジー変性樹脂は、エポキシ成分と第一酸成分と第二酸成分の反応生成物で
あることが好ましい。第一酸成分は、エチレン不飽和カルボン酸あるいはその反
応性誘導体であり、また第二酸成分は、重合脂肪酸基材のポリアミドの存在下で
反応された脂肪酸またはその反応性誘導体であり得る; また次にフラッシング展色剤の調製方法を説明する。特に有用な実施態様にお
いては、該方法は、次のステップを含む。 (a)エポキシ成分とエチレン不飽和カルボン酸またはその反応性誘導体と脂肪
酸またはその反応性誘導体を、重合脂肪酸基材のポリアミドの存在下で反応させ
る。;さらに (b)該反応混合物に、アクリル化エポキシオリゴマー、アクリル化芳香族ウレ
タンオリゴマー及び変性脂肪酸基材のアクリル化ポリエステルを含む群から選択
される少なくとも1つの光硬化型アクリル樹脂を添加する。
【0009】 顔料を含むプレスケーキのフラッシング方法をさらに説明する。これらの方法
は、顔料と水分を含むプレスケーキを、(a)エポキシ成分とエチレン不飽和カ
ルボン酸またはその反応性誘導体と脂肪酸またはその反応性誘導体を、重合脂肪
酸基材のポリアミドの存在下で反応させることにより形成される反応生成物と接
触させ、さらに(b)該反応混合物に、アクリル化エポキシ樹脂、アクリル化ウ
レタン樹脂及びアクリル化ポリエステル樹脂を含む群から選択される少なくとも
1つの光硬化型アクリル樹脂を添加する手段を含む。
【0010】 「光重合型」という表現は、本明細書においては、樹脂組成物中で生起される
重合化と硬化反応であり、後者が光エネルギー源に曝露(感光)されることを含
むと理解されるべきである。 「実質的に水分を含まない」という表現は、本明細書中においては、フラッシ
ュ済み顔料が重量比で5%以下の水分を含むことを意味すると理解されるべきで
ある。
【0011】 「変性脂肪酸」という表現は、本明細書においては、重合脂肪酸、例えばC18 ポリ不飽和モノカルボン酸の二量体及び三量体酸を意味すると理解されるべきで
ある。 本明細書による組成物は、顔料と水分を含むプレスケーキ用のフラッシング展
色剤として有用であり、さらに塩基性力学的性質を分与し、結合剤として働く少
なくとも1つの光重合型展色剤と、少なくとも1つのレオロジー変性(RM)樹
脂を含む。特に有用な実施態様においては、該組成物は、2またはそれ以上の光
重合型樹脂とレオロジー変性剤を含む。他の成分はオプションとして、反応性希
釈剤、光反応開始剤、湿潤剤、流動及びレベリング(平滑)剤、粘着促進剤、充
填剤及び現在インクまたはペンキで使用されているいずれかの顔料または染料の
ような発色物質を含む。
【0012】 本明細書に説明される組成物は、平版印刷インクにおける用途目的のフラッシ
ュ済み顔料作製のための光硬化型フラッシング展色剤に特に適用性があるが、該
組成物はいずれのコーティング材料においても、顔料のあるなし、印刷に関連す
る適用のあるなしに関わらず使用し得ることを理解するべきである。特記する以
外は材料の割合は重量比である。本明細書中で以後使用する全ての量は、実施例
と特記する以外は、用語「約」で修飾されると理解されるべきである。
【0013】 重合型展色剤は、光硬化型アクリル樹脂またはそのような樹脂の2またはそれ
以上の混合物であることが好ましい。適切な樹脂の実例は、アクリル化エポキシ
樹脂とアクリル化ウレタン樹脂及びアクリル化ポリエステル樹脂を含む。 好ましいアクリル化エポキシ樹脂は、1分子当たり2エポキシ基を有するエポ
キシ樹脂とアクリル酸またはメタクリル酸の反応生成物である。該反応生成物は
、それぞれ主鎖がポリエポキシドかつ両末端が(メタ)アクリル酸基を有する、
エポキシ(メタ)アクリル酸化合物を含む。従って、ジアクリル酸付加物を形成
するためのアクリル酸の化学量論的量は、各2エポキシ基について2モルの酸で
ある。しかし、実用としては、両エポキシ基をカバーするに必要な量よりも僅か
に過剰な量の酸を使用することが好ましい。従って、反応されるアクリル酸量は
、典型的には2エポキシ基当たり、2.001モル〜2.1モル、より典型的に
は2.01〜2.05モルの酸である。米国特許第5,889,076号は、参
考文献として本明細書に編入されており、アクリル化エポキシ樹脂合成について
さらに詳細な説明を提供する。有用なアクリル化エポキシ樹脂は、アクリル化エ
ポキシ大豆油、アクリル化エポキシ亜麻仁油、及びPHOTOMER(登録商標
)3000シリーズとしてHenkel Corp.,Ambler,PAより
市販のビスフェノールAエポキシジアクリル酸塩を含む。アクリル化エポキシ油
の一般的構造は、以下の化学式によって示される:
【0014】
【化1】 式中、RはO−C(O)−CH:CH2に等しい。 好ましいアクリル化ウレタンは、以下の化学式により示される: H2C:CHCOORO[[COHNR’NHCO[O[CH2tCCH3X]m
O]n[CONHR’NHCOYR”Y]pqCONHR”NHCOOROCO
CH:CH2 式中、Rはアルキルまたはアリル;R’は直鎖脂肪族、環状脂肪族、(ビス)
環状脂肪族あるいは芳香族;R”はC1〜C10アルキル、マクロポリエステルま
たはポリエーテル、その分子量は、一般的には300〜3000である;XはH
またはアルキルCOOH;YはNHまたはO;m、n、t、qは正整数;及びp
はゼロまたは正整数である。米国特許第5,254,611号は、本明細書にそ
の内容が参考文献として編入されており、アクリル化ウレタン樹脂合成について
さらに詳細な説明を提供する。有用なアクリル化ウレタン樹脂は、芳香族ウレタ
ンヘキサアクリル酸塩、芳香族ウレタンジアクリル酸塩、及び脂肪族ウレタント
リアクリル酸塩のような、芳香族及び脂肪族アクリル化ウレタンオリゴマーを含
む。そのようなアクリル化ウレタン樹脂は、Henkel Corp.,Amb
ler,PAより入手可能なウレタンアクリル酸塩である、PHOTOMER(
登録商標)6000シリーズとして市販されている。
【0015】 アクリル化ポリエステル化合物は、(a)脂肪酸、(b)(−(エチレン不飽和
酸またはその誘導体、及び(c)ポリオキシアルキレンポリオールの縮合反応生
成物である。すなわち、アクリル化ポリエステルは、ポリオールとポリカルボン
酸とアクリル酸またはメタクリル酸のエステルであり、従って酸の合計当量は、
ポリオールのヒドロキシル基反応性度に基づく当量と等価である。縮合反応は、
成分(a)と(c)を反応性があるように混合し、さらに次にその反応生成物を
(b)と反応させるか、あるいはオプションとしては成分(b)と(c)を反応
性があるように混合し、さらに次にその反応生成物を(a)と反応させるか、あ
るいは好ましくは、全ての成分(a)、(b)、(c)を反応性があるように混
合することにより行われる。米国特許第4,180,487号は、本明細書に参
考文献として編入されており、アクリル化ポリエステル合成についてさらに詳細
な説明を提供する。そのような物質は、Henkel Corp., Ambl
er, PAより入手可能なポリエステルのアクリル酸塩である、PHOTOM
ER(登録商標)5000シリーズとして市販されており、以下の一般化学式を
有する:
【0016】
【化2】 式中、RはC18〜C54ポリカルボン酸のアルキルまたはシクロアルキル残基;
1はR3と同一または異なってもよく、C2〜C4アルキルであり;R2はHまた
はC1〜C2アルキル;R4はHまたはメチル;lは1〜10の整数;mは2;n
は2〜3の整数である。
【0017】 レオロジー変性樹脂(「RM樹脂」)は、展色剤樹脂と共重合性を有するオリ
ゴマーで、フラッシュ組成物にチキソトロピー(揺変)特性を分与する。すなわ
ち、そのようなRM樹脂は、例えば、印刷プレス上の平版印刷インクに見られる
ように、高剪断速度下で有効な剪断速度の減衰を受ける。RM樹脂は、例えば、
ポリアミド(例:Henkel Corp.から市販のVERSAMID(登録
商標)335)をエポキシ樹脂及びアクリル酸またはアクリル酸を含む酸の混合
物と共反応させることにより作製し得る。RCC(登録商標)13−444,R
CC(登録商標)13−445 and RCC(登録商標)13−370の名
称で Henkel Corp.から入手可能である有用なRM樹脂の典型的特
徴を以下の表1に示す。
【0018】
【表1】 上記にリストするRM樹脂は、重合脂肪酸由来のポリアミドの存在下で反応さ
れた、ジエポキシドとエチレン不飽和カルボン酸またはその反応性誘導体を含む
酸成分の反応生成物を含む。ポリアミドは典型的には10,000g/モル以下
の数平均分子量を有する。
【0019】 有用なエポキシドは、多価フェノール及び多価アルコールのグリシジルエーテ
ル、エポキシド化脂肪酸または乾燥油酸、エポキシド化ジオレフィン、エポキシ
ド化二価不飽和酸エステル、及び好ましくは1分子当たり平均1以上のエポキシ
ド基を含むエポキシド化不飽和ポリエステルである。エポキシ樹脂が実質的に単
量体であるのかまたはある程度重合されているのかに基づき、好ましいエポキシ
化合物は、300〜600の分子量を有し、150〜1,200のエポキシ当量
を有する。
【0020】 エポキシドの代表例は、ポリフェノールとエピクロロヒドリンの縮合生成物を
含む。ポリフェノールとしては、ビスフェノールA、2,2’‐ビス(4‐ヒド
ロキシフェニル)メタン(ビスフェノールF)、ハロゲン化ビスフェノールA、
レソルシノール、テトラヒドロキシフェニルエタン、フェノールノボラック、ク
レソールノボラック、ビスフェノールAノボラック、及びビスフェノールFノボ
ラックを掲げることができる。また、アルキレングリコール及びポリアルキレン
グリコールのようなポリオールから得られるアルコールエーテル系、例えば、エ
チレングリコール、1,2‐プロピレングリコール、1,3‐プロピレングリコ
ール、1,4‐ブタンジオール、1,6‐ヘキサンジオール、ネオペンチルグリ
コール、グリセリン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポ
リテトラヒドロフラン(すなわち、ポリ(1,4‐ブタンジオール)であり、D
upontからTERATHAN(登録商標)の名称で得ることが可能)、及び
ビスフェノールの酸化アルキレン付加物、及びエピクロロヒドリン;ジアミノジ
フェニルメタン、ジアミノフェニルスルホン、及びp‐アミノフェノールのよう
なアニリンから得られるグリシジルアミン、及びエピクロロヒドリン;無水フタ
ル酸及びテトラヒドロ無水フタル酸またはヘキサヒドロ無水フタル酸のような酸
無水物基材のグリシジルエステル;及び3,4‐エポキシ‐6‐メチルシクロヘ
キシルメチル及び3,4‐エポキシ‐6‐メチルシクロヘキシルカルボン酸のよ
うな脂環式エポキシドから成るエポキシ化合物も掲げられる。
【0021】 多価フェノールのグリシジルポリエーテルは、多価フェノールを、エピハロヒ
ドリンまたはグリセロールジハロヒドリン、及びハロヒドリンのハロゲンに結合
するために十分量の苛性アルカリと反応することにより作製される。多価アルコ
ールのグリシジルエーテルは、少なくとも約2モルのエピハロヒドリンを、ジヒ
ドロハロゲン化後、エチレングリコール、ペンタエリトリトール等のような1モ
ルの多価アルコールと反応させることにより作製される。
【0022】 アルコールまたはフェノール及びエピハロヒドリンから作製されるポリエポキ
シドに加えて、既知の過酸法によって作製されるポリエポキシドもまた適切であ
る。不飽和エステル、ポリエステル、ジオレフィン等のエポキシドは、不飽和化
合物を過酸と反応することにより調製し得る。過酸法によるポリエポキシドの調
製法は、様々な雑誌や特許に説明されており、ブタジエン、エチルリノール酸エ
ステルのような化合物、さらに二価または三価不飽和乾燥油または乾燥油酸、エ
ステル及びポリエステルが全てポリエポキシドに転化され得る。エポキシド化乾
燥油はまたよく知られており、これらのポリエポキシドは通常、本明細書に参考
文献としてその内容が編入されている米国特許第2,569,502号に従って
、過酢酸または過ギ酸のような過酸と不飽和乾燥油との反応によって調製される
【0023】 ある実施態様においては、ジエポキシドは、不飽和脂肪酸を含むエポキシド化
トリグリセリドである。エポキシド化トリグリセリドは、1またはそれ以上の植
物性あるいは動物性トリグリセリドのエポキシド化により生産し得る。唯一の必
要条件は、実質的に有意な割合のジエポキシド化合物が存在するべきことである
。開始物質はまた飽和成分を含んでいてもよい。しかし、50〜150、好まし
くは85〜115のヨウ素価を有する脂肪酸グリセロールエステルのエポキシド
が通常使用される。例えば、重量比で2%〜10.5%のエポキシド酸素を含む
エポキシド化トリグリセリドが適切である。エポキシド酸素含有量は、ヨウ素価
が比較的低いトリグリセリドを開始物質として使用し、それを完全にエポキシド
化すること、あるいはヨウ素価の高いトリグリセリドを開始物質として、そのほ
んの一部を反応してエポキシドとすることにより確証し得る。これらのような生
成物は、以下の脂肪あるいは油から生産し得る(開始ヨウ素価の順位に従って記
載する):牛脂、ヤシ油、ラード、ヒマシ油、ピーナッツ油、菜種油、及び好ま
しくは、綿実油、大豆油、鯨油、ヒマワリ油、亜麻仁油。典型的なエポキシド化
油の実例は、エポキシド価が5.8〜6.5であるエポキシド化大豆油、エポキ
シド価が5.6〜6.6であるエポキシド化ヒマワリ油、エポキシド価が8.2
〜8.6であるエポキシド化亜麻仁油、かつエポキシド価が6.3〜6.7であ
るエポキシド化鯨油である。
【0024】 ポリエポキシドのその他の実例は、ジエチレングリコールまたはジプロピレン
グリコールのジグリシジルエーテル、分子量が最大で例えば2000であるポリ
プロピレングリコールのジグリシジルエーテル、グリセリンのトリグリシジルエ
ーテル、レソルシノールのジグリシジルエーテル、4,4’‐イソプロピリデン
ジフェノールのジグリシジルエーテル、エポキシノボラック、4,4’‐メチレ
ンジフェノール及びエピクロロヒドリンの縮合生成物及び4,4’‐イソプロピ
リデンジフェノール及びエピクロロヒドリンの縮合物、カシューナッツ油のグリ
シジルエーテル、エポキシド化大豆油、エポキシド化不飽和ポリエステル、ビニ
ルシクロヘキサンジオキシド、ジシクロペンタジエンジオキシド、ジペンテンジ
オキシド、エポキシド化ポリブタジエン及び3,4‐エポキシシクロヘキシルメ
チル‐3’,4’‐エポキシシクロヘキサンカルボン酸のようなエポキシド化ア
ルデヒド縮合物を含む。
【0025】 特に好ましいエポキシドは、ビスフェノールのグリシジルエーテルであり、介
在する脂肪族橋を介して架橋される1対のフェノール基が構成要素である化合物
の類である。いずれのビスフェノールを使用してもよいが、通常ビスフェノール
Aとして既知である、化合物2,2‐ビス(p‐ヒドロキシフェニル)プロパン
が広く市販され入手可能であり、また好ましい。ポリグリシジルエーテルも使用
し得るが、ジグリシジルエーテルが好ましい。特に好ましいものは、分子量が3
00〜600である、液性ビスフェノールA‐エピクロロヒドリン縮合物である
【0026】 酸成分は、エチレン不飽和酸から成る。特に適切なエチレン不飽和モノカルボ
ン酸は、α‐、β‐不飽和一塩基酸である。そのようなモノカルボン酸モノマー
の実例は、アクリル酸、β‐アクリルオキシプロピオン酸、メタクリル酸、クロ
トン酸、及びα‐クロロアクリル酸を含む。好ましい実例は、アクリル酸とメタ
クリル酸である。さらに適切な酸成分は、アクリル酸ヒドロキシアルキルまたは
メタクリル酸ヒドロキシアルキル、及びジカルボン酸無水物であり、例えば、無
水フタル酸、無水コハク酸、無水マレイン酸、無水グルタル酸、オクテニル無水
コハク酸、ドデセニル無水コハク酸、無水クロレンド酸(chlorendic
anhydride)、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル
酸及びメチルテトラヒドロ無水フタル酸の付加物である。そのような付加物は、
当該分野では既知である調製有機化学による方法により調製し得る。酸成分はま
た他のカルボン酸を含み得る。ある実施態様においては、酸成分は少量、例えば
、脂肪酸の総酸当量の50%以下、より典型的には総酸当量の20%以下から成
る。脂肪酸は、8〜24炭素原子を含む飽和及び/または不飽和脂肪族モノカル
ボン酸、または8〜24炭素原子を含む飽和または不飽和ヒドロキシカルボン酸
である。カルボン酸及び/またはヒドロキシカルボン酸は、天然及び/または合
成起源であってもよい。適切なモノカルボン酸の実例は、カプリル酸、2‐エチ
ルヘキサン酸、カプリ酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パラルゴ
ン酸(palargonic acid)、パルミトレイン酸、ステアリン酸、
イソステアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、ペトロセリル酸(petros
elic acid)、リノール酸、リノレン酸、エレオステアリン酸、共役脂
肪酸(conjuene fatty acid)、リシノール酸、アラキン酸
、ガドレイン酸(gadoleic acid)、ベヘン酸、エルカ酸、及びブ
ラシジン酸、さらに例えば、天然脂肪及び油の加圧加水分解、ローレンの酸素合
成由来のアルデヒドの酸化、あるいは不飽和脂肪酸の二量体化におけるモノマー
分画から得られるその工業用混合物である。特に好ましい実施態様において、脂
肪酸は、ココナツ油、ヤシ仁油、ヒマワリ油、なたね油、菜種油及びコエンドロ
油及び牛脂のような動物性あるいは植物性油や脂肪の加圧加水分解後、オレオ化
学において典型的に言及される工業用混合物の形状で得られる前記の脂肪酸の工
業用混合物に由来する。しかし、脂肪酸はさらに、例えば2‐エチルヘキサン酸
、イソパルミチン酸あるいはイソステアリン酸のような分岐脂肪酸残基を含み得
る。
【0027】 好ましい脂肪酸は、天然源から得られる混合物であり、例えば、ヤシ油、ヤシ
仁油、ココナツ油、菜種油(古‐高エルカ酸植物由来(old high−er
ucic acid plants)、または新‐低エルカ酸植物由来(new
low−erucic acid plants)、別名カノーラ油)、ヒマ
ワリ油(古‐低オレイン酸植物由来(old low−oleic plant
s)、または新‐高オレイン酸植物由来(new high−olec pla
nts))、ヒマシ油、大豆油、綿実油、ピーナッツ油、オリーブ油、オリーブ
仁油、コエンドロ油、ヒマシ油、Meadowfoam油、カウルムグラ油(大
楓子油)(chaulmoogra oil)、茶油、亜麻仁油、牛脂、ラード
、魚油等である。天然性脂肪酸は、典型的には脂肪酸混合物であるトリグリセリ
ドとして存在し、全ての脂肪酸は偶数の炭素原子を有し、重量比で酸の大部分が
12〜18炭素原子を有し、さらに飽和、一価、二価、または三価不飽和である
【0028】 好ましいエポキシ樹脂、すなわち、ビスフェノールAから作製されるもの、は
1分子当たり2エポキシ基を有する。従って、アクリル酸またはメタクリル酸と
の反応生成物は、それぞれ、主鎖がポリエポキシドかつ両末端が(メタ)アクリ
ル酸基を有するエポキシ(メタ)アクリル酸化合物を含む。従って、ジアクリル
酸付加物を形成するためのアクリル酸の化学量論的量は、各2エポキシ基当たり
2モルの酸である。しかし、実用としては、両エポキシ基をカバーするに必要な
量よりも僅かに過剰な量の酸を使用することが好ましい。従って、反応されるア
クリル酸量は、2エポキシ基当たり、典型的には2.001モル〜2.1モル、
より典型的には2.01〜2.05モルの酸である。
【0029】 エポキシドと酸の反応は、重合脂肪酸由来のポリアミドの存在下で行われる。
ポリアミドは、10,000g/モル以下の数平均分子量を有することが好まし
い。約90℃〜130℃以内で融解する低融点ポリアミド樹脂は、重合脂肪酸と
脂肪族ポリアミンから調製し得る。使用し得るポリアミンの典型は、エチレンジ
アミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラアミン、テトラエチレンペ
ンタアミン、1,4‐ジアミノブタン、1,3‐ジアミノブタン、ヘキサメチレ
ンジアミン、ピペラジン、イソホロンジアミン、3‐(N‐イソプロピルアミン
)‐プロピルアミン、3,3'‐イミノビスプロピルアミン等である。これらの
低融点ポリアミドの好ましい群は、重合脂肪酸及びエチレンジアミン由来であり
、室温では固体である。
【0030】 適切なそのようなポリアミドは、VERSAMI(登録商標)ポリアミド樹脂
の商標名で市販されており、例えば、VERSAMID(登録商標)335、7
50、744であり、数平均分子量が最高10,000まで、好ましくは1,0
00〜4,000である琥珀色樹脂であり、室温以下〜190℃の軟化点を有す
る。
【0031】 好ましいポリアミドは、Henkel Corporationから市販され
ているVERSAMID(登録商標) 335で、アミン価は3、ポリスチレン
標準を使用してゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)によって決定された数平
均分子量は1,699であり、多分散性は1.90である。 そのようなVERSAMID(登録商標)ポリアミド樹脂の調製法は既知であ
り、ポリアミンの酸及び/または反応度を変化させることにより、広く様々な粘
度、分子量、樹脂分子中に空間配置されている活性アミノ基レベルを得ることが
可能である。典型的には、本明細書において有用であるVERSAMID(登録
商標)ポリアミド樹脂は、アミン価が0〜25、好ましくは、0〜10、より好
ましくは0〜5であり、粘度は約1〜30ポアズ(160℃)、及び多分散性が
5以下である。ポリアミドのアミン価及び数平均分子量は、米国特許第4,65
2,492号(Seiner,et.al)に説明されるように測定され、この
発表は参考文献として本明細書に編入されている。
【0032】 ポリアミドは、エポキシドと酸成分及びポリアミドの合計重量に基づく重量比
で50%を超過しない量を組成物中に併合される。好ましくは、重量比で25%
を超過しない量が使用され、重量比で5%〜15%の量が最も好ましい。 エポキシドと酸の反応は、広域の温度、例えば、40℃〜150℃、より典型
的には50℃〜130℃で、大気圧、大気圧以下あるいは超大気圧で実施するこ
とができ、90℃〜110℃で、不活性大気圧中で行うことが好ましい。エステ
ル化は、酸価が2〜15に達するまで持続される。本反応は通常では8〜15時
間を要する。生成物または反応物の時期尚早あるいは望ましくない重合を防止す
るために、反応混合物にビニル防止剤を添加するとよい。適切なビニル重合防止
剤は、三級ブチルカテコール、ヒドロキノン、2,5‐ジ三級−ブチルヒドロキ
ノン(2,5−ditertiarybutylhydroquinone)、
ヒドロキノンモノエチルエーテル等を含む。好都合には、該防止剤は、総試薬に
基づき重量比で0.005〜1.0%の濃度で反応混合物に含まれている。
【0033】 エポキシドと酸の反応は、触媒なしの場合はゆっくりと進行するが、適切な触
媒により加速することができ、その使用が好ましい。適切な触媒とは、例えば、
トリエチルアミン、トリブチルアミン、ペリトネア(腹膜)(peritone
a)、ジメチルアニリンのような三級塩基、this(ジメチルアミノメチル)
‐フェノール、トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリブチルス
チルベン;ナトリウムメチラート、ナトリウムブチラート、ナトリウムメトキシ
グリコラート等のようなアルコラート;臭化テトラメチルアンモニウム、塩化テ
トラメチルアンモニウム、塩化ベンジル‐トリメチルアンモニウムのような四級
化合物、及びその類似物である。そのような触媒量は、試薬総重量に基づいて、
少なくとも0.1%、好ましくは少なくとも0.5%であることが望ましい。
【0034】 フラッシング展色剤は、上記に記載の反応生成物の少なくとも1つを、室温で
、少なくとも1つのアクリル樹脂と混合することにより調製し得る。しかし、こ
の工程は、上記に記載の反応生成物が室温で固体であるために、均一な材料を調
製するのに時間がかかり、かつ困難である。より好ましくは、RM樹脂は、フラ
ッシング展色剤の調製時に、上記に説明する反応生成物の混合物として調製され
、次に少なくとも1つのアクリル樹脂を反応生成物混合物に添加して、フラッシ
ング展色剤を形成する。本発明の好ましい実施態様では、フラッシング展色剤は
、アクリル化エポキシオリゴマーを5〜30重量部、好ましくは8〜16重量部
、アクリル化芳香族ウレタンオリゴマーを、10〜35重量部、好ましくは20
〜30重量部、変成脂肪酸基のアクリル化ポリエステルを10〜50重量部、好
ましくは20〜30重量部、レオロジー変性アクリル樹脂を10〜50重量部、
好ましくは15〜35重量部を含む。
【0035】 オプションとして使用し、反応前または反応中に、または反応後に反応性希釈
剤として反応混合物に添加し得る適切なモノマーの典型的実例は、エチレン性不
飽和を含む、ビニルまたはビニリデンモノマーであり、本発明による組成物と共
重合し得るものは、スチレン、ビニルトルエン、三級ブチルスチレン、(‐メチ
ルスチレン、モノクロロスチレン、ジクロロスチレン、ジビニルベンゼン、エチ
ルビニルベンゼン、ジイソプロペニルベンゼン、アクリル酸メチル、アクリル酸
エチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、アクリロニトリル、メタク
リロニトリル、ビニルエステル類、すなわち酢酸ビニル及び、飽和及び不飽和脂
肪族とモノ塩基酸とポリ塩基酸のモノビニルエステルのようなもの、以下の酸の
ビニルエステル類:プロピオン酸、イソブチル酸、カプロン酸、オレイン酸、ス
テアリン酸、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、コハク酸、マレイン酸、
フマル酸、イタコン酸、ヘキサヒドロ安息香酸、クエン酸、タルタル酸(酒石酸
)等、また対応するアリル、メタアリル等、前述の酸のエステル類、イタコン酸
モノエステル及びジエステル、すなわちメチル、エチル、ブチルエステル等のよ
うなもの;マレイン酸及びフマル酸モノエステル、ジエステル及びそのアミドと
ニトリル化合物、すなわちマレイン酸ジエチル、メレイルテトラメチルジアミド
、フマリルジニトリル(fumaryl dinitrile)、フマル酸ジメ
チルのようなもの;トリアジン環に直接または間接的に付着する少なくとも1つ
の共重合型不飽和基を有するシアヌル酸誘導体、すなわち、シアヌル酸エチルジ
アリルやシアヌル酸トリアリル等のようなもの、エーテル類、すなわちビニルア
リルエーテル、ジビニルエーテル、ジアリルエーテル、レソルシノールジビニル
エーテル等のようなもの、クロレンド酸ジアリル、テトラクロロフタル酸ジアリ
ル、テトラブロモフタル酸ジアリル、ジブロモプロパルギルアクリル酸、また上
記記載モノマーの部分的融合性または可溶性重合性ポリマー等である。
【0036】 本発明による反応生成物を含む本発明による重合性組成物の調製において、少
なくとも1つのアクリル樹脂と1またはそれ以上の上記に記載する種類のモノマ
ー、モノマーの相対量は幅広く変化し得る。しかし、一般的には、モノマーまた
は複数のモノマーは、重量比で組成物の50%以下、典型的には重量比で10%
〜30%の範囲、より典型的には重量比で15%〜25%の範囲で使用される。
【0037】 本発明による新組成物は、それのみで、または他のモノマーまたはポリマーと
の混合物中で、感光のみ、またはベンゾイン、ベンゾインエーテル、及びミヒラ
ーケトンのような遊離基発生触媒の存在下で、硬化されるか、あるいは不融性状
態に転化され得る。遊離基開始剤は、典型的には、重量比で、光硬化成分の0.
01〜20%存在する。有用な光線の実例は、紫外線、X線器械によって発生さ
れるようなイオン化放射線;バンデグラーフ加速器のような電子加速器、進行波
直線加速器、特に米国特許第2,736,609号で説明される型式、天然及び
合成放射性物質、例えばコバルト60等を含む。組成物が時期尚早に重合しない
ことを保証するために、遊離基防止剤を重合性組成物に添加してもよい。適切な
防止剤の実例は、重合型組成物の重量比で5ppm〜2000ppmレベルでの
ヒドロキノン及びそのメチルエーテル、あるいはブチル化ヒドロキシトルエンを
含む。組成物の貯蔵寿命を延長するために特に有用な添加剤をまた使用してもよ
く、その例は、KromachemのFlorstab UV−IIのような紫
外線安定剤である。
【0038】 水相から油相または無極相への顔料粒子の直接移動または「フラッシング」は
、加熱及び真空条件下のフラッシャーまたは高剪断ミキサー内で、プレスケーキ
とフラッシング展色剤を併合して混練することにより達成される。顔料がフラッ
シング展色剤によって湿潤されるため、僅かな割合の水のみが残留するまで、プ
レスケーキから水分が引き出される。引き出された水分は、デカント法のような
標準方法によって除去される。最後まで残った痕跡水分は、プレスケーキに大気
圧以下の圧力及び/または熱を加えることにより除去される。フラッシング展色
剤は、要するに、顔料から水分を「フラッシュ」(変位)することにより、フラ
ッシング展色剤中に顔料の分散を生起する。
【0039】 本組成物は、光硬化型フラッシング展色剤の調製、及び接着剤、含浸及び保護
コーティングのような、成形、鋳込、積層及び被膜製品の調製において有用であ
る。本組成物は、それのみ単独で、または充填剤、染料、顔料、乳白剤、潤滑剤
、可塑剤、天然または合成樹脂またはその他の変性用物体と共に使用し得る。好
ましくは本明細書に説明する組成物は、光硬化型アクリル樹脂と化学的に結合性
ではない有意量の添加剤はいずれも含まない。
【0040】 本明細書に説明する組成物を使用する基材コーティングの方法では、オプショ
ンとして光反応開始剤を含み、該組成物を基材表面に施工して、さらに次に基材
上に被着剤の乾燥重合フィルムが形成されるまで感光する。製剤の硬化を開始す
るために適切である光エネルギー源は、文献に詳細に説明されており、当業者に
は既知である。これらは、一般的に700nm以下の波長を生起する粒子性およ
び非粒子性光線の様々な光源を含む。特に有用なものは、180〜440nmの
光化学作用性を有する光線であり、本目的を特に意図する幾つかの市販紫外線源
の一つの使用により好都合にも得ることが可能である。これらは、低、中、高圧
水銀蒸気灯、He‐Cd(ヘリウム‐カドニウム)及びAr(アルゴン)レーザ
ー、キセノンアークランプ等を含む。この波幅の光線に対応する感受性を有する
光反応開始剤系が、通常製剤中に混合され、照射時に、遊離基重合開始が可能で
ある反応性核種の形成を誘導する。同様にして、遊離基重合は、光反応開始剤を
使用することなく、製剤を電子ビームに曝露することにより誘導し得る。150
〜300KeVの範囲のエネルギーを有する電子カーテンを生起することが可能
な装置が、特に本目的に適切であり、その用途については文献に詳しく説明され
ている。
【0041】 特に好ましい光源は、紫外線帯域において電磁波を優先的に放出する。そのよ
うな光源が使用される場合、硬化型組成物は、好ましくは紫外線照射用の感受性
光反応開始剤を含む。例えば、ベンゾイン、ベンゾインエーテル、α,α‐ジメ
トキシ‐α‐フェニルアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、α‐ヒドロ
キシ‐α,α‐ジメチルアセトフェノン、1‐ベンゾイルシクロヘキサノール、
及び、例えば、BASF Corp.から市販されているLUCIRIN(登録
商標)TPOのような、酸化アリルホスフィン基材光反応開始剤を含む。
【0042】 組成物硬化に必要な光量は、もちろん感光角度、施工するコーティングの厚さ
、及びコーティング組成物中の重合性基の量、また遊離基開始触媒の存否に依存
する。所定の組成物について、感光後に硬化されていない光感受性pi結合の量
を測定する実験法が、必要な光線量と持続時間の決定の最適方法である。典型的
に、波長が200〜420nmである紫外線源(例えば、フィルター済み水銀ア
ーク灯)を、組成物の光線吸収プロファイルに適切である紫外線源を越える通過
速度を供給するコンベーヤーシステム上に置かれたコート済み表面に向ける(こ
のプロファイルは所望する硬化度、硬化されるコーティングの厚さ、また組成物
の重合速度により影響される)。
【0043】 以下の実例は、本発明の例示目的で提供される。組成物についての全ての重量
部及び割合は、特記されない限り重量比である。
【0044】
【発明の実施の形態】実施例1
【0045】
【表2】 4成分の全てを計量して5000ml用丸底反応釜中に入れる。混合物を約7
0℃まで加熱し、空気噴霧をする。均一な混合物が形成されるまで、全ての成分
を混合する。実施例2 17.58重量部のビスフェノール‐A ジグリシジルエーテルエポキシ樹脂
(DER−331、DOW Chemical Co.から市販されている)を
反応容器に加え、約60〜80℃まで加熱する。次に3.50重量部のラウリン
酸、1.97重量部のVersamid 335アクリルポリアミド、及び0.
05重量部の重合防止剤4‐メトキシフェノールを加え、さらに85℃まで加熱
を続ける。混合物に空気噴霧を施す。別の容器内に、6.37重量部のアクリル
酸、0.05重量部の重合防止剤、0.17重量部のトリフェニルホスフィンを
プレミックスする。透明かつ均一になるまで混合する。トリフェニルホスフィン
を融解するために加熱(30℃)してもよい。プレミックスのバッチ重量の3.
13%を反応容器に移す。0.08重量部のトリフェニルホスフィンを、発熱に
注意しながら、反応容器に添加する。温度が約90℃に達したら、冷却を加える
。約5分または発熱がおさまるまで待った後で、反応が約95〜100℃の温度
を維持するような速度で、プレミックスを反応容器に添加し始める。プレミック
ス添加後2時間、温度を115〜120℃に上げ、所望する最終酸価に達するま
で反応する。所望する酸価に達したら、0.05重量部の4‐メトキシフェノー
ル、0.01重量部のthis−n−ニトロソ、n−フェニルヒドロキシアミン
アルミニウム、及び5.22重量部のプロポキシル化アクリル酸グリセロールを
添加して、温度を約105℃に維持しながら、さらに約60分混合する。空気噴
霧を中止し、材料の空気抜きをしながら90〜95℃まで冷却する。冷却後、3
0重量部のRCC 13−363芳香族ウレタンキシラート、25重量部のRC
C 13−430アクリル酸化ポリエステル樹脂、及び10重量部のPHOTO
MER 3082アクリル酸化亜麻仁油を加え、均一になるまでさらにブレンド
する。実施例3 実施例2で調製されたフラッシング展色剤を、高剪断ミキサー内で水分を含む
プレスケーキと接触させる。フラッシング展色剤とプレスケーキを混合後、プレ
スケーキからの追出し水分は、ほんの少量のみの水分が残留するまで、デカント
法により除去する。最後まで残った痕跡水分は、フラッシュ後のプレスケーキに
大気圧以下の圧力と熱を加えることにより除去する。
【0046】 上記の説明は多くの明細を含むが、これらの明細は本発明の範疇への限定とし
て解釈されるべきではなく、単にその好ましい実施態様の実例としてのみ解釈さ
れるべきである。当業者は、ここに添付する請求によって定義される発明の範疇
と意図の中で、多数のその他の変形の可能性を想像することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN,YU, ZA,ZW Fターム(参考) 4J027 AB33 AB36 AE02 AE08 AG23 AG33 AG36 AH05 CC03 CD08 4J037 AA00 CB09 CC16 CC23 CC24 CC26 DD23 EE12 EE24 EE28 EE35 4J039 AD20 AD21 AE05 AE08 BC19 BE01 BE23

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顔料とフラッシング展色剤を含むフラッシュ済み顔料組成物であり、前記フラ
    ッシュ済み顔料が実質的に水分を含まず、前記フラッシング展色剤が: a)アクリル化エポキシ樹脂、アクリル化ウレタン樹脂及びアクリル化ポリ
    エステル樹脂から成る群から選択される、2またはそれ以上の光硬化型アクリル
    樹脂;及び b)感光時に、光硬化型アクリル樹脂と共重合性を有するレオロジー変性樹
    脂、 から成る実質的に均一な混合物である、フラッシュ済み顔料組成物。
  2. 【請求項2】 2またはそれ以上の光硬化型アクリル樹脂の少なくとも1つがアクリル化エポ
    キシオリゴマーである、請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 2またはそれ以上の光硬化型アクリル樹脂の少なくとも1つがアクリル化芳香
    族ウレタンオリゴマーである、請求項1に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 2またはそれ以上の光硬化型アクリル樹脂の少なくとも1つが変性脂肪酸基材
    のアクリル化ポリエステルである、請求項1に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 2またはそれ以上の光硬化型アクリル樹脂が、アクリル化エポキシオリゴマー
    、アクリル化芳香族ウレタンオリゴマー及び変性脂肪酸基材のアクリル化ポリエ
    ステルから成る実質的に均一な混合物である、請求項1に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 前記アクリル化エポキシオリゴマーが、アクリル化エポキシ大豆油、アクリル
    化エポキシ亜麻仁油及びビスフェノールAエポキシジアクリル酸塩から成る群か
    ら選択される、請求項2に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 前記アクリル化芳香族ウレタンオリゴマーが、芳香族ウレタンヘキサアクリル
    酸塩及び芳香族ウレタンジアクリル酸塩から成る群から選択される、請求項3に
    記載の組成物。
  8. 【請求項8】 前記レオロジー変性樹脂が、(i)エポキシ成分、(ii)エチレン不飽和カ
    ルボン酸またはその反応性誘導体、及び(iii)脂肪酸またはその反応性誘導
    体の反応生成物であり、前記成分(i)、(ii)、(iii)が重合脂肪酸基
    材のポリアミドの存在下で反応する、請求項1に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 前記エチレン不飽和カルボン酸が、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸ヒ
    ドロキシアルキル付加物、メタクリル酸ヒドロキシアルキル付加物、及びジカル
    ボン酸無水物から成る群から選択される、請求項8に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 前記エポキシ成分がジグリシジルエーテル類から成る群から選択される、請求
    項8に記載の組成物。
  11. 【請求項11】 前記エポキシド成分が、エチレングリコール、1,2‐プロピレングリコール
    、1,3‐プロピレングリコール、1,4‐ブタンジオール、1,6‐ヘキサン
    ジオール、ネオペンチルグリコール、グリセリン、ポリテトラヒドロフラン、ポ
    リエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、二価フェノール及びビスフ
    ェノールAから成る群から選択される構成要素のジグリシジルエーテルである、
    請求項10に記載の組成物。
  12. 【請求項12】 前記脂肪酸が、8〜24炭素原子を含む飽和脂肪族モノカルボン酸、8〜24
    炭素原子を含む不飽和脂肪族モノカルボン酸、8〜24炭素原子を含む飽和ヒド
    ロキシカルボン酸、及び8〜24炭素原子を含む不飽和ヒドロキシカルボン酸か
    ら成る群から選択される、請求項8に記載の組成物。
  13. 【請求項13】 前記脂肪酸が、カプリル酸、2‐エチルヘキサン酸、カプリ酸、ラウリン酸、
    ミスチリン酸、パルミチン酸、パラルゴン酸(palargonic acid
    )、パルミトレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、エライ
    ジン酸、ペトロセリル酸(petroselic acid)、リノール酸、リ
    ノレン酸、エレオステアリン酸、共役脂肪酸(conjuene fatty
    acid)、リシノール酸、アラキン酸、ガドレイン酸(gadoleic a
    cid)、ベヘン酸、エルカ酸、及びブラシジン酸から成る群から選択される、
    請求項8に記載の組成物。
  14. 【請求項14】 前記エポキシド成分がビスフェノールAのジグリシジルエーテル、前記エチレ
    ン不飽和カルボン酸がアクリル酸、及び前記脂肪酸がラウリン酸である、請求項
    8に記載の組成物。
  15. 【請求項15】 前記組成物がさらに光反応開始剤を含む、請求項1に記載の組成物。
  16. 【請求項16】 a)アクリル化エポキシ樹脂、アクリル化ウレタン樹脂及びアクリル化ポリ
    エステルから成る群から選択される、2またはそれ以上の光硬化型アクリル樹脂
    ;及び b)感光時に、光硬化型アクリル樹脂と共重合性を有するレオロジー変性
    樹脂、 から成る実質的に均一な混合物を含む組成物。
  17. 【請求項17】 水不溶性顔料及び請求項16に記載の組成物を含む平版印刷インク。
  18. 【請求項18】 重量比で約20〜約70%のインク顔料及び重量比で約30〜約80%のフラ
    ッシング剤を含む、請求項17に記載の組成物。
  19. 【請求項19】 顔料と水分を含むプレスケーキからの水分除去の方法で、前記方法が: (i)アクリル化エポキシ樹脂、アクリル化ウレタン樹脂及びアクリル化ポ
    リエステル樹脂から成る群から選択される光硬化型アクリル樹脂;及び (ii)レオロジー変性樹脂、 を含む組成物を供給し、 前記組成物を前記プレスケーキと接触して、混合物を供給し;さらに前記混合物
    から水分を分離する、顔料と水分を含有するプレスケーキからの水分除去の方法
  20. 【請求項20】 前記混合物から水分を分離する手段が水をデカントすることを含む、請求項1
    9に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記混合物から水分を分離する手段が、さらに前記混合物に大気圧以下の圧力
    を加えることを含む、請求項20に記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記組成物を前記プレスケーキと接触する手段が、高剪断ミキサー内で組成物
    とプレスケーキを併合することを含む、請求項19に記載の方法。
  23. 【請求項23】 フラッシング展色剤の調製方法で、前記方法が、 (i)エポキシ成分、(ii)エチレン不飽和カルボン酸またはその反
    応性誘導体、(iii)脂肪酸またはその反応性誘導体、及び(iv)ポリアミ
    ドを反応容器に添加することにより、反応混合物を形成する手段;及び アクリル化エポキシ樹脂、アクリル化ウレタン樹脂及びアクリル化ポ
    リエステル樹脂を含む群から選択される2またはそれ以上の光硬化型アクリル樹
    脂を前記反応混合物に添加することを含む、フラッシング展色剤の調製方法。
  24. 【請求項24】 前記エチレン不飽和カルボン酸が、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸ヒ
    ドロキシアルキル付加物、メタクリル酸ヒドロキシアルキル付加物、及びジカル
    ボン酸無水物から成る群から選択される、請求項23に記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記エポキシ成分がジグリシジルエーテル類から成る群から選択される、請求
    項23に記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記エポキシ成分が、エチレングリコール、1,2‐プロピレングリコール、
    1,3‐プロピレングリコール、1,4‐ブタンジオール、1,6‐ヘキサンジ
    オール、ネオペンチルグリコール、グリセリン、ポリテトラヒドロフラン、ポリ
    エチレングリコール、ポリプロピレングリコール、二価フェノール及びビスフェ
    ノールAから成る群から選択される構成要素のジグリシジルエーテルである、請
    求項23に記載の方法。
  27. 【請求項27】 前記脂肪酸が、8〜24炭素原子を含む飽和脂肪族モノカルボン酸、8〜24
    炭素原子を含む不飽和脂肪族モノカルボン酸、8〜24炭素原子を含む飽和ヒド
    ロキシカルボン酸、及び8〜24炭素原子を含む不飽和ヒドロキシカルボン酸か
    ら成る群から選択される、請求項23に記載の方法。
  28. 【請求項28】 前記脂肪酸が、カプリル酸、2‐エチレンヘキサン酸、カプリ酸、ラウリン酸
    、ミステリン酸、パルミチン酸、パラルゴン酸(palargonic aci
    d)、パラミトレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、エラ
    イジン酸、ペトロセリル酸(petroselic acid)、リノール酸、
    リノレン酸、エレオステアリン酸、共役脂肪酸、リシノール酸、アラキン酸、ガ
    ドレイン酸(gadoleic acid)、ベヘン酸、エルカ酸、及びブラシ
    ジン酸から成る群から選択される、請求項23に記載の方法。
  29. 【請求項29】 前記エポキシ成分がビスフェノールAのジグリシジルエーテル、前記エチレン
    不飽和カルボン酸がアクリル酸、及び前記脂肪酸がラウリン酸である、請求項2
    3に記載の方法。
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