JPH0372647B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0372647B2
JPH0372647B2 JP57139473A JP13947382A JPH0372647B2 JP H0372647 B2 JPH0372647 B2 JP H0372647B2 JP 57139473 A JP57139473 A JP 57139473A JP 13947382 A JP13947382 A JP 13947382A JP H0372647 B2 JPH0372647 B2 JP H0372647B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
curing
reaction
acid
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP57139473A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5930809A (ja
Inventor
Hiroshi Kobayashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP13947382A priority Critical patent/JPS5930809A/ja
Publication of JPS5930809A publication Critical patent/JPS5930809A/ja
Publication of JPH0372647B2 publication Critical patent/JPH0372647B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は3,3′,4,4′−テトラカルボン酸又
はその二無水物から誘導された光硬化性材料に関
し、さらに詳しくは、同一分子内に光重合開始
基、エチレン性不飽和基及びカルボン酸基を有す
る光硬化性材料に関するものである。 近年、塗膜を硬化させる方法として、従来から
用いられている熱硬化型や有機溶媒蒸発型に代つ
て光硬化型が注目されるようになり、光硬化性樹
脂の開発やその用途開発が積極的に進められてい
る。 この光硬化型は、従来の方法に比較してポツト
ライフが長いので取り扱いやすいこと、エネルギ
ー効率がよいこと、環境衛生を向上させること、
あるいは連続生産が可能であり生産性が向上する
こと、生産スペースが小さくてすむことなどの特
徴を有しているものの、一方では厚膜硬化性に難
点があり、また高速硬化によるひずみの発生や残
留によつて密着力が不足するなどの問題を有して
いる。 したがつて、これらの問題を解決するため、例
えば(1)光重合開始剤の選択及び添加量の適性化、
(2)不飽和基の密度の適性化、(3)極性基の導入、(4)
密着促進効果を有する化合物の添加などの方法が
提案され実用化されている。 しかしながら、前記のそれぞれの方法あるいは
それらの組合せた方法はいずれも一長一短があつ
て、一応の成果が達成できるものの、例えば厚膜
硬化性や密着性を向上させようとすると、露光時
間が長くなつたり、また硬化塗膜の性能が低下す
るなど二律相反する現象が現われてこれらの従来
方法は必ずしも満足しうるものではない。 本発明者は、このような問題を解決すべく鋭意
検討を重ねた結果、3,3′,4,4′−ベンゾフエ
ノンテトラカルボン酸又はその二無水物と、エチ
レン性不飽和基及び水酸基又はグリシジル基を有
する化合物との反応生成物が、厚膜硬化性に優
れ、かつ硬化ひずみが極めて少なく、その上空気
の存在下においても硬化しやすいことを見出し、
この知見に基づいて本発明を完成するに至つた。 ところで、ベンゾフエノンカルボン酸とグリシ
ジルアクリレート又はメタクリレートとの反応生
成物である不飽和化合物のポリマー(米国特許第
3429852号明細書)や、ベンゾフエノンテトラカ
ルボン酸にエステル結合を介してアクロイル基の
ような感光性基を導入した構造をもつポリアミド
前駆体(特開昭54−44453号公報、特開昭56−
32524号公報)は知られているが、3,3′,4,
4′−ベンゾフエノンテトラカルボン酸又はその二
無水物と、エチレン性不飽和基及び水酸基又はグ
リシジル基を有する化合物との反応生成物が優れ
た感光性を示し、光硬化性材料として有用である
ことはこれまで全く知られていなかつた。 すなわち、本発明は3,3′,4,4′−ベンゾフ
エノンテトラカルボン酸又はその二無水物と、少
なくとも1個のエチレン性不飽和基及び1個の水
酸基又は1個のグリシジル基を有する化合物とを
反応させて得られる、エチレン性不飽和基及びカ
ルボキシル基を有する反応生成物から成る光硬化
性料を提供するものである。 本発明の光硬化性材料の原料として用いる少な
くとも1個のエチレン性不飽和基及び1価の水酸
基を有する化合物としては、例えば2−ヒドロキ
シエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピル
アクリレート、ポリエチレングリコールモノアク
リレート、ポリプロピレングリコールモノアクリ
レート、トリメチロールプロパンジアクリレー
ト、テトラメチロールメタントリアクリレート、
及びこれらに対応するメタクリレート、あるいは
アクリル酸、メタクリル酸又は安息香酸などの1
個のカルボン酸基を有する有機化合物とグリシジ
ルアクリレート又はグリシジルメタクリレートと
の反応生成物、2,4−ジブロモフエニルグリシ
ジルエーテルのような1個のグリシジル基を有す
る飽和有機化合物とアクリル酸又はメタクリル酸
との反応生成物、アクリル酸又はメタクリル酸と
2−エチルヘキシルグリシジルエーテルとの反応
生成物などが挙げられる。 また、少なくとも1個のエチレン性不飽和基及
び1個のグリシジル基を有する化合物としては、
例えばグリシジルアクリレート、エポキシステア
リルアクリレート、ビスフエノールA型又はビス
フエノールF型エポキシの2個のグリシジル基の
中の1個がアクリレート化された化合物、及びこ
れらに対応するメタクリレートなどが挙げられ
る。 これらの化合物は単独で用いてもよいし、ある
いは2種以上混合して用いてもよい。 本発明において、3,3′,4,4′−ベンゾフエ
ノンテトラカルボン酸又はその二無水物と、前記
のエチレン性不飽和基及び水酸基又はグリシジル
基を有する化合物との反応は、溶媒を用いる均一
系反応であつても、また不均一系反応であつても
よいが、通常非水系において触媒を用い50〜150
℃の温度範囲で行うことが好ましい。触媒として
は3,3′,4,4′−ベンゾフエノンテトラカルボ
ン酸を使用する場合はトルエンスルホン酸、3,
3′,4,4′−ベンゾフエノンテトラカルボン酸二
無水物を使用する場合はトリエタノールアミンや
トリブチルアミンなどの第三級アミンを、また
3,3′,4,4′−ベンゾフエノンテトラカルボン
酸とグリシジル基を有する化合物との反応の場合
はN,N−ジメチルベンジルアミンを用いること
が好ましい。 反応生成物は、反応条件によつては必ずしも単
一な化合物が得られるとはかぎらず、通常3,
3′,4,4′−ベンゾフエノンテトラカルボン酸に
おける4個のカルボキシル基の一部がエステル化
した混合物の形で得られる。この混合物は分離カ
ラムや溶媒を用いてそれぞれの成分に分離するこ
とも可能であるが、用途によつては必ずしも分離
する必要がなく、混合系でも期待される性能は十
分発揮しうる。特に原料の不飽和化合物が液状の
場合は、この不飽和化合物を反応当量より過剰に
加えておくと、反応生成物は溶液状態又は懸濁状
態で得られるので、取り扱いが容易であり、むし
ろ混合系としてのメリツトが大きい。 本発明の光硬化性材料は、光重合開始剤として
他の不飽和化合物に添加してその不飽和化合物を
硬化させることができるし、またそれ自体不飽和
化合物として光や熱によつて硬化することもで
き、さらにエポキシ樹脂の硬化剤として用いる場
合、従来の熱硬化だけに頼つていたエポキシ樹脂
硬化剤と異なり、光によつて一段目の硬化を行
い、次に熱によつて二段目の硬化を行うことが可
能であつて、優れたエポキシ樹脂硬化剤となりう
る。 次に実施例によつて本発明をさらに詳細に説明
する。 実施例 1 3,3′,4,4′−ベンゾフエノンテトラカルボ
ン酸二無水物200gと2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート260gにトリエタノールアミン200mgを
混合した。不均一であつたがそのまま70℃で反応
を行い、14時間経過した時点で反応液が透明にな
つたので反応を完了した。 最終反応生成物は透明な淡茶褐色粘稠液体であ
り、25℃における粘度はBH型粘度計を用いて測
定したところ、620ポイズあつた。この生成物の
赤外線吸収スペクトルでは酸無水物の吸収は消失
し、その代りカルボン酸の生成が認められた。ま
た、GPCのピークから3,3′,4,4′−ベンゾフ
エノンテトラカルボン酸二無水物1モルに2モル
の2−ヒドロキシエチルメタクリレートが付加し
たもの、1モルの2−ヒドロキシエチルメタクリ
レートが付加したもの及び極く微量の未反応の
3,3′,4,4′−ベンゾフエノンテトラカルボン
酸二無水物と未反応の2−ヒドロキシエチルメタ
クリレートのピークが観察された。 なお、前記反応生成物を重水素化クロロホルム
でNMR(核磁気共鳴吸収)を測定し、反応生成
物の量を計算すると約83重量%であつた。またク
ロロホルムを溶媒としてGPCにおける最大ピー
ク範囲のところを分取し、同様にNMRを測定し
たところ、ほぼ2モルの2−ヒドロキシエチルメ
タクリレートと1モルの3,3′,4,4′−ベンゾ
フエノンテトラカルボン酸二無水物との反応生成
物であることが確認できた。 実施例 2 実施例1において得られた光硬化性材料をその
まま銅張積層板の上にバーコーターで120μmの厚
さに塗布し、出力120W/cmのメタルハライド高
圧水銀灯3灯式の露光機を用いて6m/minのコ
ンベアスピードで露光した。 得られた硬化塗膜は表面硬化性が良好であり、
鉛筆硬度5Hでほとんどひずみがなく、クロスカ
ツトによる密着性も100/100で良好であつた。 実施例 3 実施例1において得られた光硬化性材料30gと
ビスフエノールA型エポキシアクリレート(昭和
高分子(株)製、1509)70gを混合して均質に溶解し
たのち、銅張積層板でパターン形成した基板上に
バーコーターで約100μmの厚さに塗布し、出力
120W/cmのメタルハライド高圧水銀灯3灯式の
露光機を用いて6m/minのコンベアスピードで
露光した。 得られた塗膜の表面硬化性は良好で鉛筆硬度
6H、ひずみはほとんどなく、クロスカツトによ
る密着性も良好であつた。 実施例 4 実施例1において得られた光硬化性材料70gと
ビスフエノールA型エポキシ樹脂(旭化成工業(株)
製、登録商標名AER−330R)30gに、エポキシ
硬化触媒としてトリ(ジメチルアミノメチル)フ
エノール200mgを均質に混合したのち、銅張積層
板上にバーコーターで約120μmの厚さに塗布し、
出力120W/cmのメタルハライド高圧水銀灯3灯
式の露光機を用いて6m/minのコンベアスピー
ドで露光したところ、塗膜の初期鉛筆硬度は3H
であつた。さらにこの塗膜を150℃で10分間加熱
すると鉛筆硬度が6Hに向上した。塗膜の表面硬
化性は良好であり、硬化ひずみがなかつた。 参考例 実施例1において得られた光硬化性材料に1重
量%のアゾビスイソブチロニトリルを溶解し、
100℃で1時間加熱した。硬化樹脂は硬度4Hであ
つた。 なお、前記光硬化性材料のみをガラス板上に約
0.5mmの厚さに塗布し、150℃で1時間空気中で硬
化させたところ、透明な硬化物が得られ、ガラス
との密着性がよかつた。塗膜の硬度は鉛筆硬度3
〜4Hであつた。 実施例 5〜7 3,3′,4,4′−ベンゾフエノンテトラカルボ
ン酸二無水物と各種のエチレン性不飽和基を有す
る化合物とを、第1表に示すような条件で反応さ
せ光硬化性材料を得た。このものを銅張積層板上
に約100μmの厚さに塗布し、出力120W/cmのメ
タルハライド高圧水銀灯3灯式露光機を用いて露
光し、光硬化性を求めた。その結果を反応条件と
ともに第1表に示す。
【表】 実施例 8〜11 3,3′,4,4′−ベンゾフエノンテトラカルボ
ン酸二無水物と2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ートとの仕込組成を種々変え、第2表に示すよう
な反応条件で反応させ光硬化性材料を得た。この
ものについて次に示す方法に従つて加熱硬化性、
光硬化性、耐薬品性を調べた。その結果を反応条
件とともに第2表に示す。 (1) 加熱硬化性 反応生成物をガラス板上に約0.5mmの厚さに塗
布し、150℃で1時間空気中で加熱して硬化させ、
塗膜の鉛筆硬度を求めた。 (2) 光硬化性、耐薬品性 実施例5〜7と同様の出力120W/cmのハタル
ハライド高圧水銀灯3灯式露光機を用い、コンベ
アスピード4m/minで3回通して硬化した塗膜
について指触感度及び室温で薬品に1時間浸漬し
たときの溶解状態を評価した。
【表】
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 3,3′,4,4′−ベンゾフエノンテトラカル
    ボン酸又はその二無水物と、少なくとも1個のエ
    チレン性不飽和基及び1個の水酸基又は1個のグ
    リシジル基を有する化合物とを反応させて得られ
    る、エチレン性不飽和基及びカルボキシル基を有
    する反応生成物から成る光硬化性材料。
JP13947382A 1982-08-11 1982-08-11 光硬化性材料 Granted JPS5930809A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13947382A JPS5930809A (ja) 1982-08-11 1982-08-11 光硬化性材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13947382A JPS5930809A (ja) 1982-08-11 1982-08-11 光硬化性材料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5930809A JPS5930809A (ja) 1984-02-18
JPH0372647B2 true JPH0372647B2 (ja) 1991-11-19

Family

ID=15246057

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13947382A Granted JPS5930809A (ja) 1982-08-11 1982-08-11 光硬化性材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5930809A (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6099183A (ja) * 1983-11-02 1985-06-03 Nitto Electric Ind Co Ltd 光架橋型感圧性接着剤組成物
JPH0621134B2 (ja) * 1987-11-07 1994-03-23 新日本理化株式会社 光硬化性樹脂組成物
JPH0655794B2 (ja) * 1988-03-23 1994-07-27 昭和高分子株式会社 紫外線硬化樹脂組成物
JP4573256B2 (ja) * 2003-06-13 2010-11-04 ダイセル・サイテック株式会社 多官能(メタ)アクリル酸エステル、その製造方法および活性エネルギー線硬化型(メタ)アクリル酸エステル樹脂組成物並びにその硬化物
TW202132363A (zh) * 2019-12-13 2021-09-01 日商Kj化成品股份有限公司 光聚合起始劑及光硬化性樹脂組成物

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5216437U (ja) * 1975-07-25 1977-02-05
JPS53119422A (en) * 1977-03-28 1978-10-18 Shirakawa Denki Doboku Kk Tubing execution of work to concrete beam and pipe blind cock utilizing said tubing execution of work

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5216437U (ja) * 1975-07-25 1977-02-05
JPS53119422A (en) * 1977-03-28 1978-10-18 Shirakawa Denki Doboku Kk Tubing execution of work to concrete beam and pipe blind cock utilizing said tubing execution of work

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5930809A (ja) 1984-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003507554A (ja) 光重合型組成物、それを含むフラッシングかつ粉砕展色剤
JP2001506693A (ja) 放射線架橋性高分子アクリラートまたはメタクリラートの製造法
FI69090C (fi) Med uv-ljus haerdbara belaeggningskompositioner
JPH0372647B2 (ja)
JPS6211006B2 (ja)
JP4253977B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型組成物
JPS6121490B2 (ja)
US5612388A (en) Polyfunctional cationic monomer and process for producing the same
JPH0128058B2 (ja)
JPS61197614A (ja) 硬化性樹脂組成物
JPH01123805A (ja) 光硬化性樹脂組成物
JP3422103B2 (ja) 光硬化性樹脂組成物
JPH0321629A (ja) 光硬化性樹脂組成物
JPS61161248A (ja) アクリルアミド系オリゴマ−およびその製法
JP2001187806A (ja) 活性エネルギー線硬化型組成物
US4108844A (en) Photosensitive polyesters
JPS5930866A (ja) 活性エネルギ−線硬化性被覆組成物
JPS5952649B2 (ja) 光硬化性組成物
JPS62207309A (ja) 光硬化性組成物
JPS62101610A (ja) 放射線硬化型樹脂組成物
JPH0128060B2 (ja)
JP2001064327A (ja) 新規なマレイミド化合物からなる活性エネルギー線硬化型樹脂組成物
JPS61266405A (ja) 紫外線硬化樹脂組成物
JP3374470B2 (ja) 重合性(メタ)アクリレートの製造方法
JPS61106611A (ja) 光硬化性樹脂組成物