JP2003503630A - ピストンポンプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、特にスリップ制御された液圧的な車両ブレーキ装置のためのピストンポンプ（１０）に関する。圧力脈動を緩衝するために本発明では、絞りを、減径横断面個所として、ピストンポンプ（１０）の流出通路（９４）に設けることが提案されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 背景技術 本発明は、請求項１の上位概念に記載の形式の、特に液圧的な車両ブレーキ装
置のために設けられたピストンポンプに関する。

【０００２】 このような形式のピストンポンプはドイツ連邦共和国特許出願公開第１９７３
２７９１号明細書により公知である。この公知のピストンポンプは、ポンプケー
シングを成す液圧ブロックに設けられているポンプ孔を有している。ポンプ孔内
にはピストンが軸方向摺動可能にガイドされている。公知のピストンポンプでは
ブシュがポンプ孔に挿入されていて、ピストンがブシュ内で軸方向摺動可能にガ
イドされている。ブシュを省略してピストンを直接に、ポンプケーシングに設け
られたポンプ孔内で軸方向摺動可能にガイドすることもできる。ピストンの端部
に配置されていて、回転駆動可能である偏心エレメントによって、ピストンを、
ポンプ孔内で軸方向に往復運動するように駆動させることができる。この往復運
動により公知のように液体の圧送が行われる。

【０００３】 例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第４２２６６４６号明細書により公知の
ように、このようなピストンポンプの後方には通常、緩衝室および絞りが液圧的
に接続されている。これら両者は、ポンプケーシングを形成する液圧ブロック内
にポンプ孔の外側に、ピストンポンプとは別個に配置されている。

【０００４】 発明の利点 請求項１の特徴を有する本発明によるピストンポンプには、ポンプ流出部内に
配置されている絞りが組み込まれている。この絞りは有利にはピストンポンプの
流出弁の後方に液圧的に接続されている。即ち流れ方向で見てピストンポンプの
流出弁の後方に配置されている。絞りは例えば、オリフィスまたはノズルまたは
その他の横断面減少部としてポンプケーシングのポンプ孔にまたは流出通路に配
置することができる。絞りは、ピストンポンプによって圧送される液体の圧力脈
動を緩衝するために働く。このような脈動はピストンポンプが脈動しながら圧送
することにより生じるものである。絞りがピストンポンプに組み込まれているこ
とにより、別個の絞りおよび例えば液圧ブロックに外部に取り付けるべき絞りを
省くことができるという利点が得られる。さらに公知の液圧的な車両ブレーキ装
置では必要である、ピストンポンプの後方にに液圧的に接続された緩衝室を省く
ことができるという利点が得られる。

【０００５】 請求項２以下に、本発明の請求項１に記載された発明の有利な構成および別の
構成が記載されている。

【０００６】 請求項２に記載の有利な構成では、本発明によるピストンポンプはブシュを有
しており、該ブシュはポンプケーシングに設けられたポンプ孔内に挿入され、ブ
シュ内でピストンが軸方向摺動可能にガイドされている。さらに本発明のこのよ
うな構成では、ピストンポンプは閉鎖部分を有しており、該閉鎖部分は、ポンプ
孔を、ブシュの一方の端面側で圧力密に閉鎖している。ピストンポンプの流出通
路は、閉鎖部分及び／又はブシュに設けられた溝によって形成されていて、この
流出通路は絞りを形成するために減径個所を有しているまたは形成している。本
発明のこのような構成では、絞りのために別個の構成部分が必要なく、絞りを良
好に製造することができるという利点を有している。さらにこのような構成では
、絞りは付加的な構成スペースを必要とせず、即ちこの絞りはスペース節約的に
ピストンポンプに組み込まれるという利点が得られる。

【０００７】 流出通路は例えば、管状のブシュの端縁部に半径方向の溝として形成すること
ができる。請求項３によれば、ブシュはブシュ底部を、閉鎖部分に面した端面側
に有している。流出通路は、閉鎖部分に接しているブシュ底部の端面に、及び／
又は閉鎖部分の、ブシュ底部に接している面に設けられた溝によって形成されて
いて、閉鎖部分もしくはブシュ底部によってカバーされている。溝は絞りを形成
する減径個所を有している。

【０００８】 請求項４に記載の放圧通路は、絞りが部分的にまたは完全に詰まって塞がれた
場合に、閉鎖部分が放圧されるという利点を有している。絞りが詰まるとピスト
ンポンプによって圧送される液体は、放圧通路によって取り囲まれる、ブシュ底
部に設けられた流出孔から流出し、互いに接するブシュ底部の面と閉鎖部分の面
との間に達しているならば放圧通路に流れ、ここから絞りを通り過ぎて、流れ方
向で見て絞りの後方のポンプ流出部に到る。ブシュ底部に設けられた流出孔を取
り囲む放圧通路により、圧力下にある液体は閉鎖部分を、専ら放圧通路によって
取り囲まれた面で負荷する。即ち絞りが詰まっている場合には閉鎖部分の負荷は
、閉鎖部分の、ブシュ底部に接する面の、放圧通路によって取り囲まれる一部分
に制限される。これにより絞りの詰まりによりポンプ孔内で閉鎖部分が不密にな
ってしまうこと、または絞りが詰まった際に生じるピストンポンプの流出側にお
ける高い圧力に基づきポンプ孔から閉鎖部分が押し出されることが阻止される。
ピストンポンプの自己破壊は回避される。

【０００９】 ブシュもしくは閉鎖部分を変形部分として製造すること（請求項６および請求
項７参照）により、安価にかつ迅速にこれらを製造することができるという利点
の他に、流出通路を形成する溝を、ブシュ底部及び／又はブシュ底部に接する閉
鎖部分の面に、ブシュもしくは閉鎖部分を形成する１つの作業工程で、製造でき
るという利点が得られる。これにより絞りの製造には付加的な手間および付加的
なコストがかからない。

【００１０】 本発明によるピストンポンプは特に自動車のブレーキ装置においてポンプとし
て設けられ、ホイールブレーキシリンダでの圧力の制御時に使用される。ブレー
キ装置の形式に応じて、このような形式のブレーキ装置としては、ＡＢＳ若しく
はＡＳＲ若しくはＦＤＲ若しくはＥＨＢ（省略表記）が使用される。ブレーキ装
置において、このポンプは、ブレーキ液を単数又は複数のホイールブレーキシリ
ンダからマスタブレーキシリンダへ逆流させるために（ＡＢＳ）、及び／又はブ
レーキ液を貯えタンクから単数又は複数のホイールブレーキシリンダに圧送する
ために（ＡＳＲ若しくはＦＤＲ若しくはＥＨＢ）働く。このポンプは例えば、ホ
イールスリップ制御を行うブレーキ装置（ＡＢＳ若しくはＡＳＲ）及び／又は操
縦補助として働くブレーキ装置（ＦＤＲ）及び／又は電子液圧式のブレーキ装置
（ＥＨＢ）で必要とされる。ホイールスリップ制御（ＡＢＳ若しくはＡＳＲ）に
より、例えば強い圧力がブレーキペダルにかけられた場合のブレーキ過程におけ
る自動車の車輪がロック（ＡＢＳ）及び／又は強い圧力がアクセルペダルにかけ
られた場合の自動車の駆動輪の空転（ＡＳＲ）を回避することができる。操縦補
助（ＦＤＲ）として働くブレーキ装置では、ブレーキペダル若しくはアクセルペ
ダルの操作とは無関係に、ブレーキ圧を単数又は複数のホイールブレーキシリン
ダにおいて形成し、これにより例えば、ドライバ所望の軌道から自動車が逸脱し
てしまうことを阻止することができる。このポンプは、電子液圧式のブレーキ装
置（ＥＨＢ）でも使用することができる。この場合は、電気的なブレーキペダル
センサがブレーキペダルの操作を検出した場合に、ポンプが単数又は複数のホイ
ールブレーキシリンダにブレーキ液を圧送する。又は、ポンプはこのブレーキ装
置のタンクを充填するために働く。

【００１１】 実施例の説明 次に図面につき本発明の実施例を詳しく説明する。

【００１２】 図１に全体を符号１０で示した有利に選択された本発明によるピストンポンプ
は、段付けされたポンプ孔１２内に挿入されている。このポンプ孔１２は、ポン
プケーシング１４を形成する液圧ブロックに設けられている。液圧ブロック（図
面ではそのうち、ピストンポンプ１０を取り囲む部分だけを示す）は、スリップ
制御される液圧的な車両ブレーキ装置（その他の部分は図示せず）の構成部分で
ある。液圧ブロックには、ピストンポンプ１０の他に、磁石弁または蓄圧器のよ
うな別の液圧的な構成部分が組み込まれており、互いに液圧的に接続されていて
、かつ本発明によるピストンポンプ１０に接続されている。

【００１３】 ピストンポンプ１０はピストン１６を有しており、該ピストン１６の、押しの
け室１８とは反対側の端部はガイドリング２０によってポンプケーシング１４内
にガイドされており、シールリング２２によってシールされている。ピストン１
６の、押しのけ室１８に面した他方の端部は、ガイドリング２４によってピスト
ンポンプ１０のブシュ２６内にガイドされており、シールリング２８によってシ
ールされている。ブシュ２６はプレス嵌めによってポンプケーシング１４のポン
プ孔１２内に挿入されている。プレス嵌めにより、流入側と流出側との間で、即
ちピストンポンプ１０の低圧側と高圧側との間でシール作用が得られる。

【００１４】 ポンプの流入のためにピストン１６には、押しのけ室１８に面した側から軸方
向の袋孔３０が設けられている。この袋孔３０は底部の近傍で横方向孔３２によ
って交差される。袋孔３０と横方向孔３２とは、ブシュ２６の周壁３６に設けら
れた窓３４によって流入孔３８に連通されている。この流入孔３８は、ピストン
ポンプ１０に対して半径方向に、ポンプケーシング１４を形成する液圧ブロック
内に設けられている。

【００１５】 ピストン１６の、押しのけ室側の端部には、流入弁４０としての逆止弁が設け
られている。この流入弁４０は、弁閉鎖体としての弁球４２を有しており、この
弁球４２は、ピストン１６の袋孔３０の開口に設けられた円錐形の弁座４４と協
動する。弁閉鎖ばね４６としての圧縮コイルばねが、弁球４２を弁座４４に向か
って押し付ける。弁球４２と弁閉鎖ばね４６とは１つの弁ケージ４８内に収容さ
れている。この弁ケージ４８は、浅鉢型の深絞り部品として薄板から成っており
、ピストン１６の直径にほぼ相当する直径を有するように製造されていて、貫流
開口５０を有している。弁ケージ４８は、環状段部５２を有しており、この環状
段部５２で、ピストン１６の、押しのけ室１８側に面した端面に接触している。
弁ケージ４８は、これに一体に形成された、外方に向かって突出する半径方向フ
ランジ５４を有している。この半径方向フランジ５４に向かって、ピストン戻し
ばね５６としての圧縮コイルばねが押し付けられ、このようにして弁ケージ４８
をピストン１６に保持している。半径方向フランジ５４は同時にガイドリング２
４とシールリング２８とを、半径方向フランジ自体５４と、ピストン１６の環状
肩部５８に支持された支持リング６０との間でピストン１６上に軸方向で保持し
ている。

【００１６】 ピストン戻しばね５６は、弁ケージ４８の半径方向フランジ５４を介してピス
トン１６を軸方向で、電気モータによって回転駆動される偏心体６２に向かって
押し付けている。この偏心体６２は、ピストン１６を自体公知の方法で往復行程
運動させるように駆動するために働く。

【００１７】 ブシュ２６は、押しのけ室１８に面した側で、このブシュ２６に一体に形成さ
れたブシュ底部６４を有しており、このブシュ底部６４の真ん中には、ピストン
ポンプ１０の、貫通する流出孔６６が設けられている。

【００１８】 押しのけ室側に、端面側で直接にブシュ底部６４に隣接するように、円筒状の
栓の形状を有した閉鎖部分６８がポンプ孔１２内に挿入されていて、ポンプケー
シング１４のかしめ嵌め部７０によってポンプ孔１２に固定されていて、液密に
シールされている。閉鎖エレメント６８は同時にブシュ２６をポンプ孔１２に保
持している。

【００１９】 閉鎖部分６８の、ブシュ２６に面した端面に、扁平な、有利には円筒状の切欠
７２が設けられている。この切欠７２には、ブシュ２６の、ブシュ底部６４を有
した端部が挿入されている。閉鎖部分６８をブシュ２６に固定するために、ブシ
ュ２６が、閉鎖部分６８に挿入された端部で、外方に向かって突出する半径方向
フランジ７４を有している。この半径方向フランジ７４は、閉鎖部分６８の切欠
７２の縁部７８によって背後から係合されるアンダカット部７６を形成している
。縁部７８をアンダカット部７６に背後から係合させるために、縁部７８は半径
方向内側に向かって例えば縁曲げ部によって変形されている。固定するためには
、周面の３〜４個所で縁曲げ部が設けられていれば充分である。

【００２０】 切欠７２の底部には、閉鎖部分６８内に軸方向に延びる袋孔８０が設けられて
いる。この袋孔８０内には流出弁８２としての逆止弁が設けられていて、この流
出弁８２は、球面状の弁座８４と協働している。この弁座８４は、ブシュ底部６
４に設けられた流出孔６６の、閉鎖部分６８に面した開口に設けられている。閉
鎖部分６８の袋孔８０には弁閉鎖体としての弁球８６が挿入されており、この弁
球は、弁閉鎖ばねとしての圧縮コイルばね８８によって弁座８４に向かって押圧
される。

【００２１】 ブシュ底部６４の外側の端面９０は平らである。ブシュ底部６４はこの端面で
、閉鎖部分６８に設けられた切欠７２の同様に平らな底面９２に接している。底
面９２には半径方向の溝が設けられており、この溝はブシュ底部６４によって、
ピストンポンプ１０の流出通路９４を成す通路を形成するようにカバーされてい
る。流出通路９４は、流出弁８２が設けられている閉鎖部分６８の袋孔８０から
、閉鎖部分６８の外周に通じており、流出通路９４は、閉鎖部分６８の切欠７２
を取り囲む縁部７８を貫通して環状通路９６に開口している。この環状通路９６
はブシュ底部６４を取り囲むように延びており、ポンプケーシング１４、ブシュ
底部６４、閉鎖部分６８によって取り囲まれている。リング通路９６を起点とし
て、ポンプケーシング１４に流出孔９８が設けられている。

【００２２】 図２には、閉鎖部分６８に設けられた切欠７２の底面９２の平面図が示されて
いる。図２から明らかであるように、閉鎖部分６８の切欠７２の底面９２に設け
られた流出通路９４は減径している。この流出通路９４は、ピストンポンプ１０
に組み込まれる絞り１００を形成する、減径横断面を有する個所を有している。

【００２３】 半径方向に延びる流出通路９４の他に、閉鎖部分６８に設けられた切欠７２の
底面９２に、放圧通路１０２を形成する別の溝が設けられている。放圧通路１０
２は、ほぼ卵形に延びており、閉鎖部分６８に設けられた袋孔８０を取り囲んで
いる。この袋孔８０には流出弁８２が設けられていて、流出孔６６はブシュ底部
６４に設けられている。放圧通路１０２は、「尖端」端部で両側から、絞り１０
０の半径方向外側で、即ち流れ方向で見て絞り１００の後方で、流出通路９４に
開口している。絞り１００が詰まって塞がれる場合、ピストンポンプ１０によっ
て圧送されるブレーキ液が圧力下で、閉鎖部分６８の切欠７２の底面９２と、こ
の底面９２に接しているブシュ底部６４との間に進入すると、放圧通路１０２に
取り囲まれた面は、圧力下にあるブレーキ液によって最大に負荷される。ブレー
キ液が所定の個所で放圧通路１０２に達すると、ブレーキ液は放圧通路１０２を
通って、絞り１００を通り過ぎ流出通路９４に流入し、ここからさらに環状通路
９６を通って流出孔９８に達する。放圧通路１０２によって、絞り１００が塞が
れている際に、閉鎖部分６８が面全体で、圧力下にあるブレーキ液によって負荷
されることが回避される。これにより、閉鎖部分６８を圧力密にポンプ孔１２内
に保持するかしめ部７０が損傷されてしまうようなことが回避される。放圧通路
１０２は、絞り１００が塞がれている際に、ポンプ孔１２における閉鎖部分６８
の不密性を防止する。または、ポンプ孔１２から閉鎖部分６８が押し出されるこ
とを阻止する。

【００２４】 ブシュ２６は常温鍛造部品として鋼から製造されている。この場合、ブシュ２
６の製造を行う１つの作業工程で、ブシュ底部６４における流出孔６６と弁座８
４も製造される。場合によっては弁座８４の後加工が必要である。このようにし
て、ブシュ２６を安価にかつ迅速に非切削加工で製造することができる。

【００２５】 閉鎖部分６８は常温鍛造部品としてアルミニウムから製造されている。この場
合、絞り１００を有した流出通路９４を形成する半径方向溝と、放圧通路１０２
とが、１つの作業工程で閉鎖部分６８とともに常温鍛造によって製造されている
。これにより、製造の際のコストが著しく有利になり、時間が短縮される。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明によるピストンポンプの一区分を示す図である。

【図２】 図１のピストンポンプの閉鎖部分の端面を示す図である。

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ピストンポンプであって、ポンプ孔を有するポンプケーシン
   グと、ポンプ孔内で軸方向で摺動可能に、軸方向で往復行程運動を行うように駆
   動可能なピストンとを有している形式のものにおいて、 ピストンポンプ（１０）が、組み込まれた絞り（１００）を有しており、該絞
   り（１００）がポンプ流出部（９４）内に配置されていることを特徴とするピス
   トンポンプ。
2. 【請求項２】 ピストンポンプ（１０）がブシュ（２６）を有しており、該
   ブシュ（２６）が、ポンプケーシング（１４）に設けられたポンプ孔（１２）内
   に挿入されていて、ブシュ（２６）内にはピストン（１６）が軸方向で摺動可能
   にガイドされており、ピストンポンプ（１０）が閉鎖部分（６８）を有していて
   、該閉鎖部分（６８）は、ポンプ孔（１２）をブシュ（２６）の端面側で圧力密
   に閉鎖するようにポンプ孔（１２）に装着されており、ピストンポンプ（１０）
   が、閉鎖部分（６８）とブシュ（２６）との間に流出通路（９４）を有しており
   、該流出通路（９４）が、閉鎖部分（６８）及び／又はブシュ（２６）に設けら
   れた溝によって形成されており、流出通路（９４）が、ピストンポンプ（１０）
   の絞り（１００）を形成する減径個所を有している、請求項１記載のピストンポ
   ンプ。
3. 【請求項３】 ブシュ（２６）が、閉鎖部分（６８）に面した端面側にブシ
   ュ底部（６４）を有しており、流出通路（９４）を形成する溝が、閉鎖部分（６
   ８）の、ブシュ底部（６４）に接する面（９２）と、ブシュ（６４）の、閉鎖部
   分（６８）に接する面（９０）とに設けられている、請求項２記載のピストンポ
   ンプ。
4. 【請求項４】 ブシュ底部（６４）が、ピストンポンプ（１０）の流出孔（
   ６６）によって貫通されており、ピストンポンプ（１０）が放圧通路（１０２）
   を有しており、該放圧通路（１０２）が、ブシュ底部（６４）と閉鎖部分（６８
   ）との間に配置されており、前記放圧通路（１０２）が、ブシュ底部（６４）に
   設けられた流出孔（６６）を取り囲むようにブシュ底部（６４）及び／又は閉鎖
   部分（６８）に設けられた溝によって形成されており、貫流方向で見て絞り（１
   ００）の後方でポンプ流出部（９４）に連通している、請求項３記載のピストン
   ポンプ。
5. 【請求項５】 ピストンポンプ（１０）が、流出弁（８２）としての逆止弁
   を有しており、この流出弁（８２）が、放圧通路（１０２）の内側で、閉鎖部分
   （６８）内に配置されており、ブシュ底部（６４）に設けられた流出孔（６６）
   の、閉鎖部分（６８）に面した開口部が、流出弁（８２）の弁座（８４）として
   形成されている、請求項４記載のピストンポンプ。
6. 【請求項６】 ブシュ（２６）が、変形加工部分、特に常温変形加工部分、
   特に常温鍛造部分である、請求項２記載のピストンポンプ。
7. 【請求項７】 閉鎖部分（６８）が、変形加工部分、特に常温変形加工部分
   、特に常温鍛造部分である、請求項２記載のピストンポンプ。