JP2003335536A - ワーク分断方法および装置ならびにワーク分断方法を用いた液晶表示パネルの製造方法 - Google Patents
ワーク分断方法および装置ならびにワーク分断方法を用いた液晶表示パネルの製造方法Info
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Abstract
分断にかかるコストを抑えることができるワーク分断方
法および装置を提供し、またワーク分断方法を用いるこ
とにより、液晶パネルの製造工程における製造時間を大
幅に短縮し、製造コストを抑えることができる液晶パネ
ルの製造方法を提供すること。 【解決手段】 接着層2aと偏光板2bとから成る樹脂
層2と、ガラス基板1との間に、先端部分がガラス基板
1の表面に当接するようにスクレイパーを挿入するとと
もに、樹脂層2の表面に樹脂カッタホイールを所定圧力
で当接する。スクレイパーおよび樹脂カッタホイールを
分断線Sに沿ってワーク3に対し相対移動させて、帯状
領域Rの樹脂層2をガラス基板1から剥離する。樹脂層
2の剥離とともに、剥離によって露出するガラス基板1
の表面に基材カッタホイールを当接させて、相対移動に
伴い、スクライブ線14を形成する。
Description
基材の表面に樹脂層が設けられたワークにスクライブ線
を形成しワークを分断するワーク分断方法およびワーク
分断装置ならびにワーク分断方法を用いた液晶表示パネ
ルの製造方法に関する。
て、単純マトリクス方式と呼ばれるものとアクティブマ
トリクス方式と呼ばれるものがある。このアクティブマ
トリクス方式のなかでも、TFT−LCD(Thin Film
Transistor−Liquid CrystalDisplay)は、応答速度に
優れ、画像のコントラストが鮮明で、中間の色調も表現
できるため、ノート型などのパーソナルコンピュータ、
デジタルカメラなどに採用され、急速に進展している。
TFT−LCDには、近年の携帯電話機の表示部のカラ
ー化などにより、需要が急速に伸びている低温ポリシリ
コンTFT−LCDや、超薄型シートコンピュータ、電
子アルバムなどへの応用が期待されるCGS(Continuo
us Grain Silicon:連続粒界結晶)TFT−LCDがあ
る。
程に従って製造される。3段階の工程とは、ガラス基板
の表面に、TFTや液晶駆動用の透明電極などを形成す
るTFTアレイ製造工程、液晶材料を注入するパネル製
造工程および液晶を駆動させるための集積回路やバック
ライトなどを装着するモジュール製造工程である。この
うち、パネル製造工程は、大まかには10の工程から成
る。10の工程とは、(1)洗浄工程、(2)配向膜用
樹脂膜形成工程、(3)配向処理工程、(4)シール形
成工程、(5)スペーサ散布工程、(6)貼合わせ工
程、(7)分断工程、(8)液晶注入・封止工程、
(9)偏光板貼付工程および(10)検査工程である。
に説明する。まず、工程(1)の洗浄工程では、TFT
や透明電極などが表面に形成されたガラス基板から、汚
れなどを除去するために、ガラス基板に純水を吹き付け
るなどして洗浄する。工程(2)の配向膜用樹脂膜形成
工程では、ガラス基板の表面に形成されたTFTや透明
電極などを覆うよう樹脂膜を形成する。工程(3)の配
向処理工程では、形成された樹脂膜にミクロな傷をつけ
一定の方向に配向させる。工程(4)のシール形成工程
では、ガラス基板表面のシール部にエポキシ樹脂などの
接着剤を塗布する。工程(5)のスペーサ散布工程で
は、一対のガラス基板に一定の間隔(ギャップ)をもた
せるため、間隔保持部材であるスペーサを均一に散布す
る。工程(6)の貼合わせ工程では、一対のガラス基板
をミクロン単位で精密に重ね合わせ、貼り合わせる。
基板から、所定のサイズの液晶表示パネルを複数枚製造
するために、ガラス基板の表面にクラックから成るスク
ライブ線を形成し、ガラス基板に力を加えて分断する。
ここで、スクライブ線とは、ガラス基板表面に形成する
切り代であり、円滑な分断を行うためにはガラス基板に
対して垂直方向のクラックを深く形成することが必要と
なる。なお、スクライブ線を形成する力が強すぎると、
ガラス基板に対して水平方向のクラックが発生し、分断
の際にガラス基板が破損することがある。
バとブレーカと呼ばれる装置が用いられる。重ね合わさ
れた一対のガラス基板を分断する場合、まず、スクライ
バによって、それぞれの基板表面に、切り代位置が合う
ように、分断線に沿ってスクライブ線を形成する。そし
て、ブレーカによって、上側のガラス基板表面に形成さ
れたスクライブ線の真上から、ウレタン製の細長い円柱
状の棒材を落下させる。これによって、ウレタン製の棒
材の落下による力が上側のガラス基板を介して、下側の
ガラス基板表面に形成されたスクライブ線付近のガラス
基板に伝わることで、下側のガラス基板を分断線に沿っ
て分断することができる。そして、一対のガラス基板を
裏返し、同様の作業を行う。これによって、裏返しを行
う前は上側であったガラス基板についても分断線に沿っ
て分断することができ、一対のガラス基板を分断するこ
とができる。
ペーサによって設けられたガラス基板の隙間に、真空を
利用して液晶材料を充填した後、封止する。工程(9)
の偏光板貼付工程では、液晶材料の注入・封止が終了し
たパネルに偏光板を貼り付ける。工程(10)の検査工
程では、パネルを動作させ目視などで検査を行う。
小型液晶表示パネルを製造する場合、ガラス基板同士を
貼合わせ(工程(6))、それらを短冊状に分断し(工
程(7))、液晶の注入および封止を行い(工程
(8))、さらに注入・封止後の短冊状のガラス基板を
分断することで中小型液晶表示パネルを製造している。
そして、その後、分断した各パネルにパネルサイズに合
わせた偏光板を貼り付けている(工程(9))。すなわ
ち、パネル製造工程において、工程(8)と工程(9)
との間にさらにパネルを分断する分断工程(工程
(8’))を設けることで中小型液晶表示パネルを製造
している。
開平6−342139号公報および特開2001−58
317号公報に記載されている。
の組み立て(貼合わせ)と同時に、プラスチックフィル
ム基板を用いた液晶セル(液晶パネル)に基板に応じた
大きさの偏光板を貼り付け、その後に、所定の方法、た
とえば、ナイフのような刃物で切る方法、シャーリング
切断による方法、プレスで打ち抜く方法、レーザ切断法
によって液晶パネルを個々のパネルに分割する液晶表示
体の製造方法が記載されている。
は、ガラスなどの基材の表面に樹脂や金属などのコーテ
ィング層が設けられたワークに、レーザを照射すること
でコーティング層を飛ばしてから、基材にスクライブ線
を形成するスクライブ方法および装置が記載されてい
る。
を製造する場合、分断されたパネルごとに偏光板の貼り
付けを行うため、作業にかなりの時間を要するという問
題がある。また、作業効率を高めるためには、複数の偏
光板貼付装置が必要となる。
公報に記載の方法によると、先に偏光板をパネルに貼り
付け、その後にパネルを分割するので、パネルごとに偏
光板を貼り付ける必要がなくなり、偏光板の貼付に要す
る作業時間を大幅に短縮することができる。また、パネ
ルごとに偏光板を貼り付ける必要がなくなることから、
偏光板貼付装置の数は少なくてすむ。
クフィルム基板を分割するための方法であるため、ガラ
ス基板にこの方法を用いる場合には問題がある。これ
は、上記の方法のうち、刃物で切る方法、あるいは、レ
ーザで切断する方法によると、ガラス基板表面の偏光板
の切断によって、ガラス基板を切断する切断力が弱めら
れてしまうので、偏光板の切断とともに、この偏光板よ
りも硬度の高いガラス基板を切断することは困難となる
からである。また、シャーリング切断およびプレスで打
ち抜く方法では、脆性材料のガラス基板を破損するおそ
れがあるからである。
号公報に記載の方法によると、レーザを照射すること
で、脆性材料からなる基材の表面のコーティング層を飛
ばした後に、カッタなどの当接部材を基材に直接当接さ
せることによって、基材にスクライブ線を形成すること
ができるので、ガラス基板を分断することができる。
用いるため、レーザ源、レーザを誘導する導波管などの
設備が必要となり、装置が高価となる。したがって、分
断にかかるコストを抑えることができないという問題が
ある。また、レーザ照射によってコーティング層を飛ば
す際に、照射の強さによってはガラス基板に損傷を与え
る可能性がある。これを解消するために、ガラス基板に
損傷が生じないようレーザ照射を弱めると、基板表面に
貼り付けられた偏光板を完全に飛ばすことができず、ス
クライブ線の形成が不十分となり、ワークの分断を円滑
に行うことができないという問題が生じる。
ことができ、かつ、分断にかかるコストを抑えることが
できるワーク分断方法およびワーク分断装置を提供する
ことであり、本発明の他の目的は、上記のワーク分断方
法を用いることにより、液晶パネルの製造工程における
製造時間を大幅に短縮し、製造コストを抑えることがで
きる液晶パネルの製造方法を提供することである。
成る基材の表面略全面に樹脂層が設けられたワークを予
め定められた分断線で分断する際に、前記ワークに前記
分断線に沿ってスクライブ線を形成し、前記ワークに力
を加えることによって前記分断線で分断するワーク分断
方法において、前記樹脂層のうち、前記分断線を含む帯
状領域の樹脂層をその周囲の樹脂層から分離するととも
に、前記帯状領域の樹脂層を前記基材から剥離する剥離
ステップと、前記帯状領域の樹脂層が剥離されることに
よって露出する前記基材の表面に、前記スクライブ線を
形成する形成ステップとを有することを特徴とするワー
ク分断方法である。
ち、ワークを分断する位置として予め定めた分断線と、
分断線付近の領域とを含んで成る帯状領域の樹脂層を、
その周囲の樹脂層から分離するとともに、この帯状領域
の樹脂層を基材から剥離する。樹脂層を剥離することに
よって基材表面から帯状領域の樹脂層を完全に取り除
き、基材表面を帯状に露出させる。そして、露出させた
基材表面にスクライブ線を直接形成した後、ワークに力
を加えることによって分断線で分断する。
露出させてから、基材表面に直接スクライブ線を形成す
るので、スクライブ線の形成力が弱められることはな
く、基材表面には深い垂直状のクラックを形成すること
ができる。したがって、ワークの分断を円滑に行うこと
ができる。
面略全面に樹脂層が設けられたワークを予め定められた
分断線で分断する際に、前記ワークに前記分断線に沿っ
てスクライブ線を形成し、前記ワークに力を加えること
によって前記分断線で分断するワーク分断方法におい
て、前記樹脂層のうち、前記分断線を含む帯状領域の樹
脂層と前記基材との間に先端部分が前記基材の表面に当
接するようスクレイパーを挿入するとともに、前記樹脂
層の表面に樹脂カッタを所定圧力で当接し、前記スクレ
イパーおよび前記樹脂カッタを、前記分断線に沿って前
記ワークに対し相対移動させて、前記帯状領域の樹脂層
を前記基材から剥離するとともに、前記帯状領域の樹脂
層を周囲の樹脂層から分離する剥離ステップと、前記帯
状領域の樹脂層が剥離されることによって露出する前記
基材の表面に、前記スクライブ線を形成する形成ステッ
プとを有することを特徴とする。
の樹脂層と基材との間に挿入し、その先端部分を基材表
面に当接させるとともに、樹脂カッタを樹脂層の表面に
所定圧力で当接させる。そして、スクレイパーおよび樹
脂カッタを分断線に沿って、ワークに対し相対移動させ
る。相対移動に伴い、スクレイパーの先端部分によって
帯状領域の樹脂層が剥離されるとともに、樹脂カッタに
よって剥離された帯状領域の樹脂層が切断される。これ
によって、周囲の樹脂層から帯状領域の樹脂層が分離さ
れる。
露出させてから、基材表面に直接スクライブ線を形成す
るので、スクライブ線の形成力が弱められることはな
く、基材表面には深い垂直状のクラックを形成すること
ができる。したがって、ワークの分断を円滑に行うこと
ができる。また、レーザ源などと比べて安価で簡便な樹
脂カッタおよびスクレイパーを用いることによっても、
樹脂層の剥離を行うことができるので、ワークを分断す
る装置のコストを抑えることができ、分断にかかるコス
トを抑えることができる。
た前記スクレイパーの先端部分は、前記樹脂層の表面に
当接された前記樹脂カッタの当接点よりも相対移動方向
前方側で当接されることを特徴とする。
を樹脂層の表面に当接された樹脂カッタの当接点よりも
前方で当接させる。これによって、樹脂カッタで樹脂層
を切断する時点で、切断しようとする樹脂層部分はすで
に基材表面から剥離しているので、樹脂カッタを基材表
面に強く当接させなくとも、樹脂層を切断することがで
きる。したがって、基材表面の損傷の発生を抑制して、
樹脂層を容易に切断することができるので、帯状領域の
樹脂層の剥離を円滑に行うことができる。
対移動方向と略平行方向に振動させることを特徴とす
る。
方向と略平行方向の振動を付与し、スクレイパーを振動
させながら剥離を行う。スクレイパーに付与する振動の
うち、剥離が進行する方向への振れによって、樹脂層を
剥離する力は増大する。また、剥離が進行する方向とは
逆方向の振れによって、スクレイパーの先端部分が基材
表面から離れ、樹脂層からの抵抗力は低減する。このよ
うに、スクレイパーを振動させることによって、周期的
な剥離力の増大と抵抗力の低減を図ることができ、円滑
な剥離を行うことができる。
記帯状領域の樹脂層が剥離されることによって露出する
前記基材の表面に基材カッタを所定圧力で当接させ、前
記基材カッタを前記分断線に沿って前記ワークに対し相
対移動させることで、前記基材の表面に前記スクライブ
線を形成することを特徴とする。
出する基材表面に基材カッタを所定圧力で当接させると
ともに、分断線に沿って、ワークに対し相対移動させ
る。基材カッタの相対移動に伴い、基材表面にスクライ
ブ線が形成される。このように、レーザ源などと比べて
安価で簡便な基材カッタを用いることによって、スクラ
イブ線を形成することができるので、ワークを分断する
装置のコストを抑えることができ、分断にかかるコスト
を抑えることができる。
の表面に対し略垂直方向に振動させることを特徴とす
る。
直な方向の振動を基材カッタに付与し、基材カッタを振
動させながらスクライブ線の形成を行う。基材カッタに
付与する振動のうち、基材表面にかかる圧力の方向と平
行方向の振れによって、基材表面にかかる圧力は増大す
る。この増大した圧力が基材表面に付与されることで、
深い垂直状のクラックを形成することができる。一方、
基材表面にかかる圧力の増大は周期的であることから、
不要な水平状のクラックの発生を抑制することができ、
基材の損傷を防止することができる。
面略全面に樹脂層が設けられたワークを予め定められた
分断線で分断する際に、前記ワークに前記分断線に沿っ
てスクライブ線を形成し、前記ワークに力を加えること
によって前記分断線で分断するワーク分断装置におい
て、前記分断線に沿って前記ワークに対し相対移動する
装置本体部と、前記装置本体部に配置され、前記樹脂層
のうち、前記分断線を含む帯状領域の樹脂層をその周囲
の樹脂層から分離する分離手段と、前記装置本体部の前
記分離手段よりも前記相対移動方向後方側に配置され、
前記帯状領域の樹脂層を剥離する剥離手段と、前記装置
本体部の前記剥離手段よりも前記移動方向後方側に配置
され、前記帯状領域の樹脂層が剥離されることにより露
出する前記基材の表面に、前記スクライブ線を形成する
形成手段とを備えることを特徴とするワーク分断装置で
ある。
が配置され、その相対移動方向後方側には剥離手段が配
置され、その相対移動方向後方側には形成手段が配置さ
れている。
置本体部の相対移動に伴い、分断線に沿って、ワークに
対し相対移動する。これによって、分離手段は帯状領域
の樹脂層を分離し、剥離手段は樹脂層を剥離する。帯状
領域の樹脂層が剥離されると、基材表面が帯状に露出す
るので、形成手段は、露出した基材表面にスクライブ線
を形成する。そして、ワークに力を加えることによって
分断線で分断する。
露出させてから、基材表面に直接スクライブ線を形成す
るので、スクライブ線の形成力が弱まることはなく、基
材表面には深い垂直状のクラックを形成することができ
る。したがって、ワークの分断を円滑に行うことができ
る。
な一対の樹脂カッタホイールを備え、前記剥離手段は、
前記帯状領域の樹脂層と前記基材との間に挿入されるス
クレイパーを備え、前記形成手段は、回転自在な基材カ
ッタホイールを備えることを特徴とするワーク分断装置
である。
脂カッタホイールが配置され、その相対移動方向後方側
にはスクレイパーが配置され、その相対移動方向後方側
には基材カッタホイールが配置されている。
および基材カッタホイールは、装置本体部の相対移動に
伴い、分断線に沿って、ワークに対し相対移動する。こ
れによって、樹脂層の表面に当接された一対の樹脂カッ
タホイールは、その移動に伴って回転することで帯状領
域の樹脂層を切断し分離する。帯状領域の樹脂層と基材
との間に挿入されたスクレイパーは、帯状領域の樹脂層
を剥離する。帯状領域の樹脂層が剥離されると、基材表
面が帯状に露出するので、露出した基材表面に当接され
た基材カッタホイールは、その移動に伴って回転するこ
とでスクライブ線を基材表面に形成する。そして、ワー
クに力を加えることによって分断線でワークを分断す
る。
簡便な樹脂カッタホイール、スクレイパーおよび基材カ
ッタホイールを用いることによっても、スクライブ線を
形成することができるので、装置のコストを抑えること
ができる。
ー振動子をさらに備え、前記スクレイパー振動子は、前
記分断線方向と略平行方向の振動を前記スクレイパーに
付与することを特徴とする。
って、分断線方向と略平行方向の振動がスクレイパーに
付与される。これによって、樹脂層を剥離する力が周期
的に増大されるとともに、樹脂層からの剥離抵抗は周期
的に低減されるので、円滑な剥離を行うことができる。
ホイール振動子をさらに備え、前記基材カッタホイール
振動子は、前記基材の表面に対し略垂直となる方向の振
動を前記基材カッタホイールに付与することを特徴とす
る。
子によって、基材の表面に略垂直となる方向の振動が基
材カッタホイールに付与される。これによって、基材表
面にかかる圧力は周期的に増大するので、深い垂直状の
クラックを形成することができる。
帯状領域の樹脂層に向かって突出するとともに、前記相
対移動方向前方側に向かって斜設された剥離部を有し、
前記剥離部を前記帯状領域の樹脂層と前記基材との間に
挿入し、前記剥離部の先端部分を前記基材の表面に当接
させるとともに、前記スクレイパーが前記分断線に沿っ
て前記ワークに対し相対移動することで前記帯状領域の
樹脂層を剥離することを特徴とする。
は、樹脂層に向かって突出されており、相対移動方向前
方側に向かって所定の角度で斜設されている。このよう
に、スクレイパーの剥離部を基材表面に対して所定の角
度をなすように傾斜させて形成することで、剥離部を基
材表面に対して平行に形成した場合に比べて、帯状領域
の樹脂層の押し上げ量が大きくなるので、円滑に樹脂層
の剥離を行うことができる。
ース部と、前記分離手段、前記剥離手段および前記形成
手段が配置される取付部とを備え、前記装置ベース部
は、弾性材から成る可変ダンパを介して前記取付部を支
持することを特徴とする。
部および取付部から成る。装置ベース部は、弾性材から
成る可変ダンパを介して取付部を支持し、取付部には、
分断手段、剥離手段および形成手段が配置されている。
装置本体部が、分断線に沿って、ワークに対し相対移動
することで、取付部に配置されている分離手段、剥離手
段および形成手段も同時に移動する。取付部を支持する
ために装置ベース部に設けられた可変ダンパは、その弾
性力によって、分離手段、剥離手段および形成手段を樹
脂層あるいは基材の表面に押圧するため、分離手段、剥
離手段および形成手段が、樹脂層あるいは基材の表面か
ら離れることを防止することができる。
成手段を取付部に配置することで、装置本体部の相対移
動に伴い、分離手段、剥離手段および形成手段を同時に
相対移動させることができるので、樹脂層の分離、剥離
およびスクライブ線の形成を一括して行うことができ
る。また、可変ダンパを取付部と装置ベース部との間に
介在させることで、分離手段、剥離手段および形成手段
を安定して当接させることができる。
ース部と、前記分離手段が配置される分離手段取付部
と、前記剥離手段が配置される剥離手段取付部と、前記
形成手段が配置される形成手段取付部とを備え、前記装
置ベース部は、弾性材から成る可変ダンパを介して、前
記分離手段取付部、前記剥離手段取付部および前記形成
手段取付部をそれぞれ支持することを特徴とする。
部、分断手段取付部、剥離手段取付部および形成手段取
付部から成る。装置ベース部は、弾性材から成る可変ダ
ンパを介して、分離手段取付部、剥離手段取付部および
形成手段取付部それぞれを個別に支持し、分離手段取付
部には分離手段が配置され、剥離手段取付部には剥離手
段が配置され、形成手段取付部には形成手段が配置され
る。分離手段取付部、剥離手段取付部および形成手段取
付部をそれぞれ支持する可変ダンパは、その弾性力によ
って、分離手段、剥離手段および形成手段を、樹脂層あ
るいは基材の表面に押圧する。この可変ダンパの弾性力
は、分離手段、剥離手段および形成手段ごとに調節がな
されている。すなわち、最適な弾性力の可変ダンパによ
って分離手段取付部、剥離手段取付部および形成手段取
付部がそれぞれ支持されている。
成手段をそれぞれ支持する分離手段取付部、剥離手段取
付部および形成手段取付部を設け、これらの取付部をそ
れぞれ支持する可変ダンパを設けることで、分離手段、
剥離手段および形成手段を基材表面に最適な圧力で当接
させ、さらに安定した状態でスクライブ線の形成を行う
ことができる。
調節可能であることを特徴とする。本発明に従えば、可
変ダンパの弾性力を調節することで、ワークの種類に応
じたスクライブ線の形成を行うことができる。可変ダン
パが、分離手段、剥離手段および形成手段をそれぞれ支
持している場合、基材の硬度が高ければ、形成手段を支
持する可変ダンパの弾性力を強めるなど、可変ダンパの
弾性力を個別に調節することにより、ワークの分断に十
分な深さのスクライブ線を形成することができる。
面略全面に偏光板を貼り付ける貼付ステップと、前記貼
付ステップにおいて前記偏光板が貼り付けられた前記基
板から成るワークを、請求項1〜6のいずれか1つに記
載のワーク分断方法を用いて、所定のサイズに分断する
分断ステップとを有することを特徴とする液晶表示パネ
ルの製造方法である。
表面略全面に偏光板を貼り付けてから、上記のワーク分
断方法を用いて、基板表面に直接スクライブ線を形成
し、ワークを分断することによって液晶表示パネルを製
造する。
に、ワークを所定のサイズに分断するので、基板を分断
してから偏光板を貼り付ける場合のように、パネルごと
に偏光板を貼り付ける必要がなくなり、偏光板の貼付に
要する作業時間を大幅に短縮することができる。また、
従来のようにパネルごとに偏光板を貼り付ける複数の偏
光板貼付装置も不要となる。したがって、液晶表示パネ
ルの製造に要する時間を大幅に短縮することができ、か
つ、製造コストも抑えることができる。
あるワーク分断方法を説明するための断面図である。ワ
ーク3は、図1(a)に示すように、脆性材料であるガ
ラスから成る基材である基板(以下、ガラス基板とい
う。)1の表面に、樹脂材料から成る偏光板2bを樹脂
材料から成る接着層2aによって接着して構成されてい
る。本実施形態では、ワーク3としてTFT−LCDに
用いられる液晶パネルを例にとり説明する。なお、接着
層2aおよび偏光板2bはともに樹脂材料から成るの
で、接着層2aおよび偏光板2bは樹脂層2を構成して
いる。樹脂層2の層厚は、0.1〜1.0mm程度であ
る。
ブ線14はこの分断線Sに沿って形成される。ワーク3
を分断するには、図1(b)に示すように、まず樹脂層
2のうち、分断線Sを含む帯状領域Rの樹脂層2を剥離
するとともに、周囲の樹脂層2から分離する。帯状領域
Rの樹脂層2が分離されると、ガラス基板1の表面が露
出する。それから、図1(c)に示すように、ガラス基
板1の表面に、スクライブ線14を形成する。スクライ
ブ線14は、垂直状のクラックから成り、露出したガラ
ス基板1の表面の略中央に形成される。その後、ワーク
3に所定の力を加えて、ワーク3をスクライブ線14、
すなわち分断線Sに沿って分断する。
基板1の表面を露出させてから、ガラス基板1の表面に
直接スクライブ線14を形成するので、スクライブ線1
4の形成力が弱められることはなく、ガラス基板1の表
面に深い垂直状のクラックを形成することができる。こ
れによって、ワーク3の分断を円滑に行うことができ
る。
けた後に、所定のサイズに分断するので、ガラス基板1
を分断してから偏光板2bを貼り付ける場合のように、
パネルごとに偏光板2bを貼り付ける必要がなくなり、
偏光板2bの貼付に要する作業時間を大幅に短縮するこ
とができる。また、従来のようにパネルごとに偏光板2
bを貼り付ける複数の偏光板貼付装置も不要となる。し
たがって、液晶表示パネルの製造に要する時間を大幅に
短縮することができ、かつ、製造コストも抑えることが
できる。
るスクライブ線形成装置20の側面図である。スクライ
ブ線形成装置20は、装置本体部5、一対の樹脂カッタ
ホイール9、スクレイパー10、スクレイパー振動子1
1、基材カッタホイール12、基材カッタホイール振動
子13および搬送テーブル30から成る。装置本体部5
は、装置ベース部6、複数の可変ダンパ7および取付部
8を備える。
移動方向を示し、矢印Bはワーク3を載せた搬送テーブ
ル30を移動させた場合の移動方向を示す。ここでは、
搬送テーブル30を固定し、装置本体部5を移動方向A
に移動させることによって、ワーク3にスクライブ線1
4を形成する場合について説明する。以下に、スクライ
ブ線形成装置20の構成要素について説明する。
は、回転自在で、周縁が尖った一対の円盤状のカッタで
あって、移動方向Aに対して略平行に所定間隔で並んで
取付部8に配置されている。樹脂カッタホイール9は、
移動に伴って回転し、樹脂層2を切断するが、上記のよ
うに、一対の樹脂カッタホイール9を所定間隔で並んで
配置することによって、帯状領域Rの樹脂層2の幅方向
両側部を同時に切断することができ、帯状領域Rの樹脂
層2とその周囲の樹脂層2との分離を同時に行うことが
できる。
10.0mm程度、ホイール厚が0.2〜1.0mm程
度、刃先角度が15〜40°程度であって、その材料に
は、ガラス基板1よりも低硬度で、かつ、樹脂層2より
も高硬度なものが用いられる。たとえば、ワーク3が、
TFT−LCDに用いられる液晶パネルである場合に
は、樹脂カッタホイール9の材料として、超鋼合金、カ
ーボン鋼、ステンレス鋼、ジルコニアセラミック、サー
メットなどが用いられる。樹脂カッタホイール9の当接
圧力は、0.3〜3.0kg(当接荷重)程度が好まし
い。これによって、ガラス基板1に損傷を与えることな
く樹脂層2の切断を行うことができる。なお、ワーク3
を構成する樹脂層2の材質や厚さによって、樹脂カッタ
ホイール9を適宜交換することで、樹脂層2の分離を良
好に行うことができる。
向かって突出する剥離部10aを有し、剥離部10aは
その先端側が移動方向Aの前方側に向かって傾斜してい
る。剥離部10aの先端部分は、樹脂層2を剥離するた
めに樹脂層2とガラス基板1との間に挿入される。スク
レイパー10は、スクレイパー振動子11を介して取付
部8に取り付けられており、取付位置は樹脂カッタホイ
ール9よりも移動方向Aの後方側である。スクレイパー
10の先端部分の厚さは10.0〜100.0μm程
度、幅は0.5〜2.0mm程度である。これは、剥離
する樹脂層2の幅0.5〜2.0mmと略同じである。
スクレイパー10を形成する材料には、ガラス基板1よ
りも低硬度で、かつ、樹脂層2よりも高硬度なものが用
いられる。たとえば、ワーク3が、TFT−LCDに用
いられる液晶パネルである場合には、スクレイパー10
の材料として、ステンレス鋼や硬質樹脂などが用いられ
る。これによって、ガラス基板1に損傷を与えることな
く、樹脂層2の剥離を行うことができる。なお、樹脂カ
ッタホイール9と同様、ワーク3を構成する樹脂層2の
材質や厚さによって、スクレイパー10を適宜交換する
ことで、樹脂層2の剥離を良好に行うことができる。な
お、スクレイパー10は、スクレイパー振動子11とと
もに剥離手段を構成する。
10を移動方向Aと略平行方向に振動させる振動子であ
って、スクレイパー10と取付部8との間に配置され
る。スクレイパー振動子11は、たとえば、ピエゾ素子
を用いた超音波振動子や機械的に振動を発生する振動装
置で実現される。スクレイパー振動子11から発生する
振動を、スクレイパー10に付与することで、スクレイ
パー10の先端部分からワーク3に加わる力の増幅や剥
離抵抗の低減を図ることができる。
周縁が尖った円盤状のカッタであって、基材カッタホイ
ール振動子13を介して取付部8に取り付けられる。取
付位置は、スクレイパー10よりも移動方向Aの後方側
である。基材カッタホイール12は、直径が3.0〜3
0.0mm程度、ホイール厚が1.0〜3.0mm程
度、刃先角度が30〜70°程度であって、その材料に
は、ガラス基板1よりも高硬度なものが用いられる。ワ
ーク3が、TFT−LCDに用いられる液晶パネルであ
る場合には、たとえば、材料として、ダイヤモンド焼結
体または超鋼合金が用いられる。基材カッタホイール1
2の当接圧力は、0.5〜4.0kg(当接荷重)程度
が好ましい。これによって、ガラス基板1の表面にスク
ライブ線14である垂直状のクラックを深く形成するこ
とができる。なお、ワーク3のガラス基板(基材)1の
材質や厚さによって、基材カッタホイール12を適宜交
換することで、基材1の種類に応じてスクライブ線14
を良好に形成することができる。また、基材カッタホイ
ール12は、基材カッタホイール振動子13とともに形
成手段を構成する。
ッタホイール12をガラス基板1の表面に対し略垂直方
向に振動させる振動子であって、基材カッタホイール1
2と取付部8との間に配置される。基材カッタホイール
振動子13は、たとえば、ピエゾ素子を用いた超音波振
動子や機械的に振動を発生する振動装置で実現される。
基材カッタホイール振動子13から発生する振動を、基
材カッタホイール12に付与することで、基材カッタホ
イール12の先端を介してガラス基板1の表面に周期的
に大きな衝撃を付与し、深い垂直クラックを形成するこ
とができる。また、基材カッタホイール12を振動させ
ることで、水平状のクラックの発生を抑制し、ガラス基
板1に不要な損傷を与えることなく、深い垂直状のクラ
ックを形成することができる。なお、スクレイパー振動
子11および基材カッタホイール振動子13には、上記
以外に、機械的に振動を発生する他の振動子を用いるこ
ともできる。
カッタホイール9、スクレイパー10および基材カッタ
ホイール12を一括して支持する。これによって、装置
本体部5の移動に伴い、樹脂カッタホイール9、スクレ
イパー10および基材カッタホイール12を同時に移動
させることができるので、樹脂層2の分離、剥離および
スクライブ線14の形成を一括して行うことができる。
ら成り、取付部8と装置ベース部6との間に介在する。
図2に示すスクライブ線形成装置20では、可変ダンパ
7は移動方向Aおよび直交する方向にそれぞれ2個配置
され(後述する図4参照)、合計4個の可変ダンパ7が
取付部8を支持している。可変ダンパ7の弾性力は、金
属バネを交換することなどにより調節が可能である。こ
れによって、ワーク3の種類に応じて可変ダンパ7の弾
性力の強弱を変更することができる。したがって、樹脂
カッタホイール9、スクレイパー10および基材カッタ
ホイール12をワーク3に最適な状態で当接させること
ができる。また、可変ダンパ7の弾性力を調節すること
で、ワーク3の種類に応じて、樹脂カッタホイール9、
スクレイパー10および基材カッタホイール12を必ず
しも交換する必要がなくなるので、スクライブ線形成装
置20の利便性が高まる。なお、本発明は、上記の形態
に限定されるものではなく、取付部8と装置ベース部6
との間に、さらに他の部材を介在させてもよく、可変ダ
ンパ7の数を適宜変更してもよい。
取付部8を支持する部材であり、また図示しない移動機
構に装着されている。これによって、装置本体部5は移
動方向Aに沿って移動することができる。
形成装置20によるスクライブ線14の形成手順につい
て説明する。ここでは、ガラス基板1は、無アルカリガ
ラスを主成分とし、ガラス基板1の1枚の厚さは0.4
mm程度である。偏光板2bは、ポリビニルアルコール
をセルロース系フィルムで挟んだ構成であり、着色料と
してヨウ素を含む。偏光板2bは、接着層2aによって
ガラス基板1の表面に接着されている。偏光板2bの厚
さは、0.5mm程度であり、接着層2aの厚さは、
0.1mm程度である。なお、図3〜図5においては接
着層2aを省略している。また、以下の説明における偏
光板2bの剥離とは、接着層2aを含めた剥離を意味す
る。
20について、ワーク3に対して垂直で移動方向Aと平
行な面によりスクライブ線形成装置20を中央で切断し
た断面図である。スクレイパー10の剥離部10aを、
帯状領域Rの偏光板2bとガラス基板1との間に挿入
し、スクレイパー10の剥離部10aの先端部分を、所
定の圧力でガラス基板1に当接させる。このとき、スク
レイパー10の剥離部10aの先端部分は、樹脂カッタ
ホイール9による偏光板2bの切断位置よりも移動方向
Aの前方位置に当接されている。そして、スクレイパー
10を分断線Sに沿ってワーク3に対して移動方向Aに
移動させる。
ー10の剥離部10aの先端部分が、ガラス基板1の表
面から帯状領域Rの偏光板2bを剥離する。このとき、
スクレイパー10の剥離部10aの先端部分は、樹脂カ
ッタホイール9による偏光板2bの切断位置よりも移動
方向Aの前方位置に当接されていることから、偏光板2
bの剥離が分離よりも先に行われることになる。
イール9によって切断されると、スクレイパー10の剥
離部10aの上方へ排出される。なお、本実施の形態で
は、スクレイパー10による剥離は、分離に先だって行
われるが、ワーク3の種類に応じて、剥離を分離と同
時、あるいは、分離後に行ってもよい。
たスクライブ線形成装置20の断面図である。分断線S
を中心にして、一対の樹脂カッタホイール9を偏光板2
bの表面に所定圧力で当接させる。そして、当接させた
樹脂カッタホイール9を、分断線Sに沿ってワーク3に
対し移動方向Aに移動させて回転させる。これによっ
て、偏光板2bを帯状に切断することができ、スクレイ
パー10によって剥離された帯状領域Rの偏光板2b
を、その周囲の偏光板2bから分離することができる。
たスクライブ線形成装置20の断面図である。剥離によ
って露出したガラス基板1の表面に、基材カッタホイー
ル12を所定の圧力で当接させる。そして、基材カッタ
ホイール12を分断線Sに沿ってワーク3に対し移動方
向Aに移動させて回転させる。これによって、ガラス基
板1の表面にスクライブ線14を形成することができ
る。スクライブ線14が形成された後、図示しないブレ
ーカなどの加重機構を用いてワーク3に力を加えること
によって、スクライブ線14すなわち分断線Sでワーク
3を分断する。これによって、所定のサイズの液晶表示
パネルを得ることができる。
スクレイパー10および基材カッタホイール12による
それぞれの手順について説明したが、実際には、樹脂カ
ッタホイール9、スクレイパー10および基材カッタホ
イール12は、装置本体部5とともに、同時にワーク3
に対し移動する。したがって、スクレイパー10および
樹脂カッタホイール9による偏光板2bの剥離および分
離が行われて、帯状領域Rの偏光板2bが取り除かれた
直後に、スクレイパー10の移動方向Aの後方側に位置
する基材カッタホイール13によってスクライブ線14
の形成が行われることになる。
ッタホイール9およびスクレイパー10によって偏光板
2bを剥離し、ガラス基板1の表面を露出させてから、
ガラス基板1の表面に直接スクライブ線14を形成する
ので、スクライブ線14の形成力が弱められることはな
く、ガラス基板1の表面には深い垂直状のクラックを形
成することができる。
樹脂カッタホイール9およびスクレイパー10を用いて
樹脂層2の剥離を行うことができるので、ワーク3を分
断する装置のコストを抑えることができ、分断にかかる
コストを抑えることができる。
を切断する時点で、切断しようとする樹脂層部分はすで
にガラス基板1の表面から剥離しているので、樹脂カッ
タホイール9をガラス基板1の表面に強く当接させなく
とも、樹脂層2を切断することができる。これによっ
て、ガラス基板1の表面の損傷の発生を抑制して、樹脂
層2を容易に切断することができるので、帯状領域Rの
樹脂層2の剥離を円滑に行うことができる。
によって、周期的な剥離力の増強と抵抗力の低減を図る
ことができ、円滑な剥離を行うことができる。さらに、
基材カッタホイール12を振動させることによって、基
材カッタホイール12によってガラス基板1にかかる圧
力が周期的に増大するので、深い垂直状のクラックを形
成することができる。
ガラス基板1の表面に対して所定の角度をなすように傾
斜させて形成することで、剥離部10aをガラス基板1
の表面に平行に形成した場合に比べて、帯状領域Rの樹
脂層2の押し上げ量が大きくなり、円滑に樹脂層2の剥
離を行うことができる。
ー10および基材カッタホイール12を取付部8に取り
付けることで、装置本体部5の移動に伴い、樹脂カッタ
ホイール9、スクレイパー10および基材カッタホイー
ル12を同時に移動させることができるので、樹脂層2
の分離、剥離およびスクライブ線14の形成を一括して
行うことができる。また、可変ダンパ7を取付部8と装
置ベース部6との間に介在させることで、樹脂カッタホ
イール9、スクレイパー10および基材カッタホイール
12を安定して当接させることができる。
ことで、ワーク3の種類に応じたスクライブ線14の形
成を行うことができる。
いることによって、偏光板2bが貼り付けられたガラス
基板1にスクライブ線14を円滑に形成することがで
き、ワーク3を円滑に分断することができる。これによ
って、従来技術の欄で説明したパネル製造工程の貼合わ
せ工程(工程(6))において、偏光板2bが貼り付け
られたガラス基板1を、分断工程(工程(7))におい
て所定のサイズに分断することができる。したがって、
ガラス基板1を分断してから偏光板2bを貼り付ける場
合のように、パネルごとに偏光板2bを貼り付ける必要
がなくなり、偏光板2bの貼付に要する作業時間を大幅
に短縮することができる。また、パネルごとに偏光板2
bを貼り付ける必要がなくなることによって、パネルの
数に応じた偏光板貼付装置も不要となる。
る。図6に示すスクライブ線形成装置20aは、図1に
示すスクライブ線形成装置20と基本的な構成は同じで
あるが、相違点は、樹脂カッタホイール9、スクレイパ
ー10および基材カッタホイール12が、1つの取付部
8によって一括して支持されるのではなく、樹脂カッタ
ホイール9、スクレイパー10および基材カッタホイー
ル12ごとに設けられたそれぞれの取付部15,16,
17によってそれぞれが支持される点である。
段取付部15に取り付けられ、スクレイパー10は剥離
手段取付部16に取り付けられ、基材カッタホイール1
2は形成手段取付部17に取り付けられている。そし
て、分離手段取付部15は第1可変ダンパ18aによっ
て支持され、剥離手段取付部16は第2可変ダンパ18
bによって支持され、形成手段取付部17は第3可変ダ
ンパ18cによって支持されている。これによって、樹
脂カッタホイール9、スクレイパー10、基材カッタホ
イール12を偏光板2b表面に最適な圧力で当接させる
ことができ、さらに安定した最適な状態でスクライブ線
14の形成を行うことができる。
0aにおいても、前述のスクライブ線形成装置20と同
様の効果を得ることができる。さらに、スクライブ線形
成装置20aでは、樹脂カッタホイール9、スクレイパ
ー10および基材カッタホイール12をそれぞれ支持す
る樹脂カッタホイール取付部15、スクレイパー取付部
16および基材カッタホイール取付部17を設け、これ
らの取付部15,16,17をそれぞれ支持する可変ダ
ンパ18a,18b,18cを設けているので、樹脂カ
ッタホイール9、スクレイパー10および基材カッタホ
イール12をガラス基板1の表面に最適な圧力で当接さ
せることができ、さらに安定した状態でスクライブ線1
4の形成を行うことができる。
ダンパ18bおよび第3可変ダンパ18cの弾性力は、
調節することが可能である。このように、弾性力を調節
し、それぞれの弾性力の強弱を変更することで、ワーク
3の種類に応じたスクライブ線14を形成することがで
きる。
20aでは、装置本体部5を移動方向Aに移動させた場
合について説明したが、装置本体部5を固定し、ワーク
3を載せた搬送テーブル30を移動方向Bに移動させて
もよい。また、装置本体部5を移動方向Aに移動させる
とともに、搬送テーブル30を移動方向Bに移動させて
もよい。
aを構成するスクレイパー10の形状について図7〜図
11を用いて説明する。図7〜図11は、スクレイパー
10の形状を示す図である。それぞれの図において、左
図はスクレイパー10の正面図であり、右図はスクレイ
パー10の側面図である。図に示すように、スクレイパ
ー10は突出した剥離部10aを有する。剥離部10a
は、ガラス基板1にその先端部分で当接しており、この
先端部分によって帯状領域Rの樹脂層2をすくい上げる
ことができる。なお、先端部分の幅を、W1〜W3で示
す。幅の大小関係は、W3<W1<W2である。また、
図7〜図10の9種類のスクレイパー10を区別するた
めに、それぞれを10−A〜10−Iとする。
し、図7(b)はスクレイパー10−Bを示す。スクレ
イパー10−A,10−Bの先端部分の幅W1は、剥離
する帯状領域Rの樹脂層2の幅より、若干狭く形成され
ている。スクレイパー10−A,10−Bの先端部分に
対する後端部分は、先端部分の幅W1よりも狭く形成さ
れている。スクレイパー10−A,10−Bの剥離部1
0aは、両者ともガラス基板1とは線接触に近い状態で
当接しており、スクレイパー10−Aとスクレイパー1
0−Bとの相違は、剥離部10aの側面の形状である。
図7の右図に示すように、スクレイパー10−Aの剥離
部10aのガラス基板1に対する傾斜角度は、スクレイ
パー10−Bの傾斜角度よりも大きい。
し、図8(b)はスクレイパー10−Dを示す。スクレ
イパー10−Cの先端部分の幅W1は、スクレイパー1
0−A,10−Bと略同じ幅であり、剥離する帯状領域
Rの樹脂層2の幅より若干狭く形成されている。これに
対して、スクレイパー10−Dの先端部分の幅W2は、
剥離する帯状領域Rの樹脂層2の幅と略同じ幅に形成さ
れている。すなわち、幅W2は幅W1よりも広い。スク
レイパー10−C,10−Dの剥離部10aとガラス基
板1とは線接触に近い状態で当接している。スクレイパ
ー10−Cとスクレイパー10−Dの剥離部10aを比
較すると、スクレイパー10−Cの剥離部10aは直線
的に形成されているのに対して、スクレイパー10−D
の剥離部10aは湾曲して形成されている。
クレイパー10−Eの先端部分の幅W3は、スクレイパ
ー10−A,10−Bよりも狭く形成されている。した
がって、スクレイパー10−Eの先端部分の幅W3は、
幅W1〜W3の中では一番狭く、剥離する帯状領域Rの
樹脂層2の幅に対してかなり狭く形成されている。スク
レイパー10−Eの剥離部10aとガラス基板1とは線
接触に近い状態で当接しており、側面の形状は、スクレ
イパー10−Bと略同じである。
0−Dの剥離部10aの先端部分の幅W1,W2は、そ
の後端部分よりも広く形成されていることから、後端部
分付近には隙間が生じることになる。また、スクレイパ
ー10−Eの剥離部10aの先端部分の幅W3は、剥離
する帯状領域Rの樹脂層2の幅よりも狭く形成され、後
端部分の幅も、先端部分の幅W3と略同じ幅で形成され
ていることから、後端部分付近のみならず、先端部分付
近についても、隙間が生じることになる。したがって、
スクレイパー10−A〜スクレイパー10−Eを用いる
と、その隙間によって、剥離クズとなった帯状領域Rの
樹脂層2を、スクライブ線形成装置20,20aの後方
へ排出することができる。
ー10−F〜スクレイパー10−Iについては、その先
端部分の幅W1が、スクレイパー10−A,10−B,
10−Cと同様、剥離する帯状領域Rの樹脂層2の幅よ
り、若干狭く形成されており、その先端部分に対する後
端部分は、先端部分の幅W1と略同じ幅で形成されてい
る。
し、図10(b)はスクレイパー10−Gを示す。スク
レイパー10−F,10−Gの剥離部10aとガラス基
板1とは線接触に近い状態で当接している。スクレイパ
ー10−F,10−Gの相違は、剥離部10aの側面の
形状である。スクレイパー10−Fの剥離部10aは、
直線的に形成されているのに対して、スクレイパー10
−Gの剥離部10aは、湾曲して形成されている。
し、図11(b)はスクレイパー10−Iを示す。スク
レイパー10−H,10−Iの剥離部10aとガラス基
板1とは、面で当接している。スクレイパー10−F,
10−Gの相違は、剥離部10aの側面の形状であり、
ガラス基板1と剥離部10aとの当接の状態が異なる。
スクレイパー10−Hは、その剥離部10aの一部をガ
ラス基板1に当接するよう形成されているが、スクレイ
パー10−Iは、その剥離部10aの底面の全面をガラ
ス基板1に当接するよう形成されている。
0,20aに用いるスクレイパー10として9種類のス
クレイパー10を示したが、本発明のスクライブ線形成
装置20はこれらに限定されるものではなく、さらに、
他の形状のスクレイパー10を用いることもできる。
剥離し、基材表面を露出させてから、基材表面に直接ス
クライブ線を形成するので、スクライブ線の形成力が弱
められることはなく、基材表面に深い垂直状のクラック
を形成することができる。これによって、ワークの分断
を円滑に行うことができる。
て安価で簡便な樹脂カッタおよびスクレイパーを用いる
ことによっても、樹脂層の剥離を行うことができるの
で、ワークを分断する装置のコストを抑えることがで
き、分断にかかるコストを抑えることができる。
を切断する時点で、切断しようとする樹脂層部分はすで
に基材表面から剥離しているので、樹脂カッタを基材表
面に強く当接させなくとも、樹脂層を切断することがで
きる。これによって、基材表面の損傷の発生を抑制し
て、樹脂層を容易に切断することができるので、帯状領
域の樹脂層の剥離を円滑に行うことができる。
させることによって、樹脂層を剥離する力が周期的に増
大されるとともに、樹脂層からの剥離抵抗は周期的に低
減されるので、円滑な剥離を行うことができる。
て安価で簡便な基材カッタを用いることによって、スク
ライブ線を形成することができるので、ワークを分断す
る装置のコストを抑えることができ、分断にかかるコス
トを抑えることができる。
基材表面にかかる圧力は周期的に増大するので、深い垂
直状のクラックを形成することができる。
部を基材表面に対して所定の角度をなすように傾斜して
形成することで、剥離部の先端部分によって、帯状領域
の樹脂層が押し上げられるので、樹脂層の剥離を行うこ
とができる。
および形成手段を取付部に配置することで、装置本体部
の相対移動に伴い、分離手段、剥離手段および形成手段
を同時に相対移動させることができるので、樹脂層の分
離、剥離およびスクライブ線の形成を一括して行うこと
ができる。また、可変ダンパを取付部と装置ベース部と
の間に介在させることで、分離手段、剥離手段および形
成手段を安定して当接させることができる。
および形成手段をそれぞれ支持する分離手段取付部、剥
離手段取付部および形成手段取付部を設け、これらの取
付部をそれぞれ支持する可変ダンパを設けることで、分
離手段、剥離手段および形成手段を基板表面に最適な圧
力で当接させることができ、さらに安定した状態でスク
ライブ線の形成を行うことができる。
を調節することで、ワークの種類に応じたスクライブ線
の形成を行うことができる。特に、可変ダンパが、分離
手段、剥離手段および形成手段をそれぞれ支持している
場合は、基材の硬度が高ければ、形成手段を支持する可
変ダンパの弾性力を強めるなど、可変ダンパの弾性力を
個別に調節することにより、ワークの分断に十分な深さ
のスクライブ線を形成することができる。
付けた後に、ワークを所定のサイズに分断するので、基
板を分断してから偏光板を貼り付ける場合のように、パ
ネルごとに偏光板を貼り付ける必要がなくなり、偏光板
の貼付に要する作業時間を大幅に短縮することができ
る。また、従来のようにパネルごとに偏光板を貼り付け
る複数の偏光板貼付装置も不要となる。したがって、液
晶表示パネルの製造に要する時間を大幅に短縮すること
ができ、かつ、製造コストも抑えることができる。
説明するための断面図である。
ブ線形成装置20の側面図である。
向Aと平行な面によりスクライブ線形成装置20を中央
で切断した断面図である。
成装置20の断面図である。
成装置20の断面図である。
Claims (15)
- 【請求項1】 脆性材料から成る基材の表面略全面に樹
脂層が設けられたワークを予め定められた分断線で分断
する際に、前記ワークに前記分断線に沿ってスクライブ
線を形成し、前記ワークに力を加えることによって前記
分断線で分断するワーク分断方法において、 前記樹脂層のうち、前記分断線を含む帯状領域の樹脂層
をその周囲の樹脂層から分離するとともに、前記帯状領
域の樹脂層を前記基材から剥離する剥離ステップと、 前記帯状領域の樹脂層が剥離されることによって露出す
る前記基材の表面に、前記スクライブ線を形成する形成
ステップとを有することを特徴とするワーク分断方法。 - 【請求項2】 脆性材料から成る基材の表面略全面に樹
脂層が設けられたワークを予め定められた分断線で分断
する際に、前記ワークに前記分断線に沿ってスクライブ
線を形成し、前記ワークに力を加えることによって前記
分断線で分断するワーク分断方法において、 前記樹脂層のうち、前記分断線を含む帯状領域の樹脂層
と前記基材との間に先端部分が前記基材の表面に当接す
るようスクレイパーを挿入するとともに、前記樹脂層の
表面に樹脂カッタを所定圧力で当接し、前記スクレイパ
ーおよび前記樹脂カッタを、前記分断線に沿って前記ワ
ークに対し相対移動させて、前記帯状領域の樹脂層を前
記基材から剥離するとともに、前記帯状領域の樹脂層を
周囲の樹脂層から分離する剥離ステップと、 前記帯状領域の樹脂層が剥離されることによって露出す
る前記基材の表面に、前記スクライブ線を形成する形成
ステップとを有することを特徴とするワーク分断方法。 - 【請求項3】 前記基材の表面に当接された前記スクレ
イパーの先端部分は、前記樹脂層の表面に当接された前
記樹脂カッタの当接点よりも相対移動方向前方側で当接
されることを特徴とする請求項2記載のワーク分断方
法。 - 【請求項4】 前記スクレイパーを前記相対移動方向と
略平行方向に振動させることを特徴とする請求項2また
は3に記載のワーク分断方法。 - 【請求項5】 前記形成ステップでは、前記帯状領域の
樹脂層が剥離されることによって露出する前記基材の表
面に基材カッタを所定圧力で当接させ、前記基材カッタ
を前記分断線に沿って前記ワークに対し相対移動させる
ことで、前記基材の表面に前記スクライブ線を形成する
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の
ワーク分断方法。 - 【請求項6】 前記基材カッタを前記基材の表面に対し
略垂直方向に振動させることを特徴とする請求項5記載
のワーク分断方法。 - 【請求項7】 脆性材料から成る基材の表面略全面に樹
脂層が設けられたワークを予め定められた分断線で分断
する際に、前記ワークに前記分断線に沿ってスクライブ
線を形成し、前記ワークに力を加えることによって前記
分断線で分断するワーク分断装置において、 前記分断線に沿って前記ワークに対し相対移動する装置
本体部と、 前記装置本体部に配置され、前記樹脂層のうち、前記分
断線を含む帯状領域の樹脂層をその周囲の樹脂層から分
離する分離手段と、 前記装置本体部の前記分離手段よりも前記相対移動方向
後方側に配置され、前記帯状領域の樹脂層を剥離する剥
離手段と、 前記装置本体部の前記剥離手段よりも前記移動方向後方
側に配置され、前記帯状領域の樹脂層が剥離されること
により露出する前記基材の表面に、前記スクライブ線を
形成する形成手段とを備えることを特徴とするワーク分
断装置。 - 【請求項8】 前記分離手段は、回転自在な一対の樹脂
カッタホイールを備え、 前記剥離手段は、前記帯状領域の樹脂層と前記基材との
間に挿入されるスクレイパーを備え、 前記形成手段は、回転自在な基材カッタホイールを備え
ることを特徴とする請求項7記載のワーク分断装置。 - 【請求項9】 前記剥離手段はスクレイパー振動子をさ
らに備え、 前記スクレイパー振動子は、前記分断線方向と略平行方
向の振動を前記スクレイパーに付与することを特徴とす
る請求項8記載のワーク分断装置。 - 【請求項10】 前記形成手段は基材カッタホイール振
動子をさらに備え、 前記基材カッタホイール振動子は、前記基材の表面に対
し略垂直となる方向の振動を前記基材カッタホイールに
付与することを特徴とする請求項8または9に記載のワ
ーク分断装置。 - 【請求項11】 前記スクレイパーは、前記帯状領域の
樹脂層に向かって突出するとともに、前記相対移動方向
前方側に向かって斜設された剥離部を有し、 前記剥離部を前記帯状領域の樹脂層と前記基材との間に
挿入し、前記剥離部の先端部分を前記基材の表面に当接
させるとともに、前記スクレイパーが前記分断線に沿っ
て前記ワークに対し相対移動することで前記帯状領域の
樹脂層を剥離することを特徴とする請求項8〜10のい
ずれか1つに記載のワーク分断装置。 - 【請求項12】 前記装置本体部は、装置ベース部と、 前記分離手段、前記剥離手段および前記形成手段が配置
される取付部とを備え、 前記装置ベース部は、弾性材から成る可変ダンパを介し
て前記取付部を支持することを特徴とする請求項7〜1
1のいずれか1つに記載のワーク分断装置。 - 【請求項13】 前記装置本体部は、装置ベース部と、 前記分離手段が配置される分離手段取付部と、 前記剥離手段が配置される剥離手段取付部と、 前記形成手段が配置される形成手段取付部とを備え、 前記装置ベース部は、弾性材から成る可変ダンパを介し
て、前記分離手段取付部、前記剥離手段取付部および前
記形成手段取付部をそれぞれ支持することを特徴とする
請求項7〜11のいずれか1つに記載のワーク分断装
置。 - 【請求項14】 前記可変ダンパの弾性力は調節可能で
あることを特徴とする請求項12または13に記載のワ
ーク分断装置。 - 【請求項15】 脆性材料から成る基板の表面略全面に
偏光板を貼り付ける貼付ステップと、 前記貼付ステップにおいて前記偏光板が貼り付けられた
前記基板から成るワークを、請求項1〜6のいずれか1
つに記載のワーク分断方法を用いて、所定のサイズに分
断する分断ステップとを有することを特徴とする液晶表
示パネルの製造方法。
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