JP2009160678A - 切断装置および表示パネルの製造方法 - Google Patents

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理雄 田平
Takeshi Takayama
武史 高山
Masanobu Furukawa
正信 古川
Mitsunobu Yoshida
光伸 吉田
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Abstract


【課題】 狭い幅の樹脂層を切断することができる切断装置および表示パネルの製造方法を提供する。
【解決手段】 回転刃物11の貫通孔20は、回転刃物11の回転軸を中心とする円形状の領域と、その領域から外側に放射状に120度間隔で延在する3つの矩形状カット部20aとから成る。回転刃物押さえ部材13には、回転刃物11の貫通部を貫通する貫通部から放射状に120度間隔で外側に延在する矩形状の3つの爪部13aが形成されている。3つの爪部13aは、回転刃物11の矩形状カット部20aを避ける位置で、回転刃物11を外周押さえ部材12に押さえ付ける。一対の回転刃物保持部10のうちの片方の回転刃物保持部10の刃物固定部材13の爪部13aは、他方の回転刃物保持部10の回転刃物11の矩形状カット部20aに収まるので、回転刃物11同士を接触させて重なり合わせることができ、狭い幅Rの樹脂層の剥離が可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、脆性材料から成る基材の表面に形成された樹脂層を切断する切断装置および表示パネルの製造方法に関する。
液晶表示パネルには、駆動方法によって、単純マトリクス方式と呼ばれるものとアクティブマトリクス方式と呼ばれるものとがある。アクティブマトリクス方式の液晶表示パネルの中でも、TFT−LCD(Thin Film Transistor‐Liquid Crystal Display)は、応答速度に優れ、画像のコントラストが鮮明で、中間の色調も表現することができるので、ノート型などのパーソナルコンピュータおよびデジタルカメラなどに採用され、急速に進展している。TFT−LCDには、近年の携帯電話機の表示部のカラー化などに伴い、需要が急速に伸びている低温ポリシリコンTFT−LCD、あるいは超薄型シートコンピュータおよび電子アルバムなどへの応用が期待される連続粒界結晶シリコン(Continuous
Grain Silicon;略称「CGS」)TFT−LCDがある。
TFT−LCDは、基本的に3段階の工程によって製造される。3段階の工程とは、ガラス基板の表面にTFT(Thin Film Transistor)あるいは液晶駆動用の透明電極などを形成するTFTアレイ製造工程、液晶材料を注入するパネル製造工程、および液晶を駆動させるための集積回路あるいはバックライトなどを装着するモジュール製造工程である。このうち、パネル製造工程は、大まかには10段階の工程から成る。10段階の工程とは、順に、洗浄工程、配向膜用樹脂膜形成工程、配向処理工程、シール形成工程、スペーサ散布工程、貼合わせ工程、分断工程、液晶注入・封止工程、偏光板貼付工程および検査工程である。
以下、この10段階の工程について簡単に説明する。まず、第1番目の洗浄工程では、TFTあるいは透明電極などが表面に形成されたガラス基板から、汚れなどを除去するために、ガラス基板に純水を吹き付けるなどして洗浄する。第2番目の配向膜用樹脂膜形成工程では、ガラス基板の表面に形成されたTFTあるいは透明電極などを覆うように樹脂膜を形成する。第3番目の配向処理工程では、形成された樹脂膜にミクロな傷をつけて一定の方向に配向させる。第4番目のシール形成工程では、ガラス基板表面のシール部にエポキシ樹脂などの接着剤を塗布する。第5番目のスペーサ散布工程では、一対のガラス基板に一定のギャップつまり間隔をもたせるために、間隔保持部材であるスペーサを均一に散布する。第6番目の貼合わせ工程では、一対のガラス基板をミクロン単位で精密に重ね合わせ、貼り合わせる。
第7番目の分断工程では、一対のガラス基板から、所定のサイズの液晶表示パネルを複数枚製造するために、ガラス基板の表面にクラックから成るスクライブ線を形成し、ガラス基板に力を加えて分断する。ここで、スクライブ線とは、ガラス基板表面に形成する切り代であり、円滑な分断を行うためにはガラス基板に対して垂直方向のクラックを深く形成することが必要となる。スクライブ線を形成する力が強すぎると、ガラス基板に対して水平方向のクラックが発生し、分断の際にガラス基板が破損することがある。
ガラス基板の分断には、一般に、スクライバとブレーカと呼ばれる装置が用いられる。重ね合わされた一対のガラス基板を分断する場合、まず、スクライバによって、それぞれのガラス基板表面に、切り代位置が合うように、分断線に沿ってスクライブ線を形成する。そして、ブレーカによって、上側のガラス基板表面に形成されたスクライブ線の真上から、ウレタン製の細長い円柱状の棒材を落下させる。これによって、ウレタン製の棒材の落下による力が上側のガラス基板を介して、下側のガラス基板表面に形成されたスクライブ線付近のガラス基板に伝わることで、下側のガラス基板を分断線に沿って分断することができる。次に、一対のガラス基板を裏返し、同様の作業を行う。これによって、裏返しを行う前は上側であったガラス基板についても分断線に沿って分断することができ、一対のガラス基板を分断することができる。
第8番目の液晶注入・封止工程では、スペーサによって設けられたガラス基板の隙間に、真空を利用して液晶材料を充填した後、封止する。第9番目の偏光板貼付工程では、液晶材料の注入および封止が終了したパネルに偏光板を貼り付ける。第10番目の検査工程では、パネルを動作させ目視などで検査を行う。
従来、5型ぐらいまでのパネルサイズの中小型液晶表示パネルを製造する場合、第6番目の貼合わせ工程で、ガラス基板同士を貼合わせ、第7番目の分断工程でそれらを短冊状に分断する。第8番目の液晶注入・封止工程で、液晶の注入および封止を行い、さらに注入および封止後の短冊状のガラス基板を分断することで中小型液晶表示パネルを製造する。そして、第9番目の偏光板貼付工程で、分断した各パネルにパネルサイズに合わせた偏光板を貼り付ける。すなわち、パネル製造工程において、第8番目の液晶注入・封止工程と第9番目の偏光板貼付工程との間にさらにパネルを分断する分断工程を設けることによって、中小型液晶表示パネルを製造している。
図14は、液晶表示パネル8の構造の一例を示す図である。液晶表示パネル(以下「液晶パネル」ともいう)8には、樹脂でできた偏光板83が基板に貼り付けられている。図14に示した例では、基板は、TFT基板81およびCF(Color Filter)基板82が接合され2層になっており、それぞれの基板の表面のうち接合面の対面に偏光板83がそれぞれ貼り付けられている。通常、偏光板83のサイズは液晶パネル8の外形のサイズよりも小さく、表示エリアのサイズ(以下「表示サイズ」という)よりも少し大きくなっており、表示パネル8の外周縁部は、偏光板が貼り付けられていない領域である露出部84が形成される。
しかしながら、近年、液晶パネルを搭載する製品の外形サイズを変えることなく、少しでも表示サイズを大きくしたいという要望に応えるために、液晶パネルの表示エリアのサイズと、液晶パネルの外形のサイズとの差がますます小さくなってきている。したがって、液晶パネルを製品に組み込む場合、表示パネルの表示エリアが見えるようにするために製品の外観部品に設けられる開口部と、液晶パネルとの位置合わせの精度が厳しくなってきている。換言すると、液晶パネルの外形の外周縁と表示エリアの外周縁の間に、偏光板83の外周縁が位置するように貼り付けられる偏光板の貼付位置精度が重要になってきている。
上述したように、液晶パネルは、大板のマザーガラスから何枚もの基板を切り出した後、1枚ずつ偏光板が貼り付けられる。切り出された基板に偏光板を貼り付ける場合、偏光板の外形精度と、基板に偏光板を貼り付ける精度とが積み重なり、基板に対する偏光板の位置精度は、±0.3mm程度のずれが生じてしまう。すなわち、製品の外観部品の開口部に対して、偏光板の位置がずれることになるという問題がある。
さらに、中小型液晶表示パネルを製造する場合、分断される液晶パネルごとに偏光板の貼り付けを行うため、作業にかなりの時間を要し、作業効率を高めるためには、複数の偏光板貼付装置を用いることが必要となる。
これらの問題を解決するために、大板のマザーガラスの状態で大きな偏光板を貼り付けた後液晶パネルに分断するときに、同時に偏光板の不要部を剥離する方法が用いられる。たとえば、基板を切断する前に偏光板を基板に貼り付けた後、偏光板を2枚のカッタで切断し、2本の切断線の間の偏光板を剥離し、剥離された部分の基板を回転刃物で切断する。偏光板が貼り付けたられたマザーガラスを分断して液晶パネルを切り出すときに、同時に偏光板の不要部を剥離する場合、分断および剥離の位置精度は、装置の加工精度によって決まるので、±0.1mm以下にすることができる。
図15は、従来の技術によるワーク分断装置301の構造を示す断面図である。図15に示したワーク分断装置301は、特許文献1に記載されるワーク分断装置であり、2枚の樹脂カッタホイール311の間にスクレイパ312が設けられる。搬送テーブル317に載置されるワーク9の樹脂層92は、スクレイパ312の剥離部312aによって剥離され、両側の樹脂カッタホイール311によって切断されて除去される。ワーク9は、樹脂層92が形成された基板91であり、樹脂層92は、偏光板とその偏光板を基板91に貼り付ける接着層とによって構成される。
2つの樹脂カッタホイール311は、それぞれの回転軸が同一線上になるように、取付部314に取り付けられている。スクレイパ312は、スクレイパ振動子313を介して、取付部314に取り付けられている。装置ベース部316に固定される2つの可変ダンパ315は、取付部314を介して、2枚の樹脂カッタホイール311およびスクレイパ312を押圧する。樹脂カッタホイール311および可変ダンパ315は、それぞれ2つずつあるが、互いに独立しておらず、一体となって2枚の樹脂カッタホイール311を押圧する。
樹脂カッタホイール311は、回転自在で、周縁が尖った一対の円盤状のカッタであり、移動方向Xに対して平行に所定間隔で並んで配置され取付部314に取り付けられている。樹脂カッタホイール311は、ワーク9の移動に伴って回転し、樹脂層92を切断するが、一対の樹脂カッタホイール311を所定間隔で並んで配置することによって、帯状の樹脂層92の幅方向両側部を同時に切断することができる。スクレイパ312の剥離部312aの先端部分は、樹脂カッタホイール312による樹脂層92の切断位置よりも移動方向Xの前方位置に当接されている。したがって、樹脂層92の剥離が分離よりも先に行われることになる。
特開2003−335536号公報
携帯電話等に用いられる小型の液晶表示パネルは、表示エリアの面積が少しでも広くなるように、額縁の幅、つまり表示パネルの周縁部の表示エリアでない部分の幅を狭くした狭額縁が求められている。このような狭額縁となるように偏光板を切断する場合、より狭い間隔で2本の切断線を形成しなければならない。
上述した従来の技術では、2つの樹脂カッタホイール311(以下「回転刃物」という)は、それぞれの回転軸を同一線上に一体として配置されているので、切断する樹脂層の幅を狭くするために、2枚の回転刃物の距離を小さくすると、それぞれを支持する支持部材同士が接触つまり干渉する。したがって、2枚の回転刃物の間隔は、経験的に2.0mm程度にすることが限度である。
さらに、上述した従来の技術では、2枚の回転刃物は、それぞれの回転軸を同一線上に一体として配置して保持され、独立でなく一体で回転刃物が押圧されるので、2枚の回転刃物の真円度の差によって片当たりが発生し、片方の回転刃物だけによってしか切断することができない場合がある。
片当たりを解決するために、2枚の回転刃物を個別に保持し、それぞれを独立して押圧することが考えられる。しかし、樹脂層を狭い幅で切断するために、2枚の回転刃物を近づけていくと、それぞれの回転刃物を保持している保持部材の一部がお互いに接触して干渉してしまう。
図16は、従来の技術による回転刃物の位置関係を改善した例を示す図である。図16に示した例は、回転刃物の進行方向Xに対して、2枚の回転刃物の位置を同じ位置に並べるのではなく、回転刃物311aと回転刃物311bとを前後に配置することによって、支持部材319aの一部と支持部材319bの一部との接触つまり干渉を回避し、樹脂層を狭い幅Rで切断しようとするものである。
しかし、図16に示した例では、前方の回転刃物311aが形成した1本目の切断線に、後方の回転刃物311bが引き込まれ、2本目の切断線を形成することができないという問題がある。さらに、片方の回転刃物が基板上にある時、他方の回転刃物が基板から外れ搬送テーブルを傷つけるという問題がある。
接着剤などを用いて回転刃物の片側からだけで回転刃物を保持する方法も考えられるが、回転刃物の交換の際、作業性が著しく悪化する。回転刃物は、消耗品であるので、簡単に着脱可能であることが、作業性向上のために必須である。
上述した従来の技術では、2枚の回転刃物の間隔が広い場合、たとえば数mm以上の場合は、2枚の回転刃物を回転軸方向で傾けることによって、両当たりするように改善することは可能である。しかし、2枚の回転刃物の間隔を狭くした場合は、2枚の回転刃物を回転軸方向で傾ける角度によって生じる2枚の回転刃物の刃の先端部の位置の差が、間隔の広い場合に比して小さいので、片当たりを解消することは物理的に困難である。
さらに、2枚の回転刃物の間隔を狭くするために回転刃物の厚さを薄くすると、回転刃物の剛性が不足して、回転刃物の回転軸の近傍付近だけで保持する場合、樹脂層の切断時に樹脂層から受ける切削抵抗によって、回転刃物が変形し、真っ直ぐに切断することができなくなる。
本発明の目的は、狭い幅の樹脂層を切断することができる切断装置および表示パネルの製造方法を提供することである。
本発明は、同一の回転方向に共通な回転軸線まわりに回転駆動される2枚の回転刃物と、
前記回転刃物の回転軸方向の距離が予め定める距離以下となる距離で、前記2枚の回転刃物を回転自在にそれぞれ個別に保持する2つの保持手段と、
前記2つの保持手段を基材の表面に対して垂直方向に移動可能にそれぞれ個別に保持する2つの可動手段と、
前記2つの可動手段を個別に移動させることによって、前記2枚の回転刃物を基材に押圧する2つの押圧手段とを含むことを特徴とする切断装置である。
また本発明は、前記保持手段は、前記回転刃物を固定する固定部材、およびその固定部材とによって前記回転刃物を把持する把持部材を含み、
前記回転刃物は、把持部材の一部分を貫通させるための貫通孔が形成され、
前記把持部材は、前記回転刃物の貫通孔を貫通して固定部材に嵌合する貫通部と、その貫通部に連結し、かつ回転刃物を把持する把持部とから成り、
前記貫通孔は、前記2枚の回転刃物のうち、その貫通孔が形成される一方の回転刃物を把持する把持部材の貫通部を貫通させ、かつ一方の回転刃物と異なる他方の回転刃物を把持する把持部材の把持部を貫通させることができる形状に形成されることを特徴とする。
また本発明は、前記固定部材は、前記回転刃物に接する面の外周縁が、前記回転刃物の刃の部分に近接することを特徴とする。
また本発明は、前記貫通孔は、前記2枚の回転刃物のうち、その貫通孔が形成される一方の回転刃物を把持する把持部材の貫通部を一方の回転刃物の中心部で貫通させる第1の領域と、その一方の回転刃物と異なる他方の回転刃物を把持する把持部材の把持部を貫通させる第2の領域とから成り、
第2の領域は、第1の領域の外側に一方の回転刃物の回転軸を中心にする放射状の位置に矩形状に少なくとも2箇所形成されることを特徴とする。
また本発明は、前記保持手段は、前記把持部によって把持されることによって、前記回転刃物を前記固定部材とによって挟持する挟持部材をさらに含み、
前記挟持部材には、少なくとも2箇所の位置に形成され、かつ前記2枚の回転刃物のうち、その挟持部材によって挟持される一方の回転刃物を把持する把持部材の貫通部を貫通させる第1の貫通孔と、少なくとも2箇所の位置に形成され、かつその一方の回転刃物と異なる他方の回転刃物を把持する把持部材の把持部を貫通させる第2の貫通孔とが形成され、
前記回転刃物の貫通孔は、前記2枚の回転刃物のうち、その貫通孔が形成される一方の回転刃物を把持する把持部材の貫通部、およびその一方の回転刃物と異なる他方の回転刃物を把持する把持部材の把持部を貫通させることができる形状であることを特徴とする。
また本発明は、前記貫通孔は、少なくとも2箇所の位置に形成され、かつ前記2枚の回転刃物のうち、その貫通孔が形成される一方の回転刃物を把持する把持部材の貫通部を貫通させる第1の貫通孔と、少なくとも2箇所の位置に形成され、かつその一方の回転刃物と異なる他方の回転刃物を把持する把持部材の把持部を貫通させる第2の貫通孔とを含むことを特徴とする。
また本発明は、基板に形成される樹脂層のうち、前記2枚の回転刃物によって切断される短冊状の樹脂層を剥離する剥離機構をさらに含むことを特徴とする。
また本発明は、前記基板の部分うち、前記剥離機構によって樹脂層が剥離された部分に、前記基板の表面に対して垂直方向のクラックから成るスクライブ線を形成する形成機構をさらに含むことを特徴とする。
また本発明は、表示パネルの製造方法であって、
脆性材料から成る基板の表面に偏光板を貼り付ける貼付ステップと、
前記貼付ステップで前記基板に貼り付けられた前記偏光板を、前記切断装置を用いて切断する切断ステップとを含むことを特徴とする表示パネルの製造方法である。
本発明によれば、2つの保持手段によって、回転軸の方向が同じである2枚の回転刃物の回転軸方向の距離が予め定める距離以下となる距離で、前記2枚の回転刃物が回転自在にそれぞれ個別に保持されと、2つの可動手段によって、前記2つの保持手段が基材の表面に対して垂直方向に移動可能にそれぞれ個別に保持され、2つの押圧手段によって、前記2つの可動手段が個別に移動されることによって、前記2枚の回転刃物が基材に押圧される。
したがって、2枚の回転刃物の真円度が異なっていても、互いに独立して荷重を受けるので、片当たりすることなく、基材に形成される樹脂層のうち、狭い幅の樹脂層たとえば予め定める距離よりも狭い幅の樹脂層を切断することができる。
また本発明によれば、表示パネルを製造するにあたって、貼付ステップでは、脆性材料から成る基板の表面に偏光板を貼り付ける。そして、切断ステップでは、前記貼付ステップで前記基板に貼り付けられた前記偏光板を、前記切断装置を用いて切断する。
したがって、表示パネルごとに偏光板を貼り付ける必要がなくなり、偏光板の貼り付けに要する作業時間を大幅に短縮することができ、表示パネルごとに偏光板を貼り付けるための複数の偏光板貼付装置も不要となる。
図1は、本発明の実施の一形態である切断装置1を構成する回転刃物保持部10の外観を示す斜視図であり、図2は、回転刃物保持部10を分解した分解斜視図である。
回転刃物保持部10は、回転刃物11、外周押さえ部材12、回転刃物押さえ部材13、ベアリングホルダ14、ベアリング押さえ部材15、芯16、六角ナット17、2つのベアリング18および回転軸19を含んで構成される。
回転刃物11は、外周縁に刃が形成されたつまり外周縁が尖った円盤状の刃物である。回転刃物11は、直径が10.0〜60.0mm程度、ホイール厚つまり回転刃物11の両回転面の間隔が0.2〜1.0mm程度、刃先角度が15〜40°程度である。回転刃物11の材料は、ガラス基板91よりも低硬度で、かつ、樹脂層92よりも高硬度なものが用いられる。図5で後述するように、回転刃物11による切断対象は、ガラス基板91に形成される樹脂層92である。樹脂層92は、基板であるガラス基板91に接着剤によって貼り付けられる偏光板と、その偏光板を貼り付ける接着剤の樹脂層とによって構成される。以下、樹脂層92が形成されたガラス基板91を基材であるワーク9という。
たとえばワーク9がTFT−LCDに用いられる液晶パネル用のものである場合には、回転刃物11の材料として、超鋼合金、カーボン鋼、ステンレス鋼、ジルコニアセラミック、あるいはサーメットなどが用いられる。回転刃物11の当接圧力つまり当接荷重は、3〜60N程度が好ましい。回転刃物11をこのように構成して切断することによって、ガラス基板91に損傷を与えることなく樹脂層92の切断を行うことができる。樹脂層92の材質および厚さに応じた回転刃物11に適宜交換することによって、樹脂層92の切断を良好に行うことができる。
回転刃物11は、回転面の中心付近に、回転刃物11を貫通する貫通孔20が形成される。貫通孔20は、回転刃物11の回転軸を中心とする第1の領域である円形状の領域、およびその領域の外側に回転刃物11の回転軸を中心として放射状に120度間隔で延在する3箇の第2の領域である矩形状の矩形状カット部20aから成る。
固定部材である外周押さえ部材12は、外周押さえ部材12と回転刃物押さえ部材13とによって、回転刃物11を挟んで固定するための部材である。外周押さえ部材12は、円筒部の軸線方向一端部に円環状の底部が形成された形状であり、底部には、回転刃物押さえ部材13の一部と嵌合し、かつ芯16を貫通させるための円形の孔が形成される。外周押さえ部材12の円筒部が回転刃物11に接する端面の外周縁は、回転刃物11の刃先の部分に近接する。たとえば、その外周縁の半径と回転刃物11の半径との差は、回転刃物11の刃幅に相当する。このような刃幅は、回転刃物11の刃部分の半径方向の長さであって、たとえば約1mmである。
把持部材である回転刃物押さえ部材13は、外周押さえ部材12と回転刃物押さえ部材13とによって、回転刃物11を挟んで固定するための部材である。回転刃物押さえ部材13は、回転刃物11の貫通孔20を貫通して外周押さえ部材12に嵌合する円柱の貫通部と、その貫通部に連結し、回転刃物11を把持するための把持部である3つの爪部13aとから成り、貫通部には、芯16を貫通させるための円柱状の孔が形成される。
3つの爪部13aは、貫通する芯16の中心軸を中心に放射状に周方向に120度の間隔で、貫通部の外周よりも外側に延在する矩形状のつめである。回転刃物押さえ部材13の3つの爪部13aは、回転刃物11に形成される矩形状カット部20aを避ける位置で、たとえば回転刃物11の回転軸を中心に周方向に60度ずれた位置で、回転刃物11を外周押さえ部材12に押さえ付ける。外周押さえ部材12および内周押さえ部材13は、把持部材である。
ベアリングホルダ14は、2つのベアリング18を保持する保持部材であり、後述するT字型保持部材に固定される。ベアリング押さえ部材15は、2つのベアリング18をベアリング押さえ部材15と外周押さえ部材12との間に固定するための部材である。芯16は、ボルト状の形状であり、ナットと螺合するねじ部が形成されている。芯16は、回転刃物11、外周押さえ部材12、回転刃物押さえ部材13、ベアリングホルダ14、ベアリング押さえ部材15、六角ナット17、2つのベアリング18および回転軸19を貫通して、これらの部品を支持する。
六角ナット17は、芯16に形成されるねじ部に嵌合されて締め付けられることによって、芯16によって支持される回転刃物11、外周押さえ部材12、回転刃物押さえ部材13、ベアリングホルダ14、ベアリング押さえ部材15、2つのベアリング18および回転軸19を固定して一体化する。2つのベアリング18は、ベアリングホルダ14に対して、回転軸19を回転可能に支持するベアリングである。回転軸19は、中空円柱の形状であり、中空部を芯16が貫通する。回転軸19は、ベアリング18によって支持され、芯16とともに回転する。
図3は、2枚の回転刃物保持部10を結合した状態の断面図である。図4は、図3に示した断面図の一部を拡大した断面図である。2枚の回転刃物保持部10は、2枚の回転刃物11の回転方向を同じにして、かつ2枚の回転刃物11の対向する各回転面が接触するように配設されて、各ベアリングホルダ14が後述する2つのT字型保持部材にそれぞれ形成された孔にそれぞれ嵌合され、各T字型保持部材に固定される。2枚の回転刃物保持部10の回転軸は、互いに個別に移動可能である。
矩形状カット部20aの領域の大きさは、爪部13aの大きさよりも大きく、それぞれの爪部13aが、矩形状カット部20aの領域内を樹脂層の表面に対して垂直な方向に動くことができる隙間を有する大きさである。一対の回転刃物保持部10のうちの1つの回転刃物保持部10の刃物固定部材13の爪部13aは、他方の回転刃物保持部10の回転刃物11の矩形状カット部20aに収まっている。
すなわち、爪部13aを他の回転刃物保持部10の回転刃物11の矩形カット部20aに逃がすことができる。換言すると、各回転刃物保持部10の矩形カット部20aは、お互いに相手の回転刃物保持部10の回転刃物押さえ部13の爪部13aを逃がすことができる。したがって、回転刃物11同士を接触させて重なり合わせることができ、2枚の回転刃物11の距離を、予め定める距離たとえば0.6mm以下とすることができるので、狭い幅R、具体的には、幅0.2〜0.6mm程度の樹脂層の剥離が可能となる。
このように、貫通孔20は、2枚の回転刃物11のうち、その貫通孔20が形成される一方の回転刃物11を把持する回転刃物押さえ部材13の貫通部を一方の回転刃物11の中心部で貫通させる円形状の領域と、その一方の回転刃物11と異なる他方の回転刃物11を把持する回転刃物押さえ部材13の3つの爪部13aを貫通させる矩形状カット部20aとから成り、矩形状カット部20aは、円形状の領域の外側に一方の回転刃物11の回転軸を中心にする放射状の位置に矩形状に少なくとも2箇所形成される。
したがって、一方の回転刃物11を把持する回転刃物押さえ部材13の3つの爪部13aが他方の回転刃物11の矩形状カット部20aに収まり、2つの回転刃物11を把持する回転刃物押さえ部材13が互いに干渉することなく、2枚の回転刃物11を接触させることができ、狭い幅の樹脂層92を切断することができる。
図5は、ワーク9の分断過程を説明するための図である。図5(a)は、切断前のワーク9を示す。ガラス基板91は、たとえば脆性材料であるガラスから成る基板である。ガラス基板91は、たとえば無アルカリガラスを主成分とし、ガラス基板91の1枚の厚さは、0.4mm程度である。
樹脂層92は、回転刃物11による切断対象であり、樹脂材料から成る偏光板93と、その偏光板93をガラス基板91に接着するための樹脂材料から成る接着剤である接着層94から成る。偏光板93は、たとえばポリビニルアルコールをセルロース系フィルムで挟んだ構成であり、着色料としてヨウ素を含む。偏光板93の厚さおよび接着層94の厚さは、それぞれ0.1〜1.0mm程度である。
ワーク9は、偏光板93をガラス基板91の表面に接着層94によって接着したものである。ワーク9は、分断されて表示パネルとなるものであり、表示パネルは、たとえばTFT−LCD(Thin Film Transistor‐Liquid Crystal Display)などの液晶表示パネルあるいは有機EL(Electro-Luminescence)パネルである。参照符号「S」は、ワーク9を分断する分断線を示す。
図5(b)は、図3に示した一対の回転刃物保持部10を用いて、図5(a)に示したワーク9の樹脂層92を分断線Sに沿って切断し、切断した樹脂層92を後述するスクレイパ51によって幅Rで短冊状に剥離した状態を示す。樹脂層92が剥離した部分のガラス基板91は、露出する。
図5(c)は、図5(b)で露出したガラス基板91に、後述する基材カッタホイール61によってスクライブ線95を形成した状態を示す。スクライブ線95は、垂直状のクラックから成り、露出したガラス基板91の表面の中央に形成される。その後、スクライブ線95が形成されたワーク9に、所定の力を加えことによって、ワーク9をスクライブ線95、すなわち分断線Sに沿って分断することができる。
このように、樹脂層92を剥離し、ガラス基板91の表面を露出させてから、ガラス基板91の表面に直接スクライブ線95を形成するので、スクライブ線95の形成力が弱められることはなく、ガラス基板91の表面に深い垂直状のクラックを形成することができる。したがって、ワーク9の分断を円滑に行うことができる。
図6は、切断装置1を構成するベース板ユニット30の正面図である。図7は、ベース板ユニット30を底面側の右前方からみた斜視図である。ベース板ユニット30は、ベース板31、回転刃物ユニット40、スクレイパユニット50および基材カッタホイールユニット60とを含んで構成される。回転刃物ユニット40、スクレイパユニット50および基材カッタホイールユニット60は、いずれもベース板31に取り付けられている。
回転刃物ユニット40は、2枚の回転刃物保持部10、2つのT字型保持部材41、コの字型固定部材42、4つのガイド43、ストッパ44および2つのシリンダ45を含んで構成され、樹脂層92を短冊状にカットつまり切断する。可動手段であるT字型保持部材41は、それぞれ1つの回転刃物保持部10を支持し、2つのガイド43を支持する。
コの字型固定部材42は、ベース板31に固定され、4つのガイド43を樹脂層92の表面に対して垂直方向に、つまり図に示したZ軸方向に、図示しないベアリングによって摺動可能に支持する4つの貫通孔が形成される。ガイド43は、円柱状に延在する棒状の部材であり、各T字型保持部材41にそれぞれ2つずつ固定される。各ガイド43は、コの字型固定部材42に形成された4つの貫通孔にそれぞれ挿入され、T字型保持部材41をZ軸方向に上下可能とする。ストッパ44は、各T字型保持部材41が下降することによって、回転刃物11がガラス基板91に衝突しないようにするためのストッパであり、コの字型固定部材42に固定される。
押圧手段であるシリンダ45は、それぞれベース板31に固定され、各T字型保持部材41をZ軸方向に上下させる。シリンダ45は、T字型保持部材41を下降させる方向に押圧することによって、回転刃物11をガラス基板91に形成される樹脂層92に押圧する。押圧する力を制御することによって、異なる厚さの樹脂層92を切断することができる。したがって、各T字型保持部材41に支持されるそれぞれの回転刃物保持部10が、2つのシリンダ45によってそれぞれ個別に上下し、2枚の回転刃物11が、樹脂層92を狭い短冊状に切断する。
剥離機構であるスクレイパユニット50は、スクレイパ51、スクレイパ振動子52、T字型保持部材53、コの字型固定部材54、2つのガイド55、ストッパ56およびシリンダ57を含んで構成され、回転刃物ユニット40によって切断された樹脂層92を掬い上げながら剥離する。
T字型保持部材53、ガイド55、およびシリンダ57の数はいずれも、それぞれ回転刃物ユニット40のT字型保持部材41、2つのガイド43、およびシリンダ45の数の半分になっているが、それは、スクレイパ51の数が回転刃物保持部10の数の半分である1つになっているためであり、それぞれは同じものである。コの字型固定部材54およびストッパ56は、それぞれ回転刃物ユニット40のコの字型固定部材42およびストッパ44と同じであり、同じ部位については、重複をさけるために説明を省略する。
スクレイパ51は、スクレイパ振動子52を介してT字型保持部材53に取り付けられており、取付位置は回転刃物11よりも、ワーク9に対して相対的に移動するX軸方向の後方側である。スクレイパ51には、X軸方向に向かって突出する剥離部51aが形成され、剥離部51aの先端側は、ガラス基板91の方向に向かって傾斜している。剥離部51aの先端部分の厚さは10.0〜100.0μm程度、幅は0.2〜0.6mm程度である。この幅は、剥離する樹脂層92の幅Rと同じ寸法または少し狭い寸法である。剥離部51aの先端部分は、樹脂層92を剥離するためにガラス基板91と樹脂層92との間に挿入される。
スクレイパ51は、ガラス基板91よりも低硬度で、かつ、樹脂層92よりも高硬度な材料によって形成される。たとえば、ワーク9が、TFT−LCDに用いられる液晶パネルである場合には、スクレイパ51の材料として、ステンレス鋼あるいは硬質樹脂などが用いられる。これによって、ガラス基91板に損傷を与えることなく、樹脂層の剥離を行うことができる。回転刃物11と同様に、ワーク9を構成する樹脂層92の材質および厚さに応じたスクレイパ51に適宜交換することによって、樹脂層92の剥離を良好に行うことができる。
スクレイパ振動子52は、スクレイパ51をX方向と平行な方向に振動させる振動子であり、スクレイパ51とT字型保持部材53との間に配置される。スクレイパ振動子52は、たとえば、ピエゾ素子を用いた超音波振動子、あるいは機械的に振動を発生する振動装置によって構成される。スクレイパ振動子52から発生する振動を、スクレイパ51に付与することによって、剥離部51aの先端部分からワークに加わる力の増幅および剥離抵抗の低減を図ることができる。
形成機構である基材カッタホイールユニット60は、基材カッタホイール61、基材カッタホイール振動子62、T字型保持部材63、コの字型固定部材64、2つのガイド65、ストッパ66およびシリンダ67を含んで構成され、樹脂層92が剥離された部分のガラス基板91にスクライブ線95を形成する。T字型保持部材63、コの字型固定部材64、2つのガイド65、ストッパ66およびシリンダ67は、それぞれスクレイパユニット50のT字型保持部材53、コの字型固定部材54、2つのガイド55、ストッパ56およびシリンダ57と同じであり、重複をさけるために説明を省略する。
基材カッタホイール61は、回転自在で、外周縁が尖った円盤状のカッタであり、基材カッタホイール振動子62を介してT字型保持部材63に取り付けられる。取付位置は、スクレイパ51よりも、ワーク9に対して相対的に移動するX軸方向の後方側である。
基材カッタホイール61は、直径が2.0〜5.0mm程度、ホイール厚が0.65mm程度、刃先角度が140度程度である。基材カッタホイール61は、ガラス基板91よりも高硬度な材料によって形成される。ワーク9が、TFT−LCDに用いられる液晶パネルである場合には、たとえば、ダイヤモンド焼結体または超鋼合金などの材料によって形成される。基材カッタホイール61の当接圧力つまり当接荷重は、5〜40N程度が好ましい。
基材カッタホイール61をこのように構成して押圧することによって、ガラス基板91の表面にスクライブ線95つまり垂直状のクラックを深く形成することができる。ワーク9のガラス基板91の材質および厚さに応じた基材カッタホイール61を適宜交換することによって、ガラス基板91の種類に応じてスクライブ線95を良好に形成することができる。
基材カッタホイール振動子62は、基材カッタホイール61をガラス基板91の表面に対して、垂直方向に振動させる振動子であり、基材カッタホイール61とT字型保持部材63との間に配置される。基材カッタホイール振動子62は、たとえば、ピエゾ素子を用いた超音波振動子あるいは機械的に振動を発生する振動装置によって構成される。基材カッタホイール振動子62から発生する振動を、基材カッタホイール61に付与することによって、基材カッタホイール61の先端を介してガラス基板91の表面に周期的に大きな衝撃を付与し、深い垂直クラックを形成することができる。さらに、基材カッタホイール61を振動させることによって、水平状のクラックの発生を抑制し、ガラス基板91に不要な損傷を与えることなく、深い垂直状のクラックを形成することができる。
このように、2つの外周押さえ部材12および回転刃物押さえ部材13によって、回転軸の方向が同じである2枚の回転刃物11の回転軸方向の距離が予め定める距離以下となる距離で、2枚の回転刃物11が回転自在にそれぞれ個別に保持され、2つのT字型保持部材41によって、2つの外周押さえ部材12および回転刃物押さえ部材13がワーク9の表面に対して垂直方向に移動可能にそれぞれ個別に保持され、2つのシリンダ45によって、2つのT字型保持部材41が個別に移動されることによって、2枚の回転刃物11がワーク9に押圧される。
したがって、2枚の回転刃物11の真円度が異なっていても、互いに独立して荷重を受けるので、片当たりすることなく、ガラス基板91に形成される樹脂層92のうち、狭い幅の樹脂層92たとえば予め定める距離よりも狭い幅の樹脂層92を切断することができる。
さらに、外周押さえ部材12および回転刃物押さえ部材13は、回転刃物11を固定する外周押さえ部材12、およびその外周押さえ部材12とによって回転刃物11を把持する回転刃物押さえ部材13を含み、回転刃物11は、回転刃物押さえ部材13の一部分を貫通させるための貫通孔20が形成され、回転刃物押さえ部材13は、回転刃物11の貫通孔20を貫通して外周押さえ部材12に嵌合する貫通部と、その貫通部に連結し、かつ回転刃物11を把持する3つの爪部13aとから成り、貫通孔20は、2枚の回転刃物11のうち、その貫通孔20が形成される一方の回転刃物11を把持する回転刃物押さえ部材13の貫通部を貫通させ、かつ一方の回転刃物11と異なる他方の回転刃物11を把持する回転刃物押さえ部材13の3つの爪部13aを貫通させることができる形状に形成される。
したがって、2枚の回転刃物11を、それらを把持する回転刃物押さえ部材13が互いに干渉することなく、接触または近接させることができ、狭い幅の樹脂層92を切断することができる。
さらに、外周押さえ部材12は、回転刃物11に接する面の外周縁が、回転刃物11の刃の部分に近接するので、回転刃物11の厚さを薄くしても、回転刃物11が撓むことがなく、樹脂層92を直線状に切断することができる。
図8は、切断装置1の斜視図である。切断装置1は、3つのベース板ユニット30、3つの第1の移動機構71、第2の移動機構72、2本のレール73、搬送テーブル74、回転テーブル75および設置台76を含んで構成される。
3つの第1の移動機構71は、それぞれ1つのベース板ユニット30をZ軸方向に移動可能に支持し、ベース板ユニット30のZ軸方向の位置を調節する。第2の移動機構72は、3つの第1の移動機構71をY軸方向に移動可能に支持する。3つの第1の移動機構71の間隔は、表示パネルの幅分のピッチの整数倍である。2本のレール73は、設置台76上に設けられる。搬送テーブル74は、ワーク9を載置し、2本のレール73上をX軸方向に移動する。回転テーブル75は、図8には見えていないが、搬送テーブル74の下側になる位置に配置され、ワーク9を載置する搬送テーブル74をXY平面上で90度回転することができる。設置台76は、第2の移動機構72、2本のレール73および回転テーブル75を固定した状態で保持する。
外周縁にガラス基板91が露出する露出部が形成されるように樹脂層92が形成されたワーク9は、搬送テーブル74に載置される。搬送テーブル74がワーク9をX軸方向と反対方向に移動し、ワーク9の露出部が回転刃物11の位置にくると、3つの第1の移動機構71は、それぞれのベース板ユニット30を下降させ、回転刃物11をワーク9の露出部のガラス基板91に当接させる。さらに、各ベース板ユニット30それぞれの2つのシリンダ45は、各T字型保持部材41を下降させ、それぞれの回転刃物保持部10に所定の荷重を加える。その状態で、搬送テーブル74がワーク9をX軸方向と反対方向にさらに移動すると、搬送テーブル74に載置されるワーク9の樹脂層92が一対の回転刃物保持部10の回転刃物11によって、短冊状に切断される。
短冊状に切断された樹脂層92は、スクレイパユニット50のスクレイパ51によって剥離され、剥離された樹脂層92は、図示しないバキュームによって吸い上げ、排出される。さらに、樹脂層92が剥離され、表面が露出したガラス基板91の部分が、基板カッタホイールユニット60の基板カッタホイール61によってスクライブされ、スクライブ線95が形成される。
このようにして、X軸方向と反対方向へのスクライブ線95の形成が終了し、搬送テーブル74が最初の位置に戻ると、第2の移動機構72は、3つの第1の移動機構71を、表示パネルの幅分のピッチだけY軸方向に移動する。そして、搬送テーブル74は、ワーク9をX軸方向と反対方向に移動し、ワーク9に対する樹脂層92の切断および剥離、ならびに樹脂層92が剥離されたガラス基板91の部分へのスクライブ線95の形成の一連の加工を行う。
ワーク9全面に表示パネルの幅分のピッチでX軸方向への一連の加工を繰り返した後、搬送テーブル74が最初の位置に戻ると、回転テーブル75は、ワーク9を持ち上げ、ワーク9を90度回転させる。そして、90度回転されたワークに対して同様に一連の加工を繰り返す。
このように、上述した実施の形態の切断装置1によれば、2枚の回転刃物11によって、ガラス基板91に形成される樹脂層92を狭い幅の短冊状に切断し、スクレイパ51によって短冊状に切断された樹脂層92を剥離して、ガラス基板91の表面を露出させ、基材カッタホイール61によってスクライブ線95を形成することができる。
レーザ光源などを用いる切断装置に比べて、安価で簡便な回転刃物11、スクレイパ51および基材カッタホイール61を用いて樹脂層92の剥離し、剥離した部分のガラス基板91にスクライブ線95を形成することができるので、切断装置1のコストを抑えることができ、ワーク9の分断にかかるコストを抑えることができる。
上述した切断装置91を用いることによって、偏光板93が貼り付けられたガラス基板91にスクライブ線95を円滑に形成することができ、ワーク9を円滑に分断することができる。これによって、背景技術の欄で説明したパネル製造工程の第6番目の貼合わせ工程において、偏光板93が貼り付けられたガラス基板91を、第7番目の分断工程において所定のサイズに分断することができる。
したがって、ガラス基板91を分断してから偏光板93を貼り付ける場合のように、表示パネルごとに偏光板93を貼り付ける必要がなくなり、偏光板93の貼り付けに要する作業時間を大幅に短縮することができる。さらに、表示パネルごとに偏光板93を貼り付ける必要がなくなるの、表示パネルの数に応じた偏光板貼付装置を用いる必要もなくなる。
このように、スクレイパユニット50によって、ガラス基板91に形成される樹脂層92のうち、2枚の回転刃物11によって切断される短冊状の樹脂層92が剥離されるので、ガラス基板91に形成される樹脂層92の切断と、切断された短冊状の樹脂層92の剥離とを一連の工程で行うことができる。
さらに、基材カッタホイールユニット60によって、ガラス基板91の部分うち、スクレイパユニット50によって樹脂層92が剥離された部分に、ガラス基板91の表面に対して垂直方向のクラックから成るスクライブ線95が形成されるので、スクライブ線95の形成を、樹脂層92の剥離に続く一連の工程で行うことができる。
図9は、切断装置1を構成する回転刃物保持部110を分解した分解斜視図である。回転刃物保持部110は、回転刃物111、外周押さえ部材112、ベアリングホルダ114、ベアリング押さえ部材115、芯116、六角ナット117、2つのベアリング118、回転軸119、円盤120および3つのねじ121を含んで構成され、図1に示した回転刃物保持部10の代わりに用いられる。
ベアリングホルダ114、ベアリング押さえ部材115、芯116、六角ナット117、ベアリング118および回転軸119は、それぞれ図1に示した回転刃物保持部10のベアリングホルダ14、ベアリング押さえ部材15、芯16、六角ナット17、ベアリング18および回転軸19と同じであり、重複を避けるために説明は省略する。
回転刃物111は、貫通孔111aを除いて、図1に示した回転刃物保持部10の回転刃物11と同じであり、重複を避けるために説明は省略する。貫通孔111aは、回転刃物111を貫通する円形状の孔である。
外周押さえ部材112は、外周押さえ部材112と円盤120とによって、回転刃物111を挟んで固定するための部材である。外周押さえ部材112は、3つのねじ121のねじ部とそれぞれ嵌合する3つのねじ孔112a、および芯116を貫通させるための孔が形成されることを除いて、図1に示した回転刃物保持部10の外周押さえ部材12と同じであり、重複を避けるために説明は省略する。
挟持部材である円盤120は、外周押さえ部材112と円盤120とによって、回転刃物111を挟んで固定するための円板状の部材である。円盤120には、3つのねじ121の貫通部であるねじ部をそれぞれ通すための3つの第1の貫通孔である貫通孔A120a、および他の回転刃物保持部110の3つのねじ121の把持部である頭をそれぞれ通すための3つの第2の貫通孔である貫通孔B120bが形成されている。各貫通孔A120aは、円盤120の中心から120度の間隔で延在する放射線状の位置にそれぞれ配置され、3つの貫通孔B120bは、3つの貫通孔A120aとは異なる位置で、たとえば円盤120の回転軸を中心に60度ずれた位置で、かつ円盤120の中心から120度の間隔で延在する放射線状の位置にそれぞれ配置される。
3つのねじ121のねじ部は、3つの貫通孔A120aをそれぞれ貫通して、外周押さえ部材112に形成される3つのねじ孔112aとそれぞれ嵌合し、回転刃物111を外周押さえ部材112と円盤120とによって挟み、回転刃物111および円盤120を外周押さえ部材112に押し付けて固定する。外周押さえ部材112、円盤120および3つのねじ121は、保持手段である。
図10は、2枚の回転刃物保持部110を結合した状態の断面図である。図11は、図10に示した断面図の一部を拡大した断面図である。2枚の回転刃物保持部110は、円盤120の回転面が接触するように配設され、各ベアリングホルダ114が2つのT字型保持部材に開けられた孔にそれぞれ嵌合されて、各T字型保持部材114に固定され、2枚の回転刃物111は、近接した位置に配置される。
貫通孔B120bの大きさは、ねじ121の頭の大きさよりも大きく、それぞれのねじ121の頭が貫通孔B120bの領域内を、樹脂層92の表面に対して垂直な方向に動くことができる隙間を有する。ねじ121の頭は、他の回転刃物保持部110の円盤120の貫通孔B120bに収まる。したがって、回転刃物111同士を近接させることができ、狭い幅R、具体的には、幅0.2〜0.6mm程度の樹脂層の剥離が可能となる。
このように、外周押さえ部材112、円盤120および3つのねじ121は、3つのねじ121によって把持されることによって、回転刃物111を外周押さえ部材112とによって挟持する円盤120をさらに含み、円盤120には、少なくとも2箇所の位置に形成され、かつ2枚の回転刃物111のうち、その円盤120によって挟持される一方の回転刃物111を把持する3つのねじ121のねじ部を貫通させる貫通孔A120aと、少なくとも2箇所の位置に形成され、かつその一方の回転刃物111と異なる他方の回転刃物111を把持する3つのねじ121の頭を貫通させる貫通孔B120bとが形成される。
さらに、回転刃物111の貫通孔111aは、2枚の回転刃物111のうち、その貫通孔111aが形成される一方の回転刃物111を把持する3つのねじ121のねじ部、およびその一方の回転刃物111と異なる他方の回転刃物111を把持する3つのねじ121の頭を貫通させることができる形状である。
したがって、一方の回転刃物111を把持する3つのねじ121の頭が他方の回転刃物111を挟持する円盤120の貫通孔B120bおよび他方の回転刃物111の貫通孔111aに収まり、円盤120を介して2枚の回転刃物111を近接させることができ、狭い幅の樹脂層92を切断することができる。
図12は、切断装置1を構成する回転刃物保持部210を分解した分解斜視図である。回転刃物保持部210は、回転刃物211、外周押さえ部材212、ベアリングホルダ214、ベアリング押さえ部材215、芯216、六角ナット217、2つのベアリング218、回転軸219および3つのねじ221を含んで構成され、図1に示した回転刃物保持部10の代わりに用いられる。
ベアリングホルダ214、ベアリング押さえ部材215、芯216、六角ナット217、ベアリング218および回転軸219は、それぞれ図1に示した回転刃物保持部10のベアリングホルダ14、ベアリング押さえ部材15、芯16、六角ナット17、ベアリング18および回転軸19と同じであり、重複を避けるために説明は省略する。外周押さえ部材212は、図9に示した回転刃物保持部110の外周押さえ部材112と同じであり、重複を避けるために説明は省略する。
回転刃物211は、3つの貫通孔C211aおよび3つの貫通孔D211bが形成されることを除いて、図1に示した回転刃物保持部10の回転刃物11と同じであり、重複を避けるために説明は省略する。回転刃物211には、把持部材である3つのねじ121の貫通部であるねじ部を通すための3つの第1の貫通孔である貫通孔C211a、および他の回転刃物保持部210の3つのねじ121の把持部である頭を通すための3つの第2の貫通孔である貫通孔D211bが形成される。3つの貫通孔C211aは、回転刃物211の中心から120度の間隔で延在する放射線状の位置にそれぞれ配置され、3つの貫通孔D211bは、3つの貫通孔C211aとは異なる位置で、たとえば回転刃物211の回転軸を中心に60度ずれた位置で、かつ回転刃物211の中心から120度の間隔で延在する放射線状の位置にそれぞれ配置される。
3つのねじ221のねじ部は、3つの貫通孔C211aをそれぞれ貫通して、外周押さえ部材212に形成される3つのねじ孔212aとそれぞれ嵌合し、回転刃物111を外周押さえ部材112と3つのねじ221の頭とによって挟み、回転刃物211を外周押さえ部材112に押し付けて固定する。
貫通孔D211bの大きさは、ねじ221の頭の大きさよりも大きく、それぞれのねじ221の頭が貫通孔D211bの領域内を、樹脂層の表面に対して垂直な方向に動くことができる隙間を有する。ねじ221の頭は、他の回転刃物保持部210の回転刃物211の貫通孔D211bに収まる。したがって、回転刃物211同士を接触させて重なり合わせることができ、2枚の回転刃物111の距離を、予め定める距離たとえば0.6mm以下とすることができるので、2枚の回転刃物211の距離を、予め定める距離たとえば0.6mm以下とすることができるので、狭い幅R、具体的には、幅0.2〜0.6mm程度の樹脂層の剥離が可能となる。
このように、貫通孔C211aおよび貫通孔D211bは、少なくとも2箇所の位置に形成され、かつ2枚の回転刃物211のうち、その貫通孔C211aが形成される一方の回転刃物211を把持する3つのねじ221のねじ部を貫通させる貫通孔C211aと、少なくとも2箇所の位置に形成され、かつその一方の回転刃物211と異なる他方の回転刃物211を把持する3つのねじ221の頭を貫通させる貫通孔D211bとを含むので、一方の回転刃物211を把持する3つのねじ221の頭が他方の回転刃物211の貫通孔D211bに収まり、2枚の回転刃物211を互いに干渉することなく接触させることができ、狭い幅の樹脂層92を切断することができる。
上述した実施の形態は、第2の移動機構72を設置台76に固定し、ワーク9を載置した搬送テーブル74をX軸方向と反対方向に移動させたが、ワーク9を載置した搬送テーブル74を設置台76に固定し、第2の移動機構72をX軸方向に移動させるようにしてもよい。あるいは第2の移動機構72をX軸方向に移動させるとともに、搬送テーブル74をX軸方向と反対方向に移動させるようにしてもよい。
さらに、上述した実施の形態では、切断装置1の構成を、スクレイパ51による樹脂層92の剥離を、樹脂層92の切断後に行う構成としているが、ワーク9の種類に応じて、樹脂層92の剥離を、切断と同時あるいは切断に先立って行う構成としてもよい。
図13は、本発明の実施の他の形態である表示パネルの製造方法の処理手順を示すフローチャートである。図13は、回転刃物保持部として回転刃物保持部10を用いる場合の表示パネルの製造方法であり、回転刃物保持部10の代わりに、回転刃物保持部110または回転刃物保持部210を用いる場合も同様の処理手順である。ガラス基板91、偏光板93および接着剤の準備ができると、ステップA1に移る。
貼付ステップであるステップA1では、ガラス基板91の表面に偏光板93を接着剤によって貼り付けて樹脂層92を形成し、ワーク9を生成する。貼付ステップであるステップA2では、ワーク9に形成された樹脂層92を一対の回転刃物保持部10の2枚の回転刃物11によって短冊状に切断する。ステップA3では、短冊状に切断された樹脂層92をスクレイパ51によって剥離する。ステップA4では、樹脂層92が剥離され、表面が露出したガラス基板91に、基板カッタホイール61によってスクライブ線95を形成して、表示パネルの製造方法の処理手順を終了する。
このように、表示パネルを製造するにあたって、図13に示したフローチャートにおいて、ステップA1では、脆性材料から成るガラス基板91の表面に偏光板93を貼り付ける。そして、ステップA2では、ステップA1でガラス基板91に貼り付けられた偏光板93を、切断装置1を用いて切断する。
したがって、表示パネルごとに偏光板93を貼り付ける必要がなくなり、偏光板93の貼り付けに要する作業時間を大幅に短縮することができ、表示パネルごとに偏光板を貼り付けるための複数の偏光板貼付装置も不要となる。
本発明の実施の一形態である切断装置1を構成する回転刃物保持部10の外観を示す斜視図である。 回転刃物保持部10を分解した分解斜視図である。 2枚の回転刃物保持部10を結合した状態の断面図である。 図3に示した断面図の一部を拡大した断面図である。 ワーク9の分断過程を説明するための図である。 切断装置1を構成するベース板ユニット30の正面図である。 ベース板ユニット30を底面側の右前方からみた斜視図である。 切断装置1の斜視図である。 切断装置1を構成する回転刃物保持部110を分解した分解斜視図である。 2枚の回転刃物保持部110を結合した状態の断面図である。 図10に示した断面図の一部を拡大した断面図である。 切断装置1を構成する回転刃物保持部210を分解した分解斜視図である。 本発明の実施の他の形態である表示パネルの製造方法の処理手順を示すフローチャートである。 液晶表示パネル8の構成の一例を示す図である。 従来の技術によるワーク分断装置301の構造を示す断面図である。 従来の技術による回転刃物の位置関係を改善した例を示す図である。
符号の説明
1,301 切断装置
8 液晶表示パネル
9 ワーク
10,110,210 回転刃物保持部
11,111,211,311 回転刃物
12,112,212 外周押さえ部材
13 回転刃物押さえ部材
13a 爪部
14,114,214 ベアリングホルダ
15,115,215 ベアリング押さえ部材
16,116,216 芯
17,117,217 六角ナット
18,118,218 ベアリング
19,119,219 回転軸
20,111a 貫通孔
20a 矩形状カット部
30 ベース板ユニット
31 ベース板
40 回転刃物ユニット
41,53,63 T字型保持部材
42,54,64 コの字型固定部材
43,55,65 ガイド
44,56,66 ストッパ
45,57,67 シリンダ
50 スクレイパユニット
51,312 スクレイパ
51a,312a 剥離部
52,313 スクレイパ振動子
60 基材カッタホイールユニット
61 基材カッタホイール
62 基材カッタホイール振動子
71 第1の移動機構
72 第2の移動機構
73 レール
74 回転テーブル
75,317 搬送テーブル
76 設置台
81 TFT基板
82 CF基板
83,93 偏光板
84 露出部
91 ガラス基板
92 樹脂層
93 偏光板
94 接着層
95 クラック
112a,212a ねじ穴
113a 貫通孔A
113b 貫通孔B
120 円盤
121,221 ねじ
211a 貫通孔C
211b 貫通孔D
301 ワーク分断装置
311 樹脂カッタホイール
314 取付部
315 可変ダンパ
316 装置ベース部

Claims (9)

  1. 同一の回転方向に共通な回転軸線まわりに回転駆動される2枚の回転刃物と、
    前記回転刃物の回転軸方向の距離が予め定める距離以下となる距離で、前記2枚の回転刃物を回転自在にそれぞれ個別に保持する2つの保持手段と、
    前記2つの保持手段を基材の表面に対して垂直方向に移動可能にそれぞれ個別に保持する2つの可動手段と、
    前記2つの可動手段を個別に移動させることによって、前記2枚の回転刃物を基材に押圧する2つの押圧手段とを含むことを特徴とする切断装置。
  2. 前記保持手段は、前記回転刃物を固定する固定部材、およびその固定部材とによって前記回転刃物を把持する把持部材を含み、
    前記回転刃物は、把持部材の一部分を貫通させるための貫通孔が形成され、
    前記把持部材は、前記回転刃物の貫通孔を貫通して固定部材に嵌合する貫通部と、その貫通部に連結し、かつ回転刃物を把持する把持部とから成り、
    前記貫通孔は、前記2枚の回転刃物のうち、その貫通孔が形成される一方の回転刃物を把持する把持部材の貫通部を貫通させ、かつ一方の回転刃物と異なる他方の回転刃物を把持する把持部材の把持部を貫通させることができる形状に形成されることを特徴とする請求項1に記載の切断装置。
  3. 前記固定部材は、前記回転刃物に接する面の外周縁が、前記回転刃物の刃の部分に近接することを特徴とする請求項2に記載の切断装置。
  4. 前記貫通孔は、前記2枚の回転刃物のうち、その貫通孔が形成される一方の回転刃物を把持する把持部材の貫通部を一方の回転刃物の中心部で貫通させる第1の領域と、その一方の回転刃物と異なる他方の回転刃物を把持する把持部材の把持部を貫通させる第2の領域とから成り、
    第2の領域は、第1の領域の外側に一方の回転刃物の回転軸を中心にする放射状の位置に矩形状に少なくとも2箇所形成されることを特徴とする請求項2または3に記載の切断装置。
  5. 前記保持手段は、前記把持部によって把持されることによって、前記回転刃物を前記固定部材とによって挟持する挟持部材をさらに含み、
    前記挟持部材には、少なくとも2箇所の位置に形成され、かつ前記2枚の回転刃物のうち、その挟持部材によって挟持される一方の回転刃物を把持する把持部材の貫通部を貫通させる第1の貫通孔と、少なくとも2箇所の位置に形成され、かつその一方の回転刃物と異なる他方の回転刃物を把持する把持部材の把持部を貫通させる第2の貫通孔とが形成され、
    前記回転刃物の貫通孔は、前記2枚の回転刃物のうち、その貫通孔が形成される一方の回転刃物を把持する把持部材の貫通部、およびその一方の回転刃物と異なる他方の回転刃物を把持する把持部材の把持部を貫通させることができる形状であることを特徴とする請求項2または3に記載の切断装置。
  6. 前記貫通孔は、少なくとも2箇所の位置に形成され、かつ前記2枚の回転刃物のうち、その貫通孔が形成される一方の回転刃物を把持する把持部材の貫通部を貫通させる第1の貫通孔と、少なくとも2箇所の位置に形成され、かつその一方の回転刃物と異なる他方の回転刃物を把持する把持部材の把持部を貫通させる第2の貫通孔とを含むことを特徴とする請求項2または3に記載の切断装置。
  7. 基板に形成される樹脂層のうち、前記2枚の回転刃物によって切断される短冊状の樹脂層を剥離する剥離機構をさらに含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の切断装置。
  8. 前記基板の部分うち、前記剥離機構によって樹脂層が剥離された部分に、前記基板の表面に対して垂直方向のクラックから成るスクライブ線を形成する形成機構をさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の切断装置。
  9. 表示パネルの製造方法であって、
    脆性材料から成る基板の表面に偏光板を貼り付ける貼付ステップと、
    前記貼付ステップで前記基板に貼り付けられた前記偏光板を、請求項1〜8のいずれか1つに記載の切断装置を用いて切断する切断ステップとを含むことを特徴とする表示パネルの製造方法。
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