JP2008149423A - 刃物及び剥離装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】刃物の摩耗に拘わらず、フィルム及び粘着層を基板表面から確実に剥離除去する。
【解決手段】所定の間隔で配置され、基板表面に沿って移動されることにより、フィルム及び粘着層に対して所定の間隔で切り込みを形成する一対の側刃部32と、一対の切り込みによって挟まれた領域におけるフィルム及び粘着層を、側刃部32の移動に伴って基板表面から離れる方向に案内する案内部33とを備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば基板上のフィルムをその基板から帯状に剥離させる刃物、及びそれを備えた剥離装置に関する。
表示パネルの表面には、位相差板や偏光板等の光学フィルムが貼り付けられる場合がある。例えば、液晶表示パネルには、偏光板等が貼り付けられ、液晶の機能と相まって表示が制御される。
ここで、液晶表示パネルは、ガラス基板上にTFT(Thin-Film Transistor)等が形成されたTFT基板と、CF(Color Filter)等が形成されたCF基板と、これらTFT基板及びCF基板の間に封入された液晶層とを有している。TFT基板及びCF基板は、その間に介在された枠状のシール部材によって互いに貼り付けられると共に、そのシール部材によって、液晶層が上記各基板の間に封止されている。TFT基板及びCF基板には、液晶層とは反対側の表面にフィルムである偏光板が粘着層を介して貼り付けられている。
このような液晶表示パネルを製造する方法として、互いに貼り合わされた一対の大型基板母材に複数の液晶表示パネルを一括形成した後に、これらを個々に分断する多面取り方法が知られている(例えば特許文献1等参照)。
特許文献1の多面取り方法では、複数の液晶表示パネルを含む基板母材に予め偏光板を一括して貼り付けた後に、ガラス基板の分断領域において偏光板を帯状の除去する。そうして、分断領域で露出したガラス基板に対し、ホイルカッターでスクライブ線を形成し、そのスクライブ線に沿って、各液晶表示パネルを分断する。
このガラス基板の分断は、剥離分断装置によって行うことが可能である。剥離分断装置には、偏光板を帯状の除去するための刃物と、刃物に隣接して配置されて上記スクライブ線を形成するためのホイルカッターとを有している。刃物及びホイルカッターは移動ユニットに装着されている。そうして、刃物の後をホイルカッターが追従して移動することによって、偏光板の剥離とスクライブ線の形成とを連続して行うようになっている。
図32は、上記刃物の先端部分を拡大して示す平面図であり、図33は、刃物の先端部分を拡大して示す斜視図である。図32及び図33に示すように、刃物100の先端部は、底刃部101と、側刃部の左右両側に形成された一対の側刃部102とを有し、正面から見て凹字状に形成されている(例えば特許文献2等参照)。
図34は、刃物100によって偏光板103を粘着層104と共に剥離する状態を示す側面図である。図35は図34における刃物100の先端を拡大して示す断面図である。
図34に示すように、偏光板103及び粘着層104は、刃物100の先端がガラス基板105の表面に沿って移動することにより、一対の側刃部102によって偏光板に所定の幅で切り込みが形成されると共に、その切り込みが形成された内側において底刃部101が差し込まれてガラス基板105から剥離される。すなわち、粘着層104は、底刃部101によってこそぎ取られる。その結果、刃物100が通過したガラス基板105の表面は、偏光板103及び粘着層104が剥離除去されて露出することとなる。
特開2004−4636号公報 特開2004−230502号公報
ところが、刃物は使用に伴って摩耗することが避けられない。刃物100の先端の拡大図である図36に示すように、刃物100は、底刃部101の先端と、側刃部102の下端(つまりガラス基板に接触する部分)とが、特に摩耗しやすい。底刃部101の先端が摩耗すると、図36に示すように、その底刃部101の先端が、粘着層104とガラス基板105との界面ではなくて、粘着層104の厚み方向中間位置に差し込まれてしまう。
その結果、粘着層104の一部が底刃部101の下方(ガラス基板側)に潜り込むことにより粘着層104が上下に分断され、ガラス基板105の表面に残ってしまうという問題がある。ガラス基板105の表面に粘着層104が残っていると、ホイルカッターによりスクライブ線を確実に形成することができず、液晶表示パネルの分断不良を引き起こすことにもなる。さらに、残った粘着層104に塵が付着して、分断後の液晶表示パネルを汚してしまうという問題もある。
本発明は、斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、刃物の摩耗に拘わらず、フィルム及び粘着層を基板表面から確実に剥離除去しようとすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、刃先を一対の側刃部により構成するようにした。
具体的に、本発明に係る刃物は、基板表面に粘着層を介して貼り付けられているフィルムの一部を、上記基板から剥離するための刃物であって、所定の間隔で配置され、上記基板表面に沿って移動されることにより、上記フィルム及び上記粘着層に対して上記所定の間隔で切り込みを形成する一対の側刃部と、上記一対の切り込みによって挟まれた領域における上記フィルム及び上記粘着層を、上記側刃部の移動に伴って上記基板表面から離れる方向に案内する案内部とを備えている。
上記案内部は、上記一対の側刃部の内側面によって構成されていることが好ましい。
上記一対の側刃部は、移動方向の正面から見て逆ハの字に形成されると共に、該一対の側刃部同士の間隔が、刃先側から基端側へ向かうに連れて狭くなっていてもよい。
さらに、側方から見て上記基板表面に対して傾斜した状態で移動することにより、上記フィルムの一部を剥離するように構成されていることが好ましい。
上記一対の側刃部は、移動方向の正面から見て逆ハの字に形成されると共に、該一対の側刃部同士の間隔が、刃先側から基端側に亘って一定に形成されており、側方から見て上記基板表面に対して傾斜した状態で移動することにより、上記フィルムの一部を剥離するように構成されていてもよい。
上記案内部の基端側に設けられ、剥離された上記フィルム及び上記粘着層を排出するための排出ガイドを備えていることが好ましい。
上記フィルムは偏光板であることが好ましい。
上記一対の側刃部によって刃先が構成されることにより、上記刃先が互いに分離した形状を有していることが望ましい。
また、本発明に係る剥離装置は、基板表面に粘着層を介して貼り付けられているフィルムの一部を、上記基板から剥離する剥離装置であって、上記基板表面に沿って移動可能に設けられた移動ユニットと、上記移動ユニットに取付固定された刃物とを備え、上記刃物は、所定の間隔で配置され、上記基板表面に沿って移動されることにより、上記フィルム及び上記粘着層に対して上記所定の間隔で切り込みを形成する一対の側刃部と、一対の上記切り込みによって挟まれた領域における上記フィルム及び上記粘着層を、上記側刃部の移動に伴って上記基板表面から離れる方向に案内する案内部とを備えている。
上記案内部は、上記一対の側刃部の内側面によって構成されていることが好ましい。
上記一対の側刃部は、移動方向の正面から見て逆ハの字に形成されると共に、該一対の側刃部同士の間隔が、刃先側から基端側へ向かうに連れて狭くなっていてもよい。
さらに、上記刃物は、側方から見て上記基板表面に対して傾斜した状態で上記移動ユニットに保持されていることが好ましい。
上記一対の側刃部は、移動方向の正面から見て逆ハの字に形成されると共に、該一対の側刃部同士の間隔が、刃先側から基端側に亘って一定に形成されており、上記刃物は、側方から見て上記基板表面に対して傾斜した状態で上記移動ユニットに保持されていてもよい。
上記刃物は、上記案内部の基端側に設けられると共に、剥離された上記フィルム及び上記粘着層を排出するための排出ガイドを備えていることが好ましい。
上記フィルムは偏光板であることが好ましい。
上記一対の側刃部によって刃先が構成されることにより、上記刃先が互いに分離した形状を有していることが望ましい。
−作用−
次に、本発明の作用について説明する。
基板表面には、粘着層を介して例えば偏光板等のフィルムが貼り付けられている。これに対し、刃物を基板表面に沿って移動させることによって、フィルムの一部を基板から剥離する。
すなわち、刃物の刃先がフィルム及び粘着層に差し込まれた際には、フィルム及び粘着層に、刃先を構成する一対の側刃部によって切り込みが形成される。このとき、一対の側刃部によって刃先が構成されることにより、刃先が互いに分離した形状を有していることが望ましい。一対の側刃部は所定の間隔で配置されているので、切り込みもその所定の間隔で形成される。
そのように、刃先がフィルム及び粘着層に差し込まれた状態で側刃部が移動することにより(つまり刃物が移動することにより)、切り込みが側刃部の移動方向に延びるように形成されると共に、その一対の切り込みによって挟まれた領域におけるフィルム及び粘着層は、刃物の案内部によって基板表面から離れる方向に案内される。
案内部は、例えば一対の側刃部の内側面によって構成すれば、その内側面に沿って上記フィルム及び粘着層を好適に案内することが可能になる。その結果、切り込みの間の領域におけるフィルムは、その同じ領域で重なっている粘着層と共に基板から帯状に剥離されることとなる。
本発明に係る刃物は、従来のような基板と粘着層との間に差し込まれる底刃部を有していないので、仮に、刃先が摩耗したとしても、切り込みを形成する側刃部が摩耗するだけである。すなわち、刃物によって粘着層をその厚み方向の中間位置で上下に分断することもないため、粘着層をフィルムと共に剥離除去して、基板表面から確実に除去することが可能となる。
刃物の構成としては、一対の側刃部を、正面から見て逆ハの字に形成すると共に、その間隔を刃先側から基端側に向かうに連れて狭くすることが可能である。すなわち、側刃部の移動に伴って一対の側刃部の間に形成された帯状のフィルム及び粘着層は、側刃部の移動に伴って刃物の刃先側から基端側へ相対移動する。ところが、上記一対の側刃部が逆ハの字に傾斜して形成されると共にその間隔が基端側へ向かうに連れて狭くなっているので、上記帯状のフィルム及び粘着層は、その切り込みによって形成された側面が、基端側への相対移動に伴って上記一対の側刃部の内側面に当接した状態で基板表面から離れるように案内される。その結果、帯状のフィルムが粘着層と共に基板表面から剥離除去される。つまり、この場合には、一対の側刃部の内側面によって案内部が構成される。
さらに、この構成において上記刃物が側方から見て基板表面に対して傾斜した状態で移動するように構成されていれば、刃先を確実に基板表面に接触させることが可能となるため、フィルム及び粘着層が適切に剥離される。
また、他の刃物の構成としては、一対の側刃部を、正面から見て逆ハの字に形成すると共に、その間隔を刃先側から基端側に亘って一定に形成し、側方から見て基板表面に対して傾斜した状態で移動させるように構成することが可能である。側刃部の移動に伴って帯状のフィルム及び粘着層は、刃物の基端側へ相対移動する。側刃部同士の間隔が一定であるものの、刃物自体が傾斜しているので、上記帯状のフィルム及び粘着層は、傾斜している側刃部の内側面によって基板表面から離れるように案内される。すなわち、この場合にも、案内部は一対の側刃部の内側面によって構成されることとなる。
さらに、案内部のさらに基端側に、剥離されたフィルム及び粘着層を外部へ排出するための排出ガイドを設けることも可能である。このようにすれば、剥離されたフィルム及び粘着層の基板表面への再付着が抑制される。
上記刃物は、例えばフィルムの一部を基板から剥離する剥離装置に装着することが可能である。すなわち、剥離装置は、刃物が取付固定される移動ユニットを備える。そうして、移動ユニットが基板表面に沿って移動することによって、刃物も基板表面に沿って移動することとなる。その結果、上述のように、フィルム及び粘着層が基板表面から剥離除去される。
本発明によれば、刃先を一対の側刃部により構成すると共にフィルム及び粘着層の案内部を設けることにより、仮に刃物が摩耗したとしても粘着層をその厚み方向の中間位置で上下に分断させないようにすることができるため、刃物の摩耗に拘わらず、フィルム及び粘着層を基板表面から確実に剥離除去することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
《発明の実施形態1》
図1〜図14は、本発明の実施形態1を示している。図1〜図3は、それぞれ実施形態1の刃物30を模式的に示す平面図、正面図及び側面図である。図4〜図7は、それぞれ実施形態1の刃物30を示す平面図、正面図、側面図及び底面図である。図8は偏光板18及び粘着層17を剥離する刃物30を示す側面図である。図9は剥離装置Sの要部を示す斜視図である。
また、図10は液晶表示パネル10の一部を拡大して示す断面図である。図11は互いに貼り合わされるガラス基板母材21,22を示す斜視図である。図12は貼合せ基板41を示す平面図である。図13は液晶充填工程における貼合せ基板41を示す説明図である。図14は液晶材料が充填された貼合せ基板41を示す平面図である。
まず、液晶表示パネル10について、図10を参照して説明する。
液晶表示パネル10は、TFT(Thin-Film Transistor)等が形成されたTFT基板11と、CF(Color Filter)等が形成されたCF基板12と、これらTFT基板11及びCF基板12の間に封入された液晶層13とを有している。TFT基板11及びCF基板12は、その間に介在された枠状のシール部材14によって互いに貼り付けられると共に、そのシール部材14によって、液晶層13が上記各基板11,12の間に封止されている。
上記TFT基板11を構成するガラス基板15の液晶層13側には、上記TFT等が形成されている。一方、ガラス基板15の液晶層13と反対側の表面には、フィルムである偏光板18が粘着層17を介して貼り付けられている。また、上記CF基板12を構成するガラス基板16の液晶層13側には、上記CF等が形成されている。一方、ガラス基板16の液晶層13と反対側の表面にも、偏光板18が同じく粘着層17を介して貼り付けられている。
上記液晶表示パネル10は、図11に示すような貼合せ基板母材20を複数の領域に分断して形成される。貼合せ基板母材20は、TFT基板11が複数マトリクス状に配置されて集合したガラス基板母材21と、CF基板12が同じく複数マトリクス状に配置されて集合したガラス基板母材22とが互いに貼り合わされて構成されている。貼合せ基板母材20は、複数の貼合せ基板41の集合体である。
これらのガラス基板母材21,22の間には、複数のシール部材14が形成されている。各シール部材14は略矩形枠状に構成され、その一部が途切れて形成されることで、その途切れた部分が液晶の注入口23になっている。さらに、図11では省略しているが、貼合せ基板母材20の外側表面には、偏光板18がそれぞれ粘着層17を介して貼り付けられている。
本実施形態1の剥離装置Sは、図9に示すように、上記貼合せ基板母材20を分断する際に用いられる。剥離装置Sは、貼合せ基板母材20の表面に貼り付けられている偏光板18の一部を、その貼合せ基板母材20から剥離する剥離装置の機能だけでなく、貼合せ基板母材20を分断するためのスクライブ線を形成する機能をも有している。すなわち、剥離装置Sは剥離分断装置であるともいえるが、本実施形態では剥離装置Sと称することとする。
剥離装置Sは、図示を省略するが、貼合せ基板母材20を支持する支持台(図示省略)と、移動ユニット25と、移動ユニット25に取付固定された刃物30とを備えている。移動ユニット25は、図9で矢印26に示すように、貼合せ基板母材20の表面に沿って移動可能に設けられている。
さらに、剥離装置Sは、ガラス基板母材22の表面にスクライブ線を形成するためのホイルカッター27を備えている。ホイルカッター27及び刃物30は、移動ユニット25の移動方向26にこの順で並んで配置されている。ホイルカッター27は、カッター支持部材28を介して移動ユニット25に固定され、回転しながらガラス基板母材22の表面に亀裂を形成するように構成されている。さらに、剥離装置Sには、移動ユニット25の位置を検知するためのセンサ29が配置されている。
一方、刃物30は、支持部材31を介して移動ユニット25に固定されている。刃物30は、側方(すなわち、貼合せ基板母材20の表面に水平で且つ移動方向26に直交する方向)から見て、貼合せ基板母材20の表面に対して傾斜した状態で支持部材31に保持されている。こうして、移動ユニット25が移動することによって、偏光板18を帯状に除去する刃物30の後を追ってホイルカッター27が回転しながら移動し、ガラス基板母材22を分断するためのスクライブ線を形成するようになっている。
次に、刃物30の構成について説明する。
刃物30は、貼合せ基板母材20の表面に粘着層17を介して貼り付けられている偏光板18の一部を、上記貼合せ基板母材20から剥離するように構成されている。図1〜図7に示すように、刃物30は、一対の側刃部32と、案内部33とを備えている。さらに、刃物30は案内部33の基端35側に排出ガイド36を備えている。
すなわち、一対の側刃部32は、図1に示すように、所定の間隔Aで配置され、貼合せ基板母材20の表面に沿って移動されることにより、偏光板18及び粘着層17に対して上記所定の間隔Aで切り込みを形成するように構成されている。
上記一対の側刃部32は、図1に示すようにそれぞれ略矩形板状に形成されると共に、図2及び図5に示すように移動方向26の正面から見て逆ハの字に形成されている。言い換えれば、一対の側刃部32は、正面から見てガラス基板母材21,22からその法線方向へ離れるに連れて広がるように形成されている。この一対の側刃部32の内側面が成す角度αは、例えば60°〜100°程度に規定することが好ましい。ただし、角度αはこれに限定されるものではなく、大きいほど偏光板18等を容易に剥離することができる。さらに、上記一対の側刃部32同士の間隔Aは、図1に示すように、刃先34側から基端35側に亘って一定になっている。
そうして、各側刃部32の先端によって刃先34が形成されている。すなわち、刃物30は、刃先34が一対の側刃部32により構成されることによって、その刃先34が互いに分離した形状を有している。したがって、刃物30の刃先34には、粘着層17とガラス基板母材22との間に差し込まれる従来の底刃部に相当する部分がない。
案内部33は、一対の側刃部32の内側面によって構成され、正面から見て逆ハの字状の傾斜面によって形成されている。そのことにより、一対の切り込みによって挟まれた領域における偏光板18及び粘着層17を、側刃部32の移動に伴って貼合せ基板母材20の表面から離れる方向に案内するように構成されている。
また、各側刃部32の基端35側には、図1及び図4に示すように互いに繋がるようにして排出ガイド36が形成されている。すなわち、排出ガイド36は、案内部33の基端35側に設けられ、剥離された偏光板18及び粘着層17を外部へ排出するように構成されている。
図4〜図7に示すように、排出ガイド36は、例えば、案内部33と同様に、正面から見て逆ハの字状の傾斜面によって形成することが可能である。このとき、排出ガイド36の傾斜面と案内部33の傾斜面とはそれぞれ同じ平面を構成する。一方、図1〜図3に示すように、排出ガイド36は、例えば、各側刃部32の内側面に交差する平面によって形成することも可能である。
尚、排出ガイド36は必ずしも設ける必要はなく、刃物30の平面図、正面図及び側面図である図15〜図17に示すように、互いに分離した一対の側刃部32によって刃物30を構成するようにしてもよい。ただし、排出ガイド36を設けて各側刃部32同士を連結する形状とすれば、刃物30の形状が簡単になる点で好ましい。
そうして、上記刃物30は、図8に示すように、側方から見て貼合せ基板母材20の表面に対して角度βだけ傾斜した状態で移動することにより、偏光板18の一部を剥離するように構成されている。
−製造方法−
次に、液晶表示パネル10の製造方法について説明する。本実施形態1の製造方法は、いわゆる多面取りによる製造方法である。
まず、図11に示すように、貼合せ基板母材20を形成する。すなわち、大型のガラス基板母材21の一方の表面に対し、TFTや配線等(図示省略)をパターン形成すると共に配向膜(図示省略)を形成する。さらに、その配向膜が形成されたガラス基板母材21の表面に、後に複数の液晶表示パネル10(貼合せ基板41)となる領域毎にシール部材14を描画して形成する。シール部材14は、略矩形枠状に形成するが、閉じた枠状ではなく、その一部を途切れさせることによって、液晶の注入口23とする。
一方、大型のガラス基板母材22の一方の表面に対し、CFや共通電極等(図示省略)を形成すると共に配向膜(図示省略)を形成する。その後、上記各ガラス基板母材21,22同士を、上記配向膜同士が対向するようにして貼り合わせる。すなわち、各ガラス基板母材21,22同士の間には、シール部材14が介在されることとなる。そうして、各ガラス基板母材21,22の間でシール部材14によって囲まれた空間が、後に液晶が封入される空間(本実施形態1では「液晶セル」という。)となる。シール部材14には、例えば熱硬化性樹脂等を適用することができる。
続いて、上記各ガラス基板母材21,22を加熱することによって上記シール部材14を硬化させる。そのことにより、各ガラス基板母材21,22同士を互いに接着固定させる。その後、ガラス基板母材21,22の外側表面(つまりシール部材14とは反対側の表面)に、粘着層17を介して偏光板18を一様に貼り付ける。そうして、貼合せ基板母材20を形成する。
その後、上記剥離装置Sを用いて上記貼合せ基板母材20を分断することにより、複数の貼合せ基板41を形成する。
まず、図9に示すように、貼合せ基板母材20を剥離装置Sの支持台(図示省略)の上に載置固定し、移動ユニット25を貼合せ基板母材20の表面に平行な方向である矢印26の方向に移動させる。このとき、移動ユニット25の位置はセンサ29によって検知される。
移動ユニット25を移動させることによって、刃物30が移動して偏光板18及び粘着層17を帯状に剥離除去させる。ホイルカッター27は、刃物30の後を追従して移動することにより、偏光板18及び粘着層17が除去されて帯状に露出した貼合せ基板母材20の表面を走査し、スクライブ線40を形成する。
ここで、刃物30による偏光板18及び粘着層17の剥離動作について、詳細に説明する。
すなわち、刃物30の刃先34が偏光板18及び粘着層17に差し込まれた際には、偏光板18及び粘着層17に、一対の側刃部32によって一対の切り込みが形成される。各側刃部32は所定の間隔Aで配置されているので、切り込みもその所定の間隔Aで形成される。その状態で、側刃部32が移動することにより(つまり刃物30が移動することにより)、切り込みが側刃部32の移動方向に延びて形成されると共に、一対の切り込みによって挟まれた領域における偏光板18及び粘着層17が、刃物30の案内部33によって案内される。
本実施形態1では、一対の側刃部32を、正面から見て逆ハの字に形成すると共に、その間隔Aを刃先34側から基端35側に亘って一定に形成し、さらに、刃物30を側方から見て貼合せ基板母材20の表面に対して傾斜した状態で保持している。加えて、案内部33を一対の側刃部32の内側面によって構成しているので、帯状の偏光板18及び粘着層17は、図8に示すように、刃物30の刃先34側から基端35側への相対移動に伴って、傾斜している側刃部32の内側面(案内部33)に沿って、貼合せ基板母材20の表面から離れるように案内される。その結果、偏光板18の一部は、その偏光板18に重なっている粘着層17と共に、貼合せ基板母材20の表面から帯状に連続的に剥離されることとなる。
尚、仮に、一対の側刃部32が正面から見て逆ハの字ではなく平行に配置されているとすれば、偏光板18及び粘着層17を貼合せ基板母材20の表面から離れる方向に外力が加わらないので、単に、一対の切り込みが形成されるだけになってしまう。
上記刃物30には、さらに案内部33の基端側に排出ガイド36が設けられているため、剥離された偏光板18及び粘着層17が、外部へ排出されて貼合せ基板母材20の表面への再付着が抑制される。
こうして、刃物30が通過したガラス基板母材22の表面には、偏光板18及び粘着層17が除去された除去領域39が帯状に形成され、その除去領域39の中央をホイルカッター27が回転しながら通過する。そのことにより、除去領域39の中央にスクライブ線40が形成される。以上のような除去領域39及びスクライブ線40の形成は、複数の液晶セル同士の間で行われる。
さらに、貼合せ基板母材20の裏面側のガラス基板母材21に対しても、上記と同様に、除去領域39及びスクライブ線40の形成を行う。その後、貼合せ基板母材20をスクライブ線40に沿って分断し、図12に示すような複数の貼合せ基板41を形成する。
貼合せ基板41は、上述の工程によって、2枚のガラス基板がシール部材14によって互いに貼り合わされて形成されている。貼合せ基板41のにおけるシール部材14の内側には液晶セル42が形成されている。貼合せ基板41の一方の端面には、注入口23が形成されている。
その後、真空注入法によって、貼合せ基板41の液晶セル42に液晶を注入する。まず、貼合せ基板41を真空装置(図示省略)の内部に配置して、液晶セル42の内部及び外部を共に真空状態にする。続いて、図13に示すように、注入口23を液晶43に浸す。この状態で、真空装置の内部を徐々に大気圧に戻す。液晶43は、液晶セル42の内外の圧力差と毛細管現象によって、図13で矢印44に示すように、液晶セル42の内部に隙間なく充填される。
その後、図14に示すように、注入口23を封止樹脂45によって封止する。封止樹脂45には、例えば紫外線硬化性樹脂を適用することが可能である。この場合、紫外線を封止樹脂45に照射することによって封止樹脂45を硬化させる。そうして、シール部材14で囲まれた領域に液晶43を封入して、液晶層13を形成することができる。以上の工程によって、液晶表示パネル10が製造される。
−実施形態1の効果−
したがって、この実施形態1によると、刃物30の刃先34を一対の側刃部32により構成することで互いに分離した形状にすると共に偏光板18及び粘着層17の案内部33を設けるようにしたので、以下に詳述するように、刃物30の摩耗に拘わらず、偏光板18及び粘着層17を貼合せ基板母材20の表面から確実に剥離除去することができる。
すなわち、本実施形態1の刃物30は、刃先34が一対の側刃部32により構成されることによって、その刃先34が互いに分離した形状を有しており、従来のようなガラス基板母材21,22と粘着層17との間に差し込まれるヘラ状の底刃部を刃先34に有していないので、仮に、刃先34が摩耗したとしても、切り込みを形成する側刃部32の先端が摩耗するだけである。すなわち、摩耗した刃物30によって粘着層17をその厚み方向の中間位置で上下に分断することもないため、粘着層17を偏光板18と共に剥離除去して、ガラス基板母材21,22の表面から確実に除去することができる。
その結果、ガラス基板母材21,22の表面に粘着層17が残らないために、ホイルカッター27によりスクライブ線40を確実に形成でき、ガラス基板母材21,22の表面への塵の付着を防止して分断後の液晶表示パネル10の汚染を抑制することができる。
さらに、本実施形態1では、一対の側刃部32を、正面から見て逆ハの字に形成すると共に、その間隔Aを刃先34側から基端35側に亘って一定に形成している。さらに、刃物30を側方から見て貼合せ基板母材20の表面に対して傾斜した状態で保持すると共に、案内部33を一対の側刃部32の内側面によって構成している。このように刃物30を構成することにより、帯状の偏光板18及び粘着層17を、図8に示すように、刃物30の刃先34側から基端35側への相対移動に伴って、傾斜している側刃部32の内側面(案内部33)に沿って、貼合せ基板母材20の表面から離れるように案内することができる。その結果、偏光板18の一部を、その偏光板18に重なっている粘着層17と共に、貼合せ基板母材20の表面から帯状に連続的に剥離することができる。
加えて、案内部33の基端側に排出ガイド36を形成するようにしたので、剥離された偏光板18及び粘着層17を、刃物30の外部へ排出することができるため、剥離除去した偏光板18等の貼合せ基板母材20の表面への再付着を抑制することができる。
《発明の実施形態2》
図18〜図23は、本発明の実施形態2を示している。尚、以降の各実施形態では、図1〜図14と同じ部分については同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図18〜図20は、それぞれ実施形態2の刃物30を模式的に示す平面図、正面図及び側面図である。図21〜図23は、それぞれ実施形態2の刃物30によって偏光板18及び粘着層17を剥離する状態を模式的に示す平面図、正面図及び側面図である。
上記実施形態1では、刃物30における一対の側刃部32の間隔Aが刃先34側から基端35側に亘って一定にしていたのに対し、本実施形2では、その間隔Aが刃先34側から基端35側へ向かうに連れて狭くなっている。
すなわち、本実施形態2の側刃部32の内側面も上記実施形態1と同様に平面状に形成されており、図19に示すように、移動方向の正面から見て逆ハの字に形成されると共に、その逆ハの字の間隔Aが刃先34側から基端35側へ向かって狭くなっている。
また、上記実施形態1では、刃物30をガラス基板母材21,22の表面に対して角度βだけ傾斜させた状態で移動させるようにしたのに対し、本実施形態2では、図23に示すように、刃物30を傾けずにガラス基板母材21,22の表面に接触させた状態で移動させるようになっている。
次に、本実施形態2の刃物30による偏光板18及び粘着層17の剥離動作について説明する。
刃物30の刃先34が偏光板18及び粘着層17に差し込まれた際には、偏光板18及び粘着層17に、一対の側刃部32によって一対の切り込みが形成される。この一対の切り込みの間隔は、図21及び図22に示すように、刃先34における側刃部32同士の間隔aに形成される。
側刃部32の移動に伴って一対の側刃部32の間に形成された帯状の偏光板18及び粘着層17は、側刃部32の移動に伴って刃物30の刃先34側から基端35側へ相対移動する。ところが、上記一対の側刃部32が逆ハの字に傾斜して形成されると共に、その間隔Aが基端35側へ向かうに連れて間隔aよりも徐々に狭くなっているので、上記帯状の偏光板18及び粘着層17は、図21〜図23に示すように、切り込みによって形成された側面が、基端35側への相対移動に伴って上記一対の側刃部32の内側面に当接した状態でガラス基板母材21,22の表面から離れるように案内される。
仮に、一対の側刃部32が正面から見て逆ハの字ではなく平行に配置されているとすれば、一対の切り込みの間の偏光板18及び粘着層17は変形して基端35側に送り出されるか、若しくは基端35側に送り出されずに刃物30の内側で詰まってしまう。本実施形態2では、一対の側刃部32が逆ハの字に配置されているため、帯状の偏光板18及び粘着層17がガラス基板母材21,22の表面から離れる方向に逃げるように押し出される。その結果、偏光板18及び粘着層17が貼合せ基板母材20の表面から自然に剥がれることとなる。
したがって、本実施形態2においても、案内部33は一対の側刃部32の内側面によって構成される。そうして、本実施形態2によっても、上記実施形態1と同様の効果を得ることができる。
《発明の実施形態3》
図24〜図31は、本発明の実施形態3を示している。
図24〜図26は、それぞれ実施形態3の刃物30を模式的に示す平面図、正面図及び側面図である。図27〜図30は、排出ガイド36を備える実施形態3の刃物30を示す平面図、正面図、側面図及び底面図である。図31は、偏光板18等を剥離する実施形態3の排出ガイド36を備えた刃物30を示す側面図である。
上記実施形態2では、刃物30を傾けずにガラス基板母材21,22の表面に接触させた状態で移動させるようにしたが、本実施形態3の刃物30は、図26及び図31に示すように、刃物30をガラス基板母材21,22の表面に対して角度βだけ傾斜した状態で移動させるようにしている。
すなわち、図24〜図26に示すように、刃物30の側刃部32は、移動方向の正面から見て逆ハの字に形成されると共に、その間隔Aが刃先34側から基端35側へ向かって狭くなっていることに加え、側方から見て刃物30がガラス基板母材21,22の表面に対して角度βだけ傾斜した状態で移動するようになっている。
このようにしても、上記実施形態1及び2と同様の効果を得ることが得きる。そのことに加え、刃物30を角度βだけ傾斜させるようにしたので、刃先34のガラス基板母材21,22の表面に安定且つ確実に接触させることができるため、偏光板18及び粘着層17の剥離を確実に行うことが可能になる。
さらに、図27〜図31に示すように、刃物30に排出ガイド36を設ける場合には、上記実施形態1と同様に、各側刃部32同士を連結することができ、刃物30の形状を簡単にすることが可能になる。排出ガイド36は、図29に示すように、側方から見て円弧状に形成されている。このようにすれば、図31に示すように、剥離除去された帯状の偏光板18及び粘着層17を円滑に排出させることが可能になる。
《その他の実施形態》
上記各実施形態では、ガラス基板を基板の一例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えばプラスチック基板等の他の基板についても同様に適用することができる。また、偏光板18をフィルムの例として説明したが、本発明はこれに限らず、例えば位相差板等の他のフィルムを剥離する刃物について同様に適用することができる。
また、剥離装置Sは、偏光板及び粘着層を剥離する機能と、貼合せ基板母材20に分断のためのスクライブ線を形成する機能とを有している例について説明したが、本発明はこれに限定されず、少なくとも上記剥離する機能を有していればよい。
以上説明したように、本発明は、刃物及びそれを備えた剥離装置について有用であり、特に、刃物の摩耗に拘わらず、フィルム及び粘着層を基板表面から確実に剥離除去する場合に適している。
図1は、実施形態1の刃物を模式的に示す平面図である。 図2は、実施形態1の刃物を模式的に示す正面図である。 図3は、実施形態1の刃物を模式的に示す側面図である。 図4は、実施形態1の刃物の外観を示す平面図である。 図5は、実施形態1の刃物の外観を示す正面図である。 図6は、実施形態1の刃物の外観を示す側面図である。 図7は、実施形態1の刃物の外観を示す底面図である。 図8は、偏光板及び粘着層を剥離する刃物を示す側面図である。 図9は、剥離装置の要部を示す斜視図である。 図10は、液晶表示パネルの一部を拡大して示す断面図である。 図11は、互いに貼り合わされるガラス基板母材を示す斜視図である。 図12は、貼合せ基板を示す平面図である。 図13は、液晶充填工程における貼合せ基板を示す説明図である。 図14は、液晶材料が充填された貼合せ基板を示す平面図である。 図15は、実施形態1の刃物の他の構成を模式的に示す平面図である。 図16は、実施形態1の刃物の他の構成を模式的に示す正面図である。 図17は、実施形態1の刃物の他の構成を模式的に示す側面図である。 図18は、実施形態2の刃物を模式的に示す平面図である。 図19は、実施形態2の刃物を模式的に示す正面図である。 図20は、実施形態2の刃物を模式的に示す側面図である。 図21は、実施形態2の刃物によって偏光板及び粘着層を剥離する状態を模式的に示す平面図である。 図22は、実施形態2の刃物によって偏光板及び粘着層を剥離する状態を模式的に示す正面図である。 図23は、実施形態2の刃物によって偏光板及び粘着層を剥離する状態を模式的に示す側面図である。 図24は、実施形態3の刃物を模式的に示す平面図である。 図25は、実施形態3の刃物を模式的に示す正面図である。 図26は、実施形態3の刃物を模式的に示す側面図である。 図27は、排出ガイドを備える実施形態3の刃物を模式的に示す平面図である。 図28は、排出ガイドを備えた実施形態3の刃物を模式的に示す正面図である。 図29は、排出ガイドを備えた実施形態3の刃物を模式的に示す側面図である。 図30は、排出ガイドを備えた実施形態3の刃物を模式的に示す底面図である。 図31は、偏光板及び粘着層を剥離する実施形態3の排出ガイドを備えた刃物を示す側面図である。 図32は、従来の刃物の先端部分を拡大して示す平面図である。 図33は、従来の刃物の先端部分を拡大して示す斜視図である。 図34は、従来の刃物によって偏光板を粘着層と共に剥離する状態を示す側面図である。 図35は、図34における刃物の先端を拡大して示す断面図である。 図36は、従来の摩耗した刃物の先端を拡大して示す断面図である。
符号の説明
S 剥離装置
10 液晶表示パネル
17 粘着層
18 偏光板
20 貼合せ基板母材
21,22 ガラス基板母材
23 注入口
25 移動ユニット
26 移動方向
27 ホイルカッター
30 刃物
32 側刃部
33 案内部
34 刃先
35 基端
36 排出ガイド
39 除去領域
40 スクライブ線
41 貼合せ基板
42 液晶セル

Claims (16)

  1. 基板表面に粘着層を介して貼り付けられているフィルムの一部を、上記基板から剥離するための刃物であって、
    所定の間隔で配置され、上記基板表面に沿って移動されることにより、上記フィルム及び上記粘着層に対して上記所定の間隔で切り込みを形成する一対の側刃部と、
    一対の上記切り込みによって挟まれた領域における上記フィルム及び上記粘着層を、上記側刃部の移動に伴って上記基板表面から離れる方向に案内する案内部とを備えている
    ことを特徴とする刃物。
  2. 請求項1において、
    上記案内部は、上記一対の側刃部の内側面によって構成されている
    ことを特徴とする刃物。
  3. 請求項1において、
    上記一対の側刃部は、移動方向の正面から見て逆ハの字に形成されると共に、該一対の側刃部同士の間隔が、刃先側から基端側へ向かうに連れて狭くなっている
    ことを特徴とする刃物。
  4. 請求項3において、
    側方から見て上記基板表面に対して傾斜した状態で移動することにより、上記フィルムの一部を剥離するように構成されている
    ことを特徴とする刃物。
  5. 請求項1において、
    上記一対の側刃部は、移動方向の正面から見て逆ハの字に形成されると共に、該一対の側刃部同士の間隔が、刃先側から基端側に亘って一定に形成されており、
    側方から見て上記基板表面に対して傾斜した状態で移動することにより、上記フィルムの一部を剥離するように構成されている
    ことを特徴とする刃物。
  6. 請求項1において、
    上記案内部の基端側に設けられ、剥離された上記フィルム及び上記粘着層を排出するための排出ガイドを備えている
    ことを特徴とする刃物。
  7. 請求項1において、
    上記フィルムは偏光板である
    ことを特徴とする刃物。
  8. 請求項1において、
    上記一対の側刃部によって刃先が構成されることにより、上記刃先が互いに分離した形状を有している
    ことを特徴とする刃物。
  9. 基板表面に粘着層を介して貼り付けられているフィルムの一部を、上記基板から剥離する剥離装置であって、
    上記基板表面に沿って移動可能に設けられた移動ユニットと、
    上記移動ユニットに取付固定された刃物とを備え、
    上記刃物は、所定の間隔で配置され、上記基板表面に沿って移動されることにより、上記フィルム及び上記粘着層に対して上記所定の間隔で切り込みを形成する一対の側刃部と、一対の上記切り込みによって挟まれた領域における上記フィルム及び上記粘着層を、上記側刃部の移動に伴って上記基板表面から離れる方向に案内する案内部とを備えている
    ことを特徴とする剥離装置。
  10. 請求項9において、
    上記案内部は、上記一対の側刃部の内側面によって構成されている
    ことを特徴とする剥離装置。
  11. 請求項9において、
    上記一対の側刃部は、移動方向の正面から見て逆ハの字に形成されると共に、該一対の側刃部同士の間隔が、刃先側から基端側へ向かうに連れて狭くなっている
    ことを特徴とする剥離装置。
  12. 請求項11において、
    上記刃物は、側方から見て上記基板表面に対して傾斜した状態で上記移動ユニットに保持されている
    ことを特徴とする剥離装置。
  13. 請求項9において、
    上記一対の側刃部は、移動方向の正面から見て逆ハの字に形成されると共に、該一対の側刃部同士の間隔が、刃先側から基端側に亘って一定に形成されており、
    上記刃物は、側方から見て上記基板表面に対して傾斜した状態で上記移動ユニットに保持されている
    ことを特徴とする剥離装置。
  14. 請求項9において、
    上記刃物は、上記案内部の基端側に設けられると共に、剥離された上記フィルム及び上記粘着層を排出するための排出ガイドを備えている
    ことを特徴とする剥離装置。
  15. 請求項9において、
    上記フィルムは偏光板である
    ことを特徴とする剥離装置。
  16. 請求項9において、
    上記一対の側刃部によって刃先が構成されることにより、上記刃先が互いに分離した形状を有している
    ことを特徴とする剥離装置。
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