JP2009282107A - 表示パネル及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】基板分断の処理速度を向上すると共に、表示パネルの強度を高める。
【解決手段】複数の第1基板を含む第1基板母材と第1基板よりも薄い複数の第2基板を含む第2基板母材を貼合わせて基板母材34を形成する貼り合わせ工程と、貼合せ基板母材34における第1基板母材をレーザー光の照射によりレーザー分断するレーザー分断工程と、上記貼合せ基板母材における第2基板母材をホイールカッターによりホイール分断するホイール分断工程とを有する。
【選択図】図6
【解決手段】複数の第1基板を含む第1基板母材と第1基板よりも薄い複数の第2基板を含む第2基板母材を貼合わせて基板母材34を形成する貼り合わせ工程と、貼合せ基板母材34における第1基板母材をレーザー光の照射によりレーザー分断するレーザー分断工程と、上記貼合せ基板母材における第2基板母材をホイールカッターによりホイール分断するホイール分断工程とを有する。
【選択図】図6
Description
本発明は、表示パネル及びその製造方法に関するものである。
例えば、液晶表示装置は、シール材を介して互いに貼り合わされた一対の基板と、シール材の内側の基板間に封入された液晶層とを有する液晶表示パネルを備えている。ここで、比較的小型の液晶パネルを製造する場合には、大型の基板母材同士をシール材を介して貼り合わせて大判の貼合せ基板母材を形成し、この貼合せ基板母材を分断して複数の液晶表示パネルを形成するという多数個取りの製造方法を採用する場合が多い。
大判の貼合せ基板母材を分断する場合には、一般に、いわゆるホイール分断を行うことが知られている。ホイール分断では、貼合せ基板母材の両面にホイールカッターによって初期クラック(マイクロクラック)を形成した後に、外力を加えることによって上記マイクロクラックを進展させ、貼合せ基板母材を分断する。
また、液晶表示パネルの製造工程では、側面図である図8に示すように、所定間隔で配置された2つの支持部103の上に液晶表示パネル101を載置し、押圧部102によって液晶表示パネル101の中央表面を上方から押圧する。こうして当該液晶表示パネル101を湾曲させてその強度を検査する。この強度試験では、試験後の液晶表示パネルを示す斜視図である図9に示すように、液晶表示パネル101の下面104に割れ105が生じ易い。これは、基板に形成されているマイクロクラックを起点として割れが生じ易いためであると考えられる。
そこで、例えば特許文献1及び2等に開示されているように、いわゆるレーザー分断によって貼合せ基板母材を分断することが検討されている。上記特許文献1のレーザー分断では、基板を局部的にレーザー光によって加熱した後、冷却することによって、その差異に生じる熱応力により亀裂を生じさせて基板を分断するようにしている。
一方、上記特許文献2のレーザー分断では、液晶注入口を封止している封止樹脂を、一対の基板と共にレーザー分断することが開示されている。このようなレーザー分断によれば、上記マイクロクラックが基板に形成されないため、強度試験における割れを抑制できる。
しかしながら、上記レーザー分断は分断に要する処理速度が遅いという問題がある。これに対し、特許文献3には、まずホイールカッターで基板にマイクロクラックを含むスクライブラインを形成した後に、そのスクライブラインに沿ってレーザー光を照射することにより、基板を分断することが開示されている。そのことにより、基板分断の処理速度を向上させようとしている。
特開2007−217213号公報
特開2001−075110号公報
特開2003−002676号公報
しかしながら、上記特許文献3の分断方法であっても、1つの基板を分断するためにスクライブラインの形成及びレーザー光の照射という2つの工程が必要であり、基板分断の処理速度を十分に向上できるとは言い難い。
また、基板が極めて薄くなると、レーザー光が照射された基板において熱応力が分散し易いために、レーザー分断することが極めて困難になる。この問題は、表示パネルの薄型化が進められている近年において非常に重要である。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、基板分断の処理速度を向上すると共に、表示パネルの強度を可及的に高めることにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係る表示パネルの製造方法は、第1基板と、該第1基板に所定の間隔で貼り合わされると共に上記第1基板よりも薄い第2基板とを備えた表示パネルを製造する方法であって、複数の上記第1基板を含む第1基板母材と、複数の上記第2基板を含む第2基板母材とを上記所定の間隔で貼り合わせることによって貼合せ基板母材を形成する貼り合わせ工程と、上記貼合せ基板母材における第1基板母材をレーザー光の照射によりレーザー分断するレーザー分断工程と、上記貼合せ基板母材における第2基板母材をホイールカッターによりホイール分断するホイール分断工程とを有する。
上記第1基板母材及び第2基板母材は、ガラスにより構成され、上記第1基板母材の厚みは、0.2mmよりも大きく且つ1.1mm以下である一方、上記第2基板母材の厚みは、0.05mm以上であり且つ0.2mm以下であることが好ましい。
上記レーザ分断工程の後に上記ホイール分断工程を行うことが好ましい。
上記貼り合わせ工程では、上記第1基板母材又は第2基板母材に対し、該第1基板母材又は第2基板母材の分断領域を含むようにシール部材を格子状に形成した後に、上記シール部材を介して上記第1基板母材と上記第2基板母材とを貼り合わせることが好ましい。
上記貼り合わせ工程では、上記表示パネルが形成される領域毎に、上記第1基板母材と第2基板母材との間に液晶材料を封入するようにしてもよい。
また、本発明に係る表示パネルは、第1基板と、該第1基板に所定の間隔で貼り合わされると共に上記第1基板よりも薄い第2基板とを備えた表示パネルであって、上記第1基板の端面はレーザ光によりレーザ分断される一方、上記第2基板の端面はホイールカッターによりホイール分断され、上記第1基板の端面及び上記第2基板の端面のうち、該第2基板の端面にのみマイクロクラックが形成されている。
上記第1基板及び第2基板は、ガラスにより構成され、上記第1基板の厚みは、0.2mmよりも大きく且つ1.1mm以下である一方、上記第2基板の厚みは、0.05mm以上であり且つ0.2mm以下であることが好ましい。
上記第1基板及び第2基板の間には、液晶層が枠状のシール部材によって封入され、上記第2基板の端面は上記シール部材の外周面と同じ平面を構成していることが好ましい。
−作用−
次に、本発明の作用について説明する。
次に、本発明の作用について説明する。
上記表示パネルを製造する場合には、まず、貼り合わせ工程を行って、第1基板母材と第2基板母材とを貼り合わせる。第1基板母材には複数の第1基板が含まれる一方、第2基板母材には上記第1基板よりも薄い第2基板が複数含まれている。
液晶表示パネルを製造する場合には、第1基板母材又は第2基板母材に対し、第1基板母材又は第2基板母材の分断領域を含むようにシール部材を格子状に形成し、液晶表示パネルが形成される領域毎に液晶材料を封入する。
次に、レーザー分断工程及びホイール分断工程を行う。すなわち、貼合せ基板母材における第1基板母材をレーザー光の照射によりレーザー分断し、貼合せ基板母材における第2基板母材をホイールカッターによりホイール分断する。
このことにより、比較的厚い第1基板母材については、レーザー分断によって素早く且つマイクロクラックを形成することなく分断される。一方、比較的薄い第2基板母材については、熱応力が分散してレーザー分断が難しいところ、ホイール分断によって確実に分断される。
したがって、貼合せ基板母材の全体としては、一方の基板母材をホイール分断することから双方の基板をレーザー分断する場合に比べて基板分断の処理速度が向上すると共に、一方の基板母材をレーザー分断することからマイクロクラックを低減して表示パネルの強度が高められることとなる。
ここで、本発明者らは、第1及び第2基板母材がガラスによって構成されている場合には、その厚みが0.2mm以下であると、レーザー分断が極めて困難になることを実験により見出した。したがって、第1基板母材の厚みが0.2mmよりも大きく且つ1.1mm以下であると共に、第2基板母材の厚みが0.05mm以上であり且つ0.2mm以下である場合に、本発明による製造方法が特に好適となる。
本発明によれば、比較的厚い第1基板母材をレーザー分断する一方、その第1基板母材よりも薄い第2基板母材をホイール分断するようにしたので、双方の基板をレーザー分断する場合に比べて基板分断の処理速度を向上できると共に、基板端面におけるマイクロクラックを低減して表示パネルの強度を高めることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
《発明の実施形態1》
図1〜図7は、本発明の実施形態1を示している。
図1〜図7は、本発明の実施形態1を示している。
図1は、液晶表示パネルの外観を模式的に示す斜視図である。図2は、図1における液晶表示パネルの端面Aを拡大して示す写真である。図3は、液晶表示パネルの概略構造を模式的に示す断面図である。尚、図1では、説明の便宜上、基板間の間隙の図示を省略している。
まず、表示パネルである液晶表示パネル1の構成について、図1及び図3を参照して説明する。液晶表示パネル1は、第1基板としてのTFT基板2と、TFT基板2に所定の間隔で貼り合わされた第2基板としてのCF基板3と、CF基板3及びTFT基板2の間に設けられた表示媒体層である液晶層4とを備えている。
TFT基板2は、矩形状のガラス基板により構成され、その液晶層4側の表面にスイッチング素子であるTFT(Thin-Film Transistor:図示省略)が複数形成されている。一方、CF基板3は、矩形状のガラス基板により構成され、その液晶層4側の表面に例えばカラーフィルタ(Color Filter:図示省略)等が形成されている。尚、図示を省略するが、TFT基板2及びCF基板3における液晶層4とは反対側の表面には偏光板がそれぞれ貼り付けられている。
TFT基板2は、CF基板3に重なり合わずに側方に張り出した領域である端子部19を備えている。端子部19は、例えば図示省略のFPCやICドライバ等を接続するための実装領域である。
液晶層4は、図3に示すように、例えば光硬化型樹脂等からなる枠状のシール部材15によって、上記TFT基板2及びCF基板3の間に封入されている。そして、CF基板3の4つの端面はシール部材15の外周面と同じ平面を構成している。そうして、TFT基板2における端子部19側の端面を除く3つの端面は、シール部材15の外周面及びCF基板3の3つの端面と共に同じ平面を構成している。
上記CF基板3は、TFT基板2よりも薄く形成されている。例えば、TFT基板2の厚みは、0.2mmよりも大きく且つ1.1mm以下である一方、CF基板3の厚みは、0.05mm以上であり且つ0.2mm以下である。
そして、図2に示すように、TFT基板2の端面はレーザ光によりレーザ分断される一方、CF基板3の端面はホイールカッターによりホイール分断されている。TFT基板2の端面には、液晶層4とは反対側の表面から所定の深さで初期亀裂が形成された領域27と、その領域27の液晶層4側で亀裂が浸透した領域28とが形成されている。
一方、CF基板3の端面には、液晶層4とは反対側の表面に多数のマイクロクラック26が形成され、その液晶層4側に所定の厚みで初期亀裂が形成された領域29と、その領域29の液晶層4側で亀裂が浸透した領域30とが形成されている。すなわち、TFT基板2の端面及びCF基板3の端面のうち、CF基板3の端面にのみマイクロクラック26が形成されている。
次に、貼合せ基板母材34の構成について、図4及び図5を参照して説明する。図4は、貼合せ基板母材34を模式的に示す分解斜視図である。図5は、貼合せ基板母材34の一部を拡大して示す平面図である。
上述の液晶表示パネル1は、貼合せ基板母材34を複数に分割することによって製造される。すなわち、図5に示すように、貼合せ基板母材34は、格子状の分断領域50で分断されることにより、複数の液晶表示パネル1が形成されるように構成されている。言い換えれば、貼合せ基板母材34は、後に液晶表示パネル1となる複数の貼合せ基板10がマトリクス状に配置されて集合した集合体である。
貼合せ基板母材34は、図4に示すように、ガラスにより構成された第1基板母材31と、第1基板母材31に対向配置されてガラスからなる第2基板母材32と、第1基板母材31及び第2基板母材32の間に、マトリクス状に複数配置された表示媒体層である液晶層4と、第1基板母材31及び第2基板母材32の間で、液晶層4をそれぞれ取り囲むように形成されたシール部材15とを備えている。液晶層4は、シール部材15が形成されている領域に、表示媒体である液晶33を滴下することによって形成されている。
第1基板母材31は、マトリクス状に配置された複数のTFT基板2の集合体として形成されている。一方、第2基板母材32は、マトリクス状に配置された複数のCF基板3の集合体として形成されている。
第2基板母材32は、第1基板母材31よりも薄く形成されている。例えば、第1基板母材31の厚みは、0.2mmよりも大きく且つ1.1mm以下である一方、第2基板母材32の厚みは、0.05mm以上であり且つ0.2mm以下である。ここで、第2基板母材32の厚みが0.05mmよりも小さい場合には、第2基板母材32の機械的強度を維持することが難しくなるので好ましくない。一方、第1基板母材31の厚みが1.1mmよりも大きい場合には、例えば貼合せ基板母材34の分断時にその分断面の進行ずれが顕著になる点で好ましくない。
そして、貼合せ基板母材34は、図5に示すように、シール部材15が形成されている領域であるシール部材形成領域47が、第1基板母材31の表面の法線方向から見て、格子状に形成されている。さらに、シール部材形成領域47は、第1基板母材31又は第2基板母材32の分断ライン46となる分断領域50を含んでいる。このライン状の分断領域50は、シール部材形成領域47の幅方向中央に配置されている。
また、分断ライン46は、図5に示すように、各貼合せ基板10の外形を区画形成する。つまり、貼合せ基板母材34には、シール部材15によって取り囲まれると共に液晶層4が設けられる液晶セル20の領域と、各液晶セル20の一方の側方に設けられた端子部19とが形成されている。
−製造方法−
次に、液晶表示パネル1の製造方法について説明する。上記液晶表示パネル1は製造装置Sを用いて製造する。
次に、液晶表示パネル1の製造方法について説明する。上記液晶表示パネル1は製造装置Sを用いて製造する。
図6は、表示パネルの製造装置の概略構成を示す斜視図である。図7は、製造装置の要部を拡大して示す側面図である。
製造装置Sは、貼合せ基板母材34が載置されるステージ61と、ステージ61の表面に平行に延びるアーム62と、アーム62に所定の間隔で配置された複数のブラケット63と、各ブラケット63に一組ずつ装着されたレーザーヘッド64及びホイールヘッド65とを備えている。
ステージ61は、水平方向にスライド移動可能であると共に、鉛直方向の軸周りに回転可能になっている。一方、アーム62は、図示省略の装置本体に固定されている。また、各ブラケット63は、アーム62の長さ方向にそれぞれスライド移動可能になっている。レーザーヘッド64及びホイールヘッド65は、それぞれステージ61表面の法線方向に移動可能になっている。
レーザーヘッド64は、ステージ61に載置された貼合せ基板母材34に対してCO2レーザー光を出射するように構成されている。一方、ホイールヘッド65は、ステージ61に載置された貼合せ基板母材34の表面を転動するホイールカッター66を備えている。
本実施形態1の製造方法では、上記製造装置Sを用いて、貼合せ基板母材34を液晶層4の周囲の分断領域50で分断することにより、複数の液晶表示パネル1を製造する。
すなわち、まず、大判のガラス基板母材に複数のTFTや画素電極等をパターン形成して、第1基板母材31を製造する。一方、ガラス基板母材にCFや共通電極等をパターン形成して、第2基板母材32を製造する。
(貼り合わせ工程)
次に、貼り合わせ工程では、まず、例えば第1基板母材31の表面に対し、シール部材15を、第1基板母材31の表面の法線方向から見て、分断領域50を含むように格子状に形成する。そうして、後に行う貼り合わせ工程においてシール部材15によって取り囲まれると共に液晶33が充填される液晶セル20の領域と、シール部材15に囲まれない領域である端子部19とをそれぞれ形成する。
次に、貼り合わせ工程では、まず、例えば第1基板母材31の表面に対し、シール部材15を、第1基板母材31の表面の法線方向から見て、分断領域50を含むように格子状に形成する。そうして、後に行う貼り合わせ工程においてシール部材15によって取り囲まれると共に液晶33が充填される液晶セル20の領域と、シール部材15に囲まれない領域である端子部19とをそれぞれ形成する。
第1基板母材31の表面にシール部材15を形成する場合には、シール部材15を、例えば、ディスペンサである小型シリンジ(syringe)によって塗布してもよく、スクリーン印刷によって形成してもよい。尚、シール部材15は、第2基板母材32の表面に形成してもよい。
ここで、貼合せ基板母材34の分断領域50は、図5に示すように、互いに隣接して配置されたTFT基板2及びCF基板3の外形を形成するように格子状に形成する。シール部材15は、分断領域50に重なるように配置して、複数の矩形枠状のシール部材15が一列に連なって並ぶように形成する。また、シール部材15が形成される領域の幅方向中央を分断領域50が通るように配置することが望ましい。
シール部材15には、耐熱性を有する光硬化型樹脂を適用する。また、シール部材15として、熱硬化型樹脂又は光及び熱によって硬化する光熱硬化型樹脂を適用することも可能である。
続いて、各シール部材15の内側の領域に表示媒体である液晶材料を供給する。例えば、図4に示すように、各シール部材15で囲まれた第1基板母材31上の領域に液晶材料33を滴下する。液晶材料33は、液晶セル20の容積に見合う分量だけ滴下され、シール部材15の内側に溜まる。
尚、第1基板母材31におけるシール部材15の内側の領域に対応する第2基板母材32の所定領域に液晶材料を滴下して供給するようにしてもよい。
次に、上記第1基板母材31と第2基板母材32とをシール部材15を介して所定の間隔で貼り合せて、貼合せ基板母材34を形成する。まず、第1基板母材31に対し、第2基板母材32を上から重ねる。その状態で、紫外線等の光を照射し、必要に応じて加熱することによって、シール部材15を硬化させる。こうして、液晶表示パネル1が形成される領域毎に、第1基板母材31と第2基板母材32との間に(つまり液晶セル20の内部に)液晶材料33を封入する。
(レーザー分断工程)
次に、レーザー分断工程を行い、貼合せ基板母材34における第1基板母材31をレーザー光の照射によりレーザー分断する。
次に、レーザー分断工程を行い、貼合せ基板母材34における第1基板母材31をレーザー光の照射によりレーザー分断する。
すなわち、貼合せ基板母材34を、第1基板母材31が第2基板母材32の上側となるようにして、上記製造装置Sのステージ61に載置する。その後、ホイールヘッド65を上方に回避させると共に、レーザーヘッド64を下降させてその下端を第1基板母材31の表面近傍に対向配置させる。
そうして、レーザー光を第1基板母材31の分断領域50に照射しながら、ブラケット63をスライド移動させ、若しくはステージ61を回転させることにより、第1基板母材31を格子状に分断する。このことにより、第1基板母材31を分断して複数の第1基板11が形成される。
照射するレーザー光の始点及び終点は、そのレーザー光の出力が不安定となるため、第1基板母材31における端部の捨て領域に形成する。そのことにより、液晶表示パネル1を区画する分断ラインを高精度に形成することができる。
(ホイール分断工程)
その後、ホイール分断工程を行い、貼合せ基板母材34における第2基板母材32を、回転刃を備えたホイールカッター66によりホイール分断する。
その後、ホイール分断工程を行い、貼合せ基板母材34における第2基板母材32を、回転刃を備えたホイールカッター66によりホイール分断する。
すなわち、貼合せ基板母材34を反転させて、第2基板母材32が第1基板母材31の上側となるように、上記製造装置Sのステージ61に載置する。そうして、レーザーヘッド64を上方に回避させると共にホイールヘッド65を下降させてホイールカッター66を第2基板母材32の表面に接触させた状態で、ブラケット63をスライド移動させ、若しくはステージ61を回転させることにより、第2基板母材32における分断領域50の分断ライン46にスクライブ溝を形成する。このとき、ホイールカッター66は、シール部材15上で第2基板母材32の表面を転動する。
その後、貼合せ基板母材34に外力を加えることにより、分断ライン46から上記スクライブ溝の亀裂を成長させる。そうして、第2基板母材32を個別の表示パネルの形状に分断して、複数の表示パネルを形成する。
尚、図4に示した例では、説明のため、貼合せ基板母材34から8枚の液晶表示パネルが分断される例について説明したが、この枚数は8枚に限らず適宜設定可能であり、例えば数百枚に分割するようにしてもよい。
その後、偏光板貼付工程、点灯検査工程、FPC接続工程、バックライト及びケースの取付工程、及び最終点等検査工程等を、分割された各液晶表示パネル1毎に行う。以上の各工程によって、液晶表示パネル1を製造する。
−実施形態1の効果−
したがって、この実施形態1によると、比較的厚い第1基板母材31をレーザー分断する一方、その第1基板母材31よりも薄い第2基板母材32をホイール分断するようにしたので、双方の基板母材をレーザー分断する場合に比べて基板分断の処理速度を向上できると共に、基板端面におけるマイクロクラックを低減して表示パネルの強度を高めることができる。
したがって、この実施形態1によると、比較的厚い第1基板母材31をレーザー分断する一方、その第1基板母材31よりも薄い第2基板母材32をホイール分断するようにしたので、双方の基板母材をレーザー分断する場合に比べて基板分断の処理速度を向上できると共に、基板端面におけるマイクロクラックを低減して表示パネルの強度を高めることができる。
すなわち、本発明者らは、基板母材がガラスである場合、その厚みが0.2mm以下になると、レーザー分断が極めて困難になることを実験により見出した。これは、厚みが0.2mm以下であるガラス基板にレーザー光を照射した際に、そのガラス基板に生じる熱応力が容易に分散するためであると考えられる。
また、第2基板母材32の厚みが0.05mm未満である場合には、その機械的強度を維持することが難しい。一方、第1基板母材31の厚みが1.1mmよりも大きい場合には、例えば貼合せ基板母材34の分断時にその分断面が進行ずれし易くなり、高精度に分断することが困難になる。したがって、レーザー分断する第1基板母材31の厚みは0.2mmよりも大きく且つ1.1mm以下にすることが好ましく、ホイール分断する第2基板母材32の厚みは0.05mm以上であり且つ0.2mm以下にすることが好ましい。
このことにより、比較的厚い第1基板母材31については、レーザー分断によって素早く且つマイクロクラックを形成することなく分断することができ、比較的薄い第2基板母材32については、ホイール分断によって確実に分断することができる。
その結果、上述のように、貼合せ基板母材34の全体としては、一方の基板母材32をホイール分断するために、双方の基板母材をレーザー分断する場合に比べて基板分断の処理速度を向上させることができると共に、一方の基板母材31をレーザー分断するために、基板端面におけるマイクロクラックを低減して液晶表示パネル1の強度を高めることができる。
また、ガラス基板母材が破壊する荷重は、ホイール分断よりもレーザー分断のほうが大きい。例えばガラス基板母材の厚みが0.3mmであるときの破壊荷重は、ホイール分断の場合に50Nである一方、レーザー分断の場合に100Nである。したがって、破壊荷重に対する強度を確保する観点においても、上述のように、ホイール分断する第2基板母材32を比較的薄く形成すると共に、レーザー分断する第1基板母材31を比較的厚く形成することが望ましい。また、第1基板11及び第2基板12のうち、機械的強度が必要となる方の基板を厚く形成するようにしてもよい。
また、上記製造装置Sは、レーザーヘッド64及びホイールヘッド65を、共通のアーム62に装着するようにしたので、装置の構成を簡略化して省スペース化を図ることができる。
さらに、本実施形態1では、シール部材15上で第2基板母材32を分断するようにしたので、分断時に、ホイールカッター66の押圧力による基板の湾曲変形を防止して、高精度のホイール分断が可能になる。
ここで、もし仮に、ホイール分断をレーザー分断よりも前に行うようにすると、ホイール分断で第2基板母材32にスクライブ溝を形成した後、貼合せ基板32全体に外力(亀裂を進展させるための外力)を加えた際に、未だ分断されていない第1基板母材31が上記外力によって欠けたり割れたりする虞がある。
これに対し、本実施形態1では、第1基板母材31をレーザー分断した後に、第2基板母材32をホイール分断するようにしたので、上記第1基板母材31の欠けや割れを防止することができる。
《その他の実施形態》
上記実施形態1では、液晶表示パネルを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば表示媒体層が発光層であるEL表示パネル等の他の表示パネルについても同様に適用することができる。
上記実施形態1では、液晶表示パネルを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば表示媒体層が発光層であるEL表示パネル等の他の表示パネルについても同様に適用することができる。
尚、上記実施形態1は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、表示パネル及びその製造方法について有用であり、特に、基板分断の処理速度を向上すると共に、表示パネルの強度を高める場合に適している。
1 液晶表示パネル
2 TFT基板(第1基板)
3 CF基板(第2基板)
4 液晶層
11 第1基板
12 第2基板
15 シール部材
26 マイクロクラック
31 第1基板母材
32 第2基板母材
34 貼合せ基板母材
46 分断ライン
47 シール部材形成領域
50 分断領域
64 レーザーヘッド
65 ホイールヘッド
66 ホイールカッター
2 TFT基板(第1基板)
3 CF基板(第2基板)
4 液晶層
11 第1基板
12 第2基板
15 シール部材
26 マイクロクラック
31 第1基板母材
32 第2基板母材
34 貼合せ基板母材
46 分断ライン
47 シール部材形成領域
50 分断領域
64 レーザーヘッド
65 ホイールヘッド
66 ホイールカッター
Claims (8)
- 第1基板と、該第1基板に所定の間隔で貼り合わされると共に上記第1基板よりも薄い第2基板とを備えた表示パネルを製造する方法であって、
複数の上記第1基板を含む第1基板母材と、複数の上記第2基板を含む第2基板母材とを上記所定の間隔で貼り合わせることによって貼合せ基板母材を形成する貼り合わせ工程と、
上記貼合せ基板母材における第1基板母材をレーザー光の照射によりレーザー分断するレーザー分断工程と、
上記貼合せ基板母材における第2基板母材をホイールカッターによりホイール分断するホイール分断工程とを有する
ことを特徴とする表示パネルの製造方法。 - 請求項1に記載された表示パネルの製造方法おいて、
上記第1基板母材及び第2基板母材は、ガラスにより構成され、
上記第1基板母材の厚みは、0.2mmよりも大きく且つ1.1mm以下である一方、
上記第2基板母材の厚みは、0.05mm以上であり且つ0.2mm以下である
ことを特徴とする表示パネルの製造方法。 - 請求項1に記載された表示パネルの製造方法おいて、
上記レーザ分断工程の後に上記ホイール分断工程を行う
ことを特徴とする表示パネルの製造方法。 - 請求項1に記載された表示パネルの製造方法おいて、
上記貼り合わせ工程では、上記第1基板母材又は第2基板母材に対し、該第1基板母材又は第2基板母材の分断領域を含むようにシール部材を格子状に形成した後に、上記シール部材を介して上記第1基板母材と上記第2基板母材とを貼り合わせる
ことを特徴とする表示パネルの製造方法。 - 請求項1に記載された表示パネルの製造方法おいて、
上記貼り合わせ工程では、上記表示パネルが形成される領域毎に、上記第1基板母材と第2基板母材との間に液晶材料を封入する
ことを特徴とする表示パネルの製造方法。 - 第1基板と、該第1基板に所定の間隔で貼り合わされると共に上記第1基板よりも薄い第2基板とを備えた表示パネルであって、
上記第1基板の端面はレーザ光によりレーザ分断される一方、
上記第2基板の端面はホイールカッターによりホイール分断され、
上記第1基板の端面及び上記第2基板の端面のうち、該第2基板の端面にのみマイクロクラックが形成されている
ことを特徴とする表示パネル。 - 請求項6に記載された表示パネルおいて、
上記第1基板及び第2基板は、ガラスにより構成され、
上記第1基板の厚みは、0.2mmよりも大きく且つ1.1mm以下である一方、
上記第2基板の厚みは、0.05mm以上であり且つ0.2mm以下である
ことを特徴とする表示パネル。 - 請求項6に記載された表示パネルおいて、
上記第1基板及び第2基板の間には、液晶層が枠状のシール部材によって封入され、
上記第2基板の端面は上記シール部材の外周面と同じ平面を構成している
ことを特徴とする表示パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008131712A JP2009282107A (ja) | 2008-05-20 | 2008-05-20 | 表示パネル及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2009282107A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101818597B1 (ko) | 2017-05-22 | 2018-01-15 | 주식회사 멀티코시 | 광 경화 물질을 이용한 플레이트의 성형방법 |
JP2018036291A (ja) * | 2016-08-29 | 2018-03-08 | セイコーエプソン株式会社 | 電気光学装置の製造方法、電気光学装置および電子機器 |
KR20190037383A (ko) * | 2017-09-28 | 2019-04-08 | 삼성디스플레이 주식회사 | 표시 패널 및 이의 제조 방법 |
-
2008
- 2008-05-20 JP JP2008131712A patent/JP2009282107A/ja active Pending
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