JP2003326028A - ミシンの布送り装置 - Google Patents

ミシンの布送り装置

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JP2003326028A JP2002138392A JP2002138392A JP2003326028A JP 2003326028 A JP2003326028 A JP 2003326028A JP 2002138392 A JP2002138392 A JP 2002138392A JP 2002138392 A JP2002138392 A JP 2002138392A JP 2003326028 A JP2003326028 A JP 2003326028A
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    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造の際の煩雑な作業が不要であるとともに
製造コストの削減が可能で、かつ、優れた操作性を有す
るミシンの布送り装置を提供する。 【解決手段】 主軸モータ4により駆動される主軸に機
械的に連動して針板上に出没して布地を送る送り歯11
と、所定の基準位置に対する傾斜角度を変更することで
送りピッチを変更する角駒30と、角駒30の傾斜角度
を変更するパルスモータ50と、パルスモータ50の回
転位置を制御するCPU80と、を有するミシンの布送
り装置において、操作レバー6の操作位置または操作量
を検出して操作信号を出力するエンコーダ70と、送り
ピッチの初期値および下限値を設定する操作パネル8
と、を備え、CPU80は、操作レバー6が操作された
際に、初期値から下限値までの範囲内において操作レバ
ー6の操作位置または操作量に応じた送りピッチとする
ようにパルスモータ50の回転位置を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミシンの布送り装
置に関し、特に、自在な送りピッチ制御を可能にして優
れた操作性を有するミシンの布送り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、所定の縫製作業を行う際に被縫製
物たる布地を所定の方向に送る布送り装置が種々提案さ
れ、実用化されている。従来の布送り装置としては、針
板上に出没して布地を送る送り歯と、この送り歯の移動
軌跡を変更させる機能を果たす角駒と、を備えるものが
提案されている。かかる布送り装置においては、所定の
基準位置に対する角駒の傾斜角度を変更することによっ
て、送り歯の移動軌跡を変更し、もって送りピッチを変
更するようにしている。
【0003】このような布送り装置において、作業者が
縫製途中で止め縫いなどを行うために送りピッチを変更
する手段としては、図11に示したように、ミシン頭部
101に設けた操作レバー110と、ミシンベッド20
0内に配置した角駒210と、を所定のリンク機構30
0によって機械的に接続し、この操作レバー110を操
作することによって角駒210の傾斜角度を変更して、
送りピッチを変更する手段が提案されている。
【0004】かかる機構においては、操作レバー110
は回動軸120を中心に回動可能とされ、ストッパ13
0、140によってその可動範囲が設定される。そし
て、ストッパ130(140)の位置を変更することに
よって、操作レバー110の可動範囲を変更していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように操
作レバー110と角駒210とを機械的に接続すること
によって送りピッチの制御を可能とした布送り装置を採
用した場合には、操作レバー110と角駒210とを機
械的に接続するためのリンク機構を組み付ける作業が煩
雑であり、コストも嵩んでいた。
【0006】また、このように操作レバー110と角駒
210とを機械的に接続することによって送りピッチの
制御を可能とした布送り装置を採用した場合には、操作
レバー110の操作量に対する角駒210の傾斜角度の
変化量が一義的に定められてしまう。このため、操作レ
バー110の操作量に対する送りピッチの変化量を、種
々の縫製状況やユーザの好みに応じて自在に調整するこ
とができなかった。さらに、操作レバーが操作された際
の送りピッチの下限値を変更する際には、ストッパ14
0の機械的位置を変更する必要があり、調整に手間がか
かっていた。
【0007】本発明の課題は、製造の際の煩雑な作業が
不用で製造コストを低減させることができるとともに、
自在な送りピッチ制御が可能であって優れた操作性を有
するミシンの布送り装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、例えば図1から図10に示
すように、主軸モータ(4)により駆動される主軸に機
械的に連動して針板12上に出没して布地を送る送り歯
(11)と、所定の基準位置に対する傾斜角度を変更す
ることにより前記送り歯の移動軌跡を変更して送りピッ
チを変更する角駒(30)と、前記角駒の前記傾斜角度
を変更する駆動モータ(パルスモータ50)と、前記駆
動モータの回転位置を制御する駆動モータ制御手段(C
PU80)と、を有するミシンの布送り装置において、
非操作時には一端側に付勢され、操作により他端側に移
動するように、全ストローク範囲(Sa)にわたり手動
操作可能な返し縫い用の操作レバー(6)と、前記操作
レバーの操作位置を検出して操作位置信号を出力する操
作位置検出手段(エンコーダ70)と、前記操作位置信
号に基づいて、所定の上限指令ピッチ(Ph)と所定の
下限指令ピッチ(Pl)の範囲で、前記操作位置に対応
する指令送りピッチ(Pb)を算出する算出手段(CP
U80および指令送りピッチ算出手段S6)と、前記操
作レバーの全ストローク範囲における送りピッチの上方
限界である初期値(Pu)を設定する初期値設定手段
(操作パネル8)と、前記操作レバーの全ストローク範
囲における送りピッチの下方限界である下限値(Pd)
を設定する下限値設定手段(操作パネル8)と、を備え
るとともに、前記駆動モータ制御手段は、前記操作レバ
ーが操作された際に、前記初期値から前記下限値の範囲
内において、送りピッチを前記操作レバーの操作位置に
対応した前記指令送りピッチとするように、前記駆動モ
ータの回転位置を制御することを特徴とする。
【0009】請求項1記載の発明によれば、手動操作可
能な返し縫い用の操作レバーの操作位置を検出して操作
位置信号を出力する操作位置検出手段を備え、駆動モー
タ制御手段は、操作レバーが操作された際に、送りピッ
チを、操作レバーの操作位置に対応する送りピッチとす
るように駆動モータの回転位置を制御するものであるた
め、従来のような操作レバーと角駒とを機械的に接続す
るためのリンク機構を設けることなく、送りピッチ制御
を行うことができる。
【0010】従って、リンク機構を設けるための煩雑な
作業が不要となるため、製造の際の作業性を格段に向上
させることができる。また、リンク機構が不要となった
分だけコストを低減させることができる。
【0011】また、請求項1記載の発明によれば、送り
ピッチの初期値および下限値を設定する初期値設定手段
および下限値設定手段を備えるとともに、駆動モータ制
御手段は、操作レバーが操作された際に、送りピッチ
を、初期値から下限値までの範囲内において操作レバー
の操作位置に応じた送りピッチとするように駆動モータ
の回転位置を制御するものであるため、操作レバーの可
動範囲を設定するための機械的なストッパを設けること
なく、送りピッチを初期値から下限値までの範囲内で変
更することができる。
【0012】請求項2記載の発明は、例えば図1から図
10に示すように、主軸モータ(4)により駆動される
主軸に機械的に連動して針板12上に出没して布地を送
る送り歯(11)と、所定の基準位置に対する傾斜角度
を変更することにより前記送り歯の移動軌跡を変更して
送りピッチを変更する角駒(30)と、前記角駒の前記
傾斜角度を変更する駆動モータ(パルスモータ50)
と、前記駆動モータの回転位置を制御する駆動モータ制
御手段(CPU80)と、を有するミシンの布送り装置
において、非操作時には一端側に付勢され、操作により
他端側に移動するように、全ストローク範囲(Sa)に
わたり手動操作可能な返し縫い用の操作レバー(6)
と、前記操作レバーの非操作状態からの操作量を検出す
るとともに、操作量信号を出力する操作量検出手段(エ
ンコーダ70)と、前記操作レバーの非操作状態の送り
ピッチである初期値(Pu)を設定する初期値設定手段
(操作パネル8)と、前記操作レバーの全ストローク範
囲における送りピッチの下方限界である下限値(Pd)
を設定する下限値設定手段(操作パネル8)と、を備え
るとともに、前記駆動モータ制御手段は、前記操作レバ
ーが操作された際に、前記操作量検出手段で検出された
操作量に応じて、送りピッチを前記初期値から前記下限
値まで変化させるように前記駆動モータの回転位置を制
御することを特徴とする。
【0013】請求項2記載の発明によれば、手動操作可
能な返し縫い用の操作レバーの非操作状態からの操作量
を検出して操作量信号を出力する操作量検出手段を備
え、駆動モータ制御手段は、送りピッチを操作レバーの
操作量に応じて変化させるように駆動モータの回転位置
を制御するものであるため、従来のような操作レバーと
角駒とを機械的に接続するためのリンク機構を設けるこ
となく、送りピッチ制御を行うことができる。
【0014】従って、リンク機構を設けるための煩雑な
作業が不要となるため、製造の際の作業労力を格段に向
上させることができる。また、リンク機構が不要となっ
た分だけ製造コストを低減させることができる。
【0015】また、請求項2記載の発明によれば、操作
レバーの非操作状態の送りピッチである初期値を設定す
る初期値設定手段と、送りピッチの下限値を設定する下
限値設定手段と、を備え、駆動モータ制御手段は、操作
レバーを非操作状態から操作した際に送りピッチを操作
レバーの操作量に応じて初期値から下限値まで変化させ
るように駆動モータの回転位置を制御するものであるた
め、操作レバーの可動範囲を設定するためのストッパを
設けることなく、送りピッチを初期値から下限値まで変
更することができる。この際、操作レバーを非操作状態
から操作した際に送りピッチを初期値から直ぐに負方向
に変更させることができるので、操作レバーの有効操作
範囲を広げることができ、操作性に優れる。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項2記載のミ
シンの布送り装置において、例えば図1から図10に示
すように、送りピッチが前記下限値(Pd)に到達する
際の操作レバー(6)の操作量である到達操作量(S
l)を設定する到達操作量設定手段(操作パネル8)を
備えるとともに、前記駆動モータ制御手段(CPU8
0)は、前記操作レバーを非操作状態から前記到達操作
量まで操作する間に、送りピッチが前記初期値(Pu)
から前記下限値(Pd)へと変更されるように、前記駆
動モータ(パルスモータ50)の回転位置を制御するこ
とを特徴とする。
【0017】請求項3記載の発明によれば、送りピッチ
が下限値に到達する際の操作レバーの操作量である到達
操作量を設定する到達操作量設定手段を備えるととも
に、駆動モータ制御手段は、操作レバーを非操作状態か
ら前記到達操作量まで操作する間に、送りピッチが初期
値から下限値へと変更されるように、駆動モータの回転
位置を制御するものであるため、操作レバーの単位操作
量当りの送りピッチの変化量を、自在に変更することが
できる。
【0018】従って、操作レバーの単位操作量当りの送
りピッチの変化量を、種々の縫製状況やユーザの好みに
応じて自在に調整することができるので、きわめて操作
性に優れる。例えば、到達操作量を大きく設定すること
によって操作レバーの単位操作量当りの送りピッチの変
化量を小さく設定することができるので、送りピッチの
微調整が可能となる。一方、到達操作量を小さく設定す
ることによって操作レバーの単位操作量当りの送りピッ
チの変化量を大きく設定することができるので、迅速な
送りピッチ変更が可能となる。
【0019】請求項4記載の発明は、請求項1から3の
何れかに記載のミシンの布送り装置において、縫製パタ
ーン毎に個別に前記初期値(Pu)および/または前記
下限値(Pd)を設定する制限値設定手段(CPU8
0)を備えることを特徴とする。
【0020】請求項4記載の発明によれば、縫製パター
ン毎に個別に初期値および/または下限値を設定するこ
とができるので、縫製パターンが変わる毎に、初期値お
よび/または下限値を設定し直す必要がなく、操作性、
再現性に優れる。
【0021】請求項5記載の発明は、請求項1から4の
何れかに記載のミシンの布送り装置において、例えば図
1から図6に示すように、縫製動作中に前記操作レバー
(6)が操作された際に、前記操作レバーの操作により
変更された送りピッチをリアルタイムで表示する表示手
段(表示部8a)を備えることを特徴とする。
【0022】請求項5記載の発明によれば、縫製動作中
に操作レバーが操作された際に、操作レバーの操作によ
り変更された送りピッチをリアルタイムで表示する表示
手段を備えるので、表示手段に表示された送りピッチを
視認しながら操作レバーを操作することができ、きわめ
て正確な送りピッチ制御を行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0024】図1は、本実施の形態に係る布送り装置を
備えたミシンの全体構成を説明するための概略図であ
る。図2は、図1のII−II部分の断面におけるベッド部
1の断面図であり、ミシンのベッド部1内に設けられた
布送り装置の構成要素を説明するためのものである。図
3は、図2のIII−III部分の断面図であり、布送り装置
を構成する送り伝動機構の構成を説明するためのもので
あり、図4は、布送り装置のパルスモータ50近傍の構
成を説明するための説明図である。図5は、布送り装置
の操作レバー6近傍の構成を説明するための説明図であ
る。
【0025】図1に示すように、本実施の形態に係るミ
シンは、ミシン脚卓Z上に載置され、上面に針板が設け
られた(破線で示す)ベッド部1と、ベッド部1の上方
においてベッド部1と略平行に延在するアーム部2と、
アーム部2の前端部から下方に延出して上下動自在な針
棒3と、図示していない上軸(主軸)およびクランク機
構を介して針棒3を上下動させるミシンモータ4と、ベ
ッド部1上に載置された布地を送る布送り装置と、ミシ
ンの全ての動作を統合制御する制御装置5と、布送り装
置を操作するための手動操作可能な返し縫い用(止め縫
い用)の操作レバー6と、踏込み量によってミシンモー
タ4の回転速度を調節する操作ペダル7と、布送り装置
の送りピッチの初期値等の設定や縫製パターンの選択・
設定を行うための各種スイッチや表示部8aを有する操
作パネル8と、を備えている。このミシンは、針棒3の
先端に装着された針をミシンモータ4で上下動させなが
ら布送り装置により布地を所定の方向に送ることで、布
地に縫い目を施すものである。なお、制御装置5は、布
送り装置の制御装置を兼ねている。
【0026】まず、図2ないし図5を用いて、本実施の
形態に係る布送り装置の機械的構成について説明する。
布送り装置は、下軸10、下軸10の回転運動を送り歯
11に伝動する送り伝動機構20、送り歯11の送りピ
ッチ(下軸10一回転当たりの送り歯11による布送り
量)を変更する角駒30、角駒30を嵌め込む送り調節
軸40、送りピッチ設定用の駆動モータであるパルスモ
ータ50等を備えている。
【0027】図2は図1のII−II部分の断面におけるベ
ッド部1の断面図であり、ベッド部1の内部を図1にお
ける紙面下側から見た図である。図2に示すように、ベ
ッド部1内には、前後方向に延在する軸心を中心に回転
自在とされた下軸10が取り付けられている。下軸10
は、図示されていないリンク機構を介してミシンモータ
4の駆動取出軸に連結されている。このため、ミシンモ
ータ4が駆動されると、リンク機構を介して下軸10も
回転するように構成されている。
【0028】下軸10の前側端部には、図示していない
布押えの下方に配置されるとともに針板に対して出没可
能に設けられ、布を送るための送り歯11が取り付けら
れている。下軸10の後方には、下軸10の回転運動を
送り歯11に伝達して送り歯11を駆動する送り伝動機
構20が取り付けられている。
【0029】図3は、図2のIII−III部分の断面図であ
り、ベッド部1の上側を紙面上側に配置した状態を示し
ている。送り伝動機構20は、水平送りカム21、水平
送りロッド22、水平送り連結桿23、水平送り腕2
4、水平送り軸25、送り台腕26、送り台27、上下
送りリンク28等を備えている。
【0030】水平送りカム21は、下軸10に対して偏
心した偏心カムを有しており、この偏心カムは、ベアリ
ングを介して回転自在に水平送りロッド22の上側端部
に連結している。水平送りロッド22の下側端部は、回
転自在に水平送り連結桿23の左右中間部に連結してい
る。
【0031】水平送り連結桿23の右側端部は、水平送
り腕24の下側端部に回転自在に連結されている。水平
送り腕24の上側端部は水平送り軸25の後側端部に固
定されている。水平送り軸25は、前後方向の軸心を中
心に回転自在とされた状態でベッド部1に取り付けられ
ており、水平送り軸25の前側端部は、送り台腕26の
下側端部に固定されている。送り台腕26の上側端部
は、送り台27の右側端部に回転自在に連結されてい
る。
【0032】送り台27上には送り歯11が固定されて
いる。送り台27の左側端部は、上下送りリンク28の
上側端部に回転自在に連結されている。上下送りリンク
28の下側端部は下軸10の前側端部に回転自在に連結
されている。一方、水平送り連結桿23の左側端部には
角駒30が連結されている。
【0033】角駒30は、所定の基準位置に対する傾斜
角度(回動角度)を変更することによって送り歯11の
移動軌跡を変更して送りピッチを変更するように機能す
るものである。角駒30は、送り調節軸40の前後中間
部に形成された溝40aに嵌め込まれており、所定の基
準位置から一定角度の回動が可能とされており、所定の
送り調節蓋によって、溝40aから抜けないように構成
されている。
【0034】図4は、図2に示したベッド部1に備えら
れたパルスモータ50の近傍部分を矢印IVの方向から見
た場合の一部透視図であり、ベッド部1の上側を紙面上
側に配置した状態を示している。送り調節軸40は、前
後方向の軸心を中心にして回転自在にベッド部1に取り
付けられている。送り調節軸40の後側端部には、第1
送り調節リンク41の上側端部が固定されている。第1
送り調節リンク41の下側端部は、第2送り調節リンク
42の左側端部に回転自在に連結されている。第2送り
調節リンク42の右側端部は、第3送り調節リンク43
の上側端部に回転自在に連結されている。第3送り調節
リンク43の下側端部は、パルスモータ50の駆動取出
軸51に固定されている。
【0035】図5は、図1のアーム部2を矢印Vの方向
から見た場合の一部透視図であり、図5(a)は布送り
装置の操作レバー6を操作する前の状態(非操作状態)
を、図5(b)は図5(a)の状態から操作レバー6を
下方に押し下げた状態を、各々示している。
【0036】操作レバー6は、アーム部2に軸部材6a
で回動可能に取り付けられている。軸部材6aには、操
作レバー6とともに回動する第1連結部材6bが回動可
能に取り付けられており、この第1連結部材6bは付勢
手段であるコイルスプリング60によって下方に付勢さ
れている。このため、操作レバー6は上方に回動するよ
うに付勢されているが、上方当接部6cによって上方へ
の回動が阻止されている。また、アーム部2内には、操
作レバー6の操作量(下方への押し下げ量)を規制する
ための下方当接部6dが設けられている。
【0037】軸部材6aには、操作レバー6および第1
連結部材6bとともに回動する第2連結部材6eが回動
可能に取り付けられており、この第2連結部材6eの上
方端部には、第3連結部材6fの上方端部が回動自在に
連結されている。第3連結部材6fの下方端部には、そ
の回動角度を検出するエンコーダ70が接続されてい
る。
【0038】操作レバー6を下方に押し下げて、第2、
第3連結部材6e、6fを順次図5における反時計周り
に回動させると、第3連結部材6eの回動角度がエンコ
ーダ70によって検出される。この結果、操作レバー6
の操作位置または操作量がエンコーダ70によって間接
的に検出されることとなる。エンコーダ70は、このよ
うに検出された操作レバー6の操作位置または操作量を
所定の電気信号である操作信号に変換し、後述するCP
U80に出力する。この際の操作信号は、操作レバー6
の操作量の増加に伴って送りピッチを負方向に変更する
ものである。すなわち、エンコーダ70は、本発明にお
ける操作位置検出手段および操作量検出手段として機能
する。
【0039】なお、エンコーダ70が、操作位置検出手
段として機能するか、操作量検出手段として機能するか
は、その後の制御において操作信号がどのように機能す
るかにより決定される。詳細については後述するが、本
実施の形態においては、エンコーダ70は第1布送り制
御において操作位置検出手段として、第2布送り制御に
おいて操作量検出手段として、各々機能することとな
る。
【0040】また、送りピッチを「負方向」に変更する
とは、送り歯11が正送り運動を行う状態から逆送り運
動を行う方向へと漸次送りピッチを変更することを意味
する。すなわち、本実施の形態においては、操作レバー
6が図5(a)に示した初期状態にあるときには、送り
歯11が正送り運動を行うようにあらかじめ設定されて
いる。そして、操作レバー6を下方に押し下げるに従っ
て送り歯11の正送り運動の送りピッチの絶対値が漸次
減少し、送りピッチゼロの状態を経て逆送り運動の送り
ピッチの絶対値が漸次増加する方向へ向かうように構成
されている。
【0041】次に、布送り装置の機械的動作について説
明する。ミシンのペダル7を踏み込んでミシンモータ4
を駆動することによって下軸10を回転させると、この
下軸10の回転運動が水平送りカム21、水平送りロッ
ド22、水平送り連結桿23および水平送り腕24を介
して水平送り軸25に伝達され、水平送り軸25が往復
回動運動を行う。そして、水平送り軸25の往復回動運
動が送り台腕26および送り台27を介して送り歯11
に伝達され、送り歯11の左右方向の往復運動が実現す
ることとなる。
【0042】一方、下軸10の回転運動が上下送りリン
ク28を介して送り台27に伝達されることによって、
送り台27上に固定された送り歯11の上下方向の往復
運動が実現することとなる。
【0043】この結果、送り歯11は、左右方向の往復
運動と上下方向の往復運動との合成により円ないし楕円
運動を行うことで、布押えによって上方から押さえられ
た布地を所定の方向に送る布送り運動を行う。
【0044】ここで、送り歯11が、針板から上方へ突
出している間に左から右へ移動するように円ないし楕円
運動を行うと、布押えに押さえられた布は正送りされ
る。一方、送り歯11が、針板から上方へ突出している
間に右から左へ移動するように円ないし楕円運動を行う
と、布押えに押さえられた布は逆送りされる。
【0045】送り歯11の正送りと逆送りの変換は、下
軸10の回転位相に対する水平送り軸25の回動位相を
変更することで行われるが、下軸10の回転位相や水平
送り軸25の回動位相の変更は角駒30の傾斜角度(所
定の基準位置に対する回動角度)が変更されることで実
現される。すなわち、角駒30が図3に示した初期位置
からA方向へ回動した場合には、送り歯11が正送りの
運動を行い、角駒30が図3に示した初期位置からB方
向へ回動した場合には、送り歯11が逆送りの運動を行
う。
【0046】また、送り歯11が正送りする場合でも逆
送りする場合でも、送り歯11の運動軌跡は前記したよ
うに円形状ないし楕円形状であるが、左右方向の径が変
更されることで、送りピッチ(下軸10一回転当たりの
送り歯11による布送り量)が変更される。すなわち、
下軸10一回転当たりの水平送り軸25を支点とした送
り台腕26の回動角度の範囲が変更されることで、送り
台27および送り歯11の運動軌跡における左右方向の
径が変更され、これにより、送りピッチが変更される。
具体的には、角駒30の回動角度が大きくなるにつれて
下軸10一回転当たりの正逆布送り量(送りピッチ)が
大きくなる。
【0047】以上のように角駒30の傾斜角度(所定の
基準位置からの回動角度)が変更されることによって、
送り歯11の送り方向や送りピッチの変更を行うことが
できる。角駒30の傾斜角度の変更は、パルスモータ5
0によって行われる。
【0048】すなわち、操作レバー6を操作することに
よって図4に示したパルスモータ50を作動させ、駆動
取出軸51を図4における時計回りに回転させると、第
3、第2および第1送り調節リンク43、42および4
1を順次介して、送り調節軸40がA方向に回動する。
一方、駆動取出軸51が反時計回りに回転すると、第
3、第2および第1送り調節リンク43、42および4
1を順次介して、送り調節軸40がB方向に回動する。
このように、パルスモータ50が第3、第2および第1
送り調節リンク43、42および41を介して送り調節
軸40を回動させることにより、角駒30の傾斜角度を
変更して、送り歯11の送り方向や送りピッチを変更す
ることができる。
【0049】次いで、本実施の形態に係る布送り装置の
電気的な構成について、図6を用いて説明する。図6
は、本実施の形態に係る布送り装置を備えたミシンの電
気的な構成を説明するためのブロック図である。
【0050】制御装置5は、CPU(Central Processi
ng Unit)80、RAM(Random Access Memory)9
0、ROM(Read Only Memory)100等を備えてお
り、ROM100に格納された各種制御プログラムに基
づいてミシン全体の動作を統合制御するという機能を果
たす。
【0051】制御装置5は、図示していない入力インタ
ーフェースを介して操作レバー6、操作ペダル7、操作
パネル8等と電気的に接続されている。操作レバー6の
操作量は、エンコーダ70によって検出されて電気的な
指令信号に変換された上でCPU80に伝送される。操
作ペダル7の操作量も、図示していないエンコーダによ
って電気的な指令信号に変換された上でCPU80に伝
送される。操作パネル8に設けられた各種スイッチの押
下操作に伴う設定信号もCPU80に伝送される。
【0052】操作ペダル7の操作量に係る指令信号を受
けたCPU80は、図示していない駆動回路を介してミ
シンモータ4を駆動し、上軸を回転駆動して針棒3を上
下動させ、所定の縫製作業を行う。
【0053】また、CPU80は、操作レバー6の操作
位置(操作量)に係る指令信号や、操作パネル8による
各種設定信号に基づいて、図示していない駆動回路を介
してパルスモータ50を駆動してその回転位置を制御す
る。すなわち、CPU80は、本発明における駆動モー
タ制御手段である。CPU80によってパルスモータ5
0が回転駆動されることにより、第3、第2および第1
送り調節リンク43、43および41を順次介して角駒
30の傾斜角度が変更し、送り歯11の送りピッチが変
更することとなる。
【0054】操作パネル8に設けられた(図示していな
い)各種スイッチは、その押下操作によって、送りピッ
チの初期値Puおよび下限値Pdや、操作レバー6の到
達操作量Sl等を設定することができる。すなわち、操
作スイッチ9は、本発明における初期置設定手段、下限
値設定手段および到達操作量設定手段である。
【0055】操作パネル8の各種スイッチの押下操作に
よる設定信号を受けたCPU80は、所定の範囲内で送
り歯11の送りピッチが変更されるように、パルスモー
タ50を駆動してその回転位置を制御する。
【0056】具体的には、CPU80は、操作レバー6
が操作された際に、送りピッチを、初期値Puから下限
値Pdまでの範囲内において操作レバー6の操作位置
(操作量)に対応する送りピッチとするようにパルスモ
ータ50の回転位置を制御する。
【0057】また、CPU80は、縫製パターンや、縫
製条件や、縫製動作中の主軸モータ4の回転速度等を操
作パネル8の表示部8aに表示する。さらに、CPU8
0は、縫製動作中に操作レバー6が操作された際に、操
作レバー6の操作により変更された送りピッチを、操作
パネル8の表示部8aにリアルタイムで表示する。すな
わち、表示部8aは、本発明における表示手段である
【0058】続いて、本発明に係る布送り装置の制御動
作について、フローチャートおよびグラフを用いて説明
する。
【0059】<第1布送り制御動作>最初に、操作パネ
ル8の各種スイッチによって初期値および下限値を設定
した場合における布送り装置の制御動作(第1布送り制
御動作)について、図7および図8を用いて説明する。
図7は、第1布送り制御動作を説明するためのフローチ
ャートであり、図8は、第1布送り制御動作における操
作レバー6と送りピッチとの相関関係を表すグラフであ
る。図8においては、縦軸に送り歯11の送りピッチ
(mm)を、横軸に操作レバー6の操作位置を、各々と
っている。
【0060】なお、このフローチャートにおいては、作
業者が操作パネル8の各種スイッチを操作することによ
って、制御装置5の電源の投入前または投入後に初期値
Puおよび下限値Pdが既に設定されているものとし、
その設定処理に係る詳細については説明を省略する。
【0061】まず、ミシンの電源スイッチを投入して制
御装置5を起動する。次いで、送り歯11の送りピッチ
の初期値Puを読み込む(初期値読込工程:S1)。な
お、「初期値Pu」とは、操作レバー6の全ストローク
範囲Saの操作において変更可能な送りピッチの上限値
である。本実施の形態においては、初期値Puが「4m
m」に設定されている(図8参照)。
【0062】次いで、下限値Pdを読み込む(下限値読
込工程:S2)。なお、「下限値Pd」とは、操作レバ
ー6の全ストローク範囲Saの操作において変更可能な
送りピッチの下限値を意味し、ユーザの好みによって適
宜変更することができる。本実施の形態においては、下
限値Pdが「−3mm」に設定されている。
【0063】次いで、CPU80は、パルスモータ50
を駆動して、パルスモータ50の回転位置を初期値Pu
に対応する回転位置に設定する(初期位置設定工程:S
3)。
【0064】次いで、操作レバー6の操作位置Sbに対
応した操作位置信号を、CPU80が読み込む(レバー
操作位置読込工程:S4)。CPU80は、このとき読
み込まれた操作レバー6の操作位置信号により、操作レ
バー6が操作されたか否かの判断を行う。すなわち、こ
の操作位置信号によって求められた操作レバー6の操作
位置Sbが、あらかじめ設定された所定の判定値を超え
ているか否かを判断し、操作レバー6が操作されたか否
かが判断される(レバー操作判定工程:S5)。
【0065】操作レバー6が操作されたと判断された場
合には、CPU80は、操作レバー6の操作位置Sbに
対応する送りピッチ(以下、「指令送りピッチ」とい
う)Pbを算出する(指令送りピッチ算出工程、指令送
りピッチ算出手段:S6)。
【0066】指令送りピッチPbの算出方法としては、
操作レバー6が非操作状態(図5(a)参照)にある時
の指令送りピッチを上限指令ピッチPhとし、全操作状
態(図5(b)参照)にある時の指令送りピッチを下限
送りピッチPlとした場合の任意の操作位置における送
りピッチを求める方法を挙げることができる。指令送り
ピッチPbは、演算によって算出してもよいし、あらか
じめ操作レバー6の各操作位置Sbに応じた指令送りピ
ッチPbをメモリ(例えば、ROM100)のテーブル
に記憶させておき、操作レバー6が操作された際に、操
作レバー6の操作位置Sbに対応する指令送りピッチP
bをこのテーブルから読み出すようにしてもよい。
【0067】一方、操作レバー6が操作されないと判断
された場合には、操作レバー6が操作されるまで待機を
行う(レバー操作判定工程:S5)。
【0068】次いで、CPU80は、指令送りピッチ算
出工程S6で算出された指令送りピッチPbが、初期値
Pu以上であるか否かを判定する(第1次ピッチ判定工
程:S7)。第1次ピッチ判定工程S7において指令送
りピッチPbが初期値Pu以上であると判定された場合
には、CPU80は、パルスモータ50の回転位置を初
期値Puに対応する回転位置に維持する(初期値制限工
程:S8)。
【0069】本実施の形態においては、操作レバー6の
操作開始時の操作位置(図8の範囲F)における指令送
りピッチPbは、初期値Puよりも大きい送りピッチに
対応しているが、この初期値制限工程S8によって、正
送り動作における送りピッチが初期値Pu以上にならな
いように制限される(図8参照)。すなわち、図8にお
いて送りピッチが初期値Puより大きくなる領域Uは、
デッドゾーン(不感帯)とされる。
【0070】第1次ピッチ判定工程S7において指令送
りピッチPbが上限値Puより小さいと判定された場合
には、CPU80は、指令送りピッチPbが下限値Pd
以上であるか否かを判定する(第2次ピッチ判定工程:
S9)。
【0071】第2次ピッチ判定工程S9において指令送
りピッチPbが下限値Pd以上であると判定された場合
には、CPU80は、パルスモータ50を駆動して、パ
ルスモータ50の回転位置を指令送りピッチPbに対応
する回転位置に設定する(指令位置設定工程、送りピッ
チ駆動手段:S10)。
【0072】第2次ピッチ判定工程S9において指令送
りピッチPbが下限値Pdより小さいと判定された場合
には、CPU80は、パルスモータ50の回転位置を下
限値Pdに対応する回転位置に設定する(下限値制限工
程:S11)。
【0073】本実施の形態における操作レバー6を下方
当接部6dに当接するまで押し下げた状態(図5(b)
参照)における指令送りピッチは、この下限値Pdより
も小さい送りピッチPlに対応しているが、この下限値
制限工程S11によって、送りピッチが下限値Pd以下
にならないように制限される(図8参照)。すなわち、
図8において送りピッチが下限値Pdより小さくなる領
域Dは、デッドゾーン(不感帯)とされる。
【0074】なお、初期値制限工程S8、指令位置設定
工程S10および下限値制限工程S11の終了後は、再
びレバー操作位置読込工程S4に移行して、レバー操作
判定工程S5ないし下限値制限工程S11までの処理
が、ミシンの電源遮断まで繰り返される。
【0075】以上により、操作レバー6が全ストローク
範囲Saに操作され、送りピッチを上限指令ピッチPh
から下限指令ピッチPlまでに変更する指令が操作レバ
ー6の操作によりなされても、送りピッチは、上方限界
である初期値Puから下方限界であるPdの範囲で、操
作レバー6の操作位置に対応した指令送りピッチPbと
なるように、パルスモータ50の回転位置が制御され
る。
【0076】また、図7のフローチャートにおいては、
説明を簡略化するためにミシンモータ4に係る制御動作
を記載していないが、初期値読込工程S1ないし下限値
制限工程S11の何れの状態においても、ミシンモータ
4が駆動されれば、その時点で設定されている送りピッ
チで布地が送られることは勿論である。
【0077】<第2布送り制御動作>次に、操作パネル
8の各種スイッチによって初期値Pu、下限値Pdおよ
び到達操作量Slが設定されている場合における布送り
装置の制御動作(第2布送り制御動作)について、図9
および図10を用いて説明する。図9は、第2布送り制
御動作を説明するためのフローチャートであり、図10
は、第2布送り制御動作における操作レバー6と送りピ
ッチとの相関関係を表すグラフである。図10において
は、縦軸に送り歯11の送りピッチ(mm)を、横軸に
操作レバー6の操作量を、各々とっている。
【0078】この第2布送り制御動作においては、エン
コーダ70は、操作量検出手段として機能している。ま
た、図9のフローチャートにおいては、図7のフローチ
ャートと同様に、作業者が操作パネル8の各種スイッチ
を操作することによって、制御装置5の電源投入前また
は投入後に初期値Pu、下限値Pdおよび到達操作量S
lが既に設定されているものとし、その設定処理に係る
詳細については説明を省略する。また、ミシンモータ4
に係る制御動作についても省略することとする。なお、
この第2布送り制御動作においては、初期値Puは、操
作レバー6の非操作時の送りピッチとして設定されてい
る。
【0079】まず、ミシンの電源スイッチを投入して制
御装置5を起動する。次いで、第1布送り制御動作と同
様に、初期値Puおよび下限値Pdを読み込む(初期値
読込工程:S21、および、下限値読込工程:S2
2)。
【0080】次いで、送りピッチが下限値Pdに到達す
る際の操作レバー6の操作量(到達操作量)Slを読み
込む(到達操作量読込工程:S23)。到達操作量Sl
は、操作レバー6の全ストロークSa以下で、ユーザの
好みによって自在に設定することができる。到達操作量
Slを小さく設定することによって、図10に示すよう
に、操作レバー6の単位操作量当りの送りピッチの変化
量を大きくすることができる。
【0081】次いで、CPU80は、パルスモータ50
を駆動して、パルスモータ50の回転位置を初期値Pu
に対応する回転位置に設定する(初期位置設定工程:S
24)。次いで、操作レバー6の操作量Sbに対応した
操作信号を、CPU80が読み込み(レバー操作量読込
工程:S25)、第1布送り制御動作と同様に、操作レ
バー6が操作されたか否かの判定を行う(レバー操作判
定工程:S26)。
【0082】操作レバー6の操作有りとする信号が検出
された場合には、CPU80は、操作レバー6の操作量
Sbが到達操作量Sl以下か否かを判定する(操作量判
定工程:S27)。一方、操作レバー6の操作有りとす
る信号が検出されない場合には、レバー操作量読込工程
S25に移行して、操作信号が検出されるまで待機を行
う。
【0083】操作量判定工程S27において操作量Sb
が到達操作量Sl以下であると判定された場合には、C
PU80は、到達操作量Sl等に基づき、操作量Sbに
対応する送りピッチ(以下、「目標送りピッチ」とい
う)Paを算出する(目標送りピッチ算出工程、目標送
りピッチ算出手段:S28)。
【0084】なお、目標送りピッチ算出工程S28にお
けるPaの算出式は、以下のように定められる。 Pa=Pu−(Pu−Pd)Sb/Sl 例えば、Pu=4、Pd=−3、Sb=3、Sl=7と
した場合には、目標送りピッチPa=1と算出されるこ
ととなる(図10参照)。
【0085】目標送りピッチ算出工程S28を経た後、
CPU80は、パルスモータ50を駆動して、パルスモ
ータ50の回転位置を目標送りピッチPaに対応する回
転位置に設定して制御動作を終了する(目標位置設定工
程:S29)。
【0086】第2布送り制御動作においては、このよう
に、初期値Pu、下限値Pd、到達操作量Slおよび操
作レバー6の操作量Sbに基づいて目標送りピッチPa
を算出し、この目標送りピッチPaに対応する回転位置
にパルスモータ50の回転位置を設定している。このた
め、第1布送り制御動作における初期値制限工程S8の
ような工程は採用されておらず、操作レバー6の操作量
Sbが検出されると直ぐに目標送りピッチPaが算出さ
れ、パルスモータ50が駆動制御され、操作レバー6の
操作量に応じた分の送りピッチが初期値Puの送りピッ
チから減算されることとなる。
【0087】一方、操作量判定工程S27において操作
量Sbが到達操作量Slより大きいと判定された場合に
は、CPU80は、パルスモータ50の回転位置を下限
値Pdに対応する回転位置に設定し、制御動作を終了す
る(下限値制限工程:S30)。
【0088】本実施の形態に係るミシンの布送り装置に
おいては、手動操作可能な操作レバー6の操作位置また
は操作量を検出するとともに検出された操作レバー6の
操作位置または操作量に応じた送りピッチに変更するた
めの操作信号を出力するエンコーダ70を備え、駆動モ
ータ制御手段であるCPU80は、操作レバー6が操作
された際に、送りピッチを、操作レバー6の操作位置ま
たは操作量に対応する送りピッチとするようにパルスモ
ータ50の回転位置を制御するものであるため、従来の
ような操作レバーと角駒とを機械的に接続するためのリ
ンク機構を設けることなく、送りピッチ制御を行うこと
ができる。
【0089】従って、リンク機構を設けるための煩雑な
作業が不要となるため、製造の際の作業性を格段に向上
させることができる。また、リンク機構が不要となった
分だけコストを低減させることができる。
【0090】また、本実施の形態に係るミシンの布送り
装置においては、送りピッチの初期値Puおよび下限値
Pdを設定する操作パネル8を備え、駆動モータ制御手
段であるCPU80は、操作レバー6が操作された際
に、送りピッチを、初期値Puから下限値Pdまでの範
囲内において操作レバー6の操作位置または操作量に応
じた送りピッチとするようにパルスモータ50の回転位
置を制御するものであるため、操作レバー6の可動範囲
を設定するための機械的なストッパを設けることなく、
送りピッチを初期値Puから下限値Pdまでの範囲内で
変更することができる。
【0091】また、本実施の形態に係るミシンの布送り
装置においては、送りピッチが下限値Pdに到達する際
の操作レバー6の操作量(到達操作量Sl)を設定する
操作パネル8を備え、駆動モータ制御手段であるCPU
80は、操作レバー6を非操作状態から到達操作量Sl
だけ操作する間に、送りピッチが初期値Puから下限値
Pdへと変更されるように、パルスモータ50の回転位
置を制御するものであるため、操作レバー6の単位操作
量当りの送りピッチの変化量を、自在に変更することが
できる。
【0092】従って、操作レバー6の単位操作量当りの
送りピッチの変化量を、種々の縫製状況やユーザの好み
に応じて自在に調整することができるので、きわめて操
作性に優れる。例えば、到達操作量Slを大きく設定す
ることによって操作レバー6の単位操作量当りの送りピ
ッチの変化量を小さく設定することができるので、送り
ピッチの微調整が可能となる。一方、到達操作量Slを
小さく設定することによって操作レバー6の単位操作量
当りの送りピッチの変化量を大きく設定することができ
るので、迅速な送りピッチ変更が可能となる。
【0093】なお、図示していないが、角駒に連結され
た操作レバーによって角駒の傾斜角度を変えて送りピッ
チを変更する従来の機械式の布送り装置においては、操
作レバーの非操作時の送りピッチの設定値によっては、
操作レバーの初期操作時において、本実施の形態におけ
る第1布送り制御動作におけると同様のデッドゾーン
(不感帯U:図8参照)が存在した。これに対し、本実
施の形態における第2布送り制御動作においては、第1
布送り制御動作と異なり、操作レバー6の初期操作時に
おけるデッドゾーン(不感帯U:図8参照)が存在せ
ず、操作レバー6の操作範囲を有効に使用することがで
き、操作性に優れるものとなる。
【0094】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れず、適宜変更可能であるのは勿論である。例えば、縫
製パターン毎に、初期値Puおよび/または下限値Pd
をRAM90に記録させておくことができる。
【0095】かかる場合、ユーザが操作パネル8の各種
スイッチ等によって縫製パターン(直線返し縫い、2点
千鳥縫い等)を選択し、この選択に応じてRAM90内
の縫製パターンに応じた初期値Puおよび/または下限
値PdをCPU80が自動的に読み込むことにより、ユ
ーザが、縫製パターンが変わるたびに、初期値Puおよ
び/またはPdを縫製パターンに合わせて設定する必要
がなくなり、操作性、再現性に優れたミシンを提供する
ことができる。この際、CPU80は、本発明における
制限値設定手段として機能することとなる。
【0096】また、前記した第2布送り制御動作におい
ては、到達操作量Slを設定する手段を設け、これを設
定するようにしているが、到達操作量Slを設定せず、
操作レバー6の操作量が最大ストロークSaとなったと
きに下限値Pdとなるように、パルスモータ50の回転
位置を制御することもできる。
【0097】なお、図9のフローチャートのレバー操作
判定工程S26において、第1布送り制御におけるレバ
ー操作判定工程S5の場合と同様に、操作レバー6の操
作の有無を判定しているが、この操作レバー6の操作を
判断する前記所定の判定値を若干大きく設定して、操作
レバー6の微動により操作有りと誤判定されるのを防止
することにより、ミシンの振動等により操作レバー6が
微動して送りピッチが変動してしまうことを防止するこ
とができる。
【0098】
【発明の効果】請求項1または請求項2記載の発明によ
れば、手動操作可能な操作レバーの操作位置または操作
量を検出するとともに検出された操作レバーの操作位置
または操作量に応じた送りピッチに変更するための操作
信号を出力する操作位置検出手段または操作量検出手段
を備え、駆動モータ制御手段は、操作レバーが操作され
た際に、送りピッチを、操作レバーの操作位置または操
作量に対応する送りピッチとするように駆動モータの回
転位置を制御するものであるため、従来のような操作レ
バーと角駒とを機械的に接続するためのリンク機構を設
けることなく、送りピッチ制御を行うことができる。
【0099】従って、リンク機構を設けるための煩雑な
作業が不要となるため、製造の際の作業性を格段に向上
させることができる。また、リンク機構が不要となった
分だけコストを低減させることができる。
【0100】また、請求項1または請求項2記載の発明
によれば、送りピッチの初期値および下限値を設定する
手段を備えるとともに、駆動モータ制御手段は、操作レ
バーが操作された際に、送りピッチを、初期値から下限
値までの範囲内において操作レバーの操作位置または操
作量に応じた送りピッチとするように駆動モータの回転
位置を制御するものであるため、操作レバーの可動範囲
を設定するための機械的なストッパを設けることなく、
送りピッチを初期値から下限値までの範囲内で変更する
ことができる。
【0101】また、請求項2記載の発明によれば、操作
レバーが操作されると直ぐに操作レバーの操作量に応じ
た分だけ送りピッチが変更されるので、操作レバーの初
期操作時における不感帯が存在せず、操作レバーの操作
範囲を有効に活用できる。
【0102】請求項3記載の発明によれば、送りピッチ
が下限値に到達する際の操作レバーの操作量である到達
操作量を設定する到達操作量設定手段を備え、駆動モー
タ制御手段は、操作レバーを非操作状態から前記到達操
作量まで操作する間に、送りピッチが初期値から下限値
へと変更されるように、駆動モータの回転位置を制御す
るものであるため、操作レバーの単位操作量当りの送り
ピッチの変化量を、自在に変更することができる。
【0103】従って、操作レバーの単位操作量当りの送
りピッチの変化量を、種々の縫製状況やユーザの好みに
応じて自在に調整することができるので、きわめて操作
性に優れる。例えば、到達操作量を大きく設定すること
によって操作レバーの単位操作量当りの送りピッチの変
化量を小さく設定することができるので、送りピッチの
微調整が可能となる。一方、到達操作量を小さく設定す
ることによって操作レバーの単位操作量当りの送りピッ
チの変化量を大きく設定することができるので、迅速な
送りピッチ変更が可能となる。
【0104】請求項4記載の発明によれば、縫製パター
ン毎に個別に初期値および/または下限値を設定するこ
とができるので、縫製パターンが変わる毎に初期値およ
び/または下限値を設定し直す必要がなく、操作性、再
現性に優れる。
【0105】請求項5記載の発明によれば、縫製動作中
に操作レバーが操作された際に、操作レバーの操作によ
り変更された送りピッチをリアルタイムで表示する表示
手段を備えるので、表示手段に表示された送りピッチを
視認しながら操作レバーを操作することができ、きわめ
て正確な送りピッチ制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る布送り装置を備えたミシン
の全体構成を説明するための概略図である。
【図2】図1のII−II部分の断面図である。
【図3】図2のIII−III部分の断面図である。
【図4】本実施の形態に係る布送り装置のパルスモータ
近傍の構成を説明するための説明図である。
【図5】本実施の形態に係る布送り装置の操作レバー近
傍の構成を説明するための説明図である。
【図6】本実施の形態に係る布送り装置を備えたミシン
の電気的な構成を説明するためのブロック図である。
【図7】本実施の形態に係る布送り装置を使用した第1
布送り制御動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【図8】本実施の形態に係る布送り装置を使用した第1
布送り制御動作における操作レバーの操作位置と送りピ
ッチとの相関関係を示すグラフである。
【図9】本実施の形態に係る布送り装置を使用した第2
布送り制御動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【図10】本実施の形態に係る布送り装置を使用した第
2布送り制御動作における操作レバーの操作量と送りピ
ッチとの相関関係を示すグラフである。
【図11】従来の布送り装置の操作レバーと角駒とを接
続するリンク機構を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 ベッド部 2 アーム部 3 針棒 4 主軸モータ 5 制御装置 6 操作レバー 6a 軸部材6a 6b 第1連結部材 6c 上方規制部 6d 下方規制部 6e 第2連結部材 6f 第3連結部材 7 操作ペダル 8 操作パネル 10 下軸 11 送り歯 20 送り連結機構 21 水平送りカム 22 水平送りロッド 23 水平送り連結桿 24 水平送り腕 25 水平送り軸 26 送り台腕 27 送り台 28 上下送りリンク 30 角駒 40 送り調節軸 40a 溝 41 第1送り調節リンク 42 第2送り調節リンク 43 第3送り調節リンク 50 パルスモータ 51 駆動取出軸 60 コイルスプリング 70 エンコーダ 80 CPU 90 RAM 100 ROM 101 ミシン頭部 110 操作レバー 120 回動軸 130、140 ストッパ 200 ミシンベッド 210 角駒 300 リンク機構 S1 初期値読込工程 S2 下限値読込工程 S3 初期位置設定工程 S4 レバー操作位置読込工程 S5 レバー操作判定工程 S6 指令送りピッチ算出工程 S7 第1次ピッチ判定工程 S8 初期値制限工程 S9 第2次ピッチ判定工程 S10 指令位置設定工程 S11 下限値制限工程 S21 初期値読込工程 S22 下限値読込工程 S23 到達操作量読込工程 S24 初期位置設定工程 S25 レバー操作量読込工程 S26 レバー操作判定工程 S27 操作量判定工程 S28 目標送りピッチ算出工程 S29 目標位置設定工程 S30 下限値制限工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今 望武 東京都調布市国領町8丁目2番地の1 ジ ューキ株式会社内 (72)発明者 窪田 義彦 東京都調布市国領町8丁目2番地の1 ジ ューキ株式会社内 Fターム(参考) 3B150 CB14 CE23 DE06 DE17 DE21 DE27 DE31 DE32 DE33 GD14 GD25 JA03 JA07 JA19 JA27 LA15 LB01 NA15 NB05 NC03 NC06 PA03 QA06 QA07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主軸モータにより駆動される主軸に機械的
    に連動して針板上に出没して布地を送る送り歯と、 所定の基準位置に対する傾斜角度を変更することにより
    前記送り歯の移動軌跡を変更して送りピッチを変更する
    角駒と、 前記角駒の前記傾斜角度を変更する駆動モータと、 前記駆動モータの回転位置を制御する駆動モータ制御手
    段と、 を有するミシンの布送り装置において、 非操作時には一端側に付勢され、操作により他端側に移
    動するように、全ストローク範囲にわたり手動操作可能
    な返し縫い用の操作レバーと、 前記操作レバーの操作位置を検出して操作位置信号を出
    力する操作位置検出手段と、 前記操作位置信号に基づいて、所定の上限指令ピッチと
    所定の下限指令ピッチの範囲で、前記操作位置に対応す
    る指令送りピッチを算出する算出手段と、 前記操作レバーの全ストローク範囲における送りピッチ
    の上方限界である初期値を設定する初期値設定手段と、 前記操作レバーの全ストローク範囲における送りピッチ
    の下方限界である下限値を設定する下限値設定手段と、
    を備えるとともに、 前記駆動モータ制御手段は、 前記操作レバーが操作された際に、前記初期値から前記
    下限値の範囲内において、送りピッチを前記操作レバー
    の操作位置に対応した前記指令送りピッチとするよう
    に、前記駆動モータの回転位置を制御することを特徴と
    するミシンの布送り装置。
  2. 【請求項2】主軸モータにより駆動される主軸に機械的
    に連動して針板上に出没して布地を送る送り歯と、 所定の基準位置に対する傾斜角度を変更することにより
    前記送り歯の移動軌跡を変更して送りピッチを変更する
    角駒と、 前記角駒の前記傾斜角度を変更する駆動モータと、 前記駆動モータの回転位置を制御する駆動モータ制御手
    段と、 を有するミシンの布送り装置において、 非操作時には一端側に付勢され、操作により他端側に移
    動するように、全ストローク範囲にわたり手動操作可能
    な返し縫い用の操作レバーと、 前記操作レバーの非操作状態からの操作量を検出すると
    ともに、操作量信号を出力する操作量検出手段と、 前記操作レバーの非操作状態の送りピッチである初期値
    を設定する初期値設定手段と、 前記操作レバーの全ストローク範囲における送りピッチ
    の下方限界である下限値を設定する下限値設定手段と、
    を備えるとともに、 前記駆動モータ制御手段は、 前記操作レバーが操作された際に、前記操作量検出手段
    で検出された操作量に応じて、送りピッチを前記初期値
    から前記下限値まで変化させるように前記駆動モータの
    回転位置を制御することを特徴とするミシンの布送り装
    置。
  3. 【請求項3】送りピッチが前記下限値に到達する際の操
    作レバーの操作量である到達操作量を設定する到達操作
    量設定手段を備えるとともに、 前記駆動モータ制御手段は、 前記操作レバーを非操作状態から前記到達操作量まで操
    作する間に、送りピッチが前記初期値から前記下限値へ
    と変更されるように、前記駆動モータの回転位置を制御
    することを特徴とする請求項2記載のミシンの布送り装
    置。
  4. 【請求項4】縫製パターン毎に個別に前記初期値および
    /または前記下限値を設定する制限値設定手段を備える
    ことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のミシ
    ンの布送り装置。
  5. 【請求項5】縫製動作中に前記操作レバーが操作された
    際に、前記操作レバーの操作により変更された送りピッ
    チをリアルタイムで表示する表示手段を備えることを特
    徴とする請求項1から4の何れかに記載のミシンの布送
    り装置。
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