JP4942960B2 - 布送り装置 - Google Patents

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Description

本発明は、布を前後左右に送る布送り装置に関する。
従来、ボタン孔に対応して縫い目を移すために、左右送り及び前後送りを行う布送り装置がある(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。この布送り装置は、駆動体が左右に回動可能に設けられているとともに前後方向に移動可能に設けられており、駆動体の前端部にボタン受け部が設けられている。駆動体の後端部を左右に振ることによってボタン受け部に載置された布やボタンを左右に移動させることができるとともに、駆動体を前後に移動させることによって布やボタンを前後に移動させることができる。
この布送り装置には、モータ等の回転運動を駆動体の左右の回動に変換するために左右送りカム溝が設けられているとともに、モータ等の回転運動を駆動体の前後動に変換するために前後送りカム溝が設けられている。また、駆動体の前後動を多様化するために、前後送りカム溝が複数設けられている。そして、複数の前後送りカム溝の中から1つを選択すれば、その選択した前後送りカム溝に従って駆動体を前後動することができ、別の前後送りカム溝に切り替えれば、その切り替えた前後送りカム溝に従って駆動体を前後動することができる。
前後送りカム溝の切替は次のようにする。すなわち、駆動体には回動軸を中心に回動する切替レバーが設けられ、その切替レバーには駒が設けられている。一方、前後送りカム溝にはそれぞれ揺動腕の端部が挿入され、どの揺動腕にも駒の切替レバーの回動による軌跡に沿った円弧状のガイド部が設けられている。また、双方の前後送りカムのそれぞれのカム溝には、切替レバーの操作により駒が双方のガイド部間を移動する際に、双方のガイド部の位置が駒の移動する軌跡と一致するように、双方のガイド部を切替レバーの軌跡に沿って整列させる原点溝が設けられており、縫製終了後の停止時には、前後送りカムは揺動腕の端部がこの原点溝と嵌合した状態で停止するように構成されている。そして、作業者が、縫製終了後の停止時に、手動で切替レバーを操作すると、駒を複数の揺動腕のガイド部のうちの何れかに係合させ、他のガイド部には係合させないので、その係合したガイド部に対応した前後送りカム溝に従って駆動体が前後動する。別の前後送りカム溝に従って駆動体を前後動させたい場合には、手動で切替レバーを操作すると、駒をその係合したガイド部から別のガイド部に移すことができ、別のガイド部に駒を係合させることができる。
特開平10−99571号公報 特開2000−279668号公報
ところで、複数の揺動腕及びガイド部が当たらないように、これら揺動腕及びガイド部が互いに離れている。そして、切替レバーに荷重が作用していることがあり、切替レバーによって駒を或るガイド部から別のガイド部に移す場合、切替レバーに作用した荷重によって駒がずれてこれらガイド部の隙間に引っ掛かり、駒を或るガイド部から別のガイド部にスムーズに移すことができないことがある。
そこで、本発明の目的は、駒をガイド部から別のガイド部にスムーズに移すことができる布送り装置を提供することである。
以上の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、左右に回動可能とされ且つ前後に移動可能とされた可動体に設けられた布受け部と、前記可動体に上下に回動可能に連結され下降することによって前記布受け部との間に布を挟む布押え部と、前記可動体を左右に回動させる左右送りカム体と、第一のカム体の回転によって軸を中心に前後に回動する第一ガイド部と、前記第一ガイド部から離れた位置に設けられ、第二のカム体の回転によって前記第一ガイド部の軸と平行な軸を中心に前後に回動する第二ガイド部と、前記第一ガイド部の軸と平行な回動軸によって回動可能に前記可動体に連結された切替腕と、前記切替腕に設けられ、前記可動体に対する前記切替腕の回動により円弧状の移動軌跡を描いて移動して前記第一ガイド部及び前記第二ガイド部に選択的に係合し、該係合した方の前記第一ガイド部又は前記第二ガイド部に対する摺動をロック可能な駒と、を有し、前記第一ガイド部と前記第二ガイド部とは前記駒の移動軌跡に沿った円弧状に形成され、前記第一ガイド部又は前記第二ガイド部に係合した駒と、前記駒が設けられた切替腕と、を介して前記可動体を前後に移動させること、及び/又は前記左右送りカム体により前記可動体を左右に回動させることにより、前記布受け部と前記布押え部との間に挟まれた布を左右又は前後の少なくとも一方に移動させる布送り装置において、前記第一ガイド部と前記第二ガイド部の間において、前記第一ガイド部から前記第二ガイド部に向けて延出するよう前記第一ガイド部に設けられた第一の爪と、前記第一ガイド部と前記第二ガイド部の間において、前記第二ガイド部から前記第一ガイド部に向けて延出するよう前記第二ガイド部に設けられた第二の爪と、を備え、前記切替腕の軸方向に見て前記第一の爪と前記第二の爪が交差することを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、切替腕の動きによって駒が第一ガイド部から第二ガイド部又はその逆に移る際に、駒が第一ガイド部又は第二ガイド部から外れて、駒が第一ガイド部と第二ガイド部との間に至るが、駒が第一の爪及び第二の爪に係合する。そのため、駒が第一ガイド部と第二ガイド部との隙間に引っ掛からず、駒を第一ガイド部から第二ガイド部へ又はその逆にスムーズに移すことができる。
また、切替腕の軸方向に見て2つの爪が交差しているから、これら爪が係止せず、第一ガイド部及び第二ガイド部の回動が互いに干渉されない。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の布送り装置において、前記駒の長さが前記第一ガイド部と第二ガイド部の間隔よりも小さいことを特徴とする。
請求項2に係る発明によれば、駒の長さが第一ガイド部と第二ガイド部の間隔より小さいため、駒を第一ガイド部から第二ガイド部へ又はその逆に移す際に、駒が第一ガイド部と第二ガイド部の両方から一旦外れる。駒が第一ガイド部と第二ガイド部の両方から外れても、駒が第一の爪及び第二の爪に係合する。そのため、駒をスムーズに第一ガイド部から第二ガイド部へ又はその逆に移すことができる。
本発明によれば、第一の爪や第二の爪によって駒が第一ガイド部と第二ガイド部との隙間に引っ掛かることが防止され、駒を第一ガイド部から第二ガイド部へ又はその逆にスムーズに移すことができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1及び図2に示すように、ボタン付けミシン301は、ベッド部302と、ベッド部302の後端部に設けられた基台200と、基台200に立設された縦胴部303と、縦胴部303の上部からベッド部302と略平行になるように前方に延出するアーム部304とを具備する。アーム部304の前端部には、モータによって上下動する針棒305が設けられ、針棒305の下端には針306が取り付けられている。
本発明を適用した布送り装置1は、基台200からベッド部302にかけて設けられている。以下、布送り装置1について具体的に説明する。
図1〜図3に示すように、針棒305の下方であってベッド部302の上には、布受け部16が配設されている。この布受け部16は、可動体18の前端部に取り付けられている。可動体18は前後に延在し、可動体18の前後中間部にボタン掴み兼布押え307が連結している。このボタン掴み兼布押え307はその前端部でボタンを掴むものである。ボタン掴み兼布押え307は可動体18との連結部を中心にして上下に回動可能となっているが、バネによってボタン掴み兼布押え307の前端部が下方に付勢されている。そして、ボタン兼掴み兼布押え307の上部にはフック308が設けられ、このフック308が押え上げ機構309のフック310に掛けられており、縫製中以外は常時押え上げ機構309によってフック310が上昇しており、これによりボタン掴み兼布押え307の前端部がバネの付勢力に抗して上昇している。一方、ユーザ等が図示しない操作ペダルを踏み込んで縫製が開始されると、押え上げ機構309によってフック310が下降し、バネによりボタン掴み兼布押え307の前端部が下降する。
図1〜図4に示すように、可動体18の前端部には、板状の布受け部16が取り付けられている。布受け部16に布が載置された状態で、バネによってボタン掴み兼布押え307の前端部が下方に付勢されると、ボタン掴み兼布押え307の前端部が布受け部16に接し、それらの間に布が挟まれる。
図2〜図4に示すように、可動体18の前後中間部には前後方向に長尺な長穴17が形成され、その長穴17に角駒20aが挿入され、角駒20aが長穴17に沿って前後に摺動可能とされ、角駒20aが図示しない段ネジによって基台200に枢支されている。可動体18は、その段ネジを中心にして回動可能となっているとともに、角駒20a及び長穴17によって前後に移動可能となっている。
図3、図4、図6に示すように、可動体18であって長穴17の後方には、上下方向の回動軸25を介してリンク24の左端部が連結し、リンク24が可動体18に対して回動軸25を中心にして回転可能となっている。リンク24の右端部は、上下方向の軸27を介して基台200の上面に連結し、基台200に対してリンク24が軸27を中心にして回転可能となっている。このリンク24によって回動軸25の軌道が軸27を中心にして前後方向の円弧に規制される。
図4、図6に示すように、回動軸25の後方における可動体18の後端部には、前後方向に長尺な長穴19が形成されている。可動体18の後端部の上にはリンク201が重なっており、リンク201の前端部に設けられた上下方向の軸61が角駒を介して長穴19に挿入され、軸61が可動体18に対して長穴19に沿って前後方向に移動可能となっている。リンク201の後端部は、上下方向の固定軸203の回りに回転可能となって基台200の上面に取り付けられている。
図6、図7に示すように、基台200の下方には、カム軸2及びカム体4,6,36が配置されている。カム軸2が左右方向に延在し、その軸心回りに回転可能となっている。カム軸2には、円盤状の前後送りカム体6、左右送りカム体4及び前後−左右送り共用カム体36が互いに平行となるよう固定され、これらカム体4,6,36がカム軸2と一体になって回転可能となっている。なお、図6では、図面を見やすくするために、基台200の図示を省略する。
前後送りカム体6の周面には波状の前後送りカム溝5が形成され、左右送りカム体4の周面には波状の左右送りカム溝3が形成され、前後−左右送り共用カム体36の周面には波状の前後−左右送り共用カム溝37が形成されている。これらカム溝3,5,37はカム軸2回りに一周するよう形成されている。これらカム溝3,5,37の形状は互いに異なっている。
前後送りカム体6の上方には、上から見てL字状に呈した第一揺動腕31が設けられている。第一揺動腕31の屈曲部が上下方向の固定軸11の回りに回転可能となって基台200の上面に連結され、第一揺動腕31の屈曲部から一端部にかけては前後方向に延在し、第一揺動腕31の屈曲部から他端部にかけては左右方向に延在している。第一揺動腕31の屈曲部から他端部にかけての上面には、円弧状の第一ガイド部33が凸設されている。また、第一揺動腕31の一端部の下面には、コロ14が取り付けられ、そのコロ14が前後送りカム溝5に嵌められている。そのため、第一揺動腕31は、前後送りカム体6の回転に伴い前後送りカム溝5の波状に沿ってコロ14が左右に移動することによって、固定軸11を中心にして回動するようになっている。なお、図5では、図面を見やすくするために、第一揺動腕31の図示を省略する。
前後−左右送り共用カム体36の上方には、上から見てL字状に呈した第二揺動腕32が設けられている。第二揺動腕32の屈曲部が固定軸11と平行に上下方向に立設する固定軸35の回りに回転可能となって基台200の上面に連結され、第二揺動腕32の屈曲部から一端部にかけては前後方向に延在し、第二揺動腕32の屈曲部から他端部にかけては左右方向に延在している。図4、図5に示すように、第二揺動腕32の屈曲部から一端部にかけての上面には、円弧状のガイド部39が凸設されている。第二揺動腕32の屈曲部から他端部にかけての上面には、円弧状の第二ガイド部34が凸設されている。図6に示すように、第二揺動腕32の一端部の下面には、コロ38が取り付けられ、そのコロ38が前後−左右送り共用カム溝37に嵌められている。そのため、第二揺動腕32は、前後−左右送り共用カム体36の回転に伴い前後−左右送り共用カム溝37の波状に沿ってコロ38が左右に移動することによって、固定軸35を中心にして回動するようになっている。
左右送りカム体4の上方には、前後に長尺な前後送り用揺動腕9が設けられている。前後送り用揺動腕9の後端部が上下方向の固定軸8の回りに回転可能となって基台200の上面に連結されている。図4、図5に示すように、前後送り用揺動腕9の上面には、円弧状のガイド部66が凸設されている。図6に示すように、前後送り用揺動腕9の前端部の下面には、コロ10が取り付けられ、そのコロ10が左右送りカム溝3に嵌められている。そのため、前後送り用揺動腕9は、左右送りカム体4の回転に伴い左右送りカム溝3の波状に沿ってコロ10が左右に移動することによって、固定軸8を中心にして回動するようになっている。ここで、固定軸8,11,35は互いに平行とされている。
図6、図7に示すように、第一ガイド部33は第二ガイド部34から右に離れた位置にあり、第一ガイド部33の左端と第二ガイド部34の右端の間には隙間が形成されている。第一ガイド部33の左端には板ばね状の第一の爪101が設けられ、第二ガイド部34の右端には第二の爪102が設けられている。第一の爪101の付け根部分は第一ガイド部33の後ろ側の縁に揃っており、第二の爪102の付け根部分は第二ガイド部34の後ろ側の縁に揃っており、第一の爪101が第一ガイド部33の幅よりも細く、第二の爪102が第二ガイド部34の幅よりも細い。また、第一の爪101の曲率半径が第一ガイド部33の曲率半径よりも小さく、第一の爪101は第一ガイド部33の左端から第二ガイド部34に向けて左斜め前に延出している。第二の爪102の曲率半径が第二ガイド部34の曲率半径よりも小さく、第二の爪102が第二ガイド部34の右端から第一ガイド部33に向けて右斜め前に延出している。第一の爪101は第二の爪102よりも上方にあり、回動軸25、固定軸11及び固定軸35の軸方向に見て(上から見て)、第一の爪101と第二の爪102が交差している。
以下、第一揺動腕31、前後送り用揺動腕9、第二揺動腕32の回動運動を選択的に可動体18に伝達する機構について説明する。
図3〜図5に示すように、可動体18の後端部とリンク201の前端部との間には、左右送り切替腕62が挟まれている。左右送り切替腕62の中間部が軸61に連結され、左右送り切替腕62が軸61の回りに回転可能となっている。左右送り切替腕62の右端部には駒64が設けられ、左右送り切替腕62の左端部には駒40が設けられている。駒64はガイド部66に係合可能とされ、駒40はガイド部39に係合可能とされ、駒64がガイド部66に係合した状態では駒40がガイド部39に係合せず、駒40がガイド部39に係合した状態では駒64がガイド部66に係合しない。また、左右送り切替腕62には切替レバー63が連結され、ユーザ等が切替レバー63を操作することにより、左右送り切替腕62が軸61を中心にして回転できるようになっている。このような左右送り切替腕62の回転により、駒64がガイド部66に係合した状態から駒40がガイド部39に係合した状態に又はその逆に切り替えることができる。なお、図6では、図面を見やすくするために左右送り切替腕62及び切替レバー63の図示を省略する。
図3、図4、図6に示すように、可動体18の上には、前後方向に延在した前後送り切替腕21が配されている。なお、前後送り切替腕21が本発明における切替腕として作用する。前後送り切替腕21の前端部が固定軸11と平行に上下方向に立設する回動軸25に連結され、前後送り切替腕21が回動軸25の回りに回動可能となっている。前後送り切替腕21の後端部には駒22が設けられ、回動軸25を中心にした前後送り切替腕21の回動により駒22が円弧状の移動軌跡を描いて移動する。そして、この駒22の移動軌道に沿って円弧状に形成された第一ガイド部33及び第二ガイド部34が設けられ、駒22が第一ガイド部33及び第二ガイド部34に選択的に係合可能とされている。つまり、駒22が第一ガイド部33に係合した状態では駒22が第二ガイド部34に係合せず、駒22が第二ガイド部34に係合した状態では駒22が第一ガイド部33に係合しない。また、第一ガイド部33及び第二ガイド部34の円弧に沿った駒22の長さは第一ガイド部33と第二ガイド部34の間の間隔よりも小さく、駒22が第一ガイド部33と第二ガイド部34との間の隙間に位置した状態ではどちらのガイド部33,34にも係合しない。前後送り切替腕21には切替レバー29が後方に延出するよう連結され、ユーザ等が切替レバー29を操作することにより、左右送り切替腕62が回動軸25を中心にして回動し、その回動により第一ガイド部33又は第二ガイド部34に駒22が選択されて係合し、その駒22を介して可動体18が移動され、布受け部16とボタン掴み兼布押え307に挟まれて布が前後に送られるようになっている。また、前後送りカム体6及び前後−左右送り共用カム体36のそれぞれのカム溝5及びカム溝37には、切替レバー29の操作により駒22が双方のガイド部33及びガイド部34間を移動する際に、双方のガイド部33及びガイド部34の位置が駒22の移動する軌跡と一致するように、双方のガイド部33及びガイド部34を切替レバー29の軌跡に沿って整列させる原点部(図示せず)がそれぞれ設けられている。そして、ボタン付けミシン301の電源投入時及び縫製終了後の停止時には、カム軸2は、双方のカム体6及びカム体36にそれぞれ係合するコロ14及びコロ38を、それぞれのカム体の前記原点部と嵌合させる原点位置に停止するように構成されている。上記構成により、電源投入時及び縫製終了時の停止時、すなわち、コロ14及びコロ38が前後送りカム体6及び前後−左右送り共用カム体36の原点部にそれぞれ嵌合している状態で、ユーザ等が切替レバー29を操作すると、前後送り切替腕21の回転(回動)により、駒22が第一ガイド部33に係合した状態から駒22が第二ガイド部34に係合した状態に又はその逆に切り替えることができる。なお、図6では、図面を見やすくするために切替レバー29の図示を省略する。
駒22が第一ガイド部33に係合した状態では、駒22が第一ガイド部33に沿って摺動可能となっているが、回動軸25を中心にした切替レバー29の回動をストッパ等によって規制することによって、駒22がロックされる。同様に、駒22が第二ガイド部34に係合した状態では、駒22が第一ガイド部33に沿って摺動可能となっているが、回動軸25を中心にした切替レバー29の回動をストッパ等によって規制することによって、駒22がロックされる。
次に、布送り装置1の動作及び使用方法について説明する。
ユーザ等が切替レバー63を操作することにより、駒64をガイド部66に係合させ、駒40をガイド部39から外す。この状態で左右送りカム体4が回転すると、左右送りカム溝3によって前後送り用揺動腕9が固定軸8を中心にして左右に回動し、左右送り切替腕62を通じて可動体18が角駒20aを中心にして左右に回動する。そのため、可動体18の前端部が左右に振られ、布受け部16とボタン掴み兼布押え307に挟まれた布が左右に送られるとともに、ボタン掴み兼布押え307の前端部に掴まれたボタンが左右に送られる。
一方、ユーザ等が切替レバー63を操作することにより、駒64をガイド部66から外し、駒40をガイド部39に係合させる。この状態で前後−左右送り共用カム体36が回転すると、前後−左右送り共用カム溝37によって第二揺動腕32の屈曲部から前端部にかけてが固定軸35を中心にして左右に回動し、左右送り切替腕62を通じて可動体18が角駒20aを中心にして左右に回動する。そのため、可動体18の前端部が左右に振られ、布受け部16とボタン掴み兼布押え307に挟まれた布が左右に送られるとともに、ボタン掴み兼布押え307の前端部に掴まれたボタンが左右に送られる。
以上のように、ボタン及び布の左右の送りは、駒40がガイド部39に係合した場合と、駒64がガイド部66に係合した場合の2つのモードがある。
また、ユーザ等が、切替レバー29を操作することにより、駒22を第一ガイド部33に係合させる。この状態で前後送りカム体6が回転すると、前後送りカム溝5によって第一揺動腕31の屈曲部から左端部にかけてが固定軸11を中心にして前後に回動し、前後送り切替腕21を介して可動体18が前後に移動する。そのため、布受け部16とボタン掴み兼布押え307に挟まれた布が前後に送られるとともに、ボタン掴み兼布押え307の前端部に掴まれたボタンが前後に送られる。
一方、ユーザ等が、切替レバー29を操作することにより、駒22を第二ガイド部34に係合させる。この状態で前後−左右送り共用カム体36が回転すると、前後−左右送り共用カム溝37によって第二揺動腕32の屈曲部から右端部にかけてが固定軸35を中心にして前後に回動し、前後送り切替腕21を通じて可動体18が前後に移動する。そのため、布受け部16とボタン掴み兼布押え307に挟まれた布が前後に送られるとともに、ボタン掴み兼布押え307の前端部に掴まれたボタンが前後に送られる。
以上のように、ボタン及び布の前後の送りは、駒22が第一ガイド部33に係合した場合と、駒22が第二ガイド部34に係合した場合の2つのモードがある。ここで、第一ガイド部33に沿った駒22の位置を変更したり、第二ガイド部34に沿った駒22の第二ガイド部34の位置を変更したりすることで、前後の送りの振幅を変更することができる。
カム体4,6,36はカム軸2によって一体となって回転するので、以上のような前後の送りと左右の送りが組み合わせられ、ボタン及び布の送りに合わせて針306が上下動することによって、ボタンが布に縫い付けられる。なお、前後動の周期、左右動の周期、前後動の左右動のタイミングはカム溝3,5,37の形状による。
ユーザ等が切替レバー29,63を操作する際には、針306が停止しているとともにカム軸2も上述した原点位置に停止している。そして、布を布受け部16から退かすために、ユーザ等がレバー311を操作することによって、ボタン掴み兼布押え307の前端部を上昇させる。ボタン掴み兼布押え307の前端部が上昇した状態にあると、フック310がフック308の傾斜部308aに係合するため可動体18には前方への荷重が作用するが、駒22が第一ガイド部33又は第二ガイド部34に係合しているので、可動体18は動かない。
ユーザ等が切替レバー63を回転させることで、駒40がガイド部39に係合した状態から駒64がガイド部66に係合した状態へ又はその逆に切り替えることができる。
一方、駒22を第一ガイド部33から第二ガイド部34へ移すために、ユーザ等が切替レバー29を回動軸25の回りに回動させる。これにより、駒22が第一ガイド部33をスライドし、駒22が第一ガイド部33から外れて、駒22が第一ガイド部33と第二ガイド部34との間の隙間に至る。ここで、ボタン掴み兼布押え307が上昇した状態では可動体18に前方への荷重が作用しているので、図8に示すように、駒22が第一ガイド部33又は第二ガイド部34から外れるとやや前方へずれるが、駒22が第一の爪101,102に係合する。更に、ユーザが切替レバー29を回動軸25の回りに回転させると、駒22が爪101,102から第二ガイド部34へと移る。
なお、駒22を第二ガイド部34から第一ガイド部33へ移すためには、切替レバー29を逆に回転させる。
このように、第一ガイド部33の左端に第一の爪101が設けられ、第二ガイド部34の右端に第二の爪102が設けられ、上から見て第一の爪101及び第二の爪102が交差しているから、可動体18及び駒22に前方への荷重が作用している場合でも、駒22を第一ガイド部33から第二ガイド部34へ又はその逆にスムーズに移すことができる。
また、第一ガイド部33と第二ガイド部34との間の隙間が駒22よりも大きいため、駒22を第一ガイド部33と第二ガイド部34の両方から一旦外してその隙間に位置させることができる。駒22が第一ガイド部33と第二ガイド部34の両方から一旦外れた状態でも駒22が第一の爪101及び第二の爪102に係合する。そのため、第一揺動腕31と第二揺動腕32がずれて第一ガイド部33と第二ガイド部34が回動軸25を中心にした同一円弧状にならなくとも、駒22をスムーズに第一ガイド部33から第二ガイド部34へ又はその逆に移すことができる。
また、駒22が第一ガイド部33又は第二ガイド部34からそれらの間の隙間に移ったとき、駒22が前方にずれることによって爪101,102が弾性変形するが、爪101,102の復元力によって駒22が後方に戻されるので、駒22を爪101,102から第一ガイド部33又は第二ガイド部34へ簡単に移すことができる。
また、爪101,102が上下にずれるよう配置されているため、爪101,102が揺動腕31,32の回動の邪魔にならない。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更を行っても良い。例えば、上記実施形態では、前後送りカム体6及び前後−左右送り共用カム体36を切り替えるようにしたが、複数の前後送りカム体或いは複数の左右送りカム体を設けて、複数のカム体のそれぞれを切り替えるようにしても良い。
ミシン301の側面図である。 ミシン301の斜視図である。 ミシン301に設けられた布送り装置1の斜視図である。 図3とは別の角度から示した布送り装置1の斜視図である。 布送り装置1の後部を斜め上から示した概略斜視図である。 布送り装置1の後部の概略上面図である。 布送り装置1の後部を斜め上から示した概略斜視図である。 布送り装置1の後部を斜め上から示した概略斜視図である。
符号の説明
1 布送り装置
6 前後送りカム体(第一のカム体)
16 布受け部
18 可動体
21 前後送り切替腕
22 駒
33 第一ガイド部
34 第二ガイド部
101、102 爪
36 前後−左右送り共用カム体(第二のカム体)
307 ボタン掴み兼布押え(布押え部)

Claims (2)

  1. 左右に回動可能とされ且つ前後に移動可能とされた可動体に設けられた布受け部と、
    前記可動体に上下に回動可能に連結され下降することによって前記布受け部との間に布を挟む布押え部と、
    前記可動体を左右に回動させる左右送りカム体と、
    第一のカム体の回転によって軸を中心に前後に回動する第一ガイド部と、
    前記第一ガイド部から離れた位置に設けられ、第二のカム体の回転によって前記第一ガイド部の軸と平行な軸を中心に前後に回動する第二ガイド部と、
    前記第一ガイド部の軸と平行な回動軸によって回動可能に前記可動体に連結された切替腕と、
    前記切替腕に設けられ、前記可動体に対する前記切替腕の回動により円弧状の移動軌跡を描いて移動して前記第一ガイド部及び前記第二ガイド部に選択的に係合し、該係合した方の前記第一ガイド部又は前記第二ガイド部に対する摺動をロック可能な駒と、を有し、
    前記第一ガイド部と前記第二ガイド部とは前記駒の移動軌跡に沿った円弧状に形成され、
    前記第一ガイド部又は前記第二ガイド部に係合した駒と、前記駒が設けられた切替腕と、を介して前記可動体を前後に移動させること、及び/又は前記左右送りカム体により前記可動体を左右に回動させることにより、前記布受け部と前記布押え部との間に挟まれた布を左右又は前後の少なくとも一方に移動させる布送り装置において、
    前記第一ガイド部と前記第二ガイド部の間において、前記第一ガイド部から前記第二ガイド部に向けて延出するよう前記第一ガイド部に設けられた第一の爪と、
    前記第一ガイド部と前記第二ガイド部の間において、前記第二ガイド部から前記第一ガイド部に向けて延出するよう前記第二ガイド部に設けられた第二の爪と、を備え、
    前記切替腕の軸方向に見て前記第一の爪と前記第二の爪が交差することを特徴とする布送り装置。
  2. 前記駒の長さが前記第一ガイド部と第二ガイド部の間隔よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の布送り装置。
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