JP2003079983A - ミシンの生地押え装置 - Google Patents

ミシンの生地押え装置

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JP2003079983A
JP2003079983A JP2001398272A JP2001398272A JP2003079983A JP 2003079983 A JP2003079983 A JP 2003079983A JP 2001398272 A JP2001398272 A JP 2001398272A JP 2001398272 A JP2001398272 A JP 2001398272A JP 2003079983 A JP2003079983 A JP 2003079983A
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sewing
presser
fabric
cloth
rotating body
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Takayuki Hayashida
高幸 林田
Toru Seiriki
透 勢力
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Yamato Sewing Machine Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面の滑りの悪い生地を縫製対象とするとき
でも、油を塗るなどの手間を一切要することなく、生地
を確実、スムーズかつ均等に送ることができ、しかも曲
線縫いや飾り縫いを容易に行なえるようにする。 【解決手段】 針落ち孔5aよりも縫製進行方向Yの下
手側の生地Wを針板7上面側の可動送り歯8L,8Rに
弾性的に押圧する小押え9が取り付けられているととも
に、生地Wをその外周下端部12l,12rにより可動
送り歯8L,8Rに弾性的に押圧する左右一対の回転体
12L,12Rを設け、この左右一対の回転体12L,
12Rの外周下端部12l,12rと小押え9の押圧部
との間の縫製進行方向Yに沿う直線距離を、作動干渉の
ない範囲で可及的に小さく設定している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はミシンの生地押え装
置に関するもので、詳しくは、表面が防水ゴム膜で被覆
あるいはコーティングされているウェットスーツ用生地
等のように、厚みが比較的大きく、かつ、表面の滑りが
悪い生地を端部突き合わせ状態あるいは端部重ね合わせ
状態で縫製する場合に用いられるミシンの生地押え装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のミシンの生地押え装置として、
従来では、針板上にセットされた生地が縫製進行方向に
向けて左右ぶれのない状態で直線的にスムーズに送られ
るようにするために、針板の下部に配置されている前後
送り歯のそれぞれに対応する箇所で生地部分を針板の上
面側、つまり、前後送り歯に弾性的に押圧するように、
針落ち部よりも縫製進行方向の下手側の位置から上手側
の位置にまで達する長さ及び左右一対の送り歯のほぼ全
幅に対応する広い横幅を持ち、全体として大きな押圧面
積に設定された板バネ等の生地押えを上下に往復運動自
在な押え棒の下端部に取り付けて構成されているのが一
般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のごとく縫製進行
方向に沿って長く、かつ、横幅も広くて大きな押圧面積
に設定された板バネ等の生地押えを備えてなる従来のミ
シンの生地押え装置においては、メリヤス地のように表
面の滑りのよい生地を縫製対象とする場合は、生地押え
の押圧面と生地表面との間の滑りがよいために、生地押
えの押圧面積、つまりは、生地表面と生地押えの押圧面
との接触面積が大きくても、両者間の摩擦抵抗は小さ
く、所定の生地送りを安定よく行なうことが可能であ
る。しかしながら、例えば表面が防水ゴム膜で被覆ある
いはコーティングされているウェットスーツ用生地等の
ように、表面の滑りが悪い生地を縫製対象とする場合
は、生地押えの押圧面と生地表面との間の滑りが悪いう
えに、両者の接触面積も大きいために、摩擦抵抗が非常
に大きくなり、その結果、両面間にブレーキがかかった
状態となり、生地を所定どおりに送ることができなかっ
たり、送れるにしても、送りが不均等かつ不安定で生地
を損傷したり、縫目ピッチが乱れたりして、縫製仕上が
りの悪化を招くという不都合を発生しやすい。
【0004】このような縫製仕上がり面での不都合を防
止するために、従来、表面の滑りの悪い生地を縫製対象
とするとき、事前に生地表面に潤滑油などの油を塗って
滑りをよくした上で縫製する手段を採っていたが、この
場合は、生地表面への油の塗布、縫製後の油の除去とい
った縫製作業とは直接関係のない手間を要し、作業能率
を低下するだけでなく、縫製品の油による汚損が避けら
れないという問題があった。
【0005】本発明は上記のような実情に鑑みてなされ
たもので、生地に左右ぶれを発生しないのはもちろん、
表面の滑りの悪い生地を縫製対象とするときでも、油を
塗るなどの手間を一切要することなく、生地を確実、ス
ムーズかつ均等に送ることができ、しかも、生地を左右
に振りやすくして曲線縫いや飾り縫いも容易に行なうこ
とができるミシンの生地押え装置を提供することを目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の本発明に係るミシンの生地押え装
置は、針落ち部よりも縫製進行方向の下手側に配置され
て生地を針板上面側の送り歯に弾性的に押圧するように
上下に往復運動自在な押え本体に取り付けられた生地押
えと、その外周下端部により生地を送り歯に弾性的に押
圧するように回転可能に支承された生地送り案内用の回
転体とを備えているミシンの生地押え装置であって、上
記回転体を押え本体及び生地押えに対して作動干渉しな
い範囲で針落ち部に近接配置させて、上記生地押えの押
圧部と生地の上面に接触する回転体の外周下端部との間
の縫製進行方向に沿う直線距離を可及的に小さく設定し
ていることを特徴とするものである。
【0007】上記構成の請求項1に記載の本発明によれ
ば、針板上にセットされた生地が、針落ち部よりも縫製
進行方向の下手側に配置された生地押えとそれよりも縫
製進行方向の上手側に回転可能に支承された回転体とに
より針板上面側の送り歯に弾性的に押圧されるために、
送り歯による強制送り力を生地に確実に働かせて生地を
送り案内することが可能であるのはもとより、防水ゴム
膜の被覆あるいはコーティングが施されたウェットスー
ツ用生地のように、表面の滑りが非常に悪い生地を縫製
対象とする場合でも、縫製前に生地表面に油を塗布し、
縫製後に油を除去する等の手間を要することなく、回転
体と生地表面との間の摩擦抵抗を非常に小さくして生地
を確実、スムーズに、かつ、均等に送り案内することが
可能であり、その結果、生地を損傷したり、縫目ピッチ
に乱れを生じたりして縫製仕上がりを悪化する不都合を
防止することができる。
【0008】その上、回転体の使用により生地表面に対
しては回転体の外周下端部という面積的に小さい押圧面
が作用することになり、生地押えの押圧面積を加えて
も、押圧面全体の生地表面に対する接触面積は非常に小
さい。加えて、面積的に小さい押圧面となる回転体の外
周下端部と生地押えの押圧部との間の縫製進行方向に沿
う直線距離が、回転体の回転が押え本体や生地押えで阻
害されるなどの作動干渉のない範囲で可及的に小さく設
定されているので、縫製作業者が針落ち部手前で手に持
った生地を針落ち部を支点にして抵抗少なく左右に振り
ながら、針落ち部に送り込みやすくなり、これによっ
て、ウェットスーツ用生地のような表面の滑りが非常に
悪い生地であっても、曲線縫いや生地表面に曲がりが多
くて装飾性の高い飾り縫いを容易かつ自在に行なうこと
ができる。
【0009】上記請求項1に記載の本発明に係るミシン
の生地押え装置における回転体としては、生地押えの押
圧部及び針落ち部の中心間を結ぶ縫製進行方向に沿う直
線を左右位置のいずれか一方にのみ設ければよいが、特
に、請求項2に記載したように、上記直線を挟んで左右
位置に少なくとも二つの回転体を配設する構成を採用す
ることによって、押えと生地の全接触面積は小さいまま
にして曲線縫い等を行ないやすい状態を保ちつつ、針落
ち部を挟んで左右の生地にほぼ均等な強制送り力を作用
させて生地を不測に蛇行させたり、左右2枚の生地ずれ
を生じたりすることなく、確実、スムーズに送り込み案
内させることができる。
【0010】上記請求項2のように、左右位置に少なく
とも二つの回転体を配設する場合、その左右少なくとも
二つの回転体を、請求項3に記載のように、押え本体に
固定されたブラケットの左右位置に取り付けて押え本体
と一体に上下往復運動可能に構成することが望ましい。
この場合は、針板上に生地をセットする際、上方に持ち
上げられる押え本体の上昇操作に伴い左右の回転体を一
緒に針板の上方へ上昇させることが可能で、生地のセッ
ト作業を回転体に邪魔されることなく、容易に行うこと
ができるのみならず、生地セット後に押え本体と共に下
降される回転体の外周下端部を生地表面に真直ぐ上方か
ら接触させ垂直下方に向けて生地を押圧することが可能
であり、生地に皺等の発生原因となる不用な分力を加え
ることなく、回転体を所定どおりの生地送り案内作用が
発揮されるように下降セットすることができる。
【0011】また、請求項3のように、左右少なくとも
二つの回転体がブラケットを介して押え本体と一体に上
下往復運動可能に構成されるものにおいて、それら左右
少なくとも二つの回転体を、請求項4に記載のように、
ブラケットの左右位置への取付ピンを支点にして上下揺
動可能に枢支されて縫製進行方向の上手側に向け延設さ
れた左右の揺動支持部材の縫製進行方向上手側端部に回
転可能に支承するとともに、これら左右の揺動支持部材
の縫製進行方向下手側端部に上記取付ピンを支点にして
回転体を生地押圧方向に弾性付勢するばねを設けた構成
を採用することによって、ばねの弾性付勢力で揺動支持
部材に取付ピン(支点)周りの回転モーメントが付与さ
れ、この回転モーメントを介して回転体の外周下端部を
生地表面に間接的に弾性押圧させることが可能となり、
回転体をその上方部に配置したばねの付勢力で直線的に
生地表面に弾性押圧する場合に比べて、生地の厚み変動
に対して回転体を軽快に追従させて弾性変位させること
ができ、生地の左右均等な送り案内という所期の目的を
一層確実なものとすることができる。
【0012】また、左右に少なくとも二つの回転体が配
設されたミシンの生地押え装置において、請求項5に記
載のように、左右少なくとも二つの回転体の生地に対す
る弾性押圧力を左右各別に調整可能に構成することによ
って、左右の生地を端部突き合わせ状態で縫製するとき
と、端部重ね合わせ状態で縫製するときとで異なる左右
の生地厚みに対応して左右の回転体による弾性押圧力を
それぞれ適切な値に調整することが可能となり、縫製形
態の相違にかかわらず、生地全体を確実、スムーズに、
かつ、左右均等に送り案内させて縫製仕上がりの一層の
向上を図ることができる。
【0013】また、左右に少なくとも二つの回転体が配
設されたミシンの生地押え装置において、請求項6に記
載のように、左右少なくとも二つの回転体のうちの少な
くとも一方に、生地送り案内作用方向への回転のみを許
容する一方向回転クラッチを備えさせることによって、
曲線縫い等を行なうために縫製作業者が手に持った生地
を針落ち部を支点にして左右に振り操作するときに、回
転体に生地送り案内作用方向とは逆方向の回転力が働い
たとしても、その回転体の逆回転を規制することが可能
であり、したがって、生地の左右振りにかかわらず、生
地を確実に縫製進行方向に向けて送り込むことができ
る。
【0014】さらに、左右に少なくとも二つの回転体が
配設されたミシンの生地押え装置において、請求項7に
記載のように、左右少なくとも二つの回転体を、飾り糸
フック及び飾り糸キャリアの運動経路側に位置する回転
体の径が他方側の回転体の径よりも大きい異径に構成す
るとともに、小径側の回転体の回転中心が大径側の回転
体の回転中心よりも針落ち部に近く位置するように左右
の回転体の回転中心を縫製進行方向で前後にずらせて配
置することによって、針落ち部の左右一方側に設けられ
る大径側回転体の広い内部空間を飾り糸フック及び飾り
糸キャリアの運動スペースに利用して両者(回転体と飾
り糸フック及び飾り糸キャリア)の運動が相互に干渉し
ないようにし、その小径側回転体の回転中心を大径側回
転体の回転中心よりも針落ち部に近づけることで、異径
の回転体の使用にもかかわらず、縫い始めの左右2枚の
生地の送り込みをほぼ等しくして、縫い始めの生地ずれ
の発生を防止することができる。
【0015】さらにまた、左右に少なくとも二つの回転
体が配設されたミシンの生地押え装置において、請求項
8に記載のように、左右少なくとも二つの回転体を、飾
り糸フック及び飾り糸キャリアの運動経路側に位置する
回転体の径が他方側の回転体の径よりも大きい異径に構
成するとともに、生地上面に接触して生地を送り歯に押
圧する左右の回転体の外周下端部の位置を縫製進行方向
で前後にずれるように構成することによっても、上記と
同様に、縫い始めの左右2枚の生地の送り込みをほぼ等
しくして、縫い始めの生地ずれの発生を防止することが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
にもとづいて説明する。図1は本発明の生地押え装置を
適用した送り出し腕型ミシンの針落ち部近傍の概略斜視
図であり、ミシンアーム部1の先端部には、縫製進行方
向Yの前後に並べて針棒2と押え棒3とが上下往復運動
自在に垂下支持されており、針棒2の下端部には針止め
2Aを介して複数本の針4が取り付けられているととも
に、押え棒3の下端部には押え本体5が固定支持されて
いる。
【0017】一方、細幅筒型のシリンダベッド部6の上
面には針板7が固定されているとともに、この針板7下
部のシリンダベッド部6内には、針板7の上面に突出す
るような楕円状の運動軌跡を有し針板7上にセットされ
た生地W(左右の生地Wl,Wr)を縫製進行方向Yに
向けて強制的に移送する左右一対の可動送り歯8L,8
Rが内装されているほかに、ルーパや送り機構等の縫い
を構成するための部品(これらは周知であるために、詳
細な説明及び図示は省略する)が収納されている。
【0018】図2乃至図4は送り出し腕型ミシンの生地
押え装置の第1の実施の形態を示す要部の拡大平面図、
拡大正面図及び拡大左側面図であり、上記押え本体5に
は、針4が上下方向に貫通移動するための針落ち部(針
落ち孔)5aが形成されているとともに、この針落ち孔
5aよりも縫製進行方向Yの下手側の位置には上端が閉
塞された筒状部(図示省略)内に収納されたバネ(図示
省略)を介して生地W(Wl,Wr)を針板7の上面
側、すなわち、可動送り歯8L,8R側に弾性的に押圧
する生地押え(以下、小押えと称する)9が嵌合支持さ
れている。
【0019】上記押え本体5には、左右の生地Wl,W
rの縫い合わせ箇所の上面に上飾り糸を縫い付けるため
の飾り糸フック15及び飾り糸キャリア16がそれぞれ
針落ち部5aの右側の空間を運動スペースとして水平面
内を図2の矢印x方向に往復揺動運動するように装備さ
れている。
【0020】上記押え本体5の針落ち部5a及び小押え
9の中心間を結ぶ縫製進行方向Yに沿う直線Lを挟んだ
左右位置には、その外周下端部12l,12rにより左
右の生地Wl,Wrを可動送り歯8L,8Rに弾性的に
押圧する左右一対の生地送り案内用回転体12L,12
Rがミシンアーム部1の下端部に基台14L,14Rを
介して固定された箱型の回転体支持台13L,13Rの
下端近くにそれぞれ回転可能に支承されている。
【0021】これら左右一対の回転体12L,12R
は、押え本体5及び小押え9に対して作動干渉しない範
囲で針落ち部5aに近接配置され、これによって、上記
小押え9の下面押圧部と各回転体12L,12Rの外周
下端部12l,12rとの間の縫製進行方向Yに沿う直
線距離を可及的に小さく設定している。
【0022】詳述すると、左右一対の回転体12L,1
2Rのうち、左回転体12Lは、例えば直径30mmの
大きさで、針落ち部5aの中心から回転中心12Loま
での距離L1が0.4mmとなるように、その回転中心
12Loを水平面に沿わせたう姿勢で回転体支持台13
Lに支承されている一方、右回転体12Rは、例えば直
径40mmの大きさで略ラッパ形状に形成されていると
ともに、針落ち部5aの中心から回転中心12Roまで
の距離R1が4.6mmとなるように、その回転中心1
2R1を水平面に対して傾斜する姿勢で回転体支持台1
3Rに支承されている。
【0023】上記のように、その回転中心12Roが水
平面に対して傾斜する姿勢で回転可能に支承されている
大径ラッパ形状の右回転体12Rの広い内部空間を飾り
糸フック15及び飾り糸キャリア16の往復揺動運動ス
ペースに利用するように飾り糸フック15及び飾り糸キ
ャリア16が押え本体5と大径ラッパ形状の右回転体1
2Rとの間に配置されており、これによって、右回転体
12Rと飾り糸フック15及び飾り糸キャリア16の運
動が相互に干渉しないように構成されている。
【0024】また、左右一対の回転体12L,12Rを
回転可能に支承する箱型の回転体支持台13L,13R
内にはそれぞれ、図5に明示するように、これら回転体
12R,12Lの回転軸を支持する係止片17R,17
Lを下方に弾性付勢するコイルばね18L,18Rが内
装されているとともに、これらコイルばね18L,18
Rの上端部に当接されて回転体支持台13L,13R内
に上下スライドのみ自在に係合保持されたばね押圧片1
9L,19Rがばね圧調整用回転摘み20L,20Rを
有する雄ねじ21L,21Rに螺合されており、回転摘
み20L,20Rの回転操作に伴うばね押圧片19L,
19Rの上下移動により、左右一対の回転体12L,1
2Rの生地Wに対する弾性押圧力を、左右各別に調整可
能に構成している。
【0025】次に、上記のごとき構成のミシンの生地押
え装置による生地押え動作について説明する。押え本体
5を上昇させた上、図1〜図3に示すように、左右の生
地Wl,Wrをそれらの端部が互いに突き合わせられる
状態(あるいは端部重ね合わせ状態)で針板7上にセッ
トした後、押え本体5を下降させてミシンを回転させ縫
製を開始する。
【0026】縫製の開始に伴い針板7上にセットされた
生地W(Wl,Wr)は、針落ち部5aよりも縫製進行
方向Yの上手側の部分が左右一対の回転体12L,12
Rの外周下端部12l,12rにより、また、針落ち孔
5aよりも縫製進行方向Yの下手側の部分が小押え9に
より針板7の上面側、つまり、可動送り歯8L,8Rに
弾性的に押圧され、これら可動送り歯8L,8Rによる
強制送り力を生地Wは左右ぶれやずれのない状態で直線
的に縫製進行方向Yに向けて送り案内されながら、左右
の生地Wl,Wrが縫い合わせられるとともに、その縫
い合わせ箇所の上面には飾り糸フック15及び飾り糸キ
ャリアレバー16の動作によって上飾り糸(図示省略)
が縫い付けられて飾り縫いが行われる。
【0027】このような縫製時において、縫製進行方向
Yの上手側の生地W部分の押圧手段として、生地W部分
の上面との接触部が生地送りに伴って順次入れ替わるよ
うに自由回転可能な回転体12L,12Rを用いている
ために、例えば防水ゴム膜の被覆あるいはコーティング
が施されたウェットスーツ用生地のように、表面の滑り
が非常に悪い生地Wが縫製対象である場合でも、回転体
12L,12Rと生地Wの表面との間の摩擦抵抗は非常
に小さい。したがって、縫製前に生地表面に油を塗布
し、縫製後に油を除去するなどの手間をかけなくても、
生地Wを小押え9と回転体12L,12Rとの協働作用
により可動送り歯8L,8Rを介して確実スムーズ、か
つ、均等に針落ち部5aに送り込み案内することが可能
であり、その結果、生地Wを損傷したり、縫目ピッチが
乱れたりする等して縫製仕上がりを悪化する不都合を防
止することができる。
【0028】また、回転体12L,12Rの使用によ
り、生地W表面への押圧作用面積は、図6に右下りの斜
線を入れた領域S1l.S1rのように、両回転体12
L,12Rの外周下端部12l,12rによる極く小さ
な面積と、図6に左下りの斜線を入れた領域S2のよう
に小押え9による押圧面積との合計で、押圧面全体の生
地W表面に対する押圧作用面積は非常に小さい。因み
に、従来から使用されていた板バネ等の生地押えによる
押圧作用面積は、図6の仮想線に囲まれた領域S3,S
3プラス領域S2の合計であり、従来の生地押えに比べ
て、押圧作用面積の著しい減少が図れる。加えて、左右
一対の回転体12L,12Rにおける生地押圧面となる
外周下端部12l,12rと小押え9及び針落ち部5a
との間の縫製進行方向Yに沿う直線距離は可及的に小さ
く設定されているので、縫製作業者が針落ち部5a手前
で手に持った生地Wを針落ち部5aを支点にして抵抗少
なく左右に振りながら、針落ち部5aに送り込みやすく
なる。
【0029】これによって、ウェットスーツ用生地のよ
うな表面の滑りが非常に悪い生地であっても、曲線状部
位を縫合わせる曲線縫いや飾り糸フック15及び飾り糸
キャリアレバー16による曲がりの多い装飾性の高い飾
り縫いを容易かつ自在に行なうことができ、左右一対の
回転体12L,12Rを用いることで、針落ち部5aを
挟んで左右の生地にほぼ均等な強制送り力を作用させて
生地Wを不測に蛇行させたり、左右2枚の生地Wl,W
rのずれを生じたりすることなく、確実、スムーズに送
り込み案内させることができる。
【0030】また、左右の生地Wl,Wrを端部突き合
わせ状態で縫製するときと、端部重ね合わせ状態で縫製
するときとで異なる左右の生地厚みに対応して、ばね圧
調整用回転摘み20L,20Rを回転操作してコイルば
ね18L,18Rによる下向き付勢力、つまりは、左右
一対の回転体12L,12Rの生地Wに対する弾性押圧
力を左右各別に適切な値に調整することが可能であり、
これによって、縫製形態の相違にかかわらず、生地全体
を確実、スムーズに、かつ、左右均等に送り案内させて
縫製仕上がりの一層の向上を図ることができる。
【0031】図7は本発明の生地押え装置を適用した送
り出し腕型ミシンの針落ち部近傍の概略斜視図、図8及
び図9は送り出し腕型ミシンの生地押え装置の第2の実
施の形態を示す要部の拡大平面図及び拡大左側面図であ
り、この第2の実施の形態では、上記第1の実施の形態
における箱型の回転体支持台に代えて、板状の回転体支
持台13L,13Rを用い、この板状の回転体支持台1
3L,13Rの外面に長孔21L,21R及びボルト・
ナット22L,22Rを介して上下にスライド固定自在
なスライド板23L,23Rを重ね合わせ、このスライ
ド板23L,23Rから長孔21L,21Rを通して外
方へ突出させたピン状突起24L,24Rと板状の回転
体支持台13L,13Rの上端部から突出させた突片2
5L,25Rとの間に亘ってコイルばね18L,18R
を張設し、もって、スライド板23L,23Rを上下に
任意にスライドし固定することによって、左右一対の回
転体12L,12Rによる生地への弾性押圧力を各別に
調整可能に構成した点において上記実施の形態と異な
り、その他の構成は上記第1の実施の形態と同一である
ために、該当部分に同一の符号を付して、それらの詳し
い説明を省略する。
【0032】また、図7及び図8に示す第2の実施の形
態の送り出し腕型ミシンの生地押え装置では、左右一対
の回転体12L,12Rによる生地Wへの弾性押圧力の
調整要領が異なるだけで、本来の生地押え動作自体は、
上記第1の実施の形態で説明したものと同様であるため
に、その生地押え動作についての詳細な説明は省略す
る。
【0033】なお、上記第2の実施の形態において、回
転体支持体13L,13Rに連なる基台14L,14R
を、図7に示すように、左右一対の回転体12L,12
Rの回転中心12Lo,12Ro付近に設定した支点軸
26L,26Rを介してミシンアーム部1の下端部に枢
支して取り付けることで、左右一対の回転体12L,1
2Rをそれら支点軸26L,26Rの周りに左右揺動可
能に構成している。この場合は、曲線縫いを行なう際、
左右一対の回転体12L,12Rを生地Wの振り操作に
追従して揺動させることが可能となり、曲線縫い時にお
ける生地の送り込み作用を一層安定よく行なうことがで
きる。
【0034】また、図示省略するが、揺動可能に構成さ
れた左右一対の回転体12L,12Rを、生地端部を検
知するセンサーの検出信号を受けて電気的、自動的に左
右に揺動させるフィードバック制御を行なったり、ある
いは、予め生地形状をプログラムデータとして記憶させ
ておき、縫製時にそのプログラムデータを呼び出して左
右一対の回転体12L,12Rを自動的に左右に自動揺
動させるプログラム制御を行なってもよい。
【0035】図10乃至図12は送り出し腕型ミシンの
生地押え装置の第3の実施の形態を示す要部の拡大平面
図及び拡大左側面図であり、この第3の実施の形態で
は、異径の左右一対の回転体12L,12Rを、押え棒
3の下端部にボルト27を介して固定支持されている押
え本体5にボルト27に螺合のナット28の締め付けに
より固定された平面視略凹形状の回転体取付用ブラケッ
ト29の左右両側位置に取り付けて押え本体5と一体に
上下往復運動可能に構成している。
【0036】具体的には、上記回転体取付用ブラケット
29の左右両側位置に配設された左右の支持部材31
L,31Rの縫製進行方向下手側端部近くが取付ピン3
0L,30Rを介して、該取付ピン30L,30Rを支
点にして上下揺動可能に枢支されている。これら左右の
揺動支持部材31L,31Rは、上記取付ピン30L,
30Rによる枢支箇所より縫製進行方向上手側に向けて
延設されており、その上手側端部に左右一対の回転体1
2L,12Rが回転可能に支承されている。また、左右
の揺動支持部材31L,31Rの縫製進行方向下手側端
部には、図11及び図12に明示するように、ばね圧調
整用雄ねじ32L,32Rの下端部を取り付けるブロッ
ク33L,33Rがピン34L,34Rを介して回転可
能に取り付けられている。なお、右側の揺動支持部材3
1Rは、前後二段に分割して製作され、かつ、相互に連
結された分割部材31r1,31r2からなる。
【0037】上記回転可能なブロック33L,33Rに
取り付けて上方へ延びるばね圧調整用雄ねじ32L,3
2Rには、ばね圧調整用ナット35L,35Rが螺合さ
れ、このナット35L,35Rと上記回転体取付用ブラ
ケット29との間に、取付ピン30L,30Rを支点に
して左右の揺動支持部材31L,31Rを介して左右一
対の回転体12L,12Rを生地押圧方向に弾性付勢す
る引張りコイルばね36L,36Rが介在されており、
上記雄ねじ32L,32Rに対してナット35L,35
Rの螺合位置を調節することにより、コイルばね36
L,36Rによる弾性付勢力、つまりは、回転体12
L,12Rの生地Wに対する弾性押圧力を左右各に調整
可能に構成している。その他の構成は上記第1の実施の
形態と同一であるために、該当部分に同一の符号を付し
て、それらの詳しい説明を省略する。
【0038】なお、図10乃至図12中の37L,38
L及び37R,38Rは、左右の揺動支持部材31L,
31Rの縫製進行方向Yに沿った前後傾き姿勢を調節す
る調節ねじである。また、この第3の実施の形態では、
大径ラッパ形状の右回転体12Rの回転中心を、その内
側ほど縫製進行方向Y下手側に位置するように傾斜させ
ており、これによって、右回転体12Rの生地押圧面と
なる外周下端部12lの位置が左回転体12Lの生地押
圧面となる外周下端部12rの位置よりも縫製進行方向
Yの上手側に少しずれているが、生地Wに対する送り案
内作用は第1及び第2の実施の形態の場合と全く同様に
行われる。
【0039】上記した構成の第3の実施の形態において
は、針板7上に生地Wをセットする際に上方に持ち上げ
られる押え本体5の上昇操作時に回転体取付ブロック2
9を介して左右の回転体12L,12Rを一緒に針板7
の上方へ上昇させることが可能であるから、生地Wのセ
ット作業を回転体12L,12Rになんら邪魔されるこ
となく、容易に行うことができるのみならず、生地セッ
ト後に押え本体5と共に下降される回転体12L,12
Rの外周下端部12l,12rを生地W表面に真直ぐ上
方から接触させ垂直下方に向けて生地Wを押圧すること
が可能であるから、生地Wに不用な分力が加わって皺等
を発生することがない。
【0040】また、左右の揺動支持部材31L,31R
の縫製進行方向下手側端部に取付ピン30L,30Rを
支点にして回転体12L,12Rを生地押圧方向に弾性
付勢するばね36L,36Rが設けられているので、ば
ね36L,36Rの弾性付勢力で揺動支持部材31L,
31Rに取付ピン(支点)30L,30R周りの回転モ
ーメントが付与され、この回転モーメントを介して回転
体12L,12Rの外周下端部12l,12rを生地W
の表面に間接的に弾性押圧させることが可能であり、生
地Wの厚み変動に対して回転体12L,12Rを軽快に
追従させて弾性変位させることができ、生地Wの左右均
等な送り案内という所期の目的をより確実なものとする
ことができる。
【0041】なお、本発明においては、上記各実施の形
態で示した左右一対の回転体12L,12Rもしくは左
回転体12Lに、生地送り案内作用方向への回転のみを
許容する一方向回転クラッチを組込む構成を採用しても
よい。この場合は、曲線縫い等を行なうために縫製作業
者が手に持った生地Wを針落ち部5aを支点に振り操作
したとき、回転体12L,12Rもしくは12Lに生地
送り案内作用方向とは逆方向の回転力が働いたとして
も、その回転体の逆回転を規制することが可能であり、
したがって、生地の振りにかかわらず、生地を確実に縫
製進行方向に向けて送り込むことができる。
【0042】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の本発明
によれば、針板上にセットされた生地を、針落ち部より
も縫製進行方向の下手側の生地押えとそれよりも縫製進
行方向の上手側の回転体とにより針板上面側の送り歯に
弾性的に押圧して送り歯による強制送り力を生地に確実
に働かせて生地を送り案内することができるのはもとよ
り、防水ゴム膜の被覆あるいはコーティングが施された
ウェットスーツ用生地のように、表面の滑りが非常に悪
い生地を縫製対象とする場合でも、縫製前に生地表面に
油を塗布し、縫製後に油を除去する等の手間を要するこ
となく、回転体と生地表面との間の摩擦抵抗を非常に小
さくして生地を確実、スムーズに、かつ、均等に送り案
内することができ、その結果、生地を損傷したり、縫目
ピッチに乱れを生じたりして縫製仕上がりを悪化する不
都合を防止することができる。
【0043】しかも、回転体の外周下端部からなる極く
小さな面積で生地を押圧し、生地押えの押圧面積を加え
ても、押圧面全体の生地表面に対する押圧作用面積が非
常に小さいことと、小面積の押圧面となる回転体の外周
下端部と生地押えの押圧部との間の縫製進行方向に沿う
直線距離が非常に小さいことから、針落ち部手前で手に
持った生地を針落ち部を支点にして抵抗少なく左右に振
りながら、針落ち部に送り込みやすい。したがって、ウ
ェットスーツ用生地のような表面の滑りが非常に悪い生
地を縫製対象とする場合であっても、曲線縫いや生地表
面に曲がりが多くて装飾性の高い飾り縫い等を容易かつ
自在に行なうことができるという効果を奏する。
【0044】また、請求項2に記載の構成を採用するこ
とによって、上記効果、つまり、曲線縫い等を行ないや
すい状態を保ちつつ、針落ち部を挟んで左右の生地にほ
ぼ均等な強制送り力を作用させて生地を不測に蛇行させ
たり、左右2枚の生地ずれを生じたりすることなく、確
実、スムーズに送り込み案内させることができる。
【0045】また、請求項3や請求項4の構成を採用す
ることによって、生地のセット作業が容易になるのみな
らず、生地に皺等の発生原因となる不用な分力を与えな
いで回転体を所定の送り案内位置に下降セットすること
ができるとともに、生地の厚み変動に対して回転体を軽
快に追従させることができ、生地の左右均等な送り案内
という所期の目的を一層確実なものとすることができ
る。
【0046】また、請求項5に記載の構成を採用するこ
とによって、左右の生地を端部突き合わせ状態で縫製す
るとき、あるいは、端部重ね合わせ状態で縫製するとき
のいずれの場合も、生地全体を確実、スムーズに、か
つ、左右均等に送り案内させて縫製仕上がりの一層の向
上を図ることができる。
【0047】さらに、請求項6及び7に記載の構成を採
用することによって、生地の振りにかかわらず、生地を
確実に縫製進行方向に向けて縫い始めの左右2枚の生地
ずれ等のない状態で確実良好に針落ち部に送り込むこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態の生地押え装置
を適用した送り出し腕型ミシンの針落ち部近傍の斜視図
である。
【図2】第1の実施の形態の生地押え装置を示す要部の
拡大平面図である。
【図3】同生地押え装置の要部の拡大正面図である。
【図4】同生地押え装置の要部の拡大左側面図である。
【図5】同生地押え装置における弾性押圧力調整機構の
拡大断面図である。
【図6】同生地押え装置による生地押圧面の状況を説明
する概略平面図である。
【図7】本発明に係る第2の実施の形態の生地押え装置
を適用した送り出し腕型ミシンの針落ち部近傍の斜視図
である。
【図8】第2の実施の形態の生地押え装置を示す要部の
拡大平面図である。
【図9】同生地押え装置の要部の拡大左側面図である。
【図10】本発明に係る第3の実施の形態の生地押え装
置を示す要部の拡大平面図である。
【図11】第3の実施の形態の生地押え装置の要部の拡
大左側面である。
【図12】同生地押え装置の要部の拡大右側面図であ
る。
【符号の説明】
1 ミシンアーム部 5 押え本体 5a 針落ち孔(針落ち部) 7 針板 8L,8R 可動送り歯 12L,12R 回転体 12l,12r 回転体の外周下端部 12Lo,12Ro 回転体の回転中心 15 飾り糸フック 16 飾り糸キャリア 29 回転体取付用ブロック 30L,30R 取付ピン(支点) 31L,31R 揺動支持部材 36L,36R 引張りばね W(Wl,Wr) 生地(左生地、右生地) Y 縫製進行方向

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 針落ち部よりも縫製進行方向の下手側に
    配置されて生地を針板上面側の送り歯に弾性的に押圧す
    るように上下に往復運動自在な押え本体に取り付けられ
    た生地押えと、その外周下端部により生地を送り歯に弾
    性的に押圧するように回転可能に支承された生地送り案
    内用の回転体とを備えているミシンの生地押え装置であ
    って、 上記回転体を押え本体及び生地押えに対して作動干渉し
    ない範囲で針落ち部に近接配置させて、上記生地押えの
    押圧部と生地の上面に接触する回転体の外周下端部との
    間の縫製進行方向に沿う直線距離を可及的に小さく設定
    していることを特徴とするミシンの生地押え装置。
  2. 【請求項2】 上記回転体が、生地押えの押圧部及び針
    落ち部の中心間を結ぶ縫製進行方向に沿う直線を挟んで
    左右位置に配設された少なくとも二つの回転体から構成
    されている請求項1に記載のミシンの生地押え装置。
  3. 【請求項3】 上記左右少なくとも二つの回転体が、押
    え本体に固定されたブラケットの左右位置に取り付けら
    れて押え本体と一体に上下往復運動可能に構成されてい
    る請求項2に記載のミシンの生地押え装置。
  4. 【請求項4】 上記左右少なくとも二つの回転体が、上
    記ブラケットの左右位置への取付ピンを支点にして上下
    揺動可能に枢支されて縫製進行方向の上手側に向け延設
    された左右の揺動支持部材の縫製進行方向上手側端部に
    回転可能に支承されているとともに、これら左右の揺動
    支持部材の縫製進行方向下手側端部には、上記取付ピン
    を支点にして回転体を生地押圧方向に弾性付勢するばね
    が設けられている請求項3に記載のミシンの生地押え装
    置。
  5. 【請求項5】 上記左右少なくとも二つの回転体の生地
    に対する弾性押圧力が、各別に調整可能に構成されてい
    る請求項2または4に記載のミシンの生地押え装置。
  6. 【請求項6】 上記左右少なくとも二つの回転体のうち
    の少なくとも一方には、生地送り案内作用方向への回転
    のみを許容する一方向回転クラッチが備えられている請
    求項2ないし5のいずれかに記載のミシンの生地押え装
    置。
  7. 【請求項7】 上記左右少なくとも二つの回転体は、飾
    り糸フック及び飾り糸キャリアの運動経路側に位置する
    回転体の径が他方側の回転体の径よりも大きい異径に構
    成されているとともに、左右の回転体の回転中心は小径
    側の回転体の回転中心が大径側の回転体の回転中心より
    も針落ち部に近く位置するように縫製進行方向で前後に
    ずらせて配置されている請求項2ないし6のいずれかに
    記載のミシンの生地押え装置。
  8. 【請求項8】 上記左右少なくとも二つの回転体は、飾
    り糸フック及び飾り糸キャリアの運動経路側に位置する
    回転体の径が他方側の回転体の径よりも大きい異径に構
    成されているとともに、生地上面に接触して生地を送り
    歯に押圧する左右の回転体の外周下端部の位置が縫製進
    行方向で前後にずれるように構成されている請求項2な
    いし6のいずれかに記載のミシンの生地押え装置。
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