JPH08299635A - 縫製装置 - Google Patents

縫製装置

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JPH08299635A
JPH08299635A JP10874395A JP10874395A JPH08299635A JP H08299635 A JPH08299635 A JP H08299635A JP 10874395 A JP10874395 A JP 10874395A JP 10874395 A JP10874395 A JP 10874395A JP H08299635 A JPH08299635 A JP H08299635A
Authority
JP
Japan
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feed
pulleys
belts
pulley
fabric
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JP10874395A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Honda
弘 本田
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Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 上下2枚の生地端を合わせながら縫製を行う
縫製装置において、送り装置に工夫を施すことによっ
て、生地端が上下異形状またはカーブの場合に良好であ
るとともに、生地端がほぼ直線の場合には、大きな面積
による送り部材との接触で生地を送るようにして、特
に、柔軟な生地の場合に生地をしわなく伸ばさないよう
に送ることで、ピッチエラーや縫目のよたれやいさりな
どの発生を抑えられるようにする。 【構成】 針落ち点P近傍で生地D,Uの送り方向Aに
対して両側に、生地D,Uに圧接可能な一対の送り部材
を平行に、かつ、針板を挟んで上下2組配設して、これ
ら各々独立して駆動制御される上下左右4箇所の送り部
材の各々を、生地D,Uに対しそれぞれ面接触により圧
接可能な送りベルト11,31で構成する。これら上下
左右4箇所の送りベルト11,31の生地D,Uに対す
る各々の圧接面積をそれぞれ可変とする圧接面積可変手
段(13,23,33,43)を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上下2枚の生地端を合
わせながら縫製を行う縫製装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、異なる曲線の布端カーブを持つ
上下2枚の生地を、その布端を揃えながら自動的に縫い
合わせるミシンとして、各生地を、送り歯により送り方
向に移動するとともに、その送り方向と直角をなす方向
に回転可能に配設された移動ローラによりそれぞれ移動
して、縁部を合わせて縫い合わすようにしたものが、特
公平3−44548号公報により公知となっている。し
かし、このようなミシンにおいて、各生地は、送り歯の
動きに関係なく、送り方向に対して直角方向に生地端を
揃えるべく出し入れされるので、その間で生地が伸ばさ
れて、送りピッチエラーや所謂いさり(布ずれ)が発生
するといった問題があった。
【0003】このような問題を解決するため、針落ち点
近傍で生地の送り方向に対して両側に、生地に圧接する
回転可能な一対の送りローラを平行に、かつ、針板を挟
んで上下2組配設して、これら上下左右4個の送りロー
ラを、検出手段による生地端の位置および曲率の検出信
号に応じて制御手段により各々独立して回転制御するよ
うにして、一対の送りローラの回転比により、上下別々
に生地端を制御するようにしたものを、本出願人は実願
平5−24436号にて提案した。このような所謂差動
ローラ方式による生地端制御装置を備えるミシンによれ
ば、縫い代および送りの制御を送り方向と回転方向が一
致する送りローラで同時に行うことができるようにな
り、従って、針落ち点手前での生地の伸びがなくなっ
て、送りピッチエラーやいさりの発生の防止が可能とな
るといった効果が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような差動ローラ方式の生地端制御装置を備えるミシン
によっても、生地端が上下異形状またはカーブの場合
(生地を回そうとする動作の時)は良好であり問題ない
が、例えば、柔軟な生地で上下の生地端がほぼ直線の場
合には、上下左右4個の送りローラによる送りの際に、
生地にしわが寄りやすく、かつ、送りローラは生地への
接触部が小さいことから、直進性も悪いために、生地の
縫目がよたれ(横に乱れ)やすいという問題が生じてし
まう。
【0005】そこで、本発明の目的は、生地端が上下異
形状またはカーブの場合に良好であるとともに、生地端
がほぼ直線の場合には、大きな面積による送り部材との
接触で生地を送るようにして、特に、柔軟な生地の場合
に生地をしわなく伸ばさないように送ることで、ピッチ
エラーや縫目のよたれやいさりなどの発生を抑えられる
ようにした送り装置を備える縫製装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、針落ち点近傍で生地の送り方向
に対して両側に、生地に圧接可能な一対の送り部材を平
行に、かつ、針板を挟んで上下2組配設して、これら上
下左右4箇所の送り部材を各々独立して駆動制御するこ
とにより、上下別々に生地端を制御して縫製するように
した縫製装置であって、前記上下左右4箇所の送り部材
の各々を、前記生地に対しそれぞれ面接触により圧接可
能な送りベルトで構成するとともに、これら上下左右4
箇所の送りベルトの前記生地に対する各々の圧接面積を
それぞれ可変とする圧接面積可変手段を設けた構成を特
徴としている。
【0007】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の縫製装置において、前記圧接面積可変手段は、前記
針落ち点の後方で前記送りベルトを案内するプーリを、
前記送りベルトを前記生地に押し付けた状態の位置と前
記送りベルトを前記生地から退避させた状態の位置とに
移動させるように構成したことを特徴としている。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明によれば、針落ち点近傍の
生地に対し両側で平行に上下左右4箇所配設され、それ
ぞれ面接触により圧接可能な各々独立して駆動制御され
る送りベルトと、これら上下左右4箇所の送りベルトの
生地に対する各々の圧接面積をそれぞれ可変とする圧接
面積可変手段とを備える縫製装置なので、生地端の形状
により、先ず、直線送りの場合は、左右の送りベルトが
圧接面積可変手段によって面接触による大きな圧接面積
をもって生地を送る。そして、生地端が上下異形状また
はカーブの場合には、全ての送りベルトが圧接面積可変
手段によってほぼ線接触によるごく小さな圧接面積をも
って生地を送り、しかも、その際、左右の送りベルトの
駆動に差動をかけることで、その左右の送りベルトの駆
動の差動比をもって生地を曲げながら送る。
【0009】このため、生地端が上下異形状またはカー
ブの場合に良好であることに加えて、生地端がほぼ直線
の場合には、左右の送りベルトによる大きな圧接面積を
もって生地を送るので、特に、柔軟な生地の場合におい
て、生地をしわなく伸ばさないように直進性良く送っ
て、気になる直線縫いでのピッチエラーや縫目のよたれ
やいさりなどの発生を、従来の差動ローラ方式のものに
比べて抑えられる。
【0010】また、請求項2記載の発明によれば、針落
ち点の後方で送りベルトを案内するプーリを、送りベル
トを生地に押し付けた状態の位置と送りベルトを生地か
ら退避させた状態の位置とに移動させる構成の圧接面積
可変手段なので、先ず、生地を直進送りする場合は、針
落ち点後方のプーリを、送りベルトを生地に押し付ける
状態にする位置に移動して、左右の送りベルトが面接触
による大きな圧接面積をもって生地を直進性良く送る。
そして、生地を回すように曲げて送る場合には、針落ち
点後方のプーリを、送りベルトを生地から退避させる状
態にする位置に移動して、全ての送りベルトが針落ち点
近傍でのほぼ線接触によるごく小さな圧接面積をもって
生地を曲げ送りする。
【0011】
【実施例】以下に、本発明に係る縫製装置の実施例を図
1および図2に基づいて説明する。先ず、図1は本発明
を適用した一例としてのミシンの生地端送り装置部分の
構成を示す概略側面図で、図2は図1の生地端送り装置
部分を生地送り側から示す概略正面図である。
【0012】これら図1および図2において、1はミシ
ンアーム、2は針棒、3は針、5はミシンベッド、6は
下軸、7は釜、11は上送りベルト、12は上送り前プ
ーリ、13は上送り後プーリ、14は上送りテンショナ
ープーリ、15は上送り伝達プーリ、16は上送りテン
ショナーアーム、17は支点ピン、18は上送りベルト
駆動モータ、19は上送り駆動プーリ、21は上送り伝
達ベルト、22は上送りテンショナーばね、23は上送
り後プーリ退避シリンダーユニット、31は下送りベル
ト、32は下送り前ガイド(プーリ)、33は下送り後
プーリ、34は下送りテンショナープーリ、35は下送
り伝達プーリ、36は下送りテンショナーアーム、37
は支点ピン、38は下送りベルト駆動モータ、39は下
送り駆動プーリ、41は下送り伝達ベルト、42は下送
りテンショナーばね、43は下送り後プーリ退避シリン
ダーユニット、Aは生地の送り方向、D,Uは生地、P
は針落ち点である。
【0013】図示のように、ミシンベッド5の図示しな
い針板部分において、針3の針落ち点Pの両側には、下
生地Dおよび上生地Uの送り方向(矢印A方向参照)に
沿って平行する左右の上送りベルト11L,11Rと左
右の下送りベルト31L,31Rが配設されている。即
ち、左右の上送りベルト11L,11Rが針板の上方に
配設されて上生地Uの上面にそれぞれ接触可能となって
いる一方、左右の下送りベルト31L,31Rは、針板
の下方に配設されていて、かつ、針板に形成した図示し
ない長孔から下生地Dの下面にそれぞれ接触可能となっ
ている。
【0014】左右の上送りベルト11L,11Rは、針
落ち点Pの両側に配設した上送り前プーリ12L,12
Rと、その後方に所定距離離間させて配設した上送り後
プーリ13,13と、その上方に離間させて配設した上
送りテンショナープーリ14L,14Rとにそれぞれ卷
装されている。そして、左右の上送りテンショナープー
リ14L,14Rと同軸上には上送り伝達プーリ15
L,15Rがそれぞれ設けられており、その左右各々の
プーリ軸は上送りテンショナーアーム16L,16Rの
前端部にそれぞれ支持されている。
【0015】この左右の上送りテンショナーアーム16
L,16Rは、各々の中間部の支点ピン17,17の廻
りをそれぞれ揺動自在となっていて、その各々の後方部
に上送りベルト駆動モータ18L,18Rをそれぞれ取
り付けて備えている。この左右の上送りベルト駆動モー
タ18L,18Rの各々の駆動軸上に上送り駆動プーリ
19,19がそれぞれ一体化して設けられている。この
左右の上送り駆動プーリ19,19と、前記左右の上送
り伝達プーリ15L,15Rとには、上送り伝達ベルト
21L,21Rがそれぞれ卷装されている。
【0016】そして、前記左右の上送りテンショナーア
ーム16L,16Rの各々の後端部には、矢印で示すよ
うに、その後端部を下方へ押す方向に付勢する上送りテ
ンショナーばね22,22がそれぞれ接続されている。
この上送りテンショナーばね22,22の付勢力によっ
て、左右の上送りテンショナーアーム16L,16Rが
各々の前記支点ピン17,17の廻りにそれぞれ揺動し
て、各々の前端部に設けた上送り伝達プーリ15L,1
5Rと同軸上の上送りテンショナープーリ14L,14
Rをそれぞれ上方へ付勢して、左右の上送りベルト11
L,11Rに所定のテンション(ベルトの張り)をそれ
ぞれ付与している。
【0017】また、前記左右の上送り後プーリ13,1
3は、上送り後プーリ退避シリンダーユニット23,2
3にそれぞれ支持されている。この上送り後プーリ退避
シリンダーユニット23,23は、エアーまたはオイル
等の作動流体によりそれぞれ伸縮動作するもので、揺動
自在に支持されており、この上送り後プーリ退避シリン
ダーユニット23,23の各々の揺動を伴う伸縮動作に
よって、左右の上送り後プーリ13,13の位置がそれ
ぞれ上下に移動可能となっている。これら左右の上送り
後プーリ13,13および上送り後プーリ退避シリンダ
ーユニット23,23によって、左右の上送りベルト1
1L,11R用の圧接面積可変手段がそれぞれ構成され
ている。
【0018】さらに、前記左右の下送りベルト31L,
31Rは、針落ち点Pの両側に配設した下送り前プーリ
32Lおよびほぼ半円弧状の下送り前ガイド32Rと、
その後方に所定距離離間させて配設した下送り後プーリ
33,33と、前記下送り前プーリ32Lおよび前記下
送り前ガイド32Rの下方に各々離間させて配設した下
送りテンショナープーリ34L,34Rとにそれぞれ卷
装されている。なお、針落ち点Pの右側については、釜
7との干渉を避けるためにプーリに代えて下送り前ガイ
ド32Rとしている。そして、左右の下送りテンショナ
ープーリ34L,34Rと同軸上には下送り伝達プーリ
35L,35Rがそれぞれ設けられており、その左右各
々のプーリ軸は下送りテンショナーアーム36L,36
Rの後端部にそれぞれ支持されている。
【0019】この左右の下送りテンショナーアーム36
L,36Rは、各々の中間部の支点ピン37,37の廻
りをそれぞれ揺動自在となっていて、その各々の前方部
に下送りベルト駆動モータ38L,38Rをそれぞれ取
り付けて備えている。この左右の下送りベルト駆動モー
タ38L,38Rの各々の駆動軸上に下送り駆動プーリ
39,39がそれぞれ一体化して設けられている。この
左右の下送り駆動プーリ39,39と、前記左右の下送
り伝達プーリ35L,35Rとには、下送り伝達ベルト
41L,41Rがそれぞれ卷装されている。
【0020】そして、前記左右の下送りテンショナーア
ーム36L,36Rの各々の前端部には、矢印で示すよ
うに、その前端部を上方へ引く方向に付勢する下送りテ
ンショナーばね42,42がそれぞれ接続されている。
この下送りテンショナーばね42,42の付勢力によっ
て、左右の下送りテンショナーアーム36L,36Rが
各々の前記支点ピン37,37の廻りにそれぞれ揺動し
て、各々の後端部に設けた下送り伝達プーリ35L,3
5Rと同軸上の下送りテンショナープーリ34L,34
Rをそれぞれ下方へ付勢して、左右の下送りベルト31
L,31Rに所定のテンションをそれぞれ付与してい
る。
【0021】また、前記左右の下送り後プーリ33,3
3は、下送り後プーリ退避シリンダーユニット43,4
3にそれぞれ支持されている。この下送り後プーリ退避
シリンダーユニット43,43も、前記上送り後プーリ
退避シリンダーユニット23,23と同様、エアーまた
はオイル等の作動流体によりそれぞれ伸縮動作するもの
で、揺動自在に支持されている。従って、この下送り後
プーリ退避シリンダーユニット43,43の各々の揺動
を伴う伸縮動作によって、前記上送り後プーリ13,1
3と同様に、左右の下送り後プーリ33,33の位置が
それぞれ上下に移動可能となっている。これら左右の下
送り後プーリ33,33および下送り後プーリ退避シリ
ンダーユニット43,43によって、左右の下送りベル
ト31L,31R用の圧接面積可変手段がそれぞれ構成
されている。
【0022】なお、以上の構成による生地端送り装置部
分の手前側(生地送り方向Aに対して手前側)には、下
生地Dおよび上生地Uの生地端の位置および曲率または
姿勢を検出する図示しない光学式ラインセンサや光学式
ポイントセンサ等の生地端検出手段が配設されている。
また、このような生地端検出手段から検出された情報に
基づいて、前記上下左右4個の上送りベルト駆動モータ
18L,18Rおよび下送りベルト駆動モータ38L,
38Rの運転を各々独立して制御するとともに、前記上
下左右4個の上送り後プーリ退避シリンダーユニット2
3,23および下送り後プーリ退避シリンダーユニット
43,43の作動を各々独立して制御する図示しないマ
イクロコンピュータによる制御手段も備えられている。
【0023】次に、前記生地端送り装置の動作について
説明する。先ず、上送りベルト駆動モータ18L,18
Rおよび下送りベルト駆動モータ38L,38Rの各々
独立した駆動によって、上送り駆動プーリ19,19お
よび下送り駆動プーリ39,39から上送り伝達ベルト
21L,21Rおよび下送り伝達ベルト41L,41R
を介して上送り伝達プーリ15L,15Rおよび下送り
伝達プーリ35L,35Rに回転がそれぞれ伝達され
る。さらに、上送り伝達プーリ15L,15Rおよび下
送り伝達プーリ35L,35Rと各々同軸上の上送りテ
ンショナープーリ14L,14Rおよび下送りテンショ
ナープーリ34L,34Rもそれぞれ独立して回転し、
上送りベルト11L,11Rおよび下送りベルト31
L,31Rがそれぞれ独立して生地送り方向Aに回転す
る。
【0024】そして、下生地Dおよび上生地Uの生地端
の形状によって、直線縫いを行う場合において、左右の
上送りベルト11L,11Rは、図1に実線で示したよ
うに、上送り後プーリ退避シリンダーユニット23,2
3がともに伸長動作して、各々の上送り後プーリ13,
13がそれぞれ下方の位置にあり、また、左右の下送り
ベルト31L,31Rも、下送り後プーリ退避シリンダ
ーユニット43,43がともに伸長動作して、各々の下
送り後プーリ33,33がそれぞれ上方の位置にある。
従って、左右の上送りベルト11L,11Rが、各々の
上送り前プーリ12L,12Rと上送り後プーリ13,
13との間において、上生地Uの上面に対し充分な面接
触で圧接し、このような左右の上送りベルト11L,1
1Rの充分なる面接触による大きな圧接面積をもって上
生地Uを送るとともに、左右の下送りベルト31L,3
1Rが、各々の下送り前プーリ32Lおよび下送り前ガ
イド32Rと下送り後プーリ33,33との間におい
て、下生地Dの下面に対し充分な面接触で圧接し、この
ような左右の下上送りベルト31L,31Rの充分なる
面接触による大きな圧接面積をもって下生地Dを送る。
【0025】また、生地端が上下異形状またはカーブの
場合においては、左右の上送りベルト11L,11R
は、図1に仮想線で示したように、上送り後プーリ退避
シリンダーユニット23,23がともに縮小動作して、
各々の上送り後プーリ13,13がそれぞれ上方の位置
にあり、また、左右の下送りベルト31L,31Rも、
下送り後プーリ退避シリンダーユニット43,43がと
もに縮小動作して、各々の下送り後プーリ33,33が
それぞれ下方の位置にある。従って、左右の上送りベル
ト11L,11Rが、各々の上送り前プーリ12L,1
2Rの箇所においてのみ、上生地Uの上面に対し横方向
の線接触により圧接し、このような左右の上送りベルト
11L,11Rの一部のみの線接触によるごく小さな圧
接面積をもって上生地Uを送るとともに、左右の下送り
ベルト31L,31Rが、各々の下送り前プーリ32L
および下送り前ガイド32Rの箇所においてのみ、下生
地Dの下面に対し横方向の面接触により圧接し、このよ
うな左右の下送りベルト31L,31Rの一部のみの線
接触によるごく小さな圧接面積をもって下生地Dを送
る。
【0026】なお、このような生地を回すように曲げて
送る場合において、詳細には、針落ち点Pで一定の縫製
ピッチとなるように、生地端のR(アール)に応じて上
送りベルト11L,11Rと下送りベルト31L,31
Rの各々の左右の間に回転差が生じるようになってい
る。即ち、生地端のRに応じて上送りベルト11L,1
1Rと下送りベルト31L,31Rの各々の左右の間に
適切な差動比がそれぞれかかって、生地を回すように曲
げながら送る動作をする。
【0027】以上の通り、生地端の形状が直線の場合に
は、左右の上送りベルト11L,11Rと下送りベルト
31L,31Rによる大きな圧接面積をもって生地を送
るので、特に、柔軟な生地の場合において、生地をしわ
なく伸ばさないように直進性良く送ることができる。従
って、従来の差動ローラ方式のものに比べて、気になる
直線縫いでのピッチエラーや縫目のよたれやいさりなど
の発生が小さくなる。
【0028】なお、以上の実施例においては、送りベル
トの圧接面積可変手段のアクチュエータとしてシリンダ
ーユニットを用いたが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、ソレノイド等の他のアクチュエータを用いて
もよい。また、駆動モータから送りベルトへの駆動伝達
方式等も任意であり、その他、具体的な細部構造等につ
いても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0029】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明に係
る縫製装置によれば、生地端の形状により、直線送りの
場合は、左右の送りベルトが圧接面積可変手段によって
面接触による大きな圧接面積をもって生地を送ることが
でき、また、生地端が上下異形状またはカーブの場合に
は、全ての送りベルトが圧接面積可変手段によってほぼ
線接触によるごく小さな圧接面積をもって生地を送り、
しかも、その際、左右の送りベルトの駆動に差動をかけ
ることで、その左右の送りベルトの駆動の差動比をもっ
て生地を曲げながら送ることができる。
【0030】従って、生地端が上下異形状またはカーブ
の場合に良好であることに加えて、生地端がほぼ直線の
場合には、左右の送りベルトによる大きな圧接面積をも
って生地を送ることができるため、特に、柔軟な生地の
場合において、生地をしわなく伸ばさないように直進性
良く送って、気になる直線縫いでのピッチエラーや縫目
のよたれやいさりなどの発生を、従来の差動ローラ方式
のものに比べて抑えることができる。
【0031】また、請求項2記載の発明に係る縫製装置
によれば、生地を直進送りする場合は、針落ち点後方の
プーリを、送りベルトを生地に押し付ける状態にする位
置に移動して、左右の送りベルトが面接触による大きな
圧接面積をもって生地を直進性良く送ることができ、ま
た、生地を回すように曲げて送る場合には、針落ち点後
方のプーリを、送りベルトを生地から退避させる状態に
する位置に移動して、全ての送りベルトが針落ち点近傍
でのほぼ線接触によるごく小さな圧接面積をもって生地
を曲げ送りすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一例としてのミシンの生地端
送り装置部分の構成を示す概略側面図である。
【図2】図1の生地端送り装置部分を生地送り側から示
す概略正面図である。
【符号の説明】
1 ミシンアーム 2 針棒 3 針 5 ミシンベッド 6 下軸 7 釜 11 上送りベルト 12 上送り前プーリ 13 上送り後プーリ 14 上送りテンショナープーリ 15 上送り伝達プーリ 16 上送りテンショナーアーム 17 支点ピン 18 上送りベルト駆動モータ 19 上送り駆動プーリ 21 上送り伝達ベルト 22 上送りテンショナーばね 23 上送り後プーリ退避シリンダーユニット 31 下送りベルト 32 下送り前ガイド(プーリ) 33 下送り後プーリ 34 下送りテンショナープーリ 35 下送り伝達プーリ 36 下送りテンショナーアーム 37 支点ピン 38 下送りベルト駆動モータ 39 下送り駆動プーリ 41 下送り伝達ベルト 42 下送りテンショナーばね 43 下送り後プーリ退避シリンダーユニット A 生地の送り方向 D,U 生地 P 針落ち点

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 針落ち点近傍で生地の送り方向に対して
    両側に、生地に圧接可能な一対の送り部材を平行に、か
    つ、針板を挟んで上下2組配設して、これら上下左右4
    箇所の送り部材を各々独立して駆動制御することによ
    り、上下別々に生地端を制御して縫製するようにした縫
    製装置であって、 前記上下左右4箇所の送り部材の各々を、前記生地に対
    しそれぞれ面接触により圧接可能な送りベルトで構成す
    るとともに、 これら上下左右4箇所の送りベルトの前記生地に対する
    各々の圧接面積をそれぞれ可変とする圧接面積可変手段
    を設けたことを特徴とする縫製装置。
  2. 【請求項2】 前記圧接面積可変手段は、前記針落ち点
    の後方で前記送りベルトを案内するプーリを、前記送り
    ベルトを前記生地に押し付けた状態の位置と前記送りベ
    ルトを前記生地から退避させた状態の位置とに移動させ
    ることを特徴とする請求項1記載の縫製装置。
JP10874395A 1995-05-02 1995-05-02 縫製装置 Pending JPH08299635A (ja)

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