JP7172692B2 - ミシン用ワーク送り制御装置 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の第1実施形態であるミシン用ワークの送り制御装置を示す。このミシン用ワークの送り制御装置は、ミシン10のミシンテーブル14の上に回転板20を回転自在に設置し、この回転板20の回転を制御することにより、回転板20上に載せた被縫製物であるワーク(図示略)の送り方向及び送り速度を制御するものである。なお、以下の説明では、ミシンテーブル14の上表面は水平とされ、その上面にミシン10のミシン本体11が配置されているものとして各方向を説明する。
図2に詳細を示すように、回転板20は、円環状の枠体21の内周側に回転自在に支持されている。枠体21の内周側には、内周面に沿って周方向に等間隔に複数個(ここでは6個)の摺動体23が設けられている。摺動体23の内周側端にはボールベアリングが備えられており、このボールベアリングにより回転板20の外周面が案内されている。回転板20の円の中心には、円形の開口20aが形成されている。
図1のように、回転駆動機構30は、支持ブラケット33の先端に駆動ローラ32が回転自在に支持され、支持ブラケット33の基端が、ヒンジ体34により回転自在にミシンテーブル14上に支持されて構成されている。板状の支持ブラケット33を挟んで駆動ローラ32の反対側には、モータ31が設けられ、駆動ローラ32は、モータ31により回転駆動されるように結合されている。モータ31には、モータ31を制御する駆動回路40が結合されている。
図1、2、4のように、回転板20の上で、開口20aの周りに対応する位置には、ワーク押え50が設けられている。ワーク押え50は、回転板20の上からの平面視で概略コ字形状の支持体51を有し、支持体51がミシン本体11の先端部を包むように配置されている。支持体51は、固定板51bによりミシン本体11の先端面に固定されている。
図3には、駆動回路40を示す。駆動回路40には、コントローラ63及びモータ31が接続されており、駆動回路40は、コントローラ63の速度指令信号及び回転方向指令信号によりモータ31の回転速度及び回転方向を任意に制御可能とされている。また、駆動回路40には、コントローラ63と並列にリモートコントローラ61が接続可能とされており、コントローラ63による制御と同様にリモートコントローラ61によりモータ31を制御可能とされている。
ワークとしての被縫製物を縫製する場合、一般的な縫製作業の場合と同様、回転板20の上に載せられたワークを押え金13の下に挟んで作業を行う。このとき、ワークは、ワーク押え50の押え棒52により押えられた状態とする。この状態で、ミシン本体11を作動させて縫製作業を開始し、必要に応じて駆動ローラ32を回転させて、ワーク上の縫い目を任意の形状とする。
図5は、本発明の第2実施形態を示す。第2実施形態が第1実施形態に対して特徴とする点は、ワーク押え50の構造を変更した点である。その他の構成は、第2実施形態においても第1実施形態と同一であり、同一部分についての再度の説明は省略する。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、上記実施形態では、回転駆動機構30により回転板20の回転方向と回転速度の両方を制御可能としたが、回転方向と回転速度のいずれか一方のみ制御可能としてもよい。また、上記実施形態では、回転駆動機構30は、駆動ローラ32により回転板20の回転板20を摩擦力により回転駆動するようにしたが、モータ31により回転されるギヤを回転板20の外周に形成したギヤに噛合させて回転駆動するようにしてもよい。
11 ミシン本体
12 縫い針
13 押え金
14 ミシンテーブル
20 回転板
20a 開口
21 枠体
23 摺動体
24 ボールベアリング(回転体)
30 回転駆動機構
31 モータ
32 駆動ローラ
33 支持ブラケット
34 ヒンジ体
40 駆動回路
50 ワーク押え
51 支持体
51a 貫通孔
51b 固定板
52 押え棒(転動体)
52a ボールベアリング
53 押えスライダ(転動体)
53a ボールベアリング
54 錘
55 支持棒
56 自在アーム
56a~56c ロッド
56d~56j 結接体
57a シリンダ
57b ピストンロッド
57c 排気口
57d 排気弁
57e 支持体
58 エアパイプ
61 リモートコントローラ
62 メモリ
63 コントローラ
Claims (8)
- 縫い針の縫製動作に応じてミシンテーブル上で被縫製物としてのワークを所定方向に直線的に移動させる送り歯と、
前記縫い針による縫製動作時にミシンテーブル上に前記ワークを押圧すると共に、前記送り歯による前記ワーク移動時に前記送り歯との間に前記ワークを挟持する押え金とを備えたミシンにおいて、
回転中心部に前記縫い針、前記押え金及び前記送り歯を配置可能とするための開口を備え、前記縫い針を中心として前記ミシンテーブル上で回転自在に支持され、上面に前記ワークを載置して回転される回転板と、
該回転板上に前記ワークを載置した状態で、前記ミシンテーブルに対して前記ワークと共に前記回転板を、その回転方向又は回転速度を制御可能に駆動する回転駆動機構と、
前記回転板上に載置された前記ワークを前記回転板との間に挟んで上方から押えるワーク押えとを備え、
該ワーク押えは、前記ワークの前記回転板による送りに対して前記ワークの表面上で相対移動するように、前記ワーク表面上で転動する転動体を備えるミシン用ワーク送り制御装置。 - 請求項1において、
前記ワーク押えは、転動体としてボールベアリングを含んで構成されているミシン用ワーク送り制御装置。 - 請求項2において、
前記ワーク押えは、転動体として前記ワークを上方から押える複数個のボールベアリングを含んで構成されているミシン用ワーク送り制御装置。 - 請求項3において、
前記ボールベアリングの少なくとも一部は、前記ワークの上面から選択的に離間可能に構成されているミシン用ワーク送り制御装置。 - 請求項4において、
前記ワークの曲げ剛性の強さに応じて、前記ボールベアリングのうち、前記ワークの送り方向の下流側の一つ、若しくは複数個が、前記ワークの上面から離間されるように構成されているミシン用ワーク送り制御装置。 - 請求項1又は2において、
前記ワーク押えは、自在アームにより前記回転板上で支持され、前記自在アームは、変形して前記ワーク押えを前記回転板の表面に沿って移動自在としているミシン用ワーク送り制御装置。 - 請求項6において、
前記ワーク押えは、その重量を調整可能とされているミシン用ワーク送り制御装置。 - 請求項1~7のいずれかにおいて、
前記回転板を支持するミシンテーブル上には、前記回転板の下面に接触して回転し、前記回転板の回転を円滑にする回転体を備えるミシン用ワーク送り制御装置。
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JP2019022607A JP7172692B2 (ja) | 2019-02-12 | 2019-02-12 | ミシン用ワーク送り制御装置 |
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Family Applications (1)
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Citations (1)
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JP3198818U (ja) | 2015-05-13 | 2015-07-23 | 蛇の目ミシン工業株式会社 | キルト押え装置 |
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JPH05337270A (ja) * | 1992-06-10 | 1993-12-21 | Aisin Seiki Co Ltd | ミシンの布押え装置 |
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- 2019-02-12 JP JP2019022607A patent/JP7172692B2/ja active Active
Patent Citations (1)
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JP3198818U (ja) | 2015-05-13 | 2015-07-23 | 蛇の目ミシン工業株式会社 | キルト押え装置 |
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JP2020127691A (ja) | 2020-08-27 |
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