JPH022283Y2 - - Google Patents

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JPH022283Y2
JPH022283Y2 JP16862586U JP16862586U JPH022283Y2 JP H022283 Y2 JPH022283 Y2 JP H022283Y2 JP 16862586 U JP16862586 U JP 16862586U JP 16862586 U JP16862586 U JP 16862586U JP H022283 Y2 JPH022283 Y2 JP H022283Y2
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JP
Japan
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sewing machine
cloth
holding member
support frame
cloth holding
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JP16862586U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、衣服の肩パツト等を縫製する場合
に使用されるミシンに関するものである。
(従来の技術) 従来、衣服の肩パツトは所定の形状に裁断した
2枚の布地間に複数枚の中綿等を挟んだ状態の加
工布を通常のミシンにより縫製していた。ところ
が、縫製後衣服に合せて湾曲させた時、肩パツト
の内側にしわが発生していた。
そこで、上面が円弧状に形成された筒形ベツド
40を有するミシンを使用し、第6図に示すよう
に手作業により、加工布41をベツド40の上面
に沿つて移動させながら、ミシンの運転により加
工布41上に縫目を形成して、肩パツトを1つず
つ作つていた。
(考案が解決しようとする問題点) そのため、従来では、2枚の布地と複数枚の中
綿等よりなる厚手の加工布を常に湾曲状態に保持
しながら、ベツド面に沿つて移動させなければな
らないため、作業者に大変な熟練を要し、更に縫
着後の肩パツトの内側に発生するしわを完全にな
くすことはできなかつた。以上肩パツトを作るに
あたつては、肩パツトの内側にしわが発生すると
共に作業効率が悪いといつた問題点があつた。
この問題点を解決すべく、第7図に示すように
複数のヘツドを有する刺繍機を使用して一時に複
数の肩パツト縫製して作業効率を高めようとする
試みがなされていた。
しかしながら、刺繍機にあつては、加工布を平
面的に縫製して肩パツトを作つていたため、肩パ
ツトの内側にしわが発生するという問題点を解決
することはできなかつた。
この考案はこのような問題点に鑑みなされたも
のであり、内側にしわが発生しないように肩パツ
トを縫製できると共に常に均一な製品を効率よく
供給することができるミシンを提供しようとする
ものである。
(問題点を解決するための手段) 即ち、この考案は、頭部を互いに対向させた状
態で左右対称的に配置された一対のミシン本体
と、そのミシン本体を互いに接近離間移動させる
ための移動装置と、両ミシン本体の針落下点に跨
つて配置された布保持部材と、その布保持部材を
前記ミシン本体の移動方向と平行な軸線の周りで
回動させるための回動装置とを備えたミシンにお
いて、前記布保持部材を、上面が湾曲する支持枠
体と、その支持枠体との間で加工布を湾曲状態に
挟着保持するように支持枠体上に着脱可能に取着
された下面が湾曲する押え枠体とより構成したも
のである。
(作用) 従つて、この考案のミシンにおいては、一対の
ミシン本体が移動装置によつて互いに接近離間移
動して、一時に2つの肩パツトを縫製することが
でき作業効率を一層高めることができる。また、
常に加工布を布保持部材の支持枠体と押え枠体と
の間で湾曲状態に狭着保持できるようにしたた
め、加工布の表と内側面にしわが発生することが
なく常に均一な状態で肩パツトを作ることができ
る。
(実施例) 以下、この考案を具体化したミシンの一実施例
を図面に基づいて説明する。
第1図及び第2図に示すように、ミシンの機台
1はほぼ枠体状に形成され、その上面には左右方
向へ平行に延びる一対のレール2が配設されてい
る。レール2上には一対のミシン本体3が左右方
向へ移動可能に支持され、頭部を互いに対向させ
た状態で左右対称的に配置されている。機台1内
にはネジ棒4が回転可能に支持され、その内側に
は各ミシン本体3の下部突片5に螺合する螺旋方
向の異つたネジ部4a,4bが形成されている。
機台1内には前記ネジ棒4とともに移動装置を構
成する移動用モータ6が配設され、このモータ6
の正転逆転に伴い、プーリ7、ベルト8及びプー
リ9を介してネジ棒4が回転されて、両ネジ部4
a,4bの作用により一対のミシン本体3が互い
に接近又は離間する方向へ移動される。
第1図に示すように、前記機台1内には駆動軸
10が回転可能に支持され、その両端には幅広の
駆動プーリ11が固定されている。機台1内には
駆動用モータ12が配設され、このモータ12の
回転に伴い、プーリ13、ベルト14及びプーリ
15を介して駆動軸10が回転される。前記各ミ
シン本体3の両側に設けられたミシンプーリ16
と各駆動プーリ11との間には伝達ベルト17が
それぞれ掛装され、駆動軸10の回転がこの伝達
ベルト17を介して各ミシン本体3に伝達され
て、両ミシン本体3が同時に縫製運転される。
又、各伝達ベルト17はミシン本体3の移動に伴
つて横方向に移動され、駆動プーリ11に対する
掛装装置が変化するようになつている。
なお、第1図仮想線で示したように駆動軸10
の一方に歯車Xを取付け、この歯車Xに螺合する
歯車Yを配設し、この歯車Yに前記駆動プーリ1
1を固定して互いにミシンの回転の方向が異なる
ように設けても良い。
第1図及び第3図に示すように、前記機台1上
には回動軸18が回動可能に支持され、ミシン本
体3の移動方向と平行に延びている。両ミシン本
体3の対向内端部の下方において回動軸18の端
部には取付ボス19が嵌合固定され、その上面に
は右側に溝部20aを有する支持筒体20が突設
されている。取付ボス19上には保持体21が固
定され、その内部には前記溝部20aを通つて支
持筒体20内に突出可能な係止爪部材22が移動
可能に収容されてネジ23により固定されてい
る。
前記両ミシン本体3の針落下点に跨つて位置す
るように、支持筒体20には布保持部材24が脚
片25にて着脱可能に嵌合され、その脚片25下
端側部には前記係止爪部材22に係合する係合溝
25aが形成されている。布保持部材24は、中
央及び両側の枠片にて少なくとも上面が凸状に湾
曲するように形成された支持枠体26と、中央及
び両側の枠片にて少なくとも上面が凹状に湾曲す
るように形成された押え枠体27とより構成さ
れ、押え枠体27を支持枠体26上に着脱可能に
取着して、両枠体26,27間に第4図及び第5
図に示すような衣服の肩パツトのための加工布W
を湾曲状態に挟着保持するようになつている。
第1図に示すように、前記機枠1の左側部には
回動用モータ28が配設され、このモータ28と
前記回動軸18とにより布保持部材24を回動さ
せるための回動装置が構成されている。そして、
この回動用モータ28の正逆転に伴い、プーリ2
9、ベルト30及びプーリ31を介して回動軸1
8が回動され、布保持部材24が所定角度範囲で
往復回動されるようになつている。
さて、前記のように構成されたミシンにより、
衣服の肩パツトを作る場合には、第4図に示すよ
うに左右一着分の肩パツトに相当する形状に裁断
された布地及び芯地よりなる加工布Wを布保持部
材24の支持枠体26と押え枠体27との間に湾
曲状態に挟着保持する。その後、ミシンを起動さ
せると、まず、移動用モータ6の回転に伴いネジ
棒4が回転されて、両ミシン本体3が最も接近し
た位置に移動配置される。この状態で回動用モー
タ28の回転に伴い回動軸18等を介して布保持
部材24上の加工布Wが回動されるとともに、駆
動用モータ12の回転に伴い駆動軸10等を介し
て両ミシン本体3が縫製運転され、第4図に示す
ように加工布Wの中央部に一対の最初の縫目S1
が同時に形成される。
なお、肩パツトに縫製される、縫い目は、どん
な縫い目でもよく、肩パツトを取付ける服の種類
と考慮して決定する。
次に、前記移動用モータ6の回転に伴い両ミシ
ン本体3が所定量離間移動され、この状態で回動
用モータ28による布保持部材24上の加工布W
の回動と、駆動用モータ12による両ミシン本体
3の縫製運転との協働作用にて、第4図に示すよ
うに加工布W上に一対の二番目の縫目S2が同時
に形成される。このように両ミシン本体3が所定
量ずつ離間移動されながら縫製運転が行われて、
加工布W上に順次外側へ縫目が形成され、最も外
側の縫目Snが形成された時点でミシンの動作が
停止する。従つて、その後、加工布Wを布保持部
材24から取外して、第4図に鎖線Cで示す中央
に切断すれば、衣服のための左右一着分の肩パツ
トを得ることができる。
(考案の効果) 以上詳述したように、この考案は、頭部を互い
に対向させた状態で左右対称的に配置された一対
のミシン本体と、そのミシン本体を互いに接近離
間移動させるための移動装置と、両ミシン本体の
針落下点に跨つて配置された布保持部材と、その
布保持部材を前記ミシン本体の移動方向と平行な
軸線の周りで回動させるための回動装置とを備え
たミシンにおいて、前記布保持部材を、上面が湾
曲する支持枠体と、その支持枠体との間で加工布
を湾曲状態に狭着保持するように支持枠体上に着
脱可能に取着された下面が湾曲する押え枠体とよ
り構成したことを特徴とするミシンである。
従つて、この考案のミシンにおいては、一対の
ミシン本体が移動装置によつて互いに接近離間移
動して、一時に2つの肩パツトを縫製することが
でき作業効率を一層高めることができる。また、
常に加工布を布保持部材の支持枠体と押え枠体と
の間で湾曲状態に狭着保持できるようにしたた
め、加工布の表の内側間にしわが発生することが
なく常に均一な状態で肩パツトを作ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案を具体化したミシンの正面
図、第2図はそのミシンの部分側面図、第3図は
布保持部材及びその取付構成の分解斜視図、第4
図は縫製を施した肩パツトを示す斜視図、第5図
は同じく別の縫製を施した肩パツトを示す斜視
図、第6図は従来のミシンのベツトに加工布を当
てて縫製している状態を示す断面図、第7図は従
来肩パツトの縫製に使用された刺繍機を示す部分
拡大斜視図である。 符号の説明、3……ミシン本体、4……移動装
置を構成するネジ棒、6……移動装置を構成する
移動用モータ、18……回動装置を構成する回動
軸、24……布保持部材、26……支持枠体、2
7……押え枠体、28……回動装置を構成する回
動用モータ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 頭部を互いに対向させた状態で左右対称的に配
    置された一対のミシン本体と、そのミシン本体を
    互いに接近離間移動させるための移動装置と、両
    ミシン本体の針落下点に跨つて配置された布保持
    部材と、その布保持部材を前記ミシン本体の移動
    方向と平行な軸線の周りで回動させるための回動
    装置とを備えたミシンにおいて、前記布保持部材
    を、上面が湾曲する支持枠体と、その支持枠体と
    の間で加工布を湾曲状態に挟着保持するように支
    持枠体上に着脱可能に取着された下面が湾曲する
    押え枠体とより構成したことを特徴とするミシ
    ン。
JP16862586U 1986-11-01 1986-11-01 Expired JPH022283Y2 (ja)

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JPS6376273U JPS6376273U (ja) 1988-05-20
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