JPH0574474U - ミシンの上送り装置 - Google Patents

ミシンの上送り装置

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JPH0574474U
JPH0574474U JP024474U JP2447492U JPH0574474U JP H0574474 U JPH0574474 U JP H0574474U JP 024474 U JP024474 U JP 024474U JP 2447492 U JP2447492 U JP 2447492U JP H0574474 U JPH0574474 U JP H0574474U
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feed
needle
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needle plate
sewing
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久雄 藤井
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ヤマトミシン製造株式会社
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B27/00Work-feeding means
    • D05B27/02Work-feeding means with feed dogs having horizontal and vertical movements
    • D05B27/06Work-feeding means with feed dogs having horizontal and vertical movements arranged above and below the workpieces

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 縫製物の厚さ変化に対する追従性があり、常
に適正な送り力を付与できて、縫いずれ、生地の損傷等
の欠陥を有しない良質な縫製品が安定して得られるよう
にする。 【構成】 前後方向への揺動と上下動とを同時に行い得
るべくミシン本体Aに設けた送り棒30の作動端に送り歯
ホルダ32を固定し、この送り歯ホルダ32にヒンジピン34
を介して水平軸回りでの揺動自在に送り体33を枢支し、
針落ち位置前方にまで延設した送り体33の先端に針板C
に臨ませて上送り歯4を設ける。送り歯ホルダ32に付設
した押えブラケット35の前部にばね押えねじ36を、後部
にストッパネジ37を夫々螺合し、ばね押えねじ36の先端
と、送り体33の枢支位置よりも前側の部分との間にコイ
ルばね38を介装し、送り体33前端の上送り歯4を針板C
に向けて付勢して、前記枢支位置よりも後側の部分がス
トッパねじ37の先端に当接せしめた状態で送り体33を支
持する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、針板の下側に備えられた本来の送り歯(下送り歯)と共に、この下 送り歯に連動した送り動作をなす送り歯(上送り歯)を針板の上側にも設け、両 送り歯により縫製物の上下に送り力を加えて針落ち位置に送り込むようになした ミシンの上送り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ミシンにおける縫製物の送りは、一般的には、針落ち位置の前後に延設された ミシン本体側の押え金とミシンベッド側の針板との間に供給される縫製物に、針 板の下側に配された送り歯(下送り歯)の動作により送り力を加えることにより 行われている。前記下送り歯は、公知の送り機構の動作により、ミシン本体の動 作に連動して、所定の送り動作、具体的には、送り方向に沿う略鉛直な面内での 長円運動を行い、この運動軌跡の上部において針板の上側に突出し、この突出時 に前記押え金の下面との間に縫製物を挾圧して送り力を付与する構成となってい る。
【0003】 ところが以上の如き構成の送り装置においては、前記下送り歯により縫製物の 下部にのみ送り力が付与されることから、例えば、複数枚の生地を重ねて縫製す る場合に、送り力が付与される下側の生地と押え金に沿って滑動する上側の生地 との間にずれが生じ易く、縫いずれのない良好な縫製品を得るためには、送り装 置の前側において作業者の手加減による微妙な送り調節を要するという不都合が あった。
【0004】 そこで、前述した如き縫製のために用いられるミシン、例えば、偏平縫いミシ ン、一本針二重環縫いミシン、多本針二重環縫いミシン等においては、針板下側 の本来の送り歯(下送り歯)に加えて、該下送り歯と連動した同様の送り動作を なす上送り歯を、針落ち位置前方の針板上側に配し、針板上に供給される縫製物 を上下の送り歯間に挾圧し、該縫製物の上下両側に送り力が付与される構成とし た上送り装置が装備されることがある。
【0005】 前記上送り装置は、針落ち位置の近傍においてミシン本体の内部から下方に突 設された作動杆と、該作動杆の先端に固定された送り体とを備え、針落ち位置の 前方にまで達する送り体の延設端に、針板の上側に臨ませて前記上送り歯を形成 した構成となっている。前記作動杆は、ミシン本体内側の駆動部に所定の伝動機 構を介して連結されており、送り方向前後の揺動運動と上下方向の直線運動とを ミシン本体の動作に連動して同時に行うようになしてある。
【0006】 作動杆の前記動作に応じて上送り歯は、ミシン本体の動作に連動して針板下側 の下送り歯と同期した長円運動を行うことになり、その下動時に上動する下送り 歯と近接して、その後、送り方向後側に向けて共に移動する。従って、針板上に 供給される縫製物は、両送り歯間に挾圧され、上下両側から送り力を付与されつ つ針落ち位置に送り込まれることになり、前述した不都合が解消される。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
さて、以上の如く構成された従来の上送り装置を備えたミシンにおいては、上 送り歯と下送り歯との間にて適正な送り力が付与されるように、作動杆への送り 体の固定位置を変更することにより、近接時における上送り歯と下送り歯との隙 間、即ち、縫製物の噛み込み隙間を該縫製物の厚さに応じて初期調節した後に縫 製作業を開始する。
【0008】 ところが、偏平縫いミシン、二重環縫いミシン等、前記上送り装置を必要とす る各種のミシンにおいては、縫製中に生地の重なり又は折り状態を変更する等、 段階的又は連続的に縫製物の厚さが変化するような縫製が行われることも多く、 このような場合、厚さの増加部分においては、上送り歯と下送り歯との間に縫製 物が強く挾まれ、生地が損傷する虞が生じ、逆に厚さの減少部分においては、上 送り歯が非作用状態となって送り力が不足し、縫いずれを招来する虞が生じ、い ずれにおいても良質な縫製品を得ることができないという難点があった。
【0009】 本考案は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、縫製物の厚さ変化に対する 追従性を有し、常時適正な送り力を付与でき、縫いずれ、生地の損傷等の品質低 下要因の発生を未然に防止して、縫製品の品質向上に寄与できるミシンの上送り 装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案に係るミシンの上送り装置は、針板下側の下送り歯に連動した送り動作 をなす上送り歯を、針落ち位置前方の針板上側に臨ませて備え、針板上に供給さ れる縫製物を、上下の送り歯間に挾圧して針落ち位置に送り込むようにしたミシ ンの上送り装置において、前記上送り歯を前記針板に向けて付勢する付勢手段と 、該付勢手段の付勢力を加減して、上下の送り歯間の挾圧力を調節する調圧手段 とを具備することを特徴とする。
【0011】
【作用】
本考案においては、上送り歯を備えた送り体を、ミシンの動作に連動する作動 杆に直接的に固定せず、例えば、作動杆に固定した送り歯ホルダに水平軸回りで の揺動自在に枢支し、この送り歯ホルダと送り体との間に介装したコイルばね等 の付勢手段により、送り体に備えられた送り歯を針板に向けて付勢して、縫製物 の厚さ変化に対し、前記付勢手段の付勢力に抗して送り体の揺動を伴って生じる 上送り歯の上下動により追従する。また、前記コイルばねの初期長さを加減する 等、付勢手段の付勢力を加減する調圧手段を設け、この調圧手段を縫製物の平均 的な厚さに応じて調節し、上送り歯の上下動範囲を変えて、厚さ変化への確実な 追従を行わせる。
【0012】
【実施例】
以下本考案をその実施例を示す図面に基づいて詳述する。図1及び図2は、本 考案に係る上送り装置を備えたミシンの針落ち位置近傍の側断面図であり、図中 Aはミシン本体、Bはミシンベッドである。ミシン本体A下方のミシンベッドB 上には針板Cが架設してあり、このミシンでの縫製は、図における右側から左側 に向けて、前記針板Cの上面に沿って送られる縫製物に対して行われる。図1及 び図2は共に、相互に積層された生地W1 ,W2 の縫製状態を示しており、図1 は、前記生地W1 ,W2 への送り力の付与状態を、図2は、同じく非付与状態を 夫々示している。
【0013】 ミシン本体Aには、共に針板Cに向けて鉛直下方に垂下された針棒10、押え棒 20及び送り棒30が、生地W1 ,W2 の送り方向前後に並設されている。送り方向 前側の針棒10は、ミシン本体Aに嵌着固定されたブッシュ11に上下方向への摺動 自在に支持され、その垂下端には、止め具12を介して針1が固定されており、ミ シン本体A内部の図示しない主軸からの伝動に応じて上下動するようになしてあ る。
【0014】 前記針板Cには、これを厚さ方向に貫通する針孔13が、前記針1の直下に位置 して形成してあり、針棒10の上下動に伴って針1の下端は、針板Cの上方に適長 離隔した図1に示す位置(上動位置)と、前記針孔13を経て針板Cの下側にまで 達した図2に示す位置(下動位置)との間での上下動をなし、この間に針板C上 の生地W1 ,W2 を貫通して縫製を行う。
【0015】 針棒10の後側に位置する押え棒20もまた、ミシン本体Aに嵌着固定されたブッ シュ21に上下方向への摺動自在に支持されており、その垂下端には、押えホルダ 22及び押えアーム23を介して押え金2が取付けられている。押えホルダ22は押え 棒20の垂下端にねじ止め固定されており、押えアーム23の上端は、前記押えホル ダ22の軸心から後方に外れた位置に、ヒンジピン24を介して水平軸回りでの揺動 自在に枢支されており、押え金2は、前記ヒンジピン24の前下方に位置するヒン ジピン25を介して、前記押えアーム23の下端に水平軸回りでの揺動自在に枢支さ れている。
【0016】 図1及び図2に一部を破断して示す如く、前記押え棒20は中空構造を有してお り、この中空部内には押えばね26が嵌挿されている。押えばね26の上端は、押え 棒20に螺合されたストッパねじ27の下端に、また押えばね26の下端は、押え棒20 の軸心上にて、前記押えアーム23の上端に夫々当接させてある。
【0017】 以上の構成により押え金2は、押えばね26のばね力により下向きに付勢され針 板Cに押し付けられた状態にあり、該針板C上に生地W1 ,W2 が供給され、こ れらの生地W1 ,W2 を介して前記ばね力に抗する上向きの力が作用した場合、 押えアーム23と共にヒンジピン24回りに揺動して、針板Cの上面との間に前記生 地W1 ,W2 を挾持する押え作用をなす。またこのとき前記押え金2は、ヒンジ ピン25回りの揺動により押えアーム23に対する傾倒角度を変えることができ、針 板Cとの間での生地W1 ,W2 の挾持は、図1,図2に示す如く、常に押え金2 の下面全体にて行われる。
【0018】 押え棒20に螺合された前記ストッパねじ27の上端は、ミシン本体Aの上部にま で延設されており、この延設端に設けた図示しない調節つまみの操作により、押 えばね26に当接するストッパねじ27の下端位置を変更し、押えアーム23を介して 押え金2に作用する押えばね26のばね力を自在に変更できるようになしてある。 即ち、縫製作業に先立ち、縫製対象となる生地W1 ,W2 の厚さ,材質等に応じ て前記調節つまみを操作することにより、前記生地W1 ,W2 の押え金2による 押え力を適宜に変更することができる。
【0019】 また、縫製中に生地の重なり又は折り状態を変更する等、段階的又は連続的に 生地W1 ,W2 の厚さが変化するような場合、この厚さ変化は、押えばね26のば ね力に抗してヒンジピン24回りに生じる押え金2の揺動により吸収され、この揺 動により吸収し得ない大きさの厚さ変化は、ブッシュ21に沿って生じる押え棒20 の上下動により吸収されて、押え金2による良好な押え状態が維持される。
【0020】 なおこのとき、生地W1 ,W2 の厚さ変化の吸収動作は、主としてヒンジピン 24回りに生じる押えアーム23及び押え金2の揺動、即ち、ヒンジピン24よりも下 側の低慣性の部分の揺動により行われるから、縫製中に生じる頻繁な厚さ変化に 対する追従性が高く、また前述した如く、押え金2を支えるヒンジピン25が揺動 中心となるヒンジピン24の前下方に位置させてあり、図1中に矢符にて示す如く 、前記揺動が生地W1 ,W2 の送り方向に対して傾斜する向きに生じるから、前 記吸収動作は、生地W1 ,W2 の送りを阻害することなく滑らかに行われる。
【0021】 更に、押え棒20の後側に位置する送り棒30は、その略中央部をミシン本体Aに 支持されて前後方向に揺動するブッシュ31に、軸長方向への摺動自在に嵌挿して ある。該送り棒30の上端は、ミシン本体A内部の図示しない主軸に公知の伝動機 構を介して連繋させてあり、前記主軸の回転に応じて送り棒30は、図1中に矢符 にて示す如く、ブッシュ31と共に生じる前後方向の揺動と、ブッシュ31の軸長方 向に沿う直線運動とを同時に行うようになしてあり、この動作に伴って送り棒30 の下端には、送り棒30の軸心を含み、前記生地W1 ,W2 の送り方向に沿う面内 での長円運動が生じる。
【0022】 本考案に係る上送り装置3は、前述の如き動作をなす送り棒30を作動杆として 備えると共に、該送り棒30の下端にねじ止め固定された送り歯ホルダ32と、該送 り歯ホルダ32の一側に取付けられた送り体33とを備えてなる。図示の如く送り体 33は、長寸板状をなす部材であって、送り歯ホルダ32に水平方向に打設されたヒ ンジピン34によりその一端(後端)部近傍を枢支され、押え板2及び針1の側部 を通って前方に延設されており、この延設端(前端)には、鋸歯状をなす上送り 歯4が、前記針1の更に前方の針板Cの上面に臨ませて備えられている。
【0023】 図3及び図4は、図1及び図2と逆側から見た送り装置3の一部破断側面図で ある。これらに図示する如く、送り歯ホルダ32の送り体33の取付け面側には、該 送り体33の上部においてこれの延設方向前後に沿わせて押えブラケット35が固設 され、該押えブラケット35の前後両側には、これを上下方向に貫通するねじ孔が 形成してあり、前側のねじ孔にはばね押えねじ36が、また後側のねじ孔にはスト ッパねじ37が螺合されている。
【0024】 前側のばね押えねじ36は、対応するねじ孔の中途部にその先端が達するまでね じ込まれ、上側の突出端に螺合されたロックナット 36aの締め付けにより適宜に 固定し得るようになしてあり、該ばね押えねじ36の下端と、ヒンジピン34による 枢支位置よりも前側の送り体33の上面との間には、付勢手段たるコイルばね38が 介装されている。一方、後側のストッパねじ37は、対応するねじ孔の下側に突出 するまでねじ込まれ、上側の突出端に螺合されたロックナット 37aの締め付けに より適宜に固定し得るようになしてあり、該ストッパねじ37の下端は、ヒンジピ ン34による枢支位置よりも後側の送り体33の上面に対向させてある。
【0025】 而して、以上の如く取付けられた送り体33は、上送り歯4を備えた前部が前記 コイルばね38のばね力により針板Cに向けて下方に付勢され、図4に示す如く、 この付勢によるヒンジピン34回りの揺動を、該ヒンジピン34の後側におけるスト ッパねじ37の先端との当接により拘束した状態で支持されたことになり、この送 り体33前端の上送り歯4は、送り棒30の下端の前述した動作に応じて、図中に矢 符にて示す如き長円運動をなす。
【0026】 一方、針板C下側のミシンベッドBの内部には、前後一対の下送り歯5a,5bが 配してあり、前方の下送り歯5aは、針板Cの対応位置に形成された送り溝6a、及 び押え金2の前部に形成された送り溝7aを介して前記上送り歯4に対向させてあ り、後方の下送り歯5bは、針板Cの対応位置に形成された送り溝6bを介して、押 え金2の後部下面に対向させてある。これらの下送り歯5a,5bは共に、ミシンベ ッドB内部の公知の伝動機構を介してミシン本体Aの主軸に連繋されており、前 記生地W1 ,W2 の送り方向に沿い、針板Cと直交する面内での長円運動を行う ようになしてある。
【0027】 下送り歯5a,5bのこの運動は、前述の如く上下動する針1の動作に対応して行 われる。即ち下送り歯5a,5bは、針1の先端が針板Cの上部にある間には、図1 に示す如く針板Cの上側に突出し、押え金2を押し上げつつ夫々の送り溝6a,6b に沿って後方向に移動して、前記押え金2との間に挾圧保持した生地W1 ,W2 に送り力を付与する送り動作をなし、逆に、針1の先端が針板Cの下側に達し前 記生地W1 ,W2 の縫い合わせが行われている間には、図2に示す如く前記針板 Cの下側に退入し、前方向へ移動する復帰動作をなす。
【0028】 一方この間、前記下送り歯5aに対向する上送り歯4の運動は、下送り歯5aと逆 回りに上下逆の位相にて行われる。即ち上送り歯4は、針1の先端が針板Cの上 部にある間には、図1に示す如く針板Cに近付き、押え金2前部の送り溝7aに沿 って後方向に移動する送り動作をなし、逆に、針1の先端が針板Cの下側に達し 前記生地W1 ,W2 の縫い合わせが行われている間には、図2に示す如く前記針 板Cの上面から適長離隔して、前方向に移動する復帰動作をなす。
【0029】 前記送り動作中の上送り歯4は、図1に示す如く、押え金2下部の生地W1 , W2 に上側から押し付けられ、これらを下送り歯5aとの間に挾圧して送り力を付 与する作用をなし、前記生地W1 ,W2 は、上下両側に付与される送り力により 相互にずれを生じることなく針落ち位置に送り込まれる。
【0030】 図3は送り動作中の上送り装置3の状態を示しており、上送り歯4の前記押し 付けが行われている間、該上送り歯4をその前端に備えた送り体33は、コイルば ね38の付勢力に抗してヒンジピン34回りに揺動し、その後側がストッパねじ37の 先端からわずかに離反した図示の状態となる。即ち上送り装置3においては、上 送り歯4側での押し付け力の強弱が、コイルばね38の付勢力の調節、即ち、前記 ばね押えねじ36又はストッパねじ37のねじ込み長さの調節により自在に設定でき ることになり、常に安定した送り力の付与が可能となる。
【0031】 また、前記設定の後においても上送り歯4は、コイルばね38の伸縮を伴って送 り体33に生じる揺動により、所定範囲内での上下動をなし得るから、縫製中に生 地W1 ,W2 の厚さ変化が生じた場合においても、この変化に追従でき、前記生 地W1 ,W2 への上送り歯4の押し付け状態が良好に維持され、縫いずれ、生地 の損傷等の欠陥部分を有しない良質な縫製品を安定して得ることができる。
【0032】 なお本実施例においては、上送り歯4の付勢手段としてコイルばね38を用いた が、送り歯ホルダ32と送り体33との間に介装された板ばね等、コイルばね以外の ばね、又は同様に介装されたゴム等の弾性体を前記付勢手段として用いることも 可能である。
【0033】 本考案は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、縫製物の厚さ変化に対する 追従性を有し、常時適正な送り力を付与でき、縫いずれ、生地の損傷等の品質低 下要因の発生を未然に防止して、縫製品の品質向上に寄与できるミシンの上送り 装置を提供することを目的とする。
【0034】
【考案の効果】
以上詳述した如く本考案に係るミシンの上送り装置においては、針板下側の下 送り歯との間に縫製物を挾圧して針落ち位置に送り込む上送り歯を、針板に向け て付勢する付勢手段と、この付勢手段の付勢力を加減して、上下の送り歯間の挾 圧力を調節する調圧手段とを備えたから、縫製物の確実な挾圧、及び送り力の付 与が可能であり、また縫製物の厚さ変化にも追従できて、縫いずれ、生地の損傷 等の欠陥部分を有しない良質な縫製品が安定して得られる等、本考案は優れた効 果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る上送り装置を備えたミシンにおけ
る縫製物への送り力の付与状態を示す針落ち位置近傍の
側断面図である。
【図2】本考案に係る上送り装置を備えたミシンにおけ
る縫製物への送り力の非付与状態を示す針落ち位置近傍
の側断面図である。
【図3】縫製物への送り力の付与状態を示す本考案に係
る上送り装置の一部破断側面図である。
【図4】縫製物への送り力の非付与状態を示す本考案に
係る上送り装置の一部破断側面図である。
【符号の説明】 1 針 2 押え金 3 上送り装置 4 上送り歯 5a,5b 下送り歯 6a,6b 送り溝 7a 送り溝 10 針棒 20 押え棒 30 送り棒 31 ブッシュ 32 送り歯ホルダ 33 送り体 34 ヒンジピン 35 押えブラケット 36 ばね押えねじ 37 ストッパねじ 38 コイルばね A ミシン本体 B ミシンベッド C 針板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 針板下側の下送り歯に連動した送り動作
    をなす上送り歯を、針落ち位置前方の針板上側に臨ませ
    て備え、針板上に供給される縫製物を、上下の送り歯間
    に挾圧して針落ち位置に送り込むようにしたミシンの上
    送り装置において、前記上送り歯を前記針板に向けて付
    勢する付勢手段と、該付勢手段の付勢力を加減して、上
    下の送り歯間の挾圧力を調節する調圧手段とを具備する
    ことを特徴とするミシンの上送り装置。
JP024474U 1992-03-23 1992-03-23 ミシンの上送り装置 Pending JPH0574474U (ja)

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JP024474U JPH0574474U (ja) 1992-03-23 1992-03-23 ミシンの上送り装置
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