JPH1157263A - ミシンの生地送り駆動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 上送り歯の送り運動のために本来的に備えら
れている機構を有効に活用して、装置全体を低コスト
に、かつ、外観的に小型で体裁よく構成できると共に、
長期間に亘る使用においても所定の生地送りを正常かつ
確実に保持することができるようにする。 【解決手段】 ミシンアーム１の底壁部を貫通させて下
方へ突出させた上下摺動可能かつ前後揺動可能な上送り
棒７の下端部に上送り歯８を取り付け、この上送り歯８
を生地送り方向ａに沿って楕円運動させるように上送り
棒７の上部に連結されミシンアーム１内の上軸９に連動
させた前後揺動機構Ｂ及び上下揺動機構Ａのうち前後揺
動機構Ｂの前後駆動軸３９を延長し、その延長前後駆動
軸部３９Ａの往復回転により送り歯８の後側に配置した
上ローラ１３、下ローラ１４からなる補助送り装置１６
を駆動するように構成している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は主として偏平縫いミ
シンに適用される生地送り駆動装置に関するもので、詳
しくは、ミシンベッドに内蔵された本来の下送り歯に対
向させて該下送り歯と同期作動する上送り歯及びこの上
送り歯に対して生地送り方向の後側に補助送り装置を設
け、これら上下の送り歯及び補助送り装置の協働により
縫製生地を所定の方向へ送るようにしたミシンの生地送
り駆動装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】この種のミシンにおいては、下送り歯と
上送り歯の協働による生地送り効果を最大限に発揮させ
るために、上送り歯を備えていない従来の偏平縫いミシ
ンに比べて押えによる生地の押圧力を小さくするのが一
般的である。また、例えばゴムを生地に縫い付けたり、
厚手の生地を縫製したりする場合は、上送り歯の有無に
関係なく薄手の生地に比べ、送り歯の前後運動量と同程
度の送り量を確保することが難しく、生地送りが遅れ気
味になりやすい。この生地送りの遅れを解消するため
に、生地送り方向の後方に補助送り装置を設け、この補
助送り装置を上記送り歯による生地送りに同期作動させ
る生地送り手段を採用したミシンが従来からも知られて
いた。

【０００３】ところで、上記のごとき生地送り手段を採
用したミシンの補助送り装置の駆動手段としては、例え
ば特開平６−１５４４５１号公報などにみられるよう
に、専用の駆動モータを用いるのが一般的である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、補助送
り装置専用の駆動モータを用いる場合は、該モータの他
にそれの設置台、保護カバー、上送り歯と同期動作させ
るための同期装置などを要し、送り駆動装置全体が大掛
かりで、コストの高いものになりやすいだけでなく、モ
ータや設置台がミシンアームの後側部に大きくはみ出し
た形態になり、外観的に大型で、かつ不体裁になる。ま
た、補助送り装置の駆動系と上送り歯の駆動系とが別個
な駆動系統となるために、例えばモータと補助送り装置
との連動ベルトに緩みなどが生じたとき、両駆動系の同
期が崩れて生地が弛んだり、生地に異常な引張り力が働
くなどして、生地送りを正常に行えない事態を招く可能
性があるという問題がある。

【０００５】本発明は上記のような実情に鑑みてなされ
たもので、上送り歯の送り運動のためにミシンが本来的
に備えている機構を有効に活用することで、装置全体を
低コストに、かつ、外観的に小型で体裁よく構成できる
と共に、長期間に亘る使用においても上送り歯との同期
動作による所定の生地送りを正常かつ確実に保持するこ
とができるミシンの生地送り駆動装置を提供することを
目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１に記載の発明に係るミシンの生地送り駆動
装置は、ミシンアームの底壁部を貫通させて下方へ突出
させた上下摺動可能かつ前後揺動可能な上送り棒と、こ
の上送り棒の下端部に取り付けられた上送り歯と、上記
ミシンアーム内に設けられた上軸に連動して往復回転す
る前後駆動軸及び上下駆動軸を有し、これら前後及び上
下駆動軸の往復回転により上記上送り歯を生地送り方向
に沿って楕円運動させるように上記上送り棒の上部に連
結された前後揺動機構及び上下揺動機構と、上記上送り
歯に対して生地送り方向の後側に配置された補助送り装
置とを備えてなるミシンの生地送り駆動装置であって、
上記上送り歯に対する前後揺動機構の前後駆動軸を延長
し、この延長前後駆動軸部の往復回転により上記補助送
り装置を駆動するように構成していることを特徴とする
ものである。

【０００７】上記構成の請求項１に記載の発明によれ
ば、ミシンの作動に伴って、ミシンアーム内に設けられ
た上軸に連動して往復回転する前後駆動軸及び上下駆動
軸を有する前後揺動機構及び上下揺動機構を介して上送
り棒が上下方向に摺動しながら前後方向に揺動し、これ
ら前後及び上下の揺動の合成動作によって上送り棒の下
端部に取り付けられた上送り歯が水平な生地送り方向に
沿って楕円運動して、これに対向する下送り歯と協働し
て生地を所定の方向に送ることになる。同時に、上記上
送り歯に対する前後揺動機構の前後駆動軸の往復回転が
延長軸部を介して補助送り装置に伝達されて該補助送り
装置が上送り歯と同期駆動され、厚手の生地であって
も、該生地が遅れのないように所定の方向に送られる。
ここで、上記補助送り装置が、上送り歯の送り運動のた
めにミシンに本来的に備えられている前後揺動機構にお
ける前後駆動軸の延長軸部の往復回転により駆動される
ように構成されているので、補助送り装置駆動専用のモ
ータを設ける場合に比して、装置全体を低コストに構成
することが可能であるとともに、ミシンアームの後側部
へのはみ出しを小さくして外観的に小型で、かつ体裁の
よい形態に構成することが可能である。また、上送り歯
の駆動系と補助送り装置の駆動系とが同一であるため
に、長期間に亘る使用に際しても、上送り歯と補助送り
装置との同期が崩れることがなく、所定の生地送りを常
に正常かつ確実なものに保持することが可能である。

【０００８】上記請求項１に記載の発明に係るミシンの
生地送り駆動装置において、上記補助送り装置として、
請求項２に記載のように、生地を上下から挟持するよう
に配置された上ローラと下ローラとからなり、そのうち
上ローラが延長前後駆動軸部の往復回転により回転駆動
されるように構成されたものを用いることにより、生地
の補助送り作用を円滑かつ確実に行わせることができ
る。

【０００９】また、上記請求項２に記載のミシンの生地
送り駆動装置において、請求項３に記載のように、上記
補助送り装置を構成する上ローラに、生地送り方向への
回転のみを許容する一方向回転クラッチを組込み、上記
延長前後駆動軸部の往復回転に伴い上記上ローラを生地
送り方向にのみ駆動回転させるように構成することによ
って、上送り歯による間欠的な生地送りに対して補助送
りを正確に合致させて生地に弛みや異常な引張り力をか
けないで正常な生地送りを確保することができる。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
にもとづいて説明する。図１は本発明を適用した上送り
装置付き偏平縫いミシンの主要部の構成を示す一部破断
側面図、図２は図１の要部の背面図であり、ミシンアー
ム１内には、その下端部にミシン針２を有する針棒（図
示省略する）が上下運動可能に支持されており、ミシン
アーム１内に水平姿勢に横架された上軸９およびクラン
ク（図示省略する）により駆動される。上記針棒の後方
には、その下端部に押え４を取り付けた押え軸５が設け
られており、内蔵されたバネ（図示省略する）によりミ
シンベッド３に取り付けられた針板６上の生地を上方か
ら押さえる。これらの構成は公知の偏平縫いミシンと同
一であるため、詳しい説明を省略する。

【００１１】図１及び図２において、７は上送り棒で、
その下部が上記ミシンアーム１の底壁部に上下摺動可能
及び前後揺動可能に貫通させて上記ミシンアーム１の下
方へ突出されている。この上送り棒７の下端部には上送
り歯８が固定されており、この上送り歯８と、これに対
向させて上記ミシンベッド３に内蔵され上記針板６上に
突出して前後方向に楕円運動する下送り歯（公知である
ため、図示省略する）とにより生地を上下から挟んで所
定の生地送り方向ａに送るようにしている。

【００１２】上記ミシンアーム１内には、上記上軸９に
連動させて互いに平行に支承された上送り上下軸１０及
び上送り前後軸１１を介して上記上送り棒７を上下方向
に摺動させながら前後方向に揺動させる上下揺動機構Ａ
及び前後揺動機構Ｂ（後述する）が設けられており、こ
れら両機構Ａ，Ｂによる上記上送り棒７の上下摺動及び
前後揺動と、該上送り棒７の中間部を支持している上送
り棒リンク１２の水平軸心周りの揺動との相乗により上
記上送り歯８を生地送り方向ａに沿って楕円運動させる
ように構成されている。

【００１３】上記上送り歯８に対して生地送り方向ａの
後側には、生地を上下から挟持するように配置された上
ローラ１３と下ローラ１４とからなる補助送り装置１５
が設けられている。この補助送り装置１５の下ローラ１
４はミシンベッド３の後面に固定した支持台１６に自由
回転可能に支承されている一方、上ローラ１３には、生
地送り方向ａへの回転のみを許容する一方向回転クラッ
チ１７が組込まれているとともに、該上ローラ１３を回
転可能に支承する上ローラヨーク１８に下端部を固定し
た上ローラ押え棒１９が上記ミシンアーム１の後側面近
くに沿って上方へ延出されており、この押え棒１９の上
方部分には上記上ローラ１３を下ローラ１４側に向けて
押圧付勢する押えバネ２０が嵌装されている。

【００１４】そして、上記押えバネ２０の下端部を支え
る上ローラ押え棒抱き部材２１は上記上ローラ押え棒１
９にネジ固定されており、上記上ローラ押え棒抱き部材
２１には上ローラ吊り２２がネジ連結され、かつ、この
上ローラ吊り２２の上端部が上ローラ揚げリンク２３、
連結リンク２４及び連結板２５を介してミシンアーム１
の後側面に枢設された押え揚げレバー２６の回転操作に
伴い、上記押え４を上方へ摺動移動させるとともに、上
記上ローラ押え棒抱き部材２１を介して上記上ローラヨ
ーク１８を、つまりは上記上ローラ１３を上方へ摺動移
動させて下ローラ１４との接合を一時的に解除する構成
となっている。また、上記上ローラ押え棒１９の下端寄
り位置には上記押えバネ２０の押圧付勢力に抗して上ロ
ーラ１３の下ローラ１４に対する接合の解除と解除状態
を維持するために上ローラ１３を下ローラ１４から上方
に離間操作させる手揚げレバー２７が設けられている。
なお、２８は押えバネ２０による上ローラ１３に対する
下向き付勢力を調節する調節ねじである。

【００１５】図３は上記上送り棒７を上下方向に摺動さ
せながら前後方向に揺動させる上下揺動機構Ａ及び前後
揺動機構Ｂの合成斜視図、図４は上下揺動機構Ａだけを
取り出した斜視図、図５は前後揺動機構Ｂだけを取り出
した斜視図である。これら各図からも明らかなように、
上記上送り上下軸１０は上送り上下ロッド３０及び上下
調節腕３１を介して上記上軸９に連動されているととも
に、その先端部には上送り上下振り腕３２が固定され、
この上送り上下振り腕３２の下端部にピン連結された振
り腕リンク３３の先端およびミシンアーム１に支軸３４
を介して上下揺動可能に枢着されたガイド腕３５の先端
に上送り台ガイド３６の一端側の上下位置がピン連結さ
れており、以上の構成要素によって上下揺動機構Ａが構
成されている。

【００１６】一方、上記上送り前後軸１１は、上送り前
後ロッド３７、上送り前後軸腕３８を介して上記上軸９
に連動して往復回転する前後駆動軸３９に上送り調節腕
４０、前後送り腕リンク４１及び上送り前後腕４２を介
して連動されているととともに、その先端部には上送り
前後振り腕４３が固定され、この上送り前後振り腕４３
の下端部にピン連結された振り腕リンク４４の先端に上
記上送り台ガイド３６に沿って前後方向に往復移動可能
な上送り台４５の一端がピン連結され、かつ、上記上送
り台４５の先端部が上記上送り棒７の上端部にピン連結
されており、以上の構成要素によって前後揺動機構Ｂが
構成されている。なお、図３および図４において、４６
は上送り台押え棒、４７はばねを内装した上送り台押え
棒ブッシュ、４８は上送り台押え棒ブッシュ台、４９は
調節ねじであり、これらは上送り台ガイド３６の先端部
を押圧してミシンの高速回転時に上送り台ガイド３６や
上送り台４５が不必要に揺動することを防止するために
設けられている。また、図３および図５において、５０
はスライダレバー、５１はスライダレバー台で、これら
は上送り前後軸１１の往復回転量を調節するための部材
である。

【００１７】上記のような構成の上送り装置付き偏平縫
いミシンにおいて、上記上送り棒７を前後方向に揺動さ
せるための前後揺動機構Ｂにおける上記前後駆動軸３９
を図３および図５に示すように、ミシンアーム１の右側
方へ延長させる。そして、その延長した前後駆動軸部３
９Ａの先端部に図１および図２に示すように、上ローラ
レバー５２の上端部を連結するとともに、該上ローラレ
バー５２の下端部に長孔５３とピン５４を介して係合連
結させた上ローラレバーロッド５５の他端と上記上ロー
ラ１３に組込まれた一方向回転クラッチ１７のクラッチ
レバー５６の上端とを球状ピン５７を介して連結し、も
って、上記前後揺動機構Ｂにおける上記前後駆動軸３９
の往復回転に伴い上記上ローラ１３が生地送り方向ａに
のみ駆動回転されるように構成している。

【００１８】次に、上記構成の上送り装置付き偏平縫い
ミシンの動作について簡単に説明する。ミシンの作動に
伴って、ミシンアーム１内に設けられた上軸９の回転に
連動して前後揺動機構Ｂ及び上下揺動機構Ａが作動し、
これら揺動機構Ｂ，Ａの合成運動により上送り棒７が上
下方向に摺動しながら前後方向に揺動するとともに、こ
の上送り棒７の中間部を支持している上送り棒リンク１
２が水平軸心周りに揺動し、これら揺動動作の相乗によ
り上記上送り棒７の下端部に取り付けられた上送り歯８
が生地送り方向ａに沿って楕円運動して下送り歯との協
働により生地を所定方向に送り所定の縫製を行う。

【００１９】この縫製に際して、縫製対象物が厚手の生
地であったり、あるいは、ゴムを生地に縫い付けたりす
るようなものである場合は、手揚げレバー２７の操作に
より上ローラ１３を下ローラ１４側に降ろして該下ロー
ラ１４に上ローラ１３を接合させて下向き付勢力を付与
しておく。この状態でミシンを作動させると、上述した
ような上送り歯８および下送り歯の協働による生地送り
と同時に、上記前後揺動機構Ａにおける前後駆動軸３９
の往復回転がその延長軸部３９Ａから上ローラレバー５
２、長孔５３とピン５４、上ローラレバーロッド５５及
び球状ピン５７を経てクラッチレバー５６に伝達されて
該クラッチレバー５６が図１の矢印ｂ１−ｂ２方向に往
復揺動され、このクラッチレバー５６の往復揺動のうち
矢印ｂ１方向の揺動力が一方向回転クラッチ１７を介し
て上ローラ１３の回転力として伝わり、該上ローラ１３
が矢印ｃ方向、つまり生地送り方向ａに合致する方向に
のみ間欠的に駆動回転されて下ローラ１４とにより生地
を上下から挟持して生地送りを補助することになる。し
たがって、厚手の生地や、ゴムを生地に縫い付けるよう
な縫製であっても、生地に遅れを生じることなく、該生
地を所定の送り方向ａに確実、正常に送ることが可能と
なる。

【００２０】ここで、上記補助送り装置１５の上ローラ
１３が、上送り歯８の送り運動のためにミシンに本来的
に備えられている前後揺動機構Ｂにおける前後駆動軸３
９の延長軸部３９Ａの往復回転により駆動されるように
構成することにより、補助送り装置駆動専用のモータを
設ける必要がなくなり、送り駆動装置全体を低コストに
構成することが可能であるとともに、ミシンアーム１の
後側部へのはみ出しを小さくして外観的に小型で、かつ
体裁のよい形態に構成することが可能となる。また、上
送り歯８の駆動系と補助送り装置１５の駆動系とが同一
であるために、上送り歯８と補助送り装置１５との同期
が崩れることがなく、長期間に亘る使用に際しても、所
定の生地送りを常に正常かつ確実なものに保持すること
が可能となる。

【００２１】なお、縫製対象物が薄手のもので、上送り
歯８および下送り歯だけでも円滑な送り作用が可能なも
のである場合は、上記補助送り装置１５の上ローラ１３
を手揚げレバー２７の操作を介して下ローラ１４から上
方に離間させておくことにより、生地に不必要な送り抵
抗をかけないですむ。

【００２２】

【発明の効果】以上のように、請求項１に記載の発明に
よれば、上送り歯に対して生地送り方向の後側に配置し
た補助送り装置を、上送り歯の送り運動のためにミシン
に本来的に備えられている前後揺動機構における前後駆
動軸の延長軸部の往復回転を有効に利用して駆動するよ
うに構成しているので、補助送り装置駆動専用のモータ
やそれの設置台、上送り歯と同期動作させるための同期
装置などが不要となり、装置全体の低コスト化を図るこ
とができるとともに、ミシンアームの後側部へのはみ出
しが小さくて外観的に小型で、かつ体裁のよい形態に構
成することができる。しかも、上送り歯の駆動系と補助
送り装置の駆動系とが同一となるために、上送り歯と補
助送り装置との同期の崩れがなく、長期間に亘る使用に
際しても、所定の生地送りを常に正常かつ確実なものに
保持することができるという効果を奏する。

【００２３】また、請求項２に記載の発明によれば、上
記効果に加えて、上記補助送り装置が生地を上下から挟
持するように配置された上ローラと下ローラとからな
り、そのうち上ローラが延長前後駆動軸部の往復回転に
より回転駆動されるように構成されたものでうるから、
生地の補助送り作用を円滑かつ確実に行わせることがで
きる。

【００２４】さらに、請求項３に記載の発明によれば、
上送り歯による間欠的な生地送りに対して補助送りを正
確に合致させて生地に弛みや異常な引張り力をかけない
で正常な生地送りを確保することができるという効果も
奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用した上送り装置付き偏平縫いミシ
ンの主要部の構成を示す一部破断側面図である。

【図２】図１の要部の背面図である。

【図３】同上ミシンの上下揺動機構及び前後揺動機構の
合成斜視図である。

【図４】図３の中の上下揺動機構だけを取り出した斜視
図である。

【図５】図３の中の前後揺動機構だけを取り出した斜視
図である。

【符号の説明】

１ ミシンアーム ７ 上送り棒 ８ 上送り歯 ９ 上軸 １０ 上下軸 １３ 上ローラ １４ 下ローラ １５ 補助送り装置 １７ 一方向回転クラッチ ３９ 前後駆動軸 ３９Ａ 延長前後駆動軸部 Ａ 上下揺動機構 Ｂ 前後揺動機構 ａ 生地送り方向

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ミシンアームの底壁部を貫通させて下方
   へ突出させた上下摺動可能かつ前後揺動可能な上送り棒
   と、 この上送り棒の下端部に取り付けられた上送り歯と、 上記ミシンアーム内に設けられた上軸に連動して往復回
   転する前後駆動軸及び上下駆動軸を有し、これら前後及
   び上下駆動軸の往復回転により上記上送り歯を生地送り
   方向に沿って楕円運動させるように上記上送り棒の上部
   に連結された前後揺動機構及び上下揺動機構と、 上記上送り歯に対して生地送り方向の後側に配置された
   補助送り装置とを備えてなるミシンの生地送り駆動装置
   であって、 上記上送り歯に対する前後揺動機構の前後駆動軸を延長
   し、 この延長前後駆動軸部の往復回転により上記補助送り装
   置を駆動するように構成していることを特徴とするミシ
   ンの生地送り駆動装置。
2. 【請求項２】 上記補助送り装置が、生地を上下から挟
   持するように配置された上ローラと下ローラとからな
   り、そのうち上ローラが上記延長前後駆動軸部の往復回
   転により駆動回転されるように構成されている請求項１
   に記載のミシンの生地送り駆動装置。
3. 【請求項３】 上記補助送り装置を構成する上ローラに
   は、生地送り方向への回転のみを許容する一方向回転ク
   ラッチが組込まれており、上記延長前後駆動軸部の往復
   回転に伴い上記上ローラが生地送り方向にのみ駆動回転
   されるように構成されている請求項２に記載のミシンの
   生地送り駆動装置。