JPH09220389A - 上搬送装置を備えたミシン - Google Patents

上搬送装置を備えたミシン

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JPH09220389A
JPH09220389A JP9012644A JP1264497A JPH09220389A JP H09220389 A JPH09220389 A JP H09220389A JP 9012644 A JP9012644 A JP 9012644A JP 1264497 A JP1264497 A JP 1264497A JP H09220389 A JPH09220389 A JP H09220389A
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Andreas Oberndoerfer
オーベルンデルファー アンドレアス
Karl-Heinz Eichner
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    • D05B27/00Work-feeding means
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高いステッチ数で駆動可能な上搬送装置を備
えたミシンを創出する。 【解決手段】 ミシンに備えられた上搬送装置が、一方
で押さえ(36)を担持する押さえ棒(37)を有し、
他方で当該押さえ棒に平行でこれと隔たって配置された
引き上げ棒(51)を有しており、当該引き上げ棒には
上生地送り(32)が連結されている。これによって押
さえ棒と引き上げ棒が互いに全く無関係に支えられ、上
生地送りの搬送段階の間、当該生地送りは生地押さえ機
構の押さえ棒に横方向の力も縦方向の力も及ぼさない。
上生地送りと押さえ基部は互いに無関係に形成された引
き上げ棒乃至押さえ棒に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上搬送装置を備え
たミシンに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ドイツ
連邦共和国実用新案第1974416号公報(DE-GM 197
4416、米国特許第3614934号に対応する)からミ
シンの上搬送装置が公知であり、この装置では、中空に
形成された押さえ棒を有する生地押さえ機構が備えら
れ、その押さえ棒に生地押さえ機構の基部、即ち、押さ
えが固定されている。直線状に変位可能な押さえ棒は引
っ張りばねによってミシンのステッチ孔の方向へ付勢さ
れる。中空に形成された押さえ棒において、引き上げ棒
がこれと関節連結した上方の生地送りのために変位可能
に支えられる。押さえ棒にアングルレバーが旋回可能に
支えられ、その一つのレバーアームがクランク伝動装置
によって引き上げ軸としっかりと連結し、他のレバーア
ームは引き上げ棒と接続している。引き上げ棒は他のば
ねによってステッチ孔の方向へ付勢される。上方の生地
送りが空引き上げの実施のためにステッチ孔から離れて
持ち上げられる場合、この間に針が縫い部分に突き刺さ
れステッチの引き寄せの際に押さえは反動力のために大
きくなった縫い部分への力でステッチ孔に向かう方向へ
押される。押さえ棒での引き上げ棒の支えによって、上
搬送装置において著しい摩擦が発生して、ミシンの高速
回転駆動を、したがって単位時間当たりの高いステッチ
数を妨害する。
【0003】ドイツ連邦共和国特許出願公開第4131
058号公報(DE 4131058 A1)から、上搬送装置の生地
押さえ機構に対する引き上げ駆動に際してアングルレバ
ーを備えることが公知であり、その一方のレバーアーム
に旋回・駆動レバーが作用点で密接している。当該旋回
・駆動レバーに対するアングルレバーの変位によって、
アングルレバーが振れる角度が変化し、それ故に生地押
さえ機構の持ち上がりの動きが変化する。
【0004】本発明の課題は、高いステッチ数で駆動可
能な上搬送装置を備えたミシンを創出することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題は本発明にした
がい、請求項1の特徴部分の記載構成によって解決され
る。これによって押さえ棒と引き上げ棒が互いに全く無
関係に支えられ、上方の生地送りの作業段階の間、要す
るに搬送段階の間、当該生地送りは生地押さえ機構の押
さえ棒に横方向の力も縦方向の力も及ぼさない。上生地
送りと押さえ基部は互いに無関係に形成されたガイド
棒、即ち、引き上げ棒乃至押さえ棒に配置される。
【0006】他の有利な実施態様は従属請求項から明ら
かとなる。本発明の詳細は図面に基づく実施態様の以下
の記述から明らかとなる。
【0007】
【発明の実施の形態】二重糸本縫いミシン1がテーブル
2上に支持されている。当該ミシン1は、ほぼ垂直に延
在するスタンド3を有し、これからケース状の上アーム
4と同じくケース状の下方平台5とが水平に延びてい
る。ミシン1は要するに通常のC形状を有する。アーム
4においてアーム軸6が支えられ、この一端に(スタン
ド3の外方で)はずみ車7が固定されている。アーム軸
6の駆動は、テーブル2の下側に取り付けられ制御され
た駆動装置8によってなされるが、この駆動装置は基本
的にクラッチユニットとブレーキユニットを備えたモー
タ9並びに制御ユニット10からなっている。モータ9
からはずみ車7への駆動伝達はVベルト伝動装置11に
よってなされる。
【0008】アーム軸6から通常のようにクランク伝達
装置12(図2)によってアーム4の前方部分に支えら
れた針棒13が上下に動かされる。同じようにアーム軸
6から、スタンド3と平台5に在る回転駆動伝動装置を
介して、針棒13の動きに対応する回転数の二倍数でル
ーパー(シャトル)14が駆動される。アーム軸6とポ
ジション送信機15がねじれることなく連結されてお
り、このポジション送信機は一方でアーム軸6の回転数
を表す信号を、他方でアーム軸6の回転角位置を表す信
号を信号伝送線16を介して制御ユニット10へ伝達す
る。
【0009】アーム4上にストック糸を有したボビン1
7が配置され、これから針糸18が引き出されている。
この針糸18は転向具19を介して糸締具20へ、そし
てそこから糸レバー21を通って案内される。糸レバー
21から針糸18はほぼ垂直に下方へ向かい糸クリップ
22を通り、針棒13に取り付けられた針23に案内さ
れる。針糸18は針孔24に通される。針23は上下縫
い動作の際にテーブル2の上面とほぼ一直線に並びルー
パー14の上方に配置されたステッチ孔プレート26に
おけるステッチ孔25を貫き通る。針23乃至その垂直
路を通り過ぎるように、ルーパー駆動軸28によって駆
動可能なルーパー14のルーパー先端27が動く。
【0010】テーブル2において、ステッチ孔プレート
26の両側に配置され通常のように駆動し縫い方向31
で第1の下縫い部分30を搬送するのに用いられる下生
地送り29のみが示された下搬送装置が配置される。縫
い方向31への縫い部分30の搬送のために、生地送り
は縫い部分30に接し、次いで下方に且つ縫い方向31
とは逆に空転動作を行い、そして再び縫い部分30へ案
内される。この態様が実際に広く普及している。
【0011】アーム4において、下搬送装置に機能的に
付設した上搬送装置が備えられる。当該装置は以下に詳
細に記載される。当該装置は下生地送り29の上方に配
置されフォーク形状に形成された上生地送り32を有す
る。当該生地送りは縫い方向31に第2の上縫い部分3
3を搬送するのに用いられる。両方の生地送り29と3
2は、それぞれ縫い部分30乃至33に向いた噛み合い
部34を有する。フォーク形状の上生地送り32の範囲
内に押さえ36の押さえ底面35が配置され、針23が
縫い部分30,33に突き刺さる際に当該針が再び引き
抜かれるまで、当該底面は両方の縫い部分30,33を
ステッチ孔プレート26の範囲に押さえ付ける。これは
その限りでは裁縫技術において共通して普通に行われ、
公知である。
【0012】押さえ36は、押さえ棒37として用いら
れる第1の棒に固定され、この棒はアーム4に取り付け
られた第1の軸箱38において針棒13に平行に変位可
能に支えられる。これによって、生地押さえ機構37a
が形成される。押さえ棒37は、螺旋状圧縮ばねとして
形成された外ばね39によって、要するに第1ばねによ
って付勢され、当該第1ばねはまた、アーム4の上方範
囲に配置され捩じり可能なねじケースとして形成された
支台、即ち位置調整可能な支台(Widerlager)40に支持
される。押さえ棒37に、圧力を予め加えられ且つその
予加圧(Druckvorspannung)を調整可能な外ばね39がス
トッパー41に支持される。調整可能な支台40を形成
するねじケースは、調整ボルト42によって貫通されて
おり、当該ボルトはねじ部43で、支台40を形成する
ねじケースに対して位置調整可能である。特に図3から
読み取られるように、この調整ボルト42は更に棒状部
分44で、外ばね39を、そして部分的に中空に形成さ
れた押さえ棒37を貫通する。この中空に形成された押
さえ棒37内に更に内ばね45、要するに第2ばねが配
置される。当該内ばね45は、支台46に用いられる調
整ボルト42の棒状部分44の継ぎ足し部に支持され
る。その他端で、調整ボルト42によってその予圧力を
調整可能な内ばね45は軸受47(図4)に支持され、
当該軸受に対して押さえ棒37が変位可能である。この
ために当該押さえ棒37はこの範囲において、その変位
方向48に延びる長孔49を有し、当該長孔が遊びをも
って内ばね45用のストッパーとしての軸受47に固定
されたピンによって貫通されている。軸受47は要する
に押さえ棒37に対して変位方向48に変位可能であ
り、第2ばね、即ち内ばね45によってテーブル2に向
かって付勢され、しかも調整ボルト42で調整可能な力
で付勢される。
【0013】軸受47は、押さえ棒37に平行に配置さ
れた引き上げ棒51に、要するに第2の棒に固定的に取
り付けられる。当該第2の棒は第2の軸箱52において
同様に変位方向48へ変位可能に配置される。特に図2
から読み取れるように、第2の軸箱52もまたアーム4
において固定式に取り付けられる。内ばね45はしたが
って直接的に引き上げ棒51を変位方向48に付勢す
る。
【0014】上生地送り32は、当該上生地送り32の
上縫い部分33への押し当てのため及びここから持ち上
げのために用いられる引き上げ駆動装置53によって並
びに上縫い部分33の搬送のため及び生地送り32の戻
り動作のために用いられる連接駆動装置54によって駆
動される。上生地送り32はそのために2本腕のレバー
55を固定的に備え、当該レバーには引き上げ・押さえ
・連結板56が旋回ジョイント57によって固定されて
いる。連結板56は他の旋回ジョイント58によって軸
受47に取り付けられ、当該連結板は実質的に軸受47
の変位方向48においてテーブル2への方向に延在する
(図2及び4参照)。生地送り32と反対側に位置した
2本腕レバー55の端部に別の2本腕のレバー59が旋
回ジョイント60によって蝶番止めされる。当該2本腕
のレバー59がその中間領域において固定式軸受61に
よって旋回可能に支承される。2つの部分から形成され
固着ねじ62によって調整可能であることによって、ジ
ョイント60と軸受61の間で2本腕のレバー59が長
さ調整可能である。これによって上生地送り32とテー
ブル2の間の平行性の調整が可能である。
【0015】ジョイント60と反対側に位置した2本腕
レバー59の端部に、旋回レバー63がジョイント64
によって蝶番止めされる。当該旋回レバー63は中空軸
として形成され旋回動作で駆動可能な連接軸65によっ
て駆動され、その結果、2本腕のレバー59もその軸受
61回りに旋回駆動され、それによってこれまた同様に
上生地送り32が既述した実質的にテーブルに平行に推
移する前後(hin- undhergehende)搬送動作を得る。中空
軸として形成された連接軸65はアーム4内において軸
受66に回転可能に支承される(図5参照)。旋回レバ
ー63、2本腕のレバー59及び2本腕のレバー55と
共に連接軸65は実質的に連接駆動装置54を形成す
る。
【0016】第1軸箱38の上方で、押さえ棒37に、
その外側が外ばね39のためのストッパー41を形成す
る軸受部片67が固定される。押さえ棒37と引き上げ
棒51の間で、その軸受部片67にアングルレバー68
がジョイント69によって旋回可能に支承される。当該
レバーは2つのレバーアーム70,71を有する。一方
のレバーアーム70に、引き上げ軸73によって駆動さ
れる旋回駆動レバー72が接しており、引き上げ軸は中
空軸として形成された連接軸65に配置されて、当該連
接軸65とともに共通軸線74を有する。一方のレバー
アーム70はほぼ軸線74の方へ向いている。アングル
レバー68の他方のレバーアーム71は、引き上げ棒5
1でのローラ75によって形成された構成面に接する。
この際、ローラ75は軸受部片67の近傍で第2軸箱5
2の上方で引き上げ棒51に取り付けられている。
【0017】引き上げ軸73の駆動は、図6及び7に示
され公知で実際上一般的に普通の引き上げ伝動装置76
によって行われる。当該装置はジョイント伝動装置とし
て形成されている。この際、偏心輪77を介しアーム軸
6によって、引き上げ軸73としっかりと接続されたク
ランク78が駆動される。当該クランクはアーム軸6の
回転の際に軸線74回りに所定角度だけ引き上げ軸73
を旋回する。引き上げ軸73のこの旋回動作、それ故に
旋回駆動レバー72の旋回動作は一定である。
【0018】中空軸として形成された連接軸65の旋回
駆動は、図7及び8に示され一般的に公知で実際上普通
の連接伝動装置79によって行われる。当該装置はミシ
ン1の駆動の間に調整可能なジョイント伝動装置として
形成されている。このためにアーム軸6によって、ジョ
イント82によって2本腕のレバー81に蝶番止めされ
た偏心輪80が駆動される。レバー81のレバーアーム
83は、中空軸として形成された連接軸65としっかり
と接続されたクランク84に蝶番止めされる。レバー8
1の別のレバーアーム85は、軸線88回りに回転可能
な調整軸89の窪み部87内に支承された滑りパッド8
6に蝶番止めされる。調整軸89の軸線88回りの回転
によって、滑りパッド86がアーム軸6のフル回転の
間、それ故に偏心輪80の前後(hin- und hergehende)
動作の間、前後に変位可能である経路が変化する。この
ようにして連接軸65が、それ故に旋回レバー63がア
ーム軸6の回転の間に振り出される角度が変化する。対
応して、上縫い部分33と係合した上生地送り32から
戻されるべき搬送経路とそれ故に当該縫い部分33の送
りが調整される。
【0019】全てのジョイントは、軸線74に平行に延
在する軸線回りに旋回可能である。詳細に描写された上
搬送装置の作動を図9における模式的な図示に基づいて
以下に詳細に述べる。押さえ36はステッチ孔プレート
26に対し重ねられた縫い部分30,33を変位方向4
8へ絶えず押圧する。針23が縫い部分30,33にス
テッチを形成しながら突き刺される間、生地送り29乃
至32による縫い部分30,33の搬送はされない。こ
れら生地部分はむしろ縫い部分30,33から下方乃至
上方へ取り外され縫い方向31と反対側に向いた空転動
作の状態にある。この空転動作の間、旋回レバー63は
中空軸として形成された連接軸65によって(図2及び
9において時計回りに)旋回され、2本腕のレバー55
は上生地送り32とともに縫い方向31とは逆に(図2
及び9において右へ)動く。この空転動作の間、旋回駆
動レバー72は引き上げ軸73によって(図2及び9に
おいて反時計回りに)駆動され、アングルレバー68を
再び時計回りに旋回し、それによって引き上げ棒51は
変位方向48とは反対に持ち上げられ、引き上げ・押さ
え・連結板56を介して2本腕のレバー55を上生地送
り32とともに縫い部分30,33から持ち上げる。引
き上げ棒51は軸受47を介して内ばね45に支持され
ているので、引き上げ棒51と上生地送り32の持ち上
げはこの内ばね45の力に抗してなされる。アングルレ
バー68が押さえ36を担持する押さえ棒37に接して
支持されているので、押さえ36は(恒常的なように)
外ばね39によってのみならず、追加的に内ばね45に
よっても縫い部分30,33に対してテーブル2の方向
へ押圧される。搬送のない段階の間に縫い部分30,3
3への押さえ36の押し付け力が増して作用し、その結
果、ステッチ引き寄せ(Stichanziehen)、要するに縫い
部分30,33から針23を引き抜く間、増大した力が
縫い部分30,33に作用して、ステッチ孔プレート2
6に押さえられることに、特に意義がある。
【0020】針23が縫い部分30,33から図2に明
示された位置へ戻される場合、上生地送り32は再び縫
い部分30,33上にのる。このために、旋回・駆動レ
バー72は引き上げ軸73によって(図2及び9におい
て時計回りに)旋回し、それによってアングルレバー6
8が再び時計回りに戻るように旋回可能である。引き上
げ棒51はこの際、アングルレバー68とともに内ばね
45の力によって変位方向48へ変位し、それによって
上生地送り32は再び上縫い部分33に置かれるように
なる。下生地送り29は同時に下から下縫い部分30に
接するようになる。上生地送り32が上縫い部分33に
押圧される力は内ばね45の予張力(Vorspannung)に合
わせられる。生地押さえ機構37aはこの際、上生地送
り32が縫い部分30に押圧される力だけ負担軽減され
る。そして上生地送り32は方向31へ変位され、上縫
い部分33を搬送する。同時に下生地送り29が下縫い
部分30を搬送し、その際(既に言及されたように)上
生地送り32の搬送動作は下生地送り29のそれよりも
大きくなりうる。上生地送り32の搬送動作のために旋
回レバー63は連接軸65によって(図2及び9におい
て時計回りとは逆に)旋回し、それによって上生地送り
32は縫い方向31へ(図2及び9において左へ)変位
する。この搬送動作の終わりに、2本腕のレバー55は
上生地送り32とともに既に詳述されたように持ち上げ
られる。
【0021】上生地送り32の搬送動作の間、この生地
送りは押さえ36を担持する押さえ棒37に変位方向4
8に向いた縦方向の力を及ぼさない。これは、押さえ3
6が本来の裁縫に対して負担軽減されるので、上縫い部
分33により遠望(Mehrweite)から入ることに良い影響
をもたらす。上生地送り32の空転動作の間、引き上げ
駆動装置53は、変位方向48へ作用する縦方向の力を
押さえ36を担持する押さえ棒37に及ぼし、縫い部分
30,33を保持する力が増大する。押さえ36が絶え
ず縫い部分30,33にのっているので、押さえ底面3
5とステッチ孔プレート25の間の間隔は縫い部分3
0,33の増加する厚みで増える。これによってアング
ルレバー68とともに軸受部片67の対応する持ち上げ
がもたらされる。アングルレバー68のジョイント69
の軸線69aからのアングルレバー68のレバーアーム
70に接した旋回駆動レバー72の作用点72aの間隔
aは、縫い部分30,33の増加する厚みで減少する。
この間隔aが小さければ小さいほど、旋回駆動装置72
の一定の行程にもかかわらずアングルレバー68の行程
が大きくなる。要するに厚めの縫い部分30,33の場
合、上生地送り32の引き上げ動作が増大する。その限
りでは(既に詳述されたように)上生地送り32の引き
上げが軸受部片67の持ち上げで大きくなるので、厚め
の縫い部分30,33も問題なく処理されうる。
【0022】上生地送り32と送り36は、相互に無関
係な案内棒に、即ち、引き上げ棒51と押さえ棒37に
配置される。これによって、生地押さえ機構と生地送り
32の相関的な影響は低下する。上搬送装置はアーム4
の外側に旋回ジョイントのみを有する。当該上搬送装置
はそれ故に適当な軸受材料の使用で潤滑技術的に抑制さ
れ、言い換えれば、上搬送装置はそれ故に手入れ不要に
近づき、更に1分当たり4000ステッチ以上の高速裁
縫に使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ミシンの正面図である。
【図2】図1の矢印IIに対応するミシンであって内部を
透視した端面拡大図である。
【図3】図2のうちの更に透視した拡大部分図である。
【図4】図2の切断線IV-IVに対応する図2の部分平面
図である。
【図5】図1に対して拡大し部分的に透視したミシンの
部分図である。
【図6】図1及び図7の切断線VI-VIに対応する持ち上
げ伝動装置を通る横断面図である。
【図7】図2での矢印VII に対応するミシンの透視部分
図である。
【図8】図1及び図7での切断線VIII-VIIIに対応する
押し伝動装置の横断面図である。
【図9】図2に対応する推進運動の概略図である。
【符号の説明】
4 アーム 5 平台 6 アーム軸 13 針棒 23 針 25 ステッチ孔 32 生地送り 36 押さえ 37 押さえ棒 37a 生地押さえ機構 39 外ばね 48 変位方向 51 引き上げ棒 53 引き上げ駆動装置 54 連接駆動装置 65 連接棒 73 引き上げ軸

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上アーム(4)と;当該上アーム(4)
    に配置され回転駆動可能なアーム軸(6)と;上アーム
    (4)に変位可能に支承されアーム軸(6)によって駆
    動可能で針(23)を担持する針棒(13)と;平台
    (5)と;当該平台(5)上に配置され針(23)によ
    って突き通し可能なステッチ孔(25)と;アーム
    (4)に配置された上搬送装置を備えたミシンにして、
    当該上搬送装置が、 直線的に変位方向(48)に変位可能に支承され第1の
    力(外ばね39)で変位方向(48)でステッチ孔(2
    5)の方へ付勢された押さえ棒(37)及びステッチ孔
    (25)に隣接し上記押さえ棒(37)に取り付けられ
    た押さえ(36)を有する生地押さえ機構(37a)
    と;上生地送り(32)と;変位方向(48)に対し横
    向きで押さえ棒(37)と離れて配置され当該押さえ棒
    に平行に直線変位可能に支承され上生地送り(32)に
    関節連結した引き上げ棒(51)、旋回駆動可能な引き
    上げ軸(73)及び当該引き上げ軸(73)で引き上げ
    棒(51)に連結する引き上げ駆動接続部を有する上記
    上生地送り(32)用引き上げ駆動部(53)と;を備
    え、旋回駆動可能な連接軸(65)及び当該連接軸(6
    5)に上生地送り(32)を連結する連接駆動接続部を
    有する上生地送り(32)用連接駆動装置(54)を有
    したミシン。
  2. 【請求項2】 引き上げ棒(51)が第2の力(内ばね
    45)でステッチ孔(25)の方向に付勢されており、
    引き上げ駆動接続部が押さえ棒(37)に支持されてい
    て、引き上げ棒(51)の持ち上げの際に変位方向(4
    8)と逆に押さえ棒(37)をステッチ孔(25)の方
    向に第2の力(内ばね45)で付勢することを特徴とす
    る請求項1に記載のミシン。
  3. 【請求項3】 押さえ棒(37)における第2の力(内
    ばね45)が、引き上げ棒(51)としっかり接続する
    軸受(47)に作用することを特徴とする請求項2に記
    載のミシン。
  4. 【請求項4】 押さえ棒(37)が少なくとも部分的に
    中空に形成され、第2の力が押さえ棒(37)内に配置
    された内ばね(45)によって形成され、当該内ばねは
    第1端部で軸受(47)に支持されることを特徴とする
    請求項3に記載のミシン。
  5. 【請求項5】 内ばね(45)が第2端部で調整ボルト
    (42)に支持されることを特徴とする請求項4に記載
    のミシン。
  6. 【請求項6】 引き上げ駆動接続部が、軸線(69a)
    回りに旋回可能で押さえ棒(37)に支承され第1レバ
    ーアーム(70)と第2レバーアーム(71)を有した
    アングルレバーを有し、その第1レバーアーム(70)
    は、引き上げ軸(73)と接続し作用点(72a)で第
    1レバーアームに接する旋回駆動レバー(72)と協動
    し、ステッチ孔(25)から離れるように押さえ棒(3
    7)が持ち上がる際に軸線(69a)からの作用点(7
    2a)の間隔(a)が縮小し、その第2レバーアーム
    (71)は引き上げ棒(51)に係合することを特徴と
    する請求項2に記載のミシン。
  7. 【請求項7】 引き上げ軸(73)と連接棒(65)と
    が相互に同心に配置されていることを特徴とする請求項
    1に記載のミシン。
  8. 【請求項8】 一方で押さえ棒(37)に他方でアーム
    と相対的に調整可能な支台(40)に支持された外ばね
    (39)によって第1の力が及ぼされることを特徴とす
    る請求項1に記載のミシン。
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