JP2698919B2 - 縁かがり縫いミシンにおける空環及びその作製方法 - Google Patents

縁かがり縫いミシンにおける空環及びその作製方法

Info

Publication number
JP2698919B2
JP2698919B2 JP63187839A JP18783988A JP2698919B2 JP 2698919 B2 JP2698919 B2 JP 2698919B2 JP 63187839 A JP63187839 A JP 63187839A JP 18783988 A JP18783988 A JP 18783988A JP 2698919 B2 JP2698919 B2 JP 2698919B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thread
yarn
sewing
stitch
needle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63187839A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0241449A (ja
Inventor
実 中野
Original Assignee
ペガサスミシン製造 株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ペガサスミシン製造 株式会社 filed Critical ペガサスミシン製造 株式会社
Priority to JP63187839A priority Critical patent/JP2698919B2/ja
Priority to US07/386,082 priority patent/US5056446A/en
Publication of JPH0241449A publication Critical patent/JPH0241449A/ja
Priority to US07/729,759 priority patent/US5136958A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP2698919B2 publication Critical patent/JP2698919B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sewing Machines And Sewing (AREA)
  • Decoration Of Textiles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は縁かかり縫いミシンの縫製部に被縫製布が無
い場合に作製される、少なくとも3本の糸からなる空環
の作製方法に関する。
従来の技術 例えば米国特許3,145,672号公報に示される縁かがり
縫いミシンにおいては、縫製中に布地の後端が針落ちを
通過すると、その直後から針糸とルーパー糸とが絡みあ
ったいわゆる空環が形成される。この布からつながる空
環は特に米国特許3,123,033号公報に開示されているよ
うに空環縫い込み工程において、ミシンに設置されてい
るカッタによって所定の長さに切断されると共に保持さ
れる。そして後続の布片を縫製する際に、布片の前端側
裏面に針及びルーパーからつらなる空環が縫い込まれ
る。
この場合、空環が弾力性があり、引っ張るとゴム紐の
如く細く伸びるなら、第12図(a)にTで示す如く細く
引き伸ばした状態で縫製幅W内におさまるように布片M
端縁に縫い込まれるが、空環が弾力性のないものである
場合には第12図(b)にTで示す如く引き伸ばされない
まま縫い付けられる。このため、空環Tの一部がT1,T2
で示すように布片Mの前端から突出したり、縫製幅Wか
らはみ出したりして、外観上の見栄えが悪いという欠点
がある。
従って、空環は弾力性があり、細く引き伸ばすことが
できることが縫製上必要とされるのであるが、従来にお
いては、空環の伸縮性まで考慮した技術は存在しない。
本発明は一縫目当たりの針糸及びルーパー糸の糸量比
を工夫することによって伸縮性の良い空環の作製方法を
提供することを目的としている。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するため、本発明に係る空環作製方法
は、給糸ローラによって所定の糸量の糸を強制的に供給
する給糸手段を備え、針糸と上下ルーパー糸の3本の糸
で縁かがり縫目を構成する縁かがり縫いミシンの縫製部
に被縫製布が無い場合の空環作製方法において、縫製用
の一縫目当たりの針糸、上ルーパー糸、下ルーパー糸の
糸量比データを縫目の種類毎に予め記憶させておくステ
ップと、空環形成用の一縫目当たりの針糸、上ルーパー
糸、下ルーパー糸の糸量比データ1:3:2及び2.5:4:2.5を
縫製用縫目の種類毎に予め記憶させておくステップと、
主軸の回転角度を検知するステップと、該検知に基づ
き、糸張力の低い箇所に対応する回転角度を検知したと
きに、給糸を開始すべき時期と判断するステップと、ど
の種類の縫目か、及び空環形成時期であるかを判断する
ステップと、縫目及び空環形成時期の判断に基づき、前
記データの該当個所を読み出すステップと、給糸開始時
期の判断に基づき、給糸を開始するステップと、針糸及
び上下ルーパー糸の各々の給糸量が前記糸量比に達した
ことを判定するステップと、前記糸量比に達すれば給糸
を停止するステップとからなることを特徴としている。
本発明の作用は実施例の中で詳しくのべる。
実施例 第1図(a)は本発明の一実施例としての空環を示す
図であり、図(b)は図(a)の拡大図である。この空
環は、JIS L0120ステッチ形式504の縫目から作製され
る。ステッチ形式504の縫目を第2図に示す。これらの
図において、S1は針糸,S2は上ルーパー糸,S3は下ルーパ
ー糸である。第1図の空環において、一縫目l当たりの
S1:S2:S3は1:3:2に設定してある。布があるときの比
は、S1:S2:S3=1:4:4である。このように布縫製時と空
環形成時とで糸量比が異なると、縫製作業中に布が無く
なったのを検知するか或いは布の縫製長さを設定して糸
量比を設定変更しなければならないが、これは後述する
制御回路を用いることによって容易に実現できる。
前記のように糸量比S1:S2:S3=1:3:2とした場合、空
環は伸縮性に優れている。従って、縁かがり縫いミシン
を用いて後続の布片に空環を縫い込む作業は第12図
(a)に示したように空環を糸紐の如く引き延ばした状
態で縫目の幅W内に縫い込むことができ、大変見栄えよ
く仕上げることができる。
次に、伸縮性に富む空環を作製するための糸量比は上
記した1:3:2に限らない。実験によれば、一縫目当たりS
1:(S2+S2)が1:5以下で、S1〜S3のうち最も少ない糸
量の糸と残りの糸の糸量和の比が1:2以上あれば、空環
を引っ張ることにより第1図に示すような細い糸紐状の
良好な空環を得ることができる。1:5以下とは針糸の糸
量に対してルーパー糸の糸量が1:5よりも少なくなるこ
とを意味する。1:5を上限としたのは、1:5を越えると一
縫目当たりの針糸量に対するルーパー糸の量が多くなり
過ぎるため、空環を引張っても伸びがなく空環があまり
細くならないので、細い糸紐状空環を得ることができな
いからである。また、1:2以上としたのは、1:2以下では
空環を作製することが困難になるからである。尚、1:2
の比率は、1:5の比率の計算と異なり、最も少ない糸量
の糸と残りの糸の糸量和の比を指している。
次にステッチ形式505の縁かがり縫いについても良好
な空環状態が得られる糸量比は、ステッチ形式504の針
糸量を1とすると下記の通りである。
上表から針糸対上下ルーパー糸の和の糸量比が2.5:6.
5で、既述した1:5以下で且つ1:2以上の範囲内であるこ
とがわかる。尚、上表は空環形成時だけでなく縫製時の
糸量比も掲げている。両者を比べると明らかなように縫
製の種類によって縫製時と空環形成時とで糸量比を変更
しなくても良い。
同様に、ステッチ形式514の縁かがり縫いについて良
好な空環状態が得られる糸量比の実験結果を下表に示
す。
514番の縫目形成には2本の針を用いる点が上記504,5
05番と異なっている。この場合には、1本の針とルーパ
ー糸についての糸量比が上記した1:5〜1:2の範囲内に収
まるように定めればよい。
第3図以下の図面は上記した空環を自動的に作製する
ための自動糸供給装置付きミシンを示している。第3図
はそのようなミシンの一例を示す全体図である。図中、
1はオーバーロックミシンであり、これは、大別すると
被縫製物である布等を載置すると共に、所定のピッチで
搬送する搬送部2や被縫製物を載置する布台3と、布台
3に載置された布を該布台3側に所定の力で押圧する押
圧部4や縫製のための針5が取付けられたアーム6と、
針5及びルーパーにかけられた3本の糸S1,S2,S3の一縫
目当りの供給量をそれぞれ調節するための糸供給装置7
と、前述した各構成部である布台3,アーム6及び糸供給
装置7を最適な位置に配置し各機構を収容したミシン本
体8と、より構成されている。
ミシン本体8の左側方に設けられた布台3は、上部に
布を載置する平板状の布板11が設けられ、該布板11の搬
送部側には針板12が設けられている。送り歯は、縫製に
従って布を搬送するため、針5の動作に伴った所定のピ
ッチで前記針板12上面に出没するよう構成されている。
前記押圧部4は、布台3に相対する位置まで延設され
たアーム6部分に設けられて、布板11の上方から布を押
圧する構成とされている。そして、この押圧部4は、前
記送り歯との間で布を挟持するための押え金14が、布板
11にほぼ平行状態に配置された押え台15の先端に取付け
られており、前記押え台15は、布を押圧する必要の無い
時、基部に設けられた駆動部16によって送り歯から離反
させられる構造である。
アーム6の左側壁には、針落箇所に被縫製布が存在す
るかどうかを光学的に検出する生地センサ18が配されて
いる。図示はしないがセンサとしてはその他に針5が上
死点と下死点の間のどの位置にあるかを検出する針位置
検出センサがミシンのプーリに設けられている。
糸供給装置7は、針糸用給糸ローラ21、上ルーパー用
給糸ローラ22、下ルーパー用給糸ローラ23及び押えロー
ラ24〜26並びに各給糸ローラ21〜23に対して糸供給方向
前後に設けられた把持器27〜32とから構成されている。
各給糸ローラ21〜23は第4図に示すようにミシン本体
8のケーシング33を貫通して前方に突出された回転軸34
…に取着されている。各回転軸34…はケーシング33内で
軸承部材35に回転自在に軸承され、後端はカップリング
36を介してモータ37に連結されている。尚、図面では便
宜上最左側の回転軸34のみの支持構造を示している。
前記モータ37はミシンの主軸の回転とは独立していて
常に一定回転で回転している。回転速度は例えばミシン
の主軸が最高回転数で回転している場合に、必要量の給
糸が出来る程度の速度に定めてある。このモータ37の回
転速度は回転軸34に取着したスリット付き円板38と、ケ
ーシングに取着された光学的検出器39から成るパルスエ
ンコーダ40によって検出されている。尚、モータ37は図
示では各給糸ローラ34…毎に別個に設けられているが、
モータは1個でそれからの動力伝達路を3つに分岐して
各給糸ローラを駆動するようにすることもできる。
押えローラ24〜26はケーシング33に回転自在に支持さ
れた揺動レバー41〜43の一端に回動自在に設けられてい
る。該レバー41〜43の他端は第5図に示すようにソレノ
イド44によってスライドするスライド板体45の長孔45a
〜cに挿通されている。前記ソレノイド44はミシンの停
止時に停電され、それによってスライド板体45を矢印A
方向にスライドさせる。スライド板体45のA方向へのス
ライドによって長孔45a〜cと係合した揺動レバー41〜4
3が所定量揺動し、押えローラ24〜26を給糸ローラ21〜2
3から接離間する。ソレノイド44の通電が停止すると、
ソレノイド44の軸に設けたコイルスプリング46によって
スライド板体45は元位置に復帰するし、揺動レバー41〜
43はコイルバネ47〜49によって押えローラ24〜26が給糸
ローラ21〜23に圧接する。この圧接力は、針糸及びルー
パー糸を給糸ローラ21〜23と押えローラ24〜26の間に挟
んだ状態でそれらの糸に給糸ローラ21〜23の搬送力が確
実に作用するのに必要な程度以上としてあるが、上限
は、把持器27〜29が糸を把持しているときに針糸及びル
ーパー糸が引きちぎられることなく給糸ローラ周面をス
リップする程度に定められている。
把持器27〜32は方形状をしたソレノイド本体27a〜32a
とソレノイドの軸先端に取着した角板27b〜32bから成
り、通電時には角板27b〜32bがソレノイド本体27a〜32a
に近付き、両者間で針糸又はルーパー糸を把持する。各
把持器の把持力は給糸ローラ21〜23の糸搬送力よりも十
分強いものとしてある。把持器のうち、給糸ローラより
糸供給源寄りにある把持器27〜29は、給糸ローラ21〜23
による糸供給量を制御するためのものであり、縫製部に
近い側にある把持器30〜32は、縫製部側で発生する張力
によって針糸及びルーパー糸が余分に糸供給源側から引
き出されるのを防止するためのものである。
糸供給量を制御する把持器27〜29は、各縫製サイクル
においてミシンの最大糸消費量を上限としてそれ以外の
所定の糸量の供給を許容するように把持期間が定められ
ている。また、把持器30〜32は各縫製サイクルにおい
て、前記把持器27〜29が糸把持していない開放期間中で
縫製部側の張力が大きくなる期間だけ把持動作を行な
う。
第6図〜第8図は把持器27〜29の把持期間としてミシ
ンの最大糸消費量の供給を許容するための最少把持期間
と、把持器30〜32の把持期間の一例を示している。第6
図は針糸用把持器27,30の把持期間、第7図は上ルーパ
ー糸用把持器28,31の把持期間、第8図は下ルーパー糸
用把持器29,32の把持期間を夫々示している。最も各図
とも把持期間だけでなく、把持期間を定める根拠となっ
た糸の張力の変化及び針、上下ルーパーのモーションダ
イヤグラムもいっしょに掲げている。なお、各図とも糸
の張力は、糸調子器により糸調子制御を行なう従来のミ
シンにおいて測定したデータである。また、各図とも横
軸は主軸の回転角で目盛ってある。主軸の回転角が360
゜で一縫製サイクルに相当する。
これらの図からわかるように把持器27〜29の把持期間
は糸の張力が大きい期間と略一致している。即ち、把持
器27は主軸の回転角で110゜〜190゜、把持器28は110゜
〜220゜、把持器29は80゜〜220゜の期間夫々糸の把持を
行っている。従来のミシン(糸調子器による糸調子制御
を行なうミシン)であれば、前記期間は大きな糸張力の
ために糸が糸供給源から無理矢理引き出されていたが、
本実施例ではこの期間、糸は全く引き出されることはな
い。しかし、その代わりに把持期間以外の開放期間の間
にミシンの最大糸消費量に相当する糸量が給糸ローラと
押えローラによって供給されることとなる。例えばミシ
ンの最高速度が6000spmで最大糸消費量が16mmのミシン
であれば、針糸は主軸の回転角度で190゜〜110゜の期
間、時間にして約7.8msec の間に16mmの糸が縫製部に供給される。同様に上ルーパ
ー糸は約7msec の間に、下ルーパー糸は約6mesc の間に16mmの糸が各ルーパーに供給される。
但し、以上の事はミシンの最大糸消費量の糸を供給す
るために必要な開放期間であり、実際の縫製時には、糸
量は少なく、従って開放期間は短い。実際の縫製時の糸
量は布の厚み及び縫製の種類によって異なる。一例とし
て、ステッチ形式504の縁かがり縫いを、針糸が1針当
たり2mmの糸量を必要とし、針糸、上ルーパー糸、下ル
ーパー糸の糸量比が1:4:4で行う場合について説明すれ
ば、針糸用把持器27の開放期間は約1msec となり、上ルーパー糸用把持器28の開放期間は約3.5mse
c 下ルーパー糸用把持器29の開放期間は約3msec となる。
把持器30〜32については、第6〜8図から明らかなよ
うに主軸の回転角が320゜〜360゜の間把持するように設
定してある。しかし、この期間に糸の張力が増大してい
るのは針糸だけなので、上下ルーパー糸の把持器31,32
については把持動作をさせなくてもかまわない。
糸供給制御用把持器27〜29の糸把持動作は、布が縫製
箇所に存在する期間、各縫製サイクル毎に繰り返し行わ
れるが、布が縫製箇所から脱した後も、しばらくの間行
われる。但し、この期間は空環形成期間であるので、良
好な空環を形成できるよう各把持器27〜29の開放期間を
各糸が所定の糸量比となるように変更する。既に説明し
たようにステッチ形式で504の縁かがり縫いにおいて
は、空環形成時には針糸対上ルーパー糸と下ルーパー糸
の和の糸量比が1:5以下となるよう糸把持器27〜29の開
放期間を変更すれば良好な空環が形成できることがわか
っている。
第9図は上記したミシンの縫製動作を制御する制御ブ
ロック図である。図中、71は中央処理装置(以下CPUと
略す。)、72,73はメモリ装置としてのROM,RAMである。
このうち例えばRAM73には、第10図に示すように、縫目
の種類に縫製時と空環形成時の両者について各糸の糸量
比が記憶されている。74は主軸に設けられた針位置検出
器、75は該検出器及びその他既述したセンサ,エンコー
ダ,把持器等の入力器とCPU71をつなぐインターフェイ
スである。
第11図に上記制御回路の動作を説明するフローチャー
トを掲げる。同図により制御回路の動作を説明すると、
先ず、針位置検出器74が検出している針位置検出信号を
受けて(#1)、第6〜8図のデータを基として給糸を
してもよいかどうかを判断する(#2)。そして、給糸
をしてもよい針位置と判断されると、生地センサ18の出
力をみて、布が縫製部にあるかどうかを判断する(#
3)。そして、布有りの場合には、RAM内の所定のメモ
リ空間から地縫時の給糸量設定値を読み込み(#4)、
一方、布無しの場合には別のメモリ空間に格納されてい
る空間時の給糸量設定値を読み込む(#5)。いずれか
の設定値を読み込めば、把持器27〜29のソレノイドを非
通電として給糸ローラと押えローラの協同による給糸を
行なう(#6)。この給糸開始と同時に給糸量検出エン
コーダ40の検出信号をカウントして、ソレノイド開放中
の給糸量が設定値に達したかどうか判定する(#7)。
そして、設定値に達すれば、ソレノイドを通電し、給糸
を停止する(#8)。以後、各縫製サイクル毎にソレノ
イドの通電,非通電を繰り返す。この制御動作により、
空環形成時には伸びのある良好な空環が形成できる。
発明の効果 以上説明したように本発明によれば、縫製用に一縫目
当たりの針糸、上ルーパー糸、下ルーパー糸の糸量比デ
ータを縫目の種類毎に予め記憶させておくステップと、
空環形成用の一縫目当たりの針糸、上ルーパー糸、下ル
ーパー糸の糸量比データ1:3:2及び2.5:4:2.5を縫製用縫
目の種類毎に設定値として予め記憶させておくステップ
と、主軸の回転角度を検知するステップと、該検知に基
づき、糸張力の低い箇所に対応する回転角度を検知した
ときに、給糸を開始すべき時期と判断するステップと、
どの種類の縫目か、及び空環形成時期であるかを判断す
るステップと、縫目及び空環形成時期の判断に基づき、
前記データの該当個所を読み出すステップと、給糸開始
時期の判断に基づき、給糸を開始するステップと、針糸
及び上下ルーパー糸の各々の給糸量が前記糸量比に達し
たことを判定するステップと、前記糸量比に達すれば給
糸を停止するステップとからなる方法により既述した所
定の糸量比の糸を給糸手段で供給し、空環を作製してい
るので、伸縮性のある良好な空環を得ることができ、こ
の結果、後続の布片前端への空環縫い込み工程において
は空環が布片から突出したり、縫目から飛び出したりす
ることなく縫い込まれ、見栄えの良い縫製品を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本発明の一実施例としての空環を示す
図、同図(b)はその拡大図、第2図はJIS L0120にお
けるステッチ形式504の縫目を示す図、第3図は本発明
装置の適用されたミシンの全体構成を示す図、第4図は
給糸ローラの駆動部を示す断面図、第5図は押えローラ
の駆動部を示す断面図、第6図〜第8図は把持器の把持
期間を説明する図、第9図は制御ブロック図、第10図は
RAM内のメモリマップ、第11図はフローチャート、第12
図(a)は良好な空環を用いた縫製例、同図(b)は悪
い空環を用いた縫製例を示す図である。 18……生地センサ、21,22,23……給糸ローラ、24,24,26
……押えローラ、27,28,29……把持器、S1〜S3……針
糸,ルーパー糸

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】給糸ローラによって所定の糸量の糸を強制
    的に供給する給糸手段を備え、針糸と上下ルーパー糸の
    3本の糸で縁かがり縫目を構成する縁かがり縫いミシン
    の縫製部に被縫製布が無い場合の空環作製方法におい
    て、 縫製用の一縫目当たりの針糸、上ルーパー糸、下ルーパ
    ー糸の糸量比データを縫目の種類毎に予め記憶させてお
    くステップと、 空環形成用の一縫目当たりの針糸、上ルーパー糸、下ル
    ーパー糸の糸量比データ1:3:2及び2.5:4:2.5を縫製用縫
    目の種類毎に予め記憶させておくステップと、 主軸の回転角度を検知するステップと、 該検知に基づき、糸張力の低い箇所に対応する回転角度
    を検知したときに、給糸を開始すべき時期と判断するス
    テップと、 どの種類の縫目か、及び空環形成時期であるかを判断す
    るステップと、 縫目及び空環形成時期の判断に基づき、前記データの該
    当個所を読み出すステップと、 給糸開始時期の判断に基づき、給糸を開始するステップ
    と、 針糸及び上下ルーパー糸の各々の給糸量が前記糸量比に
    達したことを判定するステップと、 前記糸量比に達すれば給糸を停止するステップとからな
    ることを特徴とする縁かがり縫いミシンにおける空環の
    作製方法。
JP63187839A 1988-07-27 1988-07-27 縁かがり縫いミシンにおける空環及びその作製方法 Expired - Fee Related JP2698919B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63187839A JP2698919B2 (ja) 1988-07-27 1988-07-27 縁かがり縫いミシンにおける空環及びその作製方法
US07/386,082 US5056446A (en) 1988-07-27 1989-07-26 Automatic thread supply device
US07/729,759 US5136958A (en) 1988-07-27 1991-07-15 Thread chain formed by an overlocking sewing machine and a method for making the thread chain

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63187839A JP2698919B2 (ja) 1988-07-27 1988-07-27 縁かがり縫いミシンにおける空環及びその作製方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0241449A JPH0241449A (ja) 1990-02-09
JP2698919B2 true JP2698919B2 (ja) 1998-01-19

Family

ID=16213133

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63187839A Expired - Fee Related JP2698919B2 (ja) 1988-07-27 1988-07-27 縁かがり縫いミシンにおける空環及びその作製方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2698919B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH062870A (ja) * 1992-06-19 1994-01-11 Nippon Dennetsu Co Ltd 電気カーペット
KR101711045B1 (ko) 2010-12-02 2017-03-02 삼성전자 주식회사 적층 패키지 구조물

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49112752A (ja) * 1973-03-02 1974-10-28
JPS5611093A (en) * 1979-07-09 1981-02-04 Yamato Sewing Machine Mfg Method and device for arranging collar ring cotton in overlocking sewing machine

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0241449A (ja) 1990-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI402390B (zh) 縫紉機
JP6502699B2 (ja) ミシン
JP2698919B2 (ja) 縁かがり縫いミシンにおける空環及びその作製方法
JP2001137584A (ja) ボタン孔ミシン
TWI498467B (zh) A sewing machine and a method of sewing the starting portion of the seam with such a sewing machine
US4791876A (en) Automatic needle thread supply control system
JP2579534B2 (ja) 縁かがり縫いミシンの自動糸供給装置
US4960062A (en) Sewing machine automatic thread tension device with thread elongation detector
US4869186A (en) Needle thread tension control system with differential clamping
US5056446A (en) Automatic thread supply device
CN107663718A (zh) 缝纫机及缝纫机的控制方法
JPH05192477A (ja) 環縫いミシンの糸供給方法及びその装置
US5680827A (en) Sewing machine having lower-thread tension changing device
JPS63125285A (ja) ミシンの布送り制御装置
EP0265267B1 (en) Automatic needle thread supply control system
JP2620442B2 (ja) 上糸供給装置
JP2003305288A (ja) ミシンの縫目形成装置
JPH08156B2 (ja) 単糸環縫いボタン付けミシンの糸調子装置
US473894A (en) Earle h
JPH0623174A (ja) 上糸供給装置
JPH0623178A (ja) 上糸供給装置
JP2634523B2 (ja) 上糸供給装置
JPH0623183A (ja) 上糸供給装置
JPH07102267B2 (ja) オーバーロックミシンにおける縫目形成切換装置
JPS6222685A (ja) ミシンの縫調子制御方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees