JPH062870A - 電気カーペット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 表生地面と裏生地面のどちらを表に使っても
外周端面と床面との間に隙間ができず、カーペットと床
面との間にごみが侵入することを防止できる電気カーペ
ットを提供すること。 【構成】 表生地面１と裏生地面２との間にヒータ７を
配設した電気カーペットの外周端面を、振り糸３と針糸
４との合せ目である止め糸部分５で覆った構成。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、主として表生地面と裏
生地面との両面のいずれを使用しても、外周端面断面と
床面との隙間ができない電気カーペットに関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】近年、家庭などで使用される電気カーペ
ットは、実開昭６０−２１６２９の電気カーペットに関
する考案に開示されているように、表生地面を、その素
材、色調等が冬向きの材料で形成するとともに、その裏
生地面を、その素材、色調等が夏向きの材料で形成し
て、その表裏両面を使用できるようにしたものや、実開
昭５９−７９０７８の電気カーペットカバーに関する考
案に開示されているように、片面が主としてカットパイ
ルからなり、他面が主としてループパイルからなるよう
にして、電気カーペットとそのカバーとの滑りを防止す
るようにしたもの等、その表生地面と裏生地面との両面
を使用可能にしたものが普及してきている。

【０００３】このような場合、図３に示す表生地面１と
図４に示す裏生地面２との外周縫製の振り糸３と針糸４
の合せ目である止め糸部分５を、裏生地面２と外周端面
の接線部に設けていたので、裏生地面２を表にして使用
した時、止め糸部分５と床面８との間に図４の矢印Ａで
示す隙間ができるため、その隙間Ａからごみが入り易い
と共に、敷物であるため、足先にひっかかり易いという
問題があった。

【０００４】また、外周縫製の止め糸部分５を裏生地面
２と外周端面の接線部に直線的に細く設けるため、振り
糸３と止め糸部分５を太目のかざり糸にして、針糸４を
細目のスパン糸にしていたため、裏生地面２を表にして
使用した場合に見える外周縫製面がスパン糸の針糸４に
なってしまい、見ばえが悪いという問題があった。さら
に、合せ目が裏生地面２と外周端面の接線に一直線でな
く、合せ目に幅を付けて縫うことは従来行なわれていな
かった。なお、従来の外周縫製時においては、振り糸
３、針糸４、止め糸部分５の３本の糸の調子のバランス
を良くして、止め糸部分５を一本になるようにミシンを
調整して縫っていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来の
問題点を解決するためになされたものであり、表生地面
と裏生地面のどちらを表に使っても外周端面と床面との
間に隙間ができず、カーペットと床面との間にごみが侵
入することを防止できる電気カーペットを提供すること
を解決課題としたものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段として、本発明の電気カーペットは、表生地面
と裏生地面との間にヒータを配設した電気カーペットの
外周端面を、振り糸と針糸との合せ目である止め糸部分
で覆うことにより構成される。なお、この場合、電気カ
ーペットの外周縫製の糸、すなわち、振り糸、針糸、止
め糸部分の全部をかざり糸とすることも好ましい構成で
ある。

【０００７】

【作用】上記の構成からなる電気カーペットでは、その
外周端面の断面を覆うように止め糸部分を設けているの
で、特に裏生地面を表にして使用した時に、床面と振り
糸と針糸との合せ目に隙間がなく、ごみの侵入がなくな
る。

【０００８】

【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
るが、図１はその一実施例の電気カーペットの表生地面
を表にして使用した場合の要部斜視図であり、図２は図
１の裏生地面を表にして使用した場合の要部斜視図であ
る。まず、この電気カーペットは表生地面１と裏生地面
２との間に適宜な間隔でシーズワイヤーなどのヒータ７
が配設されているが、その電気カーペットの外周端面
を、振り糸３と針糸４との合せ目である止め糸部分５で
覆うようにしており、この実施例では、これら振り糸
３、止め糸部分５、針糸４の外周縫製の糸の全部をかざ
り糸にしている。

【０００９】そこで、従来の電気カーペットでは、振り
糸３、針糸４、止め糸部分５の３本の糸調子のバランス
を良くして、止め糸部分５を一本になるようにミシンを
調整して縫っていたのに対し、この実施例では、止め糸
部分５の調子をゆるめにして上記３本の糸をかざり糸に
することで、図示せるように縫うことができる。また、
この実施例では、止め糸部分５が有るロックミシンの３
本糸を使用するふちかがり縫いを利用して、電気カーペ
ットの外周縫製をしたものである。

【００１０】

【発明の効果】以上に説明した本発明の電気カーペット
によれば、その外周端面の断面を覆うように止め糸部分
を設けたので、表生地面にしても裏生地面にして使って
も、外周端面断面と床面との隙間がなくなるので、表生
地面と裏生地面とのどちらの面を表に使用しても、床面
と電気カーペットとの間のごみの侵入を防ぐことができ
るという効果がある。また、裏生地面を表に使用した場
合でも、外周端面に足先がひっかかりにくくなるという
効果もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の電気カーペットの表生地面
を表にして使用した場合の要部斜視図である。

【図２】図１の裏生地面を表にして使用した場合の要部
斜視図である。

【図３】従来の電気カーペットの表生地面を表にして使
用した場合の要部斜視図である。

【図４】図３の裏生地面を表にして使用した場合の要部
斜視図である。

【符号の説明】

１ 表生地面 ２ 裏生地面 ３ 振り糸 ４ 針糸 ５ 止め糸部分 ７ ヒータ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 表生地面と裏生地面との間にヒータを配
   設した電気カーペットの外周端面を、振り糸と針糸との
   合せ目である止め糸部分で覆った電気カーペット。