JPH0616426U - 裄 綿 - Google Patents
裄 綿Info
- Publication number
- JPH0616426U JPH0616426U JP5294692U JP5294692U JPH0616426U JP H0616426 U JPH0616426 U JP H0616426U JP 5294692 U JP5294692 U JP 5294692U JP 5294692 U JP5294692 U JP 5294692U JP H0616426 U JPH0616426 U JP H0616426U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cotton
- woven fabric
- core material
- longitudinal direction
- sewn
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本考案は、上衣の肩部袖山の内側への縫着を
高度の熟練を必要とせず、短時間のうちに行うことがで
きる裄綿を提供することを目的とするものである。 【構成】 本考案は、テープ状の不織布12に芯材13
を積層し、前記不織布12の長手方向の一方端で縫合し
てなる裄綿11において、前記不織布12及び芯材13
の縫合端部が返し縫いせずに置かれており、一方の縫糸
14の両方端をそれぞれ長手方向に沿って側方に引張す
ることにより、不織布12及び芯材13の長手方向の一
方端が湾曲状にいせ込まれるようにしたことを特徴とす
る裄綿をその要旨とするものである。
高度の熟練を必要とせず、短時間のうちに行うことがで
きる裄綿を提供することを目的とするものである。 【構成】 本考案は、テープ状の不織布12に芯材13
を積層し、前記不織布12の長手方向の一方端で縫合し
てなる裄綿11において、前記不織布12及び芯材13
の縫合端部が返し縫いせずに置かれており、一方の縫糸
14の両方端をそれぞれ長手方向に沿って側方に引張す
ることにより、不織布12及び芯材13の長手方向の一
方端が湾曲状にいせ込まれるようにしたことを特徴とす
る裄綿をその要旨とするものである。
Description
【0001】
本考案は上衣の肩部袖山に丸みを付けるために上衣の肩部袖山の内側に縫着さ れる裄綿に関する。
【0002】
従来より、裄綿には、実公昭59ー40412号公報や実開昭59ー8841 8号公報に記載されたものなど数多くの公知例がある。例えば図6に示すように 、肩部の丸みに沿ってブーメラン状に裁断されたものがある。この裄綿1にあっ ては、当該裄綿がブーメラン状に裁断されているめ、上衣の肩部袖山の形状によ く馴染み、肩部袖山の内側への縫着をスムーズに行うことができ、かつ美しい出 来上りとなる。ところが、この裄綿1の形状はブーメラン状であることから、裁 断したときに裄綿として使用しない部分が多く生じ、不経済であった。
【0003】 上記課題を解決したものとして実公昭59ー40412号公報に記載の裄綿を 挙げることができる。この裄綿1は、図5に示すように、天然繊維、合成繊維等 を単独又は混合して絡合処理を施し、これをテープ状に裁断してなる不織布2と 、羊毛、木綿、合成繊維等の繊維を構成繊維とする織布をバイアスにテープ状に 裁断してなる芯材3とからなり、これら不織布2と芯材3とを積層し、縫糸4に よって不織布2の長手方向の一方端で芯材3を縫合してなるものである。
【0004】
ところが、実公昭59ー40412号公報に記載の裄綿にあっては、上衣の肩 部袖山の内側に縫着する際、当該裄綿を図4のような肩部袖山の丸みに沿わせる ため、不織布と芯材とを縫合した不織布の長手方向の一方端を摘みながら縫合す る所謂いせ込みをしなければならなかった。このいせ込みしながら上衣の肩部袖 山の内側に裄綿を縫着するという作業は高度の熟練を必要とし、多くの作業時間 も要していた。
【0005】 本考案は、このような事情に鑑みてなされたものであり、上衣の肩部袖山の内 側への縫着を高度の熟練を必要とせず、短時間のうちに行うことができる裄綿を 提供することを目的とするものである。
【0006】
上記目的を達成するために、本考案にあっては、テープ状の不織布に芯材を積 層し、前記不織布の長手方向の一方端で縫合してなる裄綿において、前記不織布 及び芯材の縫合端部が返し縫いせずに置かれており、一方の縫糸の両方端をそれ ぞれ長手方向に沿って側方に引張することにより、不織布及び芯材の長手方向の 一方端が湾曲状にいせ込まれるようにしたことを特徴とする裄綿をその要旨とし た。
【0007】
本考案の裄綿11にあっては、不織布12及び芯材13の縫合端部が返し縫い せずに置かれているため、一方の縫糸14の両方端をそれぞれ長手方向に沿って 側方に引張することにより、不織布12及び芯材13の長手方向の一方端が湾曲 状にいせ込まれるようになっている。尚、縫糸14を引張する際は、まず裄綿の 左端を縫糸14の上から手で抑えながら、一方の縫糸14のうち通常上糸のみを 長手方向に沿って左側方に引張し、裄綿の左半分を湾曲状にいせ込んでいく。次 いで、同様に裄綿の右端を縫糸14の上から手で抑えながら他方の縫糸のうち上 糸のみを長手方向に沿って右側方に引張し同様に右半分を湾曲状にいせ込んでい く。
【0008】 縫着時の裄綿11の湾曲形状は、上衣の種類やサイズの違いによって様々に変 化するが、この裄綿にあっては、縫糸の引張量を適宜調整することにより、不織 布及び芯材の長手方向の一方端のいせ量を調整することができ、上衣の肩部袖山 の形状に対応する湾曲形状とすることができるようになっている。
【0009】
以下、本考案の裄綿を図面に示した一実施例に従って詳細に説明する。 図1及び図2に示すように、本考案の裄綿11は、天然繊維、合成繊維等を単 独又は混合した繊維ウェブにニードリング等の絡合処理を施し、これをテープ状 に裁断してなる不織布12と、羊毛、木綿、合成繊維等の繊維を構成繊維とする 織布をバイアスにテープ状に裁断してなる芯材13とからなり、これら不織布1 2と芯材13とが積層された状態に、不織布12の長手方向の一方端で芯材13 が縫合されている。本実施例ではポリエステル繊維からなる不織布が用いられ、 これに毛芯が縫合されている。
【0010】 不織布12及び芯材13は、本縫い直線の縫い方式により5mmのステッチの 間隔で縫合され縫合端部は返し縫いせずに置かれている。このため、一方の縫糸 14の両方端をそれぞれ長手方向に沿って側方に引張した時、縫糸14がほぐれ ず、しかも縫糸14の上糸と下糸とがからみ合う箇所で不織布12及び芯材13 が湾曲状にいせ込まれるようになっている。尚、本実施例では不織布及び芯材が 本縫い直線の縫い方式で縫合されている例を示したが、これに限定されるもので はなく、縫糸を引張した時に縫糸がほぐれず、不織布及び芯材を湾曲状にいせ込 むことができるならば、本縫い複列、本縫い千鳥等どんな縫い方式であっても良 い。
【0011】 尚、本考案の裄綿にあっては、縫糸のステッチの間隔を広く取ることにより縫 糸の引張を容易に行えるようになる反面、不織布及び芯材の長手方向の一方端に 形成される湾曲は大きくなり上衣の肩部袖山との馴染みが悪くなる。一方、ステ ッチの間隔を狭く取れば湾曲は小さくなり肩部袖山との馴染みは良くなる反面、 縫糸が不織布及び芯材を何度も通り抜けるため、引張にはより大きな力を要し、 しかも縫糸が切れないよう注意しなければならなくなる。このため、縫糸のステ ッチの間隔は裄綿の大きさ、形状、不織布及び芯材の素材などを考慮して適宜決 定すると良い。尚、上糸と下糸の太さを例えば50番手と80番手のように変え ることにより、太い上糸を引張し易くすることができる。又、上糸と下糸の色を 変えることにより、簡単にいせ量を判別することができるようになる。又、ミシ ン調節で上糸と下糸の張りを変えることによって、引張し易くすることもできる 。
【0012】 上記のように構成された裄綿を上衣の肩部袖山の内側に縫着する場合について 説明する。まず、図1に示すように、本考案の裄綿11の不織布12及び芯材1 3を縫合する一方の縫糸14の両方端を摘んで、それぞれ長手方向に沿って側方 に引張する。これにより、この裄綿11は、図2に示すように、不織布12及び 芯材13の長手方向の一方端で湾曲状にいせ込まれることになる。尚、この時の 縫糸14の引張量(縫糸14のいせ量)は、図2及び図4に示すように、裄綿1 1の湾曲形状が上衣15の肩部袖山16の形状に対応するように調整する。この ようにして、裄綿11を図3のように湾曲させた後、同裄綿11を図4のように 上衣15の肩部袖山16の内側に合わせ縫着するのである。
【0013】
上記構成を備えたことにより、本考案の裄綿にあっては、不織布及び芯材の縫 合する一方の縫糸の両方端を摘んで、それぞれ長手方向に沿って側方に引張する ことにより、不織布及び芯材の長手方向の一方端が湾曲状にいせ込まれるように なっている。このため、この裄綿を上衣の肩部袖山の内側に縫着する場合には、 縫糸を引張して当該裄綿を湾曲させ、これを上衣の肩部袖山の内側に沿わせて縫 着すればよく、高度の熟練と多くの作業時間を要する所謂いせ込み等をする必要 がなく、裄綿の縫着作業の簡略化と作業時間の短縮化を図ることができる。
【0014】 又、この裄綿にあっては、縫糸の引張量を適宜調整することにより、不織布及 び芯材の長手方向の一方端における不織布及び芯材のいせ量を調整することがで き、上衣の肩部袖山の形状に対応した湾曲形状とすることができる。
【図1】本考案の裄綿を示す拡大平面図である。
【図2】縫糸を引張することにより湾曲させた裄綿を示
す拡大斜視図である。
す拡大斜視図である。
【図3】本考案の裄綿を上衣の肩部袖山の内側に縫着す
る場合の形状を示す拡大斜視図である。
る場合の形状を示す拡大斜視図である。
【図4】本考案の裄綿を上衣の肩部袖山の内側に縫着し
た状態を示す斜視図である。
た状態を示す斜視図である。
【図5】従来の裄綿を示す拡大平面図である。
【図6】従来の別の裄綿を示す拡大平面図である。
11 ・・・裄綿 12 ・・・不織布 13 ・・・芯材 14 ・・・縫糸
Claims (1)
- 【請求項1】テープ状の不織布に芯材を積層し、前記不
織布の長手方向の一方端で縫合してなる裄綿において、
前記不織布及び芯材の縫合端部が返し縫いせずに置かれ
ており、一方の縫糸の両方端をそれぞれ長手方向に沿っ
て側方に引張することにより、不織布及び芯材の長手方
向の一方端が湾曲状にいせ込まれるようにしたことを特
徴とする裄綿。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5294692U JPH0616426U (ja) | 1992-07-28 | 1992-07-28 | 裄 綿 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5294692U JPH0616426U (ja) | 1992-07-28 | 1992-07-28 | 裄 綿 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0616426U true JPH0616426U (ja) | 1994-03-04 |
Family
ID=12929045
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5294692U Pending JPH0616426U (ja) | 1992-07-28 | 1992-07-28 | 裄 綿 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0616426U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014012407A (ja) * | 2009-02-06 | 2014-01-23 | Nike Internatl Ltd | 熱可塑性不織布帛複合要素 |
-
1992
- 1992-07-28 JP JP5294692U patent/JPH0616426U/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014012407A (ja) * | 2009-02-06 | 2014-01-23 | Nike Internatl Ltd | 熱可塑性不織布帛複合要素 |
US10138582B2 (en) | 2009-02-06 | 2018-11-27 | Nike, Inc. | Thermoplastic non-woven textile elements |
US10174447B2 (en) | 2009-02-06 | 2019-01-08 | Nike, Inc. | Thermoplastic non-woven textile elements |
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