JP2518409Y2 - 二重環縫いミシンの針板 - Google Patents

二重環縫いミシンの針板

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JP2518409Y2
JP2518409Y2 JP1988016066U JP1606688U JP2518409Y2 JP 2518409 Y2 JP2518409 Y2 JP 2518409Y2 JP 1988016066 U JP1988016066 U JP 1988016066U JP 1606688 U JP1606688 U JP 1606688U JP 2518409 Y2 JP2518409 Y2 JP 2518409Y2
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needle
looper
thread
sewing machine
double chain
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Inventor
実 中野
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ペガサスミシン製造株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、布の裏側に表われる二重環縫い目のルーパ
糸が第5図に示すように、三つに開いてソフトで風合い
のよい縫い目を得ることができるようにした二重環縫い
ミシンの針板に関する。
従来技術 二重環縫い目は布の裏側において、ルーパ糸が三重に
なって表われるとともに一縫い目毎に針糸がルーパ糸を
括った状態で表われるが、その表われ方は各種縫製条
件、とくに針糸とルーパ糸の糸張力のバランスによって
異なったものとなる。第5図や第6図に示されるものが
その例で、このうち、第5図に示すように、ルーパ糸が
三つに開いて縫い目が丸くソフトに見えるものは、バル
ーンステッチと称され、伸度の大きな編物や風合いが好
まれるものに使用され、また第6図に示すようにルーパ
糸が縄状となって二本の糸からなるように見えるもの
は、硬くて伸びの少ない織物に使用されている。
考案が解決しようとする問題点 針糸の張力を大きくし、縫い目を強く締付けると、ル
ーパ糸が三つに開き、バルーンステッチ状とすることが
できるが、針糸の張力を大きくすることは、布に対する
針糸の供給量が少なくなることになり、縫製品にパッカ
リングと称する波打ち現象を生ずる原因となる。また逆
にルーパ糸の張力を針糸より弱くしようとしても元々ル
ーパ糸の張力は針糸の数分の一の低張力に設定されてい
るため下げるには限度があり、限度以下の張力になる
と、目飛びなどの縫製不良を招くなどの問題があった。
本考案はパッカリングを生じることなく、ルーパ糸が
三つに開いた風合いのよい二重環縫い目、すなわちバル
ーンステッチを得ることを目的とする。
問題点の解決手段 本考案はそのため針板に設けた針孔を貫通して上下動
するミシン針と、ルーパ糸が通され、針板下方で布送り
方向に対して直交する方向に往復動するルーパとを備え
た二重環縫いミシンにおいて、前記針孔の後部に続いて
針孔より幅が広く、かつ針孔よりルーパ基部側に突出す
る凹部を形成し、該凹部にルーパ糸を納まらせるように
したことを特徴とするものである。
ここでいう二重環縫いミシンは、二重環縫いのみを行
うミシンのほか二重環縫いと縁かゞり縫いを行う安全縫
いミシンを含むものとする。
本考案が対象とする布は、デニムのような厚手の生地
からカッターシャツその他薄手の生地までその種類を問
わない。
作用 二重環縫い目を形成するときには、第4図に示すよう
に、ルーパ1が右死点に達して反転し、左行するときル
ーパ糸2の張力が0となり、ルーパ先端と一縫い目前の
針糸3の交絡点Aの間でルーパ糸2に糸弛みを生じる。
そして針糸の緊張により膨らみを生じる。この膨らみ
は、従来の針板においては、垂直方向を向く。とくに安
全縫いミシンのように、二重環縫い用の針が縁かゞり縫
い用の針と同様傾斜し、針孔が長孔になっている場合に
は、長孔方向を向き、縫上がり後の外観は第6図に示す
ように、糸が上下に重なった縄状となる。
これに対し、針孔後部につゞいて針孔より幅が広く、
かつ針孔よりルーパ基部側に突出する凹部が形成されて
いると、上述する糸の弛みが針糸で締められたとき、凹
部内に横に広がって収まり、縫上がり後、第5図に示す
ような外観を呈する。
実施例 第1図は安全縫いミシンの針板を示すもので、該針板
4には、縁かゞり縫い用の針孔5と、二重環縫い用の針
孔6を備えており、二重環縫い用の針孔6は第2、3及
び7図に詳細に示されるように、針落ち8より2〜5縫
い目分後方に針孔6につゞいて針孔6より幅が広く、か
つ針孔6より左側(ルーパ基部側)に突出する凹部7を
有している。
上記実施例では凹部7は有底状をなしているが、針孔
6につゞく貫通孔としてもよい。また凹部7の一側は針
孔6に対しほゞ直交するように形成したり、彎曲させた
り或いは傾斜させたりしてもよいが、好ましくは図示す
るように有底かつ針孔6との間をくびれ部9として形成
し、凹部内にルーパ糸の膨らみが確実に収まるようにす
るのが望ましい。
上記実施例は安全縫いミシンの針板を示すものである
が、針が垂直に上下動する二重環縫いミシンの針板に関
する実施例においても、ループを受容する凹部後端は、
針落ちから2〜5縫い目分後方に伸ばして形成される。
実験例 以下の表に示されるサイズの針孔を備えた上記実施例
の針板と、凹部のない従来の針板を用いてデニム生地を
#20の綿糸を使用し、縫目ピッチ8/inch(一縫い目の長
さ0.32cm)で縫製したところ第5図に示すようなルーパ
糸の開いた縫い目を得るには、従来のものでは、針糸張
力を100gにしなければならなかったうえ、縫製品には多
少波打ち現象が見られたのに対し、上記実施例のもので
は、針糸張力を60gにしてもルーパ糸が十分に開いてソ
フトで風合いのある縫い目が得られ、波打ち現象も全く
見られなかった。
考案の効果 本考案の針板によれば以上のように、二重環縫い目の
ループが横(ルーパ基部側)に倒れて凹部内に納まるよ
うになり、パッカリングを生じることなく、ルーパ糸が
十分に開いたソフトで、しかも丸みがあってふっくらと
した風合いのある二重環縫い目を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は安全縫いミシンの針板の平面図、第2図は第1
図の要部拡大図、第3図は第2図のI−I線断面図、第
4図は二重環縫い目が形成される時の状態を示す図、第
5、6図は安全縫いミシンによって形成された縫い目を
裏側から見た図で、第5図はルーパ糸が開いたバルーン
ステッチ、第6図は縄状を呈するステッチの例を示す。
第7図は第2図のI−I線における断面斜視図である。 1……ルーパ、2……ルーパ糸、3……針糸 4……針板、6……針孔、7……凹部 8……針落ち

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】針板に設けた針孔を貫通して上下動する針
    と、ルーパ糸が通され、針板下方で布送り方向に対して
    直交する方向に往復動するルーパとを備えた二重環縫い
    ミシンにおいて、前記針孔の後部に続いて針孔より幅が
    広く、かつ針孔よりルーパ基部側に突出する凹部を形成
    し、該凹部にルーパ糸を納まらせるようにしたことを特
    徴とする二重環縫いミシンの針板。
JP1988016066U 1988-02-08 1988-02-08 二重環縫いミシンの針板 Expired - Lifetime JP2518409Y2 (ja)

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JPS60176789U (ja) * 1984-04-28 1985-11-22 ジューキ株式会社 縁かがり縫いミシンの針板

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