JPH07102267B2 - オーバーロックミシンにおける縫目形成切換装置 - Google Patents

オーバーロックミシンにおける縫目形成切換装置

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JPH07102267B2
JPH07102267B2 JP2162929A JP16292990A JPH07102267B2 JP H07102267 B2 JPH07102267 B2 JP H07102267B2 JP 2162929 A JP2162929 A JP 2162929A JP 16292990 A JP16292990 A JP 16292990A JP H07102267 B2 JPH07102267 B2 JP H07102267B2
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thread
needle thread
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stitch
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明 小河原
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ジューキ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はオーバーロックミシンにおける縫目形成切換装
置、特に縫製工程において、地縫いに続いて裾引き縫い
を形成するオーバーロックミシンにおける縫目形成切換
装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、US縫目規格504(地縫)と505(裾引き縫)の切換
には糸張力を変えることによっておこなうのが一般的で
あり、一旦ミシンの駆動を停止して調整を行なってい
た。そこで、縫製作業の中断を防ぐべく実公昭60−2678
7号公報に記載のもののように、糸道中に2個の糸調子
器を直列に配置し、一方の糸調子器の糸狭持圧を一時的
に解放してテンションを可変するものや、実公昭60−26
787号公報のもののように針糸およびルーパ糸の各第1
糸調子器によって構成される第1糸調子器群と、針糸お
よびルーパ糸の各第2糸調子器によって構成される第2
糸調子器群とを設け針糸およびルーパ糸との糸給比率が
異なるように設定された第1糸調子器群と第2糸調子器
群を、例えば地縫いを行う場合と、空環を形成する場合
とに切換えを電磁ソレノイドで縫製中に行なうようにし
ている。
〔発明が解決しようとする課題〕
然しながら上記従来のものでは何れも糸調子器を多く付
け縫目を切換える為糸通しを間違え易く、糸調子皿を浮
かせるタイミング等の調整が困難であると共に部品が多
くコストも高くなる欠点があった。
本発明は上記の欠点を除くようにしたものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明のオーバーロックミシンにおける縫目形成切換装
置は、ミシン主軸に連動して上下動する針と、ミシン主
軸の回転に同期する信号を検出する針数検出器と、縫目
形成時、被縫布の有無を検出する布検出センサーと、糸
供給源からの糸に糸張力を付与する糸調子と、前記針と
糸調子との間の針糸経路に位置し、両端で針糸を支持す
る針糸案内と、この針糸案内の間に進入し、針糸案内と
の協働により針糸を繰り出す針糸天秤と、駆動により前
記針糸天秤に対する針糸案内の上下位置を変化させる移
動手段と、前記布検出センサーにより布を検出し、針数
検出器からの検出針数が所定値になると、前記移動手段
を駆動させる制御手段と、を設けたことを特徴とする。
〔作 用〕
本発明のオーバーロックミシンにおける縫目形成切換装
置において針糸案内を移動することによって糸張力が変
化し、縫目形成が切り換わるようになる。
〔実 施 例〕
以下図面によって本発明の実施例を説明する。
第1図,第2図において1はオーバーロックミシン、2
はコントロールボックス、3はミシンモータにより駆動
されるプーリ、3aはプーリ3が1回転する毎に1パルス
を発生するプーリ3に内蔵した針数検出器、4は布検出
センサ(発光素子)、5は受光センサ、6は一端に鉤部
6aを形成し他端を針留台に固着した針糸天秤、7は針糸
案内、8は針糸案内7を介して針に挿通した針糸、9は
針、10は針留、11は針留台、21、22、23は針9及び図示
しない左右ルーパに送給する糸通に設けた糸調子であ
る。そして、針9の運動は図示しない主軸に連結するク
ランクを介して揺動する作動腕の上下方向の移動により
針留案内棒11aに沿って針留台11が上下動して直線運動
をするようになっている。本発明においては上記針糸案
内7をミシンの外匣12により上下動自在に保持し、又レ
バー13の中間部を上記外匣12に枢支段ねじ14を介して回
動自在に枢支し、第3図に示すようにこのレバー13の一
端と上記針糸案内7の上端間をリンク15によって互に連
結せしめると共に、上記外匣12に電磁ソレノイド16を取
り付け、この電磁ソレノイド16のプランジヤ16′と上記
レバー13の他端間をリンク17によって連結せしめる。
又必要に応じて上記レバー13に指標ロックピン18を植設
し、この指標ロックピン18を上記外匣12に固定した目盛
板19の弧状溝20に挿入し、この弧状溝20の湾曲を上記レ
バー13が上記段ねじ14を中心に回動した際上記指標ロッ
クピン18がたどる軌跡に合致せしめる。
なお、前記レバー13、リンク15,17、電磁ソレノイド16
は前記針糸案内7の上下移動手段を構成する。
また、前記コントロールボックス2は前記針数検出器3a
からの検出針数が所定値になると前記移動手段を駆動す
るための制御手段を構成する。
本発明のオーバーロックミシンにおける縫目形成切換装
置は上記のような構成であるから常時は針糸案内7は第
3図に示すように下方位置にあり1針当りの繰り出し量
が小であるから、ミシンは地縫の状態(針糸締る)にあ
るが電磁ソレノイド16を附勢してレバー13をリンク17を
介して反時計方向の回動すれば上記針糸案内7が上昇
し、針糸天秤6が第4図に示すように、針糸8を下方に
引いた状態となり、これによって針糸の張力が大きくな
り針糸の1針当りの繰り出し量が多くなり裾引き縫(針
糸ゆるむ)の状態となる。そして、第5図に地縫に裾引
き縫及び地縫に続いて裾引き縫いを形成した縫目を示し
ている。
又電磁ソレノイド16を附勢することなく指標ロックピン
18を目盛板19の目盛に沿って手動で移動し任意の位置で
ロックせしめれば地縫と裾引き縫又はそれらの間の任意
の針糸締り状態とすることができる。
尚上記電磁ソレノイド16の制御は上記コントロールボッ
クス2によって行う。即ち上記コントロールボックス2
は布検出センサー4により布を検出し、針数検出器3か
らの検出針数が所定値になったとき上記電磁ソレノイド
16を附勢する。このようにすれば縫製途中の所定の地点
で縫目の変更が自動的になされるようになり、例えば第
6図に示す長袖の下着の場合にA〜Bは裾引き縫、B〜
Cは地縫で縫製すると、肌によく合って、かつ針糸締り
がよいので縫製品質が向上する。
〔発明の効果〕
上記のように本発明のオーバーロックミシンにおける縫
目形成切換装置によれば糸調子等の難しい調整が不要で
縫目形成の切換えが極めて簡単であり、又縫製中でもこ
れをなし得るとともに縫目の切り換えにより被縫物の品
質が向上する等様々の利益がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のオーバーロックミシンにおける縫目形
成切換装置を取り付けたミシンの斜視図、第2図はその
針留部の詳細図、第3図は本発明のオーバーロックミシ
ンにおける縫目形成切換装置の説明図、第4図はその作
動説明図、第5図は縫目の説明図、第6図は縫製品の説
明図である。 1……オーバーロックミシン、2……コントロールボッ
クス、3……プーリ、3a……針数検出器、4……布検出
センサ(発光素子)、5……受光センサ、6……針糸天
秤、7……針糸案内、8……針糸、9……針、10……針
留、11……針留台、12……外匣、13……レバー、14……
段ねじ、15……リンク、16……電磁ソレノイド、16……
プランジヤ、17……リンク、18……指標ロックピン、19
……目盛板、20……弧状溝、21,22,23……糸調子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ミシン主軸に連動して上下動する針と、 ミシン主軸の回転に同期する信号を検出する針数検出器
    と、 縫目形成時、被縫布の有無を検出する布検出センサー
    と、 糸供給源からの針糸に糸張力を付与する糸調子と、 前記針と糸調子との間の針糸経路に位置し、両端で針糸
    を支持する針糸案内と、 この針糸案内の間に進入し、針糸案内との協働により針
    糸を繰り出す針糸天秤と、 駆動により前記針糸天秤に対する針糸案内の上下位置を
    変化させる移動手段と、 前記布検出センサーにより布を検出し、針数検出器から
    の検出針数が所定値になると、前記移動手段を駆動させ
    る制御手段と、を設けたことを特徴とするオーバーロッ
    クミシンにおける縫目形成切換装置。
JP2162929A 1990-06-22 1990-06-22 オーバーロックミシンにおける縫目形成切換装置 Expired - Fee Related JPH07102267B2 (ja)

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