JP6679158B2 - 送り歯調節機構および該調節機構を備えたミシン - Google Patents

送り歯調節機構および該調節機構を備えたミシン Download PDF

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Description

本発明は、ミシンの送り歯の傾きを調節する送り歯調節機構および該調節機構を備えたミシンに関し、とくに縫製する布の種類や状態に応じて送り歯の傾きを制御する送り歯調節機構および該調節機構を備えたミシンに関するものである。
従来から、ミシンの縫製時に針の動きに連動して布を移送させる送り歯の傾きが、縫製物の仕上がりに影響を与えることが広く知られている。
一般的には、布の安定性を考えた場合、送り歯を水平にすることが望ましいが、ニット地などの伸縮性の高い布の場合には、下の生地が上の生地より多く送られることで生じる縫いズレ、いわゆるイサリが発生してシワになりやすく、このような場合は、送り歯を作業者の反対側に向かって下るように傾斜(以下「前下り」という。)させることでイサリを抑えることができることが知られている。
また、縫製時にパッカリング(縫い縮み)がでやすいジョーゼットやサテンなどの布種や伸縮性の比較的小さい布の場合には、送り歯を作業者の反対側に向かって上がるように傾斜(以下「前上り」という。)させる方が、先引き効果によりミシン目の縫い縮みやひきつれを抑制することができる。
あわせて、薄物の場合は針板の上面から出る送り歯の高さ(以下「送り歯の高さ」という。)を低くすることが、パッカリングを防ぐ上で効果があることが知られており、逆に厚物の場合は送り歯の高さを高くした方が縫製しやすいことが知られている。
ミシンの送り歯を、縫製条件に適した傾きに調整するための調節装置として、送り歯を固定し水平運動および上下運動する送り台を支持する軸を偏心軸とし、当該偏心軸を回動することで送り歯の傾きを調整するものが従来より知られている(例えば、特許文献1参照)。
実願平4−56909号(実開平6−48579号)のCD−ROM
しかしながら、上記特許文献1記載のミシンの送り歯装置では、作業者が布の種類や伸縮性などの性質を判断し、手動で操作することにより送り歯の傾きを調節しなければならず、面倒な作業を強いられるという問題があった。
また、布の厚さによって送り歯の高さを調節することが好ましいが、上記特許文献1記載のミシンの送り歯装置では、送り歯の傾きを調節するだけであり、送り歯の傾きとともに送り歯の高さをも調節することはできなかった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、作業者が面倒な手作業を強いられることなく、アクチュエータを介して送り歯の傾きを制御することによって、イサリやパッカリングなどによる縫いシワの発生を簡単に防止することができる送り歯調節機構および該調節機構を備えたミシンを提供することを目的とする。
また、送り歯の傾きとともに送り歯の高さをも調節して、より確実に縫いシワの発生を防止することができ、さらに、布の性質をセンサー等の情報により自動的に判断して操作をより簡便にした送り歯調節機構、および該調節機構を備えたミシンを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、送り歯調節機構として、中心から偏心した位置に設けられた偏心軸によってミシン機枠に回動可能に取り付けられた水平送り軸と、前記水平送り軸に回動可能に嵌合される水平送り軸受けと、前記水平送り軸受けに設けられ、水平送り軸の周りを回動して揺動する水平送り腕と、前記水平送り腕に回動可能に取り付けられ、水平送り軸受けの回動により水平方向に運動する送り台と、前記送り台上に設けられた送り歯と、前記偏心軸を回動させることにより、水平送り軸を上下に移動させる傾き調節用アクチュエータと、布の種類または伸縮性に関するデータに基づいて、前記傾き調節用アクチュエータを介して前記送り歯の傾きを制御する制御部とを備えることを特徴とする構成を採用する。
送り歯調節機構の具体的実施形態として、前記ミシン機枠に回動可能に取り付けられた下軸と、最大カム径が異なる複数のカム面からなり、前記下軸の軸方向にスライド可能に嵌合されるとともに、前記送り台を支持して上下に揺動させる上下動カムと、前記送り台に回動可能に取り付けられ、前記送り歯が固定された副送り台と、最大カム径が異なる複数のカム面からなり、前記下軸の軸方向にスライド可能に嵌合されるとともに、前記副送り台を支持して上下に揺動させる副上下動カムと、前記上下動カムおよび前記副上下動カムを下軸に対し軸方向にスライドさせる高さ調節用アクチュエータとを備え、前記上下動カムおよび前記副上下動カムのそれぞれ前記送り台、前記副送り台を支持するカム面を前記複数のカム面から選択可能としたことを特徴とする構成を採用する。
送り歯調節機構のさらなる具体的実施形態として、前記送り台を支持するように選択された前記上下動カムのカム面と、前記副送り台を支持するように選択された前記副上下動カムのカム面とは、前記送り台上における前記副送り台の回動中心の上下運動と、前記副上下動カムと前記副送り台の接点の上下運動とが、量的、位相的に一致するように形成されていることを特徴とする構成、また、前記ミシン機枠に上下摺動可能に装着された押さえ棒と、前記押さえ棒の下端部に取り付けられた布押さえと、前記押さえ棒の高さを検出することにより布の厚みに関するデータを取得する高さ検出センサーとを備え、前記制御部は、該布の厚みに関するデータに基づいて、前記高さ調節用アクチュエータを介して前記送り歯の高さを制御することを特徴とする構成を採用する。
送り歯調節機構のさらなる具体的実施形態として、ばねを介して前記押さえ棒を押圧する押さえレバーを備え、前記制御部は、前記押さえ棒が前記布押さえを介し布を圧縮する際の前記押さえレバーの降下量と、前記押さえ棒の下降量との差のデータを算出し、該差のデータに基づいて、前記傾き調節用アクチュエータを介して前記送り歯の傾きを制御することを特徴とする構成を採用する。
また、本発明のミシンは、上記課題を解決するため、上記のいずれかの送り歯調節機構を備えたことを特徴とする構成を採用する。
本発明の送り歯調節機構は、布の種類または伸縮性に関するデータに基づいて、水平送り軸の中心から偏心した位置に設けられた偏心軸を回動させる傾き調節用アクチュエータを介して、送り歯が設けられた送り台を支持するとともに、水平送り軸受けに設けられた水平送り腕を揺動し、水平送り軸受け内に嵌合する水平送り軸を上下に移動させることにより、送り歯の傾きを制御する制御部を備えているから、タッチパネル等の制御端末機器を操作することによって簡単に送り歯の傾きを調節することができ、面倒な手動操作を要することなくイサリやパッカリングなどによる縫いシワの発生を防止することができる。
また、最大カム径が異なる複数のカム面を有し、それぞれ送り台および副送り台を支持して上下に揺動させる上下動カムおよび副上下動カムを下軸に対し軸方向にスライドさせる高さ調節用アクチュエータを備え、前記複数のカム面からそれぞれ送り台、副送り台を支持するカム面を選択可能とした実施形態では、送り歯の傾きに加えて送り歯の高さをも調節することができるから、パッカリング等による縫いシワの発生をより確実に防止することができる。
さらに、押さえ棒の高さを検出することにより布の厚みに関するデータを取得する高さ検出センサーを備え、制御部は、該布の厚みに関するデータに基づいて、高さ調節用アクチュエータを介して送り歯の高さを制御する実施形態では、布の性質を自動的に判断してより簡便に送り歯を調節操作することができる。
本発明の実施例の送り歯調節機構を備えたミシンの全体斜視図である。 実施例ミシンの本体内部の送り歯運動機構の主要構成を説明する図である。 実施例ミシンの送り歯運動機構の要部(図2要部A)上面図である。 (a)は図3のX−X線矢視断面図、(b)は図3のY2−Y2線矢視断面図である。 図3のY1−Y1線矢視断面図であり、(a)は送り台板が上下動カム面の最大カム径部で接している図であり、(b)は同最小カム径部で接している図である。 図3のZ−Z線矢視断面図であり、(a)は副送り台板が副上下動カムの最大カム径部で接している図であり、(b)は同最小カム径部で接している図である。 送り歯の傾きを調節する際の図3X−X線矢視断面図であり、(a)は送り歯が前下がりとなった状態を示す図、(b)は同前上がりとなった状態を示す図である。 送り歯の高さを調節する際の図3Y1−Y1線矢視断面図であり、(a)は送り歯の高さを高くした状態を示す図であり、(b)は同低くした状態を示す図である。 (a)はカム体の斜視図、(b)は図3のW−W線矢視断面図である。 (a)は図2の要部Bを示す正面図および側面図、(b)は図(a)の要部E拡大図である。 実施例ミシンの布厚が異なる場合の押さえ棒と高さ検出センサーの状態を示す図であり、(a)は厚物の厚さ、(b)は中程度の厚さ、(c)は薄物の厚さを示す図である。 (a)は、実施例ミシンの押さえ棒が降下して布Nが押圧され、無負荷状態の布厚Loから布押さえの高さD(t)まで圧縮された状態を示す図、(b)は布押さえの高さD(t)とばねの負荷F(t)との関係を示すグラフである。 (a)は実施例ミシンのタッチパネルの画面例、(b)は同制御系のブロック図である。 実施例の送り歯調節機構における送り歯の傾きを制御する操作手順を示すフローチャートである。 実施例の送り歯調節機構における送り歯の高さを制御する操作手順を示すフローチャートである。
次に、本発明の送り歯調節機構および該調節機構を備えたミシンについて、実施例を示した図面を参照して説明する。
図1において、100はミシンの上部フレームで、脚柱部200と、脚柱部200から左方に延びるアーム部300とからなる。
400はベッド部であり、9はベッド部400の上面に装着された針板である。脚柱部200の前面には、タッチパネル70が設けられている。
アーム部300内に収容される上軸運動機構によって、針棒32に固定されるミシン針33が針板9の針穴に挿通駆動され、ベッド部400内に収容される後述する下軸運動機構によって針板9から出没駆動される送り歯16によって布N(図10〜12参照)が送られて縫製される。
26は下端に布押さえ25を備えた押さえ棒で、後述するばね28によって布Nを押圧し、送り歯16に密着させる。
ミシン本体内部の運動機構の主要構成を説明する図2において、1はアーム部300内に収容され機枠に支持された上軸で、ミシンモータ2により駆動され、針棒32などに駆動力を伝達する。3はベッド部400内に収容され、上軸1に連動する下軸で、三角カム10および下軸3に対し軸方向に一体にスライドする上下動カム11、副上下動カム12を備えて、機枠に支持されている。
4は水平送り軸で、中心から偏心した回動中心を有する偏心軸4aを有する。
水平送り軸4は、水平送り軸受け6内に回動可能に嵌合しているとともに、水平送り軸4の両端に設けられた偏心軸4aは、ミシン機枠に回動可能に支持されて送り歯傾き調節用ステッピングモータ5により回転駆動される。
水平送り軸受け6には、水平送り腕7および水平揺動腕8が一体に設けられており、水平送り腕7には送り台13が回動可能に連結され、水平揺動腕8には二股リンク14が回動可能に連結されている。
送り台13には、送り歯16が固定された副送り台17が回動可能に取り付けられ、送り台13は上下動カム11のカム面に支持され、副送り台17は副上下動カム12のカム面に支持されている。
上下動カム11および副上下動カム12は、それぞれ最大カム径が異なる複数のカム面を有し、送り歯高さ調節用ステッピングモータ18によって下軸3に対し軸方向に一体にスライド移動され、送り台13および副送り台17は、前記複数のカム面上を選択的に移動可能となっている。
二股リンク14には、角駒20が枢支され、角駒20は水平送り調節器21の溝22に係合している。水平送り調節器21はミシン機枠に回動可能に支持され、水平送り調節用ステッピングモータ23により回転駆動される。
下端に布押さえ25が装着された押さえ棒26は、ミシン機枠に対して摺動可能に設けられ、押さえ棒駆動用ステッピングモータ27によってばね28を介して上下に駆動される。
押さえ棒26にはスリット板30aが装着固定され、ミシン機枠に固定された透過型光センサー30bとともに、押さえ棒26の高さを検出する高さ検出センサー30を構成する。
図3は図2の要部Aを示し、送り歯16を上下方向および水平方向に運動させて布Nを送るミシンの下送り機構を示している。
水平送り軸4に回動可能に嵌合する水平送り軸受け6には、一対の水平送り腕7(7a,7b)が一体に設けられ、水平送り腕7a,7bの先端付近には、それぞれピン35a,35bを介して送り台13の腕部13a,13bが回動可能に連結している。
また、水平送り軸受け6に一体に設けられるとともに一方の水平送り腕7bに連設された水平揺動腕8の先端付近には、ピン36を介して二股リンク14が回動可能に連結している。
図9(b)に示すように、二股リンク14は、その二股部14aに下軸3に固定された三角カム10が係合している。
二股リンク14の先端付近には、ピン37を介して角駒20が回動可能に取り付けられ、該角駒20は水平送り調節器21の溝22に摺動可能に係合している。
水平送り調節器21は、ミシン機枠に回動可能に支持された軸40に固定されるとともに、水平送り調節用ステッピングモータ23により回転駆動されるようになっている。
図3および図4〜8に示すように、送り台13には、ピン38を介して副送り台17が回動可能に連結され、該副送り台17に送り歯16がねじ41により固定されている。
送り台13の一方の腕部13aには、下端が上下動カム11のカム面に当接支持される送り台板42がねじ43により固定されている。
また、副送り台17には、下端が副上下動カム12のカム面に当接支持される副送り台板44がねじ45により固定されている。
上下動カム11と副上下動カム12は、カム体Dに一体に形成されている。
図9(a)に示すように、カム体Dは、軸孔46に設けられたスプライン溝47が下軸3に設けられたスプライン48に嵌合し、下軸3に対し軸方向にスライド可能になっている。
上下動カム11および副上下動カム12には、各カムの回動中心(下軸3の中心)からカム面までの最も大きい径、すなわち最大カム径が異なるそれぞれ3個のカム面11a,11b,11cおよび12a,12b,12cが軸方向に列なって形成され、カム体Dの下軸3に対する軸方向へのスライド移動にともなって、上下動カム11のカム面11a,11b,11cのいずれか一つのカム面と、該いずれか一つのカム面に対応する副上下動カム12のカム面12a,12b,12cの一つのカム面に選択的に切り替え可能になっている。
カム体Dには、軸方向中央付近にフランジ部49が設けられ、フランジ部49は、送り歯高さ調節用ステッピングモータ18によって駆動されるスライドレバー50に係合している。
なお、本実施例では、上下動カム11と副上下動カム12はカム体Dに一体に形成されているが、必ずしもこのように一体に形成されている必要はなく、それぞれの複数のカム面を選択的に切り替えることができるように、両カムが連携して駆動されるようになっていればよい。
また、上下動カム11と副上下動カム12は、それぞれ1つのカム面からなるものでもよい。
図10は図2の要部Bを示し、押さえ棒26の高さを測定することによって縫製する布Nの厚さhを測定する手段を示している。
ミシン機枠に対し上下方向に摺動可能に設けられた押さえ棒26は、下端に布押さえ25が取り付けられ、押さえ棒駆動用ステッピングモータ27によって揺動される押さえレバー53によって上下動する。
押さえ棒駆動用ステッピングモータ27の軸には駆動歯車54が取り付けられ、該ステッピングモータ27の駆動力は、二重歯車55を経て、カムディスク56に伝達される。
カムディスク56には、半径方向に拡大する螺旋状のカム溝57が設けられ、カム溝57には、押さえレバー53に設けられた従動突起58が摺動可能に係合している。
押さえレバー53は、一端をピン59により軸支されて押さえ棒26に略直交方向に延び、他端には押さえ棒26に摺動可能に嵌合するリング部60が形成されている。
リング部60は、上方で押さえ棒26に固定された上げフランジ61に係合可能であり、押さえ棒26に摺動可能で且つばね28の上端に当接するワッシャ62に係合可能に形成されている。
押さえ棒26の中央付近には、ばね28下端に当接する座面を有するとともにアーム状に外方に延び、先端にスリット板30aを有する押さえ棒抱き65が固定されている。
図10(b)に示すように、スリット板30aには所定高さ範囲にわたって厚さ方向に貫通するスリット66が形成され、スリット板30aを挟んで発光部と受光部を備えた透過型光センサー30bがミシン機枠に取り付けられている。
透過型光センサー30bは、スリット板30aのスリット66を透過する光を検出することによって、押さえ棒26の高さ位置を検出可能であり、通過したスリット数をカウントすることによって押さえ棒26の上昇量、下降量を検出することができる。
ミシン本体の脚柱部200に設けられたタッチパネル70には、縫製作業に必要な各種の作業および機能、メッセージなどが表示され、図13(a)に示されるようなメニューの「布の種類選択」画面を操作することにより、後述するように、縫製する布Nの種類、伸縮性に応じて送り歯16の傾きを調節することができるようになっている。
また、図13(b)に示すように、ミシン本体内には制御装置80が設けられ、制御装置80は、CPU81およびROM82、RAM83を含むマイクロコンピュータと、入力インターフェース84と、出力インターフェース85とを有している。
入力インターフェース84には、タッチパネル70および高さ検出センサー30が電気的に接続され、出力インターフェース85には、送り歯傾き調節用ステッピングモータ5、送り歯高さ調節用ステッピングモータ18、押さえ棒駆動用ステッピングモータ27の各ステッピングモータが接続されている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
送り台13に回動中心を有する副送り台17に固定された送り歯16は、水平送り軸受け6が回動することによって水平方向に運動し、上下動カム11および副上下動カム12が回転することにより上下方向に運動する。
この水平運動および上下運動は、次に説明するように、ともに下軸3の回転に連動し、送り歯16は針板9の上面に出没しながら略楕円状に運動して布Nを縫い方向に移動させる。
図9(b)に示すように、下軸3に固定された三角カム10が回転すると、二股リンク14が上下に揺動するが、その際、二股リンク14に連結した角駒20が水平送り調節器21の溝22に係合しているので、角駒20は溝22の傾斜に沿って摺動し、二股リンク14を水平方向にも揺動する。
その結果、ピン36を介して水平揺動腕8が水平送り軸4回りに揺動され、水平送り軸受け6が回動する。
水平送り調節器21は、水平送り調節用ステッピングモータ23(図2参照)により回転駆動されると溝22の傾斜が変化し、溝22の傾斜に応じて水平送り軸受け6の回動範囲が決定されることにより、水平送り量を調節することができる。
図5に示すように、送り台13は、送り台板42によって上下動カム11のカム面(図中では11b)に従動し、ピン35を支点に上下に揺動する。
また、図6に示すように、送り台13にピン38で枢支された副送り台17は、副送り台板44によって副上下動カム12のカム面(図中では12b)に従動して、ピン38を支点に上下に揺動する。
送り歯16は副送り台17に固定されているから、上下動カム11によって上下に揺動するピン38を支点として副上下動カム12により揺動する副送り台17上で上下に運動する。
送り台13および副送り台17が両カムのそれぞれのカム面(11b,12b)の最大カム径部で支持されるとき、送り歯16は針板9の上面からHbの高さに突出し[図5(a)参照]、同カム面(11b,12b)の最小カム径部で支持されるとき、針板9の上面より下方に没入する[図5(b)参照]。
本実施例では、送り台板42が上下動カム11の最大カム径部付近で接するときに送り台13は略水平になっている[図5(a)参照]ので、上下動カム11が回転して最小カム径部付近で接するときは、送り台13は前下がりに傾斜する[図5(b)参照]。
一方、副送り台17は、副送り台板44が副上下動カム12の最小カム径部付近で接するときにも、略水平を保ち傾斜が変化しないようにピン38を中心に回動している[図6(b)参照)]。
すなわち、カム体Dが回転して、送り台13がピン35を支点に上下に揺動して傾斜が変化しても、送り歯16が設置された副送り台17は傾斜が変化しない。
送り台13の傾斜が変化しても、送り歯16の傾斜が変化しない理由は、送り台13上に設けられた副送り台17の回動中心であるピン38の上下運動と、副送り台17の上下運動とが、量的かつ位相的に一致することによる。
すなわち、カム体Dが回転したとき、上下動カム11のカム面11a,11b,11cによるピン38の上下運動と、副上下動カム12のカム面12a,12b,12cによる副送り台板44下端との接点の上下運動とが、それぞれの量と位相が一致するように両カム面が形成されている。
このように、上下動カム11と副上下動カム12との連携により、送り台13の傾斜が変化しても、送り歯16が設置された副送り台17は傾斜が変化しないため、送り歯16は所定の傾きを維持することができる。
次に、本実施例の送り歯16の傾きを調節する操作について図面を参照しながら説明する。
送り歯16の傾きを調節するには、水平送り軸4の中心から偏心した回動中心を有する偏心軸4aを回転させて、水平送り軸4を上下に移動させることにより行う。
図7(a)に示すように、図4(a)に示された水平な送り歯16を前下がりに傾けるには、偏心軸4aを時計回りと反対方向(図中矢印L方向)に回転させる。
ミシン機枠に支持された偏心軸4aの回転によって水平送り軸4は上方に移動するので、水平送り軸受け6、水平送り腕7とともにピン35が上方に移動して、送り台13および副送り台17が前下がりに傾斜し、副送り台17上の送り歯16も前下がりに傾斜する。
図では、偏心軸4aを約60°回転した状態を示すが、偏心軸4aを回転する角度によって送り歯16の傾斜度を調節することができる。
逆に、送り歯16を前上がりに傾斜させるためには、図7(b)に示すように、偏心軸4aを時計回り方向(図中矢印R方向)に回転させ、水平送り軸4を下方に移動して、送り台13および副送り台17を前上がりに傾斜させることによって送り歯16を前上がりに傾斜させる。
偏心軸4aを回転させるには、前述したとおり、送り歯傾き調節用ステッピングモータ5を駆動させることにより行うが、図13(a)に示すように、ミシン本体に設置されたタッチパネル70等を操作することによって送り歯16が必要な傾きとなるよう該ステッピングモータ5を駆動することができる。
図13(a)に示されたタッチパネル70の画面は一例であるが、メニュー画面で「布の種類選択」キーを選択すると、図のような画面が表示される。
図14に示されるように、作業者がタッチパネル画面を操作して「おまかせ自動選択」キーを選択する(S1;YES)と、制御装置80は所定のプログラムに基づいて、後述するように、押さえ棒駆動用ステッピングモータ27により押さえ棒26を降下させ、所定のタイミングで検出される押さえ棒26の降下量、および押さえレバー53の降下量から布Nのばね定数を算出し、当該ばね定数のデータを取得する(S2)。
作業者が、「布の種類を選択」キーを選択し(S3;YES)、縫製する布Nが伸縮性の大きい布やパッカリングのでやすい布種群に含まれると判断して「伸縮性大」キーを選択した場合(S4;YES)には、制御装置80は、送り歯16の傾斜を前下がりとするプログラムを始動し(S5)、通常は水平に設定されている送り歯16が前下がりとなるよう送り歯傾き調節用ステッピングモータ5を駆動する。
作業者が、縫製する布Nが伸縮性の小さい布群に含まれると判断して「伸縮性小」キーを選択した場合(S6;YES)には、制御装置80は、送り歯16の傾斜を前上がりとするプログラムを始動し(S7)、送り歯16が前上がりとなるよう送り歯傾き調節用ステッピングモータ5を駆動する。
「伸縮性大」キーも、「伸縮性小」キーも選択されなかった場合(S6;NO)は、送り歯16の傾きは水平に維持ないしは調節される。
ステップ2(S2)で布Nのばね定数を取得した場合は、取得したばね定数が所定範囲の上限閾値を超える値であれば(S9;YES)、通常は水平に設定されている送り歯16の傾斜を前下がりとするプログラムが始動し(S5)、送り歯16が前下がりとなるよう送り歯傾き調節用ステッピングモータ5が駆動される。
同ばね定数が前記所定範囲の下限閾値未満であれば(S10;YES)、送り歯16の傾斜を前上がりとするプログラムが始動し(S7)、送り歯16が前上がりとなるよう送り歯傾き調節用ステッピングモータ5が駆動される。
同ばね定数が前記所定範囲内であれば(S10;NO)、送り歯16の傾きは水平に維持ないしは調節される。
次に、図12を参照しながら、布Nのばね定数を取得する方法について説明する。
制御装置80は布Nのばね定数取得プログラムを始動させ、押さえ棒駆動用ステッピングモータ27を駆動して押さえ棒26を降下させていく。
無負荷時の布Nの厚さはLoであり、布押さえ25が布Nの表面に到達するまでは、押さえ棒26は押さえレバー53と一緒に下降する。
図12(a)に示すように、さらに押さえレバー53が下降すると、布Nが圧縮されるようになり、押さえ棒26に時間tにおける布Nの反発力F(t)が働く。ばね28には、この反発力F(t)に等しい負荷F(t)が働き、ばね28をds(t)だけ圧縮する。
このとき、押さえレバー53の下降量do(t)と押さえ棒26の下降量dc(t)、ばね28の圧縮量ds(t)との間には、以下の関係式が成り立つ。
do(t)=ds(t)+dc(t) …(1)
また、圧縮された布Nの厚さ(布押さえ25の高さ)D(t)と布Nの反発力F(t)との関係は、以下の関係式(2)で表すことができ、ばね28のばね定数をksとすると、さらに関係式(3)、(4)に変形することができる。Aは定数である。
D(t)=Lo−A×F(t) …(2)
D(t)=Lo−A×{ks×ds(t)} …(3)
D(t)=Lo−A×[ks×{do(t)−dc(t)}] …(4)
圧縮された布Nの厚さ(布押さえ25の高さ)D(t)と布Nの反発力F(t)との関係をグラフで示せば、図12(b)のようになる。
押さえレバー53の下降量do(t)は、押さえ棒駆動用ステッピングモータ27の回転量によって検出され、押さえ棒26の下降量dc(t)は高さ検出センサー30によって検出される。
また、ばね28のばね定数ksは予め計測可能であるから、時間の異なる2つのタイミングt1,t2における押さえレバー53の下降量do(t1)、do(t2)と押さえ棒26の下降量dc(t1)、dc(t2)を測定すれば、上記式(4)から連立方程式を生成して、未知数LoおよびAを算出することができる。
圧縮された布Nの反発力とばね28への負荷は、前述のとおり等しくF(t)であるから、布押さえ25が布Nに接地したタイミングをtpとすれば、布Nのばね定数をkcとすると、次の関係式が成り立つ。
ks×{do(tp+t)−dc(tp+t)}=kc×{dc(tp+t)−dc(tp)} …(5)
先に算出したLoからタイミングtpにおける押さえ棒26の下降量dc(tp)を算出することができるから、所定のタイミング(tp+t)における押さえレバー53の下降量do(tp+t)と押さえ棒26の下降量dc(tp+t)を測定すれば、布Nのばね定数kcを算出することができる。
なお、以上は布Nのばね定数を取得する方法の一例であって、本発明はこれに限定されるものではない。
次に、布Nの厚みに応じて送り歯16の高さを変更する操作について図面を参照しながら説明する。
本実施例では、縫製する布Nの厚さに応じて送り歯16の高さを変えることができるように、上下動カム11および副上下動カム12に最大カム径が異なる複数のカム面(11a,11b,11c),(12a,12b,12c)をそれぞれ設け、カム体Dを下軸3に対し軸方向にスライドさせることによって、両カムの前記複数のカム面から、それぞれ送り台、副送り台を支持する対応する一対のカム面を選択可能にしている。
図8(a)に示すように、布Nの厚さが厚いときは、上下動カム11の最大カム径が一番大きいカム面11aに送り台板42が接するように、送り歯高さ調節用ステッピングモータ18を駆動してカム体Dを下軸3に対し軸方向にスライドさせ、送り歯16の針板9上面からの高さをHaと高くする。
このとき、図示していないが、副送り台板44は副上下動カム12の同じく最大カム径が一番大きいカム面12aに接している。
また、図8(b)に示すように、布Nの厚さが薄いときは、上下動カム11の最大カム径が一番小さいカム面11cに送り台板42が接し、副上下動カム12の同じく最大カム径が一番小さいカム面12cに副送り台板44が接するように、カム体Dを下軸3に対し軸方向にスライドさせて、送り歯16の高さをHcに低く設定する。
なお、前述したように、上下動カム11と副上下動カム12は必ずしも一体に形成されている必要はなく、両カムが連携して駆動されるようになっていればよい。
布Nの厚さは、作業者がタッチパネル70を操作して送り歯16の高さを調節することもできるが、本実施例では制御装置80が高さ検出センサー30の測定結果に基づいて適切な送り歯高さを自動的に判断し、送り歯高さ調節用ステッピングモータ18を駆動して送り歯16の高さを調節することができる。
図10(a)に示すように、押さえ棒駆動用ステッピングモータ27を所定量回転し、ばね28を所定の圧縮力で押圧したときの布Nの厚さhは、高さ検出センサー30によって押さえ棒26のそれぞれの降下量を検出することによって算出することができる。
押さえ棒26の降下量は、押さえ棒26が降下して、図10(b)に示す透過型光センサー30bが初めてスリット板30aのスリット66を検知してからのスリット数を積分することによって計算する。
布Nの厚さhは、布押さえ25の初期高さから押さえ棒26の降下量を差分すれば算出することができるから、結局、図10(b)に示すように、透過型光センサー30bが検出するスリット66の範囲E1,E2,E3は、布Nの厚さによって区分する図11(a)における厚物の厚さh1の範囲、図11(b)における中程度の厚さh2の範囲、図11(c)における薄物の厚さh3の範囲にそれぞれ相当する。
図15に示すように、送り歯16の高さを調節するには、高さ検出センサー30の測定結果から布Nの厚さデータを取得した(S21)後、当該厚さデータが薄物となる閾値以下である場合(S22;YES)には、図8(b)に示すように、送り歯高さ調節用ステッピングモータ18を駆動してカム体Dを下軸3に対し軸方向にスライドさせ、送り歯16を高さHcに低く調節する(S23)。
また、当該厚さデータが厚物となる閾値以上である場合(S24;YES)には、図8(a)に示すように、送り歯高さ調節用ステッピングモータ18を駆動して送り歯16を高さHaに高く調節する(S25)。
当該厚さデータが、薄物となる閾値を超え、かつ厚物となる閾値未満である場合(S24;NO)には、図5(a)に示すように、送り歯16の高さをHbの中程度に維持ないしは調節する(S26)。
なお、本実施例では、高さ検出センサー30から検出したデータのみから、所定圧で圧縮された布Nの厚さを算出して布厚データとして使用したが、さらに、布Nのばね定数を取得する方法について前述した如く、押さえ棒駆動用ステッピングモータ27の回転量データから押さえレバー53の下降量を算出し、前述した関係式(4)によって、時間の異なる2つのタイミングt1,t2における押さえレバー53の下降量と押さえ棒26の下降量とから、前記無負荷時の布厚Loを算出して布厚データとすれば、送り歯高さのより適切な調節が可能である。
上述した本実施例の送り歯16の傾きを調節する操作および制御と、送り歯16の高さを調節する操作および制御とは、送り台13に回動中心を有する副送り台17と、副送り台17を上下に揺動する副上下動カム12の前記構成から明らかなように、独立して操作および制御可能である。
すなわち、前述したように、上下動カム11の複数のカム面(11a,11b,11c)と、副上下動カム12の複数のカム面(12a,12b,12c)とは、送り台13がピン35を支点に上下に揺動して傾斜が変化しても、送り歯16が設置された副送り台17の傾斜が変化しないように、それぞれ対応するカム面が形成されているから、図7に示すように送り歯16の傾きを所定の傾きに調節した後、カム体Dを下軸3に対し軸方向にスライドさせて両カムのカム面を乗り換えて送り歯16の高さを変更しても、調節した送り歯16の傾きは変わらない。
また、図3に示すように、狭いベッド部400内に設置された下軸3(上下動カム11および副上下動カム12)と送り歯16とは、平面視でほぼ一致した位置にあるという通常の位置関係からすれば、送り歯16の傾きを変更したことによる送り歯16の高さへの影響はほとんど無視し得る程度であり、送り歯16の高さを変更した後に送り歯16の傾きを変更しても、送り歯16の高さにはほとんど影響しない。
したがって、本実施例においては、送り歯16の高さ調節と傾き調節とは、それぞれ独立に制御可能であり、その操作の順番等も制限されることはない。
そのため、例えば布の伸縮性が高く且つ薄物である場合には、送り歯16の傾きを前下がりとするとともに、送り歯16の高さを低く調節すれば、パッカリングを防ぐ上で相乗的に効果を発揮して、良好な仕上がりが期待できる。
しかも、本実施例では、作業者がタッチパネル70上で操作するだけで、縫製する布の厚さや種類、伸縮性に関するデータを得て、送り歯16の傾きおよび高さをそれぞれの調節用ステッピングモータ(5,18)を駆動することによって自動的に調節することができるから、極めて使い勝手のよい送り歯調節機構を備えたミシンを提供することが可能となった。
本発明の送り歯調節機構および該調節機構を備えたミシンは、送り歯を布に適した状態に自動的に設定することができるから、家庭用ミシン、業務用ミシンともに広く利用可能であり、使い勝手のよいものである。
D カム体
M ステッピングモータ
N 布
h(h1,h2,h3) 布厚
H(Ha,Hb,Hc) 送り歯高さ
Lo 無負荷時の布厚
1 上軸
2 ミシンモータ
3 下軸
4 水平送り軸
4a 偏心軸
5 送り歯傾き調節用ステッピングモータ(傾き調節用アクチュエータ)
6 水平送り軸受け
7(7a,7b) 水平送り腕
8 水平揺動腕
9 針板
10 三角カム
11 上下動カム
11a,11b,11c カム面
12 副上下動カム
12a,12b,12c カム面
13(13a,13b) 送り台
14 二股リンク
14a 二股部
16 送り歯
17 副送り台
18 送り歯高さ調節用ステッピングモータ(高さ調節用アクチュエータ)
20 角駒
21 水平送り調節器
22 溝
23 水平送り調節用ステッピングモータ
25 布押さえ
26 押さえ棒
27 押さえ棒駆動用ステッピングモータ
28 ばね
30 高さ検出センサー
30a スリット板
30b 透過型光センサー
32 針棒
33 ミシン針
35(35a,35b),36,37,38,59 ピン
40 軸
41,43,45 ねじ
42 送り台板
44 副送り台板
46 軸孔
47 スプライン溝
48 スプライン
49 フランジ部
50 スライドレバー
53 押さえレバー
54 駆動歯車
55 二重歯車
56 カムディスク
57 カム溝
58 従動突起
60 リング部
61 上げフランジ
62 ワッシャ
65 押さえ棒抱き
66 スリット
70 タッチパネル
80 制御装置(制御部)
81 CPU
82 ROM
83 RAM
84 入力インターフェース
85 出力インターフェース
100 上部フレーム
200 脚柱部
300 アーム部
400 ベッド部

Claims (6)

  1. 中心から偏心した位置に設けられた偏心軸によってミシン機枠に回動可能に取り付けられた水平送り軸と、
    前記水平送り軸に回動可能に嵌合される水平送り軸受けと、
    前記水平送り軸受けに設けられ、水平送り軸の周りを回動して揺動する水平送り腕と、
    前記水平送り腕に回動可能に取り付けられ、水平送り軸受けの回動により水平方向に運動する送り台と、
    前記送り台上に設けられた送り歯と、
    前記偏心軸を回動させることにより、水平送り軸を上下に移動させる傾き調節用アクチュエータと、
    布の種類または伸縮性に関するデータに基づいて、前記傾き調節用アクチュエータを介して前記送り歯の傾きを制御する制御部とを備えることを特徴とする送り歯調節機構。
  2. 前記ミシン機枠に回動可能に取り付けられた下軸と、
    最大カム径が異なる複数のカム面からなり、前記下軸の軸方向にスライド可能に嵌合されるとともに、前記送り台を支持して上下に揺動させる上下動カムと、
    前記送り台に回動可能に取り付けられ、前記送り歯が固定された副送り台と、
    最大カム径が異なる複数のカム面からなり、前記下軸の軸方向にスライド可能に嵌合されるとともに、前記副送り台を支持して上下に揺動させる副上下動カムと、
    前記上下動カムおよび前記副上下動カムを下軸に対し軸方向にスライドさせる高さ調節用アクチュエータとを備え、
    前記上下動カムおよび前記副上下動カムのそれぞれ前記送り台、前記副送り台を支持するカム面を前記複数のカム面から選択可能としたことを特徴とする請求項1に記載の送り歯調節機構。
  3. 前記送り台を支持するように選択された前記上下動カムのカム面と、前記副送り台を支持するように選択された前記副上下動カムのカム面とは、前記送り台上における前記副送り台の回動中心の上下運動と、前記副上下動カムと前記副送り台の接点の上下運動とが、量的、位相的に一致するように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の送り歯調節機構。
  4. 前記ミシン機枠に上下摺動可能に装着された押さえ棒と、
    前記押さえ棒の下端部に取り付けられた布押さえと、
    前記押さえ棒の高さを検出することにより布の厚みに関するデータを取得する高さ検出センサーとを備え、
    前記制御部は、該布の厚みに関するデータに基づいて、前記高さ調節用アクチュエータを介して前記送り歯の高さを制御することを特徴とする請求項2または3に記載の送り歯調節機構。
  5. ばねを介して前記押さえ棒を押圧する押さえレバーを備え、
    前記制御部は、前記押さえ棒が前記布押さえを介し布を圧縮する際の前記押さえレバーの降下量と、前記押さえ棒の下降量との差のデータを算出し、該差のデータに基づいて、前記傾き調節用アクチュエータを介して前記送り歯の傾きを制御することを特徴とする請求項4に記載の送り歯調節機構。
  6. 請求項1〜5に記載の送り歯調節機構を備えたことを特徴とするミシン。
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