JP2003322687A - 電子機器、電子機器の受信制御方法および電子機器の受信制御プログラム - Google Patents

電子機器、電子機器の受信制御方法および電子機器の受信制御プログラム

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JP2003322687A JP2002257622A JP2002257622A JP2003322687A JP 2003322687 A JP2003322687 A JP 2003322687A JP 2002257622 A JP2002257622 A JP 2002257622A JP 2002257622 A JP2002257622 A JP 2002257622A JP 2003322687 A JP2003322687 A JP 2003322687A
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    • G04R20/08Setting the time according to the time information carried or implied by the radio signal the radio signal being broadcast from a long-wave call sign, e.g. DCF77, JJY40, JJY60, MSF60 or WWVB
    • G04R20/12Decoding time data; Circuits therefor

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部無線情報を正確に受信できる電子機器、
電子機器の受信制御手段および電子機器の受信制御プロ
グラムを提供する。 【解決手段】 ステッピングモータユニット3と、時刻
情報をのせた電波を受信する外部無線情報受信ユニット
2とを備えた電波時計1であって、ステッピングモータ
ユニット3は、外部に存在する外部磁界を検出するとと
もに外部磁界の検出に応じて外部磁界検出信号を出力
し、外部磁界を検出しない場合は外部磁界非検出信号を
出力する磁界判定部54を備え、外部無線情報受信ユニ
ット2は、外部無線情報を受けるアンテナ21と、アン
テナ21から受けた外部無線情報を処理する受信回路2
2を備え、磁界判定部54から出力された外部磁界検出
信号および外部磁界非検出信号に応じて、外部無線情報
受信ユニット2を制御する受信制御手段55が設けられ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部からの無線情
報を受信して動作修正等の処理を行う電子機器、電子機
器の受信制御方法および電子機器の受信制御プログラム
に関し、例えば、外部からの時刻情報を受信して時刻修
正を行う電波時計に代表される電子機器、電子機器の受
信制御方法および電子機器の受信制御プログラムに関す
る。
【0002】
【背景技術】外部からの無線情報を受信して動作修正等
を行う電子機器、例えば、外部からの時刻情報を受信し
て時刻修正を行う電波時計などが知られている。この電
波時計は、外部からの時刻情報を受けるアンテナと、ア
ンテナで受けた情報を処理する受信手段と、受信手段か
らの情報を記憶する記憶手段と、記憶された時刻情報に
従って駆動制御されるステッピングモータと、このステ
ッピングモータによって運針され時刻を示す指針とを備
えて構成されている。このような構成によれば、正確な
時刻情報を載せた電波をアンテナで受ける。すると、こ
の時刻情報が受信手段によって処理(例えば、増幅、復
調など)され、一連の時刻情報が記憶手段に記憶されて
いく。記憶された時刻情報に基づいてステッピングモー
タが駆動制御され、指針が回転駆動されることにより正
確な時刻が示される。このような作業が自動でなされ、
かつ、正確な時刻を表示できることから、電波時計は優
れた利便性を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電波時計が正確な時刻
修正を行うためには、外部からの時刻情報を正確に受信
することが必要となる。しかしながら、電波時計のアン
テナの周囲に磁界が存在すると時刻情報を正確に受信で
きないという問題がある。これは、磁界が時刻情報をの
せた電波と干渉するため、時刻情報の電波波形が変形さ
れてしまうためである。壁掛け時計のようにその設置位
置が固定されていれば、磁界の影響を受けにくい位置に
設置することで対応することができる。しかし、例え
ば、腕時計のように常時移動される場合には、磁界の影
響を避けることができないという問題が残る。
【0004】一方、本出願人は先に、電磁発電装置を内
蔵した電波時計について電磁発電による電磁ノイズの影
響を受けない電波時計を提案している(例えば、特許文
献1)。
【0005】
【特許文献1】特開2001−166071号公報
【0006】この電磁発電装置を内蔵した電波時計は、
前述の電波時計に、電磁発電によって発電する発電手段
と、この発電手段の発電状態を電流検出によって検出す
る発電状態検出手段と、発電状態検出手段からの検出信
号に基づいて受信手段による受信を禁止する受信禁止手
段とを備えた構成である。このような構成によれば、発
電状態検出手段によって、発電手段の発電状態を検出す
る。発電状態が検出されると、発電状態検出手段から検
出信号が発信され、受信手段による時刻情報の受信が禁
止される。よって、発電手段が発電することにより発生
される電磁ノイズが存在する間は時刻情報を受信しな
い。発電手段が発電せず、発電手段からの電磁ノイズが
存在しないときのみ受信手段によって時刻情報が受信さ
れる。その結果、時刻情報が正確に受信され、電波時計
の時刻修正が正確に行われる。
【0007】ところで、電波時計のアンテナの周囲に存
在する磁界の発生源は必ずしも電波時計に内蔵された電
磁発電装置に限られない。例えば、電灯等の明るさコン
トローラや電気毛布等の温度コントローラ、さらには、
一般の家電製品からも磁界は発生される。このような電
波時計の外部にある磁界発生源に対しては、前記電磁発
電装置を内蔵した電波時計では対応できないという問題
がある。すなわち、前記発電状態検出手段は、内蔵され
た発電手段からの電流を検出して制御しており、外部か
らの磁界は認識できないためである。そのため、磁界の
影響下でも時刻情報の受信動作を行うことになり、時刻
修正が誤ったものとなる可能性がある。このような問題
は電波時計に限らず、外部無線情報を受信して何らかの
処理を行う電子機器に共通する問題である。
【0008】本発明の目的は、従来の問題を解決し、外
部無線情報を正確に受信できる電子機器、電子機器の受
信制御方法および電子機器の受信制御プログラムを提供
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の電子機
器は、ステッピングモータユニットと、外部無線情報を
受信する外部無線情報受信ユニットとを備えた電子機器
であって、前記ステッピングモータユニットは、ステッ
ピングモータと、前記ステッピングモータの駆動を制御
する駆動制御手段と、外部に存在する外部磁界を検出す
るとともに外部磁界の検出に応じて外部磁界検出信号を
出力し、外部磁界を検出しない場合は外部磁界非検出信
号を出力する外部磁界検出手段とを備え、前記外部無線
情報受信ユニットは、外部無線情報を受けるアンテナ
と、前記アンテナから受けた外部無線情報を処理する受
信手段と、前記受信手段で受信した受信情報を記憶する
記憶手段とを備え、前記外部磁界検出手段から出力され
た外部磁界検出信号および前記外部磁界非検出信号の入
力に応じて、前記外部無線情報受信ユニットを制御する
受信制御手段が設けられていることを特徴とする。
【0010】このような構成によれば、ステッピングモ
ータが駆動制御手段によって駆動制御され、電子機器が
所定の駆動動作を行う。一方、外部から送信される外部
無線情報は、アンテナによって受けられる。外部磁界検
出手段から外部磁界非検出信号が出力されているとき
は、受信手段によってアンテナで受けられた情報が処理
され、処理された情報は記憶手段に記憶される。記憶さ
れた情報を用いて電子機器内での処理がなされ、例え
ば、駆動制御手段がステッピングモータを駆動制御する
ことによって、電子機器を外部無線情報を用いて制御す
ることができる。その他、情報の種類によってはステッ
ピングモータ以外の駆動制御も行われる。外部磁界検出
手段から外部磁界検出信号が出力されているときは、受
信制御手段によって外部無線情報受信ユニットの受信動
作が制御される。例えば、受信動作の禁止や、受信情報
の無効化が行われる。その結果、受信動作における外部
磁界の影響を低減することができる。
【0011】本発明においては、外部磁界検出手段が設
けられているので、アンテナの周囲に存在する外部磁界
を検出することができる。よって、例えば、外部磁界非
検出信号が出力されている間にのみ受信した外部無線情
報を用いることができ、また、外部磁界が検出された場
合には受信回数を増やすなど、外部磁界の検出結果に応
じた制御を行うことができる。
【0012】なお、外部磁界検出手段には、外部磁界と
ともに外部無線情報も入ってくるが、外部磁界と外部無
線情報ではパワーが異なるので、外部磁界検出手段にお
いて外部磁界と外部無線情報とを区別することは可能で
ある。外部磁界とは、外部無線情報の信号出力に比べて
パワーが大きく、アンテナで外部無線情報を受けるのに
障害となる交流磁界や高周波磁界などであるので、例え
ば、外部磁界検出手段でのしきい値を所定以上の大きさ
に設定しておけば、外部無線情報ではなく外部磁界だけ
を検出することができる。ここで、外部磁界検出信号と
外部磁界非検出信号とは表裏の関係にあり、外部磁界非
検出信号として外部磁界検出信号とは別個の信号が出力
されてもよく、また、外部磁界検出信号が出力されてい
ない状態を外部磁界非検出信号が出力されているものと
してもよい。
【0013】請求項2に記載の電子機器は、請求項1に
記載の電子機器において、前記外部磁界検出手段は、前
記ステッピングモータの駆動コイルと、前記駆動コイル
に誘起された誘起電圧を検出する誘起電圧検出手段とを
含んで構成され、前記ステッピングモータの駆動コイル
に外部磁界が印加されたときに誘起される誘起電圧を検
出することによって外部磁界を検出することを特徴とす
る。
【0014】このような構成によれば、駆動制御手段
は、ステッピングモータの駆動コイルに駆動パルスを送
ることによってステッピングモータを駆動する。ステッ
ピングモータの周囲に外部磁界が存在すると、ステッピ
ングモータの駆動コイルに外部磁界が印加され、駆動コ
イルに誘起電圧が誘起される。駆動コイルに誘起された
誘起電圧を検出することにより、外部磁界を検出するこ
とができる。よって、駆動コイルの誘起電圧を検出する
誘起電圧検出手段を設けることにより、外部磁界検出手
段としての作用を奏することができる。つまり、ステッ
ピングモータの駆動コイルがモータの駆動コイルの役割
とともに、外部磁界のアンテナの役割も果たすことがで
きる。制御対象であるステッピングモータの駆動コイル
を利用して外部磁界検出手段を構成することにより、外
部磁界検出のための検出手段を別体として設ける必要が
ないので、電子機器を小型化することができる。
【0015】請求項3に記載の電子機器は、請求項1ま
たは2に記載の電子機器において、前記駆動制御手段
は、前記ステッピングモータの駆動を制御する際に、外
部磁界検出信号および外部磁界非検出信号に応じた制御
を行うことを特徴とする。
【0016】このような構成によれば、外部磁界検出手
段による外部磁界の検出に応じて、駆動制御手段によ
り、例えば、ステッピングモータを駆動させる駆動パル
スの出力が調整される。その結果、外部磁界中でも確実
にステッピングモータが駆動される。外部磁界が存在す
ると、ステッピングモータの駆動コイルに外部磁界が影
響するため、ステッピングモータが正常に駆動されない
可能性がある。しかし、外部磁界検出手段による外部磁
界の検出に応じてステッピングモータが駆動制御される
ので、外部磁界中でも確実にステッピングモータが駆動
される。外部磁界検出手段は、その出力信号によりステ
ッピングモータの駆動制御と受信手段の受信制御との両
者を制御する。よって、ステッピングモータの駆動制御
用をするための外部磁界検出手段と受信手段の受信制御
をするための外部磁界検出手段とを兼用することができ
る。その結果、それぞれの制御の統一性がとれるので制
御しやすい。また、外部磁界検出手段をステッピングモ
ータの駆動制御用と受信手段の受信制御用とに別々に設
ける場合と比べて、省電力化および電子回路の省スペー
ス化を図ることができる。
【0017】請求項4に記載の電子機器は、請求項3に
記載の電子機器において、前記駆動制御手段は、通常の
駆動パルスよりも実効値が大きい特殊駆動パルスを出力
する特殊駆動パルス出力手段を備え、前記外部磁界検出
手段から前記外部磁界検出信号が出力された場合には、
前記特殊駆動パルス出力手段によって前記特殊駆動パル
スが出力されて前記ステッピングモータのロータを回転
させることを特徴とする。
【0018】外部に磁界が存在すると、ステッピングモ
ータに誘起される誘導磁界が乱されるため、ロータが通
常のパルスでは回転されない可能性がある。しかしなが
ら、本発明によれば、外部磁界の存在を外部磁界検出手
段によって検出し、外部磁界の影響でロータの回転が阻
害される可能性がある場合でも、実効値が大きい特殊駆
動パルスによってロータを確実に回転させる。よって、
外部磁界が存在してもステッピングモータのロータを確
実に回転させることができる。
【0019】請求項5に記載の電子機器は、請求項1〜
4のいずれかに記載の電子機器において、前記受信制御
手段は、前記外部磁界検出手段からの外部磁界検出信号
を受けて前記受信手段による受信動作を禁止する受信動
作禁止手段と、前記外部磁界検出手段からの外部磁界非
検出信号を受けて前記受信手段による受信動作を再開さ
せる受信動作再開手段とを備えて構成され、前記受信手
段の受信動作を制御することを特徴とする。
【0020】このような構成によれば、外部磁界検出信
号が出力されているときは、受信動作禁止手段によって
受信手段による受信動作が禁止される。つまり、外部磁
界がアンテナの周囲に存在して、外部無線情報が正しく
受信できない間は、受信手段による受信動作が行われな
い。受信動作が行われないので、外部磁界の影響下で誤
った情報を受信することはなくなる。外部磁界非検出信
号が出力されているときは、受信動作禁止手段によって
禁止されていた受信動作が受信動作再開手段によって再
開される。すると、外部磁界がアンテナの周囲に存在し
ない間のみ、外部無線情報を受信するので、外部無線情
報を正確に受信することができる。さらに、本発明にお
いては、外部磁界が存在する間は受信手段が受信動作を
しないので、電力を無駄に消費することを防ぐことがで
きる。
【0021】請求項6に記載の電子機器は、請求項1〜
4のいずれかに記載の電子機器において、前記受信制御
手段は、前記外部磁界検出信号を受けた時に受信した前
記外部無線情報を含む所定単位のデータを無効化する受
信情報無効化手段と、前記所定単位のデータ以外のデー
タを有効化する受信情報有効化手段とを備えて構成さ
れ、前記受信手段で受信された受信情報の取り扱いを制
御することを特徴とする。
【0022】このような構成によれば、受信手段による
受信情報のうち外部磁界検出信号が出力されて外部磁界
が影響すると判定される外部無線情報を含む所定単位の
データは受信情報無効化手段によって無効化される。つ
まり、外部磁界がアンテナの周囲に存在して、外部無線
情報が正しく受信できない間に受信手段によって受信さ
れた情報は無効化され、利用されない。ここで、無効化
とは、受信手段からの受信情報が記憶手段に記憶されな
いこと、または、記憶手段に記憶された情報が消去され
ることを意味する。ここで、外部磁界検出信号を受けた
時に受信した外部無線情報を含む所定単位のデータと
は、外部磁界検出信号が出力されている時点で受信した
外部無線情報のビットデータであってもよい。または、
前記ビットデータの前後いくつかのビットデータを含め
てもよい。または、前記ビットデータを含む一連の単位
データであってもよい。または、外部無線情報の1フレ
ームとしてもよい。例えば、1ビット信号のまとまりで
構成された時、分、年などの単位データを1フレームの
なかに含む長波標準電波である場合には、外部磁界が検
出された際に受信された1ビットずつのデータを無効に
してもよく、また、このビットデータの前後いくつかを
無効にしてもよく、また、時、分、年の単位データを無
効にしてもよく、また、1フレームを無効にしてもよ
い。
【0023】受信手段によって受信された受信情報のう
ち外部磁界非検出信号が出力され外部磁界の影響を受け
ていない外部無線情報は受信情報有効化手段によって有
効化される。つまり、アンテナの周囲に外部磁界が存在
せず、正確に受信された外部無線情報のみが利用され
る。ここに有効化とは、受信手段からの受信情報を記憶
手段に記憶し、この記憶された情報に従って駆動制御手
段がステッピングモータを駆動制御すること等を意味す
る。本発明においては、外部磁界が存在する間に受信さ
れた外部無線情報を記憶手段に記憶しないかまたは記憶
手段から消去するといったソフトウェア的なデータ処理
のみで対応できる。このため、受信手段をオン、オフす
ることで制御する場合に比べると、受信手段の立ち上げ
時間等の待ち時間を必要とせず、外部磁界非検出信号を
受信すれば即座に外部無線情報の受信処理を行うことが
でき、情報の即時処理が可能となる。
【0024】請求項7に記載の電子機器は、請求項1〜
4のいずれかに記載の電子機器において、前記受信制御
手段は、前記受信手段による受信動作時に前記外部磁界
非検出信号を受けている場合は前記受信手段に所定回数
の受信動作を実行させ、前記受信手段による受信動作時
に前記外部磁界検出信号を受けた場合には前記外部磁界
が影響した前記外部無線情報であることを示す表示を付
すとともに前記受信手段に前記所定回数よりも多い回数
の受信動作を実行させ、前記外部磁界が影響した前記外
部無線情報を含めて受信した前記外部無線情報の取り扱
いを制御することを特徴とする。
【0025】このような構成によれば、時刻情報の受信
動作時に外部磁界が存在せず外部磁界非検出信号が出力
されている場合は受信回数を所定回数で終了し、この所
定回数の受信によって得られた外部無線情報に基づきこ
の電子機器を動作させる。受信動作に外部磁界が存在し
なければ受信が正確に行われている可能性が高いので受
信回数は所定の回数、例えば2回程度でもよい。一方、
外部磁界が存在し外部磁界検出信号が出力されている場
合には、受信に外部磁界が影響していることを受信した
外部無線情報に付すとともに受信回数を多くする。つま
り、外部磁界が存在する場合であっても、外部磁界が影
響することを認識したうえで、正確な外部無線情報を取
得するために受信回数を多く、例えば3回程度にする。
この外部磁界が影響した外部無線情報も含めて受信した
外部無線情報を取り扱う。例えば、受信した外部無線情
報を互いに比較するなどにより受信した外部無線情報の
以後の取り扱いを決める。すると、当初から受信を禁止
したり無効にしたりする場合に比べて、外部磁界中でも
外部無線情報を正確に受信できる確率を高め、かつ、受
信動作の効率を高めることができる。なお、「前記外部
磁界が影響した前記外部無線情報であることを示す表示
を付す」とは、受信したデータが外部磁界の影響を受け
ていることを表すマークをこのデータに付けておくこと
を意味し、例えば、“0”“1”やON/OFFのフラ
グを立てることなどを意味する。
【0026】請求項8に記載の電子機器は、請求項1〜
6のいずれかに記載の電子機器において、前記受信制御
手段は、設定されたスケジュール情報に基づいて前記受
信手段による受信動作を実行させかつ終了させるととも
に、この受信動作時に前記外部磁界検出信号を受けてい
る場合は、前記スケジュール情報に基づく受信動作の終
了処理を無効とし、前記受信手段に前記受信動作を複数
回繰り返し行わせること特徴とする。
【0027】このような構成によれば、設定されたスケ
ジュール情報に基づく受信動作の開始時刻に達したとこ
ろで、受信手段による受信動作が開始される。その後、
設定されたスケジュール情報に基づく受信動作の終了時
刻に達したところで、受信手段による受信が終了され
る。例えば、毎日、午前2時から3分間受信動作を行う
ようにスケジュールされている場合には、午前2時にな
ると受信動作が開始され、午前2時3分になると受信動
作が終了される。受信手段による受信動作が開始される
前、もしくは受信手段による受信動作が実行されている
最中に外部磁界検出信号が出力されると、外部磁界があ
ることが認識され、受信動作の終了処理が無効とされ
る。受信動作の終了処理が無効とされるとともに、受信
動作が複数回繰り返し行われる。受信動作が複数回繰り
返し行れた後、受信動作が終了される。例えば、時刻情
報を含む長波標準電波を受信する場合、この電波は1つ
のデータを60秒間(1分間)かけて送信するため、1
分毎に1つのデータの受信動作が行われる。従って、午
前2時から3分間受信動作(3回の受信動作)を行うよ
うにスケジュール設定されている際に、外部磁界検出信
号が出力された場合には、午前2時3分での受信終了設
定を無効にし、例えば10回(10分間)の受信動作を
繰り返すように設定される。つまり、受信動作の終了処
理を無効にするとは、設定されたスケジュール情報の終
了時刻に達しても、受信動作を終了しないことを意味す
る。
【0028】設定されたスケジュール情報に従って所定
時間間隔で外部無線情報を受信するので、消費電力を削
減することができる。また、設定された受信動作の開始
時刻に外部磁界が検出された場合、受信動作を繰り返し
行うので、外部磁界中であっても正確に受信できる可能
性を高くすることができる。複数回の受信動作で得た情
報のうち、正確に受信した情報のみを利用すれば、外部
磁界中であっても、外部無線情報に従って電子機器を正
確に動作させることができる。本発明によれば、外部磁
界中は自動的に受信回数を増加できるので、スケジュー
ル情報に従って行われる外部磁界が存在しない場合の通
常の受信動作は、最小限の回数にでき、消費電力を最小
限に抑えることができる。その上、外部磁界が存在して
いる場合には、受信動作の回数を多くすることで、正確
に情報を受信できる可能性が高くなり、外部磁界が存在
していても情報を受信することができるようになる。こ
のため、外部磁界中では受信動作を行わない場合と異な
り、外部磁界中でも外部無線情報を受信することがで
き、迅速にかつ定期的に外部無線情報を受信することが
できる。
【0029】なお、受信回数の繰り返し回数は、予め設
定しておいてもよいし、受信データが正確か検証する検
証手段を設け、正しいデータを受信するまで繰り返すよ
うに設定してもよい。受信回数を増やすことで、外部磁
界中でも正しいデータを受信できる可能性が高まるた
め、通常は、予め設定された回数、例えば10回や20
回等、受信を繰り返すだけで、正しいデータを受信でき
る。但し、受信データを検証するようにすれば、確実に
正しいデータを受信することができる点で有利である。
【0030】請求項9に記載の電子機器は、請求項5に
記載の電子機器において、前記受信動作再開手段は、前
記外部磁界検出手段からの外部磁界非検出信号を受けた
後、所定時間経過後に前記受信手段による受信動作を再
開させることを特徴とする。
【0031】請求項10に記載の電子機器は、請求項6
に記載の電子機器において、前記受信情報有効化手段
は、前記外部磁界検出手段からの外部磁界非検出信号を
受けた後、所定時間経過後に前記受信手段からの受信情
報を有効化することを特徴とする。
【0032】このような構成によれば、外部磁界非検出
信号が発信されてから、所定時間経過後に受信動作を再
開、もしくは受信情報を有効化するので、外部磁界が確
実になくなってから受信動作を再開、もしくは受信情報
を有効化することができる。ここで、所定時間は、電子
機器の使用される態様を考慮して、適宜設定されればよ
い。電子機器の回りの磁界は断続的に発生する可能性が
高い、つまり、一度瞬間的に外部磁界がなくなったとい
っても、直後に再び外部磁界が発生される可能性があ
る。特に、電子機器が携帯されることにより移動してい
る最中であれば、周囲の状況が刻々と変化されるので、
周囲の外部磁界も刻々変化される。このような場合、外
部磁界非検出信号が発信された直後から受信動作が開始
されると、外部磁界中で誤って外部無線情報を受信して
しまう可能性がある。しかし本発明によれば、外部磁界
非検出信号の出力から所定時間待ち、外部磁界が存在し
ないことを所定時間検出してから受信動作を再開する、
もしくは受信情報を有効化するので、外部磁界が存在し
ない状況で正確に受信した外部無線情報を利用すること
ができる。
【0033】請求項11に記載の電子機器は、請求項1
〜10のいずれかに記載の電子機器において、前記外部
無線情報は、一定の周期で送信される信号を備えて構成
され、前記外部磁界検出手段は、前記外部無線情報の信
号の周期に応じて、所望の周期で前記外部磁界の検出を
行うことを特徴とする。
【0034】外部無線情報が、例えば、1秒に1ビット
の信号が連続して送信される構成であるなど、一定の周
期、例えば1Hzで送信される信号を備えて構成されて
いる場合、外部磁界検出手段は、外部無線情報の信号周
期に応じて所望の周期、例えば1Hzで外部磁界検出を
行う。すると、外部無線情報を受信する際、受信時に外
部磁界が存在したか否かを受信する信号の所望の周期単
位で検出することができる。所望の信号周期ごとに外部
磁界を検出することができるので、所望の信号周期単位
で外部磁界の影響を受けているかどうか判断することが
できる。すると、例えば、所望の信号周期単位で、外部
無線情報の有効または無効を判断することができる。そ
の結果、各信号周期ごとに受信情報の取り扱いを制御す
ることができ、受信情報の取り扱いを精密に、かつ、効
率よく行うことができる。
【0035】請求項12に記載の電子機器は、請求項1
〜11のいずれかに記載の電子機器において、前記電子
機器は、前記ステッピングモータで駆動される指針を備
える計時装置であることを特徴とする。
【0036】請求項13に記載の電子機器は、請求項1
2に記載の電子機器において、前記外部無線情報は時刻
情報を含み、前記ステッピングモータは前記時刻情報に
基づいて前記指針を駆動させ、前記指針によって示され
る時刻を修正することを特徴とする。
【0037】このような構成において、外部無線情報よ
って、例えば、一連の時刻情報が搬送されると、アンテ
ナでこれを受ける。すると、外部磁界の検出に応じて外
部無線情報が受信され、この受信された情報に従ってス
テッピングモータにより指針が駆動されて、指針が時刻
を示す。外部無線情報として、例えば、電波信号によっ
て正確な時刻情報が送られる場合、この時刻情報に従っ
て時刻を示すので、この計時装置によって表示される時
刻を正確なものとすることができる。さらに、時刻情報
によって自動的に時刻が修正されれば、使用者は時刻を
修正する手間を掛ける必要がないのでメンテナンスフリ
ーの計時装置とすることができる。
【0038】請求項14に記載の電子機器は、請求項1
〜13のいずれかに記載の電子機器において、前記受信
手段は、前記ステッピングモータのロータを駆動する前
記駆動制御手段からの駆動パルスが停止され、かつ、前
記外部磁界検出手段によって前記外部磁界の検出が行わ
れている状態で前記外部無線情報を受信することを特徴
とする。
【0039】このような構成によれば、外部無線情報を
受信する際に駆動制御手段からの駆動パルスが停止され
る。駆動パルスが停止されるので、ステッピングモータ
のモータコイルに誘導磁界が発生せず、外部無線情報に
影響することがない。すると、外部無線情報受信ユニッ
トで外部無線情報を正確に受信することができる。電子
機器が、例えば、外部無線情報で時刻修正を行う計時装
置であれば、外部無線情報を受信している間にステッピ
ングモータの駆動を停止していたとしても、外部無線情
報の受信完了後に時刻修正を行うことができる。外部無
線情報を受信するわずかの間だけはロータ駆動を停止し
てもユーザーには大きな不便を与えない一方、ロータの
駆動パルスを停止することで外部無線情報を正確に受信
することができる。
【0040】以上において、前記電子機器は、持ち運び
できる携帯型電子機器であることが好ましい。。固定さ
れた位置に設置される電子機器であれば、外部磁界の影
響を受けにくい場所に設置しておけば、外部磁界の影響
を受けにくくできるが、携帯型電子機器の場合、携帯さ
れることによって、周囲の状況が変化されるので、外部
磁界の影響を受けやすくなる。しかしながら、外部磁界
検出手段を備えるので、外部磁界が存在しないときに外
部無線情報を受信するようにできる。よって、外部無線
情報を正確に受信して、正確に動作をする携帯型電子機
器を提供することができる。
【0041】請求項15に記載の電子機器の受信制御方
法は、ステッピングモータを有するステッピングモータ
ユニットと、外部無線情報を受けるアンテナを有する外
部無線情報受信ユニットとを備えた電子機器の受信制御
方法であって、外部に存在する外部磁界を検出するとと
もに外部磁界の検出に応じて外部磁界検出信号を出力
し、外部磁界を検出しない場合は外部磁界非検出信号を
出力する外部磁界検出工程と、前記アンテナから受けた
外部無線情報を処理する受信情報処理工程と、前記受信
情報処理工程による受信情報を記憶する記憶工程と、前
記外部磁界検出工程によって出力された前記外部磁界検
出信号および前記外部磁界非検出信号に応じて、前記受
信情報処理工程および前記記憶工程の少なくともいずれ
か一方を制御する受信制御工程とを備えることを特徴と
する。
【0042】このような構成によれば、外部から外部無
線情報が送信されると、アンテナによって受けられる。
外部磁界検出工程により外部磁界非検出信号が出力され
ているときは、受信情報処理工程によってアンテナで受
けられた情報が処理され、処理された情報は記憶工程に
おいて記憶される。外部磁界検出工程により外部磁界検
出信号が出力されているときは、受信制御工程によっ
て、受信情報処理工程が制御、例えば、受信情報処理の
禁止もしくは受信情報の無効化が行われる。
【0043】本発明においては、外部磁界検出工程が設
けられているので、アンテナの周囲に存在する外部磁界
を検出することができる。よって、外部磁界非検出信号
が出力されている間にのみ受信した外部無線情報を用い
ることができる。その結果、外部磁界に影響されること
なく、正確に外部無線情報を受信できるとともに、この
正確に受信した外部無線情報に従って電子機器を駆動さ
せることができる。
【0044】請求項16に記載の電子機器の受信制御プ
ログラムは、ステッピングモータを有するステッピング
モータユニットと、外部無線情報を受けるアンテナを有
する外部無線情報受信ユニットとを備えた電子機器に組
み込まれたコンピュータに、外部に存在する外部磁界を
検出し外部磁界の検出に応じて外部磁界検出信号を出力
し、外部磁界を検出しない場合は外部磁界非検出信号を
出力する外部磁界検出工程と、前記アンテナから受けた
外部無線情報を処理する受信工程と、前記受信工程で処
理された受信情報を記憶する記憶工程と、前記外部磁界
検出信号および前記外部磁界非検出信号に応じて、前記
外部無線情報受信ユニットを制御する受信制御工程を実
行させるための電子機器の受信制御プログラムである。
【0045】このような構成によれば、請求項1に記載
の発明と同様の作用効果を奏することができる。つま
り、外部磁界を検出することにより、正しく受信した外
部無線情報のみを用いることができ、例えば、この外部
無線情報に従って電子機器を正確に駆動させることがで
きる。本発明のおいては、プログラムによってコンピュ
ータを作動させるので、設定値の変更等を簡便に行うこ
とができる。すなわち、プログラムで提供すれば、CD
−ROM等の記録媒体や、インターネット等の通信手段
を介して電子機器にインストールして組み込むことがで
きるので、外部磁界の検出レベルの設定等を各電子機器
の特性などに応じて最適にかつ簡単に設定することがで
き、より精度の高い受信制御を行うことができる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。 (第1実施形態)図1は、本発明の電子機器に係る第1
実施形態としての携帯型、特に腕時計タイプの電波時計
1のブロック図である。この電波時計1は、外部無線情
報受信ユニット2と、ステッピングモータユニット3と
を備えて構成されている。外部無線情報受信ユニット2
は、外部無線情報としての時刻情報が重畳された長波標
準電波を受けるフェライトアンテナ21と、アンテナ2
1で受けた長波標準電波を処理して時刻情報として出力
する受信手段としての受信回路22と、受信回路22か
ら出力された時刻情報を記憶する記憶手段としての記憶
回路28とを備えている。ステッピングモータユニット
3は、時刻を示す指針をステッピングモータ32(図5
参照)によって駆動する運針部31と、ステッピングモ
ータ32を駆動するモータ駆動回路42と、装置全体を
制御する駆動制御手段としての中央制御部47と、指針
位置を検出する針位置検出回路60と、電源としての電
池61とを備える。
【0047】アンテナ21は、時刻情報が重畳された長
波標準電波を受ける。図2に、時刻情報が重畳された長
波標準電波の信号タイムコードフォーマットを示す。こ
のタイムコードフォーマットは、1秒ごとに一つの信号
が送信され、60秒で1レコードとして構成されてい
る。図2に示されるように、長波標準電波信号のタイム
コードフォーマットは、項目として現在時刻の分、時、
現在年の1月1日からの通算日、年(西暦下2桁)、曜
日およびうるう秒の各桁データを含んで構成されてい
る。各項目の値は、各秒毎に割り当てられた数値(ビッ
トデータ)の組み合わせによって構成され、この組み合
わせのON、OFFが信号の種類から判断される。
【0048】図3に示されるように、長波標準電波信号
として送信されてくる信号の種類は、3種類あり、
“1”、“0”あるいは“P”を表す信号が送信され
る。これらの信号の種類は、各信号の振幅変調時間の長
短により判断される。図3(a)は、信号の種類が
“1”となる信号波形を示しており、信号の立ち上がり
から0.5秒間振幅が継続した場合に信号の種類が
“1”であると判断される。図3(b)は、信号の種類
が“0”となる信号波形を示しており、信号の立ち上が
りから0.8秒間振幅が継続した場合に“0”信号であ
ると判断される。また、図3(c)は、信号の種類が
“P”となる信号波形を示しており、信号の立ち上がり
から0.2秒間振幅が継続した場合に“P”信号である
と判断される。
【0049】“1”を表す信号に対しては、“ON”状
態となり、その項目に対応付けられた数値は時分等を算
出する際の加算の対象となる。図2において、長波標準
電波信号のタイムコードフォーマット上に“N”が記さ
れている項目は、“1”を表す信号が送信されてきた状
態を示す。“1”以外の信号が送信されてきた場合に
は、“OFF”状態となり、その項目に対応付けられた
数値は時分等を算出する際の加算の対象外となることを
示している。例えば、分に該当する8秒間に長波標準電
波信号が“1、0、1、0、0、1、1、1”と送信さ
れてきた場合には、現在時刻の分が“40+10+4+
2+1=57”分であることを示している。長波標準電
波信号のタイムコードフォーマット上に“P”が記され
ている項目については、固定項目であり、長波標準電波
信号とタイムコードフォーマットとの同期を取るために
用いられる。タイムコードの先頭の“P”は、正分(毎
分0秒)の立ち上がりに対応していて、秒が“00”秒
であることを示し、分が次の分に切り替わることを示し
ている。ちなみに、長波標準電波はセシウム原子時計を
基準としているため、この長波標準電波を受信して時刻
を修正する電波時計は、誤差が10万年に1秒という非
常に高い精度を得ることができる。
【0050】受信回路22は、図4に示されるように、
アンテナ21によって受信された長波標準電波信号を増
幅する増幅回路23と、増幅された長波標準電波信号か
ら所望の周波数成分のみを抜き出すバンドパスフィルタ
24と、長波標準電波信号を平滑化し復調する復調回路
25と、増幅回路23のゲインコントロールを行ない長
波標準電波信号の受信レベルが一定になるように制御す
るAGC(AutomaticGain Control)回路26と、復調
された長波標準電波信号をデコードして出力するデコー
ド回路27とを備えて構成されている。このような構成
により、受信回路によって、受信情報処理工程が行われ
る。受信回路22に入力される受信制御信号は、中央制
御部47から供給され、受信回路22の動作モードを制
御しているが、詳しくは後述する。
【0051】図5に、運針部31と、中央制御部47
と、モータ駆動回路42とを示す。運針部31は、ステ
ッピングモータ32と、ステッピングモータ32の動き
を伝達する輪列38と、輪列38によって運針される秒
針39、分針40、時針41とを備えている。ステッピ
ングモータ32は、モータ駆動回路42から供給される
駆動パルスによって磁力を発生する駆動コイル33と、
この駆動コイル33によって励磁されるステータ34
と、ステータ34の内部において励磁される磁界により
回転するロータ37とを備えている。ロータ37はディ
スク状の2極の永久磁石である。ステータ34には、駆
動コイル33で発生した磁力によって異なった磁極がロ
ータ37の回りのそれぞれの相(極)に発生するように
磁気飽和部35が設けられている。ロータ37の回転方
向を規定するために、ステータ34の内周の適当な位置
には内ノッチ36が設けられており、コギングトルクを
発生させてロータ37が適当な位置に停止するようにし
ている。
【0052】ステッピングモータ32のロータ37の回
転は、かなを介してロータ37に噛合された五番車38
a、四番車38b、三番車38c、二番車38d、日の
裏車38eおよび筒車38fからなる輪列38によって
各針に伝達される。四番車38bの軸には秒針39が接
続され、二番車38dには分針40が接続され、さら
に、筒車38fには時針41が接続されており、ロータ
37の回転に連動してこれらの各針によって時刻が表示
される。輪列38には、さらに、年月日などの表示を行
うための伝達系など(不図示)を接続することももちろ
ん可能である。
【0053】中央制御部47は、水晶振動子などの基準
発振源49を高周波発振させる発振回路や分周回路を含
んで構成され、基準周波数の基準パルスやパルス幅およ
びタイミングの異なるパルス信号を発生するパルス合成
回路48と、パルス合成回路48から供給された種々の
パルス信号に基づきステッピングモータ32を制御する
制御回路50と、制御回路50からの信号に基づき受信
回路22の動作モードを制御する受信制御手段55と、
受信回路22からの時刻情報に基づいて時刻修正を行う
時刻修正回路59とを備えている。
【0054】制御回路50は、モータ駆動回路42を制
御する駆動制御回路51と、回転検出および磁界検出を
行う検出回路52とを備えている。駆動制御回路51
は、駆動パルス供給部51aと、回転検出パルス供給部
51bと、磁界検出パルス供給部51cと、補助パルス
供給部51dと、消磁パルス供給部51eとを備えて構
成されている。駆動パルス供給部51aは、モータ駆動
回路42を介して駆動コイル33に対し、ロータ37を
駆動するための駆動パルスを供給する。回転検出パルス
供給部51bは、駆動パルスに続いてロータ37の回転
検出用に誘導電圧を誘起する回転検出パルスを出力す
る。磁界検出パルス供給部51cは、駆動パルスに先立
って、ステッピングモータ32に対する外部磁界を検出
するための誘導電圧を誘起する磁界検出パルスを出力す
る。補助パルス供給部51dは、ロータ37が回転しな
いか、または、外部磁界が検出された場合に、駆動パル
スより実効電力の大きな補助パルスを出力する。この補
助パルス供給部51dにより特殊駆動パルス生成手段が
構成されている。消磁パルス供給部51eは、補助パル
スに続いて消磁用に補助パルスと極性の異なる消磁パル
スを出力する。
【0055】検出回路52は、回転検出パルスによって
得られた回転検出用の誘導電圧を設定値と比較して回転
の有無を検出する回転判定部53と、磁界検出パルスに
よって得られた磁界検出用の誘導電圧を設定値と比較し
て磁界の有無を判定する磁界判定部54を備えている。
回転判定部53は、図6に示すように、2つのコンパレ
ータ53aおよび53bとオアゲート53cとを備え
る。駆動コイル33に生じた双方向の誘起電圧の値を設
定値SV1と比較してロータ37が回転したか否かを確
認する。判定結果はオアゲート53cを介し、回転判定
信号として駆動制御回路51にフィードバックされる。
【0056】磁界判定部54は、2つのインバータ54
aおよび54bとオアゲート54cとを備える。外部磁
界によって駆動コイル33に生じた双方向の誘起電圧の
値をインバータのしきい値(設定値SV2)と比較し、
磁界の有無を判定する。判定結果はオアゲート54cを
介し、磁界判定信号として駆動制御回路51にフィード
バックされるとともに、受信制御手段55に出力され
る。つまり、外部磁界が検出された場合は、受信制御手
段55に外部磁界検出信号が出力される。外部磁界が検
出されなかった場合は、受信制御手段55に外部磁界非
検出信号が出力される。この磁界判定部54によって誘
起電圧検出手段が構成されるとともに、磁界判定部54
を含む制御回路50、ステッピングモータ32の駆動コ
イル33およびモータ駆動回路42によって外部磁界検
出手段が構成されており、外部磁界検出工程が行われ
る。
【0057】モータ駆動回路42は、ブリッジ回路43
と、回転検出用抵抗45a、45bと、これらの抵抗4
5aおよび45bにチョッパパルスを供給するためのサ
ンプリング用のpチャンネルMOS46aおよび46b
とを備えて構成されている。ブリッジ回路43は、直列
に接続されたpチャンネルMOS43aとnチャンネル
MOS44a、およびpチャンネルMOS43bとnチ
ャンネルMOS44bによって構成される。回転検出用
抵抗45a、45bは、pチャンネルMOS43aおよ
び43bとそれぞれ並列に接続されている。これらによ
って電池61からステッピングモータ32に供給される
電力が制御される。これらのMOS43a、43b、4
4a、44b、46aおよび46bの各ゲート電極に駆
動制御回路51の各パルス供給部51a〜51eからそ
れぞれのタイミングで極性およびパルス幅の異なる制御
パルスが印加されることにより、駆動コイル33に極性
の異なる駆動パルスが供給され、あるいは、ロータ37
の回転検出用および磁界検出用の誘起電圧を励起する検
出用パルスが供給される。
【0058】図7(A)に駆動制御回路51からモータ
駆動回路42に供給される制御信号のタイミングチャー
トの例を示す。ここで、pチャンネルMOS43aのゲ
ートをGP1、nチャンネルMOS44aのゲートをG
N1、pチャンネルMOS46aのゲートをGS1、p
チャンネルMOS43bのゲートをGP2、nチャンネ
ルMOS44bのゲートをGN2、pチャンネルMOS
46bのゲートをGS2とする。GP1、GN1および
GS1に供給される信号は、ステッピングモータ32の
駆動コイル33の一方の極を励磁する。GP2、GN2
およびGS2に供給される信号は逆方向の極を励磁す
る。
【0059】このステッピングモータ32は、1秒ごと
の運針を行うようになっており、モータ駆動回路42に
1連の制御信号が供給される。各サイクルの始めには、
磁界検出用パルスSP0およびSP1が出力される。時
刻t1に磁界検出用パルスSP0が出力される。この磁
界検出パルスSP0は、20ms程度の幅の連続した制
御パルスであり電気毛布や電気こたつといった家庭用電
気製品のスイッチングなどに伴う高周波ノイズ(50H
z〜60Hz)によるノイズ磁界を検出するためのもの
である。磁界検出パルスSP0を出力するための制御信
号が磁界検出パルス供給部51cから駆動側(駆動極
側)のゲートGP1に供給され、一方の極だけがONに
なり、駆動コイル33が外部磁界のアンテナとして機能
する。すると、外部磁界によって駆動コイル33に誘起
電圧が誘起されている場合は、誘起された誘起電圧のレ
ベルを磁界判定部54のインバータ54a、54bのし
きい値と比較することができる。よって、外部磁界が検
出される。
【0060】時刻t2に磁界検出用パルスSP1が出力
される。この磁界検出用パルスSP1はデューティー比
が1/8程度の断続的なチョッパパルスであり、モータ
を備える電気かみそり、ドライヤーなどの一般家電製品
から発生されるモータノイズなどの交流磁界を検出する
ためのものである。磁界検出用パルスSP1を出力する
ための制御信号が磁界検出パルス供給部51cから駆動
極側とは反対(逆極)のゲートGP2に供給され、一方
の極がON、OFFされる。すると、チョッパ増幅によ
って駆動コイル33に誘起されている誘起電圧が大幅に
増幅され(チョッパ増幅)、これによって交流磁界によ
り駆動コイル33に誘起される電流が電圧の形でサンプ
リングされ、検出回路52の磁界判定部54で判定され
る。
【0061】時刻t3に駆動パルスP1を出力するため
の制御パルスが駆動制御回路51の駆動パルス供給部5
1aからゲートGN1およびゲートGP1に供給され
る。駆動パルスP1の実効電力はロータ37が回転する
限界程度までに減少されており、例えば、時刻t3には
パルス幅W10の駆動パルスP1が供給されるようにな
っている。駆動パルスP1を出力するための制御信号
は、駆動パルスのパルス幅を変えて実効電力を制御でき
るようになっており、ロータ37が回転せずに補助パル
スP2が出力されるとパルス幅を広げて実効電力を大き
くする。一方、同一のパルス幅で連続して所定の回数だ
けロータ37を駆動できるとパルス幅を狭めて実効電力
を減少できるようになっている。
【0062】時刻t4にロータ37の回転検出を行う回
転検出用のパルスSP2を出力するための制御パルスが
駆動制御回路51の回転検出パルス供給部51bからゲ
ートGP1およびゲートGS1に供給される。この回転
検出パルスSP2は、デューティーが1/2程度のチョ
ッパパルスであり、ロータ37が回転したときに駆動コ
イル33に励起される誘導電流を回転検出用抵抗45a
の出力電圧として得られるようにしている。そして、回
転検出用抵抗45aの電圧が検出回路52の回転判定部
53で設定値SV1と比較され、ロータ37が回転した
か否かが判るようになっている。
【0063】回転検出パルスSP2によって励起される
誘導電圧が設定値SV1に達しない場合は、ロータ37
が回転しなかったものと判断され、時刻t6に補助パル
スP2を出力するための制御信号が駆動制御回路51の
補助パルス供給部51dからゲートGN1およびゲート
GP1に供給される。補助パルスP2は、ロータ37が
必ず回転する程度のエネルギーをもった駆動パルスP1
よりも実効電力の大きなパルス幅W20の駆動用のパル
スである。この補助パルスP2は、ロータ37の回転が
検出されない場合の他に、磁界検出用のパルスSP0お
よびSP1のいずれかによって磁界が検出されたときに
駆動パルスP1に代わって出力される。
【0064】ステッピングモータ32の周囲に磁界が存
在すると、回転検出パルスSP2によってロータ37が
回転していなくともノイズである磁界が検出されて、回
転したと誤検出される可能性があり、運針ミスを引き起
こす可能性がある。従って、磁界が検出された場合は回
転検出の不要な補助パルスP2を出力することによって
消費電力は増大することになるが運針ミスが発生するの
を防止している。
【0065】時刻t8に消磁用のパルスPEを出力する
ための制御パルスが駆動制御回路51の消磁パルス供給
部51eからゲートGN2およびゲートGP2に供給さ
れる。この消磁パルスPEは、実効電力の大きな補助パ
ルスP2によって発生した駆動コイル33の残留磁束を
低減するためのものであり、補助パルスP2とは逆極と
なるパルスを供給することによって実現している。消磁
パルスPEを供給することによりステッピングモータ3
2を1ステップアングル回転駆動する一連のサイクルは
終了する。
【0066】時刻t1から1秒経過した時刻t11から
ステッピングモータ32をさらに1ステップアングル回
転するための次のサイクルが開始される。このサイクル
では、前のサイクルと反対側のMOS32b、33bお
よび34bが駆動極側になる。先のサイクルと同様に、
まず、時刻t11に高周波ノイズによる磁束ノイズを検
出するためのパルスSP0が出力され、次に時刻t12
に交流磁界によるノイズを検出するためのパルスSP1
が出力される。そして、磁界ノイズが検出されない場合
は時刻t13に駆動パルスP1が出力される。前回のサ
イクルで補助パルスP2が出力されているので、駆動パ
ルスP1の実効電力が増加されており、先のサイクルの
駆動パルスより広いパルス幅W11の駆動パルスP1が
時刻t13に出力される。さらに、時刻t14に回転検
出用のパルスSP2が出力され、これによってロータ3
7の回転が検出されるとこの段階でサイクルが終了す
る。
【0067】図8に、以上に説明した制御回路50の動
きである駆動制御工程をフローチャートにまとめて示
す。まず、ステップST1で計時用の基準パルスをカウ
ントして1秒を計測する。1秒が経過すると、ステップ
ST2において磁界検出パルスSP0を用いて高周波磁
界を検出する。高周波磁界が検出されるとステップST
7において実効電力の大きな補助パルスP2を駆動パル
スP1に代わって供給し、誤検出による運針ミスを防止
する。高周波磁界が検出されない場合は、ステップST
3において、磁界検出パルスSP1を用いて低周波磁界
である交流磁界の有無を確認する。交流磁界がある場合
は、上記と同様にステップST7において補助パルスP
2を出力し、運針ミスを防止する。
【0068】これらのステップにおいて磁界が検出され
ない場合は、ステップST4において駆動パルスP1を
出力し、続いて、ステップST5で回転検出パルスSP
2を出力してロータ37の回転の有無を確認する。回転
が確認できない場合はステップST7において実効電力
の大きな補助パルスP2を供給してロータ37を確実に
回転させる。補助パルスP2が出力されるとステップS
T8において消磁パルスPEを出力し、さらに、ステッ
プST10において補助パルスが出力された後の駆動パ
ルスP1のレベル調整(第1のレベル調整)を行う。ス
テップST5において回転不良となった場合は同じ実効
電力の駆動パルスP1を供給しても回転不良を繰り返す
ことになる。このため、ステップST11で補助パルス
P2が出力された要因を判別し、ステップST12で実
効電力の1段高い駆動パルスP1を出力できるようにセ
ットをしてステップST1に戻り計時動作を行う。
【0069】一方、ステップST5において、駆動パル
スP1によるロータ37の回転が判別できた場合は、ス
テップST6において駆動パルスP1の実効電力を下げ
るレベル調整(第2のレベル調整)を行う。多くのケー
スでは、同じ実効電力の駆動パルスP1によって複数回
ロータ37が回転したことを確認して駆動パルスの実効
電力を低減するようにしている。このような制御を行う
ことによって、駆動パルスP1の消費電力を低減すると
共に、電気製品からの磁界がある場所においても運針ミ
スをなくせるので、信頼性が高く消費電力の低い計時装
置を提供することができる。
【0070】受信制御手段55は、図9に示されるよう
に、受信動作禁止手段56と、受信動作再開手段57
と、受信サイクル制御手段58とを備える。受信動作禁
止手段56は、磁界判定部54から外部磁界検出信号が
出力されると、受信制御信号として受信回路22での受
信動作を禁止させる受信動作禁止信号を出力する。受信
回路22が受信動作禁止信号を受けると、受信回路22
での受信動作が行われない。受信動作再開手段57は、
磁界判定部54から外部磁界非検出信号が出力される
と、受信制御信号として受信回路22での受信動作を再
開させる受信動作再開信号を出力する。このような構成
により受信制御工程が行われる。受信回路22が受信動
作再開信号を受けると、アンテナ21で受けた長波標準
電波の信号処理を行い、時刻情報が記憶回路28に送ら
れ、記憶工程によって時刻情報が記憶される。
【0071】受信サイクル制御手段58は、駆動制御回
路51の時刻情報を受けて、受信回路22の受信動作を
開始させる時刻および受信動作を終了する時刻からなる
スケジュール情報を記憶しているとともに、外部磁界の
検出に応じて、このスケジュール情報を変更する。スケ
ジュール情報としては、例えば、1日に一回午前2時か
ら2時5分まで時刻情報を受信するように設定される。
受信開始時刻に達する前、もしくは受信動作中に外部磁
界検出信号が検出されると、受信動作が禁止されるとと
もに、スケジュール情報に設定された受信終了時刻は無
効とされる。外部磁界非検出信号の出力により、受信回
路22が時刻情報の受信を再開し、一連の時刻情報を設
定された時間受信すると受信が完了される。
【0072】なお、受信動作禁止手段56と受信動作再
開手段57は、受信サイクル制御手段58に設定されて
いるスケジュール情報に基づいて、受信開始時刻の直前
から受信終了までの間において動作状態になり、それ以
外は非動作状態にしてもよい。このようにすると、消費
電力を低減することができる。
【0073】図7(B)に、磁界判定部54から出力さ
れる磁界判定信号である外部磁界検出信号および外部磁
界非検出信号と、受信制御手段55から出力される受信
制御信号との関係を表すタイミングチャートの一例を示
す。図7(A)において、外部磁界を検出するためのパ
ルス(高周波磁界検出パルスSP0、交流磁界検出パル
スSP1)によって、外部磁界が検出されると、外部磁
界検出信号が出力される。図中で、外部磁界検出信号は
“H”によって示される。外部磁界を検出するためのパ
ルスSP0、SP1によって外部磁界が検出されない場
合は、外部磁界非検出信号が出力される。図中では、外
部磁界非検出信号は“L”で示されている。受信制御手
段55は、受信サイクル制御手段58のスケジュール情
報に基づいて、受信開始時刻に至った場合において、外
部磁界検出信号が出力されると、受信動作禁止信号を発
信する。図中、受信動作禁止信号は“L”で示されてい
る。受信制御手段55は、外部磁界非検出信号が出力さ
れると、受信動作再開信号を発信する。図中、受信動作
再開信号は“H”で示される。
【0074】高周波磁界検出パルスSP0による外部磁
界の検出に応答して、受信制御信号SG1が出力され、
交流磁界検出パルスSP1による外部磁界の検出に応答
して、受信制御信号SG2が出力される。これらの受信
制御信号SG1およびSG2をAND回路で結んだ結果
である受信制御信号SG3が最終的な結果として受信制
御手段55から出力される。つまり、SP0およびSP
1による外部磁界検出によって、いずれか一方でも外部
磁界検出信号が発信されると、受信制御手段55によっ
て受信動作禁止信号が出力され、受信動作が禁止され
る。SP0およびSP1による外部磁界検出によって、
いずれも外部磁界非検出信号が出力されると、受信制御
手段55によって受信動作再開信号が出力され、受信回
路22による受信動作が開始される。すると、時刻情報
が受信され、この時刻情報に従ってステッピングモータ
32が駆動され、時刻の修正が行われる。
【0075】図10に、受信制御手段55の動きを含め
た時刻修正のフローチャートを示す。まず、ST21に
おいて、長波標準電波を受信する受信時刻になったこと
を判断する。この受信時刻は、受信サイクル制御手段5
8に受信開始時刻として設定されているものである。す
ると、高周波磁界を検出するST22と交流磁界を検出
するST23から構成される外部磁界検出工程によっ
て、外部磁界の検出が行われる。この外部磁界検出工程
は1秒間隔で実行される。ST22およびST23のい
ずれか一方でも外部磁界を検出すると磁界判定部54か
ら外部磁界検出信号が出力され、受信制御手段55から
受信回路22に受信動作禁止信号が出力される。受信回
路22が受信動作禁止信号を受けると、受信回路22に
おける受信動作が禁止される(ST25)。受信動作が
禁止されると、ST22およびST23の磁界検出が繰
り返される。外部磁界検出工程ST22、ST23のい
ずれにおいても外部磁界が検出されない場合は、磁界判
定部54から外部磁界非検出信号が出力され、受信制御
手段55によって受信動作再開信号が受信回路22に出
力される。すると、ST24において受信動作が再開さ
れ、受信回路22による受信情報処理工程ST26が行
われ、処理された時刻情報は記憶工程ST27において
記憶回路28に記憶される。
【0076】次に、ST28において、一連の時刻情報
が記憶されたことが判断される。時刻情報は60秒で1
レコードであり、この1レコードを受信している最中に
外部磁界検出信号が出力されると、受信動作禁止手段5
6によって受信が禁止される。1レコードを受信してい
ない場合は、外部磁界非検出信号が出力されて時刻情報
を受信できるまで、外部磁界の検出と受信が繰り返され
る。一連の時刻情報が記憶されると、記憶回路28から
中央制御部47の時刻修正回路59に時刻情報が出力さ
れ、ST29の時刻修正が行われる。これは、針位置検
出回路60によって検出された針位置と、受信された時
刻情報を比較して、針位置を受信された時刻情報と一致
させるように、針を早送りまたは逆回転させるようにス
テッピングモータ32を駆動制御することによって行わ
れる。
【0077】以上、このような構成によれば、次のよう
な効果を奏する。磁界判定部54を含む外部磁界検出手
段が設けられているので、外部磁界を検出することがで
きる。すると、受信制御手段55によって受信回路22
での時刻情報の受信が禁止されるので、外部磁界中で時
刻情報を誤受信することを防ぐことができる。磁界判定
部54によって外部磁界が検出されなかったときは、受
信制御手段55によって受信回路22での時刻情報の受
信が再開される。すると、外部磁界が存在しない状態で
正確に時刻情報を受信し、この正確な時刻情報に基づい
て時刻を修正することができる。よって、本実施形態の
電波時計によれば、正確に受信した時刻情報にのみ基づ
いた正確な時刻表示をすることができる。さらに、外部
磁界が検出されたときは、受信回路22の受信動作が禁
止されて受信動作をしないので、電力を無駄に消費する
ことを防ぐことができる。
【0078】受信サイクル制御手段58が設けられてい
るので、設定された時間だけ受信回路22を動作させる
ことができる。その他の時間は受信回路22は動作され
ないので、消費電力を削減することができる。設定され
た受信時刻に外部磁界が検出された場合でも、受信時刻
をずらすことにより、外部磁界が検出されなくなったと
ころで受信動作を開始することができる。よって、設定
されたスケジュールとは多少のタイムラグが存在して
も、確実に時刻情報を受信することができる。
【0079】本実施形態においては、外部磁界によって
ステッピングモータ32の駆動コイル33に誘起される
誘起電圧を駆動制御回路51から出力されるパルス(S
P0、SP1)によって検出する。駆動対象であるステ
ッピングモータ自体を利用して外部磁界検出手段を構成
するとともに、外部磁界の検出結果は、ステッピングモ
ータの駆動制御と外部無線情報の受信制御に共用され
る。よって、外部磁界検出のために別途装置を必要とし
ないことと、さらに、ステッピングモータを駆動制御す
るための外部磁界検出手段と受信制御用の外部磁界検出
手段を別個必要としないので、電波時計を小型化するこ
とができるとともに、部品点数を少なくでき、コストを
低減することができる。
【0080】また、外部磁界の検出に対して、ステッピ
ングモータ32を確実に駆動させるために制御パルスが
供給される。よって、外部磁界中であっても、ステッピ
ングモータ32を確実に駆動させることができる。
【0081】(第2実施形態)本発明の第2実施形態を
図11に示す。第2実施形態の基本的構成は第1実施形
態と同様であり、第2実施形態が第1実施形態と異なる
点は、受信制御手段55が受信情報無効化手段62と、
受信情報有効化手段63と、受信サイクル制御手段58
とから構成されている点である。受信情報無効化手段6
2は、外部磁界検出信号を受けて受信情報無効化信号を
出力し、受信回路22からの時刻情報の出力を無効とす
る。つまり、受信回路22から記憶回路28に時刻情報
が出力されない。受信情報有効化手段63は、外部磁界
非検出信号を受けて受信情報有効化信号を出力し、受信
回路22からの時刻情報の出力を有効とする。つまり、
受信回路22から記憶回路28に時刻情報が出力され
る。すると、記憶回路28に記憶された時刻情報は、中
央制御部47の時刻修正回路59に出力され、時刻情報
に従って、駆動制御回路51によりステッピングモータ
32が駆動制御され、時刻修正がなされる。受信サイク
ル制御手段58は第1実施形態と同様である。
【0082】図12に磁界判定部54による外部磁界の
検出を受けて受信制御手段55から出力される受信制御
信号のタイミングチャートを示す。受信回路22は、図
12(b)に示されるように、設定された受信時刻にな
ると受信動作を実行する。これは、図12(a)に示さ
れる外部磁界非検出信号が出力されているときはもちろ
ん、外部磁界検出信号が出力されているときでも、受信
回路22は時刻情報を受信する。t11において、外部
磁界非検出信号が出力されているときは、図12(c)
に示されるように受信情報有効化手段63により、受信
情報有効化信号が出力され、受信回路22から時刻情報
が出力される。t12において、外部磁界検出信号が出
力されているときは、受信情報無効化手段62から図1
2(c)に示されるように受信情報無効化信号が出力さ
れる。すると、この間の時刻情報が図12(d)に示さ
れるように受信回路22から出力されない。t13にお
いて、外部磁界非検出信号が出力されると、受信情報有
効化手段63により受信情報有効化信号が出力され、時
刻情報が受信回路22から出力される。出力された時刻
情報は記憶回路28に記憶されていき、一連の時刻情報
の受信を完了したところで受信が完了される。記憶回路
28に記憶された時刻情報に従って時刻修正がなされ
る。
【0083】図13に受信制御手段55の働きを含めた
時刻修正のフローチャートを示す。ST31で受信サイ
クル制御手段58により受信時刻が到達したことが判断
される。次に、高周波磁界を検出するST32と交流磁
界を検出するST33において外部磁界の検出が行われ
る。ST32とST33において外部磁界が検出された
場合でも、ST35において受信情報処理工程が行われ
る。ST35で受信情報処理工程が行われたのち、ST
37において、処理された情報が無効化される。ST3
2、33で外部磁界が検出されなかった場合、ST34
で受信情報処理工程が行われたのち、ST36において
処理された時刻情報が有効化される。有効化された時刻
情報はST38において記憶回路28に記憶される。以
後第1実施形態と同様である。
【0084】このような構成からなる第2実施形態によ
れば、外部磁界が検出される場合は、受信情報無効化手
段62によって受信回路22による受信情報が記憶回路
28に記憶されない。つまり、外部磁界がアンテナ21
の周囲に存在して、時刻情報が正しく受信できない間に
受信回路22によって受信された情報は無効化され、利
用されない。よって、誤受信された誤ったデータによっ
て誤った時刻を表示することを防ぐことができる。外部
磁界が検出されない場合は、受信回路22によって受信
された情報が受信情報有効化手段63によって有効化さ
れる。つまり、アンテナ21の周囲に外部磁界が存在せ
ず、正確に受信された時刻情報のみが利用される。その
結果、この正確な時刻情報に基づいて正確に時刻修正を
行うことができる。外部磁界の有無にかかわらず受信回
路22によって時刻情報を受信し、外部磁界が存在する
間に受信された外部無線情報を記憶回路28に記憶しな
いだけなので、回路のON,OFFを必要としない。よ
って、外部磁界が検出されなくなるとすぐに、受信した
時刻情報を有効化できるので、情報の即時処理が可能と
なる。
【0085】(第3実施形態)本発明の第3実施形態を
示す。第3実施形態の基本的構成は第1実施形態と同様
であるが、第3実施形態が第1実施形態と異なる点は、
受信制御手段55は、受信サイクル制御手段58によっ
て構成され、受信動作禁止手段56および受信動作再開
手段57は備えていない点である。また、受信サイクル
制御手段58は、設定されたスケジュール情報に基づい
て受信回路22による受信動作を実行させかつ終了させ
るとともに、この受信動作時に外部磁界検出信号が出力
されている場合は、スケジュール情報に基づく受信動作
の終了処理を無効とし、受信回路22に受信動作を複数
回繰り返し行わせる。
【0086】図14に、受信制御手段55の働きを含め
たフローチャートを示す。ST41において、受信サイ
クル制御手段58により受信時刻が到達したことが判断
される。ST42、43において外部磁界が検出されな
い場合は、ST44において、受信回路22による受信
情報処理工程が行われ、処理された時刻情報はST45
において記憶回路28に記憶される。以後第1実施形態
と同様である。ST42、43において外部磁界が検出
された場合は、ST48における受信情報処理工程が行
われ、処理された時刻情報はST49にて記憶回路28
に記憶される。ST50にてST48、49が10回に
達するまで繰り返される。受信された時刻情報はST4
6において正確に受信されているか判断される。具体的
には、時刻情報は60秒で1レコードであるので、正確
に60秒間隔の時刻情報になっているか判断される。1
0回の受信によって得られた10個の時刻情報のうち、
所定個数が60秒間隔の時刻情報として受信されていれ
ば、正しく受信できたものとされる。以後第1実施形態
と同様である。
【0087】このような構成によれば、外部磁界が存在
する場合は、受信動作が繰り返し行われる。外部磁界中
でも、繰り返し受信動作を行うので、外部磁界中であっ
ても、時刻情報を正確に受信できる確率を高くすること
ができる。正確に時刻情報が受信された場合には、時刻
修正が行われる。よって、外部磁界中でも、定期的に時
刻情報を受信することにより、時刻修正を行うことがで
きる。
【0088】(第4実施形態)本発明の第4実施形態を
図16に示す。第4実施形態の基本的構成は第1実施形
態および第2実施形態と同様であるが、第4実施形態が
第1実施形態および第2実施形態と異なる点は、受信制
御手段55がJフラグ設定部64と、受信サイクル制御
手段58と、受信情報判定部65とで構成されている点
である。
【0089】受信制御手段55は、Jフラグ設定部64
と、受信サイクル制御手段58と、受信情報判定部65
とを備えて構成されている。Jフラグ設定部64は、磁
界判定部54による外部磁界の有無の判定に基づき、外
部磁界の存否を表すJフラグを設定する。Jフラグは、
“0”と“1”の2値的な信号である。Jフラグ設定部
64は、磁界判定部54から外部磁界非検出信号を受け
た場合にはJフラグを“0”に設定し、外部磁界検出信
号を受けた場合にはJフラグを“1”に設定する。例え
ば、図17に示されるように、時刻情報を受信している
間に外部磁界が発生して、磁界検出パルスSP0、SP
1により外部磁界が検出された場合、Jフラグ設定部6
4は、Jフラグを“1”に設定する。外部磁界が検出さ
れてJフラグが“1”に設定された場合、Jフラグ
“1”のビットデータを含む桁データの受信に関しては
Jフラグ“1”の状態でホールドされる。別の桁データ
を受信する際には、一旦Jフラグが“0”にリセットさ
れ、外部磁界の有無によりあらためて設定される。
【0090】Jフラグ設定部64で設定されたJフラグ
は、記憶回路28に出力され、受信回路22で受信され
た時刻情報にこの時刻情報を受信しているタイミングの
Jフラグが付された状態で記憶回路28に記憶される。
【0091】受信サイクル制御手段58は、第1実施形
態および第2実施形態と同様に受信回路22の受信動作
を開始させる時刻および受信動作を終了する時刻からな
るスケジュール情報を記憶しているとともに、Jフラグ
の値(0か1か)に応じて、時刻情報を受信する回数を
制御する。ある桁の桁データについてJフラグがすべて
“0”である場合には、その桁について2回分の桁デー
タが取得できるまで受信回路22で時刻情報を受信させ
る。また、ある桁の桁データについてJフラグが少なく
とも1つでも“1”である場合には、その桁データにつ
いて3回分取得できるまで受信回路22で時刻情報を受
信させる。ある桁データを3回受信してその3回ともJ
フラグが“1”であっても、3回分を取得したところで
受信は終了する。
【0092】受信情報判定部65は、記憶回路28に記
憶された時刻情報が正確に受信されて時刻修正を行うの
に有効であるかどうか判定する。受信情報判定部65
は、パリティチェックによる判定と、Jフラグに応じて
2回または3回受信された時刻情報を比較する判定とを
行う。
【0093】受信情報判定部65は、まず、記憶回路2
8に記憶された時刻情報について、各桁データごとにパ
リティチェックを行うことにより桁データが有効である
かどうか判断する。例えば、長波標準電波は、分桁デー
タと時桁データについてパリティチェック用の信号を含
んでいる。図2中、PA1は時桁データ用のパリティビ
ットであり、PA2は分桁データ用のパリティビットで
ある。長波標準電波では、偶数パリティであり、桁デー
タビットおよびパリティビット中の“1”の数が偶数に
なるように信号が送信されている。そこで、分桁デー
タ、時桁データとパリティビットを検査してデータビッ
トが偶数パリティになっていれば、この桁データはパリ
ティチェックにおいては有効であると判定する。
【0094】パリティチェックで有効であった場合、受
信情報判定部65は、次に、Jフラグの値に応じて2回
または3回受信された時刻情報を各桁データごとに比較
して各桁データごとに有効か無効か判定する。Jフラグ
“0”のフラグが付された桁データについて2つの連続
して受信された桁データが整合している場合、受信情報
判定部65は、この桁データは有効であると判定する。
例えば、分桁データであれば、2つの連続して受信され
た分桁データが1分の時刻差を有していれば有効である
と判断する。また、時桁データや年桁データであれば、
2つの連続した時桁、年桁データが一致していれば有効
であると判断する。ただし、時や年が変わる時刻を跨ぐ
ときは1時間や1年ずれていればよいことはもちろんで
ある。
【0095】Jフラグ“1”のフラグが付された桁デー
タについて3つの連続して受信された桁データが整合し
ている場合、受信情報判定部65は、この桁データを有
効であると判断する。例えば、分桁データであれば、3
つの連続して受信された分桁データが順次1分の時刻差
を有していれば有効であると判断する。桁データが有効
であると判定されると、記憶回路28から時刻修正回路
59にこの桁データが出力され、時刻修正が行われる。
【0096】受信情報判定部65は、パリティチェック
で桁データとパリティビットのデータビットが偶数パリ
ティでなければ、その桁データは無効と判定する。ま
た、パリティチェックで有効であったとしても、連続し
て受信された桁データが整合しない桁データについて
は、無効と判定する。無効と判定された桁データは、例
えば、図17に示されるように、桁データ単位で記憶回
路28からクリアされる。すると、再び受信回路で時刻
情報の受信が行われ、クリアされた分の桁データが補完
される。
【0097】図18、図19、図20のフローチャート
を用いて第4実施形態の動作を説明する。時刻情報を受
信して時刻修正を行うにあたって、まず、ユーザーが時
刻修正のために受信動作を強制的に開始させる強制受信
操作を行う(ST50)。ここで、強制受信操作とは、
電波時計1の外部に臨んで設けられたリューズなどの外
部操作手段を操作することにより、受信サイクル制御手
段58に設定された受信時刻に達していなくても、受信
動作を開始させることを意味する。なお、受信の開始
は、強制受信操作(ST50)に限らず、所定の時間に
なったら自動的に受信を開始する自動受信でもかまわな
い。強制受信動作ST50が行われると、指針(秒針3
9、分針40、時針41)の運針が停止される(ST5
1)。つまり、ステッピングモータ32の駆動コイル3
3に対する駆動制御回路50からの駆動パルスが停止さ
れる。Jフラグ設定部64のJフラグが初期値として
“0”に設定される(ST52)。高周波磁界を検出す
るST53と交流磁界を検出するST54により外部磁
界検出工程が行われる。この外部磁界検出工程は、第1
実施形態で説明したものと同様であり、1秒間隔で実行
される。
【0098】外部磁界検出工程ST53、ST54で磁
界が検出されない場合は、Jフラグが“0”の状態で受
信回路22による受信情報処理工程ST55が行われ
る。また、外部磁界検出工程ST53、ST54で磁界
が検出された場合には、Jフラグを“1”に設定して
(ST67)、受信情報処理工程ST55が行われる。
受信回路22で受信および処理された時刻情報は、この
時刻情報が受信された時のJフラグの状態、すなわちJ
フラグ“0”または“1”のフラグとともに記憶回路2
8に記憶される(ST56)。
【0099】次に、受信情報判定部65は、記憶回路2
8に桁データが揃ったか、つまり、桁データ全体の受信
が完了したか判断する(ST57)。桁データが揃って
いる場合には、Jフラグを“0”に戻す(ST58)。
これにより、各桁データごとにJフラグが設定されるこ
とになる。次に、記憶回路28に記憶された桁データに
ついてパリティのチェックを行う(ST59)。例え
ば、分桁データの信号を一揃い受信したところで(ST
57)、受信情報判定部65は、記憶回路28に記憶さ
れたこの分桁データについて、パリティチェックを行う
(ST59)。パリティチェックについては、パリティ
チェック用のビットが用意されている桁データについて
パリティチェックを行い、例えば、長波標準電波の場合
は、時桁データと分桁データについてパリティチェック
を行い、通算日や年といった桁データはパリティチェッ
クについて常に有効であると仮に判定しておく。パリテ
ィチェックを行って、桁データおよびパリティビットの
データビットの奇遇が予め設定されたパリティと一致し
ている場合には、その桁データはパリティチェックで有
効であると判断される。
【0100】次に、受信情報判定部65は、パリティチ
ェック(ST59)で有効であった桁データ、または、
パリティチェックが用意されておらずパリティチェック
を行わずに有効と仮に判定された桁データについて、そ
の桁データが何回分揃っているか判定する受信回数判定
を行う(ST60)。この受信回数判定について図19
を用いて説明する。まず、受信回数判定を行う桁データ
に付されたJフラグが“0”か“1”か確認する(ST
601)。この桁データのJフラグがすべて“0”であ
る場合には(ST601)、その桁データが連続して2
回受信されているか判断する(ST602)。Jフラグ
“0”の桁データについて連続2回受信済みである場合
には、その桁データについては受信完了であると判断す
る。ST601でこの桁データのうち少なくとも1つで
もJフラグが“1”である場合には(ST601)、そ
の桁データが連続して3回受信されているか判断する
(ST603)。少なくとも1つでもJフラグ“1”が
含まれる桁について桁データが連続3回受信されている
場合には、その桁データについては受信完了であると判
断する。ST602で、Jフラグ“0”の桁データが連
続して2回受信されていない場合、または、ST603
でJフラグ“1”が含まれる桁について桁データが連続
して3回受信されていない場合には、その桁データにつ
いては受信未完了であると判断する(ST604、ST
606)。
【0101】ST60の受信回数判定において各桁デー
タの受信完了を判定し、分桁データ、時桁データ、通算
日桁データ、年桁データなどすべての桁データについて
受信が完了していると判定した場合(ST61)、受信
情報判定部65は、Jフラグに応じて2回または3回受
信された時刻情報を比較する判定を行う(ST62)。
【0102】Jフラグに応じた受信情報の判定について
図20を用いて説明する。まず、判定を行う桁データに
付されたJフラグが“0”か“1”か確認する(ST6
21)。この桁データのJフラグがすべて“0”である
場合には(ST621)、2つの連続して受信された桁
データが整合しているか判定し(ST622)、整合し
ていればこの桁データは有効であると判定する(ST6
25)。ST621でこの桁データの少なくとも1つで
もJフラグが“1”である場合には、3つの連続して受
信された桁データが整合しているか判定し(ST62
3)、整合していればこの桁データは有効であると判定
する(ST625)。ST622でJフラグ“0”の桁
データについて、2つの連続する桁データが整合してい
ない場合、または、ST623でJフラグ“1”の桁デ
ータについて、3つの連続する桁データが整合していな
い場合には、その桁データは無効であると判定する(S
T624、ST626)。
【0103】ST62の受信情報判定において各桁デー
タの有効無効を判定し、分桁データ、時桁データ、通算
日桁データ、年桁データなどすべての桁データについて
有効であると判定した場合(ST63)、記憶回路28
に記憶された時刻情報が時刻修正回路に出力され、時刻
修正が行われる(ST64)。
【0104】ST57において、記憶回路28に桁デー
タが一揃い取得できていないと判断された場合には、S
T53およびST54の外部磁界検出工程から受信情報
処理工程ST55、記憶工程ST56を行い、その桁デ
ータが一揃い受信できるまで時刻情報の受信を行う。こ
こで、ST53からST57までの工程を行う間で少な
くとも一度でもST53およびST54の外部磁界検出
工程で外部磁界が検出された場合、外部磁界が検出され
た時点でJフラグが“1”になる。Jフラグが“1”に
なると、このJフラグ“1”の状態を維持したままでそ
の桁データについては受信が行われることになる。
【0105】ST59のパリティチェックでその桁デー
タおよびパリティビットのデータビット奇遇が予め設定
された奇遇と一致しない場合には、その桁データを記憶
回路28からクリアして(ST65)、ST53からS
T59を繰り返し、パリティチェックで有効な桁データ
を取得するまで時刻情報の受信を行う。ST61でJフ
ラグに応じた回数分の各桁データが受信されていない場
合、すなわち、受信が未完了(ST604、ST60
6)である場合、ST53からST61までを繰り返
し、Jフラグに応じた回数分の各桁データが揃うまで時
刻情報の受信を行うST63で連続して受信された桁デ
ータが整合せず、桁データが無効であると判定された場
合(ST624、ST626)、その桁データを記憶回
路28からクリアして(ST66)、ST53からST
63を繰り返し、連続して受信された桁データが整合す
るまで受信を行う。ここで、ST57、ST59、ST
63からST53に戻って受信を行う場合には、すでに
記憶回路28に記憶されているデータを考慮して、必要
な桁データのみを記憶回路28に記憶させるようにして
もよい。例えば、ST65またはST66でクリアされ
た桁データのみを記憶させるようにしてもよい。
【0106】このような構成からなる第4実施形態によ
れば、次の効果を奏することができる。時刻情報の受信
を行う際には、指針の運針が停止される(ST51)。
つまり、ステッピングモータ32のロータ37を駆動す
る駆動パルスが停止され、ステッピングモータ32の駆
動コイル33に誘導磁界が発生しない状態で時刻情報の
受信を行う。よって、駆動コイル33からの誘導磁界が
時刻情報に影響することはなく、時刻情報を正確に受信
することができる。時刻情報を受信している間にステッ
ピングモータ32の駆動を停止していたとしても、時刻
情報の受信完了後に時刻修正を行うことができるので、
時刻情報を受信するわずかの間だけはロータ駆動を停止
してもユーザーには大きな不便を与えない。一方、ロー
タ37の駆動パルスを停止することで駆動コイル33か
ら誘導磁界が発生しないので時刻情報を正確に受信する
ことができる。
【0107】受信した時刻情報について、各桁データご
とにパリティチェックを行い、桁データごとに有効か無
効か判定し(ST59)、このパリティチェックで各桁
データとパリティビットのデータビットが予め設定され
た奇遇と一致しない桁データについては記憶回路28か
らクリアする(ST65)。パリティチェックで有効で
なければ、誤受信であることが明らかであるので、パリ
ティチェックで有効でない桁データをクリアすることに
より、誤受信の時刻情報を使って誤った時刻修正を行う
ことを防ぐことができる。また、各桁データごとにパリ
ティチェックを行うことは、通常行われている手法であ
るので、通常のアルゴリズムを利用することができ回路
構成やプログラムを簡略化することができる。
【0108】Jフラグ設定部64により、時刻情報を受
信する際に外部磁界が検出された場合にはJフラグ
“1”をこの時刻情報に付して記憶回路28で記憶す
る。このJフラグが“0”であるか“1”であるかに応
じて比較する桁データの数を増減する。すなわち、外部
磁界が存在しない場合は、受信が正確に行われている可
能性が高いので比較する桁データの数を少なくして効率
よく時刻修正を行うことができる。一方、外部磁界が存
在する場合であっても、当初から受信を禁止したり無効
したりすることなく、外部磁界が存在することを認識し
たうえで時刻情報の受信を行ってみるので、もし正常に
受信できれば外部磁界中であってもすみやかに時刻修正
を行うことができる。また、外部磁界が存在するために
時刻情報を誤って受信する可能性も高いが、外部磁界が
存在する場合には受信回数を多くして、比較する桁デー
タを多くした上で有効無効の判定を厳重に行うので、誤
って受信した時刻情報に基づいて誤った時刻修正が行わ
れることを防ぐことができる。よって、当初から受信を
禁止したり無効したりする場合に比べて、外部磁界中で
も時刻修正を行う効率と確率を高めることができる。
【0109】時刻情報を桁データごとに処理し、ST5
7、ST59、ST63からST53に戻って受信を行
う場合でも、すでに記憶回路28に記憶されているデー
タを考慮して、必要な桁データのみを記憶回路28に記
憶させるので、時刻情報の1フレームすべてをまとめて
無効にする場合に比べて、時刻修正に要する電力を削減
することができる。
【0110】尚、本発明の電子機器は、上述の実施形態
にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論であ
る。第1実施形態においては、外部磁界非検出信号が出
力されると、受信動作を再開させるが、外部磁界非検出
信号が出力された後、所定時間経過後に受信動作を再開
させてもよい。図15に示されるように、t3で外部磁
界非検出信号が出力された後、所定時間経過後のt4か
ら受信動作再開信号を出力し、受信動作を再開する。こ
のように、外部磁界非検出信号が出力された後所定時間
待つことにより、外部磁界が存在しないことを確実に判
断してから受信動作を開始することができる。第2実施
形態においても同様に、外部磁界非検出信号が出力され
てから、所定時間経過した後、時刻情報を有効化しても
よいことはもちろんである。
【0111】第2実施形態においては、受信情報無効化
信号が出力されると、受信回路22から記憶回路28に
受信した時刻情報が出力されないとしたが、記憶回路2
8に出力された後、外部磁界検出信号が出力されていた
間に記憶された時刻情報を消去することによって無効化
してもよい。受信回路22からの出力を停止させるため
には、回路のON、OFFを伴うが、記憶されたデータ
の消去は記録媒体のメモリ上の操作であるので簡便に行
うことができる。外部磁界検出信号が出力された場合に
データを無効化するに際しては、時刻情報の1フレーム
分全体を無効化してもよいが、その他、外部磁界検出信
号が出力された時に受信したビットデータだけを無効化
してもよく、または、外部磁界検出信号が出力された時
に受信したビットデータの前後の1から2ビット程度を
含めて無効化してもよい。無効化されたデータについて
は、次の受信によってこの無効化されたデータのみを補
うようにしてもよい。すると、無効化するデータを少な
くし、後の受信で記憶すべき必要なデータを少なくする
ことができる。よって、時刻情報の受信に要する電力を
削減することができる。
【0112】第4実施形態において、ある桁データを受
信している場合に一度でもJフラグが“1”になった場
合にはこのJフラグ“1”の状態が維持されるとした
が、例えば、ビットデータごとにJフラグを設定しても
よい。すなわち、時刻情報を受信する際に各ビットデー
タを受信している時のJフラグの状態をこのビットデー
タに付して記憶回路28に記憶させてもよい。さらに、
ST59またはST63の判定においてデータが無効と
判定された場合でも、Jフラグが“1”であるビットデ
ータのみを無効にして記憶回路からクリアするようにし
てもよい。このような構成によれば、クリアするデータ
を最も少なくし、後の受信で記憶すべき必要なデータを
最も少なくすることができる。よって、時刻修正に要す
る電力を最も少なくすることができる。または、図21
に示されるように、Jフラグが“1”であるビットデー
タの前後のビットデータもあわせて記憶回路28からク
リアするようにしてもよい。このような構成によれば、
外部磁界が磁界検出パルスの周期の間で発生したり消滅
したりして磁界検出で外部磁界が検出されなかった場合
でも、外部磁界の影響を受ける可能性があるビットデー
タを確実にクリアすることができる。よって、外部磁界
の影響で誤受信された誤った時刻情報で時刻修正を行う
ことを防ぐことができる。または、Jフラグが“1”で
ある場合には、時刻情報の1フレームすべてを記憶回路
28からクリアするようにしてもよい。なお、図21
は、受信中も運針は継続していて、モータパルスP1が
出力されている例である。また、受信の回数は、特に限
定されるものではなく、2回または3回ではなくもっと
増やしてもよいことはもちろんである。また、ユーザー
が任意に設定できるようにしてもよい。
【0113】時刻情報の受信動作は、第1、第2、第3
実施形態のように予め設定された受信時刻に到達したと
きに開始されてもよく、また、第4実施形態のように強
制受信操作によって開始されてもよい。
【0114】ステッピングモータ32の駆動コイル33
に誘起された誘起電圧を検出することにより外部磁界を
検出したが、別途外部磁界検出手段として磁気センサー
を設けてもよい。この磁気センサーによる外部磁界検出
により、ステッピングモータ32の駆動を制御するとと
もに、受信回路22の受信動作も制御する。
【0115】ステッピングモータユニット3は、ステッ
ピングモータ32を2以上備えていてもよい。例えば、
秒針39を駆動するステッピングモータ、分針40をす
るステッピングモータ、時針41を駆動するステッピン
グモータなどを備えていてもよい。この場合、すべての
ステッピングモータ32の駆動コイル33について誘起
電圧を検出してもよく、特定の駆動コイル33について
誘起電圧を検出してもよい。
【0116】磁界検出用パルスは、高周波磁界検出パル
スSP0と交流磁界検出パルスSP1の2種類である
が、どちらか一方でもよい。また、インバータ54aと
54bのしきい値(設定値SV2)として、ステッピン
グモータ32を駆動制御するためのしきい値と、受信制
御用のしきい値とが設けられ、中央制御部47によりト
ランジスタなどのスイッチ手段で切り替えるようにして
もよい。つまり、外部無線情報の受信に影響する外部磁
界を検出するためのしきい値と、このしきい値よりも大
きいステッピングモータの駆動に影響する外部磁界を検
出するためのしきい値を設けてもよい。このような2つ
のしきい値を設けた場合、磁界検出用パルスSP0およ
びSP1の前半または後半で、受信制御用のしきい値と
ステッピングモータ32の駆動制御用のしきい値とをス
イッチングして磁界検出を行うようにしてもよい。外部
無線情報を受信する受信時刻が予め設定されている場合
などにおいては、外部無線情報を受信しないときは、ス
テッピングモータ32を駆動制御するためのしきい値に
設定し、外部無線情報を受信するときには、外部無線情
報の受信に影響する外部磁界を検出するためのしきい値
に設定するようにしてもよい。このようにすれば、ステ
ッピングモータ32の駆動制御および受信制御のそれぞ
れに対して最適な制御をすることができ、電子機器の動
作および受信動作の信頼性を高めることができる。ま
た、外部無線情報の受信に影響する外部磁界を検出する
検出パルスと、ステッピングモータの駆動に影響する外
部磁界を検出する検出パルスを独立に設けてもよい。
【0117】電波時計にCPU、メモリ等を配置してコ
ンピュータとして機能できるように構成し、このコンピ
ュータが駆動制御手段、外部磁界検出手段、受信手段、
記憶手段の機能を行うように所定プログラムをコンピュ
ータに組み込んでもよい。このようにすれば、設定値を
容易に変更することができるので、磁界検出する外部磁
界の大きさや、受信回路22が受信する受信開始、終了
時刻などを容易に変更できる。なお、電波時計内のコン
ピュータに所定プログラムをインストールするには、メ
モリーカードやCD−ROM等の記録媒体を電波時計に
直接差し込んで行ってもよいし、これらの記録媒体を読
み取る機器を外付けで電波時計に接続してもよい。さら
に、LANケーブル、電話線等を電波時計に接続して通
信によってプリグラムを供給してインストールしてもよ
い。
【0118】本発明は計時装置に限られず、ステッピン
グモータ32を備え、外部無線情報を受信する電子機器
であればよい。携帯ラジオやオルゴール、携帯電話など
種々の電子機器に適用できる。例えば、気圧、ガス濃
度、電圧、電流などの物理特性の測定結果が無線情報で
送信され、その無線情報を受信する電子機器がステッピ
ングモータにより指針を駆動して測定値をアナログ表示
するなどでもよい。また、外部無線情報は長波標準電波
による時刻情報に限られない。例えば、FMやGPSあ
るいはブルーツースや非接触ICカードでの無線情報で
もよく、ニュースや天気予報など外部無線情報の内容も
限定されない。ちなみに、電波の種類によって、アンテ
ナ21や受信回路22の構成などは適宜変更されるのは
言うまでもない。受信された外部無線情報は、例えば、
天気予報であれば、予め設けられた晴れ、曇り、雨とい
った情報を指針で指し示すように、ステッピングモータ
32による指針駆動によって表示されてもよく、また、
ニュースや株価情報などは液晶表示装置などの電子表示
装置によって表示されてもよい。
【0119】本発明のその他の態様を以下に示す。第1
の態様は、ステッピングモータを有するステッピングモ
ータユニットと、外部無線情報を受けるアンテナを有す
る外部無線情報受信ユニットとを備えた電子機器の受信
制御方法であって、前記ステッピングモータの駆動を制
御する駆動制御工程と、外部に存在する外部磁界を検出
し外部磁界の検出に応じて外部磁界検出信号を出力し、
外部磁界を検出しない場合は外部磁界非検出信号を出力
する外部磁界検出工程と、前記アンテナから受けた前記
外部無線情報を処理する受信情報処理工程と、前記受信
情報処理工程による受信情報を記憶する記憶工程と、前
記外部磁界検出工程によって出力された前記外部磁界検
出信号および前記外部磁界非検出信号に応じて、前記受
信情報処理工程および前記記憶工程の少なくともいずれ
か一方を制御する受信制御工程とを備えることを特徴と
する電子機器の受信制御方法である。
【0120】第2の態様は、前記第1の態様に記載の電
子機器の受信制御方法において、前記外部磁界検出工程
は、前記ステッピングモータの駆動コイルに誘起された
誘起電圧を検出する誘起電圧検出工程を含んで構成さ
れ、前記ステッピングモータの駆動コイルに外部磁界が
印加されたときに誘起される誘起電圧を検出することに
よって外部磁界を検出することを特徴とする電子機器の
受信制御方法である。
【0121】第3の態様は、前記第1または2の態様に
記載の電子機器の受信制御方法において、前記駆動制御
工程は、前記ステッピングモータの駆動を制御する際
に、外部磁界検出信号および外部磁界非検出信号に応じ
た制御を行うことを特徴とする電子機器の受信制御方法
である。
【0122】第4の態様は、前記第3の態様に記載の電
子機器の受信制御方法において、前記駆動制御工程は、
通常の駆動パルスよりも実効値が大きい特殊駆動パルス
を出力する特殊駆動パルス出力工程を備え、前記外部磁
界検出工程の前記外部磁界検出信号が出力された場合に
は、前記特殊駆動パルス出力工程によって前記特殊駆動
パルスが出力されて前記ステッピングモータのロータを
回転させることを特徴とする電子機器の受信制御方法で
ある。
【0123】第5の態様は、前記第1〜4の態様のいず
れかに記載の電子機器の受信制御方法において、前記受
信制御工程は、前記外部磁界検出工程からの外部磁界検
出信号を受けて前記受信手段による受信動作を禁止する
受信動作禁止工程と、前記外部磁界検出工程からの外部
磁界非検出信号を受けて前記受信工程による受信動作を
再開させる受信動作再開工程とを備えて構成され、前記
受信情報処理工程を制御することを特徴とする電子機器
の受信制御方法である。
【0124】第6の態様は、前記第1〜4の態様のいず
れかに記載の電子機器の受信制御方法において、前記受
信制御工程は、前記外部磁界検出信号を受けた時に受信
した前記外部無線情報を含む所定単位のデータを無効化
する受信情報無効化手段と、前記所定単位のデータ以外
のデータを有効化する受信情報有効化手段とを備えて構
成され、前記受信情報処理工程で受信された受信情報の
取り扱いを制御することを特徴とする電子機器の受信制
御方法である。
【0125】第7の態様は、前記第1〜4の態様のいず
れかに記載の電子機器の受信制御方法において、前記受
信制御工程は、前記受信工程による受信動作時に前記外
部磁界非検出信号を受けている場合は前記受信工程を所
定回数実行させ、前記受信工程による受信動作時に前記
外部磁界検出信号を受けた場合には前記外部磁界が影響
した前記外部無線情報であることを示す表示を付すとと
もに前記受信工程を前記所定回数よりも多い回数実行さ
せ、前記外部磁界が影響した前記外部無線情報を含めて
受信した前記外部無線情報の取り扱いを制御することを
特徴とする電子機器の受信制御方法である。
【0126】第8の態様は、前記第1〜6の態様に記載
の電子機器の受信制御方法において、前記受信制御工程
は、設定されたスケジュール情報に基づいて前記受信情
報処理工程を実行させかつ終了させるとともに、この受
信動作時に前記外部磁界検出信号を受けている場合は、
前記スケジュール情報に基づく受信動作の終了処理を無
効とし、前記受信情報処理工程を複数回繰り返し行わせ
ることを特徴とする電子機器の受信制御方法である。
【0127】第9の態様は、前記第5の態様に記載の電
子機器の受信制御方法において、前記受信動作再開工程
は、前記外部磁界検出工程からの外部磁界非検出信号を
受けた後、所定時間経過後に前記受信情報処理工程によ
る受信動作を再開させることを特徴とする電子機器の受
信制御方法である。
【0128】第10の態様は、前記第6の態様に記載の
電子機器の受信制御方法において、前記受信情報有効化
工程は、前記外部磁界検出工程からの外部磁界非検出信
号を受けた後、所定時間経過後に前記受信情報処理工程
からの受信情報を有効化することを特徴とする電子機器
の受信制御方法である。
【0129】第11の態様は、前記1〜10の態様のい
ずれかに記載の電子機器の受信制御方法において、前記
外部無線情報は、一定の周期で送信される信号を有して
構成され、前記外部磁界検出工程は、前記外部無線情報
の信号の周期に応じて、所望の周期で前記外部磁界の検
出を行うことを特徴とする電子機器の受信制御方法であ
る。
【0130】第12の態様は、前記第1〜11のいずれ
かの態様に記載の電子機器の受信制御方法において、前
記電子機器は、前記ステッピングモータで駆動される指
針を備える計時装置であることを特徴とする電子機器の
受信制御方法である。
【0131】第13の態様は、前記第12の態様に記載
の電子機器の受信制御方法において、前記外部無線情報
は時刻情報を含み、前記ステッピングモータは前記時刻
情報に基づいて前記指針を駆動させ、前記指針によって
示される時刻を修正することを特徴とする電子機器の受
信制御方法である。
【0132】第14の態様は、前記1〜12の態様のい
ずれかに記載の電子機器の受信制御方法において、前記
受信情報処理工程は、前記ステッピングモータのロータ
を駆動する前記駆動制御工程の駆動パルスが停止され、
かつ、前記外部磁界検出工程によって前記外部磁界の検
出が行われている状態で前記外部無線情報を受信するこ
とを特徴とする電子機器の受信制御方法である。
【0133】第15の態様は、ステッピングモータを有
するステッピングモータユニットと、外部無線情報を受
けるアンテナを有する外部無線情報受信ユニットとを備
えた電子機器にコンピュータが組み込まれ、このコンピ
ュータに、前記ステッピングモータの駆動を制御する駆
動制御工程と、外部に存在する外部磁界を検出し外部磁
界の検出に応じて外部磁界検出信号を出力し、外部磁界
を検出しない場合は外部磁界非検出信号を出力する外部
磁界検出工程と、前記アンテナから受けた外部無線情報
を処理する受信工程と、前記受信手段で処理された受信
情報を記憶する記憶工程と、前記外部磁界検出信号およ
び前記外部磁界非検出信号に応じて、前記外部無線情報
受信ユニットを制御する受信制御工程を実行させるため
の電子機器の受信制御プログラムである。。
【0134】第16の態様は、前記第15の態様に記載
の電子機器の受信制御プログラムにおいて、前記外部磁
界検出工程は、前記ステッピングモータの駆動コイルに
誘起された誘起電圧を検出する誘起電圧検出工程を含ん
で構成され、前記ステッピングモータの駆動コイルに外
部磁界が印加されたときに誘起される誘起電圧を検出す
ることによって外部磁界を検出することを特徴とする電
子機器の受信制御プログラムである。
【0135】第17の態様は、ステッピングモータを有
するステッピングモータユニットと、外部無線情報を受
けるアンテナを有する外部無線情報受信ユニットとを備
えた電子機器にコンピュータが組み込まれ、このコンピ
ュータに、前記ステッピングモータの駆動を制御する駆
動制御工程と、外部に存在する外部磁界を検出し外部磁
界の検出に応じて外部磁界検出信号を出力し、外部磁界
を検出しない場合は外部磁界非検出信号を出力する外部
磁界検出工程と、前記アンテナから受けた外部無線情報
を処理する受信工程と、前記受信工程で処理された受信
情報を記憶する記憶工程と、前記外部磁界検出信号およ
び前記外部磁界非検出信号に応じて、前記外部無線情報
受信ユニットを制御する受信制御工程を実行させるため
のプログラムを記録した記録媒体である。
【0136】第18の態様は、前記第17の態様に記載
の記録媒体において、前記外部磁界検出工程は、前記ス
テッピングモータの駆動コイルに誘起された誘起電圧を
検出する誘起電圧検出工程を含んで構成され、前記ステ
ッピングモータの駆動コイルに外部磁界が印加されたと
きに誘起される誘起電圧を検出することによって外部磁
界を検出することを特徴とするプログラムを記載した記
録媒体である。
【0137】なお、電子機器の受信制御方法の各態様と
同様の内容を電子機器に組み込んだコンピュータに実行
させるようにプログラムを構成して受信制御プログラム
としてもよい。また、電子機器の受信制御方法の各態様
と同様の内容を電子機器に組み込んだコンピュータに実
行させるようにプログラムを構成し、このプログラムを
コンピュータ読み出し可能な記録媒体に記録してもよ
い。
【0138】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電子機
器、電子機器の受信制御方法および電子機器の受信制御
プログラムによれば、外部無線情報を正確に受信できる
という優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子機器にかかる第1実施形態のブロ
ック図である。
【図2】長波標準電波としての時刻情報のタイムコード
フォーマットを示す図である。
【図3】前記タイムコードフォーマットの信号の種類を
示す図である。
【図4】前記第1実施形態における受信回路を示す図で
ある。
【図5】前記第1実施形態における運針部、中央制御
部、モータ駆動回路を示す図である。
【図6】前記第1実施形態における検出回路を示す図で
ある。
【図7】(A)駆動制御回路から出力される制御信号の
タイミングチャートを示す図である。(B)外部磁界検
出に対する受信制御信号のタイミングチャートを示す図
である。
【図8】前記第1実施形態における制御回路の働きを示
すフローチャートである。
【図9】前記第1実施形態における受信制御手段を示す
図である。
【図10】前記第1実施形態における時刻情報の受信に
よる時刻修正のフローチャートを示す図である。
【図11】本発明の電子機器にかかる第2実施形態の受
信制御手段を示すブロック図である。
【図12】前記第2実施形態における外部磁界検出に対
する受信制御信号のタイミングチャートを示す図であ
る。
【図13】前記第2実施形態における時刻情報の受信に
よる時刻修正のフローチャートを示す図である。
【図14】本発明の電子機器にかかる第3実施形態を示
すフローチャートである。
【図15】外部磁界検出信号を受けた後、所定時間経過
後に受信動作を再開する場合のタイミングチャートを示
す図である。
【図16】本発明の電子機器にかかる第4実施形態のブ
ロック図である。
【図17】前記第4実施形態において、外部磁界の検出
に応じて設定されるJフラグと、無効にされる桁データ
との関係を示す図である。
【図18】前記第4実施形態における時刻情報の受信に
よる時刻修正のフローチャートである。
【図19】前記第4実施形態において、受信回数判定を
示すフローチャートである。
【図20】前記第4実施形態において、受信情報判定を
示すフローチャートである。
【図21】前記第4実施形態の変形例として、ビットデ
ータごとに有効無効を判定する場合を示す図である。
【符号の説明】
1…電波時計(電子機器)、2…外部無線情報受信ユニ
ット、3…ステッピングモータユニット、21…フェラ
イトアンテナ(アンテナ)、22…受信回路(受信手
段)、28…記憶回路(記憶手段)、32…ステッピン
グモータ、33…駆動コイル、47…中央制御部(駆動
制御手段)、50…制御回路、51d…補助パルス供給
部(特殊駆動パルス生成手段)、52…検出回路、53
…回転判定部(回転検出手段)、54…磁界判定部、5
5…受信制御手段、56…受信動作禁止手段、57…受
信動作再開手段、58…受信サイクル制御手段、62…
受信情報無効化手段、63…受信情報有効化手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F001 AA07 AB01 AF00 AH03 AH04 AH09 2F083 AA01 BB08 DD12 JJ11

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステッピングモータユニットと、外部無
    線情報を受信する外部無線情報受信ユニットとを備えた
    電子機器であって、 前記ステッピングモータユニットは、ステッピングモー
    タと、前記ステッピングモータの駆動を制御する駆動制
    御手段と、外部に存在する外部磁界を検出するとともに
    外部磁界の検出に応じて外部磁界検出信号を出力し、外
    部磁界を検出しない場合は外部磁界非検出信号を出力す
    る外部磁界検出手段とを備え、 前記外部無線情報受信ユニットは、前記外部無線情報を
    受けるアンテナと、前記アンテナから受けた前記外部無
    線情報を処理する受信手段と、前記受信手段で受信した
    受信情報を記憶する記憶手段とを備え、 前記外部磁界検出手段から出力された前記外部磁界検出
    信号および前記外部磁界非検出信号の入力に応じて、前
    記外部無線情報受信ユニットを制御する受信制御手段が
    設けられていることを特徴とする電子機器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子機器において、 前記外部磁界検出手段は、前記ステッピングモータの駆
    動コイルと、前記駆動コイルに誘起された誘起電圧を検
    出する誘起電圧検出手段とを含んで構成され、 前記ステッピングモータの駆動コイルに外部磁界が印加
    されたときに誘起される誘起電圧を検出することによっ
    て外部磁界を検出することを特徴とする電子機器。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の電子機器にお
    いて、 前記駆動制御手段は、前記ステッピングモータの駆動を
    制御する際に、外部磁界検出信号および外部磁界非検出
    信号に応じた制御を行うことを特徴とする電子機器。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の電子機器において、 前記駆動制御手段は、通常の駆動パルスよりも実効値が
    大きい特殊駆動パルスを出力する特殊駆動パルス出力手
    段を備え、前記外部磁界検出手段から前記外部磁界検出
    信号が出力された場合には、前記特殊駆動パルス出力手
    段によって前記特殊駆動パルスが出力されて前記ステッ
    ピングモータのロータを回転させることを特徴とする電
    子機器。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の電子機
    器において、 前記受信制御手段は、前記外部磁界検出手段からの外部
    磁界検出信号を受けて前記受信手段による受信動作を禁
    止する受信動作禁止手段と、前記外部磁界検出手段から
    の外部磁界非検出信号を受けて前記受信手段による受信
    動作を再開させる受信動作再開手段とを備えて構成さ
    れ、 前記受信手段の受信動作を制御することを特徴とする電
    子機器。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載の電子機
    器において、 前記受信制御手段は、前記外部磁界検出信号を受けた時
    に受信した前記外部無線情報を含む所定単位のデータを
    無効化する受信情報無効化手段と、前記所定単位のデー
    タ以外のデータを有効化する受信情報有効化手段とを備
    えて構成され、 前記受信手段で受信された受信情報の取り扱いを制御す
    ることを特徴とする電子機器。
  7. 【請求項7】 請求項1〜4のいずれかに記載の電子機
    器において、 前記受信制御手段は、前記受信手段による受信動作時に
    前記外部磁界非検出信号を受けている場合は前記受信手
    段に所定回数の受信動作を実行させ、 前記受信手段による受信動作時に前記外部磁界検出信号
    を受けた場合には前記外部磁界が影響した前記外部無線
    情報であることを示す表示を付すとともに前記受信手段
    に前記所定回数よりも多い回数の受信動作を実行させ、
    前記外部磁界が影響した前記外部無線情報を含めて受信
    した前記外部無線情報の取り扱いを制御することを特徴
    とする電子機器。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6のいずれかに記載の電子機
    器において、 前記受信制御手段は、設定されたスケジュール情報に基
    づいて前記受信手段による受信動作を実行させかつ終了
    させるとともに、 この受信動作時に前記外部磁界検出信号を受けている場
    合は、前記スケジュール情報に基づく受信動作の終了処
    理を無効とし、前記受信手段に前記受信動作を複数回繰
    り返し行わせること特徴とする電子機器。
  9. 【請求項9】 請求項5に記載の電子機器において、 前記受信動作再開手段は、前記外部磁界検出手段からの
    外部磁界非検出信号を受けた後、所定時間経過後に前記
    受信手段による受信動作を再開させることを特徴とする
    電子機器。
  10. 【請求項10】 請求項6に記載の電子機器において、 前記受信情報有効化手段は、前記外部磁界検出手段から
    の外部磁界非検出信号を受けた後、所定時間経過後に前
    記受信手段からの受信情報を有効化することを特徴とす
    る電子機器。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載の電
    子機器において、 前記外部無線情報は、一定の周期で送信される信号を有
    して構成され、 前記外部磁界検出手段は、前記外部無線情報の信号の周
    期に応じて、所望の周期で前記外部磁界の検出を行うこ
    とを特徴とする電子機器。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれかに記載の電
    子機器において、 前記電子機器は、前記ステッピングモータで駆動される
    指針を備える計時装置であることを特徴とする電子機
    器。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の電子機器におい
    て、 前記外部無線情報は時刻情報を含み、前記ステッピング
    モータは前記時刻情報に基づいて前記指針を駆動させ、
    前記指針によって示される時刻を修正することを特徴と
    する電子機器。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13のいずれかに記載の電
    子機器において、 前記受信手段は、前記ステッピングモータのロータを駆
    動する前記駆動制御手段からの駆動パルスが停止され、
    かつ、前記外部磁界検出手段によって前記外部磁界の検
    出が行われている状態で前記外部無線情報を受信するこ
    とを特徴とする電子機器。
  15. 【請求項15】 ステッピングモータを有するステッピ
    ングモータユニットと、外部無線情報を受けるアンテナ
    を有する外部無線情報受信ユニットとを備えた電子機器
    の受信制御方法であって、 外部に存在する外部磁界を検出するとともに外部磁界の
    検出に応じて外部磁界検出信号を出力し、外部磁界を検
    出しない場合は外部磁界非検出信号を出力する外部磁界
    検出工程と、 前記アンテナから受けた外部無線情報を処理する受信情
    報処理工程と、 前記受信情報処理工程による受信情報を記憶する記憶工
    程と、 前記外部磁界検出工程によって出力された前記外部磁界
    検出信号および前記外部磁界非検出信号に応じて、前記
    受信情報処理工程および前記記憶工程の少なくともいず
    れか一方を制御する受信制御工程とを備えることを特徴
    とする電子機器の受信制御方法。
  16. 【請求項16】 ステッピングモータを有するステッピ
    ングモータユニットと、外部無線情報を受けるアンテナ
    を有する外部無線情報受信ユニットとを備えた電子機器
    に組み込まれたコンピュータに、 外部に存在する外部磁界を検出するとともに外部磁界の
    検出に応じて外部磁界検出信号を出力し、外部磁界を検
    出しない場合は外部磁界非検出信号を出力する外部磁界
    検出工程と、 前記アンテナから受けた外部無線情報を処理する受信工
    程と、 前記受信工程で処理された受信情報を記憶する記憶工程
    と、 前記外部磁界検出信号および前記外部磁界非検出信号に
    応じて、前記外部無線情報受信ユニットを制御する受信
    制御工程とを実行させるための電子機器の受信制御プロ
    グラム。
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