JP3439102B2 - 電波修正時計及び時刻表示システム - Google Patents

電波修正時計及び時刻表示システム

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JP3439102B2
JP3439102B2 JP35396997A JP35396997A JP3439102B2 JP 3439102 B2 JP3439102 B2 JP 3439102B2 JP 35396997 A JP35396997 A JP 35396997A JP 35396997 A JP35396997 A JP 35396997A JP 3439102 B2 JP3439102 B2 JP 3439102B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長波の標準電波を
用いて表示時刻を修正する電波修正時計に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】今日、日本標準時を高精度で伝える長波
の標準電波(JG2AS)を用い、日本標準時との誤差
を極めて少なくした時刻を表示する電波修正時計が用い
られている。この電波修正時計は、40キロヘルツの搬
送周波数とされた標準電波を受信するバーアンテナを有
し、受信した標準電波から時刻コードなどのデータ信号
を復調する受信復調手段を有するものである。
【0003】そして、この電波修正時計では、水晶発振
器と分周器とで形成された1ヘルツの秒信号をカウント
する時刻カウンタと、受信復調手段で復調したデータ信
号から時刻コードを解読するマイクロコンピュータとを
有し、所要時間毎に標準電波の受信及び時刻コードの解
析を行うものである。更に、この電波修正時計は、時刻
コードによる正確な日本標準時を解析したときに、この
日本標準時を時刻カウンタに読み込んで時刻カウンタの
値を正確に日本標準時に合わせ、この時刻カウンタの値
を1秒毎に増加させつつ時刻カウンタのカウント値を表
示するものとしている。
【0004】又、指針を駆動して時刻を表示するアナロ
グ式の電波修正時計では、バーアンテナ及び受信復調手
段を有すると共に、時刻コードを解読し且つ指針駆動モ
ータを制御するマイクロコンピュータを内蔵した時計体
とされている。このアナログ式の電波修正時計は、例え
ば、図6に示すように、標準電波を受信するバーアンテ
ナ13、及び、標準電波から時刻コード信号などのデータ
信号を復調する受信復調手段15、更に、時刻コードを解
析し且つ指針駆動モータを制御するマイクロコンピュー
タ11を有するものである。
【0005】このマイクロコンピュータ11には、ムーブ
メント21に組み込む秒針用モータ25や時分針用モータ27
が接続され、マイクロコンピュータ11からの出力パルス
がモータ駆動用バッファ23を介して秒針用モータ25や時
分針用モータ27に印加されるものである。又、時針及び
分針が0時0分を示す指針位置を検知する時分針用セン
サ33、及び、秒針が0秒を示す指針位置を検知する秒針
用センサ31もムーブメント21に有し、この時分針用セン
サ33及び秒針用センサ31もマイクロコンピュータ11に接
続しているものである。
【0006】尚、このマイクロコンピュータ11には、リ
セットスイッチ19や水晶発振回路17も接続されている。
そして、このマイクロコンピュータ11には、受信復調手
段15の出力レベルを検出するレベル検出手段、標準電波
に含まれる信号コードを解読する解析手段としての機能
を持たせ、更に標準電波に含まれるコード信号の内、時
刻コードに基づいて当該時計体の時刻カウンタに正確な
現時刻を設定する時刻設定手段としての機能をも持た
せ、又、標準電波に基づいた時刻コードによる時刻デー
タがセットされて1秒毎にカウント値を進める時刻カウ
ンタが設けられているものである。更に、時刻カウンタ
のカウント値と指針により表示している現時刻の値との
比較を行う比較手段や、1秒毎に秒針用モータ25を1ス
テップ駆動し、且つ、10秒毎などに時分針用モータ27
を1ステップ駆動する主制御手段としての機能を有する
と共に、この秒針用モータ25や時分針用モータ27に出力
するパルス数をカウントすることにより、指針が表示し
ている現時刻を記憶する表示カウンタも有するマイクロ
コンピュータ11である。
【0007】又、主制御手段としては、1秒毎に1ステ
ップづつ秒針を歩進させ、10秒毎に1ステップづつ時
分針を歩進させる制御を行うのみでなく、1秒間に10
乃至20ステップの歩進を行わせる早送りの制御も行う
ものである。そして、この早送り制御は、時刻カウンタ
のカウント値と表示カウンタのカウント値との一致検出
を行いつつ、両カウンタのカウント値が一致するまで指
針を早送りする早送り修正を行う場合や、秒針用センサ
31が秒針の0位置を検出するまで、及び、時分針用セン
サ33が時針及び分針の0位置を検出するまでの早送りを
行う帰零制御の場合に実行されるものである。
【0008】尚、時計体によっては、秒針用モータ25の
他に分針用モータと時針用モータとを設け、3個のモー
タにより秒針や分針及び時針を各々個別に駆動制御する
ものもある。そして、この電波修正時計では、バーアン
テナ13などにより標準電波を受信し、受信復調手段15に
より標準電波から時刻コード信号などを復調し、この復
調信号をマイクロコンピュータ11に入力して時刻コード
を解析し、時分秒の各データを時刻カウンタにセットす
るものである。又、このマイクロコンピュータ11は、正
確な基準周波数信号を出力する水晶発振器などの発振回
路17の出力によりマイクロコンピュータ11を作動させ、
このマイクロコンピュータ11に解析手段や主制御手段と
しての各種制御や作動を行なわせるものである。
【0009】このマイクロコンピュータ11が行う制御動
作としては、電池が挿入されたときやリセットスイッチ
19が操作されたとき、図7に示すように、先ず初期設定
(S111)を行い、帰零制御(S113)を行うもの
である。この帰零制御は、秒針用モータ25や時分針用モ
ータ27に10ヘルツ又は20ヘルツなどの周波数とする
モータ駆動用パルスを出力し、モータ駆動用バッファ23
を介して各モータ25,27に駆動パルス電圧を印加して各
モータ25,27を早送りするものである。
【0010】更に、帰零制御では、秒針用モータ25や時
分針用モータ27に1パルスのモータ駆動パルスを出力す
る毎に秒針用センサ31や時分針用センサ33を作動させ、
秒針用センサ31により秒針が0位置に達したか否かを検
出し、又、時分針用センサ33により時針及び分針が0位
置に達したか否かを検出するものである。そして、秒針
用センサ31により秒針が0秒位置に達したことを検知し
たときは秒針用モータ25へのモータ駆動パルスの出力を
停止し、又、時分針用センサ33により時針及び分針が0
時0分位置に達したことを検知したときは秒針用モータ
25へのモータ駆動パルスの出力を停止するものである。
【0011】このようにして、帰零制御により秒針及び
時分針を0位置に早送りした後、マイクロコンピュータ
11は、バーアンテナ13で標準電波を受信して受信復調手
段15で復調した時刻コードなどの解析及び日本標準時の
時刻読込み(S115)を行うものである。この郵政省
で定めているJG2ASの標準電波は、図8に示すよう
に、0秒から0.2秒間の基準マーカー信号を形成し、
9秒、19秒、29秒などの10秒毎に0.2秒間のポ
ジションマーカー信号を形成し、1秒から8秒の間に分
データ信号を、12秒から18秒の内に時データ信号
を、22秒から33秒の間に日データ信号を形成し、更
に他の種々のデータ信号も各秒に挿入するものとしてお
り、0.8秒間の信号を2進数の「0」に、0.5秒間
の信号を2進数の「1」として1分間に所定の2進コー
ドの信号を含ませ、基準マーカー信号の立ち上りを正確
に0秒に合わせているものである。
【0012】従って、日本標準時の読込みは、図9に示
すように、マーカー信号やデータ信号の立ち上がりに合
わせて先ず1秒同期を取り(S201)、同期が取れた
か否かの判断を行い(S202)、同期が取れたときは
0秒位置の検出を行い(S203)、0秒位置か否かの
判断(S204)を基準マーカー信号の検出によって行
うものである。
【0013】そして、0秒位置を検出したときは、デー
タ信号のレベルがHレベルか否かの判断(S205)を
行いつつコード信号のパルス幅を測定し(S206)、
Hレベルの持続時間によって分データ信号や時データ信
号の各信号を0又は1とする2進コード信号とし、この
2進コード信号を時刻データにコード変換することを行
う(S207)ものであり、最終データが読み込まれた
か否かの判断(S208)を行って最後に時刻データが
適切な数値であるか否かの判断を行う(S209)もの
である。
【0014】又、この時刻データが不適切な数値、例え
ば分データが60以上の数値となったり、時データが2
4以上となったとき、再度、標準電波の解析及び時刻読
込みを行うものであって、このデータ信号の解析に基づ
く日本標準時の読込みと1秒毎の通常運針と合わせて行
う標準電波の受信及び時刻読込み(S115)を所要時
間継続するものである。
【0015】そして、日本標準時の時刻データを適切な
数値として読み取ったときは、この時刻データを時刻カ
ウンタにプリセットし(S211)、更に1秒以下の誤
差を修正するように1ヘルツの秒信号を形成する分周回
路や秒カウンタを0秒に合わせてリセットし(S21
5)、標準電波の受信及び時刻読込み(S115)を終
了するものである。
【0016】又、この標準電波の受信及び時刻読込み
(S115)を所要時間継続し、又は標準電波の受信及
び時刻読込み(S115)において秒カウンタのリセッ
トを行った後、図7に示したように、時刻カウンタへの
プリセット即ち時刻読込みを行ったか否かの判断(S1
17)を行い、時刻読込みを行ったときは、日本標準時
をプリセットして1秒毎にカウントアップする時刻カウ
ンタの数値に対応させた時刻を指針により表示させる早
送り修正(S119)を行うものである。
【0017】この早送り修正は、時刻カウンタと表示カ
ウンタの各カウント値が一致しているか否かの判断を行
って一致していないときはモータ駆動パルスの出力を行
いつつ表示カウンタの値を1増加させ、両カウンタの各
カウント値が一致しているか否かの判断を行い、一致し
ていないときはモータ駆動パルスを出力して早送り修正
の修正を継続し、一致すれば通常運針(S120)を行
うようにするものである。
【0018】尚、この早送り修正に際しては、秒針用モ
ータ25にモータ駆動パルスの出力を10回又は20回な
どの所定回数の出力を行う毎に時分針用モータ27にモー
タ駆動パルスを1回出力する場合や、時刻カウンタ及び
表示カウンタを時分カウンタと秒カウンタとに分離して
おき、時分針用モータ27による時分針の早送りは、時刻
カウンタの内の時分カウンタと表示カウンタの時分カウ
ンタとのカウント値が一致するまで行いつつ、合わせて
時刻カウンタの内の秒カウンタと表示カウンタの秒カウ
ンタとのカウント値が一致するまで秒針用モータ25を早
送り駆動する制御を行うこともある。
【0019】そして、日本標準時の時刻を指針で表示さ
せた後は、1秒毎に秒針を駆動し、10秒又は数十秒毎
に分針及び時針を駆動する通常運針(S120)を行
い、更に、自動修正時刻か否かの判断(S121)に基
づき、自動修正時刻になったときは、数分間乃至10分
間程度の所要時間だけ標準電波の受信及びコード解析を
して日本標準時を時刻カウンタにプリセットする時刻読
込み(S123)を行う。又、更に時刻カウンタへのプ
リセットなどを行って時刻データの読込みを行ったか否
かの判断(S125)を行い、時刻カウンタへのプリセ
ットなどの時刻読込みを行ったときは日本標準時の時刻
データと指針による表示時刻の表示データとが一致して
いるか否かの判断(S127)を行い、誤差が生じてい
るときは表示修正(S129)を行うものである。
【0020】そして、時刻差がないときは通常運針(S
120)に戻り、次の自動修正時刻に達したか否かの判
断(S121)を繰り返し、時刻差があるときは表示修
正(S129)を行うものである。この表示修正(S1
29)は、時刻カウンタのカウント値と表示カウンタの
カウント値との大小比較を行い、時刻カウンタのカウン
ト値が大きい場合は早送り修正を行い、表示カウンタの
カウント値が大きい場合は、秒針などの歩進を停止させ
て時刻カウンタのカウント値と表示カウンタのカウント
値との比較を繰り返し、時刻カウンタのカウント値と表
示カウンタのカウント値とが一致するまで秒針などの歩
進を停止しておくか、又は、出力端子の切り換えを行っ
て秒針用モータ25などを逆転させつつ表示カウンタのカ
ウント値を順次減算し、両カウンタのカウント値を一致
させるものもある。
【0021】このようにして、電波修正時計は、電池交
換時やリセット時には、指針を0時0分0秒とした後、
1秒毎に秒針を駆動しつつ標準電波を受信して時刻コー
ドなどを解析し、日本標準時の時刻を時刻カウンタにプ
リセットする時刻読込みを行って日本標準時を表示する
ように秒針及び時分針などの指針を運針制御し、以後、
1日に1回又は数回の標準電波の受信及びコードの解析
による時刻読込みを行って表示時刻と日本標準時との誤
差を修正し、常に正確な時刻の表示を行うものである。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、所定時
間毎に標準電波を受信し、時刻コードの解析を行って日
本標準時を時刻カウンタにプリセットし、且つ、正秒も
日本標準時に一致させる時刻読込みを行う電波修正時計
は、常に正確な時刻を表示することが可能となるため、
その使用が増加しつつある。
【0023】しかし、標準電波は、搬送周波数が40キ
ロヘルツとされていても、この標準電波を受信する電波
修正時計をビルの屋内や地下街などに設置する場合、建
物などの窓や出入口の配置と時計体の設置場所との関係
により、標準電波を適切に受信できないことがあった。
このため、電波修正時計の設置場所が制限されることが
生じてきた。
【0024】本発明は、このような制限を少なくし、正
確な時刻表示を行う電波修正時計の設置を容易とする時
計体を提供するものである。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は、標準電波と同
一搬送周波数の時刻コード信号を形成可能な発信手段を
有し、予め設定された電波発生時刻に過去の標準電波の
受信状況に応じて前記発信手段から疑似標準電波の発信
を行う制御手段を有する電波修正時計とするものであ
る。
【0026】従って、発信手段から過去の標準電波の受
信状況に応じた疑似標準電波の発信を行うことができ、
同一の電波修正時計が近くに存在するとき、発信局から
の標準電波を正しく受信できない設置箇所に設置した電
波修正時計に対し、疑似標準電波によって正確な時刻の
時刻コードを発信し、正確な時刻の表示を行わせるよう
に時刻データを修正させることができる。
【0027】又、本発明は、標準電波と同一搬送周波数
の時刻コード信号を形成可能な発信手段を有し、自動修
正時刻に標準電波の受信及びコード解析による日本標準
時の読込みを行ったときは、次回の自動修正時刻には所
要時間だけ発信手段を作動させて疑似標準電波の発信を
行い、自動修正時刻に所要時間だけ標準電波の受信及び
コード解析を行っても日本標準時の読込みを行えなかっ
たときは、次回の自動修正時刻にも標準電波の受信及び
コード解析による時刻読込みを繰り返して行う制御手段
を有する電波修正時計とするものである。
【0028】このように、標準電波の受信及びコード解
析を行って日本標準時を読み込む自動修正の処理を行っ
たときに日本標準時を読み込むことができなかったとき
は、次回の自動修正の時にも標準電波の受信及び時刻読
込みを繰り返し、自動修正の処理を行ったときに日本標
準時を読み込んだときは次回の自動修正の時刻に疑似標
準電波の発信を行う故、同一の電波修正時計が近くに存
在するとき、発信局からの標準電波を正しく受信できな
い設置箇所に設置した電波修正時計であっても、他の電
波修正時計からの電波により正確な時刻を読み込んで正
しい時刻の表示を持続することができ、又、他の電波修
正時計に対して正確な時刻の表示を持続させることがで
きる。
【0029】そして、本発明は、標準電波と同一搬送周
波数の時刻コード信号を形成可能な発信手段を有し、予
め設定された電波発生時刻に過去の標準電波の受信状況
に応じて前記発信手段から疑似標準電波の発信を行う制
御手段を有する電波修正時計の複数個による時刻表示シ
ステムとし、各電波修正時計の電波発生時刻は異なる時
刻が設定されているシステムとするものである。
【0030】このように、疑似標準電波を発信する電波
修正時計の複数個によるシステムは、1台の電波修正時
計が標準電波を正しく受信することができれば、発信局
からの標準電波を正しく受信できない設置箇所に設置し
た電波修正時計に対し、疑似標準電波によって正確な時
刻の時刻コードを発信し、正確な時刻の表示を行わせる
ように時刻データを修正させることができるため、シス
テムの全ての時計体で正確な時刻を常に表示させること
ができる。
【0031】又、各電波修正時計の電波発信時刻を異な
らせている故、同時に多数個の時計体からの疑似標準電
波が発信され、1つの電波修正時計が同時に複数の強い
疑似標準電波を受信する状態を回避することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明に係る電波修正時計は、標
準電波の発信も可能とするものであって、その実施の形
態は、図1に示すように、バーアンテナ13を切換スイッ
チ51を介して受信復調手段15に接続すると共に、40キ
ロヘルツの搬送信号を形成する送信用発振器41を有する
ものである。
【0033】そして、モータ駆動用バッファ23を介して
ムーブメント21に取り付けている秒針用モータ25や時分
針用モータ27を制御手段であるマイクロコンピュータ11
により制御し、秒針用センサ31や時分針用センサ33で0
秒位置や0時0分位置を検出する帰零制御などを行うこ
とは従来と同様である。即ち、図2に示すように、電源
投入時やリセット時には、先ず、初期設定を行い(S1
11)、帰零制御(S113)により秒針及び時分針を
0位置とし、標準電波の受信及びコード解析による時刻
読込みを数分間乃至10分間程度行い(S115)、日
本標準時を時刻カウンタにプリセットして秒カウンタな
どをリセットする時刻読込みを行ったか否かの判断(S
117)を行うものである。そして、日本標準時の時刻
データを時刻カウンタにプリセットし、秒カウンタなど
をリセットする時刻読込みを行ったときは、時刻カウン
タの値に指針を一致させる早送り修正(S119)を行
った後、1秒毎に秒針を且つ10秒毎に時分針を1ステ
ップづつ駆動する通常運針(S120)を行うことは従
来と同様である。
【0034】そして、8時間毎や12時間毎又は24時
間毎などの定められた自動修正時刻に達したか否かの判
断(S121)を行い、又、電波発信時刻か否かの判断
(S131)も行いつつ通常運針(S120)を継続す
るものである。この電波発信時刻は、自動修正時刻とは
別に1日に1回程度として特定の時刻を設定するもので
ある。
【0035】又、この電波修正時計では、自動修正時刻
に達したときは、標準電波の受信及びコード解析に基づ
く時刻の読込み(S123)を10分間程度行い、時刻
カウンタのプリセットや秒カウンタのリセットなどの時
刻読込みを行ったか否かを判断し(S125)、更に、
時刻読込みを行ったときは時刻カウンタの値と表示カウ
ンタの値とを比較して日本標準時の時刻データと指針に
よる表示時刻とに差があるか否かの判断を行い(S12
7)、時刻差があるときは表示時刻の修正(S129)
を行うことも従来と同様である。
【0036】そして、所要時間内にコード解析に基づく
時刻の読込みができなかったとき、及び、読み込んだ日
本標準時と表示時刻とに差がなかったとき、更に時刻差
の修正を行ったときに通常運針(S120)に戻るもの
であることは従来と同様である。しかし、前述の設定さ
れた電波発信時刻になると、前回の自動修正時刻のとき
に時刻コードを解析して日本標準時を時刻カウンタにプ
リセットしたか否かの判断、即ち、時刻の読込みを行っ
たか否かの判断(S133)を行うものである。
【0037】この前回の読込みが成功したか否かの判断
(S133)は、前回の自動修正時刻に、例えば5分間
や10分間などの定められた所定時間の解析処理によっ
て日本標準時を求め、結果として日本標準時を時刻カウ
ンタにプリセットし、秒カウンタなどをリセットする時
刻読込みを行ったか否かを判断するものであり、前回の
自動修正時刻に日本標準時の読込みを行えなかったとき
は、再度、標準電波の受信及びコード解析に基づく時刻
の読込み(S123)を所定時間だけ行うものである。
【0038】そして、前回の自動修正時刻において、日
本標準時を時刻カウンタにプリセットし、秒カウンタな
どをリセットする時刻読込みを実行していたときは、電
波の発信(S135)を行うものである。この電波の発
信(S135)を行う処理としては、送信用発振器41を
作動させて標準電波と同じ40キロヘルツの搬送信号を
送信用発振器41から出力させ、又、時刻カウンタのカウ
ント時刻に基づいて標準電波の時刻コード信号と同じ時
データや分データ及びマーカー信号などのコード信号を
形成し、送信用発振器41で形成されて増幅器43で増幅さ
れた搬送波を時刻データなどのコード信号に合わせて変
調スイッチ45で断続させて疑似標準電波を形成し、且
つ、切換スイッチ51を制御してバーアンテナ13と受信復
調手段15との接続をバーアンテナ13と出力ドライバー47
との接続に切り換え、疑似標準信号を出力ドライバー47
及び結合コンデンサ49を介してバーアンテナ13に供給す
るものである。
【0039】このように、この電波修正時計では、送信
用発振器41及び変調スイッチ45や切換スイッチ51、更に
送受信用のバーアンテナ13などによる発信手段を有し、
自動修正時刻に標準電波の受信及びコード解析による日
本標準時の読込みを行ったときは、設定された電波発信
時刻になると所要時間だけ疑似標準電波の発信を行い、
自動修正時刻に所要時間だけ標準電波の受信及び解析を
行っても日本標準時の読込みを行えなかったときは、設
定された電波発信時刻にも標準電波の受信及び解析によ
る日本標準時の読み込みである時刻読込みを繰り返して
行うものである。
【0040】従って、この電波修正時計を屋内などに設
置すれば、所定の自動修正時刻になると、標準電波の受
信及びコード解析を行い、日本標準時の読込みを行った
ときは設定された電波発信時刻には疑似標準電波の発信
を行うから、当該電波修正時計の近くに設置されている
電波修正時計に対し、発信局からの標準電波を自動修正
時刻に正しく受信できなかった場合には、電波の発信時
刻になったときに疑似標準電波による正確な時刻を読み
込ませることができる。
【0041】又、既にこの電波修正時計が近くに設置さ
れていれば、新たにこの電波修正時計を設置するに際
し、新たな設置場所が発信局からの標準電波の受信状態
が良好でない場所であっても、既存の電波修正時計が発
信する疑似標準電波を正しく受信できる場所であれば、
この位置に電波修正時計を設置して電波の発信時刻にな
ると正しい時刻データを読み込んで正確な時刻表示を行
わせることができる。
【0042】このように、図2に示した制御は、1日に
1回又は数回などに設定される所定の自動修正時刻毎に
所要時間の標準電波の受信を行い、標準電波を受信して
コード解析に基づく時刻の読込みを正常に行ったときは
電波の発信時刻には疑似標準電波の発信を行うものであ
り、同一の他の電波修正時計に対し、疑似標準電波をも
って正確な時刻を表示させるように修正させることがで
きる。
【0043】従って、この電波修正時計の複数個を使用
する場合、1つの時計体が発信局からの標準電波を正し
く受信すれば、疑似標準電波により全ての時計体に常に
正確な時刻の表示を行わせることができる時刻表示シス
テムとすることができる。尚、電波修正時計が疑似標準
電波の発信を行うに際しては、直前の自動修正時に日本
標準時の読込みが行えた場合に限るものでなく、電波発
信時刻の前の数回の自動修正時刻での自動修正におい
て、1回でも日本標準時の読込みを行っている場合には
時刻カウンタの値に基づく時刻コードを形成して疑似標
準電波の発信を行うようにすることもある。
【0044】又、他の実施の形態としては、疑似標準電
波の発信時刻を設定することなく、標準電波を受信して
時刻読込みを行う自動修正時刻のみを設定し、標準電波
の受信を正しく行える場合は時刻コードの解析に基づい
た時刻読込みと疑似標準電波の発信とを自動修正時刻毎
に交互に行うものである。この制御例は、図3に示すよ
うに、電源投入時やリセット時には、先ず、初期設定を
行い(S111)、帰零制御(S113)により秒針及
び時分針を0位置とし、標準電波の受信及びコード解析
による時刻読込みを数分間乃至10分間程度行い(S1
15)、時刻読込みを行ったか否かの判断(S117)
を行って、時刻読込みを行ったときは時刻カウンタの値
に指針を一致させる早送り修正(S119)を行った
後、1秒毎に秒針を且つ10秒毎に時分針を1ステップ
づつ駆動する通常運針(S120)を行うことは従来及
び前記実施の形態と同様である。
【0045】そして、8時間毎又は12時間毎などの定
められた自動修正時刻に達したか否かの判断(S12
1)を繰り返しつつ通常運針(S120)を継続し、自
動修正時刻に達したとき、先ず、前回の自動修正時刻の
ときに時刻コードを解析して日本標準時を時刻カウンタ
にプリセットしたか否かの判断、即ち、時刻の読込みを
行ったか否かの判断(S122)を行うものである。
【0046】この前回の読込みが成功したか否かの判断
(S122)は、前回の自動修正時刻に、例えば5分間
や10分間などの定められた所定時間の解析処理によっ
て日本標準時を求め、結果として日本標準時を時刻カウ
ンタにプリセットし、秒カウンタなどをリセットする時
刻読込みを行ったか否かを判断するものである。そし
て、前回の自動修正時刻に日本標準時の読込みを行えな
かったときは、再度、標準電波の受信及びコード解析に
基づく時刻の読込み(S123)を所定時間だけ行うも
のとしている。
【0047】この標準電波の受信及びコード解析に基づ
く時刻の読込み(S123)を行ったときは、日本標準
時を時刻カウンタに読み込んで0秒合わせを行ったか否
かの判断である読込みを行ったか否かを判断し(S12
5)、時刻読込みを行ったときは表示時刻との差がある
か否かの判断を行い(S127)、時刻差があるときは
表示時刻を修正(S129)することは、従来及び前記
実施の形態と同様である。
【0048】しかし、前回の自動修正時刻において、日
本標準時を時刻カウンタにプリセットし、秒カウンタな
どをリセットする時刻読込みを実行していたときは、前
回の読込みが成功したか否かの判断(S122)に基づ
き、電波の発信(S135)を行うものである。この電
波の発信(S135)は、前記実施の形態と同様に、送
信用発振器41を作動させて標準電波と同じ40キロヘル
ツの搬送信号を送信用発振器41から出力させ、又、時刻
カウンタのカウント時刻に基づいて標準電波の時刻コー
ド信号と同じ時データや分データ及びマーカー信号など
のコード信号を形成し、送信用発振器41で形成されて増
幅器43で増幅された搬送波を時刻データなどのコード信
号に合わせて変調スイッチ45で断続させて疑似標準電波
を形成し、且つ、切換スイッチ51を制御してバーアンテ
ナ13と受信復調手段15との接続をバーアンテナ13と出力
ドライバー47との接続に切り換え、疑似標準信号を出力
ドライバー47及び結合コンデンサ49を介してバーアンテ
ナ13に供給するものである。
【0049】尚、5分又は10分などの所要時間だけ疑
似標準電波の発信を行った後は、読込みフラグをリセッ
トし、日本標準時を時刻カウンタにプリセットする時刻
読込みを行わなかったときの状態に戻して次回の自動修
正時刻には標準電波の受信及びコード解析に基づく時刻
読込み(S123)の処理を行うものである。このよう
に、この実施の形態では、送信用発振器41及び変調スイ
ッチ45や切換スイッチ51、更に送受信用のバーアンテナ
13などによる発信手段を有する電波修正時計であって、
自動修正時刻に標準電波の受信及びコード解析による日
本標準時の読込みを行ったときは、次回の自動修正時刻
には所要時間だけ疑似標準電波の発信を行い、自動修正
時刻に所要時間だけ標準電波の受信及び解析を行っても
日本標準時の読込みを行えなかったときは、次回の自動
修正時刻にも標準電波の受信及び解析による日本標準時
の読み込みである時刻読込みを繰り返して行う制御手段
を有するものである。
【0050】従って、この電波修正時計を屋内などに設
置すれば、所定の自動修正時刻になると標準電波の受信
及びコード解析を行い、日本標準時の読込みを行ったと
きは次回の自動修正時刻には疑似標準電波の発信を行う
から、発信局からの標準電波を正しく受信できない電波
修正時計であって、当該電波修正時計の近くに設置され
ている電波修正時計に対して疑似標準電波による正確な
時刻を読み込ませることができる。
【0051】又、既にこの電波修正時計が近くに設置さ
れていれば、新たにこの電波修正時計を設置するに際
し、新たな設置場所が発信局からの標準電波の受信状態
が良好でない場所であっても、既存の電波修正時計が発
信する疑似標準電波を正しく受信できる場所であれば、
この位置に電波修正時計を設置して自動修正時刻になる
と正しい時刻データを読み込んで正確な時刻表示を行わ
せることができる。
【0052】又、図3に示した制御は、1日に1回又は
数回などに設定される所定の自動修正時刻毎に所要時間
の標準電波の受信を行い、標準電波を受信してコード解
析に基づく時刻の読込みを正常に行ったときは次回の自
動修正時刻には疑似標準電波の発信を行うように、自動
修正時刻毎に標準電波の受信及び発信を繰り返すもので
あるも、第3の実施の形態としては、数回の自動修正時
刻の内の1回だけをコード解析に基づく時刻の読込みで
なく、疑似標準電波の発信を行わせるように設定するも
のである。
【0053】この電波修正時計の制御としては、図4に
示すように、先ず、初期設定を行い(S111)、帰零
制御(S113)により秒針及び時分針を0位置とし、
標準電波の受信及び時刻読込み(S115)を数分間行
い、更に、日本標準時を時刻カウンタにプリセットする
時刻の読込みを行ったか否かの判断(S117)を行
い、時刻データの読込みを行ったと判断したときは、時
刻カウンタの値に指針を一致させる早送り修正(S11
9)を行った後、1秒毎に秒針を又10秒毎に時分針を
1ステップづつ駆動する通常運針(S120)を行うも
のであることは、従来及び前述の実施の形態と同様であ
る。
【0054】更に、初期設定により予め設定される所定
の自動修正時刻に達したか否かの判断(S121)を繰
り返しつつ通常運針(S120)を継続することも、従
来及び第2の実施の形態と同様である。更に、8時間毎
又は12時間毎などの定められた自動修正時刻に達した
か否かの判断(S121)を繰り返しつつ通常運針(S
120)を継続し、自動修正時刻に達したとき、先ず、
前回の自動修正時刻のときに時刻コードを解析して日本
標準時を時刻カウンタにプリセットしたか否かの判断、
即ち、時刻の読込みを行ったか否かの判断(S122)
を行うことも従来及び第2の実施の形態と同様である。
【0055】そして、前回の自動修正時刻に日本標準時
の読込みを行えなかったときは、再度、標準電波の受信
及びコード解析に基づく時刻の読込み(S123)を所
定時間だけ行い、日本標準時を時刻カウンタに読み込ん
で0秒合わせを行ったか否かの判断である読込みを行っ
たか否かを判断し(S125)、時刻読込みを行ったと
きは表示時刻との差があるか否かの判断を行い(S12
7)、時刻差があるときは表示時刻を修正(S129)
することは、従来及び前記実施の形態と同様である。
【0056】しかし、前回の自動修正時刻において、日
本標準時を時刻カウンタにプリセットし、秒カウンタな
どをリセットする時刻読込みを実行していたときは、電
波の発信時刻か否かの判断(S131)を行い、電波の
発信時刻であれば電波の発信(S135)を行うもので
ある。このように、この実施の形態は、1日に数回の自
動修正時刻を設定すると共に、この自動修正時刻の内、
例えば昼間の時間帯となる1回は電波発信時刻として設
定するものである。
【0057】従って、一般に電波状態が良好となること
の多い夜間を含む数回の自動修正時刻の内、特定の1回
を電波発信時刻として定めることにより、日本標準時の
読込みを行って正確な時刻を表示している時計体からは
疑似標準電波の発信を行わせて他の電波修正時計の内、
標準電波を正しく受信することが困難な時計体に対して
正確な時刻コードの読み込ませることができるものであ
る。
【0058】尚、このように、数回の自動修正時刻の内
の1回だけを電波発信時刻として疑似標準電波の発信回
数を少なくすることにより、電池の消耗を少なくするこ
とができる利点がある。更に、図2に示した第1の実施
の形態や図4に示した第3の実施の形態における制御の
ごとく、疑似標準電波の発信時刻を予め設定する電波修
正時計とする場合、この電波修正時計の複数個を組み合
わせて時刻表示システムとするとき、各電波修正時計の
疑似標準電波の発信時刻を異ならせて設定することがあ
る。
【0059】このように、複数の電波修正時計を組み合
わせる場合、電波発生時刻を異ならせることにより、同
時に電波を発信する時計体の数を少なくし、複数の疑似
標準電波が時刻読込みを行う1つの時計体に強く受信さ
れることを防止し、時刻コードの解析を容易且つ確実に
行えるようにすることができる。尤も、組み合わせた全
ての電波修正時計の発信時刻を異ならせる場合に限るも
のでなく、疑似標準電波の発信時刻が同時の時計体を離
れた位置に配置するようにして各時計体の所要個数づつ
を発信時刻の異なる電波修正時計とした時刻表示システ
ムとすることもある。
【0060】又、図4に示した制御は、1日に1回又は
数回などに設定される所定の自動修正時刻毎に所要時間
の標準電波の受信を行い、自動修正時刻の内、特定の時
刻は前回の自動修正時に標準電波を受信してコード解析
に基づく時刻の読込みを正常に行ったときは疑似標準電
波の発信を行うものであるも、第4の実施の形態として
は、初期設定による所定の自動修正時刻に日本標準時の
読込みができなかったときは、再自動修正時刻を新たに
設定して所要時間経過後に再度標準電波の受信を行うも
のである。
【0061】この電波修正時計は、電波状態が良好とな
る例えば午前1時を自動修正時刻として予め設定し、深
夜の1時に先ず標準電波の受信及びコード解析を行い、
日本標準時を読み取ることができなかったときは1時間
毎に標準電波の受信及びコードの解析を行い、時刻の読
込みができるまで最大5回又は7回程度の受信及び時刻
読込みを繰り返すように設定されるものである。
【0062】この電波修正時計の制御としては、図5に
示すように、先ず、初期設定を行い(S111)、帰零
制御(S113)により秒針及び時分針を0位置とし、
標準電波の受信及び時刻読込み(S115)を数分間行
い、更に、日本標準時を時刻カウンタにプリセットする
時刻の読込みを行ったか否かの判断(S117)を行
い、時刻データの読込みを行ったと判断したときは、時
刻カウンタの値に指針を一致させる早送り修正(S11
9)を行った後、1秒毎に秒針を又10秒毎に時分針を
1ステップづつ駆動する通常運針(S120)を行うも
のであることは、従来及び前述の実施の形態と同様であ
る。
【0063】更に、初期設定により予め設定される所定
の自動修正時刻に達したか否かの判断(S121)を繰
り返しつつ通常運針(S120)を継続することも、従
来及び第2や第3の実施の形態と同様である。そして、
自動修正時刻になると、標準電波を受信してコード解析
を行い、日本標準時を解読したときは時刻カウンタにプ
リセットすると共に0秒合わせを行う時刻読込みを行い
(S123)、所要時間内に時刻読込みが完了したか否
かの判断(S125)を行い、時刻読込みが完了したと
きは日本標準時の現時刻と表示時刻とに差が生じている
か否かの判断(S127)を行って差があるときは表示
修正を行う(S129)ことは従来や第1の実施の形態
と同様である。
【0064】しかし、所要時間内に日本標準時を読み込
めなかったときは、時刻読込みができなかったことを記
録し(S141)、時刻読込みができなかった回数が5
回又は7回などの最大設定回数であるか否かの判断を行
い(S143)、最大設定回数であれば読込みができな
かった回数の記録をクリア(S151)して通常運針
(S120)に戻り、最大設定回数でなければ1時間後
などの再度の自動修正時刻の設定(S145)を行うも
のである。
【0065】従って、予め定められた午前1時などに標
準電波の受信及びコード解析を行っても時刻読込みがで
きなかったとき、1時間毎に標準電波の受信及び時刻読
込みを繰り返し、最大5回又は7回まで標準電波の受信
及び時刻読込みを繰り返して朝までに正確な日本標準時
に合わせた時刻表示を行うようにするものである。又、
前述のように、表示修正(S129)を行った場合や、
時刻差があるか否かの判断(S127)により時刻差が
ないと判断したときも再度の自動修正時刻を設定し(S
145)、再自動修正時刻に至るまで通常運針(S14
7)を行いつつ再自動修正時刻に達したか否かの判断
(S149)を繰り返すものである。そして、1時間な
どの所要時間が経過し、再自動修正時刻に達したとき
は、前回の時刻読込みに際して日本標準時を時刻カウン
タにプリセットし、秒カウンタなどをリセットする時刻
読込みを行ったか否かの判断(S122)を行い、時刻
読込みを行っていないときは再度標準電波の受信及びコ
ード解析による時刻読込み(S123)の処理に戻り、
又、前回に日本標準時の読込みを行っていたときは、時
刻カウンタの値をデコードして疑似標準電波の発信(S
135)を所要時間行い、時刻読込みができなかった回
数の記録をクリア(S151)して通常運針(S12
0)に戻り、当初に設定されている自動修正時刻に達す
るか否かの判断(S121)を繰り返して通常運針(S
120)を持続するものである。
【0066】従って、この電波修正時計は、1日に1回
など、初期設定による自動修正時刻になると標準電波を
受信してコード解析に基づく時刻の読込みを行い、10
分間程度などの所要時間内に日本標準時を時刻カウンタ
にプリセットできなかったときは1時間後などの所定時
間後に再度標準電波の受信を行って時刻の読み込みをす
る自動修正を行うことを数回繰り返すものであり、日本
標準時を時刻カウンタにプリセットする時刻読込みを行
ったときは、次回の自動修正時刻である再自動修正時に
疑似標準電波の発信を所要時間だけ発信することを行う
ものである。
【0067】尚、この疑似標準電波の発信は、1回だけ
行い、電波の発信(S135)を1回行うと初期設定に
より設定されている自動修正時刻における標準電波の受
信及び時刻読込み(S123)に戻るものである。この
ように、深夜に集中して標準電波の受信及び時刻読込み
(S123)を行い、指針により表示する時刻を正確と
しつつ1回だけ疑似標準電波の発信を行う電波修正時計
は、電池の消耗を少なくして多くの電波修正時計に正確
な時刻の表示を行わせることができる。
【0068】従って、この電波修正時計を設置するに際
し、既に同一の電波修正時計が近くに設置されていれ
ば、新たに設置する電波修正時計の設置場所が発信局か
らの標準電波の受信が困難な場所であっても、既存の電
波修正時計から発信する疑似標準電波を正しく受信でき
る場所であれば、再自動修正により正しい時刻表示を行
って正確な表示を継続することができる。
【0069】尚、強制出力スイッチ55は、切換スイッチ
51の切り換え及び送信用発振器41の作動を行わせると共
に、時刻カウンタの値から時刻コードを形成して疑似標
準電波の発信を所要時間だけ行わせるものであり、この
電波修正時計と同じ電波修正時計をこの電波修正時計の
近くに設置する際、新たに設置する時計体が発信局から
の標準電波を受信できない場合であっても、新たに設置
した時計体のリセットスイッチ19を操作すると共に、こ
の電波修正時計の強制スイッチを操作してこの電波修正
時計から疑似標準電波を出力させ、新たに設置した時計
体の時刻設定を行うことができるものである。
【0070】更に、この電波修正時計は、標準電波の受
信及びコード解析によって日本標準時を読み込み、疑似
標準電波の発信に際しては、時刻カウンタのカウント値
から新たに時刻コード信号を形成し、この時刻コード信
号を40キロヘルツの搬送波で発信するから、ノイズを
含まない時刻コード信号による疑似標準電波を発信する
ことができる。
【0071】従って、発信局からの標準電波を単純に増
幅する場合と異なり、この疑似標準電波を受信する電波
修正時計では、1秒同期やコード解析などの処理に際
し、ノイズにより時刻コード信号を再生することが困難
となることが少なく、時刻の読み込みを容易に行える利
点がある。又、前述の制御例は、秒針用モータ25や時分
針用モータ27により指針を駆動するアナログ式時計であ
るも、時刻カウンタの値をデコードドライバーを用いて
液晶表示装置などにより時刻を表示するデジタル式時計
であっても、同様に標準電波の受信を行い、時刻の読込
みを行ったときは疑似標準電波を発信することにより、
他の電波修正時計に正確な時刻表示を行わせることが可
能となることは同様である。
【0072】そして、制御手段とするマイクロコンピュ
ータ11のクロック信号を形成する水晶発振回路17の精度
が高い場合には、自動修正時刻の間隔を長くし、数日に
1回の自動修正により正確な時刻表示を持続させつつ疑
似標準電波の発信を行わせることもある。
【0073】
【発明の効果】請求項1に係る本発明は、標準電波と同
一搬送周波数の時刻コード信号を形成可能な発信手段を
有し、予め設定された電波発生時刻に過去の標準電波の
受信状況に応じた疑似標準電波の発信を行う制御手段を
有する電波修正時計とするものである。
【0074】従って、この電波修正時計は、同一の電波
修正時計を既に設置しているとき、発信局からの標準電
波を正しく受信することが困難な設置箇所であっても、
他の電波修正時計からの電波を受信できる位置であれば
この電波修正時計を設置増設し、他の電波修正時計から
の疑似標準電波により正確な時刻を読み込んで正しい時
刻の表示を持続することができ、電波修正時計の設置箇
所として設置場所が限定されることの少ない電波修正時
計とすることができるものである。
【0075】更に、電波発生時刻を予め設定する故、発
信回数を限定しておくことにより、電力の消費が増大す
ることを防止することもできる。又、請求項2に係る本
発明は、標準電波と同一搬送周波数の時刻コード信号を
形成可能な発信手段を有し、自動修正時刻に標準電波の
受信及び時刻読込みを行ったときは、次回の自動修正時
刻には所要時間だけ前記発信手段を作動させて疑似標準
電波の発信を行わせ、自動修正時刻に所要時間だけ標準
電波の受信及び解析を行っても日本標準時の読込みを行
えなかったときは、次回の自動修正時刻にも標準電波の
受信及び時刻読込みを繰り返して行う制御手段を有する
電波修正時計とするものである。
【0076】従って、この電波修正時計は、同一の電波
修正時計を既に設置しているとき、発信局からの標準電
波を正しく受信することが困難な設置箇所であっても、
他の電波修正時計からの電波を受信できる位置であれば
この電波修正時計を設置増設し、他の電波修正時計から
の疑似標準電波により正確な時刻を読み込んで正しい時
刻の表示を持続することができ、電波修正時計の設置箇
所として設置場所が限定されることの少ない電波修正時
計とすることができるものである。
【0077】更に、請求項3に係る本発明は、複数個の
電波修正時計で構成され、各電波修正時計は、標準電波
と同一搬送周波数の時刻コード信号を形成可能な発信手
段を有し、予め設定された電波発生時刻に過去の標準電
波の受信状況に応じて前記発信手段から疑似標準電波の
発信を行う制御手段を有する時計体であって、各電波修
正時計の電波発生時刻は異なる時刻に設定されている時
刻表示システムとするものである。
【0078】従って、疑似標準電波の発生時刻が異なる
電波修正時計の複数個を組み合わせた時刻表示システム
であるから、1台の電波修正時計が発信局からの標準電
波を受信すれば、疑似標準電波により正確な時刻を読み
込み、全ての時計体で正確な時刻の表示を持続すること
ができる。そして、同時に疑似標準電波を発信する時計
体の数を少なくし、時刻読込みを行う電波修正時計が疑
似標準電波の受信解析を容易且つ確実に行わせることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電波修正時計の回路ブロックを示
す図。
【図2】本発明に係る電波修正時計の全体制御動作を示
すタイムチャート図。
【図3】本発明に係る電波修正時計の第2の実施の形態
における全体制御動作を示すタイムチャート図。
【図4】本発明に係る電波修正時計の第3の実施の形態
における全体制御動作を示すタイムチャート図。
【図5】本発明に係る電波修正時計の第4の実施の形態
における全体制御動作を示すタイムチャート図。
【図6】従来の電波修正時計の回路ブロックの一例を示
す図。
【図7】従来の電波修正時計の全体制御動作を示すタイ
ムチャート図。
【図8】日本標準電波のコード様式を示す図。
【図9】従来の電波修正時計における電波解析処理の一
例を示すタイムチャート図。
【符号の説明】
11 マイクロコンピュータ 13 バーアンテ
ナ 15 受信復調手段 17 水晶発振回
路 19 リセットスイッチ 21 ムーブメント 23 モータ駆動
用バッファ 25 秒針用モータ 27 時分針用モ
ータ 31 秒針用センサ 33 時分針用セ
ンサ 41 送信用発振器 43 増幅器 45 変調スイッチ 47 出力ドライ
バー 49 結合コンデンサ 51 切換スイッチ 55 強制出力ス
イッチ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G04G 5/00 G04C 9/02 G04G 7/00 - 7/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標準電波と同一搬送周波数の時刻コード
    信号を形成可能な発信手段を有し、予め設定された電波
    発生時刻に過去の標準電波の受信状況に応じて前記発信
    手段から疑似標準電波の発信を行う制御手段を有するこ
    とを特徴とする電波修正時計。
  2. 【請求項2】 標準電波と同一搬送周波数の時刻コード
    信号を形成可能な発信手段を有し、自動修正時刻に標準
    電波の受信及びコード解析による標準時の読込みを行っ
    たときは、次回の自動修正時刻には所要時間だけ前記発
    信手段を作動させて疑似標準電波の発信を行わせ、自動
    修正時刻に所要時間だけ標準電波の受信及び解析を行っ
    ても標準時の読込みを行えなかったときは、次回の自動
    修正時刻にも標準電波の受信及び解析による標準時の読
    込みを繰り返して行う制御手段を有することを特徴とす
    る電波修正時計。
  3. 【請求項3】 複数個の電波修正時計で構成され、各電
    波修正時計は、標準電波と同一搬送周波数の時刻コード
    信号を形成可能な発信手段を有し、予め設定された電波
    発生時刻に過去の標準電波の受信状況に応じて前記発信
    手段から疑似標準電波の発信を行う制御手段を有する時
    計体であって、各電波修正時計の電波発生時刻は異なる
    時刻に設定されていることを特徴とする時刻表示システ
    ム。
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