JP7205337B2 - 電子時計、ムーブメントおよびモーター制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子時計、ムーブメントおよびモーター制御装置に関する。
特許文献1には、モーターのコイルへの電流の供給を、コイルに流れる電流が上限の閾値を上回ったらオフし、下限の閾値を下回ったらオンして、電力供給を継続するオン時間または電力供給の停止を継続するオフ時間からモーターのローターの位置を推定してモーターの連続回転を制御する技術が開示されている。
特表2009-542186号公報
前記制御技術では、外部磁界の影響を受けるとローターの位置を正常に推定できず、誤動作が発生する可能性がある。したがって、外部磁界を検出し、その影響を考慮してローターの位置推定の精度を高めたい。その手段として、磁気センサーを設けることが考えられるが、磁気センサーを設けると、ムーブメントのサイズや部品コストが増加する。このため、磁気センサーを用いずに、外部磁界を精度よく検出することが求められる。
本開示の電子時計は、コイルおよびローターを有するモーターと、前記コイルに駆動電流を供給するオン状態、および、前記駆動電流を供給しないオフ状態に制御されるドライバーと、前記コイルに流れる電流値を検出する電流検出部と、前記電流検出部が検出した前記電流値に応じて前記ドライバーを前記オン状態または前記オフ状態に制御する制御部と、前記ドライバーの前記オン状態の継続時間であるオン時間、または、前記ドライバーの前記オフ状態の継続時間であるオフ時間が所定条件に該当したことを検出した場合に、前記駆動電流の極性を第1の極性および第2の極性に交互に切り替える極性切替部と、前記第1の極性における前記オン状態の回数と前記第2の極性における前記オン状態の回数、または、前記第1の極性における前記オフ状態の回数と前記第2の極性における前記オフ状態の回数、を計数する計数部と、前記計数部で計数した、前記第1の極性における前記オン状態の回数と前記第2の極性における前記オン状態の回数との比較結果、または、前記第1の極性における前記オフ状態の回数と前記第2の極性における前記オフ状態の回数との比較結果に基づいて外部磁界を検出する外部磁界検出部と、を備える。
本開示の電子時計は、コイルおよびローターを有するモーターと、前記コイルに駆動電流を供給するオン状態、および、前記駆動電流を供給しないオフ状態に制御されるドライバーと、前記コイルに流れる電流値を検出する電流検出部と、前記電流検出部が検出した前記電流値に応じて前記ドライバーを前記オン状態または前記オフ状態に制御する制御部と、前記ドライバーの前記オン状態の継続時間であるオン時間、または、前記ドライバーの前記オフ状態の継続時間であるオフ時間が所定条件に該当したことを検出した場合に、前記駆動電流の極性を第1の極性および第2の極性に交互に切り替える極性切替部と、前記第1の極性における前記オン時間と、前記第2の極性における前記オン時間との比較結果、または、前記第1の極性における前記オフ時間と、前記第2の極性における前記オフ時間との比較結果に基づいて外部磁界を検出する外部磁界検出部と、を備える。
本開示の電子時計において、前記制御部は、前記外部磁界検出部で前記外部磁界を検出した場合は、前記ドライバーを制御して、前記モーターを所定時間停止させた後に、前記モーターの駆動を再開させることが好ましい。
本開示の電子時計において、前記制御部は、前記外部磁界検出部で前記外部磁界を検出した場合は、前記オン時間を所定時間以上継続する固定パルスを前記ドライバーに出力することが好ましい。
本開示の電子時計において、前記外部磁界検出部は、前記第1の極性における1回目以外の前記オン時間の最大値と、前記第2の極性における1回目以外の前記オン時間の最大値との比較結果に基づいて外部磁界を検出することが好ましい。
本開示のムーブメントは、コイルおよびローターを有するモーターと、前記コイルに駆動電流を供給するオン状態、および、前記駆動電流を供給しないオフ状態に制御されるドライバーと、前記コイルに流れる電流値を検出する電流検出部と、前記電流検出部が検出した前記電流値に応じて前記ドライバーを前記オン状態または前記オフ状態に制御する制御部と、前記ドライバーの前記オン状態の継続時間であるオン時間、または、前記ドライバーの前記オフ状態の継続時間であるオフ時間が所定条件に該当したことを検出した場合に、前記駆動電流の極性を第1の極性および第2の極性に交互に切り替える極性切替部と、前記第1の極性における前記オン状態の回数と前記第2の極性における前記オン状態の回数、または、前記第1の極性における前記オフ状態の回数と前記第2の極性における前記オフ状態の回数、を計数する計数部と、前記計数部で計数した、前記第1の極性における前記オン状態の回数と前記第2の極性における前記オン状態の回数との比較結果、または、前記第1の極性における前記オフ状態の回数と前記第2の極性における前記オフ状態の回数との比較結果に基づいて外部磁界を検出する外部磁界検出部と、を備える。
本開示のムーブメントは、コイルおよびローターを有するモーターと、前記コイルに駆動電流を供給するオン状態、および、前記駆動電流を供給しないオフ状態に制御されるドライバーと、前記コイルに流れる電流値を検出する電流検出部と、前記電流検出部が検出した前記電流値に応じて前記ドライバーを前記オン状態または前記オフ状態に制御する制御部と、前記ドライバーの前記オン状態の継続時間であるオン時間、または、前記ドライバーの前記オフ状態の継続時間であるオフ時間が所定条件に該当したことを検出した場合に、前記駆動電流の極性を第1の極性および第2の極性に交互に切り替える極性切替部と、前記第1の極性における前記オン時間と、前記第2の極性における前記オン時間との比較結果、または、前記第1の極性における前記オフ時間と、前記第2の極性における前記オフ時間との比較結果に基づいて外部磁界を検出する外部磁界検出部と、を備える。
本開示のモーター制御装置は、モーターのコイルに駆動電流を供給するオン状態、および、前記駆動電流を供給しないオフ状態に制御されるドライバーと、前記コイルに流れる電流値を検出する電流検出部と、前記電流検出部が検出した前記電流値に応じて前記ドライバーを前記オン状態または前記オフ状態に制御する制御部と、前記ドライバーの前記オン状態の継続時間であるオン時間、または、前記ドライバーの前記オフ状態の継続時間であるオフ時間が所定条件に該当したことを検出した場合に、前記駆動電流の極性を第1の極性および第2の極性に交互に切り替える極性切替部と、前記第1の極性における前記オン状態の回数と前記第2の極性における前記オン状態の回数、または、前記第1の極性における前記オフ状態の回数と前記第2の極性における前記オフ状態の回数、を計数する計数部と、前記計数部で計数した、前記第1の極性における前記オン状態の回数と前記第2の極性における前記オン状態の回数との比較結果、または、前記第1の極性における前記オフ状態の回数と前記第2の極性における前記オフ状態の回数との比較結果に基づいて外部磁界を検出する外部磁界検出部と、を備える。
本開示のモーター制御装置は、モーターのコイルに駆動電流を供給するオン状態、および、前記駆動電流を供給しないオフ状態に制御されるドライバーと、前記コイルに流れる電流値を検出する電流検出部と、前記電流検出部が検出した前記電流値に応じて前記ドライバーを前記オン状態または前記オフ状態に制御する制御部と、前記ドライバーの前記オン状態の継続時間であるオン時間、または、前記ドライバーの前記オフ状態の継続時間であるオフ時間が所定条件に該当したことを検出した場合に、前記駆動電流の極性を第1の極性および第2の極性に交互に切り替える極性切替部と、前記第1の極性における前記オン時間と、前記第2の極性における前記オン時間との比較結果、または、前記第1の極性における前記オフ時間と、前記第2の極性における前記オフ時間との比較結果に基づいて外部磁界を検出する外部磁界検出部と、を備える。
第1実施形態の電子時計を示す正面図である。 第1実施形態の電子時計の回路構成を示す回路図である。 第1実施形態の電子時計のモーターの構成を示す図である。 第1実施形態の電子時計のICの構成を示す構成図である。 第1実施形態のモーター制御装置の構成を示す回路図である。 第1実施形態のドライバーおよび検出回路の構成を示す回路図である。 電子時計のモーターにおける外部磁界の影響を説明する図である。 電子時計のモーターにおける外部磁界の影響を説明する図である。 第1実施形態のモーター制御処理を説明するフローチャートである。 第1実施形態の外部磁界判定駆動処理を説明するフローチャートである。 第1実施形態のモーター早送り駆動処理を説明するフローチャートである。 第1実施形態のモーター制御処理の動作を示すタイミングチャートである。 第2実施形態のモーター制御装置の構成を示す回路図である。 第2実施形態のモーター制御処理を説明するフローチャートである。 第2実施形態の外部磁界判定駆動処理を説明するフローチャートである。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態の電子時計1を図面に基づいて説明する。
電子時計1は、図1に示すように、ワールドタイム機能を有するアナログ電子時計である。電子時計1は、センター針である時針2および分針3と、6時側に配置された小秒針4と、時針2および分針3と同軸に設けられてタイムゾーンを指示する都市針5と、りゅうず9と、ボタン11、12と、ムーブメントを収容するケース8とを備える。
時針2、分針3、都市針5は、電子時計1の文字板13の表面に直交する平面視で文字板13の中央部に設けられた3つの指針軸にそれぞれ取り付けられている。
小秒針4は、平面視で文字板13の中央部よりも6時側で他の指針とは独立した指針軸に取り付けられている。
[電子時計の回路構成]
電子時計1のムーブメント10は、図2に示すように、信号源である水晶振動子14と、電源である電池15と、ボタン11、12の操作に連動してオン、オフされるプッシュスイッチS1、S2と、りゅうず9の引き出しに連動してオン、オフされるスライドスイッチS3、S4と、第1モーター41、第2モーター42、第3モーター43と、時計用のIC20とを備える。
[モーターの構成]
図3に示すように、第3モーター43は、ステーター131と、コイル130と、ローター133とを備える。コイル130の両端は、後述するドライバー51の出力端子O5、O6に導通され、ローター133は、径方向に2極に着磁された磁石である。したがって、第3モーター43は、電子時計用に用いられる2極単相ステッピングモーターであり、後述するように、ドライバー51に入力される駆動信号によって駆動される。
第1モーター41、第2モーター42は、第3モーター43と同様の2極単相ステッピングモーターであるため、説明を省略する。
図2に示すように、小秒針4は、第1モーター41によって運針され、時刻の秒を指示する。都市針5は、第2モーター42によって運針され、設定されたタイムゾーンの代表都市を指示する。分針3および時針2は、第3モーター43によって連動して運針される。このため、分針3は1周180分割で分を表示し、時針2は1周2160分割で時を表示する。
図2に示すように、IC20は、水晶振動子14が接続される接続端子OSC1、OSC2と、スイッチS1、S2、S3、S4が接続される入力端子K1、K2、K3、K4と、電池15が接続される電源端子VDD、VSSと、第1モーター41から第3モーター43の各コイル130に接続される出力端子O1~O6とを備える。
なお、本実施形態では、電池15のプラス電極を、高電位側の電源端子VDDに接続し、マイナス電極を低電位側の電源端子VSSに接続し、低電位側の電源端子VSSをグランド(基準電位)に設定している。
水晶振動子14は、後述する発振回路21で駆動されて発振信号を発生する。
電池15は、一次電池または二次電池で構成される。二次電池の場合は、図示略のソーラーセルなどによって充電される。
スイッチS1は、電子時計1の略2時位置にあるボタン11に連動して入力されるプッシュスイッチであり、ボタン11が押されている状態ではオン状態となり、ボタン11が押されていない状態ではオフ状態となる。
スイッチS2は、電子時計1の略4時位置にあるボタン12に連動して入力されるプッシュスイッチであり、ボタン12が押されている状態ではオン状態となり、ボタン12が押されていない状態ではオフ状態となる。
スイッチS3、S4は、りゅうず9の引き出しに連動したスライドスイッチである。本実施形態では、りゅうず9が1段目に引き出された状態でスイッチS3がオン状態、スイッチS4がオフ状態となり、2段目に引き出された状態でスイッチS4がオン状態、スイッチS3がオフ状態となり、0段目ではスイッチS3、S4が共にオフ状態となる。
[ICの回路構成]
IC20は、図4に示すように、発振回路21と、分周回路22と、電子時計1の制御用のCPU23と、ROM24と、RAM25と、入力回路26と、バス27とを備える。なお、CPUは、Central Processing Unitの略語であり、ROMはRead Only Memoryの略語であり、RAMはRandom access memoryの略語である。
さらに、IC20は、第1モーター41を駆動する第1モーター制御回路31と、第2モーター42を駆動する第2モーター制御回路32と、第3モーター43を駆動する第3モーター制御回路33とを備える。
発振回路21は、基準信号源である水晶振動子14を高周波発振させ、この高周波発振で発生する所定周波数(32768Hz)の発振信号を分周回路22に出力する。
分周回路22は、発振回路21の出力を分周してCPU23にタイミング信号(クロック信号)を供給する。
ROM24は、CPU23で実行される各種プログラムを収納している。本実施形態では、ROM24は、基本時計機能や後述する第3モーター43の早送り駆動処理などを実現するためのプログラムを収納している。
RAM25は、CPU23がプログラムを実行する際のワークメモリー等として利用される。
CPU23は、ROM24に収納されたプログラムや、RAM25を用いて各機能、例えば第1モーター制御回路31、第2モーター制御回路32、第3モーター制御回路33の駆動制御機能などを実現する。これらのCPU23、ROM24、RAM25によって制御回路28が構成される。
入力回路26は、入力端子K1、K2、K3、K4の状態をバス27に出力する。バス27は、CPU23、入力回路26、第1モーター制御回路31、第2モーター制御回路32、第3モーター制御回路33間のデータ転送などに用いられる。
第1モーター制御回路31から第3モーター制御回路33は、バス27を通してCPU23から入力される命令により、第1モーター41から第3モーター43の駆動を制御する。
[モーター制御回路の構成]
第1モーター制御回路31は、1秒毎に小秒針4用の第1モーター41を駆動するため、腕時計等で採用されている低消費電力化が可能なモーター制御回路とされている。すなわち、第1モーター制御回路31は、パルス幅が小さい主駆動パルスを出力後、第1モーター41のコイル130の誘起電圧を測定してローター133が回転したか否かを検出し、非回転の場合には、主駆動パルスに比べて大きなパルス幅で固定された補正駆動パルスを出力してローター133を確実に回転させるように制御する。なお、第1モーター制御回路31は、固定パルスで第1モーター41を駆動してもよい。
第2モーター制御回路32は、都市針5を正逆両方向、つまり時計回りおよび反時計回りの両方向に移動できるように、第2モーター42を制御する。したがって、第2モーター制御回路32は、第2モーター42を正逆両方向に駆動制御できるものであればよい。
第3モーター制御回路33は、都市針5による時差修正時に、時針2および分針3を高速で運針可能な制御回路である。
第3モーター制御回路33は、図5に示すように、ドライバー及び検出回路50、第1タイマー71、AND回路72、OR回路73、SRラッチ回路74、フリップフロップ75、デコーダー76、微分回路77、ステップ数制御回路78、カウンター79を備える。
ドライバー及び検出回路50は、図6に示すように、第3モーター43のコイル130に電流を供給するドライバー51と、コイル130に流れる電流値が所定値を超えているか否かを判定する電流検出回路61とを備える。電流検出回路61は、コイル130に流れる電流値を検出する電流検出部である。ドライバー51および電流検出回路61の詳細は後述する。
第1タイマー71は、第3モーター43のコイル130に流す電流の極性を切り替えるための所定条件となる判定時間t1を計測するタイマーである。第1タイマー71の出力TM1は、第1タイマー71のリセット端子RがLレベルになってリセット状態が解除されてから、判定時間t1の経過前にリセット端子RがHレベルになった場合はLレベルを維持し、リセット端子RがLレベルのままで判定時間t1が経過した場合はその時点でHレベルになる。
ステップ数制御回路78は、プリセッタブルダウンカウンターを含み、駆動期間信号DONを出力する。ステップ数制御回路78は、制御回路28からバス27を介して入力される設定信号により設定されたプリセッタブルダウンカウンターのプリセット値が、クロック信号CLでダウンカウントされて0になるまで、駆動期間信号DONをHレベルとし、プリセッタブルダウンカウンターが0になると駆動期間信号DONをLレベルとする。
なお、ステップ数制御回路78に入力する設定信号は、例えばCPU23からバス27を介して入力される。
AND回路72は、ドライバー及び検出回路50の出力DT1と、第1タイマー71の出力TM1とが入力される。
OR回路73は、ドライバー及び検出回路50の出力DT1が反転された信号と、ステップ数制御回路78から出力された駆動期間信号DONが反転された信号とが入力される。
SRラッチ回路74は、セット端子SにOR回路73の出力が入力され、リセット端子Rにドライバー及び検出回路50の出力DT2が入力される。SRラッチ回路74は、出力端子Qからドライバー51のオン、オフ状態を切り替える切替信号TONを出力する。切替信号TONは、デコーダー76と、カウンター79と、第1タイマー71のリセット端子Rとに入力される。
フリップフロップ75は、クロック端子CにAND回路72の出力が入力される。フリップフロップ75は、出力端子Qから駆動信号の極性を切り替える駆動極性信号PLを出力する。
微分回路77は、駆動極性信号PLの立ち上がり、および、立下り毎に微分パルスを出力する。
デコーダー76には、SRラッチ回路74から出力される切替信号TONと、フリップフロップ75から出力される駆動極性信号PLと、ステップ数制御回路78から出力される駆動期間信号DONとが入力される。デコーダー76は、こられの信号の状態に応じて、後述する図12のタイミングチャートに示すように、駆動信号としてゲート信号P1、P2、N1、N2、N3、N4をドライバー51に出力する。
カウンター79は、信号TONが入力されて信号レベルの変化によってカウントアップするカウンターである。このため、カウンター79は、1ステップの駆動内でのドライバー51のONまたはOFFの回数、本実施形態ではONの回数をカウントする。
したがって、本実施形態において、カウンター79は、第1の極性におけるオン状態の回数と第2の極性におけるオン状態の回数を計数する計数部である。
制御回路28は、前述のとおり、CPU23、ROM24、RAM25を備えて構成され、ROM24に収納されたプログラムによって動作し、バス27を通してカウンター79およびステップ数制御回路78とのデータの読み書きを行う。制御回路28は、後述するように、カウンター79で計数した第1の極性におけるオン状態の回数と第2の極性におけるオン状態の回数との比較結果に基づいて外部磁界を検出する外部磁界検出部として機能する。
[ドライバー及び検出回路の構成]
ドライバー及び検出回路50は、図6に示すように、ドライバー51と、電流検出回路61とを備える。
ドライバー51は、2つのPchトランジスター52、53と、4つのNchトランジスター54、55、56、57と、2つの検出抵抗58、59とを備える。各トランジスター52~57は、デコーダー76から出力されるゲート信号P1、P2、N1、N2、N3、N4によって制御され、第3モーター43のコイル130に正逆両方向の電流を供給する。
電流検出回路61は、第1基準電圧発生回路62と、第2基準電圧発生回路63と、コンパレーター641、642、651、652と、複合ゲート68、69とを備えている。複合ゲート68は、図6に示すAND回路661、662およびOR回路680を組み合わせたものと同等の機能を備える一つの素子である。複合ゲート69は、AND回路671、672およびOR回路690を組み合わせたものと同等の機能を備える一つの素子である。
コンパレーター641、642は、抵抗値R1、R2の検出抵抗58、59の両端に発生する電圧と、第1基準電圧発生回路62の電圧とをそれぞれ比較する。
AND回路661には駆動極性信号PLが反転入力され、AND回路662には駆動極性信号PLがそのまま入力されているため、駆動極性信号PLによって選択されたコンパレーター641、642の一方の出力が検出信号DT1として出力される。
コンパレーター651、652は、抵抗値R1、R2の検出抵抗58、59の両端に発生する電圧と、第2基準電圧発生回路63の電圧とをそれぞれ比較する。
AND回路671には駆動極性信号PLが反転入力され、AND回路672には駆動極性信号PLがそのまま入力されているため、駆動極性信号PLによって選択されたコンパレーター651、652の一方の出力が検出信号DT2として出力される。
第1基準電圧発生回路62は、コイル130に流れる電流が下限電流値Iminの場合に、検出抵抗58、59の両端に発生する電圧に相当する電位を出力するように設定されている。
したがって、コイル130に流れる電流Iが下限電流値Imin以上の場合は、検出抵抗58、59の両端に発生する電圧が第1基準電圧発生回路62の出力電圧を上回るため、検出信号DT1がHレベルとなる。一方、電流Iが下限電流値Iminを下回っている場合は、検出信号DT1がLレベルとなる。このため、電流検出回路61の第1基準電圧発生回路62、コンパレーター641、642、複合ゲート68は、コイル130に流れる電流Iが下限電流値Iminより小さいことを検出する下限検出部である。
第2基準電圧発生回路63は、上限電流値Imaxに相当する電圧を発生する。したがって、電流検出回路61の検出信号DT2は、コイル130に流れる電流Iが上限電流値Imaxを超えた場合にHレベルとなり、上限電流値Imax以下の場合にLレベルとなる。このため、電流検出回路61の第2基準電圧発生回路63、コンパレーター651、652、複合ゲート69は、コイル130に流れる電流Iが上限電流値Imaxを超えたことを検出する上限検出部である。
ここで、電流検出部である電流検出回路61が検出した電流値、つまり電流値の検出結果である検出信号DT1、DT2に応じてドライバー51をオン状態、オフ状態に制御する制御部は、OR回路73、SRラッチ回路74、デコーダー76を備えて構成される。
また、第3モーター43の1ステップ分の駆動が終了したことを判定してコイル130に流す駆動電流の極性を交互に切り替える制御を行う極性切替部は、第1タイマー71、AND回路72、OR回路73、SRラッチ回路74、フリップフロップ75、デコーダー76、微分回路77を備えて構成される。
さらに、前述したように、第3モーター制御回路33は、ドライバー、電流検出部、制御部、極性切替部、計数部を構成し、制御回路28は、外部磁界検出部を構成するため、第3モーター制御回路33および制御回路28によって、モーター制御装置30が構成されている。
[外部磁界の影響]
次に、図7および図8を参照し、第3モーター43に対する外部磁界の影響について説明する。なお、本実施形態では、端子O5から端子O6に向かってコイル130を流れる電流を、正方向の電流としている。また、本実施形態では、コイル130に供給する駆動電流は、第1の極性および第2の極性に切り替えられ、第1の極性の場合に、コイル130に正方向の電流が流れるものとしている。
図7は、第1の極性の駆動信号によってドライバー51がオン状態に制御された状態であり、本実施形態では、コイル130に正方向の駆動電流が流れると、ステーター131には、図7に点線で示すように、時計回りの磁界H1が発生する。
図8は、第2の極性の駆動信号によってドライバー51がオン状態に制御された状態であり、本実施形態では、コイル130に逆方向の駆動電流が流れると、ステーター131には、図8に点線で示すように、反時計回りの磁界H1が発生する。
第3モーター制御回路33は、第3モーター43の駆動電流を上限電流値Imaxと、下限電流値Iminの間でオン、オフしてほぼ定電流となるように制御する。この場合、ローター133の回転角度と、駆動のオン時間、オフ時間とは相関がある。そのため、オン時間やオフ時間が所定の条件に該当した場合に、極性の切替を行えば、最適な切替タイミングで極性の切替を実行できる。
しかしながら、図7、8に示すように、第3モーター43に外部磁界H3が影響すると、コイル130による磁界H1またはH2に、外部磁界H3が加算された状態となる。この影響は駆動の極性により異なり、2極ステップモーターでは全く逆になる。そのため、駆動の極性によりローター133の動きがアンバランスになり、電流の立ち上がり、立下り時間が変化するため、定電流駆動した場合の駆動波形が極性によって異なるものになる。
例えば、図7に示すように、コイル130による磁界H1と同じ向きに外部磁界H3が加わると、磁界によってローター133に加わる力も大きくなる。このため、ローター133は回転し易くなり、駆動電流も立ち上がりやすくなり、オン時間Tonも短くなる。
一方、図8に示すように、コイル130による磁界H2と逆向きに外部磁界H3が加わると、磁界によってローター133に加わる力が小さくなる。このため、ローター133は回転し難くなり、駆動電流も立ち上がりし難くなり、オン時間Tonも長くなる。
本実施形態では、上記のように、外部磁界が存在した場合に発生する第1の極性および第2の極性における駆動波形の相違を検出し、外部磁界の有無を検出している。
以下、図9~図11のフローチャートおよび図12のタイミングチャートに基づいて本実施形態における動作を説明する。本実施形態では、ボタン11を押してスイッチS1が入力される毎に、都市針5が1時間時差のある次の都市の表示位置に移動し、都市針5の移動に連動して、時針2および分針3が+60分、早送りで移動される仕様になっている。
このため、制御回路28は、ボタン11によってスイッチS1の入力があると、ステップS1を実行し、第2モーター制御回路32から出力される駆動パルスにより、都市針5を1ステップ正転、つまり右回転する。都市針5の運針方法は、従来から行われている制御方法を利用できるので説明を省略する。
制御回路28は、ステップS2を実行し、変数m、Ton1、Ton2をそれぞれ0に初期化する。これらの変数は、CPU23のメモリー内やRAM25に記憶される。また、変数mは、外部磁界判定のために駆動したステップ数を示す変数である。Ton1は、外部磁界判定用の1回目の駆動処理終了時のカウンター79の値を記憶する変数である。Ton2は、外部磁界判定用の2回目の駆動処理終了時のカウンター79の値を記憶する変数である。なお、外部磁界判定用の1回目と2回目とでは、第3モーター43は異なる極性で駆動される。
次に、制御回路28は、外部磁界判定駆動処理S10を実行する。制御回路28は、図10に示すように、外部磁界判定駆動処理S10を実行すると、ステップS11を実行し、Ton回数をカウントするカウンター79をリセットして初期化する。
次に、制御回路28は、ステップS12を実行し、ステップ数制御回路78にステップ数1を設定する。したがって、1回目の外部磁界判定駆動処理S10は、1ステップの駆動のみを実行する。また、制御回路28がステップ数制御回路78に駆動ステップ数を設定した後は、第3モーター制御回路33の各ロジック回路によってドライバー51の駆動制御が実行される。
ステップ数制御回路78にステップ数nとして「1」が設定されると、ステップ数制御回路78は駆動期間信号DONをHレベルとし、デコーダー76は、ゲート信号P1、P2、N1、N2、N3、N4によって第3モーター43のドライバー51をオンするステップS13を実行する。ドライバー51がオンされることで、第3モーター43が作動し、時針2および分針3が駆動される。
なお、フローチャートおよび以下の説明において、ドライバー51をオンするとは、コイル130に駆動電流を流すことができるオン状態にドライバー51を制御することを意味し、ドライバー51をオフするとは、コイル130に駆動電流を流すことができないオフ状態にドライバー51を制御することを意味する。
本実施形態では、図12のタイミングチャートで駆動期間信号DONがHレベルとなった直後は、P1がLレベル、P2がHレベルのため、Pchトランジスター52がオン、Pchトランジスター53がオフされる。また、N1~N3がLレベル、N4がHレベルのため、Nchトランジスター54、55、56がオフ、Nchトランジスター57がオンされる。このため、電流は、Pchトランジスター52、端子O5、コイル130、端子O6、検出抵抗59、Nchトランジスター57を流れる。本実施形態では、端子O5から端子O6に向かってコイル130を流れる電流を、正方向の電流としている。また、本実施形態では、コイル130に供給する駆動電流は、第1の極性および第2の極性に切り替えられ、第1の極性の場合に、コイル130に正方向の電流が流れるものとしている。したがって、コイル130に正方向の電流が流れる状態は、第1の極性の駆動信号によってドライバー51がオン状態に制御された状態である。
次に、第3モーター制御回路33は、ステップS14を実行し、コイル130を流れる電流Iが、上限電流値Imaxを超えたか否かを判定する。第3モーター制御回路33は、検出抵抗58、59に発生する電圧が、第2基準電圧発生回路63の基準電圧を超えるまでは、ステップS14でNOと判定し、ステップS14の判定処理を継続する。
一方、第3モーター制御回路33は、電流Iが上限電流値Imaxを超えた場合、ステップS14でYESと判定し、検出信号DT2をHレベルにする。検出信号DT2がHレベルになると、SRラッチ回路74のリセット端子RがHレベルとなり、切替信号TONはLレベルに変化する。このため、ステップS15が実行され、デコーダー76は、ゲート信号P1、P2、N1、N2、N3、N4によってドライバー51をオフする。具体的には、P1がHレベル、P2がHレベル、N1がHレベル、N2がLレベル、N3がHレベル、N4がHレベルとなる。このため、コイル130の両端が電源端子VSSに接続されて短絡され、ドライバー51からコイル130への電流Iの供給も停止する。したがって、コイル130に電流が供給されていない状態は、ドライバー51がオフ状態に制御された状態である。本実施形態では、Pchトランジスター52、53およびNchトランジスター55をオフ、Nchトランジスター54、56、57をオンにした状態を、ドライバー51の第1の極性でのオフ状態としている。
切替信号TONがLレベルに変化すると、カウンター79は、ステップS16を実行し、カウンター値、つまりTon回数を1増やす。
また、切替信号TONがLレベルに変化することで、第1タイマー71のリセットが解除され、第1タイマー71のタイマー計測が開始する。また、ドライバー51がオンされて切替信号TONがHレベルに変化すると、第1タイマー71がリセットされて判定時間t1の計測が停止する。したがって、第1タイマー71は、ドライバー51のオフ状態の継続時間であるオフ時間を計測する。
次に、第3モーター制御回路33は、ステップS17を実行し、コイル130を流れる電流Iが下限電流値Iminを下回ったか否かを判定する。第3モーター制御回路33は、検出抵抗58、59に発生する電圧が、第1基準電圧発生回路62の基準電圧を下回るまでは、ステップS17でNOと判定し、ステップS17の判定処理を継続する。
第3モーター制御回路33は、電流Iが下限電流値Iminを下回った場合、ステップS17でYESと判定し、ステップS18を実行して、ドライバー51のオフ時間が判定時間t1を超えているか否かを判定する。すなわち、ドライバー51をオフしてから、電流Iが下限電流値Iminを下回るまでの経過時間つまりOFF時間が判定時間t1以下であれば、第3モーター制御回路33はステップS18でNOと判定し、判定時間t1を超えていればステップS18でYESと判定する。具体的には、電流Iが下限電流値Iminを下回り、ステップS18でYESと判定したタイミングで、出力TM1がHレベルであれば、ドライバー51のオフ時間が判定時間t1を超えていると判定でき、出力TM1がLレベルであれば、判定時間t1を超えていないと判定できる。
第3モーター制御回路33は、ステップS18でNOと判定した場合は、極性の切り替えを行わず、ステップS13に戻り、ドライバー51をオンして第3モーター43を駆動する。
ドライバー51をオンしている期間であるオン時間Tonと、オフしている期間であるオフ時間Toffと、誘起電圧V、駆動電圧E、駆動電流i、コイル抵抗Rの間には、下記の式(1)の関係があり、誘起電圧Vから駆動の極性を切り替える最適なタイミングを推定できる。
V=E*Ton/(Ton+Toff)-R*i…(1)
そのため、オフ時間Toffが判定時間t1を超えない場合には、第3モーター制御回路33はステップS18でNOと判定し、再びドライバー51をオンしてコイル130への駆動電流の供給を再開するステップS13を実行する。
一方、オフ時間Toffが判定時間t1を超えたら、第3モーター制御回路33は、ローター133が180度回転したものと判断して極性を切り替えるステップS19を実行し、ステップ数制御回路78でカウントしている残りステップ数nを1減らすステップS20を実行する。
次に、第3モーター制御回路33は、残りステップ数nが「0」であるか否かを判定するステップS21を実行し、ステップS21でYESと判定した場合は、ステップS12で設定したステップ数n、具体的に1ステップ分の時針2および分針3の駆動が終了していると判断し、第3モーター43の駆動を停止する。すなわち、ステップ数制御回路78でカウントする残りステップ数nが「0」になると、ステップ数制御回路78は駆動期間信号DONをLレベルとし、第3モーター43の駆動制御を終了する。
また、制御回路28は、ステップ数制御回路78の残りステップ数nが「0」になると、ステップS22を実行し、変数mに1を加算する。このため、1回目の外部磁界判定駆動処理S10の場合、変数mは1となる。
以上により、外部磁界判定駆動処理S10が終了し、第3モーター制御回路33による第3モーター43の駆動も一旦終了する。
制御回路28は、1回目の外部磁界判定駆動処理S10が終了すると、図9のステップS3を実行し、変数Ton1にカウンター79の値、つまりTon回数カウンター値を記憶する。図12に示す例では、1回目の外部磁界判定駆動処理S10でのカウンター79のカウント値つまりTon回数は「12」であり、ステップS3で変数Ton1には「12」が記憶される。
次に、制御回路28は、ステップS4を実行し、所定時間待機する。具体的には、外部磁界判定駆動処理S10で駆動したローター133の振動が停止するまで待機する。この待機時間は、例えば、数msecである。
次に、制御回路28は、2回目の外部磁界判定駆動処理S10を実行する。2回目の外部磁界判定駆動処理S10は、1回目と同じ処理であるため、説明を省略する。なお、2回目の外部磁界判定駆動処理S10を終了した時点で、駆動したステップ数を示す変数mは「2」となる。
制御回路28は、2回目の外部磁界判定駆動処理S10が終了すると、ステップS5を実行し、変数Ton2にカウンター79の値、つまりTon回数カウンター値を記憶する。図12に示す例では、2回目の外部磁界判定駆動処理S10でのカウンター79のカウント値つまりTon回数は「16」であり、ステップS5で変数Ton2には「16」が記憶される。
次に、制御回路28は、ステップS6を実行し、m=180になったか否かを判定する。都市針5が1ステップ正転つまり時刻が1時間進められたため、分針3は1周、つまり180ステップ運針することになる。制御回路28は、m=180になっており、ステップS6でYESと判定すると、外部磁界判定駆動処理S10を180回繰り返しており、分針3の1周の駆動が終了しているため、そのまま第3モーター43の駆動制御を終了する。
制御回路28は、ステップS6でNOと判定すると、Ton1とTon2の差の絶対値が所定値n1以上であるか否かを判定するステップS7を実行する。この所定値n1は、予め第3モーター43に外部磁界を加えて実験した際の実験結果やシミュレーション結果などに基づいて設定でき、例えばn1=3である。
制御回路28は、ステップS7でYESと判定した場合は、外部磁界の影響で第3モーター43の駆動波形がアンバランスになったと判断する。図12の例では、Ton1とTon2の差の絶対値は「4」であり、所定値n1以上となり、外部磁界の影響を受けていると判断できる。
制御回路28は、ステップS7でYESと判定した場合、第3モーター43の早送り駆動は実行せず、ステップS8の所定時間の待機を行った後、1回目の外部磁界判定駆動処理S10に戻って外部磁界判定用の駆動処理を継続する。ステップS8の待機時間は、ステップS4と同じく、ローター133の振動が停止するまでの時間以上に設定すればよい。
外部磁界の影響を受けた状態で、第3モーター43を早送り駆動すると、極性切替条件を正しく判定できず、適切な駆動ができない可能性があるためである。このため、制御回路28は、ステップS7でYESと判定している間、つまり外部磁界の影響を受けている間は、ステップS8、S10~S7を繰り返す。このため、1回目および2回目の外部磁界判定駆動処理S10は、最大でそれぞれ90回つまり計180回繰り返される。
制御回路28は、ステップS7でNOと判定した場合は、第3モーター43を早送り駆動するためのモーター早送り駆動処理S30を実行する。
制御回路28は、図11に示すように、モーター早送り駆動処理S30を実行すると、ステップS31を実行し、ステップ数制御回路78にステップ数180-mを設定する。すなわち、分針3を180ステップ、つまり1周運針するためには、既に外部磁界判定用でmステップ駆動済みであるため、残りのステップ数180-mをステップ数制御回路78に設定すればよい。
制御回路28がステップ数制御回路78に駆動ステップ数を設定すると、第3モーター制御回路33が前記ステップ数の早送り駆動を実行する。図11において、第3モーター制御回路33が実行するステップS32~S39は、外部磁界判定駆動処理S10のS13~S15、S17~S21と同じ処理であるため、説明を省略する。
制御回路28は、ステップS39でYESと判定してモーター早送り駆動処理S30を終了すると、図9に戻り、都市針5の1ステップ正転時の第3モーター43の駆動制御を終了する。
[第1実施形態の効果]
本実施形態の第3モーター制御回路33によれば、連続する2回の外部磁界判定駆動処理S10によって、第1の極性でのTon回数と第2の極性でのTon回数との差を求めているので、前記差が所定値n1よりも大きい場合には外部磁界の影響を受けていると判定できる。すなわち、第3モーター43を定電流駆動で制御している場合、外部磁界の影響を受けていると、駆動の極性によってローター133の動きがアンバランスとなり、定電流駆動時の駆動波形が極性によって異なるため、極性毎の駆動波形の状態を示すTon回数を比較することで外部磁界の有無を検出できる。
したがって、磁気センサーを設けて外部磁界を検出する必要が無く、ムーブメント10のサイズや部品コストの増加を防止できる。すなわち、電子時計1は、磁気センサーを設けずに、外部磁界の影響を精度よく検出することができ、外部磁界の影響を受けたまま、第3モーター43を早送りすることも防止できる。
特に、時針2、分針3を運針する第3モーター43の早送り駆動制御の開始時に、第3モーター43を実際に駆動した際の駆動波形のアンバランスを、Ton回数の差で求め、この差が所定値n1以上の場合に外部磁界の影響を受けていると判定している。このため、第3モーター43の駆動に影響する外部磁界を精度よく検出できる。
本実施形態では、外部磁界がある時にはローター133を連続回転させずに、完全に停止するまでの所定時間だけ待機してから第3モーター43を駆動しているので、駆動速度は遅くなるが外部磁界中でも第3モーター43を安定して駆動することができる。
第3モーター制御回路33は、論理素子を用いた専用の回路で構成しているので、CPU23で実現する場合に比べて、低電圧駆動および低消費電力化を実現でき、特に腕時計のような携帯型の電子時計1に適したものにできる。
また、制御回路28は、第3モーター制御回路33のステップ数制御回路78に駆動ステップ数を設定し、カウンター79のカウンター値を変数に記憶すればよく、第3モーター43の実際の駆動制御は第3モーター制御回路33で行われるため、制御回路28を実現するプログラムも簡易化できる。
さらに、外部磁界検出部を制御回路28で構成したので、外部磁界の有無を判断する所定値n1を不揮発性メモリー等に書き込むことで設定できる。このため、第3モーター43の仕様や、ムーブメント10における磁気シールド構造の相違等で電子時計1のバリエーションが異なる場合も、各電子時計1に応じて所定値n1を変更することができ、外部磁界の有無を精度よく検出できる。
[第1実施形態の変形例]
第1実施形態では、計数部であるカウンター79は、第1の極性におけるドライバー51のオン状態の回数と、第2の極性におけるドライバー51のオン状態の回数とをカウントし、外部磁界検出部である制御回路28は、カウンター79で計数した第1の極性におけるオン状態の回数である変数Ton1と、第2の極性におけるオン状態の回数である変数Ton2との比較結果に基づいて外部磁界を検出していたが、これに限らない。
すなわち、計数部であるカウンター79は、第1の極性におけるドライバー51のオフ状態の回数と、第2の極性におけるドライバー51のオフ状態の回数とをカウントし、外部磁界検出部である制御回路28は、カウンター79で計数した第1の極性におけるオフ状態の回数と、第2の極性におけるオフ状態の回数との比較結果に基づいて外部磁界を検出してもよい。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態の電子時計について説明する。第2実施形態の電子時計は、第1実施形態のモーター制御装置30の代わりに、図13に示すモーター制御装置30Bを用い、これにより制御フローが第1実施形態と異なるものである。このため、以下では、主に第1実施形態と相違する構成、処理について説明する。
モーター制御装置30Bは、第3モーター制御回路33Bと、制御回路28Bとを備える。第3モーター制御回路33Bは、第1実施形態の第3モーター制御回路33のカウンター79を、カウンター79Bに変更した点のみが相違する。第1実施形態のカウンター79は、各外部磁界判定駆動処理S10におけるTon回数をカウントしていたが、第2実施形態のカウンター79Bは、外部磁界判定駆動処理におけるTon時間、つまりドライバー51のオン状態の継続時間であるオン時間を計測するものである。そして、制御回路28Bは、後述するように、外部磁界判定駆動処理におけるTon時間の最大値を判定して記憶している。
以下、図14~図15のフローチャートに基づいて第2実施形態における動作を説明する。
第2実施形態においても、ボタン11を押してスイッチS1が入力されると、制御回路28Bは、ステップS51を実行し、第2モーター制御回路32から出力される駆動パルスにより、都市針5を1ステップ正転、つまり右回転する。
次に、制御回路28Bは、ステップS52を実行し、変数m、Tonmax、Tonmax1、Tonmax2をそれぞれ0に初期化する。これらの変数は、CPU23のメモリー内やRAM25等に記憶される。また、ここで、変数mは、外部磁界判定のために駆動したステップ数を示す変数である。Tonmaxは、後述する外部磁界判定駆動処理の実行中に更新されるTon時間の最大値である。Tonmax1は、外部磁界判定用の1回目の駆動処理終了時のTonmaxの値を記憶する変数である。Tonmax2は、外部磁界判定用の2回目の駆動処理終了時のTonmaxの値を記憶する変数である。第2実施形態においても、外部磁界判定用の1回目と2回目とでは、第3モーター43は異なる極性で駆動される。
次に、制御回路28Bは、外部磁界判定駆動処理S60を実行する。制御回路28Bは、図15に示すように、外部磁界判定駆動処理S60を実行すると、ステップS61を実行し、変数Tonmaxを「0」に初期化する。
次に、制御回路28Bは、ステップS62を実行し、ステップ数制御回路78にステップ数1を設定する。また、制御回路28Bは、ステップS63を実行し、Ton時間をカウントするカウンター79Bをリセットして初期化する。
制御回路28Bがステップ数制御回路78に駆動ステップ数を設定し、カウンター79Bをリセットした後は、第1実施形態と同様に、第3モーター制御回路33Bの各ロジック回路によってドライバー51の駆動制御が実行される。なお、第3モーター制御回路33Bによる駆動制御において、第3モーター制御回路33による駆動制御と同様の制御に関しては簡略して説明する。
第3モーター制御回路33Bは、ステップ数制御回路78にステップ数nとして「1」が設定されると、第1実施形態のステップS13~S15と同じ処理であるステップS64~S66を実行する。
次に、制御回路28Bは、ステップS64でドライバー51をオンした制御が1回目であるか、つまり1回目のオン時間Tonであるかを判定するステップS67を実行する。
制御回路28Bは、ステップS67でNOと判定した場合、カウンター79Bで計測された今回のオン時間TonがTonmaxより大きいか否かを判定するステップS68を実行する。
制御回路28Bは、ステップS68でYESと判定した場合は、Tonmaxを今回のオン時間Tonで更新し、ステップS68でNOと判定した場合は、Tonmaxを更新せずに維持する。
また、制御回路28Bは、ステップS67でYESと判定した場合もTonmaxを更新しない。1回目のオン時間Tonを除いてTonmaxを更新するのは、図12に示すように、1回目のオン時間Tonはローター133の停止状態から始まるために長くなり、外部磁界の影響を受けている場合の極性による差異が分かりにくいためである。
制御回路28Bは、ステップS67でYESと判定した場合、ステップS68でNOと判定した場合、ステップS69を実行した後は、第1実施形態のステップS17~S22と同じ処理であるステップS70~S75を実行し、外部磁界判定駆動処理S60を終了する。
以上により、外部磁界判定駆動処理S60が終了し、第3モーター制御回路33Bによる第3モーター43の駆動も一旦終了する。
制御回路28Bは、1回目の外部磁界判定駆動処理S60が終了すると、図14のステップS53を実行し、変数Tonmax1に制御回路28BのCPU23内のメモリーに記憶したTonmaxの値、つまり1回目を除くオン時間Tonの最大値を記憶する。第2実施形態においても、外部磁界判定駆動処理S60のモーター駆動制御は、第1実施形態の外部磁界判定駆動処理S10と同じであるため、駆動波形は第1実施形態の図12に示す例と同じである。
図12に示す例では、1回目の外部磁界判定駆動処理S60でのTonmaxの値は800μsecであり、ステップS53で変数Tonmax1には「800μsec」が記憶される。
次に、制御回路28Bは、第1実施形態のステップS4と同じくステップS54を実行して所定時間待機した後、2回目の外部磁界判定駆動処理S60を実行する。2回目の外部磁界判定駆動処理S60は、1回目と同じ処理であるため、説明を省略する。なお、2回目の外部磁界判定駆動処理S60を終了した時点で、駆動したステップ数を示す変数mは「2」となる。
制御回路28Bは、2回目の外部磁界判定駆動処理S60が終了すると、ステップS55を実行し、変数Tonmax2にTonmaxの値を記憶する。図12に示す例では、2回目の外部磁界判定駆動処理S60でのTonmaxの値は300μsecであり、ステップS55で変数Tonmax2には「300μsec」が記憶される。
制御回路28Bは、第1実施形態のステップS6と同じくステップS56を実行し、m=180になったか否かを判定する。制御回路28Bは、ステップS56でYESと判定すると、外部磁界判定駆動処理S60だけで分針3の駆動が終了したことになるため、そのまま都市針5の1ステップ正転時の第3モーター43の駆動制御を終了する。
制御回路28Bは、ステップS56でNOと判定すると、Tonmax1とTonmax2の差の絶対値が所定時間t2以上であるか否かを判定するステップS57を実行する。この所定時間t2は、予め第3モーター43に外部磁界を加えて実験した際の実験結果等に基づいて設定すればよく、例えばt2=400μsecである。
制御回路28Bは、ステップS57でYESと判定した場合は、外部磁界の影響で第3モーター43の駆動波形がアンバランスになったと判断する。図12の例では、Tonmax1とTonmax2の差の絶対値は「500μsec」であり、所定時間t2以上となり、外部磁界の影響を受けていると判断できる。
制御回路28Bは、ステップS57でYESと判定した場合、第3モーター43の早送り駆動は実行せず、ステップS58の所定時間の待機を行った後、1回目の外部磁界判定駆動処理S60に戻って外部磁界判定用の駆動処理を継続する。ステップS58の待機時間は、ステップS54と同じく、ローター133の振動が停止するまでの時間以上に設定すればよい。
制御回路28Bは、ステップS57でNOと判定した場合は、第3モーター43を早送り駆動するためのモーター早送り駆動処理S30を実行する。モーター早送り駆動処理S30は第1実施形態と同じ処理であるため説明を省略する。
制御回路28Bは、モーター早送り駆動処理S30を終了すると、図14に戻り、都市針5の1ステップ正転時の第3モーター43の駆動制御を終了する。
[第2実施形態の効果]
第2実施形態の第3モーター制御回路33Bによれば、連続する2回の外部磁界判定駆動処理S60によって、第1の極性でのオン時間Tonの最大値と第2の極性でのオン時間Tonの最大値との差を求めているので、前記差が所定時間t2よりも大きい場合には外部磁界の影響を受けていると判定できる。したがって、第1実施形態と同じく、磁気センサーを設けて外部磁界を検出する必要が無く、ムーブメントのサイズや部品コストの増加を防止できる。すなわち、第2実施形態の電子時計も、磁気センサーを設けずに、外部磁界の影響を精度よく検出することができ、外部磁界の影響を受けたまま、第3モーター43を早送りすることも防止できる。
特に、時針2、分針3を運針する第3モーター43の早送り駆動制御の開始時に、第3モーター43を実際に駆動した際の駆動波形のアンバランスを、オン時間Tonの最大値の差で求め、この差が所定時間t2以上の場合に外部磁界の影響を受けていると判定している。このため、第3モーター43の駆動に影響する外部磁界を精度よく検出できる。
本実施形態では、外部磁界がある時にはローター133を連続回転させずに、完全に停止するまでの所定時間だけ待機してから第3モーター43を駆動しているので、駆動速度は遅くなるが外部磁界中でも第3モーター43を安定して駆動することができる。
第3モーター制御回路33Bは、論理素子を用いた専用の回路で構成しているので、CPU23で実現する場合に比べて、低電圧駆動および低消費電力化を実現でき、特に腕時計のような携帯型の電子時計1に適したものにできる。
また、制御回路28Bは、第3モーター制御回路33Bのステップ数制御回路78に駆動ステップ数を設定し、カウンター79のカウンター値であるオン時間Tonで変数Tonmaxを更新し、変数Tonmax1、Tonmax2に記憶すればよく、第3モーター43の実際の駆動制御は第3モーター制御回路33Bで行われるため、制御回路28Bを実現するプログラムも簡易化できる。
さらに、外部磁界検出部を制御回路28Bで構成したので、外部磁界の有無を判断する所定時間t2を不揮発性メモリー等に書き込むことで設定できる。このため、第3モーター43の仕様や、ムーブメントにおける磁気シールド構造の相違等で電子時計のバリエーションが異なる場合も、各電子時計に応じて所定時間t2を変更することができ、外部磁界の有無を精度よく検出できる。
[第2実施形態の第1変形例]
第2実施形態では、カウンター79Bは、第1の極性におけるドライバー51のオン状態の継続時間であるTon時間と、第2の極性におけるドライバー51のオン状態の継続時間であるTon時間とをカウントし、外部磁界検出部である制御回路28Bは、カウンター79Bで計数した第1の極性における1回目以外のTon時間の最大値である変数Tonmax1と、第2の極性における1回目以外のTon時間の最大値である変数Tonmax2との比較結果に基づいて外部磁界を検出していたが、これに限らない。
すなわち、計数部であるカウンター79は、第1の極性におけるドライバー51のオフ状態の継続時間と、第2の極性におけるドライバー51のオフ状態の継続時間とをカウントし、外部磁界検出部である制御回路28Bは、カウンター79で計数した第1の極性におけるオフ時間の最大値と、第2の極性におけるオフ時間の最大値との比較結果に基づいて外部磁界を検出してもよい。
[第2実施形態の第2変形例]
第2実施形態では、制御回路28は、各極性でのオン時間の最大値を比較して外部磁界の有無を判定していたが、オン時間の累積値や平均値などに基づいて外部磁界の有無を判定してもよい。また、オフ時間を計測した場合も、最大値に限らず、オフ時間の累積値や平均値などに基づいて外部磁界の有無を判定してもよい。
さらに、極性を切り替えてドライバー51をオンしてからオフするまでの継続時間の差異に基づいて外部磁界の有無を判定してもよい。
すなわち、制御回路28は、外部磁界の影響を受けた場合に極性毎に変動するパラメーターに基づいて外部磁界の有無を判定すれば良い。
[他の実施形態]
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、制御回路28、28Bは、第3モーター43に影響する外部磁界が有ると判定した場合は、第3モーター制御回路33、33Bを制御し、外部磁界の影響を受けても確実にローター133を回転できる固定パルスをドライバー51に供給して第3モーター43を駆動しても良い。この場合、第3モーター43の駆動の安定性を高めることができる。
また、制御回路28、28Bは、外部磁界が有ると判定した場合、第3モーター43の駆動を所定時間停止し、例えば数秒から数分間停止し、その後に再度実行しても良い。第3モーター43の駆動を停止している間に、電子時計1の利用者が、スピーカーなどの外部磁界の発生源から離れて外部磁界の影響を受けなくなることを期待できるためである。
なお、第3モーター43に影響する外部磁界が存在する場合、前記各実施形態では、第3モーター43を1ステップ駆動する毎に所定時間待機している。このため、時針2、分針3を外部磁界が存在していない場合と異なる運針にでき、利用者は外部磁界の有無を時針2、分針3の運針状態で判断することができる。さらに、小秒針4等の指針やディスプレイで外部磁界が有ることを表示してもよい。この場合、利用者は、外部磁界の影響を受けていることをより明確に把握でき、その場所から離れて外部磁界の影響を避けてタイムゾーン選択操作などを行うことができる。
前記各実施形態では、時針2、分針3の早送り開始時に、外部磁界を判定するための外部磁界判定駆動処理S10、S60を行ったが、時針2、分針3の通常運針時に外部磁界判定駆動処理S10、S60を行ってもよい。そして、タイムゾーンの修正操作が行われた場合には、直前の通常運針時の検出結果から外部磁界の有無を判定し、その結果に基づいて第3モーター43の運針制御を、定電流制御による早送り駆動と、固定パルスによる駆動とに切り替えればよい。
前記第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせて、オン回数またはオフ回数に基づく外部磁界の判定と、オン時間またはオフ時間に基づく外部磁界の判定とを併用してもよい。この場合、両方の判定結果を比較することで、外部磁界の有無の判定精度を向上できる。なお、いずれかの判定で外部磁界が有ると判定した場合は、他方の判定結果にかかわらず、外部磁界が有ると判定してもよい。
前記第1、2実施形態では、第1の極性および第2の極性のそれぞれ1回ずつのTon回数やTonmax時間を比較していたが、第1の極性で複数回の外部磁界判定駆動処理S10、S60を実行し、第2の極性で複数回の外部磁界判定駆動処理S10、S60を実行し、極性毎に取得された複数のTon回数やTonmax時間の平均値の差異を求めて外部磁界の有無を判定してもよい。極性毎に複数回の外部磁界判定駆動処理を行えば、外部磁界の影響をより精度よく判定できる。
第3モーター43の極性毎の駆動波形の違いをTon回数やTonmax時間の差異で判定するため、外部磁界の影響だけでなく、連続した振動等が電子時計に加わっている場合のように、第3モーター43の駆動に影響を及ぼす力などが加わっている場合も判定することができる。
外部磁界の影響を判定するモーターとしては、時刻を指示する指針用のモーターに限定されず、モード針や各種の情報を指示する指針などを駆動するモーターでもよい。特に、本発明は、定電流制御で早送り駆動する必要がある指針用のモーターを備える電子時計に好適である。
前記各実施形態では、電子時計1は、腕時計タイプのものであるが、例えば、置時計であってもよい。また、本発明のモーター制御回路は、時針2および分針3を運針する第3モーター制御回路33、33Bに限定されず、第1モーター制御回路31や第2モーター制御回路32に適用してもよい。
1…電子時計、2…時針、3…分針、4…小秒針、5…都市針、8…ケース、9…りゅうず、11、12…ボタン、13…文字板、14…水晶振動子、15…電池、21…発振回路、22…分周回路、23…CPU、24…ROM、25…RAM、26…入力回路、27…バス、28、28B…制御回路、31…第1モーター制御回路、32…第2モーター制御回路、33、33B…第3モーター制御回路、41…第1モーター、42…第2モーター、43…第3モーター、50…ドライバー及び検出回路、51…ドライバー、61…電流検出回路、71…第1タイマー、72…AND回路、73…OR回路、74…SRラッチ回路、75…フリップフロップ、76…デコーダー、77…微分回路、78…ステップ数制御回路、79、79B…カウンター、130…コイル、131…ステーター、133…ローター。

Claims (9)

  1. コイルおよびローターを有するモーターと、
    前記コイルに駆動電流を供給するオン状態、および、前記駆動電流を供給しないオフ状態に制御されるドライバーと、
    前記コイルに流れる電流値を検出する電流検出部と、
    前記電流検出部が検出した前記電流値に応じて前記ドライバーを前記オン状態または前記オフ状態に制御する制御部と、
    前記ドライバーの前記オン状態の継続時間であるオン時間、または、前記ドライバーの前記オフ状態の継続時間であるオフ時間が所定条件に該当したことを検出した場合に、前記駆動電流の極性を第1の極性および第2の極性に交互に切り替える極性切替部と、
    前記第1の極性における前記オン状態の回数と前記第2の極性における前記オン状態の回数、または、前記第1の極性における前記オフ状態の回数と前記第2の極性における前記オフ状態の回数、を計数する計数部と、
    前記計数部で計数した、前記第1の極性における前記オン状態の回数と前記第2の極性における前記オン状態の回数との比較結果、または、前記第1の極性における前記オフ状態の回数と前記第2の極性における前記オフ状態の回数との比較結果に基づいて外部磁界を検出する外部磁界検出部と、
    を備える電子時計。
  2. コイルおよびローターを有するモーターと、
    前記コイルに駆動電流を供給するオン状態、および、前記駆動電流を供給しないオフ状態に制御されるドライバーと、
    前記コイルに流れる電流値を検出する電流検出部と、
    前記電流検出部が検出した前記電流値に応じて前記ドライバーを前記オン状態または前記オフ状態に制御する制御部と、
    前記ドライバーの前記オン状態の継続時間であるオン時間、または、前記ドライバーの前記オフ状態の継続時間であるオフ時間が所定条件に該当したことを検出した場合に、前記駆動電流の極性を第1の極性および第2の極性に交互に切り替える極性切替部と、
    前記第1の極性における前記オン時間と、前記第2の極性における前記オン時間との比較結果、または、前記第1の極性における前記オフ時間と、前記第2の極性における前記オフ時間との比較結果に基づいて外部磁界を検出する外部磁界検出部と、
    を備える電子時計。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電子時計において、
    前記制御部は、前記外部磁界検出部で前記外部磁界を検出した場合は、前記ドライバーを制御して、前記モーターを所定時間停止させた後に、前記モーターの駆動を再開させる
    ことを特徴とする電子時計。
  4. 請求項1または請求項2に記載の電子時計において、
    前記制御部は、前記外部磁界検出部で前記外部磁界を検出した場合は、前記オン時間を所定時間以上継続する固定パルスを前記ドライバーに出力する
    ことを特徴とする電子時計。
  5. 請求項2に記載の電子時計において、
    前記外部磁界検出部は、前記第1の極性における1回目以外の前記オン時間の最大値と、前記第2の極性における1回目以外の前記オン時間の最大値との比較結果に基づいて外部磁界を検出する
    ことを特徴とする電子時計。
  6. コイルおよびローターを有するモーターと、
    前記コイルに駆動電流を供給するオン状態、および、前記駆動電流を供給しないオフ状態に制御されるドライバーと、
    前記コイルに流れる電流値を検出する電流検出部と、
    前記電流検出部が検出した前記電流値に応じて前記ドライバーを前記オン状態または前記オフ状態に制御する制御部と、
    前記ドライバーの前記オン状態の継続時間であるオン時間、または、前記ドライバーの前記オフ状態の継続時間であるオフ時間が所定条件に該当したことを検出した場合に、前記駆動電流の極性を第1の極性および第2の極性に交互に切り替える極性切替部と、
    前記第1の極性における前記オン状態の回数と前記第2の極性における前記オン状態の回数、または、前記第1の極性における前記オフ状態の回数と前記第2の極性における前記オフ状態の回数、を計数する計数部と、
    前記計数部で計数した、前記第1の極性における前記オン状態の回数と前記第2の極性における前記オン状態の回数との比較結果、または、前記第1の極性における前記オフ状態の回数と前記第2の極性における前記オフ状態の回数との比較結果に基づいて外部磁界を検出する外部磁界検出部と、
    を備えるムーブメント。
  7. コイルおよびローターを有するモーターと、
    前記コイルに駆動電流を供給するオン状態、および、前記駆動電流を供給しないオフ状態に制御されるドライバーと、
    前記コイルに流れる電流値を検出する電流検出部と、
    前記電流検出部が検出した前記電流値に応じて前記ドライバーを前記オン状態または前記オフ状態に制御する制御部と、
    前記ドライバーの前記オン状態の継続時間であるオン時間、または、前記ドライバーの前記オフ状態の継続時間であるオフ時間が所定条件に該当したことを検出した場合に、前記駆動電流の極性を第1の極性および第2の極性に交互に切り替える極性切替部と、
    前記第1の極性における前記オン時間と、前記第2の極性における前記オン時間との比較結果、または、前記第1の極性における前記オフ時間と、前記第2の極性における前記オフ時間との比較結果に基づいて外部磁界を検出する外部磁界検出部と、
    を備えるムーブメント。
  8. モーターのコイルに駆動電流を供給するオン状態、および、前記駆動電流を供給しないオフ状態に制御されるドライバーと、
    前記コイルに流れる電流値を検出する電流検出部と、
    前記電流検出部が検出した前記電流値に応じて前記ドライバーを前記オン状態または前記オフ状態に制御する制御部と、
    前記ドライバーの前記オン状態の継続時間であるオン時間、または、前記ドライバーの前記オフ状態の継続時間であるオフ時間が所定条件に該当したことを検出した場合に、前記駆動電流の極性を第1の極性および第2の極性に交互に切り替える極性切替部と、
    前記第1の極性における前記オン状態の回数と前記第2の極性における前記オン状態の回数、または、前記第1の極性における前記オフ状態の回数と前記第2の極性における前記オフ状態の回数、を計数する計数部と、
    前記計数部で計数した、前記第1の極性における前記オン状態の回数と前記第2の極性における前記オン状態の回数との比較結果、または、前記第1の極性における前記オフ状態の回数と前記第2の極性における前記オフ状態の回数との比較結果に基づいて外部磁界を検出する外部磁界検出部と、
    を備えるモーター制御装置。
  9. モーターのコイルに駆動電流を供給するオン状態、および、前記駆動電流を供給しないオフ状態に制御されるドライバーと、
    前記コイルに流れる電流値を検出する電流検出部と、
    前記電流検出部が検出した前記電流値に応じて前記ドライバーを前記オン状態または前記オフ状態に制御する制御部と、
    前記ドライバーの前記オン状態の継続時間であるオン時間、または、前記ドライバーの前記オフ状態の継続時間であるオフ時間が所定条件に該当したことを検出した場合に、前記駆動電流の極性を第1の極性および第2の極性に交互に切り替える極性切替部と、
    前記第1の極性における前記オン時間と、前記第2の極性における前記オン時間との比較結果、または、前記第1の極性における前記オフ時間と、前記第2の極性における前記オフ時間との比較結果に基づいて外部磁界を検出する外部磁界検出部と、
    を備えるモーター制御装置。
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