JP2003316753A - マルチプロセッサ装置 - Google Patents

マルチプロセッサ装置

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JP2003316753A JP2002126212A JP2002126212A JP2003316753A JP 2003316753 A JP2003316753 A JP 2003316753A JP 2002126212 A JP2002126212 A JP 2002126212A JP 2002126212 A JP2002126212 A JP 2002126212A JP 2003316753 A JP2003316753 A JP 2003316753A
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    • G06F2212/25Using a specific main memory architecture
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    • G06F2212/00Indexing scheme relating to accessing, addressing or allocation within memory systems or architectures
    • G06F2212/25Using a specific main memory architecture
    • G06F2212/253Centralized memory

Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えばリアルタイム系のマルチプロセッサ処
理において用いて好適の、マルチプロセッサ装置におい
て、必要とするデータへのアクセスの待ち合わせ時間を
減少させて、処理速度を高速化させる。 【解決手段】 各プロセッサユニット101,201,
301が、プロセッサ110,210,310と、上記
のプロセッサとバスとの間に設けられ共通メモリの全内
容データのコピーを記憶するためのローカルメモリ部1
40,240,340と、プロセッサにより共通メモリ
の内容が更新された場合にローカルメモリ部の更新処理
を制御するコピー回路150,250,350とをそな
え、ローカルメモリ部において共通メモリに記憶された
データの読み出し命令をプロセッサから受けると当該ロ
ーカルメモリ部にコピーされた対応データを読み出して
出力するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばリアルタイ
ム系のマルチプロセッサ処理において用いて好適の、マ
ルチプロセッサ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マルチプロセッサ装置は、複数のプロセ
ッサをそなえるとともにメモリ資源等については共有バ
スを介することにより各プロセッサ間で共有する構成を
有したもので、仕事を複数のプロセッサで分担して処理
することにより処理性能を向上させることができるほ
か、システムを複数台用意するのに比べると、プロセッ
サ以外の部分が共用できるため装置製造コストを低減さ
せることができるものである。
【0003】図13はマルチプロセッサ装置を示すブロ
ック図であるが、この図13に示すマルチプロセッサ装
置700は、3つのプロセッサユニット100,20
0,300とともに、バス調停回路500および共通メ
モリ600が、共通メモリバス400を通じて相互にバ
ス接続されて構成されている。また、プロセッサユニッ
ト100は、プロセッサ110,キャッシュメモリ12
0およびスヌープ回路130をそなえて構成され、プロ
セッサユニット200は、プロセッサ210,キャッシ
ュメモリ220およびスヌープ回路230をそなえて構
成され、プロセッサユニット300は、プロセッサ31
0,キャッシュメモリ320およびスヌープ回路330
をそなえて構成されている。
【0004】また、各プロセッサユニット100,20
0,300のキャッシュメモリ120,220,320
は、共通メモリ600上の一部のデータのコピーを格納
するものである。更に、スヌープ回路130,230,
330は、共通メモリバス400上のトランザクション
を監視してキャッシュメモリ120,220,320上
のデータが更新された場合には同データを無効化する制
御を行なうものである。
【0005】さらに、バス調停回路500は、各プロセ
ッサ110,210,310が要求する共通メモリバス
の使用権を調停するものであり、共通メモリ600は、
各プロセッサユニット100,200,300における
処理を行なう際に共通して用いられるメモリである。こ
のような構成のマルチプロセッサ装置700において
は、各プロセッサ110,210,310と共通メモリ
バス400との間に、共通メモリ600に格納されてい
るデータの一部のコピーを持つ高速なキャッシュメモリ
120,220,320を配置しているので、共通メモ
リ600へのアクセスの大部分をキャッシュメモリへの
アクセスで代替し、アクセス速度が非常に遅い共通メモ
リ600に対する直接アクセスの頻度を削減している。
これにより、キャッシュメモリ120,220,320
をそなえない場合に比して、プロセッサ処理速度の低下
を抑えることができるようになっている。
【0006】また、スヌープ回路130,230,33
0は、共通メモリ600上のデータとキャッシュメモリ
120,220,320上のデータの整合性を確保する
ために、キャッシュメモリ120,220,320の無
効化処理を行なうものである。具体的には、各プロセッ
サユニット100,200,300のスヌープ回路13
0,230,330は、共通メモリバス400を常時監
視し、他のプロセッサユニットのプロセッサによって共
通メモリ600のデータが書き換えられた場合に、自身
のプロセッサユニットにおけるキャッシュメモリ上に書
き換え前のデータが存在しているか否かをチェックし、
存在している場合には該当データを無効化する。つい
で、当該データが必要な場合にはキャッシュメモリ上に
データは存在しないと判断するとともに共通メモリ60
0から直接書き換え後データをアクセスすることによ
り、共通メモリ600上のデータとキャッシュメモリ1
20,220,320上のデータの整合性を保つように
している。
【0007】なお、特開平8-30510号公報においては、
スヌープを外部回路にて纏めて行ない、該当するデータ
を格納しているキャッシュメモリに対してのみ無効化処
理を行なわせることで、無効化処理を必要としなかった
プロセッサには通常どおりキャッシュメモリへのアクセ
スを可能にすることで、プロセッサ処理停止期間を削減
する技術が開示されている。
【0008】ところで、上述の図13に示すマルチプロ
セッサ装置700のキャッシュメモリ120,220,
320は、共通メモリ600の一部のコピーであるた
め、全てのアクセスをキャッシュメモリ120,22
0,320へのアクセスで代替することはできず、プロ
セッサ110,210,310が要求したデータが対応
するキャッシュメモリ120,220,320上に無か
った場合、該当するデータを共通メモリバス400経由
にて共通メモリ600から読み出すことになる。これ
は、上述したアクセス速度の遅い共通メモリ600に対
する直接アクセスの頻度を増大させる要因となる。
【0009】その為、プロセッサ処理を予測して連続し
た数バイトのデータを事前にキャッシュメモリ120,
220,320にコピーしておくこと等の方法によっ
て、共通メモリ上のデータアクセスをキャッシュメモリ
上のアクセスに代替する率(以後、キャッシュヒット率
と呼ぶ)を向上させることで、プロセッサ処理速度低下
を抑える方法が考えられている。
【0010】たとえば、特開昭60-183652号公報には、
通常のキャッシュメモリ(ダイナミックキャッシュ)の
他に、高頻度のアクセスが予想されるデータを特別な命
令を使用して、キャッシュメモリ上に固定的に割りつけ
る固定キャッシュメモリ(スタティックキャッシュ)を
準備し、データの使用頻度に応じたキャッシュメモリ管
理を行なうことにより、キャッシュヒット率を確保し
て、プロセッサ処理速度の低下を防止するという技術が
記載されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな図13に示すマルチプロセッサ装置において、特に
リアルタイム系のプロセッサ処理を行なう場合、小さな
タスクを多数同時かつ並列に動作させる必要があり、発
生する事象に応じた処理を行なう必要があるため、次に
起動されるタスクが予測できない。このような場合、プ
ロセッサ110,210,310では、多種かつ不連続
なデータに対してアクセスすることが多くなり、キャッ
シュメモリ120,220,320上にデータが存在す
る可能性が低くなる。これにより、共通メモリ600に
アクセスする可能性が高くなる。
【0012】各プロセッサ110が共通メモリ600に
対してアクセスする回数が増加すると、前述したよう
に、共通メモリバス400におけるバス競合が多発し、
競合によるオーバヘッド時間により共通メモリ600へ
のアクセス待ち合わせ時間が増大し、プロセッサ処理速
度を低下させる際の支障となるという課題がある。ま
た、特開昭60-183652号公報に記載された技術において
は、キャッシュメモリ上に固定的に割りつけたデータ
が、他プロセッサにて頻繁にデータ更新されるような場
合には、該当データに対する無効化処理が多発するた
め、キャッシュヒット率が低下し、更新後のデータを読
み込むために共通メモリバスのトランザクションを増加
させてしまう。この共通メモリバスのトランザクション
増加は、共通メモリへのアクセス待ち合わせ時間増大を
助長させることになる。
【0013】さらに、特開平8-30510号公報に記載され
た技術においては、スヌープを必要としなかったプロセ
ッサは通常どおりキャッシュメモリをアクセスすること
ができるものの、キャッシュヒット率の低下には対応が
できず、データ読み込みのための共通メモリバスのトラ
ンザクションを増加させてしまう。本発明は、このよう
な課題に鑑み創案されたもので、共通メモリバスでの競
合制御時間を短縮し、必要とするデータへのアクセスの
待ち合わせ時間を減少させて、処理速度を高速化させる
ことができるようにした、マルチプロセッサ装置を提供
することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】このため、本発明のマル
チプロセッサ装置は、アプリケーション処理を独立して
行ないうる複数のプロセッサユニットと、各プロセッサ
ユニットにおけるアプリケーション処理に共通して用い
られるデータを記憶しておく共通メモリと、上記の複数
のプロセッサユニットと共通メモリとを相互に接続する
バスとをそなえるとともに、上記の各プロセッサユニッ
トが、上記アプリケーション処理のための命令実行処理
を行なうプロセッサと、上記のプロセッサとバスとの間
に設けられ、該共通メモリの全内容データのコピーを記
憶するためのローカルメモリ部と、該複数のプロセッサ
ユニットのいずれかのプロセッサにより該共通メモリの
内容が更新された場合に該ローカルメモリ部の更新処理
を制御するコピー回路とをそなえ、該ローカルメモリ部
において、該共通メモリに記憶されたデータの読み出し
命令を該プロセッサから受けると、当該ローカルメモリ
部にコピーされた対応データを読み出して出力するよう
に構成されたことを特徴としている(請求項1)。
【0015】上述のマルチプロセッサ装置においては、
好ましくは、上記の各プロセッサユニットのローカルメ
モリ部を、該共通メモリの全内容データのコピーを記憶
するための領域をそなえてなるコピーメモリと、該プロ
セッサからの上記読み出し命令のためのアドレス情報お
よび読み出されたデータを一旦保持する第1バッファ
と、該プロセッサからの該共通メモリへの更新要求の対
象となるアドレスおよびデータとともに、該複数のプロ
セッサユニットのいずれかのプロセッサにより更新され
た該共通メモリの内容を該バスを介して一旦保持しうる
第2バッファと、該プロセッサからの上記読み出し命令
に基づいた該コピーメモリに対する読み出しアクセス
と、該第2バッファにて保持されている内容に従って該
コピーメモリ更新するための更新アクセスとを、該コピ
ー回路からの制御に基づいて調停するメモリアクセス調
停回路とをそなえて構成することができる(請求項
2)。
【0016】さらに、該ローカルメモリ部が、上記のコ
ピーメモリ上におけるアドレス領域に対応して、更新さ
れたデータが格納されているか否かが記録されるステー
タスメモリをそなえるとともに、該第1バッファが、該
プロセッサからの読み出し命令のアドレスに対応したデ
ータをコピーメモリから読み出す際に、該ステータスメ
モリの記録を判定するステータス判定部と、該ステータ
ス判定部における判定結果に基づいて、上記読み出し命
令のアドレスに対応した更新データが保持されていると
判定された場合には上記保持されたデータを該プロセッ
サに出力する一方、上記更新データが保持されていると
判定されなかった場合には、該共通メモリに対する読み
出しのための処理を行なう読み出し処理部とをそなえて
構成することとしてもよい(請求項3)。
【0017】また、該プロセッサからの読み出し命令ま
たは更新命令の対象となるデータについて、該複数のプ
ロセッサユニットにおけるアプリケーション処理により
リアルタイムに使用する頻度の高低を分類する分類部と
をそなえ、該共通メモリが、該分類部にて上記頻度が高
いと分類されたデータを記憶する第1共通メモリと、該
分類部にて上記頻度が低いと分類されたデータを記憶す
る第2共通メモリとをそなえるとともに、該バスが、上
記の複数のプロセッサユニットと第1共通メモリとを相
互に接続する第1バスと、上記の複数のプロセッサユニ
ットと第2共通メモリとを相互に接続する第2バスとを
そなえ、上記のプロセッサユニットによる第1バスの使
用を調停する第1バス調停回路と、上記のプロセッサユ
ニットによる第2バスの使用を調停する第2バス調停回
路とをそなえ、上記の各プロセッサユニットのローカル
メモリ部が、該第1共通メモリの全内容データのコピー
を記憶するための第1ローカルメモリ部と、該第2共通
メモリの全内容データのコピーを記憶するための第2ロ
ーカルメモリ部とをそなえ、かつ、該コピー回路が、該
複数のプロセッサユニットのいずれかのプロセッサによ
り該第1共通メモリの内容が更新された場合に該第1ロ
ーカルメモリ部の更新処理を制御すべく構成されるとと
もに、上記の第1ローカルメモリ部において、該第1共
通メモリに記憶されたデータの読み出し命令を上記のプ
ロセッサから受けると、当該第1ローカルメモリ部にコ
ピーされた対応データを読み出して出力するように構成
することとしてもよい(請求項4)。
【0018】また、本発明のマルチプロセッサ装置は、
アプリケーション処理を独立して行なうための複数のプ
ロセッサユニットと、上記の複数のプロセッサユニット
を相互に接続するバスとをそなえるとともに、上記の各
プロセッサユニットが、データの読み出しおよび書き込
みを行なって、上記アプリケーション処理のための命令
実行処理を行なうプロセッサと、該プロセッサにおける
上記アプリケーション処理のためのデータを記憶するた
めのローカルメモリ部と、該複数のプロセッサユニット
のいずれかのローカルメモリ部の内容が更新された場合
に、自身のローカルメモリ部の更新処理を制御するコピ
ー回路とをそなえて構成されたことを特徴としている
(請求項5)。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照することによ
り、本発明の実施の形態を説明する。 [A]第1実施形態の説明 図1は本発明の第1実施形態にかかるマルチプロセッサ
装置を示すブロック図であり、この図1に示すマルチプ
ロセッサ装置10は、特にリアルタイム処理(実時間処
理)をアプリケーションとして実行する場合において
も、共通メモリ600上のデータへのアクセスの待ち合
わせ時間を減少させるものであって、例えば3つのプロ
セッサユニット101,201,301と、バス調停回
路500と、共通メモリ600とが共通メモリバス40
0を介して相互にバス接続されて構成されている。
【0020】ここで、この図1に示すマルチプロセッサ
装置10において、共通メモリ600は、前述の図13
の場合と同様に、各プロセッサユニット101,20
1,301におけるアプリケーション処理に共通して用
いられるデータを記憶しておくものである。さらに、共
通メモリバス400は、3つのプロセッサユニット10
1,201,301,バス調停回路500および共通メ
モリ600の間において必要な情報のやり取りを行なう
もので、後述する図3に示すように、アドレス授受のた
めのアドレスバス401,データ授受のためのデータバ
ス402および制御情報の授受のための制御バス403
をそなえて構成されている。
【0021】また、バス調停回路500は、共通メモリ
バス400に接続されてプロセッサユニット101,2
01,301によるバスの使用を調停するものである。
即ち、バス調停回路500は、共通メモリ600に対す
るアクセスが競合した場合の調停を行なうものである。
さらに、プロセッサユニット101,201,301
は、各々別個のアプリケーション処理を独立して行なう
ものであって、プロセッサユニット101は、プロセッ
サ110とともに、本願発明の特徴的な構成要素である
ローカルメモリ部140およびコピー回路150をそな
えて構成されている。同様に、プロセッサユニット20
1は、プロセッサ210,ローカルメモリ部240およ
びコピー回路250をそなえて構成され、プロセッサユ
ニット301は、プロセッサ310,ローカルメモリ部
340およびコピー回路350をそなえて構成されてい
る。
【0022】ここで、上記の各プロセッサユニット10
1,201,301におけるプロセッサ110,21
0,310は、各々のアプリケーション処理のための命
令実行処理を行なうものであって、このアプリケーショ
ン処理としては例えばリアルタイム処理が要求されるも
のとすることができる。また、ローカルメモリ部14
0,240,340は、プロセッサ110,210,3
10と共通メモリバス400との間に設けられ、共通メ
モリ600の全内容データのコピーを記憶するためのも
のであって、詳細には後述する図2に示すような構成を
有している。
【0023】さらに、コピー回路150,250,35
0は、複数のプロセッサユニット101,201,30
1のいずれかのプロセッサ110,210,310によ
り共通メモリ600の内容が更新された場合に、自身の
プロセッサユニット101,201,301におけるロ
ーカルメモリ部140,240,340の更新処理を制
御するものである。
【0024】これにより、いずれかのプロセッサ11
0,210,310において共通メモリ600の書き込
みがあったとしても、コピー回路150,250,35
0においてこれに追従してローカルメモリ部140,2
40,340の内容を更新することができる。即ち、ロ
ーカルメモリ部140,240,340においては、プ
ロセッサ110,210,310から、共通メモリ60
0に記憶されたデータの読み出し命令を受けると、当該
ローカルメモリ部140,240,340にコピーされ
た対応データを読み出して出力することができるように
なっている。
【0025】また、ローカルメモリ部140は、詳細に
は図2に示すように、第1バッファ141,第2バッフ
ァ142,メモリアクセスアビトレーション回路143
およびコピーメモリ144をそなえて構成されている。
尚、他のローカルメモリ240,340についても、ロ
ーカルメモリ部140と同様の構成を有しているため、
以下においてはローカルメモリ部140の構成に着目し
て詳述していくこととする。
【0026】ここで、コピーメモリ144は、共通メモ
リ600の全内容データのコピーを記憶するための領域
をそなえたものである。第1バッファ141は、プロセ
ッサ110とバスにより双方向接続されて、プロセッサ
110からの上記読み出し命令のためのアドレス情報お
よび読み出されたデータ(リードデータ)と、後述する
第2バッファ142に出力されるプロセッサ110から
共通メモリ600に対する更新要求の対象となるアドレ
スおよびデータ(ライトデータ)について、一旦保持す
るものである。
【0027】また、第2バッファ142は、第1バッフ
ァ141からのプロセッサ110からの共通メモリ60
0への更新要求の対象となるアドレスおよびデータ(ラ
イトデータ)とともに、プロセッサユニット201,3
01のうちのいずれかのプロセッサ210,310によ
り更新された共通メモリ600の内容(ライトデータお
よびアドレス)を共通メモリバス400を介して入力さ
れて一旦保持しうるものである。尚、この第2バッファ
142に格納されたアドレスおよびデータは、後述する
ようにコピー回路150の制御に基づいてコピーメモリ
144に書き込まれるようになっている。
【0028】換言すれば、第2バッファ142は、第1
バッファ141と、第1バッファ141から第2バッフ
ァ142に向かう方向でアドレスおよびデータが渡され
るように1方向でバス接続されて、第1バッファ141
を介してプロセッサ110からの書き込み対象となるア
ドレスおよびデータを入力されて一旦保持するようにな
っている。又、第2バッファ142は、共通メモリバス
400に接続されて、この共通メモリバス400を通じ
てプロセッサ210またはプロセッサ310により更新
された共通メモリ600の内容を入力されて一旦保持す
るようになっている。
【0029】また、この第2バッファ142は、プロセ
ッサ110から共通メモリ600に対する更新要求の対
象となるアドレスおよびデータを保持した場合に、バス
調停回路500に対する共通メモリバス400の使用要
求を、制御バス403(図3参照)を通じて出力する機
能を有している。また、メモリアクセスアビトレーショ
ン回路(メモリアクセス調停回路)143は、プロセッ
サ110からの読み出し命令に基づいたコピーメモリ1
44に対する読み出しアクセスと、第2バッファ142
にて保持されている内容に従ってコピーメモリ144を
更新するための更新アクセスとを、コピー回路150か
らの制御に基づいて調停するものである。換言すれば、
第1バッファ141側のリードアクセスと第2バッファ
142側のライトアクセスとが、コピーメモリ144に
対して正常に行なわれるようバス調停を行なうものであ
る。
【0030】すなわち、メモリアクセスアビトレーショ
ン回路143は、コピーメモリ144と双方向にバス接
続される一方、第1バッファ141との間では第1バッ
ファ141に向けて読み出し対象のアドレスおよびデー
タが出力されるようにバス接続されるとともに、第2バ
ッファ142との間では第2バッファ142からの更新
対象のアドレスおよびデータが入力されるようにバス接
続されて、これら第1バッファ141および第2バッフ
ァ142とコピーメモリ144との間のデータのやりと
りを調停するようになっている。
【0031】また、コピー回路150は、詳細には図3
に示すように、トランザクション監視部151およびコ
ピー処理制御部152をそなえて構成されている。尚、
他のコピー回路250,350についても、コピー回路
150と同様の構成を有しているため、以下においては
コピー回路150の構成に着目して詳述していくことと
する。
【0032】ここで、トランザクション監視部151
は、共通メモリバス400のトランザクションを監視す
るものである。具体的には、いずれかのプロセッサ10
1,201,301から共通メモリ600へのデータの
更新命令に対する共通メモリ600からの更新完了応答
があったか否かを監視するものである。すなわち、トラ
ンザクション監視部151においては、上述の共通メモ
リ600から制御バス403を通じて更新完了応答があ
ったときに、この更新アドレスおよびデータを取り込む
ための取込タイミングを第2バッファ142に供給する
ようになっている。
【0033】換言すれば、第2バッファ142において
は、トランザクション監視部151からの取り込みタイ
ミングに基づいて、アクセス中アドレスバス401およ
びデータバス402上で参照可能な更新アドレスおよび
更新データを取り込むようになっている。また、更新制
御部としてのコピー処理制御部152は、トランザクシ
ョン監視部151からの監視結果に基づいて、ローカル
メモリ部140における更新処理を制御するものであ
る。
【0034】具体的には、コピー処理制御部152は、
トランザクション監視部151における共通メモリバス
400のトランザクションの監視の結果、プロセッサ1
10,210,310から共通メモリ600へのデータ
の更新命令に対する共通メモリ600からの更新完了応
答を受けると、当該共通メモリ600への更新内容に従
ってローカルメモリ部140の更新処理を制御するよう
になっている。
【0035】上述のコピー処理制御部152において
は、ローカルメモリ140の更新処理の制御として、メ
モリアクセスアビトレーション回路143に対して、第
2バッファ142に取り込まれたデータの書き込みによ
る更新アクセスの要求を出力するとともに、このメモリ
アクセスアビトレーション回路143からのアクセス許
可の応答を受けると、コピーメモリ144に対して更新
指示を出力する。
【0036】これにより、コピー回路150,250,
350が、いずれかのプロセッサ110,210,31
0から共通メモリ600へのデータの更新命令に対する
共通メモリ600からの更新完了応答を受けると、当該
共通メモリ600への更新内容に従ってローカルメモリ
部140,240,340の更新処理を制御するように
なっている。
【0037】上述の構成により、本発明の第1実施形態
にかかるマルチプロセッサ装置10のプロセッサユニッ
ト101,201,301におけるアプリケーション処
理を実行するにあたっては、運用開始時において、ロー
カルメモリ部140,240,340内のコピーメモリ
および共通メモリ600の全てのデータを一致させるた
めに、初期化処理としてコピーメモリの全領域について
共通メモリ600の内容の書き込みを行なう(全領域ラ
イト処理)。
【0038】上述の初期化処理が行なわれると、各々の
プロセッサユニット101,201,301のプロセッ
サ110,210,310においては、それぞれ、以下
に詳述するように、ローカルメモリ部140,240,
340からデータを読み出すとともに、共通メモリ60
0に記憶されたデータを更新する。尚、以下において
は、プロセッサユニット101の動作に着目して説明す
るが、他のプロセッサ210,310の動作について
も、プロセッサ110からの要求と基本的に同様であ
る。
【0039】まず、自身のプロセッサ110から共通メ
モリ600に対して書き込み要求(ライトアクセス要求
または更新要求)を発行した場合の動作について詳述す
る。すなわち、プロセッサ110が共通メモリ600に
対して書き込み要求としてのライトアクセスを行なう
と、プロセッサ110が出力したアドレスおよびデータ
は第1バッファ141を経由して第2バッファ142に
一時的に格納される(図4(a)のA1,A2参照)。
【0040】第2バッファ142では、共通メモリバス
400を介してバス調停回路500にバス使用権を要求
する。バス調停回路500では、他のプロセッサユニッ
ト201,301における共通メモリバス400の使用
状況に基づいて、共通メモリバス400の使用を許可す
る旨の応答を、制御バス403(図3参照)を通じて出
力する。
【0041】さらに、第2バッファ142では、バス調
停回路500からの応答を受けてバス使用権を確保する
と、共通メモリバス400のアドレスバス401におよ
びデータバス402に対して、一時的に格納していたア
ドレスおよびデータをそれぞれ送出する(図4(a)の
A3参照)。共通メモリ600では、第2バッファ14
2からのアドレスの該当データを、第2バッファ142
からのデータに書き換えられ、この書き換え処理が完了
すると、制御バス403を通じて共通メモリ更新応答と
しての正常応答信号を出力する。
【0042】図3に示すように、コピー回路150のト
ランザクション監視部151では、共通メモリバス40
0のトランザクションの監視を行なって、上述の共通メ
モリ600からの正常応答信号を検出すると(図4
(a)のA4参照)、その旨をコピー処理制御部152
に出力する。コピー処理制御部152では、第2バッフ
ァ142に格納されたアドレスおよびデータを、コピー
メモリ144にコピーする為に、メモリアクセスアビト
レーション回路143およびコピーメモリ144を制御
する(図4(a)のA5参照)。その後、第2バッファ
142の内容がコピーメモリ144に書き込まれて(図
4(a)のA6参照)、共通メモリ600上のデータと
コピーメモリ144の状態とを一致させることができ
る。
【0043】ついで、プロセッサ110以外の他のプロ
セッサ210,310から共通メモリ600に対して書
き込みアクセスを行なった場合の、ローカルメモリ部1
40の更新動作について詳述する。すなわち、第2バッ
ファ142では、他プロセッサ210,310が共通メ
モリ600に対してライトアクセスを行なった場合に、
コピー回路150から取り込みタイミングを受けて、共
通メモリバス400上のアドレスおよびデータを一時的
に格納する。
【0044】具体的には、第2バッファ142のトラン
ザクション監視部151では、共通メモリバス400の
トランザクションの監視を行なって、上述の共通メモリ
600からの正常応答信号を検出すると(図4(b)の
B1参照)、第2バッファ142に対して共通メモリバ
ス400上(即ち、共通メモリ600上)の更新された
アドレスおよびデータを取り込むためのタイミングを与
えるとともに(図4(b)のB2参照)、更新が行なわ
れた旨をコピー処理制御部152に出力する。
【0045】上記の取り込みタイミングを受け取った第
2バッファ142においては、共通メモリ600上にお
いて更新のあったアドレスおよびデータを共通メモリバ
ス400を介して取り込む(図4(b)のB3参照)。
その後、更新が行なわれた旨を受け取ったコピー処理制
御部152では、共通メモリバス400上から第2バッ
ファ142に取り込まれたアドレスおよびデータを、コ
ピーメモリ144にコピーする為に、メモリアクセスア
ビトレーション回路143およびコピーメモリ144を
制御する(図4(b)のB4参照)。その後、第2バッ
ファ142の内容がコピーメモリ144に書き込まれて
(図4(b)のB5参照)、共通メモリ600上のデー
タとコピーメモリ144の状態とを一致させることがで
きる。
【0046】上述したように、共通メモリ600の内容
が更新されると、コピー回路150,250,350の
制御により、ローカルメモリ部140,240,340
のコピーメモリの内容を共通メモリ600の内容に符合
するように更新しているので、プロセッサ110,21
0,310からのリードアクセス時においては、共通メ
モリ600にアクセスすることなく、各々のローカルメ
モリ部140,240,340の内容からデータを読み
出すことができる。
【0047】例えば、自身のプロセッサ110が読み出
し要求(リードアクセス要求)を発行した場合において
は、プロセッサ110が共通メモリ600に対してリー
ドアクセスを行なうと、第1バッファ141では、プロ
セッサ110が出力したアドレスを一時的に格納される
(図4(c)のC1参照)。第1バッファ141は、コ
ピーメモリ144上にある共通メモリ600のコピーを
リードする為に、メモリアクセスアビトレーション回路
143にコピーメモリ144へのリードアクセスを要求
する(図4(c)のC2参照)。リード可能な状態であ
れば、メモリアクセスアビトレーション回路143で
は、第1バッファ141が一時格納しているアドレスに
対応するデータをコピーメモリ144から読み出し、第
1バッファ141を経由してプロセッサ110に返送す
る。
【0048】これにより、ローカルメモリ部140,2
40,340において、共通メモリ600に記憶された
データの読み出し命令をプロセッサ110,210,3
10から受けると、当該ローカルメモリ部140,24
0,340にコピーされた対応データを読み出して出力
する。このように、第1実施形態にかかるマルチプロセ
ッサ装置10によれば、プロセッサユニット101,2
01,301が、プロセッサ110,210,310と
ローカルメモリ部140、240,340とコピー回路
150、250,350とをそなえたことにより、共通
メモリ600の全データのコピーを、それぞれのプロセ
ッサ110,210,310配下のコピーメモリ内に持
つ事で、共通メモリバス400上でリードアクセスによ
るトランザクションが発生しないため、共通メモリバス
400(競合制御)での競合を最小限に抑えることができ
る。これにより、バス競合によるアクセスの待ち合わせ
を短くすることが可能となる。特に、リアルタイム処理
を行なう場合でも、キャッシュメモリ方式のごときキャ
ッシュメモリ上のデータの無効化処理や再読み込み処理
等が増加することもなく、必要とする共通メモリ600
上のデータへのアクセスを最小の待ち合わせで行なうこ
とができる。
【0049】[B]第2実施形態の説明 図5は本発明の第2実施形態にかかるマルチプロセッサ
装置の要部を示すブロック図であるが、この図5に示す
マルチプロセッサ装置20は、前述の第1実施形態にお
けるもの(符号10参照)に比して、機能が付加された
ローカルメモリ部をそなえてなるプロセッサユニット1
00A,200A,300Aをそなえている点が異な
り、それ以外の構成については基本的に同様である。
【0050】なお、図5中においては、プロセッサユニ
ット100Aに着目して図示しているが、プロセッサユ
ニット200A,300Aについても、プロセッサユニ
ット100Aと同様の構成を有している。ここで、ロー
カルメモリ部140Aは、第1バッファ141に替えて
ステータス判定機能を有する第1バッファ146をそな
える点とともに、ステータスメモリ145が追加されて
いる点が、前述の第1実施形態におけるローカルメモリ
部140に比して異なっている。尚、第2バッファ14
2メモリアクセスアビトレーション回路143およびコ
ピーメモリ144は、前述の第1実施形態の場合と同様
である。
【0051】ここで、ステータスメモリ145は、コピ
ーメモリ144上におけるアドレス領域に対応して、更
新されたデータが格納されているか否かを記録するもの
であって、詳細には図6に示すような構成を有してい
る。すなわち、このステータスメモリ145は、コピー
メモリ144の最小アクセス単位(例えばアドレス
‘A’〜‘Z’)に対応したステータスビット
(‘a′’〜‘z′’)をそなえて構成されている。
尚、図6は、コピーメモリ144およびステータスメモ
リ145が、メモリアクセスアビトレーション回路14
3からのアドレス情報,データ情報およびリード信号
と、コピー回路150からのライト信号とが並列的に授
受しうることを示している。
【0052】また、ステータスメモリ145における最
小アクセス単位に対応したステータスビットは、コピー
回路150による制御に基づいて、それぞれのプロセッ
サユニット100A,200A,300Aが起動した当
初は、「データ無し」を示すビット値が記憶され、各ア
ドレス(‘A’〜‘Z’)に対して最初の共通メモリ6
00へのアクセスが行なわれたときに、「データ有り」
を示すビット値を記憶するようになっている。
【0053】すなわち、コピー回路150のコピー処理
回路152においては、前述の第1実施形態の場合と同
様に、トランザクション監視部151から共通メモリ6
00の更新完了応答を受信した旨を受けると、第2バッ
ファ142に取り込み格納されたアドレスおよびデータ
を、コピーメモリ144にコピーする為に、メモリアク
セスアビトレーション回路143およびコピーメモリ1
44を制御するが、同時にステータスメモリ145にお
ける更新アドレスに対応するステータスビットに対して
「データ有り」を示すビット値を記憶する。
【0054】また、上述のステータスメモリ145に対
して「データ有り」を書き込むにあたり、例えばトラン
ザクション監視部151において正常応答信号を検出で
きなかった場合等、第2バッファ142にて保持されて
いる内容をコピーメモリ144に更新するための更新ア
クセスを正常に完了できなかった場合には、ステータス
メモリ145の対応アドレス領域には、「データ無し」
状態を記録するようになっており、これにより、コピー
メモリ144内のデータの信頼度を向上させている。
【0055】また、第1バッファ146は、前述の第1
実施形態の場合と同様に、プロセッサ110とバスによ
り双方向接続されて、リードデータとライトデータとに
ついて、一旦保持するものであるが、ステータス判定部
146−1および読み出し処理部146−2をそなえて
いる。第1バッファ146のステータス判定部146−
1は、プロセッサ110からの読み出し命令のアドレス
に対応したデータをコピーメモリ144から読み出す際
に、ステータスメモリ145の記録を判定するものであ
る。即ち、ステータス判定部146−1においては、読
み出し命令のアドレスに対応したステータスビットをス
テータスメモリ145から読み出して、読み出したステ
ータスビットの内容が、「データ有り」かまたは「デー
タ無し」のいずれのビットかを判定するようになってい
る。
【0056】また、読み出し処理部146−2は、ステ
ータス判定部146−1における判定結果に基づいて、
読み出し命令のアドレスに対応した更新データが保持さ
れていると判定された場合には保持されたデータをプロ
セッサ110に出力する一方、更新データが保持されて
いると判定されなかった場合には、共通メモリ600に
対する読み出しのための処理を行なうものである。
【0057】具体的には、ステータス判定部146−1
の判定の結果、ステータスメモリ145のステータスビ
ットの情報が「データ有り」ならば、最新のデータが格
納さているコピーメモリ144から、「データ無し」な
らば、第2バッファ142経由で共通メモリ600か
ら、それぞれ記憶されているデータをリードするための
処理を行なうものである。
【0058】なお、第2バッファ142では、共通メモ
リ600に対して書き込みアクセスを行なう場合と同様
に、バス調停回路500にバス使用要求を出力して、バ
ス使用権を取得した後に、共通メモリ600上の読み出
しの対象となるアドレスおよびデータを共通メモリバス
400を介して取り込む。なお、前述の第1実施形態に
おいては、ローカルメモリ部140における第1,第2
バッファ間のデータバスおよびアドレスバスは第1バッ
ファから第2バッファに向けた転送方向のみであった
が、第2実施形態においては、第1,第2バッファ間は
双方向の転送方向でアドレスおよびデータを転送できる
ようなバスにより構成する。
【0059】上述の構成により、本発明の第2実施形態
にかかるマルチプロセッサ装置20では、各プロセッサ
ユニット100A,200A,300Aでは、ステータ
スメモリ(プロセッサユニット100Aでは符号14
5)をそなえるとともに、第1バッファ(146)にお
いて、コピーメモリ(144)に記憶されたデータが更
新済の最新のデータか否かに応じてリードアクセスを行
なっているので、前述した第1実施形態の場合のごと
き、運用開始時におけるコピーメモリ(144)の全領
域ライト処理を行なう必要がない。
【0060】ここで、プロセッサユニット100Aに着
目し、プロセッサ110から共通メモリ600に対して
書き込み要求が発行された場合の処理について詳述す
る。すなわち、プロセッサ110が共通メモリ600に
対してライトアクセスを行なうと、プロセッサ110が
出力したライトアクセスの対象となるアドレスおよびデ
ータは第1バッファ146を経由して第2バッファ14
2に一時的に格納される。
【0061】第2バッファ142では、共通メモリバス
400のバス調停回路500にバス使用権を要求して、
バス使用権を確保すると、共通メモリバス400に対し
て一時的に格納していたアドレスおよびデータを送出す
る。さらに、コピー回路150のトランザクション監視
部151において共通メモリ600からの正常応答信号
を検出すると、コピー処理制御部152では、第2バッ
ファ142に格納されたアドレスおよびデータを、コピ
ーメモリ144にコピーする為に、メモリアクセスアビ
トレーション回路143およびコピーメモリ144を制
御し、共通メモリ600上のデータとコピーメモリの状
態を一致させる。この時、ステータスメモリ145の該
当アドレスのステータスビットに「データ有り」を書き
込む。
【0062】ついで、プロセッサ110が読み出し要求
を発行した場合には、以下に示すように動作する。ま
ず、プロセッサ110からの読み出し要求は第1バッフ
ァ146に一時的に格納される。この第1バッファ14
6では、読み出し要求の対象アドレスに該当した、コピ
ーメモリ144上にある共通メモリ600のコピーデー
タ、およびステータスメモリ145上にあるステータス
ビットをリードする為に、メモリアクセスアビトレーシ
ョン回路143にコピーメモリ144からのリードアク
セスを要求する。
【0063】リード可能な状態であれば、メモリアクセ
スアビトレーション回路143では、第1バッファ14
6が一時格納しているアドレスに対応するコピーデータ
をコピーメモリ144から、ステータスビットをステー
タスメモリ145からそれぞれ読み出し、第1バッファ
146に返送する。第1バッファ146のステータス判
定部146−1では、ステータスメモリ145から読み
出したステータスビットが、「データ有り」および「デ
ータ無し」のいずれかとなっているかを判定するが、こ
のステータスビットが「データ有り」の場合には、読み
出し処理部146−2において、コピーメモリ144か
ら読み出したデータをプロセッサ110に返送する。
【0064】また、ステータス判定部146−1におい
て、「データなし」のステータスビットを読み出した場
合には、読み出し処理部146−2においては、第2バ
ッファ142を経由して共通メモリ600から該当する
アドレスのデータを読み出して、プロセッサ110に返
送する。さらに、コピー回路150では、共通メモリ6
00からの正常応答信号(読み出しが正常に終了した旨
の応答)を検出すると、第2バッファ142に格納され
たアドレスおよびデータを、コピーメモリ144にコピ
ーする為に、メモリアクセスアビトレーション回路14
3およびコピーメモリ144を制御し、共通メモリ60
0上のデータとコピーメモリ144の状態を一致させ
る。この時、ステータスメモリ145の該当アドレスの
ステータスビットに「データ有り」を書き込む。
【0065】ついで、プロセッサ110以外の他のプロ
セッサ210,310から共通メモリ600に対して書
き込みアクセスを行なった場合の、ローカルメモリ部1
40の更新動作について詳述する。すなわち、第2バッ
ファ142では、前述の第1実施形態の場合と同様に、
他プロセッサユニット200A,300Aのプロセッサ
が共通メモリ600に対してライトアクセスを行なった
場合に、コピー回路150から取り込みタイミングを受
けて、共通メモリバス400上のアドレスおよびデータ
を一時的に格納する。
【0066】また、コピー回路150のコピー処理制御
部152では、共通メモリ600からの正常応答信号を
受信した旨をトランザクション監視部151から受けた
後、メモリアクセスアビトレーション回路143および
コピーメモリ144を制御することにより、第2バッフ
ァ142に格納されたアドレスおよびデータを、コピー
メモリ144にコピーさせる。この時、ステータスメモ
リ145の該当アドレスのステータスビットに「データ
有り」を書き込む。
【0067】ところで、第2実施形態におけるマルチプ
ロセッサ装置においては、後から起動したプロセッサユ
ニットがあった場合においては、当該プロセッサユニッ
トのコピーメモリ内に共通メモリ600のデータをコピ
ーされていない場合でも、共通メモリ600から直接読
み出しデータを読み出すことができる為、第1実施形態
の場合に比して、後から起動するプロセッサユニットの
初期化処理(コピーメモリの全領域ライト処理)を行な
う必要が無くなり、迅速に運用を開始することができ
る。
【0068】この時、プロセッサ起動当初は共通メモリ
600へのリードアクセスが発生するため共通メモリバ
ス400での競合が一時的に増加するが、共通メモリ6
00の全アドレスへの1回以上のアクセスが行なわれた
時点から、全てのリードアクセスはコピーメモリに対し
て行なわれることになるため、その後は、共通メモリバ
ス400(競合制御)での競合を最小限に抑えることがで
き、バス競合によるアクセスの待ち合わせを短くするこ
とが可能となる。
【0069】このように、本発明の第2実施形態にかか
るマルチプロセッサ装置20によれば、各プロセッサユ
ニット100A,200A,300Aのローカルメモリ
部(プロセッサユニット100Aの場合は符号140
A)が、ステータスメモリ(プロセッサユニット100
Aの場合は符号145)および第1バッファ(プロセッ
サユニット100Aの場合は符号146)をそなえたこ
とにより、共通メモリ600のデータがコピーメモリ
(プロセッサユニット100Aの場合は符号144)に
コピーされているか否かに応じて、それぞれのプロセッ
サ110,210,310に対して矛盾の無い読み出し
データを出力することができるので、前述の第1実施形
態の場合と同様、共通メモリバス400(競合制御)での
競合を最小限に抑え、バス競合によるアクセスの待ち合
わせを短くすることが可能となる利点があるほか、3つ
のコピーメモリの全てのデータを一致させるための初期
化処理を省略することができる。
【0070】また、上述のステータスメモリ(プロセッ
サユニット100Aの場合は符号145)に対して「デ
ータ有り」を書き込むにあたり、例えばトランザクショ
ン監視部(プロセッサユニット100Aの場合は符号1
51,図3参照)において正常応答信号を検出できなか
った場合等、第2バッファ(プロセッサユニット100
Aの場合は符号142)にて保持されている内容をコピ
ーメモリ(プロセッサユニット100Aの場合は符号1
44)に更新するための更新アクセスを正常に完了でき
なかった場合には、ステータスメモリ(プロセッサユニ
ット100Aの場合は符号145)の対応アドレス領域
には、「データ無し」状態を記録することもでき、この
ようにすれば、コピーメモリ(プロセッサユニット10
0Aの場合は符号144)内のデータの信頼度をより向
上させることができる利点もある。
【0071】[C]第3実施形態の説明 図7は本発明の第3実施形態にかかるマルチプロセッサ
装置を示すブロック図であり、この図7に示すマルチプ
ロセッサ装置30は、前述の第1実施形態におけるもの
(符号10参照)に比して、共通メモリバスとして競合
用共通メモリバス410と個別用共通メモリバス420
とに機能を分離して構成するとともに、共通メモリ60
0として競合用共通メモリ610と個別用共通メモリ6
20とに機能を分離して構成している点が主として異な
っている。
【0072】すなわち、競合用共通メモリバス410は
プロセッサユニット100B,200B,300B,競
合用共通メモリ610およびバス調停回路500に接続
され、個別用共通メモリバス420については、プロセ
ッサユニット100B,200B,300B,個別用共
通メモリ620およびポーリング制御回路510に接続
されている。尚、これらのバス410,420はそれぞ
れ、前述の第1,第2実施形態の場合と同様に、図示し
ないアドレスバス,データバスおよび制御バスをそなえ
て構成することができる。
【0073】また、プロセッサユニット100B,20
0B,300Bは、前述の第1実施形態の場合に比し
て、2ウェイのローカルメモリ部160,260,36
0をそなえている点が異なり、このローカルメモリ部1
60,260,360以外のプロセッサおよびコピー回
路の構成については、基本的に同様である。尚、図7
中、図1と同一の符号は、ほぼ同様の部分を示す。
【0074】また、各プロセッサユニット100B,2
00B,300Bにおいて動作するソフトウェアは、リ
アルタイムで共通使用する頻度の高いデータと、リアル
タイムで共通使用する頻度の低いデータとを識別して動
作する。後段のローカルメモリ部160,260,36
0等のハードウェアへの識別の通知は、例えばアドレス
領域を分離することや、種別認識のための特定ビットの
付加ビットを立てることにより行なう。
【0075】ここで、競合用共通メモリ(第1共通メモ
リ)610は、プロセッサユニット100B,200
B,300Bにおけるアプリケーション処理にあたっ
て、リアルタイムにアクセス(使用)する頻度が高いデ
ータを記憶するものである。又、個別用共通メモリ(第
2共通メモリ)620は、例えば障害発生時プロセッサ
110,210,310間で処理の引継ぎを行なうデー
タのように、データ授受のリアルタイム性の低い、即
ち、リアルタイムに使用する頻度の低いデータを記憶す
るものである。
【0076】また、ローカルメモリ部160は、図8に
示すように、共通/個別判定部170,第1ローカルメ
モリ部180および第2ローカルメモリ部190をそな
えて構成されている。同様に、ローカルメモリ部260
は、図示が省略された共通/個別判定部,第1ローカル
メモリ部および第2ローカルメモリ部をそなえて構成さ
れ、ローカルメモリ部360についても図示が省略され
た共通/個別判定部,第1ローカルメモリ部および第2
ローカルメモリ部をそなえて構成されている。
【0077】なお、ローカルメモリ部260,360
は、ローカルメモリ部160に準じたほぼ同様の構成を
有しているので、以下においては、ローカルメモリ部1
60の構成に着目して説明していくこととする。ここ
で、ローカルメモリ部160の共通/個別判定部170
は、プロセッサ110からの読み出し命令または更新命
令の対象となるデータについて、前述のアドレス領域や
特定ビットが付加されているか否か等に基づいて、プロ
セッサユニット100B〜300B間でリアルタイムに
共通使用する頻度の高低を分類するものであり、分類部
として機能する。
【0078】換言すれば、共通/個別判定部170は、
プロセッサ110からの読み出し命令または更新命令の
対象となるデータについて、競合用共通メモリ610上
に記憶すべきリアルタイムに共通使用する頻度の高いデ
ータか、又は、個別用共通メモリ620上に記憶すべ
き、障害発生時にプロセッサユニット100B〜300
B間で処理の引継ぎを行なうためのデータのようにデー
タ授受のリアルタイム性が低いデータかを判定するもの
である。
【0079】さらに、共通/個別判定部170は、上述
の判定の結果、リアルタイムで共通使用する頻度の高い
データである場合には上述の読み出しまたは更新の命令
を第1ローカルメモリ部180に、リアルタイムで共通
使用する頻度の低いデータである場合には上述の読み出
しまたは更新の命令を第2ローカルメモリ部190に、
それぞれ振り分けて出力するようになっている。
【0080】さらに、第1ローカルメモリ部180は、
競合用共通メモリ610の全内容データのコピーを記憶
するためのものであって、図8に示すように、前述の第
1実施形態におけるローカルメモリ部140と同様(図
2参照)、第1バッファ141,第2バッファ142,
メモリアクセスアビトレーション回路143およびコピ
ーメモリ144をそなえて構成されている。
【0081】すなわち、コピーメモリ144において、
競合用共通メモリ610の全内容データのコピーを記憶
するようになっている。尚、図8中、図2と同一の符号
は、ほぼ同様の部分を示している。さらに、第2ローカ
ルメモリ部190は、個別用共通メモリ620の全内容
データのコピーを記憶するためのものであり、第3バッ
ファ147および個別用コピーメモリ148をそなえて
構成されている。
【0082】ここで、個別用コピーメモリ148は、共
通/個別判定部170と第3バッファ147との間に介
装されて、個別用共通メモリ620内の全内容データの
コピーを格納するものである。又、第3バッファ147
は、個別用コピーメモリ148および個別用共通メモリ
バス420の間に介装されて、個別用コピーメモリ14
8内で、後述するポーリング制御回路510の制御に基
づくポーリング間隔内で変更されたアドレスおよびデー
タを格納しておくものである。
【0083】また、コピー回路150は、プロセッサユ
ニット100B,200B,300Bのいずれかのプロ
セッサにより競合用共通メモリ610の内容が更新され
た場合に第1ローカルメモリ部180におけるコピーメ
モリ144の更新処理を制御するようになっている。こ
れにより、コピーメモリ144においては、競合用共通
メモリ610の内容がいずれのプロセッサユニット10
0B,200B,300Bで更新された場合において
も、コピーメモリ144の内容も当該競合用共通メモリ
610に符合するように追従して更新しているので、第
1ローカルメモリ部180において、競合用共通メモリ
610に記憶されたデータの読み出し命令をプロセッサ
110から受けた場合においても、当該第1ローカルメ
モリ部180にコピーされた対応データを読み出して出
力することができる。
【0084】さらに、バス調停回路500は、競合用共
通メモリバス410に接続されて、プロセッサユニット
100B,200B,300Bによる競合用共通メモリ
610に対するアクセスが競合した場合のバスの使用を
調停するものである。また、ポーリング制御回路510
は、プロセッサユニット100B,200B,300B
による個別用共通メモリバス420の使用を管理する第
2バス使用管理回路として機能するもので、第3バッフ
ァ147と個別用共通メモリ620との間の個別用共通
メモリバス420をポーリング方式でデータアクセスの
制御を行なうようになっている。
【0085】ここで、ポーリング制御回路510は、例
えば図9に示すように、バス使用中応答監視部511お
よびバス使用許可通知部512をそなえて構成されてい
る。また、バス使用中応答監視部511は、各プロセッ
サユニット100B,200B,300Bから個別用共
通メモリバス420を介して入力されるバス使用中信号
応答を監視し、使用中応答信号が無効となったとき、ま
たはプロセッサユニット100B,200B,300B
からバス使用中応答が一定時間無かったときに、バス使
用許可通知部512に対してバス未使用通知を行なうも
のである。
【0086】さらに、バス使用許可通知部512は、バ
ス使用中応答監視部511からのバス未使用通知を受け
て、次に個別用共通メモリバス420の使用権を与える
プロセッサユニットに対して、バス使用許可を通知する
ものである。例えば、バス使用許可通知部512におい
て、プロセッサユニット100B向けにバス使用許可を
通知した後〔図10(a)の時点t1〕、バス使用中応
答監視部511では、プロセッサユニット100Bから
のバス使用中応答信号を受ける〔図10(b)の時点t
2〕。これにより、プロセッサユニット100Bでは、
個別用共通メモリバス420を使用することができる
〔図10(g)の時点t2〜t3〕。
【0087】ついで、バス使用中応答監視部511にお
いて、プロセッサユニット100Bからのバス使用中応
答信号が無効となると〔図10(b)の時点t3〕、バ
ス使用許可通知部512に対してバス未使用通知を行な
う。このバス未使用通知を受けたバス使用許可通知部5
12においては、次に個別用共通メモリバス420の使
用権を与えるプロセッサユニット200Bに対して、バ
ス使用許可を通知する〔図10(c)の時点t4〕。
【0088】なお、この場合においては、プロセッサユ
ニット200Bからバス使用中応答が一定時間無い〔図
10(d)の時点t4〜t5〕。このため、バス使用中
応答監視部511ではバス使用許可通知部512に対し
てバス未使用通知を行ない、バス使用許可通知部512
では、次に個別用共通メモリバス420の使用権を与え
るプロセッサユニット300Bに対して、バス使用許可
を通知する〔図10(e)の時点t5〕。
【0089】これにより、プロセッサユニット300B
では、バス使用中応答信号を出力して〔図10(f)の
時点t6〜t7〕。個別用共通メモリバス420を使用
することができる〔図10(g)の時点t6〜t7〕。
上述の構成により、本発明の第3実施形態にかかるマル
チプロセッサ装置30においては、例えばプロセッサユ
ニット100Bのプロセッサ110では、アクセス対象
のデータに関してリアルタイムに共通使用する頻度の高
いデータか又は頻度の低いデータかを識別して、ハード
ウェアで識別できる情報形式で、データの読み出し又は
書き込みのアクセス要求を行なう。尚、以下において
は、プロセッサユニット100Bに着目して詳述する
が、他のプロセッサユニット200B,300Bにおい
ても基本的に同様である。
【0090】プロセッサ110からのアクセス要求を受
けたローカルメモリ部160の共通/個別判定部170
では、例えばアドレス領域やフラグの付加状態等に基づ
いて、プロセッサユニット100B,200B,300
B間でのデータ授受のリアルタイム性の高低を判定す
る。共通/個別判定部170においては、リアルタイム
で共通使用する頻度が低いデータが、書き込みアクセス
対象であると判定された場合は、個別用コピーメモリ1
48に書き込みを行なうとともに、第3バッファ147
および個別用共通メモリバス420を介して個別用共通
メモリ620にアクセスする。
【0091】なお、個別用共通メモリ620に記憶され
たデータの読み出し要求については、個別用コピーメモ
リ148に書き込まれたデータを読み出して出力するこ
とにより、個別用共通メモリ620にアクセスする必要
がなくなる。これにより、リアルタイムで共通使用する
頻度が低いデータに対するアクセスを、リアルタイムに
共通使用する頻度の高いデータのアクセスに対して切り
離すことができるため、共通メモリへの遅いアクセス時
間によってプロセッサ処理時間が増加することはない。
【0092】また、共通/個別判定部170において
は、リアルタイムで共通使用する頻度が高いデータが、
書き込みアクセス対象であると判定された場合は、前述
の第1実施形態の場合と同様に、競合用共通メモリバス
410を介して競合用共通メモリ620に書き込みが行
なわれる一方、コピー回路150の制御により、コピー
メモリ144の内容を更新することができる。従って、
リアルタイムで共通使用する頻度が高いデータが、読み
出しアクセス対象である場合においては、コピーメモリ
144へのアクセスのみで済み、競合用共通メモリバス
410にアクセスする必要がなくなる。
【0093】このように、本発明の第3実施形態にかか
るマルチプロセッサ装置30によれば、前述の第1実施
形態の場合と同様、競合用共通メモリ610の全データ
のコピーを、それぞれのプロセッサ110,210,3
10配下のコピーメモリ内に持つ事で、競合用共通メモ
リバス410上でリードアクセスによるトランザクショ
ンが発生しないため、共通メモリバス400(競合制御)
での競合を最小限に抑え、バス競合によるアクセスの待
ち合わせを短くすることが可能となる利点があるほか、
共通メモリバスとして、競合用共通メモリバス410お
よび個別用共通メモリバス420をそなえ、共通メモリ
として、競合用共通メモリ610および個別用共通メモ
リ620をそなえて構成しているので、リアルタイムに
共通使用する頻度の低いデータに対するアクセスを別の
バス経由でアクセスすることができ、特に、リアルタイ
ム処理を行なう場合、バス競合によるアクセスの待ち合
わせをより短くすることができる。
【0094】なお、上述の第3実施形態においては、個
別用共通メモリバス420をポーリング制御回路510
によるポーリング制御によりバス転送制御を行なってい
るが、本発明によればこれに限定されず、他の公知の手
法を用いてバス転送制御を行なうことも可能である。ま
た、前述の第2実施形態におけるステータスメモリおよ
び第1バッファと同等の機能を、本実施形態にかかるマ
ルチプロセッサ装置に適用して構成することも可能であ
る。
【0095】[D]第4実施形態の説明 図11は本発明の第4実施形態にかかるマルチプロセッ
サ装置を示すブロック図であり、この図11に示すマル
チプロセッサ装置40は、前述の第1実施形態のマルチ
プロセッサ装置10に比して、プロセッサユニット10
0C,200C,300Cにおけるコピー回路150
A,250A,350Aの構成が異なるとともに、共通
メモリ600をそなえないで構成されている点が異なっ
ている。
【0096】すなわち、この図11に示すマルチプロセ
ッサ装置40においても、アプリケーション処理を独立
して行なうための3つのプロセッサユニット100C,
200C,300Cと、プロセッサユニット100C,
200C,300Cとともに、バス調停回路500を相
互に接続する共通メモリバス400とをそなえて構成さ
れている。
【0097】また、各プロセッサユニット100C,2
00C,300Cは、前述の第1実施形態の場合と同
様、データの読み出しおよび書き込みを行なって、上記
アプリケーション処理のための命令実行処理を行なうプ
ロセッサ110,210,310と、各プロセッサにお
けるアプリケーション処理のためのデータを記憶するた
めのローカルメモリ部140,240,340とをそな
えるとともに、前述の第1実施形態の場合と構成の異な
るコピー回路150A,250A,350Aをそなえて
構成されている。
【0098】なお、ローカルメモリ部140,240,
340については、前述の第1実施形態の場合と基本的
に同様の、第1バッファ,メモリアクセスアビトレーシ
ョン回路およびコピーメモリとともに、第2バッファを
そなえて構成されている(図2の符号141〜144参
照)。ここで、図12に示すローカルメモリ部140の
第2バッファ142に着目すると、第1実施形態の場合
と同様に、プロセッサ110からコピーメモリ144へ
の更新要求の対象となるアドレスおよびデータ(ライト
データ)とともに、他のプロセッサユニット200C,
300Cのローカルメモリ部240,340で更新され
たコピーメモリの内容(ライトデータおよびアドレス)
を共通メモリバス400を介して入力されて一旦保持し
うるものである。尚、この第2バッファ142に格納さ
れたアドレスおよびデータについても、後述するコピー
回路150Aの制御に基づいてコピーメモリ144に書
き込まれるようになっている。
【0099】また、この第2バッファ142は、プロセ
ッサ110からコピーメモリ144に対する更新要求の
対象となるアドレスおよびデータを保持した場合に、バ
ス調停回路500に対する共通メモリバス400の使用
要求を、制御バス403を通じて出力する機能を有して
いる。さらに、バス調停回路500は、共通メモリバス
400の使用を調停するものである。例えば、上述した
ような、各ローカルメモリ部の第2バッファからの共通
メモリバス400の使用要求を受けて、当該プロセッサ
ユニットに対してバス使用許可を制御バス403を通じ
て通知する一方、後述するコピー回路150A,250
A,350Aからのトランザクション終了通知を受ける
と、次のバス使用要求に対して共通メモリバス400へ
のトランザクション開始指示を行なうものである。
【0100】ここで、コピー回路150A,250A,
350Aは、3つのプロセッサユニット100C,20
0C,300Cのいずれかのローカルメモリ部140,
240,340の内容が更新された場合に、自身のロー
カルメモリ部の更新処理を制御するものであって、トラ
ンザクション監視部,更新制御部としてのコピー処理制
御部およびトランザクション応答部をそなえている。
【0101】なお、プロセッサユニット200C,30
0Cは、プロセッサユニット100Cに準じて基本的に
同様の構成を有しているため、以下においては、プロセ
ッサユニット100Cの構成に着目して説明していくこ
ととする。ここで、コピー回路150Aは、図12に示
すように、トランザクション監視部151,コピー処理
制御部152およびトランザクション応答部153をそ
なえて構成されている。
【0102】トランザクション監視部151は、共通メ
モリバス400のトランザクションを監視するものであ
るが、具体的には、後述するいずれかのローカルメモリ
部140,240,340の第2バッファからのトラン
ザクション開始通知を検出するようになっている。さら
に、トランザクション監視部151においては、上述の
トランザクション開始通知を受けてから、自身の第2バ
ッファ142が共通メモリバス400上のアドレスおよ
びデータを取り込むことができるタイミングになった
ら、第2バッファ142に対して共通メモリバス取り込
みタイミングを通知するとともに、コピー処理制御部1
52に対してコピー処理開始タイミングを通知するよう
になっている。
【0103】これにより、自身の第2バッファ142に
おいては、共通メモリバス400上の更新対象となるア
ドレスおよびデータを取り込むことができるようになっ
ている。また、コピー処理制御部152は、トランザク
ション監視部151からの監視結果に基づいて、ローカ
ルメモリ部140における更新アクセスを制御するもの
である。具体的には、トランザクション監視部151か
らのコピー処理開始タイミングを受けると、メモリアク
セスアビトレーション回路143にメモリアクセスを要
求する。このメモリアクセスアビトレーション回路14
3からアクセス可能応答を受けると、コピーメモリ14
4に対して、第2バッファ142に保持されたアドレス
およびデータによってメモリ更新を行なうように指示す
る。
【0104】なお、コピー処理制御部152において
は、上述のコピーメモリ144におけるコピー処理が完
了すると、正常コピー応答をトランザクション応答部1
53に出力するようになっている。トランザクション応
答部(トランザクション終了通知部)153は、コピー
処理制御部152による書き込みアクセス、即ち第2バ
ッファ142のデータのコピー処理が終了した場合に、
トランザクション終了を、共通メモリバス400を通じ
てバス調停回路500へ通知するものである。
【0105】上述の構成により、本発明の第4実施形態
にかかるマルチプロセッサ装置40では、それぞれ、以
下に示すコピー回路150A,250A,350Aの制
御により、ローカルメモリ部140,240,340の
コピーメモリを更新して、データの同期化を図っている
ので、第1実施形態における共通メモリ600をそなえ
なくとも動作させることができる。換言すれば、各ロー
カルメモリ部140,240,340のコピーメモリ
が、仮想の共通メモリとして動作させることができるの
である。
【0106】まず、装置運用開始時においては、各ロー
カルメモリ部140,240,340のコピーメモリに
記憶しているデータを同期化させるために、バス調停回
路500によるバス調停のもとで仮想共通メモリとして
の各コピーメモリの全領域ライト動作を行なう。つい
で、例えばプロセッサユニット100Cのプロセッサ1
10がローカルメモリ部140へライトアクセスした場
合は、以下に示すように動作する。
【0107】すなわち、プロセッサ110がローカルメ
モリ部140に対してライトアクセスを行なうと、ロー
カルメモリ部140の第2バッファ142においてはプ
ロセッサ110が出力したアドレスおよびデータを一時
的に格納した状態で、バス調停回路500にバス使用権
を要求する。バス調停回路500がプロセッサユニット
100Cにバス使用権を与えると、第2バッファ142
は共通メモリバス400に対してライトアクセスの対象
となったアドレスおよびデータを送出する。
【0108】プロセッサユニット100Cのコピー回路
150Aでは、トランザクション監視部151におい
て、上述の第2バッファ142が共通メモリバス400
に対してアドレスおよびデータを送出した旨の通知(第
2バッファ142からのトランザクション開始通知)が
あったか否かを監視する。トランザクション監視部15
1では、このトランザクション開始通知に基づいて、コ
ピーメモリ144で正常に取り込めるタイミングを検出
し、コピータイミングとしてコピー処理制御部152に
通知する。
【0109】コピー処理制御部152においては、前述
の第1実施形態の場合と同様に、このコピータイミング
に基づいて、メモリアクセスアビトレーション回路14
3およびコピーメモリ144を制御することにより、上
述のごとく第2バッファ142に格納されたアドレスお
よびデータをコピーメモリ144に書き込み制御する。
【0110】また、コピー処理制御部152では、共通
メモリバス400上で指定されたアドレスへのデータの
書き込みが完了すると、正常コピー応答としてトランザ
クション応答部153に通知する。正常トランザクショ
ン応答部153では、正常コピー応答を受けると、トラ
ンザクション終了応答として、制御バス403を通じて
バス調停回路500に通知する。
【0111】なお、トランザクション終了応答を受けた
バス調停回路500においては、次のバス使用要求に対
してバス使用権を与えることができる。ついで、例えば
プロセッサユニット100C以外の、例えばプロセッサ
ユニット200Cのプロセッサ210が、ローカルメモ
リ部240へライトアクセスした場合において、プロセ
ッサユニット100Cにおけるローカルメモリ部140
の同期化は、以下に示すように行なわれる。
【0112】すなわち、プロセッサ210がローカルメ
モリ部240に対してライトアクセスを行なうと、ロー
カルメモリ部240の第2バッファにおいてはプロセッ
サ210が出力したアドレスおよびデータを一時的に格
納した状態で、バス調停回路500にバス使用権を要求
する。バス調停回路500がプロセッサユニット200
Cにバス使用権を与えると、ローカルメモリ部240の
第2バッファでは、共通メモリバス400に対してライ
トアクセスの対象となるアドレスおよびデータを送出す
る。
【0113】プロセッサユニット100Cのコピー回路
150Aでは、トランザクション監視部151におい
て、ローカルメモリ部240の第2バッファが共通メモ
リバス400に対してアドレスおよびデータを送出した
旨の通知(第2バッファからのトランザクション開始通
知)があったか否かを監視する。トランザクション監視
部151では、このトランザクション開始通知に基づい
て、共通メモリバス400を通じ第2バッファ142で
正常に取り込めるタイミングを検出して、共通メモリバ
ス取り込みタイミングとしてコピー処理制御部152に
通知する。これにより、第2バッファ142において
は、他のプロセッサユニット200Cで更新されたアド
レスおよびデータを自身の第2バッファ142に取り込
むことができる。
【0114】また、トランザクション監視部151にお
いては、上述の共通メモリバス取り込みタイミングとと
もに、第2バッファ142で取り込むことができたアド
レスおよびデータをコピーメモリ144にコピーするた
めのタイミングを検出し、コピータイミングとしてコピ
ー処理制御部152に通知する。コピー処理制御部15
2においては、前述の第1実施形態の場合と同様に、こ
のコピータイミングに基づきメモリアクセスアビトレー
ション回路143およびコピーメモリ144を制御する
ことにより、上述のごとく第2バッファ142に格納さ
れたアドレスおよびデータをコピーメモリ144に書き
込み制御する。
【0115】また、コピー処理制御部152では、共通
メモリバス400上で指定されたアドレスへのデータの
書き込みが完了すると、正常コピー応答としてトランザ
クション応答部153に通知する。正常トランザクショ
ン応答部153では、正常コピー応答を受けると、トラ
ンザクション終了応答として、制御バス403を通じて
バス調停回路500に通知する。
【0116】なお、トランザクション終了応答を受けた
バス調停回路500においては、次のバス使用要求に対
してバス使用権を与えることができる。換言すれば、ロ
ーカルメモリ部140,240,340が、いずれかの
プロセッサ110,210,310からのデータ更新要
求を受けると、バス調停回路500に対してバス使用要
求を出力するように構成される。更に、それぞれのコピ
ー回路150A,250A,350Aにおいては、トラ
ンザクション監視部における共通メモリバス400のト
ランザクションの監視の結果バス調停回路500からの
バス使用許可を受けると、コピー処理制御部において上
記データ更新要求の内容に従ってローカルメモリ部14
0,240,340の更新処理を制御する。
【0117】これにより、ローカルメモリ部140,2
40,340では、それぞれのプロセッサ110,21
0,310からのデータ更新要求を受けると、バス調停
回路500に対してバス使用要求を出力し、且つ、コピ
ー回路150A,250A,350Aが、バス調停回路
500からのバス使用許可を受けると、上記データ更新
要求の内容に従ってローカルメモリ部140,240,
340の更新処理をそれぞれ制御する。
【0118】さらに、例えばプロセッサ110から仮想
共通メモリとしてのローカルメモリ部140に対してリ
ードアクセスした場合について詳述する。すなわち、プ
ロセッサ110が仮想共通メモリとしてのローカルメモ
リ部140に対してリードアクセスを行なうと、ローカ
ルメモリ部140では、該当するアドレスのデータをプ
ロセッサ110に応答する。
【0119】このように、本発明の第4実施形態にかか
るマルチプロセッサ装置40によれば、前述の第1実施
形態の場合と同様に、共通メモリとして記憶すべきデー
タを、それぞれのプロセッサ110,210,310配
下のローカルメモリ部内に持つ事ができるので、共通メ
モリバス400上でリードアクセスによるトランザクシ
ョンが発生しないため、共通メモリバス400(競合制
御)での競合を最小限に抑え、バス競合によるアクセス
の待ち合わせを短くすることが可能となる利点がある。
【0120】さらに、コピー回路150A,250A,
350Aをそなえたことにより、各ローカルメモリ部1
40,240,340を仮想共通メモリとして動作させ
て、第1実施形態における共通メモリ600をそなえな
くともマルチプロセッサ装置として動作させることがで
きる利点もある。なお、上述の第4実施形態において、
前述の第2実施形態におけるステータスメモリおよび第
1バッファと同等の機能や、第3実施形態の特徴的な構
成である競合用および個別用に分離された共通メモリバ
スおよび2ウェイのローカルメモリ部の構成を適宜組み
合わせて適用して実施することも、もちろん可能であ
る。
【0121】[E]その他 上述の各実施形態におけるマルチプロセッサ装置におい
ては、3つのプロセッサユニットを共通メモリバスを介
して接続して構成されているが、本発明によればこれに
限定されず、少なくとも複数であればよい。また、各実
施形態におけるマルチプロセッサ装置においては、バス
調停回路500をそなえているが、本発明によれば、こ
れを省略して構成することとしてもよい。
【0122】[F]付記 (付記1) アプリケーション処理を独立して行ないう
る複数のプロセッサユニットと、各プロセッサユニット
におけるアプリケーション処理に共通して用いられるデ
ータを記憶しておく共通メモリと、上記の複数のプロセ
ッサユニットと共通メモリとを相互に接続するバスとを
そなえるとともに、上記の各プロセッサユニットが、上
記アプリケーション処理のための命令実行処理を行なう
プロセッサと、上記のプロセッサとバスとの間に設けら
れ、該共通メモリの全内容データのコピーを記憶するた
めのローカルメモリ部と、該複数のプロセッサユニット
のいずれかのプロセッサにより該共通メモリの内容が更
新された場合に該ローカルメモリ部の更新処理を制御す
るコピー回路とをそなえ、該ローカルメモリ部におい
て、該共通メモリに記憶されたデータの読み出し命令を
該プロセッサから受けると、当該ローカルメモリ部にコ
ピーされた対応データを読み出して出力するように構成
されたことを特徴とする、マルチプロセッサ装置。
【0123】(付記2) 該コピー回路が、上記のプロ
セッサから共通メモリへのデータの更新命令に対する該
共通メモリからの更新完了応答を受けると、当該共通メ
モリへの更新内容に従って該ローカルメモリ部の更新処
理を制御するように構成されたことを特徴とする、付記
1記載のマルチプロセッサ装置。 (付記3) 上記の各プロセッサユニットのローカルメ
モリ部が、該共通メモリの全内容データのコピーを記憶
するための領域をそなえてなるコピーメモリと、該プロ
セッサからの上記読み出し命令のためのアドレス情報お
よび読み出されたデータを一旦保持する第1バッファ
と、該プロセッサからの該共通メモリへの更新要求の対
象となるアドレスおよびデータとともに、該複数のプロ
セッサユニットのいずれかのプロセッサにより更新され
た該共通メモリの内容を該バスを介して一旦保持しうる
第2バッファと、該プロセッサからの上記読み出し命令
に基づいた該コピーメモリに対する読み出しアクセス
と、該第2バッファにて保持されている内容に従って該
コピーメモリ更新するための更新アクセスとを、該コピ
ー回路からの制御に基づいて調停するメモリアクセス調
停回路とをそなえて構成されたことを特徴とする、付記
1記載のマルチプロセッサ装置。
【0124】(付記4) 該コピー回路が、該バスのト
ランザクションを監視するトランザクション監視部と、
該トランザクション監視部からの監視結果に基づいて、
該ローカルメモリ部における更新処理を制御する更新制
御部とをそなえて構成されたことを特徴とする、付記1
記載のマルチプロセッサ装置。 (付記5) 該トランザクション監視部における該バス
のトランザクションの監視の結果、上記のプロセッサか
ら共通メモリへのデータの更新命令に対する該共通メモ
リからの更新完了応答を受けると、該更新制御部が、当
該共通メモリへの更新内容に従って該ローカルメモリ部
の更新処理を制御するように構成されたことを特徴とす
る、付記4記載のマルチプロセッサ装置。
【0125】(付記6) 該ローカルメモリ部が、上記
のコピーメモリ上におけるアドレス領域に対応して、更
新されたデータが格納されているか否かが記録されるス
テータスメモリをそなえるとともに、該第1バッファ
が、該プロセッサからの読み出し命令のアドレスに対応
したデータをコピーメモリから読み出す際に、該ステー
タスメモリの記録を判定するステータス判定部と、該ス
テータス判定部における判定結果に基づいて、上記読み
出し命令のアドレスに対応した更新データが保持されて
いると判定された場合には上記保持されたデータを該プ
ロセッサに出力する一方、上記更新データが保持されて
いると判定されなかった場合には、該共通メモリに対す
る読み出しのための処理を行なう読み出し処理部とをそ
なえて構成されたことを特徴とする、付記3記載のマル
チプロセッサ装置。
【0126】(付記7) 該第2バッファにて保持され
ている内容を該メモリに更新するための更新アクセスを
正常に完了できなかった場合には、該ステータスメモリ
の対応アドレス領域にはデータ無し状態が記録されるよ
うに構成されたことを特徴とする、付記6記載のマルチ
プロセッサ装置。 (付記8) 該共通メモリが、該複数のプロセッサユニ
ットにおけるアプリケーション処理によりリアルタイム
に使用する頻度の高いデータを記憶する第1共通メモリ
と、上記頻度が低いデータを記憶する第2共通メモリと
をそなえるとともに、該バスが、上記の複数のプロセッ
サユニットと第1共通メモリとを相互に接続する第1バ
スと、上記の複数のプロセッサユニットと第2共通メモ
リとを相互に接続する第2バスとをそなえ、上記のプロ
セッサユニットによる第1バスの使用を調停する第1バ
ス調停回路と、上記のプロセッサユニットによる第2バ
スの使用を管理する第2バス使用管理回路とをそなえ、
上記の各プロセッサユニットのローカルメモリ部が、該
プロセッサからの読み出し命令または更新命令の対象と
なるデータについて、上記頻度の高低を分類する分類部
と、該第1共通メモリの全内容データのコピーを記憶す
るための第1ローカルメモリ部と、該第2共通メモリの
全内容データのコピーを記憶するための第2ローカルメ
モリ部とをそなえ、かつ、該コピー回路が、該複数のプ
ロセッサユニットのいずれかのプロセッサにより該第1
共通メモリの内容が更新された場合に該第1ローカルメ
モリ部の更新処理を制御すべく構成されるとともに、上
記の第1ローカルメモリ部において、該第1共通メモリ
に記憶されたデータの読み出し命令を上記のプロセッサ
から受けると、当該第1ローカルメモリ部にコピーされ
た対応データを読み出して出力するように構成されたこ
とを特徴とする、付記1記載のマルチプロセッサ装置。
【0127】(付記9) アプリケーション処理を独立
して行なうための複数のプロセッサユニットと、上記の
複数のプロセッサユニットを相互に接続するバスとをそ
なえるとともに、上記の各プロセッサユニットが、デー
タの読み出しおよび書き込みを行なって、上記アプリケ
ーション処理のための命令実行処理を行なうプロセッサ
と、該プロセッサにおける上記アプリケーション処理の
ためのデータを記憶するためのローカルメモリ部と、該
複数のプロセッサユニットのいずれかのローカルメモリ
部の内容が更新された場合に、自身のローカルメモリ部
の更新処理を制御するコピー回路とをそなえて構成され
たことを特徴とする、マルチプロセッサ装置。
【0128】(付記10) 上記のプロセッサユニット
によるバスの使用を調停するバス調停回路をそなえ、該
ローカルメモリ部が、該プロセッサからのデータ更新要
求を受けると、該バス調停回路に対してバス使用要求を
出力するように構成され、且つ、該コピー回路が、該バ
ス調停回路からのバス使用許可を受けると、上記データ
更新要求の内容に従って該ローカルメモリ部の更新処理
を制御するように構成されたことを特徴とする、付記9
記載のマルチプロセッサ装置。
【0129】(付記11) 上記の各プロセッサユニッ
トのローカルメモリ部が、上記アプリケーション処理の
ためのデータを記憶するメモリと、該プロセッサからの
上記データの読み出し命令のためのアドレス情報および
読み出されたデータを一旦保持する第1バッファと、該
プロセッサからの上記データの書き込み要求の対象とな
るアドレスおよびデータとともに、該複数のプロセッサ
ユニットにおけるのいずれかのローカルメモリ部のメモ
リにおいて更新された内容を、一旦保持する第2バッフ
ァと、該プロセッサからの上記読み出し命令に基づいた
該メモリに対する読み出しアクセスと、該第2バッファ
にて保持されている内容を該メモリに書き込むための書
き込みアクセスとを、該コピー回路からの制御に基づい
て調停するメモリアクセス調停回路とをそなえて構成さ
れたことを特徴とする、付記9記載のマルチプロセッサ
装置。
【0130】(付記12) 上記のプロセッサユニット
によるバスの使用を調停するバス調停回路をそなえ、該
コピー回路が、該バスのトランザクションを監視するト
ランザクション監視部と、該トランザクション監視部か
らの監視結果に基づいて該ローカルメモリ部における更
新アクセスを制御する更新制御部と、該更新制御部によ
る上記書き込みアクセスが終了した場合に、トランザク
ション終了を該バスを通じて該バス調停回路へ通知する
トランザクション終了通知部とをそなえて構成されたこ
とを特徴とする、付記9記載のマルチプロセッサ装置。
【0131】(付記13) 該ローカルメモリ部が、該
プロセッサからのデータ更新要求を受けると、該バス調
停回路に対してバス使用要求を出力するように構成さ
れ、且つ、上記のコピー回路のトランザクション監視部
における該バスのトランザクションの監視の結果、該バ
ス調停回路からのバス使用許可を受けると、該更新制御
部においては、上記データ更新要求の内容に従って該ロ
ーカルメモリ部の更新処理を制御するように構成された
ことを特徴とする、付記12記載のマルチプロセッサ装
置。
【0132】(付記14) 該ローカルメモリ部が、上
記のメモリ上において更新制御部による更新制御がなさ
れたアドレス領域に対応して、更新されたデータが格納
されているか否かが記録されるステータスメモリをそな
えるとともに、該第1バッファが、該プロセッサからの
読み出し命令のアドレスに対応したデータをメモリから
読み出して一旦保持するとともに、該ステータスメモリ
の記録を判定するステータス判定部と、該ステータス判
定部における判定結果に基づいて、上記読み出し命令の
アドレスに対応した更新データが保持されていると判定
された場合には上記保持されたデータを該プロセッサに
出力する一方、上記更新データが保持されていると判定
されなかった場合には、他のプロセッサユニットにおけ
るローカルメモリ部に対するデータ読み出しのための処
理を行なう読み出し命令出力部とをそなえて構成された
ことを特徴とする、付記11記載のマルチプロセッサ装
置。
【0133】(付記15) 該第2バッファにて保持さ
れている内容を該メモリに書き込むための書き込みアク
セスを正常に完了できなかった場合には、該ステータス
メモリの該当アドレス領域にはデータ無し状態が記録さ
れるように構成されたことを特徴とする、付記14記載
のマルチプロセッサ装置。 (付記16) 該バスが、上記アプリケーション処理に
よりリアルタイムに共通使用する頻度の高いデータを授
受するための第1バスと、上記頻度が低いデータを授受
するための第2バスとをそなえるとともに、該バス調停
回路が、上記のプロセッサユニットによる第1バスの使
用を調停する第1バス調停回路と、上記のプロセッサユ
ニットによる第2バスの使用を調停する第2バス使用管
理回路とをそなえ、上記の各プロセッサユニットにおけ
るローカルメモリ部が、該プロセッサからの読み出し命
令または更新命令の対象となるデータについて、上記頻
度の高低を分類する分類部と、該第1共通メモリの全内
容データのコピーを記憶するための第1ローカルメモリ
部と、該第2共通メモリの全内容データのコピーを記憶
するための第2ローカルメモリ部とをそなえ、かつ、該
コピー回路が、該複数のプロセッサユニットのいずれか
のプロセッサにより該第1共通メモリの内容が更新され
た場合に該第1ローカルメモリ部の更新処理を制御すべ
く構成されたことを特徴とする、付記9記載のマルチプ
ロセッサ装置。
【0134】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1,2記載
の本発明のマルチプロセッサ装置によれば、各プロセッ
サユニットが、プロセッサとローカルメモリ部とコピー
回路とをそなえたことにより、共通メモリの全データの
コピーを、それぞれのプロセッサ配下のコピーメモリ内
に持つ事で、バス上でリードアクセスによるトランザク
ションが発生しないため、バスでの競合を最小限に抑え
ることができる。これにより、バス競合によるアクセス
の待ち合わせを短くすることが可能となる。特に、リア
ルタイム処理を行なう場合でも、キャッシュメモリ方式
のごときキャッシュメモリ上のデータの無効化処理や再
読み込み処理等が増加することもなく、必要とする共通
メモリ上のデータへのアクセスを最小の待ち合わせで行
なうことができる。
【0135】また、請求項3記載の本発明によれば、各
プロセッサユニットのローカルメモリ部におけるステー
タスメモリおよび第1バッファにより、共通メモリのデ
ータがコピーメモリにコピーされているか否かに応じ
て、それぞれのプロセッサに対して矛盾の無い読み出し
データを出力することができるので、前述の第1実施形
態の場合と同様、共通メモリバスでの競合を最小限に抑
え、バス競合によるアクセスの待ち合わせを短くするこ
とが可能となる利点があるほか、複数のコピーメモリに
おける全てのデータを一致させるための初期化処理を省
略することができる。
【0136】さらに、請求項4記載の本発明によれば、
該共通メモリが第1共通メモリと第2共通メモリとをそ
なえる、該バスが第1バスと第2バスとをそなえるとと
もに、各プロセッサユニットにおけるローカルメモリ部
の分類部をそなえたことにより、リアルタイムに共通使
用する頻度の低いデータに対するアクセスを別のバス経
由でアクセスすることができ、特に、リアルタイム処理
を行なう場合、バス競合によるアクセスの待ち合わせを
より短くすることができる。
【0137】さらに、請求項5記載の本発明のマルチプ
ロセッサ装置によれば、複数のプロセッサユニットとバ
スとをそなえるとともに、各プロセッサユニットが、プ
ロセッサとローカルメモリ部とコピー回路とをそなえて
構成しているので、共通メモリとして記憶すべきデータ
を、それぞれのプロセッサ配下のローカルメモリ部内に
持つ事ができるので、バス上でリードアクセスによるト
ランザクションが発生しないため、バスでの競合を最小
限に抑え、アクセスの待ち合わせを短くすることが可能
となる利点があるほか、各ローカルメモリ部を仮想共通
メモリとして動作させて、従来よりの共通メモリをそな
えなくともマルチプロセッサ装置として動作させること
ができる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかるマルチプロセッ
サ装置を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態におけるローカルメモリ部の構成
に着目したブロック図である。
【図3】第1実施形態におけるコピー回路の構成に着目
したブロック図である。
【図4】(a)は自身のプロセッサユニットからの書き
込み要求時の信号経路を示す図、(b)は他のプロセッ
サユニットからの書き込み要求時の信号経路を示す図、
(c)は自身のプロセッサユニットからの読み出し要求
時の信号経路を示す図である。
【図5】本発明の第2実施形態にかかるマルチプロセッ
サ装置を示すブロック図である。
【図6】本発明の第2実施形態におけるステータスメモ
リの構成を示す図である。
【図7】本発明の第3実施形態にかかるマルチプロセッ
サ装置を示すブロック図である。
【図8】本発明の第3実施形態にかかるマルチプロセッ
サ装置を詳細に示すブロック図である。
【図9】第3実施形態におけるポーリング制御回路の構
成に着目したブロック図である。
【図10】第3実施形態におけるポーリング制御動作を
説明するためのタイムチャートである。
【図11】本発明の第4実施形態にかかるマルチプロセ
ッサ装置を示すブロック図である。
【図12】第4実施形態におけるコピー回路の構成に着
目したブロック図である。
【図13】マルチプルセッサ装置を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
10〜40 マルチプロセッサ装置 100,101,100A〜100C プロセッサユニ
ット 110,210,310 プロセッサ 120,220,320 キャッシュメモリ 130,230,330 スヌープ回路 140,160,240,260,340,360 ロ
ーカルメモリ部 141,146 第1バッファ 142 第2バッファ 143 メモリアクセスアビトレーション回路(メモリ
アクセス調停回路) 144 コピーメモリ 145 ステータスメモリ 146−1 ステータス判定部 146−2 読み出し処理部 150,250,350,150A,250A,350
A コピー回路 151 トランザクション監視部 152 コピー処理制御部(更新制御部) 153 トランザクション応答部 200,201,200A〜200C プロセッサユニ
ット 300,301,300A〜300C プロセッサユニ
ット 400 共通メモリバス 410 競合用共通メモリバス 420 個別用共通メモリバス 401 アドレスバス 402 データバス 403 制御バス 500 バス調停回路 510 ポーリング制御回路 511 バス使用中応答監視部 512 バス使用許可通知部 600 共通メモリ 610 競合用共通メモリ 620 個別用共通メモリ 700 マルチプロセッサ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 12/08 551 G06F 12/08 551Z 15/16 645 15/16 645 15/167 15/167 C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アプリケーション処理を独立して行ない
    うる複数のプロセッサユニットと、各プロセッサユニッ
    トにおけるアプリケーション処理に共通して用いられる
    データを記憶しておく共通メモリと、上記の複数のプロ
    セッサユニットと共通メモリとを相互に接続するバスと
    をそなえるとともに、 上記の各プロセッサユニットが、 上記アプリケーション処理のための命令実行処理を行な
    うプロセッサと、 上記のプロセッサとバスとの間に設けられ、該共通メモ
    リの全内容データのコピーを記憶するためのローカルメ
    モリ部と、 該複数のプロセッサユニットのいずれかのプロセッサに
    より該共通メモリの内容が更新された場合に該ローカル
    メモリ部の更新処理を制御するコピー回路とをそなえ、 該ローカルメモリ部において、該共通メモリに記憶され
    たデータの読み出し命令を該プロセッサから受けると、
    当該ローカルメモリ部にコピーされた対応データを読み
    出して出力するように構成されたことを特徴とする、マ
    ルチプロセッサ装置。
  2. 【請求項2】 上記の各プロセッサユニットのローカル
    メモリ部が、 該共通メモリの全内容データのコピーを記憶するための
    領域をそなえてなるコピーメモリと、 該プロセッサからの上記読み出し命令のためのアドレス
    情報および読み出されたデータを一旦保持する第1バッ
    ファと、 該プロセッサからの該共通メモリへの更新要求の対象と
    なるアドレスおよびデータとともに、該複数のプロセッ
    サユニットのいずれかのプロセッサにより更新された該
    共通メモリの内容を該バスを介して一旦保持しうる第2
    バッファと、 該プロセッサからの上記読み出し命令に基づいた該コピ
    ーメモリに対する読み出しアクセスと、該第2バッファ
    にて保持されている内容に従って該コピーメモリ更新す
    るための更新アクセスとを、該コピー回路からの制御に
    基づいて調停するメモリアクセス調停回路とをそなえて
    構成されたことを特徴とする、請求項1記載のマルチプ
    ロセッサ装置。
  3. 【請求項3】 該ローカルメモリ部が、上記のコピーメ
    モリ上におけるアドレス領域に対応して、更新されたデ
    ータが格納されているか否かが記録されるステータスメ
    モリをそなえるとともに、 該第1バッファが、該プロセッサからの読み出し命令の
    アドレスに対応したデータをコピーメモリから読み出す
    際に、該ステータスメモリの記録を判定するステータス
    判定部と、該ステータス判定部における判定結果に基づ
    いて、上記読み出し命令のアドレスに対応した更新デー
    タが保持されていると判定された場合には上記保持され
    たデータを該プロセッサに出力する一方、上記更新デー
    タが保持されていると判定されなかった場合には、該共
    通メモリに対する読み出しのための処理を行なう読み出
    し処理部とをそなえて構成されたことを特徴とする、請
    求項2記載のマルチプロセッサ装置。
  4. 【請求項4】 該共通メモリが、該複数のプロセッサユ
    ニットにおけるアプリケーション処理によりリアルタイ
    ムに使用する頻度の高いデータを記憶する第1共通メモ
    リと、上記頻度が低いデータを記憶する第2共通メモリ
    とをそなえるとともに、 該バスが、上記の複数のプロセッサユニットと第1共通
    メモリとを相互に接続する第1バスと、上記の複数のプ
    ロセッサユニットと第2共通メモリとを相互に接続する
    第2バスとをそなえ、 上記のプロセッサユニットによる第1バスの使用を調停
    する第1バス調停回路と、上記のプロセッサユニットに
    よる第2バスの使用を管理する第2バス使用管理回路と
    をそなえ、 上記の各プロセッサユニットのローカルメモリ部が、 該プロセッサからの読み出し命令または更新命令の対象
    となるデータについて、上記頻度の高低を分類する分類
    部と、 該第1共通メモリの全内容データのコピーを記憶するた
    めの第1ローカルメモ リ部と、 該第2共通メモリの全内容データのコピーを記憶するた
    めの第2ローカルメモリ部とをそなえ、 かつ、該コピー回路が、該複数のプロセッサユニットの
    いずれかのプロセッサにより該第1共通メモリの内容が
    更新された場合に該第1ローカルメモリ部の更新処理を
    制御すべく構成されるとともに、 上記の第1ローカルメモリ部において、該第1共通メモ
    リに記憶されたデータの読み出し命令を上記のプロセッ
    サから受けると、当該第1ローカルメモリ部にコピーさ
    れた対応データを読み出して出力するように構成された
    ことを特徴とする、請求項1記載のマルチプロセッサ装
    置。
  5. 【請求項5】 アプリケーション処理を独立して行なう
    ための複数のプロセッサユニットと、上記の複数のプロ
    セッサユニットを相互に接続するバスとをそなえるとと
    もに、 上記の各プロセッサユニットが、 データの読み出しおよび書き込みを行なって、上記アプ
    リケーション処理のための命令実行処理を行なうプロセ
    ッサと、 該プロセッサにおける上記アプリケーション処理のため
    のデータを記憶するためのローカルメモリ部と、 該複数のプロセッサユニットのいずれかのローカルメモ
    リ部の内容が更新された場合に、自身のローカルメモリ
    部の更新処理を制御するコピー回路とをそなえて構成さ
    れたことを特徴とする、マルチプロセッサ装置。
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