WO2012147203A1 - システムコントローラ及びプログラム - Google Patents

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    • G06F9/06Arrangements for program control, e.g. control units using stored programs, i.e. using an internal store of processing equipment to receive or retain programs
    • G06F9/46Multiprogramming arrangements
    • G06F9/52Program synchronisation; Mutual exclusion, e.g. by means of semaphores

Abstract

 調停部(16)は、ユーザI/F制御部(13)(機器制御部(15))から、運転状態データの更新登録要求を受けると、その可否を決定し、許可する場合は当該運転状態データの更新登録要求を保持する。ユーザI/F制御部(13)(機器制御部(15))は、運転状態データの更新登録要求を行った場合、調停部(16)により許可されると、FIFO登録データを生成して、第1のFIFOバッファ(17)(第2のFIFOバッファ(18))に格納し、また、表示用データ記憶部(12)(機器制御用データ記憶部(14))に保存する。ユーザI/F制御部(13)(機器制御部(15))は、他方の制御部による更新登録要求を調停部(16)が保持している場合には、第2のFIFOバッファ(18)(第1のFIFOバッファ(17))からFIFO登録データを取り出し、表示用データ記憶部(12)(機器制御用データ記憶部(14))に保存する。

Description

システムコントローラ及びプログラム
 本発明は、複数のデータベース間の更新同期を取る技術に関する。
 従来より、複数のデータベース間の同期を取るための技術は、種々提案されている。例えば、特許文献1に開示される空気調和システムでは、複数の分散管理装置及び集中管理装置のそれぞれで管理される属性情報DBの同期を取るため、複数の分散管理装置と集中管理装置との間で定期的に属性情報のデータを含む信号を通信する。
特開2009-204185号公報
 ところで、一般によく知られたビル設備システムにおいては、空調機や照明器等の設備機器を統括して制御するコントローラ(システムコントローラ)は、通常、各設備機器の動作状態を表示するための表示制御部と、各設備機器に対して動作制御等を行うための機器制御部と、を備える。
 そして、上記の場合、表示制御部が管理するDB(表示制御用DB)と、機器制御部が管理するDB(機器制御用DB)とは、別個に用意される。各設備機器の運転状態に関する処理は、表示制御部側と機器制御部側とで整合させる必要があるため、運転状態に関するデータについて、これらのDBにおいて、更新同期を取る必要がある。
 通常、この種のシステムコントローラでは、搭載するCPUは1つであるため、従来においては、上記の更新同期は、OS(Operating System)の機能に依拠していた。
 このため、例えば、システムコールの発行等、OSの処理に起因したオーバヘッドやデッドロックが発生する問題が残っていた。したがって、この種のシステムコントローラにおいて、OSの機能に依拠しない新たな更新同期技術の提案が望まれているのが実情である。
 本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、OSの機能に依拠しない構成で、複数のデータベース間の更新同期を実現できるシステムコントローラ等を提供することを目的とする。
 上記目的を達成するため、本発明に係るシステムコントローラは、
 ユーザインタフェースに関する処理を行う第1の制御手段と、
 複数の設備機器の各々とデータの授受を行う第2の制御手段と、
 前記設備機器の運転状態に関する運転状態データを記憶し、前記第1の制御手段によってデータの読み書きが行われる第1のデータ記憶手段と、
 前記運転状態データを記憶し、前記第2の制御手段によってデータの読み書きが行われる第2のデータ記憶手段と、
 前記第1の制御手段又は前記第2の制御手段から、前記運転状態データの更新登録要求を受けると、所定条件の下、当該運転状態データの更新登録の許可又は禁止の何れかを決定し、決定した結果を要求元に応答すると共に、許可した場合には当該運転状態データの更新登録要求を保持する調停手段と、を備え、
 前記第1の制御手段又は前記第2の制御手段は、前記運転状態データの更新登録要求を行った場合、前記調停手段により前記更新登録が許可されると、当該運転状態データの更新内容を示す更新用データを所定のバッファに格納すると共に、対応する前記第1のデータ記憶手段又は前記第2のデータ記憶手段に保存されている当該運転状態データの内容を前記更新用データに基づいて更新し、
 前記第1の制御手段又は前記第2の制御手段は、他方の制御手段による前記更新登録要求を前記調停手段が保持している場合には、前記バッファから他方の制御手段が格納した更新用データを取り出し、対応する前記第1のデータ記憶手段又は前記第2のデータ記憶手段に保存されている当該運転状態データの内容を前記更新用データに基づいて更新する。
 本発明は、第1の制御手段及び第2の制御手段のそれぞれの処理において、運転状態データの内容変更が生じた場合、当該運転状態データの更新登録の可否を決定する調停手段を備えている。これにより、第1の制御手段及び第2の制御手段のそれぞれが管理する第1のデータ記憶手段及び第2のデータ記憶手段において、運転状態データの更新同期を取ることができ、運転状態データの整合性が維持できる。そして、OSの機能に依拠しない構成により、上記の更新同期を実現するため、例えば、システムコールの発行等、OSの処理に起因したオーバヘッドやデッドロックの発生を回避することが可能となる。したがって、実行効率を高めることが期待できる。
本発明の実施形態に係るシステムコントローラを備えた設備システムの構成を示す図である。 実施形態1のシステムコントローラの機能構成を示すブロック図である。 実施形態1において、運転状態データのデータ構造を示す図である。 実施形態1において、ユーザI/F制御部の動作手順を示すフローチャートである。 実施形態1において、機器制御部の動作手順を示すフローチャートである。 実施形態2のシステムコントローラの機能構成を示すブロック図である。 実施形態2において、第1の制御部の動作手順を示すフローチャートである。 実施形態2において、FIFO登録データのデータ構造を示す図である。 実施形態2において、宛先指定の設定について説明するための図(その1)である。 実施形態2において、宛先指定の設定について説明するための図(その2)である。 実施形態2において、宛先指定の解除について説明するための図(その1)である。 実施形態2において、宛先指定の解除について説明するための図(その2)である。
 以下、本発明の実施形態に係るシステムコントローラについて図面を参照して詳細に説明する。
(実施形態1)
 図1は、本実施形態に係るシステムコントローラ1を備えた設備システムの全体構成を示す図である。この設備システムは、例えば、オフィスビル内に設置される空調機や照明器等の設備機器2を制御し、管理するためのシステム(ビル設備システム)である。図1に示すように、この設備システムでは、システムコントローラ1と、複数の設備機器2(設備機器2A,2B,2C,…)と、1又は複数のリモコン3と、が設備ネットワーク4に接続されている。設備ネットワーク4は、一般的なビル設備システムにおける周知のネットワーク技術により構築される。
 リモコン3は、各設備機器2をユーザが所望する設定条件で運転動作させるためのリモートコントローラである。リモコン3は、設備機器2毎に1台ずつ用意された構成にしてもよいし、本例のように、1台のリモコン3が複数台の設備機器2に対応する構成であってもよい。
 リモコン3は、ハードウェア的には、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の読み書き可能な不揮発性の半導体メモリ、所定のユーザインタフェース、設備ネットワーク4を介して他の機器と通信するための通信インタフェース等(何れも図示せず)から構成される。ユーザインタフェースは、例えば、液晶表示器等の表示デバイスや、キーパッド、タッチパッド、タッチパネル等の入力デバイス等から構成される。リモコン3は、ユーザインタフェースを介して、ユーザからの入力操作を受け付け、受け付けた入力操作に係るデータ(機器制御データ)を指定された設備機器2に送信する。
 設備機器2は、リモコン3からの機器制御データに基づいた運転動作を行う。例えば、設備機器2が空調機の場合、設備機器2は、リモコン3からの機器制御データに従って、冷房、暖房、送風、除湿等の運転モードを切り替えたり、設定された温度の空気を設定された風量で吹き出す動作等を行う。また、例えば、設備機器2が照明器の場合、設備機器2は、リモコン3からの機器制御データに従って、消灯・点灯動作を行ったり、照度や色温度等を変更した照明を行う。
 設備機器2は、上述のように、リモコン3によって動作状態が変更されると、変更した動作状態を示す状態変更データをシステムコントローラ1に送信する。
 システムコントローラ1は、ハードウェア的には、CPU、ROM、RAM、フラッシュメモリ等の読み書き可能な不揮発性の半導体メモリあるいはハードディスクドライブ、所定のユーザインタフェース、設備ネットワーク4を介して他の機器と通信するための通信インタフェース等(何れも図示せず)から構成される。ユーザインタフェースは、入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、キーパッド、タッチパッドやタッチパネル等から構成される。)と、表示デバイス(例えば、CRTや液晶表示器等から構成される。)と、から構成される。
 システムコントローラ1は、設備機器2から上述した状態変更データを受信すると、かかる状態変更データを、当該設備機器2の現在の運転状態として保持する。各設備機器2の運転状態は、例えば、ユーザ操作に応じて、上記の表示デバイスから所定態様で表示出力される。ここでいう運転状態には、運転モード(停止、冷房、暖房、送風、除湿など)や設定されている温度や風量等の内容が含まれる。また、システムコントローラ1は、上記の入力デバイスを介したユーザ操作に応じて、特定の設備機器2を、ユーザが所望する設定条件で運転動作させることもできる。即ち、システムコントローラ1は、ユーザ操作が、設備機器2の運転動作の変更に関する操作である場合、かかる操作に応じて、機器制御データを生成し、これを、対応する設備機器2に対して送信することで、当該設備機器2の運転動作を制御することができる。
 図2は、システムコントローラ1の機能構成を示すブロック図である。図2に示すように、システムコントローラ1は、操作受付部10と、表示部11と、表示用データ記憶部12と、ユーザI/F制御部13と、機器制御用データ記憶部14と、機器制御部15と、調停部16と、第1のFIFOバッファ17と、第2のFIFOバッファ18と、を備える。
 ユーザI/F制御部13、機器制御部15、調停部16等の機能は、システムコントローラ1に実装されている所定のOS(Operating System)の制御下で、CPU等が、ROM等に記憶されている1又は複数の所定のプログラムを実行することで実現される。そして、ユーザI/F制御部13、機器制御部15は、いわゆるタスクであり、OSによって、交互に起動される。
 操作受付部10は、ユーザからの入力操作を受け付ける。操作受付部10が受け付けた入力操作に係るデータ(ユーザ操作データ)は、操作割り込みハンドラ(図示せず)によって、操作割り込み用バッファ(図示せず)に書き込まれる。操作割り込み用バッファに書き込まれたユーザ操作データは、ユーザI/F制御部13によって読み込まれる。
 表示部11は、ユーザI/F制御部13の制御の下、ユーザ操作用の画面を表示したり、ユーザの入力結果(即ち、ユーザ操作データ)やユーザの所望するデータ(例えば、設備機器2の運転状態を示すデータ)等の表示を行う。
 表示用データ記憶部12(第1のデータ記憶手段)は、各設備機器2の運転状態を示すデータ(運転状態データ)や、その他、表示部11による上記の表示に関する様々なデータを記憶する。
 ユーザI/F制御部13(第1の制御手段)は、上述した操作受付部10、表示部11を制御して、当該システムコントローラ1におけるユーザインタフェースに関する制御全般を行う。ユーザI/F制御部13は、起動すると、先ず、操作割り込み用バッファをチェックする。操作割り込み用バッファに上述したユーザ操作データが格納されている場合、ユーザI/F制御部13は、操作割り込み用バッファからユーザ操作データを読み出し、かかるユーザ操作データの内容に応じた処理を行う。
 この場合、例えば、ユーザ操作データが、設備機器2の運転動作に関するものであると、ユーザI/F制御部13は、後述する調停部16に対して、運転状態データの更新登録要求を行う。その結果、調停部16から更新登録を許可する旨の応答が返ってきた場合、ユーザI/F制御部13は、当該ユーザ操作データからFIFO登録データ(詳細は後述する)を生成し、第1のFIFOバッファ17に格納する。また、ユーザI/F制御部13は、生成したFIFO登録データを運転状態データとして表示用データ記憶部12に保存する。
 一方、調停部16から更新登録を禁止する旨の応答が返ってきた場合、ユーザI/F制御部13は、操作割り込み用バッファから読み出したユーザ操作データを破棄する。
 操作割り込み用バッファにユーザ操作データが格納されていない場合、ユーザI/F制御部13は、調停部16に対して、更新登録すべき運転状態データの存在有無を問い合わせる。調停部16から、更新登録すべき運転状態データが存在する旨の応答が返ってきた場合、ユーザI/F制御部13は、第2のFIFOバッファ18からFIFO登録データを順次取り出し、運転状態データとして表示用データ記憶部12に保存する。FIFO登録データの取り出し完了後、ユーザI/F制御部13は、第2のFIFOバッファ18をクリアする。即ち、ユーザI/F制御部13は、第2のFIFOバッファ18に格納されている全てのFIFO登録データを消去する。
 機器制御用データ記憶部14(第2のデータ記憶手段)は、各設備機器2の運転状態データを記憶する。詳細は後述するが、機器制御用データ記憶部14に記憶される運転状態データのデータ構造は、表示用データ記憶部12に記憶される運転状態データのデータ構造と同一である。
 機器制御部15(第2の制御手段)は、設備機器2から送信された上述の状態変更データを受信し、受信した状態変更データを当該設備機器2の現在の運転状態データとして機器制御用データ記憶部14に保存する。
 より詳細には、図示しない通信インタフェースが設備機器2から送信された状態変更データの受信を開始すると、受信割り込みハンドラ(図示せず)が起動する。そして、この受信割り込みハンドラは、通信インタフェースを介して受信した状態変更データを受信割り込み用バッファ(図示せず)に書き込む。機器制御部15は、起動すると、先ず、この受信割り込み用バッファをチェックする。受信割り込み用バッファに状態変更データが格納されている場合、機器制御部15は、受信割り込み用バッファから状態変更データを読み出す。そして、機器制御部15は、調停部16に対して、運転状態データの更新登録要求を行う。
 その結果、調停部16から更新登録を許可する旨の応答が返ってきた場合、機器制御部15は、当該状態変更データからFIFO登録データ(詳細は後述する)を生成し、第2のFIFOバッファ18に格納する。また、機器制御部15は、生成したFIFO登録データを運転状態データとして機器制御用データ記憶部14に保存する。一方、調停部16から更新登録を禁止する旨の応答が返ってきた場合、機器制御部15は、受信割り込み用バッファから読み出した状態変更データを破棄する。
 受信割り込み用バッファに状態変更データが格納されていない場合、機器制御部15は、調停部16に対して、更新登録すべき運転状態データの存在有無を問い合わせる。調停部16から、更新登録すべき運転状態データが存在する旨の応答が返ってきた場合、機器制御部15は、第1のFIFOバッファ17からFIFO登録データを順次取り出し、機器制御用データ記憶部14に運転状態データとして保存する。FIFO登録データの取り出し完了後、機器制御部15は、第1のFIFOバッファ17をクリアする。即ち、機器制御部15は、第1のFIFOバッファ17に格納されている全てのFIFO登録データを消去する。また、機器制御部15は、第1のFIFOバッファ17から取り出したFIFO登録データに基づいて、機器制御データを生成し、対応する設備機器2に対して送信する。
 調停部16は、上述したように、ユーザI/F制御部13又は機器制御部15から、運転状態データの更新登録要求を受けると、当該運転状態データの更新登録を許可するか禁止するかの何れかを決定し、その決定結果を、要求元のユーザI/F制御部13又は機器制御部15に応答する。調停部16は、更新登録要求の際にユーザI/F制御部13又は機器制御部15から通知されたデータIDに基づいて、上記の決定を行う。
 ここで、本実施形態における運転状態データの構造について説明する。運転状態データは、図3に示すように、データIDと、データ値と、から構成される。データIDは、当該システム内で利用される各データのインスタンスレベルを一意に識別するために予め割り振られたIDである。より詳細には、データIDは、各設備機器2について、制御・監視対象毎に付与される。例えば、データIDは、「設備機器2Aの運転モード」、「設備機器2Bの設定温度」、「設備機器2Cの設定風量」等ごとに付与される。
 データ値は、例えば、運転状態の内容が運転モードを示す場合では、停止:0、冷房:1、暖房:2、送風:3、除湿:4等のように、運転モードの種別に応じて予め決められた値で示される。また、運転状態の内容が設定温度を示す場合では、データ値は、温度の値(単位:℃)を示す。
 調停部16は、ユーザI/F制御部13又は機器制御部15の一方から運転状態データの更新登録要求を受けると、既に他方から同一のデータIDに係る運転状態データの更新登録要求が行われているか否かを判定する。換言すると、調停部16は、同一のデータIDに係る運転状態データの更新登録要求の競合が発生しているか否かを判定する。その結果、競合が発生していない場合、調停部16は、今回の要求元のユーザI/F制御部13又は機器制御部15に対して、更新登録を許可する旨の応答を返す。一方、競合が発生している場合、調停部16は、今回の要求元に対して、更新登録を禁止する旨の応答を返す。つまり、競合が発生した場合は、先に更新登録要求を行った方を優先する(即ち、先勝ち)。
 また、調停部16は、ユーザI/F制御部13又は機器制御部15の一方から、上述した更新登録すべき運転状態データの存在有無の問い合わせを受けると、既に許可した他方の更新登録要求が存在するか否かを判定する。許可済みの他方の更新登録要求が存在する場合、調停部16は、問い合わせ元のユーザI/F制御部13又は機器制御部15に対して、更新登録すべき運転状態データが存在する旨の応答を返す。一方、許可済みの他方の更新登録要求が存在しない場合、調停部16は、問い合わせ元に対して、更新登録すべき運転状態データが存在しない旨の応答を返す。
 第1のFIFOバッファ17は、ユーザI/F制御部13から機器制御部15に対して、更新登録すべき運転状態データを転送するために使用されるバッファである。上述したように、ユーザI/F制御部13は、調停部16から更新登録を許可する旨の応答が返ってきた場合、FIFO登録データを第1のFIFOバッファ17に格納する。そして、機器制御部15は、調停部16から、更新登録すべき運転状態データが存在する旨の応答が返ってきた場合、第1のFIFOバッファ17からFIFO登録データを取り出す。本実施形態では、FIFO登録データのデータ構造は、運転状態データのデータ構造(図3参照)と同一である。
 第2のFIFOバッファ18は、機器制御部15からユーザI/F制御部13に対して、更新登録すべき運転状態データを転送するために使用されるバッファである。上述したように、機器制御部15は、調停部16から更新登録を許可する旨の応答が返ってきた場合、FIFO登録データを第2のFIFOバッファ18に格納する。そして、ユーザI/F制御部13は、調停部16から、更新登録すべき運転状態データが存在する旨の応答が返ってきた場合、第2のFIFOバッファ18からFIFO登録データを取り出す。
 図4は、ユーザI/F制御部13の動作手順を示すフローチャートである。ユーザI/F制御部13は、起動すると、操作割り込み用バッファをチェックする。操作割り込み用バッファにユーザ操作データが格納されている場合、即ち、ユーザにより入力操作が行われた場合(ステップS101;YES)、ユーザI/F制御部13は、操作割り込み用バッファからユーザ操作データを読み出す(ステップS102)。
 読み出したユーザ操作データが、設備機器2の運転動作に関するものである場合(ステップS103;YES)、ユーザI/F制御部13は、調停部16に対して、運転状態データの更新登録要求を行う(ステップS104)。一方、読み出したユーザ操作データが、設備機器2の運転動作に関するものでない場合(ステップS103;NO)、ユーザI/F制御部13は、かかるユーザ操作データの内容に応じて、表示等のユーザインタフェース処理を行う(ステップS108)。
 更新登録要求の後、調停部16から、更新登録を許可する旨の応答が返ってきた場合(ステップS105;YES)、ユーザI/F制御部13は、当該ユーザ操作データからFIFO登録データを生成し、第1のFIFOバッファ17に格納する(ステップS106)。また、ユーザI/F制御部13は、生成したFIFO登録データを運転状態データとして表示用データ記憶部12に保存する(ステップS107)。
 一方、調停部16から更新登録を禁止する旨の応答が返ってきた場合(ステップS105;NO)、ユーザI/F制御部13は、操作割り込み用バッファから読み出したユーザ操作データを破棄する(ステップS109)。
 操作割り込み用バッファにユーザ操作データが格納されていない場合(ステップS101;NO)、ユーザI/F制御部13は、調停部16に対して、更新登録すべき運転状態データの存在有無を問い合わせる(ステップS110)。これに対し、調停部16から、更新登録すべき運転状態データが存在する旨の応答が返ってきた場合(ステップS111;YES)、ユーザI/F制御部13は、第2のFIFOバッファ18からFIFO登録データを順次取り出し、運転状態データとして表示用データ記憶部12に保存する(ステップS112)。
 FIFO登録データの取り出し完了後、ユーザI/F制御部13は、第2のFIFOバッファ18をクリアする(ステップS113)。また、ユーザI/F制御部13は、機器制御部15から転送された更新登録すべき全ての運転状態データの更新登録が完了した旨を調停部16に通知する(ステップS114)。
 かかる通知は、機器制御部15が更新登録要求した全ての運転状態データが、表示用データ記憶部12に反映されたことを意味するため、調停部16は、先に受け付けた機器制御部15の全ての更新登録要求を抹消する。
 続いて、図5のフローチャートを参照して、機器制御部15の動作手順を説明する。機器制御部15は、起動すると、受信割り込み用バッファをチェックする。受信割り込み用バッファに状態変更データが格納されている場合、即ち、何れかの設備機器2からの状態変更データを受信していた場合(ステップS201;YES)、機器制御部15は、受信割り込み用バッファから状態変更データを読み出す(ステップS202)。そして、機器制御部15は、調停部16に対して、運転状態データの更新登録要求を行う(ステップS203)。
 更新登録要求の後、調停部16から、更新登録を許可する旨の応答が返ってきた場合(ステップS204;YES)、機器制御部15は、当該状態変更データからFIFO登録データを生成し、第2のFIFOバッファ18に格納する(ステップS205)。また、機器制御部15は、生成したFIFO登録データを運転状態データとして機器制御用データ記憶部14に保存する(ステップS206)。一方、調停部16から更新登録を禁止する旨の応答が返ってきた場合(ステップS204;NO)、機器制御部15は、受信割り込み用バッファから読み出した状態変更データを破棄する(ステップS207)。
 受信割り込み用バッファに状態変更データが格納されていない場合(ステップS201;NO)、機器制御部15は、調停部16に対して、更新登録すべき運転状態データの存在有無を問い合わせる(ステップS208)。これに対し、調停部16から、更新登録すべき運転状態データが存在する旨の応答が返ってきた場合(ステップS209;YES)、機器制御部15は、第1のFIFOバッファ17からFIFO登録データを順次取り出し、運転状態データとして機器制御用データ記憶部14に保存する(ステップS210)。
 FIFO登録データの取り出し完了後、機器制御部15は、第1のFIFOバッファ17をクリアする(ステップS211)。また、機器制御部15は、ユーザI/F制御部13から転送された更新登録すべき全ての運転状態データの更新登録が完了した旨を調停部16に通知する(ステップS212)。
 かかる通知は、ユーザI/F制御部13が更新登録要求した全ての運転状態データが、機器制御用データ記憶部14に反映されたことを意味するため、調停部16は、先に受け付けたユーザI/F制御部13の全ての更新登録要求を抹消する。
 そして、機器制御部15は、第1のFIFOバッファ17から取り出したFIFO登録データに基づいて、機器制御データを生成し、対応する設備機器2に対して送信する(ステップS213)。
 以上説明したように、本実施形態のシステムコントローラ1は、ユーザI/F制御部13及び機器制御部15のそれぞれの処理において、あるデータIDの運転状態データのデータ値に変更が生じた場合、当該データIDの運転状態データの更新登録の可否を決定する調停部16を備えている。これにより、ユーザI/F制御部13及び機器制御部15のそれぞれが管理する表示用データ記憶部12及び機器制御用データ記憶部14において、運転状態データの更新同期を取ることができ、運転状態データの整合性が維持できる。
 また、OSの機能に依拠しない構成により、上記の更新同期を実現するため、例えば、システムコールの発行等、OSの処理に起因したオーバヘッドやデッドロックの発生を回避することが可能となる。したがって、実行効率を高めることが期待できる。
 本実施形態の変形例として、以下のような様々な構成も採用可能である。
 例えば、運転状態データの更新登録要求が競合した場合、調停部16は、予めユーザI/F制御部13及び機器制御部15のそれぞれに付与した優先度を比較し、優先度が高い方の更新登録要求を優先させる仕様にしてもよい。
 また、第1のFIFOバッファ17及び第2のFIFOバッファ18それぞれからのFIFO登録データの取り出し手法についても、上記実施形態に限定されることはない。即ち、ユーザI/F制御部13(機器制御部15)は、一の起動時の処理で、第2のFIFOバッファ18(第1のFIFOバッファ17)から、必ずしも全てのFIFO登録データを取り出す必要はない。例えば、1つずつ取り出す仕様でもよいし、予め決められた数を限度として、取り出す仕様にしてもよい。その場合、ユーザI/F制御部13(機器制御部15)は、第2のFIFOバッファ18(第1のFIFOバッファ17)における当該FIFO登録データを取り出した領域のみをクリアする。即ち、ユーザI/F制御部13(機器制御部15)は、第2のFIFOバッファ18(第1のFIFOバッファ17)から当該FIFO登録データのみを消去する。
 そして、ユーザI/F制御部13(機器制御部15)は、取り出しが完了した1又は複数のFIFO登録データの各データIDを調停部16に通知する。かかる通知を受けると、調停部16は、先に受け付けた他方の制御部(タスク)における当該データIDに対応する更新登録要求を抹消する。
(実施形態2)
 続いて、本発明の実施形態2に係るシステムコントローラについて説明する。実施形態1のシステムコントローラ1は、2つの制御部(ユーザI/F制御部13及び機器制御部15)のそれぞれが管理するデータ記憶部(表示用データ記憶部12及び機器制御用データ記憶部14)における運転状態データの更新同期を取る構成であった。本実施形態のシステムコントローラは、3つの制御部のそれぞれが管理するデータ記憶部における運転状態データの更新同期を取る構成となっている。
 図6は、本実施形態のシステムコントローラ5の機能構成を概略的に示すブロック図である。なお、このシステムコントローラ5についても、実施形態1のシステムコントローラ1と同様、図1に示すような設備システムを構成するものとする。
 図6に示すように、システムコントローラ5は、第1の制御部51と、第1のデータ記憶部52と、第2の制御部53と、第2のデータ記憶部54と、第3の制御部55と、第3のデータ記憶部56と、調停部57と、第1のFIFOバッファ58と、第2のFIFOバッファ59と、第3のFIFOバッファ60と、を備える。
 第1の制御部51、第2の制御部53、第3の制御部55は、いわゆるタスクであり、OSによって、所定の順番で順次起動が切り替えられる。
 第1の制御部51、第2の制御部53及び第3の制御部55の内の何れか一つは、実施形態1のシステムコントローラ1におけるユーザI/F制御部13と同様、当該システムコントローラ5におけるユーザインタフェースに関する制御全般を行う。また、これらの内の他の一つは、実施形態1のシステムコントローラ1における機器制御部15と同様、設備機器2の制御に関する処理を行う。
 第1の制御部51は、第1のデータ記憶部52にアクセスして、運転状態データを含む各種データの書き込み、読み出しを行う。第2の制御部53は、第2のデータ記憶部54にアクセスして、運転状態データを含む各種データの書き込み、読み出しを行う。第3の制御部55は、第3のデータ記憶部56にアクセスして、運転状態データを含む各種データの書き込み、読み出しを行う。
 調停部57は、実施形態1のシステムコントローラ1における調停部16と同様、第1の制御部51、第2の制御部53又は第3の制御部55から、運転状態データの更新登録要求を受けると、当該運転状態データの更新登録を許可するか禁止するかの何れかを決定し、その決定結果を要求元に応答する。また、調停部57は、第1の制御部51、第2の制御部53又は第3の制御部55から、更新登録すべき運転状態データの存在有無の問い合わせを受けると、既に許可した他の更新登録要求が存在するか否かを判定する。
 許可済みの他の更新登録要求が存在する場合、調停部57は、問い合わせ元に対して、更新登録すべき運転状態データが存在する旨の応答を返す。一方、許可済みの他の更新登録要求が存在しない場合、調停部57は、問い合わせ元に対して、更新登録すべき運転状態データが存在しない旨の応答を返す。
 第1のFIFOバッファ58は、第1の制御部51から、第2の制御部53及び第3の制御部55に対して、更新登録すべき運転状態データを転送するために使用されるバッファである。第2のFIFOバッファ59は、第2の制御部53から、第1の制御部51及び第3の制御部55に対して、更新登録すべき運転状態データを転送するために使用されるバッファである。第3のFIFOバッファ60は、第3の制御部55から、第1の制御部51及び第2の制御部53に対して、更新登録すべき運転状態データを転送するために使用されるバッファである。
 上記の構成のシステムコントローラ5において、各タスク(第1の制御部51、第2の制御部53、第3の制御部55)の動作手順について、図7のフローチャートを参照して説明する。なお、以下の動作手順においては、本実施形態のシステムコントローラ5特有の機能についての理解を容易にするため、各タスク共通の動作についてのみ説明する。各タスク共通の動作を、第1の制御部51の動作を例にして説明する。
 先ず、第1の制御部51は、自己の管理する割り込み用バッファ(図示せず)をチェックする。その割り込み用バッファに、設備機器2の運転動作に関するデータが格納されている場合(ステップS301;YES)、第1の制御部51は、当該割り込み用バッファから当該データを読み出す(ステップS302)。そして、第1の制御部51は、調停部57に対して、運転状態データの更新登録要求を行う(ステップS303)。その際、第1の制御部51は、調停部57に対して、タスクIDとデータIDを通知する。タスクIDは、各タスク、即ち、各制御部(第1の制御部51、第2の制御部53、第3の制御部55)を一意に識別するために予め割り振られたIDである。
 かかる更新登録要求を受けると、調停部57は、既に他のタスク(ここでは、第2の制御部53又は第3の制御部55)から、同一のデータIDに係る運転状態データの更新登録要求が行われているか否かを判定する。換言すると、調停部57は、同一のデータIDに係る運転状態データの更新登録要求の競合が発生しているか否かを判定する。
 その結果、調停部57から、更新登録を許可する旨の応答が返ってきた場合(ステップS304;YES)、第1の制御部51は、当該割り込み用バッファから読み出したデータに基づいてFIFO登録データを生成し、第1のFIFOバッファ58に格納する(ステップS305)。ここで、本実施形態のFIFO登録データのデータ構造について説明する。図8に示すように、本実施形態のFIFO登録データは、実施形態1のFIFO登録データと同様、データIDと、データ値と、から構成される。但し、データIDの上位数ビット(ここでは、3ビット)が、宛先(転送先)の指定領域に使用される点が、実施形態1の場合と異なる。
 本例では、最上位ビットから順に1ビットずつ、第1の制御部51、第2の制御部53、第3の制御部55を宛先指定するために使用される。この宛先指定領域において、あるタスク(第1の制御部51、第2の制御部53又は第3の制御部55)に対応するビットを立てることで、当該タスクをFIFO登録データ(即ち、運転状態データ)の転送先として指定することができる。
 例えば、第1の制御部51が、第2の制御部53及び第3の制御部55にFIFO登録データを転送したい場合、宛先指定領域を図9Aに示すように設定する。また、例えば、あるデータIDの運転状態データについては、第1の制御部51及び第3の制御部55の間で更新同期が取れればよい場合では、第1の制御部51は、宛先指定領域を図9Bに示すように設定すればよい。
 図7のフローに戻り、第1の制御部51は、生成したFIFO登録データを運転状態データとして第1のデータ記憶部52に保存する(ステップS306)。一方、調停部57から更新登録を禁止する旨の応答が返ってきた場合(ステップS304;NO)、第1の制御部51は、当該割り込み用バッファから読み出したデータを破棄する(ステップS307)。
 当該割り込み用バッファに設備機器2の運転動作に関するデータが格納されていない場合(ステップS301;NO)、第1の制御部51は、調停部57に対して、更新登録すべき運転状態データの存在有無を問い合わせる(ステップS308)。
 調停部57は、更新登録すべき運転状態データの存在有無の問い合わせを受けると、既に許可した他のタスク(ここでは、第2の制御部53又は第3の制御部55)による更新登録要求が存在するか否かを判定する。許可済みの他の更新登録要求が存在する場合、調停部57は、第1の制御部51に対して、更新登録すべき運転状態データが存在する旨の応答を返す。その際、調停部57は、更新登録すべき運転状態データ(即ち、FIFO登録データ)が格納されたFIFOバッファを示す情報を第1の制御部51に対して通知する。この場合、例えば、該当するFIFOバッファの先頭アドレスを示すポインタ等が通知される。
 一方、許可済みの他の更新登録要求が存在しない場合、調停部57は、第1の制御部51に対して、更新登録すべき運転状態データが存在しない旨の応答を返す。
 調停部57から、更新登録すべき運転状態データが存在する旨の応答が返ってきた場合(ステップS309;YES)、第1の制御部51は、通知されたFIFOバッファ(ここでは、第2のFIFOバッファ59又は第3のFIFOバッファ60の何れか)から、FIFO登録データを順次取り出し、運転状態データとして第1のデータ記憶部52に保存する(ステップS310)。
 上記において、第1の制御部51は、取り出したFIFO登録データの宛先指定領域における自タスクに対応するビット(ここでは、最上位ビット)を落とした後(ビットを0にした後)、再度、FIFOバッファの元の格納先に上書きする処理も行う。つまり、第1の制御部51は、自己に対する宛先指定を解除する処理を行う。例えば、取り出したFIFO登録データの宛先指定領域が図10Aに示すように設定されていた場合、第1の制御部51は、宛先指定領域を図10Bに示すように設定変更する。これにより、当該FIFO登録データにおいて、第1の制御部51については、取り出しが完了したことが示されることになる。
 なお、第1の制御部51がビットを落とした結果、宛先指定領域を構成する全ビットが、落ちた(0になった)状態になった場合、第1の制御部51は、当該FIFOバッファから当該FIFO登録データを消去する。
 また、更新登録すべき運転状態データが、第2のFIFOバッファ59及び第3のFIFOバッファ60の双方に格納されている場合、調停部57は、その旨を第1の制御部51に通知する。そして、第1の制御部51は、第2のFIFOバッファ59及び第3のFIFOバッファ60の双方から、FIFO登録データを順次取り出し、運転状態データとして第1のデータ記憶部52に保存する。
 FIFO登録データの取り出しの際、FIFOバッファから当該FIFO登録データを消去した場合(ステップS311;YES)、第1の制御部51は、消去したFIFO登録データのデータIDを調停部57に通知する(ステップS312)。
 調停部57は、第1の制御部51から上記の通知を受けると、他の制御部(タスク)による当該データIDに対応する更新登録要求を抹消する。
 このように、本実施形態のシステムコントローラ5では、3つの制御部(タスク)のそれぞれが管理するデータ記憶部(データベース)における運転状態データの更新同期を取ることが可能である。また、制御部及びデータ記憶部の組が4つ以上の構成においても、宛先指定領域のビット幅を拡張すれば、上記同様のロジックで容易に対応することができる。
 なお、運転状態データの更新登録要求が競合した場合、調停部57は、第1の制御部51、第2の制御部53及び第3の制御部55のそれぞれに付与した優先度を比較し、優先度が高い方の更新登録要求を優先させる仕様にしてもよい。
 また、上記実施形態1のシステムコントローラ1及び実施形態2のシステムコントローラ5がそれぞれ実行したプログラムを、既存のパーソナルコンピュータ(PC)等に適用することで、当該PCを本発明に係るシステムコントローラとして機能させることも可能である。
 このようなプログラムの配布方法は任意であり、例えば、CD-ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto Optical Disk)、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布してもよいし、インターネットなどの通信ネットワークを介して配布してもよい。
 本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
 本発明は、ビル内等に設置される空調機や照明器等の設備機器を制御し、管理するためのシステムに好適に採用され得る。
1 システムコントローラ(実施形態1)
 10 操作受付部
 11 表示部
 12 表示用データ記憶部
 13 ユーザI/F制御部
 14 機器制御用データ記憶部
 15 機器制御部
 16 調停部
 17 第1のFIFOバッファ
 18 第2のFIFOバッファ
2A、2B、2C 設備機器
3 リモコン
4 設備ネットワーク
5 システムコントローラ(実施形態2)
 51 第1の制御部
 52 第1のデータ記憶部
 53 第2の制御部
 54 第2のデータ記憶部
 55 第3の制御部
 56 第3のデータ記憶部
 57 調停部
 58 第1のFIFOバッファ
 59 第2のFIFOバッファ
 60 第3のFIFOバッファ

Claims (8)

  1.  ユーザインタフェースに関する処理を行う第1の制御手段と、
     複数の設備機器の各々とデータの授受を行う第2の制御手段と、
     前記設備機器の運転状態に関する運転状態データを記憶し、前記第1の制御手段によってデータの読み書きが行われる第1のデータ記憶手段と、
     前記運転状態データを記憶し、前記第2の制御手段によってデータの読み書きが行われる第2のデータ記憶手段と、
     前記第1の制御手段又は前記第2の制御手段から、前記運転状態データの更新登録要求を受けると、所定条件の下、当該運転状態データの更新登録の許可又は禁止の何れかを決定し、決定した結果を要求元に応答すると共に、許可した場合には当該運転状態データの更新登録要求を保持する調停手段と、を備え、
     前記第1の制御手段又は前記第2の制御手段は、前記運転状態データの更新登録要求を行った場合、前記調停手段により前記更新登録が許可されると、当該運転状態データの更新内容を示す更新用データを所定のバッファに格納すると共に、対応する前記第1のデータ記憶手段又は前記第2のデータ記憶手段に保存されている当該運転状態データの内容を前記更新用データに基づいて更新し、
     前記第1の制御手段又は前記第2の制御手段は、他方の制御手段による前記更新登録要求を前記調停手段が保持している場合には、前記バッファから他方の制御手段が格納した更新用データを取り出し、対応する前記第1のデータ記憶手段又は前記第2のデータ記憶手段に保存されている当該運転状態データの内容を前記更新用データに基づいて更新するシステムコントローラ。
  2.  前記バッファは、
     前記第1の制御手段によって前記更新用データが書き込まれ、前記第2の制御手段によって当該更新用データが取り出される第1のバッファと、
     前記第2の制御手段によって前記更新用データが書き込まれ、前記第1の制御手段によって当該更新用データが取り出される第2のバッファと、から構成される請求項1に記載のシステムコントローラ。
  3.  前記調停手段は、前記第1の制御手段又は前記第2の制御手段から、前記運転状態データの更新登録要求を受けた際、当該運転状態データと所定のインスタンスレベルが一致する運転状態データについて、他方の制御手段による前記更新登録要求を保持していない場合には、当該更新登録を許可する請求項1又は2に記載のシステムコントローラ。
  4.  前記第1の制御手段及び前記第2の制御手段のそれぞれには、予め両者の優先関係を示す優先度が付与されており、
     前記調停手段は、前記第1の制御手段又は前記第2の制御手段から、前記運転状態データの更新登録要求を受けた際、当該運転状態データと所定のインスタンスレベルが一致する運転状態データについて、他方の制御手段の要求による前記更新登録要求を保持している場合、当該更新登録を行った方の制御手段の前記優先度が高い場合には、当該更新登録を許可する請求項1乃至3の何れか1項に記載のシステムコントローラ。
  5.  前記第1の制御手段及び前記第2の制御手段とは異なる処理を行う第3の制御手段と、
     前記設備機器の運転状態に関する運転状態データを記憶し、前記第3の制御手段によってデータの読み書きが行われる第3のデータ記憶手段と、をさらに備え、
     前記調停手段は、さらに、前記第3の制御手段から、前記運転状態データの更新登録要求を受けると、所定条件の下、当該運転状態データの更新登録の許可又は禁止の何れかを決定し、決定した結果を前記第3の制御手段に応答すると共に、許可した場合には当該運転状態データの更新登録要求を保持し、
     前記第1の制御手段、前記第2の制御手段又は前記第3の制御手段は、前記運転状態データの更新登録要求を行った場合、前記調停手段により前記更新登録が許可されると、当該運転状態データの更新内容を示す更新用データを所定のバッファに格納すると共に、対応する前記第1のデータ記憶手段、前記第2のデータ記憶手段又は前記第3のデータ記憶手段に保存されている当該運転状態データの内容を前記更新用データに基づいて更新し、
     前記第1の制御手段、前記第2の制御手段又は前記第3の制御手段は、他の制御手段による前記更新登録要求を前記調停手段が保持している場合には、前記バッファから他の制御手段が格納した更新用データを取り出し、対応する前記第1のデータ記憶手段、前記第2のデータ記憶手段又は前記第3のデータ記憶手段に保存されている当該運転状態データの内容を前記更新用データに基づいて更新する請求項1に記載のシステムコントローラ。
  6.  前記バッファは、
     前記第1の制御手段によって前記更新用データが書き込まれ、前記第2の制御手段又は前記第3の制御手段によって当該更新用データが取り出される第1のバッファと、
     前記第2の制御手段によって前記更新用データが書き込まれ、前記第1の制御手段又は前記第3の制御手段によって当該更新用データが取り出される第2のバッファと、
     前記第3の制御手段によって前記更新用データが書き込まれ、前記第1の制御手段又は前記第2の制御手段によって当該更新用データが取り出される第3のバッファと、から構成される請求項5に記載のシステムコントローラ。
  7.  前記更新用データには、前記第1の制御手段、前記第2の制御手段又は前記第3の制御手段が、当該更新用データを取り出すべき他の制御手段を指定するための領域が設けられている請求項5又は6に記載のシステムコントローラ。
  8.  コンピュータを、
     ユーザインタフェースに関する処理を行う第1の制御手段、
     複数の設備機器の各々とデータの授受を行う第2の制御手段、
     前記設備機器の運転状態に関する運転状態データを記憶し、前記第1の制御手段によってデータの読み書きが行われる第1のデータ記憶手段、
     前記運転状態データを記憶し、前記第2の制御手段によってデータの読み書きが行われる第2のデータ記憶手段、
     前記第1の制御手段又は前記第2の制御手段から、前記運転状態データの更新登録要求を受けると、所定条件の下、当該運転状態データの更新登録の許可又は禁止の何れかを決定し、決定した結果を要求元に応答すると共に、許可した場合には当該運転状態データの更新登録要求を保持する調停手段、として機能させるためのプログラムであって、
     前記第1の制御手段又は前記第2の制御手段は、前記運転状態データの更新登録要求を行った場合、前記調停手段により前記更新登録が許可されると、当該運転状態データの更新内容を示す更新用データを所定のバッファに格納すると共に、対応する前記第1のデータ記憶手段又は前記第2のデータ記憶手段に保存されている当該運転状態データの内容を前記更新用データに基づいて更新し、
     前記第1の制御手段又は前記第2の制御手段は、他方の制御手段による前記更新登録要求を前記調停手段が保持している場合には、前記バッファから他方の制御手段が格納した更新用データを取り出し、対応する前記第1のデータ記憶手段又は前記第2のデータ記憶手段に保存されている当該運転状態データの内容を前記更新用データに基づいて更新するプログラム。
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