JP2003315428A - 半導体試験装置 - Google Patents

半導体試験装置

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JP2003315428A JP2002126551A JP2002126551A JP2003315428A JP 2003315428 A JP2003315428 A JP 2003315428A JP 2002126551 A JP2002126551 A JP 2002126551A JP 2002126551 A JP2002126551 A JP 2002126551A JP 2003315428 A JP2003315428 A JP 2003315428A
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    • HELECTRICITY
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    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L22/00Testing or measuring during manufacture or treatment; Reliability measurements, i.e. testing of parts without further processing to modify the parts as such; Structural arrangements therefor

Abstract

(57)【要約】 【課題】 LSIの出力データから多重されたクロック
信号を取り出し、そのクロックを用いてLSIの試験を
行う。 【解決手段】 被測定LSI1の出力データを入力する
並列に接続されたフリップ・フロップ31a〜31n
と、一定のタイミング間隔で遅延させたストローブをフ
リップ・フロップ31に順次入力し、時系列のレベルデ
ータを出力させる遅延回路32と、フリップ・フロップ
31から出力される時系列のレベルデータを入力し、エ
ッジタイミングを示す位置データに符号化するエンコー
ダ34とを備えるタイムインターポレータ30と、エン
コーダ34からの位置データを順次格納して所定のタイ
ミングで出力する、直列に接続されたレジスタ41a〜
41nを備え、レジスタ41から出力される位置データ
をリカバリクロックとして出力するディジタルフィルタ
40を備える構成としてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被測定LSIから
出力される出力データを所定の期待値データと比較し
て、当該被測定LSIの良否を判定する半導体試験装置
に関し、特に、SERDES等に代表されるような、出
力データにクロックを多重させて出力するデータ/クロ
ック多重型のLSIデバイスの試験に好適な半導体試験
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、LSIの機能試験を行う半導体
試験装置(LSIテスタ)は、試験対象(DUT:Device
Under Test)となる被測定LSIに所定の試験パターン
信号を入力し、当該被測定LSIから出力される出力デ
ータを所定の期待値パターン信号と比較して、その一
致,不一致を判定することにより、当該被測定LSIの
良否を検出,判定するようになっている。図6は、従来
の一般的な半導体試験装置の概略構成を示すブロック図
である。同図に示すように、従来のLSIテスタ(半導
体試験装置)110は、被測定LSI(DUT)101
の出力データを比較電圧とレベル比較するレベルコンパ
レータ113と、被測定LSI101の出力データを所
定の期待値と比較するパターン比較器114、及び被測
定LSI101の出力データを所定のタイミングでパタ
ーン比較器114に入力するためのフリップ・フロップ
121等を有する構成となっている。
【0003】このような構成からなる従来の半導体試験
装置では、まず、図示しないパターン発生器から被測定
LSI101に所定の試験パターン信号が入力され、被
測定LSI101から所定の信号が出力データとして出
力される。被測定LSI101から出力された出力デー
タは、LSIテスタ110のレベルコンパレータ113
に入力される。レベルコンパレータ113に入力された
出力データは、比較電圧とレベル比較され、フリップ・
フロップ121に出力される。フリップ・フロップ12
1では、レベルコンパレータ113からの信号が入力デ
ータとして保持され、図示しないタイミング発生器から
のストローブをクロック信号として、所定のタイミング
で出力データが出力される。フリップ・フロップ121
から出力された出力データは、パターン比較器114に
入力され、テスタ内のパターン発生器から出力される所
定の期待値データと比較され、比較結果が出力される。
そして、この比較結果により、出力データと期待値との
一致,不一致が検出され、被測定LSI101の良否
(Pass/Fail)の判定が行われるようになって
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の半
導体試験装置(LSIテスタ)では、被測定LSIから
出力される出力データは、テスタ内部で予め定められた
タイミングで出力されるストローブのタイミングで取得
されるようになっており、このストローブは、被測定L
SIと独立に設けられたタイミング発生器から出力され
るタイミング信号となっていた。ところが、このように
テスタから出力される独立したタイミング信号によって
被測定LSIの出力データを取得する従来の半導体試験
装置では、出力データにクロックが多重されて出力され
るLSIデバイスの試験に対応できないという問題が発
生した。
【0005】近年、LSIの高速化の進展が著しく、デ
ータ転送の高速化を図るため、SERDES(Serializ
er and Deserializer)等に代表される新たなLSIデ
バイスが提供されている。SERDESは、パラレルデ
ータからシリアルデータへ、またシリアルデータからパ
ラレルデータへの変換を行うLSIデバイスであり、高
速データ転送が可能となり、データ通信のインターフェ
ース等として用いられるようになっている。そして、こ
のSERDES等のLSIでは、例えばパラレルデータ
がシリアルデータに変換されて出力される際に、LSI
内部で出力データにクロックが多重され、多重されたク
ロックのエッジタイミングで出力データが出力されるよ
うになっている。
【0006】従って、このように出力データにクロック
が多重されるLSIデバイスの試験を行う場合には、期
待値データと比較される出力データを、多重されたクロ
ックのタイミングで取得する必要がある。しかしなが
ら、従来の半導体試験装置では、上述したように、被測
定LSIから出力される出力データは、被測定LSIと
は独立したタイミング発生器から出力されるタイミング
信号によって取得されるようになっていたため、出力デ
ータを被測定LSIのクロックのタイミングで取得する
ことができなかった。このため、従来の半導体試験装置
では、クロックが多重された出力データが出力されるク
ロック/データ多重型のLSIを正確に試験することが
できなかった。
【0007】ここで、このようなデータにクロックが多
重されるLSIの試験を行う方法として、図7に示すL
SIテスタ(LSI Tester)210のように、パターン発
生器(PG:Pattern Generator)211から波形形成器
(FC:Format Controller)212を経てテスト信号が
入力される被測定LSI(DUT)201に、出力データ
の出力端子(同図に示す「Q」)とは別の、クロック出
力用のテスト端子(同図に示す「CKO」)を設け、この
テスト端子からクロック信号を出力させて、パターン比
較器(DC:Digital Compare)214やフェイル解析メ
モリ(DFM:Data Failure Memory)215等に入力する
ことが考えられる。しかし、このように被測定LSIに
対して本来備えられていないクロック出力用のテスト端
子を設けることは、試験のためにデバイス構成が変更さ
れることになり、また、試験のためだけに用いられるテ
スト端子によってピン数が増加してしまうため、現実に
は採用は困難であった。
【0008】また、被測定LSIから出力される出力デ
ータは、例えば、二以上のクロックサイクルにわたって
信号がHIGH(又はLOW)となる等、クロックのエ
ッジタイミングで信号が変化するとは限らず、動作波形
は多重されたクロックと同じにはならない。従って、単
に出力データを取得するだけでは、多重されたクロック
のエッジタイミングを正確に捉えることは困難で、出力
データとクロックを正確なタイミングで同調させること
ができなかった。すなわち、出力データに多重されたク
ロックを用いて試験を行うためには、多重されたクロッ
クと出力データのエッジタイミングを同調させるための
何等かの機能(ソースシンクロナス機能)を備える必要
があり、図7に示したような、被測定LSIにクロック
出力用の端子を設けてクロックを出力させるというだけ
では、クロック/データ多重型LSIの試験を正確に行
うことはできなかった。
【0009】さらに、被測定LSIから出力されるクロ
ックは、一般に、ジッタ(タイミングの不規則な揺ら
ぎ)を有しており、エッジタイミングはジッタによって
変動することになる。従って、単にテスト端子を設けて
クロックを取り出すというだけでは、ジッタによって変
動したクロックのタイミングで出力データが取り込まれ
ることになり、正確な試験結果が得られないという問題
もあった。このように、被測定LSIにクロック出力用
のテスト端子を設けるという方法では、出力データにク
ロックが多重されるSERDES等のクロック/データ
多重型LSIの試験を行うことができなかった。
【0010】本発明は、以上のような従来の技術が有す
る問題を解決するために提案されたものであり、被測定
LSIの出力データから多重されたクロック信号を取り
出し、そのクロック信号のエッジタイミングを適正に補
正しつつ出力データと同調させることができるソースシ
ンクロナス機能を有するクロックリカバリ回路を備える
ことにより、外部からのタイミング信号を用いることな
く、また、被測定LSIに余分な出力端子等を設けるこ
となく、出力データに多重されたクロック信号を容易か
つ確実に取得でき、かつ、適正なエッジタイミングに補
正されたリカバリクロックによって被測定LSIの出力
データを正確に捉えることができる半導体試験装置の提
供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の半導体試験装置は、請求項1に記載するよ
うに、試験対象となるLSIから出力される出力データ
を入力し、この出力データを一定のタイミング間隔を有
する複数のストローブによって取得し、時系列のレベル
データとして出力するとともに、当該レベルデータのエ
ッジタイミングを示す位置データを出力するタイムイン
ターポレータと、このタイムインターポレータから出力
される位置データを入力,保持し、一又は二以上の位置
データから、所定のエッジタイミングを示すリカバリク
ロックを出力するディジタルフィルタと、を有するクロ
ックリカバリ回路を備える構成としてある。
【0012】このような構成からなる本発明の半導体試
験装置によれば、まず、ソースシンクロナス機能を有す
るクロックリカバリ回路として、タイムインターポレー
タを備えることにより、被測定LSIから出力されるク
ロックが多重された出力データを、時系列のレベルデー
タとして取得することができる。この時系列のレベルデ
ータは、被測定LSIの出力データの信号変化点である
エッジタイミングを示すものであり、このエッジタイミ
ングは出力データに多重されたクロックのエッジタイミ
ングを示すことになる。従って、タイムインターポレー
タに被測定LSIの出力データを入力し、そのエッジタ
イミングを示すレベルデータ及び位置データを取得する
ことにより、出力データに多重されたクロックを取り出
すことができる。
【0013】そして、本発明では、更にクロックリカバ
リ回路にディジタルフィルタを備えることにより、タイ
ムインターポレータから出力される位置データを、保
持,格納して、正確かつ適正なエッジタイミングに補正
されたリカバリクロックとして出力することができる。
タイムインターポレータでは、出力データのエッジタイ
ミングを示すレベルデータ及び位置データを取得するこ
とができるが、例えば、数クロックにわたって出力デー
タに変化がない場合、信号変化点(立上がりエッジ又は
立下がりエッジ)が検出されず、その結果、出力データ
に多重されたクロックのタイミングエッジは取得できな
くなる。また、出力データはジッタを有しており、取得
されるレベルデータ及び位置データが示すエッジタイミ
ングが、試験データを取得するためのタイミング信号と
して適正なタイミングとならない場合もある。
【0014】そこで、タイムインターポレータで取得さ
れる位置データをディジタルフィルタに入力,格納する
ことにより、多重されたクロックのエッジタイミングを
正確かつ適正に示すタイミングに補正したリカバリクロ
ックとして出力させることができる。これにより、被測
定LSIの出力データのエッジが検出されない場合に
も、また、出力データがジッタにより変動した場合に
も、多重されたクロックの適正なエッジタイミングを示
すリカバリクロックを出力することができる。従って、
本発明に係るクロックリカバリ回路によれば、被測定L
SIの出力データに多重されたクロック信号を取り出
し、出力データのエッジの有無やジッタの影響に左右さ
れない適正なリカバリクロックを取得して、このリカバ
リクロックを用いて被測定LSIの出力データを取り込
むことができるソースシンクロナス機能を実現すること
が可能となり、SERDES等のクロック/データ多重
型のLSIの試験を容易かつ正確に行うことができるよ
うになる。
【0015】具体的には、請求項2では、前記タイムイ
ンターポレータが、前記LSIから出力される出力デー
タを入力する、並列に接続された複数の順序回路と、一
定のタイミング間隔で遅延させたストローブを前記複数
の順序回路に順次入力し、当該順序回路から時系列のレ
ベルデータを出力させる遅延回路と、前記複数の順序回
路から出力される時系列のレベルデータを入力し、前記
LSIの出力データのエッジタイミングを示す位置デー
タに符号化して出力するエンコーダと、を備えるととも
に、前記ディジタルフィルタが、前記タイムインターポ
レータから出力される位置データを順次格納するととも
に、格納された位置データを所定のタイミングで出力す
る、直列に接続された一又は二以上のレジスタを備え、
このレジスタから出力される一又は二以上の位置データ
から、所定のエッジタイミングを示す前記リカバリクロ
ックを出力する構成としてある。
【0016】このような構成からなる本発明の半導体試
験装置によれば、タイムインターポレータ及びディジタ
ルフィルタを、順序回路や遅延回路,エンコーダ,レジ
スタ等、既存の手段を用いて簡単に構成することができ
る。これにより、LSIテスタが複雑化,大型化,高コ
スト化等することなく、簡易な構成によって、本発明に
係るクロックリカバリ回路を備える半導体試験装置を実
現することができる。また、このように順序回路や遅延
回路,レジスタで構成される本発明のクロックリカバリ
回路によれば、順序回路やレジスタの数、遅延回路の遅
延量を変更することで、タイムインターポレータ及びデ
ィジタルフィルタにおける時系列のレベルデータや位置
データのビット幅(順序回路,レジスタの数)や分解能
(遅延回路の遅延量)を任意の値に設定することができ
る。これにより、データレートやジッタ幅等に応じて種
々の設定が可能となり、あらゆるLSIにも対応できる
汎用性,利便性の高い半導体試験装置を実現することが
可能となる。なお、タイムインターポレータ及びディジ
タルフィルタに備えられる順序回路やレジスタは、フリ
ップ・フロップやラッチ等、既存の回路を用いて簡単に
構成することができ、被測定LSIからの出力データを
一定のタイミング間隔で取得して時系列のレベルデータ
として出力できる限り、また、エッジタイミングを示す
位置データを保持,格納して所定のタイミングで出力で
きる限り、フリップ・フロップやラッチの他、どのよう
な回路構成とすることもできる。
【0017】また、請求項3では、前記ディジタルフィ
ルタが、前記タイムインターポレータから入力される位
置データのエッジの有無を検出し、エッジが検出された
場合に、前記レジスタに格納された位置データを出力さ
せるエッジ検出回路を備える構成としてある。
【0018】このような構成からなる本発明の半導体試
験装置によれば、エッジ検出回路を備えることにより、
タイムインターポレータで取得される位置データのう
ち、信号変化点を示すエッジが検出された位置データの
みを、リカバリクロックの基準となる位置データとして
レジスタに格納,出力させることができる。タイムイン
ターポレータで取得される位置データが、例えば、数ク
ロックにわたって出力データに変化がない場合、信号変
化点(立上がりエッジ又は立下がりエッジ)が検出され
ないことから、その出力データに多重されたクロックの
タイミングエッジを取得することはできない。
【0019】そこで、本発明では、取得される位置デー
タのエッジの有無を検出するエッジ検出回路を備えるこ
とにより、エッジが検出された位置データをレジスタに
格納し、この位置データに基づいてリカバリクロックを
出力するようにしてある。これによって、被測定LSI
の出力データのエッジが検出されない場合にも、安定的
にリカバリクロックを出力することができる。また、こ
のようにエッジが検出された位置データのみに基づいて
リカバリクロックを出力することで、例えば、取得され
た位置データの平均値を求めてリカバリクロックとして
出力する場合にも、実際の出力データのエッジタイミン
グを反映した正確なタイミングを示すリカバリクロック
を出力することができ、より正確で信頼性の高い半導体
試験を実施することが可能となる。
【0020】また、請求項4では、前記レジスタが、前
記エッジ検出回路で検出される位置データのエッジの有
無に拘わらず、格納している位置データを所定のタイミ
ングで出力する構成としてある。
【0021】このような構成からなる本発明の半導体試
験装置によれば、タイムインターポレータで取得される
位置データの信号変化点を示すエッジが検出されなかっ
た場合であっても、レジスタに既に格納されている前サ
イクルの位置データを所定のタイミングで出力させるこ
とができ、この前サイクルの位置データに基づいてリカ
バリクロックを出力することができる。タイムインター
ポレータから出力される位置データのうち、上述した請
求項3のように、エッジが検出された位置データのみを
レジスタに格納してリカバリクロックの基準とすること
もできるが、数クロックにわたって位置データのエッジ
が検出されない場合、取得できる位置データが少なくな
り、また、位置データを取得できる周期も一定とならな
い。従って、例えば複数の位置データの平均値を求めて
リカバリクロックを出力する場合、正確なリカバリクロ
ックを出力させるためには、レジスタを多数備える必要
がある。
【0022】そこで、本発明では、取得される位置デー
タのエッジが検出されない場合には、既に前サイクルで
格納されているエッジが検出された位置データをレジス
タから出力させ、その位置データに基づいてリカバリク
ロックを出力するようにしてある。これにより、本発明
では、実際に取得される位置データのエッジタイミング
を反映しつつ、位置データの取得周期を一定とし、レジ
スタの設置数の最適化を図ることができ、テスタ構成が
複雑化,大型化,高コスト化等することなく、簡易な構
成で、信頼性の高い半導体試験装置を実現できるように
なっている。
【0023】さらに、請求項5では、前記ディジタルフ
ィルタが、前記エッジ検出回路で検出される位置データ
のエッジの有無に拘わらず前記レジスタに格納された位
置データを出力させるか否かを選択するエッジセレクタ
を備える構成としてある。
【0024】このような構成からなる本発明の半導体試
験装置によれば、エッジセレクタを備えることで、タイ
ムインターポレータからの位置データのエッジが検出さ
れない場合に、レジスタに格納されている前サイクルの
位置データを、リカバリクロックの基準として出力させ
るか否かを選択することができる。これにより、例え
ば、被測定LSIの出力データの実際のエッジタイミン
グのみを用いることで、より厳密な機能試験やジッタ解
析等を行うような場合には、エッジが検出された位置デ
ータのみを選択し、一定周期の平均値から被測定LSI
の出力データ自体を検査するロジック試験を行うような
場合には、既に格納されている前サイクルの位置データ
も使用するというように、試験内容等に応じて位置デー
タを選択的に採用することができ、より汎用性,拡張性
に優れた半導体試験装置を提供することが可能となる。
【0025】また、請求項6では、前記レジスタが二以
上備えられる場合に、前記ディジタルフィルタが、前記
二以上のレジスタからそれぞれ出力される位置データを
入力し、各位置データが示すエッジタイミングの平均値
を算出し、当該平均値を前記リカバリクロックとして出
力する平均値算出回路を備える構成としてある。
【0026】このような構成からなる本発明の半導体試
験装置によれば、ディジタルフィルタに複数のレジスタ
と、各レジスタの位置データを入力する平均値算出回路
を備えることで、タイムインターポレータから出力され
る位置データを複数のレジスタに格納し、この複数の位
置データの平均値を算出して、被測定LSIの出力デー
タに多重されたクロックのエッジタイミングを示すリカ
バリクロックとして出力することができる。これによ
り、複数の位置データが示すエッジタイミングの平均値
を本発明に係るリカバリクロックとして用いることがで
き、各被測定LSIの実際の出力データ及びクロックの
エッジタイミングを反映した正確かつ適正なタイミング
信号とすることが可能となり、出力データのエッジが検
出されない場合や、出力データがジッタにより変動した
場合にも、被測定LSIのクロックのエッジタイミング
を正確に示すリカバリクロックを取得することができ
る。
【0027】また、請求項7では、前記ディジタルフィ
ルタが、前記二以上のレジスタのうち一のレジスタから
出力される位置データと、前記平均値算出回路から出力
される平均値のいずれか一方を選択し、前記リカバリク
ロックとして出力する平均値セレクタを備える構成とし
てある。
【0028】このような構成からなる本発明の半導体試
験装置によれば、平均値セレクタを備えることで、ディ
ジタルフィルタから出力されるリカバリクロックとし
て、特定のレジスタから出力される位置データと、複数
のレジスタの位置データの平均値とを、選択的に切り替
えて出力させることができる。これにより、例えば、被
測定LSIの出力データのジッタによるタイミング変動
を考慮した機能試験を行うような場合には、複数のレジ
スタの平均値をリカバリクロックとして出力し、ジッタ
によるタイミング変動に拘わらず、被測定LSIの出力
データ自体を検査するロジック試験を行うような場合に
は、複数のレジスタのうち、一のレジスタから出力され
る位置データをリカバリクロックとして使用するという
ように、試験内容等に応じてリカバリクロックを選択的
に使い分けることが可能となり、より汎用性,拡張性に
優れた半導体試験装置を実現することができる。
【0029】また、請求項8では、前記ディジタルフィ
ルタが、前記レジスタから出力される位置データに所定
の補正値を加算し、当該位置データが示すエッジタイミ
ングを補正して前記リカバリクロックとして出力するタ
イミング補正回路を備える構成としてある。
【0030】このような構成からなる本発明の半導体試
験装置によれば、タイミング補正回路を備えることによ
り、一のレジスタから出力される位置データや、二以上
のレジスタから出力される位置データの平均値に対し
て、セットアップタイムやホールドタイム等を加味した
設定値(補正値)を加算し、適正なエッジタイミングに
補正されたリカバリクロックを出力させることができ
る。一般に、出力データをクロック信号により安定的に
取得するためには、クロックに対する出力データのセッ
トアップタイム(又はホールドタイム)を考慮する必要
がある。そこで、本発明では、ディジタルフィルタのレ
ジスタから出力される位置データに対して、セットアッ
プタイムやホールドタイムの設定値を加算するタイミン
グ補正回路を備えることにより、出力データのセットア
ップタイムやホールドタイムを加味して適正なエッジタ
イミングに補正されたリカバリクロックを出力できるよ
うにしてある。これにより、タイムインターポレータか
ら出力される時系列のレベルデータを、より適正なタイ
ミングに補正されたリカバリクロックによって取得する
ことができ、更に正確で信頼性の高い半導体試験装置を
提供することができるようになる。
【0031】そして、請求項9記載の半導体試験装置
は、前記ディジタルフィルタから出力されるリカバリク
ロックを選択信号として、前記タイムインターポレータ
から出力される時系列のレベルデータのうち、一のデー
タを選択し、前記LSIの良否判定用の被試験データと
して出力する選択回路を備える構成としてある。
【0032】このような構成からなる本発明の半導体試
験装置によれば、リカバリクロックを選択信号として入
力する選択回路を備えることで、タイムインターポレー
タで取得される時系列のレベルデータを、所定の期待値
データと比較されて良否が判定される機能試験用の被測
定データとして選択,出力することができる。これによ
り、被測定LSIの出力データに多重されたクロック信
号を取り出して、出力データのエッジの有無やジッタの
影響等に左右されない適正なリカバリクロックのタイミ
ングで被測定LSIの出力データを取り込むことができ
る、ソースシンクロナス機能を実現することが可能とな
る。従って、本発明を被測定LSIの機能試験用の試験
装置として用いることができ、特に、従来は実施が困難
又は不可能であった出力データにクロックが多重されて
出力されるSRDES等のクロック/データ多重型のL
SIの機能試験についても、容易かつ正確に行うことが
できるようになる。
【0033】一方、請求項10記載の半導体試験装置
は、前記ディジタルフィルタから出力されるリカバリク
ロックを複数入力し、各リカバリクロックの示すエッジ
タイミングの位相差を検出して、前記LSIの出力デー
タのジッタを取得するジッタ検出回路を備える構成とし
てある。
【0034】また、請求項11記載の半導体試験装置
は、前記ジッタ検出回路で検出されるリカバリクロック
の位相差を入力し、当該位相差の分布を取得して、前記
LSIの出力データのジッタの分布データとして出力す
るジッタ分布回路を備える構成としてある。
【0035】このような構成からなる本発明の半導体試
験装置によれば、複数のリカバリクロックを入力するジ
ッタ検出回路を備えることにより、各リカバリクロック
のエッジタイミングを示す位置データを減算処理するこ
とで、リカバリクロック間の位相差を検出することがで
きる。また、この位相差を入力するジッタ分布回路を備
えることで、位相差の分布を取得し、位相差のばらつき
や広がりを示す分布データとして出力することができ
る。リカバリクロックの位相差は、被測定LSIの出力
データに多重されたクロック信号のジッタを示すもので
あり、このリカバリクロックの位相差とその分布データ
を取得することにより、被測定LSIの出力データ及び
多重されたクロックのジッタ解析を行うことが可能とな
る。これにより、本発明では、例えば、オシロスコープ
等の操作による誤差や測定作業の困難性等、既存のジッ
タ測定器を用いる場合のような問題が生じることなく、
容易かつ正確,確実に、精度の高い被測定LSIの出力
データ及びクロックのジッタ解析を行うことができる。
【0036】さらに、請求項12記載の半導体試験装置
では、前記タイムインターポレータから出力される位置
データと、前記ディジタルフィルタから出力される前記
位置データに対応するリカバリクロックとを入力し、当
該位置データ及びリカバリクロックの示すエッジタイミ
ングの位相差を検出して、当該位相差の分布を取得し
て、前記LSIの出力データのジッタの分布データとし
て出力するジッタ分布回路を備える構成としてある。
【0037】このような構成からなる本発明の半導体試
験装置によれば、リカバリクロックと元の位置データと
なる位置データとの位相差を入力し、当該位相差の分布
を取得,解析することができる。本発明に係るリカバリ
クロックが示すエッジタイミングは、被測定LSIの出
力データに多重されたクロックを適正なタイミングに補
正した位置データであり、このリカバリクロックを元の
位置データと比較して、その位相差の分布を取得するこ
とで、被測定LSIの出力データのジッタ分布を、適正
なリカバリクロックとの比較において解析することが可
能となる。これにより、本発明では、ジッタ測定器等の
装置,機器を別途用いることなく、容易かつ正確に被測
定LSIの出力データのジッタ分布を解析することがで
きる。
【0038】ここで、請求項11又は請求項12に係る
ジッタ分布回路としては、例えば、入力される位相差を
示す位置データを復号化するデコーダと、デコーダの出
力信号を出力端子ごとにカウントするカウンタによって
構成することができ、このようにすると、リカバリクロ
ック間の位相差や、リカバリクロックと元の位置データ
との位相差をデコーダの各出力端子ごとに出力して、そ
の位相差が示すジッタ分布をカウンタでカウントするこ
とができる。これにより、例えば、カウンタから出力さ
れるデータを読み込んでグラフ化することで、リカバリ
クロックのジッタの分布を示すヒストグラム等を容易か
つ正確に取得することができる。
【0039】なお、請求項11記載のジッタ分布回路と
請求項12記載のジッタ分布回路とは、単一の(同一
の)ジッタ分布回路とすることができ、この場合、セレ
クタ等の選択手段を設けて、請求項11に係るジッタ分
布回路と請求項12に係るジッタ分布回路とを選択的に
切り替えることができる。これにより、リカバリクロッ
ク間のジッタ分布と、リカバリクロックと元の位置デー
タ間のジッタ分布を、選択的に取得,解析することが可
能となり、試験内容等に応じて位置データを選択的に採
用することが可能となり、より汎用性,拡張性に優れた
半導体試験装置を実現することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る半導体試験装
置の好ましい実施形態について、図面を参照しつつ説明
する。 [第一実施形態]まず、図1〜図3を参照して、本発明
に係る半導体試験装置の第一実施形態について説明す
る。図1は、本発明の第一実施形態に係る半導体試験装
置の全体の概略構成を示すブロック図である。
【0041】図1に示すように、本実施形態に係る半導
体試験装置は、被測定LSI(DUT)1の機能試験を
行うLSIテスタ(LSI Tester)10を備えており、L
SIテスタ10が被測定LSI1から出力される出力デ
ータを被測定データとして取得し、これを所定の期待値
データと比較することにより、当該被測定LSI1の良
否を判定するようになっている。ここで、被測定LSI
1は、本実施形態では、例えばSERDES等に代表さ
れる、出力データにクロック信号を多重して出力するク
ロック/データ多重型のLSIを構成している。そし
て、本実施形態では、このクロック/データ多重型の被
測定LSI1から出力される出力データをLSIテスタ
10に入力することで、出力データに多重されたクロッ
クが取り出され、取り出されたクロックのタイミングで
出力データを取得して、被測定データとして出力できる
ようになっている。
【0042】[LSIテスタ]LSIテスタ10は、従
来のLSIテスタ(図6及び図7参照)と同様、パター
ン発生器(PG:Pattern Generator)11から波形形成
器(FC:Format Controller)12を経て被測定LSI
1にテスト信号を入力し、被測定LSI(DUT)1から
出力される出力データを、パターン比較器(DC:Digita
l Compare)14やフェイル解析メモリ(DFM:Data Fai
lure Memory)等に入力して、その良否を判定するLS
Iの機能試験装置を構成している。そして、本実施形態
のLSIテスタ10は、図1に示すように、被測定LS
I1の出力データを入力するクロックリカバリ回路(CR
C:Clock Recovery Circuit)20を備えており、この
クロックリカバリ回路20を経由して、被測定LSI1
の出力データをパターン比較器14に入力するようにな
っている。
【0043】[クロックリカバリ回路]図2は、LSI
テスタ10に備えられるクロックリカバリ回路20の詳
細を示すブロック図である。同図に示すクロックリカバ
リ回路20は、被測定LSI1の出力データを、それぞ
れ一定のタイミング間隔を有する複数のストローブで取
得して、時系列のレベルデータとして出力するととも
に、当該時系列のレベルデータを用いて、出力データに
多重されたクロックのエッジタイミングを示す所定のリ
カバリクロックを取得するようになっている。そして、
このリカバリクロックのタイミングで被測定LSI1の
出力データを選択,取得することにより、クロックが多
重された出力データを、その多重されたクロックのタイ
ミングで取り込むことができるソースシンクロナス機能
を実現している。
【0044】まず、クロックリカバリ回路20は、被測
定LSI1から出力される各出力データごとに、それぞ
れ同一構成のクロックリカバリ回路20が一つずつ割り
当てられるようになっている。本実施形態では、図1に
示すように、被測定LSI1の出力データの端子に対応
して1〜n個のクロックリカバリ回路20が備えられて
いる。各クロックリカバリ回路20は、図1に示すよう
に、それぞれが同一の構成となっており、具体的には、
レベルコンパレータ13と、パターン比較器14を備え
るとともに、タイムインターポレータ(T.I.:Time Int
erpolater)30,ディジタルフィルタ(D.F.:Digital
Filter)40及びセレクタ(Comp Selector)50を備
えている。
【0045】レベルコンパレータ13は、従来のLSI
テスタの場合と同様、被測定LSI1からの出力信号
(本実施形態ではクロックが多重された出力データ)を
入力し、所定の比較電圧とレベル比較して、タイムイン
ターポレータ30に信号を出力する。パターン比較器1
4は、後述するタイムインターポレータ30及びディジ
タルフィルタ40を介してセレクタ50で選択された被
測定LSI1の出力データを所定の期待値と比較し、試
験結果を出力する。なお、パターン比較器14から出力
された試験結果は、通常のLSIテスタの場合と同様、
図示しないフェイル解析メモリ15(図1参照)に記憶
されることになる。
【0046】[タイムインターポレータ]タイムインタ
ーポレータ30は、被測定LSI1から出力される出力
データを一定のタイミング間隔を有する複数のストロー
ブによって取得し、時系列のレベルデータとして出力す
る。具体的には、タイムインターポレータ30は、複数
の順序回路となるフリップ・フロップ31a〜31n
と、遅延回路32,XOR(排他論理和)回路33a〜
33n及びエンコーダ34を備えている。複数のフリッ
プ・フロップ31a〜31nは、本実施形態では並列に
接続されたD型フリップ・フロップ群からなり、それぞ
れレベルコンパレータ13を介して被測定LSIから出
力される出力信号(クロックが多重された出力データ)
を、入力データとして入力する。そして、遅延回路32
を介して入力されるストローブをクロック信号として、
所定のタイミングで入力されたデータを出力するように
なっている。
【0047】遅延回路32は、一定のタイミング間隔で
遅延させたストローブを複数のフリップ・フロップ31
a〜31nのクロック端子に順次入力し、当該フリップ
・フロップ31a〜31nから時系列のレベルデータを
出力させる。ここで、複数のフリップ・フロップ31a
〜31nの数及び遅延回路32の遅延量は任意に設定,
変更することができ、タイムインターポレータ30で取
得される時系列のレベルデータのビット幅(順序回路の
数)や分解能(遅延回路の遅延量)を所望の値に設定す
ることができる。これにより、試験対象となる被測定L
SI1のデータレートやジッタ幅等に応じて、取得され
る時系列のレベルデータを種々に設定でき、どのような
LSIにも対応が可能となっている。本実施形態では、
図2に示すように、「0〜7」の8個のフリップ・フロ
ップ31a〜31nを備えており、遅延回路32のスト
ローブによって合計8ビットのレベルデータが出力され
るようになっている。
【0048】なお、遅延回路32を介してフリップ・フ
ロップ31a〜31nに入力されるストローブは、被測
定LSI1から出力される各出力データごとに入力のタ
イミングを任意に設定することができ、出力データごと
に異ならせることもできる。本実施形態では、各クロッ
クリカバリ回路20がそれぞれ同一構成となっているの
で、クロックリカバリ回路20ごとにそれぞれタイミン
グ発生器等を備えることにより、被測定LSI1の各出
力データに、それぞれ独立してストローブを入力するこ
とができる。これにより、被測定LSI1から出力され
る出力データのジッタ等に応じて適切なタイミングに調
節することができる。被測定LSI1から出力される各
出力データは、位相が常に一致しているとは限らず、例
えば、セットアップタイムがマイナスとなることも、プ
ラスとなることもある。従って、ストローブのタイミン
グを出力データごとにそれぞれ設定することにより、各
出力データに最適なタイミングでストローブが出力され
るように調節することができる。
【0049】そして、複数のフリップ・フロップ31a
〜31nから出力される時系列のレベルデータは、XO
R回路33a〜33nを介してエンコーダ34に入力さ
れ、当該レベルデータが符号化される。また同時に、こ
の時系列のレベルデータは、そのままセレクタ50の入
力データとして入力されるようになっている。具体的に
は、まず、フリップ・フロップ31a〜31nから出力
される時系列のレベルデータは、XOR回路33a〜3
3nに入力される。XOR回路33a〜33nは、2入
力のXOR回路で、図2に示すように、隣接する2個の
フリップ・フロップ31(31aと31b,31bと3
1c,31cと31d...)の出力データを入力する
ようになっている。本実施形態では、8個のフリップ・
フロップ31a〜31nの出力データを入力する「0〜
6」の7個のXOR回路33a〜33nを備えている
(図2参照)。そして、このXOR回路33a〜33n
から出力されるデータが、エンコーダ34に入力される
ようになっている。
【0050】エンコーダ34は、XOR回路33a〜3
3nを介してフリップ・フロップ31a〜31nからの
出力データが一定間隔で順次入力されるようになってお
り、すべてのフリップ・フロップ31a〜31nからの
データが揃ったタイミングでエンコーディングを行い、
その結果を出力する。これにより、フリップ・フロップ
31a〜31nから出力された時系列のレベルデータ
が、符号化された位置データとして出力されることにな
る。そして、このエンコーダ34で符号化された位置デ
ータが、ディジタルフィルタ40に入力されることで、
被測定LSI1の出力データに多重されたクロックのエ
ッジタイミングを示すリカバリクロックとして出力され
るようになっている。なお、本実施形態のエンコーダ3
4は、図2に示すように、XOR回路33a〜33nか
ら入力される7ビットのレベルデータを3ビットの位置
データに符号化して出力するようになっている。
【0051】また、フリップ・フロップ31a〜31n
から出力される時系列のレベルデータは、セレクタ50
に、入力データとしてそのまま入力されるようになって
いる(図2参照)。そして、このセレクタ50に入力さ
れたレベルデータのうち、一のデータが、ディジタルフ
ィルタ40から出力されるリカバリクロックによって選
択され、選択された一のデータが被測定LSI1の被測
定データとして出力されることになる。
【0052】[ディジタルフィルタ]ディジタルフィル
タ40は、タイムインターポレータ30のエンコーダ3
4から出力される位置データを入力,保持し、一又は二
以上の位置データから、所定のエッジタイミングを示す
リカバリクロックを出力する。具体的には、ディジタル
フィルタ40は、複数のレジスタ(Smoothing Reg)4
1(41a〜41n)と、エッジ検出回路42,エッジ
セレクタ43,平均値算出回路44,平均値セレクタ4
5及びタイミング補正回路46を備えている。
【0053】複数のレジスタ41a〜41nは、図2に
示すように、直列に接続された所定数(1〜n)のレジ
スタ群からなり、タイムインターポレータ30のエンコ
ーダ34から出力される位置データを順次格納するとと
もに、格納された位置データを所定のタイミングで出力
する。本実施形態では、エンコーダ34が3ビットの位
置データを出力するようになっているので、各レジスタ
41a〜41nは、3ビットの位置データを入力,格納
するとともに、所定のトリガ信号が入力されることで、
格納している3ビットの位置データを出力するようにな
っている。具体的には、レジスタ41a〜41nは、ま
ず、エンコーダ34の位置データが最前段のレジスタ4
1aに入力,格納され、この位置データが所定のタイミ
ングで出力されて、直列に接続された次段のレジスタ4
1b〜41nに順次入力される。最後段のレジスタnか
ら出力される位置データは、後述する平均値算出回路4
4に入力される。
【0054】また、各レジスタ41a〜41nから出力
される位置データは、次段のレジスタに入力されると同
時に、それぞれ、平均値算出回路44にも入力されるよ
うになっている。これによって、平均値算出回路44に
おいて、各レジスタ41a〜41nの位置データが示す
エッジタイミングの平均値が算出されることになる。さ
らに、最前段のレジスタ41aから出力される位置デー
タは、後述する平均値セレクタ45にも入力されるよう
になっている。これによって、平均値算出回路44から
出力される位置データの平均値と、最前段のレジスタ4
1aから出力される位置データの、いずれか一方の位置
データが選択されるようになっている。なお、本実施形
態に係るレジスタ41a〜41nの数は、任意に設定,
変更することができ、レジスタ41a〜41nの数に応
じて、取得できる位置データの数,位置データの平均値
の分解能を調整することができる。すなわち、レジスタ
41a〜41nは、タイムインターポレータから出力さ
れる位置データを入力する少なくとも一つのレジスタ4
1aを備えていれば良く、試験対象となる被測定LSI
1のデータレートやジッタ幅等に応じて最適な数とする
ことができる。
【0055】エッジ検出回路42は、タイムインターポ
レータ30のエンコーダ34から入力される位置データ
のエッジの有無を検出する。そして、エッジが検出され
た場合に、最前段のレジスタ41aにエッジが検出され
た位置データを格納するとともに、各レジスタ41a〜
41nに既に格納されている位置データを出力させるよ
うになっている。タイムインターポレータ30で取得さ
れる位置データは、例えば、数クロックにわたって出力
データに変化がない場合、信号変化点(立上がりエッジ
又は立下がりエッジ)が存在しないため、位置データに
はエッジタイミングが示されないことになる。このた
め、この位置データをレジスタ41a〜41nに格納し
たとしても、その位置データが示す出力データに多重さ
れたクロックのエッジタイミングエッジは取得できない
ことになる。そこで、本実施形態では、エンコーダ34
で取得される位置データのエッジの有無を検出するエッ
ジ検出回路42を備えることにより、エッジが検出され
た位置データのみをレジスタ41a〜41nに順次格
納,出力させ、この位置データに基づいてリカバリクロ
ックを取得するようにしてある。
【0056】具体的には、エッジ検出回路42は、エン
コーダ34からの位置データを入力し、当該位置データ
のエッジの有無を検出する。そして、位置データのエッ
ジが検出された場合には、最前段のレジスタ41aにイ
ネーブル信号を出力して(図2に示す「E」)、最前段
のレジスタ41aをデータ入力可能状態にする。これに
よって、最前段のレジスタ41aには、エッジが検出さ
れた位置データが格納されることになる。一方、位置デ
ータのエッジが検出されない場合には、エッジ検出回路
42はイネーブル信号を出力しない。従って、位置デー
タのエッジが検出されない場合、最前段のレジスタ41
aは入力不能状態となり、エッジが検出されなかった位
置データはレジスタ41aに格納されない。そして、エ
ッジ検出回路42は、さらに、イネーブル信号をパルサ
42a(図2に示す「P」)に入力し、各レジスタ41
a〜41nに入力するトリガ信号に変換し、このトリガ
信号を各レジスタ41a〜41nに入力して、各レジス
タ41a〜41nに格納されている位置データを所定の
タイミングで出力させる。
【0057】これにより、タイムインターポレータ30
で取得された位置データのうち、信号変化点を示すエッ
ジが検出された位置データのみが、リカバリクロックの
基準となる位置データとしてレジスタ41a〜41nに
格納され、出力されることになる。そして、位置データ
のエッジが検出されなかった場合には、それ以降のサイ
クルで位置データのエッジが検出されることにより、各
レジスタ41a〜41nに格納された位置データが出力
されることになる。このようなエッジ検出回路41を備
えることで、被測定LSI1の出力データのエッジが検
出されない場合にも、既に格納されている位置データに
基づいてリカバリクロックを取得することができ、正確
なリカバリクロックを安定的に出力させることができ
る。また、このようにエッジ検出回路42を設けてエッ
ジが検出された位置データのみに基づいてリカバリクロ
ックを出力させることで、後述する平均値算出回路44
で位置データの平均値を求めてリカバリクロックとして
出力する場合に、実際の出力データのエッジタイミング
を反映した正確なタイミングを示すリカバリクロックを
出力することができるようになる。
【0058】エッジセレクタ43は、エッジ検出回路4
2に接続され、エッジ検出回路42のパルサ42aを介
して各レジスタ41a〜41nに入力されるトリガ信号
と、タイムインターポレータ30の遅延回路32から出
力されるストローブとを選択的に切り替える切替え手段
である。上述したエッジ検出回路42の制御によりエッ
ジが検出された位置データのみをレジスタに格納してリ
カバリクロックの基準とした場合、数クロックにわたっ
て位置データのエッジが検出されない場合、取得できる
位置データが少なくなり、また、位置データを取得でき
る周期も一定とならない。そこで、本実施形態では、信
号切替え手段となるエッジセレクタ43を設けて、レジ
スタ41a〜41nに所定のタイミングで出力されるス
トローブを入力できるようにしてあり、取得される位置
データのエッジの有無に拘わらず、所定の位置データを
順次出力してリカバリクロックを取得できるようにして
ある。
【0059】具体的には、エッジセレクタ43は、レジ
スタ41a〜41nに格納されている位置データを出力
させるタイミング信号(トリガ信号)として、上述した
エッジ検出回路42のパルサ42aから出力されるトリ
ガ信号を入力するモード(図2に示すEdge Sync Mod
e)と、タイムインターポレータ30の遅延回路32か
ら出力されるストローブを入力するモード(同じくCo
ntinuously Mode)とを切り替えるようになっている。
そして、このエッジセレクタ43を切り替えて、遅延回
路32のストローブを選択することにより(Continuo
usly Mode)、レジスタ41a〜41nに対して、タイ
ムインターポレータ30の遅延回路32から所定のタイ
ミングで出力されるストローブ信号を入力し、エッジ検
出の有無に拘わらず、各レジスタ41a〜41nから位
置データを出力させることができる。このContinuously
Modeでは、最前段のレジスタ41aにイネーブル信号
が入力されないので、レジスタ41aに格納されている
位置データはそのまま保持され、次段以降のレジスタ4
1b〜41nには、その前段のレジスタ41a〜41n
−1から出力された位置データが格納されることにな
る。従って、各レジスタ41a〜41nは、位置データ
のエッジが検出される場合には、上述したエッジ検出回
路42における場合と同様、その位置データを順次格
納,出力することになり、位置データのエッジが検出さ
れない場合には、既に格納している前サイクルの位置デ
ータを順次出力し、次段のレジスタに格納する。その結
果、このContinuously Modeでは、位置データのエッジ
検出の有無に拘わらず、遅延回路32のストローブのタ
イミングで、エッジタイミングを示す位置データが順次
出力されることになる。
【0060】このように、本実施形態では、エッジセレ
クタ43を備えることで、タイムインターポレータ30
からの位置データのエッジが検出されない場合に、リカ
バリクロックの基準となるレジスタ41から位置データ
を出力させないか(Edge Sync Mode)、レジスタに格納
されている前サイクルの位置データを出力させるか(Co
ntinuously Mode)を選択することができる。これによ
って、例えば、被測定LSIの出力データの実際のエッ
ジタイミングのみを用いることで、より厳密な機能試験
やジッタ解析等を行うような場合には、エッジが検出さ
れた位置データのみを選択し(Edge Sync Mode)、一定
周期の平均値から被測定LSIの出力データ自体を検査
するロジック試験を行う場合には、既に格納されている
前サイクルの位置データも使用する(Continuously Mod
e)というように、試験内容等に応じて位置データを選
択的に採用することが可能となる。
【0061】平均値算出回路44は、複数の各レジスタ
41a〜41nからそれぞれ出力される位置データを入
力し、各位置データが示すエッジタイミングの平均値を
算出し、当該平均値をリカバリクロックとして出力す
る。具体的には、平均値算出回路44は、レジスタ41
a〜41nから出力される位置データを入力し、全位置
データを加算する加算回路44aと、この加算回路44
aの加算結果をレジスタ数(n)で除算する除算回路4
4bとを備えている。このような平均値算出回路44を
備えることで、各レジスタ41a〜41nに格納された
複数の位置データの平均値を算出して、その平均値をリ
カバリクロックとして出力することができる。これによ
って、リカバリクロックを、各被測定LSIの実際の出
力データ及び多重されたクロックのエッジタイミングを
反映した正確かつ適正なタイミング信号とすることがで
き、出力データのエッジが検出されない場合や、出力デ
ータがジッタにより変動した場合にも、平均値に基づく
より正確なリカバリクロックを取得することが可能とな
る。
【0062】平均値セレクタ45は、平均値算出回路4
4から出力される平均値と、複数のレジスタ41のうち
一のレジスタから出力される位置データのいずれか一方
を選択して、リカバリクロックとして出力する切替え手
段である。具体的には、本実施形態では、平均値セレク
タ45が平均値算出回路44の出力側と、最前段のレジ
スタ41aの出力側に選択的に接続されるようになって
おり、上述した複数の位置データの平均値を出力するか
(図2に示すSmoothingMode)、最前段のレジスタ4
1aから出力される位置データ、すなわち、現在のテス
トサイクルで取得された位置データを出力するか(同じ
くSampling Mode)を切り替えできるようになってい
る。
【0063】これにより、ディジタルフィルタ40から
出力されるリカバリクロックとして、特定のレジスタ
(本実施形態では最前段のレジスタ41a)から出力さ
れる位置データと、複数のレジスタの位置データの平均
値とを、選択的に出力させることができ、試験内容等に
応じてリカバリクロックを選択的に使い分けることが可
能となる。例えば、被測定LSIの出力データのジッタ
によるタイミング変動を考慮した機能試験を行うような
場合には複数のレジスタの平均値をリカバリクロックと
して出力し(Smoothing Mode)、ジッタによるタイミン
グ変動に拘わらず、被測定LSIの出力データ自体を検
査するロジック試験を行うような場合には、複数のレジ
スタのうち、一のレジスタ(最前段のレジスタ41a)
から出力される位置データをリカバリクロックとして使
用する(Sampling Mode)等の使い分けができるように
なる。
【0064】タイミング補正回路46は、平均値セレク
タ45を経て出力される位置データに所定の補正値を加
算し、当該位置データが示すエッジタイミングを補正し
てリカバリクロックとして出力する。具体的には、タイ
ミング補正回路46は、図2に示すように、平均値セレ
クタ45の出力側に接続されており、平均値セレクタ4
5から出力される位置データに対して、補正値レジスタ
(Tsd Thd Reg)46aに格納されている所定の補正値
を加算するようになっている。このタイミング補正回路
46から出力される位置データが、ディジタルフィルタ
40から最終的に出力されるリカバリクロックとなる。
【0065】補正値レジスタ46aに格納される補正値
は、本実施形態では、被測定LSI1の出力データのセ
ットアップタイム及びホールドタイムを設定する設定値
となっている。一般に、出力データをクロック信号によ
り安定的に取得するためには、クロックに対する出力デ
ータのセットアップタイム及びホールドタイムを考慮す
る必要がある。そこで、本実施形態では、補正値レジス
タ46aにセットアップタイム及びホールドタイムの設
定値を示す補正値を格納し、一のレジスタ(最前段のレ
ジスタ41a)から出力される位置データや、全レジス
タ41a〜41nの位置データの平均値に対して、タイ
ミング補正回路46でセットアップタイムやホールドタ
イムの設定値を加算できるようにしてある。
【0066】ここで、セットアップタイムやホールドタ
イムの設定値は、タイムインターポレータ30で取得さ
れるレベルデータの分解能に応じて設定することができ
る。例えば、被測定LSI1の出力データが、8ビット
のストローブで取得される場合、その8ビットのストロ
ーブの範囲で、任意のビット数分だけ位置データのエッ
ジタイミングをずらす値として設定することができる。
具体的には、設定値として“+1”や“−2”等と設定
でき、このような設定値により、位置データのエッジタ
イミングを、例えば8ビットのストローブの範囲で、1
ビット分遅らせる,2ビット分早める等の補正すること
ができるようになる。これにより、本実施形態では、出
力データのセットアップタイムやホールドタイムを加味
して適正なエッジタイミングに補正されたリカバリクロ
ックを出力させることができる。このタイミング補正回
路46から出力されるリカバリクロックが、選択信号と
してセレクタ50に入力されることになり、タイムイン
ターポレータ30から出力される時系列のレベルデータ
を、より適正なタイミングに補正されたリカバリクロッ
クによって取得できることになる。
【0067】セレクタ50は、タイムインターポレータ
30のフリップ・フロップ31a〜31nから出力され
る時系列のレベルデータを入力データとして入力すると
ともに、ディジタルフィルタ40から出力されるリカバ
リクロックを選択信号として入力する選択回路である。
そして、このリカバリクロックのエッジタイミング、す
なわち、出力データに多重されたクロックのエッジタイ
ミングで被測定LSI1の出力データを選択し、被測定
LSI1の良否判定用の被測定データとして出力するよ
うになっている。具体的には、セレクタ50は、マルチ
プレクサ等からなり、データ入力側に複数の各フリップ
・フロップ31a〜31nが接続されるとともに、セレ
クト信号端子にはディジタルフィルタ40のタイミング
補正回路46の出力側が接続されている。これにより、
セレクタ50では、入力データとして入力されるフリッ
プ・フロップ31a〜31nからの時系列のレベルデー
タのうち、一のデータが、リカバリクロックを選択信号
として選択されることになる。
【0068】そして、このセレクタ50で選択された被
測定LSI1の出力データが、パターン比較器14に出
力され、パターン比較器14で所定の期待値と比較され
て、その比較結果が出力されるようになっている。以上
のようにして、本実施形態では、ディジタルフィルタ4
0から出力されるリカバリクロックが示すエッジタイミ
ングで被測定LSI1の出力データを取り込むことがで
きるようになり、被測定LSI1の出力データに多重さ
れたクロック信号を取り出して、出力データのエッジの
有無やジッタの影響に左右されない適正なリカバリクロ
ックのタイミングで被測定LSIの出力データを取り込
む(打ち抜く)ことができる、ソースシンクロナス機能
を実現することができる。従って、本実施形態に係るL
SIテスタ10は、被測定LSI1の機能試験用の試験
装置として用いることができ、特に、従来は実施が困難
又は不可能であった、出力データにクロックが多重され
て出力されるSRDES等のクロック/データ多重型の
LSIの機能試験について、容易かつ正確に行うことが
できるようになる。
【0069】[ソールシンクロナス動作]次に、以上の
ような構成からなる本実施形態に係る半導体試験装置の
クロックリカバリ回路において、出力データを多重され
たクロックのタイミングで取得するソースシンクロナス
動作について説明する。まず、LSIテスタ10に備え
られるパターン発生器11及び波形形成器12(図1参
照)から被測定LSI1に所定の試験パターン信号が入
力されると、被測定LSI1からは、パターン信号に対
応する所定の出力データが出力される。なお、本実施形
態では、被測定LSI1はクロック/データ多重型LS
Iを構成しているので、パターン信号に対応して出力さ
れる出力データは、クロックが多重された出力データで
ある。被測定LSI1から出力された出力データは、出
力端子ごとに接続された各クロックリカバリ回路20に
入力される。各クロックリカバリ回路20に入力された
出力データは、レベルコンパレータ13に入力、比較電
圧とレベル比較された後、タイムインターポレータ30
に入力される(図2参照)。
【0070】タイムインターポレータ30に入力された
信号(クロックが多重された出力データ)は、まず、並
列に接続された複数のフリップ・フロップ31a〜31
nに入力される。また、出力データが入力される各フリ
ップ・フロップ31a〜31nのクロック端子には、遅
延回路32によって一定のタイミング間隔でストローブ
が入力される。これによって、各フリップ・フロップ3
1a〜31nからは、入力された出力データが時系列の
レベルデータとして取得,出力されることになる。フリ
ップ・フロップ31a〜31nから出力された時系列の
レベルデータは、まず、XOR回路33a〜33nを経
てエンコーダ34に入力され、符号化される。エンコー
ダ34で符号化されたレベルデータは、出力データに多
重されたクロックのエッジタイミング(立上がりエッジ
又は立下がりエッジ)を示す位置データとなる。そし
て、この位置データが、ディジタルフィルタ40に入力
され、適正なタイミングに補正されるリカバリクロック
として取得されることになる。同時に、フリップ・フロ
ップ31a〜31nから出力された時系列のレベルデー
タは、そのままセレクタ50に入力データとして入力さ
れる。
【0071】ディジタルフィルタ40では、エンコーダ
34から出力された位置データが、最前段のレジスタ4
1aに入力されるとともに、順次、次段のレジスタ41
b〜41nに入力される。まず、位置データは、エッジ
検出回路42に入力され、エッジの有無が検出される。
このとき、エッジセレクタ43の切替えにより、レジス
タ41a〜41nに格納されている位置データを出力さ
せるタイミング信号(トリガ信号)として、エッジ検出
回路42から出力されるイネーブル信号を入力する場合
(図2に示すEdge Sync Mode)と、タイムインターポ
レータ30の遅延回路32から出力されるストローブ信
号を入力する場合(同じくContinuously Mode)のい
ずれかのモードが選択される。
【0072】Edge Sync Modeが選択された場合には、エ
ッジ検出回路42がエンコーダ34からの位置データを
入力してエッジの有無を検出し、位置データのエッジが
検出された場合には、最前段のレジスタ41aにイネー
ブル信号を入力する。これによって、最前段のレジスタ
41aには、エッジが検出された位置データのみが格納
されることになる。そして、エッジ検出回路42は、パ
ルサ42aを介してイネーブル信号をトリガ信号に変換
し、このトリガ信号を各レジスタ41a〜41nに入力
して、各レジスタ41a〜41nに格納されている位置
データを出力させる。これにより、タイムインターポレ
ータ30で取得された位置データのうち、信号変化点を
示すエッジが検出された位置データのみが、リカバリク
ロックの基準となる位置データとしてレジスタ41a〜
41nに、順次、格納,出力され、位置データのエッジ
が検出されなかった場合には、それ以降のサイクルで位
置データのエッジが検出されることにより、各レジスタ
41a〜41nに格納された位置データが出力される。
【0073】一方、Continuously Modeが選択された場
合には、エッジ検出回路42でのエッジ検出の有無に拘
わらず、レジスタ41a〜41nに、タイムインターポ
レータ30の遅延回路32からストローブ信号が入力さ
れる。そして、各レジスタ41a〜41nでは、位置デ
ータのエッジが検出される場合には、上述したエッジ検
出回路42における場合と同様、その位置データを順次
格納,出力する。位置データのエッジが検出されない場
合には、既に格納している前サイクルの位置データを出
力し、次段のレジスタに格納する。この結果、Continuo
usly Modeでは、位置データのエッジ検出の有無に拘わ
らず、遅延回路32のストローブのタイミングで、エッ
ジタイミングを示す位置データが継続的に出力され、各
レジスタ41a〜41nに格納,出力される。
【0074】レジスタ41a〜41nから出力された位
置データは、平均値算出回路44に入力され、各位置デ
ータが示すエッジタイミングの平均値が算出される。そ
して、平均値セレクタ45の切替えにより、平均値算出
回路44から出力される平均値を出力するか(Smooth
ing Mode)、最前段のレジスタ41aから出力される位
置データをそのまま出力するか(Sampling Mode)が
切り替えられ、いずれかの位置データがタイミング補正
回路46に出力される。タイミング補正回路46では、
補正値レジスタ46aに格納されているセットアップタ
イム又はホールドタイムの設定値(補正値)を加算し
て、位置データを適正なエッジタイミングに補正された
リカバリクロックとして出力する。そして、このタイミ
ング補正回路46から出力されるリカバリクロックが、
選択信号としてセレクタ50に入力される
【0075】セレクタ50では、適正なエッジタイミン
グの位置データからなるリカバリクロックを選択信号と
して、被測定LSI1の出力データを示す時系列のレベ
ルデータの中から、一のデータを選択し、このデータを
被測定LSI1の良否判定用の被測定データとして出力
する。セレクタ50から出力された出力データは、パタ
ーン比較器14に入力され、テスタ内のパターン発生器
から出力される所定の期待値データと比較され、比較結
果が出力される。そして、この比較結果により、出力デ
ータと期待値との一致,不一致が検出され、被測定LS
I1の良否(Pass/Fail)の判定が行われるこ
とになる。すなわち、セレクタ50の出力と期待値とが
一致すればPassの判定が、不一致の場合にはFai
lの判定が下されることになる。
【0076】[実施例]以下、図3を参照して、具体的
な実施例を説明する。図3は、本実施形態に係る半導体
試験装置のクロックリカバリ回路において、被測定LS
Iの出力データを多重されたクロックのタイミングで取
得する場合の一実施例を示すタイミングチャートであ
る。この図に示す実施例は、各クロックリカバリ回路2
0のタイムインターポレータ30が、8個のフリップ・
フロップ31a〜31nが備えられ、被測定LSI1か
ら出力される出力データをビット数“8”のレベルデー
タとして取得する場合である。従って、この出力データ
を選択するセレクタ50は8−1型MUX等で構成され
る。また、タイムインターポレータ30は、7個のXO
R回路33a〜33nを備え、7ビットのレベルデータ
をエンコーダ34に入力し、3ビットの位置データを出
力するようになっている。また、各クロックリカバリ回
路20のディジタルフィルタ40は、8個のレジスタ4
1a〜41nを備え、エッジセレクタ43がContinuous
ly Mode、また、平均値セレクタ46がSmoothing Mode
に切り替えられている場合である。
【0077】まず、被測定LSI1から出力される出力
データ(図3に示すDin1)は、8個のフリップ・フロ
ップ31a〜31nにより、8ビットのストローブ(図
3に示すSTRB)でエッジタイミングが取得される。図3
に示す例では、出力データが“L”から“H”になるエ
ッジタイミング、又は“H”から“L”になるエッジタ
イミングが、8ビットのストローブの5ビット目を基準
として、以下のような位置となっている(図3のDin1
参照)。 “−2”→“エッジなし”→“エッジなし”→“+1”
→“−3”→“エッジなし”→“エッジなし”→“+
3”→..... そして、このような出力データは、まず、フリップ・フ
ロップ31a〜31nに入力され、例えば“01111
111”(図3の5サイクル目:ビット数“−3”の位
置から“H”)のレベルデータや、“1111000
0”(図3の9サイクル目:ビット数“0”の位置から
“L”)のレベルデータが取得される。
【0078】そして、このレベルデータは、XOR回路
33a〜33nで、例えば“0000001”や“00
01000”と変換され、さらにエンコーダ34に入力
されて、ビット数“−3”を示す位置データ(例えば
“001”)や、ビット数“0”を示す位置データ(例
えば“100”)に符号化される。これにより、タイム
インターポレータ30から出力されるタイミングデータ
は以下のようになる(図3に示すT.I.output参照)。 “−2”→“・・・”→“・・・”→“+1”→“−
3”→“・・・”→“・・・”→“+3”→..... このタイミングデータがディジタルフィルタ40のレジ
スタ41a〜41nに順次入力されることになる。
【0079】ディジタルフィルタ40では、エッジセレ
クタ43によってContinuously Modeが選択してあるの
で、位置データのエッジが検出される場合にはその位置
データが、エッジが検出されない場合には前サイクルの
位置データが出力され、レジスタ41a〜41nには、
最前段のレジスタ41aから順次、以下のような位置デ
ータが格納,出力される(図3に示すContinuously Mod
e参照)。 “−2”→“−2”→“−2”→“+1”→“−3”→
“−3”→“−3”→“+3”→..... また、ディジタルフィルタ40では、平均値セレクタ4
6がSmoothing Modeを選択しているので、8個のレジス
タから出力される8個の位置データ、すなわち現在のテ
ストサイクルから8サイクル前までのデータがそれぞれ
示すエッジタイミングの平均値が算出され、その平均値
が以下のように出力される(図3に示すSmoothing(# o
f AVG.=8))。 “0”→“0”→“0”→“0”→“−1”→“−1”
→“−2”→“−1”→.....
【0080】さらに、この平均値に対して、タイミング
補正回路46でセットアップタイムの設定値が加算され
る。図3に示す例では、8ビットのストローブの2ビッ
ト分がセットアップタイムとして加算されると、その補
正後の位置データは以下のようになる(図3に示すTsdT
hdReg(=+2)参照)。 “+2”→“+2”→“+2”→“+2”→“+1”→
“+1”→“0”→“+1”→..... そして、この補正された位置データがリカバリクロック
として出力され(図3に示すRecoveryCLK)、セレクタ
50に入力される。
【0081】セレクタ50には、タイムインターポレー
タ30のフリップ・フロップ31a〜31nから出力さ
れる、例えば“01111111”(ビット数“−3”
の位置から“H”)のレベルデータや、“111100
00”(ビット数“0”の位置から“L”)のレベルデ
ータが、各入力端子に入力される。同時に、セレクタ5
0には、ディジタルフィルタ40からリカバリクロック
が選択信号として入力される。これにより、セレクタ5
0では、リカバリクロックを選択信号として、例えば、
図3に示す1サイクル目では、リカバリクロックが示す
ビット数“+2”に対応する入力端子のデータが選択さ
れ(打ち抜かれ)、その結果、セレクタ50から“H”
のデータが出力されることになる(図3に示すDout
1)。そして、セレクタ50から出力されるデータ(図
3に示すDout1)が、パターン比較器14で所定の期待
値(図3に示すExp)と比較され、その結果が、フェイ
ル解析メモリ15に記憶される(図3に示すPass/Fai
l)。図3に示す1サイクル目のデータがセレクタ50
で選択されるデータの流れを表1に示す。
【0082】
【表1】
【0083】ここで、図3に示す8サイクル目では、リ
カバリクロックが示すビット数“+1”のタイミングで
取得,出力された出力データ(“H”)は、期待値デー
タ(“L”)に対して「Fail」となっている。これ
は、このサイクルの出力データのジッタが大きくなり、
出力データのエッジタイミングがリカバリクロックより
大きくなった場合に発生するセットアップエラーであ
る。このように、適正なタイミングを示すリカバリクロ
ックで出力データを取り込む(打ち抜く)ことで、出力
データがジッタにより変動した場合に生ずるセットアッ
プエラーを検出することができるようになる。なお、本
実施例ではリカバリクロックの補正値として、セットア
ップタイムの設定値(“+2”)を加算することでセッ
トアップエラーを検出できるようにしてあるが、補正値
としてホールドタイムの設定値を加算することで、リカ
バリクロックをホールド側に遅らせて、出力データのホ
ールドエラーを検出することもできる。勿論、このよう
なタイミングエラーのみでなく、出力データと期待値デ
ータとの論理が明らかに異なるロジックエラーの判定が
行えることは言うまでもない。
【0084】以上説明したように、本実施形態に係る半
導体試験装置によれば、まず、ソースシンクロナス機能
を有するクロックリカバリ回路20として、タイムイン
ターポレータ30を備えることにより、被測定LSI1
から出力されるクロックが多重された出力データを、時
系列のレベルデータとして取得することができる。この
時系列のレベルデータは、被測定LSI1の出力データ
の信号変化点であるエッジタイミングを示すものであ
り、このエッジタイミングは出力データに多重されたク
ロックのエッジタイミングを示すことになる。従って、
タイムインターポレータ30に被測定LSI1の出力デ
ータを入力し、そのエッジタイミングを示すレベルデー
タ及び位置データを取得することにより、出力データに
多重されたクロックを取り出すことができる。
【0085】そして、本実施形態では、クロックリカバ
リ回路20に、さらにディジタルフィルタ40を備える
ことにより、タイムインターポレータ30から出力され
る位置データを、保持,格納して、正確かつ適正なエッ
ジタイミングに補正されたリカバリクロックとして出力
することができる。すなわち、タイムインターポレータ
30で取得される位置データをディジタルフィルタ40
に入力,保持することにより、多重されたクロックのエ
ッジタイミングを正確かつ適正に示すタイミングに補正
したリカバリクロックとして出力させることができる。
これにより、被測定LSI1の出力データのエッジが検
出されない場合にも、また、出力データがジッタにより
変動した場合にも、多重されたクロックのエッジタイミ
ングを示すリカバリクロックを出力することができる。
【0086】そして、本実施形態では、リカバリクロッ
クを選択信号として入力するセレクタ50を備えること
で、タイムインターポレータ30で取得される時系列の
レベルデータをリカバリクロックのタイミングで打ち抜
いて、所定の期待値データと比較される良否判定用の被
測定データとして出力させることができる。これによ
り、被測定LSI1の出力データに多重されたクロック
信号を取り出して、出力データのエッジの有無やジッタ
の影響等に左右されない適正なリカバリクロックのタイ
ミングで被測定LSI1の出力データを取り込むことが
できる、ソースシンクロナス機能を実現することが可能
となる。従って、本実施形態に係るLSIテスタ10
は、被測定LSI1の機能試験用の試験装置として用い
ることができ、従来は実施が困難又は不可能であった出
力データにクロックが多重されて出力されるSRDES
等のクロック/データ多重型のLSIの機能試験につい
ても、容易かつ正確に行うことができる。
【0087】また、本実施形態では、クロックリカバリ
回路20を構成するタイムインターポレータ30及びデ
ィジタルフィルタ40を、順序回路や遅延回路,エンコ
ーダ,レジスタ等、既存の手段を用いて簡単に構成する
ことができる。これにより、LSIテスタ10は、複雑
化,大型化,高コスト化等することなく、簡易な構成に
よって実現することができる。さらに、このように順序
回路や遅延回路,レジスタで構成される本発明のクロッ
クリカバリ回路によれば、順序回路やレジスタの数、遅
延回路の遅延量を変更することで、タイムインターポレ
ータ及びディジタルフィルタにおける時系列のレベルデ
ータや位置データのビット幅(順序回路,レジスタの
数)や分解能(遅延回路の遅延量)を任意の値に設定す
ることができる。これにより、データレートやジッタ幅
等に応じて種々の設定が可能となり、あらゆるLSIに
も対応できる汎用性,利便性の高い半導体試験装置を実
現することが可能となる。
【0088】[第二実施形態]次に、図4を参照して、
本発明に係る半導体試験装置の第二実施形態について説
明する。図4は、本発明の第二実施形態に係る半導体試
験装置に備えられるクロックリカバリ回路の詳細を示す
ブロック図である。同図に示すように、本実施形態に係
る半導体試験装置は、上述した第一実施形態の変更実施
形態であり、第一実施形態におけるクロックリカバリ回
路20に、更に、ジッタ検出回路60及びジッタ分布回
路70を備えるようにしたものである。従って、その他
の構成部分は、第一実施形態と同様となっており、同様
の構成部分については、図中で第一実施形態と同一符号
を付し、詳細な説明は省略する。
【0089】[ジッタ検出回路]ジッタ検出回路60
は、ディジタルフィルタ40のレジスタ41a〜41n
から出力されるリカバリクロックの基準となる位置デー
タを入力し、位置データが示すエッジタイミングの位相
差を検出することにより、当該位相差を被測定LSI1
の出力データのジッタとして取得,解析するようになっ
ている。具体的には、ジッタ検出回路60は、減算回路
61と、ジッタリミット値レジスタ62,比較判定回路
63を備えている。減算回路61は、ディジタルフィル
タ40から対比する2個の位置データを入力し、各位置
データが示すエッジタイミングの位相差を算出する。デ
ィジタルフィルタ40で取得される位置データ(リカバ
リクロック)は、被測定LSI1の出力データのエッジ
タイミングを示しており、この位置データ同士を減算す
ることで、位置データの位相差、すなわち被測定LSI
1の出力データが有するジッタ幅を取得することができ
る。
【0090】例えば、被測定LSI1から出力される出
力データが8ビットのストローブで取得される場合(図
3参照)、そのエッジタイミングを示す位置データは
「エッジなし,−3,−2,−1,0,+1,+2,+
3」の8種類が取得され、この位置データ同士を減算処
理すると、取得される位相差データは「−6,−5,−
4,−3,−2,−1,0,+1,+2,+3,+4,
+5,+6」の13通りとなる。そして、減算回路61
に、例えばエッジタイミングの位置がビット数“−2”
を示す位置データと、ビット数“+1”を示す位置デー
タが入力された場合、これらの位置データが減算処理さ
れると、 “+1”−“−2”=“+3” となり、位置データの位相差が“+3”であることが算
出される。このように減算回路61で算出される位相差
は、被測定LSI1の出力データが有するジッタ幅を示
すことになり、この位相差を取得することで、被測定L
SI1のジッタ解析が行えることになる。
【0091】ここで、本実施形態では、減算回路61
は、ディジタルフィルタ40の最前段のレジスタ41a
の出力側に接続されるとともに、ジッタセレクタ61a
を介して、次段のレジスタ41b〜41n及び平均値算
出回路44の出力側のうち、いずれか一つに選択的に接
続されるようになっている。これによって、減算回路6
1には、最前段のレジスタ41aから出力される位置デ
ータと、次段のレジスタ41b〜41nのいずれか一つ
の位置データが入力されて減算処理される場合(図4に
示すCycle To Cycle Jitter)と、最前段のレジスタ
41aの位置データと、平均値算出回路44で算出され
た平均値を示す位置データとが減算処理される場合(図
4に示すCycle To Smoothing Jitter)とが切り替え
できるようになっている。
【0092】ジッタリミット値レジスタ62は、減算回
路61で算出される位相差と比較する所定のジッタリミ
ット値を格納している。比較判定回路63は、減算回路
61で算出される位相差とジッタリミット値レジスタ6
2に格納されているジッタリミット値とを比較し、その
良否(Pass/Fail)を判定する。例えば、減算回路61
で算出された位相差が、ジッタリミット値を超える場合
には「Fail」と判定し、ジッタリミット値を超えな
い場合には「Pass」と判定する。そして、この比較
判定回路63の判定結果は、第一実施形態で説明したパ
ターン比較器14における良否判定結果と同様、フェイ
ル解析メモリ15(図1参照)に記憶される。なお、本
実施形態では、図4に示すように、フェイル解析メモリ
15への入力部には判定セレクタ(JudgeSel)15aが
備えてあり、フェイル解析メモリ15に対して、パター
ン比較器14における良否判定結果を記憶させるモード
(図4に示すData Exp Mode)と、比較判定回路63
の判定結果を記憶させるモード(同じくJitter Fail
Mode)を切り替えできるようになっている。
【0093】[ジッタ分布回路]ジッタ分布回路70
は、タイムインターポレータ30から出力される位置デ
ータと、ディジタルフィルタから出力される対応するリ
カバリクロックとを入力し、当該位置データ及びリカバ
リクロックの示すエッジタイミングの位相差を検出し
て、当該位相差の分布を取得して、被測定LSI1の出
力データのジッタの分布データとして出力する。また、
このジッタ分布回路70は、ジッタ検出回路60で検出
されるリカバリクロックの位相差を入力し、当該位相差
の分布を取得して、被測定LSI1の出力データのジッ
タの分布データとして出力する。具体的には、ジッタ分
布回路70は、減算回路71と、デコーダ72,カウン
タ73(73a〜73n)を備えている。
【0094】減算回路71は、ジッタ検出回路60の減
算回路61と同様、2個の位置データを入力して、各位
置データが示すエッジタイミングの位相差を算出する。
ここで、この減算回路71は、図4に示すように、タイ
ムインターポレータ30のエンコーダ34の出力側に接
続されるとともに、データ/クロックセレクタ71aを
介して、ディジタルフィルタ40の出力側に選択的に接
続されるようになっている。これによって、減算回路7
1には、タイムインターポレータ30のエンコーダ34
から出力される位置データと、ディジタルフィルタ40
から出力されるリカバリクロックとを減算処理する場合
(図4に示すData-Clk)と、タイムインターポレータ
30の位置データのみをそのまま出力する場合(図4に
示すData)とを選択的に切り替えできるようになって
いる。
【0095】デコーダ72は、ジッタ分布セレクタ74
を介して所定の位置データを入力し、時系列のレベルデ
ータに復号化して出力する。このデコーダ72の出力端
子ごとにカウンタ73(73a〜73n)が備えられ、
デコーダ72の出力信号が出力端子ごとにカウントされ
るようになっている。そして、カウンタ73a〜73n
から出力される複数のデータから、被測定LSI1の出
力データのジッタの分布又はエッジタイミングの分布を
取得することができるようになっている。
【0096】ここで、デコーダ72に入力される位置デ
ータは、図4に示すように、ジッタ分布セレクタ74を
介して、減算回路71からの位置データが入力される場
合(図4に示すData Clock Jitter)と、ジッタ検出
回路60の減算回路61からの位置データが入力される
場合(図4に示すClock Recovery Jitter)とが選択
に切り替えられるようになっている。従って、デコーダ
72に入力される位置データのパターンとしては、デー
タ/クロックセレクタ71a及びジッタ分布セレクタ7
4の選択の組合せにより、以下の4つの場合がある(図
5参照)。 (1)タイムインターポレータ30のエンコーダ34か
ら出力される位置データと、ディジタルフィルタ40か
ら出力されるリカバリクロックとの位相差を示す位置デ
ータが入力される場合(Data-Clk及びData Clock J
itter) (2)タイムインターポレータ30のエンコーダ34か
ら出力される位置データのみがそのまま入力される場合
(Data及びData Clock Jitter) (3)ディジタルフィルタ40最前段のレジスタ41a
から出力される位置データと、次段のレジスタ41b〜
41nのいずれか一つの位置データとの位相差を示す位
置データが入力される場合(Clock Recovery Jitter
及びCycle To Cycle Jitter) (4)ディジタルフィルタ40の最前段のレジスタ41
aの位置データと、平均値算出回路44で算出された平
均値を示す位置データとの位相差を示す位置データが入
力される場合(Clock Recovery Jitter及びCycle T
o Smoothing Jitter)
【0097】そして、このようにデコーダ72に所定の
位置データが入力されることにより、具体的には、以下
のように位置データが示すエッジタイミングの分布が取
得されることになる。まず、タイムインターポレータ3
0の位置データのみがそのまま入力される場合(上記
(2)の場合)として、例えば、上述した第一実施形態
と同様に、被測定LSI1から出力される出力データが
8ビットのストローブで取得され、そのエッジタイミン
グを示す位置データが、エンコーダ34から3ビットの
位置データとして出力される場合には、デコーダ72で
は、以下の表2に示すようなエッジタイミングを示すデ
ータが取得でき、カウンタ73で各出力端子ごとにデー
タをカウントすることができる。
【0098】
【表2】
【0099】この表2に示すように、デコーダ70から
出力されるデータは、被測定LSI1の出力データの信
号変化点を示す出力端子だけが“H”となり、他の出力
端子は“L”となる。従って、このデコーダ72の出力
信号を、カウンタ73a〜73nによってデコーダ72
の出力端子ごとにカウントすることにより、被測定LS
I1のクロック又は出力データのエッジタイミングの分
布を取得することができる。
【0100】次に、タイムインターポレータ30の位置
データとディジタルフィルタ40のリカバリクロックの
位相差を示す位置データが入力される場合(上記(1)
の場合)や、ディジタルフィルタ40最前段のレジスタ
41aの位置データと、次段のレジスタ41b〜41n
のいずれかの位置データ又は平均値算出回路44の平均
値との位相差を示す位置データが入力される場合(上記
(3)又は(4)の場合)には、例えば、上述したよう
に、被測定LSI1から出力される出力データが7ビッ
トのストローブで取得され、そのエッジタイミングを示
す位置データが減算処理されて取得される位相差は「−
6〜+6」の13通りとなる。従って、以下の表3に示
すように、13個の出力端子を備えるデコーダ72を使
用することにより、位相差を示すデータを取得して、カ
ウンタ73で各出力端子ごとにデータをカウントするこ
とができる。
【0101】
【表3】
【0102】この表3に示すように、デコーダ72から
出力されるデータは、減算された位置データ同士の位相
差を示す出力端子だけが“H”となり、他の出力端子は
“L”となる。従って、このデコーダ72の出力信号
を、カウンタ73a〜73nによってデコーダ72の出
力端子ごとにカウントすることにより、被測定LSI1
の出力データとリカバリクロック間や、リカバリクロッ
ク同士の位相差の分布を取得することができる。なお、
デコーダ72の出力数及びデコーダ72の出力をカウン
トするカウンタ73a〜73nの個数は、タイムインタ
ーポレータ20で取得できる時系列のレベルデータの測
定可能範囲(分解能)等に対応して任意の数とすること
ができる。
【0103】このように、本実施形態の半導体試験装置
では、ディジタルフィルタ40に備えられるエッジセレ
クタ41及び平均値セレクタ46、ジッタ検出回路60
に備えられるジッタセレクタ61a、ジッタ分布回路7
0に備えられるデータ/クロックセレクタ71a及びジ
ッタ分布セレクタ74、さらに、フェイル解析メモリ1
5に備えられる判定セレクタ15aの切替えにより、被
測定LSI1の機能試験及びジッタの解析試験等を任意
の組合せによって行うことができる。具体的には、各セ
レクタの切替えにより、図5に示すような組合せで各種
試験を実施することができるようになっている。
【0104】以上のように、本実施形態に係る半導体試
験装置によれば、複数のリカバリクロックを入力するジ
ッタ検出回路60を備えることにより、各リカバリクロ
ックのエッジタイミングを示す位置データを減算処理す
ることで、リカバリクロック間の位相差を検出すること
ができる。また、ジッタ検出回路60で検出される位相
差を入力するジッタ分布回路70を備えることで、位相
差の分布を取得し、位相差のばらつきや広がりを示す分
布データとして出力することができる。リカバリクロッ
クの位相差は、被測定LSI1の出力データに多重され
たクロック信号のジッタを示すものであり、このリカバ
リクロックの位相差とその分布データを取得することに
より、被測定LSI1の出力データ及び多重されたクロ
ックのジッタ解析を行うことが可能となる。
【0105】さらに、本実施形態の半導体試験装置で
は、ジッタ分布回路70を備えることで、ディジタルフ
ィルタ40のリカバリクロックと元の位置データとなる
タイムインターポレータ30の位置データとの位相差を
入力し、当該位相差の分布を取得,解析することができ
る。リカバリクロックが示すエッジタイミングは、被測
定LSI1の出力データに多重されたクロックを適正な
タイミングに補正した位置データであり、このリカバリ
クロックを元の位置データと比較して、その位相差の分
布を取得することで、被測定LSIの出力データのジッ
タ分布を、適正なリカバリクロックとの比較において解
析することが可能となる。このようにして、本実施形態
では、例えばオシロスコープ等の操作による誤差や測定
作業の困難性等、既存のジッタ測定器を用いる場合のよ
うな問題が生じることなく、容易かつ正確,確実に、精
度の高い被測定LSIの出力データ及びクロックのジッ
タ解析を行うことができるようになる。
【0106】以上、本発明の半導体試験装置の好ましい
実施形態について説明したが、本発明に係る半導体試験
装置は上述した実施形態にのみ限定されるものではな
く、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは
言うまでもない。例えば、上述した実施形態では、被測
定LSIのジッタを取得,解析するジッタ検出回路及び
ジッタ分布回路を、被測定LSIの機能試験を行うため
のセレクタとともに一体的に備えたリカバリクロックを
示したが、セレクタとジッタ検出回路とジッタ分布回路
とは、それぞれ別個に備えるようにしても良い。すなわ
ち、本発明に係る半導体試験装置を構成するクロックリ
カバリ回路は、被測定LSIの出力データを時系列のレ
ベルデータとして取得するタイムインターポレータと、
タイムインターポレータで取得されるレベルデータに基
づいてリカバリクロックを取得,出力でいるディジタル
フィルタを備える限り、どのような回路や装置等と組み
合わせることもできるもので、半導体試験装置としての
用途,目的等は特に限定されない。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体試
験装置によれば、被測定LSIの出力データから多重さ
れたクロック信号を取り出し、そのクロック信号のエッ
ジタイミングを適正に補正しつつ出力データと同調させ
ることができるソースシンクロナス機能を有するクロッ
クリカバリ回路を備えることにより、外部からのタイミ
ング信号を用いることなく、また、被測定LSIに余分
な出力端子等を設けることなく、出力データに多重され
たクロック信号を容易かつ確実に取得でき、かつ、適正
なエッジタイミングに補正されたリカバリクロックによ
って被測定LSIの出力データを正確に捉えることがで
きる。これにより、SERDES等に代表されるよう
な、出力データにクロックを多重させて出力するデータ
/クロック多重型のLSIデバイスの機能試験やジッタ
解析等を、容易かつ正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係る半導体試験装置の
全体の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第一実施形態に係る半導体試験装置に
備えられるクロックリカバリ回路の詳細を示すブロック
図である。
【図3】本発明の第一実施形態に係る半導体試験装置の
クロックリカバリ回路において、被測定LSIの出力デ
ータを多重されたクロックのタイミングで取得する場合
の一実施例を示すタイミングチャートである。
【図4】本発明の第二実施形態に係る半導体試験装置に
備えられるクロックリカバリ回路の詳細を示すブロック
図である。
【図5】本発明の第二実施形態に係る半導体試験装置に
おける、各セレクタの切替えによって実施できる各種試
験の組合せを示す表である。
【図6】従来の一般的な半導体試験装置の概略構成を示
すブロック図である。
【図7】従来の他の半導体試験装置の概略構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 被測定LSI 10 LSIテスタ 11 レベルコンパレータ 12 パターン比較器 20 クロックリカバリ回路 30 タイムインターポレータ 31(21a〜21n) フリップ・フロップ 32 遅延回路 34 エンコーダ 40 ディジタルフィルタ 41(41a〜41n) レジスタ 42 エッジ検出回路 43 エッジセレクタ 44 平均値算出回路 45 平均値セレクタ 46 タイミング補正回路 50 セレクタ 60 ジッタ検出回路 70 ジッタ分布回路

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験対象となるLSIから出力される出
    力データを入力し、この出力データを一定のタイミング
    間隔を有する複数のストローブによって取得し、時系列
    のレベルデータとして出力するとともに、当該レベルデ
    ータのエッジタイミングを示す位置データを出力するタ
    イムインターポレータと、 このタイムインターポレータから出力される位置データ
    を入力,保持し、一又は二以上の位置データから、所定
    のエッジタイミングを示すリカバリクロックを出力する
    ディジタルフィルタと、 を有するクロックリカバリ回路を備えることを特徴とす
    る半導体試験装置。
  2. 【請求項2】 前記タイムインターポレータが、 前記LSIから出力される出力データを入力する、並列
    に接続された複数の順序回路と、一定のタイミング間隔
    で遅延させたストローブを前記複数の順序回路に順次入
    力し、当該順序回路から時系列のレベルデータを出力さ
    せる遅延回路と、前記複数の順序回路から出力される時
    系列のレベルデータを入力し、前記LSIの出力データ
    のエッジタイミングを示す位置データに符号化して出力
    するエンコーダと、を備えるとともに、 前記ディジタルフィルタが、 前記タイムインターポレータから出力される位置データ
    を順次格納するとともに、格納された位置データを所定
    のタイミングで出力する、直列に接続された一又は二以
    上のレジスタを備え、このレジスタから出力される一又
    は二以上の位置データから、所定のエッジタイミングを
    示す前記リカバリクロックを出力する請求項1記載の半
    導体試験装置。
  3. 【請求項3】 前記ディジタルフィルタが、 前記タイムインターポレータから入力される位置データ
    のエッジの有無を検出し、エッジが検出された場合に、
    前記レジスタに格納された位置データを出力させるエッ
    ジ検出回路を備える請求項2記載の半導体試験装置。
  4. 【請求項4】 前記レジスタが、 前記エッジ検出回路で検出される位置データのエッジの
    有無に拘わらず、格納された位置データを所定のタイミ
    ングで出力する請求項3記載の半導体試験装置。
  5. 【請求項5】 前記ディジタルフィルタが、 前記エッジ検出回路で検出される位置データのエッジの
    有無に拘わらず、前記レジスタに格納された位置データ
    を出力させるか否かを選択するエッジセレクタを備える
    請求項4記載の半導体試験装置。
  6. 【請求項6】 前記レジスタが二以上備えられる場合
    に、 前記ディジタルフィルタが、 前記二以上のレジスタからそれぞれ出力される位置デー
    タを入力し、各位置データが示すエッジタイミングの平
    均値を算出し、当該平均値を前記リカバリクロックとし
    て出力する平均値算出回路を備える請求項2,3,4又
    は5記載の半導体試験装置。
  7. 【請求項7】 前記ディジタルフィルタが、 前記二以上のレジスタのうち一のレジスタから出力され
    る位置データと、前記平均値算出回路から出力される平
    均値のいずれか一方を選択し、前記リカバリクロックと
    して出力する平均値セレクタを備える請求項6記載の半
    導体試験装置。
  8. 【請求項8】 前記ディジタルフィルタが、 前記レジスタから出力される位置データに所定の補正値
    を加算し、当該位置データが示すエッジタイミングを補
    正して前記リカバリクロックとして出力するタイミング
    補正回路を備える請求項2,3,4,5,6又は7記載
    の半導体試験装置。
  9. 【請求項9】 前記半導体試験装置が、 前記ディジタルフィルタから出力されるリカバリクロッ
    クを選択信号として、前記タイムインターポレータから
    出力される時系列のレベルデータのうち、一のデータを
    選択し、前記LSIの良否判定用の被試験データとして
    出力する選択回路を備える請求項1,2,3,4,5,
    6,7又は8記載の半導体試験装置。
  10. 【請求項10】 前記半導体試験装置が、 前記ディジタルフィルタから出力されるリカバリクロッ
    クを複数入力し、各リカバリクロックの示すエッジタイ
    ミングの位相差を検出して、前記LSIの出力データの
    ジッタを取得するジッタ検出回路を備える請求項1,
    2,3,4,5,6,7,8又は9記載の半導体試験装
    置。
  11. 【請求項11】 前記半導体試験装置が、 前記ジッタ検出回路で検出されるリカバリクロックの位
    相差を入力し、当該位相差の分布を取得して、前記LS
    Iの出力データのジッタの分布データとして出力するジ
    ッタ分布回路を備える請求項10記載の半導体試験装
    置。
  12. 【請求項12】 前記半導体試験装置が、 前記タイムインターポレータから出力される位置データ
    と、前記ディジタルフィルタから出力される前記位置デ
    ータに対応するリカバリクロックとを入力し、当該位置
    データ及びリカバリクロックの示すエッジタイミングの
    位相差を検出して、当該位相差の分布を取得して、前記
    LSIの出力データのジッタの分布データとして出力す
    るジッタ分布回路を備える請求項1,2,3,4,5,
    6,7,8,9,10又は11記載の半導体試験装置。
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