JP4006260B2 - 半導体試験装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被測定LSIから出力される出力データを所定の期待値データと比較して、当該被測定LSIの良否を判定する半導体試験装置に関し、特に、SERDES等に代表されるような、出力データにクロックを多重させて出力するデータ/クロック多重型のLSIデバイスの試験に好適な半導体試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、LSIの機能試験を行う半導体試験装置(LSIテスタ)は、試験対象(DUT:Device Under Test)となる被測定LSIに所定の試験パターン信号を入力し、当該被測定LSIから出力される出力データを所定の期待値パターン信号と比較して、その一致,不一致を判定することにより、当該被測定LSIの良否を検出,判定するようになっている。
図6は、従来の一般的な半導体試験装置の概略構成を示すブロック図である。
同図に示すように、従来のLSIテスタ(半導体試験装置)110は、被測定LSI(DUT)101の出力データを比較電圧とレベル比較するレベルコンパレータ113と、被測定LSI101の出力データを所定の期待値と比較するパターン比較器114、及び被測定LSI101の出力データを所定のタイミングでパターン比較器114に入力するためのフリップ・フロップ121等を有する構成となっている。
【0003】
このような構成からなる従来の半導体試験装置では、まず、図示しないパターン発生器から被測定LSI101に所定の試験パターン信号が入力され、被測定LSI101から所定の信号が出力データとして出力される。
被測定LSI101から出力された出力データは、LSIテスタ110のレベルコンパレータ113に入力される。レベルコンパレータ113に入力された出力データは、比較電圧とレベル比較され、フリップ・フロップ121に出力される。
フリップ・フロップ121では、レベルコンパレータ113からの信号が入力データとして保持され、図示しないタイミング発生器からのストローブをクロック信号として、所定のタイミングで出力データが出力される。フリップ・フロップ121から出力された出力データは、パターン比較器114に入力され、テスタ内のパターン発生器から出力される所定の期待値データと比較され、比較結果が出力される。そして、この比較結果により、出力データと期待値との一致,不一致が検出され、被測定LSI101の良否(Pass/Fail)の判定が行われるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の半導体試験装置(LSIテスタ)では、被測定LSIから出力される出力データは、テスタ内部で予め定められたタイミングで出力されるストローブのタイミングで取得されるようになっており、このストローブは、被測定LSIと独立に設けられたタイミング発生器から出力されるタイミング信号となっていた。
ところが、このようにテスタから出力される独立したタイミング信号によって被測定LSIの出力データを取得する従来の半導体試験装置では、出力データにクロックが多重されて出力されるLSIデバイスの試験に対応できないという問題が発生した。
【0005】
近年、LSIの高速化の進展が著しく、データ転送の高速化を図るため、SERDES(Serializer and Deserializer)等に代表される新たなLSIデバイスが提供されている。SERDESは、パラレルデータからシリアルデータへ、またシリアルデータからパラレルデータへの変換を行うLSIデバイスであり、高速データ転送が可能となり、データ通信のインターフェース等として用いられるようになっている。
そして、このSERDES等のLSIでは、例えばパラレルデータがシリアルデータに変換されて出力される際に、LSI内部で出力データにクロックが多重され、多重されたクロックのエッジタイミングで出力データが出力されるようになっている。
【0006】
従って、このように出力データにクロックが多重されるLSIデバイスの試験を行う場合には、期待値データと比較される出力データを、多重されたクロックのタイミングで取得する必要がある。
しかしながら、従来の半導体試験装置では、上述したように、被測定LSIから出力される出力データは、被測定LSIとは独立したタイミング発生器から出力されるタイミング信号によって取得されるようになっていたため、出力データを被測定LSIのクロックのタイミングで取得することができなかった。
このため、従来の半導体試験装置では、クロックが多重された出力データが出力されるクロック/データ多重型のLSIを正確に試験することができなかった。
【0007】
ここで、このようなデータにクロックが多重されるLSIの試験を行う方法として、図7に示すLSIテスタ(LSI Tester)210のように、パターン発生器(PG:Pattern Generator)211から波形形成器(FC:Format Controller)212を経てテスト信号が入力される被測定LSI(DUT)201に、出力データの出力端子(同図に示す「Q」)とは別の、クロック出力用のテスト端子(同図に示す「CKO」)を設け、このテスト端子からクロック信号を出力させて、パターン比較器(DC:Digital Compare)214やフェイル解析メモリ(DFM:Data Failure Memory)215等に入力することが考えられる。
しかし、このように被測定LSIに対して本来備えられていないクロック出力用のテスト端子を設けることは、試験のためにデバイス構成が変更されることになり、また、試験のためだけに用いられるテスト端子によってピン数が増加してしまうため、現実には採用は困難であった。
【0008】
また、被測定LSIから出力される出力データは、例えば、二以上のクロックサイクルにわたって信号がHIGH(又はLOW)となる等、クロックのエッジタイミングで信号が変化するとは限らず、動作波形は多重されたクロックと同じにはならない。
従って、単に出力データを取得するだけでは、多重されたクロックのエッジタイミングを正確に捉えることは困難で、出力データとクロックを正確なタイミングで同調させることができなかった。
すなわち、出力データに多重されたクロックを用いて試験を行うためには、多重されたクロックと出力データのエッジタイミングを同調させるための何等かの機能(ソースシンクロナス機能)を備える必要があり、図7に示したような、被測定LSIにクロック出力用の端子を設けてクロックを出力させるというだけでは、クロック/データ多重型LSIの試験を正確に行うことはできなかった。
【0009】
さらに、被測定LSIから出力されるクロックは、一般に、ジッタ(タイミングの不規則な揺らぎ)を有しており、エッジタイミングはジッタによって変動することになる。
従って、単にテスト端子を設けてクロックを取り出すというだけでは、ジッタによって変動したクロックのタイミングで出力データが取り込まれることになり、正確な試験結果が得られないという問題もあった。
このように、被測定LSIにクロック出力用のテスト端子を設けるという方法では、出力データにクロックが多重されるSERDES等のクロック/データ多重型LSIの試験を行うことができなかった。
【0010】
本発明は、以上のような従来の技術が有する問題を解決するために提案されたものであり、被測定LSIの出力データから多重されたクロック信号を取り出し、そのクロック信号のエッジタイミングを適正に補正しつつ出力データと同調させることができるソースシンクロナス機能を有するクロックリカバリ回路を備えることにより、外部からのタイミング信号を用いることなく、また、被測定LSIに余分な出力端子等を設けることなく、出力データに多重されたクロック信号を容易かつ確実に取得でき、かつ、適正なエッジタイミングに補正されたリカバリクロックによって被測定LSIの出力データを正確に捉えることができる半導体試験装置の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の半導体試験装置は、請求項1に記載するように、試験対象となるLSIから出力される出力データを入力し、この出力データを一定のタイミング間隔を有する複数のストローブによって取得し、時系列のレベルデータとして出力するとともに、当該レベルデータのエッジタイミングを示す位置データを出力するタイムインターポレータと、このタイムインターポレータから出力される位置データを入力,保持し、一又は二以上の位置データから、所定のエッジタイミングを示すリカバリクロックを出力するディジタルフィルタと、を有するクロックリカバリ回路を備える構成としてある。
【0012】
このような構成からなる本発明の半導体試験装置によれば、まず、ソースシンクロナス機能を有するクロックリカバリ回路として、タイムインターポレータを備えることにより、被測定LSIから出力されるクロックが多重された出力データを、時系列のレベルデータとして取得することができる。
この時系列のレベルデータは、被測定LSIの出力データの信号変化点であるエッジタイミングを示すものであり、このエッジタイミングは出力データに多重されたクロックのエッジタイミングを示すことになる。
従って、タイムインターポレータに被測定LSIの出力データを入力し、そのエッジタイミングを示すレベルデータ及び位置データを取得することにより、出力データに多重されたクロックを取り出すことができる。
【0013】
そして、本発明では、更にクロックリカバリ回路にディジタルフィルタを備えることにより、タイムインターポレータから出力される位置データを、保持,格納して、正確かつ適正なエッジタイミングに補正されたリカバリクロックとして出力することができる。
タイムインターポレータでは、出力データのエッジタイミングを示すレベルデータ及び位置データを取得することができるが、例えば、数クロックにわたって出力データに変化がない場合、信号変化点(立上がりエッジ又は立下がりエッジ)が検出されず、その結果、出力データに多重されたクロックのタイミングエッジは取得できなくなる。また、出力データはジッタを有しており、取得されるレベルデータ及び位置データが示すエッジタイミングが、試験データを取得するためのタイミング信号として適正なタイミングとならない場合もある。
【0014】
そこで、タイムインターポレータで取得される位置データをディジタルフィルタに入力,格納することにより、多重されたクロックのエッジタイミングを正確かつ適正に示すタイミングに補正したリカバリクロックとして出力させることができる。
これにより、被測定LSIの出力データのエッジが検出されない場合にも、また、出力データがジッタにより変動した場合にも、多重されたクロックの適正なエッジタイミングを示すリカバリクロックを出力することができる。
従って、本発明に係るクロックリカバリ回路によれば、被測定LSIの出力データに多重されたクロック信号を取り出し、出力データのエッジの有無やジッタの影響に左右されない適正なリカバリクロックを取得して、このリカバリクロックを用いて被測定LSIの出力データを取り込むことができるソースシンクロナス機能を実現することが可能となり、SERDES等のクロック/データ多重型のLSIの試験を容易かつ正確に行うことができるようになる。
【0015】
具体的には、請求項2では、前記タイムインターポレータが、前記LSIから出力される出力データを入力する、並列に接続された複数の順序回路と、一定のタイミング間隔で遅延させたストローブを前記複数の順序回路に順次入力し、当該順序回路から時系列のレベルデータを出力させる遅延回路と、前記複数の順序回路から出力される時系列のレベルデータを入力し、前記LSIの出力データのエッジタイミングを示す位置データに符号化して出力するエンコーダと、を備えるとともに、前記ディジタルフィルタが、前記タイムインターポレータから出力される位置データを順次格納するとともに、格納された位置データを所定のタイミングで出力する、直列に接続された一又は二以上のレジスタを備え、このレジスタから出力される一又は二以上の位置データから、所定のエッジタイミングを示す前記リカバリクロックを出力する構成としてある。
【0016】
このような構成からなる本発明の半導体試験装置によれば、タイムインターポレータ及びディジタルフィルタを、順序回路や遅延回路,エンコーダ,レジスタ等、既存の手段を用いて簡単に構成することができる。これにより、LSIテスタが複雑化,大型化,高コスト化等することなく、簡易な構成によって、本発明に係るクロックリカバリ回路を備える半導体試験装置を実現することができる。また、このように順序回路や遅延回路,レジスタで構成される本発明のクロックリカバリ回路によれば、順序回路やレジスタの数、遅延回路の遅延量を変更することで、タイムインターポレータ及びディジタルフィルタにおける時系列のレベルデータや位置データのビット幅(順序回路,レジスタの数)や分解能(遅延回路の遅延量)を任意の値に設定することができる。これにより、データレートやジッタ幅等に応じて種々の設定が可能となり、あらゆるLSIにも対応できる汎用性,利便性の高い半導体試験装置を実現することが可能となる。
なお、タイムインターポレータ及びディジタルフィルタに備えられる順序回路やレジスタは、フリップ・フロップやラッチ等、既存の回路を用いて簡単に構成することができ、被測定LSIからの出力データを一定のタイミング間隔で取得して時系列のレベルデータとして出力できる限り、また、エッジタイミングを示す位置データを保持,格納して所定のタイミングで出力できる限り、フリップ・フロップやラッチの他、どのような回路構成とすることもできる。
【0017】
また、請求項3では、前記ディジタルフィルタが、前記タイムインターポレータから入力される位置データのエッジの有無を検出し、エッジが検出された場合に、前記レジスタに格納された位置データを出力させるエッジ検出回路を備える構成としてある。
【0018】
このような構成からなる本発明の半導体試験装置によれば、エッジ検出回路を備えることにより、タイムインターポレータで取得される位置データのうち、信号変化点を示すエッジが検出された位置データのみを、リカバリクロックの基準となる位置データとしてレジスタに格納,出力させることができる。
タイムインターポレータで取得される位置データが、例えば、数クロックにわたって出力データに変化がない場合、信号変化点(立上がりエッジ又は立下がりエッジ)が検出されないことから、その出力データに多重されたクロックのタイミングエッジを取得することはできない。
【0019】
そこで、本発明では、取得される位置データのエッジの有無を検出するエッジ検出回路を備えることにより、エッジが検出された位置データをレジスタに格納し、この位置データに基づいてリカバリクロックを出力するようにしてある。
これによって、被測定LSIの出力データのエッジが検出されない場合にも、安定的にリカバリクロックを出力することができる。
また、このようにエッジが検出された位置データのみに基づいてリカバリクロックを出力することで、例えば、取得された位置データの平均値を求めてリカバリクロックとして出力する場合にも、実際の出力データのエッジタイミングを反映した正確なタイミングを示すリカバリクロックを出力することができ、より正確で信頼性の高い半導体試験を実施することが可能となる。
【0020】
また、請求項4では、前記レジスタが、前記エッジ検出回路で検出される位置データのエッジの有無に拘わらず、格納している位置データを所定のタイミングで出力する構成としてある。
【0021】
このような構成からなる本発明の半導体試験装置によれば、タイムインターポレータで取得される位置データの信号変化点を示すエッジが検出されなかった場合であっても、レジスタに既に格納されている前サイクルの位置データを所定のタイミングで出力させることができ、この前サイクルの位置データに基づいてリカバリクロックを出力することができる。
タイムインターポレータから出力される位置データのうち、上述した請求項3のように、エッジが検出された位置データのみをレジスタに格納してリカバリクロックの基準とすることもできるが、数クロックにわたって位置データのエッジが検出されない場合、取得できる位置データが少なくなり、また、位置データを取得できる周期も一定とならない。従って、例えば複数の位置データの平均値を求めてリカバリクロックを出力する場合、正確なリカバリクロックを出力させるためには、レジスタを多数備える必要がある。
【0022】
そこで、本発明では、取得される位置データのエッジが検出されない場合には、既に前サイクルで格納されているエッジが検出された位置データをレジスタから出力させ、その位置データに基づいてリカバリクロックを出力するようにしてある。
これにより、本発明では、実際に取得される位置データのエッジタイミングを反映しつつ、位置データの取得周期を一定とし、レジスタの設置数の最適化を図ることができ、テスタ構成が複雑化,大型化,高コスト化等することなく、簡易な構成で、信頼性の高い半導体試験装置を実現できるようになっている。
【0023】
さらに、請求項5では、前記ディジタルフィルタが、前記エッジ検出回路で検出される位置データのエッジの有無に拘わらず前記レジスタに格納された位置データを出力させるか否かを選択するエッジセレクタを備える構成としてある。
【0024】
このような構成からなる本発明の半導体試験装置によれば、エッジセレクタを備えることで、タイムインターポレータからの位置データのエッジが検出されない場合に、レジスタに格納されている前サイクルの位置データを、リカバリクロックの基準として出力させるか否かを選択することができる。
これにより、例えば、被測定LSIの出力データの実際のエッジタイミングのみを用いることで、より厳密な機能試験やジッタ解析等を行うような場合には、エッジが検出された位置データのみを選択し、一定周期の平均値から被測定LSIの出力データ自体を検査するロジック試験を行うような場合には、既に格納されている前サイクルの位置データも使用するというように、試験内容等に応じて位置データを選択的に採用することができ、より汎用性,拡張性に優れた半導体試験装置を提供することが可能となる。
【0025】
また、請求項6では、前記レジスタが二以上備えられる場合に、前記ディジタルフィルタが、前記二以上のレジスタからそれぞれ出力される位置データを入力し、各位置データが示すエッジタイミングの平均値を算出し、当該平均値を前記リカバリクロックとして出力する平均値算出回路を備える構成としてある。
【0026】
このような構成からなる本発明の半導体試験装置によれば、ディジタルフィルタに複数のレジスタと、各レジスタの位置データを入力する平均値算出回路を備えることで、タイムインターポレータから出力される位置データを複数のレジスタに格納し、この複数の位置データの平均値を算出して、被測定LSIの出力データに多重されたクロックのエッジタイミングを示すリカバリクロックとして出力することができる。
これにより、複数の位置データが示すエッジタイミングの平均値を本発明に係るリカバリクロックとして用いることができ、各被測定LSIの実際の出力データ及びクロックのエッジタイミングを反映した正確かつ適正なタイミング信号とすることが可能となり、出力データのエッジが検出されない場合や、出力データがジッタにより変動した場合にも、被測定LSIのクロックのエッジタイミングを正確に示すリカバリクロックを取得することができる。
【0027】
また、請求項7では、前記ディジタルフィルタが、前記二以上のレジスタのうち一のレジスタから出力される位置データと、前記平均値算出回路から出力される平均値のいずれか一方を選択し、前記リカバリクロックとして出力する平均値セレクタを備える構成としてある。
【0028】
このような構成からなる本発明の半導体試験装置によれば、平均値セレクタを備えることで、ディジタルフィルタから出力されるリカバリクロックとして、特定のレジスタから出力される位置データと、複数のレジスタの位置データの平均値とを、選択的に切り替えて出力させることができる。
これにより、例えば、被測定LSIの出力データのジッタによるタイミング変動を考慮した機能試験を行うような場合には、複数のレジスタの平均値をリカバリクロックとして出力し、ジッタによるタイミング変動に拘わらず、被測定LSIの出力データ自体を検査するロジック試験を行うような場合には、複数のレジスタのうち、一のレジスタから出力される位置データをリカバリクロックとして使用するというように、試験内容等に応じてリカバリクロックを選択的に使い分けることが可能となり、より汎用性,拡張性に優れた半導体試験装置を実現することができる。
【0029】
また、請求項8では、前記ディジタルフィルタが、前記レジスタから出力される位置データに所定の補正値を加算し、当該位置データが示すエッジタイミングを補正して前記リカバリクロックとして出力するタイミング補正回路を備える構成としてある。
【0030】
このような構成からなる本発明の半導体試験装置によれば、タイミング補正回路を備えることにより、一のレジスタから出力される位置データや、二以上のレジスタから出力される位置データの平均値に対して、セットアップタイムやホールドタイム等を加味した設定値(補正値)を加算し、適正なエッジタイミングに補正されたリカバリクロックを出力させることができる。
一般に、出力データをクロック信号により安定的に取得するためには、クロックに対する出力データのセットアップタイム(又はホールドタイム)を考慮する必要がある。
そこで、本発明では、ディジタルフィルタのレジスタから出力される位置データに対して、セットアップタイムやホールドタイムの設定値を加算するタイミング補正回路を備えることにより、出力データのセットアップタイムやホールドタイムを加味して適正なエッジタイミングに補正されたリカバリクロックを出力できるようにしてある。
これにより、タイムインターポレータから出力される時系列のレベルデータを、より適正なタイミングに補正されたリカバリクロックによって取得することができ、更に正確で信頼性の高い半導体試験装置を提供することができるようになる。
【0031】
そして、請求項9記載の半導体試験装置は、前記ディジタルフィルタから出力されるリカバリクロックを選択信号として、前記タイムインターポレータから出力される時系列のレベルデータのうち、一のデータを選択し、前記LSIの良否判定用の被試験データとして出力する選択回路を備える構成としてある。
【0032】
このような構成からなる本発明の半導体試験装置によれば、リカバリクロックを選択信号として入力する選択回路を備えることで、タイムインターポレータで取得される時系列のレベルデータを、所定の期待値データと比較されて良否が判定される機能試験用の被測定データとして選択,出力することができる。
これにより、被測定LSIの出力データに多重されたクロック信号を取り出して、出力データのエッジの有無やジッタの影響等に左右されない適正なリカバリクロックのタイミングで被測定LSIの出力データを取り込むことができる、ソースシンクロナス機能を実現することが可能となる。
従って、本発明を被測定LSIの機能試験用の試験装置として用いることができ、特に、従来は実施が困難又は不可能であった出力データにクロックが多重されて出力されるSRDES等のクロック/データ多重型のLSIの機能試験についても、容易かつ正確に行うことができるようになる。
【0033】
一方、請求項10記載の半導体試験装置は、前記ディジタルフィルタから出力されるリカバリクロックを複数入力し、各リカバリクロックの示すエッジタイミングの位相差を検出して、前記LSIの出力データのジッタを取得するジッタ検出回路を備える構成としてある。
【0034】
また、請求項11記載の半導体試験装置は、前記ジッタ検出回路で検出されるリカバリクロックの位相差を入力し、当該位相差の分布を取得して、前記LSIの出力データのジッタの分布データとして出力するジッタ分布回路を備える構成としてある。
【0035】
このような構成からなる本発明の半導体試験装置によれば、複数のリカバリクロックを入力するジッタ検出回路を備えることにより、各リカバリクロックのエッジタイミングを示す位置データを減算処理することで、リカバリクロック間の位相差を検出することができる。また、この位相差を入力するジッタ分布回路を備えることで、位相差の分布を取得し、位相差のばらつきや広がりを示す分布データとして出力することができる。
リカバリクロックの位相差は、被測定LSIの出力データに多重されたクロック信号のジッタを示すものであり、このリカバリクロックの位相差とその分布データを取得することにより、被測定LSIの出力データ及び多重されたクロックのジッタ解析を行うことが可能となる。
これにより、本発明では、例えば、オシロスコープ等の操作による誤差や測定作業の困難性等、既存のジッタ測定器を用いる場合のような問題が生じることなく、容易かつ正確,確実に、精度の高い被測定LSIの出力データ及びクロックのジッタ解析を行うことができる。
【0036】
さらに、請求項12記載の半導体試験装置では、前記タイムインターポレータから出力される位置データと、前記ディジタルフィルタから出力される前記位置データに対応するリカバリクロックとを入力し、当該位置データ及びリカバリクロックの示すエッジタイミングの位相差を検出して、当該位相差の分布を取得して、前記LSIの出力データのジッタの分布データとして出力するジッタ分布回路を備える構成としてある。
【0037】
このような構成からなる本発明の半導体試験装置によれば、リカバリクロックと元の位置データとなる位置データとの位相差を入力し、当該位相差の分布を取得,解析することができる。
本発明に係るリカバリクロックが示すエッジタイミングは、被測定LSIの出力データに多重されたクロックを適正なタイミングに補正した位置データであり、このリカバリクロックを元の位置データと比較して、その位相差の分布を取得することで、被測定LSIの出力データのジッタ分布を、適正なリカバリクロックとの比較において解析することが可能となる。
これにより、本発明では、ジッタ測定器等の装置,機器を別途用いることなく、容易かつ正確に被測定LSIの出力データのジッタ分布を解析することができる。
【0038】
ここで、請求項11又は請求項12に係るジッタ分布回路としては、例えば、入力される位相差を示す位置データを復号化するデコーダと、デコーダの出力信号を出力端子ごとにカウントするカウンタによって構成することができ、このようにすると、リカバリクロック間の位相差や、リカバリクロックと元の位置データとの位相差をデコーダの各出力端子ごとに出力して、その位相差が示すジッタ分布をカウンタでカウントすることができる。
これにより、例えば、カウンタから出力されるデータを読み込んでグラフ化することで、リカバリクロックのジッタの分布を示すヒストグラム等を容易かつ正確に取得することができる。
【0039】
なお、請求項11記載のジッタ分布回路と請求項12記載のジッタ分布回路とは、単一の(同一の)ジッタ分布回路とすることができ、この場合、セレクタ等の選択手段を設けて、請求項11に係るジッタ分布回路と請求項12に係るジッタ分布回路とを選択的に切り替えることができる。
これにより、リカバリクロック間のジッタ分布と、リカバリクロックと元の位置データ間のジッタ分布を、選択的に取得,解析することが可能となり、試験内容等に応じて位置データを選択的に採用することが可能となり、より汎用性,拡張性に優れた半導体試験装置を実現することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る半導体試験装置の好ましい実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
[第一実施形態]
まず、図1〜図3を参照して、本発明に係る半導体試験装置の第一実施形態について説明する。
図1は、本発明の第一実施形態に係る半導体試験装置の全体の概略構成を示すブロック図である。
【0041】
図1に示すように、本実施形態に係る半導体試験装置は、被測定LSI(DUT)1の機能試験を行うLSIテスタ(LSI Tester)10を備えており、LSIテスタ10が被測定LSI1から出力される出力データを被測定データとして取得し、これを所定の期待値データと比較することにより、当該被測定LSI1の良否を判定するようになっている。
ここで、被測定LSI1は、本実施形態では、例えばSERDES等に代表される、出力データにクロック信号を多重して出力するクロック/データ多重型のLSIを構成している。そして、本実施形態では、このクロック/データ多重型の被測定LSI1から出力される出力データをLSIテスタ10に入力することで、出力データに多重されたクロックが取り出され、取り出されたクロックのタイミングで出力データを取得して、被測定データとして出力できるようになっている。
【0042】
[LSIテスタ]
LSIテスタ10は、従来のLSIテスタ(図6及び図7参照)と同様、パターン発生器(PG:Pattern Generator)11から波形形成器(FC:Format Controller)12を経て被測定LSI1にテスト信号を入力し、被測定LSI(DUT)1から出力される出力データを、パターン比較器(DC:Digital Compare)14やフェイル解析メモリ(DFM:Data Failure Memory)等に入力して、その良否を判定するLSIの機能試験装置を構成している。
そして、本実施形態のLSIテスタ10は、図1に示すように、被測定LSI1の出力データを入力するクロックリカバリ回路(CRC:Clock Recovery Circuit)20を備えており、このクロックリカバリ回路20を経由して、被測定LSI1の出力データをパターン比較器14に入力するようになっている。
【0043】
[クロックリカバリ回路]
図2は、LSIテスタ10に備えられるクロックリカバリ回路20の詳細を示すブロック図である。
同図に示すクロックリカバリ回路20は、被測定LSI1の出力データを、それぞれ一定のタイミング間隔を有する複数のストローブで取得して、時系列のレベルデータとして出力するとともに、当該時系列のレベルデータを用いて、出力データに多重されたクロックのエッジタイミングを示す所定のリカバリクロックを取得するようになっている。
そして、このリカバリクロックのタイミングで被測定LSI1の出力データを選択,取得することにより、クロックが多重された出力データを、その多重されたクロックのタイミングで取り込むことができるソースシンクロナス機能を実現している。
【0044】
まず、クロックリカバリ回路20は、被測定LSI1から出力される各出力データごとに、それぞれ同一構成のクロックリカバリ回路20が一つずつ割り当てられるようになっている。
本実施形態では、図1に示すように、被測定LSI1の出力データの端子に対応して1〜n個のクロックリカバリ回路20が備えられている。
各クロックリカバリ回路20は、図1に示すように、それぞれが同一の構成となっており、具体的には、レベルコンパレータ13と、パターン比較器14を備えるとともに、タイムインターポレータ(T.I.:Time Interpolater)30,ディジタルフィルタ(D.F.:Digital Filter)40及びセレクタ(Comp Selector)50を備えている。
【0045】
レベルコンパレータ13は、従来のLSIテスタの場合と同様、被測定LSI1からの出力信号(本実施形態ではクロックが多重された出力データ)を入力し、所定の比較電圧とレベル比較して、タイムインターポレータ30に信号を出力する。
パターン比較器14は、後述するタイムインターポレータ30及びディジタルフィルタ40を介してセレクタ50で選択された被測定LSI1の出力データを所定の期待値と比較し、試験結果を出力する。なお、パターン比較器14から出力された試験結果は、通常のLSIテスタの場合と同様、図示しないフェイル解析メモリ15(図1参照)に記憶されることになる。
【0046】
[タイムインターポレータ]
タイムインターポレータ30は、被測定LSI1から出力される出力データを一定のタイミング間隔を有する複数のストローブによって取得し、時系列のレベルデータとして出力する。
具体的には、タイムインターポレータ30は、複数の順序回路となるフリップ・フロップ31a〜31nと、遅延回路32,XOR(排他論理和)回路33a〜33n及びエンコーダ34を備えている。
複数のフリップ・フロップ31a〜31nは、本実施形態では並列に接続されたD型フリップ・フロップ群からなり、それぞれレベルコンパレータ13を介して被測定LSIから出力される出力信号(クロックが多重された出力データ)を、入力データとして入力する。そして、遅延回路32を介して入力されるストローブをクロック信号として、所定のタイミングで入力されたデータを出力するようになっている。
【0047】
遅延回路32は、一定のタイミング間隔で遅延させたストローブを複数のフリップ・フロップ31a〜31nのクロック端子に順次入力し、当該フリップ・フロップ31a〜31nから時系列のレベルデータを出力させる。
ここで、複数のフリップ・フロップ31a〜31nの数及び遅延回路32の遅延量は任意に設定,変更することができ、タイムインターポレータ30で取得される時系列のレベルデータのビット幅(順序回路の数)や分解能(遅延回路の遅延量)を所望の値に設定することができる。
これにより、試験対象となる被測定LSI1のデータレートやジッタ幅等に応じて、取得される時系列のレベルデータを種々に設定でき、どのようなLSIにも対応が可能となっている。
本実施形態では、図2に示すように、「0〜7」の8個のフリップ・フロップ31a〜31nを備えており、遅延回路32のストローブによって合計8ビットのレベルデータが出力されるようになっている。
【0048】
なお、遅延回路32を介してフリップ・フロップ31a〜31nに入力されるストローブは、被測定LSI1から出力される各出力データごとに入力のタイミングを任意に設定することができ、出力データごとに異ならせることもできる。
本実施形態では、各クロックリカバリ回路20がそれぞれ同一構成となっているので、クロックリカバリ回路20ごとにそれぞれタイミング発生器等を備えることにより、被測定LSI1の各出力データに、それぞれ独立してストローブを入力することができる。これにより、被測定LSI1から出力される出力データのジッタ等に応じて適切なタイミングに調節することができる。
被測定LSI1から出力される各出力データは、位相が常に一致しているとは限らず、例えば、セットアップタイムがマイナスとなることも、プラスとなることもある。従って、ストローブのタイミングを出力データごとにそれぞれ設定することにより、各出力データに最適なタイミングでストローブが出力されるように調節することができる。
【0049】
そして、複数のフリップ・フロップ31a〜31nから出力される時系列のレベルデータは、XOR回路33a〜33nを介してエンコーダ34に入力され、当該レベルデータが符号化される。また同時に、この時系列のレベルデータは、そのままセレクタ50の入力データとして入力されるようになっている。
具体的には、まず、フリップ・フロップ31a〜31nから出力される時系列のレベルデータは、XOR回路33a〜33nに入力される。
XOR回路33a〜33nは、2入力のXOR回路で、図2に示すように、隣接する2個のフリップ・フロップ31(31aと31b,31bと31c,31cと31d...)の出力データを入力するようになっている。本実施形態では、8個のフリップ・フロップ31a〜31nの出力データを入力する「0〜6」の7個のXOR回路33a〜33nを備えている(図2参照)。
そして、このXOR回路33a〜33nから出力されるデータが、エンコーダ34に入力されるようになっている。
【0050】
エンコーダ34は、XOR回路33a〜33nを介してフリップ・フロップ31a〜31nからの出力データが一定間隔で順次入力されるようになっており、すべてのフリップ・フロップ31a〜31nからのデータが揃ったタイミングでエンコーディングを行い、その結果を出力する。
これにより、フリップ・フロップ31a〜31nから出力された時系列のレベルデータが、符号化された位置データとして出力されることになる。
そして、このエンコーダ34で符号化された位置データが、ディジタルフィルタ40に入力されることで、被測定LSI1の出力データに多重されたクロックのエッジタイミングを示すリカバリクロックとして出力されるようになっている。
なお、本実施形態のエンコーダ34は、図2に示すように、XOR回路33a〜33nから入力される7ビットのレベルデータを3ビットの位置データに符号化して出力するようになっている。
【0051】
また、フリップ・フロップ31a〜31nから出力される時系列のレベルデータは、セレクタ50に、入力データとしてそのまま入力されるようになっている(図2参照)。
そして、このセレクタ50に入力されたレベルデータのうち、一のデータが、ディジタルフィルタ40から出力されるリカバリクロックによって選択され、選択された一のデータが被測定LSI1の被測定データとして出力されることになる。
【0052】
[ディジタルフィルタ]
ディジタルフィルタ40は、タイムインターポレータ30のエンコーダ34から出力される位置データを入力,保持し、一又は二以上の位置データから、所定のエッジタイミングを示すリカバリクロックを出力する。
具体的には、ディジタルフィルタ40は、複数のレジスタ(Smoothing Reg)41(41a〜41n)と、エッジ検出回路42,エッジセレクタ43,平均値算出回路44,平均値セレクタ45及びタイミング補正回路46を備えている。
【0053】
複数のレジスタ41a〜41nは、図2に示すように、直列に接続された所定数(1〜n)のレジスタ群からなり、タイムインターポレータ30のエンコーダ34から出力される位置データを順次格納するとともに、格納された位置データを所定のタイミングで出力する。
本実施形態では、エンコーダ34が3ビットの位置データを出力するようになっているので、各レジスタ41a〜41nは、3ビットの位置データを入力,格納するとともに、所定のトリガ信号が入力されることで、格納している3ビットの位置データを出力するようになっている。
具体的には、レジスタ41a〜41nは、まず、エンコーダ34の位置データが最前段のレジスタ41aに入力,格納され、この位置データが所定のタイミングで出力されて、直列に接続された次段のレジスタ41b〜41nに順次入力される。最後段のレジスタnから出力される位置データは、後述する平均値算出回路44に入力される。
【0054】
また、各レジスタ41a〜41nから出力される位置データは、次段のレジスタに入力されると同時に、それぞれ、平均値算出回路44にも入力されるようになっている。これによって、平均値算出回路44において、各レジスタ41a〜41nの位置データが示すエッジタイミングの平均値が算出されることになる。さらに、最前段のレジスタ41aから出力される位置データは、後述する平均値セレクタ45にも入力されるようになっている。これによって、平均値算出回路44から出力される位置データの平均値と、最前段のレジスタ41aから出力される位置データの、いずれか一方の位置データが選択されるようになっている。
なお、本実施形態に係るレジスタ41a〜41nの数は、任意に設定,変更することができ、レジスタ41a〜41nの数に応じて、取得できる位置データの数,位置データの平均値の分解能を調整することができる。すなわち、レジスタ41a〜41nは、タイムインターポレータから出力される位置データを入力する少なくとも一つのレジスタ41aを備えていれば良く、試験対象となる被測定LSI1のデータレートやジッタ幅等に応じて最適な数とすることができる。
【0055】
エッジ検出回路42は、タイムインターポレータ30のエンコーダ34から入力される位置データのエッジの有無を検出する。そして、エッジが検出された場合に、最前段のレジスタ41aにエッジが検出された位置データを格納するとともに、各レジスタ41a〜41nに既に格納されている位置データを出力させるようになっている。
タイムインターポレータ30で取得される位置データは、例えば、数クロックにわたって出力データに変化がない場合、信号変化点(立上がりエッジ又は立下がりエッジ)が存在しないため、位置データにはエッジタイミングが示されないことになる。このため、この位置データをレジスタ41a〜41nに格納したとしても、その位置データが示す出力データに多重されたクロックのエッジタイミングエッジは取得できないことになる。
そこで、本実施形態では、エンコーダ34で取得される位置データのエッジの有無を検出するエッジ検出回路42を備えることにより、エッジが検出された位置データのみをレジスタ41a〜41nに順次格納,出力させ、この位置データに基づいてリカバリクロックを取得するようにしてある。
【0056】
具体的には、エッジ検出回路42は、エンコーダ34からの位置データを入力し、当該位置データのエッジの有無を検出する。そして、位置データのエッジが検出された場合には、最前段のレジスタ41aにイネーブル信号を出力して(図2に示す「E」)、最前段のレジスタ41aをデータ入力可能状態にする。これによって、最前段のレジスタ41aには、エッジが検出された位置データが格納されることになる。
一方、位置データのエッジが検出されない場合には、エッジ検出回路42はイネーブル信号を出力しない。従って、位置データのエッジが検出されない場合、最前段のレジスタ41aは入力不能状態となり、エッジが検出されなかった位置データはレジスタ41aに格納されない。
そして、エッジ検出回路42は、さらに、イネーブル信号をパルサ42a(図2に示す「P」)に入力し、各レジスタ41a〜41nに入力するトリガ信号に変換し、このトリガ信号を各レジスタ41a〜41nに入力して、各レジスタ41a〜41nに格納されている位置データを所定のタイミングで出力させる。
【0057】
これにより、タイムインターポレータ30で取得された位置データのうち、信号変化点を示すエッジが検出された位置データのみが、リカバリクロックの基準となる位置データとしてレジスタ41a〜41nに格納され、出力されることになる。そして、位置データのエッジが検出されなかった場合には、それ以降のサイクルで位置データのエッジが検出されることにより、各レジスタ41a〜41nに格納された位置データが出力されることになる。
このようなエッジ検出回路41を備えることで、被測定LSI1の出力データのエッジが検出されない場合にも、既に格納されている位置データに基づいてリカバリクロックを取得することができ、正確なリカバリクロックを安定的に出力させることができる。
また、このようにエッジ検出回路42を設けてエッジが検出された位置データのみに基づいてリカバリクロックを出力させることで、後述する平均値算出回路44で位置データの平均値を求めてリカバリクロックとして出力する場合に、実際の出力データのエッジタイミングを反映した正確なタイミングを示すリカバリクロックを出力することができるようになる。
【0058】
エッジセレクタ43は、エッジ検出回路42に接続され、エッジ検出回路42のパルサ42aを介して各レジスタ41a〜41nに入力されるトリガ信号と、タイムインターポレータ30の遅延回路32から出力されるストローブとを選択的に切り替える切替え手段である。
上述したエッジ検出回路42の制御によりエッジが検出された位置データのみをレジスタに格納してリカバリクロックの基準とした場合、数クロックにわたって位置データのエッジが検出されない場合、取得できる位置データが少なくなり、また、位置データを取得できる周期も一定とならない。
そこで、本実施形態では、信号切替え手段となるエッジセレクタ43を設けて、レジスタ41a〜41nに所定のタイミングで出力されるストローブを入力できるようにしてあり、取得される位置データのエッジの有無に拘わらず、所定の位置データを順次出力してリカバリクロックを取得できるようにしてある。
【0059】
具体的には、エッジセレクタ43は、レジスタ41a〜41nに格納されている位置データを出力させるタイミング信号(トリガ信号)として、上述したエッジ検出回路42のパルサ42aから出力されるトリガ信号を入力するモード(図2に示す▲1▼Edge Sync Mode)と、タイムインターポレータ30の遅延回路32から出力されるストローブを入力するモード(同じく▲2▼Continuously Mode)とを切り替えるようになっている。
そして、このエッジセレクタ43を切り替えて、遅延回路32のストローブを選択することにより(▲2▼Continuously Mode)、レジスタ41a〜41nに対して、タイムインターポレータ30の遅延回路32から所定のタイミングで出力されるストローブ信号を入力し、エッジ検出の有無に拘わらず、各レジスタ41a〜41nから位置データを出力させることができる。このContinuously Modeでは、最前段のレジスタ41aにイネーブル信号が入力されないので、レジスタ41aに格納されている位置データはそのまま保持され、次段以降のレジスタ41b〜41nには、その前段のレジスタ41a〜41n−1から出力された位置データが格納されることになる。
従って、各レジスタ41a〜41nは、位置データのエッジが検出される場合には、上述したエッジ検出回路42における場合と同様、その位置データを順次格納,出力することになり、位置データのエッジが検出されない場合には、既に格納している前サイクルの位置データを順次出力し、次段のレジスタに格納する。
その結果、このContinuously Modeでは、位置データのエッジ検出の有無に拘わらず、遅延回路32のストローブのタイミングで、エッジタイミングを示す位置データが順次出力されることになる。
【0060】
このように、本実施形態では、エッジセレクタ43を備えることで、タイムインターポレータ30からの位置データのエッジが検出されない場合に、リカバリクロックの基準となるレジスタ41から位置データを出力させないか(Edge Sync Mode)、レジスタに格納されている前サイクルの位置データを出力させるか(Continuously Mode)を選択することができる。
これによって、例えば、被測定LSIの出力データの実際のエッジタイミングのみを用いることで、より厳密な機能試験やジッタ解析等を行うような場合には、エッジが検出された位置データのみを選択し(Edge Sync Mode)、一定周期の平均値から被測定LSIの出力データ自体を検査するロジック試験を行う場合には、既に格納されている前サイクルの位置データも使用する(Continuously Mode)というように、試験内容等に応じて位置データを選択的に採用することが可能となる。
【0061】
平均値算出回路44は、複数の各レジスタ41a〜41nからそれぞれ出力される位置データを入力し、各位置データが示すエッジタイミングの平均値を算出し、当該平均値をリカバリクロックとして出力する。
具体的には、平均値算出回路44は、レジスタ41a〜41nから出力される位置データを入力し、全位置データを加算する加算回路44aと、この加算回路44aの加算結果をレジスタ数(n)で除算する除算回路44bとを備えている。
このような平均値算出回路44を備えることで、各レジスタ41a〜41nに格納された複数の位置データの平均値を算出して、その平均値をリカバリクロックとして出力することができる。
これによって、リカバリクロックを、各被測定LSIの実際の出力データ及び多重されたクロックのエッジタイミングを反映した正確かつ適正なタイミング信号とすることができ、出力データのエッジが検出されない場合や、出力データがジッタにより変動した場合にも、平均値に基づくより正確なリカバリクロックを取得することが可能となる。
【0062】
平均値セレクタ45は、平均値算出回路44から出力される平均値と、複数のレジスタ41のうち一のレジスタから出力される位置データのいずれか一方を選択して、リカバリクロックとして出力する切替え手段である。
具体的には、本実施形態では、平均値セレクタ45が平均値算出回路44の出力側と、最前段のレジスタ41aの出力側に選択的に接続されるようになっており、上述した複数の位置データの平均値を出力するか(図2に示す▲1▼Smoothing Mode)、最前段のレジスタ41aから出力される位置データ、すなわち、現在のテストサイクルで取得された位置データを出力するか(同じく▲2▼Sampling Mode)を切り替えできるようになっている。
【0063】
これにより、ディジタルフィルタ40から出力されるリカバリクロックとして、特定のレジスタ(本実施形態では最前段のレジスタ41a)から出力される位置データと、複数のレジスタの位置データの平均値とを、選択的に出力させることができ、試験内容等に応じてリカバリクロックを選択的に使い分けることが可能となる。
例えば、被測定LSIの出力データのジッタによるタイミング変動を考慮した機能試験を行うような場合には複数のレジスタの平均値をリカバリクロックとして出力し(Smoothing Mode)、ジッタによるタイミング変動に拘わらず、被測定LSIの出力データ自体を検査するロジック試験を行うような場合には、複数のレジスタのうち、一のレジスタ(最前段のレジスタ41a)から出力される位置データをリカバリクロックとして使用する(Sampling Mode)等の使い分けができるようになる。
【0064】
タイミング補正回路46は、平均値セレクタ45を経て出力される位置データに所定の補正値を加算し、当該位置データが示すエッジタイミングを補正してリカバリクロックとして出力する。
具体的には、タイミング補正回路46は、図2に示すように、平均値セレクタ45の出力側に接続されており、平均値セレクタ45から出力される位置データに対して、補正値レジスタ(Tsd Thd Reg)46aに格納されている所定の補正値を加算するようになっている。
このタイミング補正回路46から出力される位置データが、ディジタルフィルタ40から最終的に出力されるリカバリクロックとなる。
【0065】
補正値レジスタ46aに格納される補正値は、本実施形態では、被測定LSI1の出力データのセットアップタイム及びホールドタイムを設定する設定値となっている。
一般に、出力データをクロック信号により安定的に取得するためには、クロックに対する出力データのセットアップタイム及びホールドタイムを考慮する必要がある。
そこで、本実施形態では、補正値レジスタ46aにセットアップタイム及びホールドタイムの設定値を示す補正値を格納し、一のレジスタ(最前段のレジスタ41a)から出力される位置データや、全レジスタ41a〜41nの位置データの平均値に対して、タイミング補正回路46でセットアップタイムやホールドタイムの設定値を加算できるようにしてある。
【0066】
ここで、セットアップタイムやホールドタイムの設定値は、タイムインターポレータ30で取得されるレベルデータの分解能に応じて設定することができる。例えば、被測定LSI1の出力データが、8ビットのストローブで取得される場合、その8ビットのストローブの範囲で、任意のビット数分だけ位置データのエッジタイミングをずらす値として設定することができる。具体的には、設定値として“+1”や“−2”等と設定でき、このような設定値により、位置データのエッジタイミングを、例えば8ビットのストローブの範囲で、1ビット分遅らせる,2ビット分早める等の補正することができるようになる。
これにより、本実施形態では、出力データのセットアップタイムやホールドタイムを加味して適正なエッジタイミングに補正されたリカバリクロックを出力させることができる。
このタイミング補正回路46から出力されるリカバリクロックが、選択信号としてセレクタ50に入力されることになり、タイムインターポレータ30から出力される時系列のレベルデータを、より適正なタイミングに補正されたリカバリクロックによって取得できることになる。
【0067】
セレクタ50は、タイムインターポレータ30のフリップ・フロップ31a〜31nから出力される時系列のレベルデータを入力データとして入力するとともに、ディジタルフィルタ40から出力されるリカバリクロックを選択信号として入力する選択回路である。そして、このリカバリクロックのエッジタイミング、すなわち、出力データに多重されたクロックのエッジタイミングで被測定LSI1の出力データを選択し、被測定LSI1の良否判定用の被測定データとして出力するようになっている。
具体的には、セレクタ50は、マルチプレクサ等からなり、データ入力側に複数の各フリップ・フロップ31a〜31nが接続されるとともに、セレクト信号端子にはディジタルフィルタ40のタイミング補正回路46の出力側が接続されている。
これにより、セレクタ50では、入力データとして入力されるフリップ・フロップ31a〜31nからの時系列のレベルデータのうち、一のデータが、リカバリクロックを選択信号として選択されることになる。
【0068】
そして、このセレクタ50で選択された被測定LSI1の出力データが、パターン比較器14に出力され、パターン比較器14で所定の期待値と比較されて、その比較結果が出力されるようになっている。
以上のようにして、本実施形態では、ディジタルフィルタ40から出力されるリカバリクロックが示すエッジタイミングで被測定LSI1の出力データを取り込むことができるようになり、被測定LSI1の出力データに多重されたクロック信号を取り出して、出力データのエッジの有無やジッタの影響に左右されない適正なリカバリクロックのタイミングで被測定LSIの出力データを取り込む(打ち抜く)ことができる、ソースシンクロナス機能を実現することができる。
従って、本実施形態に係るLSIテスタ10は、被測定LSI1の機能試験用の試験装置として用いることができ、特に、従来は実施が困難又は不可能であった、出力データにクロックが多重されて出力されるSRDES等のクロック/データ多重型のLSIの機能試験について、容易かつ正確に行うことができるようになる。
【0069】
[ソールシンクロナス動作]
次に、以上のような構成からなる本実施形態に係る半導体試験装置のクロックリカバリ回路において、出力データを多重されたクロックのタイミングで取得するソースシンクロナス動作について説明する。
まず、LSIテスタ10に備えられるパターン発生器11及び波形形成器12(図1参照)から被測定LSI1に所定の試験パターン信号が入力されると、被測定LSI1からは、パターン信号に対応する所定の出力データが出力される。なお、本実施形態では、被測定LSI1はクロック/データ多重型LSIを構成しているので、パターン信号に対応して出力される出力データは、クロックが多重された出力データである。
被測定LSI1から出力された出力データは、出力端子ごとに接続された各クロックリカバリ回路20に入力される。
各クロックリカバリ回路20に入力された出力データは、レベルコンパレータ13に入力、比較電圧とレベル比較された後、タイムインターポレータ30に入力される(図2参照)。
【0070】
タイムインターポレータ30に入力された信号(クロックが多重された出力データ)は、まず、並列に接続された複数のフリップ・フロップ31a〜31nに入力される。また、出力データが入力される各フリップ・フロップ31a〜31nのクロック端子には、遅延回路32によって一定のタイミング間隔でストローブが入力される。
これによって、各フリップ・フロップ31a〜31nからは、入力された出力データが時系列のレベルデータとして取得,出力されることになる。
フリップ・フロップ31a〜31nから出力された時系列のレベルデータは、まず、XOR回路33a〜33nを経てエンコーダ34に入力され、符号化される。
エンコーダ34で符号化されたレベルデータは、出力データに多重されたクロックのエッジタイミング(立上がりエッジ又は立下がりエッジ)を示す位置データとなる。そして、この位置データが、ディジタルフィルタ40に入力され、適正なタイミングに補正されるリカバリクロックとして取得されることになる。
同時に、フリップ・フロップ31a〜31nから出力された時系列のレベルデータは、そのままセレクタ50に入力データとして入力される。
【0071】
ディジタルフィルタ40では、エンコーダ34から出力された位置データが、最前段のレジスタ41aに入力されるとともに、順次、次段のレジスタ41b〜41nに入力される。
まず、位置データは、エッジ検出回路42に入力され、エッジの有無が検出される。このとき、エッジセレクタ43の切替えにより、レジスタ41a〜41nに格納されている位置データを出力させるタイミング信号(トリガ信号)として、エッジ検出回路42から出力されるイネーブル信号を入力する場合(図2に示す▲1▼Edge Sync Mode)と、タイムインターポレータ30の遅延回路32から出力されるストローブ信号を入力する場合(同じく▲2▼Continuously Mode)のいずれかのモードが選択される。
【0072】
Edge Sync Modeが選択された場合には、エッジ検出回路42がエンコーダ34からの位置データを入力してエッジの有無を検出し、位置データのエッジが検出された場合には、最前段のレジスタ41aにイネーブル信号を入力する。これによって、最前段のレジスタ41aには、エッジが検出された位置データのみが格納されることになる。
そして、エッジ検出回路42は、パルサ42aを介してイネーブル信号をトリガ信号に変換し、このトリガ信号を各レジスタ41a〜41nに入力して、各レジスタ41a〜41nに格納されている位置データを出力させる。
これにより、タイムインターポレータ30で取得された位置データのうち、信号変化点を示すエッジが検出された位置データのみが、リカバリクロックの基準となる位置データとしてレジスタ41a〜41nに、順次、格納,出力され、位置データのエッジが検出されなかった場合には、それ以降のサイクルで位置データのエッジが検出されることにより、各レジスタ41a〜41nに格納された位置データが出力される。
【0073】
一方、Continuously Modeが選択された場合には、エッジ検出回路42でのエッジ検出の有無に拘わらず、レジスタ41a〜41nに、タイムインターポレータ30の遅延回路32からストローブ信号が入力される。
そして、各レジスタ41a〜41nでは、位置データのエッジが検出される場合には、上述したエッジ検出回路42における場合と同様、その位置データを順次格納,出力する。位置データのエッジが検出されない場合には、既に格納している前サイクルの位置データを出力し、次段のレジスタに格納する。
この結果、Continuously Modeでは、位置データのエッジ検出の有無に拘わらず、遅延回路32のストローブのタイミングで、エッジタイミングを示す位置データが継続的に出力され、各レジスタ41a〜41nに格納,出力される。
【0074】
レジスタ41a〜41nから出力された位置データは、平均値算出回路44に入力され、各位置データが示すエッジタイミングの平均値が算出される。
そして、平均値セレクタ45の切替えにより、平均値算出回路44から出力される平均値を出力するか(▲1▼Smoothing Mode)、最前段のレジスタ41aから出力される位置データをそのまま出力するか(▲2▼Sampling Mode)が切り替えられ、いずれかの位置データがタイミング補正回路46に出力される。
タイミング補正回路46では、補正値レジスタ46aに格納されているセットアップタイム又はホールドタイムの設定値(補正値)を加算して、位置データを適正なエッジタイミングに補正されたリカバリクロックとして出力する。
そして、このタイミング補正回路46から出力されるリカバリクロックが、選択信号としてセレクタ50に入力される
【0075】
セレクタ50では、適正なエッジタイミングの位置データからなるリカバリクロックを選択信号として、被測定LSI1の出力データを示す時系列のレベルデータの中から、一のデータを選択し、このデータを被測定LSI1の良否判定用の被測定データとして出力する。
セレクタ50から出力された出力データは、パターン比較器14に入力され、テスタ内のパターン発生器から出力される所定の期待値データと比較され、比較結果が出力される。
そして、この比較結果により、出力データと期待値との一致,不一致が検出され、被測定LSI1の良否(Pass/Fail)の判定が行われることになる。すなわち、セレクタ50の出力と期待値とが一致すればPassの判定が、不一致の場合にはFailの判定が下されることになる。
【0076】
[実施例]
以下、図3を参照して、具体的な実施例を説明する。
図3は、本実施形態に係る半導体試験装置のクロックリカバリ回路において、被測定LSIの出力データを多重されたクロックのタイミングで取得する場合の一実施例を示すタイミングチャートである。
この図に示す実施例は、各クロックリカバリ回路20のタイムインターポレータ30が、8個のフリップ・フロップ31a〜31nが備えられ、被測定LSI1から出力される出力データをビット数“8”のレベルデータとして取得する場合である。従って、この出力データを選択するセレクタ50は8−1型MUX等で構成される。また、タイムインターポレータ30は、7個のXOR回路33a〜33nを備え、7ビットのレベルデータをエンコーダ34に入力し、3ビットの位置データを出力するようになっている。
また、各クロックリカバリ回路20のディジタルフィルタ40は、8個のレジスタ41a〜41nを備え、エッジセレクタ43がContinuously Mode、また、平均値セレクタ46がSmoothing Modeに切り替えられている場合である。
【0077】
まず、被測定LSI1から出力される出力データ(図3に示すDin1)は、8個のフリップ・フロップ31a〜31nにより、8ビットのストローブ(図3に示すSTRB)でエッジタイミングが取得される。
図3に示す例では、出力データが“L”から“H”になるエッジタイミング、又は“H”から“L”になるエッジタイミングが、8ビットのストローブの5ビット目を基準として、以下のような位置となっている(図3のDin1参照)。
“−2”→“エッジなし”→“エッジなし”→“+1”→“−3”→“エッジなし”→“エッジなし”→“+3”→.....
そして、このような出力データは、まず、フリップ・フロップ31a〜31nに入力され、例えば“01111111”(図3の5サイクル目:ビット数“−3”の位置から“H”)のレベルデータや、“11110000”(図3の9サイクル目:ビット数“0”の位置から“L”)のレベルデータが取得される。
【0078】
そして、このレベルデータは、XOR回路33a〜33nで、例えば“0000001”や“0001000”と変換され、さらにエンコーダ34に入力されて、ビット数“−3”を示す位置データ(例えば“001”)や、ビット数“0”を示す位置データ(例えば“100”)に符号化される。
これにより、タイムインターポレータ30から出力されるタイミングデータは以下のようになる(図3に示すT.I.output参照)。
“−2”→“・・・”→“・・・”→“+1”→“−3”→“・・・”→“・・・”→“+3”→.....
このタイミングデータがディジタルフィルタ40のレジスタ41a〜41nに順次入力されることになる。
【0079】
ディジタルフィルタ40では、エッジセレクタ43によってContinuously Modeが選択してあるので、位置データのエッジが検出される場合にはその位置データが、エッジが検出されない場合には前サイクルの位置データが出力され、レジスタ41a〜41nには、最前段のレジスタ41aから順次、以下のような位置データが格納,出力される(図3に示すContinuously Mode参照)。
“−2”→“−2”→“−2”→“+1”→“−3”→“−3”→“−3”→“+3”→.....
また、ディジタルフィルタ40では、平均値セレクタ46がSmoothing Modeを選択しているので、8個のレジスタから出力される8個の位置データ、すなわち現在のテストサイクルから8サイクル前までのデータがそれぞれ示すエッジタイミングの平均値が算出され、その平均値が以下のように出力される(図3に示すSmoothing(# of AVG.=8))。
“0”→“0”→“0”→“0”→“−1”→“−1”→“−2”→“−1”→.....
【0080】
さらに、この平均値に対して、タイミング補正回路46でセットアップタイムの設定値が加算される。
図3に示す例では、8ビットのストローブの2ビット分がセットアップタイムとして加算されると、その補正後の位置データは以下のようになる(図3に示すTsdThdReg(=+2)参照)。
“+2”→“+2”→“+2”→“+2”→“+1”→“+1”→“0”→“+1”→.....
そして、この補正された位置データがリカバリクロックとして出力され(図3に示すRecoveryCLK)、セレクタ50に入力される。
【0081】
セレクタ50には、タイムインターポレータ30のフリップ・フロップ31a〜31nから出力される、例えば“01111111”(ビット数“−3”の位置から“H”)のレベルデータや、“11110000”(ビット数“0”の位置から“L”)のレベルデータが、各入力端子に入力される。
同時に、セレクタ50には、ディジタルフィルタ40からリカバリクロックが選択信号として入力される。
これにより、セレクタ50では、リカバリクロックを選択信号として、例えば、図3に示す1サイクル目では、リカバリクロックが示すビット数“+2”に対応する入力端子のデータが選択され(打ち抜かれ)、その結果、セレクタ50から“H”のデータが出力されることになる(図3に示すDout1)。
そして、セレクタ50から出力されるデータ(図3に示すDout1)が、パターン比較器14で所定の期待値(図3に示すExp)と比較され、その結果が、フェイル解析メモリ15に記憶される(図3に示すPass/Fail)。
図3に示す1サイクル目のデータがセレクタ50で選択されるデータの流れを表1に示す。
【0082】
【表1】
Figure 0004006260
【0083】
ここで、図3に示す8サイクル目では、リカバリクロックが示すビット数“+1”のタイミングで取得,出力された出力データ(“H”)は、期待値データ(“L”)に対して「Fail」となっている。
これは、このサイクルの出力データのジッタが大きくなり、出力データのエッジタイミングがリカバリクロックより大きくなった場合に発生するセットアップエラーである。
このように、適正なタイミングを示すリカバリクロックで出力データを取り込む(打ち抜く)ことで、出力データがジッタにより変動した場合に生ずるセットアップエラーを検出することができるようになる。
なお、本実施例ではリカバリクロックの補正値として、セットアップタイムの設定値(“+2”)を加算することでセットアップエラーを検出できるようにしてあるが、補正値としてホールドタイムの設定値を加算することで、リカバリクロックをホールド側に遅らせて、出力データのホールドエラーを検出することもできる。
勿論、このようなタイミングエラーのみでなく、出力データと期待値データとの論理が明らかに異なるロジックエラーの判定が行えることは言うまでもない。
【0084】
以上説明したように、本実施形態に係る半導体試験装置によれば、まず、ソースシンクロナス機能を有するクロックリカバリ回路20として、タイムインターポレータ30を備えることにより、被測定LSI1から出力されるクロックが多重された出力データを、時系列のレベルデータとして取得することができる。
この時系列のレベルデータは、被測定LSI1の出力データの信号変化点であるエッジタイミングを示すものであり、このエッジタイミングは出力データに多重されたクロックのエッジタイミングを示すことになる。
従って、タイムインターポレータ30に被測定LSI1の出力データを入力し、そのエッジタイミングを示すレベルデータ及び位置データを取得することにより、出力データに多重されたクロックを取り出すことができる。
【0085】
そして、本実施形態では、クロックリカバリ回路20に、さらにディジタルフィルタ40を備えることにより、タイムインターポレータ30から出力される位置データを、保持,格納して、正確かつ適正なエッジタイミングに補正されたリカバリクロックとして出力することができる。すなわち、タイムインターポレータ30で取得される位置データをディジタルフィルタ40に入力,保持することにより、多重されたクロックのエッジタイミングを正確かつ適正に示すタイミングに補正したリカバリクロックとして出力させることができる。
これにより、被測定LSI1の出力データのエッジが検出されない場合にも、また、出力データがジッタにより変動した場合にも、多重されたクロックのエッジタイミングを示すリカバリクロックを出力することができる。
【0086】
そして、本実施形態では、リカバリクロックを選択信号として入力するセレクタ50を備えることで、タイムインターポレータ30で取得される時系列のレベルデータをリカバリクロックのタイミングで打ち抜いて、所定の期待値データと比較される良否判定用の被測定データとして出力させることができる。
これにより、被測定LSI1の出力データに多重されたクロック信号を取り出して、出力データのエッジの有無やジッタの影響等に左右されない適正なリカバリクロックのタイミングで被測定LSI1の出力データを取り込むことができる、ソースシンクロナス機能を実現することが可能となる。
従って、本実施形態に係るLSIテスタ10は、被測定LSI1の機能試験用の試験装置として用いることができ、従来は実施が困難又は不可能であった出力データにクロックが多重されて出力されるSRDES等のクロック/データ多重型のLSIの機能試験についても、容易かつ正確に行うことができる。
【0087】
また、本実施形態では、クロックリカバリ回路20を構成するタイムインターポレータ30及びディジタルフィルタ40を、順序回路や遅延回路,エンコーダ,レジスタ等、既存の手段を用いて簡単に構成することができる。これにより、LSIテスタ10は、複雑化,大型化,高コスト化等することなく、簡易な構成によって実現することができる。
さらに、このように順序回路や遅延回路,レジスタで構成される本発明のクロックリカバリ回路によれば、順序回路やレジスタの数、遅延回路の遅延量を変更することで、タイムインターポレータ及びディジタルフィルタにおける時系列のレベルデータや位置データのビット幅(順序回路,レジスタの数)や分解能(遅延回路の遅延量)を任意の値に設定することができる。これにより、データレートやジッタ幅等に応じて種々の設定が可能となり、あらゆるLSIにも対応できる汎用性,利便性の高い半導体試験装置を実現することが可能となる。
【0088】
[第二実施形態]
次に、図4を参照して、本発明に係る半導体試験装置の第二実施形態について説明する。
図4は、本発明の第二実施形態に係る半導体試験装置に備えられるクロックリカバリ回路の詳細を示すブロック図である。
同図に示すように、本実施形態に係る半導体試験装置は、上述した第一実施形態の変更実施形態であり、第一実施形態におけるクロックリカバリ回路20に、更に、ジッタ検出回路60及びジッタ分布回路70を備えるようにしたものである。
従って、その他の構成部分は、第一実施形態と同様となっており、同様の構成部分については、図中で第一実施形態と同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0089】
[ジッタ検出回路]
ジッタ検出回路60は、ディジタルフィルタ40のレジスタ41a〜41nから出力されるリカバリクロックの基準となる位置データを入力し、位置データが示すエッジタイミングの位相差を検出することにより、当該位相差を被測定LSI1の出力データのジッタとして取得,解析するようになっている。
具体的には、ジッタ検出回路60は、減算回路61と、ジッタリミット値レジスタ62,比較判定回路63を備えている。
減算回路61は、ディジタルフィルタ40から対比する2個の位置データを入力し、各位置データが示すエッジタイミングの位相差を算出する。
ディジタルフィルタ40で取得される位置データ(リカバリクロック)は、被測定LSI1の出力データのエッジタイミングを示しており、この位置データ同士を減算することで、位置データの位相差、すなわち被測定LSI1の出力データが有するジッタ幅を取得することができる。
【0090】
例えば、被測定LSI1から出力される出力データが8ビットのストローブで取得される場合(図3参照)、そのエッジタイミングを示す位置データは「エッジなし,−3,−2,−1,0,+1,+2,+3」の8種類が取得され、この位置データ同士を減算処理すると、取得される位相差データは「−6,−5,−4,−3,−2,−1,0,+1,+2,+3,+4,+5,+6」の13通りとなる。
そして、減算回路61に、例えばエッジタイミングの位置がビット数“−2”を示す位置データと、ビット数“+1”を示す位置データが入力された場合、これらの位置データが減算処理されると、
“+1”−“−2”=“+3”
となり、位置データの位相差が“+3”であることが算出される。
このように減算回路61で算出される位相差は、被測定LSI1の出力データが有するジッタ幅を示すことになり、この位相差を取得することで、被測定LSI1のジッタ解析が行えることになる。
【0091】
ここで、本実施形態では、減算回路61は、ディジタルフィルタ40の最前段のレジスタ41aの出力側に接続されるとともに、ジッタセレクタ61aを介して、次段のレジスタ41b〜41n及び平均値算出回路44の出力側のうち、いずれか一つに選択的に接続されるようになっている。
これによって、減算回路61には、最前段のレジスタ41aから出力される位置データと、次段のレジスタ41b〜41nのいずれか一つの位置データが入力されて減算処理される場合(図4に示す▲1▼Cycle To Cycle Jitter)と、最前段のレジスタ41aの位置データと、平均値算出回路44で算出された平均値を示す位置データとが減算処理される場合(図4に示す▲2▼Cycle To Smoothing Jitter)とが切り替えできるようになっている。
【0092】
ジッタリミット値レジスタ62は、減算回路61で算出される位相差と比較する所定のジッタリミット値を格納している。
比較判定回路63は、減算回路61で算出される位相差とジッタリミット値レジスタ62に格納されているジッタリミット値とを比較し、その良否(Pass/Fail)を判定する。例えば、減算回路61で算出された位相差が、ジッタリミット値を超える場合には「Fail」と判定し、ジッタリミット値を超えない場合には「Pass」と判定する。
そして、この比較判定回路63の判定結果は、第一実施形態で説明したパターン比較器14における良否判定結果と同様、フェイル解析メモリ15(図1参照)に記憶される。
なお、本実施形態では、図4に示すように、フェイル解析メモリ15への入力部には判定セレクタ(JudgeSel)15aが備えてあり、フェイル解析メモリ15に対して、パターン比較器14における良否判定結果を記憶させるモード(図4に示す▲1▼Data Exp Mode)と、比較判定回路63の判定結果を記憶させるモード(同じく▲2▼Jitter Fail Mode)を切り替えできるようになっている。
【0093】
[ジッタ分布回路]
ジッタ分布回路70は、タイムインターポレータ30から出力される位置データと、ディジタルフィルタから出力される対応するリカバリクロックとを入力し、当該位置データ及びリカバリクロックの示すエッジタイミングの位相差を検出して、当該位相差の分布を取得して、被測定LSI1の出力データのジッタの分布データとして出力する。
また、このジッタ分布回路70は、ジッタ検出回路60で検出されるリカバリクロックの位相差を入力し、当該位相差の分布を取得して、被測定LSI1の出力データのジッタの分布データとして出力する。
具体的には、ジッタ分布回路70は、減算回路71と、デコーダ72,カウンタ73(73a〜73n)を備えている。
【0094】
減算回路71は、ジッタ検出回路60の減算回路61と同様、2個の位置データを入力して、各位置データが示すエッジタイミングの位相差を算出する。
ここで、この減算回路71は、図4に示すように、タイムインターポレータ30のエンコーダ34の出力側に接続されるとともに、データ/クロックセレクタ71aを介して、ディジタルフィルタ40の出力側に選択的に接続されるようになっている。
これによって、減算回路71には、タイムインターポレータ30のエンコーダ34から出力される位置データと、ディジタルフィルタ40から出力されるリカバリクロックとを減算処理する場合(図4に示す▲1▼Data-Clk)と、タイムインターポレータ30の位置データのみをそのまま出力する場合(図4に示す▲2▼Data)とを選択的に切り替えできるようになっている。
【0095】
デコーダ72は、ジッタ分布セレクタ74を介して所定の位置データを入力し、時系列のレベルデータに復号化して出力する。
このデコーダ72の出力端子ごとにカウンタ73(73a〜73n)が備えられ、デコーダ72の出力信号が出力端子ごとにカウントされるようになっている。
そして、カウンタ73a〜73nから出力される複数のデータから、被測定LSI1の出力データのジッタの分布又はエッジタイミングの分布を取得することができるようになっている。
【0096】
ここで、デコーダ72に入力される位置データは、図4に示すように、ジッタ分布セレクタ74を介して、減算回路71からの位置データが入力される場合(図4に示す▲1▼Data Clock Jitter)と、ジッタ検出回路60の減算回路61からの位置データが入力される場合(図4に示す▲2▼Clock Recovery Jitter)とが選択に切り替えられるようになっている。
従って、デコーダ72に入力される位置データのパターンとしては、データ/クロックセレクタ71a及びジッタ分布セレクタ74の選択の組合せにより、以下の4つの場合がある(図5参照)。
(1)タイムインターポレータ30のエンコーダ34から出力される位置データと、ディジタルフィルタ40から出力されるリカバリクロックとの位相差を示す位置データが入力される場合(▲1▼Data-Clk及び▲1▼Data Clock Jitter)
(2)タイムインターポレータ30のエンコーダ34から出力される位置データのみがそのまま入力される場合(▲2▼Data及び▲1▼Data Clock Jitter)
(3)ディジタルフィルタ40最前段のレジスタ41aから出力される位置データと、次段のレジスタ41b〜41nのいずれか一つの位置データとの位相差を示す位置データが入力される場合(▲2▼Clock Recovery Jitter及び▲1▼Cycle To Cycle Jitter)
(4)ディジタルフィルタ40の最前段のレジスタ41aの位置データと、平均値算出回路44で算出された平均値を示す位置データとの位相差を示す位置データが入力される場合(▲2▼Clock Recovery Jitter及び▲2▼Cycle To Smoothing Jitter)
【0097】
そして、このようにデコーダ72に所定の位置データが入力されることにより、具体的には、以下のように位置データが示すエッジタイミングの分布が取得されることになる。
まず、タイムインターポレータ30の位置データのみがそのまま入力される場合(上記(2)の場合)として、例えば、上述した第一実施形態と同様に、被測定LSI1から出力される出力データが8ビットのストローブで取得され、そのエッジタイミングを示す位置データが、エンコーダ34から3ビットの位置データとして出力される場合には、デコーダ72では、以下の表2に示すようなエッジタイミングを示すデータが取得でき、カウンタ73で各出力端子ごとにデータをカウントすることができる。
【0098】
【表2】
Figure 0004006260
【0099】
この表2に示すように、デコーダ70から出力されるデータは、被測定LSI1の出力データの信号変化点を示す出力端子だけが“H”となり、他の出力端子は“L”となる。
従って、このデコーダ72の出力信号を、カウンタ73a〜73nによってデコーダ72の出力端子ごとにカウントすることにより、被測定LSI1のクロック又は出力データのエッジタイミングの分布を取得することができる。
【0100】
次に、タイムインターポレータ30の位置データとディジタルフィルタ40のリカバリクロックの位相差を示す位置データが入力される場合(上記(1)の場合)や、ディジタルフィルタ40最前段のレジスタ41aの位置データと、次段のレジスタ41b〜41nのいずれかの位置データ又は平均値算出回路44の平均値との位相差を示す位置データが入力される場合(上記(3)又は(4)の場合)には、例えば、上述したように、被測定LSI1から出力される出力データが7ビットのストローブで取得され、そのエッジタイミングを示す位置データが減算処理されて取得される位相差は「−6〜+6」の13通りとなる。
従って、以下の表3に示すように、13個の出力端子を備えるデコーダ72を使用することにより、位相差を示すデータを取得して、カウンタ73で各出力端子ごとにデータをカウントすることができる。
【0101】
【表3】
Figure 0004006260
【0102】
この表3に示すように、デコーダ72から出力されるデータは、減算された位置データ同士の位相差を示す出力端子だけが“H”となり、他の出力端子は“L”となる。
従って、このデコーダ72の出力信号を、カウンタ73a〜73nによってデコーダ72の出力端子ごとにカウントすることにより、被測定LSI1の出力データとリカバリクロック間や、リカバリクロック同士の位相差の分布を取得することができる。
なお、デコーダ72の出力数及びデコーダ72の出力をカウントするカウンタ73a〜73nの個数は、タイムインターポレータ20で取得できる時系列のレベルデータの測定可能範囲(分解能)等に対応して任意の数とすることができる。
【0103】
このように、本実施形態の半導体試験装置では、ディジタルフィルタ40に備えられるエッジセレクタ41及び平均値セレクタ46、ジッタ検出回路60に備えられるジッタセレクタ61a、ジッタ分布回路70に備えられるデータ/クロックセレクタ71a及びジッタ分布セレクタ74、さらに、フェイル解析メモリ15に備えられる判定セレクタ15aの切替えにより、被測定LSI1の機能試験及びジッタの解析試験等を任意の組合せによって行うことができる。
具体的には、各セレクタの切替えにより、図5に示すような組合せで各種試験を実施することができるようになっている。
【0104】
以上のように、本実施形態に係る半導体試験装置によれば、複数のリカバリクロックを入力するジッタ検出回路60を備えることにより、各リカバリクロックのエッジタイミングを示す位置データを減算処理することで、リカバリクロック間の位相差を検出することができる。
また、ジッタ検出回路60で検出される位相差を入力するジッタ分布回路70を備えることで、位相差の分布を取得し、位相差のばらつきや広がりを示す分布データとして出力することができる。
リカバリクロックの位相差は、被測定LSI1の出力データに多重されたクロック信号のジッタを示すものであり、このリカバリクロックの位相差とその分布データを取得することにより、被測定LSI1の出力データ及び多重されたクロックのジッタ解析を行うことが可能となる。
【0105】
さらに、本実施形態の半導体試験装置では、ジッタ分布回路70を備えることで、ディジタルフィルタ40のリカバリクロックと元の位置データとなるタイムインターポレータ30の位置データとの位相差を入力し、当該位相差の分布を取得,解析することができる。
リカバリクロックが示すエッジタイミングは、被測定LSI1の出力データに多重されたクロックを適正なタイミングに補正した位置データであり、このリカバリクロックを元の位置データと比較して、その位相差の分布を取得することで、被測定LSIの出力データのジッタ分布を、適正なリカバリクロックとの比較において解析することが可能となる。
このようにして、本実施形態では、例えばオシロスコープ等の操作による誤差や測定作業の困難性等、既存のジッタ測定器を用いる場合のような問題が生じることなく、容易かつ正確,確実に、精度の高い被測定LSIの出力データ及びクロックのジッタ解析を行うことができるようになる。
【0106】
以上、本発明の半導体試験装置の好ましい実施形態について説明したが、本発明に係る半導体試験装置は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態では、被測定LSIのジッタを取得,解析するジッタ検出回路及びジッタ分布回路を、被測定LSIの機能試験を行うためのセレクタとともに一体的に備えたリカバリクロックを示したが、セレクタとジッタ検出回路とジッタ分布回路とは、それぞれ別個に備えるようにしても良い。
すなわち、本発明に係る半導体試験装置を構成するクロックリカバリ回路は、被測定LSIの出力データを時系列のレベルデータとして取得するタイムインターポレータと、タイムインターポレータで取得されるレベルデータに基づいてリカバリクロックを取得,出力でいるディジタルフィルタを備える限り、どのような回路や装置等と組み合わせることもできるもので、半導体試験装置としての用途,目的等は特に限定されない。
【0107】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の半導体試験装置によれば、被測定LSIの出力データから多重されたクロック信号を取り出し、そのクロック信号のエッジタイミングを適正に補正しつつ出力データと同調させることができるソースシンクロナス機能を有するクロックリカバリ回路を備えることにより、外部からのタイミング信号を用いることなく、また、被測定LSIに余分な出力端子等を設けることなく、出力データに多重されたクロック信号を容易かつ確実に取得でき、かつ、適正なエッジタイミングに補正されたリカバリクロックによって被測定LSIの出力データを正確に捉えることができる。
これにより、SERDES等に代表されるような、出力データにクロックを多重させて出力するデータ/クロック多重型のLSIデバイスの機能試験やジッタ解析等を、容易かつ正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係る半導体試験装置の全体の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第一実施形態に係る半導体試験装置に備えられるクロックリカバリ回路の詳細を示すブロック図である。
【図3】本発明の第一実施形態に係る半導体試験装置のクロックリカバリ回路において、被測定LSIの出力データを多重されたクロックのタイミングで取得する場合の一実施例を示すタイミングチャートである。
【図4】本発明の第二実施形態に係る半導体試験装置に備えられるクロックリカバリ回路の詳細を示すブロック図である。
【図5】本発明の第二実施形態に係る半導体試験装置における、各セレクタの切替えによって実施できる各種試験の組合せを示す表である。
【図6】従来の一般的な半導体試験装置の概略構成を示すブロック図である。
【図7】従来の他の半導体試験装置の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 被測定LSI
10 LSIテスタ
11 レベルコンパレータ
12 パターン比較器
20 クロックリカバリ回路
30 タイムインターポレータ
31(21a〜21n) フリップ・フロップ
32 遅延回路
34 エンコーダ
40 ディジタルフィルタ
41(41a〜41n) レジスタ
42 エッジ検出回路
43 エッジセレクタ
44 平均値算出回路
45 平均値セレクタ
46 タイミング補正回路
50 セレクタ
60 ジッタ検出回路
70 ジッタ分布回路

Claims (12)

  1. 試験対象となるLSIから出力される出力データを入力し、この出力データを一定のタイミング間隔を有する複数のストローブによって取得し、時系列のレベルデータとして出力するとともに、当該レベルデータのエッジタイミングを示す位置データを出力するタイムインターポレータと、
    このタイムインターポレータから出力される位置データを入力,保持し、一又は二以上の位置データから、所定のエッジタイミングを示すリカバリクロックを出力するディジタルフィルタと、
    を有するクロックリカバリ回路を備えることを特徴とする半導体試験装置。
  2. 前記タイムインターポレータが、
    前記LSIから出力される出力データを入力する、並列に接続された複数の順序回路と、一定のタイミング間隔で遅延させたストローブを前記複数の順序回路に順次入力し、当該順序回路から時系列のレベルデータを出力させる遅延回路と、前記複数の順序回路から出力される時系列のレベルデータを入力し、前記LSIの出力データのエッジタイミングを示す位置データに符号化して出力するエンコーダと、を備えるとともに、
    前記ディジタルフィルタが、
    前記タイムインターポレータから出力される位置データを順次格納するとともに、格納された位置データを所定のタイミングで出力する、直列に接続された一又は二以上のレジスタを備え、このレジスタから出力される一又は二以上の位置データから、所定のエッジタイミングを示す前記リカバリクロックを出力する請求項1記載の半導体試験装置。
  3. 前記ディジタルフィルタが、
    前記タイムインターポレータから入力される位置データのエッジの有無を検出し、エッジが検出された場合に、前記レジスタに格納された位置データを出力させるエッジ検出回路を備える請求項2記載の半導体試験装置。
  4. 前記レジスタが、
    前記エッジ検出回路で検出される位置データのエッジの有無に拘わらず、格納された位置データを所定のタイミングで出力する請求項3記載の半導体試験装置。
  5. 前記ディジタルフィルタが、
    前記エッジ検出回路で検出される位置データのエッジの有無に拘わらず、前記レジスタに格納された位置データを出力させるか否かを選択するエッジセレクタを備える請求項4記載の半導体試験装置。
  6. 前記レジスタが二以上備えられる場合に、
    前記ディジタルフィルタが、
    前記二以上のレジスタからそれぞれ出力される位置データを入力し、各位置データが示すエッジタイミングの平均値を算出し、当該平均値を前記リカバリクロックとして出力する平均値算出回路を備える請求項2,3,4又は5記載の半導体試験装置。
  7. 前記ディジタルフィルタが、
    前記二以上のレジスタのうち一のレジスタから出力される位置データと、前記平均値算出回路から出力される平均値のいずれか一方を選択し、前記リカバリクロックとして出力する平均値セレクタを備える請求項6記載の半導体試験装置。
  8. 前記ディジタルフィルタが、
    前記レジスタから出力される位置データに所定の補正値を加算し、当該位置データが示すエッジタイミングを補正して前記リカバリクロックとして出力するタイミング補正回路を備える請求項2,3,4,5,6又は7記載の半導体試験装置。
  9. 前記半導体試験装置が、
    前記ディジタルフィルタから出力されるリカバリクロックを選択信号として、前記タイムインターポレータから出力される時系列のレベルデータのうち、一のデータを選択し、前記LSIの良否判定用の被試験データとして出力する選択回路を備える請求項1,2,3,4,5,6,7又は8記載の半導体試験装置。
  10. 前記半導体試験装置が、
    前記ディジタルフィルタから出力されるリカバリクロックを複数入力し、各リカバリクロックの示すエッジタイミングの位相差を検出して、前記LSIの出力データのジッタを取得するジッタ検出回路を備える請求項1,2,3,4,5,6,7,8又は9記載の半導体試験装置。
  11. 前記半導体試験装置が、
    前記ジッタ検出回路で検出されるリカバリクロックの位相差を入力し、当該位相差の分布を取得して、前記LSIの出力データのジッタの分布データとして出力するジッタ分布回路を備える請求項10記載の半導体試験装置。
  12. 前記半導体試験装置が、
    前記タイムインターポレータから出力される位置データと、前記ディジタルフィルタから出力される前記位置データに対応するリカバリクロックとを入力し、当該位置データ及びリカバリクロックの示すエッジタイミングの位相差を検出して、当該位相差の分布を取得して、前記LSIの出力データのジッタの分布データとして出力するジッタ分布回路を備える請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10又は11記載の半導体試験装置。
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