JP2003283003A - 集積回路装置及びニューロ素子 - Google Patents

集積回路装置及びニューロ素子

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JP2003283003A JP2002089796A JP2002089796A JP2003283003A JP 2003283003 A JP2003283003 A JP 2003283003A JP 2002089796 A JP2002089796 A JP 2002089796A JP 2002089796 A JP2002089796 A JP 2002089796A JP 2003283003 A JP2003283003 A JP 2003283003A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パルス電圧の印加累積回数に応じて重み付け
係数を変化させることにより、人間の神経細胞により近
いニューロ素子を提供する。 【解決手段】 常温でパルス電圧の印加累積回数に応じ
て抵抗値を変化させ、この抵抗値を不揮発的に保持する
マンガンを含有するペロブスカイト構造の酸化物薄膜の
可変抵抗器11-1〜11-nによる重み付け手段により入力信
号を重み付けし、この重み付けされた信号を演算部12
へ入力する。可変抵抗器11-1〜11-nとして使用される酸
化物薄膜は、入力パルスの累積印加回数に応じて抵抗値
が変化し、更に電源が遮断された後も抵抗値を不揮発的
に保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の入力端子か
ら入力された入力信号に対して個々に重み付けし、この
重み付けした後の各入力信号を演算部へ入力して演算を
行ない、演算結果が所定値を越えた場合に発火して所定
の出力信号を出力するという、人間の神経細胞を模擬し
たニューロ素子に関する。また、そのようなニューロ素
子を実現するための集積回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ニューロ素子とは、人間の脳、眼等のよ
うな組織を形成する神経細胞を電子回路で模擬したもの
であり、具体的には神経細胞を形成する1個の細胞体
と、1本の軸索と、複数の樹状突起及びシナプスとを同
等の電子部品または電子回路で置換することにより実現
される。
【0003】図11はニューロ素子の概念を説明するた
めの模式図である。複数の入力端子I1 〜In から入力
されるそれぞれの電圧がV1 〜Vn である複数の入力信
号に対してそれぞれ重み付け係数W1 〜Wn による重み
付けが行なわれ、これらの重み付けされた後の入力信号
により演算、たとえば θ=ΣVi i =V1 1 +V2 2 +V3 3 +…+Vn n という加算演算が行なわれる。そして、この演算結果で
あるθの値が所定閾値THを越えた場合に所定の電圧V
out の出力信号が出力され、これが次段のニューロ素子
への入力信号となる。
【0004】図12は従来の一般的なニューロ素子の回
路図である。この例では、シナプスを複数の固定抵抗器
13-1〜13-nで、細胞体を演算回路12で、樹状突起及び軸
索をそれらの配線等でそれぞれ置換することにより、全
体として人の神経細胞を模擬している。複数の入力端子
1 〜In からの入力信号(それぞれの電圧はV1 〜V
n )に対する重み付けは各固定抵抗器13-1〜13-nの抵抗
値R1 〜Rn で行なわれる。従って、入力電圧V1 〜V
n はそれぞれV1 /R1 ,V2 /R2 ,V3 /R3
…,Vn /Rn という大きさの電流に変換されて算術和
され、たとえば比較器等で構成された演算回路12へ入力
される。そして、演算回路12への入力電流の合計値が所
定閾値を越えた場合に演算回路12から所定電圧Vout
出力信号が出力され、これが次段のニューロ素子へ入力
信号として与えられる。なお、演算回路12の具体的な構
成としては、図12に示された回路構成以外にも種々の
回路が可能である。
【0005】ところで、上述のようなニューロ素子は複
数が組み合わされてたとえば文字認識、音声認識等のよ
うな通常のデジタルコンピュータが不得意とする分野に
使用される。しかし、たとえば人間の神経細胞に見られ
る特性、即ち同一の刺激を何度も反復して受けることに
より反応が次第に迅速化する、換言すれば敏感になると
いうような機能を模擬したニューロ素子を実現する場
合、人間が受ける刺激に相当する入力信号の入力(印
加)回数の累積値に応じて重み付け係数を段階的に変化
させ、しかもこの段階的に変化した重み付け係数を不揮
発的に保持することが必要になる。
【0006】このような、重み付け係数を段階的に変化
させ、しかもこの段階的に変化した重み付け係数を不揮
発的に保持することが可能なニューロ素子として、図1
2の重み付け手段として機能する抵抗器をカルゴゲン化
合物を用いた可変抵抗器で構成した特開平6−2153
1号公報に開示された発明が知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
特開平6−21531号公報に開示された発明のニュー
ロ素子では、重み付け手段(可変抵抗器)として使用さ
れているカルゴゲン化合物に印加されるパルス電圧の大
きさによって重み付け係数を変化させることはできる
が、パルス電圧の印加回数に応じて重み付け係数を変化
させることはできない。
【0008】その理由は、カルゴゲン化合物の抵抗値の
変化は、電流が発生させるジュール熱による結晶状態−
アモルファス状態間の相転移を利用しているため、印加
されたパルス電圧の振幅の大きさは形成される結晶領域
とアモルファス領域との間の占有比率に反映されて記憶
されるが、その直前までカルゴゲン化合物による重み付
け手段に記憶されていた前回の入力パルス電圧の情報
(前回の入力パルス電圧により形成された結晶領域とア
モルファス領域との間の占有比率)は新たに印加された
パルス電圧の情報で上書きされてしまうからである。即
ち、このカルゴゲン化合物による重み付け手段に記憶さ
れている情報は、最も近い過去に印加されたパルス電圧
に対応したもののみになるからである。
【0009】このため、上述の特開平6−21531号
公報に開示された発明のニューロ素子では、一つの入力
信号が印加された後のカルゴゲン化合物の抵抗値と、こ
の後に同一の入力信号が再度印加された場合の抵抗値と
では変化は無い。説明を簡単にするために、1入力のニ
ューロ素子について考える。たとえば、振幅3Vのパル
ス電圧が印加されることにより、カルゴゲン化合物の結
晶領域とアモルファス領域との間の占有比率は振幅3V
のパルス電圧が印加された場合の状態となって抵抗値が
100kΩから10kΩに変化したとする。この後に同
一の振幅3Vのパルス電圧が再度印加された場合、カル
ゴゲン化合物の結晶領域とアモルファス領域との間の占
有比率は振幅3Vのパルス電圧が印加された場合の状態
にしかならない。従って、振幅3Vのパルス電圧を何度
反復して印加したとしても、カルゴゲン化合物の抵抗値
は10kΩのままで変化しない。
【0010】このように、特開平6−21531号公報
に開示された発明のニューロ素子では、同一の入力信号
が反復して入力された場合には重み付け手段となるカル
ゴゲン化合物の抵抗値が変化しないため、ニューロ素子
を発火させるためには、ニューロ素子を発火させるに足
るより大きな振幅のパルス電圧を印加する必要がある。
従って、この従来のニューロ素子では、同一の入力信号
を印加し続けることにより発火するようになるというこ
とはあり得ない。以上のことから、特開平6−2153
1号公報に開示された発明のニューロ素子では、同一の
刺激を何度も反復して受けることにより反応が敏感にな
る、という人間の神経細胞の働きを模擬することはでき
ない。
【0011】また、上述の特開平6−21531号公報
には、複数のトランジスタと、これらのゲートに接続さ
れたたとえばSRAMセル、キャシタ、フローティング
ゲートを用いた重み付け手段とで構成されたニューロ素
子が記載されている(その公報の第22図参照)。しか
し、このようなニューロ素子では、重み付け手段による
回路上での占有面積が大きくなると言う問題もあった。
【0012】本発明は以上のような事情に鑑みてなされ
たものであり、たとえば人間の神経細胞に見られる特
性、即ち同一の刺激を何度も反復して受けることにより
反応が次第に迅速化する、換言すれば敏感になるという
ような機能を模擬させるために、入力信号の累積印加回
数に応じて重み付け係数が変化し、且つこの重み付け係
数を不揮発的に保持できるニューロ素子の提供を目的と
する。
【0013】また、このようなニューロ素子を実現する
ために、本発明は入力信号の累積印加回数に応じて抵抗
値が変化し、且つこの抵抗値を不揮発的に保持する可変
抵抗器を備えた集積回路装置の提供を目的とする。
【0014】更に、重み付け手段による回路上での占有
面積を極力小さくしたニューロ素子の提供を目的とす
る。
【0015】また、このようなニューロ素子を実現する
ために、本発明は入力信号の累積印加回数に応じて抵抗
値が変化し、且つこの抵抗値を不揮発的に保持する可変
抵抗器を備えた集積回路装置の提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係る集積回路化
装置は、パルス電圧の累積印加回数に応じて抵抗値を変
化させると共に、抵抗値を不揮発的に保持する物質にて
作成された可変抵抗器と、該可変抵抗器によって変換さ
れた入力信号に基づいて演算を行い、演算結果が所定値
を越えた場合に所定の出力信号を出力する演算手段とを
備えたことを特徴とする。
【0017】また本発明に係るニューロ素子は、パルス
電圧の累積印加回数に応じて重み付け係数を変化させる
と共に、重み付け係数を不揮発的に保持する物質にて形
成された可変抵抗器からなる重み付け手段と、該重み付
け手段によって重み付けされた入力信号に基づいて演算
を行い、演算結果が所定値を越えた場合に発火して所定
の出力信号を出力する演算手段とを備えたことを特徴と
する。
【0018】このような本発明の集積回路装置及びニュ
ーロ素子では、可変抵抗器(重み付け手段)がパルス電
圧の累積印加回数に応じて抵抗値(重み付け係数)を変
化させると共に、抵抗値(重み付け係数)を不揮発的に
保持するので、演算手段は各可変抵抗器(重み付け手
段)によって変換された入力信号に基づいて演算を行
い、演算結果が所定値を越えた場合に所定の出力信号を
出力すると共に、電源を遮断した後にも可変抵抗器(重
み付け手段)はその抵抗値を記憶している。
【0019】また本発明に係る集積回路装置及びニュー
ロ素子は、前記物質は、少なくともマンガンを含有する
ペロブスカイト構造の酸化物であることを特徴とする。
【0020】このような本発明の集積回路装置及びニュ
ーロ素子では、少なくともマンガンを含有するペロブス
カイト構造の酸化物で構成された可変抵抗器(重み付け
手段)により、パルス電圧の累積印加回数に応じて抵抗
値(重み付け係数)を変化させると共に、抵抗値(重み
付け係数)を不揮発的に保持する。
【0021】また本発明に係る集積回路装置及びニュー
ロ素子は、前記ペロブスカイト構造の酸化物は、Pr
(1-x) Cax MnO 3 、La(1-x) Cax MnO 3 、又はLa
(1-x-y) Cax Pb y MnO 3 (但し、x<1、y<1、x+
y<1)で表されるいずれかの物質であることを特徴と
する。
【0022】このような本発明の集積回路装置及びニュ
ーロ素子では、その分析値が、Pr(1 -x) Cax MnO 3 、La
(1-x) Cax MnO 3 、又はLa(1-x-y) Cax Pby MnO 3 (但
し、x<1、y<1、x+y<1)のいずれかで表され
る酸化物で構成された可変抵抗器(重み付け手段)によ
り、パルス電圧の累積印加回数に応じて抵抗値(重み付
け係数)を変化させると共に、抵抗値(重み付け係数)
を不揮発的に保持する。
【0023】また本発明に係る集積回路装置及びニュー
ロ素子は、前記ペロブスカイト構造の酸化物は、Pr0.7
Ca0.3 MnO 3 、La0.65Ca0.35MnO 3 、又はLa0.65Ca
0.175 Pb 0.175 MnO 3 のいずれかの物質であることを特
徴とする。
【0024】このような本発明の集積回路装置及びニュ
ーロ素子では、Pr0.7 Ca0.3 MnO 3、La0.65Ca0.35MnO 3
、又はLa0.65Ca0.175 Pb0.175 MnO 3 のいずれかの物
質で構成された可変抵抗器(重み付け手段)により、パ
ルス電圧の累積印加回数に応じて抵抗値(重み付け係
数)を変化させると共に、抵抗値(重み付け係数)を不
揮発的に保持する。
【0025】また本発明に係る集積回路装置は、前記可
変抵抗器が、1又は複数の入力端子それぞれと前記演算
手段との間に直列に接続されていることを特徴とする。
【0026】また本発明に係るニューロ素子は、前記重
み付け手段が、1又は複数の入力端子それぞれと前記演
算手段との間に直列に接続されていることを特徴とす
る。
【0027】このような本発明の集積回路装置及びニュ
ーロ素子では、1又は複数の入力端子それぞれと演算手
段との間に可変抵抗器が直列に接続されているので、最
初に負極性のパルス電圧を可変抵抗器(重み付け手段)
にそれぞれ印加しておき、その後に最初の入力パルスと
同極性のパルス電圧を更に印加することにより予め抵抗
値(重み付け係数)を上げておけば、その後に正極性の
入力パルス電圧を反復して印加することにより、その累
積印加数に応じて可変抵抗器(重み付け手段)の抵抗値
が段階的に低下するため、各可変抵抗器の抵抗値の逆数
である重み付け係数の値は増加する。
【0028】また本発明に係る集積回路装置は、前記可
変抵抗器が、1又は複数の入力端子それぞれと接地電位
との間に直列に接続されており、更に、前記1又は複数
の入力端子それぞれと前記演算手段との間に直列に接続
された固定抵抗器を備えたことを特徴とする。
【0029】また本発明に係るニューロ素子は、前記重
み付け手段が、1又は複数の入力端子と接地電位との間
に直列に接続されており、更に、前記1又は複数の入力
端子それぞれと前記演算手段との間に直列に接続された
固定抵抗器を備えたことを特徴とする。
【0030】このような本発明の集積回路装置及びニュ
ーロ素子では、1又は複数の入力端子それぞれと接地電
位との間に直列に可変抵抗器が接続されており、更に、
1又は複数の入力端子それぞれと演算手段との間に直列
に接続された固定抵抗器を備えているので、可変抵抗器
の抵抗値が増加するに伴って、各入力端子からの入力電
流は各固定抵抗器へより多く流れるようになり、結果的
にニューロ素子の演算手段へ流入する電流も増加する。
【0031】また本発明に係る集積回路装置は、前記可
変抵抗器は、初期状態において入力されたパルス電圧と
同極性のパルス電圧が印加されることにより抵抗値を増
加させ、初期状態において入力されたパルス電圧と逆極
性のパルス電圧が印加されることにより抵抗値を減少さ
せるようにしてあることを特徴とする。
【0032】また本発明に係るニューロ素子は、前記重
み付け手段は、初期状態において入力されたパルス電圧
と同極性のパルス電圧が印加されることにより一方向へ
重み付け係数を変化させ、初期状態において入力された
パルス電圧と逆極性のパルス電圧が印加されることによ
り逆方向へ重み付け係数を変化させるようにしてあるこ
とを特徴とする。
【0033】このような本発明の集積回路装置及びニュ
ーロ素子では、初期状態において入力されたパルス電圧
と同極性のパルス電圧が印加されることにより可変抵抗
器が抵抗値を増加させ、初期状態において入力されたパ
ルス電圧と逆極性のパルス電圧が印加されることにより
抵抗値を減少させる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づいて詳述する。
【0035】なお、本発明のニューロ素子の重み付け手
段、即ち集積回路装置の可変抵抗器としては、米国特許
US6, 204, 139B1に開示されているような、
常温でのパルス電圧印加により抵抗値が変化し、しかも
不揮発性、即ち電源が遮断された場合にもその時点の抵
抗値を保持し続けるという特性を有するマンガンを含有
するペロブスカイト構造の酸化物、たとえばPr0.7 Ca
0.3 MnO 3 薄膜(以下、PCMO膜という)等により構
成された可変抵抗器を使用する。
【0036】なお、ペロブスカイト構造とは、ペロブス
キー石(Provskite:CaTiO 3 )によって最初に解析され
た結晶構造であり、理想格子としての単純立方体構造の
ものを意味する。
【0037】図3は 本発明で用いる酸化物薄膜(PC
MO膜)におけるパルス電圧印加により生じる抵抗値の
変化量を示すグラフである。上述のようなPCMOの薄
膜にパルス電圧を印加すると、最初はパルス電圧の極性
には拘わらず、パルス電圧の振幅のみに応じて指数関数
的に抵抗値が増加することが示されている。この場合の
抵抗値の変化は滑らかであるため、細かい重み付けの変
化を実現できる。また図3には示していないが、逆に、
最初に印加したパルス電圧とは逆極性のパルス電圧を印
加することによりPCMO薄膜の抵抗値が減少する。
【0038】図4は本発明で用いる酸化物薄膜(PCM
O膜)における短時間パルス電圧印加により生じる抵抗
値の変化を示すグラフで、(a) は正のパルス、(b) は負
のパルスを印加したときの抵抗値の変化を示している。
【0039】具体的には、上述のようなPCMO膜は短
いパルス幅(10-9秒オーダー)を持つパルス電圧に対
しては図4のグラフに示すような抵抗値の変化を示す。
上述の図3のグラフに示されている特性によれば、パル
ス電圧の振幅に応じて抵抗値が増加するのに対し、図4
(a) のグラフに示されているように、最初に印加された
パルス電圧と同極性(正極性)のパルス電圧(+3〜+
5V)の累積印加回数に応じて抵抗値が増加することが
判る。
【0040】また、最初に印加されたパルス電圧と逆極
性(負極性)のパルス電圧(−3〜−5V)を印加した
場合は、図4(b) のグラフに示すようにPCMO薄膜の
抵抗値はパルス電圧の累積印加回数に応じて減少する。
このパルス電圧の累積印加回数に応じた抵抗値の変化を
利用した可変抵抗器を重み付け手段として利用すること
により、同一の刺激を反復して受けることにより迅速に
反応する、換言すれば学習により敏感になるという人間
の神経細胞の働きを実現することが可能になる。
【0041】以上のような特性に加えて、上述のような
PCMO等のようなマンガンを含有するペロブスカイト
構造の酸化物の薄膜が本来有している不揮発性により、
電源が遮断された後も抵抗値が保持される、即ち重み付
け手段の重み付け係数が電源遮断後も記憶される。ま
た、個々の重み付け手段が後述するように、上述のよう
な酸化物の薄膜の一つの可変抵抗器、またはこれと一つ
の固定抵抗器とで実現可能であるとうことにより、個々
の重み付け手段の占有面積を小さくすることができ、こ
のためにニューロ素子全体のの面積を大幅に縮小でき
る。
【0042】図5は上述のような酸化物の薄膜により構
成される不揮発性可変抵抗器の構造の一例を示す模式図
である。この図5に示されている不揮発性可変抵抗器の
製造方法は以下の如くである。
【0043】まず最初に、シリコンウェハ1上にSiO2
または単結晶絶縁物であるLaAlO 3膜の絶縁膜2を成膜
し、その上にPt、Ir、Tiまたは導電性酸化物YBaCu 3 O
7 を材料とした下部電極3を成膜し、更にその上に分析
値がPr(1-x) Cax MnO 3 、La (1-x) Cax MnO 3 、又はLa
(1-x-y) Cax Pby MnO 3 (但し、x<1、y<1、x+
y<1)で表されるいずれかの物質、たとえばPr0.7 Ca
0.3 MnO 3 、La0.65Ca 0.35MnO 3 、La0.65Ca0.175 Pb
0.175 MnO 3 等のマンガン酸化膜4をMOCVD 法、スピン
コーティング法、レーザアブレーション、スパッタリン
グ法等で成膜し、その上に上部電極5としてPtを蒸着さ
せる。配線とのコンタクトにはAu、Ag、PtまたはIrO 2
等の導電性酸化物を用いる。
【0044】なお、図5に示されている例では、絶縁膜
2としてはSiO2膜を、下部電極3としてはTiを下地とし
てPtを、マンガン酸化膜4としてはPCMO(Pr0.7 Ca
0.3MnO 3 )を、上部電極としてはPtをそれぞれ使用し
ている。また、この図5に示さされている不揮発性可変
抵抗器のサイズは、直径が約200μmの円形で、厚み
は約3000Åであり、回路上での占有面積は極めて小
さい。
【0045】次に、本発明の集積回路装置、即ちニュー
ロ素子の回路構成について、その基本構成の一例を示す
図1の回路図を参照して説明する。
【0046】不揮発性可変抵抗器11-1〜11-n(それぞれ
の抵抗値はR1 〜Rn )は、米国特許US6, 204,
139B1で開示されている、常温でのパルス電圧印加
により抵抗値の変化を示す物質、即ちマンガンを含有す
るペロブスカイト構造の酸化物、たとえばPr0.7 Ca0.3
MnO 3 (PCMO)等の薄膜を図5に示されているマン
ガン酸化膜4として使用した構造を有するように形成さ
れる。このような不揮発性抵抗器11-1〜11-nを用いるこ
とにより、印加されたパルス電圧の累積印加回数に応じ
てそれぞれの抵抗値R1 〜Rn を変化させることが可能
となる。
【0047】図1において破線で囲繞された参照符号1
2で示された部分が演算部であり、神経細胞の細胞体に
相当する。この演算部12の回路そのものは一例として
文献「アナログVLSIと神経システム」(Carver Mead
著、臼井支朗/米津宏雄訳、株式会社トッパン発行)に
掲載されているものを採用している。この演算部12の
回路は具体的には、二つのキャパシタ14-1、14-2を含む
容量性分割回路、増幅器121 、二つのトランジスタMa、
Mbを含むリセット回路からなり、神経細胞において軸索
小丘が神経パルスを発生し、その後に元の状態に戻ると
いう機能を電子回路で実現している。演算部12には入
力端子I1 〜In (それぞれへの入力信号の電圧値はV
1 〜Vn )から不揮発性可変抵抗器11-1〜11-nを介して
他(前段)のニューロ素子の出力が入力信号として与え
られており、これらがシナプス及び他の神経細胞の軸索
に相当する。
【0048】図1に示す本発明のニューロ素子では、最
初に負極性のパルス電圧を重み付け手段である不揮発性
可変抵抗器11-1〜11-nにそれぞれ印加しておき、その後
に最初の入力パルスと同極性のパルス電圧を更に印加す
ることにより予め抵抗値を上げておく。その後の入力
で、正極性の入力電圧V1 〜Vn が入力端子I1 〜In
から不揮発性可変抵抗器11-1〜11-nにそれぞれ印加さ
れ、各不揮発性可変抵抗器11-1〜11-nを介して電流が算
術和されて演算部12へ流入する。この際の電流値の総
量Iは I=ΣVi /Ri =V1 /R1 +V2 /R2 +V3 /R3 +…+Vn /R
n となる。
【0049】但し、この例では正極性の入力パルス電圧
を反復して印加することにより、その累積印加数に応じ
て不揮発性可変抵抗器11-1〜11-nの抵抗値R1 〜Rn
段階的に低下するため、各不揮発性可変抵抗器11-1〜11
-nの抵抗値R1 〜Rn の逆数である重み付け係数W1
n の値は増加する。なお、前述の図11における物理
量θには電流Iが、重み付け係数W1 〜Wn には1/R
1 〜1/Rn が関係しており、実質的にはこの図1に示
されている回路は従来技術として例示した図11に示さ
れている回路と等価である。
【0050】ところで、各不揮発性可変抵抗器11-1〜11
-nを構成するPCMOには、最初にパルス電圧が印加さ
れた場合にその極性には拘わらず抵抗値が増加し、それ
以降はこの初期入力パルスと同極性のパルス電圧が印加
された場合には抵抗値が増加し、逆極性のパルス電圧が
印加された場合には抵抗値が減少するという特徴があ
る。更に、この不揮発性可変抵抗器11-1〜11-nは抵抗値
を減少させるよりも増加させる場合の方が制御が容易で
あるという特性がある。従って、不揮発性可変抵抗器11
-1〜11-nの数が増加するに伴って、制御を容易にすると
いう観点から、重み付け手段の重み付け係数を増加させ
ることにより入力電流を増加させるという回路設計を採
用すれば、非常に取り扱いが容易なニューロ素子を実現
することが可能になる。
【0051】このような理由から、図2の回路図に示す
ように、各不揮発性可変抵抗器11-1〜11-nを各入力端子
1 〜In と接地電位との間に直列に接続し、また各入
力端子I1 〜In と演算部12との間に固定抵抗器13-1
〜13-nをそれぞれ直列に接続することにより、演算部1
2への入力パルス電圧を固定抵抗器13-1〜13-nを介して
入力させる構成が有効である。不揮発性可変抵抗器11-1
〜11-nの抵抗値R1 〜Rn が増加するに伴って、各入力
端子I1 〜In からの入力電流は各固定抵抗器13-1〜13
-nへより多く流れるようになり、結果的にニューロ素子
の演算部12へ流入する電流も増加する。
【0052】以上のことから、図2に示すニューロ素子
では、図1に示すニューロ素子のように予め各不揮発性
可変抵抗器11-1〜11-nの抵抗値を上げておく必要がない
と共に、ニューロ素子の利用目的に合わせて予め各固定
抵抗器13-1〜13-nの抵抗値を固定的に設定しておくこと
ができるという利点もある。
【0053】図1及び図2に示されているニューロ素子
の演算部12の動作原理は以下の通りである。なお、演
算部12は、各不揮発性可変抵抗器11-1〜11-nの出力端
が共通に、または各固定抵抗器13-1〜13-nの出力端が共
通にそれぞれ一端に接続され、接地電位が他端に接続さ
れたキャパシタ14-1(容量値はC1 )と、このキャパシ
タ14-1の一端が入力端に接続された増幅器121 と、この
増幅器121 の出力端に一端が、増幅器121 の入力端に他
端がそれぞれ接続されてフィードバックループを形成す
るキャパシタ14-2(容量値はC2 )と、増幅器121 の入
力端と接地電位との間に直列に接続されたトランジスタ
Ma、Mbとで構成されている。なお、トランジスタMaのゲ
ートには増幅器121 の出力端が、トランジスタMbのゲー
トには次段に接続されているニューロ素子の出力Vback
がそれぞれ接続されている。
【0054】演算部12への入力電流がキャパシタ14-1
に流入して電荷が蓄積してゆくと、これに伴なってキャ
パシタ14-1の一端(増幅器121 の入力端)の電位Vin
上昇する。Vinが比較的低い間は、増幅器122 の利得が
1以下であるためにキャパシタ14-2を介した正のフィー
ドバックはほとんど機能せず、Vinの上昇は比較的緩や
かである。しかし、Vinがある値にまで上昇すると増幅
器122 の利得が急激に増加し、これに伴なって増幅器12
2 の出力端の電位Vout の増加分がキャパシタ14-2を介
した正のフィードバックによりC2 /(C1 +C2 )倍
分だけ増幅器121 の入力端へフィードバックされるた
め、増幅器121 の出力信号、即ち演算部12の出力信号の
電圧Vout は急激に電源電圧VDDまで上昇する。これが
神経細胞における発火に相当する。
【0055】実際の神経細胞においては、軸索小丘にお
ける正のフィードバックは電圧に依存したナトリウムチ
ャネルによってなされており、細胞体内部の電位が上昇
することによりナトリウムチャネルが開いてナトリウム
電流が増加することにより、ナトリウムの反転電位(5
5mV)に向かって細胞質をより正にする。即ち、キャ
パシタ14-2による正のフィードバックは、神経細胞にお
けるナトリウムチャネルによる正のフィードバックの役
目を果たしていることになる。一方、キャパシタ14-1は
細胞膜の役目を担っている。
【0056】リセット回路は、増幅器121 の出力端の電
位Vout と次段に接続されているニューロ素子の出力電
位Vbackとが共に十分高くなった場合にそれぞれをゲー
トへの入力としているトランジスタMa及びMbが共に導通
することにより、キャパシタ14-1に蓄積されていた電荷
が接地電位へ流出するため、演算部12がリセットされ
るようになっている。従って、各ニューロ素子は、自身
の出力が安定し、更にこの出力が次段のニューロ素子を
発火させた後にリセットされることになる。
【0057】上述のようなニューロ素子のリセット動作
は神経細胞におけるカリウムチャネルの作用と同等であ
る。カリウムチャネルはナトリウムチャネルよりも数が
多いものの、細胞質電位を変化させる反応が鈍く、神経
細胞がナトリウムチャネルの作用で完全に脱分極した後
に徐々に開いたチャネルの数を増加させる共に、一方で
は開いたナトリウムチャネルはこのチャネル本来の不活
性のために減少してゆく。開いたカリウムチャネルが開
いたナトリウムチャネルよりも多くなると、細胞質はカ
リウムの反転電位(−92mV)に向かって負になる。
細胞体が再分極すると、開いたナトリウムチャネルが急
速に減少し、ナトリウム電流も減少して細胞質電位を更
に低下させる。最終的にはカリウムチャネルも閉じ、細
胞体は再び発火可能な状態に戻る。
【0058】現実の回路ではキャパシタ14-1にリークが
あるため、他のニューロ素子からの信号入力、即ち各入
力端子I1 〜In への入力信号が途絶えればいずれキャ
パシタ14-1の電荷は全てリークしてしまう。従って、上
述のようなリセット回路は必ずしも必要ではないが、キ
ャパシタ14-1の電荷が全てリークしてしまう以前に連続
してニューロ素子を発火させる必要がある場合には、キ
ャパシタ14-1の電荷を強制的にリークさせるために備え
ておくべきである。
【0059】図6は本発明の集積回路装置及びニューロ
素子の発火に至る時間を模式的に示すグラフである。具
体的には、図6は重み付け手段、即ち可変抵抗器を上述
のようなマンガンを含有するペロブスカイト構造の酸化
物とした本発明のニューロ素子の発火に至る時間を示す
グラフであり、本発明の集積回路装置及びニューロ素子
の可変抵抗器(重み付け手段)に一連のパルス電圧を反
復して印加する都度、抵抗値が変化する、換言すれば演
算部12の増幅器121への流入電流の電圧(Vin)が
変化する様子を示している。
【0060】まず、1回目に一連のパルス電圧を反復し
て印加した場合の電圧Vinの上昇の程度は比較的緩やか
であり、タイミングt1において増幅器121の閾値電
圧THに達して発火する。この後演算部12を一旦リセ
ットして2回目に一連のパルス電圧を反復して印加した
場合の電圧Vinの上昇の程度は1回目に比してやや急激
になる。これは、1回目の一連のパルス電圧の印加によ
って各不揮発性可変抵抗器11-1〜11-nの抵抗値が既に変
化しており、またそれが不揮発的に保持されているた
め、キャパシタ14-1への電荷の蓄積が1回目に比して迅
速に行なわれるためである。この結果、2回目に一連の
パルス電圧を反復して印加した場合の発火タイミングは
1回目のt1よりも短時間のt2となる。更に、上述同
様にして、3回目に一連のパルス電圧を反復して印加し
た場合の発火タイミングはt2よりも更に短時間のt3
となる。
【0061】このように、発火するタイミングが次第に
迅速になるということは、同一の信号を多数回印加すれ
ばするほど本発明のニューロ素子が敏感に反応すること
を意味しており、人間の神経細胞により近いニューロ素
子が実現されることを意味している。
【0062】なお、従来のカルゴゲン化合物からなる可
変抵抗器を重み付け手段として用いた場合、同一の入力
信号を反復して印加しても可変抵抗器の抵抗値に変化が
生じないため、発火タイミングは不変である。また、従
来のカルゴゲン化合物からなる可変抵抗器を使用した重
み付け手段では、入力パルス電圧として少なくともt3
の期間以上のパルス幅を与えなければ発火しないが、本
発明では、入力パルス電圧として、t3の期間未満のパ
ルス幅であっても反復して与え続ければ、いづれは発火
する。その理由は、パルス電圧を反復して与えることに
より、可変抵抗器の抵抗値が徐々に低下して必ず入力パ
ルスが発火するのに適応したパルス幅になるためであ
る。
【0063】ところで、演算部12、特に増幅器121 に
関しては種々の実施の形態が可能であるが、図7の回路
図に示すような2個のインバータ22、23を直列に接
続した構成が最も簡単である。但し、入力信号が生き残
っている状態でトランジスタMa、Mbからなるリセット回
路を活性化させてリセットした場合には出力が発振して
しまう虞がある。この問題は、現実の神経細胞では、電
子回路ほどには高速なクロックで動作しているわけでは
ないため、シナプスへの入力が衰えるまでの時間が十分
である場合が多く、それほど大きな問題にはならない。
しかし、半導体により実現される高速動作するニューロ
素子では出力信号の発振の問題に関しては十分考慮する
必要がある。
【0064】このようなニューロ素子における出力信号
の発振を防止するためには、リセット回路のトランジス
タMbのゲートへの入力Vbackとして次段のニューロ素子
からではなく、十分先の段のニューロ素子の出力を接続
すること、リセット回路のトランジスタの駆動能力を十
分に高くすること、各ニューロ素子の出力端にパストラ
ンジスタを接続して次段への入力をクロック制御する、
等の対策をとればよいことになる。
【0065】増幅器121 の他の実施の形態としては、図
8の回路図に示すようなレベルシフタ24を使用してもよ
い。図7の回路図に示されているインバータを2つ直列
接続した構成に比して、図8の回路図に示されているレ
ベルシフタ24を使用した構成では発振を生じた場合の発
振周期が比較的長い。このため、高速動作中であれば万
一発振が発生してもその発振のピークに達する以前に前
段からの入力が衰えたり、またはリセット動作が完了し
ていたりする場合が多いので、回路の暴走を回避できる
可能性が高い。但し、図8にも示されているように、増
幅器121 としてのレベルシフタ24のトランジスタ数が6
個に増加するため、重み付け手段での占有面積の減少を
相殺してしまう虞がある。
【0066】一方、増幅器121 として図9の回路図に示
されているように、差動増幅器25を使用した場合には、
基準電位VREF を変更することによりニューロ素子の出
力の閾値を変更することができる。この場合、VREF
高くするとニューロ素子の出力の閾値も上昇して出力が
出始めるまでに必要になる電流量が多くなるため、ニュ
ーロ素子自体が不活性な方向に進む。
【0067】厳密に同等ということではないが、ニュー
ロ素子を外から見た場合、上述の働きは神経細胞におい
て塩素チャネルの働きに非常に類似している。塩素チャ
ネルは細胞質電位を変えることなく膜のコンダクタンス
を上昇させる効果があるため、細胞膜に対するナトリウ
ム及びカリウムの影響を小さくする。この結果、シナプ
スからの入力に対する神経細胞の反応が鈍くなる。
【0068】図9の回路図に示す差動増幅器は増幅能力
が不十分な場合が多いため、図10の回路図に示すよう
にインバータ26を介装することにより入出力特性を向上
させることができる。
【0069】
【発明の効果】以上に詳述したように、本発明の集積回
路装置及びニューロ素子によれば、常温でパルス電圧の
印加回数の累積数に応じて抵抗値が変化し、しかもこの
抵抗値を不揮発的に保持する酸化物薄膜、具体的にはマ
ンガンを含有するペロブスカイト構造の酸化物の薄膜を
使用して可変抵抗器を形成することにより、従来のニュ
ーロ素子のようにパルス電圧の振幅に応じて重み付けを
変化させることもでき、なおかつ過去に入力されたパル
ス電圧の累積印加数に対して重み付けを変化させること
ができるため、人間の神経細胞により近いニューロ素子
を実現することができる。
【0070】また図6のグラフに示されているように、
本発明のニューロ素子では、一連のパルス電圧を反復し
て印加する都度、演算部への流入電流の電圧(Vin)が
より迅速に高くなるため、発火タイミングが次第に迅速
になる。発火タイミングが早いということは、同一の信
号を多数回印加すればするほど敏感に反応することを意
味しており、人間の神経細胞により近いニューロ素子が
実現される。
【0071】また本発明の本発明の集積回路装置及びニ
ューロ素子によれば、重み付け手段に固定抵抗器と不揮
発性可変抵抗器を組み合わせたものを用いることによ
り、抵抗値を増加させる際の方が制御が容易であるとい
う不揮発性可変抵抗器の性質を利用できる上、不揮発性
可変抵抗器の抵抗値を予め上げておく必要もなくなるの
で、ニューロ素子回路の利用目的に合わせて固定抵抗器
の抵抗値を設定しておくこともできるようになる。
【0072】更に本発明の集積回路装置及びニューロ素
子によれば、重み付け手段が回路上で占有する面積を非
常に小さくすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の集積回路装置、即ちニューロ素子の回
路構成の基本構成の一例を示す回路図である。
【図2】本発明の集積回路装置、即ちニューロ素子の回
路構成の基本構成の他の例を示す回路図である。
【図3】本発明で用いる酸化物薄膜(PCMO膜)にお
けるパルス電圧印加により生じる抵抗値の変化量を示す
グラフである。
【図4】本発明で用いる酸化物薄膜(PCMO膜)にお
ける短時間パルス電圧印加により生じる抵抗値の変化を
示すグラフで、(a) は正のパルス、(b) は負のパルスを
印加したときの抵抗値の変化を示している。
【図5】本発明の集積回路装置の酸化物薄膜(PCMO
膜)により構成される不揮発性可変抵抗器の構造の一例
を示す模式図である。
【図6】本発明の集積回路装置及びニューロ素子の発火
に至る時間を模式的に示すグラフである。
【図7】本発明の実施形態の一例を示すニューロ素子の
演算部の回路図である。
【図8】本発明の実施形態の一例を示すニューロ素子の
演算部の回路図である。
【図9】本発明の実施形態の一例を示すニューロ素子の
演算部の回路図である。
【図10】本発明の実施形態の一例を示すニューロ素子
の演算部の回路図である。
【図11】ニューロ素子の概念を説明するための模式図
である。
【図12】従来の一般的なニューロ素子の回路図であ
る。
【符号の説明】
12 演算部 11-1〜11-n 可変抵抗器 13-1〜13-n 固定抵抗器

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルス電圧の累積印加回数に応じて抵抗
    値を変化させると共に、抵抗値を不揮発的に保持する物
    質にて作成された可変抵抗器と、 該可変抵抗器によって変換された入力信号に基づいて演
    算を行い、演算結果が所定値を越えた場合に所定の出力
    信号を出力する演算手段とを備えたことを特徴とする集
    積回路装置。
  2. 【請求項2】 前記物質は、少なくともマンガンを含有
    するペロブスカイト構造の酸化物であることを特徴とす
    る請求項1に記載の集積回路装置。
  3. 【請求項3】 前記ペロブスカイト構造の酸化物は、Pr
    (1-x) Cax MnO 3 、La(1-x) Cax MnO 3 、又はLa
    (1-x-y) Cax Pby MnO 3 (但し、x<1、y<1、x+
    y<1)で表されるいずれかの物質であることを特徴と
    する請求項2に記載の集積回路装置。
  4. 【請求項4】 前記ペロブスカイト構造の酸化物は、Pr
    0.7 Ca0.3 MnO 3 、La0.65Ca0.35MnO 3 、又はLa0.65Ca
    0.175 Pb0.175 MnO 3 のいずれかの物質であることを特
    徴とする請求項2に記載の集積回路装置。
  5. 【請求項5】 前記可変抵抗器が、1又は複数の入力端
    子それぞれと前記演算手段との間に直列に接続されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の
    集積回路装置。
  6. 【請求項6】 前記可変抵抗器が、1又は複数の入力端
    子それぞれと接地電位との間に直列に接続されており、
    更に、前記1又は複数の入力端子それぞれと前記演算手
    段との間に直列に接続された固定抵抗器を備えたことを
    特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の集積回路
    装置。
  7. 【請求項7】 前記可変抵抗器は、初期状態において入
    力されたパルス電圧と同極性のパルス電圧が印加される
    ことにより抵抗値を増加させ、初期状態において入力さ
    れたパルス電圧と逆極性のパルス電圧が印加されること
    により抵抗値を減少させるようにしてあることを特徴と
    する請求項1乃至6のいずれかに記載の集積回路装置。
  8. 【請求項8】 パルス電圧の累積印加回数に応じて重み
    付け係数を変化させると共に、重み付け係数を不揮発的
    に保持する物質にて形成された可変抵抗器からなる重み
    付け手段と、 該重み付け手段によって重み付けされた入力信号に基づ
    いて演算を行い、演算結果が所定値を越えた場合に発火
    して所定の出力信号を出力する演算手段とを備えたこと
    を特徴とするニューロ素子。
  9. 【請求項9】 前記物質は、少なくともマンガンを含有
    するペロブスカイト構造の酸化物であることを特徴とす
    る請求項8に記載のニューロ素子。
  10. 【請求項10】 前記ペロブスカイト構造の酸化物は、
    Pr(1-x) Cax MnO 3、La(1-x) Cax MnO 3 、又はLa
    (1-x-y) Cax Pby MnO 3 (但し、x<1、y<1、x+
    y<1)で表されるいずれかの物質であることを特徴と
    する請求項9に記載のニューロ素子。
  11. 【請求項11】 前記ペロブスカイト構造の酸化物は、
    Pr0.7 Ca0.3 MnO 3、La0.65Ca0.35MnO 3 、又はLa0.65C
    a0.175 Pb0.175 MnO 3 のいずれかの物質であることを
    特徴とする請求項9に記載のニューロ素子。
  12. 【請求項12】 前記重み付け手段が、1又は複数の入
    力端子それぞれと前記演算手段との間に直列に接続され
    ていることを特徴とする請求項8乃至11のいずれかに
    記載のニューロ素子。
  13. 【請求項13】 前記重み付け手段が、1又は複数の入
    力端子と接地電位との間に直列に接続されており、 更に、前記1又は複数の入力端子それぞれと前記演算手
    段との間に直列に接続された固定抵抗器を備えたことを
    特徴とする請求項8乃至11のいずれかに記載のニュー
    ロ素子。
  14. 【請求項14】 前記重み付け手段は、初期状態におい
    て入力されたパルス電圧と同極性のパルス電圧が印加さ
    れることにより一方向へ重み付け係数を変化させ、初期
    状態において入力されたパルス電圧と逆極性のパルス電
    圧が印加されることにより逆方向へ重み付け係数を変化
    させるようにしてあることを特徴とする請求項8乃至1
    3のいずれかに記載のニューロ素子。
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