JPH0621531A - ニューロ素子 - Google Patents

ニューロ素子

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JPH0621531A
JPH0621531A JP4174558A JP17455892A JPH0621531A JP H0621531 A JPH0621531 A JP H0621531A JP 4174558 A JP4174558 A JP 4174558A JP 17455892 A JP17455892 A JP 17455892A JP H0621531 A JPH0621531 A JP H0621531A
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electrode
variable resistor
resistor
neuro element
electrodes
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Takashi Nakamura
孝 中村
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Original Assignee
Rohm Co Ltd
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Publication date
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    • G06N3/06Physical realisation, i.e. hardware implementation of neural networks, neurons or parts of neurons
    • G06N3/063Physical realisation, i.e. hardware implementation of neural networks, neurons or parts of neurons using electronic means
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    • G11C11/54Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using elements simulating biological cells, e.g. neuron
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    • H10N70/8828Tellurides, e.g. GeSbTe

Abstract

(57)【要約】 【目的】 微小面積で、不揮発性を有し、信頼性の高い
ニューロ素子を提供する。 【構成】 入力電圧V1 〜Vn が何れの入力端子I1
n により送信されてきたかに応じて、各入力電圧V1
〜Vn に対してそれぞれ異なる値を重み付けする重み付
け手段として、電極間に印加される印加電圧の変化に応
じて、半導体物質のアモルファス状態となる領域と、結
晶状態となる領域との占有割合が変化するよう構成され
た可変抵抗器R1 〜Rn を使用し、可変抵抗器R1 〜R
n によって重み付けされた入力信号に基づいて、演算回
路100が演算を行い、演算値が所定の値に達したとき
に、出力端子を介して出力電圧Vを出力するよう構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の重み付け手段に
よって、入力信号が何れの入力手段により送信されてき
たかに応じて、各入力信号に対してそれぞれ異なる値を
重み付けした後、演算手段によって、入力信号に基づい
て演算を行い、演算値が所定の値に達したときに出力を
行うことにより、人間の脳あるいは眼等を構成する神経
細胞と同様に機能するニューロ素子に関し、特にその重
み付け手段に係る。
【0002】
【従来の技術】ニューロ素子とは、人間の脳あるいは眼
等を構成する神経細胞、すなわちニューロンを電気回路
で表現したものである。ニューロンの構成は、1個の細
胞体と、軸索と、複数の樹状突起と、シナプスとに分か
れる。図19に、ニューロンを模式的に示す。
【0003】図19において、1はシナプスおよび樹状
突起に当たる部分で、電気回路では、入出力インターフ
ェイスおよび入力線に相当する。2は細胞体で、電気回
路では、アンプに相当する。3は軸索で、電気回路では
出力線に相当する。この1つのニューロンの働きを簡単
に説明する。信号V1 〜V3 はシナプス1から入力され
る。このとき、信号V1 〜V3 がそれぞれどこの神経細
胞より送られてきたのかにより、重みW1 ,W2 ,W3
が付与される。そうすると、信号V 1 〜V4 は、それぞ
れ重み付けされてV1 ・W1 ,V2 ・W2 ,V3 ・W3
という大きさになり、細胞体2に入る。そして、細胞体
2によって、重み付けされた信号が加算され、θ=V1
・W1 +V2 ・W2 +V3 ・W3 となる。このθがある
一定の値を越えると、軸索3を通して次の細胞へVとい
う信号を出力する。
【0004】ニューロ素子は、これらの機能を電気回路
で表現し、複数の神経細胞を集積したLSIで、シナプ
スを抵抗、細胞体をアンプ、樹状突起や軸索を配線等で
置き換えている。図20に、代表的なニューロ素子の電
気回路を示す。図20に示したニューロ素子において、
入力端子I1 〜In に入力電圧V1 〜Vn が入力される
と、抵抗R1 〜Rn によって重み付けされ、それぞれV
1 /R 1 ,V2 /R2 ,V3 /R3 ・・・Vn /Rn
いう大きさの電流になり、演算手段100に入力され
る。そして、入力電流の合計値がある一定以上の電流に
なると、出力電圧Vが出力端子Oを介して次のニューロ
素子に出力される。
【0005】図20のニューロ素子では抵抗R1 〜Rn
によって重み付けされる値が固定されるため、1つの処
理パターンしか構成できない。そこで、入力信号に対す
る重みを変化させるには、図21のように、抵抗R1
n を可変抵抗にする必要がある。可変抵抗にすること
により、複数の処理パターンが同一構成のニューロ素子
でができる。また、必要に応じて重み付けを途中で変化
させて、異なる処理パターンのニューロ素子とすること
ができる。
【0006】従来、この可変抵抗部を図22のようにし
たものが、ニューロ素子の主流となっている。図22の
ニューロ素子は、可変抵抗部が、MOS型のFET(fei
ld effect transistor) Tr1 〜Trn と、各MOS型
FETTr1 〜Trn のゲートに接続された重み付け手
段W1 〜Wn とから構成されている。この重み付け手段
1 〜Wn に、SRAMセルを用いたり、キャパシタあ
るいはフローティングゲートを用いたりして、各MOS
型FETTr1 〜Trn のゲート電圧を抑制している。
【0007】すなわち、このニューロ素子は、各重み付
け手段W1 〜Wn でその重みに対応した電圧が各MOS
型FETTr1 〜Trn にかかるようになっており、そ
の電圧により、各MOS型FETTr1 〜Trn のON
抵抗値を変化させることにより可変抵抗部を構成してい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなMOS型FETのON抵抗の変化を利用した可変
抵抗器は、FETのON抵抗を変化させるために、ソー
ス領域およびドレイン領域の不純物濃度を変化させなけ
ればならないが、不純物拡散は、温度変化等の影響を受
けやすいため、微妙な不純物拡散技術が要求されてい
る。そのため、所望のON抵抗を得るように不純物濃度
を調整するのが非常に困難となっていた。
【0009】また、重み付け手段にSRAMセルまたは
キャパシタを用いた場合、素子面積が大きくなるばかり
か、SRAMセルを使う方式では、ニューロン間をつな
ぐMOS型FETのON/OFF、すなわち1ビット分
に制御しかできず、キャパシタを使う方式では、重みを
何段階にも変えられるものの、リークによって失われる
電荷を補充するため、リフレッシュ動作が不可欠とな
る。
【0010】一方、重み付け部にフローティングゲート
を使用する方式では、容量を使う方式に必要なリフレッ
シュ動作は必要とせず、フローティングゲートに注入さ
れた電荷量の重みに対応付け、MOS型FETのゲート
を制御することができるが、注入した電荷量によってフ
ローティングゲートの電位が変わり、常に一定量の電荷
を蓄積することは難しく、精度があまりよくなかった。
【0011】本発明は、上記に鑑み、微小面積で、不揮
発性を有し、信頼性の高い可変抵抗器を有するニューロ
素子の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明請求項1による課
題解決手段は、入力信号が何れの入力手段により送信さ
れてきたかに応じて、各入力信号に対してそれぞれ異な
る値を重み付けする複数の重み付け手段と、これら複数
の重み付け手段によって重み付けされた入力信号が入力
されるとともに、入力された入力信号に基づいて演算を
行い、演算値が所定の値に達したときに出力を行う演算
手段とを備え、上記重み付け手段は、第1電極と、第1
電極に対して所定間隔をあけて対向して配置された第2
電極と、両電極の間に充たされ、アモルファス状態にお
いて高抵抗を有し、結晶状態において低抵抗を有し、か
つ電気信号により、アモルファス状態および結晶状態の
2状態間の転移を可逆的に切り換え可能な半導体物質と
を備え、上記両電極間に印加される印加電圧の変化に応
じて、上記半導体物質のアモルファス状態となる領域
と、結晶状態となる領域との占有割合が変化するよう構
成された可変抵抗器を含むものである。
【0013】請求項2による課題解決手段は、請求項1
記載のニューロ素子において、可変抵抗器の第1電極と
第2電極との間隔は、対向位置に応じて連続的または段
階的に順次変化されているものである。請求項3による
課題解決手段は、請求項1記載のニューロ素子におい
て、可変抵抗器の第1電極または第2電極の少なくとも
一方は、抵抗体またはキャパシタが接続され、抵抗体ま
たはキャパシタは、第1電極および第2電極間に電圧が
印加されるとき、対向位置に応じて連続的または段階的
に電極間電圧が順次変化するよう形成されているもので
ある。
【0014】請求項4による課題解決手段は、請求項2
記載のニューロ素子において、可変抵抗器の第1電極お
よび第2電極が面状電極であり、第1電極と第2電極と
は、その一部同士が対向するよう配置されているもので
ある。請求項5による課題解決手段は、請求項2記載の
ニューロ素子において、可変抵抗器の第1電極と第2電
極とが同一平面上に並置されており、第1電極の対向端
辺と第2電極のの対向端辺との間隔が連続的または段階
的に順次変化されているものである。
【0015】請求項6による課題解決手段は、請求項3
記載のニューロ素子において、可変抵抗器の抵抗体また
はキャパシタが接続される電極は、複数の小電極部に区
画されており、区画された複数の小電極部に、それぞれ
互いに抵抗値または容量の異なる抵抗体またはキャパシ
タが接続されているものである。
【0016】請求項7による課題解決手段は、請求項6
記載のニューロ素子において、可変抵抗器の各小電極部
に接続された抵抗体またはキャパシタは、それぞれ小電
極部と一体的に形成されているものである。
【0017】
【作用】上記請求項1ないし7による課題解決手段にお
いて、各重み付け手段に入力信号が入力されると、入力
信号が何れの入力手段により送信されてきたかに応じ
て、各入力信号に対してそれぞれ異なる値を重み付けす
る。そして、重み付け手段によって重み付けされた入力
信号が演算手段に入力されると、演算手段は、入力信号
に基づいて演算を行い、演算値が所定の値に達したとき
に出力を行う。
【0018】この際、重み付け手段は、アモルファス状
態において高抵抗を有し、結晶状態において低抵抗を有
し、かつ電気信号により、アモルファス状態および結晶
状態の2状態間の転移を可逆的に切り換え可能な半導体
物質を使用した可変抵抗器を含んでおり、この可変抵抗
器は、両電極間に印加される印加電圧の大きさを変える
ことにより、半導体物質が結晶化する範囲を自由に変化
させることができるから、電気信号のみで何段階でも重
み付けする値を可変できる。また、印加電圧が除去され
ても、半導体物質は結晶状態を持続するので、可変され
た重み付けする値を保持することができる。
【0019】よって、微小面積で、不揮発性を有し、信
頼性の高いニューロ素子を提供することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明に係る可変抵抗器を図1ないし
図18に基づき詳述する。S、Se、TeのようなVI
族元素をベースとしたカルゴゲン化合物30は、アモル
ファス状態において高抵抗を有し、結晶状態において低
抵抗を有しており、このカルゴゲン化合物30を、図1
8の如く、グランドに接地される第1電極10および所
定の印加電圧パルスが印加される第2電極20で挟み、
両電極10,20間に電気信号を与えることにより、カ
ルゴゲン化合物30のアモルファス状態および結晶状態
の2状態間の転移を可逆的に切り換え可能なことが知ら
れている。
【0021】図18はカルゴゲン化合物のアモルファス
状態および結晶状態の2状態間の転移動作を示す図であ
る。上記カルゴゲン化合物の一連の動作について、図1
8を参照して詳しく説明する。図18(a)のように、
初期状態において、カルゴゲン化合物30はアモルファ
ス状態となっており、抵抗値RA は大となり、電極1
0,20間は高抵抗状態となっている。そして、図18
(b)のように、電極10,20間に与えられたしきい
値VTH以上の電圧パルスV1(>VTH>0)を印加する
と、カルゴゲン化合物30に、比較的低抵抗なフィラメ
ント結晶経路が発生し、カルゴゲン化合物30は結晶状
態に転移する。そのため、カルゴゲン化合物30の抵抗
値RB は小となり、電極10,20間は低抵抗状態とな
る。この状態で、図18(c)のように、印加電圧V1
が除去されても、カルゴゲン化合物30は結晶状態を持
続し、電極10,20間の低抵抗状態は保持されたまま
となる。その後、図18(d)のように、適当な時期に
リセット電圧パルスVr (<0)を印加することによ
り、高抵抗のアモルファス状態に戻る。
【0022】上記電極10,20間が高抵抗となるカル
ゴゲン化合物30のアモルファス状態から電極10,2
0間が低抵抗となるカルゴゲン化合物30の結晶状態へ
の転移に必要なしきい値電圧VTH(以下、「書込電圧」
という)は、カルゴゲン化合物30の厚みを変化させる
ことにより、1V以下の低電圧から25V以上の高電圧
まで任意に設定することができる。また、リセット電圧
パルスVr は、書込電圧VTHより低い値で、大きな電流
を短時間かける。
【0023】適当なカルゴゲン化合物30としては、
S、Se、Teのような単体でも効果を示すが、より安
定した効果を得るには、Ge、As等との化合物である
GeXTe1-X やAsx 1-X またはさらにSb等を添
加したGe24Te72Sb2 2のようなGeA TeB
C D という形の化合物にするのが好ましい。とういう
のは、これらの化合物は、成分元素の種類や配合比を変
化することにより、抵抗値、書込電圧等が変化するた
め、用途に合ったものを選択することができる。
【0024】すなわち、カルゴゲン化合物30を用いた
可変抵抗器は、一旦電気信号により、アモルファス状態
から結晶状態に転移して、所定の抵抗値となると、電源
を切っても所定の抵抗値を保持する特性を有する抵抗体
となる。本発明は、上記カルゴゲン化合物30を用い
て、電気的に抵抗値が可変可能でかつ不揮発性を有する
可変抵抗器R1 ,R2 ,R3 ・・・Rn を、図1のよう
に、重み付け手段としたニューロ素子を提供するもので
ある。
【0025】図1に示す本発明に係るニューロ素子は、
人間の脳あるいは眼等を構成する神経細胞と同様に機能
するものであって、入力電圧V1 ,V2 ,V3 ・・・V
n が何れの入力端子I1 ,I2 ,I3 ・・・In により
送信されてきたかに応じて、各入力電圧V1 ,V2 ,V
3 ・・・Vn に対してそれぞれ異なる値を重み付けする
複数の可変抵抗器R1 ,R2 ,R3 ・・・Rn と、これ
ら複数の可変抵抗器R 1 ,R2 ,R3 ・・・Rn によっ
て重み付けされた入力信号が入力されるとともに、入力
された入力信号の含み値所定の値に達したときに出力端
子Oから出力電圧Vを出力する演算回路100とを備え
ている。
【0026】各可変抵抗器R1 ,R2 ,R3 ・・・Rn
の構成については、各実施例に応じて後述する。演算回
路100は、各可変抵抗器R1 〜Rn に接続された第1
アンプ110と、第1アンプ110に接続されて第2ア
ンプ120とから構成されている。第1アンプ110
は、比較器111、負帰還抵抗112および基準電圧1
13からなる。そして、比較器111の負論理側入力端
子は、各可変抵抗器R1 ,R 2 ,R3 ・・・Rn を介し
て入力端子I1 ,I2 ,I3 ・・・In にそれぞれ接続
されており、正論理側入力端子には、所定の基準電圧1
13が与えられている。また、比較器111の出力と、
負論理側入力端子とは、負帰還抵抗112で接続されて
いる。
【0027】第2アンプ120は、比較器121、負帰
還抵抗122および基準電圧123からなる。そして、
比較器121の負論理側入力端子は、第1アンプ110
の比較器111の出力端子に接続され、正論理側入力端
子は、所定の基準電圧123が与えられている。また、
比較器121の出力と、負論理側入力端子とは、負帰還
抵抗122で接続されている。
【0028】上記構成において、入力端子I1 ,I2
3 ・・・In に入力電圧V1 ,V 2 ,V3 ・・・Vn
が入力されると、可変抵抗器R1 ,R2 ,R3 ・・・R
n によって重み付けされ、それぞれV1 /R1 ,V2
2 ,V3 /R3 ・・・Vn/Rn という大きさの電流
になり、演算回路100に入力される。そして、演算回
路100にある一定以上の電流が入力されると、出力電
圧Vが出力端子Oを介して次のニューロ素子に出力され
る。
【0029】ここで、上記可変抵抗器R1 ,R2 ,R3
・・・Rn の基本的な原理について、図2を参照しつつ
説明する。図2においては、電極10,20間の距離d
1,d2(d1>d2)を異ならせた抵抗体40A,4
0Bを並列に接続して可変抵抗器を構成している。すな
わち、抵抗体40Bの抵抗の長さが抵抗体40Aの抵抗
の長さよりも短くなっている。
【0030】今、両方の抵抗体40A,40Bのカルゴ
ゲン化合物30がアモルファス状態(高抵抗状態)にな
っているとする。この状態で、各抵抗体40A,40B
に電圧V2を印加すると、各抵抗体40A,40Bの電
極10,20間にそれぞれ電圧V2がかかるので、単位
体積当たりの電圧の大きさ(電界強度)は、電極10,
20間の距離が長い抵抗体40Aの方が、電極10,2
0間の距離が短い抵抗体40Bよりも小さくなる。
【0031】ここで、抵抗体40Aのアモルファス→結
晶転移電圧をVT1、抵抗体40Bのアモルファス→結晶
転移電圧をVT2とし、VT1>V2>VT2>0という条件
下で、各抵抗体40A,40Bに電圧V2 すると、電極
10,20間の距離が短い抵抗体40Bの方が、電極1
0,20間の距離が長い抵抗体40Aよりも電界強度が
大きいので、図2のように、抵抗体40Bのカルゴゲン
化合物30のみがアモルファス状態から結晶状態への転
移を起こし、低抵抗状態RB2となり、抵抗体40Aのカ
ルゴゲン化合物30は結晶状態に転移せず、高抵抗状態
A1を保持する。
【0032】したがって、上記可変抵抗器の全抵抗値R
1は、下記(1)式で表される。
【0033】
【数1】
【0034】また、V2>VT1>VT2>0という条件下
で、各抵抗体40A,40Bに電圧V2 した場合、両抵
抗体40A,40Bのカルゴゲン化合物30は、アモル
ファス状態から結晶状態に転移し、低抵抗状態RB1,R
B2となり、全抵抗値R2は、下記(2)式で表される。
【0035】
【数2】
【0036】さらに、VT1>VT2>V2>0という条件
下で、各抵抗体40A,40Bに電圧V2 した場合、両
抵抗体40A,40Bのカルゴゲン化合物30は、アモ
ルファス状態から結晶状態に転移せず、高低抵抗状態R
A1,RA2となり、全抵抗値R3は、下記(3)式で表さ
れる。
【0037】
【数3】
【0038】すなわち、印加電圧V2の大きさを変化さ
せることにより、可変抵抗器の全抵抗値は、上記(1)
(2)(3)式で示されるR1,R2,R3という三値
のいずれかを選択することができる。これに基づき、こ
の実施例においては、入力信号に対して重み付けする可
変抵抗器を、電極10,20間に印加される印加電圧の
変化に応じて、カルゴゲン化合物30がアモルファス状
態となる領域と、結晶状態となる領域との占有割合が変
化するよう構成したものである。以下、第1ないし第3
実施例に係るニューロ素子の可変抵抗器を具体的に説明
する。
【0039】まず、第1実施例に係るニューロ素子の可
変抵抗器を図3ないし図7に基づいて説明する。図3は
本発明第1実施例に係る可変抵抗器の構成を示す図であ
る。図3を参照して、本実施例の可変抵抗器の構成を説
明する。本実施例の可変抵抗器は、図3の如く、厚みを
連続的に順次変化させたカルゴゲン化合物30を、導電
体からなる一対の第1電極10および第2電極40で挟
持し、対向位置に応じて電極10,20間の距離を連続
的に順次変化させ、印加電圧の大きさにより、カルゴゲ
ン化合物30の結晶化する範囲、すなわち結晶化する長
さsが変化するよう構成されている。
【0040】今、図3に示すように、カルゴゲン化合物
30の設計条件を、幅w、長さs1、傾斜角θ1 、最小
電極間距離(最小厚さ)x0 、最大電極間距離(最大厚
み)x1 としたとき、電極10,20間の距離がxとな
る領域sまでカルゴゲン化合物30がアモルファス状態
から結晶状態に転移するように、電極10,20間に電
圧を印加したとする。
【0041】このときの、図において左側の結晶状態領
域(低抵抗状態領域)の抵抗値RB、右側のアモルファ
ス状態領域(高抵抗状態領域)の抵抗値RA は、下記
(4)(5)式で表される。なお、式中、RB0は、図4
に示したカルゴゲン化合物30の幅、長さ、高さをそれ
ぞれeとする単位体積あたりの低抵抗状態領域の抵抗
値、RA0は同じく単位体積あたりの高抵抗状態領域の抵
抗値である。
【0042】
【数4】
【0043】故に、可変抵抗器の全抵抗値Rは、上記
(4)(5)式より、下記(6)式で表される。
【0044】
【数5】
【0045】上記(6)式において、RA /RB =10
4 、θ1 ≒11度としたとき、カルゴゲン化合物30の
結晶化領域の長さlを変化させたときの抵抗値の変化を
図5に示す。図5において、横軸はs/s1 、縦軸は抵
抗値(任意単位)をそれぞれ示している。図5から明ら
かなように、s/s1 、すなわちカルゴゲン化合物30
の結晶状態領域およびアモルファス状態領域の占有割合
を変化させれば、可変抵抗器の全抵抗値が変化すること
がわかる。
【0046】このように、本実施例においては、厚みを
連続的に順次変化させたカルゴゲン化合物30を、第1
電極10および第2電極40で挟持して、対向位置に応
じて電極10,20間の距離を連続的に順次変化させて
いる。そのため、1つの可変抵抗器において、電極1
0,20の対向位置に応じて、電界強度が連続的に順次
変化することになる。
【0047】したがって、電極10,20間に印加され
る印加電圧の大きさを変えることにより、カルゴゲン化
合物30が結晶化する範囲、すなわち結晶化する長さl
を自由に変化させることができ、電気信号のみで抵抗値
の可変が可能となる。また、上述したように、印加電圧
が除去されても、カルゴゲン化合物30は結晶状態を持
続するといった不揮発性を有しているので、可変された
抵抗値を保持することができ、信頼性が高いものとな
る。
【0048】よって、上記可変抵抗器を利用したニュー
ロ素子にあっては、電気信号のみで何段階にも重み付け
する値を可変でき、しかも微小面積で、不揮発性を有
し、信頼性の高いものとなる。本実施例の可変抵抗器
は、図6の断面図に示すように、シリコン基板50上
に、SiO2 等からなる酸化絶縁膜51を介して設けら
れている。
【0049】図7はこの可変抵抗器の製造方法を工程順
に示す断面図である。図7を参照しつつ、上記可変抵抗
器の製造方法について説明する。まず、図7(a)のよ
うに、熱酸化により、シリコン基板50上にSiO2
からなる酸化絶縁膜51を形成する。そして、図7
(b)のように、スパッタリング等により、酸化シリコ
ン膜51上に白金等の導電体膜を蒸着した後、エッチン
グにより、所定箇所を残して導電体膜の一部を除去して
第1電極10を形成する。
【0050】次に、図7(c)のように、蒸着法、スパ
ッタリング法等の従来公知の半導体プロセスにおける成
膜装置により、カルゴゲン化合物30を、第1電極10
を覆うかたちで積層させた後、図7(d)のように、カ
ルゴゲン化合物30上にポジ型レジスト60を塗布す
る。その後、図7(e)のように、厚さが段階的に順次
変化するクロムマスク61を用いて、ポジ型レジスト6
0の露光を行う。そうすると、クロムマスク61の厚さ
が段階的に順次変化しているため、クロムマスク61を
透過する光量が段階的に変化し、ポジ型レジスト60に
はその露光量に段階的な変化が生じる。したがって、露
光後、現像を行うと、図7(f)のように、クロムマス
ク61の厚さが薄く、十分に露光された領域ではポジ型
レジスト60が多く除去され、一方クロムマスク61の
厚さが厚く、十分に露光さない領域ではポジ型レジスト
60があまり除去されないので、厚さが連続的に変化す
るポジ型レジスト60が得られる。
【0051】そして、図7(f)の状態でポジ型レジス
ト60のエッチングを行う。そうすると、ポジ型レジス
ト60の厚さが薄い領域では、ポジ型レジスト60のエ
ッチングすべき深さが浅いので、エッチング液がカルゴ
ゲン化合物30まで浸透し、カルゴゲン化合物30が多
く除去され、一方ポジ型レジスト60の厚さが厚い領域
では、ポジ型レジスト60のエッチングすべき深さが深
いので、エッチング液がカルゴゲン化合物30まであま
り浸透せず、カルゴゲン化合物30があまり除去されな
いので、図7(g)のように、厚さが連続的に変化する
カルゴゲン化合物30が得られる。
【0052】その後、図7(h)のように、スパッタリ
ング等により、カルゴゲン化合物30上に白金等の導電
体膜を蒸着した後、エッチングにより、所定箇所を残し
て導電体膜の一部を除去して第2電極20を形成する。
次に、本発明の第2実施例に係るニューロ素子の可変抵
抗器を図8に基づいて説明する。図8は本発明第2実施
例に係る可変抵抗器を示す図である。
【0053】本実施例においては、図8の如く、カルゴ
ゲン化合物30の厚みを一定とし、カルゴゲン化合物3
0を挟んで、第1電極10および第2電極20の一部分
同士が重なり合うよう、両電極10,20を対向して配
置することで、電極10,20間の距離を対向位置に応
じて連続的に変化させている。上記構成においても、1
つの可変抵抗器において、電極10,20の対向位置に
応じて、電界強度が連続的に順次変化させることができ
るので、第1実施例と同様の可変抵抗器を得ることがで
きる。
【0054】さらに、本発明の第3実施例に係るニュー
ロ素子の可変抵抗器を図9に基づいて説明する。図9は
本発明第3実施例に係る可変抵抗器を示しており、同図
(a)は正面図、同図(b)は同図(a)のA−A断面
図である。本実施例においては、図9の如く、第1電極
10と、第1電極10との対向面を連続的に順次変化さ
せた第2電極20とを、同一平面上でかつ所定間隔をあ
けて対向配置し、両電極10,20をカルゴゲン化合物
30で覆うことで、両電極10,20間の距離を対向位
置に応じて連続的に順次変化させているので、第1実施
例と同様の可変抵抗器を得ることができる。
【0055】以上は、カルゴゲン化合物30の主として
厚みを変化させることで、一定電圧を印加したとき、部
分毎の単位体積あたりの電界強度が変わり、カルゴゲン
化合物30の結晶化する割合が変化する可変抵抗器を示
した。しかし、このような構成に変え、外部抵抗によ
り、カルゴゲン化合物30に印加する電圧を変化させた
可変抵抗器とすることができる。
【0056】次に、第4ないし第6実施例に係るニュー
ロ素子の可変抵抗器としてそのような可変抵抗器の基本
的な原理について、図10を参照しつつ説明する。図1
0においては、電極10,20間の距離が同一とされた
抵抗体40A,40Bを用い、各抵抗体40A,40B
の第2電極20にそれぞれ抵抗値の異なる抵抗R1 ,R
2 (R1 <R2 )を直列に接続し、これら直列接続体を
並列に接続して可変抵抗器を構成している。
【0057】今、両方の抵抗体40A,40Bのカルゴ
ゲン化合物30がアモルファス状態(高抵抗状態)にな
っているとする。この状態で、各抵抗体40A,40B
に電圧V3を印加すると、各抵抗体40A,40Bのカ
ルゴゲン化合物30にかかる電圧が異なる。すなわち、
抵抗値の小さい抵抗R1 が接続されている抵抗体40A
のカルゴゲン化合物30にかかる電圧の方が、抵抗値の
大きい抵抗R2 が接続されている抵抗体40Bのカルゴ
ゲン化合物30にかかる電圧よりも大きくなる。
【0058】そこで、上記印加電圧V3を、抵抗体40
Aのカルゴゲン化合物30に書込電圧VTH以上、抵抗体
40Bのカルゴゲン化合物30に書込電圧VTH以下の電
圧がかかるように設定すると、図1のように、抵抗体4
0Aのカルゴゲン化合物30のみアモルファス状態から
結晶状態に転移し、低抵抗状態RB となり、抵抗体40
Bのカルゴゲン化合物30は、結晶状態に転移せず、高
抵抗状態RA を保持する。このときの全抵抗値R1は、
下記(7)式で表される。
【0059】
【数6】
【0060】また、印加電圧V3を、両抵抗体40A,
40Bのカルゴゲン化合物30に書込電圧VTH以上がか
るように設定すると、両抵抗体40A,40Bのカルゴ
ゲン化合物30がアモルファス状態から結晶状態に転移
し、低抵抗状態RB1,RB2となる。このときの全抵抗値
R2は、下記(8)式で表される。
【0061】
【数7】
【0062】さらに、印加電圧V3を、両抵抗体40
A,40Bのカルゴゲン化合物30に書込電圧VTH以下
がかるように設定すると、両抵抗体40A,40Bのカ
ルゴゲン化合物30がアモルファス状態から結晶状態に
転移せず、高抵抗状態RA1,R A2となる。このときの全
抵抗値R3は、下記(9)式で表される。
【0063】
【数8】
【0064】すなわち、印加電圧V3の大きさを変化さ
せることにより、可変抵抗器の全抵抗値Rは、上記
(7)(8)(9)式で示されるR1,R2,R3とい
う三値のいずれかを選択することができる。これに基づ
き、第4ないし第6実施例においては、入力信号に対し
て重み付けする可変抵抗器を、電極10,20間に印加
される印加電圧の変化に応じて、カルゴゲン化合物30
がアモルファス状態となる領域と、結晶状態となる領域
との占有割合が変化するよう構成したものである。以
下、第4ないし第6実施例に係る可変抵抗器を具体的に
説明する。
【0065】まず、第4実施例に係るニューロ素子の可
変抵抗器を図11ないし図15に基づいて説明する。図
11は本発明第4実施例に係る可変抵抗器の構成を示す
図である。図11を参照して、本実施例の可変抵抗器の
構成を説明する。本実施例の可変抵抗器は、図11の如
く、板状の第1電極10と、第1電極10上に設けられ
た均一な厚みのカルゴゲン化合物30と、カルゴゲン化
合物30の上に設けられた第2電極20と、第2電極2
0に接続された抵抗体70とから構成されている。
【0066】抵抗体70は、その厚みが連続的に順次変
化され、電極10,20間に印加される印加電圧が対向
位置に応じて変化するようにされている。そして、その
結果、カルゴゲン化合物30が結晶化する範囲、すなわ
ち結晶化する長さsを変化させるよう構成されている。
今、図11に示すように、カルゴゲン化合物30および
抵抗体70の幅w、長さs1 、カルゴゲン化合物30の
厚みx0 ,抵抗体70の傾斜角θ1 、抵抗体70の最小
厚みy0 、最大厚みy1 としたとき、抵抗体70の厚み
がyとなる領域sまでカルゴゲン化合物30がアモルフ
ァス状態から結晶状態に転移するように、電極10,2
0間に印加電圧を印加したとする。
【0067】このときの、図において左側の結晶状態領
域(低抵抗状態領域)の抵抗値RB、右側のアモルファ
ス状態領域(高抵抗状態領域)の抵抗値RA は、下記
(10)(11)式で表される。なお、式中、Rr0は、
図12に示した抵抗体70の幅、長さ、高さをそれぞれ
eとする単位体積あたりの抵抗値である。
【0068】
【数9】
【0069】故に、可変抵抗器の全抵抗値Rは、上記
(10)(11)式より、下記(12)式で表される。
【0070】
【数10】
【0071】上記(12)式において、RA /RB =1
4 、θ1 ≒11度としたとき、カルゴゲン化合物30
の結晶化領域の長さlを変化させたときの抵抗値の変化
を図13に示す。図13において、横軸はs/s1 、縦
軸は抵抗値(任意単位)をそれぞれ示している。図13
から明らかなように、s/s1 、すなわちカルゴゲン化
合物30の結晶状態領域およびアモルファス状態領域の
占有割合を変化させれば、可変抵抗器の全抵抗値が変化
することがわかる。
【0072】このように、本実施例の可変抵抗器は、第
1電極10と、第1電極10に対して所定間隔をあけて
対向して配置された第2電極20と、両電極10,20
の間に充たされたカルゴゲン化合物30と、第2電極2
0に接続された抵抗体70とを備え、抵抗体70の厚み
を連続的に順次変化させているので、両電極10,20
間に電圧が印加されたとき、対向位置に応じて連続的ま
たは段階的に電極間電圧が順次変化する。
【0073】したがって、電極10,20間に印加され
る印加電圧の大きさに応じて、カルゴゲン化合物30を
結晶化させる範囲、すなわち結晶化する長さsを自由に
変化させることができ、電気信号のみで抵抗値の可変が
可能となる。また、上述したように、印加電圧が除去さ
れても、カルゴゲン化合物30は結晶状態を持続するの
で、可変された抵抗値を保持することができるから、信
頼性が高いものとなる。
【0074】よって、上記可変抵抗器を利用したニュー
ロ素子にあっては、電気信号のみで何段階にも重み付け
する値を可変でき、しかも微小面積で、不揮発性を有
し、信頼性の高いものとなる。本実施例の可変抵抗器
は、図14の断面図に示すように、シリコン基板50上
に、SiO2 等からなる酸化絶縁膜51を介して設けら
れている。
【0075】図15は可変抵抗器の製造方法を工程順に
示す断面図である。図15を参照しつつ、上記可変抵抗
器の製造方法について説明する。まず、図15(a)の
ように、熱酸化により、シリコン基板50上にSiO2
等からなる酸化絶縁膜51を形成した後、図15(b)
のように、スパッタリング等により、酸化シリコン膜5
1上に白金等の導電体膜を蒸着し、エッチングにより、
所定箇所を残して導電体膜の一部を除去して第1電極1
0を形成する。
【0076】次に、図15(c)(d)のように、蒸着
法、スパッタリング法等の従来公知の半導体プロセスに
おける成膜装置により、カルゴゲン化合物30および抵
抗体70を、第1電極10を覆うかたちで順次積層させ
た後、図15(e)のように、抵抗体70上にポジ型レ
ジスト60を塗布する。その後、図15(f)のよう
に、厚さが段階的に順次変化するクロムマスク61を用
いて、ポジ型レジスト60の露光を行う。そうすると、
クロムマスク61の厚さが段階的に順次変化しているた
め、クロムマスク61を透過する光量が段階的に変化
し、ポジ型レジスト60にはその露光量に段階的な変化
が生じる。したがって、露光後、現像を行うと、図15
(g)のように、クロムマスク61の厚さが薄く、十分
に露光された領域ではポジ型レジスト60が多く除去さ
れ、一方クロムマスク61の厚さが厚く、十分に露光さ
ない領域ではポジ型レジスト60があまり除去されない
ので、厚さが連続的に変化するポジ型レジスト60が得
られる。
【0077】そして、図15(g)の状態でポジ型レジ
スト60のエッチングを行う。そうすると、ポジ型レジ
スト60の厚さが薄い領域では、ポジ型レジスト60の
エッチングすべき深さが浅いので、エッチング液が抵抗
体70まで浸透し、抵抗体70が多く除去され、一方ポ
ジ型レジスト60の厚さが厚い領域では、ポジ型レジス
ト60のエッチングすべき深さが深いので、エッチング
液が抵抗体70まであまり浸透せず、カルゴゲン化合物
30があまり除去されないので、図15(h)のよう
に、厚さが連続的に変化する抵抗体70が得られる。
【0078】その後、図15(i)のように、スパッタ
リング等により、抵抗体70上に白金等の導電体膜を蒸
着した後、エッチングにより、所定箇所を残して導電体
膜の一部を除去して第2電極20を形成する。次に、本
発明の第5実施例に係るニューロ素子の可変抵抗器を図
16に基づいて説明する。図16は本発明第5実施例に
係る可変抵抗器を示しており、同図(a)は平面図、同
図(b)は同図(a)のB−B断面図である。
【0079】本実施例においては、図16の如く、一定
した厚みを有するカルゴゲン化合物30を、第1電極1
0と、共通部20xから枝分かれして、その先端が等間
隔で区画された複数の小電極部20a,20b,20
c,20d,20eを有する櫛形の第2電極20とで挟
持されている。区画された複数の小電極部20a,20
b,20c,20d,20eは、カルゴゲン化合物30
と接しない枝分かれした部分の長さが互いに異なるの
で、複数の小電極部20a,20b,20c,20d,
20eと、第1電極10との間の印加電圧が互いに異な
る。
【0080】つまり、各小電極部20a,20b,20
c,20d,20eの長さを段階的に変化させているか
ら、小電極部20a,20b,20c,20d,20e
と第1電極10との対向位置に応じて、カルゴゲン化合
物30に印加される電圧の大きさを段階的に変化させる
ことができる。よって、第4実施例と同様の可変抵抗器
が得られる。
【0081】さらに、本発明の第6実施例に係るニュー
ロ素子の可変抵抗器を図17に基づいて説明する。図1
7は本発明第6実施例に係る可変抵抗器を示しており、
同図(a)は平面図、同図(b)は同図(a)のC−C
断面図である。本実施例においては、第5実施例の変形
例であり、図17の如く、第2電極20の各小電極部2
0a,20b,20c,20d,20eに、それぞれ長
さの異なる抵抗体A,B,C,D,Eを接続して、全体
として長さの揃った櫛形の第2電極20が形成されてい
る。
【0082】例えば、第2電極20をポリシリコンで形
成する場合は、抵抗体A,B,C,D,Eは、不純物を
注入することにより、一体的に形成できるというメリッ
トがある。その他の構成は、第5実施例と同様である。
上記構成においては、小電極部20a,20b,20
c,20d,20eと第1電極10との対向位置に応じ
て、カルゴゲン化合物30に印加される電圧の大きさを
連続的に変化させることができるので、第4実施例と同
様の可変抵抗器が得られる。
【0083】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で多くの変更または修正
を加え得ることは勿論である。例えば、上記第1実施例
において、カルゴゲン化合物30の厚みを段階的に順次
変化させることにより、両電極10,20間の距離を段
階的に順次変化させてもよい。この場合、電極10,2
0の対向位置に応じて、電界強度が段階的に順次変化さ
せることができる。
【0084】また、第3実施例において、第2電極20
の第1電極10との対向面を段階的に順次変化させても
よく、あるいは両電極10,20の対向面を連続的また
は段階的に順次変化させる構成としてもよい。さらに、
第1、第3実施例において、第1電極10または第2電
極20の少なくとも一方を、区画された小電極部を有す
る構成としてもよい。
【0085】上記第4実施例において、抵抗体70の厚
みを段階的に順次変化させてもよく、第5実施例におい
て、区画された複数の小電極部20a,20b,20
c,20d,20eの面積が連続的に順次変化させても
よく、第6実施例において、小電極部20a,20b,
20c,20d,20eの予め定める領域A,B,C,
D,Eの不純物の注入量を段階的に順次変化させてもよ
い。
【0086】また、上記第4ないし第6実施例におい
て、抵抗体に変えてキャパシタとなる誘電体を使用して
も、同様の効果を得ることができる。
【0087】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明請
求項1ないし7によると、重み付け手段は、アモルファ
ス状態において高抵抗を有し、結晶状態において低抵抗
を有し、かつ電気信号により、アモルファス状態および
結晶状態の2状態間の転移を可逆的に切り換え可能な半
導体物質を使用した可変抵抗器を含んでおり、この可変
抵抗器は、両電極間に印加される印加電圧の大きさを変
えることにより、半導体物質が結晶化する範囲を自由に
変化させることができるから、電気信号のみで何段階で
も重み付けする値を可変できる。また、印加電圧が除去
されても、半導体物質は結晶状態を持続するので、可変
された重み付けする値を保持することができる。
【0088】よって、微小面積で、不揮発性を有し、信
頼性の高いニューロ素子を提供することができるといっ
た優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るニューロ素子の電気回路図であ
る。
【図2】本発明第1ないし第3実施例に係るニューロ素
子の可変抵抗器の基本的な原理を示す図である。
【図3】本発明第1実施例に係るニューロ素子の可変抵
抗器の構成を示す図である。
【図4】カルゴゲン化合物の単位体積当たりの抵抗値を
示す図である。
【図5】カルゴゲン化合物の結晶化領域の長さを変化さ
せたときの抵抗値の変化を示す図である。
【図6】可変抵抗器をシリコン基板上に設けた状態を示
す断面図である。
【図7】可変抵抗器の製造方法を工程順に示す断面図で
ある。
【図8】本発明第2実施例に係るニューロ素子の可変抵
抗器を示す図である。
【図9】本発明第3実施例に係るニューロ素子の可変抵
抗器を示す図である。
【図10】本発明第4ないし第6実施例に係るニューロ
素子の可変抵抗器の基本的な原理を示す図である。
【図11】本発明第4実施例に係るニューロ素子の可変
抵抗器の構成を示す図である。
【図12】抵抗体の単位体積当たりの抵抗値を示す図で
ある。
【図13】カルゴゲン化合物の結晶化領域の長さを変化
させたときの抵抗値の変化を示す図である。
【図14】可変抵抗器をシリコン基板上に設けた状態を
示す断面図である。
【図15】可変抵抗器の製造方法を工程順に示す断面図
である。
【図16】本発明第5実施例に係るニューロ素子の可変
抵抗器を示す図である。
【図17】本発明第6実施例に係るニューロ素子の可変
抵抗器を示す図である。
【図18】カルゴゲン化合物のアモルファス状態および
結晶状態の2状態間の転移動作を示す図である。
【図19】ニューロンを模式的に示す図である。
【図20】代表的なニューロ素子の電気回路図である。
【図21】図20に示す抵抗を可変抵抗としたニューロ
素子の電気回路図である。
【図22】従来より主流となっている可変抵抗部を備え
たニューロ素子の電気回路図である。
【符号の説明】
10 第1電極 20 第2電極 30 カルゴゲン化合物 20a〜20e 小電極部 70,A,B,C,D 抵抗体 100 演算回路 R1 〜Rn 可変抵抗器 I1 〜In 入力端子 O 出力端子 V1 〜Vn 入力電圧 V 出力電圧

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号が何れの入力手段により送信され
    てきたかに応じて、各入力信号に対してそれぞれ異なる
    値を重み付けする複数の重み付け手段と、 これら複数の重み付け手段によって重み付けされた入力
    信号が入力されるとともに、入力された入力信号に基づ
    いて演算を行い、演算値が所定の値に達したときに出力
    を行う演算手段とを備え、 上記重み付け手段は、 第1電極と、 第1電極に対して所定間隔をあけて対向して配置された
    第2電極と、 両電極の間に充たされ、アモルファス状態において高抵
    抗を有し、結晶状態において低抵抗を有し、かつ電気信
    号により、アモルファス状態および結晶状態の2状態間
    の転移を可逆的に切り換え可能な半導体物質とを備え、 上記両電極間に印加される印加電圧の変化に応じて、上
    記半導体物質のアモルファス状態となる領域と、結晶状
    態となる領域との占有割合が変化するよう構成された可
    変抵抗器を含むことを特徴とするニューロ素子。
  2. 【請求項2】請求項1記載のニューロ素子において、 可変抵抗器の第1電極と第2電極との間隔は、対向位置
    に応じて連続的または段階的に順次変化されていること
    を特徴とするニューロ素子。
  3. 【請求項3】請求項1記載のニューロ素子において、 可変抵抗器の第1電極または第2電極の少なくとも一方
    は、抵抗体またはキャパシタが接続され、 抵抗体またはキャパシタは、第1電極および第2電極間
    に電圧が印加されるとき、対向位置に応じて連続的また
    は段階的に電極間電圧が順次変化するよう形成されてい
    ることを特徴とするニューロ素子。
  4. 【請求項4】請求項2記載のニューロ素子において、 可変抵抗器の第1電極および第2電極が面状電極であ
    り、第1電極と第2電極とは、その一部同士が対向する
    よう配置されていることを特徴とするニューロ素子。
  5. 【請求項5】請求項2記載のニューロ素子において、 可変抵抗器の第1電極と第2電極とが同一平面上に並置
    されており、 第1電極の対向端辺と第2電極のの対向端辺との間隔が
    連続的または段階的に順次変化されていることを特徴と
    するニューロ素子。
  6. 【請求項6】請求項3記載のニューロ素子において、 可変抵抗器の抵抗体またはキャパシタが接続される電極
    は、複数の小電極部に区画されており、 区画された複数の小電極部に、それぞれ互いに抵抗値ま
    たは容量の異なる抵抗体またはキャパシタが接続されて
    いることを特徴とするニューロ素子。
  7. 【請求項7】請求項6記載のニューロ素子において、 可変抵抗器の各小電極部に接続された抵抗体またはキャ
    パシタは、それぞれ小電極部と一体的に形成されている
    ことを特徴とするニューロ素子。
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