JP4123957B2 - 電圧依存性抵抗器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電圧依存性抵抗器に関し、詳しくは、特性安定性、耐熱性、耐サージ特性に優れた電圧依存性抵抗器に関する。
【0002】
【従来の技術】
電圧依存性抵抗器の一つに、セラミックスの粒界障壁を利用した積層型バリスタがある(例えば、特許文献1参照)。
この積層型バリスタは、ZnOを主成分とし、Biを添加した半導体セラミックス層と内部電極層とを交互に積層して一体焼結し、この焼結体の両端面に外部電極を形成するとともに、該外部電極に上記内部電極の一端面を交互に電気的に接続して構成されている。
【0003】
また、電圧依存性抵抗器の別の一つに、セラミックスの電位障壁を利用した接合型電圧依存性抵抗器がある(例えば、特許文献2参照)。
この接合型電圧依存性抵抗器は、図4に示すように、基板51上に配設された電極52上に、ZnOを主成分とし、層形成時に結晶化されたZnO層53と、ZnO層53上に、該ZnO層53と電位障壁55を形成する、層形成時に結晶化された金属酸化物層54とを、一層以上互いに接合するように交互に形成するとともに、導電経路が接合面を通過するように電極56を設けたZnOバリスタである。
【0004】
このZnOバリスタは、金属酸化物層54が層形成時に結晶化されており、電位障壁55が確実に形成されるため、非直線性が改善されるとともに、熱的安定性が向上するという特徴を有しており、さらに、金属酸化物層54を形成した後の熱処理が不要であることから、ZnO層53や金属酸化物層54にクラックが発生することを防止できるという特徴を有している。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−226116号公報
【特許文献2】
特開平1−200604号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1のZnOバリスタは、Biを添加することによって結晶粒界に生じる電位障壁を利用して、粒界でバリスタ特性を取得する電圧依存性抵抗器である。このため、酸素などの粒界への吸着濃度や粒成長による結晶粒径の変動などによって、バリスタ特性を生じる電位障壁の数やバリスタ電圧が変動し、目標とするバリスタ特性を精度よく実現することが困難であるという問題点がある。
【0007】
また、特許文献2のような接合型電圧依存性抵抗器におけるZnO層、及び金属酸化物層はいずれもスパッタリングにおいて形成される薄膜層からなる。このような薄膜層を形成するためには、高度にクリーンな雰囲気や高真空などが必要であり、かつ半導体であるZnOの欠陥制御も非常に困難である。また、一体焼成されていないため、得られた接合型電圧依存性抵抗器に電圧を流した場合、接合面において互いに拡散してしまうという問題が生じる。さらに、薄膜であるため、薄膜を形成する基板との熱膨張差によりクラックを発生しやすい。その結果、十分なエネルギーに耐えられず、満足なサージ耐量を得ることができなくなるという問題がある。
【0008】
本発明は、上記問題点を解決するものであり、結晶粒径の変動による特性のばらつきをなくし、電圧及び熱に強く、小型で、所望の特性を備えた信頼性の高い接合型の電圧依存性抵抗器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、発明者は種々の実験、検討を行い、ZnOを主成分とする半導体セラミック層と、Sr及びBaのうちの少なくとも一方と、Mn及びCoのうちの少なくとも一方と、希土類元素のうちの少なくとも一種とを含む金属酸化化合物層として両者を接合させることにより、接合部において電位障壁を形成することが可能で、所望の電圧非直線抵抗特性を生じさせることができることを知り、さらに実験、検討を行って、本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち、本発明(請求項1)の電圧依存性抵抗器は、
ZnOを主成分とする半導体セラミックと、下記の一般式(1)で表される金属酸化化合物半導体とが面によって接合され、かつ、前記半導体セラミックと前記金属酸化化合物半導体との接合面を1以上有する接合構造体と、前記半導体セラミックと前記金属酸化化合物半導体との接合面を導電経路が通過するように、前記接合構造体の所定の位置に配設された電極とを具備し、
前記半導体セラミックと、前記金属酸化化合物半導体の接合部で電圧非直線抵抗を生じる電圧依存性抵抗器であって、
前記半導体セラミックと、前記金属酸化化合物半導体とを、未焼結の状態で接合させ、一体に焼結させることにより形成されたものであること
を特徴としている。
M1-xAxBO3 …… ( 1 )
ただし、M:希土類元素
A:Sr及びBaのうち少なくとも一方
B:Mn及びCoのうち少なくとも一方
x≦0.4
【0011】
ZnOを主成分とする半導体セラミックと、上記一般式(1)で表される金属酸化化合物半導体とが面によって接合され、かつ、半導体セラミックと金属酸化化合物半導体との接合面を1以上有する構造とすることにより、ZnOを主成分とする半導体セラミック(n型半導体層)と、金属酸化化合物半導体(p型もしくはM型半導体層)の接合部(p−n接合部、もしくはM−n接合部)で良好な電圧非直線抵抗を生じさせることが可能になり、電圧非直線性が高く、低抵抗かつ特性の安定した電圧依存性抵抗器(例えば、ダイオードやダイオード型バリスタ)を提供することが可能になる。
【0012】
なお、本発明の電圧依存性抵抗器は、本質的に粒界に電位障壁が形成されるものではなく、p−n接合による電位障壁を利用したものであることから、ZnOを主成分とする半導体セラミックの抵抗が低いこと(すなわち、ZnOを主成分とする半導体セラミックがあくまでも半導体として機能するものであること)が必要になる。
具体的には、本発明の電圧依存性抵抗器は、半導体セラミックと金属酸化化合物半導体との接合面における電位障壁を利用したものであり、結晶粒界の電位障壁を利用するものではない。
また、本発明の電圧依存性抵抗器においては、内部電極を特に必要としないが、内部電極を備えた構成とすることも可能である。ただし、内部電極としては半導体セラミック、もしくは金属酸化化合物半導体の各層に対して良好なオーミック接触が得られるものを用いる必要がある。例えば、内部電極としてPtあるいはPdを用いる場合は、内部電極は金属酸化化合物半導体側に形成される必要がある。これは、内部電極を良好なオーミック接触が得られない側に形成すると、余分な電位障壁が形成されてしまうことによる。
また、本発明において、接合面を導電経路が通過するように接合構造体の所定の位置に配設される電極として、例えば一対の電極を配設する場合においては、半導体セラミック層と金属酸化化合物半導体層を接合させた接合構造体の同一層(すなわち、同じ1つの半導体セラミック層か、同じ1つの金属酸化化合物半導体層)に一対の電極の両方を配設するのでなければいずれの層に配設してもよく、同一種類の異なる層に一対の電極を配設することも可能である。
【0013】
また、金属酸化化合物半導体として、一般式:M1-xAxBO3で表されるものであって、Mが希土類元素、AがSr及びBaのうち少なくとも一方、BがMn及びCoのうち少なくとも一方で、xが0.4以下であるような金属酸化化合物半導体を用いているので、さらに確実に、所望の特性を備えた電圧依存性抵抗器を提供することが可能になる。
なお、本発明の電圧依存性抵抗器において用いることが好ましい金属酸化化合物半導体としては、例えば、La1-xSrxMnO3を挙げることができる。Srを含有することによって、低抵抗になるため、高電流域の非直線性を向上させることができる。
また、M1-xAxBO3中のxの値は、金属酸化化合物半導体層の抵抗を低くするとともに、電圧抑制能力を向上させてサージなどの過渡電圧に対する耐性を向上させる見地から、0.4以下とすることが望ましい。xの値が0.4を超える場合、ZnOとの一体焼結が困難になり、ZnOと金属酸化化合物半導体の十分な接合性を得ることが困難になる。
【0014】
また、ZnOを主成分とする半導体セラミックと金属酸化化合物半導体とを未焼結の状態で接合し、一体に焼結して接合構造体を形成するようにしているので、特性のばらつきのない信頼性の高い電圧依存性抵抗器(ダイオード又はバリスタ)を形成することが可能になる。
なお、積層型の電圧依存性抵抗器である場合に、一体に焼結されることにより、確実に一体化された信頼性の高い電圧依存性抵抗器を得ることが可能になり、特に有意義である。
また、本発明の電圧依存性抵抗器は一体焼結して形成されるため、得られた電圧依存性抵抗器に電力や熱を加えた場合にも、接合面において各材料が互いに拡散することがないため、安定した特性を得ることが可能になる。
【0015】
また、請求項2の電圧依存性抵抗器は、前記ZnOを主成分とする半導体セラミックに3価の半導体化剤が添加されていることを特徴としている。
【0016】
n型半導体層となるZnOを主成分とする半導体セラミックに3価の半導体化剤を添加した場合、3価の半導体化剤がZnOに対してドナーとして働くため、直列成分となる半導体セラミックの抵抗を下げることが可能になり、電圧非直線性をより高くすることが可能になる。
なお、3価の半導体化剤の添加量は100ppm以下とすることが好ましい。これは、3価の半導体化剤の添加量が100ppmを超えると絶縁抵抗が低下するため好ましくないことによる。
【0017】
また、請求項3の電圧依存性抵抗器は、前記接合構造体が、前記ZnOを主成分とする半導体セラミックと前記金属酸化化合物半導体とを複数積み重ねた積層構造を有していることを特徴としている。
【0018】
ZnOを主成分とする半導体セラミックと金属酸化化合物半導体とを複数積み重ねて積層構造とすることにより、特性の制御幅を大きくして、設計の自由度を向上させることが可能になる。
なお、ZnOを主成分とする半導体セラミック(ZnO半導体セラミック)と金属酸化化合物半導体とを複数積み重ねる態様としては、
(a)単数枚のZnO半導体セラミックと、単数枚の金属酸化化合物半導体を交互に積み重ねる態様、
(b)複数枚のZnO半導体セラミックを重ねたZnO半導体セラミックブロックと、複数枚の金属酸化化合物半導体を重ねた金属酸化化合物半導体ブロックを交互に積み重ねる態様、
(c)上記(a)と(b)を組み合わせた態様
などが例示されるが、積層数や積層態様など、具体的な積層構造については特別の制約はない。
【0019】
また、請求項4の電圧依存性抵抗器は、前記接合構造体の表面の前記電極が形成されていない領域には絶縁層が形成されていることを特徴としている。
【0020】
接合構造体の表面の、電極が形成されていない領域に絶縁層を形成することにより、耐電圧性、耐候性や耐環境性を向上させることが可能になり、製品の信頼性をさらに向上させることが可能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を示して、その特徴とするところをさらに詳しく説明する。
【0022】
(1)La、Ce、Pr、Sm、Gd、Dy、Erの酸化物と、Sr、Baの炭酸塩と、Mn、Coの酸化物を、それぞれ表1に示すような組成となるように秤量して、ボールミルで湿式混合し、蒸発乾燥させた後、1000℃で熱処理して、仮反応させ、M1-XAxBO3化合物を得た。
なお、ここで仮焼を行うようにしているのは、MnもしくはCoをその他の金属酸化化合物半導体の材料と十分に熱反応させることにより、半導体セラミックと金属酸化化合物半導体とを一体焼成する際のMnもしくはCoの拡散を抑制することが可能になることによる、なお、CoよりもMnの方がZnOへの拡散が小さく、一体焼結しやすい。
それから、上述のようにして得た反応物をボールミルにて1μm以下まで粉砕して、金属酸化化合物半導体原料を調製した。
なお、表1において、Run.No.に*を付したMは、SrCO3の割合がモル比で0.5と、本発明の範囲(x≦0.4(モル比))を外れたものであり、その他は本発明の範囲内のものである
【0023】
【表1】
【0024】
(2)次に、ZnOに対し、表2に示すような割合でAl2O3、In2O3、又はGa2O3を添加し、湿式混合した後、蒸発乾燥し、1000℃で熱処理して仮焼した。この仮焼物をボールミルにて1μm以下まで粉砕して、ZnOを主成分とする半導体セラミック原料を調製した。なお、半導体セラミック原料には、BiやPrなどは含まれていない。
【0025】
【表2】
【0026】
(3)そして、上述のように調製した金属酸化化合物半導体原料とZnOを主成分とする半導体セラミック原料のそれぞれに、エタノールとトルエン、及び分散材を加えて分散させた後、バインダー、及び可塑剤を加えスラリーとした。
【0027】
(4)それから、得られたスラリーを用いて、ドクターブレード法によりシート成形を行い、ZnOを主成分とするZnO半導体原料シートと金属酸化化合物半導体原料シートとを得た。なお、このときのシート厚みは30±2μmとした。
【0028】
(5)得られたZnO半導体原料シートと金属酸化化合物半導体原料シートとを所定の大きさに打ち抜き、図1(a),図2(a),図3(a)に分解斜視図を示すような態様で、ZnO半導体原料シート1と金属酸化化合物半導体原料シート2を積層し、圧着することにより所定の厚みの積層体(接合構造体)3(図1(b),図2(b),及び図3(b)参照)を形成した。なお、図1(b),図2(b),図3(b)においては、それぞれ焼成後の積層体(接合構造体)3aを示している。
【0029】
図1(a),(b)に示す積層体3は、所定枚数のZnO半導体原料シート1を積層したZnO半導体セラミックブロック(ZnOを主成分とする半導体セラミック)1aの間に、所定枚数の金属酸化化合物半導体原料シート2を積層した金属酸化化合物半導体ブロック(金属酸化化合物半導体)2aが挟み込まれた構造を有している。
また、図2(a),(b)に示す積層体3は、所定枚数の金属酸化化合物半導体原料シート2を積層した金属酸化化合物半導体ブロック(金属酸化化合物半導体)2aの間に、所定枚数のZnO半導体原料シート1を積層したZnO半導体セラミックブロック(ZnOを主成分とする半導体セラミック)1aが挟み込まれた構造を有している。
また、図3(a),(b)に示す積層体3は、所定枚数のZnO半導体原料シート1を積層したZnO半導体セラミックブロック(ZnOを主成分とする半導体セラミック)1aと、所定枚数の金属酸化化合物半導体原料シート2を積層した金属酸化化合物半導体ブロック(金属酸化化合物半導体)2aとが接合された構造を有している。
各積層体3の厚みは、外側の層となるZnO半導体原料シート1の厚み(積み枚数)を調整することにより、圧着後の積層体3の厚みが1mmとなるようした。
【0030】
なお、積層体3(3a)としては、図1(c)に示すように、ZnO半導体原料シート1を積層してなる3枚のZnO半導体セラミックブロック1aと、金属酸化化合物半導体原料シート2を積層してなる2枚の金属酸化化合物半導体ブロック2aとを交互に積層した構造のもの(試料番号22)、特に図示しないが、4枚のZnO半導体セラミックブロック1aと、3枚の金属酸化化合物半導体ブロック2aとを交互に積層した構造のもの(試料番号23)、図2(c)に示すように、3枚の金属酸化化合物半導体ブロック2aと2枚のZnO半導体セラミックブロック1aを交互に積層した構造のもの(試料番号25)、特に図示しないが、4枚の金属酸化化合物半導体ブロック2aと、3枚のZnO半導体セラミックブロック1aとを交互に積層した構造のもの(試料番号26)も作製した。
【0031】
(6)そして、圧着後の積層体(接合構造体)3を0.5mm□にダイサーでカットし、600℃の温度条件で脱脂した後、1300℃で焼成した。
【0032】
(7)それから、図1(b) ,図2(b),図3(b)に示すように、焼成後の積層体(接合構造体)3aの、積層方向と平行な面に電気絶縁性のガラスペーストを塗布して焼き付けることにより、積層方向と平行な4面に絶縁層4を形成する。
【0033】
(8)ついで、残る2面(両端面)に、焼成後の積層体3aを構成する各材料に対しオーミック性を有する電極ペーストを塗布して焼き付けることにより一対の電極5a,5bを形成した。これにより、本発明の電圧依存性抵抗器を得た。
【0034】
なお、焼成後の積層体3aを構成する各材料に対しオーミック性を有する電極5a,5bを形成するにあたっては、電極5a,5bを形成すべき、焼成後の積層体3aの最外層がZnOを主成分とする半導体セラミックの場合にはZn電極を形成し、最外層が金属酸化化合物半導体である場合には金電極を形成した。
【0035】
すなわち、図1(a),(b)の構造のように、最外層がZnOを主成分とする半導体セラミックの場合はZn電極、図2(a),(b)の構造のように、最外層が金属酸化化合物半導体である場合は金電極を形成した。
【0036】
また、図3(a),(b)に示すように、最外層がZnOを主成分とする半導体セラミックである部分と、金属酸化化合物半導体金属である部分の両方を備えている場合には、ZnOを主成分とする半導体セラミック上にはZn電極を、金属酸化化合物半導体金属上には金電極を形成した。
【0037】
上述のようにして作製した各試料(電圧依存性抵抗器)について、電流−電圧特性を測定し、ブレークダウン電圧V(1mA)、電圧非直線係数αを求めた。
ここで、ブレークダウン電圧は1mAのDC電流を流したときの試料両端電圧を示す。
【0038】
また、電圧非直線係数αは0.1mAのDC電流を流したときの試料両端電圧V(0.1mA)とブレークダウン電圧から、下記の式により求めた。
α={log(I(1mA)/I(0.1mA))/{log(V(1mA)/V (0.1mA))
【0039】
また、1μAのDC電流を流したときの試料両端電圧(V(1μA))を測定し、V(1mA)との比を下記の式により求めた。
V(1μA)/V(1mA)
【0040】
さらに、8×20μ秒の三角波形でかつ1Aの電流ピークを有する電流サージを試料に印加して試料両端電圧を測定し、そのピーク電圧をV(1A)とし、制限電圧比としてV(1A)/V(1mA)を求めた。
【0041】
また、8×20μ秒の三角波形でかつ50Aの電流ピークを有する電流サージを試料に印加し、バリスタ電圧の変化(%)を調べた。
また、得られた電圧依存性抵抗器に、3W/mm3の電力を10sec間、通電し、通電の前後のV(1mA)の変化(電力試験後のV(1mA)の変化)を調べた。
これらの結果を表3及び表4に併せて示す。
【0042】
【表3】
【0043】
【表4】
【0044】
表3及び表4の素子の構造の欄において、aは図1(b)に示すような構造、bは図2(b)に示すような構造、cは図3(b)に示すような構造を有するものであることを示している。
【0045】
表3及び4に示すように、本発明の要件を満たす各試料においては、実用可能な良好な特性が得られているのに対し、試料番号13の、SrCO3の割合がモル比で0.5と、本発明の範囲(x≦0.4(モル比))を外れた試料については、V(1μA)/V(1mA)の値が小さく、また、バリスタ電圧の変化が大きくなっていることがわかる。
また、本発明の要件を満たす上記実施形態の各試料においては、V(1mA)の値、及びV(1mA)のバラツキの値が、概ね市販の積層バリスタ(ZnOにBi添加の特許文献1と同じ構成の積層バリスタであり、サイズが1.6×0.8×0.8mm)より小さくなっており、バリスタ電圧の変化も市販の積層バリスタより小さくなっていることがわかる。
【0046】
また、表4の試料番号28〜30は、試料番号1と同じ条件の試料を、50℃℃のステップで温度条件を異ならせて焼成した試料であり、各試料の焼成温度は、試料番号28が1200℃、試料番号29が1250℃、試料番号30が1350℃である。
試料番号28〜30を試料番号1と比較すると、焼成温度を1200〜1350℃の範囲で異ならせても電気特性に大きな変化がないことがわかる。なお、焼成温度を上げると、それぞれの材料の結晶成長も進むが、その影響はほとんどない。
なお、電力試験後のV(1mA)の変化については、試料番号1〜30のいずれもが0.5未満であったが、市販の積層バリスタは焼損した。
このように、本発明によれば、従来の粒径制御を行う必要のあるバリスタに比べて極めて容易に、かつばらつきを抑制しつつ特性を制御することが可能になる。
なお、金属酸化化合物半導体として、Sr,Baを含有しないものを用いた場合、金属酸化化合物半導体の焼結性が悪くなるとともに、抵抗値が上昇するので好ましくない。また、2価のアルカリ金属のうち、Sr,Baを用いるようにしたのは、Sr,Baより原子量の小さい元素を用いた場合、ZnOへの拡散が起こりやすくなり、好ましくないことによる。なお、Sr,BaはZnOに固溶しにくく、かつZnOと障壁を形成しやすい性質があり、一体焼結に重要な役割を果たす。
【0047】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、ZnOを主成分とする半導体セラミックや金属酸化化合物半導体の具体的な組成、積層構造とする場合の積層数、電極の配設態様などに関し、発明の範囲内において、種々の応用、変形を加えることが可能である。
【0048】
【発明の効果】
上述のように、本発明(請求項1)の電圧依存性抵抗器は、ZnOを主成分とする半導体セラミックと、上述の一般式(1)で表される金属酸化化合物半導体とが面によって接合された構造とすることにより、ZnOを主成分とする半導体セラミック(n型半導体層)と、金属酸化化合物半導体(p型もしくはM型半導体層)の接合部(p−n接合部、もしくはM−n接合部)で良好な電圧非直線抵抗を生じさせることが可能になり、電圧非直線性が高く、低抵抗かつ特性の安定した電圧依存性抵抗器(例えば、ダイオードやダイオード型バリスタ)を提供することが可能になる。
また、ZnOを主成分とする半導体セラミック及び金属酸化化合物半導体は、いずれも比抵抗が0.001〜数Ωmm程度と低く、接合面をつなぐための電極などは不要で、構造を簡略化して、小型化、低コスト化を図ることが可能になる。
また、本発明の電圧依存性抵抗器においては、内部電極を特に必要としないが、内部電極を備えた構成とすることも可能である。
【0049】
また、金属酸化化合物半導体として、一般式:M1-xAxBO3で表されるものであって、Mが希土類元素、AがSr及びBaのうち少なくとも一方、BがMn及びCoのうち少なくとも一方で、xが0.4以下であるような金属酸化化合物半導体を用いるようにしているので、さらに確実に、所望の特性を備えた電圧依存性抵抗器を提供することが可能になる。
【0050】
また、ZnOを主成分とする半導体セラミックと金属酸化化合物半導体とを未焼結の状態で接合し、一体に焼結して接合構造体を形成するようにしているので、特性のばらつきのない信頼性の高い電圧依存性抵抗器(ダイオード又はバリスタ)を形成することが可能になる。
なお、積層型の電圧依存性抵抗器である場合において、一体に焼結することにより、各層が確実に一体化された信頼性の高い電圧依存性抵抗器を得ることが可能になり、特に有意義である。
また、本発明の電圧依存性抵抗器は一体焼結して形成されるため、得られた電圧依存性抵抗器に電力や熱を加えた場合にも、接合面において各材料が互いに拡散することがないため、安定した特性を得ることが可能になる。
【0051】
また、請求項2の電圧依存性抵抗器のように、n型半導体層となるZnOを主成分とする半導体セラミックに3価の半導体化剤を添加した場合、3価の半導体化剤がZnOに対してドナーとして働くため、直列成分となる半導体セラミックの抵抗を下げることが可能になり、電圧非直線性をより高くすることが可能になる。
【0052】
また、請求項3の電圧依存性抵抗器のように、ZnOを主成分とする半導体セラミックと金属酸化化合物半導体とを複数積み重ねた積層構造とする(すなわち、p−n接合面が積層された構造とする)ことにより、特性の制御幅を大きくして、設計の自由度を向上させることが可能になる。
例えば、請求項3の電圧依存性抵抗器のように、p−n接合面を積層することにより、ブレークダウンが約4Vの倍数となる素子を得ることが可能になる。また、各接合面でのばらつきは小さく、素子としてのばらつきを、通常の積層型バリスタと比較して、1/10程度にすることが可能になる。また、非直線性も市販のバリスタと比較して約2倍の値とすることが可能になる。
さらに、ZnOを主成分とする半導体セラミック及び金属酸化化合物半導体は、いずれも比抵抗が低く、また、高温での焼結を進めることが可能で、制限電圧が低く、サージによる変化の小さい電圧依存性抵抗器を効率よく製造することができる。
また、ZnOを主成分とする半導体セラミックと金属酸化化合物半導体とを複数積み重ねた積層構造の厚みやカッティングサイズを小さくすることにより、容易に小型化を図ることが可能になる。
【0053】
また、請求項4の電圧依存性抵抗器のように、接合構造体の表面の、電極が形成されていない部分に絶縁層を形成することにより、耐電圧性、耐候性や耐環境性を向上させることが可能になり、本発明をさらに実効あらしめることができる。
また、本発明の電圧依存性抵抗器においては、内部電極を特に必要としないが、内部電極を備えた構成とすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)本発明の実施形態にかかる電圧依存性抵抗器の製造方法を説明する図であって、ZnO半導体原料シートと金属酸化化合物半導体原料シートの積層態様を示す斜視図、(b)は本発明の一実施形態にかかる電圧依存性抵抗器を示す断面図、(c)はその変形例を示す断面図である。
【図2】 (a)本発明の実施形態にかかる他の電圧依存性抵抗器の製造方法を説明する図であって、ZnO半導体原料シートと金属酸化化合物半導体原料シートの積層態様を示す斜視図、(b)は本発明の他の実施形態にかかる電圧依存性抵抗器を示す断面図、(c)はその変形例を示す断面図である。
【図3】 (a)本発明の実施形態にかかるさらに他の電圧依存性抵抗器の製造方法を説明する図であって、ZnO半導体原料シートと金属酸化化合物半導体原料シートの積層態様を示す斜視図、(b)は本発明のさらに他の実施形態にかかる電圧依存性抵抗器を示す断面図である。
【図4】 従来のZnOバリスタの構造を示す図である。
【符号の説明】
1 ZnO半導体原料シート
1a ZnO半導体セラミックブロック(ZnOを主成分とする半導体セラミック)
2 金属酸化化合物半導体原料シート
2a 金属酸化化合物半導体ブロック(金属酸化化合物半導体)
3 積層体(接合構造体)
3a 焼成後の積層体(接合構造体)
4 絶縁層
5a,5b 電極
Claims (4)
- ZnOを主成分とする半導体セラミックと、下記の一般式(1)で表される金属酸化化合物半導体とが面によって接合され、かつ、前記半導体セラミックと前記金属酸化化合物半導1体との接合面を1以上有する接合構造体と、前記半導体セラミックと前記金属酸化化合物半導体との接合面を導電経路が通過するように、前記接合構造体の所定の位置に配設された電極とを具備し、
前記半導体セラミックと、前記金属酸化化合物半導体の接合部で電圧非直線抵抗を生じる電圧依存性抵抗器であって、
前記半導体セラミックと、前記金属酸化化合物半導体とを、未焼結の状態で接合させ、一体に焼結させることにより形成されたものであること
を特徴とする電圧依存性抵抗器。
M1-xAxBO3 …… ( 1 )
ただし、M:希土類元素
A:Sr及びBaのうち少なくとも一方
B:Mn及びCoのうち少なくとも一方
x≦0.4 - 前記ZnOを主成分とする半導体セラミックに3価の半導体化剤が添加されていることを特徴とする請求項1記載の電圧依存性抵抗器。
- 前記接合構造体が、前記ZnOを主成分とする半導体セラミックと前記金属酸化化合物半導体とを複数積み重ねた積層構造を有していることを特徴とする請求項1または2記載の電圧依存性抵抗器。
- 前記接合構造体の表面の前記電極が形成されていない領域には絶縁層が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電圧依存性抵抗器。
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