JP2003278099A - 壁 紙 - Google Patents
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Abstract
る。 【解決手段】 叩解されたパルプと、必要により珪藻土
と、該珪藻土とパルプの間の結合強度を高める添加剤、
無機質材料、フタロシアニン化合物を含み、抄紙された
壁紙原紙裏面に基材が積層され、該原紙表面に(印刷模
様)およびエンボスが付与され、表面に耐汚染表面層が
被覆され、該表面層上から微細な孔が多数さん孔された
ことを特徴とする壁紙。
Description
する壁紙に関する。勿論、本発明は壁紙のみならずフス
マ紙、障子紙、その他各種家具の内張り用紙等に適用す
ることもできる。
類の建材が使用されており、またそれらの建材の表面に
は、意匠性を高めるために室内装飾用の化粧シート(例
えば、合成樹脂製、布製、紙製など)を貼り合わせて使
用する場合も多い。
る合成樹脂製シート中には、例えば、ホルムアルデヒド
など、いわゆる「シックハウス症候群」を引き起こす有
害ガスを発生する化学物質を含む場合があり、施工当初
に特有の不快な臭気を発することがある。そのため、室
内装飾用の化粧シートとして、耐久性の良い合成樹脂製
シートの代わりに、布製や紙製の壁紙などを使用する場
合も多くなっている。
害物質は吸着するが、表面状態や意匠性が悪く、それが
顧客の不満であった。また壁紙には防汚性が求められて
おり、対策として表面に撥水樹脂のコーティング、フィ
ルムのラミネート等が行われている。そのため通気性は
ほとんどないに等しい。一方、通気性を持たせている製
品は、表面に撥水機能等の加工処理がほとんど行うこと
ができず、軽微な汚れも一旦付いてしまうと落としにく
いといった欠点がある。
風土において、密閉性が高くなっている最近の住宅で
は、気象条件によっては、室内に結露を生じ、結露した
周辺にカビを発生する場合がある。また、結露に至らな
くても室内が常に湿度の高い状態となりやすい最近の住
宅では、住人の健康に影響を及ぼすことが懸念される。
合には、壁紙はある程度の有害ガスや湿気を吸収するも
ののその吸収性能はそれほど大きくないため、建材から
発生する「シックハウス症候群」を引き起こす有害ガス
や結露を生じる湿気をより多く吸収し、消臭性や調湿性
に優れる壁紙が望まれている。
能を改善する試みとしては、例えば調湿剤として炭素粉
や珪藻土を含有する建物内装用シートが開示されている
(例えば特許文献1参照)。紙製の壁紙に調湿剤を添加
する場合、壁紙の紙厚は薄いことから、「シックハウス
症候群」を引き起こす有害ガスを吸収し、結露の生じに
くい調湿性能に優れる壁紙を製造するためには、壁紙中
に可能な限りの調湿剤を添加する必要がある。
号公報には、壁紙として使用可能な所定強度を有する建
物内装用シートを形成するために建物内装用シート中に
含有可能な調湿剤の添加量およびその製造方法について
は開示されていない。そのため、どの程度の調湿剤をど
のような方法で添加すると所定強度を有する壁紙を形成
することができるかについては不明である。
される珪藻土を含有する裏打紙およびその製造方法で
は、パルプ100重量部に対して珪藻土を20重量部よ
り多く含浸すると、裏打紙としての強度が低下し、裏打
紙として使用できないことが開示されている(例えば特
許文献2参照)。
号公報(請求項1、2) 〔特許文献2〕特開昭59−100798号公報(特許
請求の範囲、第2頁左下欄)
報および特開昭59−100798号公報によれば、壁
紙中に珪藻土を含有する製造技術は開示されているもの
の壁紙を形成するためには、パルプ100重量部に対し
て最大20重量部の珪藻土を添加するのが限界である。
薄い壁紙に消臭性能や調湿性能を有する珪藻土などを添
加する場合には、壁紙中に可能な限りの珪藻土を添加し
て、建材から発生する有害ガスや室内の湿気を吸収し
て、壁紙の消臭性能や調湿性能を向上することが望まれ
る。
解決することを出発点としてなされたものである。本発
明の課題は、壁紙を針ロールに通して、表面に微細な多
数の孔をさん孔することにより通気性を持たせ、また壁
紙表面には撥水加工が施してあるので、撥水機能も同時
に併せ持つ壁紙を提供することにある。また本発明の課
題は、建材などから発生する有害ガスを吸収し、さらに
室内の湿度を調整可能な、消臭性能や調湿性能に優れる
珪藻土を多く含む壁紙を提供することにある。
る有害ガスを吸収し、さらに室内の湿度を調整可能な、
消臭性能や調湿性能に優れる珪藻土や無機質材料を多く
含み、さらに配合により不燃性を示す壁紙を提供するこ
とにある。
る。 1.壁紙原紙裏面に基材が積層され、該原紙表面に印刷
模様およびエンボスが付与され、表面に耐汚染表面層が
被覆され、該表面層上から微細な孔が多数さん孔された
ことを特徴とする壁紙。 2.原紙が叩解されたパルプ、珪藻土、該珪藻土とパル
プ間の結合強度を高める添加剤を含むスラリーを抄紙し
て得られたものである上記記載の壁紙。 3.原紙が叩解されたパルプ、珪藻土、該珪藻土とパル
プ間の結合強度を高める添加剤、無機質材料を含むスラ
リーを抄紙して得られたものである請求項1記載の壁
紙。 4.原紙が叩解されたパルプ、珪藻土、該珪藻土とパル
プ間の結合強度を高める添加剤、フタロシアニン化合物
を含むスラリーを抄紙して得られたものである上記記載
の壁紙。 5.原紙が叩解されたパルプ、珪藻土、該珪藻土とパル
プ間の結合強度を高める添加剤、無機質材料、フタロシ
アニン化合物を含むスラリーを抄紙して得られたもので
ある上記記載の壁紙。
発明において、前記パルプは、フリーネスが80〜30
0mlとなるように調製されているものが好ましい。
紙原紙である。本発明に使用する壁紙原紙の製造方法
は、パルプを所定のフリーネスとなるように叩解し、パ
ルプスラリーを調製し、これを抄造して得られる。また
前記叩解したパルプを、珪藻土と、さらに前記パルプと
前記珪藻土との間の結合強度等を高める添加剤と混合し
て珪藻土入りパルプスラリーを調製し、前記珪藻土入り
パルプスラリーを抄造して前記珪藻土が全量の30重量
%以上となるように調整したものを用いることもでき
る。これはパルプが残部70重量%以下とすると、珪藻
土はパルプ100重量部に対して約43重量部(100
÷70×30=43)以上となる。更に、前記叩解され
たパルプ、珪藻土、該珪藻土とパルプ間の結合強度を高
める添加剤、フタロシアニン化合物、必要により無機質
材料を含むスラリーを抄造して得られる原紙を用いるこ
ともできる。
るパルプとしては、種々のパルプを使用することができ
る。例えば、針葉樹未晒クラフトパルプ(NUKP)、
針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹未晒クラ
フトパルプ(LUKP)、広葉樹晒クラフトパルプ(L
BKP)、針葉樹晒サルファイトパルプ(NBSP)等
の木材パルプと、サーモメカニカルパルプ(TMP)や
砕木パルプ(GP)等の高収率パルプのいずれかを単独
又は複合して使用することができる。また木材パルプに
限らず、麻、こうぞ等のじん皮繊維、竹、わら、バガ
ス、ケナフ等の非木材パルプも配合することもできる。
さらに用途に応じて、有機合成繊維、無機質繊維を混合
しても良い。
て長い間地層に堆積し化石化したものであり、主成分
は、SiO2(シリカ)である。本実施形態の「壁紙原
紙」あるいは「高填料紙」で使用する珪藻土の粒子径
は、5〜100ミクロン、好ましくは10〜50ミクロ
ンに整粒され、粒子表面には0.1〜0.2ミクロン程度
の無数の微細孔を有するものが望ましい。
に十分焼成されて有機物質や水分などの吸着物質を除去
し、さらに粒子径が上記の範囲となるように分級され
る。なお、「壁紙原紙」中に珪藻土単独または珪藻土と
無機質材料を合わせて好ましくは全重量の30重量%以
上、より好ましくは、30〜85重量%添加することが
できる。これはパルプが残部70重量%以下とすると、
珪藻土と無機質材料の合計はパルプ100重量部に対し
て約43重量部以上となる。更に、上記好ましい範囲は
パルプ100重量部に対して約43〜567重量部(1
00÷15×85=567)となる。本発明において
は、壁紙原紙を得る工程において、叩解されたパルプ
と、珪藻土とともに無機質材料を添加しても良い。
料としては、消臭性能、調湿性能を示し、難燃性の材料
であれば天然のものであれ人工のものであれどのような
ものであっても良い。例えば、水酸化アルミニウム、ク
レー、カオリン、焼成カオリン、タルク、炭酸カルシウ
ムあるいは二酸化チタン、水酸化チタン等のチタン酸化
物又は水酸化物、硫酸バリウム、酸化亜鉛、硫酸カルシ
ウム、ホワイトカーボン、酸化アルミニウム、炭酸マグ
ネシウム、酸性白土、珪藻頁岩、ケイ酸塩鉱物等を単独
あるいは数種類組み合わせて使用することができる。
ロン、好ましくは20〜80ミクロンに整粒され、粒子
表面に無数の微細孔を有するものが望ましい。そのため
に、必要に応じて使用前に十分焼成し、有機物質や水分
などの吸着物質を除去し、さらに粒子径が上記の範囲と
なるように分級するのがよい。このように調整された無
機質材料は、水蒸気の吸湿・放湿性能および有害ガスの
消臭性能に優れ、建材などから放出される有害ガスを吸
着しやすく、また室内の湿度に合わせて水蒸気を吸収し
たり、放湿しやすくなる。また不燃性の特性を持たせる
こともできる。
しては、フタロシアニンの金属塩が好ましく用いられ、
例えばコバルトフタロシアニンポリスルホン酸塩、鉄フ
タロシアニンポリスルホン酸塩等を例示することができ
る。なお、「壁紙原紙」中にフタロシアニン化合物を好
ましくは、0.001〜0.1重量%添加することができ
る。
する添加剤は、珪藻土とパルプとの間の結合強度等ある
いは、珪藻土とパルプあるいは無機質材料との間の結合
強度等を高めるために用いられる。添加剤としては、下
記に示するサイズ剤、紙力増強剤および歩留向上剤を用
いることが好ましい。
ィン系樹脂、アルキルケテンダイマー、スチレンアクリ
ル樹脂およびロジンなどが含まれ、前記紙力増強剤は、
ポリアクリルアミド系樹脂、ポリアミドエピクロルヒド
リン樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂およびポリアミド樹
脂などが含まれ、前記歩留向上剤は、ポリアクリルアミ
ド系樹脂、スチレン系樹脂、ポリアミン縮合物および多
価フェノール系樹脂などが含まれることが好ましい。こ
こで、例えば、前記サイズ剤を全重量の0.1〜1.0重
量%、前記紙力増強剤を0.1〜0.5重量%、前記歩留
向上剤を0.05〜0.2重量%含むことが好ましい。
紙原紙は、以下の構成を有する。すなわち、所定のフリ
ーネスとなるように叩解されたパルプと、珪藻土と、必
要により無機質材料と、前記パルプ、前記珪藻土および
前記無機質材料の間の結合強度等を高める添加剤、更に
必要によりフタロシアニン化合物を含み、前記珪藻土と
前記無機質材料とを合わせた量が全重量の30重量%以
上となるように調整されていることが望ましい。
吸湿・放湿性能および有害ガスの消臭性能に優れている
ことから建材などから放出される有害ガスを吸着しやす
く、また室内の湿度に合わせて水蒸気を吸収したり、放
湿しやすいくなる。
水切れの程度を表す指標(数値)で、繊維の叩解の度合
いを示すものである。パルプのフリーネスの測定方法
は、日本工業規格JIS P8121で、「カナダ標準
ろ水度試験方法」および「ショッパーろ水度試験方法」
に規定されている。
パルプは、繊維の叩解が進み、繊維一本一本の枝分かれ
の度合いが増えて、繊維同士の絡みが多くなっている。
この繊維同士の絡みが多くあるパルプを珪藻土や無機質
材料と混合すると、枝分かれした繊維の交点部分に珪藻
土や無機質材料が付着し、パルプと珪藻土あるいは無機
質材料との接触面積が増加する。その結果、それらの間
で発生する摩擦抵抗が増加し、「壁紙原紙」を作製する
ときに得られる紙の強度を高くすることができる。
のフリーネスとなるように叩解し、叩解したパルプを、
珪藻土と、さらにパルプと珪藻土と、パルプの間の結合
強度を高める添加剤とを高める添加剤、更に必要により
無機質材料及びフタロシアニン化合物を混合した状態で
抄造し、壁紙原紙を製造する。前記珪藻土及び無機質材
料が全量の30〜85重量%となるように調整されてい
る壁紙原紙を製造するのが好ましい。
至300mlのパルプ(例えば針葉樹晒クラフトパルプ
(NBKP))に珪藻土を全重量の30重量%〜85重
量%、添加剤としては、サイズ剤を添加し、抄造、紙力
増強して80〜170g/m 2の壁紙原紙を得た。
1に印刷模様2を付与し、ペーパーエンボス用エンボス
ロールでエンボス3を付与する。エンボス付与した上記
壁紙原紙下面に、20〜40g/m2の不織布または紙
の基材4を積層する。このエンボス壁紙にアクリル樹
脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂その他
UV樹脂等の撥水性樹脂、防汚性樹脂の耐汚染表面層5
を15〜50g/m2コーティングして防汚層を被覆す
る。この防汚層に微細スパイクローラーで径20〜14
0μmの孔6を巾1〜5mm密度間隔で壁紙表面にさん
孔してほぼ基材まで孔が通じるようにする。
両者を積層するのが望ましい。接着剤の使用に際して
は、発泡接着剤7がエンボスと粒の陥没が防止できて望
ましい。発泡体としては、ケミカル発泡、メカニカル発
泡、シラスバルーンのような中空充填剤の配合から選択
できる。発泡体は30〜60g/m2、厚み0.15〜
0.25mmで、このようにして本発明壁紙8が得られ
る。
何らこれら実施例に限定されるものではない。 実施例1〜4 表1に開示されたパルプフリーネスが150mlの状態
の叩解されたパルプを含む実施例1〜4配合組成の材料
を均一混合したスラリーを、長網多筒式抄紙機で紙層を
形成後、乾燥して厚さ0.182mm、坪量130g/
m2の壁紙原紙を得た。得られた壁紙原紙にドライイン
キ量5g/m2でグラビア印刷を施し、エンボスを付与
した。
さ0.4mmの裏打紙とをドライで接着剤量60g/m
2のシラスバルーン配合のEVA系発泡接着剤で貼り合
せた。得られた壁紙に、ドライで樹脂量30g/m2の
アクリル系撥水樹脂をエアーナイフでコーティングし、
次いで得られた壁紙表面に、先端が20μmの微細なス
パイクロールに2mm間隔で通して、裏打紙と針ロール
が接するように流し、微細な穴を開けた。得られた壁紙
は、従来の壁紙と遜色無い性能が得られ、本発明壁紙は
ホルムアルデヒド等人体に有害なガスを吸着し、好まし
い性能が得られた。
材料の透湿度試験方法)の規定に基づいてその透湿度を
測定したところ、1250g/m2/24hであった。
比較のため表面に穴のない以外は同様にして得られた壁
紙試料について透湿度を測定したところ、250g/m
2/24hであった。本発明壁紙は透湿度が5倍向上し
ていた。
5.0μLの37%ホルムアルデヒド溶液を染み込まし
た脱脂綿とを5Lテドラーバッグに入れ、3Lの窒素ガ
スを封入した。常温で放置して24時間後に検知管で測
定した。得られた壁紙のホルムアルデヒドの吸着量はほ
ぼ100%であった。また施工180分後に微細孔の無
い壁紙は膨れが1乃至2級と悪かったが、微細孔のある
本発明の実施例2〜3の壁紙は5級で優れていた。
るので、人体に有害なガスを吸着するだけでなく壁材料
が脆く崩れる事はなく、施工性も良く、印刷も可能で、
さらに表面に耐汚染表面層が被覆され、微細スパイクロ
ールでさん孔されているので、汚れ防止とともに、膨れ
も防止される。
った。 [サンプル作成]各試料を12cm角にカットする。試
料表面からの消臭性能を確認するため、試料の表面積が
10cm×10cm=100cm2となるように裏面・
端部をワックスで覆う。 [試験方法]試料を5Lテドラーバッグの中に入れ、ヒ
ートシーラーで封をする。既定濃度のガス[4大悪臭成
分+HCHO](アンモニア:40ppm,トリメチル
アミン:70ppm,メチルメルカプタン:15pp
m,硫化水素:15ppm,ホルムアルデヒド:100
ppm)をテドラーバッグに3L注入し、経過時間ごと
にテドラーバッグ内のガス濃度をガス検知管(GAST
EC)で測定した。ホルムアルデヒドについては、18
時間後にバッグ内の濃度をガス検知管で測定した後、別
の新しい5Lテドラーバッグに試料を移し、3Lの無臭
空気を入れ、45℃の恒温器の中に入れる。6時間後に
試料からバッグ内の3Lの無臭空気に放出されたガス濃
度をガス検知管で測定した。(再放出性試験) [試験結果]
実施例4のフタロシアニン入り珪藻土壁紙が最も高い消
臭効果を示した。また、ホルムアルデヒドの再放出量が
最も少なかった事から、フタロシアニンは分解能力のあ
ることを示している。
関する消臭性能試験を行った。 [試験方法]1m3アクリル製密閉容器にマイルドセブ
ンの主流煙1本分と副流煙1本分を入れ、安定化後の臭
気1Lを4Lの無臭空気と試料1gの入った5Lテドラ
ーバッグに入れ、6段階臭気強度表示法に基づいて経過
時間ごとに嗅覚測定を行った。 [試験結果]
気濃度2.5以下と言われている。実施例4のフタロシ
アニン入り珪藻土壁紙は24時間後に臭気強度が2.4
となっているので、タバコ臭気に対する消臭効果が優れ
ている。
を奏する。 1.従来の珪藻土壁装材は脆く、出隅入り隅施工時に崩
れたり、服と接触したときに服を引っかけたが、本発明
はこのような問題点を解決した。 2.表面が樹脂で被覆されており、雑巾拭きが可能であ
る。 3.壁紙に微細な穴が多数開いているので、通気性が向
上し、施工時接着剤による膨れが防止された。 4.表面には撥水樹脂が施してあるので、日常生活にお
ける水性の汚れを素早く拭き取ることにより除去すこと
ができ、満足できる耐汚染性が得られた。 5.相ハギ性、うまし等の壁紙の施工性は従来の壁紙と
遜色なかった。 6.施工性、風合い、撥水性、通気性を併せ有する壁紙
を得た。 7.更に基材と壁紙原紙とを積層する接着剤を発泡体と
することにより、エンボス凸部が陥没することもなく、
好適な外観が得られた。 8.耐汚染性樹脂表面には小孔をあけてあるため、前記
小孔からホルムアルデヒドや悪臭成分が入り、珪藻土に
より吸着され、さらに、吸着された成分がフタロシアニ
ン化合物により、分解されるので吸着したホルムアルデ
ヒドを再放出することが少ない。 9.壁紙自体でも空気中の湿気を取り込んだり、吐き出
したりする機能が優れている。
Claims (8)
- 【請求項1】 壁紙原紙裏面に基材が積層され、該原紙
表面に印刷模様およびエンボスが付与され、表面に耐汚
染表面層が被覆され、該表面層上から微細な孔が多数さ
ん孔されたことを特徴とする壁紙。 - 【請求項2】 原紙が叩解されたパルプ、珪藻土、該珪
藻土とパルプ間の結合強度を高める添加剤を含むスラリ
ーを抄紙して得られたものである請求項1記載の壁紙。 - 【請求項3】 原紙が叩解されたパルプ、珪藻土、該珪
藻土とパルプ間の結合強度を高める添加剤、無機質材料
を含むスラリーを抄紙して得られたものである請求項1
記載の壁紙。 - 【請求項4】 原紙が叩解されたパルプ、珪藻土、該珪
藻土とパルプ間の結合強度を高める添加剤、フタロシア
ニン化合物を含むスラリーを抄紙して得られたものであ
る請求項1記載の壁紙。 - 【請求項5】 原紙が叩解されたパルプ、珪藻土、該珪
藻土とパルプ間の結合強度を高める添加剤、無機質材
料、フタロシアニン化合物を含むスラリーを抄紙して得
られたものである請求項1記載の壁紙。 - 【請求項6】 珪藻土とパルプ間の結合強度を強める添
加剤として、サイズ剤、紙力強化剤、歩留向上剤が含ま
れる請求項2〜5記載の壁紙。 - 【請求項7】 さん孔径が20〜140μmである請求
項1〜6記載の壁紙。 - 【請求項8】 壁紙原紙と基材が発泡接着剤で積層され
た請求項1〜7記載の壁紙。
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