JP4804199B2 - 内装材 - Google Patents
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に優れる壁紙が望まれている。
記載の発明は、少なくとも一層以上からなる下層、及び表面層から形成された内装材において、表面層が通気性の微細孔を有する厚み8μm〜30μmの樹脂フィルムからなり、上記表面層の通気性の微細孔を有する樹脂フィルムが、バイオマスプラスチックス、又は延伸処理したポリスチレン樹脂からなり、上記下層は、原紙が叩解されたパルプ、珪藻土、当該珪藻土とパルプ間の結合強度を高める添加剤とを含むスラリーを抄紙して得られたものである内装材を提供するものである。本発明内装材によれば、表面層が通気性、及び防汚性を双方を兼ね備えている。従って、表面層の直下に位置する中間層に吸放湿性、珪藻土等の添加による有害物質の吸着性等の機能性を付与した際に、当該機能性、及び防汚性を兼備する内装材が得られ、非常に有効である。
また、上記表面層の通気性の微細孔を有する樹脂フィルムは、バイオマスプラスチックス、又は延伸処理したポリスチレン樹脂からなるものである。
かかる構成によれば、環境負荷を低減することが可能となる。
また、本発明内装材を構成する表面層として、延伸処理したポリスチレン樹脂を使用した場合には、燃焼処理した場合にポリ塩化ビニル樹脂を燃焼させたときのように塩化水素等の有害ガスが発生しない。
さらに、本発明に係る内装材は、微細孔を有する表面層を形成するという観点から、本発明内装材の表面層として、バイオマスプラスチックス、又は延伸処理したポリスチレン樹脂フィルムを設けている。バイオマスプラスチックスは形成時に微細孔を有しており、延伸処理したポリスチレン樹脂フィルムも延伸処理することにより、微細孔を有するようになる。尚、当該ポリスチレンフィルムの延伸処理は、一般的にフィルムに強度を付与するためにされる処理であり、微細孔を形成するためになされる処理ではない。
本発明内装材は、少なくとも一層以上からなる下層、及び表面層から形成された内装材において、表面層が通気性の微細孔を有する厚み8μm〜30μmの樹脂フィルムからなることを特徴とする内装材を提供する。ここで、本明細書において、内装材とは、壁紙、内装用シート、床用シート、床用タイル、壁装用パネル、壁装用タイルをいうものとする。本発明内装材の表面層は通気性の微細孔を有した厚み8μm〜30μmの樹脂フィルムから構成されている。前記微細孔により、下層と外気の通気性が確保され、下層に機能性、例えば、吸放湿性、ホルムアルデヒド等の有害物質の捕捉性等機能性を有している場合には防汚性、又は汚れ除去容易性、即ち、メンテナンス性の双方の機能性を兼備した内装材が得られる。
に、必要に応じて使用前に十分焼成し、有機物質や水分などの吸着物質を除去し、さらに粒子径が上記の範囲となるように分級するのがよい。このように調整された無機質材料は、水蒸気の吸湿・放湿性能および有害ガスの消臭性能に優れ、建材などから放出される有害ガスを吸着しやすく、また室内の湿度に合わせて水蒸気を吸収したり、放湿しやすくなる。また、本発明内装材の下層を構成する紙素材に不燃性の特性を持たせることもできる。
脂などが含まれ、前記歩留向上剤は、ポリアクリルアミド系樹脂、スチレン系樹脂、ポリアミン縮合物および多価フェノール系樹脂などが含まれることが好ましい。ここで、例えば、前記サイズ剤を全重量の0.1〜1.0重量%、前記紙力増強剤を0.1〜0.5重量%、前記歩留向上剤を0.05〜0.2重量%含むことが好ましい。
P8121で、「カナダ標準ろ水度試験方法」および「ショッパーろ水度試験方法」に規定されている。
の度合いが増えて、繊維同士の絡みが多くなっている。この繊維同士の絡みが多くあるパルプを珪藻土や無機質材料と混合すると、枝分かれした繊維の交点部分に珪藻土や無機質材料が付着し、パルプと珪藻土あるいは無機質材料との接触面積が増加する。その結果、それらの間で発生する摩擦抵抗が増加し、本発明内装材の下層を構成する紙素材を作製するときに得られる紙の強度を高くすることができる。
量%、添加剤としては、サイズ剤を添加し、抄造、紙力増強して80〜170g/m2 の本発明内装材の下層の紙素材を得た。
の不織布または紙の基材を積層してもよい。このエンボス処理された紙素材の表面に表面層を設ける。
1−1.試験の一般条件
試験は特に規定しない限り、JISZ8703(試験場所の標準状態)に規定する常温常湿状態(温度20±15℃,湿度65±20%)で行った。
試験片の採取部位および数量は任意とし、寸法については以下の通りとした。
(1) 汚染物がコーヒーおよび醤油の場合
試験片の寸法はA4(210mm×297mm)の大きさとした。
(2) 汚染物がクレヨンおよび水性サインペンの場合
試験片の寸法は、JISA6921(壁紙)6.2表2、記号B(30mm×220mm)の大きさとした。
1−3−1.水性汚染物としてコーヒー、醤油および水性サインペンを用いた。
なお、コーヒーの濃度、醤油、水性サインペンの種類および使用基準については以下に定めた。
(1) コーヒーの濃度および使用基準
コーヒーはネスレジャパンホールディング株式会社のネスカフェ・ゴールドブレンドを用い、水100gに対しコーヒー4gの濃度のものを常温(1−1.試験の一般条件)に調整して使用した。
(2) 醤油の種類および使用基準
醤油はキッコーマン株式会社の濃い口醤油を使用した。
(3)サインペン(水性)の種類及び使用基準
サインペンはぺんてる株式会社のサインペンの水性(水性サインペンとも言う)の黒とした。
(1) 水性汚染物(コーヒー、醤油)の場合
45°前後に傾斜した試験台に試験片(A4サイズ)を貼付し、その上からビーカーに入れた汚染物(約100ml)を汚染状態が約10cm幅になるように振りかけた。汚染後吊す、もしくは鋲でとめるかして24時間放置した。
(2)クレヨンの場合
学振型摩擦試験機の摩擦子にクレヨンを取り付けた。取り付け方は、クレヨンが取り付けられるように摩擦子を改造するか、テープ等で固定する。
試験台に固定した試験片上120mmの間を上記摩擦子に取り付けたクレヨンで5往復摩擦した。なお、この場合の荷重は200gとし、クレヨンは先をカットして一度空試験を行い角をとつてから本試験を行った。
ここでいう学振型摩擦試験機とは、JISL−0849の摩擦試験機2型をいう。
(3)水性サインペンの場合
サインペンと定規を使って試験片に長さ10cmの直線を5本、約2mm間隔で平行に書いた。サインペンの角度は、塗布面から約45゜で塗布面を傷つけないようにした。
(1) コーヒーおよび醤油の場合
布もしくはティシュペーパー等に水を含ませて丁寧に拭き取った。
(2) 水性サインペンおよびクレヨンの場合
布もしくはティシュペーパー等に台所用合成洗剤(商品名;ママレモン−ライオン株式会社)の原液を含ませて丁寧に拭き取った後、さらに水で拭き取り、空拭きした。 なお、谷部などの拭き取りにくい部分は、歯ブラシ等を使用した。
2−1. 試験結果の調査
壁紙の表面の汚染物を拭き取り、1時間後にJIS L0805の汚染用グレースケールを用いて汚れを拭き取った部分と汚れが付着してない部分(=原片)を比較して判定した。なお、汚染物が化粧層中に染み込んだり、拭き取り後化粧層の凹部に残った場合には、その状態も加味して判定することとした。
判定の表示は以下の基準より、5級(良好)〜1級(不可)の5段階とした。
(判定基準)
5級:汚れが残らない。
4級:ほとんど汚れが残らない。
3級:やや汚れが残る。
2級:かなり汚れが残る。
1級:汚れが濃く残る。
評価基準:4級以上を○とし、3級以下を×とした。
JISZ0208(防湿包装材料の透湿度試験方法〈カップ法〉)に準拠して行った。透湿度が500以上あれば、十分な透湿度があると考えられる。
評価基準:透湿度が500以上を○とし、500未満を×とした。
本発明内装材の20cm×20cmの裏面と側面をアルミホイルで覆い試料とした。20±3℃、相対湿度95±3%の環境に24時間放置後の質量(W1)を電子天秤(研精工業:FA2000)で測定した。その後、前記試料を20±3℃、相対湿度50±3%の環境に24時間放置後の質量(W2)を電子天秤(研精工業:FA2000)で測定した。吸放湿量が10以上あれば十分な吸放湿量があるものと考えられる。
吸放湿量(g/m2・24h)=W1−W2
評価基準:吸放湿量が10g/m2・24h以上を○とし、10g/m2・24h未満を×とした。
本発明内装材の10cm×10cmの裏面と側面をアルミホイルで覆い試料とした。当該試料を5リットルのテドラーバックに封入し、既定濃度のガス(アンモニア…40ppm、トリメチルアミン…70ppm、硫化水素…15ppm、メチルメルカプタン…15ppm、ホルムアルデヒド…100ppm)を3リットル注入する。経時毎にガス検知管で濃度を測定した。
尚、ホルムアルデヒドについては、前記試料を5リットルのテドラーバックに封入し、18時間後にホルムアルデヒド濃度を測定後、前記試料を取り出した。当該取り出した試料を5リットルのテドラーバックに封入し、無臭空気を3リットル注入した。40±3℃の恒温機に入れ、6時間後に試料から放出された濃度をガス検知管で測定した。
壁紙の施工性試験(JISA1321)に準じて行い、でんぷん系接着剤を各壁紙の裏面に20g塗布した後、5分間放置し、石膏ボードに貼着して、施工の可否を調べた。
実施例2から5、及び比較例4から7までの各壁紙の表面を倍率20倍のルーペにて、目視で調べ表面状態を確認した。
(表1)
* 1:平均分子量300,000〜400,000
* 2:(商品名)ST14SI―大日本インキ化学工業株式会社製
* 3:(商品名)エバールHF−ME−クラレ株式会社製
* 4:(商品名)エバールHF−ME−クラレ株式会社製、孔の平均直径0.5mm、孔密度0.25個/mm2
* 5:(商品名)サンシリカ−三善製紙株式会社製
* 6:(商品名)TDLP−大興製紙株式会社製
(表2)
Claims (5)
- 少なくとも一層以上からなる下層、及び表面層から形成された内装材において、
表面層が通気性の微細孔を有する厚み8μm〜30μmの樹脂フィルムからなり、
前記表面層の通気性の微細孔を有する樹脂フィルムが、バイオマスプラスチックス、又は延伸処理したポリスチレン樹脂からなり、
前記下層は、原紙が叩解されたパルプ、珪藻土、当該珪藻土とパルプ間の結合強度を高める添加剤とを含むスラリーを抄紙して得られたものである
ことを特徴とする内装材。 - バイオマスプラスチックスがポリ乳酸樹脂、脂肪芳香族ポリエステル、カプロラクトン系樹脂、及び脂肪族ポリエステルのうちの何れか一であることを特徴とする請求項1に記載の内装材。
- 前記スラリーは、更に、無機質材料を含むものである請求項1又は2に記載の内装材。
- 前記スラリーは、更に、フタロシアニン化合物を含むものである請求項1〜3のいずれか一項に記載の内装材。
- 下層の裏面に裏打紙を設けたことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の内装材。
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