JP5074462B2 - 紙壁紙 - Google Patents

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本発明は、ポリ乳酸系フィルムを有する紙壁紙に関する。
従来、表面にポリ乳酸系フィルムを積層した吸放湿性を有する壁紙が知られている(特許文献1)。
しかしながら、この壁紙は、フィルムが表面に配置(露出)されているので、紙が表面に配置されている紙壁紙のような自然素材の風合いを有さず、さらに、吸放湿性も十分とは言えない。
また、エンボス加工が施された表面紙と裏打ち紙との間に、発泡樹脂層が設けられた壁紙が知られている(特許文献2)。
この壁紙は、表面に紙が配置されている紙壁紙なので、自然素材の風合いを醸しだし、さらに、この表面紙にはエンボス加工によって凸部が形成されているので、質感が向上し、さらに、印刷を組み合わせることによって高級感のある壁紙を構成できる。
しかしながら、特許文献2の壁紙は、発泡樹脂層が設けられているので、それに応じて原料コストが上がり、さらに、発泡樹脂層は、通常、石油系合成樹脂を主成分とするので、環境上好ましくない。一方、上記壁紙において、発泡樹脂層を設けないと、荷重によって凸部が潰れたままとなってしまう。
特開2008−190061号公報 特開平3−241099号公報
本発明の目的は、紙特有の意匠性を有し、凸部が潰れ難く、さらに、生分解性に優れた紙壁紙を提供することである。
本発明の紙壁紙は、裏打ち基材と、前記裏打ち基材の上に設けられた表基材と、を有し、前記表基材が、表面紙と前記表面紙の裏側に積層されたポリ乳酸系フィルムとを有し、前記表基材が表面紙を表側にして前記裏打ち基材に設けられており、前記表基材には、凸部が形成され、前記表基材と前記裏打ち基材の間であって前記凸部に対応した部分が空洞である。
前記紙壁紙は、表側が紙(表面紙)であるため、紙特有の意匠性(例えば、自然素材の風合いなど)を有する。
さらに、前記表面紙の裏側にポリ乳酸系フィルムが積層されているので、表基材に荷重が加わっても凸部が潰れ難い。これは、ポリ乳酸系フィルムが、形状保持性に優れているからである。
従来の紙壁紙は、表基材と裏基材の間であって少なくとも凸部に対応する部分に発泡樹脂層が充填されていなければ、表面紙に形成された凸部が、荷重によって潰れ易く、潰れた後には元の形状に復元し難い。このため、従来の紙壁紙は、その施工時にローラーやヘラなどで強く押圧しすぎると凸部が潰れる。その結果、潰れた箇所(所謂ローラー跡)の光沢が目立ち、意匠性が低下したり、或いは、設計上の立体感が失われ、紙壁紙の持つ風合いが損なわれる場合がある。このような凸部の潰れを防ぐため、従来の紙壁紙は、幅広ローラーを用いて大きな圧力が加わらないように施工する必要がある。この点、本発明の紙壁紙は、表面紙の裏側にポリ乳酸系フィルムが積層されているので、凸部に対応する部分が空隙とされていても、表面紙に形成された凸部が潰れ難い。このため、本発明の紙壁紙によれば、ローラー跡が付き難く、紙壁紙特有の意匠性や風合いを保持できる。
本発明の好ましい紙壁紙は、前記ポリ乳酸系フィルムの厚みが5〜50μmである。
本発明の他の好ましい紙壁紙は、前記裏打ち基材が、紙材及び布地の少なくとも何れか一方から形成されている。
本発明の紙壁紙は、表面に紙が設けられているので、自然素材の風合いを醸しだし、紙特有の意匠性を有する。
さらに、本発明の紙壁紙は、表面紙の裏側にポリ乳酸系フィルムが積層されているので、表面紙に形成された凸部が潰れ難い。また、このポリ乳酸系フィルムは、施工用糊(紙壁紙を施工面に接着させるための接着剤)を塗布した際、壁紙の伸びを抑制する作用がある。このため、本発明の紙壁紙は、製造時の凹凸模様が施工後も損なわれず、再現性に優れている。かかる紙壁紙は、凸部の形状を保持するために、発泡樹脂層などを設ける必要がないので、安価に作製できる。
また、本発明の紙壁紙は、表基材と裏打ち基材の間に空洞を有するので、断熱性を有し、結露することを防止できる。
なお、本発明の紙壁紙は、表面紙やポリ乳酸系フィルムが生分解性を有し、さらに、生分解され難い発泡樹脂層を含まないので、壁紙全体として優れた生分解性を有する。
本発明の紙壁紙の一実施形態を示す一部省略断面図。
本発明の紙壁紙は、裏打ち基材と、前記裏打ち基材の上に設けられた表基材と、を有する。前記表基材は、ポリ乳酸系フィルムと、表面紙を有し、この表基材には、凸部が形成されている。さらに、表基材と裏打ち基材の間には、凸部の形状を保持するため、発泡樹脂層や樹脂層のような充填層が設けられておらず、本発明の紙壁紙は、凸部に対応した部分が空洞である。
以下、本発明の紙壁紙について、適宜図面を参酌しつつ具体的に説明する。
図1は、本発明の1つの実施形態に係る紙壁紙の厚み方向断面図である。
紙壁紙1は、裏打ち基材2と、裏打ち基材2の表面2aに設けられた表基材3と、を有する。前記表基材3の表面3aには、必要に応じて、表面処理層4が設けられていてもよい。また、前記裏打ち基材2と前記表基材3は、その間に設けられた第1の接着剤層5を介して、部分的に接着されている。
さらに、表基材3は、表面紙31と、表面紙31の裏側に設けられたポリ乳酸系フィルム32と、を有する。前記表面紙31とポリ乳酸系フィルム32は、その間に設けられた第2の接着剤層33を介して、両界面の略全面が接着されている。表基材3は、表面紙31を表側にして裏打ち基材2に部分的に接着されている。
なお、裏打ち基材2又は表基材3の何れか一方、又は、裏打ち紙及び表基材3の積層体(紙壁紙1)に、それらの厚み方向に貫通する微細な孔が所定間隔を開けて複数形成されていてもよい。かかる微細な孔を穿設することにより、さらに透湿性に優れた紙壁紙1を構成できる。前記孔は、後述する空洞7と連通するように形成されていることが好ましく、特に、前記孔は表基材3に形成され、該孔が表基材3の厚み方向に貫通し且つ空洞7に連通していることがより好ましい。このように孔が空洞7に連通して形成されていることにより、外部の空気が空洞内に流出入し得るため、優れた調湿効果及び結露防止効果を有する紙壁紙を構成できる。
前記微細な孔の径は特に限定されないが、好ましくは直径10μm〜100μmであり、より好ましくは直径10μm〜50μmである。孔の直径が前記範囲を超える場合、紙壁紙の強度が低下するおそれがある。一方、孔の直径が前記範囲を下回る場合、十分な通気性を確保できないおそれがある。
また、表基材3には、エンボス加工によって凹凸部6が設けられている。前記凹凸部6は、凸部61と凹部62を有する。紙壁紙1の表側(図面では上向き)に突出する部分を凸部61といい、紙壁紙1の裏側(図面では下向き)に突出する部分を凹部62という。
凹凸部6の形状及びその突出高さは、特に限定されず、適宜設定できる。例えば、凸部61の突出高さは、0.1mm〜2mmであり、好ましくは0.3mm〜1mmである。本発明の紙壁紙1は、ポリ乳酸系フィルムの形状保持作用により、凸部61の形状が潰れにくい。このため、2mm程度の比較的高い凸部61を形成することもできる。
なお、表基材3の凹凸部6を形成する際には、ポリ乳酸フィルムが軟化し得る温度の加熱を行いながらエンボス加工を行うことが好ましい。また、表基材3へのエンボス加工は、通常、表基材3と裏打ち基材2を接着する前に行われる。これは、裏打ち基材2の平滑性を担保しつつ、表基材3に良好な凹凸部6を形成するためである。
かかる凹凸部6が形成された表基材3は、第1の接着剤層5を介して、凹部62の裏面62b(凹部62に対応したポリ乳酸系フィルム32の裏面)のみが裏打ち基材2の表面2aに接着されている。そのため、前記凹凸部6の凸部61の裏面61b側(裏打ち基材側)は、裏打ち基材2に接着されておらず、表基材3と裏打ち基材2の間であって前記凸部61に対応した部分は空洞7となっている。かかる空洞7は、空気を含んでいるので、紙壁紙に断熱性を付与する。このため、紙壁紙は、結露防止効果に優れている。
<裏打ち基材>
上記裏打ち基材は、表基材を支持する部材である。
裏打ち基材の材質は、特に限定されないが、生分解性のある材質を用いることが好ましい。生分解性の裏打ち基材を用いることによって、紙壁紙を構成する部材の殆どが生分解性となる。
生分解性のある裏打ち基材は、代表的には、植物繊維や生分解性のある合成樹脂繊維等をシート状に加工したものが挙げられる。具体的には、塗工紙、木材パルプ紙、ケナフ紙、バガス紙、竹パルプ紙、普通紙、再生紙、和紙、上質紙、クレープ紙、グラシン紙、キャスト紙、コーテッド紙などの各種の紙材;天然繊維、生分解性繊維などからなる布地(不織布生地、織物生地又は編物生地);などが挙げられる。
裏打ち基材は、上記紙材又は布地からなる1層構造であってもよく、又はこれらを2層以上有する積層構造であってもよい。
本発明の裏打ち基材は、好ましくは紙材である。紙材は透湿性が高いため紙壁紙全体の透湿性を向上させることができる。前記紙材の中でも、普通紙、クレープ紙、再生紙等の木材パルプ紙;ケナフ紙、バガス紙、竹パルプ紙等の非木材パルプ紙が好ましく、木材パルプ紙、普通紙、ケナフ紙、バガス紙、竹パルプ紙がより好ましい。これらの紙材を裏打ち基材として用いることにより、透湿性に優れた紙壁紙を構成できる。
前記木材パルプとしては、針葉樹未晒クラフトパルプ(NUKP)、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹未晒クラフトパルプ(LUKP)、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹晒サルファイトパルプ(NBSP)等のバージンパルプ、及びサーモメカニカルパルプ(TMP)、砕木パルプ(GP)等の高収率パルプ;などが挙げられる。これらの木材パルプは、繊維質が壁紙に好適な強度を与え且つ透湿性も高いので、本発明の紙壁紙の裏打ち基材の材料として適している。
また、裏打ち基材として、木材パルプと非木材パルプが混合された紙材を用いてもよい。
なお、生分解性のある裏打ち基材は、その生分解性を害しない範囲において、有機合成繊維、又は無機質繊維等が含まれていてもよい。
裏打ち基材が紙材である場合、その紙材の坪量は、好ましくは20〜150g/mであり、より好ましくは20〜100g/mである。
裏打ち基材の厚みは、好ましくは30μm〜300μmであり、より好ましくは30μm〜200μmである。裏打ち基材の坪量又は厚みが前記範囲を超える場合、カット性やハンドリング性が低下するおそれがある。一方、裏打ち基材の坪量又は厚みが前記範囲を下回る場合、紙壁紙としての強度が十分に得られないおそれがある。
<第1の接着剤層>
上記第1の接着剤層は、裏打ち基材と、表基材とを接着するために設けられる。第1の接着剤層は、例えば、裏打ち基材の表面に接着剤を塗布することで形成できる。
第1の接着剤層に用いられる接着剤は、特に限定されないが、水系接着剤が好ましい。水系接着剤は、紙材によくなじむため、裏打ち基材との接着性に優れている。
水系接着剤としては、にかわ、でんぷん等の天然物接着剤;ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の酢酸ビニル系重合体、ポリアクリル酸メチル、エチレン−アクリル酸共重合体、水溶性ポリエステル系重合体などのエマルジョン型接着剤;天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴムなどのゴムラテックス型接着剤;などが挙げられる。
これらの水系接着剤は、1種単独で、又は2種以上を併用してもよい。
水系接着剤としては、好ましくは、天然物接着剤又はエマルジョン型接着剤が用いられる。天然物接着剤は、生分解され得るので、紙壁紙全体の生分解性を高めることができる。エマルジョン型接着剤は、高い接着性を有するので、紙壁紙の強度を高めることができる。特に、エチレン−酢酸ビニル共重合体は、ハンドリング性にも優れているので好ましい。
なお、水系接着剤には、必要に応じて、増粘剤、減粘剤、乾燥遅延剤、湿潤剤、充填剤、分散剤、難燃剤、防カビ剤、抗菌剤等の各種添加剤を加えてもよい。
前記接着剤の塗布量は、特に限定されないが、紙壁紙の寸法安定性の観点から、好ましくはWET状態で20〜200g/mであり、より好ましくは、40〜80g/mである。接着剤の塗布量が前記範囲を超える場合、接着剤の乾燥に長い時間を要する上、接着剤が表基材の表面に浸み出して美観を損ねるおそれがある。一方、接着剤の塗布量が前記範囲を下回る場合、十分な接着強度が得られないおそれがある。
<表基材>
上記表基材は、主として、紙壁紙の化粧層を構成する部材である。表基材は、表面紙とポリ乳酸系フィルムとを有しているが、本発明の効果を損なわない範囲で、他の層を有していてもよい。
(表面紙)
表基材を構成する表面紙は、紙であれば特に限定されないが、生分解性のある紙を用いることが好ましい。生分解性の表基材を用いることによって、紙壁紙を構成する部材の殆どが生分解性となり、生分解性の高い紙壁紙を提供できる。
生分解性のある表面紙は、特に限定されず、従来の紙壁紙に用いられているものを使用することができる。
生分解性のある表面紙は、上記裏打ち基材で例示した紙材が挙げられる。具体的には、木材パルプ、竹、バガス、ケナフ、こうぞ、綿又は麻等の植物繊維からなる紙材;レーヨン等の再生繊維からなる紙材;ポリビニルアルコール系繊維、ポリ乳酸系繊維などの生分解性繊維からなる紙材;などが挙げられる。また、表面紙として、前記生分解性のある繊維に珪藻土を含ませて製紙した珪藻土紙を用いることもできる。
表面紙は、1層構造であってもよく、又は2種以上の紙材を有する積層構造であってもよい。
表面紙としては、好ましくは、木質パルプ紙、和紙、ケナフ紙、再生紙、バガス紙、竹パルプ紙、珪藻土紙などを用いることができる。
本発明の紙壁紙は、その表面に表面紙を有するので、紙壁紙全体の透湿性を向上させることができる。
また、表面紙の坪量は特に限定されないが、例えば、20〜200g/mであり、好ましくは20〜150g/mである。表面紙の坪量が前記範囲を超える場合、カット性やハンドリング性が低下するだけでなく、接着剤が乾燥し難くなるおそれがある。一方、表面紙の坪量が前記範囲を下回る場合、紙壁紙の強度が低下してその表面に傷や破れを生じるおそれがある。
さらに、本発明の表面紙には、必要に応じて、所望の模様を表すための印刷が施されていてもよい。前記印刷を施すことにより、より意匠性に優れた紙壁紙を提供できる。
また、必要に応じて、表面紙の表面には、表面処理層が設けられていてもよい。前記表面処理層は、表面紙に対して、防汚性、撥水性、及び/又は防傷性などを付与するために設けられる。
表面処理層は、表面紙の風合いを損なわないようにするために、透明又は半透明の合成樹脂を用いることが好ましい。このような合成樹脂としては、アクリル樹脂、フッ素樹脂、ABS樹脂、PS樹脂、ハイインパクトポリスチレン(HIPS)樹脂、AS樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、ニトリル系樹脂等が挙げられる。これらは1種単独で、または2種以上を併用してもよい。
また、表面紙の風合いを損なわないようにするために、前記表面処理層は出来るだけ薄いことが好ましい。具体的には、表面処理層の厚みは、好ましくは1μm〜150μmであり、より好ましくは1μm〜100μmである。
表面処理層の厚みが前記範囲を超える場合、紙壁紙の意匠性が低下し、さらに、紙壁紙全の透湿性が低下するおそれがある。一方、表面処理層の厚みが前記範囲を下回る場合、表面処理層を設けた効果を奏しないおそれがある。
(ポリ乳酸系フィルム)
ポリ乳酸系フィルムは、表面紙をその裏面側から支持する部材であり、表面紙の付形性を向上させると共に、表面紙の形状保持性を有する。
本発明において、ポリ乳酸系フィルムとは、ポリ乳酸系樹脂を含む組成物を製膜したフィルムであり、前記ポリ乳酸系樹脂中にポリ乳酸を50質量%以上含むことが好ましい。ポリ乳酸の含有量が50質量%を下回る場合、十分な形状保持性が得られないおそれがある。
このようなポリ乳酸系樹脂としては、例えば、(1)ポリ乳酸ホモポリマー、(2)ポリ乳酸と他の生分解性ポリマーのブロック共重合体、(3)ポリ乳酸と他の生分解性ポリマーのランダム共重合体などが挙げられる。
また、ポリ乳酸は、L−乳酸のみの重合体(PLLA)であってもよく、D−乳酸のみの重合体(PDLA)であってもよく、L−乳酸とD−乳酸とを混合した重合体(SC−PLA)であってもよい。
本発明のポリ乳酸系フィルムに含まれるポリ乳酸は、耐熱性および結晶化特性の点で、SC−PLAが好ましい。
SC−PLAに含まれる、L−乳酸単位とD−乳酸単位のモル比は、L−乳酸とD−乳酸の総量100%に対して、L−乳酸又はD−乳酸の何れか一方が85%以上含まれることが好ましく、より好ましくは、90%以上であり、特に好ましくは94%以上である。
また、ポリ乳酸系樹脂は、機械的性質の観点から、その質量平均分子量が30,000以上であることが好ましく、加工性の観点から、その質量平均分子量が1000,000以下であることが好ましい。より好ましくは50,000〜500,000、最も好ましくは100,000〜280,000である。
さらに、前記他の生分解性ポリマーとしては、ポリブチレンサクシネート、ポリエステル、ポリビニルアルコール等が挙げられる。
本発明のポリ乳酸系フィルムに含まれる、他の生分解性ポリマーの質量は、フィルムの総量(100質量%)に対して、30質量%以下であることが好ましい。
他の生分解性ポリマーの含有量が上記範囲内である場合、ポリ乳酸系フィルムの剛性などが向上する。一方、他の生分解性ポリマーの含有量が上記範囲を上回る場合、ポリ乳酸系フィルムの特性である形状保持性が低下するおそれがある。
本発明のポリ乳酸系フィルムは、延伸処理が施されていない無延伸ポリ乳酸系フィルムでもよく、一軸延伸処理又は二軸延伸処理が施された延伸ポリ乳酸系フィルムでもよい。機械的強度が向上することから、延伸ポリ乳酸系フィルムが好ましく、特に、二軸延伸ポリ乳酸系フィルムがより好ましい。
本発明のポリ乳酸系フィルムの厚みは、好ましくは5μm〜50μmであり、より好ましくは15μm〜35μmであり、特に好ましくは10〜35μmである。
ポリ乳酸系フィルムの厚みが、前記範囲を上回る場合、表面紙の付形性及び形状保持性は向上するが、紙壁紙の透湿性が低下するおそれがある。一方、ポリ乳酸系フィルムの厚みが前記範囲を下回る場合、表面紙の形状を十分に保持できず、荷重によって凸部が潰れるおそれがある。
本発明において、表基材は、少なくとも表面紙及びポリ乳酸系フィルムを有していればよく、必要に応じて、任意の他の層が有していてもよい。
前記他の層を設ける場合、前記他の層も生分解性を有するものが好ましく、例えば、ポリ乳酸系フィルム以外の生分解性ポリマーフィルムなどが挙げられる。前記他の層は、表面紙とポリ乳酸系フィルムの層間、又は、ポリ乳酸系フィルムの裏面側に積層される。
生分解性ポリマーフィルムとしては、上記例示した他の生分解性ポリマーを製膜したフィルムなどが挙げられる。
<第2の接着剤層>
第2の接着剤層は、表面紙とポリ乳酸系フィルムとを接着するために設けられる。
第2の接着剤層に用いられる接着剤としては、上記第1の接着剤層における水系接着剤と同様のものを使用することができる。
本発明の紙壁紙は、表面紙が表面に配置されているので、紙特有の意匠性を有し、高級感がある。
本発明の紙壁紙は、エンボス凸部によって表基材の表面に凹凸模様が生じ、質感にも優れている。
本発明の紙壁紙は、中間フィルム層としてポリ乳酸系フィルムが介在しているので、表基材に荷重が加わっても凸部が潰れ難い。本発明は、ポリ乳酸系フィルムが形状保持性に優れていることを見出し、これを、壁紙の表面紙のエンボス凸部の形状保持に利用したことが最大の特徴である。
かかる本発明の紙壁紙は、上述のように凸部に対応した部分が空洞であっても、表面紙の凸部が潰れ難い。
また、本発明の紙壁紙は、空洞を有するので、断熱性を有し、結露防止効果に優れている。
さらに、ポリ乳酸系フィルムは、紙壁紙全体に適度な剛性を付与するため、本発明の紙壁紙は、カット性にも優れている。また、ポリ乳酸系フィルムは、表面紙の裏側の全面に接着されているため、表面紙の伸縮に伴う目地隙間が発生し難い紙壁紙を提供できる。加えて、ポリ乳酸系フィルムは、優れた透湿性を有するため、表面紙の透湿性と相乗して、紙壁紙の内部に結露が生じることを抑制できる。
加えて、本発明の紙壁紙は、上記の通り、生分解性を有する裏打ち基材、表面紙、及びポリ乳酸系フィルムで構成されているため、優れた生分解性を有する。
本発明について、実施例及び比較例を示して詳細に説明する。なお、本発明は、下記の実施例のみに限定されるものではない。実施例及び比較例で行った各測定方法は、以下の通りである。
[強制目地隙間の測定方法]
紙壁紙を長さ300mm×幅460mmに裁断し、その裏面に施工用糊(ヤヨイ化学工業(株)製、製品名「アミノール」)を均一に塗布し、前記施工用糊を塗布した裏面同士を合わせるように2つに折り畳んだ。
その後、紙壁紙の寸法が安定するまで30分間放置し、紙壁紙を長さ100mm×幅350mmにカットした後、石膏ボードに貼り付けた。
貼り付けた紙壁紙の中央部を薄刃カッターで直線状にカットした。
カット後の紙壁紙を石膏ボードと共に、40℃の恒温熱風乾燥機に入れ、3時間乾燥させた後、前記カットした部分に生じた目地の間隔をマイクロスコープ(PEAK社製、製品名「WIDE STAND MICROSCOPE」)で測定した。
得られた測定値から、下記の基準に従って評価した。
○…目地の間隔が0.10mm未満、△…目地の間隔が0.10mm以上0.15mm未満、×…目地の間隔が0.15mm以上。
[施工目地隙間の測定方法]
紙壁紙を長さ900mm×幅900mmに裁断し、その裏面に施工用糊(ヤヨイ化学工業(株)製、製品名「アミノール」)を均一に塗布し、前記施工用糊を塗布した裏面同士を合わせるように2つに折り畳んだ。
その後、紙壁紙の寸法が安定するまで30分間放置し、紙壁紙を半分にカットして2枚の紙壁紙を得、両紙壁紙の切断縁を上下に重ねて石膏ボードに貼り付けた。その後、前記重ね合わせ部分を薄刃カッターで直線状にカットして、余分な帯状端片を取り除いた後、壁紙表面にローラーを当てて養生した。
カット後の紙壁紙を24時間自然乾燥させた後、前記カットした部分に生じた目地の間隔をマイクロスコープ(PEAK社製、製品名「WIDE STAND MICROSCOPE」)で測定した。
得られた測定値から、下記の基準に従って評価した。
○…目地の間隔が0.05mm未満、△…目地の間隔が0.05mm以上0.08mm未満、×…目地の間隔が0.08mm以上。
[ローラー潰れの測定方法]
紙壁紙を長さ450mm×幅450mmに裁断し、その裏面に施工用糊(ヤヨイ化学工業(株)製、製品名「アミノール」)を均一に塗布し、前記施工用糊を塗布した裏面同士を合わせるように2つに折り畳み、30分間放置した。その後、石膏ボード(吉野石膏(株)製、製品名「タイガーボード」)に貼り付けた直後に、試験用ローラー(ローラー幅35mm、重量4600g)を用いて、前記紙壁紙の縦横方向にそれぞれ一往復させた後、24時間放置した。
24時間後に、紙壁紙の真横から光を照射し、紙壁紙に形成された凸部の潰れ具合を目視により観察した。
凸部の潰れ具合を、下記の基準に従って評価した。
○…凸部が全く潰れていない、△…凸部が若干潰れている、×…凸部の多くが潰れている。
[カット性の測定方法]
紙壁紙を長さ1600mm×幅920mmに裁断し、その裏面に施工用糊(ヤヨイ化学工業(株)製、製品名「アミノール」)を均一に塗布し、前記施工用糊を塗布した裏面同士を合わせるように2つに折り畳んだ。
紙壁紙の寸法が安定するまで30分間放置した。その後、紙壁紙を石膏ボードに貼り付けた後、薄刃カッターでカットした。その際、カッターで紙壁紙をきれいにカットできる長さを測定した。
前記きれいにカットできる長さを、下記の基準に従って評価した。なお、評価は、3つのサンプルの平均値である。
○…100cm以上、△…60cm以上100cm未満、×…60cm未満。
[剥がし性の測定方法]
紙壁紙を長さ300mm×幅470mmに裁断し、その裏面に施工用糊(ヤヨイ化学工業(株)製、製品名「アミノール」)を均一に塗布し、前記施工用糊を塗布した裏面同士を合わせるように2つに折り畳んだ。
その後、紙壁紙の寸法が安定するまで30分間放置した後、長さ200mm×幅400mmにカットし、紙壁紙を石膏ボードに貼り付けた。石膏ボードに貼り付けた紙壁紙を20℃の恒温室内に72時間入れて乾燥させた後、前記紙壁紙を上又は下方向から丁寧に剥がし、目視により紙壁紙がどの程度きれいに剥がれるか(剥がし性)を調べた。
剥がし性を、下記の基準に従って評価した。
○…1度にきれいに剥がれる、△…3〜10回程度できれいに剥がれる、×…剥がし難い、又は、ほとんど剥がれない。
[透湿性の測定方法]
JIS Z 0208−1976に準じた方法で透湿性の測定を行った。具体的には、透湿カップに蒸留水を10g入れ、透湿カップに紙壁紙を乗せ、その周囲をロウで固定し、試験体とした。
試験体を恒温室内に4時間放置した後、化学測りで重量を測定し、40℃の恒温熱風乾燥機に入れた。
24時間後に試験体を取り出し、重量変化を前記化学測りで測定し、1mの紙壁紙の1時間当たりの重量変化量(透湿性)を算出した。
得られた測定値から、下記の基準に従って評価した。
○…300g/m・24h以上、△…100g/m・24hr以上300g/m・24h未満、×…100g/m・24h未満。
[層間強度の測定方法]
紙壁紙を長さ220mm×幅220mmに裁断し、これを水で満たされたバケツに浸漬した。15分間放置した後に紙壁紙を取り出し、表基材と裏打ち基材を手で剥がし、これらの層間強度を、下記の基準に従って評価した。
○…ほとんど剥がれない又はかなり剥がれにくい、△…若干の抵抗があるものの剥がれやすい、×…抵抗なく剥がれる。
[生分解性の評価方法]
紙壁紙の生分解性は、一般的には、紙壁紙を土壌に埋没させた状態で8ヶ月後及び1年半後の経時変化を観察することによって評価できる。
ただし、本実施例及び比較例では、期間の関係上、前記評価方法を採用せず、紙壁紙に含まれる生分解性材料の多寡によって紙壁紙の生分解性を評価した。
○…紙壁紙の略全体が生分解性を有する、△…紙壁紙の一部が生分解性を有する、×…紙壁紙の略全体が生分解性を有しない。
[フクレ性の評価方法]
紙壁紙を長さ300mm×幅460mmに裁断し、その裏面に施工用糊(ヤヨイ化学工業(株)製、製品名「アミノール」)を均一に塗布し、前記施工用糊を塗布した裏面同士を合わせるように2つに折り畳んだ。その後、10分間放置し、折り畳んだ紙壁紙の両端をカットし、長さ200mm×幅400mmとした。カット後、折り畳んだ紙壁紙を広げて、その面上に和紙テープ(50mm×50mm)を2枚間隔を開けて貼付した後、該紙壁紙を石膏ボードに貼り付けた。その後、20℃、湿度60%の恒温試験機内に入れ、24時間放置した。これを第1サンプルという。
2つに折り畳んだ後30分間放置したこと以外は、上記第1サンプルと同様にして、和紙テープ付き紙壁紙を24時間放置した。これを第2サンプルという。上記第1サンプル及び第2サンプルのそれぞれの和紙テープのフクレ状態を目視で観察し、下記の基準に従って評価した。
○…何れも全くフクレが発生していない、△…わずかにフクレが発生している、×…何れもフクレが多く発生している。
[実施例1]
表面紙(バガス紙。坪量50g/m、厚み70μm)にEVA系接着剤(昭和高分子(株)製、製品名「ポリゾール」)を均一に塗布し、この接着剤層の上に、厚み15μmの二軸延伸ポリ乳酸系フィルム(ユニチカ(株)製、製品名「テラマックTF」)を貼り合わせることによって、表基材を作製した。その後、前記表基材の表面紙側に、グラビア印刷を施し、ドライ状態で5g/mの印刷層を形成した。さらに、表基材にエンボス加工を施し、複数の凸部を形成した。なお、エンボスの凸部の平面視形状を平織り模様とし、凸部の突出高さを0.5mmとした。
次に、裏打ち基材(バガス紙。坪量50g/m、厚み70μm)にEVA系接着剤(昭和高分子(株)製、製品名「ポリゾール」)を均一に塗布し、この接着剤層の上に、前記エンボス加工済みの表基材を、表面紙が表側になるように貼り合わせることによって、紙壁紙を作製した。
次に、前記紙壁紙の表面紙(印刷層)の上に、アクリル系撥水樹脂をエアーナイフコータを用いてコーティングし、撥水樹脂層(ドライ状態で30g/m、厚み90μm)を形成した。
最後に、紙壁紙に穿孔加工を行った。穿孔加工は、先端径20μmの微細な針を複数有するスパイクロールを用い、前記スパイクロールと裏打ち基材が接するようにして、前記ロールに対して2mmの間隔を開けて紙壁紙を流すことによって実施した。
得られた紙壁紙について、上記各測定方法及び評価方法を行った。その結果を表1に表す。
[実施例2]
裏打ち基材としてクレープ紙(坪量50g/m、厚み105μm)を用いたこと以外は、上記実施例1と同様にして紙壁紙を作製し、評価を行った。その結果を表1に表す。
[実施例3]
表面紙として珪藻土紙(坪量80g/m、厚み112μm)を用いたこと、及び、裏打ち基材としてクレープ紙(坪量50g/m、厚み105μm)を用いたこと以外は、上記実施例1と同様にして紙壁紙を作製し、評価を行った。その結果を表1に表す。
[実施例4]
表面紙としてケナフ紙(坪量75g/m、厚み100m)を用いたこと、及び、裏打ち基材としてクレープ紙(坪量50g/m、厚み105μm)を用いたこと以外は、上記実施例1と同様にして紙壁紙を作製し、評価を行った。その結果を表1に表す。
[実施例5]
表面紙として再生紙(坪量50g/m、厚み70μm)を用いたこと、及び、裏打ち基材としてクレープ紙(坪量50g/m、厚み105μm)を用いたこと以外は、上記実施例1と同様にして紙壁紙を作製し、評価を行った。その結果を表1に表す。
[実施例6]
裏打ち基材としてクレープ紙(坪量50g/m、厚み105μm)を用いたこと、及び、厚み25μmの二軸延伸ポリ乳酸系フィルム(ユニチカ(株)製、製品名「テラマックTF」)を用いたこと以外は、上記実施例1と同様にして紙壁紙を作製し、評価を行った。その結果を表1に表す。
[実施例7]
裏打ち基材としてクレープ紙(坪量50g/m、厚み105μm)を用いたこと、及び、厚み35μmの二軸延伸ポリ乳酸系フィルム(ユニチカ(株)製、製品名「テラマックTF」)を用いたこと以外は、上記実施例1と同様にして紙壁紙を作製し、評価を行った。その結果を表1に表す。
[実施例8]
紙壁紙の表面紙(印刷層)の上に、フッ素樹脂をエアーナイフコータを用いてコーティングしたこと(ドライ状態で1g/m)以外は、上記実施例1と同様にして紙壁紙を作製し、評価を行った。その結果を表1に表す。
[比較例1]
二軸延伸ポリ乳酸系フィルムを設けなかったこと以外は、上記実施例2と同様にして紙壁紙を作製し、評価を行った。その結果を表2に表す。
[比較例2]
表面紙として珪藻土紙(坪量80g/m、厚み112μm)を用いたこと以外は、上記比較例1と同様にして紙壁紙を作製し、評価を行った。その結果を表2に表す。
[比較例3]
表面紙としてケナフ紙(坪量75g/m、厚み100μm)を用いたこと以外は、上記比較例1と同様にして紙壁紙を作製し、評価を行った。その結果を表2に表す。
[比較例4]
フィルムとして厚み18μmのポリエチレンフィルム(大倉工業(株)製、製品名「エンボス フィルム」)を用いたこと以外は、上記実施例5と同様にして紙壁紙を作製し、評価を行った。その結果を表2に表す。
Figure 0005074462
Figure 0005074462
[結果]
(ローラー潰れについて)
表面紙にポリ乳酸系フィルムが設けられた実施例1〜8の紙壁紙は、フィルム層を有さない比較例1〜3の紙壁紙よりもローラー潰れが生じ難い。また、表面紙にポリ乳酸系フィルムでないフィルムが設けられた比較例4は、実施例1〜8よりもローラー潰れが生じやすい。
(目地隙間について)
実施例1〜8の紙壁紙は、比較例1〜3の紙壁紙に比して、強制目地隙間及び施工目地隙間が生じ難い。一方、比較例4の紙壁紙は目地隙間が生じ難いものの上記の通りローラー潰れが生じ易く、また、フクレ性等が実施例1〜8の紙壁紙に比して劣る。
(生分解性について)
実施例1〜8の紙壁紙は、比較例4の紙壁紙に比して、生分解性に優れる。
(透湿性について)
実施例1〜8の紙壁紙は、比較例4の紙壁紙に比して、透湿性に優れる。これは、ポリ乳酸系フィルムが優れた透湿性を有するからである。
(剥がし性について)
実施例1〜8の紙壁紙は、比較例1〜の紙壁紙に比してリフォーム性に優れている。
(カット性について)
実施例1〜8の紙壁紙は、比較例2に比してカット性に優れる。一方、比較例1及び3の紙壁紙は、優れたカット性を示すものの目地隙間等が生じ易い。
(フクレ性及び層間強度)
実施例1〜8の紙壁紙は、フクレ性及び層間強度に優れる。
実施例1〜8の紙壁紙は、比較例1〜4の紙壁紙に比して、総合的な壁紙物性に優れている。
本発明の紙壁紙は、従来と同様に、化粧用内装材として壁面、天井面などの施工面に貼り付けて使用できる。
1…紙壁紙、2…裏打ち基材、3…表基材、31…表面紙、32…ポリ乳酸系フィルム6…凹凸部、61…凸部、62…凹部、7…空洞

Claims (3)

  1. 裏打ち基材と、前記裏打ち基材の上に積層された表基材と、を有する紙壁紙であって、
    前記表基材が、表面紙と前記表面紙の裏側に積層されたポリ乳酸系フィルムとを有し、前記表基材が表面紙を表側にして前記裏打ち基材に積層されており、
    前記表基材には、凸部が形成され、前記表基材と前記裏打ち基材の間であって前記凸部に対応した部分が空洞であることを特徴とする紙壁紙。
  2. 前記ポリ乳酸系フィルムの厚みが5〜50μmである請求項1に記載の紙壁紙。
  3. 前記裏打ち基材が、紙材及び布地の少なくとも何れか一方から形成されている請求項1又は2に記載の紙壁紙。
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