JP2003277102A - 情報記録媒体用ガラス基板の製造方法及び情報記録媒体用ガラス基板 - Google Patents

情報記録媒体用ガラス基板の製造方法及び情報記録媒体用ガラス基板

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JP2003277102A
JP2003277102A JP2002123452A JP2002123452A JP2003277102A JP 2003277102 A JP2003277102 A JP 2003277102A JP 2002123452 A JP2002123452 A JP 2002123452A JP 2002123452 A JP2002123452 A JP 2002123452A JP 2003277102 A JP2003277102 A JP 2003277102A
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Yasuhiro Saito
靖弘 斉藤
Kazuishi Mitani
一石 三谷
Tatsuro Umeyama
竜郎 梅山
Koji Okuhata
浩治 奥畑
Toshiaki Hashimoto
敏昭 橋本
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
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    • C03C21/00Treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by diffusing ions or metals in the surface
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    • C03C21/002Treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by diffusing ions or metals in the surface in liquid phase, e.g. molten salts, solutions to perform ion-exchange between alkali ions
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラス基板からのアルカリの滲出を抑制する
ことができるとともに、ガラス基板表面に形成されるテ
クスチャーの形状変化を抑制することができる情報記録
媒体用ガラス基板の製造方法及び情報記録媒体用ガラス
基板を提供する。 【解決手段】 磁気ディスク用ガラス基板は、円盤加工
工程11、内外周端面面取り工程12、主表面研磨工程
13、化学強化工程14、酸処理工程15、テクスチャ
ー加工工程16及び中性水溶液処理又はアルカリ水溶液
処理工程17を経て製造される。テクスチャーの形成に
よって除去されるガラス基板の厚み(取り代)は平均
0.5〜10nmであることが好ましい。前記テクスチ
ャー加工工程16の後には、中性水溶液処理及びアルカ
リ性水溶液処理の少なくとも一方の処理を行うことが望
ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク、光
磁気ディスク、光ディスク等の情報記録媒体に用いられ
るガラス基板の製造方法及びその製造方法により製造さ
れる情報記録媒体用ガラス基板に関するものである。さ
らに詳しくは、化学強化処理後のガラス基板にテクスチ
ャーを形成した場合にアルカリの滲出を抑制することが
できるとともに、テクスチャーの形状変化を抑制するこ
とができる情報記録媒体用ガラス基板の製造方法及び情
報記録媒体用ガラス基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のガラス基板は、情報記録
媒体用の基板として所望される強度を得るために、化学
強化槽内に貯留された化学強化処理液中に浸漬されるこ
とによってその表面が化学強化処理される。化学強化処
理液としては、加熱溶融した硝酸カリウム(KNO3
等が用いられる。そして、ガラス基板の表面近傍に存在
するリチウムイオン(Li+)やナトリウムイオン(N
+)がこれらよりイオン半径の大きいカリウムイオン
(K+)にイオン交換される。このため、化学強化処理
されたガラス基板の表面には、圧縮応力層が形成される
ことにより化学強化される。
【0003】化学強化処理されたガラス基板は、その主
表面にダイヤモンドの研磨用スラリーを供給しながら研
磨用テープを円周方向に摺接させることにより、円周方
向に延びるライン状のテクスチャーが形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、ガラス
基板中の表面近傍に存在するリチウムイオン(Li+
やナトリウムイオン(Na+)がイオン交換されるカリ
ウムイオン(K+)は、リチウムイオンやナトリウムイ
オンに比べてイオン半径が大きい。このため、イオン交
換によって一旦ガラス基板中に入り込んだカリウムイオ
ンは、ガラス基板の表面からは滲出しにくい。
【0005】しかしながら、化学強化処理後に前記のよ
うなテクスチャーを形成し、その後圧縮応力層を除去す
ると、カリウムイオンが高濃度で存在する層が除去され
ることになり、ガラス基板表面においてはナトリウムイ
オンやリチウムイオンの濃度が高くなる。ナトリウムイ
オン及びリチウムイオンは、カリウムイオンに比べてイ
オン半径が小さいため、ガラス基板中を移動しやすい。
従って、ガラス基板表面からナトリウムやリチウムなど
のアルカリが滲出しやすくなるという問題があった。
【0006】加えて、ガラス基板表面からアルカリが滲
出すると、テクスチャーの形状が経時的に変化しやすく
なる。すなわち、ガラス基板表面のテクスチャーについ
て、最大山高さ、最大谷高さ、表面粗さなどが悪化する
方向に変化しやすい。その結果、ガラス基板を例えば磁
気記録媒体用として用いる場合、ガラス基板表面に記録
された磁気データを読み取る磁気ヘッドの浮上安定性が
低下したり、浮上高さが高くなって読み取り精度が低下
したりするという問題があった。
【0007】本発明は、上記のような従来技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とす
るところは、ガラス基板からのアルカリの滲出を抑制す
ることができるとともに、ガラス基板表面に形成される
テクスチャーの形状変化を抑制することができる情報記
録媒体用ガラス基板の製造方法及び情報記録媒体用ガラ
ス基板を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明の情報記録媒体用ガラス基
板の製造方法は、円盤状に形成されたガラス基板を化学
強化塩の加熱溶融液中に浸漬してガラス基板中の一部の
イオンをそれよりイオン半径の大きなイオンに交換して
化学強化処理した後、ガラス基板の主表面に研磨用スラ
リーを供給しながらテープ部材を円周方向に摺接させて
ライン状のテクスチャーを形成する情報記録媒体用ガラ
ス基板の製造方法であって、前記テクスチャーの形成に
よって除去されるガラス基板の厚みが平均0.5〜10
nmであることを特徴とするものである。
【0009】請求項2に記載の発明の情報記録媒体用ガ
ラス基板の製造方法は、請求項1に記載の発明におい
て、前記テクスチャーを形成した後、中性水溶液処理及
びアルカリ性水溶液処理の少なくとも一方の処理を行う
ことを特徴とするものである。
【0010】請求項3に記載の発明の情報記録媒体用ガ
ラス基板の製造方法は、請求項1又は請求項2に記載の
発明において、前記中性水溶液処理及びアルカリ性水溶
液処理の少なくとも一方の処理は、帯状の摺接部材で摺
りながら行う方法、スクラブ部材で摺りながら行う方
法、超音波を照射しながら行う方法並びに中性水溶液処
理及びアルカリ性水溶液処理の少なくとも一方をシャワ
ーして行う方法の少なくとも1種の方法で行われるもの
であることを特徴とするものである。
【0011】請求項4に記載の発明の情報記録媒体用ガ
ラス基板の製造方法は、請求項2又は請求項3に記載の
発明において、前記アルカリ性水溶液は、テトラアンモ
ニウムハイドライドの水溶液であるものである。
【0012】請求項5に記載の発明の情報記録媒体用ガ
ラス基板の製造方法は、請求項2から請求項4のいずれ
か一項に記載の発明において、前記中性水溶液及びアル
カリ性水溶液に用いられる水は、無機塩の水溶液を電気
分解することにより得られた電解水又はガスが溶解され
たガス溶解水であるものである。
【0013】請求項6に記載の発明の情報記録媒体用ガ
ラス基板の製造方法は、請求項5に記載の発明におい
て、前記電解水は電気分解の陰極側から取り出されるカ
ソード水であり、ガス溶解水は水素ガスが溶解された水
素ガス溶解水であるものである。
【0014】請求項7に記載の発明の情報記録媒体用ガ
ラス基板の製造方法は、請求項1から請求項6のいずれ
か一項に記載の発明において、前記テクスチャーを形成
する前に、中性水溶液処理及びアルカリ性水溶液処理の
少なくとも一方の処理を行うことを特徴とするものであ
る。
【0015】請求項8に記載の発明の情報記録媒体用ガ
ラス基板の製造方法は、請求項7に記載の発明におい
て、前記中性水溶液処理及びアルカリ性水溶液処理の少
なくとも一方の処理の前又は後に酸性水溶液処理を行う
ことを特徴とするものである。
【0016】請求項9に記載の発明の情報記録媒体用ガ
ラス基板の製造方法は、請求項8に記載の発明におい
て、前記酸性水溶液は、弗化水素酸、珪弗化水素酸、硫
酸、硝酸、塩酸、スルファミン酸、酢酸、酒石酸、クエ
ン酸、グルコン酸、マロン酸及びシュウ酸から選ばれる
少なくとも1種の水溶液であることを特徴とするもので
ある。
【0017】請求項10に記載の発明の情報記録媒体用
ガラス基板の製造方法は、請求項8又は請求項9に記載
の発明において、前記酸性水溶液は、還元剤を含有して
いることを特徴とするものである。
【0018】請求項11に記載の発明の情報記録媒体用
ガラス基板は、請求項1から請求項10のいずれか一項
に記載の情報記録媒体用ガラス基板の製造方法により製
造されるものであって、前記テクスチャーは、AFM
(原子間力顕微鏡)で測定されたRp(最大山高さ)とR
MS(自乗平均平方根粗さ)との比Rp/RMSが15
以下のものである。
【0019】請求項12に記載の発明の情報記録媒体用
ガラス基板は、請求項11に記載の発明において、前記
テクスチャーは、AFM(原子間力顕微鏡)で測定され
たRy(最大谷高さ)が10nm以下であるものであ
る。
【0020】請求項13に記載の発明の情報記録媒体用
ガラス基板は、請求項11又は請求項12に記載の発明
において、前記テクスチャーの幅Lが10〜200n
m、尾根高さHが2〜10nm、及び平均尾根凹部深さ
Dが2nm以下で、かつ平均尾根凹部深さDに対する高
さHの比H/Dが10以上であるものである。
【0021】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明の
第1実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0022】本実施形態における情報記録媒体用ガラス
基板は中心に円孔を有する円盤状をなし、磁気ディス
ク、光磁気ディスク、光ディスク等の情報記録媒体の基
板として使用されるものである。図1はこの情報記録媒
体用ガラス基板の製造工程を示す工程図である。この図
1に示すように、磁気ディスク用ガラス基板は、円盤加
工工程11、内外周端面面取り工程12、主表面研磨工
程13、化学強化工程14、酸処理工程15、テクスチ
ャー加工工程16及び中性水溶液処理又はアルカリ水溶
液処理工程17を経て製造される。中性水溶液処理又は
アルカリ水溶液処理工程17は、中性水溶液処理及びア
ルカリ性水溶液処理の少なくとも一方の処理を意味す
る。
【0023】ガラス基板18を形成するガラス材料(ガ
ラス素板)としては、二酸化ケイ素(SiO2)、酸化
ナトリウム(Na2O)、酸化カルシウム(CaO)を
主成分としたソーダライムガラス、SiO2、酸化アル
ミニウム(Al23)、R2O(R=カリウム(K)、
ナトリウム(Na)、リチウム(Li))を主成分とし
たアルミノシリケートガラス、ボロシリケートガラス、
酸化リチウム(Li2O)−SiO2系ガラス、Li2
−Al23−SiO2系ガラス、R’O−Al23−S
iO2系ガラス(R’=マグネシウム(Mg)、カルシ
ウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)又はバリウム
(Ba)を使用することができ、これらガラス材料に酸
化ジルコニウム(ZrO2)や酸化チタン(TiO2)等
を添加した化学強化用ガラスであれば特に限定されな
い。そして、ガラス基板18は、例えば外径が89mm
(3.5インチ)、76mm(3.0インチ)又は64
mm(2.5インチ)等に形成されるとともに、その厚
みは0.63mm等に形成される。
【0024】円盤加工工程11においては、シート状の
ガラス基板18を超硬合金又はダイヤモンド製のカッタ
ーを用いて切断することにより、その中心に図2又は図
3に示す円孔19を有する円盤状に形成される。このと
き、外周面と内周面とを同時に切断してもよいし、外周
面を切断した後に内周面を切断してもよい。
【0025】次に、内外周端面面取り工程12において
は、ガラス基板18の外径寸法及び内径寸法が所定長さ
となるように内外周端面が研削加工されるとともに、内
外周端面の角部が研磨されて面取り加工される。具体的
には、ガラス基板18はダイヤモンド砥粒等の砥粒が付
着した砥石によって、その内外周端面が研削加工される
とともに、内外周端面の角部が面取り加工される。
【0026】このとき、ガラス基板18の面取り加工
は、例えば#325及び#500(又は#600)等の
ように粗いダイヤモンド砥粒と細いダイヤモンド砥粒と
によって2段階に分けて行うことができる。また、ガラ
ス基板18の外径寸法及び内径寸法が予め所定長さに近
似した寸法に形成されているときには、面取り加工は1
段階のみで行うことができる。さらに、面取り加工が施
されたガラス基板18の内外周端面は、その表面粗さを
細くするために、研磨材によって研磨加工される。
【0027】このときの研磨量は好ましくは5〜20μ
mである。5μm未満では内外周端面の表面粗さを充分
に細くすることができない。一方、20μmを越えて研
磨加工してもそれ以上内外周端面の表面粗さを細くする
ことは困難である。研磨材の具体例としては、酸化セリ
ウムや酸化ランタン等の希土類酸化物、酸化ジルコニウ
ム、二酸化マンガン、酸化アルミニウム、コロイダルシ
リカ等が挙げられる。これらの中でも、研磨効率が優れ
ていることから希土類酸化物が好ましく、酸化セリウム
がより好ましい。
【0028】主表面研磨加工工程13においては、内外
周端面の面取りが施されたガラス基板18にラップ研磨
加工及び平滑研磨加工を施すことにより、ガラス基板1
8の主表面20が研磨加工される。ここで主表面20と
は、ガラス基板18を情報記録媒体用ガラス基板とした
ときに情報が記録される表面のことをいう。ラップ研磨
加工は、ガラス基板18の厚みを所定値にするととも
に、反りやうねりを取除いて主表面20の平坦性を向上
させたり、凹凸やクラック等の大きな欠陥を取除いて表
面粗さを細くしたりするために行われる。このラップ研
磨加工はガラスの成型時に反りやうねりが許容される範
囲であれば、コスト削減などの理由で省略することも可
能である。
【0029】平滑研磨加工は、情報記録媒体として使用
する場合に要求される平坦性や平滑性を確保するために
行われる。用いる研磨材は特に限定されないが、ガラス
に対して高い研磨力を有する酸化セリウム系の研磨材が
好ましい。研磨材のサイズも特に限定されないが、平滑
性と研磨速度を両立させるために、通常0.1〜3μm
程度のものが好ましい。研磨方法も特に限定されない
が、人工皮革スエードパッドを上定盤及び下定盤に貼り
付けた両面研磨機を用いることにより、低コストで両面
を精密に研磨することができる。また、研磨速度と平滑
性を両立させるために2段階の研磨処理を行ってもよ
い。
【0030】この主表面研磨加工工程13の後には、ガ
ラス基板18表面に残留する研磨粉を除去するために洗
浄を行うことが望ましい。次に、化学強化工程14にお
いては、情報記録媒体の基板として要求される耐衝撃
性、耐振動性、耐熱性等を向上させるために、主表面2
0に研磨加工が施されたガラス基板18に化学強化処理
が施される。この化学強化処理とは、ガラス基板18中
に含まれる一部のイオン、例えばリチウムイオンやナト
リウムイオン等の一価の金属イオンを、それよりイオン
半径が大きいナトリウムイオンやカリウムイオン等の一
価の金属イオンにイオン交換することをいう。このよう
なイオン交換により、ガラス基板18の表面に圧縮応力
層が形成され、ガラス基板18が化学強化される。
【0031】化学強化処理は、化学強化塩を加熱溶融し
た化学強化処理液にガラス基板18を所定時間浸漬する
ことによって行われる。化学強化塩の具体例としては、
硝酸カリウム(KNO3)、硝酸ナトリウム(NaN
3)、硝酸銀(AgNO3)等をそれぞれ単独又は少な
くとも2種を混合したものが挙げられる。また、化学強
化処理液の温度は、ガラス基板18の歪点よりも好まし
くは50〜150℃程度低い温度であり、より好ましく
は化学強化処理液自体の温度が350〜400℃程度で
ある。
【0032】ガラス基板18の歪点よりも150℃程度
低い温度未満では、ガラス基板18を充分に化学強化処
理することができない。一方、ガラス基板18の歪点よ
りも50℃程度低い温度を越えると、ガラス基板18を
化学強化処理18するときに、ガラス基板18に歪みが
発生しやすい。
【0033】この化学強化処理においては、複数枚のガ
ラス基板18が化学強化用ホルダーに保持され、その状
態の複数の化学強化用ホルダーがケージに収容される。
そして、そのようなケージが化学強化槽内の溶融塩が加
熱溶融された化学強化処理液中に浸漬されて化学強化処
理が行われる。
【0034】図4に示すように、化学強化処理が施され
たガラス基板18の最表面には、イオン交換によってカ
リウムイオン(K+)が増大し、その濃度が最も高くな
る。このカリウムイオンの濃度はガラス基板18表面か
らの深さが深くなるほど次第に低くなる。一方、リチウ
ムイオン(Li+)の濃度は、イオン交換によって減少
するため、ガラス基板18の最表面で最も低く、ガラス
基板18表面からの深さが深くなるほど次第に高くな
る。また、ナトリウムイオン(Na+)の濃度は、カリ
ウムイオンとのイオン交換により減少し、リチウムイオ
ンとのイオン交換により増加する。このため、ナトリウ
ムイオンの濃度は、ガラス基板18の最表面で低く、ガ
ラス基板18表面からの深さが深くなるにつれて高くな
って一定の深さでピークを示し、さらに深くなるとその
濃度が低くなる。
【0035】化学強化処理により形成される圧縮応力層
(化学強化層)の厚みは、ガラス基板18表面から好ま
しくは100〜200μmである。100μm未満の場
合には、ガラス基板18の化学強化が不充分となって、
情報記録媒体の基板として要求される性能を発揮するこ
とができないときがある。一方、200μmを越える場
合には、化学強化処理液の温度を高くしたり、ガラス基
板18を化学強化処理液に浸漬する時間を長くしたりす
る必要があるために、ガラス基板18の生産効率が低下
しやすい。
【0036】また、ガラス基板18には、化学強化塩が
加熱溶融された化学強化処理液に浸漬されることによる
うねりが形成される。さらに、ガラス基板18の表面に
は図示しない凹凸が多数形成されるためにその表面が粗
くなるとともに、内外周端縁には、内外周端面と主表面
20とから圧縮応力が作用するために膨らみが形成され
る。このため、ガラス基板18の主表面20の平坦性は
低下する。
【0037】化学強化処理が円滑に行われることによ
り、ガラス基板18全体の強度を確保することができ
る。ガラス基板18は、このようなイオン交換に基づい
てその表面に圧縮応力層が形成されて強度が高められる
ことにより、情報記録媒体として使用されるときに、高
速回転による破損を防止することができる。
【0038】化学強化処理の後には、必要に応じて中性
水溶液処理又はアルカリ性水溶液処理を行う工程或いは
酸処理工程15が実施される。この場合、酸処理工程1
5は中性水溶液処理又はアルカリ性水溶液処理を行う工
程17の前又は後のいずれであってもよい。中性水溶液
としては、主として純水が使用されるが、有機溶剤、界
面活性剤、キレート剤などを添加してもよい。アルカリ
性水溶液としては、アンモニア水などの無機アルカリ水
溶液、有機アルカリ水溶液などが用いられるが、テトラ
アンモニウムハイドライドの水溶液が好ましい。このテ
トラアンモニウムハイドライドの水溶液は、強アルカリ
であるにもかかわらず、ガラスに対するエッチング力が
低いためである。
【0039】酸性水溶液は、弗化水素酸、珪弗化水素
酸、硫酸、硝酸、塩酸、スルファミン酸、酢酸、酒石
酸、クエン酸、グルコン酸、マロン酸及びシュウ酸から
選ばれる少なくとも1種の水溶液であることが望まし
い。弗化水素酸及び珪弗化水素酸はエッチング作用を有
する酸である。硫酸、硝酸、塩酸及びスルファミン酸は
強酸であり、鉄系の異物などを溶解する溶解力に優れて
いる。酢酸、酒石酸、クエン酸、グルコン酸、マロン酸
及びシュウ酸は、キレート作用を有し、鉄系の異物など
を溶解する溶解力と再析出防止力に優れている。
【0040】これらの処理を実施することによって、化
学強化処理によりガラス基板18表面に付着した鉄系の
異物などを除去することができる。その際、超音波を照
射したり、ブラシスクラブなどの処理を加えることで、
処理効果を向上させることができる。その結果、後述す
るテクスチャー加工において、異物によるガラス基板1
8表面の傷の発生を防止することができる。
【0041】酸性水溶液は、ガラス基板18に対するエ
ッチングを最小限に抑制した状態で、酸化セリウムなど
の金属酸化物の分解を促進でき、異物を除去できる点か
ら還元剤を含有していることが望ましい。この還元剤と
しては、過酸化水素酸又はアスコルビン酸が還元力が強
く、それ自身汚染の原因になりにくいため好ましい。
【0042】上記の酸処理工程15は中性水溶液処理又
はアルカリ性水溶液処理を行う工程17の前に行うこと
が好ましい。異物を効率良く除去できるとともに、ガラ
ス基板18のエッチング量を減じることができるからで
ある。なぜならば、酸化セリウムなどの金属酸化物は、
アルカリ性ではマイナスに帯電し、同じマイナスに帯電
しているガラス基板18と静電気的に反発するためであ
る。
【0043】酸処理、中性水溶液処理又はアルカリ性水
溶液処理は、単にガラス基板18をこれらの水溶液中に
浸漬するだけでも良いが、加温処理、超音波照射処理又
はスクラブ処理を組合せることにより処理効率が向上
し、処理時間を短縮させることができる。
【0044】前記処理工程の後には、テクスチャー加工
工程16が行われ、図3に示すように、ガラス基板18
主表面20にテクスチャー21が形成される。このテク
スチャー21は、ガラス基板18の円周方向に沿って形
成される(円周テクスチャー)。テクスチャー加工に供
されるガラス基板18の主表面20の平均粗さRaは
0.1〜1.5nmが好ましく、0.1〜1.0nmが
さらに好ましく、0.1〜0.6nmが特に好ましい。
この平均粗さRaが0.1nm未満又は1.5nmを越
えると、情報記録媒体用として好適とされる微細なテク
スチャーが形成されにくくなる。
【0045】テクスチャー加工工程16が化学強化工程
の前に行われると、化学強化処理によってテクスチャー
21の形状が変化するおそれがあるため不適当である。
テクスチャー加工工程16を化学強化工程14の後に行
うことにより、テクスチャー形状の制御性を向上させ、
かつ線密度が高く、線長さの長いテクスチャー21を形
成することができる。
【0046】テクスチャー加工は、ガラス基板18の主
表面20にダイヤモンドスラリーを滴下しながらテープ
部材をガラス基板18の主表面20に摺接することによ
り行われる。テクスチャー加工を行う装置は特に限定さ
れず、アルミニウム基板のテクスチャー処理などで用い
られる、いわゆるテクスチャーマシンが使用される。そ
の構造の概略を図2に従って説明する。円盤状をなすガ
ラス基板18の直上位置には、ガラス基板18の半径方
向に延びるローラ22が回動自在に支持されている。こ
のローラ22の長さはガラス基板18の半径にほぼ等し
くなるように設定されている。
【0047】テクスチャー形成用のテープ部材23は、
図2の矢印に示すようにローラ22の一側方からガラス
基板18とローラ22の間を通り、ローラ22の他側方
へ抜けるように構成されている。このテープ部材23は
ガラス基板18とローラ22の間を通るときにローラ2
2の圧力によりガラス基板18の主表面20に押圧され
て摺接されるようになっている。テープ部材23として
は、織物、不織布、植毛品などをテープ状に形成したも
のが用いられる。
【0048】そして、ガラス基板18が図2の矢印方向
に回転され、その上方から研磨用スラリーとしてのダイ
ヤモンドスラリー24が滴下されるとともに、テープ部
材23が図2の矢印方向に移動される。このような動作
によってガラス基板18の主表面20にテクスチャー2
1が形成される。
【0049】テクスチャー21の形成に使用されるテー
プ部材23の材質は特に制限されず、ポリエチレン繊維
など、この種のテクスチャー形成に使用されるものであ
ればいかなるものも用いることができる。
【0050】また、ダイヤモンドスラリー24に含まれ
るダイヤモンド砥粒の粒子径、形状は特に制限されず、
要求されるテクスチャー21の線密度に応じて適宜選定
することができる。さらに、ダイヤモンド砥粒の結晶性
も制限されず、単結晶のほか、多結晶のものも用いるこ
とができる。加えて、研削力を高めるためにダイヤモン
ドのほかに、酸化セリウムや酸化マンガンなどの砥粒を
添加したり、アルカリ剤を添加したりしてもよい。
【0051】ダイヤモンド砥粒の粒径は、平均粒径(D
50)として0.05〜0.3μmであることが好まし
く、0.08〜0.25μmであることがより好まし
い。平均粒径が0.05μm未満の場合、テクスチャー
21を形成する能力が低下し、テクスチャー21の形成
速度が遅くなってテクスチャー加工コストの増大を招い
て好ましくない。一方、0.3μmを越える場合、ガラ
ス基板18の半径方向に小さな尾根を単位長さ当たり多
数形成することができず、テクスチャー21の線密度を
充分に大きくすることができない。
【0052】ダイヤモンド砥粒を分散させてスラリーと
するための溶媒も特に制限されず、またダイヤモンド砥
粒の分散性を向上させるために界面活性剤を添加しても
よい。
【0053】次に、テクスチャー21の加工条件は、目
的とするテクスチャー21の形状、密度、長さに応じて
適宜設定される。具体的には、次に示す1)及び2)の
2つの加工条件が挙げられる。
【0054】1) テープ部材23の張力 22.1
(N)、テープ部材23の移動速度7.6(cm/min)、
ローラ22の押圧力 30.9(N)、ガラス基板18
の回転速度 300(rpm)、テープ部材23の材質
ポリエステル、ダイヤモンド砥粒の平均粒径0.2
(μm)及びダイヤモンドスラリー24の供給量 20
(ml/min)。
【0055】2) 上記1)の加工条件でダイヤモンド
砥粒の平均粒径を0.1(μm)に変更したもの。 上記のような条件下にテクスチャー加工を行うことによ
り、ガラス基板18の円周方向に沿ってライン状のテク
スチャー(表面凹凸)21が形成される。その際、テク
スチャー21の形成によって除去されるガラス基板18
の厚み、すなわち取り代は、平均0.5〜10nm(ナ
ノメートル)であり、0.5〜4nmであることが好ま
しい。取り代が平均0.5nm未満の場合、テクスチャ
ー21の高さが低いものとなり、磁気の保持力を向上さ
せるために必要なテクスチャー21を形成することがで
きなくなる。一方、取り代が平均10nmを越える場
合、ガラス基板18表面に存在するカリウムイオンの濃
度が高い圧縮応力層の除去量が増大し、ナトリウムやカ
リウムなどの動きやすいアルカリがガラス基板18表面
から滲出することとなる。しかも、テープ部材23の表
面状態の微視的なむらや異物の存在などで取り代が部分
的に少なくなった場合、その部位が周辺部に比べて異常
に高い尾根状突起を形成する確率が高くなる。そのた
め、ガラス基板18の表面に記録された情報(磁気デー
タ)を読み取る読取り装置としての磁気ヘッドのクラッ
シュなどハードディスクドライブの信頼性が低下する。
【0056】得られるテクスチャー21は、AFM(原
子間力顕微鏡:デジタルインスツルメント社のナノスコ
ープ)で測定されたRp(最大山高さ)とRMS(自乗平
均平方根粗さ)との比Rp/RMSが、15以下である
ことが好ましく、5以下であることがさらに好ましい。
この比が15を越える場合には、HTO(磁気ヘッドの
浮上高さ)が5nmより大きくなってガラス基板表面に
記録された情報(磁気データ)を読み取る読取り装置と
しての磁気ヘッドの浮上安定性が阻害されるため好まし
くない。Rp/RMSが5以下であれば、HTOを4n
m以下にできるためより好ましい。
【0057】また、テクスチャー21は、AFMで測定
されたRy(最大谷高さ)が10nm以下であることが
望ましい。Ryが10nmを越える場合には、テクスチ
ャー形成後のガラス基板18表面に磁性層を設けると
き、深い溝の部分で結晶配向が乱れて磁気特性が低下
し、磁気ヘッドが磁気データの信号を読み取りにくくな
るため望ましくない。
【0058】図5はテクスチャー21の一部を示す概略
図である。この図に示すように、テクスチャー21は山
型状に形成され、円周方向に延びる尾根25には尾根凹
部26が形成されている。そして、テクスチャー21の
幅Lが10〜200nm、高さ(尾根高さ)Hが2〜1
0nmである場合において、平均尾根凹部深さDが2n
m以下で、平均尾根凹部深さDに対する高さHの比H/
Dが10以上であることが好ましい。平均尾根凹部深さ
Dは0.5nmであることがより好ましい。Dが2nm
を越え、比H/Dが10未満の場合、HTOが5nmよ
り大きくなって磁気ヘッドの浮上安定性が阻害されるた
め好ましくない。Dが0.5nmであることにより、H
TOを4nm以下にできるためより好ましい。
【0059】次に、テクスチャー加工工程16の後に行
われる中性水溶液処理又はアルカリ性水溶液処理工程1
7においては、テクスチャー加工工程16でガラス基板
18の表面に残留するダイヤモンドスラリー24などの
異物が除去される。中性水溶液処理又はアルカリ性水溶
液処理は、帯状の摺接部材で摺りながら行う方法、スク
ラブ部材で摺りながら行う方法、超音波を照射しながら
行う方法並びに中性水溶液及びアルカリ性水溶液の少な
くとも一方をシャワーして行う方法の少なくとも1種の
方法が好適である。
【0060】これらの方法のうち、帯状の摺接部材で摺
りながら行う方法について説明すると、中性水溶液又は
アルカリ水溶液がガラス基板18の主表面20に供給さ
れた状態で摺接部材がガラス基板18の主表面20に押
し付けられ、円周方向に摺られることにより行われる。
この場合、界面活性剤、キレート剤、有機溶剤などを添
加してもよい。中性水溶液処理又はアルカリ水溶液処理
は、前述したテクスチャー形成のための装置と同様の装
置を用いて行うことができる。その処理は、例えば次の
ような条件で実施される。
【0061】摺接部材の張力 8.8(N)、摺接部材
の移動速度 7.6(cm/min)、ローラの押圧力 8.
8(N)、ガラス基板の回転速度 300(rpm)、
摺接部材の材質 ナイロン、中性水溶液処理又はアルカ
リ水溶液の供給量 20(ml/min)。
【0062】中性水溶液又はアルカリ性水溶液として
は、テクスチャー加工工程16の前の工程で使用したも
のと同様のものが使用できる。この中性水溶液処理又は
アルカリ水溶液処理により、ガラス基板18の主表面2
0に強く付着した微小な異物は、摺接部材による物理的
な力によって効率良く除去される。また、摺接部材が円
周方向に擦られるため、テクスチャー形状の変化を最小
限に抑制することができる。この工程での処理を中性水
溶液処理又はアルカリ水溶液処理としたのは、酸性水溶
液処理を行うとガラス基板18の主表面20に不均一な
エッチングが起こり、テクスチャー形状が大きく変化す
るのに対し、中性水溶液処理又はアルカリ水溶液処理で
あればそのようなテクスチャー形状の変化は生じないか
らである。
【0063】スクラブ部材で摺りながら行う方法につい
て説明すると、スクラブ部材としてスポンジを用い、ガ
ラス基板18の円周方向と交差する方向にスクラブ処理
を行うことにより、尾根状に形成された異常突起を効率
的に除去することができる。尾根状の異常突起は、周囲
の平均高さより異常に高いライン状に形成された突起で
あり、このような異常突起が残存していると、ガラス基
板を磁気記録媒体としたとき磁気ヘッドの浮上安定性に
悪影響を及ぼすのである。この異常突起はテクスチャー
加工によって円周方向に形成されているため、円周方向
と交差する方向にスクラブすることによって異常突起を
効率的に除去することができる。
【0064】スクラブ処理に用いられるスポンジの材質
は特に制限されないが、アスカーC硬度40以上の硬質
スポンジは尾根状の突起を効率良く除去できる点から好
ましい。ここで、アスカーC硬度は日本ゴム協会標準規
格SRISO101に規定されている硬度をいう。スク
ラブ時の圧力やガラス基板の回転数などのスクラブ条件
は特に限定されず、中性水溶液処理又はアルカリ水溶液
処理後の表面状態に応じて適宜設定される。
【0065】超音波を照射しながら行う方法について説
明すると、超音波処理の条件は特に制限されないが、テ
クスチャーの形状変化を防ぐため、超音波の周波数が3
8kHz以上、出力が1W/cm2以下、照射時間が2
〜20分、温度が70℃以下であることが好ましい。超
音波処理を照射することにより、ガラス表面に残存する
異物など比較的付着力の弱い異物を完全に除去すること
ができる。
【0066】中性水溶液処理及びアルカリ性水溶液処理
の少なくとも一方をシャワーして行う方法について説明
すると、その条件は特に制限されないが、テクスチャー
21の形状変化を防ぐため、中性水溶液又はアルカリ水
溶液をガラス基板の円周方向にシャワーすることによっ
て行われる。シャワーの量、圧力などは、ガラス基板表
面に残存する異物の量などに応じて適宜設定される。
【0067】中性水溶液処理又はアルカリ性水溶液処理
は、上記のいずれの方法も単独で又は2以上の方法を適
宜組合せて実施される。そのうち、摺接部材で摺りなが
ら行う方法、スクラブ部材で摺りながら行う方法、超音
波を照射しながら行う方法並びに中性水溶液及びアルカ
リ性水溶液の少なくとも一方をシャワーして行う方法の
順で行うことが好ましい。
【0068】中性水溶液処理又はアルカリ性水溶液処理
工程17の後には、ガラス基板が乾燥される。乾燥方法
としては、イソプロピルアルコール(IPA)による乾
燥法、スピン乾燥法などが挙げられる。
【0069】前記酸処理工程15、テクスチャー加工工
程16及び中性水溶液処理又はアルカリ性水溶液処理工
程17によるガラス基板の総取り代は10nm以下であ
ることが望ましい。それにより、ガラス基板18表面か
らのアルカリの滲出を確実に抑制することができるから
である。
【0070】さて、ガラス素板は円盤加工工程11、内
外周端面面取り工程12及び主表面研磨工程13を経て
化学強化工程14に送られる。この工程で、ガラス基板
18中のリチウムイオン及びナトリウムイオンがそれよ
りイオン半径の大きなカリウムイオン又はナトリウムイ
オンにイオン交換される。
【0071】その後、テクスチャー加工工程16が行わ
れる。この工程においては、ガラス基板18の取り代が
平均0.5〜10nmに設定され、ガラス基板18表面
の圧縮応力層が充分に残される。そのため、ガラス基板
18表面のカリウムイオン濃度が高く維持され、表面状
態が保持される。続いて、ガラス基板18表面に中性水
溶液処理又はアルカリ性水溶液処理が施され、表面が清
浄化される。
【0072】以上詳述した本実施形態によれば、次のよ
うな効果が発揮される。 ・ 本実施形態の情報記録媒体用ガラス基板の製造方法
によれば、化学強化処理した後にテクスチャー21を形
成し、そのテクスチャー21の形成によって除去される
ガラス基板18の厚みを平均0.5〜10nmとした。
このため、ガラス基板18には圧縮応力層が充分に残存
し、その表面におけるカリウムイオンを高く維持するこ
とができる。従って、ガラス基板18表面からのアルカ
リの滲出を抑制することができる(この技術分野におい
ては、いわゆる耐候性を保持することができる)。
【0073】その結果、ガラス基板18表面に形成され
るテクスチャー21の形状変化、つまりテクスチャー2
1の最大山高さ、最大谷高さ、表面粗さなどが変化する
のを抑制することができる。
【0074】・ また、テクスチャー21の形成後に、
中性水溶液処理及びアルカリ性水溶液処理の少なくとも
一方の処理を行うことにより、ガラス基板18に対する
エッチングが抑制される。その状態で、テクスチャー2
1の形状変化を防止しながら中性水溶液処理又はアルカ
リ性水溶液処理を行うことができ、ガラス基板18の表
面を清浄なものにすることができる。
【0075】・ 前記中性水溶液処理又はアルカリ性水
溶液処理は、帯状の摺接部材で摺りながら行う方法、ス
クラブ部材で摺りながら行う方法、超音波を照射しなが
ら行う方法並びに中性水溶液処理及びアルカリ性水溶液
処理の少なくとも一方をシャワーして行う方法の少なく
とも1種の方法で行われる。従って、これらの物理的な
処理力により中性水溶液処理又はアルカリ性水溶液処理
を効率良く行うことができる。
【0076】特に、アルカリ性水溶液としてテトラアン
モニウムハイドライドの水溶液を用いることにより、ガ
ラス基板18に対するエッチングを充分に抑制しながら
中性水溶液処理又はアルカリ性水溶液処理を円滑に行う
ことができる。
【0077】・ テクスチャー21の形成前に、中性水
溶液処理及びアルカリ性水溶液処理の少なくとも一方の
処理を行うことにより、テクスチャー加工工程16の前
にガラス基板18表面の微細な異物を除去することがで
きる。従って、テクスチャー加工において、ガラス基板
18表面に傷が発生するのを抑制することができる。
【0078】・ 前記中性水溶液処理又はアルカリ性水
溶液処理の前又は後に酸性水溶液処理を行うことによ
り、ガラス基板18表面に付着した酸化セリウムなどの
研磨剤や鉄系の異物(金属鉄)を容易に除去することが
できる。特に、エッチング力、強酸又はキレート力を有
する酸を使用することにより、研磨剤や鉄系の異物に対
する溶解力と異物の再析出防止力を向上させることがで
き、ガラス基板18表面の異物除去効果を高めることが
できる。
【0079】加えて、酸性水溶液が還元剤を含有してい
ることにより、ガラス基板18に対するエッチングを抑
制しつつ、金属酸化物の分解を促進できて異物の除去能
率を向上させることができる。 (第2実施形態)次に、本発明の第2実施形態について
説明する。なお、本実施形態においては前記第1実施形
態と異なる部分について主に説明し、同一となる部分の
説明を省略する。
【0080】テクスチャーを形成した後に行われる中性
水溶液処理及びアルカリ性水溶液処理に使用される中性
水溶液及びアルカリ性水溶液に用いられる水は、無機塩
の水溶液を電気分解することにより得られた電解水又は
ガスが溶解されたガス溶解水である。無機塩としては、
一般に塩化ナトリウムなどのアルカリ金属塩が用いられ
る。また、電解水は電気分解に際し陽極側又は陰極側で
得られる水が使用される。
【0081】電解水又はガス溶解水を用いることによ
り、テクスチャー21に対して損傷を強めることなく、
ガラス基板18表面に残存する研磨剤などの粒子状の異
物を除去することができる。これらの電解水又はガス溶
解水は機能水と呼ばれ、これらの機能水は水のクラスタ
ー(水分子の集団のサイズ)が小さいため浸透性が増す
などの理由により、粒子状の異物とガラス基板18表面
との間の親和力が弱められて粒子状の異物がガラス基板
18表面から遊離されて除去されやすくなるものと考え
られる。従って、洗浄のために使用する界面活性剤など
の薬剤の使用量を低減させることができる。
【0082】この場合、超音波を照射することにより、
前記の理由に加えてキャビテーションなるエネルギーの
高い現象が起きて電解水又はガス溶解水に基づくラジカ
ルが多く生成し、電解水又はガス溶解水の機能が一層高
められるので好ましい。
【0083】前記電解水としてはカソード水が好まし
く、ガス溶解水としては水素ガスが溶解された水素ガス
溶解水が好ましい。カソード水は水の電気分解に際して
陰極側から取り出される水(水素ガスを含む水)であ
る。これらカソード水又は水素ガス溶解水は、前記の理
由に加えてゼータ電位すなわちガラス基板18表面と中
性水溶液又はアルカリ性水溶液との界面の界面動電位に
よる現象に基づいてガラス基板表面の異物がガラス基板
18表面から引き離されて分離除去されやすくなるもの
と推定される。
【0084】よって、本実施形態の情報記録媒体用ガラ
ス基板の製造方法によれば、テクスチャーの形状変化を
抑制しつつ、ガラス基板表面に残存するダイヤモンドな
どの粒子状の異物を容易かつ速やかに除去することがで
きる。
【0085】
【実施例】以下、前記実施形態を具体化した実施例につ
いて説明する。 (実施例1)ガラス基板として、厚み0.6mm、外径
65mm、内径20mmの円盤状をなすアルミノシリケ
ートガラス(SiO2 63モル%、Al23 16モ
ル%、Na2O 11モル%、Li2O 4モル%、Mg
O 2モル%、CaO 4モル%)を使用した。このガ
ラス基板に内外周端面の面取りを施した後、主表面にラ
ップ研磨加工及び平滑研磨加工を施した。平滑研磨は、
酸化セリウムを含有する研磨剤及びアスカーC硬度が7
0の研磨パッドを用い、ガラス基板の両面を研磨するこ
とによって行った。
【0086】その後、ポリビニルアルコールを用いたス
ポンジ洗浄、強アルカリ性の水溶液を用いた超音波洗浄
によってガラス基板表面に付着した研磨粉を除去した
後、純水でリンスした。続いて、ガラス基板をイソプロ
ピルアルコール蒸気中で1分間乾燥させた。
【0087】次いで、350〜400℃に加熱した硝酸
カリウムと硝酸ナトリウムとの混合溶融塩中にガラス基
板を90分間浸漬することによって、ガラス基板中のリ
チウムイオンやナトリウムイオンをそれらよりイオン半
径の大きいカリウムイオンに置換する化学強化処理を行
った。その後、ガラス基板を65℃の温水中に1時間浸
漬し、溶融塩を除去した。
【0088】次に、テクスチャーマシーン(EDC社
製)を使用し、ガラス基板18を回転させながらダイヤ
モンドスラリーを滴下し、次のような条件でガラス基板
の主表面にテクスチャー加工を行った。そして、取り代
は1nmであった。
【0089】テープ部材23の張力:22.1(N)、テ
ープ部材23の速度:7.6(cm/min)、ローラ22の押
圧力:30.9(N)、スピンドルの回転速度:300
(rpm)、テープ部材23の材質:ポリエステル、ダイ
ヤモンド砥粒の粒子径:0.2(μm)、水性スラリー
の供給量:20(ml/min)。
【0090】テクスチャー加工後には水酸化カリウム水
溶液(pH10)を用い、テープによるアルカリ水溶液
処理を行った。その後、アルカリの滲出を測定した。す
なわち、50℃で100時間放置後に発生するアルカリ
の滲出(アルカリ金属塩の結晶の析出)を光学顕微鏡で
測定した。その結果、アルカリの滲出は非常に少なかっ
た。
【0091】また、テクスチャーの形状を知るために、
テクスチャーの線密度及びアスペリティー(異常突起)
も測定した。その結果、線密度は8000(本/m
m)、アスペリティーはRmaxが7.9(nm)であ
り、良好な結果であった。 (実施例2)テクスチャー加工における取り代を4nm
とした以外は、実施例1と同様にしてテクスチャー加工
及びアルカリ水溶液処理を行ない、アルカリの滲出を測
定した。その結果、アルカリの滲出は非常に少ないもの
であった。
【0092】また、テクスチャーの線密度は9500
(本/mm)、アスペリティーはRmaxが8.5(n
m)であり、良好な結果であった。 (実施例3)テクスチャー加工における取り代を7nm
とした以外は、実施例1と同様にしてテクスチャー加工
及びアルカリ水溶液処理を行ない、アルカリの滲出を測
定した。その結果、アルカリの滲出は少ないものであっ
た。
【0093】また、テクスチャーの線密度は9500
(本/mm)、アスペリティーはRmaxが9.3(n
m)であり、良好な結果であった。 (実施例4)テクスチャー加工前にフッ酸による酸処理
を行なった以外は、実施例1と同様にしてテクスチャー
加工及びアルカリ水溶液処理を行ない、アルカリの滲出
を測定した。酸処理は、ガラス基板を50℃のフッ酸中
に2分間浸漬し、ガラス基板の表面を2nmエッチング
することによって行った。その結果、アルカリの滲出は
非常に少ないものであった。
【0094】また、テクスチャーの線密度は8000
(本/mm)、アスペリティーはRmaxが7.6(n
m)であり、良好な結果であった。 (実施例5)テクスチャー加工前にフッ酸による酸処理
を行なってガラス基板18の表面を4nmエッチング
し、テクスチャー加工における取り代を3nmとした以
外は、実施例4と同様にして酸処理、テクスチャー加工
及びアルカリ水溶液処理を行ない、アルカリの滲出を測
定した。その結果、アルカリの滲出は少ないものであっ
た。
【0095】また、テクスチャーの線密度は9300
(本/mm)、アスペリティーはRmaxが8.2(n
m)であり、良好な結果であった。 (比較例1)テクスチャー加工における取り代を12n
mとした以外は、実施例1と同様にしてテクスチャー加
工及びアルカリ水溶液処理を行ない、アルカリの滲出を
測定した。その結果、アルカリの滲出は多いというもの
であった。
【0096】また、テクスチャーの線密度は9200
(本/mm)、アスペリティーはRmaxが13.4(n
m)であり、アスペリティーが大きく、不適当な結果で
あった。 (実施例6)アルカリ水溶液処理を純水によるスクラブ
処理に代えた以外は実施例1と同様に処理を行った。ス
クラブ処理は、ガラス基板を50℃の純水に2分間浸漬
することによって行った。そして、テクスチャーの線密
度及びアスペリティーを測定した。その結果、線密度は
8500(本/mm)、アスペリティーはRmaxが7.
5(nm)であり、良好であった。 (実施例7)純水によるスクラブ処理をpH10の水酸
化カリウム水溶液のスクラブ処理に代えた以外は実施例
6と同様に処理を行った。そして、テクスチャー21の
線密度及びアスペリティーを測定した。その結果、線密
度は8000(本/mm)、アスペリティーはRmaxが
7.9(nm)であり、良好であった。 (実施例8)純水によるスクラブ処理をpH10の水酸
化カリウム水溶液のシャワー処理に代えた以外は実施例
6と同様に処理を行った。そして、テクスチャー21の
線密度及びアスペリティーを測定した。その結果、線密
度は8300(本/mm)、アスペリティーはRmaxが
8.3(nm)であり、良好であった。 (実施例9)純水によるスクラブ処理をpH10の水酸
化カリウム水溶液の超音波処理に代えた以外は実施例6
と同様に処理を行った。そして、テクスチャー21の線
密度及びアスペリティーを測定した。その結果、線密度
は7900(本/mm)、アスペリティーはRmaxが
7.6(nm)であり、良好であった。 (実施例10)水酸化カリウム水溶液の超音波処理をp
H10のテトラメチルアンモニウムハイドライド水溶液
処理に代えた以外は実施例9と同様に処理を行った。そ
して、テクスチャー21の線密度及びアスペリティーを
測定した。その結果、線密度は8300(本/mm)、
アスペリティーはRmaxが7.6(nm)であり、良好
であった。 (実施例11)テクスチャー加工前に硫酸による酸処理
を行った以外は実施例1と同様に処理を行った。酸処理
は、ガラス基板18を50℃の硫酸中に2分間浸漬する
ことによって行った。そして、アスペリティーを測定し
た。その結果、アスペリティーはRmaxが6.4(n
m)であり、良好であった。 (実施例12)テクスチャー加工前にシュウ酸による酸
処理を行った以外は実施例1と同様に処理を行った。酸
処理は、ガラス基板18を50℃の硫酸中に2分間浸漬
することによって行った。そして、アスペリティーを測
定した。その結果、アスペリティーはRmaxが6.7
(nm)であり、良好であった。 (実施例13)テクスチャー加工前に硫酸による酸処
理、その後水酸化カリウム水溶液によるアルカリ処理を
行った以外は実施例1と同様に処理を行った。酸処理は
ガラス基板18を50℃の硫酸中に2分間浸漬すること
によって行ない、アルカリ処理はpH10の水酸化カリ
ウムを用いたテープ処理によって行った。そして、アス
ペリティーを測定した。その結果、アスペリティーはR
maxが5.7(nm)であり、非常に良好であった。 (実施例14)テクスチャー加工前に硫酸に還元剤とし
てアスコルビン酸を添加した以外は実施例13と同様に
処理を行った。そして、アスペリティーを測定した。そ
の結果、アスペリティーはRmaxが4.9(nm)であ
り、非常に良好であった。 (実施例15)前記実施例9において、テトラアンモニ
ウムハイドライド水溶液の超音波処理を、水素ガスを
1.5ppm溶解した純水(pH7)の処理に代えた以
外は実施例10と同様に処理を行った。そして、テクス
チャー21の線密度及びアスペリティーを測定した。そ
の結果、線密度は8300(本/mm)、アスペリティ
ーはRmaxが6.7(nm)であり、良好であった。 (実施例16)前記実施例9において、水酸化カリウム
水溶液の超音波処理を、水素ガスを1.5ppm溶解し
た純水(pH10)の処理に代えた以外は実施例9と同
様に処理を行った。そして、テクスチャー21の線密度
及びアスペリティーを測定した。その結果、線密度は7
900(本/mm)、アスペリティーはRmaxが6.3
(nm)であり、良好であった。
【0097】なお、前記実施形態又は実施例を次のよう
に変更して構成してもよい。 ・ テクスチャーを形成する前に、中性水溶液処理又は
アルカリ性水溶液処理行うこともできる。このように構
成した場合には、テクスチャー加工前にガラス基板表面
の異物を除去でき、テクスチャー加工における傷の発生
を抑制することができる。
【0098】・ テクスチャーを形成した後で、中性水
溶液処理又はアルカリ性水溶液処理行う前に酸性水溶液
処理を行ってもよい。このように構成した場合、研磨剤
や鉄系の異物の除去効果を高めることができる。
【0099】・ 中性水溶液処理及びアルカリ性水溶液
処理の双方の処理を組合せて行ってもよい。このように
構成した場合、テクスチャーの形状変化を抑制しながら
処理効率を向上させることができる。
【0100】・ 第2実施形態において、ガス溶解水と
して純水を脱気した後、酸素ガスやオゾンガスを溶解し
た水などを用いることもできる。 ・ 第2実施形態において、電解水として水の電気分解
で陽極側から取り出されるアノード水を用いることも可
能である。
【0101】次に、前記実施形態から把握できる技術的
思想について以下に記載する。 ・ 前記テクスチャーの形成によって除去されるガラス
基板の厚みが平均0.5〜4nmである請求項1に記載
の情報記録媒体用ガラス基板の製造方法。この製造方法
によれば、請求項1に記載の発明の効果を向上させるこ
とができる。
【0102】・ 前記酸性水溶液処理、中性水溶液処理
及びアルカリ性水溶液処理の少なくとも一方の処理並び
にテクスチャーの形成によって除去されるガラス基板の
厚みが10nm以下である請求項7から請求項10のい
ずれか一項に記載の情報記録媒体用ガラス基板の製造方
法。この製造方法によれば、請求項7から請求項10の
いずれか一項に記載の発明の効果に加え、ガラス基板表
面からのアルカリの滲出を確実に抑制することができ
る。
【0103】・ 前記還元剤は、過酸化水素酸又はアス
コルビン酸である請求項10に記載の情報記録媒体用ガ
ラス基板の製造方法。この製造方法によれば、請求項1
0に記載の発明の効果に加え、還元剤による汚染を防止
しつつ、還元力を向上させることができる。
【0104】・ 前記中性水溶液処理及びアルカリ性水
溶液処理の少なくとも一方の処理の前に酸性水溶液処理
を行う請求項8に記載の情報記録媒体用ガラス基板の製
造方法。この製造方法によれば、請求項8に記載の発明
の効果に加え、ガラス基板表面の異物を効率的に除去で
きるとともに、ガラス基板のエッチング量を減じること
ができる。
【0105】・ 前記酸性水溶液処理を行なった後にテ
クスチャーを形成し、その後に中性水溶液処理及びアル
カリ性水溶液処理の少なくとも一方の処理を行うことを
特徴とする請求項8から請求項10のいずれか一項に記
載の情報記録媒体用ガラス基板の製造方法。このように
構成した場合、ガラス基板の表面をより効果的に清浄化
することができる。
【0106】・ 前記化学強化処理後のガラス基板の主
表面の平均粗さRaは0.1〜1.5nmであることを
特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記
載の情報記録媒体用ガラス基板の製造方法。この製造方
法によれば、請求項1から請求項8のいずれか一項に記
載の発明の効果に加え、情報記録媒体用として好適なテ
クスチャーを形成することができる。
【0107】・ 円盤状に形成されたガラス基板を化学
強化塩の加熱溶融液中に浸漬してガラス基板中の一部の
イオンをそれよりイオン半径の大きなイオンに交換して
化学強化処理した後、ガラス基板の主表面に研磨用スラ
リーを供給しながらテープ部材を円周方向に摺接させて
ライン状のテクスチャーを形成し、該テクスチャーは、
AFM(原子間力顕微鏡)で測定されたRp(最大山高
さ)とRMS(自乗平均平方根粗さ)との比Rp/RMS
が15以下のものである情報記録媒体用ガラス基板。こ
のように構成した場合、磁気ヘッドの浮上高さを低くで
き、磁気ヘッドの浮上安定性を向上させることができ
る。
【0108】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明
の情報記録媒体用ガラス基板の製造方法によれば、ガラ
ス基板からのアルカリの滲出を抑制することができると
ともに、ガラス基板表面に形成されるテクスチャーの形
状変化を抑制することができる。
【0109】請求項2に記載の発明の情報記録媒体用ガ
ラス基板の製造方法によれば、請求項1に記載の発明の
効果に加え、テクスチャーの形状変化を抑制しながら中
性水溶液処理又はアルカリ性水溶液処理を行うことがで
きる。
【0110】請求項3に記載の発明の情報記録媒体用ガ
ラス基板の製造方法によれば、請求項1又は請求項2に
記載の発明の効果に加え、物理的な処理力により中性水
溶液処理又はアルカリ性水溶液処理を行うことができ
る。
【0111】請求項4に記載の発明の情報記録媒体用ガ
ラス基板の製造方法によれば、請求項2又は請求項3に
記載の発明の効果に加え、ガラス基板に対するエッチン
グを抑制しながら中性水溶液処理又はアルカリ性水溶液
処理を行うことができる。
【0112】請求項5に記載の発明の情報記録媒体用ガ
ラス基板の製造方法によれば、請求項2から請求項4の
いずれか一項に記載の発明の効果に加え、テクスチャー
の形状変化を抑制しつつ、ガラス基板表面に残存する研
磨剤などの粒子状の異物を容易に除去することができ
る。
【0113】請求項6に記載の発明の情報記録媒体用ガ
ラス基板の製造方法によれば、請求項5に記載の発明の
効果を向上させることができる。請求項7に記載の発明
の情報記録媒体用ガラス基板の製造方法によれば、請求
項1から請求項6のいずれか一項に記載の発明の効果に
加え、テクスチャー加工前にガラス基板表面の異物を除
去でき、テクスチャー加工における傷の発生を抑制する
ことができる。
【0114】請求項8に記載の発明の情報記録媒体用ガ
ラス基板の製造方法によれば、請求項7に記載の発明の
効果に加え、研磨剤や鉄系の異物を容易に除去すること
ができる。
【0115】請求項9に記載の発明の情報記録媒体用ガ
ラス基板の製造方法によれば、請求項8に記載の発明の
効果に加え、エッチング、強酸又はキレートによる溶解
力と異物の再析出防止力を向上させることができ、ガラ
ス基板表面の異物除去効果を高めることができる。
【0116】請求項10に記載の発明の情報記録媒体用
ガラス基板の製造方法によれば、請求項8又は請求項9
に記載の発明の効果に加え、ガラス基板に対するエッチ
ングを抑制しつつ、金属酸化物の分解を促進できて異物
の除去能率を向上させることができる。
【0117】請求項11に記載の発明の情報記録媒体用
ガラス基板によれば、請求項1から請求項10のいずれ
か一項に記載の発明の効果に加え、ガラス基板表面の情
報を読み取る読取り装置の浮上高さを低くでき、読取り
装置の浮上安定性を向上させることができる。
【0118】請求項12に記載の発明の情報記録媒体用
ガラス基板によれば、請求項11に記載の発明の効果に
加え、テクスチャー形成後のガラス基板表面に磁性層を
設けるとき、読取り装置が信号を読み取りにくくなるの
を抑制することができる。
【0119】請求項13に記載の発明の情報記録媒体用
ガラス基板によれば、請求項11又は請求項12に記載
の発明の効果に加え、読取り装置の浮上高さをより低く
でき、読取り装置の浮上安定性をさらに向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の情報記録媒体用ガラス基板の
製造工程を示す工程図。
【図2】 ガラス基板の主表面にテクスチャーを形成す
る装置の斜視図。
【図3】 テクスチャー形成後のガラス基板の主表面を
示す平面図。
【図4】 ガラス基板の深さと組成との関係を示すグラ
フ。
【図5】 円周状に形成されたテクスチャーを示す概略
図。
【符号の説明】
14…化学強化工程、15…酸処理工程、16…テクス
チャー加工工程、17…中性水溶液処理又はアルカリ水
溶液処理工程、18…ガラス基板、20…ガラス基板の
主表面、21…テクスチャー、23…テープ部材、24
…研磨用スラリーとしてのダイヤモンドスラリー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅山 竜郎 大阪府大阪市中央区北浜四丁目7番28号 日本板硝子 株式会社内 (72)発明者 奥畑 浩治 大阪府大阪市中央区北浜四丁目7番28号 日本板硝子 株式会社内 (72)発明者 橋本 敏昭 大阪府大阪市中央区北浜四丁目7番28号 日本板硝子 株式会社内 Fターム(参考) 4G059 AA08 AB01 AB03 AB09 AB11 AC03 AC24 BB12 5D006 CB04 CB07 DA03 FA02 5D112 AA02 AA24 BA03 BA09 GA02 GA09 GA28 GA30

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤状に形成されたガラス基板を化学強
    化塩の加熱溶融液中に浸漬してガラス基板中の一部のイ
    オンをそれよりイオン半径の大きなイオンに交換して化
    学強化処理した後、ガラス基板の主表面に研磨用スラリ
    ーを供給しながらテープ部材を円周方向に摺接させてラ
    イン状のテクスチャーを形成する情報記録媒体用ガラス
    基板の製造方法であって、 前記テクスチャーの形成によって除去されるガラス基板
    の厚みが平均0.5〜10nmであることを特徴とする
    情報記録媒体用ガラス基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記テクスチャーを形成した後、中性水
    溶液処理及びアルカリ性水溶液処理の少なくとも一方の
    処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報記録
    媒体用ガラス基板の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記中性水溶液処理及びアルカリ性水溶
    液処理の少なくとも一方の処理は、帯状の摺接部材で摺
    りながら行う方法、スクラブ部材で摺りながら行う方
    法、超音波を照射しながら行う方法並びに中性水溶液処
    理及びアルカリ性水溶液処理の少なくとも一方をシャワ
    ーして行う方法の少なくとも1種の方法で行われるもの
    であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    情報記録媒体用ガラス基板の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記アルカリ性水溶液は、テトラアンモ
    ニウムハイドライドの水溶液である請求項2又は請求項
    3に記載の情報記録媒体用ガラス基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記中性水溶液及びアルカリ性水溶液に
    用いられる水は、無機塩の水溶液を電気分解することに
    より得られた電解水又はガスが溶解されたガス溶解水で
    ある請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の情報
    記録媒体用ガラス基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記電解水は電気分解の陰極側から取り
    出されるカソード水であり、ガス溶解水は水素ガスが溶
    解された水素ガス溶解水である請求項5に記載の情報記
    録媒体用ガラス基板の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記テクスチャーを形成する前に、中性
    水溶液処理及びアルカリ性水溶液処理の少なくとも一方
    の処理を行うことを特徴とする請求項1から請求項6の
    いずれか一項に記載の情報記録媒体用ガラス基板の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 前記中性水溶液処理及びアルカリ性水溶
    液処理の少なくとも一方の処理の前又は後に酸性水溶液
    処理を行うことを特徴とする請求項7に記載の情報記録
    媒体用ガラス基板の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記酸性水溶液は、弗化水素酸、珪弗化
    水素酸、硫酸、硝酸、塩酸、スルファミン酸、酢酸、酒
    石酸、クエン酸、グルコン酸、マロン酸及びシュウ酸か
    ら選ばれる少なくとも1種の水溶液であることを特徴と
    する請求項8に記載の情報記録媒体用ガラス基板の製造
    方法。
  10. 【請求項10】 前記酸性水溶液は、還元剤を含有して
    いることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の情
    報記録媒体用ガラス基板の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記テクスチャーは、AFM(原子間
    力顕微鏡)で測定されたRp(最大山高さ)とRMS(自
    乗平均平方根粗さ)との比Rp/RMSが15以下のも
    のである請求項1から請求項10のいずれか一項に記載
    の情報記録媒体用ガラス基板の製造方法により製造され
    る情報記録媒体用ガラス基板。
  12. 【請求項12】 前記テクスチャーは、AFM(原子間
    力顕微鏡)で測定されたRy(最大谷高さ)が10nm
    以下である請求項11に記載の情報記録媒体用ガラス基
    板。
  13. 【請求項13】 前記テクスチャーの幅Lが10〜20
    0nm、尾根高さHが2〜10nm、及び平均尾根凹部
    深さDが2nm以下で、かつ平均尾根凹部深さDに対す
    る高さHの比H/Dが10以上である請求項11又は請
    求項12に記載の情報記録媒体用ガラス基板。
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