JP4189383B2 - 磁気記録媒体用ガラス基板の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、磁気ディスク、光磁気ディスクまたは光ディスク等の情報記録媒体に用いられるガラス基板及びその製造方法に関し、詳しくは、周方向に延びるテクスチャーが形成された表面を有するガラス基板の製造方法に関する。
情報記録媒体の1つとして、ハードディスク装置の磁気ディスクが知られている。磁気ディスクは中心円孔を有する円盤であり、ガラス基板の表面に磁性膜を積層することによって作製される。磁気ディスクは中心円孔に差し込まれたスピンドルによって回転される。磁気ディスクに記録された情報は、磁気ディスクの表面から一定距離だけ浮上した状態でその表面に沿って移動する磁気ヘッドにより読み取られる。
磁気ディスクの記録容量を増大させるため、高記録密度の磁気ディスクが望まれている。特開2002−251716号公報は、ガラス基板の表面に周方向へ延びる尾根状の突起すなわちテクスチャーを形成し、磁気異方性を高めることにより、磁気ディスクを高記録密度化する方法を開示している。詳しくは、ガラス基板を形成するための材料すなわちガラス板を用意し、そのガラス板の表面を複数段階で研磨して平滑にし、その表面に研磨剤を供給しながらその表面を研磨テープで周方向に摺ることにより、テクスチャーが形成される。
テクスチャードガラス基板は、テクスチャーを有さないガラス基板と比較し、移動中に磁気ヘッドがディスク表面の固着(スティッキング)しにくい。テクスチャードガラス基板は、スティッキングしにくいため、ディスク表面とヘッドとの距離を小さくすることができる。一般に、ディスク表面と磁気ヘッドの距離を小さくすることで、磁気ディスクの記録密度を高めることができるため、テクスチャードガラス基板は高記録密度化に有利である。
しかし、先端の揃った突起を有するテクスチャーを形成することは難しく、異常に高い突起のような欠点を有する不均一なテクスチャーが形成されてしまうことがある。ディスク表面と磁気ヘッドとの距離が小さい場合、不均一なテクスチャーを有するガラス基板から形成された磁気ディスクでは、移動中の磁気ヘッドが異常突起に衝突したり、異常突起に引っ掛かり、グライドエラーが発生しやすい。そのような磁気ディスクは、グライドエラーが発生しにくいように、ディスク表面と磁気ヘッドとの距離を大きくしなければならない。言い換えると、そのような磁気ディスクのヘッドの浮上高さは高い。従って、同じ工程で製造されたテクスチャードガラス基板であっても、テクスチャーの欠点の有無によりヘッド浮上高さにばらつきがあるという問題があった。
テクスチャーの欠点を低減するため、ガラス基板の表面を硬質スポンジで擦ったり、エッチングする処理が行なわれている。ガラス基板の表面を硬質スポンジで擦って異常突起を部分的に削り取ることで、異常に高い突起が排除される。しかし、ガラス基板の表面が傷つくおそれがあった。一方、ガラス基板の表面をエッチングすることで、異常突起の上端部分を等方的にエッチングすることで、異常に高い突起が排除される。しかし、エッチングによって小さな(正常な)突起や凹部が消失し、テクスチャーの形状が所望のものとは異なってしまうおそれがあった。ディスク表面の傷や形状の変化したテクスチャーは、グライドエラー及びスティッキングの発生原因となり、磁気ヘッドのクラッシュ頻度及び磁気ディスクの傷つき頻度が高くなる。そのため、所望のテクスチャーを有するガラス基板を高い歩留まりで製造することはできなかった。
本発明の目的は、高品質のガラス基板を高い歩留まりで製造することのできる方法を提供することにある。
本発明の一態様は、所定の組成と所定の耐薬品性とを有する円盤状のガラス板の表面に、所定の組成と異なる組成と所定の耐薬品性よりも低い耐薬品性とを有する表面層を形成する工程と、研磨剤と研磨部材とを用いて表面を研磨し、当該表面に周方向に延びると共に表面層の下層に達するように延びる複数の突条を有するテクスチャーを形成する工程と、エッチング液を使用し、複数の突条の一部であって表面層を選択的に除去する工程とを備える磁気記録媒体用ガラス基板の製造方法を提供する。
本発明の別の態様は、所定の組成と所定の耐薬品性とを有する円盤状のガラス板を用意する工程と、ガラス板を研磨して平滑な表面を形成する工程と、平滑な表面を化学処理して、所定の組成と異なる組成、所定の耐薬品性よりも低い耐薬品性、及び第1の厚みを有する表面層を形成する工程と、表面に、表面層と当該表面層に隣接する下層とにわたって延びる複数の突条を含むテクスチャーを形成する工程と、複数の突条が平坦な上面を有しかつ各上面が互いに面一であると共に下層上に第1の厚みよりも小さい第2の厚みを有する表面層が残るように、表面層を均一にエッチングすることにより、表面層に含まれる複数の突条の一部のみを選択的に除去する工程とを備える磁気記録媒体用ガラス基板の製造方法を提供する。
本発明の別の態様は、算術平均粗さに対する最大山高さの比が10以下である表面を有する磁気記録媒体用ガラス基板の製造方法を提供する。
以下、本発明の一実施形態に係るガラス基板及びその製造方法を説明する。
図1に示すように、磁気記録媒体用ガラス基板21は、中心円孔21bを有する円盤である。ガラス基板21は、珪素酸化物と、アルミニウム酸化物及びアルカリ土類金属酸化物のうちの少なくとも1種とを少なくとも含む多成分系のガラス材料製である。
多成分系のガラス材料としては、フロート法、ダウンドロー法、リドロー法又はプレス法で製造されたソーダライムガラス、アルミノシリケートガラス、ボロシリケートガラス、結晶化ガラスが挙げられる。ソーダライムガラスは、二酸化ケイ素(SiO)と、酸化ナトリウム(NaO)と、酸化カルシウム(CaO)とを主成分として含む。アルミノシリケートガラスは、SiOと、酸化アルミニウム(Al)と、アルカリ金属酸化物RO(Rはカリウム(K)、ナトリウム(Na)またはリチウム(Li))とを主成分として含む。結晶化ガラスとしては、酸化リチウム(LiO)−SiO系ガラス、LiO−Al−SiO系ガラス、RO−Al−SiO系ガラスが挙げられる。ROはアルカリ土類金属酸化物を示し、Rはマグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)またはバリウム(Ba)である。
多成分系のガラス材料として、ソーダライムガラス、アルミノシリケートガラス、ボロシリケートガラスまたは結晶化ガラス中に、酸化ジルコニウム(ZrO2)や酸化チタン(TiO2)を含ませた化学強化用ガラスを使用してもよい。
ガラス基板21の表面22に、例えばコバルト(Co)、クロム(Cr)、鉄(Fe)等の金属又はそれらの合金よりなる磁性膜と、保護膜とを含む複数の膜を形成することにより、情報記録媒体が製造される。当該情報記録媒体はハードディスク装置等の情報記録装置内において回転可能に支持される。該情報記録装置のヘッドにより、情報記録媒体に記録情報が記録され、情報記録媒体から記録情報が読み出される。
前記ヘッドは、所望の記録情報が記録された位置まで回転する情報記録媒体の表面に沿って移動する(シーク動作)。このシーク動作は、ノイズの発生、情報記録媒体の傷つき等の不具合が起こることを抑制するため、ヘッドが情報記録媒体の表面から浮上した状態で行われることが理想とされる。実際には、近年の高記録密度化の要請により情報記録媒体の表面からのヘッドの浮上高さは5nm以下である。シーク動作中のヘッドは情報記録媒体の表面に瞬間的に接触する。
情報記録媒体とヘッドとの固着を防ぐため、ガラス基板21の表面22には複数の突条24から構成されたテクスチャー23が形成されている。複数の突条24はガラス基板21の周方向へ延び、互いに同心円である。図2Bに示すように、複数の突条24の頂部は基準線25を超えないように、好ましくは基準線25にそろうように、テクスチャー23は形成される。すなわち、図2Aに示すように、上端が基準線25を超える突条24の一部分、詳しくは、基準線25よりも上の部分を選択的に取り除くことにより、平坦化された上面を有する突条24に加工される。一方、その上端が基準線25を超えない突条24は尖った頂部を有する。
テクスチャー23の形成された表面22を有するガラス基板(テクスチャードガラス基板)21は、平滑又は超平滑な表面を有するガラス基板と比較し、情報記録媒体として使用したときに、ヘッドとの接触面積は小さい。このため、テクスチャードガラス基板21は、情報記録媒体の表面に塗布された潤滑油のような粘着材料によって発生する情報記録媒体の表面とヘッドとの固着を抑制することができる。テクスチャー23は、基準線25に揃えられた高さを有する突条24により構成される。このため、シーク動作中のヘッドと突条24の側面との衝突や引っ掛かりが生じにくく、グライドエラーの発生が抑制される。ガラス基板21はヘッドの浮上高さを低くしてもグライドエラーの発生が抑制されているので、情報記録媒体の表面とヘッドとの距離をより短縮することができ、情報記録媒体の高記録密度化に適している。
テクスチャードガラス基板21の表面粗さ、すなわち原子間力顕微鏡(AFM、デジタルインスツルメント社製)で測定された算術平均粗さRaの範囲は、好ましくは0.1〜1.5nmであり、より好ましくは0.1〜1.0nmであり、さらに好ましくは0.1〜0.6nmである。粗さRaが上記の範囲より大きくなると、グライドエラーが発生しやすくなり、ヘッドの浮上高さが高くなる。粗さRaが0.1nm未満の場合、ガラス基板21を製造するための研磨時間が長くなり、歩留まりが低下し、ガラス基板21の製造コストが嵩む。また、突条24が小さなものとなり、ヘッドの接触面積が大きくなり、スティッキングが発生しやすくなる。
AFMで測定される、テクスチャードガラス基板21の最大山高さRpは、好ましくは10nm以下である。最大山高さRpが10nmを超えると、ガラス基板21の表面22に存在する異常に高い突起(アスペリティ)によって、グライドエラーが発生しやすくなり、ヘッドの浮上高さが高くなる。
RaとRpの比(Rp/Ra比)は、好ましくは10以下である。Rp/Ra比が10を超えると、ヘッドが凸部あるいはアスペリティを越えにくくなり、グライドエラーが発生しやすくなり、ヘッドの浮上特高さが高くなる。
次に、ガラス基板21の製造方法について説明する。
図3は、ガラス基板21の製造方法を示すフローチャートである。その製造方法は、円盤加工工程S11、端面面取り工程S12、研磨工程S13、表面層形成工程S14、テクスチャー加工工程S15及び表面層除去工程S16を含む。
円盤加工工程S11においては、多成分系のガラス材料のシートを超硬合金又はダイヤモンド製のカッターを用いて切断することにより、その中心に円孔21bを有する円盤状のガラス板21aが得られる。
端面面取り工程S12においては、所定の外径及び内径になるようにガラス板21aが研削され、内外縁の角部が研磨によって面取りされる。
研磨工程S13においては、ガラス板21aの表面が研磨によって平滑にされる。研磨工程S13は、前段研磨加工と後段研磨加工の2段階に分けて行なうことが好ましい。前段研磨加工では、ガラス板21aの反り、うねり、及び、凹凸やクラック等の欠陥が取除かれ、平坦で厚みの整えられたガラス板21a面が得られる。前段研磨加工では、比較的粒径の粗い研磨剤が使用され、研磨パッドは使用しないか、あるいは硬質で目の粗いものが使用される。
後段研磨加工では、情報記録媒体として要求される表面の平滑性を満たすように、ガラス板21aが研磨される。後段研磨加工後のガラス板21aの表面粗さは、ガラス基板21のものに相当する。つまり、算術平均粗さRaが1.5nm以下となるまでガラス板21aは研磨される。
後段研磨加工では使用される研磨剤は、比較的粒径が細かく、ガラス材料に対する親和力が高い、例えば酸化セリウムや酸化ランタン等の希土類酸化物、またはコロイダルシリカである。研磨パッドは合成樹脂発泡体やスウェードのような軟質で目の細かい材料であることが好ましい。
前段研磨加工及び後段研磨加工の各々は、ガラス板21aの研磨効率、表面の平滑性等の向上を図るため、さらに複数の段階に分けて行ってもよい。研磨工程S13の後には、ガラス板21aの表面に残留する研磨剤や研磨くずを除去するために洗浄を行うことが好ましい。
表面層形成工程S14においては、図5Aに示すように、研磨されたガラス板21aに表面層27が形成される。表面層27の組成はガラス板21aの内部すなわち表面層27を除く他の部分26の組成と異なり、表面層27の耐薬品性はその下層26のものよりも低い。
例えば、表面層形成工程S14では、まず、強酸性水溶液でガラス板21aの表面を変質させて表面層27が形成され、その後、強アルカリ性水溶液で表面層27の厚みまたは変質の程度が調整される。強酸性水溶液との接触により、ガラス板21aの表面付近のアルカリ土類金属酸化物及びアルミニウム酸化物がアルカリ土類金属イオン及びアルミニウムイオンとなって強酸性水溶液中に溶出し、変質した表面層27が形成される。強アルカリ性水溶液との接触により、表面層27が均質にエッチングされることにより、表面層27の過剰に変質した部分が除去され、所望する厚みを有するように表面層27の一部が除去される。
アルカリ土類金属イオン及びアルミニウムイオンのイオン半径は比較的大きいため、アルカリ土類金属イオン及びアルミニウムイオンの取り除かれたガラス板21aの表面では、ガラスを形成する分子骨格中に大きな隙間が形成される。このようなガラス板21aの表面に、例えば酸性水溶液、アルカリ性水溶液等の薬品を接触させた場合、同隙間にこれら薬品に由来する他のイオンが入り込み、表面付近のガラスの分子中のSi−O結合が影響を受ける。従って、表面層27の耐薬品性すなわち耐酸性や耐アルカリ性は低下する。
表面層27は研磨工程S13で強酸性及び強アルカリ性の研磨剤(研磨液)を使用して形成されてもよい。この場合、研磨工程S13と表面層形成工程S14とを1つの処理で行うことが可能であり、ガラス基板21の形成に係る工程数が低減される。
表面層27は強酸性及び強アルカリ性水溶液にガラス板21aを浸漬することにより形成されるのが好ましい。この場合、浸漬時間を変更することによってガラス板21aに対する強酸性及び強アルカリ性水溶液の浸透の度合いを調整することができ、表面層27の厚みを調整することができる。
pHが3.0以下の強酸性水溶液を使用することが好ましい。pHが3.0を超える場合、アルカリ土類金属イオン又はアルミニウムイオンを十分に溶出させることができず、ガラス板21aの表面を十分に変質させることができなくなる。強酸性水溶液として、フッ化水素酸、ケイフッ化水素酸、硫酸、硝酸、塩酸、スルファミン酸、酢酸、酒石酸、クエン酸、グルコン酸、マロン酸、及びシュウ酸から選択される少なくとも1種が使用される。
pHが10.5以上の強アルカリ性水溶液を使用することが好ましい。pHが10.5未満の場合、表面層27を均質にエッチングすることが難しくなり、その厚み、変質の程度等を調整し、制御することが困難となる。強アルカリ性水溶液として、水酸化カリウム水溶液、水酸化ナトリウム水溶液、アンモニア水等の無機アルカリ水溶液、及びテトラアンモニウムハイドライド等の有機アルカリ水溶液から選択される少なくとも1種が使用される。
図5Bは、表面層27の形成されたアルミノシリケートガラスにおいて、その表面からの深さと、各種成分のイオン数を二次イオン質量分析計(SIMS)を使用して測定した結果を示すグラフである。
この結果より、アルカリ土類金属イオンであるカルシウムイオン(Ca2+)及びマグネシウムイオン(Mg2+)と、アルミニウムイオン(Al3+)については、それらのイオン数は、ガラス板21aの表面に近づくにつれて減少している。すなわち、表面層27におけるカルシウムイオン、マグネシウムイオン及びアルミニウムイオンは、下層26のものより少ない。一方、珪素酸化物に由来するケイ素イオン(Si4+)については、下層26と表面層27とでイオン数の変化はない。従って、表面層27の珪素酸化物の含有量は、Ca2+、Mg2+及びAl3+の減少によって、下層26のものに対して相対的に高められている。
具体的に、表面層27のガラス組成中における珪素酸化物の含有率は、下層26のガラス組成中における珪素酸化物の含有率に対し、1.0倍を超えかつ1.4倍以下であることが好ましい。表面層27の珪素酸化物の含有率が下層26の含有率の1.4倍を超えると、耐薬品性が過剰に低下し、例えばガラス板21aを洗浄するために弱酸性、弱アルカリ性等の洗浄液を使用した場合にガラス板21aの表面にテクスチャー23以外の凹凸が形成されてしまうおそれがある。
表面層27の厚みは、好ましくは1〜7nmであり、より好ましくは2〜6nmであり、さらに好ましくは2〜5nmである。表面層27が過剰に薄いと、テクスチャー加工工程S15において適度な厚みの表面層27を残しにくくなるとともに、表面層27が全て取り除かれてテクスチャー23の突条24の高さを揃えることができなくなるおそれがある。表面層27が過剰に厚いと、テクスチャー加工工程S15での除去量が多くなり、表面層27を適度な厚みで残しにくくなるとともに、表面層27にのみテクスチャー23が形成され、表面層27の除去時にテクスチャー23が失われるおそれがある。
テクスチャー加工工程S15においては、ガラス板21aにテクスチャー23が形成される。テクスチャー加工工程S15では、アルミニウム基板のテクスチャー処理などで一般的に使用されるテクスチャーマシンが使用される。
ここで、テクスチャーマシンについて説明する。
図4に示すように、当該テクスチャーマシンは、ガラス板21aの直上位置に回動自在に支持されたローラ31を備えている。同ローラ31は、その長さがガラス板21aの半径にほぼ等しく、ガラス板21aの半径方向に延びるように配設されている。該ローラ31とガラス板21aの表面との間には、研磨用摺接部材としてのテープ部材32がローラ31の一側方からこれらの間を通って他側方へ移動するように配設されている。このテープ部材32は、ガラス板21aとローラ31との間を通る際、ローラ31からの圧力によってガラス板21aの表面に押圧されて摺接される。また、ガラス板21aの表面には、研磨剤としてのダイヤモンドスラリー33が滴下される。そして、ガラス板21aを図4中の矢印方向に回転させながら、テープ部材32をガラス板21aの表面に摺接させ、同表面を良好に制御しつつ研削することにより、テクスチャー23が形成される。
テープ部材32は、例えばポリエチレン繊維等の織物、不織布、植毛品等をテープ状に形成したものであり、その材質は特に制限されず、この種のテクスチャー形成に使用されるものであればいかなるものも用いることができる。ダイヤモンドスラリー33は、研磨粉としてのダイヤモンド砥粒を水等の液中に分散させて得られるものである。このダイヤモンド砥粒は、要求されるテクスチャー23の密度に応じてその粒径、形状が適宜選択される。ダイヤモンド砥粒の平均粒径(D50)は好ましくは0.05〜0.3μm、より好ましくは0.08〜0.25μmである。D50が0.05μm未満の場合、ガラス板21aに対する研磨能力が不十分であり、テクスチャー23の形成速度が遅くなるため、歩留まりの低下、加工コストの高騰を招く。一方、D50が0.3μmを超えると、ガラス板21aの半径方向でテクスチャー23を均等に形成することができなくなるおそれがある。
テクスチャー加工工程S15では、表面層27が残留するようにガラス板21aの表面部分が研削され、図2Aに示すように、複数の突条24からなるテクスチャー23が形成される。このとき、突条24の高さは揃っておらず、尖った頂部を有している。そして、複数の突条24のうちのいくつかは、その上端が基準線25、つまりガラス板21aの下層26と表面層27との境界を越えている。すなわち、基準線25よりも上側の部分は表面層27に含まれている。
テクスチャー加工工程S15において、表面層27は、表面層27の厚みに応じた所定の深さ、具体的には平均で10nm以下で除去される。除去量が10nmを越えると、ガラス基板21の表面22が却って荒れることとなり、グライドエラーが発生しやすく、ヘッドの浮上高さが高くなるおそれがある。
表面層除去工程S16においては、テクスチャー加工されたガラス板21aの表面層27が除去される。具体的には、エッチング液にガラス板21aが浸漬される。耐薬品性の低下された表面層27の突条24の上端部分は、エッチング液によって溶解され、除去される。そして、図2Bに示すように、突条24において表面層27に該当する部分が選択的に除去され、均一な高さに揃えられた複数の突条24よりなるテクスチャー23が形成される。
エッチング液には、表面層27のみをエッチングし、下層26には影響を与えないように、ガラス材料に対するエッチング能が低いアルカリ性のものを使用することが好ましい。酸性のエッチング液はアルカリ性のものより高いエッチング能を有するため、耐薬品性の低下された表面層27だけでなく、下層26もエッチングしてしまうおそれがある。
好ましいエッチング液は、pHが11.0〜13.0のアルカリ性水溶液である。pHが11.0未満の場合、エッチング能が過剰に低く、表面層27が十分にエッチングして除去できないおそれがある。pHが13.0を超えると、過剰なエッチング能により下層26までエッチングされてしまうおそれがある。また、アルカリ性水溶液には、前に表面層形成工程S14で使用される少なくとも1種を使用することができる。また、ガラス板21aの表面を洗浄するため、エッチング液として使用するアルカリ性水溶液に、界面活性剤、キレート剤、有機溶剤等の助剤(ビルダー)を添加してもよい。
一実施形態によれば、以下の利点が得られる。
ガラス基板21の製造方法では、円盤加工工程S11、端面面取り工程S12、研磨工程S13、表面層形成工程S14、テクスチャー加工工程S15、及び表面層除去工程S16が順番に行われる。表面層形成工程S14ではガラス板21aの表面のガラス組成が変えられ、同表面に耐薬品性の低下された表面層27が形成される。テクスチャー加工工程S15では、表面層27が残留するようにガラス板21aの表面を研削することにより、同表面に複数の突条24よりなるテクスチャー23が形成される。表面層除去工程S16では、突条24において表面層27に対応する部分(上端)がエッチングによって除去され、突条24の高さが均一に揃えられる。従って、ヘッドの浮上高さを低くできるガラス基板21が高い歩留まりで製造される。
また、表面層除去工程S16で使用されるエッチング液には、酸性のものと比較してエッチング能の低いアルカリ性のものが使用される。このため、ガラス板21a下層26に影響を与えることなく、表面層27のみを選択的に除去することができる。
また、表面層形成工程S14では、ガラス板21aからアルカリ土類金属イオン又はアルミニウムイオンを溶出させることで、下層26の珪素酸化物の含有量よりも相対的に高い珪素酸化物の含有量を有する表面層27が形成される。アルカリ土類金属イオンまたはアルミニウムイオンが選択的にかつ容易に溶出するので、表面層27の耐薬品性の調整は比較的簡易である。
表面層27の厚みは1〜7nmであることから、テクスチャー加工工程S15において、突条24の上端部分に適度な厚みの表面層27を残すことができ、各突条24を均一な高さに簡易に揃えることができる。
表面層形成工程S14では、pHが3.0以下の強酸性水溶液にガラス板21aが浸漬され、その後、pHが10.5以上の強アルカリ性水溶液にガラス板21aが浸漬される。ガラス板21aの浸漬時間を変更することによって、ガラス板21aの表面に対する強酸性及び強アルカリ性水溶液の浸透の度合いが変更されるので、表面層27の厚みの調整は容易である。
製造されたガラス基板21のRp/Ra比は10以下である。すなわち、突条24の高さは略均一に揃えられている。従って、歩留まりよく製造されたガラス基板21は、グライドエラーの発生を引き起こしにくい良好な情報記録媒体としての使用に適している。
以下、本発明の実施例及び比較例について説明する。
実施例1
アルミノシリケートガラスシートから、厚み0.6mm、外径65mm、内径20mmのサイズを有するガラス板を用意した。アルミノシリケートガラスの組成は、SiO 63モル%、Al 16モル%、NaO 11モル%、LiO 4モル%、MgO 2モル%、CaO 4モル%であった。次に、同ガラス板を濃度3%でpHが1未満の硫酸に温度35℃で3分間浸漬し、その後、濃度0.01%でpHが11の水酸化カリウム水溶液(KOH)に温度35℃で3分間浸漬し、3nmの厚みを有する表面層を形成した。この後、次の条件でガラス板にテクスチャーを形成した。
テープ部材の材質:ポリエステル
テープ部材の張力:22.1N
テープ部材の速度:7.6cm/min
ローラの押圧力:30.9N
ガラス板の回転数:300rpm
ダイヤモンドスラリーの供給量:20ml/min
ダイヤモンド砥粒の粒子径:0.2μm
テクスチャー形成後、ガラス板を濃度1%の水酸化カリウム水溶液に温度35℃で3分間浸漬して、表面層を除去し、実施例1のガラス基板を得た。
AFMを使用し、ガラス基板の表面のRa及びRpを10箇所以上について測定した。視野は10μm×10μmである。Ra及びRpの平均値を算出し、Rp/Ra比を算出した。Rp/Ra比は8であり、グライドエラーを引き起こしにくい良好なガラス基板であることがわかった。
実施例2
表面層の厚みを5nmとした以外は、実施例1と同様である。実施例2のガラス基板のRp/Ra比は5であり、グライドエラーを引き起こしにくい良好なガラス基板であることがわかった。
比較例1
表面層除去工程S16を施さなかった以外は、実施例1と同様である。比較例1のガラス基板のRp/Ra比は11であった。表面層除去工程S16を施さなかったので、突条の高さが揃っておらず、ガラス基板の表面が荒れていることがわかった。
比較例2
表面層除去工程S16で濃度20ppmのフッ化水素酸を使用した以外は、実施例1と同様にしてガラス板を加工し、比較例2のガラス基板を得た。このガラス基板のRp/Ra比を算出した結果、Rp/Ra比は18であった。この結果と、比較例1の結果との対比から、表面層除去工程S16でエッチング液に強酸性水溶液を使用した場合、表面層除去工程S16を施さない場合よりもさらにガラス基板の表面が荒れ、グライドエラーを引き起こしやすいことが示された。
比較例3
表面層形成工程でpH4の硫酸を使用し、表面層の厚みを1nmとした以外は、実施例1と同様にしてガラス板を加工し、比較例3のガラス基板を得た。このガラス基板のRp/Ra比を算出した結果、Rp/Ra比は12であった。この結果から、表面層形成工程で酸性水溶液のみを使用した場合、あるいは表面層の厚みが1nm以下の場合、ガラス基板の表面が荒れ、グライドエラーを引き起こしやすいことが示された。
一実施形態及び実施例を次のように変更してもよい。
円盤加工工程S11、端面面取り工程S12、研磨工程S13、表面層形成工程S14、テクスチャー加工工程S15及び表面層除去工程S16のうち、少なくともいずれか1つの工程後、ガラス板21aを洗浄してもよい。この洗浄で使用する洗浄液としては、前記強酸性水溶液、前記強アルカリ性水溶液、水や純水などの中性水溶液として、イソプロピルアルコール等のアルコール類が使用できる。他にも、無機塩の水溶液を電気分解することにより得られた電解水、ガスが溶解されたガス溶解水等の機能水を用いて洗浄してもよい。無機塩としては、塩化ナトリウム等のアルカリ金属塩が使用できる。電解水には、電気分解時に陽極側及び陰極側で得られる水のいずれを使用してもよい。
実施例ではガラス基板のガラス材料として、ガラス組成中にアルカリ土類金属酸化物及びアルミニウム酸化物を含むアルミノシリケートガラスを使用したが、これに限らず、ソーダライムガラス、ボロシリケートガラス、または結晶化ガラスを使用してもよい。これらソーダライムガラス、ボロシリケートガラス、及び結晶化ガラスは、アルミニウム酸化物を全く含まなくてもよく、極僅かに含んでもよい。これらガラス材料を使用した場合、表面層はガラス組成中からアルカリ土類金属酸化物のアルカリ土類金属イオンが溶出されることによって形成される。
表面層は、アルカリ土類金属イオン又はアルミニウムイオンを取り除いて形成されることに限らず、カリウムイオン、ナトリウムイオン、リチウムイオン等のアルカリ金属イオンを取り除いて形成してもよい。
テクスチャーマシンを使用せずにテクスチャーを形成してもよい。例えば、ガラス板21aの表面をその周方向へ擦り、研削してテクスチャー23を形成することが可能であれば、スクラブマシン等の他の装置を使用してもよい。スクラブマシンとは、回転可能に支持された合成樹脂製の研磨部材または発泡研磨部材(スクラブ材)により、ガラス板21aの表面を擦る装置である。
本発明の一実施形態に係るガラス基板を示す平面図。 テクスチャーの形成されたガラス板の表面の部分断面図。 一実施形態のガラス基板の表面の部分断面図。 本発明の一実施形態に係るガラス基板の製造方法のフローチャート。 ガラス板にテクスチャーを形成する装置の概略図。 表面層が形成されたガラス板の断面図 ガラス基板の組成と深さの関係を示すグラフ。

Claims (10)

  1. 磁気記録媒体用ガラス基板の製造方法において、
    所定の組成と所定の耐薬品性とを有する円盤状のガラス板の表面に、前記所定の組成と異なる組成と前記所定の耐薬品性よりも低い耐薬品性とを有する表面層を形成する工程と、
    研磨剤と研磨部材とを用いて前記表面を研磨し、当該表面に周方向に延びると共に前記表面層の下層に達するように延びる複数の突条を有するテクスチャーを形成する工程と、
    エッチング液を使用し、前記複数の突条の一部であって前記表面層を選択的に除去する工程とを備え
    所定の算術平均粗さと最大山高さとを有する表面を有し、前記算術平均粗さは原子間力顕微鏡を使用して測定されたものであり、前記算術平均粗さに対する前記最大山高さの比が10以下であり、前記複数の突条の上端は所定のレベルに揃っていることを特徴とする磁気記録媒体用ガラス基板の製造方法。
  2. 前記エッチング液はアルカリ性であることを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記ガラス板は珪素酸化物を少なくとも含有する多成分系ガラス材料であり、前記表面層を形成する工程は、前記珪素酸化物を除く少なくとも一つの成分の含有率を低減させて、前記表面層における珪素酸化物の含有率を、前記表面層を除く他の部分におけるものに比べて高めることを含む請求項1又は請求項2に記載の製造方法。
  4. 前記多成分系ガラス材料はアルミニウム酸化物及びアルカリ土類金属酸化物のうちの少なくとも1種を含有し、前記少なくとも一つの成分はアルミニウム酸化物及びアルカリ土類金属酸化物のうちの少なくとも1種である請求項3に記載の製造方法。
  5. 前記表面層の厚みは1〜7nmであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一つに記載の製造方法。
  6. 前記表面層を形成する工程は、前記ガラス板をpH3.0以下の強酸性水溶液に浸漬し、その後、前記ガラス板をpH10.5以上の強アルカリ性水溶液に浸漬することを含む請求項1から請求項5のいずれか一つに記載の製造方法。
  7. 前記表面層を形成する工程は、前記ガラス板を強酸性水溶液に浸漬して、前記アルミニウム酸化物及びアルカリ土類金属酸化物のうちの少なくとも1種を強酸性水溶液中に溶出させて前記表面に前記表面層を形成する酸処理と、その後、前記ガラス板を強アルカリ性水溶液に浸漬するアルカリ処理とを含み、当該アルカリ処理は、前記表面層を均等にエッチングしてその厚みを調整すること、及び、前記表面層の組成を調整することを含む請求項4に記載の製造方法。
  8. 前記表面層における前記珪素酸化物の含有率が、前記表面層を除く他の部分における前記珪素酸化物の含有率の1.0倍を超えかつ1.4倍以下であることを特徴とする請求項3から6のいずれか一つに記載の製造方法。
  9. 磁気記録媒体用ガラス基板の製造方法において、
    所定の組成と所定の耐薬品性とを有する円盤状のガラス板を用意する工程と、
    前記ガラス板を研磨して平滑な表面を形成する工程と、
    前記平滑な表面を化学処理して、前記所定の組成と異なる組成、前記所定の耐薬品性よりも低い耐薬品性、及び第1の厚みを有する表面層を形成する工程と、
    前記表面に、前記表面層と当該表面層に隣接する下層とにわたって延びる複数の突条を含むテクスチャーを形成する工程と、
    前記複数の突条が平坦な上面を有しかつ各上面が互いに面一であると共に前記下層上に前記第1の厚みよりも小さい第2の厚みを有する前記表面層が残るように、前記表面層を均一にエッチングすることにより、当該表面層に含まれる前記複数の突条の一部のみを選択的に除去する工程とを備え、
    所定の算術平均粗さと最大山高さとを有する表面を有し、前記算術平均粗さは原子間力顕微鏡を使用して測定されたものであり、前記算術平均粗さに対する前記最大山高さの比が10以下であり、前記複数の突条の上面が面一に揃っていることを特徴とする磁気記録 媒体用ガラス基板の製造方法。
  10. 前記テクスチャーを形成する工程は、前記表面を研磨部材で前記ガラス板の周方向に研磨することを含む請求項9に記載の製造方法。
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