JP2003270467A - 光導波路デバイスの製造方法、光導波路デバイス並びに当該光導波路デバイスを用いたコヒーレント光源及び光学装置 - Google Patents

光導波路デバイスの製造方法、光導波路デバイス並びに当該光導波路デバイスを用いたコヒーレント光源及び光学装置

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JP2003270467A
JP2003270467A JP2002372932A JP2002372932A JP2003270467A JP 2003270467 A JP2003270467 A JP 2003270467A JP 2002372932 A JP2002372932 A JP 2002372932A JP 2002372932 A JP2002372932 A JP 2002372932A JP 2003270467 A JP2003270467 A JP 2003270467A
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optical waveguide
optical
waveguide device
substrate
manufacturing
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Toshifumi Yokoyama
敏史 横山
Kiminori Mizuuchi
公典 水内
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光導波路デバイスを製造する際の光学基板の
厚みを高精度に制御する。 【解決手段】 まず、基板2の表面に、ストッパー部6
を形成する領域(基板2の幅方向の左右両側)以外にレ
ジストを塗布することにより、マスキングを行う。次い
で、基板2の表面に、Crをスパッタ蒸着することによ
り、ストッパー部6を形成し、その後、レジストを除去
する。紫外線硬化剤3を用いて、基板2の表面の左右一
対のストッパー部6の間にMgドープLiNbO3 光学
基板1を貼り付ける。このようにして非線形光学材料で
ある光学基板1を基板2に貼り付けた後、光学基板1の
研磨を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光導波路デバイス
の製造方法、光導波路デバイス並びに当該光導波路デバ
イスを用いたコヒーレント光源及び光学装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光情報記録再生装置においては、より短
波長の光源を用いることによって、高密度化を達成する
ことができる。例えば、従来から普及しているコンパク
トディスク(CD)装置においては、波長780nmの
近赤外光が用いられているのに対し、より高密度の情報
の再生を実現したディジタルバーサタイルディスク(D
VD)装置においては、波長650nmの赤色半導体レ
ーザが用いられている。また、さらに高密度の次世代光
ディスク装置を実現するために、さらに短波長の青色レ
ーザ光源の開発が盛んに行われている。例えば、小型で
かつ安定な青色レーザ光源を実現するために、非線形光
学物質を用いた波長変換素子が開発されており、非線形
光学結晶を用いたデバイスとして、擬似位相整合方式の
光導波路型波長変換デバイスがある。
【0003】光導波路型波長変換デバイスを実現する一
つの方式として、図12に示すリッジ型光導波路デバイ
スがある。この光導波路デバイス48は、X板Mgドー
プLiNbO3 基板49上に設けられた、リッジ部52
と周期状の分極反転領域51とにより構成されている。
リッジ部52の屈折率はその周囲の屈折率よりも高いた
め、リッジ部52の近傍が光導波路50として機能し、
光が当該光導波路50中を導波する。光導波路50中を
導波したレーザ光は、2分の1の波長を有する光に波長
変換される。リッジ部52が形成された光導波路デバイ
ス48は、導波層に結晶自体を用いることが可能である
ため、従来のイオン交換等を利用した光導波路で生じて
いた非線形性の劣化等の問題を引き起こすことなく、高
効率の波長変換を実現している。そして、リッジ型光導
波路デバイス48を用いることにより、波長820nm
の入力赤外光から波長410nmの紫色光出力が得られ
ている。
【0004】ここで、リッジ型光導波路デバイスの製造
方法について、図13を参照しながら簡単に説明する。
まず、図13Aに示すように、紫外線硬化樹脂3を用い
て、厚みが1mm程度の基板2の表面に光学基板1を貼
り付ける。次に、図13Bに示すように、光学基板1の
表面を研磨する。この場合、基板2に貼り付けられた光
学基板1は、厚みが3.5μmとなるように研磨され
る。最後に、図13Cに示すように、レーザ加工によ
り、研磨された光学基板1の表面に溝4を形成する。こ
れにより、リッジ型光導波路5が得られ、リッジ型光導
波路デバイスが完成する。
【0005】ところで、リッジ型光導波路を形成するた
めには、研磨工程において光学基板の厚みを高精度に制
御する必要がある。光学基板の厚みが高精度に制御され
なければ、リッジ型光導波路中を光が導波できなくなる
からである。
【0006】尚、従来、半導体デバイスの平坦化を目的
として、研磨停止層を用いた誘電体コーティングの平坦
化方法が提案されている(特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】 特許第3213235号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実際の研磨工
程においては、光学基板1の厚みが高精度に制御され
ず、厚みのばらつきが±1μm以上もあり、歩留りが非
常に悪かった。また、高精度に研磨を行うために光学基
板1の厚みを測定しながら研磨を行っていたため、リッ
ジ型光導波路の形成に長時間を要していた。加えて、研
磨時間の管理も必要であった。
【0009】尚、上記公報に記載の平坦化方法において
は、研磨停止層の硬さが考慮されていないため、当該方
法を用いることによっては、光学基板1の厚みを高精度
に制御することは困難である。
【0010】さらに、作製された光導波路デバイスに
は、以下のような問題があった。
【0011】光導波路を利用した光波長変換素子を用い
れば、高効率の波長変換が可能となるが、変換効率の向
上と高出力特性を実現するためには、光導波路内に高い
パワー密度の導波光を伝搬させる必要がある。例えば数
10mWの第二高調波光(SHG光)を得るためには、
基本波として倍以上のパワーが必要となる。現在、光デ
ィスク装置等に求められている光源は、数10mWの短
波長光源であり、さらなる高出力化も要求されている。
また、光導波路デバイス自体にも高いパワーの導波光が
必要とされている。例えば、通信やセンサーに利用され
る光導波路型のスイッチや変調器においても、導波光の
パワーを上げることにより、利用用途が大きく広がる。
【0012】ところが、光導波路を伝搬する導波光のパ
ワーが増大した場合には、導波光の吸収によって光導波
路の温度が上昇してしまう。数mWの導波光ではそれほ
ど問題とならないが、数10mWの導波光の場合には、
僅かな吸収であっても、パワー密度の高い光導波路に対
して大きな温度上昇の原因となる。そして、この導波光
の吸収による温度上昇の問題は、短波長化によってさら
に深刻となる。本発明者らは、高出力の光波長変換素子
を開発する過程において、光導波路の温度上昇が光波長
変換素子の出力を劣化させる原因となることを見出し
た。また、本発明者らは、従来の光導波路デバイスにお
いては、導波光のパワーが増大した場合に、導波光の吸
収によって導波層の温度が上昇し、特性の劣化やデバイ
ス寿命への影響が問題となることを見出した。
【0013】本発明は、従来技術における前記課題を解
決するためになされたものであり、光導波路デバイスを
製造する際の光学基板の厚みを高精度に制御することが
できると共に、製造時間の短縮を図ることのできる光導
波路デバイスの製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、導波光の吸収による温度上昇に起因す
る特性の劣化を防止することができると共に、導波光の
吸収があった場合であっても、温度上昇を抑え、温度分
布の均一化を可能にして、特性の安定化を図ることので
きる光導波路デバイス、特に、高強度の導波光を必要と
するリッジ型光導波路デバイス並びに当該光導波路デバ
イスを用いたコヒーレント光源及び光学装置を提供する
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る光導波路デバイスの第1の製造方法
は、光学基板を所望の厚みに研磨する工程を含む光導波
路デバイスの製造方法であって、前記光学基板の研磨
を、前記光学基板の厚みを規制するストッパー部を用い
て行うことを特徴とする。
【0015】この光導波路デバイスの第1の製造方法に
よれば、光学基板の厚みがストッパー部によって制御さ
れるので、光学基板の厚みのばらつきを低減することが
可能となる。その結果、光導波路デバイスの製造歩留り
が大幅に向上する。また、光学基板の厚みを測定しなが
ら研磨を行う必要がなくなるので、研磨時間の調整が容
易となり、製造時間の大幅な短縮が図られる。
【0016】また、前記本発明の光導波路デバイスの第
1の製造方法においては、前記ストッパー部の硬度が前
記光学基板の硬度よりも大きいのが好ましい。この好ま
しい例によれば、光学基板の研磨時において、ストッパ
ー部にさしかかったところで研磨レートが大きく低下す
るので、光学基板の厚みがストッパー部の厚みで高精度
に制御される。
【0017】また、前記本発明の光導波路デバイスの第
1の製造方法においては、前記ストッパー部が蒸着法又
はメッキにより形成されているのが好ましい。
【0018】また、前記本発明の光導波路デバイスの第
1の製造方法においては、前記ストッパー部が前記光学
基板中に埋設されているのが好ましい。また、この場合
には、前記ストッパー部が前記光学基板に形成された溝
中に埋設されているのが好ましい。この場合にはさら
に、前記溝がイオンミリング法又はエッチング法により
形成されているのが好ましい。
【0019】また、前記本発明の光導波路デバイスの第
1の製造方法においては、前記ストッパー部の厚みが
0.1μm以上10μm以下であるのが好ましい。
【0020】また、前記本発明の光導波路デバイスの第
1の製造方法においては、前記ストッパー部の材料が、
Ta、Cr、W、Ti、Si及びSiO2 からなる群か
ら選ばれる1つであるのが好ましい。
【0021】また、前記本発明の光導波路デバイスの第
1の製造方法においては、前記ストッパー部が、ストラ
イプ状に形成され、かつ、光導波路に対して平行となる
ように配置されているのが好ましい。
【0022】また、前記本発明の光導波路デバイスの第
1の製造方法においては、前記ストッパー部が、光導波
路との間隔が20μm以上100μm以下となるように
配置されているのが好ましい。
【0023】また、本発明に係る光導波路デバイスの第
2の製造方法は、光学基板を所望の厚みに研磨する工程
を含む光導波路デバイスの製造方法であって、前記光学
基板に反射面を形成し、前記反射面を用いて光学的に前
記光学基板の厚みを計測しながら、前記光学基板の研磨
を行うことを特徴とする。
【0024】この光導波路デバイスの第2の製造方法に
よれば、反射面からの反射光が無くなった時点で、光学
基板の研磨を終了させることにより、光学基板の厚みが
高精度に制御され、光学基板の厚みのばらつきを低減す
ることが可能となる。その結果、光導波路デバイスの製
造歩留りが大幅に向上する。また、光学基板の厚みを測
定しながら研磨を行う必要がなくなるので、研磨時間の
調整が容易となり、製造時間の大幅な短縮が図られる。
【0025】また、前記本発明の光導波路デバイスの第
2の製造方法においては、前記反射面が前記光学基板内
に複数形成されているのが好ましい。
【0026】また、本発明に係る光導波路デバイスの第
3の製造方法は、光学基板を所望の厚みに研磨する工程
を含む光導波路デバイスの製造方法であって、前記光学
基板に凹部を形成すると共に、前記凹部と噛み合う凸部
が形成された基板を準備し、前記光学基板の前記凹部が
形成された面と前記基板の前記凸部が形成された面の少
なくとも一方の面に金属膜を成膜し、前記光学基板と前
記基板とを、前記凹部と前記凸部が噛み合うように貼り
合わせた後、前記光学基板の研磨を行うことを特徴とす
る。
【0027】この光導波路デバイスの第3の製造方法に
よれば、光学基板の厚みが金属膜によって制御されるの
で、光学基板の厚みのばらつきを低減することが可能と
なる。その結果、光導波路デバイスの製造歩留りが大幅
に向上する。また、光学基板の厚みを測定しながら研磨
を行う必要がなくなるので、研磨時間の調整が容易とな
り、製造時間の大幅な短縮が図られる。
【0028】また、前記本発明の光導波路デバイスの第
3の製造方法においては、前記金属膜の硬度が前記光学
基板の硬度よりも大きいのが好ましい。この好ましい例
によれば、光学基板の研磨時において、金属膜にさしか
かったところで研磨レートが大きく低下するので、光学
基板の厚みが金属膜によって高精度に制御される。
【0029】また、前記本発明の光導波路デバイスの第
3の製造方法においては、前記光学基板と前記基板とが
メタルボンディング法を用いて貼り合わされているのが
好ましい。
【0030】また、前記本発明の光導波路デバイスの第
3の製造方法においては、前記凸部の厚みが0.1μm
以上10μm以下であるのが好ましい。
【0031】また、前記本発明の光導波路デバイスの第
3の製造方法においては、前記金属膜の材料が、Ta、
Cr、W、Ti及びSiからなる群から選ばれる1つで
あるのが好ましい。
【0032】また、前記本発明の光導波路デバイスの第
3の製造方法においては、前記凸部が、ストライプ状に
形成され、かつ、光導波路に対して平行となるように配
置されているのが好ましい。
【0033】また、前記本発明の光導波路デバイスの第
3の製造方法においては、前記凸部が、光導波路との間
隔が20μm以上100μm以下となるように配置され
ているのが好ましい。
【0034】また、本発明に係る光導波路デバイスの構
成は、導波層と、前記導波層の一方の面に形成されたバ
ッファ層と、前記バッファ層の表面に接合層を介して接
合された基板とを備えた光導波路デバイスであって、前
記接合層が金属からなることを特徴とする。
【0035】この光導波路デバイスの構成によれば、導
波層と基板を接合する接合層として金属を用いることに
より、導波層の伝搬方向に発生した温度分布を大幅に低
減することが可能となり、例えば、光導波路デバイスを
SHG素子として使用した場合の高出力特性を大幅に向
上させることができる。また、このように接合層として
金属を用いることにより、接合層の厚みのばらつきが小
さくなる。その結果、導波層の厚みのばらつきを低減し
て、例えば、光導波路デバイスを光波長変換素子として
使用した場合の変換効率の向上と歩留りの向上を図るこ
とが可能となる。
【0036】また、前記本発明の光導波路デバイスの構
成においては、前記導波層の表面又は裏面の少なくとも
いずれかにストライプ状の凸部を有し、前記凸部を含む
導波層が、入射光に対してシングルモード伝搬の条件を
満たしているのが好ましい。また、この場合には、前記
接合層は、その所定部分が除去されて形成された窓部を
有し、前記窓部が、前記ストライプ状の凸部の直下以外
の部分に設けられているのが好ましい。
【0037】また、前記本発明の光導波路デバイスの構
成においては、前記バッファ層は、前記導波層を伝搬す
る導波光に対する吸収係数が10-4以下の誘電体材料か
らなり、前記バッファ層の屈折率及び厚みは、前記導波
層を伝搬する導波光の電界分布が前記接合層内に存在し
ない値に設定されているのが好ましい。
【0038】また、前記本発明の光導波路デバイスの構
成においては、前記接合層は、種類の異なる金属が積層
された多層構造を有し、前記接合層を構成する前記金属
に低融点金属が含まれているのが好ましい。
【0039】また、前記本発明の光導波路デバイスの構
成においては、前記基板と前記導波層の熱膨張係数が、
接合面内でほぼ等しいのが好ましい。
【0040】また、前記本発明の光導波路デバイスの構
成においては、前記導波層が、周期状の分極反転構造を
有するのが好ましい。また、この場合には、前記光導波
路デバイスが、基本波を第二高調波に波長変換する波長
変換デバイスであり、前記バッファ層が、前記基本波及
び前記第二高調波に対して透明な材料からなるのが好ま
しい。
【0041】また、前記本発明の光導波路デバイスの構
成においては、前記導波層の入射端面近傍の前記接合層
が除去されているのが好ましい。
【0042】また、前記本発明の光導波路デバイスの構
成においては、前記導波層は、オフカット基板のMgド
ープLiNbO3 からなると共に、周期状の分極反転構
造を有し、かつ、前記導波層を伝搬する基本波を第二高
調波に波長変換し、前記バッファ層は、前記基本波及び
前記第二高調波に対する吸収係数が10-4以下であると
共に、前記基本波及び前記第二高調波の電界分布が前記
接合層内に存在しない程度に厚いのが好ましい。
【0043】また、本発明に係るコヒーレント光源の構
成は、サブマウントと、前記サブマウント上に固定され
た半導体レーザ及び前記本発明の光導波路デバイスとを
備え、前記半導体レーザからの光が前記光導波路デバイ
スの導波層に入射することを特徴とする。
【0044】このコヒーレント光源の構成によれば、S
HG素子として使用した場合に高出力特性が向上し、光
波長変換素子として使用した場合に変換効率が向上する
前記本発明の光導波路デバイスが用いられているので、
短波長の高出力コヒーレント光源を実現することが可能
となる。
【0045】また、前記本発明のコヒーレント光源の構
成においては、前記光導波路デバイスが紫外線硬化樹脂
を用いて前記サブマウント上に固定されているのが好ま
しい。
【0046】また、前記本発明のコヒーレント光源の構
成においては、前記光導波路デバイスの表面に保護膜を
有するのが好ましい。
【0047】また、前記本発明のコヒーレント光源の構
成においては、前記光導波路デバイスが、熱伝導率が3
0W・m-1・K-1以上の物質によって被われているのが
好ましい。
【0048】また、本発明に係る光学装置の構成は、前
記本発明のコヒーレント光源と、前記コヒーレント光源
からの出射光を被観測物体上に集光する集光光学系とを
備えていることを特徴とする。
【0049】この光学装置の構成によれば、前記本発明
の短波長の高出力コヒーレント光源が用いられているの
で、低出力の光源では困難な二層光ディスクへの書き込
みが可能となる。
【0050】また、前記本発明の光学装置の構成におい
ては、前記被観測物体が光ディスクであるのが好まし
い。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を用いて本発明
をさらに具体的に説明する。
【0052】[第1の実施の形態]まず、本発明の第1
の実施の形態について、図1を参照しながら説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態における光導波路デバ
イスの製造方法を示す工程図である。本実施の形態にお
いては、光学基板1として、厚み0.5mm、幅1mm
のMgドープLiNbO3 基板が用いられている。ま
た、基板2としても、厚みが1mm程度のMgドープL
iNbO3 基板が用いられている。
【0053】まず、基板2の表面に、ストッパー部6を
形成する領域(基板2の幅方向の左右両側)以外の領域
にレジストを塗布することにより、マスキングを行っ
た。次いで、基板2の表面に、Crをスパッタ蒸着する
ことにより、ストッパー部6を形成し、その後、レジス
トを除去した。そして、紫外線硬化樹脂3を用いて、基
板2の表面の左右一対のストッパー部6の間に光学基板
1を貼り付けた(以上、図1A)。ここで、紫外線硬化
樹脂3の厚みは0.5μm、ストッパー部6の厚みは4
μm、幅は50μmに設定されている。光の閉じ込めの
良好なリッジ型光導波路12(図1D参照)を得るため
には、ストッパー部6の厚みは10μm以下であるのが
望ましい。また、ストッパー部6の厚みが0.1μmよ
りも小さくなると、得られた光導波路を光が導波し難く
なって、望ましくない。尚、ストッパー部6の材料とし
ては、Crのほかに、Si、SiO2 、Ta等を用いる
こともできる。これらの材料は、スパッタ用の材料とし
て容易に入手可能であると共に、蒸着によってストッパ
ー部6の厚みを高精度に制御することができる。また、
光学基板1の材料としては、LiNbO3 のほか、Li
TaO3 、KTP(KTiOPO4 )、KNbO3 、K
LiNbO3 、BBO(BaB24 )、LBO(Li
35 )、CLBO(CsLiB610)等が挙げら
れる。また、ストッパー部6を、スパッタ蒸着法を用い
て形成しているが、蒸着法を用いることにより、ストッ
パー部6の厚みが分子レベルで制御され、ストッパー部
6の厚み制御を高精度に行うことが可能となる。尚、ス
トッパー部6の厚みを高精度に制御する方法としては、
スパッタ等の蒸着法のほかに、メッキが挙げられる。ス
トッパー部6をメッキによって形成した場合にも、スト
ッパー部6の厚みが分子レベルで制御される。
【0054】次に、図1Bに示すように、上記のように
非線形光学材料である光学基板1を基板2に貼り付けた
後、光学基板1の研磨を行った。ストッパー部6の材料
であるCrは、光学基板1の材料であるMgドープLi
NbO3 よりも硬度が大きいため、研磨時の研磨される
割合(以下『研磨レート』という)は光学基板1に比べ
てストッパー部6の方が小さい。具体的にモース硬度で
比較すると、LiNbO3 の硬度は4.5であり、Cr
の硬度は9である。Cr以外でLiNbO3 よりも硬度
の大きな材料としては、Si(硬度7程度)、SiO2
(硬度6.5)、Ta(硬度6.5)、W(硬度8.
9)、Ti(硬度6.5)等が挙げられる。
【0055】光学基板1の研磨時において、ストッパー
部6にさしかかったところで研磨レートは大きく低下す
るため、光学基板1の厚みはストッパー部6の厚みで高
精度に制御される。ストッパー部6の厚みが4μm、紫
外線硬化剤3の厚みが0.5μmであるため、光学基板
1の厚みは3.5μmに制御された(図1C)。
【0056】最後に、図1Dに示すように、レーザ加工
により、光学基板1の表面に溝4を形成した。これによ
り、リッジ型光導波路12が得られた。
【0057】尚、ストッパー部6は、ストライプ状に形
成され、かつ、リッジ型光導波路12に対して平行とな
るように配置されているのが望ましい。
【0058】また、リッジ型光導波路12とストッパー
部6との間隔は、20μm以上100μm以下であるの
が望ましい。リッジ型光導波路12とストライプ状のス
トッパー部6との間隔が20μm未満の場合には、スト
ッパー部6がリッジ型光導波路12を導波する導波光に
影響を与え、導波ロスの増加を招くおそれがある。ま
た、リッジ型光導波路12とストライプ状のストッパー
部6との間隔が100μmよりも大きくなると、研磨に
よる光学基板1の厚みの均一性を向上させることが困難
になる。
【0059】上記したように、光学基板1よりも硬度の
大きい材料を用いてストッパー部6を形成した後、光学
基板1の研磨を行うことにより、光学基板1の厚みが高
精度に制御され、光学基板1の厚みのばらつきは±0.
1μm程度になる。その結果、リッジ型光導波路デバイ
スの製造歩留りが大幅に向上する。
【0060】また、ストッパー部6にさしかかったとこ
ろで研磨の進行が急激に遅くなり、光学基板1の厚みは
ストッパー部6の厚みでしばらく保持される。さらに、
研磨の方法をケミカルポリッシングとし、化学反応的な
要因を強くすることにより、光学基板1とストッパー部
6との研磨の選択比を大きくすることができる。化学的
に研磨を行う場合、ストッパー部6の材料としてはNi
が適している。Niは、化学的に安定しており、研磨さ
れにくいからである。また、Niは、無電界メッキによ
り、硬度を大きくして光学基板1に定着させることも可
能である。
【0061】従って、本実施の形態の光導波路デバイス
の製造方法を用いれば、光学基板1の厚みを測定しなが
ら研磨を行う必要がなくなるので、研磨時間の調整が容
易となり、製造時間の大幅な短縮が図られる。
【0062】[第2の実施の形態]次に、本発明の第2
の実施の形態について、図2を参照しながら説明する。
図2は本発明の第2の実施の形態における光導波路デバ
イスの製造方法を示す工程図である。本実施の形態にお
いては、光学基板1として、厚み0.5mm、幅3mm
のMgドープLiNbO3 基板が用いられている。ま
た、基板2としては、上記第1の実施の形態と同様に、
厚みが1mm程度のMgドープLiNbO3 基板が用い
られている。
【0063】まず、光学基板1の表面に、その幅方向の
左右両側に位置させて溝1aを形成した。溝1aの形成
には、イオンミリング法を用いた。イオンミリング法を
用いることにより、溝1aの深さが分子レベルで制御さ
れるため、溝1aを高精度に形成することが可能とな
る。溝1aの形成方法としては、イオンミリング法のほ
かに、ドライエッチング等のエッチング法が挙げられ
る。ここで、溝1aの深さは3.5μm、幅は50μm
に設定されている。次いで、光学基板1の溝1aが形成
された面に、溝1aが形成された領域以外にレジストを
塗布することにより、マスキングを行った。そして、光
学基板1の溝1aが形成された面に、Crを蒸着するこ
とにより、ストッパー部7を形成し、その後、レジスト
を除去した(以上、図2A)。以上により、ストッパー
部7が光学基板1中に埋設された状態となる。尚、スト
ッパー部7の材料としては、上記第1の実施の形態と同
様に、Crのほかに、Si、SiO2 、Ta等を用いる
こともできる。また、上記第1の実施の形態と同様に、
光の閉じ込めの良好なリッジ型光導波路12(図2D参
照)を得るためには、ストッパー部7の厚みは10μm
以下であるのが望ましい。また、ストッパー部7の厚み
が0.1μmよりも小さくなると、得られた光導波路を
光が導波し難くなって、望ましくない。
【0064】次に、図2Bに示すように、紫外線硬化樹
脂3を用いて、光学基板1のストッパー部7が形成され
た側の面を基板2に貼り付けた。そして、このように非
線形光学材料である光学基板1を基板2に貼り付けた
後、光学基板1の研磨を行った。ストッパー部7の材料
であるCrは、光学基板1の材料であるMgドープLi
NbO3 よりも硬度が大きいため、研磨レートは光学基
板1に比べてストッパー部7の方が小さい。光学基板1
の研磨時において、ストッパー部7にさしかかったとこ
ろで研磨レートは大きく低下するため、光学基板1の厚
みはストッパー部7の厚みで高精度に制御される。スト
ッパー部7の厚み(光学基板1の溝1aの深さ)が3.
5μmであるため、光学基板1の厚みは3.5μmに制
御された(図2C)。
【0065】最後に、図2Dに示すように、レーザ加工
により、光学基板1の表面に溝4を形成した。これによ
り、リッジ型光導波路12が得られた。
【0066】尚、ストッパー部7は、ストライプ状に形
成され、かつ、リッジ型光導波路12に対して平行とな
るように配置されているのが望ましい。
【0067】また、リッジ型光導波路12とストッパー
部7との間隔は、20μm以上100μm以下であるの
が望ましい。リッジ型光導波路12とストライプ状のス
トッパー部7との間隔が20μm未満の場合には、スト
ッパー部7がリッジ型光導波路12を導波する導波光に
影響を与え、導波ロスの増加を招くおそれがある。ま
た、リッジ型光導波路12とストライプ状のストッパー
部7との間隔が100μmよりも大きくなると、研磨に
よる光学基板1の厚みの均一性を向上させることが困難
になる。
【0068】上記したように、光学基板1に溝1aを形
成し、溝1a内に光学基板1よりも硬度の大きい材料を
用いてストッパー部7を形成した後、ストッパー部7が
形成された側と反対の側から光学基板1の研磨を行うこ
とにより、光学基板1の厚みが高精度に制御され、厚み
のばらつきは±0.1μm程度となる。その結果、リッ
ジ型光導波路デバイスの製造歩留りが大幅に向上する。
また、光学基板1に形成した溝1a内にストッパー部7
を設けることにより、厚みの制御された光学基板1の面
積が増加するので、より多くのリッジ型光導波路12を
形成することが可能となる。さらに、光学基板1に形成
される溝1aの位置は、マスク処理によって高精度に制
御されているため、光学基板1の位置合わせ用マーカー
として利用することも可能である。
【0069】また、ストッパー部7にさしかかったとこ
ろで研磨の進行が急激に遅くなり、光学基板1の厚みは
ストッパー部7の厚みでしばらく保持される。さらに、
上記第1の実施の形態と同様に、研磨の方法をケミカル
ポリッシングとし、化学反応的な要因を強くすることに
より、光学基板1とストッパー部7との研磨の選択比を
大きくすることができる。
【0070】従って、本実施の形態の光導波路デバイス
の製造方法を用いれば、上記第1の実施の形態と同様
に、光学基板1の厚みを測定しながら研磨を行う必要が
なくなるので、研磨時間の調整が容易となり、製造時間
の大幅な短縮が図られる。
【0071】[第3の実施の形態]次に、本発明の第3
の実施の形態について、図3を参照しながら説明する。
図3は本発明の第3の実施の形態における光導波路デバ
イスの製造方法を示す工程図である。本実施の形態にお
いては、光学基板1として、厚み0.5mm、幅3mm
のMgドープLiNbO3 基板が用いられている。ま
た、基板2としては、上記第1の実施の形態と同様に、
厚みが1mm程度のMgドープLiNbO3 基板が用い
られている。
【0072】まず、図3Aに示すように、光学基板1の
表面に、その幅方向の左右両側に位置させて溝1bを形
成した。溝1bの形成には、上記第2の実施の形態と同
様に、イオンミリング法を用いた。ここで、溝1bの深
さは3.5μm、幅は50μmに設定されている。
【0073】次に、光学基板1の溝1bが形成された面
に、溝1bが形成された領域以外の領域にレジストを塗
布することにより、マスキングを行った。そして、光学
基板1の溝1bが形成された面にTaを蒸着することに
より、溝1bの底面に反射面11a、11bを形成し、
その後、レジストを除去した(以上、図3B)。
【0074】次に、紫外線硬化樹脂3を用いて、光学基
板1の溝1bが形成された側の面を基板2に貼り付け
た。そして、このように非線形光学材料である光学基板
1を基板2に貼り付けた後、光学基板1の研磨を行っ
た。ここでは、光源13から反射面11a、11bにレ
ーザ光を照射し、受光素子14を用いてその反射光をモ
ニターしながら、光学基板1の研磨を行った。そして、
レーザ光が反射面11a、11bによって反射されなく
なった時点で、光学基板1の研磨を終了した。このと
き、光学基板1の厚みは、光学基板1に形成された溝1
bの深さとほぼ同じ約3.5μmに制御された(以上、
図3C、D)。最後に、上記第1及び第2の実施の形態
と同様に、レーザ加工により、光学基板1の表面に溝を
形成した。これにより、リッジ型光導波路が得られた。
【0075】本実施の形態のように、反射光をモニター
しながら光学基板1の研磨を行う場合、反射面11a、
11bとして利用される反射膜の硬さはそれほど問題と
ならない。また、反射膜の材料が金属である必要もな
い。但し、反射面11a、11bは一般的に反射率が高
い方が望ましく、従って、反射膜の材料としては、A
l、Ag、Ni、Si、Au、Pt、Cr等の反射率の
高い金属を用いるのが望ましい。
【0076】上記したように、光学基板1に形成した溝
1bの底面に反射膜を蒸着し、レーザ光を用いて反射膜
の存在をモニターしながら光学基板1の研磨を行うこと
により、光学基板1の厚みは高精度に制御され、厚みの
ばらつきは±0.1μm程度となる。その結果、リッジ
型光導波路デバイスの製造歩留りが大幅に向上する。ま
た、図3に示すように、反射面を光学基板1内に複数配
置することにより(11a、11b)、光学基板1の厚
みをより高精度に制御することができる。すなわち、光
学基板1の研磨時において、一方の反射面11aからの
反射光が無くなった時点で他方の反射面11bからの反
射光の有無をチェックすることにより、研磨がフラット
な状態で行われているかどうかを判別することができ
る。反射面11bからの反射光が確認された場合には、
研磨が傾いた状態で行われたことになる。この場合に
は、傾きを補正し、反射面11bからの反射光が無くな
るまで研磨を行うことにより、光学基板1を基板2に対
して平行に研磨することが可能となる。
【0077】以上のような本実施の形態の光導波路デバ
イスの製造方法を用いれば、上記第1及び第2の実施の
形態と同様に、光学基板1の厚みを測定しながら研磨を
行う必要がなくなるので、研磨時間の調整が容易とな
り、製造時間の大幅な短縮が図られる。
【0078】[第4の実施の形態]次に、本発明の第4
の実施の形態について、図4を参照しながら説明する。
図4は本発明の第4の実施の形態における光導波路デバ
イスの製造方法を示す工程図である。本実施の形態にお
いては、光学基板1として、厚み0.5mm、幅3mm
のMgドープLiNbO3 基板が用いられている。ま
た、基板2としては、厚みが1mm程度のMgドープL
iNbO3 基板が用いられている。
【0079】まず、基板2の表面に、その幅方向の左右
両側に位置させて凸部8を形成した後、金属膜9として
Cr膜を蒸着した。凸部8の形成には、イオンミリング
法を用いた。ここで、凸部8の厚みは3.5μm、幅は
50μmに設定されており、Cr膜の厚みは0.5μm
に設定されている。一方、光学基板1の表面にも金属膜
10としてCr膜を0.5μmの膜厚で蒸着した後、光
学基板1の金属膜10が形成された側の面に凸部8に対
応させて凹部1cを形成した。凹部1cはダイシングに
よって形成した。ここで、凹部1cの深さは100μ
m、幅は200μmに設定されている。尚、金属膜9、
10の材料としては、Crのほかに、Ta、Si、T
i、W等を用いることもできる。また、光の閉じ込めの
良好なリッジ型光導波路12(図4D参照)を得るため
には、凸部8の厚みは10μm以下であるのが望まし
い。また、凸部8の厚みが0.1μmよりも小さくなる
と、得られた光導波路を光が導波し難くなって、望まし
くない。
【0080】次に、図4Bに示すように、光学基板1に
形成した凹部1cと基板2に形成した凸部8とが噛み合
うように、光学基板1と基板2の位置合わせを行った
後、両者の貼り合わせを行った。光学基板1と基板2の
貼り合わせには、メタルボンディング法を用いた。すな
わち、真空中で光学基板1及び基板2へ加圧し、金属膜
9、10の温度を高温にすることにより、Crからなる
金属膜9、10を接合させた。このようにメタルボンデ
ィング法を用いることにより、光学基板1と基板2を強
力に接合させることができる。また、凸部8を含む基板
2の表面に形成される金属膜9の厚みは、金属膜9の形
成に蒸着法を用いることにより、高精度に制御される。
尚、光学基板1と基板2とを貼り合わせる方法として
は、光学基板1に半田材料などの低融点金属を金属膜と
して蒸着し、熱処理によって両者を接合させる方法もあ
る。また、高温処理では光学基板1に歪みが入り易くな
るため、金属膜としては光学基板1と熱膨張係数の近い
ものを用いるのが望ましい。また、接合層の厚みを導波
層の厚みの1/10以下に薄くすることにより、接合層
と導波層の温度変化によって生じる歪みを低減すること
ができる。次いで、上記のように非線形光学材料である
光学基板1と基板2とを貼り合わせた後、光学基板1の
研磨を行った。金属膜9の材料であるCrは、光学基板
1の材料であるMgドープLiNbO3 よりも硬度が大
きいため、研磨レートは光学基板1に比べて金属膜9の
方が小さい。
【0081】光学基板1の研磨時において、金属膜9に
さしかかったところで研磨レートは大きく低下するた
め、光学基板1の厚みは金属膜9により高精度に制御さ
れる。基板2の表面に形成された凸部8及び金属膜9の
厚みがそれぞれ4μm、0.5μm、光学基板1の表面
に形成された金属膜10の厚みが0.5μmであるた
め、光学基板1の厚みは3.5μmに制御された(図4
C)。
【0082】最後に、図4Dに示すように、レーザ加工
により、光学基板1の表面に溝4を形成した。これによ
り、リッジ型光導波路12が得られた。
【0083】尚、凸部8は、ストライプ状に形成され、
かつ、リッジ型光導波路12に対して平行となるように
配置されているのが望ましい。そして、この場合、凹部
1cは、ストライプ状の凸部8に合わせて溝状に形成さ
れる。
【0084】また、リッジ型光導波路12と凸部8との
間隔は20μm以上100μm以下であるのが望まし
い。リッジ型光導波路12とストライプ状の凸部8との
間隔が20μm未満の場合には、凸部8がリッジ型光導
波路12を導波する導波光に影響を与え、導波ロスの増
加を招くおそれがある。また、リッジ型光導波路12と
ストライプ状の凸部8との間隔が100μmよりも大き
くなると、研磨による光学基板1の厚みの均一性を向上
させることが困難となる。
【0085】上記したように、基板2の表面に凸部8を
形成すると共に、金属膜9としてCr膜を成膜し、光学
基板1の表面に金属膜10としてCrを成膜すると共
に、凹部1cを形成し、凹部1cと凸部8とを噛み合わ
せた状態で、光学基板1と基板2を貼り合わせた後、光
学基板1の研磨を行うことにより、光学基板1の厚みは
高精度に制御され、光学基板1の厚みのばらつきは±
0.1μm程度となる。その結果、リッジ型光導波路デ
バイスの製造歩留りが大幅に向上する。また、この場
合、光学基板1と基板2を貼り合わせる方法としてメタ
ルボンディング法を用い、金属膜9、10を蒸着法を用
いて形成すれば、光学基板1と基板2との接合部分の厚
みを、より高精度かつ容易に制御することができる。
【0086】また、金属膜9にさしかかったところで研
磨の進行が急激に遅くなり、光学基板1の厚みは金属膜
9の上面位置でしばらく保持される。さらに、研磨の方
法をケミカルポリッシングとし、化学反応的な要因を強
くすることにより、光学基板1と金属膜9との研磨の選
択比を大きくすることができる。化学的に研磨を行う場
合、金属膜9の材料としてはNiが適している。Ni
は、化学的に安定しており、研磨されにくいからであ
る。
【0087】従って、本実施の形態の光導波路デバイス
の製造方法を用いれば、光学基板1の厚みを測定しなが
ら研磨を行う必要がなくなるので、研磨時間の調整が容
易となり、製造時間の大幅な短縮が図られる。
【0088】[第5の実施の形態]次に、本発明の第5
の実施の形態について、図5を参照しながら説明する。
図5は本発明の第5の実施の形態における光導波路デバ
イスを示す断面図である。
【0089】図5に示すように、厚みが0.5mmのM
gドープLiNbO3 基板21の上には、接合層24を
介してバッファ層23と導波層22が順次積層されてい
る。ここで、バッファ層23は、接合層24が導波層2
2を伝搬する導波光に影響を与えない程度の屈折率及び
厚みを有している。すなわち、バッファ層23の屈折率
及び厚みは、導波層22を伝搬する導波光の電界分布が
接合層24内に存在しない値に設定されている。導波層
22の材料としてはMgドープLiNbO3 を用い、バ
ッファ層23の材料としてはSiO2 を用いた。このと
き、バッファ層23の厚みとしては、0.2μm以上が
必要であった。尚、この場合、基板21の材料としてM
gドープLiNbO3 が用いられ、導波層22の材料と
してもMgドープLiNbO3 が用いられているため、
基板21と導波層22の熱膨張係数は、接合面内で等し
くなっている。基板21と導波層22の熱膨張係数が大
きく異なると、温度サイクル試験時に導波層22の破損
が生じる。熱膨張係数が等しいことにより、温度変化時
のストレスが低減され、光導波路デバイスの信頼性が向
上する。また、接合層24の材料としてはTaを用い
た。従来、接合層24としては接着剤を用いていたが、
接合層24として金属を用いることにより、導波層22
内で発生する熱の放熱性及び均熱性が大幅に向上した。
尚、接合層24の材料としては、Taのほかに、Cr、
Si、W、Ti等を用いることもできる。以下に、本光
導波路デバイスを光波長変換素子、特に第二高調波発生
(SHG)素子として使用した場合の特性を例に挙げ
て、本光導波路デバイスの有する効率向上の効果につい
て説明する。
【0090】光導波路を用いたSHG素子は、導波光を
高いパワー密度で長距離閉じ込めることにより、高効率
の波長変換を可能にする。ところが、この高いパワー密
度によって導波層22内に温度分布が発生することが、
本発明者らの行った実験において確認された。ここで
は、SHG素子として、周期状の分極反転構造を利用し
た擬似位相整合型のSHG素子が用いられ、基本波とし
て、波長820nm帯の赤外光が用いられている。この
基本波及びSHG素子を用いれば、光波長変換によって
波長410nm帯の紫色光(SHG光)が得られる。
【0091】SHG素子の変換効率は数%〜数10%程
度であり、50mW程度の基本波パワーで数mW程度、
100mWの基本波パワーで20mW以上のSHG光が
得られる。このとき、光導波路内の導波光のパワー密度
は数MW/mm2 となり、導波光の僅かな吸収によって
光導波路の温度が上昇する。実際のSHG素子において
も、10mW以上のSHG光の発生時に数℃の温度上昇
が観測された。SHG素子内で数℃の温度分布が発生す
ると、SHG素子内で0.1nm程度の位相整合波長分
布が生じる。ところが、SHG素子の波長許容度は0.
1nm程度しかないので、SHG素子内で数℃の温度分
布が発生すると、波長変換特性が大きな影響を受け、出
力の低下が生じる。これを防止するためには、SHG素
子の温度分布を均一化する必要がある。
【0092】そこで、本実施の形態のSHG素子(光導
波路デバイス)においては、導波層22と基板21を接
合する接合層24として金属を用いている。金属は熱伝
導率が高いため、接合層24として金属を用いることに
より、導波層22の伝搬方向に発生した温度分布を大幅
に低減することが可能となり、SHG素子の高出力特性
が大幅に向上した。すなわち、光波長変換によって得ら
れる紫色光(SHG光)の出力が30mWを超えても、
温度分布による効率の低下や出力の不安定性もなく、安
定な出力動作が可能となった。温度分布によるSHG素
子の特性劣化を防ぐためには、SHG素子(光導波路デ
バイス)の全面を、熱伝導率κが30W・m-1・K-1
上の物質によって被うのが望ましい。熱伝導率κが30
W・m-1・K-1以上の物質としては、Au−Sn、Sn
−Ag−Cu、Sn−Ag−Cu−Inなどの鉛フリー
半田が挙げられる。
【0093】バッファ層23は、導波損失の低減には必
要不可欠である。接合層24として金属を用いる場合に
は、導波層22の伝搬損失が大幅に増大する。従って、
接合層24としての金属が導波層22に影響を与えない
ようにするために、バッファ層23が必要となる。バッ
ファ層23は、導波層22を伝搬する導波光に対して吸
収係数の小さい特性(透明性)を有する必要があり、バ
ッファ層23の材料としては吸収係数が10-4以下の材
料を用いる必要がある。これ以上大きな吸収係数のバッ
ファ層23を用いると、導波層22の伝搬損失が1dB
/cm2 以上になり、SHG素子の特性が劣化してしま
う。バッファ層23の材料としては、SiO2 、Al2
3 、Ta25 、ZrO2 等の導波層22よりも屈折
率が小さくかつ吸収係数の小さい材料が望ましい。
【0094】また、導波層22は、入射光に対してシン
グルモード伝搬の条件を満たしているのが望ましい。伝
搬モードがマルチモードの場合には、変換効率の大幅な
低下が発生するからである。
【0095】さらに、本実施の形態の構成によれば、素
子特性の向上も可能となる。SHG素子の特性は、導波
層22の均一化に大きく影響される。変換効率を向上さ
せるためには、導波層22の伝搬損失をその全体にわた
って均一に保つ必要があり、導波層22の厚み精度もば
らつきを1%以下に抑える必要がある。このため、接合
層24の厚みにも高い精度が要求される。接合層24と
して金属薄膜を用いることにより、接合層24の厚みを
0.1μm以下にすることができる。さらに、接合層2
4として金属薄膜を用いることにより、接合層24の厚
みのばらつきも小さくなる。その結果、導波層22の厚
みのばらつきを低減して、変換効率の向上と歩留りの向
上を図ることが可能となった。
【0096】さらに、接合層24として金属膜を用いる
ことにより、SHG素子の信頼性が大幅に向上した。す
なわち、従来の接着剤による接合では、接合層の強度に
問題があった。また、従来の接着剤による接合では、導
波層22が歪み応力を受けやすく、これがSHG素子の
信頼性劣化の要因となっていた。接合層24として金属
膜を用いることにより、接合層24の硬度が大幅に向上
し、これらの問題が解消された。その結果、信頼性の高
いSHG素子を実現することが可能となった。
【0097】接合層24として金属膜を用いる場合の有
効な方法として、半田材料のような低融点金属を積層し
て用いる方法が挙げられる。具体的には、Au及びSn
を交互に蒸着し、Au−Sn半田として機能させること
により、放熱性及び接合強度を向上させることができ
る。
【0098】[第6の実施の形態]本実施の形態におい
ては、実際にSHG素子をモジュール等に利用する場合
について説明する。SHG素子及び光導波路デバイスに
おいて、光導波路に光を入射させる結合部分は重要であ
る。外部から光導波路内に光を結合させるためには、光
ファイバーや集光光学系が利用されるが、いずれの場合
においても、結合部分でミスマッチが生じ、ロスが発生
する。そして、この結合部分での損失がデバイスとして
使用する上で大きな問題となる。
【0099】第1の問題は、戻り光の問題である。光源
として半導体レーザを用いる場合、結合部分で発生した
損失に起因して戻り光が発生する。戻り光が光源である
半導体レーザに帰還すると、半導体レーザの発振状態が
不安定となり、ノイズが発生する。通常、反射防止膜に
よって端面反射を防止することにより、ノイズの発生は
低減可能であるが、上記第5の実施の形態のように導波
層22の入射端面に金属膜が存在する場合には、反射防
止膜による端面反射の防止が困難となる。
【0100】第2の問題は、端面破壊の問題である。数
10mW以上の高いパワーの光を光導波路に結合させる
場合に、端面破壊の問題が発生した。原因を解明したと
ころ、上記第5の実施の形態のように導波層22の入射
端面近傍に金属膜が存在すると、この部分で光が吸収さ
れて、局所的に温度が上昇し、このことが原因で端面破
壊の問題が発生することが判明した。
【0101】これらの問題はともに、光導波路の結合部
分において、導波光と結合する光との僅かなモードマッ
チのずれによって発生するが、結合部分でのモードを完
全に一致させることは困難であり、たとえ完全なモード
の一致が可能となっても、僅かな位置ずれで同様の問題
が発生することが明らかとなった。すなわち、導波層の
入射端面近傍に金属膜が存在することが、光導波路への
光の結合を困難にしている。以上のことに鑑み、本発明
者らは、図6に示すような構造を採用することを考え
た。図6に示す構造においては、光導波路の入射部26
近傍の接合層(金属膜)24が除去されており、これに
より上記問題が回避されている。
【0102】また、図7に示す構造を採用することによ
っても、上記問題を回避することができる。図7に示す
構造は、バッファ層23(第1のバッファ層)と接合層
(金属膜)24との間に、厚膜のバッファ層である第2
のバッファ層25を介在させたものである。第2のバッ
ファ層25の厚みを1μm以上とすることにより、接合
層24としての金属膜を光導波路から遠ざけることが可
能となり、結合部分において入射光が金属膜に接触しな
い構造を実現することができる。但し、厚膜のバッファ
層を用いる場合には、膜の堆積に時間がかかるため、高
速の成膜方法が利用される。成膜速度の速い膜は、一般
的に、光学薄膜として用いるには伝搬損失が大きいとい
う問題がある。そこで、第1のバッファ層23として低
損失の膜を堆積し、第2のバッファ層25を介して基板
21に導波層22を接合している。
【0103】もう一つの問題は、素子を固定する場合の
問題である。光導波路を用いたデバイスは、何らかの形
で固定して使用する必要がある。これは、光導波路の形
状が数ミクロン程度と小さいために、サブミクロンの精
度での位置合わせが必要となり、必然的に安定な固定が
必要となるからである。さらに、集光光学系や半導体レ
ーザとの直接結合、光ファイバーとの結合等において
も、結合の調整にサブミクロンの精度が必要となり、調
整後の固定には、結合のずれが小さく、短時間で完了す
る方法が要求される。これらの方法としては、通常、紫
外線硬化樹脂を用いる方法が採用されている。
【0104】図8に、半導体レーザと光導波路デバイス
とをモジュール化した本実施の形態のコヒーレント光源
を示す。図8に示すように、半導体レーザ32と光導波
路デバイスであるSHG素子47がSiサブマウント5
3上に固定されている。ここで、半導体レーザ32は、
半田を用いてSiサブマウント53上に固定されてお
り、SHG素子47は、紫外線硬化樹脂(接着剤)31
を用いてSiサブマウント53上に接着固定されてい
る。
【0105】ところが、接合層24として金属を用いた
場合に、光導波路デバイスであるSHG素子47とSi
サブマウント53(モジュール基台)との接着が困難に
なるという問題が生じた。これは、接合層24としての
金属が紫外線を吸収するために、紫外線が紫外線硬化樹
脂31に有効に照射されなくなるからである。そこで、
本実施の形態においては、図6〜図8に示すように、接
合層24に紫外線を透過させるための窓部27を設ける
構成が採用されている。窓部27を設けることにより、
紫外線の透過が可能となり、SHG素子47のSiサブ
マウント53への接着固定が可能となった。
【0106】ここで、窓部27は、光導波路の直下以外
の部分に設けられている。これは、光導波路で発生する
熱の均熱性が接合層24としての金属によって促進され
ることが妨げられないようにするためである。さらに、
本発明者らは、光導波路以外の部分、すなわち窓部27
でのみ接着を行うことにより、モジュールの作製時に発
生していた歪みによる素子特性の劣化が防止されること
を見出した。この素子特性の劣化は、Siサブマウント
53にSHG素子47を接着固定した場合に、接着応力
によって光導波路に歪みが与えられ、屈折率分布が発生
するために生じる現象である。窓部27を設けて、光導
波路以外の部分で接着を行うことにより、光導波路への
接着応力の影響を低減して、素子特性の劣化を防止する
ことができる。
【0107】また、図8に示すように、光導波路デバイ
スであるSHG素子47とSiサブマウント53(モジ
ュール基台)とを紫外線硬化樹脂(接着剤)31を用い
て接着固定する場合には、接合層24として低融点の金
属を用いることも有効である。低融点の金属を用いるこ
とにより、SHG素子47の温度分布の均一化が促進さ
れ、高出力時にも安定な素子特性を実現することができ
た。接合層24として低融点の金属を用いる場合には、
SHG素子47の表面を金属薄膜で覆うと接着強度が増
して好ましい。また、この場合には、図8Bに示すよう
に、導波層22の上面にバッファ層30を堆積し、バッ
ファ層30の上に金属薄膜54を堆積することが必要で
ある。
【0108】SHG素子としては、図7に示すような周
期状の分極反転領域28を利用した擬似位相整合型のS
HG素子を用いるのが望ましい。周期状の分極反転領域
28を備えることにより、高効率な波長変換が実現され
る。以下に、周期状の分極反転領域の形成方法につい
て、図9、図10を参照しながら説明する。周期状の分
極反転領域の形成方法は、光学基板の結晶方位によって
大きく異なる。
【0109】図9を用いて説明するのは、光学基板55
がz板の場合である。z板の場合、結晶の分極方向は基
板の表面に対して垂直となっている。この場合には、ま
ず、図9Aに示すように、光学基板55の+C面に周期
状電極33のパターンを形成し、−C面に平面電極34
を形成する。ここで、電極材料としては金属を用い、周
期状電極33のパターンはフォトリソグラフィ法を用い
て形成した。次に、図9Bに示すように、周期状電極3
3と平面電極34との間に高電圧を印加することによ
り、光学基板55の結晶の自発分極を反転させる。印加
電圧はパルス状の電界であり、数msから数100ms
程度のパルス又は直流電圧にパルス電圧を重畳した電圧
を印加することにより、結晶の自発分極が反転して、周
期状の分極反転領域35が形成される。印加電圧の大き
さは、結晶の種類に依存する。分極反転領域の形成が容
易な結晶としては、例えば、LiNbO3 、LiTaO
3 があり、これらの結晶に対しては、20kV/mm程
度の電圧を印加する必要がある。一方、MgドープのL
iNbO3 、又はストイキオメトリックなLiNbO
3 、LiTaO3 等の結晶の場合には、印加電圧は数k
V程度で足りる。以上のようにして周期状の分極反転領
域35を形成した後、光学基板55を本発明の研磨方法
によって研磨することにより、光導波路を形成する。
【0110】図10を用いて説明するのは、光学基板5
6がX、Yカット基板又はオフカット基板の場合であ
る。X、Yカット基板の場合、結晶の分極方向は基板の
表面に対して平行となっている。また、オフカット基板
の場合、結晶の分極方向は基板の表面に対して或る角度
をもって傾いている。この場合には、電極は光学基板5
6の表面に形成される。具体的には、まず、図10Aに
示すように、光学基板56の表面に金属膜36を成膜す
る。ここでは、一例としてTa膜を成膜した。次に、図
10Bに示すように、フォトリソグラフィ法を用いて、
金属膜36を、櫛形電極37とストライプ電極38とに
加工する。ここで、櫛形電極37とストライプ電極38
は結晶の分極方向に電界を印加することができるように
形成し、櫛形電極37は結晶の+C軸側に形成する。次
に、図10Cに示すように、櫛形電極37とストライプ
電極38を絶縁体39で覆う。このように櫛形電極37
とストライプ電極38を絶縁体39で覆うことにより、
得られる分極反転領域35(図10D参照)の周期構造
の均一性が大幅に向上する。次に、図10Dに示すよう
に、櫛形電極37とストライプ電極38との間に高電圧
を印加することにより、結晶の自発分極が反転して、周
期状の分極反転領域35が形成される。以上のようにし
て周期状の分極反転領域35を形成した後、光導波路を
形成することにより、SHG素子が得られる。
【0111】[第7の実施の形態]次に、本発明の第7
の実施の形態について、図11を参照しながら説明す
る。図11は本発明の第7の実施の形態における光学装
置を示す概略図である。
【0112】図11に示すように、本実施の形態の光学
装置は、図8に示した半導体レーザと光波長変換素子と
からなるコヒーレント光源40と、コリメートレンズ4
1と、偏光ビームスプリッタ42と、1/4波長板43
と、コヒーレント光源40からの出射光を被観測物体で
ある光ディスク45上に集光する集光光学系としての集
光レンズ44と、光ディスク45からの反射光を検出す
る光検出器46とにより構成されている。
【0113】コヒーレント光源40から出射された光
は、コリメートレンズ41によって平行光に変換され、
集光レンズ44によって光ディスク45の表面に集光さ
れる。光ディスク45で反射された光は、1/4波長板
43によって偏光角が90°回転するため、偏光ビーム
スプリッタ42によって光検出器46の方向へ反射され
る。光ディスク45からの反射光は、光検出器46によ
って検出され、これにより光ディスク45上の情報が再
生される。
【0114】コヒーレント光源40は、波長410nm
の短波長光を発生させることができるため、高密度の光
情報記録が可能となる。また、光導波路デバイスとして
の光波長変換素子の接合層として金属を用いることによ
り、高出力のコヒーレント光源40を実現することがで
きた。すなわち、出力50mW以上の短波長光を発生さ
せることが可能となり、低出力の光源では困難な二層光
ディスクへの書き込みが可能となった。さらに、高倍速
の書き込みも可能となった。
【0115】尚、本実施の形態においては、光学装置と
して光ピックアップ光学系を例に挙げて説明したが、本
発明の光学装置は、レーザ走査顕微鏡など、他のコヒー
レント光学系にも適用可能である。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光導波路
デバイスの製造方法によれば、光学基板の厚みが高精度
に制御され、光学基板の厚みのばらつきを低減すること
が可能となる。その結果、光導波路デバイスの製造歩留
りが大幅に向上する。また、光学基板の厚みを測定しな
がら研磨を行う必要がなくなるので、研磨時間の調整が
容易となり、製造時間の大幅な短縮が図られる。また、
本発明の光導波路デバイスの構成によれば、導波層と基
板を接合する接合層として金属を用いることにより、導
波層の伝搬方向に発生した温度分布を大幅に低減するこ
とが可能となり、例えば、光導波路デバイスをSHG素
子として使用した場合の高出力特性を大幅に向上させる
ことができる。また、このように接合層として金属を用
いることにより、接合層の厚みのばらつきが小さくな
る。その結果、導波層の厚みのばらつきを低減して、例
えば、光導波路デバイスを光波長変換素子として使用し
た場合の変換効率の向上と歩留りの向上を図ることが可
能となる。また、本発明のコヒーレント光源の構成によ
れば、SHG素子として使用した場合に高出力特性が向
上し、光波長変換素子として使用した場合に変換効率が
向上する前記本発明の光導波路デバイスが用いられてい
るので、短波長の高出力コヒーレント光源を実現するこ
とが可能となる。また、本発明の光学装置の構成によれ
ば、前記本発明の短波長の高出力コヒーレント光源が用
いられているので、低出力の光源では困難な二層光ディ
スクへの書き込みが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における光導波路デ
バイスの製造方法を示す工程図
【図2】本発明の第2の実施の形態における光導波路デ
バイスの製造方法を示す工程図
【図3】本発明の第3の実施の形態における光導波路デ
バイスの製造方法を示す工程図
【図4】本発明の第4の実施の形態における光導波路デ
バイスの製造方法を示す工程図
【図5】本発明の第5の実施の形態における光導波路デ
バイスを示す断面図
【図6】図6Aは本発明の第6の実施の形態における光
導波路デバイスを示す平面図、図6Bはその断面図
【図7】図7Aは本発明の第6の実施の形態における光
導波路デバイスの他の例を示す平面図、図7Bはその斜
視図
【図8】図8Aは本発明の第6の実施の形態におけるコ
ヒーレント光源を示す平面図、図8Bはその断面図
【図9】本発明の第6の実施の形態における光導波路デ
バイスとしてのSHG素子の周期状の分極反転領域の形
成方法を示す工程図
【図10】本発明の第6の実施の形態における光導波路
デバイスとしてのSHG素子の周期状の分極反転領域の
他の形成方法を示す工程図
【図11】本発明の第7の実施の形態における光学装置
を示す概略図
【図12】リッジ型光導波路デバイスの構成を示す斜視
【図13】リッジ型光導波路の製造方法を示す工程図
【符号の説明】
1、55、56 光学基板 1a、1b 溝 1c 凹部 2 基板 3、31 紫外線硬化樹脂 4 溝 6、7 ストッパー部 8 凸部 9、10、36 金属膜 11a、11b 反射面 12 リッジ型光導波路 13 光源 14 受光素子 21 基板 22 導波層 23、25、30 バッファ層 24 接合層 26 光導波路の入射部 27 窓部 28、35 周期状の分極反転領域 33 周期状電極 34 平面電極 37 櫛形電極 38 ストライプ電極 39 絶縁体 40 コヒーレント光源 41 コリメートレンズ 42 偏光ビームスプリッタ 43 1/4波長板 44 集光レンズ 45 光ディスク 46 光検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H047 KA05 PA02 PA03 PA21 PA24 QA03 QA04 TA42 TA43 2K002 AA05 AB12 BA03 CA03 DA06 HA20 5D119 AA22 AA33 FA16 JA29 JA37 NA05

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学基板を所望の厚みに研磨する工程を
    含む光導波路デバイスの製造方法であって、 前記光学基板の研磨を、前記光学基板の厚みを規制する
    ストッパー部を用いて行うことを特徴とする光導波路デ
    バイスの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ストッパー部の硬度が前記光学基板
    の硬度よりも大きい請求項1に記載の光導波路デバイス
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記ストッパー部が蒸着法又はメッキに
    より形成されている請求項1に記載の光導波路デバイス
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記ストッパー部が前記光学基板中に埋
    設されている請求項1に記載の光導波路デバイスの製造
    方法。
  5. 【請求項5】 前記ストッパー部が前記光学基板に形成
    された溝中に埋設されている請求項4に記載の光導波路
    デバイスの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記溝がイオンミリング法又はエッチン
    グ法により形成されている請求項5に記載の光導波路デ
    バイスの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記ストッパー部の厚みが0.1μm以
    上10μm以下である請求項1に記載の光導波路デバイ
    スの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記ストッパー部の材料が、Ta、C
    r、W、Ti、Si及びSiO2 からなる群から選ばれ
    る1つである請求項1に記載の光導波路デバイスの製造
    方法。
  9. 【請求項9】 前記ストッパー部が、ストライプ状に形
    成され、かつ、光導波路に対して平行となるように配置
    されている請求項1に記載の光導波路デバイスの製造方
    法。
  10. 【請求項10】 前記ストッパー部が、光導波路との間
    隔が20μm以上100μm以下となるように配置され
    ている請求項1に記載の光導波路デバイスの製造方法。
  11. 【請求項11】 光学基板を所望の厚みに研磨する工程
    を含む光導波路デバイスの製造方法であって、 前記光学基板に反射面を形成し、前記反射面を用いて光
    学的に前記光学基板の厚みを計測しながら、前記光学基
    板の研磨を行うことを特徴とする光導波路デバイスの製
    造方法。
  12. 【請求項12】 前記反射面が前記光学基板内に複数形
    成されている請求項11に記載の光導波路デバイスの製
    造方法。
  13. 【請求項13】 光学基板を所望の厚みに研磨する工程
    を含む光導波路デバイスの製造方法であって、 前記光学基板に凹部を形成すると共に、前記凹部と噛み
    合う凸部が形成された基板を準備し、前記光学基板の前
    記凹部が形成された面と前記基板の前記凸部が形成され
    た面の少なくとも一方の面に金属膜を成膜し、前記光学
    基板と前記基板とを、前記凹部と前記凸部が噛み合うよ
    うに貼り合わせた後、前記光学基板の研磨を行うことを
    特徴とする光導波路デバイスの製造方法。
  14. 【請求項14】 前記金属膜の硬度が前記光学基板の硬
    度よりも大きい請求項13に記載の光導波路デバイスの
    製造方法。
  15. 【請求項15】 前記光学基板と前記基板とがメタルボ
    ンディング法を用いて貼り合わされている請求項13に
    記載の光導波路デバイスの製造方法。
  16. 【請求項16】 前記凸部の厚みが0.1μm以上10
    μm以下である請求項13に記載の光導波路デバイスの
    製造方法。
  17. 【請求項17】 前記金属膜の材料が、Ta、Cr、
    W、Ti及びSiからなる群から選ばれる1つである請
    求項13に記載の光導波路デバイスの製造方法。
  18. 【請求項18】 前記凸部が、ストライプ状に形成さ
    れ、かつ、光導波路に対して平行となるように配置され
    ている請求項13に記載の光導波路デバイスの製造方
    法。
  19. 【請求項19】 前記凸部が、光導波路との間隔が20
    μm以上100μm以下となるように配置されている請
    求項13に記載の光導波路デバイスの製造方法。
  20. 【請求項20】 導波層と、前記導波層の一方の面に形
    成されたバッファ層と、前記バッファ層の表面に接合層
    を介して接合された基板とを備えた光導波路デバイスで
    あって、 前記接合層が金属からなることを特徴とする光導波路デ
    バイス。
  21. 【請求項21】 前記導波層の表面又は裏面の少なくと
    もいずれかにストライプ状の凸部を有し、前記凸部を含
    む導波層が、入射光に対してシングルモード伝搬の条件
    を満たしている請求項20に記載の光導波路デバイス。
  22. 【請求項22】 前記バッファ層は、前記導波層を伝搬
    する導波光に対する吸収係数が10-4以下の誘電体材料
    からなり、前記バッファ層の屈折率及び厚みは、前記導
    波層を伝搬する導波光の電界分布が前記接合層内に存在
    しない値に設定されている請求項20に記載の光導波路
    デバイス。
  23. 【請求項23】 前記接合層は、種類の異なる金属が積
    層された多層構造を有し、前記接合層を構成する前記金
    属に低融点金属が含まれる請求項20に記載の光導波路
    デバイス。
  24. 【請求項24】 前記接合層は、その所定部分が除去さ
    れて形成された窓部を有し、前記窓部が、前記ストライ
    プ状の凸部の直下以外の部分に設けられている請求項2
    1に記載の光導波路デバイス。
  25. 【請求項25】 前記基板と前記導波層の熱膨張係数
    が、接合面内でほぼ等しい請求項20に記載の光導波路
    デバイス。
  26. 【請求項26】 前記導波層が、周期状の分極反転構造
    を有する請求項20に記載の光導波路デバイス。
  27. 【請求項27】 前記光導波路デバイスが、基本波を第
    二高調波に波長変換する波長変換デバイスであり、前記
    バッファ層が、前記基本波及び前記第二高調波に対して
    透明な材料からなる請求項26に記載の光導波路デバイ
    ス。
  28. 【請求項28】 前記導波層の入射端面近傍の前記接合
    層が除去されている請求項20に記載の光導波路デバイ
    ス。
  29. 【請求項29】 前記導波層は、オフカット基板のMg
    ドープLiNbO3 からなると共に、周期状の分極反転
    構造を有し、かつ、前記導波層を伝搬する基本波を第二
    高調波に波長変換し、前記バッファ層は、前記基本波及
    び前記第二高調波に対する吸収係数が10-4以下である
    と共に、前記基本波及び前記第二高調波の電界分布が前
    記接合層内に存在しない程度に厚い請求項20に記載の
    光導波路デバイス。
  30. 【請求項30】 サブマウントと、前記サブマウント上
    に固定された半導体レーザ及び請求項20〜29のいず
    れかに記載の光導波路デバイスとを備え、前記半導体レ
    ーザからの光が前記光導波路デバイスの導波層に入射す
    るコヒーレント光源。
  31. 【請求項31】 前記光導波路デバイスが紫外線硬化樹
    脂を用いて前記サブマウント上に固定されている請求項
    30に記載のコヒーレント光源。
  32. 【請求項32】 前記光導波路デバイスの表面に保護膜
    を有する請求項30に記載のコヒーレント光源。
  33. 【請求項33】 前記光導波路デバイスが、熱伝導率が
    30W・m-1・K-1以上の物質によって被われている請
    求項30に記載のコヒーレント光源。
  34. 【請求項34】 請求項30〜33のいずれかに記載の
    コヒーレント光源と、前記コヒーレント光源からの出射
    光を被観測物体上に集光する集光光学系とを備えた光学
    装置。
  35. 【請求項35】 前記被観測物体が光ディスクである請
    求項34に記載の光学装置。
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