JP4545380B2 - 光導波路デバイスならびにそれを用いたコヒーレント光源およびそれを備えた光学装置 - Google Patents

光導波路デバイスならびにそれを用いたコヒーレント光源およびそれを備えた光学装置 Download PDF

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    • H01S5/141External cavity lasers using a wavelength selective device, e.g. a grating or etalon

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光情報処理、光応用計測制御分野に使用される光導波路デバイスならびにそれを用いたコヒーレント光源およびそれを備えた光学装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光情報記録、再生装置ではより短波長の光源を用いることで高密度化が実現できる。例えば、普及しているコンパクトディスク装置では780nmの近赤外光を用いるのに対し、より高密度の情報再生を実現したデジタルバーサタイルディスク(DVD)では650nmの赤色半導体レーザが用いられている。さらに、高密度な次世代光ディスク装置を実現するため、より短波長な青色レーザ光源の開発が盛んに行われている。例えば、小型かつ安定な青色レーザ光源として非線形光学物質を用いた波長変換素子が開発されている。
【0003】
例えば、周期状の分極反転構造を利用したQPM(擬似位相整合)−SHG(第2高調波発生)素子は、高効率な波長変換が可能である。しかしながら変換波長の許容度が非常に狭いため、安定した光源特性を得るには、励起光源の波長を位相整合波長に固定する工夫が必要となる。光源の小型化を実現するには、基本波光源として半導体レーザを利用する必要がある。しかし、半導体レーザは、広いゲインを有し、発振波長が容易に変動するため、波長を安定化する技術が重要となる。なお、位相整合波長は、分極反転構造中を伝搬させた基本波が高調波に波長変換される場合における基本波の波長のことである。
【0004】
QPM−SHG素子と半導体レーザを用いて安定な光源を実現する方法として、QPM−SHG素子にDBR(Distributed Bragg Reflector)グレーティングを集積化する方法がある。これは、波長選択性をもつDBRグレーティングを利用して半導体レーザの発振波長を光帰還によりDBRグレーティングの反射波長に固定するものである。
【0005】
具体的には、光導波路型のQPM−SHG素子において、光導波路上にDBRグレーティング構造を形成する。DBRグレーティングはエッチングや、レジストグレーティング等の方法を用いて、光導波路上に形成すればよい。このような構成において、DBRグレーティングからの反射光を半導体レーザに帰還することで、この反射波長に半導体レーザの発振波長を固定することができる。
【0006】
また、SHG素子にDBRグレーティングを形成する方法として、擬似位相整合用の周期状の分極反転構造をDBRグレーティングとして使用することが提案されている。分極反転構造としてはTi拡散LiNbO3を用いる。LiNbO3結晶Tiを熱拡散すると、拡散部分の分極が反転することが知られている。この拡散部分は同時に屈折率が増大するので、周期的な屈折率変化を有する屈折率グレーティングとしても作用する。このため、分極反転構造をDBRグレーティングとして使用することが可能となり、DBR反射波長と位相整合波長とを一致させることで、半導体レーザの発振波長を固定することができる。それにより、安定な出力の波長変換素子を実現できる。つまり、半導体レーザとSHG素子を一体化した短波長光源が実現される。
【0007】
同様の方法がKTP結晶でも行われている。KTP結晶をRbでイオン交換すると分極が反転し、同時にイオン交換部分の屈折率が増大する。これを利用して分極反転構造を形成し、QPM構造とDBRグレーティングを形成することができる。それにより、短波長光源が実現されている(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
しかしながら、上記の分極反転構造は、結晶の組成変化を伴うことで分極反転構造と同時に屈折率変化を実現している。これは、分極反転構造の形成方法が、イオン交換や金属拡散を利用した方法だったからである。しかしながら、このように、結晶の組成変化が発生すると結晶自体の劣化要因となり、結晶の劣化および耐光損傷強度の低下と言った問題が発生し、高効率で高出力の光を伝搬させることが可能な光導波路デバイスには適用できないといった問題が生じていた。
【0009】
例えば、LiNbO3結晶にTi拡散により形成した分極反転構造は、屈折率増加を伴うことでDBRグレーティングとしての利用が可能である。しかし、LiNbO3基板におけるTi拡散による分極反転は分極反転の深さが十分でなく、特に400nm近傍以下の波長に必要な周期3μm以下の分極反転構造を形成するのが難しいという問題がある。またTiを拡散すると光導波路中の不純物濃度が増大して耐光損傷強度が低下するという問題がある。このため数mW以上の高出力化時には出力が不安定になるという問題があった。
【0010】
またKTP結晶をRbでイオン交換する方法においては、Rbのイオン交換によって分極反転構造と屈折率変化を生じさせることができるが、Rbが不純物となって結晶内に入るため、Ti拡散と同様に高出力化が難しいという問題が生じる。また、Rbとイオン交換されることでイオン交換部と非交換部での格子定数に大きな差ができるため反転部分の結晶に歪み等が入り、光導波路伝搬損失の増大が生じるという問題もあった。
【0011】
また、近年は、非線形光学結晶における分極反転技術がさらに改良されている。上述したような初期のイオン交換や、金属拡散を利用した分極反転の形成方法から、パターン電極により高電界のパルス印加によって分極反転構造を製造する方法に変わりつつある。具体的には、強誘電体にパターン電極を介して高電圧パルスを印加する方法で、結晶の組成を変えることなく均一な分極反転構造が形成でき、さらにアスペクト比の高い分極反転形状が形成可能である。この方法で分極反転構造を形成すると、結晶内の原子の分布をわずかに変えることで、非線形分極の方向を反転させ、結晶の組成、構造の変化を伴わない。不純物の混入がないため、結晶の劣化や耐光損傷強度の劣化といった問題もなく、高い非線形性と耐光損傷強度を実現でき、高効率、高出力の光導波路デバイスが実現可能となる。しかしながら、結晶組成の変化が無いため屈折率の変化が発生せずDBRグレーティングとしては使用できない。
【0012】
しかしながら、分極反転構造に結晶組成の変化を伴わないため、光学的な変化が現れず分極反転構造を従来のような屈折率グレーティング構造として併用できないという問題がある。すなわち、分極反転部と非反転部は結晶構造的には何ら差がないので、それぞれ光学的な差が発生しない。そのため、屈折率グレーティング構造が形成されない。
【0013】
【特許文献1】
特開平6−194708号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の光導波路デバイスならびにそれを用いたコヒーレント光源およびそれを備えた光学装置は、上記問題点に鑑み、高効率で安定した短波長光源を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の光導波路デバイスは、MgドープしたLiNb(1-x)Tax3(0≦x≦1)基板と、前記基板と同一の組成からなる周期的な分極反転構造とを備え、前記基板は、前記基板のC軸が前記基板の表面に対し1°〜10°の範囲で傾いているオフカット基板であり、前記分極反転構造は、前記基板表面に対し斜め深さ方向に針状の形状であり、当該構造に依存した屈折率分布を有すると共に、波長変換部とDBR部で構成されており、前記波長変換部の位相整合波長は、前記DBR部のブラッグ反射波長と等しく、かつ、前記波長変換部の位相整合波長と、前記波長変換部のブラッグ反射波長との差が、5nm以上である。それにより、高い非線形性と耐光損傷強度を実現でき、高効率、高出力のDBRグレーティング構造が実現でき、波長変換素子として用いることができる。また、前記基板がオフカット基板であることにより、電界印加で形成した分極反転構造を有するにも関わらず、屈折率変化によるDBRグレーティング構造が形成されている。また、前記基板のC軸が前記基板の表面に対し1°〜10°の範囲で傾いていることにより、DBRグレーティングからの反射率が増大する。また、前記分極反転構造が、波長変換部とDBR部で構成されており、前記波長変換部の位相整合波長が、前記DBR部のブラッグ反射波長と等しく、かつ、前記波長変換部の位相整合波長と、前記波長変換部のブラッグ反射波長との差が、5nm以上であることにより、ブラッグ反射波長λと位相整合波長が一致するため、高調波を発生することができる。
【0016】
また、好ましくは、前記分極反転構造は、前記基板の分極方向に電圧が印加されることにより形成される。それにより、結晶の組成変化が発生しないため、高効率で高出力の光導波路デバイスを実現できる。
【0018】
また、好ましくは、前記基板は、薄膜であり、前記基板の一方の面に接合層を介して接合された光学基板とを有する。それにより、DBRグレーティングからの反射率が増大する。
【0019】
また、好ましくは、前記基板の表面または裏面の少なくともいずれかに凸部を有し、前記凸部の表面に前記分極反転構造がストライプ状に形成されている。それにより、リッジ型の光導波路デバイスとなるため、分極反転により形成された結晶歪みが影響を受けることがなく、屈折率変化を維持できる。そのため、高いDBR反射が実現でき、DBRグレーティングの効率が高い。
【0025】
また、本発明のコヒーレント光源は、半導体レーザおよび上記の光導波路デバイスを備え、前記半導体レーザからの出射光が前記光導波路デバイスに入射する。それにより、高効率で安定した短波長光が出射するコヒーレント光源を実現できる。
【0026】
また、本発明の光学装置は、上述のコヒーレント光源を備えている。それにより、高出力のコヒーレント光源を備えた光学装置が実現できる。
【0027】
【発明の実施の形態】
一般的に、強誘電体における分極の反転は、結晶中の結晶構造の変化によって生じるが、分極反転構造は結晶構造が反転するのみで、構造的、組成的には変化がないため、屈折率等の変化は生じない。また、電界印加による分極反転を行った場合、内部電界が残留することで一時的に電気光学効果による屈折率変化が発生することが報告されているが、この屈折率変化は一時的なもので、時間と共に消滅する。また、100℃程度の比較的低温のプロセスにおいて屈折率変化が消滅するという不安定なものであった。
【0028】
しかし、発明者らは、非線形光学材料に分極反転構造を形成したときに、その構造に依存する周期的な屈折率変化が永久的に維持される場合があることを発見し、これに基づいて本発明にかかる光導波路デバイス等を完成させた。
【0029】
以下にさらに具体的な実施形態について説明する。
【0030】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る光導波路デバイスおよびそれを用いたコヒーレント光源について説明する。図1は実施の形態1に係る光導波路デバイスを用いたコヒーレント光源の構成図である。実施の形態1のコヒーレント光源100は、半導体レーザ101と光波長変換素子である光導波路デバイス108を備えている。
【0031】
光導波路デバイス108は、LN基板102上にオフカットのMgドープLiNbO3結晶の薄膜層103が接合層104を介して接着されて構成されている。薄膜層103には、ストライプ状の凸部106が形成されている。光導波路デバイス108は、この凸部106をリッジ導波路とする、いわゆるリッジ型光導波路構造である。薄膜層103には周期状の分極反転領域105が形成されている。薄膜層103にオフカット基板を用いているので、この分極反転領域105の分極方向107は、薄膜層103の表面に対して傾いている。半導体レーザ101としては、例えば、ファブリペロー型のAlGaAs半導体レーザを用いる。分極反転領域105の分極反転周期は約2.8μmで、位相整合波長は約820nmとする。分極反転領域105は周期的な屈折率分布を有し、DBRグレーティング特性を示している。
【0032】
半導体レーザ101から出射された光は、光導波路デバイス108に入射され、分極反転領域105により波長選択されて半導体レーザ101に帰還する。それにより、半導体レーザ101の出射光は、分極反転領域105のDBR反射波長の一つで、かつ半導体レーザ101の発振ゲイン近傍の波長820nmに固定される。このように、コヒーレント光源100からは、高効率で安定した短波長光が出射される。以上のように、DBRグレーティング特性を示す分極反転領域105において、位相整合波長とDBR反射波長を一致させることで、半導体レーザ101の出射光の安定した波長変換が可能となる。
【0033】
次に、光導波路デバイス108の製造方法の一例について、図2および図3を用いて説明する。図2は、周期状の分極反転構造を形成する工程を示す図であり、図3は、リッジ型光導波路構造を形成する工程を示す図である。
【0034】
まず、図2(a)に示しているように、5°オフカット基板であるMgドープLiNbO3基板201の表面にTa等の金属膜202を成膜する。均一な屈折率変化を得るためには、LiNbO3基板におけるMgのモル濃度が4.8〜6mol%であることが好ましいが、このMgドープLiNbO3基板201においては、Mgのモル濃度は例えば、5mol%である。また、5°オフカット基板とは、C軸が結晶表面に対して5°傾いている基板のことである。
【0035】
次に、図2(b)に示しているように、MgドープLiNbO3基板201上に形成された金属膜202をフォトドライエッチングにより成形して、周期状パターンを有する櫛形電極203、および、櫛形電極203と対をなすストライプ電極204を、基板201上に形成する。
【0036】
次に、図2(c)に示しているように、MgドープLiNbO3基板201およびその上に形成された櫛形電極203とストライプ電極204上に、例えばSiO2膜である絶縁膜205を形成する。
【0037】
次に、図2(d)に示しているように、櫛形電極203とストライプ電極204の両電極間にMgドープLiNbO3基板201の分極方向にパルス電圧を印加することで、MgドープLiNbO3基板201には、櫛形電極203のパターンに従って周期状の分極反転構造206が形成される。以上で、分極反転構造を有する基板200が形成される。
【0038】
次に、この基板200を用いて、図1のリッジ型光導波路構造の光導波路デバイス108を製造する方法について、図3を用いて説明する。なお、図3は、図2(d)のA方向から基板200を見た断面図である。まず、図3(a)に示しているように、図2(d)に示した構造における絶縁膜205側の表面に、LN基板(=LiNbO3基板)207を接着する。
【0039】
次に、図3(b)に示しているように、MgドープLiNbO3基板201を研磨して、数μmの厚みに薄膜化する。これによって、分極反転構造206が表面に露呈する。
【0040】
次に、図3(c)に示しているように、分極反転構造206をさらにリッジ加工してリッジ型光導波路を形成する。このようにして、図1の光導波路デバイス108が作製される。なお、図3(c)において、図1に示した各構成部材との対応関係を、参照符号により括弧内に示した。
【0041】
光導波路型のSHG素子である光導波路デバイス108は、高い変換効率と優れた耐光損傷強度を有する。その理由は以下に示す。
【0042】
まず、光導波路デバイス108は、通常の光導波路形成のように光導波路部の屈折率を増加させるために不純物を注入していない。光導波路デバイス108のリッジ型導波路は、バルクのMgドープLiNbO3結晶であり不純物を含まない。このため、光導波路デバイス108は、高い非線形性と耐光損傷性を有し、高効率で高出力の光波長変換素子となる。
【0043】
また、上記の製造方法で作製した周期状の分極反転構造を有する光導波路デバイス108は、実際の測定において、波長815nm近傍の光で、選択性を有する反射が観測された。さらに詳しく調べると波長40nm間隔で同様の反射が観測され、その波長は分極反転周期に依存することが見いだされた。
【0044】
さらに光導波路デバイス108は、電界印加で形成した分極反転構造206を有するにも関わらず、屈折率変化を生じるDBRグレーティング構造が形成されている。その要因の一つとしては、基板201にオフカット基板を用いた点にある。オフカット基板とは上述したように結晶のC軸が基板表面に対し傾いている基板である。結晶のC軸が基板表面に対してなす角をオフカット角という。従来はZまたはXカットの結晶方位である基板を用いて光導波路デバイスを形成していたが、実施の形態1では、MgドープLiNbO3のオフカット基板を用いて光導波路デバイス108を作製した。オフカット基板に電界を印加させて、分極反転領域105を形成した場合、形成される分極反転領域105は、分極方向に沿って、光導波路デバイス108の表面に対して、斜め深さ方向に針状に成長する。分極反転が斜め方向に成長する際に、結晶に非対称な歪みが発生するため、反転部と非反転部の境界において歪みが残留し、これによって屈折率変化が生じたと考えられる。すなわち、分極反転部と非反転部の境界において何らかの結晶歪みが残留し屈折率差が生じ、屈折率グレーティング構造が形成されたと考えられる。一方、実際にZカット、Xカットの基板に対して、同様の方法で分極反転を形成したが、周期的な屈折率分布はほとんど形成されなかった。
【0045】
また、オフカット角が1〜10°のとき大きなDBR反射が観測された。オフカット角が10〜30°でも屈折率変化は観測されたのでDBRグレーティング構造として使用可能である。従って、可能なオフカット角は1〜30°の範囲であるが、1〜10°とすることが特に好ましい。
【0046】
用いるオフカット基板としては、オフカットX基板、オフカットY基板およびオフカットXY基板がある。オフカットX基板は、ほぼXカット基板で、基板表面がY軸と平行でC軸が基板平面と角度θで傾いている。また、オフカットY基板は、基板平面とX軸が平行で基板表面とC軸が角度θで傾いている。オフカットXY基板は、これら以外の基板(基板平面がX、Yいずれとも平行でない)である。これらの基板のうち、分極反転構造としたときに、屈折率変化が大きくブラッグ反射の大きかったのは、オフカットY基板、オフカットXY基板、オフカットX基板の順である。特にオフカットXY基板は、基板の表面がX、Y軸から5°以上傾いた位置で、光導波路デバイス108の伝搬損失が小さくなる傾向が見られ、より好ましかった。
【0047】
また上記の製造方法で作製した光導波路デバイス108におけるDBRグレーティング構造は熱的にも安定である。例えば、5°オフカット基板に、周期2.8μmの分極反転構造を素子長10mmに渡り形成した光導波路デバイス108に基本波を入射すると、波長820nmの基本波に対して90%以上の反射率が観測された。
【0048】
さらに、この光導波路デバイス108を熱処理して反射率の変化を観測した。アニール温度は400℃、600℃とし、5時間以上熱処理した後、反射率を測定した。その結果、DBR反射波長および反射率のいずれかのサンプルにおいても、熱処理の前後で反射率に全く変化が無かった。このことから、分極反転領域105に形成された屈折率グレーティングは非常に安定であることが分かった。また数ヶ月放置した後も、光導波路デバイス108の、反射波長および反射率特性の変化は見られず、永久的に安定な屈折率グレーティングが形成されていることが確認された。
【0049】
また、分極反転領域105が屈折率グレーティングとして機能する要因としては、図1に示したような光導波路構造としたこともあげられる。すなわち、上述のように、分極反転領域105は、光導波路として用いるために、薄膜化されている。具体的には、薄膜層103を厚さ3〜4μm程度に薄膜化することにより、光導波路デバイスとしての機能がより良好に発揮される。薄膜化により、DBRグレーティングからの反射率が増大した。これは、薄膜化することで分極反転部の境界における結晶の歪みが強化され、屈折率変化が大きくなったためと考えられる。薄膜の厚さとしては、10μm以下が好ましい。さらに、5μm以下とすると分極反転領域105の屈折率変化が大きくなって、さらに好ましい。
【0050】
また、光導波路デバイス108をリッジ加工導波路とすることで、分極反転構造に形成したプロトン交換導波路の場合に比較して、DBRグレーティングからの反射率が高くなる。通常、低損失で均一な導波路形成が可能であることから、分極反転構造の光導波路にはプロトン交換導波路が利用される。しかしながら、形成した分極反転構造にプロトン交換を施すとDBRグレーティングの反射率が大幅に低下するのが観測されている。これはプロトン交換を施す際に、分極反転により形成された結晶歪みが緩和されるためと考えられる。
【0051】
光導波路デバイス108は、研磨とリッジ加工により得られるため、化学的な処理を分極反転領域105が受けていない。このため、分極反転により形成された結晶歪みが影響を受けることがなく、屈折率変化を維持できる。そのため、高いDBR反射が実現でき、DBRグレーティングの効率が高いため好ましい。
【0052】
なお、プロトン交換導波路においても、オフカット基板を用いて形成することでDBR反射は観測される。したがって、プロトン交換によりDBR反射が大幅に低下するが、プロトン交換導波路においても上記の製造方法のように、DBRグレーティングを分極反転構造で形成することは可能である。
【0053】
また、DBRグレーティングを形成する基板(薄膜層103)には、非線形光学結晶としてMgドープLiNbO3を用いることが望ましい。通常、用いるLiNbO3基板では、オフカット基板であった場合に、均一なグレーティングを形成されることが難しく、分極反転構造とした場合に、DBRグレーティングの形成が難しかった。また、非線形光学結晶として、MgドープしたLiNb(1-x)Tax3 (0≦x≦1)を用いてもよい。例えば、MgをドープしたLiTaO3またはLiNbO3とLiTaO3の混晶、または、MgをドープしたストイキオLiNbO3、LiTaO3およびLiNbO3とLiTaO3の混晶も同様に使用できる。
【0054】
なお、Mgのドープ量としてはコングルエントのLiNbO3結晶で4.8mol〜6mol%程度のドープ量が好ましい。ドープ量が6mol%を越えると分極反転の形成が困難になり、4.8mol%を下回ると基板201の光損傷の耐性が大幅に劣化する。また、ストイキオメトリックLiNbO3の場合ではMgのドープ量は1.5mol%以上が好ましい。
【0055】
コヒーレント光源100から出力する場合は、半導体レーザ101の出射光を光導波路デバイス108に入射して、半導体レーザ101の出射光のゲインピーク波長と分極反転領域105からのDBR反射波長がほぼ等しいことが望まれる。この波長が大きく異なると、半導体レーザの発振波長がDBR波長に固定されなくなる。実験では波長差は5nm以下の条件が必要であった。さらに2nm以下になると出力が安定してより好ましい。
【0056】
なお、光導波路デバイス108を形成する場合に、薄膜の非線形光学材料を接着剤によりLN基板102に接着しても良いが、その他、直接接合等の技術を利用してもよい。
【0057】
以上、光導波路デバイス108が周期状の分極反転構造を利用したDBRグレーティング構造を有する場合について説明したが、分極反転構造による屈折率変化は他のデバイスにも適用できる。例えば各種のグレーティングデバイス、位相変調器、スイッチ、波長選択グレーティング、波長分波、合波器等、偏光器、等導波路に部分的な屈折率分布を持たせた構造による光導波路デバイス等に利用できる。なお、分極反転構造は任意の形に形成できるため、有効である。
【0058】
また、実施の形態1のコヒーレント光源100は、光導波路デバイス108を半導体レーザ101と直接接合した構成であるが、光導波路デバイス108と半導体レーザ101以外にレンズ光学系を用いた構成としてもよい。このような構成とすることで、光導波路デバイス108と半導体レーザ101との光結合がさらに容易になる。
【0059】
次に、半導体レーザ101と光導波路デバイス108からなるコヒーレント光源100において、高調波出力を得る場合の、波長の条件について説明する。ファブリペロー型の半導体レーザ101は分極反転構造によるDBR反射波長に固定され安定に発振する。また、温度制御によりDBR波長と位相整合波長を一致させることで安定な高調波出力を得ることができる。
【0060】
これら半導体レーザ101と光導波路デバイス108によって高効率のコヒーレント光源を形成するには、光導波路デバイス108の位相整合波長と、DBR反射波長を一致させる必要がある。位相整合波長およびDBR反射波長は、それぞれ分極反転構造の周期構造に依存する値であるため、光導波路デバイス108の位相整合波長とDBR反射波長が一致するためには一定の法則性がある。具体的には、結晶の有する分散特性からの条件から計算されるDBR反射波長と位相整合波長の一致点からずれた条件が最適となることが見いだされた。
【0061】
これは、光導波路デバイス108が、従来と異なり、結晶自体をリッジ導波路状に加工した構造であるため、光導波路におけるDBR条件と位相整合条件が異なったためと考えられる。
【0062】
以下に室温近傍(0〜100℃)における最適なコヒーレント光源100の出力波長を実験的に求めた結果を示す。まず、DBRグレーティングが奇数次のDBR反射波長と位相整合波長が一致する場合のDBR反射波長λは以下の条件を満たす。
【0063】
DBR反射波長λは、λ1<λ<λ2の関係を満足する。なお、λ1=635+48×n(nm)、λ2=1.02×λ1(nm) (n=0,1,2)である。また、DBR反射波長λがこれよりも大きい場合には、λ1=774+40×n(nm)、λ2=1.02×λ1(nm) (n=0,1,2,3,4…)である。λがλ1とλ2との間のどの値を取るかは、光導波路デバイス108のリッジ部分の幅と厚さによって決まる。
【0064】
つまり、約40nmごとにDBR反射波長λと位相整合波長が一致する波長が現れる。DBRグレーティングの次数としては15次であり、奇数の次数ごとに反射が得られている。これは分極反転構造が基本波から2次の高調波に変換する非線形グレーティングとしては1次の周期構造を有しているため、変換効率が最大になる点では、分極反転部と非反転部のデューティ比は50:50となっているからである。精度としては1〜2%の誤差で正確に決定できた。その他の、光導波路デバイス108の条件としては基本波に対してほぼシングルモードの条件であり、導波路の形状にはあまり依存しなかった。
【0065】
また、光導波路デバイス108の温度を変えることで、DBR反射波長と位相整合波長を正確に一致させることができる。位相整合波長およびDBR反射波長は、温度依存性を有し、例えば、位相整合波長の温度依存性は、0.06nm/℃であり、DBR反射波長の温度依存性は0.026nm/℃である。したがって、温度変化による波長変動を利用すれば、位相整合波長とDBR反射波長を精密に一致させることが可能となる。なお、電極構造を光導波路デバイス108上に形成して、電圧を印加し、光導波路デバイス108の実行屈折率を変化させてDBR反射波長と位相整合波長を一致させる方法もある。
【0066】
光導波路デバイス108は素子長12mm分極反転周期約2.8μm、位相整合波長約820nmで、位相整合波長とDBR反射波長がほぼ一致した。しかし、DBRグレーティングの反射率は約90%であり、ほぼ総ての光が反射された。光波長変換素子としては、DBRグレーティングの反射が大きいと変換効率が低下する。また、半導体レーザ101への帰還パワーが大きすぎると半導体レーザ101が端面破壊で壊れるといった現象も生じるため、DBRグレーティングによる反射率は10%以下に押さえることが望ましい。
【0067】
そこで、分極反転領域105のデューティ比を制御することで、DBRグレーティングによる反射率を制御する。つまり、分極反転領域105の幅を0.1μm程度ずらすことでDBRグレーティングの反射率を制御できるので、光波長変換素子としての変換効率低下を起こすことなく、DBRグレーティングの反射率を調整できる。
【0068】
上述したのと同様に、偶数次のDBR波長に対してもDBR波長と位相整合波長を一致させることができる。この場合のDBR反射波長λがλ1<λ<λ2の関係を満足し、λ1=613+48×n(nm)、λ2=1.02×λ1(nm) (n=0,1,2)である。または、DBR反射波長λがλ1<λ<λ2の関係を満足し、λ1=754+40×n(nm)、λ2=1.02×λ1(nm) (n=0,1,2,3,4…)である。
【0069】
ただしこの場合は分極反転領域105のデューティ比が50:50の場合には反射が起こらないので、デューティ比が50:50からずれていることが必須である。SHGへの変換効率を考慮するとデューティ比を40〜49%程度にして、反射率を10%以下に抑えることで、高効率化が図れる。この場合、ブラッグ反射の反射量が制限されるのと、デューティ比が50%からずれることによる変換効率の低下を防ぐことができる。また、SHGの出力を抑えてもより安定な特性を実現したい場合には、デューティ比を30〜40%にして、反射率を増大させてもよい。変換効率は低下するが、半導体レーザ101への帰還光を増やして、外乱による半導体レーザ101の発振波長の変動を抑えることができる。
【0070】
なお、実施の形態1の光導波路デバイス108は、薄膜層103の凸部106がLN基板102側すなわち、接合層104に接するように形成されていてもよい。その具体例を図4に示す。図4は、実施の形態1に係る光導波路デバイスを用いたコヒーレント光源の他の構成例を示す構成図である。光導波路デバイス308は、LN基板302上にオフカットのMgドープLiNbO3結晶の薄膜層303が接合層304を介して接着されて構成されている。薄膜層303は、ストライプ状の凸部306を有し、周期状の分極反転領域305が形成されている。LN基板302と薄膜層303とは、凸部306がLN基板302側にあり、光導波路デバイス308の内部にあるように配置されている。また、この光導波路デバイス308と、光導波路デバイス308に光を入射する半導体レーザ308とでコヒーレント光源300を形成している。このような構成である光導波路デバイス308は、図1の光導波路デバイス108と同様に光導波路高効率、高出力のDBRグレーティング構造が実現でき、波長変換素子として用いることができる。また、コヒーレント光源300は、図1のコヒーレント光源100と同様に、高効率で安定した短波長光を出射することができる。
【0071】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る光導波路デバイスおよびこれを用いたコヒーレント光源について説明する。図5は実施の形態2に係る光導波路デバイスを用いたコヒーレント光源の構成図である。
【0072】
図5に示す実施の形態2に係るコヒーレント光源100aは、図1の実施の形態1のコヒーレント光源の光導波路デバイス108の代わりに光導波路デバイス108aを備え、この光導波路デバイス108aの分極反転領域105が、DBR部112と波長変換部111とに分けられた構成である。半導体レーザ101は、実施の形態1と同様に、ファブリペロー型のAlGaAs半導体レーザである。ただし、実施の形態1とは異なり、分極反転周期は約2.7μm、位相整合波長は約810nmである。
【0073】
DBR部112と波長変換部111は、どちらも周期状の分極反転構造であるが、その周期は異なっている。波長変換部111は、基本波と高調波が位相整合するような周期構造が選択されていて、分極反転構造による非線形グレーティングにより波長変換を行なうものである。一方、DBR部112は、屈折率のグレーティングにより、特定波長の基本波を反射(ブラッグ反射)するものである。
【0074】
このような構成で、実施の形態1に示したような条件を用いて、位相整合波長とDBR反射波長を一致させることで、安定出力のコヒーレント光源を実現できる。
【0075】
また、他にDBRグレーティング用の分極反転構造と波長変換用の分極反転構造を分離してもよい。DBRグレーティングの1次周期は0.2μm程度と小さいため、分極反転グレーティングをDBRグレーティングとして使用すると高次のグレーティングとなる。このためDBR用と波長変換用の分極反転を別に設計することでそれぞれの設計の最適化を図ることができる。この場合、注意しなければならないのが、半導体レーザ101のゲインピーク波長、DBR反射波長、位相整合波長、それぞれの波長の関係は、以下に示す通りである。
【0076】
DBR部112のDBR反射波長と波長変換部111の位相整合波長が一致していて、かつ、波長変換部111のDBR反射波長はDBR部112のDBR反射波長より5nm以上離れていて、かつ、DBR部112のDBR反射波長と半導体レーザ101のゲインピーク波長がほぼ一致している。
【0077】
以上の条件を満たすように設計することで、設計の最適化が図れる。前述したように分極反転領域105は屈折率変化を伴っているため、波長変換部111の分極反転グレーティングからもDBR反射が生じる。半導体レーザ101の出射光が波長変換部111からのDBR反射波長に固定されれば、位相整合波長と異なるため、波長変換されなくなる。DBR部112からのDBR反射波長が半導体レーザ101のゲインピークと一致し、なおかつ波長変換部111からのDBR反射波長と5nm以上離れることで、半導体レーザ101はDBR部112からのDBR反射波長に固定される。DBR部112と波長変換部111のDBR反射波長が近接すると半導体レーザ101の出射光は、どちらの波長に固定されるかわからなくなり、両方の波長でマルチモード発振する可能性もある。この場合ノイズが大幅に増大するという問題が生じる。以上の結果、波長変換部111の位相整合波長とDBR反射波長は5nm以上離れていることが望ましい。したがって、実施の形態1で示した位相整合波長とDBR波長が一致する条件の波長より、さらに5nm以上はなれた波長に位相整合波長を設定することが望ましい。
【0078】
また半導体レーザ101のゲインピークが波長変換部のDBR反射波長に近いと、こちらの波長に固定されてしまい。波長変換されなくなるという問題が生じた。したがって、DBR部112のDBR反射波長と半導体レーザ101のゲインピーク波長の差は5nm以下が好ましい。また、DBR部112のDBR反射波長と半導体レーザ101のゲインピーク波長の差が、2nm以下とすると、発振がより安定するため、さらに好ましい。
【0079】
また、DBR部112を光導波路デバイス108aの入射部近傍に設置したのは、半導体レーザ101との距離をできるだけ短くするためである。半導体レーザ101がDBR部112からの反射光により固定される場合、半導体レーザ101にDBR部112からの光が帰還するが、通常、半導体レーザ101は外部からの戻り光によりノイズが大幅に増大する。それにより、半導体レーザ101に戻り光があると、レーザ本来の共振器構造に加えて、外部にも共振器構造が存在することになり、複合共振器構造となる。
【0080】
したがって、DBR部112を光導波路デバイス108aの出口近傍(半導体レーザ101の反対側)に作製すると、共振器長が大きく異なる複合共振器となり、かつ外部の温度変化等の影響により実質的に共振器長が変化する。このため不安定な共振器構造となり、発振ノイズが増大する。
【0081】
これに対し、半導体レーザ101と光導波路デバイス108aを直接接合し、DBR部112を光導波路デバイス108aの入射端側(半導体レーザ101側)に設置すれば、半導体レーザ101の出射端面とDBRグレーティングの反射端面をほぼ一致させることが可能となり、複合共振器構造によるノイズを防止することができる。
【0082】
以上のように、DBR部112は光導波路デバイス108aの入射端近傍に設置し、かつDBRグレーティングは入射端面まで形成されている必要がある。なお、実施の形態1についても適用できる。また、位相整合用のグレーティングをDBRグレーティングとして使用する場合も同様に半導体レーザ101は直接接合されていることが好ましい。また分極反転領域105も光導波路デバイス108aの入射端面まで形成されていることが好ましい。
【0083】
なお、半導体レーザ101の駆動電流を変調して出力を変調することで、コヒーレント光源100aの出力に乱れが生じることがある。これは、駆動電流による半導体レーザ101内の温度変化が生じると、半導体レーザ101の共振器長が変化し、半導体レーザ101の発振波長が変化するためである。すなわち、半導体レーザ101の出力を変調すると、発振波長も同時に変調される。
【0084】
光導波路デバイス108aは狭い波長許容度を有する0.1nm以下の波長変動でも変換効率が大きく変化する。そのため、半導体レーザ101の出力変調で、高調波出力は、半導体レーザ101の出力と波長の両方の変調により変化し、複雑な出力波形となる。このため、光波長変換素子の出力を安定に必要な波形で変調することが難しくなる。これを防ぐためには、半導体レーザ101として通常のファブリペロー型の半導体レーザを用いたが、他に位相変調部を有する半導体レーザを用いればよい。半導体レーザ101に位相変調部(図示せず)を追加することで、位相変調部への印加電流を変調することで、半導体レーザの出力変調時に生じる波長変動を抑圧し、波長変換素子の出力変調を容易にすることが可能となる。なお、実施の形態1においても、半導体レーザ101に位相変調部を追加することで同様の効果を奏する。
【0085】
(実施の形態3)
本発明の光学装置の一実施形態について説明する。光学装置としては、例えば、光ピックアップ光学系装置がある。光ピックアップ光学系装置は、コヒーレント光源と、集光光学系(図示せず)より構成される。コヒーレント光源は、図1、図4、図5に示している実施の形態1および2のコヒーレント光源100、300、100aとする。
【0086】
集光光学系は、コヒーレント光源100、300、100aより出射された光を集光し、光ディスクの表面に集光する。光ディスクで反射された光を検出することで、光ディスクの情報を読み書きできる。コヒーレント光源100、300、100aは、前述したように波長410nmの短波長光を出力することができるため、高密度の光情報記録が可能となる。
【0087】
また、コヒーレント光源100、300、100aは、数μmの幅と厚みの光導波路中に光を閉じ込めているため、光導波路は非常に強いパワー密度になる。そのため、光導波路には伝搬方向に温度分布が発生する。この温度分布により、基本波を高調波に変換するための位相整合条件の分布が発生し、位相整合条件の成立が難しくなり、コヒーレント光源100、300、100aの出力が低下してしまう。しかし、熱伝導率の高い金属の接合層104、304、104aを用いることで、光導波路の熱伝導率を向上させ、光導波路の温度分布を低減することができる。それにより、高出力のコヒーレント光源100、300、100aが実現できた。50mW以上の短波長光が実現でき、低出力では実現の難しい2層ディスクへの書き込みが可能である。さらに、高倍速の書き込みも実現できる。
【0088】
なお、光学装置としては、光ピックアップ光学系装置以外に、例えばレーザ走査顕微鏡等のコヒーレント光学系光学装置があげられる。
【0089】
【発明の効果】
本発明の光導波路デバイスならびにそれを用いたコヒーレント光源およびそれを備えた光学装置によれば、半導体レーザの波長安定化が図れ、安定出力のコヒーレント光源が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係る光導波路デバイスを用いたコヒーレント光源の構成図
【図2】 周期状の分極反転構造を形成する工程図
【図3】 リッジ型光導波路構造を形成する工程図
【図4】 実施の形態1に係る光導波路デバイスを用いたコヒーレント光源の他の構成例を示す構成図
【図5】 実施の形態2に係る光導波路デバイスを用いたコヒーレント光源の構成図
【符号の説明】
100、100a、300 コヒーレント光源
101、300 半導体レーザ
102、302 LN基板
103、303 薄膜層
104、304 接合層
105、305 分極反転領域
106、306 凸部
107 分極方向
108、108a、308 光導波路デバイス
111 波長変換部
112 DBR部
200、201 基板
202 金属膜
203 櫛形電極
204 ストライプ電極
205 絶縁膜
206 分極反転構造
207 LN基板

Claims (6)

  1. MgドープしたLiNb(1-x)Tax3(0≦x≦1)基板と、
    前記基板と同一の組成からなる周期的な分極反転構造とを備え、
    前記基板は、前記基板のC軸が前記基板の表面に対し1°〜10°の範囲で傾いているオフカット基板であり、
    前記分極反転構造は、前記基板表面に対し斜め深さ方向に針状の形状であり、当該構造に依存した屈折率分布を有すると共に、波長変換部とDBR部で構成されており、
    前記波長変換部の位相整合波長は、前記DBR部のブラッグ反射波長と等しく、かつ、前記波長変換部の位相整合波長と、前記波長変換部のブラッグ反射波長との差が、5nm以上である、光導波路デバイス。
  2. 前記分極反転構造は、前記基板の分極方向に電圧が印加されることにより形成された、請求項1に記載の光導波路デバイス。
  3. 前記基板は、薄膜であり、
    前記基板の一方の面に接合層を介して接合された光学基板を有する、請求項1または2に記載の光導波路デバイス。
  4. 前記基板の表面または裏面の少なくともいずれかに凸部を有し、前記凸部の表面に前記分極反転構造がストライプ状に形成されている、請求項3に記載の光導波路デバイス。
  5. 半導体レーザおよび請求項1〜請求項のいずれかに記載の光導波路デバイスを備え、前記半導体レーザからの出射光が前記光導波路デバイスに入射する、コヒーレント光源。
  6. 請求項に記載のコヒーレント光源を備えた光学装置。
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