JP2001215352A - 三次元コア導波路を有する石英系ガラス導波路の製造方法 - Google Patents

三次元コア導波路を有する石英系ガラス導波路の製造方法

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JP2001215352A JP2000032790A JP2000032790A JP2001215352A JP 2001215352 A JP2001215352 A JP 2001215352A JP 2000032790 A JP2000032790 A JP 2000032790A JP 2000032790 A JP2000032790 A JP 2000032790A JP 2001215352 A JP2001215352 A JP 2001215352A
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film
glass
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広明 岡野
Hiroyuki Okubo
博行 大久保
Haruyasu Komano
晴保 駒野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コア導波路の位置関係が極めて高精度な三次
元コア導波路を有する石英系ガラス導波路の製造方法を
提供する。 【解決手段】本発明によれば、石英ガラス基板40上に
多孔質ガラス層を形成することが無いので1300℃以
上の温度で熱処理を行う必要が無い。このため、石英ガ
ラス基板40の熱変形が生じることがなくなる。また、
第1コア導波路43の上に金属膜50を付けたまま第1
クラッド層用膜44で覆い、CMP法により第1クラッ
ド層用膜44を除去、平坦化して第1クラッド層51を
形成した後で第1コア導波路43上の金属膜50をエッ
チングにより除去するので、第1コア導波路43にダメ
ージを与えることがない。従ってコア導波路をその相対
位置関係が所望の値に対して極めて高精度で形成するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三次元コア導波路
を有する石英系ガラス導波路の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図3(a)〜(l)は三次元コア導波路
を有する石英系ガラス導波路の製造方法の従来例を示す
工程図である。
【0003】まず、石英ガラス基板20上に、電子ビー
ム蒸着法により組成SiO2 −TiO2 のコアガラス膜
21を形成する(図3(a)、(b))。
【0004】コアガラス膜21をフォトリソグラフィ及
び反応性イオンエッチングを用いて第1コア導波路22
を形成し(図3(c))、第1コア導波路22上に火炎
堆積法によりSiO2 −B2 3 −P2 5 系多孔質ガ
ラス層23を堆積させる(図3(d))。
【0005】SiO2 −B2 3 −P2 5 系多孔質ガ
ラス層23を堆積させた石英ガラス基板20を電気炉内
に移し、Heガス雰囲気中で熱処理を施して透明ガラス
化しSiO2 −B2 3 −P2 5 系ガラスで構成され
た第1クラッド層用膜24とする。なお、熱処理温度は
1350℃である。
【0006】ここで、B2 3 及びP2 5 のドーパン
ト剤は透明ガラス化温度を下げる目的で添加するもので
あり、第1クラッド層用膜24の屈折率は、光学特性
上、石英ガラス基板20、すなわちシリカと同等になる
ようにB及びPの添加量を調整する必要がある(図3
(e))。
【0007】次に第1コア導波路22上の第1クラッド
層用膜24を研磨等の方法により、第1コア導波路22
のコア面が露出するまで平坦化して第1クラッド層31
を形成する(図3(f))。
【0008】第1コア導波路22及び第1クラッド層3
1上に火炎堆積法によりSiO2 −B2 3 −P2 5
系多孔質ガラス層25を堆積させる(図3(g))。
【0009】SiO2 −B2 3 −P2 5 系多孔質ガ
ラス層25を堆積させた石英ガラス基板20を電気炉内
に移し、HEガス雰囲気中で熱処理を施し、透明ガラス
化し、SiO2 −B2 3 −P2 5 系ガラスで構成さ
れた所定の膜厚の第2クラッド層26とする(図3
(h))。
【0010】次に電子ビーム蒸着法により、第2クラッ
ド層26表面上に、電子ビーム蒸着法により組成SiO
2 −TiO2 のコアガラス膜27を形成する(図3
(i))。
【0011】コアガラス膜27をフォトリソグラフィ及
び反応性イオンエッチングを用いて第2コア導波路28
を形成し(図3(j))、第2コア導波路28上に、火
炎堆積法によりSiO2 −B2 3 −P2 5 系多孔質
ガラス層29を堆積させる(図3(k))。
【0012】SiO2 −B2 3 −P2 5 系多孔質ガ
ラス層29を堆積させた石英ガラス基板20を電気炉内
に移し、Heガス雰囲気中で熱処理を施し、透明ガラス
化し、SiO2 −B2 3 −P2 5 系ガラスで構成さ
れた第3クラッド層30とする。なお、熱処理の温度は
1350℃である(図3(l))。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、石英ガラス
基板にコア導波路を三次元的に積層する場合、それぞれ
のコア導波路上に火炎堆積法によりB及びPを添加した
多孔質ガラス層を形成し、この多孔質ガラス層に熱処理
を施し、透明ガラス化する方法が一般的である。
【0014】しかしながら、それぞれのコア導波路を隙
間なくクラッド層で覆い、埋め込むにはある一定以上の
B、Pの添加量と、ある一定以上の多孔質ガラス層の熱
処理温度が必要である。具体的には、1300℃以上の
温度が必要であるが、この温度は基板である石英ガラス
基板に熱変形が生じるために、例えば第1コア導波路と
第2コア導波路との相対的位置関係に誤差が生じ、三次
元的に複数のコア導波路を有するガラス導波路の製造は
不可能であった。
【0015】また、第1コア導波路中心と第2コア導波
路中心との間の距離は、コア膜の成膜精度と第1コア導
波路上に形成した第1クラッド層を平坦化するときの研
磨精度、さらに、研磨後の第2クラッド層の成膜精度で
決定される。
【0016】しかし、従来の方法では、第1コア導波路
上に形成した第1クラッド層を平坦化させる場合、第1
コア導波路上に研磨ストップ層が無いため、経験的に第
1クラッド層ガラスの研磨速度を管理して行う必要があ
り、ある場合には、第1コア導波路の表面まで研磨して
しまい、第1コア導波路にダメージを与えてしまう場合
もあった。
【0017】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、コア導波路の位置関係が極めて高精度な三次元コア
導波路を有する石英系ガラス導波路の製造方法を提供す
ることにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の三次元コア導波路を有する石英系ガラス導波
路の製造方法は、石英ガラス基板上に、石英ガラスより
も屈折率の高いコアガラス膜を形成し、コアガラス膜上
にマスク状の金属膜を形成し、フォトリソグラフィ及び
反応性イオンエッチングにより金属膜付き第1コア導波
路を形成し、金属膜付き第1コア導波路及び石英ガラス
基板上に第1クラッド層用膜を形成し、CMP法(Ch
emical Mechanical Polishi
ng)により第1コア導波路と金属膜との接続面より上
側の第1クラッド層用膜を除去、平坦化して第1クラッ
ド層を形成した後、エッチングにより金属膜を除去し、
第1コア導波路及び第1クラッド層の上に第2クラッド
層を形成し、第2クラッド層の上に石英ガラスよりも屈
折率の高いコアガラス膜を形成し、フォトリソグラフィ
及び反応性イオンエッチングにより第2コア導波路を形
成し、第2コア導波路及び第2クラッド層を第3クラッ
ド層で覆うものである。
【0019】本発明の三次元コア導波路を有する石英系
ガラス導波路の製造方法は、石英ガラス基板上に、Si
2 ガラスに金属元素を1種類添加することにより石英
ガラスよりも屈折率を高くしたコアガラス膜を形成した
後、コアガラス膜上に金属層を形成し、金属層をマスク
状の金属膜に形成し、フォトリソグラフィ及び反応性イ
オンエッチングを用いて500℃以下の温度で金属膜付
き第1コア導波路を形成し、金属膜付き第1コア導波路
を覆うように石英ガラス基板上に第1クラッド層用膜を
形成し、CMP法により第1コア導波路と金属膜との接
続面を基準面として基準面より上側の第1クラッド層用
膜を除去、平坦化して第1クラッド層を形成した後、エ
ッチングにより金属膜付き第1コア導波路上の金属膜を
除去し、第1コア導波路及び第1クラッド層の上に第2
クラッド層を形成し、第2クラッド層の上に、SiO2
ガラスに金属元素を1種類添加することにより石英ガラ
スよりも屈折率を高くしたコアガラス膜を形成し、フォ
トリソグラフィ及び反応性イオンエッチングを用いて第
2コア導波路を形成し、第2コア導波路及び第2クラッ
ド層を第3クラッド層で覆うものである。
【0020】上記構成に加え本発明の三次元コア導波路
を有する石英系ガラス導波路の製造方法は、石英ガラス
よりも屈折率の高い金属元素を1種類添加したSiO2
ガラスからなるコアガラス膜の金属元素は、Tiか、あ
るいはGeであるのが好ましい。
【0021】上記構成に加え本発明の三次元コア導波路
を有する石英系ガラス導波路の製造方法は、石英ガラス
よりも屈折率の高い金属元素を1種類添加したSiO2
ガラスからなるコアガラス膜は、電子ビーム蒸着法か、
スパッタリング法か、あるいはプラズマCVD法を用い
て形成すると共に、その成膜温度は全て500℃以下と
し、所望の屈折率を得るための熱処理温度を1200℃
以下とするのが好ましい。
【0022】上記構成に加え本発明の三次元コア導波路
を有する石英系ガラス導波路の製造方法は、第1コア導
波路及び第2コア導波路を覆う第1クラッド層及び第2
クラッド層は、プラズマCVD法を用いて形成すると共
に、その成膜温度を500℃以下とし、所望の屈折率を
得るための熱処理温度を1200℃以下とするのが好ま
しい。
【0023】上記構成に加え本発明の三次元コア導波路
を有する石英系ガラス導波路の製造方法は、コアガラス
表面上に形成する金属膜は、WSi、Cr、Si、Al
のいずれかであるのが好ましい。
【0024】本発明によれば、石英ガラス基板上に多孔
質ガラス層を形成することが無いので1300℃以上の
温度で熱処理を行う必要が無い。このため、石英ガラス
基板の熱変形が生じることがなくなる。また、第1コア
導波路の上にマスク状の金属膜を付けたまま第1クラッ
ド層で覆い、CMP法により金属膜付きの第1コア導波
路を覆う第1クラッド層を除去、平坦化した後で第1コ
ア導波路上の金属膜をエッチングにより除去するので、
第1コア導波路にダメージを与えることがない。従って
コア導波路をその相対位置関係が所望の値に対して極め
て高精度で形成することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳述する。
【0026】図1(a)〜(k)は本発明の三次元コア
導波路を有する石英系ガラス導波路の製造方法の一実施
の形態を示す工程図であり、図2は本発明の三次元コア
導波路を有する石英系ガラス導波路の製造方法を適用し
た石英系ガラス導波路の断面図である。
【0027】図2に示す石英系ガラス導波路は、石英ガ
ラス基板40の上に、第1コア導波路43及び第1クラ
ッド層51が形成され、第1コア導波路43及び第1ク
ラッド層51の上に第2クラッド層46が形成され、第
2クラッド層46の上に第2コア導波路48が形成さ
れ、第2クラッド層46及び第2コア導波路48の上に
第3クラッド層49が順次形成されたものである。
【0028】このような石英系ガラス導波路の製造方法
について図1(a)〜(k)を参照して説明する。
【0029】石英ガラス基板40上に、石英ガラスより
も屈折率の高いコアガラス膜41を形成する(図1
(a)、(b))。
【0030】コアガラス膜41上に金属層42を形成し
(図1(c))、金属層42からマスク状の金属膜50
を形成し、フォトリソグラフィ及び反応性イオンエッチ
ングにより金属膜付き第1コア導波路43を形成する
(図1(d))。
【0031】金属膜付き第1コア導波路43及び石英ガ
ラス基板40上に第1クラッド層用膜44を形成する
(図1(e))。
【0032】CMP法により第1コア導波路43と金属
膜50との接続面より上側の第1クラッド層用膜44を
除去、平坦化して第1クラッド層51を形成する(図1
(f))。
【0033】エッチングにより残りの金属膜を除去する
(図1(g))。
【0034】第1コア導波路43及び残った第1クラッ
ド層51の上に第2クラッド層46を形成する(図1
(h))。
【0035】第2クラッド層46の上に石英ガラスより
も屈折率の高いコアガラス膜47を形成する(図1
(i))。
【0036】コアガラス膜47にフォトリソグラフィ及
び反応性イオンエッチングを施して第2コア導波路48
を形成する(図1(j))。
【0037】第2コア導波路48及び第2クラッド層4
6を第3クラッド層49で覆うことにより石英系ガラス
導波路が得られる(図1(k))。
【0038】このように構成したことで、石英ガラス基
板上に多孔質ガラス層を形成することが無いので130
0℃以上の温度で熱処理を行う必要が無い。このため、
石英ガラス基板の熱変形が生じることがなくなる。ま
た、第1コア導波路の上に金属膜を付けたまま第1クラ
ッド層で覆い、CMP法により金属膜付きの第1コア導
波路を覆う第1クラッド層を除去、平坦化した後で第1
コア導波路上の金属膜をエッチングにより除去するの
で、第1コア導波路にダメージを与えることがない。従
ってコア導波路をその相対位置関係が所望の値に対して
極めて高精度で形成することができる。
【0039】
【実施例】次に本発明の三次元コア導波路を有する石英
系ガラス導波路の製造方法を適用した石英系ガラス導波
路について、具体的な数値を挙げて説明するが限定され
るものではない。
【0040】外径約101.6mm(4インチ)、厚さ
1mmの石英ガラス基板40を準備し(図1(a))、
この石英ガラス基板40上に、電子ビーム蒸着法によ
り、TiO2 −SiO2 の膜厚6μmのコアガラス膜4
1を形成した(図1(b))。成膜温度は350℃であ
り、その後、コアガラスの屈折率を所定の値にするため
に温度1100℃、酸素雰囲気中で熱処理を施した。
【0041】次に、コアガラス膜41の表面にスパッタ
リング法により、金属層としてのWSi膜42を0.5
μmの厚さに成膜し(図1(c))、さらにホトリソグ
ラフィ及びWSi膜42をマスク状の金属膜50に形成
して反応性イオンエッチングを用いて第1コア導波路4
3を形成した(図1(d))。
【0042】次に、第1コア導波路43上の金属膜50
を除去する前に、金属膜付き第1コア導波路43を覆う
ように、第1クラッド層用膜44を、500℃以下の温
度で形成する(図1(e))。
【0043】さらにCMP法により金属膜付き第1コア
導波路43と金属膜50との接合面を基準面とし、石英
系ガラスを選択的にエッチングできるコロイダルシリカ
等の研磨剤を使用して、基準面より上側の第1クラッド
層用膜44を研磨・平坦化した。金属膜50はガラス研
磨のストップ層として機能し、CMP装置に内蔵されて
いる終点検出装置で全膜厚を検知したら、その時点から
更に0.5μm研磨するように設定されている(図1
(f))。
【0044】エッチング法により、金属膜付き第1コア
導波路43の上の金属膜50のみを除去し、第1コア導
波路43を形成した。(図1(g))第1コア導波路4
3の表面を基準面として、第1コア導波路43及び第1
クラッド層51の上に所定の膜厚の第2クラッド層46
を形成した。なお、第2クラッド層46の膜厚を10μ
mとした(図1(h))。
【0045】第2クラッド層46の上に、SiO2 ガラ
スに金属元素を1種類添加することにより石英ガラスよ
りも屈折率を高くしたコアガラス膜47を形成した。コ
アガラス膜47の膜厚を6μmとした(図1(i))。
【0046】ここで、第1クラッド層51、第2クラッ
ド層46及びコアガラス膜47に対して、屈折率を所望
の値とするため、温度1100℃、酸素雰囲気中で熱処
理を施した。
【0047】フォトリソグラフィ及び反応性イオンエッ
チングを用いて第2コア導波路48を形成し(図1
(j))、第2コア導波路48及び第2クラッド層46
の上に第3クラッド層49を形成した。第3クラッド層
49の膜厚を10μmとした。第3クラッド層49の屈
折率を所望の値にするために、温度1100℃、酸素雰
囲気中で熱処理を施し、三次元的に複数のコア導波路を
有する石英系ガラス導波路を作製した(図1(k))。
【0048】第1コア導波路43の中心と、第2コア導
波路48の中心とを測定したところ、設計値に対する水
平方向の位置ずれ量は0.25μm、設計値に対する垂
直方向の位置ずれ量は0.1μmと極めて高精度に形成
できたことを確認した。
【0049】以上要するに本発明によれば、製造プロセ
スの温度を、石英ガラス基板の熱変形が起こる温度以下
としたことで、石英ガラス基板上に、極めて三次元的に
高精度な位置関係にある、複数のコア導波路を有する石
英系ガラス導波路を製造することができる。
【0050】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0051】コア導波路の位置関係が極めて高精度な三
次元コア導波路を有する石英系ガラス導波路の製造方法
の提供を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(k)は本発明の三次元コア導波路を
有する石英系ガラス導波路の製造方法の一実施の形態を
示す工程図である。
【図2】本発明の三次元コア導波路を有する石英系ガラ
ス導波路の製造方法を適用した石英系ガラス導波路の断
面図である。
【図3】(a)〜(l)は三次元コア導波路を有する石
英系ガラス導波路の製造方法の従来例を示す工程図であ
る。
【符号の説明】
40 石英ガラス基板 43 第1コア導波路 46 第2クラッド層 48 第2コア導波路 49 第3クラッド層 50 金属膜 51 第1クラッド層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 駒野 晴保 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社オプトロシステム研究所内 Fターム(参考) 2H047 KA03 KB08 PA03 PA21 PA24 QA04 TA05 TA44

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石英ガラス基板上に、石英ガラスよりも
    屈折率の高いコアガラス膜を形成し、該コアガラス膜上
    にマスク状の金属膜を形成し、フォトリソグラフィ及び
    反応性イオンエッチングにより金属膜付き第1コア導波
    路を形成し、該金属膜付き第1コア導波路及び上記石英
    ガラス基板上に第1クラッド層用膜を形成し、CMP法
    により第1コア導波路と上記金属膜との接続面より上側
    の第1クラッド層用膜を除去、平坦化して第1クラッド
    層を形成した後、エッチングにより金属膜を除去し、第
    1コア導波路及び第1クラッド層の上に第2クラッド層
    を形成し、第2クラッド層の上に石英ガラスよりも屈折
    率の高いコアガラス膜を形成し、フォトリソグラフィ及
    び反応性イオンエッチングにより第2コア導波路を形成
    し、第2コア導波路及び第2クラッド層を第3クラッド
    層で覆うことを特徴とする三次元コア導波路を有する石
    英系ガラス導波路の製造方法。
  2. 【請求項2】 石英ガラス基板上に、SiO2 ガラスに
    金属元素を1種類添加することにより石英ガラスよりも
    屈折率を高くしたコアガラス膜を形成した後、該コアガ
    ラス膜上に金属層を形成し、該金属層をマスク状の金属
    膜に形成し、フォトリソグラフィ及び反応性イオンエッ
    チングを用いて500℃以下の温度で金属膜付き第1コ
    ア導波路を形成し、該金属膜付き第1コア導波路を覆う
    ように上記石英ガラス基板上に第1クラッド層用膜を形
    成し、CMP法により第1コア導波路と上記金属膜との
    接続面を基準面として該基準面より上側の第1クラッド
    層用膜を除去、平坦化して第1クラッド層を形成した
    後、エッチングにより上記金属膜付き第1コア導波路上
    の金属膜を除去し、第1コア導波路及び上記第1クラッ
    ド層の上に第2クラッド層を形成し、第2クラッド層の
    上に、SiO2 ガラスに金属元素を1種類添加すること
    により石英ガラスよりも屈折率を高くしたコアガラス膜
    を形成し、フォトリソグラフィ及び反応性イオンエッチ
    ングを用いて第2コア導波路を形成し、第2コア導波路
    及び第2クラッド層を第3クラッド層で覆うことを特徴
    とする三次元コア導波路を有する石英系ガラス導波路の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 上記石英ガラスよりも屈折率の高い金属
    元素を1種類添加したSiO2 ガラスからなるコアガラ
    ス膜の金属元素は、Tiか、あるいはGeである請求項
    1又は2に記載の三次元コア導波路を有する石英系ガラ
    ス導波路の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記石英ガラスよりも屈折率の高い金属
    元素を1種類添加したSiO2 ガラスからなるコアガラ
    ス膜は、電子ビーム蒸着法か、スパッタリング法か、あ
    るいはプラズマCVD法を用いて形成すると共に、その
    成膜温度は全て500℃以下とし、所望の屈折率を得る
    ための熱処理温度を1200℃以下とする請求項1又は
    2に記載の三次元コア導波路を有する石英系ガラス導波
    路の製造方法。
  5. 【請求項5】 第1コア導波路及び第2コア導波路を覆
    う第1クラッド層及び第2クラッド層は、プラズマCV
    D法を用いて形成すると共に、その成膜温度を500℃
    以下とし、所望の屈折率を得るための熱処理温度を12
    00℃以下とする請求項1又は2に記載の三次元コア導
    波路を有する石英系ガラス導波路の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記コアガラス表面上に形成する金属膜
    は、WSi、Cr、Si、Alのいずれかである請求項
    1又は2に記載の三次元コア導波路を有する石英系ガラ
    ス導波路の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003270467A (ja) * 2002-01-09 2003-09-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光導波路デバイスの製造方法、光導波路デバイス並びに当該光導波路デバイスを用いたコヒーレント光源及び光学装置
KR100635882B1 (ko) * 2004-05-25 2006-10-18 강준모 광도파로 및 광도파로의 테이퍼 형성 방법
KR100678977B1 (ko) * 2004-05-25 2007-02-05 강준모 더미 패턴을 이용한 광도파로의 제조 방법
JP2014022411A (ja) * 2012-07-12 2014-02-03 Research Institute Of Nanophotonics 近接場光を用いたエッチング方法

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