JP2003269515A - 車両用の油圧緩衝器 - Google Patents

車両用の油圧緩衝器

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JP2003269515A JP2002071008A JP2002071008A JP2003269515A JP 2003269515 A JP2003269515 A JP 2003269515A JP 2002071008 A JP2002071008 A JP 2002071008A JP 2002071008 A JP2002071008 A JP 2002071008A JP 2003269515 A JP2003269515 A JP 2003269515A
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    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/10Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium using liquid only; using a fluid of which the nature is immaterial
    • F16F9/14Devices with one or more members, e.g. pistons, vanes, moving to and fro in chambers and using throttling effect
    • F16F9/16Devices with one or more members, e.g. pistons, vanes, moving to and fro in chambers and using throttling effect involving only straight-line movement of the effective parts
    • F16F9/18Devices with one or more members, e.g. pistons, vanes, moving to and fro in chambers and using throttling effect involving only straight-line movement of the effective parts with a closed cylinder and a piston separating two or more working spaces therein
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インナチューブの内周にピストンを摺接させ
る油圧緩衝器において、アウタチューブとインナチュー
ブの環状隙間の設定に繊細を必要としないこと。 【解決手段】 インナチューブ12の内周にピストン2
6を摺接させる油圧緩衝器10において、アウタチュー
ブ11の内周とインナチューブ12の外周とで区画され
る環状油室17の断面積S1をピストンロッド23の断
面積より大きく形成する。インナチューブ12の内周に
設けた隔壁部材19に、伸側行程時に油室21から油溜
室22への流れを阻止するチェック弁を設けるととも
に、油室21と油溜室22を連通する微小流路70を設
けたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用の油圧緩衝器
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の油圧緩衝器において、アウタチュ
ーブとインナチューブの内部にダンパシリンダを設け、
このダンパシリンダの内周にピストンを摺接させるもの
に比して、部品点数の削減を図るため、特公昭63-23957
に記載の如く、ダンパシリンダを備えることなく、イン
ナチューブの内周にピストンを摺接させるものがある。
【0003】この従来の油圧緩衝器は、アウタチューブ
の内周の開口部と、インナチューブの外周の先端部のそ
れぞれに固定したブッシュを介して、アウタチューブ内
にインナチューブを摺動自在に挿入し、該アウタチュー
ブの内周と、インナチューブの外周と、前記2つのブッ
シュとで囲まれる環状の油室を区画し、前記インナチュ
ーブの内周に隔壁部材を設け、下部に油室を区画すると
ともに、上部に空気室を区画し、前記アウタチューブに
取付けたピストンロッドを該隔壁部材に摺動自在に挿入
し、前記インナチューブに挿入したピストンロッドの先
端部に該インナチューブの内周に摺接するピストンを固
定し、前記油室を前記ピストンロッドが収容されるピス
トンロッド側油室と前記ピストンロッドが収容されない
ピストン側油室に区画し、前記環状の油室を前記インナ
チューブに設けた油孔を介して前記ピストンロッド側油
室に連通している。
【0004】そして、環状の油室の断面積とピストンロ
ッドの断面積とを略等しく設定するとともに、インナチ
ューブの内部の油室に作動油の容積膨張を吸収する弾性
筒体で形成した堆積補償室を設けている。
【0005】これにより、圧側行程でインナチューブに
進入するピストンロッドの進入容積分の作動油がインナ
チューブの内周の油室からインナチューブの油孔を介し
て環状の油室に移送される。また、伸側行程でインナチ
ューブから退出するピストンロッドの退出容積分の作動
油が環状の油室からインナチューブの油孔を介してイン
ナチューブの内周の油室に移送される。また、油の温度
上昇による容積膨張がインナチューブの内部に設けた堆
積補償室により補償される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、環状の
油室の断面積とピストンロッドの断面積とを略等しく設
定するものであるため、以下の問題点がある。
【0007】ピストンロッドの外径と、アウタチュー
ブとインナチューブの環状隙間の設定が非常に繊細であ
り、加工寸法公差によりインナチューブの内部の圧力条
件が変化してしまう。
【0008】同一外径のピストンロッドを用いる場
合、インナチューブが大径になるほど環状隙間を狭くし
なければならず、設計に制約を受ける。
【0009】環状隙間を一定にした場合、インナチュ
ーブが大径になるほどピストンロッドの外径を大きくす
る必要があり、ピストンロッドの部品共通化ができな
い。
【0010】本発明の課題は、インナチューブの内周に
ピストンを摺接させる油圧緩衝器において、アウタチュ
ーブとインナチューブの環状隙間の設定に繊細を必要と
しないことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、アウ
タチューブの内周の開口部と、インナチューブの外周の
先端部のそれぞれに固定したブッシュを介して、アウタ
チューブ内にインナチューブを摺動自在に挿入し、該ア
ウタチューブの内周と、インナチューブの外周と、前記
2つのブッシュとで囲まれる環状の油室を区画し、前記
インナチューブの内周に隔壁部材を設け、下部に油室を
区画するとともに、上部に油溜室を区画し、前記アウタ
チューブに取付けたピストンロッドを該隔壁部材に摺動
自在に挿入し、前記インナチューブに挿入したピストン
ロッドの先端部に該インナチューブの内周に摺接するピ
ストンを固定し、前記油室を前記ピストンロッドが収容
されるピストンロッド側油室と前記ピストンロッドが収
容されないピストン側油室に区画し、前記環状の油室を
前記インナチューブに設けた油孔を介して前記ピストン
ロッド側油室に連通した車両用の油圧緩衝器において、
前記環状の油室の断面積を前記ピストンロッドの断面積
より大きく形成し、かつ、前記隔壁部材に伸側行程時に
前記油室から前記油溜室内への流れを阻止するチェック
弁を設けるとともに、前記隔壁部材に前記油室と前記油
溜室を通過する微小流路を設けたものである。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て更に、前記隔壁部材に設けるチェック弁が、該隔壁部
材の内周に設けられ、ピストンロッドを摺動自在に支持
可能にするようにしたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は油圧緩衝器の全体を示す断
面図、図2は図1の下端側の要部を拡大して示す断面
図、図3は図1の上端側の要部を拡大して示す断面図、
図4は図3のIV−IV線に沿う断面図、図5は図3の要部
拡大断面図、図6はチェック弁を示す斜視図である。
【0014】油圧緩衝器10は、図1〜図3に示す如
く、アウタチューブ11の下端開口部の内周に固定した
ブッシュ11Aと、インナチューブ12の上端開口部の
外周に固定したブッシュ12Aを介して、アウタチュー
ブ11の内部にインナチューブ12を摺動自在に挿入す
る。11Bはオイルシール、11Cはダストシールであ
る。アウタチューブ11の上端開口部にはキャップ13
が液密に螺着され、アウタチューブ11の外周には車体
側取付部材14A、14Bが設けられる。インナチュー
ブ12の下端開口部にはボトムブラケット15が液密に
螺着され、ボトムブラケット15には車輪側取付部16
が設けられる。
【0015】油圧緩衝器10は、アウタチューブ11の
内周と、インナチューブ12の外周と、前記2つのブッ
シュ11A、12Aで囲まれる環状油室17を区画す
る。
【0016】油圧緩衝器10は、インナチューブ12の
上端側内周にOリング18を介して液密に、隔壁部材1
9を設け、隔壁部材19のロッドガイド部19Aより下
部に油室21を区画するとともに、上部に油溜室22を
区画する。油溜室22の中でその下側領域は油室22
A、上側領域は空気室22Bである。
【0017】油圧緩衝器10は、アウタチューブ11に
取付けたピストンロッド23を隔壁部材19のロッドガ
イド部19Aに摺動自在に挿入する。具体的には、キャ
ップ13の中心部にばね荷重調整スリーブ24を液密に
螺着し、油溜室22に挿入されたスリーブ24の下端部
に中空ピストンロッド23を螺着し、これをロックナッ
ト25で固定する。
【0018】油圧緩衝器10は、隔壁部材19のロッド
ガイド部19Aからインナチューブ12に挿入したピス
トンロッド23の先端部に、インナチューブ12の内周
に摺接するピストン26を固定し、前記油室21をピス
トンロッド23が収容されるピストンロッド側油室21
Aと、ピストンロッド23が収容されないピストン側油
室21Bに区画する。ピストン26はナット27により
固定される。
【0019】油圧緩衝器10は、前記環状油室17を、
インナチューブ12に設けた油孔28を介して、ピスト
ンロッド側油室21Aに連通する。尚、環状油室17
は、インナチューブ12に設けた油孔28を介して、ピ
ストン側油室21Bに連通されるものであっても良い。
【0020】油圧緩衝器10は、ピストン26のピスト
ン側油室21Bに臨む下端面にスプリングカラー31を
衝合し、インナチューブ12の底部にスプリングシート
32を着座させ、スプリングカラー31とスプリングシ
ート32の間に懸架スプリング33を介装している。油
圧緩衝器10は、前述のばね荷重調整スリーブ24を螺
動することにより、ピストンロッド23及びピストン2
6を上下動し、この上下動により懸架スプリング33の
ばね荷重を調整する。油圧緩衝器10は、車両走行時に
路面から受ける衝撃力を懸架スプリング33の伸縮振動
により吸収する。
【0021】油圧緩衝器10は、ピストン26に減衰力
調整装置40を備える。減衰力調整装置40は、圧側流
路41と伸側流路42を備える。圧側流路41は、バル
ブストッパ41Bにバックアップされる圧側ディスクバ
ルブ41Aにより開閉される。伸側流路42は、バルブ
ストッパ42Bにバックアップされる伸側ディスクバル
ブ42Aにより開閉される。
【0022】減衰力調整装置40は、ばね荷重調整スリ
ーブ24の中心部にアジャストロッド43を液密に螺着
し、アジャストロッド43に固定したニードルバルブ4
4をピストンロッド23の中空部に挿入し、ピストンロ
ッド23に設けたバイパス路45の開度をニードルバル
ブ44の上下動により調整する。バイパス路45は、ピ
ストン26をバイパスし、ピストンロッド側油室21A
とピストン側油室21Bを連絡する。
【0023】減衰力調整装置40は、圧側行程では、低
速域で、ニードルバルブ44により開度調整されたバイ
パス路45の通路抵抗により圧側減衰力を発生し、中高
速域で、圧側ディスクバルブ41Aの撓み変形により圧
側減衰力を発生する。また、伸側行程では、低速域で、
ニードルバルブ44により開度調整されたバイパス路4
5の通路抵抗により伸側減衰力を発生し、中高速域で、
伸側ディスクバルブ42Aの撓み変形により伸側減衰力
を発生する。この圧側減衰力と伸側減衰力により、前述
した懸架スプリング33の伸縮振動を制振する。
【0024】油圧緩衝器10は、インナチューブ12の
底部において、スプリングシート32の下側に着座して
ピストン側油室21B内に立上るオイルロックピース4
6を備えるとともに、スプリングカラー31の下端部を
オイルロックカラー47とする。油圧緩衝器10の最圧
縮時に、オイルロックカラー47がオイルロックピース
46の外周に嵌合することにより、インナチューブ12
の内周とオイルロックピース46とオイルロックカラー
47で囲まれる油を閉じ込め、最圧縮ストロークを規制
する。また、キャップ13の下端面には、インナチュー
ブ12に設けた隔壁部材19の上端部が最圧縮ストロー
クで衝合するストッパラバー13Aが固着されており、
このストッパラバー13Aによっても最圧縮ストローク
を規制する。
【0025】油圧緩衝器10は、インナチューブ12の
上端側の隔壁部材19のピストンロッド側油室21Aに
臨む下端面に加締め固定したスプリングシート48と、
ピストン26の上端面の側に設けたスプリングカラー4
9との間にリバウンドスプリング50を介装してある。
油圧緩衝器10の最伸長時に、隔壁部材19がリバウン
ドスプリング50を加圧することにより、最伸長ストロ
ークを規制する。
【0026】しかるに、油圧緩衝器10にあっては、図
4に示す如く、アウタチューブ11とインナチューブ1
2の環状隙間からなる前記環状油室17の断面積S1
を、ピストンロッド23の断面積(外径に囲まれる面
積)S2より大きく形成している。
【0027】また、図5に示す如く、隔壁部材19のロ
ッドガイド部19Aに、圧側行程では油溜室22からピ
ストンロッド側油室21Aへの油の流れを許容し、伸側
行程ではピストンロッド側油室21Aから油溜室22へ
の油の流れを阻止するチェック弁60を設けている。隔
壁部材19のロッドガイド部19Aの内周にはバルブ室
61が設けられ、バルブ室61の上端側の段差部61A
と、バルブ室61の下端側に設けられた前述のスプリン
グシート48との間にチェック弁60が収容される。チ
ェック弁60は、図6に示す如く、段差部61Aとスプ
リングシート48の間隔より短尺とされ、下端面に横溝
62を形成され、ブッシュ64を内周に圧入される。チ
ェック弁60は、隔壁部材19のロッドガイド部19A
に設けたバルブ室61の内周に摺接して上下変位可能に
設けられ、ピストンロッド23を摺動自在に支持する。
チェック弁60の外周は、隔壁部材19のロッドガイド
部19Aに設けたバルブ室61の内周との間に、油溜室
22からピストンロッド側油室21Aへの油の流れを許
容する流路を形成する。圧側行程では、チェック弁60
はインナチューブ12に進入するピストンロッド23に
連れ移動して図5の下方に移動し、スプリングシート4
8に衝合するとともに、段差部61Aとの間に隙間を形
成し、ピストンロッド側油室21Aの油を横溝62から
その外周経由で段差部61Aとの隙間を通って油溜室2
2へ排出可能とする。伸側行程では、チェック弁60は
インナチューブ12から退出するピストンロッド23に
連れ移動して図5の上方に移動し、段差部61Aに衝合
して該段差部61Aとの間の隙間を閉じ、ピストンロッ
ド側油室21Aの油が油溜室22へ排出されることを阻
止する。
【0028】また、図5に示す如く、隔壁部材19のロ
ッドガイド部19Aに、ピストンロッド側油室21Aと
油溜室22を連通する微小流路(オリフィス)70を設
けている。
【0029】油圧緩衝器10の動作は以下の如くにな
る。 (圧側行程)圧側行程でインナチューブ12に進入する
ピストンロッド23の進入容積分の作動油がインナチュ
ーブ12の内周の油室21Aからインナチューブ12の
油孔28を介して環状油室17に移送される。このと
き、環状油室17の容積増加分ΔS1(補給量)がピス
トンロッド23の容積増加分ΔS2より大きいから、環
状油室17への油の必要補給量のうち、(ΔS1−ΔS
2)の不足分が油溜室22からチェック弁60を介して
補給される。
【0030】この圧側行程では、前述した通り、低速域
で、ニードルバルブ44により開度調整されたバイパス
路45の通路抵抗により圧側減衰力を発生し、中高速域
で、圧側ディスクバルブ41Aの撓み変形により圧側減
衰力を発生する。
【0031】(伸側行程)伸側行程でインナチューブ1
2から退出するピストンロッド23の堆積容積分の作動
油が環状油室17からインナチューブ12の油孔28を
介してインナチューブ12の内周の油室21Aに移送さ
れる。このとき、環状油室17の容積減少分ΔS1(排
出量)がピストンロッド23の容積減少分ΔS2より大
きいから、環状油室17からの油の排出量のうち、(Δ
S1−ΔS2)の余剰分が微小流路70を介して油溜室
22へ排出される。
【0032】この伸側行程では、前述した通り、低速域
で、ニードルバルブ44により開度調整されたバイパス
路45の通路抵抗により伸側減衰力を発生し、中高速域
で、伸側ディスクバルブ42Aの撓み変形により伸側減
衰力を発生する。また、上述の微小流路70の通路抵抗
による伸側減衰力も発生する。
【0033】尚、インナチューブ12の内部の油の温度
変化による容積変化量は、微小流路70を介して油溜室
22に排出され、又は油溜室22から補給されて補償さ
れる。
【0034】従って、本実施形態によれば以下の作用が
ある。 (請求項1に対応する作用) 環状油室17の断面積S1をピストンロッド23の断
面積S2より大きくするものであり、S1とS2を略等
しくするものに比して、アウタチューブ11とインナチ
ューブ12の環状隙間の設定に繊細を必要としない。従
って、アウタチューブ11とインナチューブ12の加工
寸法公差によりインナチューブ12の内部の圧力条件が
変化する如くがない。
【0035】前述により、同一外径のピストンロッ
ド23を用いた場合、インナチューブ12が大径になっ
ても、アウタチューブ11とインナチューブ12の環状
隙間を必ずしも狭くする必要がなく、設計に制約を与え
ない。
【0036】前述により、アウタチューブ11とイ
ンナチューブ12の環状隙間を一定にした場合、インナ
チューブ12が大径になってもピストンロッド23の外
径を必ずしも大きくする必要がなく、ピストンロッド2
3の部品共通化を図ることができる。
【0037】(請求項2に対応する作用) 隔壁部材19に設けるチェック弁60が、該隔壁部材
19の内周に設けられ、ピストンロッド23を摺動自在
に支持可能にすることにより、チェック弁60にピスト
ンロッド23を支持する機能も併せ備えるものとしたか
ら、構成の簡素を図ることができる。
【0038】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、インナチ
ューブの内周にピストンを摺接させる油圧緩衝器におい
て、アウタチューブとインナチューブの環状隙間の設定
に繊細を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は油圧緩衝器の全体を示す断面図である。
【図2】図2は図1の下端側の要部を拡大して示す断面
図である。
【図3】図3は図1の上端側の要部を拡大して示す断面
図である。
【図4】図4は図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図5は図3の要部拡大断面図である。
【図6】図6はチェック弁を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 油圧緩衝器 11 アウタチューブ 11A ブッシュ 12 インナチューブ 12A ブッシュ 17 環状油室 19 隔壁部材 21 油室 21A ピストンロッド側油室 21B ピストン側油室 22 油溜室 23 ピストンロッド 26 ピストン 28 油孔 60 チェック弁 70 微小流路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アウタチューブの内周の開口部と、イン
    ナチューブの外周の先端部のそれぞれに固定したブッシ
    ュを介して、アウタチューブ内にインナチューブを摺動
    自在に挿入し、 該アウタチューブの内周と、インナチューブの外周と、
    前記2つのブッシュとで囲まれる環状の油室を区画し、 前記インナチューブの内周に隔壁部材を設け、下部に油
    室を区画するとともに、上部に油溜室を区画し、 前記アウタチューブに取付けたピストンロッドを該隔壁
    部材に摺動自在に挿入し、 前記インナチューブに挿入したピストンロッドの先端部
    に該インナチューブの内周に摺接するピストンを固定
    し、前記油室を前記ピストンロッドが収容されるピスト
    ンロッド側油室と前記ピストンロッドが収容されないピ
    ストン側油室に区画し、 前記環状の油室を前記インナチューブに設けた油孔を介
    して前記ピストンロッド側油室又はピストン側油室に連
    通した車両用の油圧緩衝器において、 前記環状の油室の断面積を前記ピストンロッドの断面積
    より大きく形成し、かつ、前記隔壁部材に伸側行程時に
    前記油室から前記油溜室内への流れを阻止するチェック
    弁を設けるとともに、前記隔壁部材に前記油室と前記油
    溜室を通過する微小流路を設けたことを特徴とする車両
    用の油圧緩衝器。
  2. 【請求項2】 前記隔壁部材に設けるチェック弁が、該
    隔壁部材の内周に設けられ、ピストンロッドを摺動自在
    に支持可能にする請求項1に記載の車両用の油圧緩衝
    器。
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