JPH08226484A - 油圧緩衝器 - Google Patents

油圧緩衝器

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JPH08226484A
JPH08226484A JP5523695A JP5523695A JPH08226484A JP H08226484 A JPH08226484 A JP H08226484A JP 5523695 A JP5523695 A JP 5523695A JP 5523695 A JP5523695 A JP 5523695A JP H08226484 A JPH08226484 A JP H08226484A
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JP
Japan
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valve
damping force
hydraulic oil
hydraulic
compression
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JP5523695A
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Noboru Minami
暢 南
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SHOWA AUTO ENG
Showa Corp
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SHOWA AUTO ENG
Showa Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧縮過程における作動油の中速度領域での減
衰力を高めることができるようにすること。 【構成】 作動油が充填されたダンパシリンダ31の底
部には、ダンパシリンダ内の下室45Bとダンパシリン
ダ外部のリザーバ室38とを区画する固定ピストン35
が設置され、この固定ピストンには、ダンパシリンダ内
の下室とリザーバ室とを連通する圧側流路50及び伸側
流路55が形成されるとともに、圧側流路を閉止可能と
する圧側バルブ51と伸側流路を閉止可能とする伸側バ
ルブ52とが設置されたダンパ装置14において、固定
ピストンには、圧側バルブと直列に可撓性のディスクバ
ルブ62が配設され、このディスクバルブの外周部とダ
ンパシリンダ内周との間に形成された環状隙間67によ
り、圧縮過程における作動油の中速度領域で減衰力を発
生するオリフィスが構成されたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動2輪車に適用され
る油圧緩衝器に係り、特に、バルブ機構を改良した油圧
緩衝器に関する。
【0002】
【従来の技術】自動2輪車に適用される油圧緩衝器とし
ての倒立型フロントフォークは、アウタチューブ内にイ
ンナチューブが挿通され、両チューブ間に懸架スプリン
グが配設されると共に、インナチューブにダンパ装置が
内蔵して構成される。このフロントフォークでは、路面
からの衝撃を懸架スプリングにて吸収し、フロントフォ
ークの伸縮振動をダンパ装置にて抑制している。
【0003】このダンパ装置はバルブ機構を備え、この
バルブ機構は、作動油を充填したダンパシリンダ内にピ
ストンを配置し、このピストンに設置された減衰バルブ
と、ピストンに形成されたオリフィスとにより減衰力を
発生させるものである。つまり、図9に示すように、ダ
ンパ装置は、圧縮過程或いは伸長過程における作動油の
低速度領域aでオリフィスによる減衰力1を発生させ、
作動油の中高速度領域bで、減衰バルブによる減衰力2
を発生させるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
なダンパ装置では、特に、ダンパ装置の圧縮過程におけ
る中速度領域で減衰力が不十分となり、腰感が不足する
おそれがある。
【0005】本発明は、上述の事情を考慮してなされた
ものであり、圧縮過程における作動油の中速度領域での
減衰力を高めることができる油圧緩衝器を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、作動油が充填されたシリンダ内に隔壁部材が配設さ
れて上記シリンダ内が2油室に区画され、上記隔壁部材
には、上記2油室を連通する流路が形成されるととも
に、この流路を流れる作動油の流量を制御するメインバ
ルブが設置され、このメインバルブにて減衰力が発生す
る油圧緩衝器において、上記隔壁部材には、上記メイン
バルブに直列に可撓性のサブバルブが配設され、このサ
ブバルブにて、圧縮過程における作動油の中速度領域で
減衰力を発生するオリフィスが構成されたものである。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のサブバルブがディスクバルブであり、その内周部が隔
壁部材に支持され、この外周部にて、圧縮過程における
作動油の中速度領域で減衰力を発生するオリフィスが構
成されたものである。
【0008】請求項3に記載の発明は、作動油が充填さ
れたダンパシリンダの底部には、このダンパシリンダ内
の油室と上記ダンパシリンダ外部のリザーバ室とを区画
する固定ピストンが設置され、この固定ピストンには、
上記ダンパシリンダ内の上記油室と上記リザーバ室とを
連通する圧側流路及び伸側流路がそれぞれ形成されると
ともに、上記圧側流路を閉止可能とする圧側バルブと、
上記伸側流路を閉止可能とする伸側バルブとが設置され
た油圧緩衝器において、上記固定ピストンには、上記圧
側バルブと直列に可撓性のディスクバルブが配設され、
このディスクバルブの外周部と上記シリンダ内周との間
に、圧縮過程における作動油の中速度領域で減衰力を発
生するオリフィスが構成されたものである。
【0009】請求項4に記載の発明は、作動油が充填さ
れたダンパシリンダ内に可動ピストンが配設されて上記
ダンパシリンダ内が2油室に区画され、上記可動ピスト
ンには、上記2油室を連通する圧側流路及び伸側流路が
形成されるとともに、上記圧側流路を閉止可能とする圧
側バルブと、上記伸側流路を閉止可能とする伸側バルブ
とが設置された油圧緩衝器において、上記可動ピストン
には、上記圧側バルブと直列に可撓性のディスクバルブ
が配設され、このディスクバルブの外周部と上記シリン
ダの内周との間に、圧縮過程における作動油の中速度領
域で減衰力を発生するオリフィスが構成されたものであ
る。
【0010】
【作用】請求項1に記載の発明にはの作用がある。 メインバルブを配設した隔壁部材に、このメインバル
ブと直列にサブバルブが配設され、このサブバルブに
て、圧縮過程における作動油の中速度領域で減衰力を発
生するオリフィスが構成されたことから、圧縮過程にお
ける作動油の中速度領域で、メインバルブにより発生す
る減衰力に上記サブバルブにて発生する減衰力を合成さ
せることができるので、この圧縮過程における作動油の
中速度領域での減衰力を高めることができ、腰感を向上
させることができる。
【0011】請求項2に記載の発明にはの作用があ
る。 サブバルブとしてのディスクバルブの外周部にて、圧
縮過程における作動油の中速度領域での減衰力を発生す
るオリフィスが構成されたので、このオリフィスの流路
面積を大きく設定することができる。このため、ディス
クバルブにて発生する減衰力の設定範囲を拡大でき、圧
縮過程における作動油中速度領域での減衰力の設定を容
易化できる。
【0012】請求項3に記載の発明にはの作用があ
る。 圧側バルブを設置した固定ピストンに、この圧側バル
ブと直列に可撓性のディスクバルブが配設され、このデ
ィスクバルブの外周部とシリンダ内周との間に、圧縮過
程における作動油の中速度領域で減衰力を発生するオリ
フィスが構成されたので、圧縮過程における作動油の中
速度領域で、圧側バルブにより発生する減衰力に上記デ
ィスクバルブにて発生する減衰力を合成させることがで
きる。このため、圧縮過程における作動油の中速度領域
での減衰力を高めることができ、腰感を向上させること
ができる。
【0013】請求項4に記載の発明にはの作用があ
る。 圧側バルブを設置した可動ピストンに、この圧側バル
ブと直列して可撓性のディスクバルブが配設され、この
ディスクバルブの外周部とシリンダ内周との間に、圧縮
過程における作動油の中速度領域で減衰力を発生するオ
リフィスが構成されたので、圧縮過程における作動油の
中速度領域で、圧側バルブ或いは他のバルブにて発生す
る減衰力に上記ディスクバルブにて発生する減衰力を合
成させることができる。このため、圧縮過程における作
動油の中速度領域での減衰力を高めることができ、腰感
を向上させることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面に基づいて説
明する。 (第1実施例)図1は、本発明に係る油圧緩衝器の第1
実施例が適用された自動2輪車の倒立型フロントフォー
クにおける最伸長状態を示す断面図である。図2は、図
1のダンパ装置を拡大して示す断面図である。図3は、
図2のベースバルブ機構を示す拡大断面図である。図4
は、図1のダンパ装置により発生する減衰力特性を示す
グラフである。
【0015】図1に示すように、自動2輪車の油圧緩衝
器としての倒立型のフロントフォーク10は、アウタ部
材としてのアウタチューブ11内にインナ部材としての
インナチューブ12が摺動自在に挿通され、両チューブ
11及び12間に懸架スプリング(図示せず)及びダン
パ装置14が内蔵して構成されたものであり、アウタチ
ューブ11が車体側に支持され、インナチューブ12の
軸受ブラケット15に車軸が支持される。
【0016】上記懸架スプリングにより路面からの衝撃
力が吸収される。アウタチューブ11の上端にはフォー
クボルト16が固着され、このフォークボルト16にア
ジャストケース17が固着される。懸架スプリングの初
期荷重は、フォークボルト16及びアジャストケース1
7間に介在されたスプリングアジャスタ機構のスプリン
グアジャスタ18を回転調整することにより変更可能と
される。
【0017】上記ダンパ装置14は、図2に示すよう
に、インナチューブ12から立設されたアウタ部材とし
てのダンパシリンダ31と、隔壁部材としての可動ピス
トン32及びニードル弁33を備えたピストンバルブ機
構34と、隔壁部材としての固定ピストン35及びボト
ムニードル弁36を備えたベースバルブ機構37と、を
有して構成される。これらのピストンバルブ機構34及
びベースバルブ機構37により発生する減衰力によっ
て、懸架スプリング13による衝撃力の吸収に伴い発生
するアウタチューブ11及びインナチューブ12の伸縮
摺動が抑制される。
【0018】ダンパシリンダ31は、インナチューブ1
2内に配置されて、インナチューブ12との間にリザー
ブ室38を形成する。このダンパシリンダ31には貫通
孔39が開設されて、ダンパシリンダ31の内部(ベー
スバルブ室45C)とリザーブ室38とが連通される。
【0019】ピストンバルブ機構34における可動ピス
トン32は、上記アジャストケース17の下端部に螺合
された中空形状のピストンロッド40に、ピストンホル
ダ41を介して固着される。この可動ピストン32によ
り、ダンパシリンダ31内が上室45Aと下室45Bと
に区画される。この可動ピストン32に、伸側流路42
及び圧側流路45が軸方向に貫通して形成され、また軸
方向両端面に、メインバルブとしての伸側バルブ43及
び圧側バルブ(チェックバルブ)44が配設される。伸
側バルブ43が伸側流路42を、圧側バルブ44が圧側
流路45をそれぞれ閉止可能とする。
【0020】また、ピストンバルブ機構34におけるニ
ードル弁33は、アジャストロッド46を介してニード
ル弁アジャスタ47(図1)に連結される。このニード
ル弁アジャスタ47はアジャストケース17に螺合さ
れ、このニードル弁アジャスタ47を回転させることに
より、ニードル弁33は、ピストンホルダ41との間で
流路面積を変更するものである。このニードル弁33に
より、ピストンホルダ41の通路48を経て、上室45
Aと下室45Bとが連通可能とされる。また、上記ニー
ドル弁アジャスタ47は、クリック機構(図示せず)を
介して、アジャストケース30に対する停止位置が保持
される。
【0021】上記可動ピストン32の伸側バルブ43及
び圧側バルブ44並びにニードル弁33によって、イン
ナチューブ12がアウタチューブ11内へ侵入するフロ
ントフォーク10の圧縮時に、下室45Bからの作動油
が、圧側流路45を通り圧側バルブ44を開いて上室4
5Aへ導かれ、更に、ニードル弁33とピストンホルダ
41との流路及び通路48を経て上室45Aへ導かれ
て、上室45Aの負圧が解消される。
【0022】また、インナチューブ12がアウタチュー
ブ11内から進出するフロントフォーク10の伸長時に
は、ダンパシリンダ31と可動ピストン32との相対速
度が低速、つまり作動油の流速が低速のときに、上室4
5Aからの作動油が通路48を経て、ニードル弁33と
ピストンホルダ41との流路を通り下室45Bへ導か
れ、この間に伸側の減衰力が発生する。また、フロント
フォーク10の伸長時で、ダンパシリンダ31に対する
可動ピストン32の相対速度が中高速、つまり作動油の
流速が中高速である場合には、上室45Aからの作動油
が伸側流路42を経て、伸側バルブ43を撓み変形させ
て下室45Bへ流れ、この間に伸側の減衰力が発生す
る。
【0023】上記ベースバルブ機構37における固定ピ
ストン35は、中空形状のボトムホルダ49に固着され
る。この固定ピストン35には、軸方向に貫通して圧側
流路50及び伸側流路55が形成され、また、軸方向両
端面に、メインバルブとしての圧側バルブ51及び伸側
バルブ(チェックバルブ)52が装着される。この固定
ピストン35によりベースバルブ室45Cが、下室45
Bに区画して形成される。上記圧側バルブ51が圧側流
路50を、上記伸側バルブ52が伸側流路55をそれぞ
れ閉止可能とする。前記車軸ブラケット15には、中空
形状のセンタボルト53を介して中空形状のボトムピー
ス54が螺合され、このボトムピース54に上記ボトム
ホルダ49が固着される。
【0024】ベースバルブ機構37におけるボトムニー
ドル弁36は、車軸ブラケット15に装着されたニード
ルホルダ56に進退可能に螺合され、このニードルホル
ダ56の先端にシート57が設置される。ボトムニード
ル弁36は、このシート57のシート孔58の流路面積
を変更可能とする。このシート孔58は、センタボルト
53に穿設された通路59と、ニードルホルダ56及び
ボトムホルダ49の中空部とを経て下室45Bに連通さ
れ、又、ニードルホルダ56内は、ニードルホルダ56
の通路60を経てリザーバ室38に連通される。従っ
て、ボトムニードル弁36によるシート孔58の流路面
積の変更により、下室45Bとリザーバ室38との間の
作動油の流れが制御される。尚、符号61はクリック機
構である。
【0025】フロントフォーク10の圧縮時には、ダン
パシリンダ31内にピストンロッド40が侵入してダン
パシリンダ31の容積が減少するので、ピストンロッド
40の侵入体積分の作動油が、上記ベ−スバルブ機構3
7の作用で、下室45Bからリザーバ室38へ排出され
る。つまり、ダンパシリンダ31と可動ピストン32と
の相対速度が低速、つまり作動油が低速のときには、下
室45Bからの作動油は、ボトムホルダ49及びボトム
ピース54の中空部、センタボルト53の通路59、ボ
トムニードル弁36により流路が制御されたシート57
のシート孔58、並びにニードルホルダ56の通路60
を経てリザーバ室38へ導かれ、この間に圧側の減衰力
が発生する。また、ダンパシリンダ31と可動ピストン
32との相対速度が中速度、つまり作動油が中速度のと
きには、下室45Bからの作動油は、圧側流路50を通
り圧側バルブ51を撓み変形させて、ベースバルブ室4
5C及び連通孔39を介しリザーバ室38へ導かれる。
作動油が圧側バルブ51を変形する間に、圧側の減衰力
が発生する。
【0026】フロントフォーク10の伸長時には、ダン
パシリンダ31からピストンロッド40が抜け出て、そ
の分ダンパシリンダ31内の容積が増大するので、リザ
ーバ室38内の作動油が連通孔39、ベースバルブ室4
5C及び固定ピストン35の伸側通路55を経て、伸側
バルブ52を開き、下室45Bへ導かれ、更に、ニード
ルホルダ56の通路60、シート57のシート孔58、
センタボルト53の通路59、並びにボトムホルダ49
及びボトムピース54の中空部を経て下室45Bへ導か
れる。これらにより下室45Bの負圧が解消される。
【0027】さて、図3に示すようにベースバルブ機構
37のボトムホルダ49に、サブバルブとしての可撓性
のディスクバルブ62が、圧側バルブ51と直列に配設
される。このディスクバルブ62は、その内周部が、伸
側バルブストッパ63とディスクバルブストッパ64と
の間で、第1バルブシート65及び第2バルブシート6
6を介して挟持されて支持される。第1バルブシート6
5は、第2バルブシート66よりも外径が大きく設定さ
れ、更に、第2バルブシート65は2枚配設され、これ
らによりディスクバルブ62が第1バルブシート65側
よりも第2バルブシート66側へ撓み変形され易く構成
されている。
【0028】このディスクバルブ62の外周部とダンパ
シリンダ31の内周との間に環状隙間67が形成され
る。この環状隙間67は、後述の如く、ダンパ装置14
の圧縮過程における可動ピストン32の中速度領域、つ
まり作動油の中速度領域で減衰力を発生するオリフィス
として機能する。
【0029】上記環状隙間67の流路面積は、圧側流路
50の流路面積の総和よりも小に設定されている。ま
た、ディスクバルブ62の板厚や外径、及び第1バルブ
シート65及び第2バルブシート66の外径を寸法調整
することにより、上記環状隙間67にて発生する中速度
領域での減衰力の特性が変更可能とされる。
【0030】図3に実線矢印で作動油の流れを示すダン
パシリンダ14の圧縮過程において、作動油がボトムホ
ルダ49等の中空部及びニードルホルダ56の通路60
を経てリザーバ室38へ導かれる低速度領域(図4の
A)では、ディスクバルブ62は撓み変形せず、環状隙
間67はオリフィス特性に基づき減衰力を発生しない。
この場合、ベースバルブ機構37は、図2及び図4に示
すように、シート57のシート孔58とボトムニードル
弁36との隙間のオリフィスにより発生する減衰力DA
を生じさせる。
【0031】また、ダンパ装置14の圧縮過程におい
て、作動油が圧側バルブ51を撓み変形させる中速度領
域(図4のB)の前期にはディスクバルブ62は撓み変
形せず、後期に撓み変形し始めるが、いずれの場合に
も、上記環状隙間67がオリフィスとして機能して減衰
力を発生し、圧側バルブ51により発生する減衰力と合
成されて、ベースバルブ機構37は、図4に示す減衰力
B を生じさせる。
【0032】また、ダンパ装置14の圧縮過程における
作動油の高速度領域(図4のC)では、ディスクバルブ
62が完全に撓み変形するので環状隙間67が開放し、
ベースバルブ機構37は、圧側バルブ51により発生す
る減衰力DC のみを生じさせる。
【0033】尚、図3に破線で示すダンパ装置14の伸
長過程では、上述のようにディスクバルブ62が撓み変
形され易いので、伸側流路55を通過して伸側バルブ5
2を開弁させた作動油によってディスクバルブ62が容
易に撓み、作動油の速やかな還流が促される。
【0034】次に、図2及び図3を用いて、ダンパ装置
14の作用を説明する。ダンパ装置14の圧縮過程にお
いて、ピストンバルブ機構34では、下室45B内の作
動油は圧側流路45及び圧側バルブ44、並びにニード
ル弁33及び通路48を経て上室45Aへ導かれ、この
上室45Aの負圧が解消されるものの、減衰力は発生し
ない。ベースバルブ機構37では、低速度領域で、ボト
ムニードル弁36とシート孔58とのオリフィスにて減
衰力DA が発生し、中速度領域で、ディスクバルブ62
による環状隙間67のオリフィスと圧側バルブ51にて
減衰力DB が発生し、高速度領域で、圧側バルブ51に
よる減衰力DC が発生する。
【0035】ダンパ装置14の伸長過程において、ベー
スバルブ機構37では、リザーバ室38内の作動油は連
通孔39、ベースバルブ室45C及び圧側流路50を経
て、並びに通路60、ボトムニードル弁36、シート孔
58、通路59及びボトムホルダ49の中空部等を経て
下室45Bに至り、この下室45Bの負圧が解消される
ものの、減衰力は発生しない。ピストンバルブ機構34
では、低速度領域で、ニードル弁33とピストンホルダ
41との流路がオリフィスとして機能して減衰力が発生
し、中高速度領域で伸側バルブ43が撓み変形して減衰
力が発生する。
【0036】上記実施例によれば、ベースバルブ機構3
7において、圧側バルブ51を設置した固定ピストン3
5に、ボトムホルダ49を介して、圧側バルブ51と直
列に可撓性のディスクバルブ62が配設され、このディ
スクバルブ62の外周部とダンパシリンダ31の内周と
の隙間67が、ダンパ装置14の圧縮過程における作動
油の中速度領域で減衰力を発生するオリフィスとして機
能するので、ベースバルブ機構37において、ダンパ装
置14の圧縮過程における作動油の中速度領域で、圧側
バルブ51により発生する減衰力に上記ディスクバルブ
62により構成された環状隙間67にて発生する減衰力
を合成することができる。このため、ダンパ装置14の
圧縮過程における作動油の中速度領域での減衰力DB
高めることができ、腰感を向上させることができる。
【0037】また、ディスクバルブ62の内周部が伸側
バルブストッパ63、ディスクバルブストッパ64、第
1バルブシート65及び第2バルブシート66にてボト
ムホルダ49に支持され、このディスクバルブ62の外
周部とダンパシリンダ31との環状隙間67にて、ダン
パ装置14の圧縮過程における作動油の中速度領域での
減衰力を発生するオリフィスが構成されたので、この環
状隙間67の流路面積を大きく設定することができる。
このため、ディスクバルブ62が構成する環状隙間67
にて発生する減衰力の設定範囲を拡大でき、ベースバル
ブ機構37において、圧縮過程における作動油中速度領
域での減衰力の設定を容易化できる。
【0038】(第2実施例)図5は、本発明に係る油圧
緩衝器の第2実施例が適用された自動2輪車の倒立型フ
ロントフォークにおけるダンパ装置のピストンバルブ機
構を示す拡大断面図である。この第2実施例において、
第1実施例と同様な部分は、同一の符号を付すことによ
り説明を省略する。
【0039】この第2実施例のダンパ装置70では、ベ
ースバルブ機構にディスクバルブ62が配設されず、ピ
ストンバルブ機構71にディスクバルブ62が配設され
ている。つまり、このディスクバルブ62は、圧側バル
ブ44と直列に、伸側バルブ43の下方に配設され、そ
の内周部が伸側バルブストッパ72とディスクバルブス
トッパ73との間で、第1バルブシート65及び第2バ
ルブシート66を介して挟持される。大径の第1バルブ
シート65が伸側バルブストッパ72側に配設され、小
径の第2バルブシート66がディスクバルブストッパ7
3側に2枚配設されて、ディスクバルブ62は、ディス
クバルブストッパ73側に撓み変形され易く構成されて
いる。
【0040】このディスクバルブ62の外周部とダンパ
シリンダ31の内周との間に形成された環状隙間67に
より、ダンパ装置70の圧縮過程における可動ピストン
32の中速度領域、つまり作動油の中速度領域で減衰力
が発生するオリフィスが構成される。尚、この環状隙間
67の面積は、圧側流路45の流路面積の総和よりも小
に設定される。
【0041】図5に実線で作動油の流れを示すダンパ装
置70の圧縮過程においては、下室45B内の作動油
は、ピストンバルブ機構71の圧側流路45及び圧側バ
ルブ44、並びにニードル弁33及び通路48を経て上
室45Aへ導かれ、この上室45A内の負圧が解消され
るが、このうち、作動油の中速度領域で、ディスクバル
ブ62により構成された環状隙間67によって減衰力が
発生する。つまり、この環状隙間67は、ダンパ装置7
0の圧縮過程における低速度領域ではオリフィスとして
機能せず減衰力を発生せず、中速度領域でオリフィスと
して機能して減衰力を発生し、高速度領域ではディスク
バルブ62が完全に撓み変形して流路が開放され、減衰
力を発生しない。
【0042】ダンパ装置70のベースバルブ機構におい
ては、圧縮過程における作動油の低速度領域で、ボトム
ニードル弁36及びシート孔58によるオリフィス孔に
て減衰力が発生し、作動油の中高速度領域で圧側バルブ
51により減衰力が発生する。ダンパ装置70では、特
に圧縮過程における作動油の中速度領域で、ベースバル
ブ機構による減衰力にピストンバルブ機構71の環状隙
間67による減衰力が合成されて、この中速度領域にお
ける減衰力が高められる。
【0043】図5に破線で作動油の流れを示すダンパ装
置70の伸長過程においては、上室45A内の作動油
は、作動油の低速度領域でピストンバルブ機構71の通
路48及びニードル弁33を経て下室45Bへ至り、こ
のニードル弁33によるオリフィスにて減衰力が発生
し、作動油の中高速度領域で、伸側流路42及び伸側バ
ルブ43を経て下室45Bへ至り、伸側バルブ43にて
減衰力が発生する。この作動油の中高速度領域で、ディ
スクバルブ62は、前述のようにディスクバルブストッ
パ73側へ撓み易く構成されているので、環状隙間67
は開放され、作動油の速やかな還流が流されて減衰力が
発生しない。
【0044】従って、この実施例のダンパ装置70にお
いても、このダンパ装置70の圧縮過程における作動油
の中速度領域で減衰力を高めることができ、腰感を向上
させることができる等、第1実施例と同様な効果を奏す
る。
【0045】(第3実施例)図6は、本発明に係る油圧
緩衝器の第3実施例が適用された自動2輪車の倒立型フ
ロントフォークにおけるダンパ装置のピストンバルブ機
構を示す拡大断面図である。この第3実施例において、
前記第1及び第2実施例と同様な部分は、同一の符号を
付すことにより説明を省略する。
【0046】この第3実施例のダンパ装置80では、ベ
ースバルブ機構にディスクバルブ62が設置されず、ピ
ストンバルブ機構81にディスクバルブ62が配設され
ている。つまり、このディスクバルブ62は、圧側バル
ブ44と直列に、この圧側バルブ44の上方に配設さ
れ、その内周部が圧側バルブストッパ82とディスクバ
ルブストッパ83との間で、第1バルブシート65及び
第2バルブシート66を介して挟持される。大径の第1
バルブシート65がディスクバルブストッパ83側に配
設され、小径の第2バルブシート66が圧側バルブスト
ッパ82側に2枚配設されて、ディスクバルブ62は、
圧側バルブストッパ82側に撓み変形され易く構成され
ている。
【0047】このディスクバルブ62の外周部とダンパ
シリンダ31の内周との間に形成された環状隙間67に
より、ダンパ装置80の圧縮過程における可動ピストン
32の中速度領域、つまり作動油の中速度領域で減衰力
が発生するオリフィスが構成される。この環状隙間67
の面積も、圧側流路45の流路面積の総和より小に設定
される。
【0048】この実施例においても、図6に実線で作動
油の流れを示すダンパ装置80の圧縮過程において、デ
ィスクバルブ62により構成された環状隙間67は、作
動油の低速度領域でオリフィスとして機能せず減衰力を
発生せず、中速度領域でオリフィスとして機能して減衰
力を生じさせ、高速度領域ではディスクバルブ62が完
全に撓み変形して流路が開放され、減衰力を発生しな
い。従って、ダンパ装置80の圧縮過程における中速度
領域において、ベースバルブ機構の圧側バルブ51によ
る減衰力と上記ピストンバルブ機構81の環状隙間67
による減衰力とが合成されて、この中速度領域における
減衰力が高められる。
【0049】また、図6の破線で作動油の流れを示すダ
ンパ装置80の伸長過程においては、ディスクバルブ6
2がディスクストッパ83側に撓み易く構成されている
ので、作動油の中高速度領域でディスクバルブ62が撓
んで、環状隙間67の流路が開放され、上室45Aから
下室45Bへ流れる作動油の流れが促されて、環状隙間
67にて減衰力が発生しない。
【0050】従って、この実施例のダンパ装置80にお
いても、ダンパ装置80の圧縮過程における作動油の中
速度領域で減衰力を高めることができ、腰感を向上させ
ることができる。その他、第1実施例と同様な効果を奏
する。
【0051】(第4実施例)図7(A)は、本発明に係
る油圧緩衝器の第4実施例が適用された自動2輪車の倒
立型フロントフォークにおけるダンパ装置のベースバル
ブ機構を示す拡大断面図であり、図7(B)は図7
(A)のVII B矢視図である。この第4実施例におい
て、第1実施例と同様な部分は、同一の符号を付すこと
により説明を省略する。
【0052】この第4実施例のダンパ装置90では、ベ
ースバルブ機構91のボトムホルダ92が中実形状であ
り、又センタボルト53(図2)も中実形状であり、
又、車軸ブラケット15にニードルホルダ56及びボト
ムニードル弁36が配設されず、圧側バルブ93におけ
る固定ピストン35のシート面側にスリット94が形成
されたものである。このスリット94は、図7(B)に
示すように、圧側バルブ93の外周部側に複数形成さ
れ、圧側流路50とベースバルブ室45Cとを連通可能
とする。このスリット94は、圧側バルブ93に形成さ
れず、固定ピストン35のシート面に形成されても良
い。
【0053】従って、図7の実線矢印で作動油の流れを
示すダンパ装置90の圧縮過程において、下室45B内
の作動油は、作動油の低速度領域でスリット94を経て
ベースバルブ室45Cを介しリザーバ室38内へ至り、
このスリット94にて減衰力が発生する。この圧縮過程
における中高速度領域では、下室45B内の作動油は、
圧側流路50を経て圧側バルブ93を撓み変形させ、こ
の圧側バルブ93により減衰力が発生する。このダンパ
装置90の圧縮過程において、ディスクバルブ62によ
り構成された環状隙間67は、第1実施例と同様に、作
動油の中速度領域で減衰力を発生し、圧側バルブ93に
よる減衰力と合成されて、中速度領域における減衰力が
高められる。
【0054】また、図7の破線矢印で作動油の流れを示
すダンパ装置90の伸長過程では、リザーバ室38内の
作動油は、伸側流路55及び伸側バルブ52を経、又圧
側バルブ93のスリット94及び圧側流路50を経て下
室45Bへ至り、この下室45B内の負圧が解消され
る。このとき、ディスクバルブ62が容易に撓むので、
環状隙間67の流路が開放されて、この環状隙間67に
て減衰力が発生しない。このダンパ装置90の伸長過程
では、ピストンバルブ機構34の伸側バルブ43或いは
ニードル弁33にて減衰力が発生する。
【0055】この第4実施例においても、第1実施例と
同様に、ディスクバルブ62にて構成された環状隙間6
7は、ダンパ装置90の圧縮過程における中速度領域で
減衰力を生じさせるので、この圧縮過程における中速度
領域での減衰力を高めることができる。その他、第1実
施例と同様な効果を奏する。
【0056】(第5実施例)図8は、本発明に係る油圧
緩衝器の第5実施例が適用された自動2輪車の倒立型フ
ロントフォークにおけるダンパ装置のベースバルブ機構
を示す拡大断面図である。この第5実施例において、前
記第1実施例と同様な部分は、同一の符号を付すことに
より説明を省略する。
【0057】この実施例のダンパ装置100では、ベー
スバルブ機構101の固定ピストン102が、伸側バル
ブ52及びディスクバルブ62側に延在してピストンス
カート部103を形成し、このピストンスカート部10
3の内周とディスクバルブ62の外周部との間で環状隙
間104が構成されている。
【0058】また、ダンパ装置100のピストンバルブ
機構における可動ピストンに、同様なピストンスカート
部を形成し、ピストンスカート部の内周とディスクバル
ブ62の外周部との間で環状隙間を形成しても良い。
【0059】上述の第5実施例においても、ダンパ装置
100の圧縮過程における中速度領域で環状隙間104
により減衰力が発生するため、ダンパ装置100は、圧
縮過程の中速度領域での減衰力を高めることができる。
その他、第1実施例と同様な効果を奏する。
【0060】尚、上述の各実施例においては、ディスク
バルブ62の内周部をボトムホルダ49、92又はピス
トンホルダ41に固定させるものを述べたが、ディスク
バルブ62の外周部をダンパシリンダ31、可動ピスト
ン32又は固定ピストン35、102に固定し、ディス
クバルブ62の内周部と可動ピストン32、固定ピスト
ン35、102、ボトムホルダ49、92又はピストン
ホルダ41の外周部との間に環状隙間67を形成しても
良い。
【0061】更に、上述の各実施例では、可動ピストン
32と固定ピストン35、102に伸側流路42、5
5、圧側流路45、50を形成するものを述べたが、こ
れらの可動ピストン32と固定ピストン35、102に
圧側及び伸側共用流路を形成し、この圧側及び伸側共用
流路に、ダンパ装置の圧縮過程及び伸長過程で減衰力を
発生する圧側及び伸側共用バルブを配設し、又は伸側バ
ルブ、圧側バルブをそれぞれ配設しても良い。
【0062】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る油圧緩衝器
によれば、圧縮過程における作動油の中速度領域での減
衰力を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る油圧緩衝器の第1実施例
が適用された自動2輪車の倒立型フロントフォークにお
ける最伸長状態を示す断面図である。
【図2】図2は、図1のダンパ装置を拡大して示す断面
図である。
【図3】図3は、図2のベースバルブ機構を示す拡大断
面図である。
【図4】図4は、図1のダンパ装置により発生する減衰
力特性を示すグラフである。
【図5】図5は、本発明に係る油圧緩衝器の第2実施例
が適用された自動2輪車の倒立型フロントフォークにお
けるダンパ装置のピストンバルブ機構を示す拡大断面図
である。
【図6】図6は、本発明に係る油圧緩衝器の第3実施例
が適用された自動2輪車の倒立型フロントフォークにお
けるダンパ装置のピストンバルブ機構を示す拡大断面図
である。
【図7】図7(A)は、本発明に係る油圧緩衝器の第4
実施例が適用された自動2輪車の倒立型フロントフォー
クにおけるダンパ装置のベースバルブ機構を示す拡大断
面図であり、図7(B)は図7(A)のVII B矢視図で
ある。
【図8】図8は、本発明に係る油圧緩衝器の第5実施例
が適用された自動2輪車の倒立型フロントフォークにお
けるダンパ装置のベースバルブ機構を示す拡大断面図で
ある。
【図9】図9は、従来の自動2輪車の倒立型フロントフ
ォークにおけるダンパ装置の減衰力特性を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
10 フロントフォーク 14 ダンパ装置 31 ダンパシリンダ 32 可動ピストン 34 ピストンバルブ機構 35 固定ピストン 37 ベースバルブ機構 38 リザーバ室 42 伸側流路 43 伸側バルブ 44 圧側バルブ 45 圧側流路 45A 上室 45B 下室 49 ボトムホルダ 50 圧側流路 51 圧側バルブ 52 伸側バルブ 55 伸側流路 62 ディスクバルブ 67 環状隙間 70 ダンパ装置 71 ピストンバルブ機構 80 ダンパ装置 81 ピストンバルブ機構 90 ダンパ装置 92 ボトムホルダ 93 圧側バルブ 94 スリット 100 ダンパ装置 102 固定ピストン 103 ピストンスカート部 104 環状隙間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動油が充填されたシリンダ内に隔壁部
    材が配設されて上記シリンダ内が2油室に区画され、 上記隔壁部材には、上記2油室を連通する流路が形成さ
    れるとともに、この流路を流れる作動油の流量を制御す
    るメインバルブが設置され、このメインバルブにて減衰
    力が発生する油圧緩衝器において、 上記隔壁部材には、上記メインバルブに直列に可撓性の
    サブバルブが配設され、このサブバルブにて、圧縮過程
    における作動油の中速度領域で減衰力を発生するオリフ
    ィスが構成されたことを特徴とする油圧緩衝器。
  2. 【請求項2】 上記サブバルブはディスクバルブであ
    り、その内周部が隔壁部材に支持され、この外周部に
    て、圧縮過程における作動油の中速度領域で減衰力を発
    生するオリフィスが構成されたものである請求項1に記
    載の油圧緩衝器。
  3. 【請求項3】 作動油が充填されたダンパシリンダの底
    部には、このダンパシリンダ内の油室と上記ダンパシリ
    ンダ外部のリザーバ室とを区画する固定ピストンが設置
    され、 この固定ピストンには、上記ダンパシリンダ内の上記油
    室と上記リザーバ室とを連通する圧側流路及び伸側流路
    がそれぞれ形成されるとともに、上記圧側流路を閉止可
    能とする圧側バルブと、上記伸側流路を閉止可能とする
    伸側バルブとが設置された油圧緩衝器において、 上記固定ピストンには、上記圧側バルブと直列に可撓性
    のディスクバルブが配設され、このディスクバルブの外
    周部と上記シリンダ内周との間に、圧縮過程における作
    動油の中速度領域で減衰力を発生するオリフィスが構成
    されたものである油圧緩衝器。
  4. 【請求項4】 作動油が充填されたダンパシリンダ内に
    可動ピストンが配設されて上記ダンパシリンダ内が2油
    室に区画され、 上記可動ピストンには、上記2油室を連通する圧側流路
    及び伸側流路が形成されるとともに、上記圧側流路を閉
    止可能とする圧側バルブと、上記伸側流路を閉止可能と
    する伸側バルブとが設置された油圧緩衝器において、 上記可動ピストンには、上記圧側バルブと直列に可撓性
    のディスクバルブが配設され、このディスクバルブの外
    周部と上記シリンダの内周との間に、圧縮過程における
    作動油の中速度領域で減衰力を発生するオリフィスが構
    成されたものである油圧緩衝器。
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