JP2014095446A - 緩衝装置 - Google Patents

緩衝装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014095446A
JP2014095446A JP2012247911A JP2012247911A JP2014095446A JP 2014095446 A JP2014095446 A JP 2014095446A JP 2012247911 A JP2012247911 A JP 2012247911A JP 2012247911 A JP2012247911 A JP 2012247911A JP 2014095446 A JP2014095446 A JP 2014095446A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outer tube
cylinder
tube
seat pipe
inner tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012247911A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5653405B2 (ja
Inventor
Hideaki Takahashi
秀明 高橋
Kimitoshi Sato
公俊 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Corp
Original Assignee
Showa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Corp filed Critical Showa Corp
Priority to JP2012247911A priority Critical patent/JP5653405B2/ja
Publication of JP2014095446A publication Critical patent/JP2014095446A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5653405B2 publication Critical patent/JP5653405B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Abstract

【課題】ピストン部のコストダウンを図ることが可能な緩衝装置を提供する。
【解決手段】筒により形成されたアウターチューブ30、インナーチューブ51、シートパイプ41を備え、インナーチューブ51とアウターチューブ30とがそれぞれ筒の中心軸線3Aに沿った方向に移動可能に構成され、アウターチューブ30の内側にオイル(フォークオイル48)が封入され、シートパイプ41は、インナーチューブ51の一端開口52から当該インナーチューブ51の内側に挿入された筒の一端側が拡径部1を備えるとともに、筒の他端がアウターチューブ30の閉塞された他端筒底39に取付けられ、拡径部1の外周とインナーチューブ51の内周面59との間の隙間により、インナーチューブ51及びアウターチューブ30の動きを減衰させるための減衰力を生じさせるオイルの流路(絞り流路B)が形成された。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動二輪車のフロントフォーク等の緩衝装置に関する。
従来、筒により形成されたアウターチューブ、インナーチューブ、シートパイプを備え、インナーチューブが一端開口側よりアウターチューブの一端開口を経由してアウターチューブの内側に挿入されて前記インナーチューブと前記アウターチューブとがそれぞれ筒の中心軸に沿った方向に移動可能に構成され、アウターチューブの内側にオイルが封入され、シートパイプの筒の一端がアウターチューブの閉塞された他端筒底に取付けられた構成の緩衝装置としてのフロントフォークにおいて、シートパイプがインナーチューブの一端開口から当該インナーチューブの内側に挿入された筒の他端側に拡径部を備え、ピストンリングが拡径部の外周を取り囲むように拡径部に装着されてピストン部が構成され、インナーチューブが中心軸線に沿った方向に移動する際にインナーチューブの内周面とピストン部のピストンリングの外周面とが互いに摺動するように構成された構成のフロントフォークが知られている(特許文献1等参照)。
特公平3−31944号公報
しかしながら、上記では、ピストン部がピストンリングを備えて構成されるので、ピストン部を構成する部品の部品点数が増えるとともに、シートパイプの拡径部の外周面にピストンリングを装着するための環状凹部を形成しなくてはならず、ピストン部の製造コストが高くなってしまうという問題点があった。
本発明は、ピストン部のコストダウンを図ることが可能な緩衝装置を提供する。
本発明に係る緩衝装置は、筒により形成されたアウターチューブ、インナーチューブ、シートパイプを備え、前記インナーチューブが一端開口側より前記アウターチューブの一端開口を経由して前記アウターチューブの内側に挿入されて前記インナーチューブと前記アウターチューブとがそれぞれ筒の中心軸線に沿った方向に移動可能に構成され、前記アウターチューブの内側にオイルが封入され、前記シートパイプは、前記インナーチューブの一端開口から当該インナーチューブの内側に挿入された筒の一端側が拡径部を備えるとともに、筒の他端が前記アウターチューブの閉塞された他端筒底に取付けられ、前記拡径部の外周と前記インナーチューブの内周面との間の隙間により、前記インナーチューブ及び前記アウターチューブの動きを減衰させるための減衰力を生じさせるオイルの流路が形成されたので、ピストン部を構成する部品の部品点数を削減でき、シートパイプの拡径部の外周面にピストンリングを装着するための環状凹部を形成しなくてもよいので、ピストン部のコストダウンを図ることが可能となる。また、オイルの流路を形成したので、当該オイルの流路により減衰力を得ることができるようになる。
また、筒により形成されたカラーが前記インナーチューブの一端開口側の内周面に当該インナーチューブと同軸状に固定され、前記シートパイプの筒の外周面と前記カラーの内周面との間の隙間により、前記インナーチューブ及び前記アウターチューブの動きを減衰させるための減衰力を生じさせるオイルの流路が形成されたので、当該オイルの流路により減衰力を得ることができるようになる。
また、前記シートパイプは、当該シートパイプが前記アウターチューブの筒の中心軸線と交差する方向に移動可能となるように筒の他端が前記アウターチューブの閉塞された他端筒底に取付けられたので、シートパイプの倒れや走行入力によるフロントフォークの撓みが生じた場合に、シートパイプの他端がアウターチューブの筒の中心軸線と交差する方向に移動でき、オイルの流路を形成する部材に加わる摩擦力を低減できる。
フロントフォークの断面図。 フロントフォークのシートパイプ及びその近傍を拡大した拡大断面図。
以下、発明の実施形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明される特徴の組み合わせのすべてが発明の解決手段に必須であるとは限らず、選択的に採用される構成を含むものである。
実施形態の緩衝装置の一例としての自動二輪車のフロントフォーク50を図1;図2に基づいて説明する。
図1に示すように、フロントフォーク50は、例えば金属製の筒により形成されたアウターチューブ30、インナーチューブ51、シートパイプ41を備え、インナーチューブ51が筒の一端開口52側よりアウターチューブ30の筒の一端開口32及び軸受8A;軸受8Bを経由してアウターチューブ30の内側に挿入されて、インナーチューブ51とアウターチューブ30とがそれぞれ筒の中心軸線3Aに沿った方向に移動可能に構成される。即ち、インナーチューブ51及びアウターチューブ30は、筒の中心軸線3Aが一致するように同軸状に配置され、中心軸線3Aに沿った方向に移動可能に構成される。
アウターチューブ30の一端開口32近くの内周面31に軸受圧入部72Aが形成されるとともに、当該軸受圧入部72Aとアウターチューブ30の他端筒底39との間の内周面31にも当該当該軸受圧入部72Aとは別の軸受圧入部72Bが設けられており、軸受8A;軸受8Bがアウターチューブ30の一端開口32側からアウターチューブ30内に挿入されて各軸受圧入部72A;72Bに圧入されて固定される。即ち、インナーチューブ51は、一端開口52側よりアウターチューブ30の一端開口32及びアウターチューブ30の内周面31に固定された軸受8A;軸受8Bを経由してアウターチューブ30の内側に挿入され、軸受8A;軸受8Bに支持されてアウターチューブ30の筒の中心軸線3Aに沿った方向に移動可能に構成されている。
尚、図1における上の軸受8Aはアウターチューブ30の一端開口32近傍におけるアウターチューブ30の内周面31に固定され、図1における下の軸受8Bはフロントフォーク50の最大伸長時におけるインナーチューブ51の一端開口52側の一端(下端)の位置よりもアウターチューブ30の一端開口32側に位置するアウターチューブ30の内周面31に固定される。言い換えれば、上の軸受8A及び下の軸受8Bは、フロントフォーク50の最伸長時において、インナーチューブ51とオーバーラップする位置に設けられている。
アウターチューブ30の他端部には他端外面35から一端開口32側に向けて延長する有底の工具挿入孔36が形成されており、雌ねじ付き又は雌ねじ無しの貫通孔37が工具挿入孔36の底面38とアウターチューブ30の他端筒底39に形成された嵌合凹部15とに連通するように形成されている。アウターチューブ30の筒孔の中心軸線3Aと工具挿入孔36の中心軸線3Aと貫通孔37の中心軸線3Aと嵌合凹部15の中心軸線3Aとが一致するように各孔が形成される。アウターチューブ30の他端部には車軸貫通孔40が形成される。車軸貫通孔40は、中心軸線がアウターチューブ30の筒孔の中心軸線3Aと直交して工具挿入孔36を貫通して両端がアウターチューブ30の他端部の外周面に開口する貫通孔により形成される。
アウターチューブ30の筒内にはシートパイプ41が設置される。
シートパイプ41は、一端側がインナーチューブ51の一端開口52を経由してインナーチューブ51の内側に挿入され、当該シートパイプ41がアウターチューブ30の筒の中心軸線3Aと交差する方向に移動可能となるように筒の他端が取付装置10を介してアウターチューブ30の閉塞された他端筒底39に取付けられた筒体により形成される。
図2に示すように、取付装置10は、固定ボルト42が螺着される雌ねじ部11を備えたナット状部品により構成される。取付装置10を構成するナット状部品は、雌ねじ部11の中心軸線に沿った方向の一端部が雌ねじ部11の中心軸線を中心軸線とする円筒のシートパイプ支持部12に形成され、雌ねじ部11の中心軸線に沿った方向の他端部が雌ねじ部11の中心軸線を中心軸線とする断面(当該中心軸線と直交する断面)が多角形又は円形等の筒状の嵌合部13に形成され、雌ねじ部11の中心軸線に沿った方向の中央部の外周面に雌ねじ部11の中心軸線を中心軸線とした環状溝により形成された係合凹部14を備えた構成である。
嵌合凹部15は、取付装置10の断面多角形又は断面円形等の筒状の嵌合部13が嵌合する中心軸線3Aを中心軸線とした断面(当該中心軸線と直交する断面)が多角形又は円形等の凹部に形成される。嵌合凹部15は、中心軸線に沿った方向の一端がアウターチューブ30の他端筒底39に開口し、かつ、中心軸線に沿った方向の他端に底部を備えた凹部に形成され、当該他端の底部に貫通孔37の一端が開口した構成である。
シートパイプ41は、筒の一端側に筒の外径よりも大径に形成されてピストン部を構成する拡径部1を備え、筒の他端側に筒の内面よりも筒の中心軸線に近づくように設けられた係合部2を備える。
例えば、拡径部1は、シートパイプ41の原形を構成する筒の一端部をプレス成形等で圧潰して形成された環状に構成され、一例として図2に示すような円環状に形成される。
例えば、係合部2は、シートパイプ41の原形を構成する筒の他端部をプレス成形等で筒の内側に折り曲げて形成された環状に構成され、一例として図2に示すように筒の他端部が筒の内側に折り返されて形成された円環状、又は、筒の他端部が筒の中心軸線に近づく方向に折り曲げられて形成された円環状に形成される。
図2に基づいて各部分の寸法関係を説明する。
シートパイプ41の筒の中央部の外径寸法a1<シートパイプ41の一端の拡径部1の外径寸法a2<インナーチューブ51の筒の内径寸法a3である。
シートパイプ41の係合部2の内径寸法b1<シートパイプ41の筒の中央部の内径寸法b2≦シートパイプ41の一端の拡径部1の内径寸法b3である。
取付装置10の係合凹部14の溝底を外周面とする円柱部の径寸法c1<取付装置10の嵌合部13の径寸法c2<取付装置10のシートパイプ支持部12を形成する円筒の径寸法c3である。
取付装置10のシートパイプ支持部12を形成する円筒の径寸法c3>シートパイプ41の係合部2の内径寸法b1≧取付装置10の嵌合部13の径寸法c2である。
シートパイプ41の係合部2の中心軸線に沿った方向の長さd1<取付装置10の係合凹部14の中心軸線に沿った方向の長さd2である。
従って、取付装置10を嵌合部13側よりシートパイプ41の一端の拡径部1側からシートパイプ41内に挿入し、取付装置10の嵌合部13をシートパイプ41の係合部2の内側に通してシートパイプ41の他端より突出させて、シートパイプ41の係合部2を取付装置10の係合凹部14に係合させる。そして、取付装置10の嵌合部13を嵌合凹部15に嵌め込んだ状態で、固定ボルト42の雄ねじ部を貫通孔37及び取付装置10の雌ねじ部11に挿入して締結することにより、取付装置10がアウターチューブ30の他端筒底39の嵌合凹部15に固定されたことによって、シートパイプ41は、当該シートパイプ41がアウターチューブ30の筒の中心軸線3Aと交差する方向に移動可能となるように筒の他端がアウターチューブ30の閉塞された他端筒底39に取付装置10によって取付けられる。つまり、取付装置10のシートパイプ支持部12の外周面とインナーチューブ51の内周面との間、及び、取付装置10の係合凹部14の溝底とシートパイプ41の係合部2の内周面との間に、当該シートパイプ41をアウターチューブ30の径方向に移動させるために必要な隙間が設けられた状態にシートパイプ41が取付けられる。尚、嵌合部13及び係合凹部15が断面多角形状に形成されている場合には、固定ボルト42を取付装置10の雌ねじ部11に締結する際の回止めとして機能するので、固定ボルト42を締結する作業、及び、固定ボルト42を緩める作業を簡単確実に行えるようになる。また、固定ボルト42の緩み防止効果及びシール効果を持たせるため、固定ボルト42の頭部と工具挿入孔36の底面38との間に座金42aを介在させることが好ましい。
シートパイプ41が取付装置10によってアウターチューブ30の他端筒底39に取付けられたことにより、シートパイプ41の拡径部1の外周面とインナーチューブ51の内周面59との間の隙間により、インナーチューブ51及びアウターチューブ30の動きを減衰させるための減衰力を生じさせるオイル(フォークオイル48)の流路としての絞り流路Bが形成される。シートパイプ41の拡径部1の外周面とインナーチューブ51の内周面59との間の隙間は、例えば、0.1mm〜0.15mm程度に形成される。
筒により形成されたカラー49がインナーチューブ51の一端開口52側の内周面59に当該インナーチューブ51と同軸状に固定され、シートパイプ41の筒の外周面とカラー49の内周面との間の隙間により、前記インナーチューブ51及び前記アウターチューブ30の動きを減衰させるための減衰力を生じさせるオイル(フォークオイル48)の流路としての絞り流路Aが形成される。シートパイプ41の筒の外周面とカラー49の内周面との間の隙間は、例えば、0.1mm〜0.15mm程度に形成される。
尚、カラー49の内径寸法<シートパイプ41の一端の拡径部1の外径寸法a2という寸法関係を満たすよう構成されるので、カラー49は、フロントフォーク50の伸長時においてシートパイプ41がインナーチューブ51内から抜けるのを防止する抜止めとして機能する。
図1に示すように、アウターチューブ30の筒内にはフォークオイル(オイル)48が収容され、アウターチューブ30内に挿入されたインナーチューブ51の筒内はオイル溜りであるリザーバ室64となる。48Aはオイル面である。
アウターチューブ30の一端開口32側の内面にはオイルシール60が取付けられ、かつ、外部からアウターチューブ30の筒内への埃等の侵入を防止するためのダストシール61が設けられる。
インナーチューブ51の他端開口53の内面にはねじ部54が形成され、当該ねじ部54にねじ蓋であるトップキャップ55が取付けられてインナーチューブ51の他端開口53が閉塞されている。トップキャップ55の他端面には、トップキャップ55の外周面に形成されたねじ部をインナーチューブ51のねじ部54に締結するための工具挿入用や図外の車体に対する車体取付用として使用される穴56が形成されている。
インナーチューブ51の一端開口52とアウターチューブ30の他端側に位置する筒孔の他端筒底39との間で下油室62が形成され、カラー49と拡径部1との間で上油室63が形成される。
従って、インナーチューブ51とアウターチューブ30とがそれぞれ筒の中心軸線3Aに沿った方向に移動する場合(フロントフォーク50の伸縮時)において、フォークオイル48が絞り流路A;Bを流通する際の抵抗により減衰力が得られる。
フロントフォーク50の圧縮時には、フォークオイル48が下油室62からカラー49の内周面とシートパイプ41の外周面との間の隙間により形成された絞り流路Aを経由して上油室63に移動する際の抵抗により減衰力が得られるとともに、フォークオイル48がリザーバ室64からシートパイプ41の拡径部1の外周面とインナーチューブ51の内周面59との間の隙間により形成された絞り流路Bを経由して上油室63に移動する際の抵抗により減衰力が得られる。
フロントフォーク50の伸長時には、フォークオイル48が上油室63から絞り流路Aを経由して下油室62に移動する際の抵抗により減衰力が得られるとともに、フォークオイル48が上油室63から絞り流路Bを経由してリザーバ室64に移動する際の抵抗により減衰力が得られる。
前述した減衰機能構成のフロントフォーク50を、自動二輪車の車軸の左右のフロントフォークのうちの一方のフロントフォークとしても用い、左右のフロントフォークのうちの他方のフロントフォークとしてばね懸架機能のフロントフォークを用いることで、自動二輪車のフロントサスペンションを構成できる。
実施形態によれば、ピストンリングを用いずに、シートパイプ41の拡径部1の外周面とインナーチューブ51の内周面との間の隙間により形成された、インナーチューブ51及びアウターチューブ30の動きを減衰させるための減衰力を生じさせるフォークオイル48の流路としての絞り流路Bを備えたので、ピストン部を構成する部品の部品点数を削減でき、しかも、シートパイプ41の拡径部1の外周面にピストンリングを装着するための環状凹部を形成しなくてもよいので、ピストン部のコストダウンを図ることが可能となる。
また、シートパイプ41の筒壁に、インナーチューブ51及びアウターチューブ30の動きを減衰させるための減衰力を生じさせるオイルの流路としてのオイル流通孔を形成せずとも、絞り流路Bにより減衰力を得ることができるようになるので、シートパイプ41の筒壁にオイル流通孔を形成する加工手間を削減することが可能となり、コストダウンを図ることが可能となる。
また、筒により形成されたカラー49がインナーチューブ51の一端開口52側の内周面に当該インナーチューブ51と同軸状に固定され、シートパイプ41の筒の外周面とカラー49の内周面との間の隙間により形成された、前記インナーチューブ51及び前記アウターチューブ30の動きを減衰させるための減衰力を生じさせるオイルの流路としての絞り流路Aを備えたので、絞り流路Bと絞り流路Aとにより減衰力を得ることができるようになる。従って、シートパイプ41の筒壁にオイル流通孔を形成する加工手間を削減することが可能となり、さらにコストダウンを図ることが可能となる。
また、絞り流路Bと絞り流路Aを設けるようにした構成においては、絞り流路Bを形成する隙間や絞り流路Aを形成する隙間を小さくする必要があり、この構成において、シートパイプ41の倒れや走行入力によるフロントフォーク50の撓みが生じた場合には、絞り流路Bを形成するシートパイプ41の拡径部1の外周面とインナーチューブ51の内周面59とに強い摩擦力を受けたり、絞り流路Aを形成するカラー49の内周面とシートパイプ41の外周面とに強い摩擦力を受ける可能性がある。そこで、実施形態では、シートパイプ41がアウターチューブ30の筒の中心軸線3Aと交差する方向に移動可能となるように筒の他端がアウターチューブ30の他端筒底39に取付装置10を介して取付けられた構成としたので、シートパイプ41の倒れや走行入力によるフロントフォーク50の撓みが生じた場合に、シートパイプ41の他端がアウターチューブ30の筒の中心軸線3Aと交差する方向に移動できるので、シートパイプ41とインナーチューブ51との接触により両者に加わる摩擦力を低減できる。即ち、絞り流路Bを構成するシートパイプ41の一端側の拡径部1の外周面とインナーチューブ51の内周面との接触による摩擦力、及び、シートパイプ41の筒の外周面とカラー49の内周面との接触による摩擦力を低減できる。
また、シートパイプ41がアウターチューブ30の筒の中心軸線3Aと交差する方向に移動可能となるように筒の他端がアウターチューブ30の他端筒底39に取付装置10を介して取付けられたので、シートパイプ41の倒れや走行入力によるフロントフォーク50の撓みが生じた場合に、シートパイプ41の中心軸線とインナーチューブ51の中心軸線とが一致するように復帰する調芯作用が働いて、シートパイプ41の中心軸線とインナーチューブ51の中心軸線とを中心とした円環状の絞り流路A;Bが維持されるように調整されるので、絞り流路A;Bにより得られる減衰力のばらつきを抑制できる。
尚、図1;図2に示すように、アウターチューブ30の閉塞された他端筒底39と対向するシートパイプ41の係合部2の他端面を、他端筒底39方向に突出して湾曲する湾曲面に形成すれば、シートパイプ41は当該湾曲面を支点として回転しやすくなるので、シートパイプ41は倒れた状態でもアウターチューブ30の筒の径方向に移動できるようになり、シートパイプ41とインナーチューブ51との接触により両者に加わる摩擦力をより低減できる。
尚、実施形態によれば、アウターチューブ30の内周面31に2つの軸受8A;8Bが固定された構成のフロントフォーク50を説明したが、アウターチューブ30の内周面31に1つ又は3つ以上の軸受が固定された構成のフロントフォークとしてもよい。また、インナーチューブ51の外周面に軸受が固定された構成のフロントフォークとしてもよい。
また、シートパイプ41の筒壁にオイル流通孔を形成して、当該オイル流通孔をインナーチューブ51及びアウターチューブ30の動きを減衰させるための減衰力を生じさせるオイルの流路として機能させてもよい。
例えば、図1に示すように、シートパイプ41の他端側の筒壁に、筒の内外にフォークオイル48を流通させるためのオイル流通孔45を形成して、当該オイル流通孔45をインナーチューブ51及びアウターチューブ30の動きを減衰させるための減衰力を生じさせるオイルの流路として機能させるとともに、カラー49を当該オイル流通孔45を塞ぐロックカラーとして機能させてもよい。この場合、フロントフォーク50の圧縮時には、ロックカラーがシートパイプ41の他端側のオイル流通孔45を塞ぐことでインナーチューブ51の一端とアウターチューブ30の他端筒底39との衝突が防止される。
また、シートパイプ41の一端側及び他端側の筒壁に、それぞれ、筒の内外にフォークオイル48を流通させるためのオイル流通孔を形成し、カラー49をこれらオイル流通孔を塞ぐロックカラーとして機能させてもよい。この場合、フロントフォーク50の圧縮時には、ロックカラーがシートパイプ41の他端側のオイル流通孔45を塞ぐことでインナーチューブ51の一端とアウターチューブ30の他端筒底39との衝突が防止され、フロントフォーク50の伸長時には、ロックカラーがシートパイプ41の一端側の図外のオイル流通孔を塞ぐことでロックカラーとシートパイプ41の拡径部1との衝突が防止される。
また、カラー49に代えて、バルブ装置を備えた構成としてもよい。
実施形態では、正立式のフロントフォーク50を例にして説明したが、本発明は、倒立式のフロントフォークに適用可能である。
本発明の緩衝装置は、自動二輪車のリヤサスペンション、その他の緩衝装置に用いることが可能である。
1 シートパイプの拡径部、3A 中心軸線、8A;8B 軸受、
30 アウターチューブ、31 アウターチューブの内周面、
32 アウターチューブの一端開口、39 アウターチューブの他端筒底、
41 シートパイプ、48 フォークオイル(オイル)、49 カラー、
51 インナーチューブ、52 インナーチューブの一端開口、
59 インナーチューブの内周面、A:B 絞り流路(オイルの流路)。

Claims (3)

  1. 筒により形成されたアウターチューブ、インナーチューブ、シートパイプを備え、
    前記インナーチューブが一端開口側より前記アウターチューブの一端開口を経由して前記アウターチューブの内側に挿入されて前記インナーチューブと前記アウターチューブとがそれぞれ筒の中心軸線に沿った方向に移動可能に構成され、
    前記アウターチューブの内側にオイルが封入され、
    前記シートパイプは、前記インナーチューブの一端開口から当該インナーチューブの内側に挿入された筒の一端側が拡径部を備えるとともに、筒の他端が前記アウターチューブの閉塞された他端筒底に取付けられ、
    前記拡径部の外周と前記インナーチューブの内周面との間の隙間により、前記インナーチューブ及び前記アウターチューブの動きを減衰させるための減衰力を生じさせるオイルの流路が形成されたことを特徴とする緩衝装置。
  2. 筒により形成されたカラーが前記インナーチューブの一端開口側の内周面に当該インナーチューブと同軸状に固定され、前記シートパイプの筒の外周面と前記カラーの内周面との間の隙間により、前記インナーチューブ及び前記アウターチューブの動きを減衰させるための減衰力を生じさせるオイルの流路が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の緩衝装置。
  3. 前記シートパイプは、当該シートパイプが前記アウターチューブの筒の中心軸線と交差する方向に移動可能となるように筒の他端が前記アウターチューブの閉塞された他端筒底に取付けられたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の緩衝装置。
JP2012247911A 2012-11-09 2012-11-09 緩衝装置 Active JP5653405B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012247911A JP5653405B2 (ja) 2012-11-09 2012-11-09 緩衝装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012247911A JP5653405B2 (ja) 2012-11-09 2012-11-09 緩衝装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014095446A true JP2014095446A (ja) 2014-05-22
JP5653405B2 JP5653405B2 (ja) 2015-01-14

Family

ID=50938673

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012247911A Active JP5653405B2 (ja) 2012-11-09 2012-11-09 緩衝装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5653405B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6144087A (ja) * 1984-08-06 1986-03-03 株式会社昭和製作所 減衰力可変型フロントフオ−ク
JPS6357932A (ja) * 1986-08-28 1988-03-12 Kayaba Ind Co Ltd 油圧緩衝器
JPH08226484A (ja) * 1995-02-21 1996-09-03 Showa:Kk 油圧緩衝器
JP2000074122A (ja) * 1998-08-31 2000-03-07 Showa Corp 車両用緩衝器

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6144087A (ja) * 1984-08-06 1986-03-03 株式会社昭和製作所 減衰力可変型フロントフオ−ク
JPS6357932A (ja) * 1986-08-28 1988-03-12 Kayaba Ind Co Ltd 油圧緩衝器
JPH08226484A (ja) * 1995-02-21 1996-09-03 Showa:Kk 油圧緩衝器
JP2000074122A (ja) * 1998-08-31 2000-03-07 Showa Corp 車両用緩衝器

Also Published As

Publication number Publication date
JP5653405B2 (ja) 2015-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6391512B2 (ja) 圧力緩衝装置
JP2007057088A (ja) シリンダ装置
JP6239420B2 (ja) 油圧緩衝器
WO2012124451A1 (ja) シリンダ装置
JP5653405B2 (ja) 緩衝装置
JP2013170603A (ja) 2つの部材の嵌合構造、容器、及び減衰力制御弁
JP5579246B2 (ja) 緩衝装置
JP2009287719A (ja) 油圧緩衝器
JP5785345B1 (ja) 圧力緩衝装置
JP6431392B2 (ja) 油圧緩衝器
KR100322926B1 (ko) 유압완충기
JP5646573B2 (ja) 筒形スペーサ、及び、筒形スペーサを備えた緩衝装置
JP4768518B2 (ja) フロントフォーク
JP2008256059A (ja) 懸架装置およびそれを備えた車両
JP2008185150A (ja) フロントフォーク
JP4575125B2 (ja) 油圧緩衝器のガイドブッシュ構造
JP3664411B2 (ja) フロントフォークのチューブアッセンブリ構造
JP2007120674A (ja) フロントフォーク
JP2015108404A (ja) 圧力緩衝装置
JP6320803B2 (ja) 正立型フロントフォークとこれを備える車輪懸架装置
JP6377916B2 (ja) 正立型フロントフォークとこれを備える車輪懸架装置
JPS6221157Y2 (ja)
JP6352662B2 (ja) 懸架装置
JP2012215190A (ja) キャップ構造
JP2008232385A (ja) フロントフォーク

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140314

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20140314

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20140610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140624

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140804

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141028

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5653405

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250