JP4318208B2 - 二輪車等の倒立型フロントフォーク - Google Patents

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Description

本発明は、二輪車等の倒立型フロントフォークに関する。
下記の特許文献1には、部品点数の削減を図るため、ダンパシリンダを備えることなく、インナチューブの内周にピストンを直接摺接させる倒立型のフロントフォーク(以下、倒立型の単筒式フロントフォークという。)が開示されている。
この倒立型の単筒式フロントフォーク10では、インナチューブ12の底部にオイルロックピース46を設け、ピストン26の下端面とインナチューブ12の底部に設けた懸架スプリング33の上端部との間にスプリングカラー31を挟持し、このスプリングカラー31の下端部をオイルロックカラー47としている。
そして、このフロントフォーク10の最圧縮時に、オイルロックカラー47がオイルロックピース46の外周に嵌合することにより、インナチューブ12の内周とオイルロックピース46とオイルロックカラー47で囲まれる油を閉じ込め、最圧縮ストロークを規制している。
しかしながら、懸架スプリング33を隔壁部材19の下部に区画される油室21中に設ける(以下、「スプリング下置き」と言う。)と、懸架スプリング33の交換が容易でなくなる。従って、隔壁部材19の上部の油溜室22内に懸架スプリングを設けたい(以下、「スプリング上置き」と言う。)というニーズがある。
その結果、懸架スプリングを上置きにすると、従来のオイルロック機構は成立しなくなる。
特開2003-269515
本発明の課題は、車輪側のインナチューブの内周を、ピストンロッドの先端に取り付けたピストンが摺接する油室とし、アウタチューブとインナチューブ内に内装するダンパシリンダを廃止した二輪車等の倒立型の単筒式のフロントフォークにおいて、懸架スプリングを上置きにしても成立するオイルロック機構を提供することにある。
請求項1の発明は、車体側に取付けられるアウタチューブの内周の開口部と、車輪側に取付けられるインナチューブの外周の先端部のそれぞれに固定したブッシュを介して、アウタチューブ内にインナチューブを摺動自在に挿入し、アウタチューブの内周と、インナチューブの外周と、前記2つのブッシュとで囲まれる環状油室を区画し、前記インナチューブの内周に隔壁部材を設け、下部に油室を区画するとともに、上部に油溜室を区画し、前記アウタチューブに取付けたピストンロッドを、前記隔壁部材を介して摺動自在に挿入し、前記インナチューブに挿入したピストンロッドの先端部に該インナチューブの内周に摺接するピストンを固定し、前記油室を前記ピストンロッドが収容されるピストンロッド側油室と前記ピストンロッドが収容されないピストン側油室に区画し、前記環状油室を前記インナチューブに設けた油孔を介して前記ピストンロッド側油室に連通し、前記環状油室の断面積を前記ピストンロッドの断面積より大きく形成し、かつ、前記隔壁部材に伸側行程時に前記油室から前記油溜室内への流れを阻止するチェック弁を介装した補給流路を設けるとともに、前記隔壁部材に前記油室と前記油溜室を通過する微小流路を設けた二輪車等の倒立型フロントフォークにおいて、前記油溜室に臨む前記ピストンロッドの外周に、筒状のスプリングガイドを介して懸架スプリングを配設し、前記補給流路が底部に開口されるオイルロックカラーを前記隔壁部材に連設し、前記スプリングガイド下方の前記ピストンロッドの外周にストッパを設け、該ストッパに下端を係止するストップバルブを、該ピストンロッドの外周に摺動自在に設け、該ストップバルブと前記スプリングガイドとの間に、オイルロックピースを、該スプリングガイドの下面に付勢するスプリングを介して設け、該オイルロックピースが前記オイルロックカラーに嵌合する際に、該ストップバルブが前記補給流路を閉じるようにしたことものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記ストップバルブが、前記ピストンロッド外周に摺接する円筒部と、該円筒部の下部外周に形成されたフランジ部からなり、前記オイルロックピースと該フランジ部との間に前記スプリングを介装したものである。
図1はフロントフォークの全体を示す断面図、図2は図1の上部を拡大して示す断面図、図3は図1の中間部を拡大して示す断面図、図4は図3のA−A線に沿う断面図である。図5は本発明の要部を拡大して示す断面図、図6は最圧縮時の状態を示す要部拡大断面図である。
フロントフォーク10は、図1〜図3に示す如く、車体側に取付けられるアウタチューブ11の下端開口部の内周に固定したブッシュ11Aと、車軸側に取付けられるインナチューブ12の上端開口部の外周に固定したブッシュ12Aを介して、アウタチューブ11の内部にインナチューブ12を摺動自在に挿入する。11Bはオイルシール、11Cはダストシールである。アウタチューブ11の上端開口部にはキャップ13が液密に螺着される。アウタチューブ11の外周には車体側取付部材14A、14Bが設けられ、インナチューブ12の下端開口部にはボトムブラケット15が液密に螺着され、ボトムブラケット15には車軸取付部15Aが設けられる。ボトムブラケット15の後部にはキャリパブラケット15Bが一体に形成される。
フロントフォーク10は、アウタチューブ11の内周と、インナチューブ12の外周と、2つのブッシュ11A、12Aで囲まれる環状油室17を区画する。
フロントフォーク10は、インナチューブ12の上端部内周に、凹状の隔壁部材19を、上部の取付部19Aをインナチューブ12に螺合して設け、取付部19Aの上端部外周はピストンリング20を介してアウタチューブ11の内周に摺接している。隔壁部材19の下部には、オイルロックカラー部19Bとロッドガイド部19Cが、順に一体に形成される。これにより、ロッドガイド部19Cより下部に油室21を区画するとともに、上部に油溜室22を区画する。油溜室22の中でその下側領域は油室22A、上側領域は空気室22Bである。ピストンリング20は、隔壁部材19の下部の油室21を油溜室22に対して液密に区画している。
フロントフォーク10は、アウタチューブ11に取付けたピストンロッド23を隔壁部材19のロッドガイド部19Cに摺動自在に挿入する。具体的には、ピストンロッド23の上端部に、スリーブ24をロックナット25にて固定し、このスリーブ24を凹状のキャップ13の底部13Aの貫通孔に、下方から螺合して、所定のトルクで段差部13Bに当て止めして固定する。
スリーブ24の外周のキャップ13の底部13Aには、3つの穴13Cが等間隔で形成される。この3つの穴13Cには、3本のピン26Aの各上端部が樹脂製の環状のワッシャ26Bで一体成形されたピン組立体26を、3本のピン26Aが3つの穴13Cにそれぞれ挿通した状態で挿入する。
スリーブ24の外周にばね荷重調整アジャスタ27を液密に螺着し、ピン組立体26を昇降する。3本のピン26Aの下端面には、上スプリングシート28が当接し、上スプリングシート28と隔壁部材19の上端面に設けた下スプリングシート29との間に懸架スプリング30を介装している。
フロントフォーク10は、ばね荷重調整アジャスタ27を螺動することにより、ピン組立体26を上下動し、この上下動により懸架スプリング30のばね荷重を調整する。これにより、フロントフォーク10は、車両走行時に路面から受ける衝撃力を懸架スプリング30の伸縮振動により吸収する。
また、フロントフォーク10は、ピストンロッド23の油溜室22に臨む外周面に、筒状のスプリングガイド33を介して上記懸架スプリング30を配設している。即ち、ピストンロッド23の外周に嵌着したストッパリング32とロックナット25との間にスプリングガイド33を設け、スプリングガイド33の上端とロックナット25との間には、Oリング34を介装して軸方向のガタを生じないようにしている。また、スプリングガイド33は、外周に複数のリブ33Aを備え、懸架スプリング30の座屈、曲がりを規制する。
フロントフォーク10は、隔壁部材19のロッドガイド部19Cからインナチューブ12に挿入したピストンロッド23の先端部に、インナチューブ12の内周に摺接するピストン35を固定し、油室21をピストンロッド23が収容されるピストンロッド側油室21Aと、ピストンロッド23が収容されないピストン側油室21Bに区画する。ピストン35はナット36によりピストンロッド23に固定される。
フロントフォーク10は、前記環状油室17を、インナチューブ12に設けた油孔37を介して、ピストンロッド側油室21Aに連通する。
フロントフォーク10は、ピストン35に減衰力調整装置40を備える。減衰力調整装置40は、ピストン35に圧側流路41と伸側流路42を備える。圧側流路41は、バルブストッパ41Bにバックアップされる圧側ディスクバルブ41Aにより開閉される。伸側流路42は、バルブストッパ42Bにバックアップされる伸側ディスクバルブ42Aにより開閉される。
減衰力調整装置40は、スリーブ24の中心部にアジャストロッド43を液密に螺着し、アジャストロッド43に固定したニードルバルブ44をピストンロッド23の中空部に挿入し、ピストンロッド23に設けたバイパス路45の開度をニードルバルブ44の回転上下動により調整する。バイパス路45は、ピストン35をバイパスし、ピストンロッド側油室21Aとピストン側油室21Bを連絡する。
減衰力調整装置40は、圧側行程では、低速域で、ニードルバルブ44により開度調整されたバイパス路45の通路抵抗により圧側減衰力を発生し、中高速域で、圧側ディスクバルブ41Aの撓み変形により圧側減衰力を発生する。また、伸側行程では、低速域で、ニードルバルブ44により開度調整されたバイパス路45の通路抵抗により伸側減衰力を発生し、中高速域で、伸側ディスクバルブ42Aの撓み変形により伸側減衰力を発生する。この圧側減衰力と伸側減衰力により、前述した懸架スプリング30の伸縮振動を制振する。
しかるに、フロントフォーク10にあっては、図4に示す如く、アウタチューブ11とインナチューブ12の環状隙間からなる環状油室17の断面積S1を、ピストンロッド23の断面積(外径に囲まれる面積)S2より大きく形成している。
フロントフォーク10は、インナチューブ12の上端側の隔壁部材19のピストンロッド側油室21Aに臨む下端面に加締め固定したスプリングシート46と、ピストン35の上端面の側に設けたバルブストッパ41Bとの間にリバウンドスプリング50を介装してある。また、スプリングシート46とピストンロッド23の外周との間には、環状の隙間を設けている。そして、フロントフォーク10の最伸長時に、隔壁部材19がリバウンドスプリング50を加圧することにより、最伸長ストロークを規制する。
図3、図5に示すように、隔壁部材19のロッドガイド部19Cの内周には、上部の油溜室22と下部のピストンロッド側油室21Aを連通する環状の補給流路61が設けられ、この補給流路61に、圧側行程では油溜室22からピストンロッド側油室21Aへの油の流れを許容し、伸側行程ではピストンロッド側油室21Aから油溜室22への油の流れを阻止する環状のチェック弁60を設けている。隔壁部材19の内周にはバルブ室59が設けられ、バルブ室59の上端側の段差部59Aと、バルブ室59の下端側に設けられた前述のスプリングシート46との間にチェック弁60が収容される。
チェック弁60は、ロッドガイド部19Cの内周の段差部59Aとスプリングシート46の間隔より短尺とされ、下端面に横溝60Aを形成される。チェック弁60は、隔壁部材19のロッドガイド部19Cに設けたバルブ室59の内周に摺接して上下変位可能に設けられ、ピストンロッド23を摺動自在に支持する。
圧側行程では、チェック弁60はインナチューブ12に進入するピストンロッド23に連れ移動して図3の下方に移動し、スプリングシート46に衝合するとともに、段差部59Aとの間に隙間を形成し、油溜室22の油を横溝60Aからその外周経由で段差部59Aとの隙間を通ってピストンロッド側油室21Aへ補給可能とする。
伸側行程では、チェック弁60はインナチューブ12から退出するピストンロッド23に連れ移動して図3の上方に移動し、段差部59Aに衝合して段差部59Aとの間の隙間を閉じて補給流路61を閉鎖し、ピストンロッド側油室21Aの油が油溜室22へ排出されることを阻止する。
フロントフォーク10は、前述の補給流路61が底部に開口するオイルロックカラー部19Bを、隔壁部材19のロッドガイド部19Cの上部に一体に連設している。
フロントフォーク10は、図5に示すように、スプリングガイド33の下方のピストンロッド23の外周にストッパリング65(ストッパ)を嵌着し、ピストンロッド23の外周に、このストッパリング65に下端を係止するストップバルブ63を摺動自在に設けている。ストップバルブ63は、ピストンロッド23の外周に摺接する円筒部63Aと、円筒部63Aの下部外周に形成されたフランジ部63Bからなる。
また、ストップバルブ63のフランジ部63Bとスプリングガイド33の下面との間にオイルロックピース31を設け、オイルロックピース31の下面とストップバルブ63のフランジ部63Bとの間にスプリング64を介装して、オイルロックピース31をスプリングガイド33の下面に付勢している。
オイルロックピース31の内周にはストップバルブ63の円筒部63Aが上下に摺動する環状の隙間67が設けられている。
図5、図6に示すように、オイルロックピース31がオイルロックカラー部19Bに嵌合する際に、ストップバルブ63のフランジ部63Bが隔壁部材19のロッドガイド部19Cの上面に当接して、ストップバルブ63がロッドガイド部の内周に形成した環状の補給流路61を閉じ、油溜室22からピストンロッド側油室21Aへの作動油の流れを閉じ、オイルロックカラー部19B内に作動油を満たす。
また、キャップ13の下端面には、図2に示すように、インナチューブ12に取り付けた隔壁部材19の上端部が最圧縮ストロークで衝合するストッパラバー66が固着されており、このストッパラバー66によって最圧縮ストロークを規制する。
図3に示す如く、隔壁部材19のオイルロックカラー部19Bの上端部に、オイルロックカラー部19Bと並列に、ピストンロッド側油室21Aと油溜室22を連通する微小流路(オリフィス)70を設けている。
フロントフォーク10の動作は以下の如くになる。
(圧側行程)
圧側行程でインナチューブ12に進入するピストンロッド23の進入容積分の作動油がインナチューブ12の内周の油室21Aからインナチューブ12の油孔37を介して環状油室17に移送される。このとき、環状油室17の容積増加分ΔS1(補給量)がピストンロッド23の容積増加分ΔS2より大きいから、環状油室17への油の必要補給量のうち、(ΔS1−ΔS2)の不足分が油溜室22からチェック弁60を介して補給される。
この圧側行程では、前述した通り、低速域で、ニードルバルブ44により開度調整されたバイパス路45の通路抵抗により圧側減衰力を発生し、中高速域で、圧側ディスクバルブ41Aの撓み変形により圧側減衰力を発生する。
図6に示すように、最圧縮行程で、オイルロックピース31がオイルロックカラー部19B内に嵌合する際には、ストップバルブ63のフランジ部63Bが隔壁部材19のロッドガイド部19Cの上面に当接して、ストップバルブ63が補給流路61を閉じ、油溜室22からピストンロッド側油室21Aへの作動油の流れを閉じる。また、オイルロックピース31がスプリングガイド33の下面に当接して、オイルロックピース31の下部の作動油がオイルロックピース31の内周の環状の隙間67から油溜室22へ流出することを遮断して、オイルロックカラー部19B内に作動油を満たす。更に、圧縮が進むと、スプリング64が撓んで、オイルロックカラー部19B内の作動油は、オイルロックピース31の外周とオイルロックカラー部19Bの内周の間の微小隙間を介して油溜室22に流れ、この流出の際の絞り抵抗で最圧縮近辺での緩衝をなす。
(伸側行程)
伸側行程でピストンロッド23が上動すると、オイルロックピース31の下側の作動油が負圧となるので、オイルロックピース31がスプリング64を撓めてスプリングガイド33の下面より離座して下動し、油溜室22からオイルロックピース31の内周の環状隙間67、更に、ストップバルブ63の円筒部63Aの摺動隙間を介して、オイルロックピース31の下部内に作動油を補給する。その結果、オイルロックピース31がオイルロックカラー部19Bから抜け出る際の抜け音の発生を防止する。
また、伸側行程でインナチューブ12から退出するピストンロッド23の体積容積分の作動油が環状油室17からインナチューブ12の油孔37を介してインナチューブ12の内周の油室21Aに移送される。このとき、環状油室17の容積減少分ΔS1(排出量)がピストンロッド23の容積減少分ΔS2より大きいから、環状油室17からの油の排出量のうち、(ΔS1−ΔS2)の余剰分が微小流路70を介して油溜室22へ排出される。
この伸側行程では、前述した通り、低速域で、ニードルバルブ44により開度調整されたバイパス路45の通路抵抗により伸側減衰力を発生し、中高速域で、伸側ディスクバルブ42Aの撓み変形により伸側減衰力を発生する。また、上述の微小流路70の通路抵抗による伸側減衰力も発生する。
尚、インナチューブ12の内部の油の温度変化による容積変化量は、微小流路70を介して油溜室22に排出され、又は油溜室22から補給されて補償される。
従って、本実施形態によれば以下の作用がある。
(請求項1及び2に対応する作用)
最圧縮行程で、オイルロックピース31がオイルロックカラー部19Bに嵌合する際に、ストップバルブ63のフランジ部63Bが、隔壁部材19のロッドガイド部19Cの上面に当接して、ロッドガイド部19Cの内周に設けた補給流路61を閉じるので、オイルロックカラー部19B内の作動油が補給流路61を介してピストンロッド側油室21A内へ流出することが阻止され、オイルロックカラー部19B内に作動油を満たすことができる。次いで、オイルロックピース31が、オイルロックカラー部19B内をストロークして最圧縮時の緩衝をなす。
以上のように本発明によれば、隔壁部材19に補給流路61を形成し、圧縮時に隔壁部材61の上部の油溜室22から隔壁部材19の下部の油室21内に作動油を補給するようにした倒立型の単筒式フロントフォークにおいて、最圧縮時におけるオイルロック作用を奏することができる。
また、隔壁部材19の上部におけるインナチューブ12とアウタチューブ11との間に、懸架スプリング30を介装(スプリング上置き)することができるので、懸架スプリング30の交換を容易にすることができる。
また、ストップバルブ63が、ピストンロッド23の外周に摺接する円筒部63Aと円筒部63Aの下部外周に形成されたフランジ部63Bからなり、オイルロックピース31とストップバルブ63のフランジ部63Bとの間にスプリング64を介装した簡単な構成で、オイルロック作用を奏することができる。
尚、本実施例では、隔壁部材19の取付部19A、オイルロックカラー部19Bは、ロッドガイド部19Cと一体に形成されているが、取付部19A、オイルロックカラー部19Bはロッドガイド部19Cと別体に形成して、ねじ等の適宜の締結手段を介してロッドガイド部19Cに結合するようにしても良い。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
図1はフロントフォークの全体を示す断面図である。 図2は図1の上端部を拡大して示す断面図である。 図3は図1の中間部を拡大して示す断面図である。 図4は図3のA−A線に沿う断面図である。 図5は本発明の要部を拡大して示す断面図である。 図6は最圧縮時の状態を示す要部拡大断面図である。
符号の説明
10 フロントフォーク
11 アウタチューブ
11A、12A ブッシュ
12 インナチューブ
17 環状油室
19 隔壁部材
19B オイルロックカラー部
21 油室
21A ピストンロッド側油室
21B ピストン側油室
22 油溜室
23 ピストンロッド
30 懸架スプリング
31 オイルロックピース
33 スプリングガイド
35 ピストン
37 油孔
60 チェック弁
61 補給流路
63 ストップバルブ
63A 円筒部
63B フランジ部
64 スプリング
65 ストッパリング(ストッパ)
70 微小流路

Claims (2)

  1. 車体側に取付けられるアウタチューブの内周の開口部と、車輪側に取付けられるインナチューブの外周の先端部のそれぞれに固定したブッシュを介して、アウタチューブ内にインナチューブを摺動自在に挿入し、
    アウタチューブの内周と、インナチューブの外周と、前記2つのブッシュとで囲まれる環状油室を区画し、
    前記インナチューブの内周に隔壁部材を設け、下部に油室を区画するとともに、上部に油溜室を区画し、
    前記アウタチューブに取付けたピストンロッドを、前記隔壁部材を介して摺動自在に挿入し、
    前記インナチューブに挿入したピストンロッドの先端部に該インナチューブの内周に摺接するピストンを固定し、前記油室を前記ピストンロッドが収容されるピストンロッド側油室と前記ピストンロッドが収容されないピストン側油室に区画し、
    前記環状油室を前記インナチューブに設けた油孔を介して前記ピストンロッド側油室に連通し、
    前記環状油室の断面積を前記ピストンロッドの断面積より大きく形成し、かつ、前記隔壁部材に伸側行程時に前記油室から前記油溜室内への流れを阻止するチェック弁を介装した補給流路を設けるとともに、前記隔壁部材に前記油室と前記油溜室を通過する微小流路を設けた二輪車等の倒立型フロントフォークにおいて、
    前記油溜室に臨む前記ピストンロッドの外周に、筒状のスプリングガイドを介して懸架スプリングを配設し、
    前記補給流路が底部に開口されるオイルロックカラーを前記隔壁部材に連設し、
    前記スプリングガイド下方の前記ピストンロッドの外周にストッパを設け、
    該ストッパに下端を係止するストップバルブを、該ピストンロッドの外周に摺動自在に設け、
    該ストップバルブと前記スプリングガイドとの間に、オイルロックピースを、該スプリングガイドの下面に付勢するスプリングを介して設け、
    該オイルロックピースが前記オイルロックカラーに嵌合する際に、該ストップバルブが前記補給流路を閉じるようにしたことを特徴とする二輪車等の倒立型フロントフォーク。
  2. 前記ストップバルブが、前記ピストンロッド外周に摺接する円筒部と、該円筒部の下部外周に形成されたフランジ部からなり、前記オイルロックピースと該フランジ部との間に前記スプリングを介装したものである請求項1に記載の二輪車等の倒立型フロントフォーク。
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