JP2003253255A - シンチレーション材料 - Google Patents

シンチレーション材料

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JP2003253255A
JP2003253255A JP2003043323A JP2003043323A JP2003253255A JP 2003253255 A JP2003253255 A JP 2003253255A JP 2003043323 A JP2003043323 A JP 2003043323A JP 2003043323 A JP2003043323 A JP 2003043323A JP 2003253255 A JP2003253255 A JP 2003253255A
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scintillation
crystal
crystals
luminescence
ions
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JP2003043323A
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Alexander Iosifovich Zagumennyi
ザグメニイ,アレクサンドル,イオシフォビッチ.
Yury Dmitrievich Zavartsev
ザバルツェフ,ユーリ,ドミトリエビッチ.
Pavel Alekseevich Studenekin
ストゥジェニキン,パベル,アレクセービッチ.
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UTAR INTERNATL Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原子核物理学、医学、石油産業、
すなわち、X線放射、γ放射、α放射の測定、人間の居
住環境における超ウラン核種の制御、重い物体の構造の
非破壊制御、三次元陽電子電子コンピュータ断層撮影法
などに関する。 【解決手段】 セリウムCeを含み、構造型Lu
SiOで結晶化するオキソオルトケイ酸塩の結晶を
ベースとするシンチレーション材料の化学組成における
追加の成分にある。ルミネセンスの光出力が増加し、C
3+イオンのルミネセンス時間が減少し、成長結晶の
諸特性の再現性を高め、大量のLuを含むシンチ
レーション結晶を成長させる溶融ストックのコストを下
げ、ガラス導波路ファイバへのシンチレーション結晶ル
ミネセンス放射の導入の効果を高め、素子の製造中の結
晶のクラッキングを防ぎ、シンチレーション素子の導波
特性を作り出し、横表面の高価な機械研磨をなくすこと
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シンチレーション
材料に関し、より詳細には、本発明は、原子核物理学、
医学、石油産業、すなわち、シンチレーティング材料に
関するものであり、具体的には、X線放射、γ線放射、
α線放射の記録および測定、人間の居住環境(特に、チ
ェルノブイリの大災害)における超ウラン放射性核種の
制御、固い物体の構造のスペアリング(非破壊)制御、
写真フィルムを使用しない三次元陽電子−電子コンピュ
ータ断層撮影法およびX線コンピュータ間接撮影法、な
らびに油層内の液体レベル制御のためのものである。
【0002】
【従来の技術】セリウムLu2(1−X)Ce2XSi
(ただし、xは2×10−4から3×10−2の範
囲で変化する)を含むオキソオルトケイ酸ルテチウムの
材料は、公知である(例えば、特許文献1及び非特許文
献1参照)。これらのシンチレーティング結晶Lu
2(1−x)Ce2xSiOは、他の結晶と比較し
て、より高い密度、大きな原子番号、比較的低い屈折
率、高い光出力、短いシンチレーション減衰時間などい
くつかの利点を有する。公知のシンチレーティング材料
の欠点は、光出力の値、ルミネセンス最大値の位置、ル
ミネセンスの時間など最も重要なシンチレーティングパ
ラメータの散乱が大きいことである。このことは、はっ
きりと実験結果により証明されている(例えば、非特許
文献2参照))。
【0003】セリウムを含むオキソオルトケイ酸ルテチ
ウムのシンチレーティング素子パラメータの散乱は、成
長結晶と溶融物(Kc=0.25)との間のセリウム
イオンの分布係数が小さい結果であり、その結果、チョ
クラルスキー法(Zochralski metho
d;CZ法)によって成長するボウル(boule)は
上部よりも下部において数倍高いセリウム濃度を有す
る。このため、サンプルのルミネセンスの光出力は下部
では、上部の1/2〜1/5になり、減衰時間は41n
sから50nsに増加する。このようなパラメータの散
乱により、シンチレーティング素子の製造には結晶ボウ
ルのわずかな部分しか使用できない。
【0004】本発明のプロトタイプ品として、日立化成
工業株式会社(日本、東京)のシンチレーティング結晶
を選択することができ、前記結晶は、以下の化学式Gd
2− (x+c)LnCeSiO(ただし、Ln=
Sc、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、0.03
≦x≦1.9、0.001≦y≦0.2)で表される組
成を有する(例えば、特許文献2及び3参照)。
【0005】プロトタイプ結晶では、小さい半径のイオ
ン、例えばLu3+イオンの代わりに大きい半径のGd
3+イオンを代用することができる。こうすると、シン
チレーションパラメータを制御して、特に、ルミネセン
スの最大ピークを、430nmから光電子増倍管のより
高感度の範囲である416nmにシフトさせることがで
きる。また、プロトタイプ結晶の組成を変更すると、結
晶の密度が円滑に変更でき、Ce3+イオンのルミネセ
ンス時間を30nsにまで減少することができる。溶融
物中に20mol%までの僅かな量のGdが含まれてい
る場合でも、セリウムイオンの分布係数が増加するた
め、成長結晶の均一性を高めることができる。
【0006】プロトタイプ結晶の欠点は、既知のオキソ
オルトケイ酸ルテチウムの結晶と比較して、ルミネセン
スの光出力と有効原子番号が減少することである。本発
明の発明者は、公知の結晶Ce2−xLu2(1−x)
SiOとプロトタイプ結晶の光出力を比較し、表1に
まとめた(例えば、非特許文献3参照)。
【0007】また、溶融物中のGdの含有量が50原子
%を超える場合、この材料は、空間群P2/c、Z=
4の単斜晶系合成発生で結晶化することもプロトタイプ
結晶の欠点である。
【0008】このような空間群の結晶では、空間群B2
/b、Z=8の構造型で結晶化する既知の結晶Ce
2−xLu2(1−x)SiOと比較して、Ce3+
イオンのシンチレーション特性の劣化が観察される。し
たがって、例えば、空間群P2/cの結晶では、シン
チレーション減衰の時間定数τが50〜60nsまでに
増加すること、ルミネセンスのピークが電子光増倍管の
感度が低くなる430〜450nmに移動することが観
察される。空間群P2/cの結晶の他のより本質的な
欠点は、結晶ブールの切削および研磨中の強いクラッキ
ングであり、このクラッキングにより、8mmの分解
能の三次元陽電子−電子コンピュータ断層撮影法用のサ
イズが2mm×2mm×15mmの素子の製造コストが
非常に増大する。
【0009】既知のシンチレーティング結晶Ce2−x
Lu2(1−x)SiOとプロトタイプ結晶の本質的
な技術的欠点は、化学純度が99.99%以上の非常に
高価な試薬Luを含む溶融ストックから結晶を成
長させることである。また、これらの材料の共通の欠点
は、導波路断面に沿った屈折率の勾配を犠牲にしてシン
チレーション導波路素子を作り出すことが不可能である
ことである。
【特許文献1】米国特許第4,958,080号明細書
【特許文献2】欧州特許ER0456002B1号明細
【特許文献3】米国特許第5,264、154号明細書
【非特許文献1】「Victorov L.V.,Skorikov V.M.,Zhuko
v V.M.,Shulgin B.V.の論文「Inorganic scintillating
materials」、Academy of Sciences of the USSR,series
Inorganic materials,volume 27,N 10、pp.2005〜2029、1
991年
【非特許文献2】J.D.Naud、T.A.Tombrello、C.I.Melche
r、J.S.Schweizerの論文「The roleof cerium sites in t
he scintillation mechanism of LSO」、IEEE transactio
nson nuclear science、vol.43、N3、pp.1324〜1328、1996
【非特許文献3】G.B.Loutts、A.I.Zagumennyi、S.V.Lavr
ishchev、Yu.D.Zavartsev、P.A.Studenikinの論文「Czochr
alski growth and characteristics of (Lu1-xGdx)2SiO
5single crystal for scintillators」、J.Crystal Growt
h、Vol.174、pp.331〜336、1997年
【非特許文献4】V.N.Belousovによるト゛イツ語からの訳「R
eference book on laser technology」、Moscow、「Energoi
zdat」、pp.395、1991年;Witolf Brunner、Klaus Junge「WIS
SENSSPREICHER LASERTECHNIK」、VEB Fachbucherverlag L
eipzig、1987年
【非特許文献5】1995年8月20から9月1日に、オランタ゛のDel
ftで開催された国際会議「Inorganic scintillators and
their applications」(SCINT’95)の議事録に所載のE.
G.Devitsin、V.A.Kozlov、S.Yu.Potashov、P.A.Studeniki
n、A.I.Zagumennyi、Yu.D.Zavartsevの論文「Luminescent
properties of Lu3Al5O12 crystal,doped with Ce」
【非特許文献6】Antonov P.I.、Zatulovskiy L.M.、Kost
ygov A.S.他の論文の「Obtainingprofiled single cryst
als and articles by Stepanov’s method」、L.「Nauka」、
pp.280、1981年。
【非特許文献7】ト゛イツ語論文中のB.N.Belousovの訳「Ref
erence boor on laser technique」、Moscow、Energoizda
t、pp.395、1991年、Witolf Brunner、Klaus Junge「WISSENS
SPREICHER LASERTECHNIK」、VEB Fachbucherlag Leipzig、
1987年
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の技術的課題
は、ルミネセンスの光出力を増加し、Ce3+イオンの
ルミネセンス時間を短縮し、成長した単一結晶の諸特性
の再現性を高め、大量のLu内に含まれる結晶シ
ンチレータを成長させるための溶融ストックのコストを
下げ、技術的便益の蓄積を増やし、シンチレーション特
性を実施し、ガラス導波路ファイバへのシンチレーショ
ン結晶ルミネセンス放射の導入をより効果的にすること
である。特定の実施形態において本発明の課題は、シン
チレーション素子の切削および製造中に結晶がクラッキ
ングするのを防いで、導波路の断面に沿った屈折率の勾
配を犠牲にしてシンチレーション素子中に導波路特性を
作り出し、成長段階でシンチレーション結晶の横表面の
コストがかかる機械研磨をなくすことである。
【0011】技術的結果は、空間群B2/b(Z=8)
で構造型LuSiOでかつ結晶内のCe3+イオン
の有利な含有量を犠牲にして、結晶が成長するために達
成される。本研究が示すように、結晶中のルテチウムの
含有量が50原子%以上でかつ/またはシンチレーショ
ン材料の格子のパラメータが以下の最大値を、超えない
場合にだけ空間群B2/bでオキソオルトケイ酸塩は結
晶化する。a=1.456nm、b=1/051nm、
c=0.679nm、β122.4°空間群B2/b
(Z=8)の結晶では、他の全ての既知のケイ酸塩の組
成と比較して、Ce3+イオンの異常に高いシンチレー
ション光出力が観察され、通常、γ励起中の光出力は既
知のケイ酸塩より2〜5倍高い。
【0012】1次電子のエネルギーに変換されるX線放
射の割合、特に、シンチレータ材料のγ量子の相互作用
の効果は、有効原子番号の3乗に概ね比例する。エネル
ギーEγ≦1.022MeVのγ量子では、シンチレー
ション結晶の材料のγ量子の相互作用は、非コヒーレン
ト散乱およびコヒーレント散乱の光効果のプロセスによ
って起こる。また、休止状態の電子のエネルギー(Eγ
>1.022MeV)の2倍を超えるエネルギーでは、
電子−陽電子対を形成するプロセスも加わる。対の形成
において、相互作用する各1次γ量子が、少なくとも3
個の2次散乱γ量子を生むと考えられる。そのうち2個
はそれぞれ0.511MeVのエネルギーを有し、陽電
子と電子の消滅時に見られる放射を表す。このことか
ら、三次元陽電子−電子コンピュータ断層撮影法では、
より大きい有効原子番号のシンチレーション結晶を使用
することが明らかに好ましい。結晶成長の過程におい
て、Me1+、Me2+、Me3+、Me4+、Me
5+、Me6+のイオンによるより軽い混合物で置き換
えられる重イオンLu3+は、7.2〜7.4g/cm
のより低い密度で、原子番号がZ=58〜63の結晶
の成長を引き起こす。電荷を補償し、有効原子番号を補
正するチョクラルスキー法によって大結晶ボウルを成長
する際には、大結晶の直径(40〜80mm)に沿った
物理パラメータ(密度、屈折率)の変化を防止、さら
に、同じシンチレーションパラメータの結晶を受け取る
ことができる、つまり、成長した単一結晶から製造され
るシンチレーション素子の特性の再現性を高めることが
できる、重イオンHf4+、Ta5+、W6+を使用す
ることが好ましい。
【0013】空間群B2/b(Z=8)は、基本ユニッ
ト内に64個のイオンを含み、具体的には、第1タイプ
のルテチウム(Lu)のイオン8個と第2タイプのル
テチウム(Lu)のイオン8個を含む。Ce3+⇒L
の置換エネルギーは、+6.90eVに等しく、C
3+⇒Luの置換エネルギーは、+7.25eVに
等しい。どちらの場合でも、Ce3+イオンの半径がL
3+イオンの半径より大きいため、置換エネルギーは
正である。Ce3+⇒Lu、Luの置換後の配位多
面体LuOとLuO内での酸素イオンの異なる転位
が、主に、材料の異なるシンチレーション特性を決定す
る。光出力、ルミネセンス最大値の位置、およびシンチ
レーション減衰の時間定数(ルミネセンス時間)は、L
イオンおよび/またはLuイオンを置換したCe
3+の数に依存する。したがって、γ励起において、ル
ミネセンスの両方の中心が常に励起され、同時にルミネ
センスを示し、シンチレーション減衰の時間定数は、第
1および第2の中心のルミネセンス持続時間と、配位多
面体LuOおよびLuO内のCe3+イオンの濃度
の関係とに依存する。ルミネセンスCe(多面体Lu
)の中心は、30〜38nsのルミネセンス時間を
有し、ルミネセンス最大値の位置は410〜418nm
である。ルミネセンスCe(多面体LuO)の中心
は、50〜60nsのルミネセンス時間を有し、ルミネ
センス最大値の位置は450〜520nmである。最大
の技術的結果は、配位多面体LuO内のCe3+イオ
ンだけを含むシンチレーション結晶で観察される。Lu
およびLuO内にCe イオンが同時に存在す
ると、光出力は1/3〜1/10に減少し、ルミネセン
ス時間は40〜50nsまで増加し、ルミネセンスの最
大値は光電子増倍管の低感度領域にシフトする。有利に
は配位多面体LuO内にCe3+イオンを含む結晶
は、以下の元素Zr、Sn、Hf、As、V、Nb、S
b、Ta、Mo、Wのイオンでさらにドープされた溶融
物から受け取られる。これにより、Ti、Zr、Sn、
Hf、Nb、Sb、Taのイオンは、これらのイオンの
結合エネルギーがより高いため、結晶格子内で八面体配
位(多面体LuO)の位置を占める。例えば、As、
V、Mo、Wのイオンは四面体の位置を占めるが、その
ため、八面体の位置は強く歪んでしまう。
【0014】追加の技術的結果が、プロトタイプ結晶に
使用される純度99.99%および純度99.999%
の試薬Luの代わりに原試薬として純度99.9
%(またはそれ以下)のLuを使用することによ
り達成され、結晶を成長させるための溶融ストックのコ
ストを1/2.5〜1/3に下げることができる。純度
99.9%(またはそれ以下)の原試薬Lu内の
若干の混合物は、ルミネセンスの光出力を1/2〜1/
10に減少させる可能性がある。この光出力の減少は、
結晶の成長中に結晶化の背景で起こる異原子価置換には
Ce4+の形成によって起こる。以下に、最も単純な置
換のスキームを挙げる。 (1)Lu3++Si4+⇒Ce3++Si4+ セリウムイオンによるルテチウムイオンの最適な置換 (2)Lu3++Si4+⇒Ce4++Me3+ 混合物Me3+≦Be、B、Al、Cr、Mn、Fe、
Co、Ga、Inの電荷補償を伴う、最も蓋然性の高い
有害で望ましくない異原子価置換。 (3)2Lu3+⇒Ce4++Me2+ 混合物Me2+=Mg、Ca、Mn、Co、Fe、Z
n、Sr、Cd、Ba、Hg、Pbの電荷補償を伴う、
最も蓋然性の高い有害で望ましくない異原子価置換。 (4)3Lu3+⇒Ce4++Ce4++Me1+ 混合物Me=Li、Na、K、Cu、Rb、Cs、T
lのセリウムイオンが高濃度での電荷補償を伴う、蓋然
性の高い、有害で望ましくない異原子価置換。ただし、
グループZr、Sn、Hf、As、V、Nb、Sb、T
a、Mo、Wの元素の化合物(例えば、酸化物)の少な
くとも1つを混合物イオン(Me+Me3++Me
3+)の原子百分率による略式濃度よりも2〜3倍多い
量を溶融物中にさらに導入すると、結晶成長の過程中に
Ce4+イオンの形成がなくなる。これは、結晶化の背
景で電荷補償を伴うエネルギー的により有利なスキーム
による異原子価置換が起こることに関係する。 (5)Lu3++Si4+⇒Me2++Me5+ (6)Lu3++Si4+⇒Me+Me6+ (7)Lu3++Si4+⇒Me4++Me3+ 本発明の特定の実施形態において、シンチレーション素
子の切削および製造中に結晶のクラッキングを防ぐこと
で表される技術的結果は、グループH、F、Li、B
e、B、Na、Mg、Al、K、Ca、Ti、V、C
r、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、G
e、As、Rb、Sr、Zr、Nb、Mo、Ag、C
d、In、Sn、Sb、Cs、Ba、Hf、Ta、W、
Hg、Tl、Pb、Biの元素の少なくとも1つを材料
中にさらに導入することによって達成される。
【0015】非補償電荷を有する異原子価微小混合物を
含む結晶ブールは、結晶の成長過程およびその切削中の
クラッキングの原因である。これが、例えば、酸化度+
4、+5、+6(例えば、Zr、Sn、Hf、As、
V、Nb、Sb、Ta、Mo、W、Th)を有するイオ
ンの必要な量をシンチレーション材料に追加することに
より、成長過程ならびに単結晶ブールの切削および素子
の製造中に、結晶のクラッキングを防ぐことができる理
由である。最適濃度の前記イオンは化学式(5)、
(6)、(7)による電荷補償を伴う異原子価置換を実
現する。
【0016】別の技術的結果、つまり、導波路の断面に
沿って導波路素子内で導波路特性を作り出すことは、結
晶化されたオキソオルトケイ酸塩の空間構造にかかわり
なく、つまり、結晶中のルテチウムの含有量とは無関係
に達成される。これは、プロトタイプ結晶と比較して、
グループH、F、Li、Be、B、C、N、Na、M
g、Al、P、S、Cl、K、Ca、Ti、V、Cr、
Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Ge、A
s、Se、Rb、Sr、Zr、Nb、Mo、Ru、R
h、Pd、Ag、Cd、In、Sn、Sb、Cs、B
a、Hf、Ta、W、Re、Os、Ir、Pt、Au、
Hg、Tl、Pb、Bi、U、Thの少なくとも1つの
元素がシンチレーション材料中に追加して含有されるた
めである。ボリュームの周辺領域よりもシンチレーショ
ン素子の中心でイオンFおよび/またはH、Li、B
e、B、C、N、Na、Mg、Al、P、S、Cl、
K、Ca、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、
Cu、Zn、Ga、Ge、As、Se、Rb、Sr、Z
r、Nb、Mo、Ru、Rh、Pd、Ag、Cd、I
n、Sn、Sb、Cs、Ba、Sc、Y、La、Ce、
Pr、Nd、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、T
m、Yb、Luが低濃度で、かつ重イオンHf、Ta、
W、Re、Os、Ir、Au、Hg、Tl、Pb、B
i、U、Thかつ高濃度で得られること、この素子の導
波路特性を生じさせている。
【0017】本発明の特定のケースは、不活性な、復元
性の、または弱い酸化性の環境で前述の結晶が成長する
ことである。このような状態のもとでは、酸素副格子内
の空格子点が結晶内に形成され、結晶の組成は化学式L
1−xCeSiO −z(ただし、AはLuと
グループGd、Sc、Y、La、Pr、Nd、Sm、E
u、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Ybの元素の少な
くとも1つ、xはセリウムイオンの濃度、zは酸素空格
子点の濃度)で表される。酸素副格子内の空格子点が濃
度が低いと、空格子点は、Ce3+イオンのルミネセン
ス時間とシンチレーション材料の光出力に弱い影響しか
与えないが、空格子点が増えると光出力の急激な減少を
引き起こす。これに関連して、酸素空格子点を有するこ
のシンチレーション材料は、本発明の個別の例であると
見なされなければならない。酸化度+4、+5、+6
(例えば、Zr、Sn、Hf、As、V、Nb、Sb、
Ta、Mo、W、Th)を有するイオンが原試薬内に存
在すると、または、その必要な量をシンチレーション材
料に追加すると、酸素副格子内の空格子点の形成を妨げ
る。
【0018】シンチレーション結晶からガラス導波路フ
ァイバへの放射の導入効率を上げることは、別の技術的
課題である。この技術的結果は、導波路シンチレーショ
ン素子を使用することにより、つまり、導波路の断面に
沿った屈折率の勾配を犠牲にしてシンチレーション素子
自体に導波路特性を作り出すことによって達成される。
屈折率勾配は、情報の光伝送に使用されるガラス導波路
と同様に、結晶の横部分の化学組成と結晶の中心の化学
組成が異なるため、結晶中に現れる(例えば、非特許文
献4参照))。シンチレーション導波路素子の中心部分
の屈折率は周辺部分より大きくすべきである。この場
合、シンチレーション素子は追加の特性を獲得し、それ
は素子の軸に沿って放射を集束させる。その結果、放射
は通常のシンチレーション素子よりも小さい発散でシン
チレーション素子から出て行く。これは、発散の減少を
可能にし、その結果、ガラスファイバに導入される間の
放射の損失を減少させる。結晶組成の変化による、シン
チレーション素子の周辺部分の屈折率の低下は、以下の
既知の方法のいずれかまたはそれらの組合せによって達
成される。
【0019】−プロファイル結晶を成長させ、結晶の周
辺部分の組成が中心部分と異なる結晶を直接受け取るこ
とが可能になる。
【0020】−溶融物から光原子の拡散。
【0021】−固体相もしくは気相からシンチレーショ
ン素子の表面層への拡散。
【0022】加えて、導波路効果を高めるため、シンチ
レーション素子の成長後および/または非研磨表面を化
学的に研磨することができる。したがって、シンチレー
ション素子の全ての横表面から、例えば、サイズ2×2
×15mmまたは3×3×15mmの2〜100片(ま
たはそれ以上)の量を同時に研磨できる。エッチングの
ため、HPOをベースとし、例えばHNO、H
SO、HCl、HFなど任意の酸を加えた、酸のいか
なる研磨混合物も使用できる。研磨特性を改善するた
め、H、Li、Be、B、C、N、F、Na、Mg、A
l、Si、P、S、Cl、K、Ca、Ti、V、Cr、
Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Ge、A
s、Se、Br、Rb、Sr、Zr、Nb、Mo、R
u、Rh、Pd、Ag、Cd、In、Sn、Sb、T
e、I、Cs、Ba、Sc、Y、La、Ce、Pr、N
d、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、T
m、Yb、Lu、Hf、Ta、W、Re、Os、Ir、
Pt、Au、Hg、Tl、Pb、Bi、Uのイオンを含
むいかなる有機または無機塩を酸混合物に加えられる。
機械的に研磨した表面をもつシンチレーション素子と化
学的に研磨した素子の比較から、化学研磨は導波路素子
を含むいかなるシンチレーション素子の表面の屈折能力
も向上させることが判明している。
【0023】プロファイル付きシンチレーション結晶の
成長とシンチレーション素子表面の追加の化学研磨とに
よって、肯定的な技術結果が達成できる。つまり、結晶
の成長段階におけるものも含めて、シンチレーション結
晶の横表面の高価な機械研磨を排除することができる。
プロファイル付きシンチレーション結晶の成長により、
前記混合物の材料へ導入されるため、横表面の高価な研
磨を避けることができることを指摘する必要がある。あ
る濃度において、これらの混合物は、成長結晶の表面か
ら容易に揮発する成分の蒸発を抑制することができる。
その結果、シンチレーション素子用のブランクの表面は
滑らかとなり、さらなる機械研磨を必要としない。個々
の場合、シンチレーション素子の横表面の追加の化学研
磨が必要である。
【0024】導波路の断面に沿った屈折率の勾配を有す
る導波路シンチレーション素子は、シンチレーション結
晶から光電子増倍管へ放射を伝達するガラス導波路ファ
イバ(長さ4〜5m)への放射の導入の効果をほぼ2倍
に高めることができる。ガラス導波路ファイバの存在
は、新しいタイプの医療用三次元断層撮影法にとって、
重要で、必須の設計要素である。この断層撮影法では、
人の脳の像を得るために脳内の代謝過程のための電子−
陽電子断層撮影法と脳の解剖学的構造の地図を作るため
の磁気共鳴断層撮影法の2つの異なる物理的方法を同時
に使用する。磁気共鳴撮影法では、ある距離にある光電
子増倍管の金属を含有する構成部の配置が必要であり、
そのため、1つの装置で電子−陽電子断層撮影法と磁気
共鳴法を結合するただ1つの可能性は、ガラス導波路フ
ァイバを使用することである。これが、いかなるシンチ
レーション材料(Ce:GdSiO、Ce:Lu
Al 12、Ce:YAlO、BiGe
12、その他)から製造してもよい導波路シンチレ
ーション素子の使用が、導波路の断面に沿った屈折率の
勾配を犠牲にして導波路特性を有する材料の新しい目的
のための適用例と見なすことのできる理由である。
【0025】
【課題を解決するための手段】1.セリウムCeを含
み、空間群がB2/b、Z=8でLuSiOの構造
型に結晶化するオキソオルトケイ酸塩の既知の結晶をベ
ースとするシンチレーション材料であって、その組成が
以下の化学式で表され、 Lu1−xCeSiO (上式で、AはLuとグループGd、Sc、Y、La、
Pr、Nd、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、T
m、Ybの少なくとも1つの元素、xは1×10
−4f.u.から0.2f.u.であり、) グル−プZr、Sn、Hf、As、V、Nb、Sb、T
a、Mo、Wの少なくとも1つの元素を1×1017
子/cmから5×1020原子/cmの範囲で含む
シンチレーション材料。
【0026】これらの元素の下限は、技術的結果の前記
限界より低い濃度では、ルミネセンスの光出力の増加、
Ce3+イオンのルミネセンス時間の減少、成長した単
結晶の特性の再現性の向上、および大量のLu
含むシンチレータの結晶を成長させるための溶融ストッ
クのコストの減少が見られないことによって決定され
る。また、前記元素の濃度が前記限界より低い場合、個
別の実施形態における技術的課題の実施も達成されな
い。すなわち、純度99.9%(またはそれ以下)のL
を原試薬として使用する場合、シンチレーショ
ン素子の製造および切削中の結晶のクラッキングを防ぐ
ことはできない。
【0027】これらの元素の上限は、空間群b2/b
(Z=8)で構造型LuSiOに結晶化する結晶中
のこれらの元素の最大可能含有量によって決定される。
それらの含有量が示した限界を超えるとき、構造型Lu
SiOの破壊と、光の散乱とシンチレーション結晶
の透明度の減少を決定する他の相の封入物の形成が起こ
る。
【0028】2.セリウムCeを含むオキソオルトケイ
酸塩の既知の結晶をベースとするシンチレーション材料
であって、その組成が以下の化学式で表され、 A2−xCeSiO 上式で、Aは、グループLu、Gd、Sc、Y、La、
Pr、Nd、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、T
m、Ybの少なくとも1つの元素、xは1×10
−4f.u.から0.2f.u.であり、1×10−4
f.u.から0.2f.u.の範囲のフッ素Fおよび/
または1×1017原子/cmから5×1020原子
/cmの範囲のグループH、Li、Be、B、C、
N、Na、Mg、Al、P、S、Cl、K、Ca、T
i、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、
Ga、Ge、As、Se、Rb、Sr、Zr、Nb、M
o、Ru、Rh、Pd、Ag、Cd、In、Sn、S
b、Cs、Ba、Hf、Ta、W、Re、Os、Ir、
Pt、Au、Hg、Tl、Pb、Bi、U、Thの少な
くとも1つの元素を含むシンチレーション。
【0029】これらの元素の下限は、技術的結果の示さ
れた限界より低い濃度では、断面に沿った屈折率のグラ
ジアントを犠牲にしてシンチレーション素子に導波路特
性を作り出すことができないことによって決定される。
【0030】これらの元素の上限は、オルトケイ酸塩の
構造をもつ結晶中の最大可能含有量によって決定され
る。何らの含有量が前記限界より高いとき、オキソオル
トケイ酸塩構造の破壊が起こる。
【0031】3.本発明の個別のケースは、さらに0.
2f.u.以下の量で酸素空格子点を含むシンチレーシ
ョン材料である。このシンチレーション材料は、空間群
B2/b、Z=8の構造型LuSiOで結晶化、そ
の組成は以下の化学式で表され、 Lu1−xCeSiO5−z 上式で、AはLuとグループGd、Sc、Y、La、P
r、Nd、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、T
m、Ybの少なくとも1つの元素、xは1×10
f.u.から0.2f.u.、zは1×10
−5f.u.から0.2f.u.である。
【0032】不活性復元性、または弱い酸化性の環境で
前記の新規シンチレーション材料を成長させる間に、酸
素空格子点が結晶中に形成されるが、これは低濃度では
本発明の肯定的結果の達成に余り影響しない。実際に
は、酸素空格子点の低い濃度を決定する有効な方法がな
いため、シンチレーション材料の酸素空格子点の含有量
の下限を確定することは不可能である。これが、シンチ
レータの結晶内におけるその存在が酸素副格子内に空格
子点を出現させる、異原子価混合物Me2+の最小濃度
に対応する下限が1×10−5f.u.に等しい理由で
ある。
【0033】酸素空格子点の含有量の上限は、単位内の
材料の酸素空格子点の含有量が0.2f.u.より大き
いシンチレーション材料が、X線、γ放射、α放射の記
録というその直接の目的での利用に適用できないことに
よって決定される。
【0034】4.本発明の他の個別のケースは、5×1
−5f.u.から0.1f.u.の範囲のCe3+
オンを含むシンチレーション材料である。
【0035】セリウムイオンの下限は、Ce3+の含有
量が5×10−5以下の量である場合、Ce3+のシン
チレーションルミネセンスの効果が低濃度のために僅か
であることによって決定される。結晶内のセリウム含有
量の濃度差の限界は、1/2に小さくなることを指摘す
る必要がある。これは、このシンチレーション材料の使
用により、シンチレーション材料、つまり、Ce3+
オンの含有量が可能な最大量であるオキソオルトケイ酸
塩を受け取る可能性が、配位多面体LuO中にだけ出
現することに関係する。
【0036】結晶内のCe3+の含有量の上限は、Ce
3+の含有量が0.1f.u.より多い場合、高品質の
結晶を最適に受け取ることが不可能であることによって
決定される。これは、配位多面体LuO中のCe3+
の最大可能含有量を得るのに必要な結晶内の追加元素の
含有量が高いことに関係する。
【0037】5.本発明の他の個別のケースは、その表
面が化学エッチングの方法によってさらに研磨されるシ
ンチレーション材料である。
【0038】追加の化学研磨により、この新規材料から
シンチレーション素子を製造する工程において技術的課
題を解決する間に達成される効果を高めることができ
る。
【0039】6.ガラス導波路ファイバへの放射の導入
の効果を高める技術的課題を解決するため、直接シンチ
レーション素子内で、濃度の勾配を犠牲にして作り出さ
れる、既知の導波路効果を使用することが初めて提供さ
れる。したがって、導波路シンチレーション素子によ
り、既知の導波路効果を、新しい目的に、つまり、シン
チレーション素子の軸に沿ってルミネセンスの放射を集
束させることにより、X線、γ放射、α放射を記録する
間にシンチレーション素子内に出現する照射の光出力の
増加させるために使用できる。導波路シンチレーション
素子に関する本発明の特徴は、一般的な性格をもち、つ
まり、X線、γ放射、α放射、陽子、中性子、その他重
粒子の記録と測定のためのあらゆるシンチレーション材
料(ガラス、酸化物結晶、フッ素結晶、混合材料、その
他)に関係する。
【0040】表1.シンチレーション材料の組成に応じ
る光出力とプロトタイプ結晶の有効原子番号の比較。
【0041】表2.シンチレーション減衰時間(τ、n
s)と光出力(%)の定数。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例について説明する。図1は、既知のシンチレーショ
ン検出器内にあって一定の屈折率を有するシンチレーシ
ョン素子(L>>R)内のルミネセンス放射の反射およ
び広がりのスキームを示す(R×Rは素子の断面、Lは
その長さ、nは屈折率)。シンレーション素子1は、機
械的に研磨された6つの横向き小面を全て有する。反射
の効果を高めるため、例えばアルミニウムの金属ミラー
コーティング2、または例えばMgO、Al、B
n、テフロン(登録商標)、その他の白色合金の拡散反
射コーティング3を使用することが可能である。素子の
端面から出たルミネセント放射4は、光電子増倍管に向
かい、または、シンチレーション素子から数メートルの
所に位置する測定器に転送するためガラス光ガイドに集
束される。
【0043】図2は、断面に沿って屈折率の勾配を有す
るシンチレーション素子(L>>R)内のルミネセンス
放射の反射および広がりのスキームを示す(R×Rは素
子の断面、Lはその長さ、nは素子の中心の屈折率、
は素子の周辺の屈折率、αはルミネセンスビームの
広がりの角度)。シンチレーション素子1は、ただ1つ
の研磨小面を有するだけであり、放射はその小面から出
て記録される。素子の端面から出たルミネセンス放射4
は、光電子増倍管に向かい、または、シンチレーション
素子から数メートルの所に位置する測定器に転送するた
めガラス光ガイドに集束される。
【0044】図3は、横表面が機械研磨された標準のB
Ge12の出力2より5倍以上高い、化学研磨
後の結晶Lu1.997Ce0.002Ta0.001
SiO5.0004からのシンチレーション素子1の光
出力を示す。測定は同一サイズのサンプルで同じ状態で
行った。CZ法によって成長させた結晶およびプロトタ
イプの特定の組成の例を表2に示す。 [実施例1]空間群B2/b(Z=8)で構造型Lu
SiOの結晶で、さらにグループTi、Zr、Sn、
Hf、As、V、Nb、Sb、Ta、Mo、Wの少なく
とも1つの元素を含む結晶の成長。
【0045】この結晶の成長は、一般的なスキームに従
って、いずれかの方法で、特に、CZ法(以下の実施例
2に詳しく記述する)により溶融物から押し出すことに
より行った。
【0046】Lu(純度99.8%)をベースと
する溶融ストックLu1.977Ce0.02
0.003SiO5.002から成長した、さらに1.
2×10 原子/cmの範囲のタングステンのイオ
ンを含むシンチレーション結晶は、ルミネセンスの最大
値の位置が約418nmであり、Lu1.98Ce
0.02SiOの組成を有する溶解物から成長させた
結晶のτ=42と比べて、ルミネセンス(シンチレーシ
ョン減衰時間)はτ=39nsである(表2)。
【0047】これらのデータは、溶解物を結晶内で八面
体LuOまたは四面体位置を占める以下の元素Ti、
Zr、Sn、Hf、As、V、Nb、Sb、Ta、M
o、Wのイオンでさらにドープした場合、配位多面体L
uO内に有利にCe3+イオンを含む結晶を成長させ
ることができる可能性を確認している。混合物イオンの
分布係数は小さい(K<0.2)ので、結晶化前面の拡
散層において、これらすべて混合物イオンの濃度は高く
なる。拡散層における電荷4+、5+、6+を有する混
合物の濃度が高くなると、Ce4+の形のセリウム原子
の結晶への取り組みが妨げられ、Ce3+⇒Luの置
換が主要過程となるとき、その競合過程に影響しない。 [実施例2]セリウムCeを含むオキソオルトケイ酸塩
をベースとし、その組成が化学式A 2−xCeSiO
で表され、上式で、AがグループLu、Gd、Sc、
Y、La、Pr、Nd、Sm、Eu、Tb、Dy、H
o、Er、Tm、Ybの少なくとも1つの元素であり、
かつフッ素Fおよび/またはグループH、Li、Be、
B、C、N、Na、Mg、Al、P、S、Cl、K、C
a、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、
Zn、Ga、Ge、As、Se、Rb、Sr、Zr、N
b、Mo、Ru、Rh、Pd、Ag、Cd、In、S
n、Sb、Cs、Ba、Hf、Ta、W、Re、Os、
Ir、Pt、Au、Hg、Tl、Pb、Bi、U、Th
の少なくとも1つの元素を含むシンチレーション材料の
獲得。
【0048】表2のデータは、純度99.995%のよ
り高価なLuの代わりに純度99.8%の試薬L
を使用できる可能性を証明している。純度9
9.8%の試薬Luを使用して、追加の補償イオ
ンを導入すると、例えば、組成Lu1.974Ce
0.02Ca0.001Ta0.05SiO4.94
0. 06とLu1.975Ce0.02Ta0.005
SiO5.002の溶融ストックから成長させた結晶
の、最も重要なパラメータ、シンチレーション減衰時間
定数τの劣化の可能性がなくなる。
【0049】CZ法によってルテチウム−セリウム−タ
ンタルオルソケイ酸塩の結晶を成長させるために、N
a、Mg、Al、Si、Ca、Ti、Cr、Mn、C
o、Ni、Cu、Zn、Mo、Ba、Sc、Y、La、
Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、H
o、Er、Tm、Yb、W、Pb、Thの微小混合物を
含むLu1.975Ce0.02Ta0.005SiO
5.002の組成の溶融ストックを使用した。この微小
混合物は原試薬Lu(99.8%)内に1×10
17原子/cmから1×1019原子/cmの範囲
で存在した。それにより、サンプルを受け取る以下の方
法を使用した。原試薬の酸化ルテチウムと酸化ケイ素を
完全に混ぜ、タブレットにプレスし、プラチナ製るつぼ
中で1200℃で10時間合成した。次に誘電加熱によ
り、窒素雰囲気(窒素100体積%)の密封されたチャ
ンバ内のイリジウム製るつぼ内でタブレットを溶融し
た。成長させる前に、セリウムとタンタルの酸化物を前
記溶解物に加えた。結晶は溶解物の体積が330cm
で直径80mmのイリジウム製るつぼ中から成長させ
た。結晶引上げ速度は3mm/時、結晶回転の周期は2
0回/分であった。溶解物から成長結晶を分離した後、
結晶を40時間かけてゆっくりと常温にまで冷却した。
【0050】結晶の化学組成に依存するシンチレーショ
ン減衰時間定数(τ、ns)と400〜430nmの範
囲の光出力の関係の実験的研究を、非特許文献5に示す
断層撮影法と類似の、放射性核種60Coの放射を使用
して行った。測定の結果を表2に示す。 [実施例3]さらに、酸素空格子点を含むオルソケイ酸
塩の結晶をベースとするシンチレーション材料。CZ法
により得られた結晶サンプル内に酸素空格子点を作り出
すために、真空中で1200℃〜1620℃の間の温度
で2時間、加熱する方法を使用した。
【0051】酸素空格子点の形成は、純度99.995
%の試薬から成長する結晶のシンチレーションパラメー
タに余り影響しない。一方、酸素空格子点は、ダイ中心
が形成されるため、例えば、Mo、W、Taのイオンに
よってさらにドープした結晶の光出力を20〜70%減
少させる。
【0052】酸素空格子点の存在は、Pr、Sm、T
b、Ho、Er、Tm希土類イオン混合物のルミネセン
スを完全に抑制したが、Ce3+イオンのルミネセンス
特性には影響しない。酸素空格子点が、さらに完全に抑
制され、存在しないオキソオルトケイ酸塩の結晶では、
Tm3+イオンのルミネセンスは452nm、Pr3+
イオンは470〜480nmと520〜530nm、T
3+イオンは544nm、Ho3+イオンは550n
m、Er3+イオンは560nm、Sm3+イオンは5
93nmにある。Pr、Sm、Tb、Ho、Er、Tm
イオンのルミネセンス時間(シンチレーション減衰)
は、Ce3+イオンよりも数桁長い。これが、スペクト
ルの可視光線および赤外線領域での混合物希土類イオン
のルミネセンスの抑制が、さらに酸素空格子点を含むケ
イ酸塩中で実験で観察されるCe3+イオンをベースと
する素子の迅速操作の保持に必要である理由である。 [実施例4]5×10−5〜0.1f.u.の量のCe
3+イオンを含むオキソオルソケイ酸塩結晶をベースと
するシンチレーション材料。5×10−5f.u.の範
囲のCe3+イオンを含むルテリウム−セリウム−タン
タルオキソケイ酸塩結晶をCZ法により成長させるため
に、純度99.995%の原試薬(Lu、CeO
、SiO、Ta)をベースとするLu
1.975Ce0.0002 Ta0.005SiO
5.002の化学組成をもつ溶融ストックを使用した。
結晶は、引上げ速度3mm/時、回転周期が20回/分
で、直径60mmのイリジウム製るつぼ中から成長させ
た。
【0053】結晶内のCe3+の含有量が5×10−5
f.u.以下の量のとき、Ce3+のシンチレーション
効果は、濃度が低いため、僅かであり、その結果、光出
力(表2)は、重さ1040gの結晶ブールの上部と下
部から作られたサンプルでは6%を超えない。
【0054】Ce3+イオン(5×10−4〜5×10
−5f.u.)を少量含むオキソオルソケイ酸塩のシン
チレーション結晶の重要な技術的利点は、結晶成長工程
で溶解物が100%使用でき、そのためイリジウム製る
つぼの操作時間がかなり増加し、結果的にシンチレーシ
ョン素子のコストが下がることである。 [実施例5] シンチレーション素子の横表面の化学研磨。
【0055】Stepanovの方法または他の同様な
いずれかの方法により、必要な断面(2×2mmまたは
3×3mm)を有するシンチレーション結晶を成長させ
ることができ、大きなブールを切削する操作をなくすこ
とができる。化学研磨により、例えば、サイズ2×2×
15mm、または3×3×15mmで、2〜100片
(またはそれ以上)の量のシンチレーション素子におい
て同時に全ての横表面を研磨することができる。これに
より、横表面は円筒、円錐、矩形、多角形、その他いか
なる形も有することができる。安価な化学研磨により、
製造工程におけるシンチレーション素子の横表面の高価
な機械研磨をなくすことができる。
【0056】結晶Lu1.997Ce0.002Ta
0.001SiO5.0004を、CZ法により実施例
2に述べた方法に従って成長させた。40個のシンチレ
ーション素子を、結晶ブールから切断した(サイズ2×
2×15mmの素子が10個、サイズ2×2×12mm
の素子が10個、サイズ3×3×15mmの素子が10
個、サイズ3×3×20mmの素子が10個)。40個
の素子全て、以下の組成、HPO(30%)+H
SO(61%)+NaF(4%)+NaCl(5%)
の混合物中で温度260℃で同時に化学研磨にかけた。
濃度は重量百分率で示される。化学エッチングの最適時
間は30分である。化学研磨の結果、成長錐がなく、エ
ッチングビットのない光学的に滑らかな横表面が得られ
た。
【0057】化学研磨後のシンチレーション素子Lu
1.997Ce0.002Ta0.0 01SiO
5.0004の光出力は、機械研磨した横表面を有する
電子−陽電子断層撮影法BiGe12で使用され
る標準のものよりも5倍以上高い(図3)。 [実施例6]導波路の横断面に沿った屈折率の勾配を犠
牲にしたシンチレーション素子内での導波路の作成。
【0058】溶解物からのプロファイル結晶の成長過程
で、結晶の横断面は溶融物カラムの形状によって決定さ
れる。溶解物を成形するために様々な物理的効果が使用
される。成形装置を用いてある形状の溶融物カラムを作
り出すことは、プロファイル結晶を成長させるためのS
tepanov方法として知られている(例えば、非特
許文献6参照)。
【0059】Stepanovの方法を適用すると、成
長過程中、結晶内に導波路コアが形成されたサイズ3×
3×200mmのシンチレーション結晶を成長させる可
能性が開ける。導波路コアは、分布係数に応じて成長結
晶の中心部分(K>1)または周辺部分(K<1)で濃
縮される混合物が溶解物内にある場合に現れる。図2
は、結晶の横断面に沿った混合物の非均一分布を示す
(nは結晶の中心の屈折率、nは結晶の周辺の屈折
率)。結晶の横断面(3×3mm)に沿った混合物イオ
ンの非均一分布は、結晶の横断面に沿った屈折率の勾配
を引き起こし、一方、n>nならば、導波効果が生
じる。導波効果は素子の軸に沿った光の流れの集束を引
き起こし、最終的に実際のγ線検出器の効果を決定す
る、シンチレーション素子の端面から出る光の量を増加
させる。シンチレーション素子の端面からの光の流れの
増加は、横表面からの反射の間にシンチレーション放射
の総損失が減少するために起こる。
【0060】大きな結晶ブールから製造した3×3×1
5mmの素子と比較して、導波路効果を有するシンチレ
ーション素子(結晶ロッドを複数の素子に切断後、サイ
ズ3×3×15mm)の第2の重要な利点は、シンチレ
ーション放射のシンチレーション素子から、人の脳の像
を得るために同時に2つの異なる物理的方法、電子−陽
電子断層撮影法と磁気共鳴断層撮影法を使用する、新型
医学用三次元断層撮影法における光電子増倍管への転送
を担当する、ガラス光ガイドへの光ビームの入力の効果
が1.5〜1.6倍大きくなることである。
【0061】Stepanovの方法によるプロファイ
ル結晶の成長は、成長結晶の断面を割当てる3×3mm
の外縁断面を有するイリジウムフォーマ付きのイリジウ
ム製るつぼを使用して行った。るつぼ中からの溶解物の
輸送は、毛管現象により直径0.9mmの中央毛管に沿
って行った。例えば、集束導波効果を有するリチウム−
ガドリニウム−セリウムオキソケイ酸塩結晶を得るた
め、組成がLu1.67 Gd0.298Ce
0.0036SiOの溶融ストックを使用し、以下の
方法を使用した。酸化ルテリウム、酸化ガドリニウム、
および酸化ケイ素を完全に混合し、タブレットにプレス
し、1200℃で10時間プラチナ製るつぼ中で合成し
た。次に誘電加熱により、タブレットを窒素雰囲気(窒
素100体積%)中、密封されたチャンバ内のイリジウ
ム製るつぼ中で溶融させた。酸化セリウムを成長の前に
溶融物に加えた。フォーマにより、同時に1つから4つ
のプロファイル結晶を成長させることができた。結晶学
的方向(001)に、つまり最大の屈折率nを有する
光学的屈折率楕円体の軸に沿って切断した結晶Lu
iOのエッチングを行った。プロファイル結晶を、回
転なしに速度4〜15mm/時で溶解物から引き上げ
た。速度20mm/時以上の速度でプロファイル結晶を
成長させると、ロッド断面に沿った永久組成の結晶の成
長を引き起こす。結晶が長さ50〜90mmに達したと
き、引上げ速度を急激に速めて成形装置から引き離し
た。成長プロファイル結晶を12時間かけて常温にまで
冷却した。
【0062】プロファイル結晶ロッドをサイズ3×3×
15mmの複数のシンチレーション素子に切断した。機
械研磨された6つの表面をもつサンプルを、電子微量分
析(Cameca Camebax SX−50、20
kV、50μA、ビーム直径10マイクロで動作)で組
成を決定するために使用した。速度4mm/時の引き上
げで成長させたプロファイル結晶では、中心の結晶ロッ
ドはLu1.78Gd 0.202Ce0.0015Si
の組成を有し、横表面はLu1.57−1 .60
0.30−0.33Ce0.0035−0.0045
SiOの範囲の組成を有していた。結晶断面に沿った
屈折率勾配を、干渉写真:n−n=0.006(た
だし、nは結晶の中心の屈折率、nは結晶の周辺の
屈折率)から決定した。光学軸とシンチレーション放射
の方向の間の角度が化学式(8)に従って計算した角度
αmaxより小さい場合、屈折率勾配が存在すると、完
全な内部反射によるシンチレーション放射の全てのビー
ムが導波路シンチレーション素子の軸に沿って集束する
(例えば、非特許文献7参照)。 (8)sinαmax=√nk−nm ただし、nは光ガイドのコーティング(周辺)の屈折
率、nは光導波路のコアの屈折率である。
【0063】結晶断面に沿った屈折率勾配の値がn
=0.006に等しいシンチレーション素子では、
広がりの角度が角度αmax=8.4°未満である場
合、全てのシンチレーションビームの完全な内部反射が
起こる。α<αmaxの方向を有するシンチレーション
ビームの完全内部反射は、シンチレーション素子の横表
面が研磨されているかどうかに関係なく生ずることが必
要である。コンピュータ断層撮影法で広く使用される断
面2×2mmまたは3×3mm、長さ15〜20mm、
完全内部反射αmax=8.4のシンチレーション素子
では、素子を離れる前にシンチレーションビームの完全
内部反射が2〜3回起こる(図2)。
【0064】
【表1】
【0065】
【表2】
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ル
ミネセンスの光出力が増加し、Ce イオンのルミネ
センス時間が減少し、成長結晶の諸特性の再現性を高
め、大量のLuを含むシンチレーション結晶を成
長させる溶融ストックのコストを下げ、ガラス導波路フ
ァイバへのシンチレーション結晶ルミネセンス放射の導
入の効果を高め、素子の製造中の結晶のクラッキングを
防ぎ、シンチレーション素子の導波特性を作り出し、横
表面の高価な機械研磨をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】既知のシンチレーション検出器内にあって一定
の屈折率を有するシンチレーション素子(L>>R)内
のルミネセンス放射の反射および広がりのスキームを示
す(R×Rは素子の断面、Lはその長さ、nは屈折率)
図である。
【図2】断面に沿って屈折率の勾配を有するシンチレー
ション素子(L>>R)内のルミネセンス放射の反射お
よび広がりのスキームを示す(R×Rは素子の断面、L
はその長さ、nは素子の中心の屈折率、nは素子の
周辺の屈折率、αはルミネセンスビームの広がりの角
度)図である。
【図3】横表面が機械研磨された標準のBiGe
12の出力2より5倍以上高い、化学研磨後の結晶Lu
1.997Ce0.002Ta0.001SiO5.0
004からのシンチレーション素子1の光出力を示す図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ザグメニイ,アレクサンドル,イオシフォ ビッチ. ロシア連邦 129347 モスクワ ヤロスラ フスコエ ショッセ デー.129 カーベ ー.86 (72)発明者 ザバルツェフ,ユーリ,ドミトリエビッ チ. ロシア連邦 105484 モスクワ 13−アー ヤー パルコバヤ ウーエル. デー.32 カーベー.28 (72)発明者 ストゥジェニキン,パベル,アレクセービ ッチ. ロシア連邦 117397 モスクワ ウーエ ル. アーエルハー. ブラソバ デー. 37 コルプ.4 カーベー.38 Fターム(参考) 2G088 EE01 EE02 EE30 FF02 FF04 FF07 GG10 JJ37 4G077 AA02 AB01 BD15 CF10 EC02 HA15 PA16 4H001 CA08 XA01 XA03 XA04 XA05 XA06 XA07 XA08 XA11 XA12 XA13 XA14 XA15 XA16 XA17 XA19 XA20 XA21 XA22 XA23 XA24 XA25 XA26 XA27 XA28 XA29 XA30 XA31 XA33 XA34 XA37 XA38 XA39 XA40 XA41 XA42 XA44 XA45 XA46 XA47 XA48 XA49 XA50 XA51 XA55 XA56 XA57 XA58 XA59 XA60 XA62 XA63 XA64 XA65 XA66 XA67 XA68 XA69 XA70 XA71 XA72 XA73 XA74 XA75 XA76 XA77 XA78 XA79 XA80 XA81 XA82 XA83 XA89

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ルテリウム(Lu)とセリウム(Ce)
    を含むケイ酸塩結晶をベースとするシンチレーション材
    料であって、結晶の組成が以下の化学式で表され、 Lu1−yMe1−xCeSiO 上式で、 Aは、LuとGd、Se、Y、La、Pr、Nd、S
    m、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Ybからな
    るグループから選択された少なくとも1つの元素であ
    り、 Meは、Ti、Zr、Sn、Hf、As、V、Nb、S
    b、Ta、Mo、Wからなるグループから選択された少
    なくとも1つの元素であり、 xは、1×10−4f.u.と0.2f.u.の間の値
    であり、 yは、1×10−5f.u.と0.05f.u.の間の
    値であることを特徴とするシンチレーション材料。
  2. 【請求項2】 ルテリウム(Lu)とセリウム(Ce)
    を含むケイ酸塩結晶をベースとするシンチレーション材
    料であって、0.2f.u.を超えない量の酸素空格子
    点□を含み、その化学組成が以下の式で表され、 Lu1−yMe1−xCeSiO5−z 上式で、 Aは、LuとGd、Sc、Y、La、Pr、Nd、S
    m、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Ybからな
    るグループから選択された少なくとも1つの元素であ
    り、 Meは、H、Li、Be、B、C、N、Na、Mg、A
    l、P、S、Cl、K、Ca、Ti、V、Cr、Mn、
    Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Ge、As、S
    e、Rb、Sr、Zr、Nb、Mo、Ru、Rh、P
    d、Ag、Cd、In、Sn、Sb、Cs、Ba、H
    f、Ta、W、Re、Os、Ir、Pt、Au、Hg、
    Tl、Pb、Bi、U、Thからなるグループから選択
    された少なくとも1つの元素であり、 xは、1×10−4f.u.と0.2f.u.の間の値
    であり、 yは、1×10−5f.u.と0.05f.u.の間の
    値であり、 zは、1×10−5f.u.と0.2f.u.の間の値
    であることを特徴とするシンチレーション材料。
  3. 【請求項3】 Ce3+イオンの含有量が0.0000
    5f.u.から0.1f.u.の範囲にあることを特徴
    とする請求項1又は2に記載のシンチレーション材料。
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