JP2003250396A - インロー継合構造を有した釣竿 - Google Patents

インロー継合構造を有した釣竿

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 釣竿の撓みを滑らかにし、撓み剛性の相違を
低減させ、応力集中を防止する。 【解決手段】 繊維強化樹脂製の釣竿であって、前側竿
管12と後側竿管10とを、夫々の竿管内部に継合材1
4が挿入された状態で継ぎ合わせるインロー継合構造を
有し、前側竿管と後側竿管とは互いに離隔した状態で継
ぎ合わせられ、前側竿管の継合部12T,10Tに隣接
した領域の竿管本体部と、継合材の挿入された状態の前
側竿管継合部ゾーンと、前記継合材の露出領域との、各
曲げ剛性が概ね同じであるよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インロー継合構造
を有した釣竿に関する。
【0002】
【従来の技術】竿管同士を継ぎ合わせると、その継合領
域において部材が重合するが、その隣接領域は重合して
おらず、一般に曲げ剛性の変化が大きくなる。こうした
継合構造の一つとしてインロー継がある。インロー継に
よって継ぎ合わせた構造が、例えば、特開平2000−
295946号公報に開示されている。この公報では、
インロー芯材に使用する強化繊維の縦弾性率を、継ぎ合
わせられる前側竿管に使用する強化繊維のそれ以上に設
定することで、継合釣竿全体の撓みをなだらかにし、ま
た、インロー芯材に応力が集中して破損することを防止
しようとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、元々、竿
管にインロー芯材を挿入している領域は、部材が重なり
合っているため、一般にこの領域の撓み剛性が大きくな
り過ぎ、釣竿全体の撓みが必ずしも滑らかでないという
基本的な問題が有り、上記公報に開示の技術ではこの基
本的な問題が解決され得ない。そこで本発明では、前後
竿管の継合部に使用の強化繊維の配向方向を傾斜方向に
するか、或いは低弾性強化繊維を使用して、部材の重な
っている領域の撓み剛性を低下させ、しかも、インロー
芯材の露出領域は、撓み剛性が低下しないようにすると
いう発想の下に、釣竿の撓みを滑らかにすることを目的
とする。また、曲げ剛性(撓み剛性)の相違(変化)を
低減させることにより、応力集中を防止して破損を防止
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑み本発明の
請求項1では、繊維強化樹脂製の釣竿であって、前側竿
管と後側竿管とを、夫々の竿管内部に継合材が挿入され
た状態で継ぎ合わせるインロー継合構造を有し、前側竿
管と後側竿管とは互いに離隔した状態で継ぎ合わせら
れ、各継合部に隣接した領域の各竿管本体部は軸長方向
に指向した強化繊維を最も多く使用しており、継合材の
前記両竿管に挿入されていない露出領域は軸長方向に指
向した強化繊維を最も多く使用しており、前側竿管継合
部と後側竿管継合部とは、傾斜方向繊維か、或いは縦弾
性率が前記隣接領域の夫々の竿管本体部の軸長方向強化
繊維よりも小さな軸長方向低弾性強化繊維を最も多く使
用しており、前記継合材の挿入部は、傾斜方向繊維か、
或いは縦弾性率が前記露出領域の軸長方向強化繊維より
も小さな軸長方向低弾性強化繊維を最も多く使用してお
り、前側竿管の前記隣接領域の竿管本体部と、継合材の
挿入された状態の前側竿管継合部ゾーンと、前記継合材
の露出領域との、各曲げ剛性が概ね同じであることを特
徴とするインロー継合構造を有した釣竿を提供する。曲
げ剛性が概ね同じとは、±15%以内の差であり、好ま
しくは±10%以内である。また、前側、後側竿管の低
弾性強化繊維の縦弾性率としては、好ましくは1900
0kgf/mm(19000×9.8N/mm)以
下とする。
【0005】前後竿管の継合部と継合材の挿入部とは、
傾斜方向繊維か、或いは所定の軸長方向低弾性強化繊維
を最も多く使用しているため、部材が重なり合っている
にも拘わらず、この領域の曲げ剛性が大きく上昇するこ
とを防止できる。また、継合材の、両竿管の挿入されて
いない露出領域は軸長方向に指向した強化繊維を最も多
く使用しているため、元々その前後の重合領域に比較し
て小径であるこの露出領域の曲げ剛性の低下を防止して
いる。こうした工夫を基に、継合部に隣接した領域の前
側竿管の竿管本体部と、継合材の挿入された状態の前側
竿管継合部ゾーン(重合領域)と、継合材の露出領域と
の、各曲げ剛性を概ね同じにしているため、前側竿管か
ら継合材露出領域に至る曲げ剛性の変化が小さく、釣竿
の撓みが滑らかになる。従って、応力集中も生じ難く、
破損も防止できる。
【0006】請求項2では、継合材の挿入された状態の
後側竿管継合部ゾーンの曲げ剛性は、継合材の前記露出
領域の曲げ剛性以上であると共に、後側竿管の前記隣接
領域の竿管本体部の曲げ剛性と概ね同じである請求項1
記載のインロー継合構造を有した釣竿を提供する。概ね
同じは請求項1と同様である。継合材の挿入された状態
の後側竿管継合部ゾーンの曲げ剛性は、後側竿管の前記
隣接領域の竿管本体部の曲げ剛性と概ね同じであるた
め、釣竿の撓みが更に滑らかになる。また、継合材の挿
入された状態の後側竿管継合部ゾーンの曲げ剛性は、継
合材の露出領域の曲げ剛性以上であるので、釣竿の元寄
り部が先寄り部に比べて同等以上の曲げ剛性であり、釣
竿の基本的な撓み性が維持されている。
【0007】請求項3では、前側又は後側の竿管におけ
る前記領域の竿管本体部の軸長方向繊維を主体の強化繊
維とする層と、継合部の前記傾斜方向繊維か軸長方向低
弾性強化繊維を主体の強化繊維とする層とを交互に積層
してなる積層部の厚さを、全積層厚さの65%以上とし
ている請求項1又は2記載のインロー継合構造を有した
釣竿を提供する。竿管本体部の軸長方向繊維の層と、継
合部の傾斜方向繊維か軸長方向の低弾性強化繊維の層と
の接合構造として、交互に積層した積層部厚さが全積層
厚さの65%以上、即ち2/3程度以上であれば、接合
強度が強く保持できる。好ましくは、この交互積層部の
軸長方向長さは10〜100mm程度とする。
【0008】請求項4では、継合材の前記傾斜方向繊維
か軸長方向低弾性強化繊維の層と、前記露出領域の軸長
方向強化繊維の層とが突合せ状態であって、この突合部
に、これらの層よりも薄い層であって、軸長方向強化繊
維を主体の強化繊維とする層が積層されている請求項1
〜3の何れか1記載のインロー継合構造を有した釣竿を
提供する。継合材においては、傾斜方向繊維か軸長方向
低弾性強化繊維の層と、露出領域の軸長方向強化繊維の
層とが突合せ状態であるが、この突合部に、これらの層
よりも薄い層であって、軸長方向強化繊維を主体の強化
繊維とする層が積層されているので、接合が維持でき
る。
【0009】請求項5では、少なくとも何れか一方の竿
管の前記隣接領域の竿管本体部の軸長方向強化繊維は、
継合材の端部位置よりも内部位置にまで至っており、継
合材の前記露出領域の軸長方向強化繊維は、各竿管の内
部位置まで至っている請求項1〜4の何れか1記載のイ
ンロー継合構造を有した釣竿を提供する。前側又は後側
の少なくとも一方の竿管と継合材の、各軸長方向強化繊
維が、竿管の継合部の領域にまで至っている(侵入して
いる)ので、釣竿が撓んだ際に、前後竿管継合部の端部
位置の前後において、また竿管の継合部と竿管本体部と
の境界位置の前後において、曲げ剛性が急変することを
防止でき、撓みの滑らかさを保持できると共に、応力集
中の防止が可能となる。好ましくは、こうした各侵入長
さは、継合材長さの25%以下、更に好ましくは、10
%以下にする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態例に基づき、更に詳細に説明する。図1は本発明
に係る釣竿のインロー継合構造部の縦断面図である。後
側竿管10と前側竿管12とを、継合材14を使って、
前者竿管前端部の継合部10Tの内部と後者竿管後端部
の継合部12Tとに、両端部を挿入して継ぎ合わせてい
る。この例では、継合材14は後側竿管10に接着固定
されているが、前側竿管に接着されていてもよい。ま
た、継合材として管状体を使用しており、軽量化に寄与
しているが、中実でもよい。これら部材10,12,1
4は全て、エポキシ樹脂等の合成樹脂をマトリックスと
し、炭素繊維等の強化繊維で強化した繊維強化樹脂製で
ある。
【0011】各継合部に隣接して竿管本体部10H,1
2Hが設けられており、少なくともこれら継合部に隣接
した領域の竿管本体部は、軸長方向指向の強化繊維を最
も多く使用している。この軸長方向強化繊維としては、
好ましくは縦弾性率が24000kgf/mm(24
000×9.8N/mm)以上、80000kgf/
mm(80000×9.8N/mm)以下の炭素繊
維が使用される。また、後側竿管継合部10Tと前側竿
管継合部12Tとは、傾斜方向繊維を最も多く使用して
いる。この例では、所謂、バイアスと称されるプリプレ
グを使用して左右両方向から略45度の角度で交差さ
せ、軸長方向に対して左右対称な形態に構成して、曲げ
剛性の左又は右への偏りを防止している。
【0012】継合材14は、軸長方向に指向した強化繊
維を使用して薄肉厚の内周層SP7を形成している。ま
た、前記両竿管10,12は互いに所定距離離隔した状
態で継ぎ合わせされるように構成しており、継合材の中
間部は露出状態となる。この露出領域14Hでは、前記
内周層の外側に、軸長方向指向の強化繊維を最も多く使
用した厚肉の外側層を設けている。これら内周層と外側
層の軸長方向強化繊維としては、好ましくは縦弾性率が
20000〜50000kgf/mm(20000〜
50000×9.8N/mm)の炭素繊維が使用され
る。更には、継合材の前記各竿管継合部10T,12T
に挿入されている挿入部14A,14Bでは、前記内周
層の外側に、前述と同様な傾斜方向繊維を最も多く使用
した厚肉の外側層を設けている。この軸長方向指向の外
側層と、傾斜方向指向の外側層とは、互いに突合せ状態
(当接状態)の接合である。
【0013】以上の形態によって、継合材が挿入された
状態の継合部ゾーンL0,L0’は、部材10,14の
重合、又は部材12,14の重合にも拘わらず、隣接領
域の竿管本体部10H,12Hの曲げ剛性に比べても大
きな差の無い曲げ剛性に構成できる。また、継合材の露
出領域14Hの曲げ剛性に比べても大きな差の無い曲げ
剛性にできる。また、以上で説明した傾斜方向繊維に代
わって、夫々、隣接領域の各竿管本体部や露出部に使用
の軸長方向強化繊維の縦弾性率よりも小さな軸長方向指
向の強化繊維を使用してもよい。
【0014】継合部10Tに隣接した領域の後側竿管本
体部10Hの軸長方向繊維は、継合材の後端位置P3よ
りも竿先側位置にまで至っており、継合部12Tに隣接
した領域の前側竿管本体部12Hの軸長方向繊維は、継
合材の前端位置P1よりも竿元側位置にまで至ってい
る。前者の侵入距離はδ3であり、後者の侵入距離はδ
1である。また、継合材の露出領域14Hの外側層の軸
長方向強化繊維は、後側竿管の先端位置P4よりも竿元
側位置にまで至っており、前側竿管の後端位置P2より
も竿先側位置にまで至っている。前者の侵入距離はδ4
であり、後者の侵入距離はδ2である。
【0015】上記の各侵入距離を0より大きな値にする
ことによって、継合状態の釣竿の継合材両端位置P1,
P3の前後において、また、前後竿管の端部P2,P4
の前後において曲げ剛性が急変することを防止でき、こ
れにより撓みの滑らかさを保持できると共に、この部位
の応力集中の防止が可能となる。好ましい各値δ1〜δ
4は、夫々、継合材長さの25%以下、好ましくは10
%以下とする。各継合部ゾーンの残り長さL1,L2
が、夫々、各継合部ゾーン長さL0,L0’の45%以
上、好ましくは60〜80%であれば、この領域の撓み
が滑らかになる。
【0016】次に図2と、前側竿管の製法図である図3
と、継合材の製法図である図4と、後側竿管の製法図で
ある図5とを参照して、各部材を形成するプリプレグに
よる積層構造を説明する。図3〜図5共、巻回形態は、
芯金に近く描いているプリプレグ程内側に巻回される。
全てのプリプレグのマトリックス樹脂はエポキシ樹脂で
ある。前側竿管本体部12Hは、強化繊維として縦弾性
率が24000kgf/mm(24000×9.8N
/mm)の炭素繊維を軸長方向に指向させたプリプレ
グSP1’を使用した薄い層SP1(以下、このような
場合、プリプレグSP1’を使用した24tの層SP1
と略記する)と、プリプレグSP2’を使用した29t
の厚い層SP2と、プリプレグSP3’を使用した26
tの厚い層SP3とを順次外側に積層して形成してい
る。
【0017】更に、前側竿管継合部12Tは、縦弾性率
が24000kgf/mm(24000×9.8N/
mm)の炭素繊維を±45度方向に指向させたバイア
スプリプレグKP1’を使用した層KP1(以下、この
ような場合、プリプレグKP1’を使用した24tの層
KP1と略記する)と、プリプレグKP2’を使用した
24tの層KP2と、プリプレグKP3’を使用した2
4tの層KP3と、プリプレグKP4’を使用した24
tの層KP4とを順次外側に積層している。この積層で
は、前記竿管本体部の各プリプレグによる層と継合部の
各プリプレグによる層とが、軸長方向の幅Δ1が100
mmの範囲において、交互に重ねた状態としている。
【0018】後側竿管本体部10Hは、プリプレグSP
4’を使用した24tの層SP4と、プリプレグSP
5’を使用した26tの層SP5と、プリプレグSP
6’を使用した26tの層SP6とを順次外側に積層し
て形成している。また、後側竿管継合部10Tは、プリ
プレグKP5’を使用した24tの層KP5と、プリプ
レグKP6’を使用した24tの層KP6と、プリプレ
グKP7’を使用した24tの層KP7と、プリプレグ
KP8’を使用した24tの層KP8とを順次外側に積
層している。この積層では、前記竿管本体部の各プリプ
レグによる層と継合部の各プリプレグによる層とが、2
/3程度以上の厚さにおいて、軸長方向の幅Δ2が60
mmの範囲において交互に重ねた状態としている。
【0019】継合材14では、強化繊維として縦弾性率
が26000kgf/mm(26000×9.8N/
mm)の炭素繊維を軸長方向に指向させたプリプレグ
SP7’を使用した薄い層を内周層SP7とし、露出領
域14Hでは、前記内周層の外側に、該内周層と同じ炭
素繊維のプリプレグSP8’を厚く巻回した層SP8を
積層している。挿入部14A,14Bでは、夫々、縦弾
性率が24000kgf/mm(24000×9.8
N/mm)の炭素繊維を±45度方向に指向させたバ
イアスプリプレグKP9’,KP10’を使用し、前記
層SP8’と同等厚さの層KP9,KP10を積層して
いる。
【0020】以上の積層構造によって、継合部12T近
くの前側竿管本体部12H、その継合部12Tゾーンの
中央位置、継合材14の露出部14H、継合部10Tゾ
ーンの中央位置、継合部10T近くの後側竿管本体部1
0Hの、各曲げ剛性値の比率例は、順次、1.00,
0.998,0.928,1.14,1.13である。
1.00,0.998,0.928は概ね同じといえ、
1.14は0.928以上であり、また、1.13と概
ね同じである。継合部ゾーンには、既述の侵入距離δ1
〜δ4で示される各狭い領域においては、曲げ剛性が上
記各中央値と異なっており、インロー継合構造領域全体
の曲げ剛性を見れば、こうした狭い領域において部分的
に高い剛性の所がある。しかし、範囲が狭いため、全体
としての撓みに対する影響は小さい。
【0021】以上において説明したバイアスプリプレグ
は、45度方向に指向したプリプレグ層と、−45度方
向に指向したプリプレグ層とが上下に重なり合っている
が、これに代って、45度方向に指向した強化繊維と、
−45度方向に指向した強化繊維とが編まれた状態に構
成されたプリプレグであってもよい。更には、45度以
外の傾斜角度方向でもよい。こうした傾斜方向繊維は、
縦弾性率が20000〜40000kgf/mm(2
0000〜40000×9.8N/mm)の炭素繊維
が好ましい。
【0022】また、既述の如くこうした傾斜方向繊維に
代えて、好ましくは19000kgf/mm(190
00×9.8N/mm)以下の軸長方向低弾性強化繊
維(炭素繊維、ガラス繊維、有機繊維、又はこれらの混
合)を使用してもよい。傾斜方向繊維と軸長方向低弾性
繊維とを組み合わせて用いてもよい。更には、全てのプ
リプレグについていえることであるが、夫々のプリプレ
グに対して薄い厚さの、円周方向(90度方向)に指向
した炭素繊維やガラス繊維の裏うちがあってもよい。裏
打ちがあれば巻回作業が容易となる。また更には、強化
繊維を炭素繊維として説明した各プリプレグでは、これ
にガラス繊維等他の繊維が混在していてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、釣竿の撓みを滑らかにし、曲げ剛性(撓み剛
性)の相違を低減させて応力集中を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係るインロー継合構造領域の縦
断面図である。
【図2】図2は図1の拡大縦断面図である。
【図3】図3は前側竿管の製法図である。
【図4】図4は継合材の製法図である。
【図5】図5は後側竿管の製法図である。
【符号の説明】
10 後側竿管 10H 後側竿管本体部 10T 後側竿管継合部 12 前側竿管 12H 前側竿管本体部 12T 前側竿管継合部 14 継合材 14H 露出部 14A 挿入部 14B 挿入部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維強化樹脂製の釣竿であって、前側竿
    管と後側竿管とを、夫々の竿管内部に継合材が挿入され
    た状態で継ぎ合わせるインロー継合構造を有し、 前側竿管と後側竿管とは互いに離隔した状態で継ぎ合わ
    せられ、 各継合部に隣接した領域の各竿管本体部は軸長方向に指
    向した強化繊維を最も多く使用しており、 継合材の前記両竿管に挿入されていない露出領域は軸長
    方向に指向した強化繊維を最も多く使用しており、 前側竿管継合部と後側竿管継合部とは、傾斜方向繊維
    か、或いは縦弾性率が前記隣接領域の夫々の竿管本体部
    の軸長方向強化繊維よりも小さな軸長方向低弾性強化繊
    維を最も多く使用しており、 前記継合材の挿入部は、傾斜方向繊維か、或いは縦弾性
    率が前記露出領域の軸長方向強化繊維よりも小さな軸長
    方向低弾性強化繊維を最も多く使用しており、 前側竿管の前記隣接領域の竿管本体部と、継合材の挿入
    された状態の前側竿管継合部ゾーンと、前記継合材の露
    出領域との、各曲げ剛性が概ね同じであることを特徴と
    するインロー継合構造を有した釣竿。
  2. 【請求項2】 継合材の挿入された状態の後側竿管継合
    部ゾーンの曲げ剛性は、継合材の前記露出領域の曲げ剛
    性以上であると共に、後側竿管の前記隣接領域の竿管本
    体部の曲げ剛性と概ね同じである請求項1記載のインロ
    ー継合構造を有した釣竿。
  3. 【請求項3】 前側又は後側の竿管における前記隣接領
    域の竿管本体部の軸長方向繊維を主体の強化繊維とする
    層と、継合部の前記傾斜方向繊維か軸長方向低弾性強化
    繊維を主体の強化繊維とする層とを交互に積層してなる
    積層部の厚さを、全積層厚さの65%以上としている請
    求項1又は2記載のインロー継合構造を有した釣竿。
  4. 【請求項4】 継合材の前記傾斜方向繊維か軸長方向低
    弾性強化繊維の層と、前記露出領域の軸長方向強化繊維
    の層とが突合せ状態であって、この突合部に、これらの
    層よりも薄い層であって、軸長方向強化繊維を主体の強
    化繊維とする層が積層されている請求項1〜3の何れか
    1記載のインロー継合構造を有した釣竿。
  5. 【請求項5】 少なくとも何れか一方の竿管の前記隣接
    領域の竿管本体部の軸長方向強化繊維は、継合材の端部
    位置よりも内部位置にまで至っており、継合材の前記露
    出領域の軸長方向強化繊維は、各竿管の内部位置まで至
    っている請求項1〜4の何れか1記載のインロー継合構
    造を有した釣竿。
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