JPH11215936A - 釣 竿 - Google Patents
釣 竿Info
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- JPH11215936A JPH11215936A JP1894198A JP1894198A JPH11215936A JP H11215936 A JPH11215936 A JP H11215936A JP 1894198 A JP1894198 A JP 1894198A JP 1894198 A JP1894198 A JP 1894198A JP H11215936 A JPH11215936 A JP H11215936A
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Abstract
圧分布をバランスさせ、継合部分でのたわみバランスの
向上、強度の安定向上化を図る。 【解決手段】 本発明の釣竿は、強化繊維に合成樹脂を
含浸した繊維強化プリプレグを巻回形成した竿管によっ
て構成されており、各竿管同士において、大径竿管11
の内側に小径竿管1の外側を継合させる。そして、大径
竿管11と小径竿管1の強化繊維の引揃方向を軸長方向
とした本体プリプレグの軸長方向強化繊維を継合部の範
囲R内まで延長形成し、大径竿管と小径竿管の夫々の端
面P2,P1から所定長さに亘って低剛性層11c,1
cを形成したことを特徴とする。
Description
は竿管同士の継合部分を改良した釣竿に関する。
の竿管を継合する構成となっており、各竿管は、強化繊
維を引き揃え、これに合成樹脂を含浸した、いわゆるプ
リプレグを巻回することで構成されたものが一般的であ
る。そして、各竿管は、それが用いられる個所に応じ
て、上記プリプレグに用いられる強化繊維の引揃方向、
弾性率、および樹脂含浸量、巻回数等が設定されてい
る。
性が高くなるように、軸長方向に強化繊維を引き揃えた
プリプレグを主体として作成されるため、竿管同士が重
合する継合部分は剛性が高くなってしまい、釣竿全体と
して、たわみのバランスが崩れてしまう。
号に開示されているように、継合部分(インロー継ぎ)
の竿管の補強繊維を、軸長方向に対し周方向の比率を多
く配分することが一般的に知られている。すなわち、軸
長方向の強化繊維の比率を少なくすることで、継合部分
における剛性を小さくして、釣竿全体としてたわみバラ
ンスの向上を図ることが行われている。
れば、継合部における両竿管の軸長方向繊維と周方向繊
維の比率は改良されるが、実際に継合がなされる小径管
(インロー)については何ら対策がなされていないた
め、継合部全体としての剛性が大きくなり、たわみにく
く、又、竿管の継合部の前後に応力が集中しやすく強度
低下しやすい。
向繊維と周方向繊維の比率を変化させており、端面部付
近の周方向繊維の比率が大きくなっているため、両竿管
の端面位置での剛性が小さくなり、この部分のインロー
に応力が集中しやすく、強度低下しやすい。
ものであり、前後の竿管の継合部における面圧分布をバ
ランスさせることで、前後の竿管の継合個所のたわみバ
ランスの向上、および強度の安定化、向上を図ることを
目的とする。
に、本発明の釣竿は、強化繊維に合成樹脂を含浸した繊
維強化プリプレグを巻回形成してなる竿管を備え、大径
竿管の端部内側に小径竿管の端部外側を継合させた継合
部を有する構成であり、前記大径竿管と小径竿管の強化
繊維の引揃方向を軸長方向とした本体プリプレグの軸長
方向強化繊維を前記継合部の範囲内まで延長形成し、か
つ前記大径竿管と小径竿管の夫々の端面から所定長さに
亘って低剛性層を形成したことを特徴とする。
脂を含浸した繊維強化プリプレグを巻回形成した竿管
と、強化繊維に合成樹脂を含浸した繊維強化プリプレグ
を巻回形成し、前記竿管同士を継合させるインローとを
有しており、前記竿管の強化繊維の引揃方向を軸長方向
とした本体プリプレグの軸長方向強化繊維を、前記竿管
とインローとの継合部となる範囲まで延長形成し、かつ
前記竿管の端面から前記継合部の所定長さに亘って低剛
性層を形成し、前記インローに、その端面から所定長さ
に亘って低剛性層を形成したことを特徴とする。
は、竿管とインローとの継合部分において、軸長方向強
化繊維による層と低剛性層とを形成することで、継合部
領域での面圧分布のバランスの向上が図れ、竿管全体と
してたわみバランスの向上が図れる。
図面に沿って具体的に説明する。なお、以下に説明する
実施の形態では、釣竿を構成する竿管同士の継合部分、
および各竿管を構成するプリプレグの配置構成例を示
し、釣竿の全体的な構成については、その図面を省略す
る。また、以下に説明する図面において、図1乃至図5
は、本発明を振り出し式の釣竿に適用した構成を示し、
図6は、インロー継ぎ式の釣竿に適用した構成を示す。
小径竿管を、符号11は大径竿管をそれぞれ示してお
り、Rで示す部分が両竿管を継合させる継合部である。
各竿管は、強化繊維に合成樹脂を含浸した繊維強化プリ
プレグを巻回することで構成されており、強化繊維を軸
長方向に引き揃えたもの(軸長方向プリプレグ)、及び
強化繊維を周方向に引き揃えたもの(周方向プリプレ
グ)を備えている。この場合、各竿管の少なくとも軸長
方向プリプレグは、継合部となる範囲Rまで延長形成さ
れている。
1a,11aは、共に軸長方向プリプレグを主体(軸長
方向プリプレグの巻回数が他の構成のプリプレグの巻回
数よりも多いか、あるいは軸長方向プリプレグにより形
成される層が、他のプリプレグによって形成される層よ
りも厚肉)として構成される本体層であり、間隔が狭い
斜線で示す部分1c,11cは、低剛性層を示してい
る。ここで低剛性層1c,11cは、前記本体層1a,
11aよりも剛性が低い構成であれば良く、例えば周方
向プリプレグ、もしくは周方向プリプレグを主体として
構成することが可能である。また、本体層1a,11a
の内、継合部に延長して上記低剛性層と重合する部分1
b,11bを構成する層については、軸長方向プリプレ
グのみによって構成しても良い。
て、図に示すように各端面P1,P2から、所定の長さ
だけ低剛性層を形成することにより、前後竿管の継合部
における面圧分布のバランスが良くなり、この結果、釣
竿全体として、バランス良くしなり、調子が向上する。
また、継合部の前後において応力集中が緩和され、強度
低下および破損の防止が図れる。
範囲は、各端面P1,P2から、継合部Rの長さの15
〜75%程度の範囲とすることが好ましく、特に、後述
する試験結果からも明らかなように、それぞれの端面か
ら50%程度とするのがより好ましい。すなわち、各低
剛性層が上下で重ならないように、各端面から略50%
の位置まで低剛性層を形成することで、より好ましい面
圧分布が得られる。なお、このような低剛性層は、後述
するように、本体層1a,11aを構成するプリプレグ
の端面領域を適宜カットし、この部分に、低剛性層を形
成するプリプレグを配設すれば良い。また、図に示した
構成において、低剛性層1c,11cの肉厚について
は、本体層の厚さに対して、15〜75%程度にするの
が好ましいが、小径竿管、大径竿管のバランスを取る必
要があることから、50%程度にするのがより好まし
い。また、低剛性層を形成する部分については、軸長方
向強化繊維を安定して巻く必要があることから、図に示
すように、各竿管の表面側であることが好ましい。
る釣竿について、強度試験を行った結果を図7に示す。
このグラフにおいて、横軸のカットは、継合部の長さを
100とした場合において、各竿管の本体層1a,11
aを各端面P1,P2からカットして、その部分に低剛
性層を形成する範囲を示している。すなわち、カット0
%とは、継合部において、両竿管に低剛性層を形成しな
い構成であり、カット100%は、継合部すべてにおい
て、両竿管に図に示すような低剛性層を形成した構成で
ある。
各端面P1,P2から、夫々継合部の長さの略50%の
範囲、すなわち、各低剛性層の範囲が上下で重なる領域
が無いように、長手方向の各終端部において相互に突き
当たる構成(突き当て状)とすることで(±10mm程
度ずれていても良い)、最も強度の向上を図ることがで
きた。 (第2実施形態)図2に示すように、この実施の形態の
小径竿管2および大径竿管21は、上記第1の実施形態
と同様、本体層2a,21aに形成された低剛性層2
c,21cの表面側に、これを延長して薄肉厚の低剛性
層2d,21dを形成したものである。
長に亘って、その表面側に低剛性層2dを延長形成する
ことで、大きな剛性変化をなくし、応力集中が少なくな
る。また、大径竿管21の継合部領域となる表面側に、
低剛性層21dを延長形成することで、小径竿管と同様
に応力集中が少なくなる。特に、図に示すように、各低
剛性層2d,21dを、継合部の領域Rから露出(突
出)するように形成することで、加工のばらつきによる
継合部の長さの変化にも対応できるようになる。
域も含む)にそれぞれ形成する低剛性層の積層構造は、
種々変形することが可能である。 (第3実施形態)図3に示すように、この実施の形態の
小径竿管3および大径竿管31は、図1に示した構成に
対して、それぞれ本体層3a,31aに形成される低剛
性層3c,31cの範囲を変えたものである。すなわ
ち、小径竿管3に形成される低剛性層3cを、端面P1
から継合部Rの長さの2/3程度とし、大径竿管31に
形成される低剛性層31cを、端面P2から継合部Rの
長さの1/3程度とし、各低剛性層を上下に重ならない
ように、突き当て状に構成したものである。このよう
に、それぞれの竿管に形成される低剛性層が互いに上下
で重ならない構成とする場合、それぞれの低剛性層の形
成領域については、任意に設定することが可能である。
層3cと一体的に、継合部から露出するように薄肉厚の
低剛性層3dを形成することで、上記同様、加工のばら
つきによる継合部の長さの変化にも対応できるようにな
る。 (第4実施形態)図4に示すように、この実施の形態の
小径竿管4および大径竿管41は、夫々本体層4a,4
1aに形成される低剛性層4c,41cの積層構造を変
形したものである。すなわち、各竿管4,41に形成さ
れる低剛性層を、端面P1,P2から、階段状に(段階
的に)薄肉厚となるように肉厚変化させたものである。
なお、夫々の竿管の薄肉部分については、図に示すよう
に、上下方向において部分的に重なっていても良い。
竿管の低剛性層の形状は、種々変更することができ、図
に示すように、相互に段階的に薄肉厚となる積層形状と
することで、更に面圧分布のバランスを向上することが
できる。 (第5実施形態)図5に示すように、この実施の形態の
小径竿管5および大径竿管51は、それぞれ本体層5
a,51aに形成される低剛性層5c,51cの形成範
囲を短くしたものである。すなわち、各竿管5,51に
形成される低剛性層5c,51cを、夫々各端面P1,
P2から継合部Rの長さの1/3程度とし、各本体層5
a,51aの一部を中央領域で重ねた状態で、かつ各低
剛性層を上下に重ならないように構成したものである。
このように構成することで、継合長さが短い(20〜4
0mm)釣竿でも、たわんだときに、への字曲がりを防
止することができる。
に、小径竿管5の表面側、および大径竿管51の内面側
に、それぞれ継合領域Rから露出(突出)するように、
各低剛性層5c,51cから延長形成される低剛性層5
d,51dを形成することが好ましい。このように、小
径竿管5の表面側に低剛性層5dを延長形成すること
で、応力集中を分散することができる。また、大径竿管
51の内面側に、低剛性層51dを延長形成することで
も同様の効果が得られる。特に、図に示すように、各低
剛性層5d,51dを、継合部の領域Rから露出(突
出)するように形成することで、加工のばらつきによる
影響を少なくすることができる。
に、低剛性層5c,51cを、それぞれが部分的に重な
るように形成しても良い。低剛性層をこのように形成す
ることで、継合長さが長く(40mm以上)なっても、
継合部のしなりを良くすることができ、また、応力集中
を緩和して強度の安定化が図れる。 (第6実施形態)本発明は、図6に示すように、小径竿
管6および大径竿管61をインロー継ぎによって接続す
る構成についても適用することが可能である。インロー
80は、竿管と同様、強化繊維に合成樹脂を含浸した繊
維強化プリプレグを巻回することで構成されており、本
体層と、継合領域に形成される低剛性層とを備えてい
る。この実施の形態では、インロー80は、小径竿管6
の内周と接着固定されて、大径竿管61をインローに差
し込んで、両竿管を接続する構成となっており、図に示
すように、符号R1で示す部分が第1継合部、符号R2
で示す部分が第2継合部となる。
層6aの表面側には、上述した構成と同様に、端面P1
から所定の範囲に亘って低剛性層6cが形成されてい
る。また、第1継合部R1におけるインロー80の本体
層80aの表面側にも、端面P3から所定の範囲に亘っ
て低剛性層80cが形成されている。この場合、低剛性
層6cは、継合部R1の長さの15〜75%の範囲に形
成するのが良く、低剛性層80cは、継合部R1の長さ
の15〜75%の範囲に形成するのが良い。
径竿管61の本体層61aの表面側には、端面P2から
所定の範囲に亘って低剛性層61cが形成されており、
インロー80の本体層80aの表面側にも、端面P4か
ら所定の範囲に亘って低剛性層80dが形成されてい
る。この場合、低剛性層61cは、継合部R2の長さの
15〜75%の範囲に形成するのが良く、低剛性層80
dは、継合部R2の長さの15〜75%の範囲に形成す
るのが良い。
も、インロー80と各連結される竿管6,61に、低剛
性層を適宜形成することで、継合部R1,R2の面圧分
布をバランス良くする構成とすることが可能である。
施形態における低剛性層の構成(積層構造、肉厚、長さ
等については、任意に組み合わせることが可能である。
次に、図8乃至図10を参照して、上述したような竿管
を形成する方法について説明する。
および小径竿管1を形成するプリプレグの配置構成例を
示しており、(a)は大径竿管11の構成を、(b)は
小径竿管1の構成を示したものである。各竿管は、芯金
Mに対して、複数枚のプリプレグを巻回した後、加熱、
脱芯、研磨等、常法にしたがった工程を経て成型され
る。
に強化繊維を引き揃えたプリプレグ15aに、周方向に
強化繊維を引き揃えたプリプレグ15bを裏打ちして構
成された第1プリプレグ15と、周方向に強化繊維を引
き揃えたプリプレグ16aに、軸長方向に強化繊維を引
き揃えたプリプレグ16bを裏打ちして構成された第2
プリプレグ16とを備えている。この場合、第2プリプ
レグ16の先端側は、低剛性層を形成するために、所定
長さだけカットされている。なお、このように、本体層
が複数のプリプレグによって構成され、各プリプレグの
強化繊維の弾性率が異なる場合は、高弾性側のプリプレ
グをカットして、高強度側のプリプレグを残すのが良
い。そして、上記カットした部分に対応して、低剛性層
11cが形成されるように、周方向に強化繊維を引き揃
え、所定長さを有するプリプレグ17を巻回する。
方向に強化繊維を引き揃えたプリプレグ5aに、周方向
に強化繊維を引き揃えたプリプレグ5bを裏打ちして構
成された第1プリプレグ5と、周方向に強化繊維を引き
揃えたプリプレグ6aに、軸長方向に強化繊維を引き揃
えたプリプレグ6bを裏打ちして構成された第2プリプ
レグ6とを備えている。この場合、第2プリプレグ6の
基端側は、低剛性層を形成するために、所定長さだけカ
ットされている。また、上記大径竿管の構成と同様、カ
ットするプリプレグは高弾性側とし、高強度側のプリプ
レグを残すのが良い。
低剛性層1cが形成されるように、所定長さを有するプ
リプレグ7を巻回する。この場合、プリプレグ7につい
ても強化繊維を周方向に引き揃えた構成となっており、
低剛性層は周方向繊維層によって構成される。
層は、周方向繊維層を主体とした構成としても良く、層
を形成した場合に、本体層よりも高強度で、低弾性とな
るようなプリプレグを用いれば良い。また、プリプレグ
7,17の肉厚、巻回数を適宜設定することで、低剛性
層の肉厚を任意に変えることができる。
を形成するプリプレグの配置構成例を示したものであ
る。図4に示したように、大径竿管の本体層は階段状に
形成され、この部分に低剛性層41cが配設された構成
となっており、以下のようなプリプレグを用いることで
構成することが可能である。
に強化繊維を引き揃えたプリプレグ45aに、周方向に
強化繊維を引き揃えたプリプレグ45bを裏打ちして構
成された本体プリプレグ45によって構成されている。
この本体プリプレグ45の先端側は、図に示すように階
段状にカットされており、先端に行くにしたがって段階
的に薄肉厚となるように構成されている。そして、この
カットした部分に対応して、低剛性層41cを形成すべ
く、周方向に強化繊維を引き揃え、所定長さを有するプ
リプレグ47を巻回する。この結果、階段状にカットさ
れた第1プリプレグ45の構成により、竿管の先端側に
形成される低剛性層は先端側が厚肉で、基端側に向けて
階段状に薄肉化する構成となる。もちろんこの構成にお
いても、プリプレグ47は、周方向繊維を主体とした構
成としても良い。プリプレグ47は、層を形成した場合
に、本体層よりも高強度(低弾性)となるようなものを
用いるのが良い。
ためのプリプレグの配置構成例を示す図である。大径竿
管を構成する本体層は、軸長方向に強化繊維を引き揃え
たプリプレグ95aに、周方向に強化繊維を引き揃えた
プリプレグ95bを裏打ちして構成された第1プリプレ
グ95と、周方向に強化繊維を引き揃えたプリプレグ9
6aに、軸長方向に強化繊維を引き揃えたプリプレグ9
6bを裏打ちして構成された第2プリプレグ96とを備
えている。
に、継合部となる先端側において、幅方向に略半分で長
手方向に所定長さだけカットされている。また、第2プ
リプレグ96は、継合部となる先端側において、所定長
さだけ(上記第1プリプレグ95のカット長さと同じ長
さだけ)カットされている。そして、第1プリプレグ9
5および第2プリプレグ96がカットされた領域に対応
して、低剛性層が形成されるように、所定長さを有し、
強化繊維を周方向に引き揃えたプリプレグ97が巻回さ
れる。この場合、第1プリプレグ95が、図に示すよう
に、幅方向においてもカットされているため、プリプレ
グ97によって形成される低剛性層は、図8に示した構
成よりも厚肉となる。なお、この構成においても、プリ
プレグ97は、強化繊維を周方向に引き揃えた構成とな
っており、低剛性層は周方向繊維層によって形成される
が、この構成以外にも、周方向繊維層を主体とした構成
にしても良い。プリプレグ97は、層を形成した場合
に、本体層よりも高強度(低弾性)となるようなものを
用いるのが良い。
たが、上記した構成において、竿管やインローを構成す
るプリプレグの枚数、樹脂含浸量、肉厚、巻回数、用い
られる強化繊維の方向、繊維量、弾性率等の構成は、上
述した諸条件が満足される範囲内で種々変形することが
可能である。なお、図には示さないが、各竿管の低剛性
層の先端外周となる位置に、周方向の強化繊維を増量し
ておくことにより、各竿管端部での口割れを防止するこ
とができる。
いて、軸長方向に強化繊維を引き揃えたプリプレグによ
る層と低剛性層とが形成されるため、継合部における面
圧分布のバランスが良くなる。このため、釣竿全体とし
てバランス良くしなり、調子の良い釣竿が得られる。ま
た、継合部の前後に応力が集中することを防止でき、継
合部における強度の安定化向上、および破損の防止が図
れる。
部分断面部。
部分断面部。
部分断面部。
部分断面部。
部分断面部。
部分断面部。
カット長さを変えた状態での強度分布を示すグラフ。
形成するプリプレグの配置構成例を示しており、(a)
は大径竿管の構成を、(b)は小径竿管の構成を示した
図。
レグの配置構成例を示す図。
配置構成例を示す図。
剛性層
Claims (4)
- 【請求項1】 強化繊維に合成樹脂を含浸した繊維強化
プリプレグを巻回形成してなる竿管を備え、大径竿管の
端部内側に、小径竿管の端部外側を継合させた継合部を
有する釣竿において、 前記大径竿管と小径竿管の強化繊維の引揃方向を軸長方
向とした本体プリプレグの軸長方向強化繊維を前記継合
部の範囲内まで延長形成し、かつ前記大径竿管と小径竿
管の夫々の端面から所定長さに亘って低剛性層を形成し
たことを特徴とする釣竿。 - 【請求項2】 前記所定長さは、前記継合部の長さの1
5〜75%であることを特徴とする請求項1に記載の釣
竿。 - 【請求項3】 強化繊維に合成樹脂を含浸した繊維強化
プリプレグを巻回形成した竿管と、強化繊維に合成樹脂
を含浸した繊維強化プリプレグを巻回形成し、前記竿管
同士を継合させるインローとを有する釣竿において、 前記竿管の強化繊維の引揃方向を軸長方向とした本体プ
リプレグの軸長方向強化繊維を、前記竿管とインローと
の継合部となる範囲まで延長形成し、かつ前記竿管の端
面から前記継合部の所定長さに亘って低剛性層を形成
し、 前記インローに、その端面から所定長さに亘って低剛性
層を形成したことを特徴とする釣竿。 - 【請求項4】 前記所定長さは、前記継合部の長さの1
5〜75%であることを特徴とする請求項3に記載の釣
竿。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01894198A JP3566525B2 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 釣竿 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01894198A JP3566525B2 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 釣竿 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11215936A true JPH11215936A (ja) | 1999-08-10 |
JP3566525B2 JP3566525B2 (ja) | 2004-09-15 |
Family
ID=11985678
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01894198A Expired - Lifetime JP3566525B2 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 釣竿 |
Country Status (1)
Country | Link |
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