JPH07255331A - 釣 竿 - Google Patents
釣 竿Info
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- JPH07255331A JPH07255331A JP6080856A JP8085694A JPH07255331A JP H07255331 A JPH07255331 A JP H07255331A JP 6080856 A JP6080856 A JP 6080856A JP 8085694 A JP8085694 A JP 8085694A JP H07255331 A JPH07255331 A JP H07255331A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 巻回形成が容易であり、弾力性が高く、軽量
で高強度な穂先を有する釣竿を提供する。 【構成】 合成樹脂を含浸した一方向引揃えシートを主
体とした繊維強化プリプレグによって主たる繊維方向を
軸長方向にした本体層10Hを形成し、合成樹脂を含浸
したシート状の繊維強化プリプレグを主体として前記本
体層の内側と外側の内、少なくとも一方に前記本体層の
肉厚よりも薄肉であって、主たる繊維方向が軸長方向に
対して45度±30度の範囲内の傾斜状である補強層1
0U,10Sを形成し、少なくとも前記内側と外側を合
わせれば傾斜状の繊維が交差状態に配設されているよう
構成する。
で高強度な穂先を有する釣竿を提供する。 【構成】 合成樹脂を含浸した一方向引揃えシートを主
体とした繊維強化プリプレグによって主たる繊維方向を
軸長方向にした本体層10Hを形成し、合成樹脂を含浸
したシート状の繊維強化プリプレグを主体として前記本
体層の内側と外側の内、少なくとも一方に前記本体層の
肉厚よりも薄肉であって、主たる繊維方向が軸長方向に
対して45度±30度の範囲内の傾斜状である補強層1
0U,10Sを形成し、少なくとも前記内側と外側を合
わせれば傾斜状の繊維が交差状態に配設されているよう
構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は穂先に特徴を有する釣竿
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】釣竿の竿管構造として、本出願人による
実公平2−16628号公報には、最内層と最外層を周
方向に引揃えた繊維シートで形成し、中間層を軸長方向
の引揃え繊維シートで形成した3層構造が開示されてい
る。また、実開昭55−81577号公報には、引揃え
繊維シートを使用し、その繊維方向が軸長方向に対して
傾斜すると共に、左右対称に交差するように構成した釣
竿の穂先が開示されている。
実公平2−16628号公報には、最内層と最外層を周
方向に引揃えた繊維シートで形成し、中間層を軸長方向
の引揃え繊維シートで形成した3層構造が開示されてい
る。また、実開昭55−81577号公報には、引揃え
繊維シートを使用し、その繊維方向が軸長方向に対して
傾斜すると共に、左右対称に交差するように構成した釣
竿の穂先が開示されている。
【0003】
【0004】然しながら、前者の構造では軽量、かつ高
強度な竿管を得ることができるが、穂先のように竿管が
細くなると、シート巻回時に内外層の周方向繊維がその
繊維の弾性力のために跳ね上がり、巻装が困難になる。
また、この構造の竿管は曲げや潰れに対しては強いが、
捩り力に弱く、負荷時に穂先には捩り応力が作用し易
く、この応力が作用すると竿管強度が低下して繊維の有
する強度を充分に発揮できない問題がある。
強度な竿管を得ることができるが、穂先のように竿管が
細くなると、シート巻回時に内外層の周方向繊維がその
繊維の弾性力のために跳ね上がり、巻装が困難になる。
また、この構造の竿管は曲げや潰れに対しては強いが、
捩り力に弱く、負荷時に穂先には捩り応力が作用し易
く、この応力が作用すると竿管強度が低下して繊維の有
する強度を充分に発揮できない問題がある。
【0005】後者では、繊維方向が傾斜しているため、
巻回時の周方向成分に対応する繊維の跳ね上がりが少な
くなり、穂先等の細径竿管でも形成し易い。しかし、竿
管の全部の繊維方向を軸芯に対して傾斜させているた
め、穂先の弾力性低下への影響が大きくなり、弾力性の
高い(はりのある)軽量な穂先にできない。逆に傾斜角
度を小さくすると、弾力性は保持されるが、繊維の円周
方向成分が殆ど無くなるため強度が低下して折れ易い穂
先となる。
巻回時の周方向成分に対応する繊維の跳ね上がりが少な
くなり、穂先等の細径竿管でも形成し易い。しかし、竿
管の全部の繊維方向を軸芯に対して傾斜させているた
め、穂先の弾力性低下への影響が大きくなり、弾力性の
高い(はりのある)軽量な穂先にできない。逆に傾斜角
度を小さくすると、弾力性は保持されるが、繊維の円周
方向成分が殆ど無くなるため強度が低下して折れ易い穂
先となる。
【0006】依って本発明は、巻回形成が容易であり、
弾力性が高く、軽量で高強度な穂先を有する釣竿の提供
を目的とする。
弾力性が高く、軽量で高強度な穂先を有する釣竿の提供
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑みて本発明
は、合成樹脂を含浸した一方向引揃えシートを主体とし
た繊維強化プリプレグによって主たる繊維方向を軸長方
向にした本体層を形成し、合成樹脂を含浸したシート状
の繊維強化プリプレグを主体として前記本体層の内側と
外側の内、少なくとも一方に前記本体層の肉厚よりも薄
肉であって、主たる繊維方向が軸長方向に対して45度
±30度の範囲内の傾斜状である補強層を形成し、少な
くとも前記内側と外側を合わせれば傾斜状の繊維が交差
状態に配設されていることを特徴とする穂先を有した釣
竿を提供する。また、上記本体層の繊維よりも弾性率の
低い繊維を主として有する繊維強化プリプレグを巻回し
て上記補強層を前記本体層の内側と外側とに形成した穂
先を有した釣竿を提供する。
は、合成樹脂を含浸した一方向引揃えシートを主体とし
た繊維強化プリプレグによって主たる繊維方向を軸長方
向にした本体層を形成し、合成樹脂を含浸したシート状
の繊維強化プリプレグを主体として前記本体層の内側と
外側の内、少なくとも一方に前記本体層の肉厚よりも薄
肉であって、主たる繊維方向が軸長方向に対して45度
±30度の範囲内の傾斜状である補強層を形成し、少な
くとも前記内側と外側を合わせれば傾斜状の繊維が交差
状態に配設されていることを特徴とする穂先を有した釣
竿を提供する。また、上記本体層の繊維よりも弾性率の
低い繊維を主として有する繊維強化プリプレグを巻回し
て上記補強層を前記本体層の内側と外側とに形成した穂
先を有した釣竿を提供する。
【0008】
【作用】前者では、主たる繊維方向を軸長方向にした本
体層によって弾力性を確保し、この本体層の内側や外側
にシート状の繊維強化プリプレグ、即ち引揃えシートや
織布シート等によって繊維方向が45度±30度の範囲
内で傾斜状となった薄肉の補強層を形成しているため軽
量で捩りに対して強くなる。内外の何れか一層だけに補
強層を形成する場合はその層内において左方向と右方向
に傾斜している各繊維を有して交差状になり、また、内
外の両方の層に補強層を形成する場合は、一つの層では
一方向に傾斜し、他の層では他方向に傾斜するような形
態も含めている。また、補強層の繊維は傾斜しているた
め、シート状の繊維強化プリプレグを巻回する際に、シ
ートの縁部が跳ね上がり難く、作業が容易である。
体層によって弾力性を確保し、この本体層の内側や外側
にシート状の繊維強化プリプレグ、即ち引揃えシートや
織布シート等によって繊維方向が45度±30度の範囲
内で傾斜状となった薄肉の補強層を形成しているため軽
量で捩りに対して強くなる。内外の何れか一層だけに補
強層を形成する場合はその層内において左方向と右方向
に傾斜している各繊維を有して交差状になり、また、内
外の両方の層に補強層を形成する場合は、一つの層では
一方向に傾斜し、他の層では他方向に傾斜するような形
態も含めている。また、補強層の繊維は傾斜しているた
め、シート状の繊維強化プリプレグを巻回する際に、シ
ートの縁部が跳ね上がり難く、作業が容易である。
【0009】後者では、本体層よりも弾性率の低い繊維
を使用して補強層を形成するため、跳ね上がり力が低減
し、巻回作業が更に容易となり、また内外両層に補強層
を形成するため、より高強度な穂先となる。
を使用して補強層を形成するため、跳ね上がり力が低減
し、巻回作業が更に容易となり、また内外両層に補強層
を形成するため、より高強度な穂先となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を添付図面に示す実施例に基づ
き、更に詳細に説明する。図1は本発明に係る穂先竿1
0の縦断面を示し、図2はその拡大横断面図である。本
明細書において述べる穂先(穂先竿)とは竿管の内径が
10mm未満の竿管部分を指す。中央の本体層10H
と、その内側と外側の各補強層10U,10Sとから構
成されている。
き、更に詳細に説明する。図1は本発明に係る穂先竿1
0の縦断面を示し、図2はその拡大横断面図である。本
明細書において述べる穂先(穂先竿)とは竿管の内径が
10mm未満の竿管部分を指す。中央の本体層10H
と、その内側と外側の各補強層10U,10Sとから構
成されている。
【0011】図3を参照しながら、この穂先竿10の製
法を簡単に説明する。内側の補強層10U用に合成樹脂
を含浸した繊維強化プリプレグ10U’を本体層10H
用の合成樹脂を含浸した繊維強化プリプレグ10H’の
裏側の一縁部に貼着し、表側の他側の縁部に外側の補強
層10S用の合成樹脂を含浸した繊維強化プリプレグ1
0S’を貼着して、この貼着体をマンドレル12に巻回
する。こうして内側の1プライが補強層10U、その外
側が5プライの本体層10H、その外側が1プライの補
強層10Sに対応する積層状態になり、これを緊締テー
プによって緊締し、その後常法に従って加熱焼成させ、
テープやマンドレル12の除去を行って仕上げる。勿
論、各層を別個に巻回して形成することもできる。
法を簡単に説明する。内側の補強層10U用に合成樹脂
を含浸した繊維強化プリプレグ10U’を本体層10H
用の合成樹脂を含浸した繊維強化プリプレグ10H’の
裏側の一縁部に貼着し、表側の他側の縁部に外側の補強
層10S用の合成樹脂を含浸した繊維強化プリプレグ1
0S’を貼着して、この貼着体をマンドレル12に巻回
する。こうして内側の1プライが補強層10U、その外
側が5プライの本体層10H、その外側が1プライの補
強層10Sに対応する積層状態になり、これを緊締テー
プによって緊締し、その後常法に従って加熱焼成させ、
テープやマンドレル12の除去を行って仕上げる。勿
論、各層を別個に巻回して形成することもできる。
【0012】ここでは、本体層用の繊維強化プリプレグ
10H’としては繊維が引揃えられた引揃えシートを用
い、その繊維として高弾性のカーボン繊維を使用して繊
維方向が穂先竿10の軸長方向になるよう巻回する。内
外の補強層10U,10S用の各繊維強化プリプレグ1
0U’,10S’としては本体層のカーボン繊維よりも
低弾性のガラス繊維によるスクリムシートを用いてお
り、夫々は、繊維方向が穂先竿10の軸長方向に対して
左右に45度ずつ傾斜した交差状態となる。
10H’としては繊維が引揃えられた引揃えシートを用
い、その繊維として高弾性のカーボン繊維を使用して繊
維方向が穂先竿10の軸長方向になるよう巻回する。内
外の補強層10U,10S用の各繊維強化プリプレグ1
0U’,10S’としては本体層のカーボン繊維よりも
低弾性のガラス繊維によるスクリムシートを用いてお
り、夫々は、繊維方向が穂先竿10の軸長方向に対して
左右に45度ずつ傾斜した交差状態となる。
【0013】各補強層10U,10Sの各肉厚は本体層
10Hのそれよりも相当薄く形成しており(この例では
約5分の1)、穂先竿10の弾力性は本体層10Hの軸
長方向カーボン繊維によって確保され、各補強層10
U,10Sの傾斜状に交差したガラス繊維によって捩り
に対する大きな抗力を有する。従って、竿先に負荷を受
けて捩り応力の作用する穂先部分において捩り抗力が増
大し、高強度な穂先竿となる。このことは実験によって
確認しており、弾力性が保持されたまま強度が十数パー
セント向上している。
10Hのそれよりも相当薄く形成しており(この例では
約5分の1)、穂先竿10の弾力性は本体層10Hの軸
長方向カーボン繊維によって確保され、各補強層10
U,10Sの傾斜状に交差したガラス繊維によって捩り
に対する大きな抗力を有する。従って、竿先に負荷を受
けて捩り応力の作用する穂先部分において捩り抗力が増
大し、高強度な穂先竿となる。このことは実験によって
確認しており、弾力性が保持されたまま強度が十数パー
セント向上している。
【0014】この実施例では補強層は本体層10Hの内
外に夫々、45度ずつ2方向に傾斜して交差したスクリ
ムシートを使用しているが、一方向に傾斜した引揃えシ
ートを方向を変えて2シート組合わせて内側、外側に夫
々使用したり、一の方向に傾斜した引揃えシートを内側
に使用し、これと交差する他の方向に傾斜するように同
様な引揃えシートを外側に使用して、内側と外側の各補
強層を合わせた状態で繊維が交差するように形成しても
よい。
外に夫々、45度ずつ2方向に傾斜して交差したスクリ
ムシートを使用しているが、一方向に傾斜した引揃えシ
ートを方向を変えて2シート組合わせて内側、外側に夫
々使用したり、一の方向に傾斜した引揃えシートを内側
に使用し、これと交差する他の方向に傾斜するように同
様な引揃えシートを外側に使用して、内側と外側の各補
強層を合わせた状態で繊維が交差するように形成しても
よい。
【0015】更には、上記スクリムシートや、一方向に
傾斜した引揃えシートを方向を変えて2シート組合わせ
たものを本体層10Hの外側のみ、或いは内側のみに設
けてもよい。但しこの場合、穂先竿の潰れ強度向上のた
めに肉厚を厚めに設定することが好ましい。また、これ
らの傾斜角度は穂先竿の軸長方向に対して45度近くが
好ましいが、15度から75度の範囲内で傾斜していて
も良い。更には、交差する一の方向と他の方向への傾斜
角度は軸長方向に対して対称であることが好ましいが、
夫々が前記範囲内であればよい。
傾斜した引揃えシートを方向を変えて2シート組合わせ
たものを本体層10Hの外側のみ、或いは内側のみに設
けてもよい。但しこの場合、穂先竿の潰れ強度向上のた
めに肉厚を厚めに設定することが好ましい。また、これ
らの傾斜角度は穂先竿の軸長方向に対して45度近くが
好ましいが、15度から75度の範囲内で傾斜していて
も良い。更には、交差する一の方向と他の方向への傾斜
角度は軸長方向に対して対称であることが好ましいが、
夫々が前記範囲内であればよい。
【0016】補強層は引揃えシートや織布の他、テープ
によって連続巻回形成することもできる。また本体層1
0Hの繊維体積比率は50〜90%であり、補強層は2
0〜80%であり、補強層の樹脂比率を本体層10Hの
樹脂比率よりも大きくして、形成し易くすることが好ま
しい。テープの場合は、厚さが0.05mm以下の薄肉
テープを使用し、補強層の繊維体積比率は20〜50%
である。更には本体層10Hと補強層の各繊維方向は、
全ての繊維がその指定方向でなくてはならないのではな
く、各層内における大部分の繊維か゛そうした方向に配
設されていればよい。
によって連続巻回形成することもできる。また本体層1
0Hの繊維体積比率は50〜90%であり、補強層は2
0〜80%であり、補強層の樹脂比率を本体層10Hの
樹脂比率よりも大きくして、形成し易くすることが好ま
しい。テープの場合は、厚さが0.05mm以下の薄肉
テープを使用し、補強層の繊維体積比率は20〜50%
である。更には本体層10Hと補強層の各繊維方向は、
全ての繊維がその指定方向でなくてはならないのではな
く、各層内における大部分の繊維か゛そうした方向に配
設されていればよい。
【0017】図1の穂先竿の肉厚は元側が厚く、先側が
薄く形成されており、軸長方向において繊維比率は先側
の方が元側よりも大きい。また、補強層の傾斜方向繊維
は、その傾斜角度を、元側に近い程円周方向(軸長方向
に対して90度)に近い角度に設定することが潰れ強度
上好ましい。特に薄肉の場合にこのようにすることが好
ましい。
薄く形成されており、軸長方向において繊維比率は先側
の方が元側よりも大きい。また、補強層の傾斜方向繊維
は、その傾斜角度を、元側に近い程円周方向(軸長方向
に対して90度)に近い角度に設定することが潰れ強度
上好ましい。特に薄肉の場合にこのようにすることが好
ましい。
【0018】上記のように、本体層10Hの繊維よりも
補強層10U,10Sに弾性率の小さな繊維を使用する
のは、繊維が軸長方向に対して傾斜しているとはいえ、
円周方向成分を有しているため、プリプレグの巻回作業
が更に容易になるように選定したものである。更には、
本体層10Hの繊維はカーボン繊維のみならず、ボロン
繊維、アルミナ繊維、ガラス繊維等から選択でき、一方
補強層はガラス繊維、アラミド繊維、カーボン繊維等か
ら選択できる。
補強層10U,10Sに弾性率の小さな繊維を使用する
のは、繊維が軸長方向に対して傾斜しているとはいえ、
円周方向成分を有しているため、プリプレグの巻回作業
が更に容易になるように選定したものである。更には、
本体層10Hの繊維はカーボン繊維のみならず、ボロン
繊維、アルミナ繊維、ガラス繊維等から選択でき、一方
補強層はガラス繊維、アラミド繊維、カーボン繊維等か
ら選択できる。
【0019】本体層10Hの内側や外側に補強層を設け
るのみではなく、これらの層の外側に撥水性被膜や編組
状、テープ巻回状の保護層を追加しても本発明の範囲内
である。
るのみではなく、これらの層の外側に撥水性被膜や編組
状、テープ巻回状の保護層を追加しても本発明の範囲内
である。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、本体層の主体の軸長方向繊維によって弾力性を
保持し、軸長方向に対して傾斜した繊維を主体とする薄
肉の内外の補強層はシート状の繊維強化プリプレグを使
用して形成するが、繊維方向を傾斜させるため跳ね上が
り力が小さくなり、巻回作業が容易となり、この補強層
によって捩りにも強く、軽量であって高強度な、即ち、
比強度の高い穂先を有する釣竿の提供が可能になる。ま
た、本体層よりも低弾性の繊維によって補強層を本体層
の内外に設ければ、低弾性故に巻回作業が更に容易にな
り、内外に設けることによってより強度の高い穂先を有
する釣竿の提供が可能になる。
よれば、本体層の主体の軸長方向繊維によって弾力性を
保持し、軸長方向に対して傾斜した繊維を主体とする薄
肉の内外の補強層はシート状の繊維強化プリプレグを使
用して形成するが、繊維方向を傾斜させるため跳ね上が
り力が小さくなり、巻回作業が容易となり、この補強層
によって捩りにも強く、軽量であって高強度な、即ち、
比強度の高い穂先を有する釣竿の提供が可能になる。ま
た、本体層よりも低弾性の繊維によって補強層を本体層
の内外に設ければ、低弾性故に巻回作業が更に容易にな
り、内外に設けることによってより強度の高い穂先を有
する釣竿の提供が可能になる。
【図1】図1は本発明に係る穂先竿の縦断面図である。
【図2】図2は図1の穂先竿の矢視線B−Bによる拡大
横断面図である。
横断面図である。
【図3】図3は図1の穂先竿の製造方法を説明する図で
ある。
ある。
10 穂先竿 10H 本体層 10U 内側の補強層 10S 外側の補強層
Claims (2)
- 【請求項1】 合成樹脂を含浸した一方向引揃えシート
を主体とした繊維強化プリプレグにより主たる繊維方向
を軸長方向にした本体層を形成し、 合成樹脂を含浸したシート状の繊維強化プリプレグを主
体として前記本体層の内側と外側の内、少なくとも一方
に前記本体層の肉厚よりも薄肉であって、主たる繊維方
向が軸長方向に対して45度±30度の範囲内の傾斜状
である補強層を形成し、少なくとも前記内側と外側を合
わせれば傾斜状の繊維が交差状態に配設されていること
を特徴とする穂先を有した釣竿。 - 【請求項2】 前記本体層の繊維よりも弾性率の低い繊
維を主として有する繊維強化プリプレグを巻回して前記
補強層を前記本体層の内側と外側とに形成してなる請求
項1記載の釣竿。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6080856A JP3027295B2 (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | 釣 竿 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6080856A JP3027295B2 (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | 釣 竿 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07255331A true JPH07255331A (ja) | 1995-10-09 |
JP3027295B2 JP3027295B2 (ja) | 2000-03-27 |
Family
ID=13729993
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6080856A Expired - Fee Related JP3027295B2 (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | 釣 竿 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3027295B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100616184B1 (ko) * | 1999-11-20 | 2006-08-25 | 에스케이케미칼주식회사 | 낚시대 및 그의 제조방법 |
JP2011130759A (ja) * | 2009-11-26 | 2011-07-07 | Globeride Inc | 釣糸ガイド |
JP2011200192A (ja) * | 2010-03-26 | 2011-10-13 | Globeride Inc | 釣竿 |
JP2011205998A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Globeride Inc | 釣糸ガイド及びその製造方法 |
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JP2018121625A (ja) * | 2017-01-31 | 2018-08-09 | グローブライド株式会社 | 伸縮式管状体 |
JP2022099079A (ja) * | 2020-12-22 | 2022-07-04 | グローブライド株式会社 | 竿体及び竿体を有する釣竿 |
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JPH01182033A (ja) * | 1988-01-14 | 1989-07-19 | Olympic Co Ltd | 積層管 |
JPH03290135A (ja) * | 1990-04-06 | 1991-12-19 | Daiwa Seiko Inc | 釣竿 |
JPH05336864A (ja) * | 1992-06-11 | 1993-12-21 | Daiwa Seiko Inc | 釣 竿 |
-
1994
- 1994-03-28 JP JP6080856A patent/JP3027295B2/ja not_active Expired - Fee Related
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